JP2015503648A - 熱安定性シリコーン混合物 - Google Patents

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Abstract

熱安定性シリコーン混合物本発明は、(A)分子1個あたり少なくとも2個のアルケニル基を含み、粘度が、25℃で0.05〜50Pa・sであるポリオルガノシロキサン、(B)分子1個あたり少なくとも2個のSiH官能基を含む有機ケイ素化合物、(C)白金族の触媒、(D)フェロセン化合物、及び(E)少なくとも一個のエポキシド基を有するアルコキシシランを含む架橋性シリコーン混合物に関する。本発明は、さらにシリコーン混合物を、200〜500nmの光で照射することにより、又は少なくとも80℃に加熱することにより、得られるシリコーン成形体に関する。

Description

本発明は、フェロセン化合物、及び少なくとも一個のエポキシド基を有するアルコキシシランを含む、架橋性シリコーン混合物に関する。
電子部品を操作する電力は常に増大しており、その電力密度は、小型化が進むにつれてますます増加している。電力エレクトロニクスは、長期間200℃を超える温度に耐え、中に埋め込まれた電力半導体を、環境の影響に対して長期間保護し、絶縁性能を確保する、新規な材料を特に必要としている。電力モジュールの分野で現在使用されているシリコーンゲルは、約180℃を超えると熱酸化による脆化が起こり、ゲルを硬化させるので、この必要条件に適合せず、さらに、保護すべき基材から埋め込んでいるゲルの剥離及び気泡形成が観察される。
MX9702803は、機械的特性が、熱作用の下で大部分維持されるように、フェロセン又はフェロセン誘導体を添加することにより、熱的に安定させたフルオロシリコーンゲルを記載している。
フェロセン又はフェロセン誘導体により熱安定化させたフルオロシリコーンゲルが記載されている。しかし、純粋な熱安定性は、電子部品を保護するのに十分ではない、即ち、通常は低いモジュラスを有する架橋したシリコーンの純粋な安定性は、電子部品を十分な程度に保護するのに十分ではない。反対に、そのような高い温度で起こる、埋め込んでいる混合物の剥離及び気泡形成を阻止しなければならない。
本発明は、
(A)分子1個あたり少なくとも2個のアルケニル基を含み、粘度が、25℃で0.05〜50Pa・sであるポリオルガノシロキサン、
(B)分子1個あたり少なくとも2個のSiH官能基を含む有機ケイ素化合物、
(C)白金族の触媒、
(D)フェロセン化合物、及び
(E)少なくとも一個のエポキシド基を有するアルコキシシラン
を含む架橋性シリコーン混合物を提供する。
MX9702803に記載されている、フェロセンを添加してある熱安定性シリコーンゲルは、保護すべき基材に対する密着性が不足しているためにシリコーン層の分離を引き起こし、シリコーン層により増加した保護作用及び絶縁性能も失われることが分かった。
少なくとも一個のエポキシド基を有するアルコキシシラン(E)を加えた結果、シリコーン混合物は、保護すべき基材に対する凝集結合がさらに与えられる。このシリコーン混合物は、硬化して、自己密着性の、熱的に安定したシリコーンゲル又は柔らかいシリコーンエラストマーを形成し、電子部品を長期間保護し、絶縁性能を確保する。
アルケニル基を含むポリオルガノシロキサン(A)の組成は、好ましくは平均一般式(1):
Figure 2015503648
(式中、
は、一価の、置換されていないか、又はハロゲン−又はシアノ−置換されたC〜C10炭化水素ラジカルであり、脂肪族炭素−炭素多重結合を含み、有機二価基を経由してケイ素原子に結合しており、
は、一価の、置換されていないか、又はハロゲン−又はシアノ−置換されたC〜C10炭化水素ラジカルであり、脂肪族炭素−炭素多重結合を含まず、
xは、少なくとも二個のラジカルRがそれぞれの分子中に存在するように、非負数であり、
yは、(x+y)が1.8〜2.5の範囲内になるように、非負数である)
に対応する。
