JP2015233184A - イメージセンサ、電子機器、コンパレータ、及び、駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】AD変換の高速性を維持したまま、低ノイズ化を図る。【解決手段】画素から出力される電気信号のAD変換を行うADCは、電気信号と、レベルが変化する参照信号とを比較するコンパレータ、及び、コンパレータが出力する出力信号に基づいて、電気信号と参照信号とが一致するまでの、参照信号の変化に要する時間をカウントするカウンタとを有する。コンパレータは、電気信号と参照信号とを比較した比較結果を表す比較結果信号を出力する差動アンプと、1個の差動アンプが出力する比較結果信号を増幅した信号を、出力信号として、それぞれずれたタイミングで出力する複数の出力アンプと有する。本技術は、例えば、画素から出力される電気信号のAD変換を行うADC等に適用することができる。【選択図】図10

Description

本技術は、イメージセンサ、電子機器、コンパレータ、及び、駆動方法に関し、特に、例えば、AD変換の高速性を維持しつつ、低ノイズ化を図ることができるようにするイメージセンサ、電子機器、コンパレータ、及び、駆動方法に関する。
イメージセンサでは、画素の光電変換によって得られる電気信号が、ADC(Analog to Digital Converter)においてAD(Analog to Digital)変換され、そのAD変換結果が、画素値として出力される。
以上のようなイメージセンサが出力する画素値に含まれるノイズを低減する方法としては、画素が出力する電気信号の複数のAD変換結果を得て、その複数のAD変換結果の加算平均値を画素値として出力する方法がある(例えば、特許文献1を参照)。
特開2009-296423号公報
画素が出力する電気信号の複数のAD変換結果を得る方法としては、ADCにおいて、複数回のAD変換を行う方法がある。
しかしながら、ADCにおいて、複数回のAD変換を行うのでは、AD変換に時間を要することになる。
そこで、AD変換の高速性を維持しつつ、画素値の低ノイズ化を図ることができる技術の提案が要請されている。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、AD変換の高速性を維持しつつ、低ノイズ化を図ることができるようにするものである。
本技術のイメージセンサは、光電変換を行う光電変換素子を有し、電気信号を出力する画素と、レベルが変化する参照信号を出力する参照信号出力部と、前記画素から出力される前記電気信号と、前記参照信号出力部から出力される前記参照信号とが一致するまでの、前記参照信号の変化に要する時間をカウントすることにより、前記電気信号のAD(Analog Digital)変換を行うADCとを含み、前記ADCは、前記電気信号と前記参照信号とを比較するコンパレータと、前記コンパレータが出力する出力信号に基づいて、前記電気信号と前記参照信号とが一致するまでの、前記参照信号の変化に要する時間をカウントするカウンタとを含み、前記コンパレータは、前記電気信号と前記参照信号とを比較した比較結果を表す比較結果信号を出力する差動アンプと、1個の前記差動アンプが出力する前記比較結果信号を増幅した信号を、前記出力信号として、それぞれずれたタイミングで出力する複数の出力アンプとを含むイメージセンサである。
本技術の駆動方法は、光電変換を行う光電変換素子を有し、電気信号を出力する画素と、レベルが変化する参照信号を出力する参照信号出力部と、前記画素から出力される前記電気信号と、前記参照信号出力部から出力される前記参照信号とが一致するまでの、前記参照信号の変化に要する時間をカウントすることにより、前記電気信号のAD(Analog Digital)変換を行うADCとを含み、前記ADCは、前記電気信号と前記参照信号とを比較するコンパレータと、前記コンパレータが出力する出力信号に基づいて、前記電気信号と前記参照信号とが一致するまでの、前記参照信号の変化に要する時間をカウントするカウンタとを含み、前記コンパレータは、前記電気信号と前記参照信号とを比較した比較結果を表す比較結果信号を出力する差動アンプと、前記差動アンプが出力する前記比較結果信号を増幅した信号を、前記出力信号として出力する複数の出力アンプとを含むイメージセンサの前記複数の出力アンプが、1個の前記差動アンプが出力する前記比較結果信号を増幅した信号を、前記出力信号として、それぞれずれたタイミングで出力するステップを含む駆動方法である。
