JP2015530245A - コーティング可能な組成物、防汚性組成物、防汚性物品、及びこれらを製造する方法 - Google Patents

コーティング可能な組成物、防汚性組成物、防汚性物品、及びこれらを製造する方法 Download PDF

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Abstract

コーティング可能な組成物を製造する方法であって、a)水性液体媒体に分散しているシリカナノ粒子を含む初期組成物を提供する工程であって、シリカナノ粒子が、平均粒径が100ナノメートル以下の粒径分布を有し、シリカのゾルが、6よりも大きいpHを有する、工程と、b)初期組成物を、無機酸を用いて4以下のpHに酸性化して、酸性化組成物を提供する工程と、c)酸性化組成物に少なくとも1つの金属化合物を溶解させる工程と、を含む、方法。この方法によって調製可能であるコーティング可能な組成物及び防汚性組成物についても開示する。防汚性組成物を含む防汚性物品についても開示する。

Description

本開示は、概して、防汚特性を有する物品、防汚性コーティングを形成する組成物、及びこれらを製造する方法に関する。
様々な物品の汚れの問題は、至る所に存在している。本明細書で使用するとき、用語「汚れ」は、基材と異物との接触によって引き起こされる物質の変色又は蓄積を指す。汚れの例としては、染み、汚物の蓄積、及び石灰かすの沈着が挙げられる。汚れは、例えば、建築物の表面及び広告媒体の場合、一般的に、様々な物品の審美的価値を失わせる。場合によっては、例えば、視認性が損なわれることがある道路標識の場合、並びに流体の流れを制限するパイプ及び配管の内面における石灰かすの沈着の場合と同様に、汚れは、重要な機能特性に影響を及ぼす。交通標識における汚物の蓄積は、その可読性及び再帰反射性を減じる場合がある。
有利なことに、本開示は、様々な物品に配合することができ、それによって、この物品を汚れにくくしたり、仮に汚れた場合には、自然力(例えば、風及び/又は雨)によって及び/又は他の方法によって(例えば、手動で又は機械的に磨いたりこすったりすることによって)より容易に洗浄することを可能にしたりする組成物、及び防汚性コーティングを製造する方法を提供する。
1つの態様では、本開示は、コーティング可能な組成物を製造する方法であって、順次、
a)水性液体媒体に分散しているシリカナノ粒子を含む初期組成物を提供する工程であって、シリカナノ粒子が、平均粒径が100ナノメートル以下の粒径分布を有し、シリカのゾルが、6よりも大きいpHを有する、工程と、
b)初期組成物を、無機酸を用いて4以下のpHに酸性化して、酸性化組成物を提供する工程と、
c)酸性化組成物に少なくとも1つの金属化合物を溶解させて、コーティング可能な組成物を提供する工程であって、少なくとも1つの金属化合物が、元素周期表の第2族〜第15族のいずれかにおける少なくとも1つの金属を含む、工程と、を含む、方法を提供する。
別の態様では、本開示は、前述の方法に従って製造されるコーティング可能な組成物を提供する。
本開示に係るコーティング可能な組成物は、例えば、防汚性物品を製造するために有用である。
したがって、更に別の態様では、本開示は、防汚性物品を製造する方法であって、順次、
a)水性液体媒体に分散しているシリカナノ粒子を含む初期組成物を提供する工程であって、シリカナノ粒子が、平均粒径が100ナノメートル以下の粒径分布を有し、シリカのゾルが、6よりも大きいpHを有する、工程と、
b)初期組成物を、無機酸を用いて4以下のpHに酸性化して、酸性化組成物を提供する工程と、
c)酸性化組成物に少なくとも1つの金属化合物を溶解させて、コーティング可能な組成物を提供する工程であって、少なくとも1つの金属化合物が、元素周期表の第2族〜第15族のいずれかにおける少なくとも1つの金属を含む、工程と、
d)コーティング可能な組成物を基材の表面と接触させる工程と、
e)コーティング可能な組成物を少なくとも部分的に乾燥させて、防汚性層を提供する工程と、を含む、方法を提供する。
更に別の態様では、本開示は、本開示の前述の方法に従って製造される防汚性物品を提供する。
更に別の態様では、本開示は、金属カチオンを含有するシリカマトリクスを含む防汚性組成物であって、シリカマトリクスは、平均粒径が100ナノメートル以下の粒径分布を有する相互接続されたシリカナノ粒子を含み、金属カチオンが、元素周期表の第2族〜第15族のいずれかにおける金属のカチオンを含み、金属カチオンの大部分が、シリカマトリクス中に個々に配置されており、金属カチオンが、ケイ素と金属カチオンとの合計モルの0.2〜20モルパーセント含まれる、防汚性組成物を提供する。
更に別の態様では、本開示は、基材の表面上に配置された非晶質防汚性組成物の層を含む防汚性物品であって、非晶質防汚性組成物が、金属カチオンを含有するシリカマトリクスを含み、シリカマトリクスは、平均粒径が100ナノメートル以下の粒径分布を有する相互接続されたシリカナノ粒子を含み、金属カチオンが、元素周期表の第2族〜第15族のいずれかにおける金属のカチオンを含み、金属カチオンの大部分が、シリカマトリクス中に個々に配置されており、金属カチオンが、ケイ素と金属カチオンとの合計モルの0.2〜20モルパーセント含まれる、防汚性物品を提供する。
本明細書で言及されるシリカマトリクスは、非晶質であってもよく、部分的に非晶質であってもよい。
本明細書において使用するとき、
用語「シリカナノ粒子の分散液」は、個々のシリカナノ粒子が分散している分散液を指し、凝集して鎖状になっている焼結一次シリカ粒子を有するヒュームドシリカの分散液を指すものではない。
用語「本質的に含まない」とは、1重量パーセント未満、典型的には0.1重量パーセント未満、より典型的には0.01重量パーセント未満しか含有しないことを意味する。
用語「不揮発性有機化合物を本質的に含まない」とは、1大気圧(100kPa)で150℃超の沸点を有する有機化合物を1重量パーセント未満しか含有しないことを意味する。
金属カチオンに関して用語「シリカマトリクス中に個々に配置されている」とは、金属カチオンが、酸素を介してケイ素に結合しており、別個の金属相としては存在していないことを意味する。
用語「金属化合物」とは、少なくとも1つの金属を含有する化合物を意味する。
用語「ナノ粒子」とは、1〜200ナノメートルの粒径を有する粒子を指す。
用語「有機化合物」とは、少なくとも1つの炭素−炭素及び/又は炭素−水素結合を含有する任意の化合物を指す。
シリカナノ粒子及びシリカゾルに関して用いられる用語「シリカ」は、式SiO・nHO(式中、nは、ゼロ以上の数である)によって表される化合物を指す。
用語「防汚性」とは、異物との接触によって引き起こされる物質の変色及び/又は蓄積に対する耐性を意味する。
本開示の特徴及び利点は、「発明を実施するための形態」、及び添付の「特許請求の範囲」を考慮することで更に深い理解が得られるであろう。
本開示に係る例示的な防汚性物品100の概略側面図である。
本開示の原理の範囲及び趣旨の範囲内に含まれる他の多くの改変例及び実施形態が当業者によって考案され得る点は理解されるはずである。図面は、縮尺どおりに描かれていない場合がある。
初期組成物は、水性液体媒体に分散しているシリカナノ粒子を含み、シリカナノ粒子は、平均粒径が100ナノメートル以下の粒径分布を有し、その初期組成物は、6よりも大きいpHを有する。
シリカナノ粒子は、100ナノメートル(nm)以下の平均粒径を有する。幾つかの実施形態では、シリカナノ粒子は、75nm以下、50nm以下、30nm以下、25nm以下、20nm以下、15nm以下、又は更には10nm以下の平均粒径を有する。典型的に、シリカナノ粒子は、少なくとも4nmの平均粒径を有するが、これは必須ではない。平均一次粒径は、例えば、透過型電子顕微鏡を用いて決定することができる。本明細書で使用するとき、用語「粒径」とは、粒子の最長寸法を指し、これは、球形粒子の直径である。
無論、200nmよりも大きい粒径(例えば、最大2マイクロメートルの粒径)を有するシリカ粒子が含まれていてもよいが、典型的には、少量である。