アルケニル基Rは、SiH官能性架橋剤による、特に有機ケイ素化合物(B)による付加反応により得られる。2〜6個の炭素原子を有するアルケニル基、例えばビニル、アリル、メタリル、1−プロペニル、5−ヘキセニル、エチニル、ブタジエニル、ヘキサジエニル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキセニル、好ましくはビニル及びアリル、が通常使用される。
アルケニル基Rが重合体鎖のケイ素に結合できるようにしている有機二価基は、例えばオキシアルキレン単位、例えば一般式(2):
Figure 2015503648
(式中、
mは、0または1、特に0であり、
nは、1〜4、特に1又は2であり、及び
oは、1〜20、特に1〜5である)
の単位である。
一般式(10)のオキシアルキレン単位は、左側の末端でケイ素原子に結合する。
ラジカルRは、重合体鎖上のどの点にでも、特に末端ケイ素原子に結合することができる。
置換されていないラジカルRは、アルキルラジカル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチルラジカル、ヘキシルラジカル、例えばn−ヘキシルラジカル、ヘプチルラジカル、例えばn−ヘプチルラジカル、オクチルラジカル、例えばn−オクチルラジカル及びイソオクチルラジカル、例えば2,2,4−トリメチルペンチルラジカル、ノニルラジカル、例えばn−ノニルラジカル、デシルラジカル、例えばn−デシルラジカル、アルケニルラジカル、例えばビニル、アリル、n−5−ヘキセニル、4−ビニルシクロヘキシル及び3−ノルボルネニルラジカル、シクロアルキルラジカル、例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、4−エチルシクロヘキシル、シクロヘプチルラジカル、ノルボルニルラジカル及びメチルシクロヘキシルラジカル、アリールラジカル、例えばフェニル、ビフェニリル、ナフチルラジカル、アルカリールラジカル、例えばo−、m−、p−トリルラジカル及びエチルフェニルラジカル、アラルキルラジカル、例えばベンジルラジカル、アルファ及びβ−フェニルエチルラジカルである。
ラジカルRのような置換された炭化水素ラジカルの例は、ハロゲン化炭化水素、例えばクロロメチル、3−クロロプロピル、3−ブロモプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル及び5,5,5,4,4,3,3−ヘキサフルオロペンチルラジカル及びクロロフェニル、ジクロロフェニル及びトリフルオロトリルラジカルである。
は、好ましくは1〜6個の炭素原子を有する。メチル及びフェニルが特に好ましい。
成分(A)は、アルケニル基を含み、例えばアルケニル基含有量、アルケニル基の種類又は構造的に異なった、様々なポリオルガノシロキサンの混合物でもよい。
アルケニル基を含むポリオルガノシロキサン(A)の構造は、直鎖状、環状又は分岐鎖状でよい。分岐鎖状ポリオルガノシロキサンを導く三官能性及び/又は四官能性単位の含有量は、典型的には非常に低く、好ましくは20mol%以下、0.1mol%以下である。
ビニル基を含み、その分子が一般式(3):
Figure 2015503648
(式中、非負整数p及びqは、下記の関係、即ちp≧0、50<(p+q)<20000、好ましくは200<(p+q)<1000、及び0<(p+1)/(p+q)<0.2を満たす)
に対応するポリジメチルシロキサンを使用するのが特に好ましい。
ポリオルガノシロキサン(A)の粘度は、25℃で、好ましくは0.1〜15Pa・s、特に0.3〜5Pa・sである。
ポリオルガノシロキサン(A)の含有量は、好ましくは、シリコーン混合物の化合物(A)の含有量が30〜99.8重量%、好ましくは50〜99.5重量%、特に60〜99重量%になるように選択する。
分子1個あたり少なくとも二個のSiH官能基を含む有機ケイ素化合物(B)は、好ましくは平均一般式(4):
Figure 2015503648
(式中、
は、一価の、置換されていないか、又はハロゲン−又はシアノ−置換されたC〜C18炭化水素ラジカルであり、脂肪族炭素−炭素多重結合を含まず、
a及びbは、非負整数であるが、
ただし0.5<(a+b)<3.0及び0<a<2であり、少なくとも2個のケイ素結合した水素原子が分子1個あたり存在する。)
