図1及び図2を参照すると、フレキシブル回路基板(FCB)の終端部を別のフレキシブル回路基板の終端部に対して接続するためのシステムが示される。しかしながら、システムは、また、FCBの終端部をプリント回路基板(PCB)の終端部にも接続することができることは理解されよう。その代わりに、システムは、PCBの終端部を別のPCBに接続するために使用されても良い。図1では、外部ケーシング101の下部ハウジング102が示される。図2では、下部ハウジング102に取り付けられた上部ハウジング103が示される。下部ハウジング102と上部ハウジング103は共に外部ケーシング101を形成する。外部ケーシング101は、剛性材料、例えば、プラスチックから形成されるが、別の材料が使用されても良いことは理解されよう。上部ハウジング103は下部ハウジング102に着脱可能に取り付け可能である。しかしながら、ハウジングは着脱不可能となるように互いに取り付けられても良いことは理解されよう。
回路基板受容スペースを画定するキャビティ107が下部ハウジング102と上部ハウジング103とによって形成されている。下部ハウジング102と上部ハウジング103とが組み合わされ、組み立てられると、キャビティ107は外部ケーシング101によって囲まれる。下部ハウジング102は、底部パネル108と、底部パネル108から直立し、且つその周囲に延在する周辺下部側壁109と、を有する。上部ハウジング103は、上部パネル110と、上部パネル110から下方向に延在し、且つその周囲に延在する周辺上部側壁111とを有する。下部側壁109と上部側壁111とは共に外部ケーシング101の側壁を形成する。その代わりに、外部ケーシング101の側壁は下部ハウジング102及び上部ハウジング103の一方のみから延在しても良い。
下部ハウジング102及び上部ハウジング103は、それらが組み合わされると互いに係合するように、下部側壁109の上部縁端が上部側壁111の下部縁端に当接するように配置されている。下部側壁109又は上部側壁111のうち1つは対向する側壁109、111を位置決めするためのリップ(不図示)を有してもよい。従って、下部ハウジング102と上部ハウジング103は互いに対して位置決め可能である。外部ケーシング101は、外部ケーシング101が組み立てられると下部ハウジング102と上部ハウジング103とを互いに係合した状態に維持するための係合機構を有する。
外部ケーシング101は長尺状であり、外部ケーシング101が組み立てられると、底部パネル108と上部パネル110は互いに実質的に平行して延在するが、互いから間隔をおいて配置される。外部ケーシング101はキャビティ107内に画定された第1PCB受容領域112を有する。外部ケーシング101は、また、その中に画定された第2PCB受容領域114を有する。FCB受容領域115は、第1PCB受容領域112と第2PCB受容領域114との間のキャビティ107内に画定される。
第1PCB保持用リブ116がキャビティ107の端から端まで延在する。第1PCB保持用リブ116の下部分は底部パネル108から直立する。第1PCB保持用リブ116の上部分は上部パネル110から直立する。代わりに、第1PCB保持用リブ116の下部分及び上部分のうち1つは省略されても良いことは理解されよう。このような場合では、外部ケーシング101が組み立てられると、又はそこから間隔をおいて配置されると、他の部分が対向する表面まで延在する。第1PCB保持用リブ116は下部側壁109の端部部分から間隔をおいて配置されており、第1PCB受容領域112を画定する。第1PCB保持用リブ116は第1PCB受容領域112をFCB受容領域115から分割する。第1PCB保持用リブ116はPCBをキャビティ107内の所定の位置に維持するために使用可能であるが、リブ116は別のPCB保持用機構が使用される場合には省略されても良いことは理解されよう。以下に詳述されるように、第1PCB保持用リブ116内に間隙が形成され、それを通じてFCBが延在可能である。
第2PCB保持用リブ117がキャビティ107の端から端まで延在する。第2PCB保持用リブ117の下部分は底部パネル108から直立する。第2PCB保持用リブ117の上部分は上部パネル110から直立する。その代わりに、第2PCB保持用リブ117の下部分及び上部分のうち1つは省略されても良いことは理解されよう。このような場合では、外部ケーシング101が組み立てられると、又はそこから間隔をおいて配置されると、他の部分が対向する表面まで延在する。第2PCB保持用リブ117は下部側壁109の端部部分から間隔をおいて配置されており、第2PCB受容領域114を画定する。第2PCB保持用リブ117は第2PCB受容領域114をFCB受容領域115から分割する。第2PCB保持用リブ117はPCBをキャビティ107内の所定の位置に維持するために使用可能であるが、リブ117は別のPCB保持用機構が使用される場合には省略されても良いことは理解されよう。以下に詳述されるように、第2PCB保持用リブ117内に間隙が形成され、それを通じて、FCBが延在可能である。
2つのFCB位置決めリブ118、119がFCB受容領域115内に配置されている。FCB位置決めリブ118、119は1つ又は複数のFCBを下部ハウジング102内の所定の位置に位置決めするための位置決め要素として機能する。以下に詳述されるように、FCB位置決めリブは第1FCB及び第2FCBを互いに対して位置決めするように機能する。FCB位置決めリブ118、119はキャビティ107の端から端まで延在する。各FCB位置決めリブ118、119の下部分は下部ハウジング102の底部パネル108から直立する。各FCB位置決めリブ118、119の上部分は上部パネル110から直立する。代わりに、各FCB位置決めリブ118、119の下部分及び上部分の1つは省略されても良いことは理解されよう。このような場合では、外部ケーシング101が組み立てられると、又はそこから間隔をおいて配置されると、他の部分が対向する表面まで延在する。代わりに、各FCB位置決めリブ118、119の一端が上部パネル110から延在し、各FCB位置決めリブ118、119の他端が底部パネル108から延在する。位置決めリブ118、119はキャビティ107内の所定の位置に固定的に配置されている。FCB位置決めリブは底部パネル108及び/又は上部パネル110と一体的に形成されている。図1に示される本配置構成においては、位置決めリブ118、119は外部ケーシング101内に配置されたFCBの両側に配置されている。
図2を参照すると、下部突起物120又は段が下部ハウジング102内に形成されている。下部突起物120は底部パネル108の凹みを付けた部分によって形成されている。下部突起物120はFCB受容エリア115の中間に配置されている。位置決めリブ118、119は下部突起物120の両側に配置されている。別の突起物が上部ハウジング103内に形成されている。この上部突起物122又は段は上部パネル110の凹みを付けた部分によって形成されている。上部ハウジング103内に形成されている上部突起物122は、外部ケーシング101が組み立てられると下部ハウジング102内の下部突起物120に対向するが、下部突起物120から間隔をおいて配置される。
下部突起物120及び上部突起物122は対向する下部取付要素及び上部取付要素を形成する。下部突起物120は下部取付表面123を有し、上部突起物122は上部取付表面124を有する。外部ケーシング101が組み立てられると、下部突起物120と上部突起物122は所定の距離だけ互いに間隔をおいて配置され、外部ケーシング101の下部ハウジング102と上部ハウジング103とが分離されると、互いに引き離されるように構成されている。突起物120の下部取付表面123及び突起物122の上部取付表面124は平坦であり、且つ互いに平行して延在するが、互いから間隔をおいて配置されている。第1PCB125が図1乃至3に示される。第1PCBは、複数の電気部品127が上に取り付けられた剛性非導電基板126を有する。導電性経路が基板の表面に形成されている。第1FCB128は第1PCB125に電気的に接続されている。第1FCB128は、フレキシブル非導電基板129、例えば、幾つかの導電性経路130が基板129の1つの面に形成された誘電ポリマーフィルムを有する。導電性経路130は金属又は導電性ポリマーで形成されている。