本技術の電子機器は、光を集光する光学系と、光を受光し、画像を撮像するイメージセンサとを含み、前記イメージセンサは、光電変換を行う光電変換素子を有し、電気信号を出力する画素と、レベルが変化する参照信号を出力する参照信号出力部と、前記画素から出力される前記電気信号と、前記参照信号出力部から出力される前記参照信号とが一致するまでの、前記参照信号の変化に要する時間をカウントすることにより、前記電気信号のAD(Analog Digital)変換を行うADCとを含み、前記ADCは、前記電気信号と前記参照信号とを比較するコンパレータと、前記コンパレータが出力する出力信号に基づいて、前記電気信号と前記参照信号とが一致するまでの、前記参照信号の変化に要する時間をカウントするカウンタとを含み、前記コンパレータは、前記電気信号と前記参照信号とを比較した比較結果を表す比較結果信号を出力する差動アンプと、1個の前記差動アンプが出力する前記比較結果信号を増幅した信号を、前記出力信号として、それぞれずれたタイミングで出力する複数の出力アンプとを含む電子機器である。
本技術のコンパレータは、2つの信号を比較した比較結果を表す比較結果信号を出力する差動アンプと、1個の前記差動アンプが出力する前記比較結果信号を増幅した信号を、それぞれずれたタイミングで出力する複数の出力アンプとを含むコンパレータである。
本技術においては、差動アンプにおいて、例えば、前記電気信号と前記参照信号とを比較した比較結果等の、2つの信号を比較した比較結果を表す比較結果信号が出力される。そして、複数の出力アンプにおいて、1個の前記差動アンプが出力する前記比較結果信号を増幅した信号が、それぞれずれたタイミングで出力される。
なお、イメージセンサやコンパレータは、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
本技術によれば、AD変換の高速性を維持しつつ、低ノイズ化を図ることが可能になる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術を適用したディジタルカメラの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 イメージセンサ2の構成例を示すブロック図である。 画素11m,nの構成例を示す回路図である。 ADC31の第1の構成例を示すブロック図である。 コンパレータ61の構成例を示すブロック図である。 差動アンプ71及び出力アンプ72の構成例を示す回路図である。 信号線電圧と参照信号との例を示す波形図である。 ADC31の第2の構成例を示すブロック図である。 ADC31の第3の構成例を示すブロック図である。 コンパレータ101の構成例を示すブロック図である。 差動アンプ71、並びに、出力アンプ72及び111の構成例を示す回路図である。 第1アンプ出力反転タイミングと第2アンプ出力反転タイミングとがずれるように、第2アンプ出力反転タイミングを制御する方法を説明する図である。 イメージセンサ2の動作を説明する図である。 ADC31の第4の構成例を示すブロック図である。 ロジック回路65を構成例を示す回路図である。 第1アンプ出力、第2アンプ出力、制御信号CNT1及びCNT2の波形の例と、カウンタ62のカウント値v1、及び、カウンタ64のカウント値v2の例とを示す図である。
<本技術を適用したディジタルカメラの一実施の形態>
図1は、本技術を適用したディジタルカメラの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
なお、ディジタルカメラは、静止画、及び、動画のいずれも撮像することができる。
図1において、ディジタルカメラは、光学系1、イメージセンサ2、メモリ3、信号処理部4、出力部5、及び、制御部6を有する。
光学系1は、例えば、図示せぬズームレンズや、フォーカスレンズ、絞り等を有し、外部からの光を、イメージセンサ2に入射させる。
イメージセンサ2は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサであり、光学系1からの入射光を受光し、光電変換を行って、光学系1からの入射光に対応する画像データを出力する。
メモリ3は、イメージセンサ2が出力する画像データを一時記憶する。
信号処理部4は、メモリ3に記憶された画像データを用いた信号処理としての、例えば、ノイズの除去や、ホワイトバランスの調整等の処理を行い、出力部5に供給する。
出力部5は、信号処理部4からの画像データを出力する。
すなわち、出力部5は、例えば、液晶等で構成されるディスプレイ(図示せず)を有し、信号処理部4からの画像データに対応する画像を、いわゆるスルー画として表示する。
また、出力部5は、例えば、半導体メモリや、磁気ディスク、光ディスク等の記録媒体を駆動するドライバ(図示せず)を有し、信号処理部4からの画像データを記録媒体に記録する。