の組成を有する。
の例は、Rに関して示したラジカルである。Rは、好ましくは1〜6個の炭素原子を有する。メチル及びフェニルが特に好ましい。
分子1個あたり3個以上のSiH結合を含む有機ケイ素化合物(B)を使用するのが好ましい。分子1個あたり2個だけのSiH結合を有する有機ケイ素化合物(B)を使用する場合、分子1個あたり少なくとも3個のアルケニル基を有するポリオルガノシロキサン(A)を使用することが推奨される。
ケイ素原子に直接結合した水素原子だけを含む有機ケイ素化合物(B)の水素含有量は、好ましくは水素0.002〜1.7重量%、好ましくは水素0.1〜1.7重量%である。
有機ケイ素化合物(B)は、分子1個あたり、好ましくは少なくとも3個で、600個以下のケイ素原子を含む。分子1個あたり4〜200個のケイ素原子を含む有機ケイ素化合物(B)を使用するのが好ましい。
有機ケイ素化合物(B)の構造は、直鎖状、分岐鎖状、環状又は網目状でよい。
特に好ましい有機ケイ素化合物(B)は、一般式(5):
Figure 2015503648
(式中、
は、Rの意味を有し、非負整数c、d、e及びfは、下記の関係、即ち(c+d)=2、(c+e)>2、5<(e+f)<200及び1<e/(e+f)<0.1を満たす)
の直鎖状ポリオルガノシロキサンである。
SiH官能性有機ケイ素化合物(B)は、好ましくは、架橋性シリコーン組成物中に、SiH基とアルケニル基のモル比が0.1〜3、特に0.2〜1.5になるような量で存在する。
触媒(C)としては、付加−架橋性シリコーン組成物の架橋で起こるヒドロシリル化反応に触媒作用する、白金族の全ての公知の触媒を使用することができる。触媒(C)は、白金、ロジウム、パラジウム、ルテニウム及びイリジウムの少なくとも一種、好ましくは白金、の金属又は化合物を含む。
そのような触媒(C)の例は、担体、例えば二酸化ケイ素、酸化アルミニウム又は活性炭、上に存在することができる、金属性の、及び細かく分割した白金、白金の化合物又は錯体、例えばハロゲン化白金、例えば、PtCl,HPtCl 6HO,NaPtCl 4HO,白金−オレフィン錯体、白金−アルコール錯体、白金−アルコキシド錯体、白金−エーテル錯体、白金−アルデヒド錯体、白金−ケトン錯体、HPtCl 6HO,とシクロヘキサノンの反応生成物を含む、白金−ビニルシロキサン錯体、特に白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、検出可能な無機的に結合したハロゲンを含むか、又は含まない、ビス(ガンマ−ピコリン)白金二塩化物、トリメチレンジピリジン白金二塩化物、ジシクロペンタジエン白金二塩化物、(ジメチルスルホキシド)エチレン白金(II)二塩化物及び四塩化白金とオレフィン及び第一級アミン又は第二級アミンもしくは第一級と第二級アミンの反応生成物、例えば1−オクテン中に溶解した四塩化白金とsec−ブチルアミンの反応生成物、又はアンモニウム−白金錯体である。
特に好ましい触媒(C)は、KARSTEDT触媒、即ちPt(0)錯体、特に式:
Pt[[(CH=CH)(CHSi]O]の白金(0)−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体である。
好ましい実施態様では、触媒(C)は、波長200〜500nmを有する光により活性化することができる。特に好ましい光活性化し得る触媒(C)は、式(6)の白金のシクロペンタジエニル錯体であり、
Figure 2015503648
式中、
g=1〜8、
h=0〜2、
i=1〜3、
ラジカルRは、互いに独立して、同一であるか、又は異なっており、それぞれ一価の、置換されていないか、又は置換された、直鎖状、環状又は分岐鎖状の炭化水素ラジカルであり、これは、脂肪族的に飽和又は不飽和の、もしくは芳香族的に不飽和ラジカルを含み、1〜30個の炭素原子を有し、そこでは個々の炭素原子がO、N、S又はP原子により置換されていてよく、