各導電性経路130は経路130の一端に終端部132を有する。終端部132は基板129の1つの面に配置されている。終端部132は、プリント回路基板(PCB)、別のFCB、又は別の電気部品、例えば、LCDスクリーン、に電気的に接続されるように配置されている。終端部132は基板129の縁端の近傍又は基板129の縁端にある、各経路130の端部に画定される導電性パッドである。導電性パッドは錫メッキパッドであっても良い。導電性パッドは基板の面から僅かに突出しても良い。終端部132が配置されたFCB128の第1の面のエリアは第1終端部部131と定義される。
第1FCB128は長尺状であり、且つ略矩形形状を有する。FCB128の、PCB125からの先端部は拡大頭部部分133を形成する。頭部部分133は対向する縁端間の第1FCB128の残部よりも広い幅を有する。第1FCB128の第1終端部部131は頭部部分133に形成される。その代わりに、拡大頭部部分は省略される。
少なくとも1つのハウジングの対向する位置決めリブ118、119間の距離はその間に受容される第1FCB128の幅及び形状に一致する。従って、以下に説明されるように、第1FCB128は位置決めリブ118と位置決めリブ119との間に配置可能である。
第1FCB128の他端は第1PCB125に固定的に取り付けられている。第1FCB128は第1PCB125に取り付けられており、且つ従来のコネクタ125aの使用により第1PCB125に電気的に接続されている。このため、本明細書中における更なる説明は省略される。第2PCB134は図1、2及び4に示される。第2PCB134は複数の電気部品136が上に取り付けられた剛性非導電基板135を有する。導電性経路が基板の表面に形成されている。第2FCB137は第2PCB134に電気的に接続されている。第2FCB137は、フレキシブル非導電基板138、例えば、幾つかの導電性経路139が基板138の1つの面に形成された誘電ポリマーフィルムを有する。導電性経路139は金属又は導電性ポリマーで形成されている。
各導電性経路139は経路139の一端に終端部140を有する。終端部140は基板の1つの面138に配置されている。終端部140は、プリント回路基板(PCB)、別のFCB又は別の電気部品に電気的に接続されるように配置されている。終端部140は、基板138の縁端の近傍又は基板138の縁端にある各経路139の端部に画定される導電性パッドである。終端部140が配置された第2FCB137の面のエリアは終端部部141と定義される。
第2FCB137は長尺状であり、且つ略矩形形状を有する。第2FCB137の、第2PCB134からの先端部は拡張頭部部分142を形成する。頭部部分142は対向する縁端間の第2FCB137の残部よりも広い幅を有する。第2FCB137の終端部部141は頭部部分142に形成される。代わりに、拡大頭部部分は省略される。
少なくとも1つのハウジングの対向する位置決めリブ118、119間の距離はその間に受容される第2FCB137の幅及び形状に一致する。従って、以下に説明されるように、第2FCB137は位置決めリブ118、119間に配置可能である。
第2FCB137の他端は第2PCB134に固定的に取り付けられている。第2FCB137は第2PCB134に取り付けられており、且つ従来のコネクタ134aの使用により第2PCB134に電気的に接続されている。このため、本明細書中における更なる説明は省略される。
フレキシブル回路基板(FCB)の終端部を別のフレキシブル回路基板又はプリント回路基板(PCB)の終端部に対して直接接続するためのシステムの組み立てがここで図1乃至図4を参照して記載される。
図3を参照すると、第1PCB125は下部ハウジング102内に受容されている。第1PCB125は下部ハウジング102内に形成された第1PCB受容スペース112内に挿入されている。第1PCB125は、3つの縁端が下部側壁109によって、及びその前部縁端が第1PCB保持用リブ116によって位置決めされる。
第1FCB128は第1PCB125の前部縁端から延在する。第1PCB125が下部ハウジング102内に挿入されると、第1FCB128はFCB受容スペース115内に受容される。第1FCB128は第1PCB保持用リブ116の間隙を通じて第1PCB受容スペース112から延在する。第1FCB128は位置決めリブ118、119によってその正しい位置に案内される。位置決めリブ118、119はFCB128の側縁部が位置決めリブ118、119に隣接して配置された状態でリブ118とリブ119との間に第1FCB128を位置決めする。従って、第1FCB128は下部ハウジング102内において側方に移動することが防止される。終端部部131が上に画定される第1FCB128の頭部部分133はFCB受容スペース115の中間に受容されている。
頭部部分133の後部側は下部突起物120の下部取付表面123に対して位置する。第1FCB128の終端部132は第1FCB128の他方の側において下部取付表面123と逆側に面する。従って、第1FCB128の終端部132は露出されることは理解されよう。
第2PCB134は上部ハウジング103内に受容されている。第2PCB134は上部ハウジング103内に形成された第2PCB受容スペース114内に挿入されている。第2PCB134は、3つの縁端が上部側壁111によって、及びその前部縁端が第2PCB保持用リブ117によって位置決めされる。
第2FCB137は第2PCB134の前部縁端から延在する。第2PCB134が上部ハウジング103内に挿入されると、第2FCB137はFCB受容スペース115内に受容される。第2FCB137は第2PCB保持用リブ117の間隙を通じて第2PCB受容スペース114から延在する。第2FCB137は位置決めリブ118、119によってその正しい位置に案内される。位置決めリブ118、119はFCB137の縁端が位置決めリブ118、119に隣接して配置された状態で第2FCB137をリブ118とリブ119との間に位置決めする。従って、第2FCB137は上部ハウジング103内において側方に移動することが防止される。第2FCB137はFCB受容スペース115に沿って延在し、終端部部141が上に画定される第2FCB137の頭部部分142はFCB受容スペース115の中間に受容されている。
頭部部分142の後部側は上部突起物122の上部取付表面124に対して位置する。第2FCB137の終端部140は第2FCB137の他方の側において上部取付表面124と逆側に面する。従って、第2FCB137の終端部140は露出されることは理解されよう。
上部ハウジング103は、その後、下部ハウジング102と組み合わされる。上部ハウジング103は下部ハウジング102と正確に位置調整されており、下部側壁109と上部側壁111とは互いに接触する状態にされている。上部ハウジング103と下部ハウジング102とが組み合わされると、上部ハウジング103の上部突起物122は下部ハウジング102の下部突起物120に向かって案内される。ハウジング102、103は、上部ハウジングが下部ハウジング102と組み合わされると、第2FCB137の頭部部分142が第1FCB128の頭部部分133に重なるように構成されている。
2つのFCBの合計長さはハウジング102、103によって囲まれたキャビティ107内に画定されたFCB受容スペース115の長さよりも大きい。第2FCB137は、第2FCB137の終端部140が外側に面し、下部ハウジング102内において露出されるように上部ハウジング103内に配置されている。下部ハウジング102と上部ハウジング103とが互いに結合されると第2FCB137は第1FCB128に部分的に重なる。従って、下部ハウジング102と上部ハウジング103とが互いに結合されると、第2FCB137の終端部部141は第1FCB128の終端部部131に重なり、且つ面するように構成されている。従って、第2FCB137の終端部140は第1FCB128の終端部132に対向する。