シリカナノ粒子は、望ましくは、狭い粒径分布、例えば、2.0以下、又は更には1.5以下の多分散性を有する。幾つかの実施形態では、シリカナノ粒子は、150平方メートル/グラム(m/g)よりも大きい、200m/gよりも大きい、又は更には400m/gよりも大きい表面積を有する。
幾つかの実施形態では、40nm以下の平均粒径(例えば、直径)を有するシリカナノ粒子の量は、初期組成物及び/又はコーティング可能な組成物の総重量に基づいて少なくとも0.1重量パーセント、望ましくは少なくとも0.2重量パーセントである。幾つかの実施形態では、40nm以下の粒径(例えば、直径)を有するシリカナノ粒子の濃度は、初期組成物の総重量に基づいて20重量パーセント以下、又は更には15重量パーセント以下である。
シリカナノ粒子は、多峰性粒径分布を有し得る。例えば、多峰性粒径分布は、5〜2000ナノメートル、好ましくは20〜150ナノメートルの範囲の粒径を有する第1のモードと、1〜45ナノメートル、好ましくは2〜25ナノメートルの範囲の第2の粒径を有する第2のモードとを有し得る。
初期組成物に含まれるナノ粒子(例えば、シリカナノ粒子)は、球形であってもよく、任意の所望のアスペクト比を有する非球形であってもよい。アスペクト比とは、ナノ粒子の平均最長寸法の平均最短寸法に対する比を指す。非球形ナノ粒子のアスペクト比は、多くの場合、少なくとも2:1、少なくとも3:1、少なくとも5:1、又は少なくとも10:1である。非球形ナノ粒子は、例えば、棒、楕円、及び/又は針の形状を有してよい。ナノ粒子の形状は、規則的であってもよく又は不規則であってもよい。コーティングの多孔性は、典型的に、コーティング可能な組成物中の規則的及び不規則な形状のナノ粒子の量を変化させることによって、並びに/又はコーティング可能な組成物中の球形及び非球形ナノ粒子の量を変化させることによって、変動させることができる。
幾つかの実施形態では、初期組成物中のシリカナノ粒子の総重量は、少なくとも0.1重量パーセント、典型的には少なくとも1重量パーセント、より典型的には少なくとも2重量パーセントである。幾つかの実施形態では、組成物中のシリカナノ粒子の総重量は、40重量パーセント以下、望ましくは10重量パーセント以下、より典型的には7重量パーセント以下である。
水性液体媒体中におけるシリカナノ粒子の安定な分散液であるシリカゾルは、当該技術分野において周知であり、商業的に入手可能である。非水性シリカゾル(シリカオルガノゾルとも呼ばれる)を使用してもよく、これはシリカゾル分散液であり、液相は有機溶媒であるか、又は有機溶媒を含有する水性混合物である。本開示の実施において、シリカゾルは、その液相が分散物と相溶性であり、且つ典型的には、任意に有機溶媒を含む水性溶媒であるように選択される。典型的に、初期組成物は、ヒュームドシリカを含まず、本質的に含まないが、これは必須ではない。
水又は水−アルコール溶液中におけるシリカナノ粒子の分散液(例えば、シリカゾル)は、例えば、商品名LUDOX(E.I.du Pont de Nemours and Co.(Wilmington,Delaware)によって販売)、NYACOL(Nyacol Co.(Ashland,Massachusetts)によって販売)、及びNALCO(Ondea Nalco Chemical Co.(Oak Brook,Illinois)によって販売)として市販されている。1つの有用なシリカゾルは、NALCO 2326であり、これは、平均粒径5ナノメートル、pH=10.5、及び固形分含量15固形分重量パーセントのシリカゾルとして入手可能である。他の市販のシリカナノ粒子としては、商品名NALCO 1115(球形、平均粒径:4nm、15固形分重量パーセント分散液、pH=10.4)、NALCO 1130(球形分散液、平均粒径:8nm、30固形分重量パーセント分散液、pH=10.2)、NALCO 1050(球形、平均粒径:20nm、50固形分重量パーセント分散液、pH=9.0)、NALCO 2327(球形、平均粒径:20nm、40固形分重量パーセント分散液、pH=9.3)、NALCO 1030(球形、平均粒径:13nm、30固形分重量パーセント分散液、pH=10.2)、NALCO 2329(球形、75nm、40固形分重量パーセント分散液、pH=8.4)、及びDVSZN004(球形、45nm、42重量パーセント分散液)、NALCO TX11561(45nm、ナトリウム安定化、水中41重量パーセント)としてNalco Chemical Co.から入手可能なものが挙げられる。
上記シリカナノ粒子の平均粒径の制限が達成される限り、針状シリカナノ粒子を用いてもよい。
有用な針状シリカナノ粒子は、Nissan Chemical Industries(日本、東京)より商品名SNOWTEX−UPの水性懸濁液として入手可能である。この混合物は、20〜21%(w/w)の針状シリカ、0.35%(w/w)未満のNaO、及び水からなる。粒子は、直径約9〜15ナノメートルであり、長さ40〜200ナノメートルである。懸濁液は、25℃で<100mPaの粘度、約9〜10.5のpH、及び20℃で約1.13の比重を有する。
他の有用な針状シリカナノ粒子は、一連の真珠状の形態を有する、Nissan Chemical Industriesによって商品名SNOWTEX−PS−S及びSNOWTEX−PS−Mの水性懸濁液として入手され得る。この混合物は、20〜21%(w/w)のシリカ、0.2%(w/w)未満のNaO、及び水からなる。SNOWTEX−PS−Mの粒子は、直径約18〜25ナノメートルであり、長さ80〜150ナノメートルである。粒径は、動的光散乱法によって80〜150nmである。懸濁液は、25℃で<100mPaの粘度、約9〜10.5のpH、及び20℃で約1.13の比重を有する。SNOWTEX−PS−Sは、粒径10〜15nm及び長さ80〜120nmを有する。
低及び非水性シリカゾル(シリカオルガノゾルとも呼ばれる)を用いてもよく、これは、液相が有機溶媒又は水性有機溶媒であるシリカゾル分散液である。本開示の実施では、シリカナノ粒子ゾルは、その液相が対象コーティング組成物と相溶性であり、且つ典型的に、水性又は低水性有機溶媒であるように選択される。
また、少なくとも8のpHを有するシリカゾルは、米国特許第5,964,693号(Brekauら)に記載の方法に従って調製することができる。
任意に、初期組成物は、更に、例えば、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、アンチモンをドープした酸化スズ、酸化インジウム、スズをドープした酸化インジウム、又は酸化亜鉛を含むナノ粒子が挙げられる、他のナノ粒子を含んでよい。
初期組成物は、6よりも大きい、より典型的には7よりも大きい、より典型的には8よりも大きい、更により典型的には9よりも大きいpHを有する。
幾つかの実施形態では、初期組成物は、不揮発性有機化合物を本質的に含まない。幾つかの実施形態では、初期組成物は、有機界面活性剤を本質的に含まない。
初期組成物の水性液体媒体は、(水に加えて)少なくとも1つの揮発性有機溶媒を含んでよい。好適な揮発性有機溶媒の例としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及びこれらの組み合わせ等の水と相溶性である揮発性有機溶媒が挙げられる。しかし、多くの用途では、揮発性有機化合物を減らす又はなくすことが望ましく、本開示は、有利なことに、揮発性有機溶媒を本質的に含まない初期組成物及び/又はコーティング可能な組成物を用いて実施することができる。
初期組成物は、それが4以下、典型的には3以下、又は更には2未満のpHを有するまで無機酸を添加することによって酸性化されることにより、コーティング可能な組成物が提供される。有用な無機酸(即ち、鉱酸)としては、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、過塩素酸、塩素酸、及びこれらの組み合わせが挙げられる。典型的には、無機酸は、2以下、1未満、又は更には0未満のpKを有するように選択されるが、これは必須ではない。理論に束縛されるものではないが、本発明者らは、pHの低下と共にシリカナノ粒子の一部が凝集し、わずかに凝集したナノ粒子を含む分散液が得られると考える。