ラジカルRは、それぞれ、互いに独立して、同一であるか、又は異なった加水分解可能な官能基であり、カルボキシ−O−C(O)R10,オキシム−O−N=CR10 ,アルコキシ−OR10,アルケニルオキシ−O−R12,アミド−NR10−C(O)R11,アミン−NR1011,アミンオキシ−O−NR1011,からなる群から選択され、
式中、
ラジカルR10は、互いに独立して、同一であるか、又は異なっており、それぞれH、アルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリールであり、
ラジカルR11は、互いに独立して、同一であるか、又は異なっており、それぞれアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリールであり、
ラジカルR12は、それぞれ直鎖状又は分岐鎖状であり、脂肪族的に不飽和の有機ラジカルであり、
ラジカルR9aは、互いに独立して、同一であるか、又は異なっており、それぞれ1〜30個の炭素原子を有するアルキル、アリール、アリールアルキル、アルキルアリールであり、その際、水素は、−Hal又は−SiR により置換されていてよく、その際ラジカルRは、互いに独立して、同一であるか、又は異なっており、それぞれ一価の、置換されていないか、又は置換された、直鎖状、環状又は分岐鎖状の炭化水素ラジカルであり、
ラジカルR9bは、互いに独立して、同一であるか、又は異なっており、それぞれ水素又は一価の、置換されていないか、又は置換された、直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素ラジカルであり、これは、脂肪族的に飽和又は不飽和の、もしくは芳香族的に不飽和ラジカルを含み、1〜30個の炭素原子を有し、そこでは個々の炭素原子がO、N、S又はP原子により置換されていてよく、環を形成し、シクロペンタジエニルラジカルに縮合することができる。
好ましいラジカルRは、直鎖状の飽和された1〜8個の炭素原子を有する炭化水素ラジカルである。フェニルラジカルも好ましい。
好ましいラジカルRは、メトキシ、エトキシ、アセトキシ及び2−メトキシエトキシ基である。
好ましいラジカルR9aは、直鎖状及び分岐鎖状の、所望により置換されたアルキルラジカル、例えばメチル、エチル、プロピル又はブチルラジカルである。
好ましいラジカルR9bは、直鎖状及び分岐鎖状の、所望により置換された直鎖状アルキルラジカル、例えばメチル、エチル、プロピル又はブチルラジカルである。所望によりさらに置換された縮合環、例えばインデニル又はフルオレニルラジカルも好ましい。
特に好ましい触媒(C)は、MeCp(PtMe)である。
触媒(C)は、どのような望ましい形態でも、例えばヒドロシリル化触媒を含むマイクロカプセル又はオルガノポリシロキサン粒子の形態で使用できる。
ヒドロシリル化触媒(C)の含有量は、好ましくはシリコーン混合物が、白金族の金属を重量で0.1〜200ppm、好ましくは重量で0.5〜40ppm含むように選択する。
シリコーン混合物は、好ましくは透明で、光吸収性充填剤を含まない。
好ましいフェロセン化合物(D)は、フェロセン((ジ(シクロペンタジエニル)鉄)、アセチルフェロセン、ビニルフェロセン、エチニルフェロセン、フェロセニルメタノール、テトラクロロ鉄酸塩(III)、ビス(η−シクロペンタジエニル)鉄(III)、テトラカルボニルビス(η−シクロペンタジエニル)二鉄(I)、1,1’−ビス(トリメチルシリル)フェロセン、1,1’−(ジメチルフェノキシシリル)フェロセン及び1,1’−ビス(ジメチルエトキシシリル)フェロセンである。フェロセン及びアセチルフェロセンが特に好ましい。フェロセン化合物(D)は、各種フェロセン化合物(D)の混合物でもよい。
フェロセン化合物(D)の含有量は、好ましくはシリコーン混合物が、フェロセン化合物(D)を重量で1〜5000ppm、好ましくは重量で10〜1000ppm含むように選択する。
少なくとも一個のエポキシド基を有するアルコキシシラン(E)は、一般式(7):
Figure 2015503648
(式中、
13は、置換されていないか、又はハロゲン置換された、一価の、1〜10個の炭素原子を有する炭化水素基であり、