2つのFCBの終端部132、140は互いに面し、従って、ハウジングが組み合わされていてもハウジングが互いに結合される前は互いにゆるみ接触(loose contact)している。位置決め要素として機能し、FCBの両方をキャビティ107内の所定の位置に配置するFCB位置決めリブ118、119により、第1FCB128の終端部132は第2FCB137の終端部140と整列している。従って、対向するFCB128、137の終端部132、140はキャビティ107内において容易に互いに整列され、且つ互いに対向する。
下部突起物120と上部突起物122とはキャビティ107内に互いに向かって突出する。第1FCB128の終端部部131及び第2FCB137の終端部部141は下部突起物120と上部突起物122との間に受容され、対向する下部取付要素及び上部取付要素を形成する。PCB125は第1PCB受容領域112内、PCB134は第2PCB受容領域114内に配置されるため、PCBは外部ケーシング101の側壁と第1保持用リブ116及び第2PCB保持用リブ117それぞれとによって外部ケーシング101内の所定の位置に保持されている。
下部ハウジング102と上部ハウジング103とが互いに結合されるように下部ハウジング102を上部ハウジング103に取り付ける。下部ハウジングと上部ハウジングとを互いに固定的に結合するための結合機構(coupling arrangement)は、例えば、1つ又は複数のクリップであっても、ハウジングの1つを貫通し、且つ対向するハウジングにねじ的に係合するねじ状要素等であっても良い。2つのハウジング102と103とが互いに係合状態に移行するとFCB128の第1終端部部131及びFCB137の第2の終端部部141は下部突起物120の第1の取付表面123と上部突起物122の第2の取付表面124との間に配置される。
突起物120の下部取付表面123と突起物122の上部取付表面124との間の距離は第1FCB128及び第2FCB137の、それらの終端部部131、141における合計厚さに等しいかそれよりも小さくなるように構成されることは理解されよう。つまり、第1終端部部131における第1FCB128の厚さは基板129の後部表面と終端部132の接触面との間の距離である。同様に、第2の終端部部141における第2FCB137の厚さは基板138の後部表面と終端部140の接触面との間の距離である。その代わりに、突起物120、122は、FCB/PCBの2つの対向する終端部の位置決め表面間の距離が、接触した状態にされる回路の厚さに等しいかそれよりも小さい限りは省略されても良いことは理解される。
外部ケーシング101が組み立てられると、第1FCB128の終端部部131と第2FCB137の終端部部141は下部突起物120と上部突起物122とによって互いに付勢され、下部取付要素及び上部取付要素を形成する。FCBは下部ハウジング102及び上部ハウジング103の対向する取付要素間に挟まれている。従って、2つのFCB128、137の終端部132と終端部140とは互いに付勢され、且つ互いに対して所定の位置に保持される。対向する終端部132と終端部140とは、互いに、僅かな、均一に分配された圧縮下に置かれる。これが終端部132と終端部140との間に良好な電気接触が得られることを確実にする。
上記配置構成の利点は、2つのFCBの終端部が互いに対して簡便に位置決めされること、及び互いに電気接触状態に付勢されることを上記配置構成が可能にすることである。このような配置構成は任意の追加の又は中間コネクタの使用を必要としないことは理解されよう。更に、終端部の極性は終端部群の中心軸線に対して対称であっても良いことは理解されよう。連結部は無性であり、例えば、FCBは互いに互換性がある。更に、2つのFCBの終端部は互いに直接接触していることは理解されよう。
2つのFCB128と137とを互いから取り外すため、下部ハウジング102と上部ハウジング103は互いに分離される。下部ハウジング102と上部ハウジング103は互いに引き離されるため、下部取付要素及び上部取付要素を形成する下部突起物120と上部突起物122は互いから離れる。FCB128、137の終端部部131、141に作用する圧縮力は、従って、解放され、対向するFCBの終端部132と終端部140とは互いに引き離される。従って、上記配置構成の利点は、対向するFCB128、137の終端部132、140が互いに永久的に取り付けられないことである。
上記実施形態においては、第1FCB128の終端部部131及び第2FCB137の終端部部141が、下部取付要素及び上部取付要素を形成する対向する突起物120と突起物122との間に配置されている。しかしながら、別の実施形態においては、外部ケーシングは、下部ハウジング102又は上部ハウジング103の何れかによって形成された、取付要素として機能する単一の突起物を有してもよいことは理解されよう。このような配置構成においては、ハウジング102とハウジング103とが互いに結合されると、取付要素として機能する単一の突起物は下部ハウジング102の対向する底部パネル又は上部ハウジング103の上部パネル110の近傍に配置されるが、それから間隔をおいて配置されるように構成されている。外部ケーシングが組み立てられると、突起物の取付面は基部又は上部パネルから所定の距離だけ間隔をおいて配置されるように構成されているため、その間に配置され、且つ互いに対して位置決めされた2つのFCBの終端部部131、141が互いに付勢される。従って、2つのFCBの終端部は互いに電気接触状態にされ、且つその状態に維持される。
上記配置構成によって、FCBのそれぞれを互いに単独で容易に位置決めし、その後、互いに外部ケーシングを簡便に組み立て、直接接触している第1FCBの終端部及び第2FCB又はPCBの終端部を位置決めすることが可能である。同様に、このような配置構成によって、2つのハウジングが組み合わされ、外部ケーシングが組み立てられるまで2つのハウジングは終端部を露出したままにする。システムはモジュラ式であっても良く、ハウジングの1つが、その後、別のPCB及びFCBが中に受容された別のハウジングと容易に交換されても良いことは理解されよう。従って、1つのハウジング及び/又はFCBは別のハウジング及び/又はFCBに交換可能に連結可能である。
別の配置構成においては、第1PCB及び第1FCBは、第1PCB保持手段及び第1FCB位置決め要素、例えば、上に記載した位置決め機構の1つによって下部ハウジングに取り付けられている。第2PCB及び第2FCBは、また、第2PCB保持手段及び第2FCB位置決め要素、例えば、上に記載した位置決め機構の1つによって下部ハウジングに取り付けられている。第1PCB及び第2PCB並びに第1FCB及び第2FCBは下部ハウジング102と上部ハウジング103との互いの組み立て前に下部ハウジング102内に受容されている。上部ハウジングは、その後、下部ハウジング103と組み合わされ、それに結合される。上部ハウジング103が下部ハウジング102に結合されると、上部突起物122は第2FCBの後部側の、終端部140まで位置する。従って、第1FCB128の終端部部131及び第2FCB137の終端部部141は下部突起物120と上部突起物122とによって互いに付勢され、下部取付要素及び上部取付要素を形成する。FCBは下部ハウジング102及び上部ハウジング103の対向する取付要素間に挟まれている。従って、2つのFCB128、137の終端部132と終端部140は互いに付勢され、且つ互いに対して所定の位置に保持される。
上記実施形態において、下部ハウジング102の底部パネル108及び上部ハウジング103の上部パネル110の凹みを付けた突起物はFCB取付要素として機能するが、互いに直接接触している第1FCBの終端部及び第2FCB又はPCBの終端部を位置決めする別の配置構成が想定されることは理解されよう。取付要素は別のFCB又はPCBの終端部と直接接触している1つのFCBの終端部を位置決めするために配置されている。各接触する取付要素は1つのFCBの終端部を別のFCB又はPCBの終端部に対して付勢し、各FCBの各々の終端部間又はFBCとPCBとの間に良好な電気接触があることを確実にする。
ここで図5乃至図9を参照すると、照明モジュールを互いに取り付けるためにFCBの終端部を別のFCBの終端部に連結するためのシステムが記載される。構成要素及び特徴の多くの配置構成及び構造は全般的に上述のものと同じである。