制御部6は、ユーザの操作等に従い、ディジタルカメラを構成する各ブロックを制御する。
以上のように構成されるディジタルカメラでは、イメージセンサ2が、光学系1からの入射光を受光し、その入射光に応じて、画像データを出力する。
イメージセンサ2が出力する画像データは、メモリ3に供給されて記憶される。メモリ3に記憶された画像データについては、信号処理部4による信号処理が施され、その結果得られる画像データは、出力部5に供給されて出力される。
<イメージセンサ2の構成例>
図2は、図1のイメージセンサ2の構成例を示すブロック図である。
図2において、イメージセンサ2は、画素アレイ10、制御部20、画素駆動部21、列並列AD変換部22、及び、出力部23を有する。
画素アレイ10は、光電変換を行うM×N個(M及びNは、1以上の整数)の画素111,1,111,2,・・・,111,N,112,1,112,2,・・・,112,N,・・・,11M,1,11M,2,・・・,11M,Nを有し、画像を撮像する撮像部(撮像素子)として機能する。
M×N個の画素111,1ないし11M,Nは、2次元平面上に、M行N列の行列(格子)状に配置されている。
画素アレイ10の、(上から)m行目(m=1,2,・・・,M)の行方向(横方向)に並ぶN個の画素11m,1ないし11m,Nには、行方向に延びる画素制御線41が接続されている。
また、(左から)n列目(n=1,2,・・・,N)の列方向(縦方向)に並ぶM個の画素111,nないし11M,nには、列方向に延びるVSL(Vertical Signal Line)42が接続されている。
画素11m,nは、そこに入射する光(入射光)の光電変換を行う。さらに、画素11m,nは、光電変換によって得られる電荷に対応する電圧(電気信号)を、画素駆動部21からの、画素制御線41を介しての制御に従い、電流源43が接続されたVSL42上に出力する。
なお、画素11m,nは、例えば、ベイヤ配列等の色フィルタ(図示せず)を介して入射する所定の色の光の光電変換を行うことができる。
制御部20は、画素駆動部21や、列並列AD変換部22(を構成するオートゼロ制御部32や、参照信号出力部33等)、その他の必要なブロックを、所定のロジック等に従って制御する。
画素駆動部21は、制御部20の制御に従い、画素制御線41を介して、その画素制御線41に接続されている画素11m,1ないし11m,Nを制御(駆動)する。
列並列AD変換部22は、一行に並ぶ画素11m,1ないし11m,Nそれぞれと、VSL42ないし42を介して接続されており、したがって、画素11m,nがVSL42上に出力する電気信号(電圧)(以下、VSL信号ともいう)は、列並列AD変換部22に供給される。
列並列AD変換部22は、一行に並ぶ画素11m,1ないし11m,Nそれぞれから、VSL42ないし42を介して供給されるVSL信号のAD変換を、並列で行い、その結果得られるディジタルデータを、画素11m,1ないし11m,Nの画素値(画素データ)として、出力部23に供給する。
ここで、列並列AD変換部22は、一行に並ぶN個の画素11m,1ないし11m,Nすべての電気信号のAD変換を、並列で行う他、そのN個の画素11m,1ないし11m,Nのうちの、N個未満の1個以上の画素の電気信号のAD変換を、並列で行うことができる。
但し、以下では、説明を簡単にするため、列並列AD変換部22は、一行に並ぶN個の画素11m,1ないし11m,NすべてのVSL信号のAD変換を、並列で行うこととする。
列並列AD変換部22は、一行に並ぶN個の画素11m,1ないし11m,NすべてのVSL信号のAD変換を、並列で行うために、N個のADC(Analog to Digital Converter)31ないし31を有する。
さらに、列並列AD変換部22は、オートゼロ制御部32、参照信号出力部33、及び、クロック出力部34を有する。
オートゼロ制御部32は、ADC31が有する、後述するコンパレータ61のオートゼロ処理を制御するための信号であるオートゼロパルスを、オートゼロ制御線32Aを介して、ADC31ないし31に供給(出力)する。
参照信号出力部33は、例えば、DA(Digital to Analog)変換器で構成され、ランプ(ramp)信号のような一定の傾きで、所定の初期値から所定の最終値までレベル(電圧)が変化する期間を有する参照信号を、参照信号線33Aを介して、ADC31ないし31に供給(出力)する。
クロック出力部34は、所定の周波数のクロックを、クロック線34Aを介して、ADC31ないし31に供給(出力)する。
ADC31は、VSL41に接続されており、したがって、ADC31には、画素11m,nがVSL41上に出力するVSL信号(電気信号)が供給される。