14は、一価の炭化水素ラジカルであり、少なくとも一個のエポキシ基を含み、2〜20個の炭素原子を有し、ハロゲン置換されていてよく、O、N、S又はP原子により中断されていてよく、
15は、1〜6個の炭素原子を有するアルキルラジカルであり、
uは、0、1又は2であり、
vは、1、2又は3であるが、
ただし、uとvの総計は3以下である)
を有する。
ラジカルR13〜R15の例及び好ましい例は、ラジカルRの場合で上に示してある。
特に好ましいラジカルR13は、メチル、エチル、ビニル及びフェニルラジカルである。
特に好ましいラジカルR15は、メチル、エチル、プロピル及びブチルラジカルである。
ラジカルR14の例は、エポキシエチル、2,3−エポキシプロピル、3,4−エポキシブチル、5,6−エポキシヘキシル、9,10−エポキシデシル、グリシジルオキシ、3−グリシジルオキシプロピル、グリシジルオキシイソブチル、2−メチルグリシジルオキシプロピル、3−フェニルグリシジルオキシプロピル、グリシジルオキシフェニルノニル、グリシジルオキシベンジルエチル、3,4−エポキシシクロヘキシル、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル、3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピル、1,4−エポキシシクロヘキシル及び2−(1,4−エポキシシクロヘキシル)エチルラジカルである。好ましいラジカルR14は、3,4−エポキシシクロヘキシル、3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピル及びグリシドキシプロピルラジカルである。ラジカルR14は、好ましくは2〜10個の炭素原子を有する。ラジカルR14は、好ましくはアルキルラジカルである。特に好ましいラジカルR14は、グリシドキシプロピルラジカルである。
エポキシド基を有するアルコキシシラン(E)としては、グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン(Glymo)が特に好ましい。
エポキシ基を有するアルコキシシラン(E)の含有量は、好ましくは、シリコーン混合物が、0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜2重量%、特に0.2〜1重量%の化合物(E)を含むように選択する。
シリコーン混合物は、充填剤(F)も含むことができる。非補強性充填剤(F)の例は、50m/gまでのBET表面積を有する充填剤、例えば石英、けいそう土、ケイ酸カルシウム、ケイ酸ジルコニウム、ゼオライト、金属酸化物粉体、例えばアルミニウム、チタン、鉄又は亜鉛の酸化物もしくはそれらの混合酸化物、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、セッコウ、窒化ケイ素、炭化ケイ素、窒化ホウ素、ガラス及び重合体粉体である。補強性充填剤、即ち少なくとも50m/gのBET表面積を有する充填剤、は、例えば焼成シリカ、沈殿シリカ、カーボンブラック、例えばファーネスブラック及びアセチレンブラック及び大BET表面積を有するケイ素−アルミニウム混合酸化物である。繊維状充填剤は、例えばアスベスト及び重合体繊維である。ここに挙げた充填剤は、例えばオルガノシラン又はオルガノシロキサンで処理することにより、又はヒドロキシル基をエーテル化してアルコキシ基を形成することにより、疎水性付与することができる。1種類の充填剤を使用することができるが、少なくとも2種類の充填剤の混合物を使用することもできる。
シリコーン混合物が充填剤(F)を含む場合、充填剤の割合は、好ましくは2〜60重量%、特に5〜50重量%である。
シリコーン混合物は、H−末端を有する直鎖状ポリオルガノシロキサンを成分(G)として含むことができる。ポリオルガノシロキサン(G)は、好ましくは式:
HSi(CH−[O−Si(CH−H
のH−ジメチルシロキシ−末端を有するジメチルポリシロキサンであり、式中、wは、1〜1000である。