図5及び図6を参照すると、照明モジュール200が示される。照明モジュール200は他の照明モジュールに取り付けられるように構成されている。本配置構成においては、この第1照明モジュール200は3つの他の照明モジュール、第2照明モジュール201、第3照明モジュール202及び第4照明モジュール203に取り付けられるように配置されている。図6に示すように、各これら他の照明モジュール201、202、203は、また、更なる照明モジュールに取り付けられるように配置されている。照明モジュール200、201、202、203はほぼ同じであるため、本明細書中においては第1照明モジュール200のみが詳細に記載される。しかしながら、照明モジュールは互いに互換性があることは理解されよう。
照明モジュール200はハウジング204及び光源205を含む。光源205は互いから間隔をおいて配置されている3つの発光ダイオード(LED)206を含む。3つのLED206は離間した関係においてPCB207に固定的に取り付けられている。しかしながら、別の光源が使用されても良いことは理解されよう。開口部208がハウジング204内に形成されており、照明モジュール200が動作されると、開口部208を通じて各LED206は光を放出することができる。
ハウジング204は中間部210から延在する3つのアーム209を有する。3つのアーム209は中間部210から半径方向に延在する。各アームの自由端211は各側に配置されたアームから等距離離間している。ハウジング204は下部分212及び上部分213を含む。下部分212及び上部分213は剛性のある成形材料、例えば、プラスチックから形成されるが、別の材料が使用されても良いことは理解されよう。下部分212と上部分213は互いに固定的に取り付けられており、チャンバ214がハウジング204内に画定される。ハウジング204の下部分212は底部パネル216を有する。ハウジング204の上部分213は底部パネル216から間隔をおいて配置されたパネル壁217を有する。本明細書中には3つのアーム209が記載されるが、ハウジングは別の数のアームを有しても、中間部から延在するアームの無い異なる配置構成を有してもよいことは理解されよう。
PCB207はハウジング内に画定されたチャンバ214内に受容されている。電気コネクタとして機能する3つのFCBもまたチャンバ214内に受容されている。PCB207はハウジング204の中間部210内に配置されている。PCB207は複数の電気部品が上に取り付けられた剛性非導電基板を有する。電気部品はLED206を含む。導電性経路が基板の表面に形成されている。本明細書中にはPCBが記載されるが、別の電気配置構成が使用されても良い。穴221がPCB207の基板内に形成されている。
3つのFCB218が第1PCB125に電気的に接続されている。各FCB218は、フレキシブル非導電基板219、例えば、幾つかの導電性経路220が基板219の1つの面に形成された誘電ポリマーフィルムを有する。導電性経路220は金属又は導電性ポリマーで形成されている。各導電性経路220は経路220の一端に終端部222を有する(図7を参照)。終端部222は基板219の1つの面に配置されている。終端部220は、PCB、別のFCB又は別の電気部品に電気的に接続されるように配置されている。終端部222は終端部部223を形成する。終端部部は基板219の自由端の近傍又は基板219の自由端にある各経路220の端部に画定される。終端部222は錫メッキパッドなどの導電性パッドであっても良い。導電性パッドは基板の面から僅かに突出しても良い。
各FCB218は長尺状であり、且つ略矩形形状を有する。各FCB218の、終端部部223までの先端部はPCB207に固定的に取り付けられている。各FCB218はPCB207に取り付けられていると共に、それに従来のコネクタ224の使用によって電気的に接続されている。このため、本明細書中における更なる説明は省略される。各FCB218はPCB207から半径方向に延在する。FCB218はPCB207の周りにおいて互いに等距離離間している。しかしながら、各FCB218の配置構成及び向きはPCB及びFCBの所望の配置構成に応じて変更されても良いことは理解されよう。
PCB保持ユニット225がハウジング204内に形成されている。PCB保持ユニット225はチャンバ214内において直立する。PCB保持ユニット225は下部分212の底部パネル216の内部表面250から直立した第1中空円筒管226を含む。中空円筒管226はチャンバ214内に延在する。第1円筒管226の孔は底部パネル216内に形成されたハウジング取付穴(不図示)から延在する。第2中空円筒管(不図示)が上部分214のパネル壁217の内部表面から下方向に延在する。第2円筒管の孔はパネル壁217に形成されたハウジング取付穴227から延在する。第1円筒管226はPCB207の基板内に形成されている穴221内に受容されるように構成されている。この配置構成はハウジング204内におけるPCB207の位置決め及び保持を補助する。
ハウジング204の下部分212と上部分213とが組み合わされると、第1円筒管226は第2円筒管の孔に受容されるように構成されている。これがハウジング204の下部分212と上部分213との互いのアライメントを補助する。
PCB保持ユニット225は、また、底部パネル216の内部表面250から直立したPCB保持用リブ228を含む。その代わりに、PCB保持用リブは上部分213のパネル壁217の内部表面から下方向に延在してもよい。PCB保持用リブ228は突出した端部壁229を有する。PCBをハウジング204内において正しい位置に配置するため、端部壁229はPCB207の外側縁部230に当接する。以下に記載されるように、端部壁229はFCB保持用リブの端部を形成する。端部壁229及びPCB保持用リブ228はPCB受容領域を画定する。PCB保持ユニット225はPCB207をチャンバ214内の所定の位置に維持するために使用可能であるが、第1円筒管226、PCB保持用リブ228又は端部壁229のうち1つは省略されても良く、別のPCB保持用機構が使用されても良いことは理解されよう。FCB位置決めリブ232がハウジング204のチャンバ214内に形成されている。FCB位置決めリブ232はFCBをハウジング204内の所定の位置に位置決めするための位置決め要素として機能する。2つのFCB位置決めリブ232は各アーム209に沿って延在する。FCB位置決めリブ232の各対は平行に延在するが、互いから間隔をおいて配置されている。FCB位置決めリブ232の各対はPCB受容領域から半径方向に延在する。FCB位置決めリブ232は下部分212の底部パネル216の内部表面250から直立する。その代わりに、FCB位置決めリブは上部分213のパネル壁217の内部表面から下方向に延在してもよいことは理解されよう。FCB位置決めリブは底部パネル216と一体的に形成されている。各FCBがハウジング204内の所望の位置に位置決めされるように、FCB位置決めリブ232の各対はFCBをその間に受容するため間隔をおいて配置されている。対向する位置決めリブ232間の距離はその間に受容されることになるFCBの幅及び形状に一致する。従って、以下に説明されるように、FCB218は位置決めリブ間に配置可能である。
取付ユニット233が各アーム209の自由端211に形成されている。ハウジング204の各取付ユニット233は別の照明モジュール201、202、203のハウジングの対応する取付ユニット(図8を参照)に結合するように構成されている。
取付ユニット233の1つがここで記載される。取付ユニット233のそれぞれはほぼ同じである。取付ユニット233は位置決め面234を有する。2つの照明モジュール200、201、202、203のハウジングが組み合わされると、位置決め面234は別の取付ユニットの位置決め面に当接するように配置されている。
位置決め面234にアパーチャ235が形成されている。アパーチャ235はハウジング204内に画定されたチャンバ214に連通する。アパーチャは全般的に長尺状であり、アパーチャ235が形成されるアーム209の長手方向の軸線に対して垂直に延在する。