この段階では、一般的に混合しながら、少なくとも1つの金属化合物を酸性化組成物と合わせ(例えば、溶解させ)ることにより、コーティング可能な組成物を得る。上記組成物中の様々な成分の組み合わせは、任意の好適な混合技術を用いて実施してよい。例としては、組成物の全成分の添加中又は添加後に組成物を撹拌、振盪、及び他の方法でかき混ぜることが挙げられる。
金属化合物(及びそれに含有されている任意の金属カチオン)は、元素周期表の第2族〜第15族のいずれか(例えば、第2族、第3族、第4族、第5族、第6族、第7族、第8族、第9族、第10族、第11族、第12族、第13族、第14族、第15族、及びこれらの組み合わせ)の金属(又は金属カチオン)を含んでよい。
金属化合物中に含有される金属カチオンは、n+(式中、nは、例えば、2以上の整数(例えば、2、3、4、5、又は6)を表す)の電荷を有し得る。金属化合物は、得られる防汚性組成物に所望のレベルの金属を配合するために、水に対して十分な溶解度を有しているべきである。例えば、金属化合物は、金属塩を含んでよい。有用な金属化合物の例としては、銅化合物(例えば、Cu(NO・3HO)、白金化合物(例えば、HPtCl)、アルミニウム化合物(例えば、Al(NO)、ジルコニウム化合物(例えば、ZrCl又はZrOCl・8HO)、カルシウム化合物(例えば、CaCl)、マグネシウム化合物(例えば、MgCl)、チタン化合物(例えば、TiOSO・2HO)、亜鉛化合物(例えば、Zn(NO・6HO及びZnCl)、鉄化合物(例えば、FeCl)、スズ化合物(例えば、SnCl及びSnCl・5HO)、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
本開示に係るコーティング可能な組成物は、更に、例えば、着色剤、界面活性剤、増粘剤、チキソトロープ剤、又はレベリング助剤等の1つ以上の任意成分を含んでよい。
幾つかの実施形態では、コーティング可能な組成物は、添加された界面活性剤を含んでよいが、本発明者らは、予想外に、本開示に係るコーティング可能な組成物が、添加された界面活性剤なしで少なくとも一部の疎水性表面を湿潤させることを見出した。
コーティング可能な組成物における固形分は、30〜99重量パーセントのシリカ、望ましくは60〜97.5重量パーセントのシリカ、より望ましくは80〜95重量パーセントのシリカを含んでよいが、他の量を用いてもよい。
同様に、コーティング可能な組成物は、金属化合物中に含有されるケイ素及び金属カチオン(例えば、少なくとも2の正電荷を有する)の合計モルの、0.2〜20モルパーセント(望ましくは0.5〜10モルパーセント、より望ましくは2〜5モルパーセント)の量で金属カチオンを含んでよいが、他の量を用いてもよい。
いったん作製されると、コーティング組成物は、典型的に、長期間、広範な温度にわたって安定であるが、これは必須ではない。コーティング組成物は、基材上にコーティングし、少なくとも部分的に乾燥させ、典型的には実質的に完全に乾燥させてよい。
理論に束縛されるものではないが、本発明者らは、乾燥プロセス中に、縮合プロセスにより、接触点でシリカナノ粒子及び/又は凝集体が化学的に結合してシリカマトリクスを形成すると考える。金属カチオンは、シリカマトリクスに個々に組み込まれて、非晶質組成物を得ることができる。
コーティング可能な組成物は、基材の表面と接触させ、少なくとも部分的に乾燥させて、防汚性のコーティングされた物品を形成することができる。予想外なことに、本発明者らは、本開示に係るコーティング可能な組成物を基材の表面と接触させ、少なくとも部分的に乾燥させて、たとえ金属カチオンを添加しなくても、予想外な防汚特性を有する無欠陥層を提供し得ることを見出した。コーティング可能な組成物を乾燥させる好適な方法としては、例えば、およそ室温の空気、オーブン、熱風送風機、赤外線ヒーター、及び熱缶内で蒸発させることが挙げられる。乾燥は、典型的に、コーティング可能な組成物が実質的に完全に乾燥するまで実施されるが、これは必須ではない。いったん基材と接触させ、少なくとも部分的に乾燥させたら、防汚性層を、例えば、少なくとも1時間、少なくとも4時間、少なくとも8時間、少なくとも24時間、少なくとも72時間、少なくとも1週間、又は更には少なくとも2週間熟成させてよく、この間に、防汚性層の防汚性が改善され得る。
ここで図1を参照すると、防汚性物品100は、基材130の表面120上に配置されている防汚性層110を含む。コーティング可能な組成物と基材の表面とを接触させる好適な方法の例としては、ロールコーティング、スプレーコーティング、グラビアコーティング、ディップコーティング、及びカーテンコーティングが挙げられる。典型的に、防汚性層は、0.02〜100マイクロメートル、望ましくは0.05〜5マイクロメートルの範囲の厚さを有するが、これは必須ではない。
典型的に、本開示に係る防汚性層は、少なくとも実質的に透明であるが、これは必須ではない。
好適な基材の例としては、実質上任意の寸法安定性材料が挙げられる。例としては、ガラス基材(例えば、鏡、窓、フロントガラス、テーブル、レンズ、及びプリズム)、金属基材、セラミック基材、有機ポリマー基材(例えば、成形ポリマー物品、自動車塗料及び透明塗料、ポリマーフィルム、再帰反射性シート、屋内標識、及び屋外標識)、及び布地(例えば、室内装飾材料布地)が挙げられる。幾つかの実施形態では、基材は、ガラス又は有機ポリマーの少なくとも1つを含む。幾つかの実施形態では、有機ポリマーは、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート又はポリブチレンテレフタレート)、ポリカーボネート、アリルジグリコールカーボネート、アクリル(例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA))、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ホモエポキシポリマー、ポリジアミン及び/又はポリジチオールとのエポキシ付加ポリマー、ポリアミド(例えば、ナイロン6及びナイロン6,6)、ポリイミド、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン及びポリプロピレン)、オレフィン性コポリマー(例えば、ポリエチレンコポリマー)、セルロースエステル(例えば、酢酸セルロース及び酪酸セルロース)、並びにこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。
本開示に係る硬質/水/石灰かす耐性コーティングから恩恵を受け得る基材としては、窓、鏡、洗面所の器具(便器、洗面器、シャワー室、シャワーヘッド、浴槽)、蛇口、流し、やかん、タイル、冷却塔及び熱交換器、蒸発冷却器、工業用冷却システム、海水冷却システム、プール、噴水、装飾用池、温水浴槽及び渦流温泉、自動車ラジエータ、熱水加熱システム、浸水湯沸器、蒸留及び逆浸透水精製システム、ボイラー、水及び油井の再利用、パイプ、配管、洗濯機、食器洗浄機、スチームオーブン、及び蒸気ボイラーが挙げられる。
本開示の選択された実施形態
第1の実施形態では、本開示は、コーティング可能な組成物を製造する方法であって、順次、
a)水性液体媒体に分散しているシリカナノ粒子を含む初期組成物を提供する工程であって、前記シリカナノ粒子が、平均粒径が100ナノメートル以下の粒径分布を有し、前記シリカのゾルが、6よりも大きいpHを有する、工程と、
b)前記初期組成物を、無機酸を用いて4以下のpHに酸性化して、酸性化組成物を提供する工程と、
c)前記酸性化組成物に少なくとも1つの金属化合物を溶解させて、コーティング可能な組成物を提供する工程であって、前記少なくとも1つの金属化合物が、元素周期表の第2族〜第15族のいずれかにおける少なくとも1つの金属を含む工程と、を含む、方法を提供する。