ADC31は、画素11m,nが出力するVSL信号のAD変換を、参照信号出力部33からの参照信号、及び、クロック出力部34からのクロックを用いて行い、さらに、CDS(Correlated Double Sampling)を行って、画素値としてのディジタルデータを求める。
ここで、ADC31は、画素11m,nのVSL信号と、参照信号出力部33からの参照信号とを比較し、画素11m,nのVSL信号と参照信号とのレベルが一致するまでの(VSL信号と参照信号との大小関係が逆転するまでの)、参照信号のレベルの変化に要する時間をカウントすることにより、画素11m,nのVSL信号のAD変換を行う。
ADC31において、画素11m,nのVSL信号と参照信号とのレベルが一致するまでの、参照信号のレベルの変化に要する時間のカウントは、クロック出力部34からのクロックをカウントすることにより行われる。
また、N個のADC31ないし31には、画素アレイ10の第1行ないし第M行の各行のN個の画素11m,1ないし11m,NのVSL信号が、例えば、第1行から順次供給され、そのVSL信号のAD変換、及び、CDSが、行単位で行われる。
出力部23は、画素値を読み出す列nを選択し、その列nのADC31から、そのADC31で求められた画素11m,nのAD変換(及びCDS)の結果を、画素値として読み出し、外部(本実施の形態では、メモリ3(図1))に出力する。
なお、ここでは、ADC31において、AD変換の他、CDSを行うこととしたが、ADC31では、AD変換のみを行い、CDSは、出力部23で行うことが可能である。
また、以下では、CDSについては、適宜、説明を省略する。
<画素11m,nの構成例>
図3は、図2の画素11m,nの構成例を示す回路図である。
図3において、画素11m,nは、PD51、並びに、4個のNMOS(negative channel MOS)のFET(Field Effect Transistor)52,54,55、及び、56を有する。
また、画素11m,nにおいては、FET52のドレイン、FET54のソース、及び、FET55のゲートが接続されており、その接続点には、電荷を電圧に変換するためのFD(Floating Diffusion)(容量)53が形成されている。
PD51は、光電変換を行う光電変換素子の一例であり、入射光を受光して、その入射光に対応する電荷を蓄積することにより、光電変換を行う。
PD51のアノードはグランド(ground)に接続され(接地され)、PD51のカソードは、FET52のソースに接続されている。
FET52は、PD51に蓄積された電荷を、PD51からFD53に転送するためのFETであり、以下、転送Tr52ともいう。
転送Tr52のソースは、PD51のカソードに接続され、転送Tr52のドレインは、FD53を介して、FET54のソースに接続されている。
また、転送Tr52のゲートは、画素制御線41に接続されており、転送Tr52のゲートには、画素制御線41を介して、転送パルスTRGが供給される。
ここで、画素駆動部21(図2)が、画素制御線41を介して、画素11m,nを駆動(制御)するために、画素制御線41に流す制御信号には、転送パルスTRGの他、後述するリセットパルスRST、及び、選択パルスSELがある。
FD53は、転送Tr52のドレイン、FET54のソース、及び、FET55のゲートの接続点に形成された、コンデンサの如く電荷を電圧に変換する領域である。
FET54は、FD53に蓄積された電荷(電圧(電位))をリセットするためのFETであり、以下、リセットTr54ともいう。
リセットTr54のドレインは、電源Vddに接続されている。
また、リセットTr54のゲートは、画素制御線41に接続されており、リセットTr54のゲートには、画素制御線41を介して、リセットパルスRSTが供給される。
FET55は、FD53の電圧をバッファするためのFETであり、以下、増幅Tr55ともいう。
増幅Tr55のゲートは、FD53に接続され、増幅Tr55のドレインは、電源Vddに接続されている。また、増幅Tr55のソースは、FET56のドレインに接続されている。
FET56は、VSL42への電気信号(VSL信号)の出力を選択するためのFETであり、以下、選択Tr56ともいう。
選択Tr56のソースは、VSL42に接続されている。
また、選択Tr56のゲートは、画素制御線41に接続されており、選択Tr56のゲートには、画素制御線41を介して、選択パルスSELが供給される。