突起物236又は段がアパーチャ235の1つの縁端から延在する。突起物236はアーム209の端部の近傍にアパーチャ235の縁端を形成する。FCB位置決めリブ232は突起物236の両側の近傍に延在する。突起物236は取付要素を形成する。突起物236の内部表面237は取付表面237を形成する。取付表面237は底部パネル216の内部表面250に対して鋭角で延在する。突起物236は楔を形成し、取付表面237は楔状面を形成する。取付表面237は平坦である。取付表面237はFCB位置決めリブ232の線に対して垂直に延在する。突起物の外部表面238は中に形成された長尺状スロット239を有する。スロット239は突起物の外部表面238に係合山部241を形成すると共に、別の対向取付部の係合機構と係合するための係合機構の部分を形成し、照明モジュールのハウジングを別の照明モジュールに結合する。従って、照明モジュールは互いに結合されることができる。
アパーチャ235の、突起物236と反対側の縁端は係合するフラップ240を有する。フラップ240はハウジング204の平坦壁217から底部パネル216に向かって内方に延在する。フラップ240には弾性がある。係合するフラップ240の自由端242は別の照明モジュールのハウジングの対向係合山部241と係合するように配置されている。
照明モジュール200が組み立てられると、PCB207はハウジング204内に受容される。PCB207はPCB受容スペース225内に取り付けられる。PCB207は第1中空円筒管226がPCB基板内に形成された穴221を貫通している状態でPCB保持用リブ228に対して位置決めされる。PCB保持用リブ228は突出した端部壁229を有する。PCBをハウジング204内において正しい位置に配置するため、端部壁229はPCB207の外側縁部230に当接する。従って、PCB保持ユニットはPCB207をチャンバ217内の所定の位置に保持する。
FCB218はPCB207から延在する。各FCB218はチャンバ214内に受容されている。FCB218はFCB位置決めリブ232によってそれらの正しい位置に案内される。位置決めリブ232は、各FCB218の側縁部が位置決めリブ232の上に配置されている状態で、各FCB218を、平行に、間隔をおいて配置されているリブ間に位置決めする。FCBは、各アーム端部のキャビティ235、更には、FCBが挿入される、シェル225上の小さなペグ(不図示)によるそれらの取り付けにより側方において保持されている。従って、FCB218はチャンバ214内において側方に移動することが防止される。各FCB218の基板219の後部側はハウジング204の底部パネル216の内部表面250に当接し、且つ配置されている。
上部分213が下部分214と組み合わされると、PCB207及びFCB218がその間に受容される。第1円筒管226は第2円筒管の孔に受容されている。これがハウジング204の下部分212及び上部分213の互いのアライメントを補助する。コネクタ要素(不図示)は孔を貫通し、下部分212及び上部分213に形成されたハウジング取付穴から延在し、ハウジング204の下部分212と上部分213とを互いに固定的に取り付ける。代わりに、他の固定手段が使用されても良い。
各FCB218の終端部部223はアパーチャ235内に突出している。終端部部223の後部側は突起物236の取付表面237に対して位置する。FCB218の終端部220はFCB218の他方の側において取付表面237と逆側に面する。従って、各FCB218の終端部220がアパーチャ235において露出されることは理解されよう。
照明モジュール200は、従って、LED206がハウジング204内に形成され、照明モジュール200が動作されると、各LED206がそれを通じて光を放出することができる開口部208と位置調整された状態で組み立てられる。PCB及びFCBは照明モジュール200内に配置され、ハウジング204に対するそれらの所望の位置に保持される。照明モジュール200がその組み立てられた状態において使用者に供給されることは理解されよう。第1照明モジュール200の、第2照明モジュール201への取り付けを参照し、照明モジュールの互いへの取り付けがここで記載される。追加の照明モジュール202、203をシステムに取り付けるために動作は繰り返し可能であることは理解されよう。
使用者は第1照明モジュール200を把持し、それを第2照明モジュール201に対して方向付ける。第1照明モジュール200の取付ユニット233は第2照明モジュール201の取付ユニット233aに面するように方向付けられる。つまり、第1照明モジュール200の突起物236は第2照明モジュール201のアパーチャ235aに対向するように配置される。第2照明モジュール201の突起物236aは、従って、また、第1照明モジュール200のアパーチャ235に対向するように配置されることは理解されよう。
第1照明モジュール200は、その後、第2照明モジュール201と組み合わされる。第1照明モジュール200の突起物236は第2照明モジュール201のアパーチャ235a内に案内されると共に受容され、第2照明モジュール201の突起物236aは第1照明モジュール200のアパーチャ235内に案内されると共に受容される。
突起物236、236aがアパーチャ235、235a内に挿入されると、突起物の取付表面237は互いに重なる。各FCB218の終端部部223は取付表面237、237aに対して配置されるため、取付ユニット233、233aが組み合わされると、第2照明モジュール201のFCBの終端部部223は第1照明モジュール200のFCBの終端部部223に重なる。終端部部223は互いに対して摺動し、これがあらゆる砕屑を終端部220の接触面から除去するように機能する。従って、各照明モジュールの終端部は互いに接触する状態にされている。照明モジュールが互いに接続されると、終端部部は互いに重なり、且つ面するように構成されている。
ハウジングが組み合わされてはいるがハウジングが互いに結合する前、2つのFCBの終端部は互いに面しており、従って、互いに接触している。突起物がアパーチャ235、235a内に受容されており、FCBを互いに対する所定の位置に位置決めするように機能することにより、第1照明モジュール200のFCB218の終端部220は第2照明モジュール201のFCB218の終端部220と整列している。従って、対向するFCB218の終端部は容易に互いに整列されると共に互いに対向する。
2つの照明モジュールの突起物236、236aがアパーチャ235、235a内に挿入されると、各取付ユニット233の係合するフラップ240は対応する突起物236の外部表面238に対して位置する。突起物236はフラップ240の自由端242が外部表面238に形成されたスロット239と整列され、且つスロット239内に付勢されるまでフラップ240に沿って摺動する。照明モジュール200、201の位置決め面234が互いに接触する状態にされると、フラップ240の自由端242は係合山部241上に位置し、且つスロット239内に位置する。従って、第1照明モジュール200の取付ユニット233は第2照明モジュール201の取付ユニット233aと係合する。第1照明モジュール200と第2照明モジュール201とは、その後、互いに結合される。
2つのFCBの終端部は互いに面し、且つ互いに電気接触していることは理解されよう。フラップ240、240aは突起物236、236aの外部表面238に作用するため、突起物を互いに向かって付勢する。FCBは対向する取付要素間に挟まれるため、FCBの終端部222は互いに付勢され、良好な電気接触を確実にする。
突起物236、236aの取付表面237、237a間の距離はその間に受容される2つのFCB218の終端部部の合計厚さに等しくなるように構成されることは理解されよう。対向する終端部222は互いに、僅かな、均一に分配された圧縮下に置かれる。これが、終端部間に良好な電気接触が得られることを確実にする。
上記配置構成の利点は、2つのFCBの終端部が互いに対して簡便に位置決めされること、及び互いに電気接触状態に付勢されることを上記配置構成が可能にすることである。このような配置構成は任意の追加の又は中間コネクタの使用を必要としないことは理解されよう。更に、任意の追加の又は中間コネクタを必要としないことによって、連結部は、また、中性(雌雄がない)であることは理解されよう。更に、2つのFCBの終端部は互いに直接接触していることは理解されよう。