第2の実施形態では、本開示は、前記少なくとも1つの金属化合物が、少なくとも+2の電荷を有する少なくとも1つの金属カチオンを含む、第1の実施形態に記載の方法を提供する。
第3の実施形態では、本開示は、前記少なくとも1つの金属化合物が、スズ化合物、銅化合物、鉄化合物、白金化合物、カルシウム化合物、マグネシウム化合物、亜鉛化合物、ジルコニウム化合物、チタン化合物、アンチモン化合物、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、第1又は第2の実施形態に記載の方法を提供する。
第4の実施形態では、本開示は、前記少なくとも1つの金属化合物が、少なくとも1つの金属カチオンを含み、前記金属カチオンが、ケイ素と前記少なくとも1つの金属カチオンとの合計モルの0.2〜20モルパーセント含まれる、第1〜第3の実施形態のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第5の実施形態では、本開示は、前記コーティング可能な組成物が、有機不揮発性化合物を本質的に含まない、第1〜第4の実施形態のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第6の実施形態では、本開示は、第1〜第5の実施形態のいずれか1つに記載の方法に従って製造されるコーティング可能な組成物を提供する。
第7の実施形態では、本開示は、防汚性物品を製造する方法であって、順次、
a)水性液体媒体に分散しているシリカナノ粒子を含む初期組成物を提供する工程であって、前記シリカナノ粒子が、平均粒径が100ナノメートル以下の粒径分布を有し、前記シリカのゾルが、6よりも大きいpHを有する、工程と、
b)前記初期組成物を、無機酸を用いて4以下のpHに酸性化して、酸性化組成物を提供する工程と、
c)前記酸性化組成物に少なくとも1つの金属化合物を溶解させて、コーティング可能な組成物を提供する工程であって、前記少なくとも1つの金属化合物が、元素周期表の第2族〜第15族のいずれかにおける少なくとも1つの金属を含む、工程と、
d)前記コーティング可能な組成物を基材の表面と接触させる工程と、
e)前記コーティング可能な組成物を少なくとも部分的に乾燥させて、防汚性層を提供する工程と、を含む、方法を提供する。
第8の実施形態では、本開示は、前記少なくとも1つの金属化合物が、少なくとも+2の電荷を有する少なくとも1つの金属カチオンを含む、第7の実施形態に記載の方法を提供する。
第9の実施形態では、本開示は、前記少なくとも1つの金属化合物が、スズ化合物、銅化合物、鉄化合物、白金化合物、カルシウム化合物、マグネシウム化合物、亜鉛化合物、ジルコニウム化合物、チタン化合物、アンチモン化合物、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、第7又は第8の実施形態に記載の方法を提供する。
第10の実施形態では、本開示は、前記少なくとも1つの金属化合物が、少なくとも1つの金属カチオンを含み、前記金属カチオンが、ケイ素と前記少なくとも1つの金属カチオンとの合計モルの0.2〜20モルパーセント含まれる、第7〜第9の実施形態のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第11の実施形態では、本開示は、前記シリカナノ粒子が、45ナノメートル以下の平均粒径を有する、第7〜第10の実施形態のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第11の実施形態では、本開示は、前記シリカナノ粒子が、25ナノメートル以下の平均粒径を有する、第7〜第10の実施形態のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第13の実施形態では、本開示は、前記基材が、ガラス又は有機ポリマーを含む、第7〜第12の実施形態のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第14の実施形態では、本開示は、前記有機ポリマーが、ポリメチルメタクリレート又はポリエチレンテレフタレートのうちの少なくとも1つを含む、第7〜第13の実施形態のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第15の実施形態では、本開示は、前記防汚性層が、光学的に透明である、第7〜第14の実施形態のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第16の実施形態では、本開示は、前記防汚性層が、0.02〜100マイクロメートルの範囲の厚さを有する、第7〜第15の実施形態のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第17の実施形態では、本開示は、前記無機酸が、ゼロ以下のpKを有する、第7〜第16の実施形態のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第18の実施形態では、本開示は、前記工程b)が、前記初期組成物を2以下のpHに酸性化することを含む、第7〜第17の実施形態のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第19の実施形態では、本開示は、前記コーティング可能な組成物が、有機不揮発性化合物を本質的に含まない、第7〜第18の実施形態のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第20の実施形態では、本開示は、第7〜第19の実施形態のいずれか1つに記載の方法に従って製造される防汚性物品を提供する。
第21の実施形態では、本開示は、前記基材が、再帰反射性シートを含む、第20の実施形態に記載の防汚性物品を提供する。
第22の実施形態では、本開示は、金属カチオンを含有するシリカマトリクスを含む防汚性組成物であって、前記シリカマトリクスは、平均粒径が100ナノメートル以下の粒径分布を有する相互接続されたシリカナノ粒子を含み、前記金属カチオンが、元素周期表の第2族〜第15族のいずれかにおける金属のカチオンを含み、前記金属カチオンの大部分が、前記シリカマトリクス中に個々に配置されており、前記金属カチオンが、ケイ素と前記金属カチオンとの合計モルの0.2〜20モルパーセント含まれる、防汚性組成物を提供する。
第23の実施形態では、本開示は、前記金属カチオンが、n+(式中、nは、2以上の整数を表す)の電荷を有する、第22の実施形態に記載の防汚性組成物を提供する。
第24の実施形態では、本開示は、前記少なくとも1つの金属化合物が、スズカチオン、銅カチオン、鉄カチオン、白金カチオン、カルシウムカチオン、マグネシウムカチオン、亜鉛カチオン、ジルコニウムカチオン、チタンカチオン、アンチモンカチオン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、第22又は第23の実施形態に記載の防汚性組成物を提供する。
第25の実施形態では、本開示は、前記シリカナノ粒子が、45ナノメートル以下の平均粒径を有する、第22〜第24の実施形態のいずれか1つに記載の防汚性組成物を提供する。
第26の実施形態では、本開示は、前記シリカナノ粒子が、25ナノメートル以下の平均粒径を有する、第22〜第25の実施形態のいずれか1つに記載の防汚性組成物を提供する。
第27の実施形態では、本開示は、前記防汚性組成物が、有機不揮発性化合物を本質的に含まない、第22〜第26の実施形態のいずれか1つに記載の防汚性組成物を提供する。
第28の実施形態では、本開示は、基材の表面上に配置された非晶質防汚性組成物の層を含む防汚性物品であって、前記非晶質防汚性組成物が、金属カチオンを含有するシリカマトリクスを含み、前記シリカマトリクスは、平均粒径が100ナノメートル以下の粒径分布を有する相互接続されたシリカナノ粒子を含み、前記金属カチオンが、元素周期表の第2族〜第15族のいずれかにおける金属のカチオンを含み、前記金属カチオンの大部分が、前記シリカマトリクス中に個々に配置されており、前記金属カチオンが、ケイ素と前記金属カチオンとの合計モルの0.2〜20モルパーセント含まれる、防汚性物品を提供する。