ポリオルガノシロキサン(G)の粘度は、25℃で、好ましくは0.1〜10Pa・s、特に0.5〜3Pa・sである。シリコーン混合物が、H−末端を有する直鎖状ポリオルガノシロキサン(G)を含む場合、直鎖状ポリオルガノシロキサン(G)の割合は、好ましくは2〜70重量%、特に5〜50重量%である。
シリコーン混合物は、さらなる添加剤を成分(H)として70重量%まで、好ましくは0.0001〜40重量%の割合で含むことができる。これらの添加剤は、例えば、オルガノポリシロキサン(A)及び(B)とは異なった、樹脂状ポリオルガノシロキサン、分散剤、溶剤、結合剤、顔料、染料、可塑剤、有機重合体、熱安定剤、等でよい。これらは、染料、顔料等の添加剤を包含する。さらに、チキソトロピー性成分、例えば細かく分割したシリカ又は他の市販のチキソトロピー性添加剤、が成分(H)として存在できる。
また、特にシリコーン混合物の処理時間、開始温度及び架橋速度を設定するのに使用できる添加剤(H)も存在できる。これらの抑制剤及び安定剤は、架橋性組成物の分野で非常に良く知られている。
さらに、圧縮永久ひずみを改良する添加剤を加えることもできる。さらに、中空物体を加えることもできる。さらに、フォームを製造するための発泡剤を加えることもできる。さらに、ビニル官能性を持たないポリジオルガノシロキサンを加えることもできる。
シリコーン混合物の配合は、上記の成分(A)〜(H)をどのような順序で混合することによっても、行うことができる。シリコーン混合物の成分(A)〜(H)は、2成分又は1成分型だけを形成するように配合することができる。
シリコーン混合物は、個々の成分を混合した後、20℃まで低い温度で架橋できるか、又は200〜500nmの波長を有する光を照射するか、又は好ましくは加熱して硬化させ、成形品を形成することができる。
温度は、少なくとも60℃、特に好ましくは少なくとも90℃、特に少なくとも120℃であり、好ましくは250℃以下、特に好ましくは200℃以下、特に160℃以下である。
シリコーン混合物は、好ましくは粘度が25℃で0.1〜15Pa・s、特に0.3〜5Pa・sである。
結合添加剤(E)により同時に得られる熱安定性及び自己密着性のために、シリコーン混合物は、高温で操作する電力電子部品、例えば電力モジュール又はハイブリッドエレクトロニクス、を埋め込むのに特に好適である。
本発明は、
(A)分子1個あたり少なくとも2個のアルケニル基を含み、粘度が、25℃で0.05〜50Pa・sであるポリオルガノシロキサン、
(B)分子1個あたり少なくとも2個のSiH官能基を含む有機ケイ素化合物、
(C)白金族の触媒、
(D)フェロセン化合物、及び
(E)少なくとも一個のエポキシド基を有するアルコキシシラン
を含むシリコーン混合物を、少なくとも80℃に加熱する方法により得られる、シリコーン成形体も提供する。
本発明は、
(A)分子1個あたり少なくとも2個のアルケニル基を含み、粘度が、25℃で0.05〜50Pa・sであるポリオルガノシロキサン、
(B)分子1個あたり少なくとも2個のSiH官能基を含む有機ケイ素化合物、
(C)200〜500nmの波長を有する光を使用して活性化できる、白金族の触媒、
(D)フェロセン化合物、及び
(E)少なくとも一個のエポキシド基を有するアルコキシシラン
を含むシリコーン混合物を、200〜500nmの波長を有する光を照射する方法により得られる、シリコーン成形体も提供する。
好ましい実施態様では、硬化したシリコーン混合物の弾性率は、5〜100kPa、特に8〜60kPaである。この範囲内で、硬化したシリコーン混合物は、気泡の膨張に対して十分な逆圧を発生する。
上記式中の上記の記号は全て、それぞれの場合に互いに独立した意味を有する。全ての式中、ケイ素原子は四価である。シリコーン混合物の全ての成分の合計は、100重量%である。
他に指示が無い限り、下記の例中、全ての量及び百分率は重量であり、全ての圧力は0.10MPa(絶対)であり、全ての温度は20℃である。
使用した原料の説明:
ビニル重合体(A):
これらは、従来方法により製造したビニルジメチルシロキシ末端を有するジメチルポリシロキサンである。
ビニル重合体1 500mPa・s、DP=145
ビニル重合体2 1020mPa・s、DP=183
H−末端を有するポリシロキサン(G)