2つのFCBを互いから取り外すため、照明モジュールは互いに分離される。つまり、第1照明モジュールと第2照明モジュールは互いに引き離される。フラップをスロット239から分離し、突起物236、236aはアパーチャ235、235aから取り外される。FCBの終端部部223に作用する圧縮力は、従って、解放され、対向するFCBの終端部222が互いに引き離される。従って、上記配置構成の利点は対向するFCBの終端部222が互いに永久的に取り付けられないことである。
複数の照明モジュールを互いに結合することによって、完全な照明システムが作製されることが可能であることは理解されよう。そのような照明システムの利点は、使用されるべき追加の連結要素の必要が無いことである。上記実施形態における突起物及びアパーチャと同様、位置決めリブ118、119、232及び/又はペグは、上記実施形態においては、FCBをハウジング内において位置調整させるための位置決め要素として機能するが、別のFCB位置決め手段が想定されることは理解されよう。FCBを位置決めするための位置決め要素は、1つ又は複数のFCBをハウジング内において位置決めし、且つ対応する第1FCB及び第2FCBを位置決めするように構成されているため、第1FCB128の終端部と第2FCB137の終端部とは、それらが互いに電気接触する状態にされるか、され得るようにハウジング101内において互いに位置調整される。
例えば、位置決め手段の別の形態が図10に示される。参照符号は同様の要素については上記実施形態から保持される。図10では、下部ハウジング102の部分図が示される。この配置構成においては、位置決めリブは省略される。第1PCB126はキャビティ107内に受容されており、且つキャビティ107の一端に配置されている。PCB保持用リブは、また、この配置構成から省略される。2つのPCB保持要素150はPCB126に形成された穴151を貫通し、且つ下部ハウジング102の底部パネル108に固定的に取り付けられている。PCB保持要素150は、ねじ状要素、例えば、底部パネル108に形成された対応するねじ状の穴151とねじ的に係合するねじであっても良い。第1PCB126がキャビティ107内に受容されると、第1PCB126の穴151は下部ハウジング102内に形成されたねじ状の穴と整列するように形成されている。
第1FCB128は第1PCB125の1つの縁端から延在する。第1PCB125がキャビティ107内に受容されると、第1FCB128もまたキャビティ107内に受容される。第1PCB125は、PCBの穴151を貫通し、且つ下部ハウジング102とねじ的に係合しているPCB保持要素150によってキャビティ内に保持される。
第1FCB128内にアパーチャ152が形成される。第1FCB128がキャビティ107内に受容されると、FCB128は、アパーチャ152を貫通し、且つ下部ハウジング102の底部パネル108の対応するねじ状の穴にねじ的に係合している、ねじなどのねじ状要素153によって位置決めされる。ねじ状要素153は位置決め要素としての機能を果たす。従って、第1FCB128は下部ハウジング102内において側方に移動することが防止される。終端部部131は、その後、外部ケーシング内に受容された第2FCBの終端部部と整列され、且つそれに対して位置決めされるように正しい位置に配置される。
第1PCB126及び第1FCBがキャビティ107内に配置されると、第2FCBがそこから延在する第2PCB(図10において不図示)はキャビティ107内に受容される。第2PCBはキャビティ107内に受容され、且つキャビティ107の、第1PCB126に対する他端に配置される。第2PCBは、PCB保持要素として機能し、底部パネル108に形成された穴を貫通しているねじ状要素によって外部ケーシング101内に位置決めされる。第2PCBから延在する第2FCBはその中に形成されたアパーチャを有する。第2FCBは、アパーチャを貫通し、且つ底部パネル108に形成された、位置決め要素として機能する、対応するねじ状の穴にねじ的に係合するねじ状要素によって配置される。従って、第2FCBはハウジング101内において側方に移動することが防止される。第2FCBの終端部部は、その後、それが第1FCBの終端部部と整列され、且つそれに重なるように下部ハウジング102内の正しい位置に配置される。
第1FCBの終端部及び第2FCBの終端部が下部取付要素及び上部取付要素を形成する対向する突起物間に配置されるように、外部ケーシング101は、その後、上記実施形態において記載されると共に図2に示されるように組み立てられる。従って、第1FCBの終端部及び第2FCBの終端部は互いに電気接触して配置される。
その代わりに、別の配置構成においては、位置決め要素として機能するねじ状要素が下部ハウジング102と上部ハウジング103とを互いに固定的に取り付けるための係合機構として機能することは理解されよう。この配置構成においては、PCB及びFCBはキャビティ107内に受容され、且つ下部ハウジング102と上部ハウジング103とは組み合わされる。FCB位置決め要素として機能するねじ状要素は、その後、ハウジングの1つの対応する穴に挿入され、FCBに形成された各々のアパーチャを貫通する。ねじ状要素は、対向するハウジング、例えば、下部ハウジングにねじ的に係合し、下部ハウジング102と上部ハウジング103とを互いに固定的に取り付けるために動作可能である。従って、位置決め要素は、下部ハウジングと上部ハウジングとを係合するように、並びにFCBを外部ケーシング101内において位置決めするように機能する。
また、第1FCB及び第2FCBの両方を外部ケーシング101内の所定の位置に位置決めするために位置決め要素が使用されても良いことは理解されよう。第1FCBの終端部部と第2FCBの終端部部とが互いに重なると、終端部部のそれぞれにアパーチャが形成されても良く、また、FCBが外部ケーシング101内に受容されるとアパーチャは互いに整列しても良い。従って、第1FCB及び第2FCBの両方を互いに対して位置決めするために単一の位置決め要素が使用されても良い。
位置決め手段の別の形態が図11に示される。参照符号は同様の要素については上記実施形態から保持される。図11では、外部ケーシング101の下部ハウジング102の部分図が示される。第1PCB126は一端においてキャビティ107内に受容される。第1PCB126は保持要素として機能する保持用リブ116によって所定の位置に保持される。保持用リブ116は上に記載されると共に図6乃至図9に示された保持用リブとほぼ同じである。
第1FCB128は第1PCB125の1つの縁端から延在する。第1PCB125がキャビティ107内に受容されると、第1FCB128もまたキャビティ107内に受容される。第1FCB128内にアパーチャ152が形成される。第1FCB128がキャビティ107内に受容されると、FCB128は位置決め要素、例えば、ペグ要素155によって位置決めされる。ペグ要素155はFCB128のアパーチャ152を貫通する。ペグ要素155は底部パネル108の穴に受容されている。ペグ要素155を所定の位置に保持するためにペグ要素155は底部パネル108の穴に押し嵌めされても良い。従って、FCB128がペグ要素155に当接することにより第1FCB128は下部ハウジング102内において側方に移動することが防止される。外部ケーシング内に受容された第2FCBの終端部部と整列され、且つそれに対して位置決めされるように、終端部部131は、その後、外部ケーシング101内において正しい位置に配置される。
第2FCBがそこから延在している第2PCB(図11において不図示)はキャビティ107内に受容されている。第2PCBは別の保持用リブ(図11において不図示)によってキャビティ107内の所定の位置に保持される。第2PCBから延在する第2FCBはその中に形成されたアパーチャを有する。第2FCB134は別の位置決め要素、例えば、ペグ要素(不図示)によって位置決めされる。ペグ要素はFCBのアパーチャを貫通する。ペグ要素は底部パネル108の穴に受容されている。ペグ要素を所定の位置に保持するためにペグ要素は穴に押し嵌めされても良い。従って、第2FCBがペグ要素に当接することにより、第1FCB128は下部ハウジング102内において側方に移動することが防止される。第2FCBの終端部部は、その後、外部ケーシング101内においてそれが第1FCBの終端部部と整列され、且つ第1FCBの終端部部に重なるように正しい位置に配置される。