第29の実施形態では、本開示は、前記金属カチオンが、n+(式中、nは、2以上の整数を表す)の電荷を有する、第28の実施形態に記載の防汚性物品を提供する。
第30の実施形態では、本開示は、前記少なくとも1つの金属化合物が、スズカチオン、銅カチオン、鉄カチオン、白金カチオン、カルシウムカチオン、マグネシウムカチオン、亜鉛カチオン、ジルコニウムカチオン、チタンカチオン、アンチモンカチオン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、第28又は第29の実施形態に記載の防汚性物品を提供する。
第31の実施形態では、本開示は、前記シリカナノ粒子が、45ナノメートル以下の平均粒径を有する、第28〜第30の実施形態のいずれか1つに記載の防汚性物品を提供する。
第32の実施形態では、本開示は、前記シリカナノ粒子が、25ナノメートル以下の平均粒径を有する、第28〜第31の実施形態のいずれか1つに記載の防汚性物品を提供する。
第33の実施形態では、本開示は、前記基材が、ガラス又は有機ポリマーを含む、第28〜第32の実施形態のいずれか1つに記載の防汚性物品を提供する。
第34の実施形態では、前記有機ポリマーが、ポリメチルメタクリレート又はポリエチレンテレフタレートのうちの少なくとも1つを含む、第28〜第33の実施形態のいずれか1つに記載の防汚性物品を提供する。
第35の実施形態では、本開示は、前記防汚性層が、光学的に透明である、第28〜第34の実施形態のいずれか1つに記載の防汚性物品を提供する。
第36の実施形態では、本開示は、前記防汚性層が、0.02〜100マイクロメートルの範囲の厚さを有する、第28〜第35の実施形態のいずれか1つに記載の防汚性物品を提供する。
第37の実施形態では、本開示は、前記コーティング可能な組成物が、有機不揮発性化合物を本質的に含まない、第28〜第35の実施形態のいずれか1つに記載の防汚性物品を提供する。
第38の実施形態では、本開示は、前記基材が、再帰反射性シートを含む、第28〜第37の実施形態のいずれか1つに記載の防汚性物品を提供する。
以下の非限定的な実施例によって本開示の目的及び利点を更に例示するが、これらの実施例に記載する特定の材料及びその量、並びに他の条件及び詳細は、本開示を不当に限定するものとして解釈されるべきではない。
特に記載がない限り、実施例における部、割合、比率などはいずれも重量基準である。表において、「NM」は、「測定せず」を意味する。
以下の実施例は、2つの部分に分けられる。第1の部分は、カーペット汚れに対する耐性に関し、第2の部分は、石灰かすの沈着に対する耐性に関する。
材料
コロイダルシリカ分散液NALCO 1115(4nm、ナトリウム安定化、水中10重量パーセント)、NALCO 1050(20nm、ナトリウム安定化、水中10重量パーセント)、NALCO DVSZN004(42nm、水中41重量パーセント)、NALCO TX11561(45nm、ナトリウム安定化、水中41重量パーセント)、及びNALCO 2329(75nm)は、それぞれ商品名NALCO 1115,NALCO 1050、NALCO DVSZN004、NALCO TX11561、及びNALCO 2329コロイダルシリカとしてNalco Company(Naperville,Illinois)から入手した。
LEVASIL 500/15シリカゾル(6nm、ナトリウム安定化、水中5重量パーセント)は、LEVASIL 500/15としてAkzo−Nobel(Amsterdam,The Netherlands)から入手可能である。
Zn(NO・6HOは、Mallinckrodt Baker,Inc.(Phillipsburg,New Jersey)から入手した。
Cu(NO・3HOは、Morton Thiokol Inc.(Danvers,Massachusetts)から入手した。
PtCl・6HOは、Sigma−Aldrich Co.(Saint Louis,Missouri)から入手した。
FeCl・6HOは、Sigma−Aldrich Co.から入手した。
SnCl・5HOは、Sigma−Aldrich Co.から入手した。
TiOSO・2HOは、Alfa Aesar(Ward Hill,Massachusetts)から入手した。
ZrOCl・8HOは、Sigma−Aldrich Co.から入手した。
CaCl・6HOは、Sigma−Aldrich Co.から入手した。
MgCl・6HOは、Sigma−Aldrich Co.から入手した。
ZnClは、Sigma−Aldrich Co.から入手した。
NaHCOは、Sigma−Aldrich Co.から入手した。
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚さ50マイクロメートル)は、E.I.DuPont de Nemours(Wilmington,Delaware)から商品名MELINEX 618として入手した。
ポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)フィルムは、3M Company(St.Paul,MN)から商品名SCOTCHPAKヒートシール可能ポリエステルフィルムとして入手した。
標準スライドガラスは、VWR international(West Chester,Pennsylvania)から入手した。これらスライドガラスは、ALCONOXクレンザー(VWR International(West Chester,Pennsylvania)製)を用いて優しくこすり、次いで、使用前に脱イオン水で十分に洗浄することによって前処理した。
カーペット汚れに対する耐性
透過率、曇り度、及び光沢度の測定方法
全透過率及び曇り度の測定は、BYK−Gardner USA(Columbia,Maryland)から購入したHAZE−GUARD PLUS曇り度計を用いて実施した。光沢度の測定は、BYK−Gardner USA(Columbia,Maryland)から購入したMICRO−TRI−GLOSSメーターを用いて実施した。報告する値は、3つの個々のデータ点の平均である。
汚れ耐性を測定するための試験方法(カーペット汚れ)
下記実施例及び比較例に従って調製したサンプルのカーペット汚れに対する汚れ耐性を測定するために、カーペット汚れ混合物を調製した。カーペット汚れ混合物は、ガロン(3.78L)サイズの缶内で5分間、塗料振盪器を用いてビーズ(1600g)とカーペット汚れ混合物(80g)とを20:1の重量(wt.)比で混合することによって調製した。カーペット汚れは、38.4重量パーセントのピートモスブレンドと、17重量パーセントの灰色ポルトランドセメントと、17重量パーセントのディクシー粘土と、17重量パーセントのフィルタゲルと、1.8重量パーセントのカーボンブラックと、8.8重量パーセントの鉱油とを含有していた。ガロン缶を用い、塗料振盪器を用いて約5分間混合した。
汚れ混合物の約200グラム(g)の部分を小さな缶に入れ、実施例及び比較例から調製したサンプルを、サンプル全体が覆われるように缶に入れた(缶1つ当たりサンプル1つ)。ラボシェイカーを用いて1分間、浸漬したサンプルを振盪した後、取り出し、約3回硬質表面上でタップして、緩く付着していた汚れを除去した。上記方法を用いることによって、試験前後の各サンプルの全透過率、光沢度、及び曇り度を測定した。
比較例A1〜A3
比較例A1〜A3は、それぞれ、更なるコーティング又は処理が行われていない、PETフィルム、PMMAフィルム、及びスライドガラス基材であった。比較例A1〜A3を、下記他の実施例及び比較例のサンプルと平行して、同様に試験した。試験の結果を表1〜3に報告する。
比較例B1〜B3