これは、従来方法により製造された、粘度が1000mPa・sであり、鎖長がDP=180である、H−ジメチルシロキシ末端を有するジメチルポリシロキサンである。
SiH架橋剤(B):
SiH架橋剤は、トリメチルシリル−末端を有するジメチル/メチル水素コポリシロキサンであり、粘度が25℃で100mm/sであり、H含有量が0.47重量%である。
触媒バッチ(C):
KARSTEDT触媒(白金(0)−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体)、ビニル重合体(A)(1)中に1重量%の白金を含む。
フェロセン(D):
Aldrichから入手したフェロセン99%。
アルコキシシラン(E):
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、Evonikから入手したDynasilan Glymo。
シリコーン混合物及び試験の説明
シリコーン混合物は、好適なミキサー中で混合する。混合後、シリコーン混合物は、10mbarで10分間脱気する。
剥離試験、気泡形成試験 脱気したシリコーン混合物を、銅で部分的に金属被覆したハイブリッドセラミックに、厚さ3mmの層に塗布し、対流加熱炉中、150℃で60分間硬化させた。続いて、キャストセラミックを温度210℃のホットプレート上で保存した。気泡形成の評価は、1、24及び168時間後に行った。
ポジティブ(pos)は、気泡形成が観察されなかったことを意味する。ネガティブ(neg)は、気泡形成が観察されたことを意味する。
熱安定性試験 脱気したシリコーン混合物を、アルミニウム皿中、厚さ6mmの層で、対流加熱炉中150℃で60分間硬化させ、続いて対流加熱炉中210℃で保存し、試料を1、168及び1000時間後に測定のために取り出した。モジュラス測定の前に、試料を20℃で4時間保存した。モジュラスを測定するために、直径4mmの円形シリンダーを加硫物の中に深さ3mmに押し込み、これに必要な力を測定した。モジュラスは、シリンダー面積1256mmあたりの侵入力から計算した。
例1〜6で、シリコーン混合物を製造し、硬化させ、これらの試験にかけた。組成物及び結果を表1に示す。
例1〜3は本発明に従う、即ちシリコーン混合物が熱安定剤フェロセン及び結合添加剤Glymoを含む。例4は本発明に従わない、即ち熱安定剤フェロセンを含まず、結合添加剤Glympを含まず、例5は、本発明に従わず、MX9702803と同様に、熱安定剤フェロセンを含むが、結合添加剤Glymoを含まず、例6は、本発明に従わず、熱安定剤フェロセンを含まないが、結合添加剤Glymoを含む。
本発明に従う例は、熱安定剤フェロセン及び結合添加剤Glymoの組合せを有する例1〜3のシリコーン混合物だけが、確実に、熱酸化による脆化を起こさず、気泡形成及び基材からの剥離を抑制することを示している。例1〜3のシリコーン混合物は、保護すべき基材を長期間持続して保護する。
Figure 2015503648

Claims (9)

  1. (A)分子1個あたり少なくとも2個のアルケニル基を含み、粘度が、25℃で0.05〜50Pa・sであるポリオルガノシロキサン、
    (B)分子1個あたり少なくとも2個のSiH官能基を含む有機ケイ素化合物、
    (C)白金族の触媒、
    (D)フェロセン化合物、及び
    (E)少なくとも一個のエポキシド基を有するアルコキシシラン
    を含む、架橋性シリコーン混合物。
  2. 前記アルケニル基を含むポリオルガノシロキサン(A)が、平均一般式(1):
    Figure 2015503648
    (式中、
    が、一価の、置換されていないか、又はハロゲン−又はシアノ−置換されたC〜C10炭化水素ラジカルであり、脂肪族炭素−炭素多重結合を含み、有機二価基を経由して前記ケイ素原子に結合しており、
    が、一価の、置換されていないか、又はハロゲン−又はシアノ−置換されたC〜C10炭化水素ラジカルであり、脂肪族炭素−炭素多重結合を含まず、
    xが、少なくとも二個のラジカルRがそれぞれの分子中に存在するように非負数であり、