ここで、増幅Tr55のソースが、選択Tr56、及び、VSL42を介して電流源43に接続されることで、増幅Tr55及び電流源43によって、SF(Source Follower)(の回路)が構成されており、したがって、FD53は、SFを介して、VSL42に接続されている。
なお、画素11m,nは、選択Tr56なしで構成することができる。
また、画素11m,nの構成としては、FD53ないし選択Tr56を、複数のPD51及び転送Tr52で共有する共有画素の構成を採用することができる。
以上のように構成される画素11m,nでは、PD51は、そこに入射する光を受光し、光電変換を行うことにより、受光した入射光の光量に応じた電荷の蓄積を開始する。なお、ここでは、説明を簡単にするために、選択パルスSELはHレベルになっており、選択Tr56はオン状態であることとする。
PD51での電荷の蓄積が開始されてから、所定の時間(露光時間)が経過すると、画素駆動部21(図2)は、転送パルスTRGを、一時的に、(L(Low)レベルから)H(High)レベルにする。
転送パルスTRGが一時的にHレベルになることにより、転送Tr52は、一時的に、オン状態になる。
転送Tr52がオン状態になると、PD51に蓄積された電荷は、転送Tr52を介して、FD53に転送されて蓄積される。
画素駆動部21は、転送パルスTRGを一時的にHレベルにする前に、リセットパルスRSTを、一時的に、Hレベルにし、これにより、リセットTr54を、一時的に、オン状態にする。
リセットTr54がオン状態になることにより、FD53は、リセットTr54を介して、電源Vddに接続され、FD53にある電荷は、リセットTr54を介して、電源Vddに掃き出されてリセットされる。
ここで、以上のように、FD53が、電源Vddに接続され、FD53にある電荷がリセットされることが、画素11m,nのリセットである。
FD53の電荷のリセット後、画素駆動部21は、上述のように、転送パルスTRGを、一時的に、Hレベルにし、これにより、転送Tr52は、一時的に、オン状態になる。
転送Tr52がオン状態になることにより、PD51に蓄積された電荷は、転送Tr52を介して、リセット後のFD53に転送されて蓄積される。
FD53に蓄積された電荷に対応する電圧(電位)は、増幅Tr55及び選択Tr56を介して、VSL信号として、VSL42上に出力される。
VSL42に接続されているADC31(図2)では、画素11m,nのリセットが行われた直後のVSL信号であるリセットレベルがAD変換される。
さらに、ADC31では、転送Tr52が一時的にオン状態になった後のVSL信号(PD51に蓄積され、FD53に転送された電荷に対応する電圧)である信号レベル(リセットレベルと、画素値となるレベルとを含む)がAD変換される。
そして、ADC31では、リセットレベルのAD変換結果(以下、リセットレベルAD値ともいう)と、信号レベルのAD変換結果(以下、信号レベルAD値ともいう)との差分を、画素値として求めるCDSが行われる。
<ADC31の第1の構成例>
図4は、図2のADC31の第1の構成例を示すブロック図である。
ADC31は、コンパレータ61、及び、カウンタ62を有し、参照信号比較型のAD変換、及び、CDSを行う。
コンパレータ61は、反転入力端子(-)、及び、非反転入力端子(+)の2つの入力端子を有する。
コンパレータ61の2つの入力端子のうちの一方の入力端子である反転入力端子(-)には、参照信号出力部33からの参照信号、及び、画素11m,nのVSL信号(リセットレベル、信号レベル)のうちの一方である、例えば、参照信号が供給される。コンパレータ61の2つの入力端子のうちの他方の入力端子である非反転入力端子(+)には、参照信号出力部33からの参照信号、及び、画素11m,nのVSL信号のうちの他方である、例えば、VSL信号が供給される。
コンパレータ61は、反転入力端子に供給される参照信号と、非反転入力端子に供給されるVSL信号とを比較し、その比較結果を出力する。
すなわち、コンパレータ61は、反転入力端子に供給される参照信号が、非反転入力端子に供給されるVSL信号よりも大である場合、H及びLレベルのうちの一方である、例えば、Lレベルを出力する。
また、コンパレータ61は、非反転入力端子に供給されるVSL信号が、反転入力端子に供給される参照信号の電圧よりも大である場合、H及びLレベルのうちの他方であるHレベルを出力する。
なお、コンパレータ61には、オートゼロ制御部32から、オートゼロ制御線32Aを介して、オートゼロパルスが供給される。コンパレータ61では、オートゼロ制御部32からのオートゼロパルスに従って、オートゼロ処理が行われる。