NALCO 1115及びNALCO 1050シリカゾルを3:7の重量比で混合し、次いで、脱イオン水を用いて10固形分重量パーセントに希釈し、希釈された混合物のpHを、濃HNOで酸性化することによって約2〜3に調整することによって調製したコーティング組成物で、PETフィルム、PMMAフィルム、及びスライドガラス基材をコーティングすることによって、比較例B1〜B3を調製した。酸性化シリカゾル混合物を、#6のワイヤを巻き付けたコーティングロッド(R D Specialties(Webster New York)製、公称湿潤コーティング厚さ=14マイクロメートル)を用いて所望の基材にコーティングした。得られたコーティングサンプルを室温で乾燥させ、次いで、120℃で10分間更に硬化させた。比較例B1〜B3を、他の実施例及び比較例と平行して、同様に試験した。試験の結果を表1〜3に報告する。
比較例C1〜C3
NALCO 1115及びNALCO DVSZN004シリカゾルを1:2の重量比で混合し、次いで、脱イオン水を用いて10固形分重量パーセントに希釈し、希釈された混合物のpHを、濃HNOで酸性化することによって約2〜3に調整することによって調製したコーティング組成物で、PETフィルム、PMMAフィルム、及びスライドガラス基材をコーティングすることによって、比較例C1〜C3を調製した。酸性化シリカゾル混合物を、メイヤーバー#6を用いて所望の基材にコーティングした。得られたコーティングされたサンプルを室温で乾燥させ、次いで、120℃で10分間更に硬化させた。比較例C1〜C3を、他の実施例及び比較例と平行して、同様に試験した。結果を表1〜3に報告する。
比較例D1〜D3
NALCO 1115及びNALCO 2329シリカゾルを1:2の重量比で混合し、次いで、脱イオン水を用いて10固形分重量パーセントに希釈し、希釈された混合物のpHを、濃HNOで酸性化することによって約2〜3に調整することによって調製したコーティング組成物で、PETフィルム、PMMAフィルム、及びスライドガラス基材をコーティングすることによって、比較例D1〜D3を調製した。酸性化シリカゾル混合物を、#6のワイヤを巻き付けたコーティングロッドを用いて所望の基材にコーティングした。得られたコーティングされたサンプルを室温で乾燥させ、次いで、120℃で10分間更に硬化させた。比較例D1〜D3を、他の実施例及び比較例と平行して、同様に試験した。試験の結果を表1〜3に報告する。
(実施例1〜5)
PETフィルム、PMMAフィルム、及びスライドガラス基材をコーティングする前に、様々な量の金属化合物の水溶液を、酸性化シリカゾル混合物に添加したことを除いて、実施例1A〜1C、2A〜2C、3A〜3C、4A〜4C、5A〜5Cをそれぞれ、比較例B1〜B3と同様に調製した。各実施例に添加した金属イオンの性質及び量を表1〜3に報告する。Cuイオン源は、(Cu(NO・3HOの10重量パーセント溶液であり;Ptイオン源は、HPtCl・6HOの10重量パーセント溶液であり、Znイオン源は、Zn(NO・6HOの10重量%溶液であり、Feイオン源は、FeCl・6HOの5重量パーセント溶液であり、Snイオン源は、SnCl・5HOの3.38重量パーセント溶液であった。実施例1A〜5Cを、他の実施例及び比較例と平行して、同様に試験した。試験の結果を表1〜3に報告する。
(実施例6A〜10C)
PETフィルム、PMMAフィルム、及びスライドガラス基材をコーティングする前に、様々な量の金属イオン水溶液を、酸性化シリカゾル混合物に添加したことを除いて、実施例6A〜6C、7A〜7C、8A〜8C、9A〜9C、10A〜10Cをそれぞれ、比較例C1〜C3と同様に調製した。各実施例において添加した金属イオンの性質及び量を表1〜3に報告する。Cu、Pt、Zn、Fe、及びSnイオン源は、上記実施例1A〜5Aのものと同様であった。実施例6〜10のサンプルを、他の実施例及び比較例と平行して、同様に試験した。試験の結果を表1〜3に報告する。実施例6A〜10Cはいずれも、金属化合物の移行を示さなかった。
(実施例11〜13)
PETフィルム、PMMAフィルム、及びスライドガラス基材をコーティングする前に、様々な量の金属イオン水溶液を、酸性化シリカゾル混合物に添加したことを除いて、実施例11A〜11C、12A〜12C、及び13A〜13Cをそれぞれ、比較例D1〜D3と同様に調製した。各実施例において添加した金属イオンの性質及び量を表1〜3に報告する。Cu、Pt、Zn、Fe、及びSnイオン源は、上記実施例1〜5のものと同様であった。実施例11〜13を、下記他の実施例及び比較例のサンプルと平行して、同様に試験し、データは、以下の表1〜3に提示した。試験したサンプルはいずれも、金属化合物の移行を示さなかった。
表1は、実施例1A〜13A及び比較例A1〜D1のコーティング組成及びカーペット汚れに対する耐性(PET基材)を報告する。
表2は、実施例1B〜13B及び比較例A2〜D2のコーティング組成及びカーペット汚れに対する耐性(PMMA基材)を報告する。
表3は、実施例1C〜13C及び比較例A3〜D3のコーティング組成及びカーペット汚れに対する耐性(ガラス基材)を報告する。
Figure 2015530245
Figure 2015530245
Figure 2015530245
実施例14〜18及び比較例E
洗浄容易性試験
この試験は、汚れ耐性を測定するための試験方法(カーペット汚れ)で用いたカーペット汚れに、コーティングされた基材サンプルを浸漬し、それを30秒間振盪することによって実施した。サンプルを汚れ容器から取り出し、750ミリリットル/分(mL/分)の速度で1分間水道水ですすいだ。乾燥させた際に、サンプルの透過率及び曇り度を測定した。
表4では、%ΔTは、カーペット汚れと共に振盪した後のコーティングされていないガラス試験パネルの透過率に対する、カーペット汚れと共に振盪した後のシリカ(及び任意で金属イオン)でコーティングされたガラス試験パネルの透過率の変化(%)を指し(正の数は、コーティングされたサンプルについてより良い透過率が観察されたことを示す)、%ΔHは、カーペット汚れと共に振盪した後のコーティングされていないガラス試験パネルの曇り度に対する、カーペット汚れと共に振盪した後のシリカ(及び任意で金属イオン)でコーティングされたガラス試験パネルの曇り度の変化(%)を指す(正の数は、コーティングされたサンプルについてより良い透過率が観察されたことを示す)。
Figure 2015530245
石灰かすの沈着に対する耐性
静的水接触角(SWCA)の測定
静的水接触角の測定は、Millipore Corporationから入手した脱イオン水を用いて、乾燥した(コーティングされた)サンプル上で実施した。用いた接触角分析機は、AST Products Inc.(Billerica,Massachusetts)製のVCA Optimaビデオ接触角分析機であった。静的接触角は、付着の30秒後、液滴(1μL)において測定した。報告する値は、少なくとも4回の別個の測定の平均値である。
透明度の測定
BYK Gardner Haze−Gard Plus機器(BYK Gardner)を用いて、光の透過率(T)、曇り度(H)、及び透明度(C)についてサンプルを試験した。透過率、曇り度、及び透明度のレベルは、「Standard Test Method for Haze and Luminous Transmittance for Transparent Plastics」と題されたASTM−D 1003−00に従って記録した。機器は、測定中の空気を比較基準とした。
光透過率(T)の測定値は、透過率の百分率として得られる。曇り度(H)は、それを通して見られる物体のコントラストの低下に関与する試料による光の散乱である。曇り度は、その方向が、入射ビームの方向から特定の角度を超えてそれるように散乱する透過光の百分率として提示される。用いた特定の角度は、2.5°であった。
透明度(C)は、その方向が2.5°未満しかそれないように散乱する透過光の百分率として提示される。
記録された値は、汚れたコーティングされた試験パネル対汚れた未処理試験パネルの比較における透過率、曇り度、及び透明度の相対変化の百分率を表す。
試験パネル
ソーダ石灰フロートガラス試験パネルを用いた。試験は、ガラスのスズ側とは反対の側(空気側)で実施した。
試験パネルの処理方法