第1FCBの終端部及び第2FCBの終端部が下部取付要素及び上部取付要素を形成する対向する突起物間に配置されるように、外部ケーシング101は、その後、上記実施形態において記載されると共に図2に示されるように組み立てられる。従って、第1FCBの終端部及び第2FCBの終端部は互いに電気接触して配置される。
また、第1FCB及び第2FCBの両方を外部ケーシング101内の所定の位置に位置決めするためにペグ要素が使用されても良いことは理解されよう。第1FCBの終端部部と第2FCBの終端部部とが互いに重なると、終端部部のそれぞれにアパーチャが形成されても良く、また、FCBが外部ケーシング101内に受容されるとアパーチャは互いに整列しても良い。従って、単一ペグ要素は各FCBに形成されたアパーチャを貫通しても良く、且つ第1FCB及び第2FCBの両方を互いに対して位置決めするために使用されても良い。
位置決め要素として機能する、この又は各ペグ要素は外部ケーシング内の穴に受容されたディスクリート部材であっても良い。代わりに、ペグ要素は各々のFCB内のアパーチャを通じて上部ハウジング103から延在しても良い。
代わりに、この又は各ペグ要素は下部ハウジングと一体的に形成されても良く、且つ下部ハウジングの底部パネルから直立しても良い。
位置決め手段の別の形態が図12に示される。参照符号は同様の要素については上記実施形態から保持される。図12では、下部ハウジング102の部分図が示される。この配置構成は上に記載されると共に図11に示された配置構成とほぼ同じである。しかしながら、この実施形態においては、切り込み156が第1FCB128の何れの縁端にも形成されており、第1FCBがキャビティ107内に受容されると、位置決め要素として機能するペグ要素157が各切り込み内に受容される。2つのペグ要素157は下部ハウジング102と一体的に形成されても良く、且つ下部ハウジング102の底部パネル108から直立しても良い。従って、FCB128がペグ要素157に当接することにより第1FCB128が外部ケーシング101内において側方に移動することが防止される。外部ケーシング内に受容された第2FCBの終端部部と整列され、且つそれに対して位置決めされるように、終端部部131は、その後、外部ケーシング101内において正しい位置に配置される。
第2FCBがキャビティ107内に受容されると、第2組のペグ要素が第2FCB(図12において不図示)の対応する切り込み内に位置する。従って、第2PCBはペグ要素によってキャビティ107内の所定の位置に保持される。第2FCBの終端部部は、従って、下部ハウジング102内においてそれが第1FCBの終端部部と整列され、且つ第1FCBの終端部部に重なるように正しい位置に配置される。
第1FCBの終端部及び第2FCBの終端部が下部取付要素及び上部取付要素を形成する対向する突起物間に配置されるように、外部ケーシング101は、その後、上記実施形態において記載されると共に図2に示されるように組み立てられる。従って、第1FCBの終端部及び第2FCBの終端部は互いに電気接触して配置される。
また、第1FCB及び第2FCBの両方を外部ケーシング101内の所定の位置に位置決めするために一組のペグ要素が使用されても良いことは理解されよう。第1FCBの終端部部と第2FCBの終端部部とが互いに重なっているため、FCBが外部ケーシング101内に受容されると切り込みは互いに整列しても良い。従って、第1FCB及び第2FCBの両方を互いに対して位置決めするために一組のペグ要素が使用されても良い。
位置決め手段の別の形態が図13に示される。参照符号は同様の要素については上記実施形態から保持される。図13では、下部ハウジング102の部分図が示される。この配置構成は、全般的に、上に記載されると共に図10乃至図12に示された配置構成と同じである。しかしながら、この実施形態においては、位置決め要素として機能するラッチ158が下部ハウジング102の底部パネル108から直立する。各ラッチ158は、FCBが対向するラッチ158間に受容されると第1FCB及び第2FCBの前面160に重なるように構成されたタブ部分159を有する。
FCB位置決めラッチ158は底部パネル108と一体的に形成されている。位置決めラッチ158は下部ハウジング102内に配置されたFCBの両側に配置されている。対向する位置決めラッチ158間の距離はその間に受容されるFCBの寸法に一致する。従って、FCBは位置決めラッチ158間に配置可能である。
第1FCB128がキャビティ107内に受容されると、FCBの基板の弾性によりFCB128の縁端は各ラッチ158のタブ部分159上を摺動することができる。その代わりに、ラッチに弾性があっても良い。従って、FCB128がラッチ158に当接することにより第1FCB128が下部ハウジング102内において側方に移動することが防止される。終端部部131は、その後、外部ケーシング内に受容された第2FCBの終端部部と整列され、且つそれに対して位置決めされるように正しい位置に配置される。
第2FCB(図13において不図示)は対向するラッチ158間に受容され、且つラッチ158によってキャビティ107内の所定の位置に保持される。FCBがラッチ158に当接することにより第2FCBが外部ケーシング101内において側方に移動することが防止される。第2FCBの終端部部は、従って、それが第1FCBの終端部部と整列され、且つ第1FCBの終端部部に重なるように正しい位置に配置される。
図13では、第1FCB128の縁端に重なり、第1FCBを所定の位置に保持する4つのラッチ158が示されるが、別の数のラッチが使用されても良いことは理解されよう。ラッチを使用する利点は、ラッチが第1FCB及び第2FCBに重なるため、外部ケーシングが組み立てられる前に第1FCB及び第2FCBが下部ハウジング102の底部パネル108から離れることを防止することである。
外部ケーシング101は、その後、第1FCBの終端部及び第2FCBの終端部が下部取付要素及び上部取付要素を形成する対向する突起物間に配置されるように、上記実施形態において記載されると共に図2に示されるように組み立てられる。従って、第1FCBの終端部及び第2FCBの終端部は互いに電気接触して配置される。上記実施形態において突起物はFCB取付要素として機能するが、FCBの終端部及び互いに直接接触しているPCBへのFCBの終端部を位置決めする別の配置構成が想定されることは理解されよう。取付要素は別のFCB又はPCBの終端部と直接接触している1つのFCBの終端部を位置決めするために配置されている。各接触する取付要素は1つのFCBの終端部を別のFCB又はPCBの終端部に対して付勢し、各FCBの各々の終端部間又はFBCとPCBとの間に良好な電気接触があることを確実にする。
例えば、取付機構の別の配置構成が図14に示される。参照符号は同様の要素については上記実施形態から保持される。この配置構成においては、凹みを付けた突起物は省略される。外部ケーシング101は、上部ハウジングの上部パネル110に固定的に取り付けられた弾性部材170を更に含む。弾性部材170はゴムであってもフォームブロックであっても良い。弾性部材170は取付要素としての機能を果たす。弾性部材170はFCB受容エリア115の中間に配置されている。弾性部材170は取付表面171を有する。外部ケーシング101が組み立てられると、取付表面171は下部ハウジング102の基部108と平行して延在するが、それから間隔をおいて配置されるように構成される。下部ハウジング102の基部108の内部表面172は対向取付表面としての機能を果たす。従って、下部ハウジング102の基部108は下部取付要素を画定する。
外部ケーシング101が組み立てられると、取付表面171は基部108の内部表面172から所定の距離だけ間隔をおいて配置され、下部ハウジング102及び上部ハウジング103が分離されると、表面は互いに引き離されるように構成される。
組み立て時、第1FCB128はFCB受容スペース115内に受容される。上述のように、第1FCB128は位置決め要素によってその正しい位置に案内される。第1FCB128の終端部132はFCB受容スペース115の中間に受容されている。