ここで、オートゼロ処理では、コンパレータ61において、そのコンパレータ61に現に与えられている2つの入力信号、すなわち、コンパレータ61の反転入力端子に現に供給されている信号と、非反転入力端子に現に供給されている信号とが一致している旨の比較結果が得られるように、コンパレータ61が設定される。
カウンタ62には、コンパレータ61の出力と、クロック出力部34からのクロックとが供給される。
カウンタ62は、例えば、参照信号出力部33からコンパレータ61に供給される参照信号(のレベル)が変化を開始するタイミングで、クロック出力部34からのクロックのカウントを開始し、コンパレータ61の出力が、例えば、Lレベルになっている間、クロックのカウントを続行する。そして、カウンタ62は、コンパレータ61の出力が、例えば、LレベルからHレベルになると、すなわち、コンパレータ61の反転入力端子に供給される参照信号と、非反転入力端子に供給されるVSL信号とのレベルが等しくなると(参照信号とVSL信号との大小関係が逆転すると)、クロック出力部34からのクロックのカウントを終了する。
そして、カウンタ62は、クロックのカウント値を、コンパレータ61の非反転入力端子に供給されるVSL信号のAD変換結果として出力する。
ここで、参照信号出力部33は、参照信号として、例えば、所定の初期値から所定の最終値まで、一定の割合で電圧が小さくなっていくスロープ(スロープ状の波形)を有する信号を出力する。
この場合、カウンタ62では、スロープの開始から、参照信号が、コンパレータ61の非反転入力端子に供給されるVSL信号に一致する電圧に変化するまでの時間がカウントされ、そのカウントにより得られるカウント値が、コンパレータ61の非反転入力端子に供給されるVSL信号のAD変換結果とされる。
ADC31は、画素11m,nからコンパレータ61の非反転入力端子に供給されるVSL信号としてのリセットレベル、及び、信号レベルのAD変換結果を得る。そして、ADC31は、信号レベルのAD変換結果(信号レベルAD値)と、リセットレベルのAD変換結果(リセットレベルAD値)との差分を求めるCDSを行い、そのCDSにより得られる差分を、画素11m,nの画素値として出力する。
なお、ADC31において、CDSは、信号レベルAD値とリセットレベルAD値との差分を求める演算を実際に実行することにより行う他、例えば、カウンタ62でのクロックのカウントを制御することにより行うことができる。
すなわち、カウンタ62において、リセットレベルについては、例えば、カウント値を、1ずつデクリメントしながら、クロックをカウントし、信号レベルについては、リセットレベルについてのクロックのカウント値を初期値として、カウント値を、リセットレベルの場合とは逆に、1ずつインクリメントしながら、クロックをカウントすることにより、リセットレベル、及び、信号レベルのAD変換を行いつつ、信号レベル(のAD変換結果)とリセットレベル(のAD変換結果)との差分を求めるCDSを行うことができる。
また、本実施の形態では、参照信号として、一定の割合で小さくなっていくスロープを有するランプ信号を採用するが、参照信号としては、その他、例えば、一定の割合で大きくなっていくスロープを有するランプ信号等を採用することができる。
<コンパレータ61の構成例>
図5は、図4のコンパレータ61の構成例を示すブロック図である。
コンパレータ61は、差動アンプ71、及び、出力アンプ72を有する。
差動アンプ71には、参照信号と、VSL信号とが供給される。
差動アンプ71は、そこに供給される2つの信号である参照信号とVSL信号とを比較した比較結果を表す比較結果信号を、差動出力として、出力アンプ72に出力する。すなわち、差動アンプ71は、参照信号とVSL信号との差に対応する信号を、差動出力として出力する。
出力アンプ72は、差動アンプ71が出力する差動出力(比較結果信号)を、後段の回路に適切なレベルで出力するために、その差動出力をバッファリングするバッファとして機能する。
すなわち、出力アンプ72は、差動アンプ71が出力する差動出力(比較結果信号)を所定のゲインで増幅し、その増幅の結果得られる信号を、アンプ出力として出力する。
出力アンプ72のアンプ出力は、参照信号とVSL信号とを比較した比較結果を表す、コンパレータ61の最終的な出力信号として、カウンタ62に供給される。
カウンタ62は、上述したように、クロック出力部34からのクロックをカウントし、コンパレータ61の出力に応じて、クロックのカウントを終了する。そして、カウンタ62は、クロックのカウント値を、コンパレータ61(の差動アンプ71)に供給されるVSL信号のAD変換結果として出力する。
<差動アンプ71及び出力アンプ72の構成例>
図6は、図5の差動アンプ71及び出力アンプ72の構成例を示す回路図である。