シリカナノ粒子分散液(以下の実施例で示す通りのナノ粒子のサイズ)を脱イオン水で希釈し、硝酸を用いてpH 2〜3に酸性化した。水溶液の総重量に基づいて10重量パーセントの濃度で固体添加剤を脱イオン水に溶解させることによって、イオン性添加剤の水溶液を調製した。次いで、添加剤の水溶液を、実施例に記載する量でシリカナノ粒子分散液に添加した。特に指定しない限り、全てのコーティング分散液は、5重量%の固形分を含有していた。
試験パネルを2つの部分に分け、1つの部分は、未処理のまま、他の部分は、本発明に係る組成物又は比較処理組成物で処理した。この方法は、以下に概説する通り硬水汚れを生成するための噴霧手順により、パネル間で生じる汚れの量に差をつけることができるので、同じパネルで対照が得られる。
パネルの一部の処理は、1mLのピペットを用いて、試験パネルに少量(0.5〜1mL)の分散液を置くことによって行った。分散液を広げ、次いで、パネルをKimWipeティッシュ(Kimberly−Clark(Neenah,Wisconsin)から入手可能)を用いて水分を拭き取った。次いで、パネルを室温で少なくとも5分間放置した。適切に塗布したとき、組成物による処理は、眼には見えなかった。
硬水汚れの生成
硬水汚れは、下記溶液を試験パネルに噴霧し、垂直位で保持することによって生成した。
溶液A:溶液Aは、1重量パーセントのCaCl・6HO、0.5重量パーセントのMgCl・6HO、12重量パーセントのエタノール、及び86.5重量パーセントの脱イオン水を含有していた。
溶液B:溶液Bは、1.5重量パーセントのNaHCO及び98.5重量パーセントの脱イオン水を含有していた。
まず溶液Aを試験パネルに3回噴霧し、次いで、溶液Bを噴霧した。次いで、試験パネルを室温で5分間乾燥させ、この手順を2回繰り返した。この後、600mL/分の速度で60秒間、脱イオン水でタップしながら試験サンプルをすすいだ。すすぎ後、試験サンプルを5分間室温で乾燥させた。
実施例19〜23及び比較例F
実施例19〜23は、表5に示す通り、様々な量のZrOCl・8HOを含有する酸性化NALCO 1115の5重量パーセント水性分散液を用いて、(上記)試験パネルの処理方法に従ってガラス試験パネルを処理することによって実施した。比較例Fは、添加剤なしの酸性化NALCO 1115の5重量%水性分散液で処理したガラス試験パネルを用いて作製した。静的水接触角(SWCA)を測定することによって、試験パネルをコーティングの親水性について評価した。硬水汚れは、上に概説した一般手順に従って生成した。試験パネルを透明度について評価した。試験結果を表5に報告する。
表5〜8では、%ΔTは、硬水で汚した後のコーティングされていないガラス試験パネルの透過率に対する、硬水で汚した後のシリカ(及び任意で金属イオン)でコーティングされたガラス試験パネルの透過率の変化(%)を指し、%ΔHは、硬水で汚した後のコーティングされていないガラス試験パネルの曇り度に対する、硬水で汚した後のシリカ(及び任意で金属イオン)でコーティングされたガラス試験パネルの曇り度の変化(%)を指し、%ΔCは、硬水で汚した後のコーティングされていないガラス試験パネルの透明度に対する、硬水で汚した後のシリカ(及び任意で金属イオン)でコーティングされたガラス試験パネルの透明度の変化(%)を指す。
Figure 2015530245
(実施例24及び25)
表6に示す様々な平均粒径を有するシリカナノ粒子のブレンドを用いたことを除いて、実施例13と同様に実施例23及び24を作製した。シリカナノ粒子を、95/5の比でZrOCl・8HOと混合した。コーティング組成物は、5重量%の総固形分含量を有していた。
Figure 2015530245
(実施例26〜30)
表7に示す通り様々な量のTiOSO・2HOを含有する酸性化NALCO 1115の5重量パーセント水性分散液を用いて、試験パネルの処理方法に従ってガラス試験パネルを処理した。静的水接触角(SWCA)を測定することによって、試験パネルをコーティングの親水性について評価した。硬水汚れは、上に概説した一般手順に従って生成した。試験パネルを透明度について評価した。全ての試験結果を(以下の)表7に報告する。
Figure 2015530245
Figure 2015530245
X線散乱分析のための試験方法
反射配置データは、PANalytical Empyrean回折計、銅Kα放射線、及び散乱放射線のPIXcel検出器レジストリを使用することにより、サーベイスキャンの形態で収集した。回折計は、可変入射ビームスリット及び回折ビームスリットを備えていた。0.40度の刻み幅及び1200秒の滞留時間を用いて、5〜80度(2θ)の結合連続モードで、サーベイスキャンを行った。40kV及び40mAのX線発生装置設定を使用した。
実施例31〜35及び比較例G
#6のワイヤを巻き付けたコーティングロッド(公称湿潤コーティング厚さ=14マイクロメートル)を用いて、金属をドープしたシリカ分散液でソーダ石灰ガラス基材(Brin Northwestern Glass Company(Minneapolis,Minnesota)から入手)をコーティングすることによって、実施例31〜35を調製した。金属をドープしたコロイダルシリカ分散液は、NALCO 1115シリカゾルを脱イオン水で10固形分重量パーセントに希釈し、濃HNOを用いて希釈シリカゾルのpHを2〜3に酸性化し、次いで、所望の量の水性金属化合物溶液(10重量パーセントCu(NO・3HO、FeCl・6HO、SnCl・5HO、TiOSO・2HO、又はZn(NO・6HO)を添加することによって調製した。各実施例31〜35のコーティング組成物に添加した金属カチオンの種類及び量を表9に報告する。次いで、コーティングされたサンプルを室温で乾燥させ、120℃で10分間更に硬化させた。最終的なコーティングされたサンプルは、光学的に透明で透き通っていた。ガラス基材からコーティングをかきとることによって分析用の粉末を回収した。このように調製したサンプルを上記X線散乱分析のための試験方法に従って分析し、結果を以下の表9に報告する。
比較例Gは、#6のワイヤを巻き付けたコーティングロッド(公称湿潤コーティング厚さ=14マイクロメートル)を用いて、ソーダ石灰ガラス基材をシリカ分散液でコーティングすることによって調製した。シリカ分散液は、NALCO 1115シリカゾルを脱イオン水で10固形分重量パーセントに希釈し、濃HNOを用いて希釈シリカゾルのpHを約2〜3に酸性化することによって、調製した。次いで、コーティングされたサンプルを室温で乾燥させ、次いで、120℃で10分間更に硬化させた。最終的なコーティングされたサンプルは、光学的に透明で透き通っていた。ガラス基材からコーティングをかきとることによって粉末を回収し、次いで、実施例35と同じシリカ/金属化合物の比を有するように所望の量の固体TiOSO・2HO粉末と混合することによって、粉末を回収した。
Figure 2015530245
当業者であれば、より詳細に付属の「特許請求の範囲」に記載される本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく本開示に対する他の改変及び変更を行うことが可能である。異なる実施形態の態様を異なる実施形態の他の態様と全体的に若しくは部分的に互換すること又は組み合わせることが可能である点は理解されるであろう。特許証のための上記の出願において引用された、参照文献、特許、又は特許出願はいずれも一貫性を有するようにそれらの全容を本明細書に援用する。これらの援用文献の一部と本明細書との間に不一致又は矛盾がある場合、上記の説明文における情報が優先するものとする。特許請求される開示内容を当業者が実行することを可能ならしめるために示される上記の説明文は、「特許請求の範囲」及びそのすべての均等物によって規定される本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

Claims (38)

  1. コーティング可能な組成物を製造する方法であって、順次、
    a)水性液体媒体に分散しているシリカナノ粒子を含む初期組成物を提供する工程であって、前記シリカナノ粒子が、平均粒径が100ナノメートル以下の粒径分布を有し、前記シリカのゾルが、6よりも大きいpHを有する、工程と、