第1FCB128の頭部部分の後部側は取付要素として機能する底部パネル108に対して位置する。第1FCB128の終端部132は第1FCB128の他方の側において基部108と逆側に面する。第2FCB137は、その後、上述のように、FCB受容スペース115内に受容され、位置決め要素によってその正しい位置に案内される。第2FCB137の終端部140はFCB受容スペース115に沿って中間に受容されており、第1FCB128の終端部132に重なる。
上部ハウジング103は、その後、下部ハウジング102と組み合わされる。上部ハウジング103と下部ハウジング104とが組み合わされると、弾性部材170は下部ハウジング102の底部パネル108に向かって案内される。弾性部材170はキャビティ107内に突出している。第1FCB128の終端部132及び第2FCB137の終端部140は、対向する下部取付要素及び上部取付要素を形成する弾性部材170と基部108との間に受容される。下部ハウジング102と上部ハウジング103とが互いに係合した状態になるように下部ハウジング102を上部ハウジング103と取り付ける。2つのハウジング102、103が互いに係合状態に移行すると弾性部材170は第2FCB137の後部側に当接する。
弾性部材170の取付表面171と基部108の内部表面172との間の距離は第1FCB128及び第2FCB137の、それらの終端部132、140における合計厚さよりも小さくなるように構成されることは理解されよう。外部ケーシング101が組み立てられると、弾性部材170は圧縮され、第1FCB128及び第2FCB137に圧縮力を作用する。従って、2つのFCB128、137の終端部132と終端部140は互いに付勢され、且つ互いに対して所定の位置に保持される。対向する終端部132と終端部140は、互いに、僅かな、均一に分配された圧縮下に置かれる。これが終端部132、140間に良好な電気接触が得られることを確実にする。
別の実施形態においては、弾性部材は下部ハウジングの基部に取り付けられる。更に、上記実施形態においては、上部カバーに取り付けられ、取付要素として機能する単一の弾性部材が使用され、基部が第1FCBに作用する別の取付要素としての機能を果たすが、取付要素として機能するために第2弾性部材が下部ハウジングの基部に取り付けられても良く、その代わりに、弾性部材は対向ハウジングの別の取付要素、例えば、上に記載したような突起物と共に使用されても良いことは理解されよう。別の配置構成においては、図15に示すように、弾性部材170はばね要素である。
更に別の配置構成においては、図16に示すように、下部ハウジング102の基部108の内部表面172及び上部ハウジング103の上部パネル110の内部表面173は下部取付表面及び上部取付表面をそれぞれ形成する。図16では、上部ハウジング103と下部ハウジング102と互いに完全に係合していない。従って、基部108及び上部パネル110は取付要素を画定することは理解されよう。そのような配置構成においては、FCB128、137のそれぞれの終端部132、140が互いに、僅かな、均一に分配された圧縮下に置かれることを確実にするためにFCBの1つ又はそれぞれの基板の弾性が使用されても良い。これが終端部132、140間に良好な電気接触が得られることを確実にする。
別の配置構成においては、図17に示すように、取付要素174はそれに形成された山部175を有する。これは、FCBの指定した位置に圧縮力を作用させることを可能にする。特に、山部175は圧縮力が各終端部に独立して作用されるように終端部と整列しても良い。
更なる実施形態が図18に示される。この実施形態においては、取付要素は、下部ハウジング102と上部ハウジング103の組み立て前、FCBがキャビティ107内に受容されるとFCB128、137のそれぞれの面に対して角度を成して延在する傾斜表面175、176を有する。外部ケーシング101が組み立てられると、傾斜表面175、176は第1ハウジング及び第2ハウジングの取り付けの方向に特定の傾斜角度において延在する。FCBは楔形状であっても良い。
外部ケーシング101が組み立てられると、取付要素の傾斜形状によりFCBの終端部132、140は互いに沿って摺動する。これにより、FCBが互いに沿って摺動する際の摩擦により終端部132、140の表面のあらゆる酸化が除去されることを可能にする。更に、その一部が角度を成して延在するように付勢されるFCBの一体的な弾性(integral elasticity)はFCBの終端部132、140を互いに向かって付勢する。
上記配置構成の利点は、FCB間の接着剤又は半田などの固定剤又は中間コネクタを導入する必要を排除することによって製造工程が除かれることである。別の利点は、上記配置構成が、終端部間に導電性ブリッジ、例えば、電気的に導電性の接着剤、半田付け錫、金属ソケット/ピン及び任意の他の種類のコネクタを必要としないことである。逆に、本配置構成においては、終端部は互いに直接接触して配置されており、終端部間の導電率を最大化する。
上記配置構成の1つの利点は、それらが性別中性(gender neutral)であり、別個の雄及び雌配置構成を必要としないことである。従って、ハウジング又は別個のモジュラ式に配置されたハウジングは互換性があっても良い。
上記実施形態において記載された取付機構のそれぞれは上に記載した位置決め手段の何れかと共に使用されても良いことは理解されよう。
上記実施形態においては、第1FCB及び第2FCBは対応する第1PCB及び第2PCBに取り付けられており、且つ電気的に接続されているが、別の配置構成が想定されることは理解されよう。例えば、FCBの1つ又は複数は別の電気部品に取り付けられ、且つ別の電気部品から延びても良く、別のFCBに取り付けられ、且つ別のFCBから延びても良い。上の実施形態においては、説明を単に簡単にする目的のため、各FCBは、対応するPCBに取り付けられると共に電気的に接続されるように示され、且つ記載されている。
上記実施形態においては、従来のコネクタを使用して第1PCB及び第2PCBそれぞれに取り付けられ、且つ電気的に接続される第1FCB及び第2FCBが示されるが、配置構成は説明を単に簡単にする目的のために使用され、第1FCB及び第2FCBは、上方に詳細に記載されているシステム及び方法を使用して、第1PCB及び第2PCBそれぞれに対して位置決めされ、且つ電気的に取り付けられるように配置されてもよいことは理解されよう。
上記実施形態においては、FCBの終端部は別のFCBの終端部に対して位置決めされ、且つそれと接触状態に保持されるように配置されているが、上記システム及び方法はFCBの終端部の、PCBの終端部との位置決め及び接触状態を保持するために使用されても良いことは理解されよう。その代わりに、システムの実施形態はPCBの終端部の、別のPCBの終端部との位置決め及び接触状態を保持するために使用されても良い。
用語「含む(comprising)」は他の要素又はステップを排除するものではなく、不定冠詞「a」又は「an」は複数を排除するものではないことは理解されよう。1つの処理部が特許請求の範囲に列挙された幾つかの物品の機能を満たしても良い。特定の対策が相互に異なる従属請求項において列挙されたという単なる事実はこれら対策の組み合わせが有利に使用され得ないことを示すものではない。特許請求の範囲における何れの参照符号も特許請求の範囲の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
本出願における特許請求の範囲は特徴の特定の組み合わせに関して作成されたが、本発明の開示の範囲はまた、任意の特許請求の範囲において現在請求されているものと同じ発明に関連するかどうかに関わらず、及びそれが親発明と同じ技術的課題の一部又は全部軽減するかどうかに関わらず、明示的若しくは暗黙的に又はその任意の一般論の何れかにおいて本明細書中に開示される任意の新規な特徴又は任意の新規な特徴の組み合わせを含むことは理解されるべきである。本出願人は、ここに、本願又はそれに由来する任意の更なる出願の出願手続時、そのような特徴及び/又は特徴の組み合わせに対する新しい特許請求の範囲が作成されても良いことを通知する。