図6において、差動アンプ71は、FET81,82,83、及び、84,スイッチ85及び86、コンデンサ87及び88、並びに、電流源89を有する。
FET81、及び、FET82は、NMOS(Negative Channel MOS)のFETであり、それぞれのソースどうしが接続されている。さらに、FET81及びFET82のソースどうしの接続点は、一端が接地されている電流源89の他端に接続されている。FET81及びFET82は、いわゆる差動対を構成している。
FET81のゲートは、コンデンサ87を介して、コンパレータ61(差動アンプ71)の反転入力端子IN1に接続され、FET82のゲートは、コンデンサ88を介して、コンパレータ61(差動アンプ71)の非反転入力端子IN2に接続されている。
コンパレータ61は、以上のように、FET81、及び、FET82で構成される差動対を入力段に有する。
FET83及びFET84は、PMOS(Positive Channel MOS)のFETであり、それぞれのゲートどうしが接続されている。
また、FET83及びFET84のソースは、電源Vddに接続され、FET83及びFET84のゲートどうしの接続点は、FET83のドレインに接続されており、したがって、FET83及びFET84は、カレントミラーを構成している。
カレントミラーを構成するFET83及びFET84のうちの、FET83のドレインは、FET81のドレインに接続され、FET84のドレインは、FET82のドレインに接続されている。
そして、FET82及びFET84のドレインどうしの接続点は、差動アンプ71の出力端子OUTdに接続されている。
スイッチ85及びスイッチ86は、例えば、FET等で構成されるスイッチであり、オートゼロ制御部32から供給されるオートゼロパルスに応じて、オン又はオフする。
すなわち、スイッチ85は、オートゼロパルスに応じて、FET81のゲートとドレインとの間を接続又は切断するようにオン又はオフする。スイッチ86は、オートゼロパルスに応じて、FET82のゲートとドレインとの間を接続又は切断するようにオン又はオフする。
コンデンサ87の一端は、FET81のゲートに接続され、コンデンサ87の他端は、反転入力端子IN1に接続されている。
コンデンサ88の一端は、FET82のゲートに接続され、コンデンサ88の他端は、非反転入力端子IN2に接続されている。
図6において、出力アンプ72は、FET91,92、スイッチ93、及び、コンデンサ94を有する。
FET91は、PMOSのFETであり、そのゲートは、差動アンプ71の出力端子OUTdに接続されている。FET91のソースは、電源Vddに接続され、ドレインは、FET92のドレインに接続されている。
FET92は、NMOSのFETであり、電流源として機能する。FET92のゲートは、コンデンサ94の一端に接続され、ソースは、接地されている。
スイッチ93は、例えば、FET等で構成されるスイッチであり、オートゼロ制御部32から供給されるオートゼロパルスに応じて、オン又はオフする。
すなわち、スイッチ93は、オートゼロパルスに応じて、FET92のゲートとドレインとの間を接続又は切断するようにオン又はオフする。
コンデンサ94の一端は、FET92のゲートに接続され、他端は接地されている。
なお、FET91のドレインとFET92のドレインとの接続点は、出力アンプ72の出力端子OUT1に接続されており、FET91のドレインとFET92のドレインとの接続点の電圧が、出力端子OUT1から、アンプ出力として出力される。
以上のように構成されるコンパレータ61では、差動アンプ71のFET81(のドレインからソース)には、FET81のゲート電圧に対応する電流i1が流れ、FET82(のドレインからソース)には、FET82のゲート電圧に対応する電流i2が流れる。
また、カレントミラーを構成するFET83及びFET84(のソースからドレイン)には、FET81に流れる電流i1と同一の電流が流れる。
反転入力端子IN1からコンデンサ87を介してFET81のゲートに印加される電圧(FET81のゲート電圧)が、非反転入力端子IN2からコンデンサ88を介してFET82のゲートに印加される電圧(FET82のゲート電圧)よりも大である場合には、FET81に流れる電流i1が、FET82に流れる電流i2よりも大になる。
この場合、FET84には、FET81に流れる電流i1と同一の電流が流れるが、FET84と接続しているFET82に流れる電流i2は、電流i1よりも小さい電流であるため、FET82では、電流i2を増大させようとして、ドレインソース間電圧が大になる。
その結果、FET82と84との接続点である出力端子OUTdの差動出力は、Hレベルになる。