    b)前記初期組成物を、無機酸を用いて4以下のpHに酸性化して、酸性化組成物を提供する工程と、
    c)前記酸性化組成物に少なくとも1つの金属化合物を溶解させて、コーティング可能な組成物を提供する工程であって、前記少なくとも1つの金属化合物が、元素周期表の第2族〜第15族のいずれかにおける少なくとも1つの金属を含む、工程と、を含む、方法。
  2. 前記少なくとも1つの金属化合物が、少なくとも+2の電荷を有する少なくとも1つの金属カチオンを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記少なくとも1つの金属化合物が、スズ化合物、銅化合物、鉄化合物、白金化合物、カルシウム化合物、マグネシウム化合物、亜鉛化合物、ジルコニウム化合物、チタン化合物、アンチモン化合物、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記少なくとも1つの金属化合物が、少なくとも1つの金属カチオンを含み、前記金属カチオンが、ケイ素と前記少なくとも1つの金属カチオンとの合計モルの0.2〜20モルパーセントを構成する、請求項1に記載の方法。
  5. 前記コーティング可能な組成物が、有機不揮発性化合物を本質的に含まない、請求項1に記載の方法。
  6. 請求項1に記載の方法に従って製造される、コーティング可能な組成物。
  7. 防汚性物品を製造する方法であって、順次、
    a)水性液体媒体に分散しているシリカナノ粒子を含む初期組成物を提供する工程であって、前記シリカナノ粒子が、平均粒径が100ナノメートル以下の粒径分布を有し、前記シリカのゾルが、6よりも大きいpHを有する、工程と、
    b)前記初期組成物を、無機酸を用いて4以下のpHに酸性化して、酸性化組成物を提供する工程と、
    c)前記酸性化組成物に少なくとも1つの金属化合物を溶解させて、コーティング可能な組成物を提供する工程であって、前記少なくとも1つの金属化合物が、元素周期表の第2族〜第15族のいずれかにおける少なくとも1つの金属を含む、工程と、
    d)前記コーティング可能な組成物を基材の表面と接触させる工程と、
    e)前記コーティング可能な組成物を少なくとも部分的に乾燥させて、防汚性層を提供する工程と、を含む、方法。
  8. 前記少なくとも1つの金属化合物が、少なくとも+2の電荷を有する少なくとも1つの金属カチオンを含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記少なくとも1つの金属化合物が、スズ化合物、銅化合物、鉄化合物、白金化合物、カルシウム化合物、マグネシウム化合物、亜鉛化合物、ジルコニウム化合物、チタン化合物、アンチモン化合物、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
  10. 前記少なくとも1つの金属化合物が、少なくとも1つの金属カチオンを含み、前記金属カチオンが、ケイ素と前記少なくとも1つの金属カチオンとの合計モルの0.2〜20モルパーセントを構成する、請求項7に記載の方法。
  11. 前記シリカナノ粒子が、45ナノメートル以下の平均粒径を有する、請求項7に記載の方法。
  12. 前記シリカナノ粒子が、25ナノメートル以下の平均粒径を有する、請求項7に記載の方法。
  13. 前記基材が、ガラス又は有機ポリマーを含む、請求項7に記載の方法。
  14. 前記有機ポリマーが、ポリメチルメタクリレート又はポリエチレンテレフタレートのうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載の方法。
  15. 前記防汚性層が、光学的に透明である、請求項7に記載の方法。
  16. 前記防汚性層が、0.02〜100マイクロメートルの範囲の厚さを有する、請求項7に記載の方法。
  17. 前記無機酸が、ゼロ以下のpKを有する、請求項7に記載の方法。
  18. 前記工程b)が、前記初期組成物を2以下のpHに酸性化することを含む、請求項7に記載の方法。
  19. 前記コーティング可能な組成物が、有機不揮発性化合物を本質的に含まない、請求項7に記載の方法。
  20. 請求項7に記載の方法に従って製造される、防汚性物品。
  21. 前記基材が、再帰反射性シートを含む、請求項20に記載の防汚性物品。
  22. 金属カチオンを含有するシリカマトリクスを含む防汚性組成物であって、前記シリカマトリクスは、平均粒径が100ナノメートル以下の粒径分布を有する相互接続されたシリカナノ粒子を含み、前記金属カチオンが、元素周期表の第2族〜第15族のいずれかにおける金属のカチオンを含み、前記金属カチオンの大部分が、前記シリカマトリクス中に個々に配置されており、前記金属カチオンが、ケイ素と前記金属カチオンとの合計モルの0.2〜20モルパーセントを構成する、防汚性組成物。
  23. 前記金属カチオンが、n+(式中、nは、2以上の整数を表す)の電荷を有する、請求項22に記載の防汚性組成物。
  24. 前記少なくとも1つの金属化合物が、スズカチオン、銅カチオン、鉄カチオン、白金カチオン、カルシウムカチオン、マグネシウムカチオン、亜鉛カチオン、ジルコニウムカチオン、チタンカチオン、アンチモンカチオン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項22に記載の防汚性組成物。
  25. 前記シリカナノ粒子が、45ナノメートル以下の平均粒径を有する、請求項22に記載の防汚性組成物。
  26. 前記シリカナノ粒子が、25ナノメートル以下の平均粒径を有する、請求項22に記載の防汚性組成物。
  27. 前記防汚性組成物が、有機不揮発性化合物を本質的に含まない、請求項22に記載の防汚性組成物。
  28. 基材の表面上に配置された非晶質防汚性組成物の層を含む防汚性物品であって、前記非晶質防汚性組成物が、金属カチオンを含有するシリカマトリクスを含み、前記シリカマトリクスは、平均粒径が100ナノメートル以下の粒径分布を有する相互接続されたシリカナノ粒子を含み、前記金属カチオンが、元素周期表の第2族〜第15族のいずれかにおける金属のカチオンを含み、前記金属カチオンの大部分が、前記シリカマトリクス中に個々に配置されており、前記金属カチオンが、ケイ素と前記金属カチオンとの合計モルの0.2〜20モルパーセントを構成する、防汚性物品。
  29. 前記金属カチオンが、n+(式中、nは、2以上の整数を表す)の電荷を有する、請求項28に記載の防汚性物品。
  30. 前記少なくとも1つの金属化合物が、スズカチオン、銅カチオン、鉄カチオン、白金カチオン、カルシウムカチオン、マグネシウムカチオン、亜鉛カチオン、ジルコニウムカチオン、チタンカチオン、アンチモンカチオン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項28に記載の防汚性物品。
  31. 前記シリカナノ粒子が、45ナノメートル以下の平均粒径を有する、請求項28に記載の防汚性物品。
  32. 前記シリカナノ粒子が、25ナノメートル以下の平均粒径を有する、請求項28に記載の防汚性物品。
  33. 前記基材が、ガラス又は有機ポリマーを含む、請求項28に記載の防汚性物品。
  34. 前記有機ポリマーが、ポリメチルメタクリレート又はポリエチレンテレフタレートのうちの少なくとも1つを含む、請求項28に記載の防汚性物品。
  35. 前記防汚性層が、光学的に透明である、請求項28に記載の防汚性物品。
  36. 前記防汚性層が、0.02〜100マイクロメートルの範囲の厚さを有する、請求項28に記載の防汚性物品。
  37. 前記コーティング可能な組成物が、有機不揮発性化合物を本質的に含まない、請求項28に記載の防汚性物品。
  38. 前記基材が、再帰反射性シートを含む、請求項28に記載の防汚性物品。
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