    yが、(x+y)が1.8〜2.5の範囲内になるように非負数である)
    に対応する、請求項1に記載の架橋性シリコーン混合物。
  3. 前記分子1個あたり少なくとも二個のSiH官能基を含む有機ケイ素化合物(B)が、平均一般式(4):
    Figure 2015503648
    (式中、
    が、一価の、置換されていないか、又はハロゲン−又はシアノ−置換されたC〜C18炭化水素ラジカルであり、脂肪族炭素−炭素多重結合を含まず、
    a及びbが、非負整数であるが、
    ただし、0.5<(a+b)<3.0及び0<a<2であり、少なくとも2個のケイ素結合した水素原子が分子1個あたり存在する)
    の組成を有する、請求項1に記載の架橋性シリコーン混合物。
  4. 前記フェロセン化合物(D)が、フェロセン、アセチルフェロセン、ビニルフェロセン、エチニルフェロセン、フェロセニルメタノール、テトラクロロ鉄酸塩(III)、ビス(η−シクロペンタジエニル)鉄(III)、テトラカルボニルビス(η−シクロペンタジエニル)二鉄(I)、1,1’−ビス(トリメチルシリル)フェロセン、1,1’−(ジメチルフェノキシシリル)フェロセン、及び1,1’−ビス(ジメチルエトキシシリル)フェロセンの中から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の架橋性シリコーン混合物。
  5. 前記フェロセン化合物(D)の含有量は、前記シリコーン混合物がフェロセン化合物(D)を重量で1〜5000ppm含むように選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の架橋性シリコーン混合物。
  6. 前記少なくとも一個のエポキシド基を有するアルコキシシラン(E)が、一般式(7):
    Figure 2015503648
    (式中、
    13が、置換されていないか、又はハロゲン置換された、一価の、1〜10個の炭素原子を有する炭化水素基であり、
    14が、一価の炭化水素ラジカルであり、少なくとも一個のエポキシ基を含み、2〜20個の炭素原子を有し、ハロゲン置換されていてよく、O、N、S又はP原子により中断されていてよく、
    15が、1〜6個の炭素原子を有するアルキルラジカルであり、
    uが、0、1、又は2であり、
    vが、1、2、又は3であるが、
    ただし、uとvの総計は3以下である)
    を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の架橋性シリコーン混合物。
  7. 前記エポキシド基を有するアルコキシシラン(E)の含有量は、前記シリコーン混合物が0.01〜5重量%の化合物(E)を含むように選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の架橋性シリコーン混合物。
  8. (A)分子1個あたり少なくとも2個のアルケニル基を含み、粘度が、25℃で0.05〜50Pa・sであるポリオルガノシロキサン、
    (B)分子1個あたり少なくとも2個のSiH官能基を含む有機ケイ素化合物、
    (C)白金族の触媒、
    (D)フェロセン化合物、及び
    (E)少なくとも一個のエポキシド基を有するアルコキシシラン
    を含むシリコーン混合物を、少なくとも80℃に加熱する方法により得られる、シリコーン成形体。
  9. (A)分子1個あたり少なくとも2個のアルケニル基を含み、粘度が、25℃で0.05〜50Pa・sであるポリオルガノシロキサン、
    (B)分子1個あたり少なくとも2個のSiH官能基を含む有機ケイ素化合物、
    (C)200〜500nmの波長を有する光を使用して活性化できる、白金族の触媒、
    (D)フェロセン化合物、及び
    (E)少なくとも一個のエポキシド基を有するアルコキシシラン
    を含むシリコーン混合物に、200〜500nmの波長を有する光を照射する方法により得られる、シリコーン成形体。
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