一方、FET82のゲート電圧が、FET81のゲート電圧よりも大である場合には、FET82に流れる電流i2が、FET81に流れる電流i1よりも大になる。
この場合、FET84には、FET81に流れる電流i1と同一の電流が流れるが、FET84と接続しているFET82に流れる電流i2は、電流i1よりも大きい電流であるため、FET82では、電流i2を減少させようとして、ドレインソース間電圧が小になる。
その結果、FET82と84との接続点である出力端子OUTdの差動出力は、Lレベルになる。
出力端子OUTdの差動出力は、出力アンプ72のFET91のゲートに供給される。
出力アンプ72では、FET92は、電流源として機能し、FET91のゲートに供給される差動出力がHレベルである場合には、FET91はオフになる。
FET91がオフである場合、FET91のドレインは、Lレベルとなり、したがって、出力端子OUT1のアンプ出力は、Lレベルになる。
一方、FET91のゲートに供給される差動出力がLレベルである場合には、FET91はオンになる。
FET91がオンである場合、FET91のドレインは、Hレベルとなり、したがって、出力端子OUT1のアンプ出力は、Hレベルになる。
以上から、反転入力端子IN1に供給される参照信号が、非反転入力端子IN2に供給されるVSL信号よりも、電圧が高い場合には、出力端子OUT1のアンプ出力、すなわち、コンパレータ61の出力は、Lレベルになる。
一方、非反転入力端子IN2に供給されるVSL信号が、反転入力端子IN1に供給される参照信号よりも、電圧が高い場合には、出力端子OUT1のアンプ出力(コンパレータ61の出力)は、Hレベルになる。
ここで、スイッチ85,86、及び、93は、オートゼロパルスに応じて、オン又はオフになる。
オートゼロパルスは、例えば、一時的に、LレベルからHレベルになるパルスであり、スイッチ85及び86は、オートゼロパルスがLレベルのときにオフ状態になり、オートゼロパルスがHレベルのときにオン状態になる。
スイッチ85及び86がオン状態になると、FET81のゲートとドレインとが接続されるとともに、FET82のゲートとドレインとが接続され、FET81及び82のゲート電圧は、同一になる。
したがって、オートゼロパルスがHレベルになったとき、反転入力端子IN1からコンデンサ87を介してFET81のゲートに印加される電圧(FET81のゲート電圧)と、非反転入力端子IN2からコンデンサ88を介してFET82のゲートに印加される電圧(FET82のゲート電圧)とが一致するように、コンデンサ87及び88には、電荷が蓄積される。
そして、オートゼロパルスがLレベルになると、FET81のゲートとドレインとの接続が切断されるとともに、FET82のゲートとドレインとの接続が切断される。そして、コンデンサ87及び88では、オートゼロパルスがHレベルになっていたときに蓄積された電荷が維持される。
その結果、コンパレータ61(の差動アンプ71)は、オートゼロパルスがHレベルになっていたときに(オートゼロパルスが立ち下がるときに)コンパレータ61に与えられていた2つの入力信号、すなわち、コンパレータ61の反転入力端子IN1に供給されている参照信号と、非反転入力端子IN2に供給されているVSL信号とが一致している旨の比較結果が得られるように設定される。
以上のようなコンパレータ61の設定が行われるのが、オートゼロ処理である。
オートゼロ処理によれば、差動アンプ71、ひいては、コンパレータ61において、オートゼロ処理時に、コンパレータ61の反転入力端子IN1に与えられていた電圧と、非反転入力端子IN2に与えられていた電圧とが一致しているということを基準として、反転入力端子IN1に与えられる電圧と、非反転入力端子IN2に与えられる電圧との大小関係を判定することができる。
なお、出力アンプ72において、スイッチ93は、スイッチ85及び86と同様に、オートゼロパルスがLレベルのときにオフ状態になり、オートゼロパルスがHレベルのときにオン状態になる。
スイッチ93がオン状態になると、コンデンサ94が、FET92のドレイン電圧と等しい電圧にチャージされる。その後、スイッチ93がオフ状態になると、コンデンサ94の電圧が、FET92のゲートに印加され、FET92は、スイッチ93がオン状態のときに流れていた電流と同一の電流を流す電流源として機能する。
<イメージセンサ2の動作>
図7は、イメージセンサ2(図2)の動作を説明する図である。
なお、図7において、横軸は時間を表し、縦軸は電圧を表す。
図7は、イメージセンサ2において、画素11m,nから、VSL42を介して、ADC31のコンパレータ61の非反転入力端子IN2(+)に供給される電気信号であるVSL信号(の電圧)と、参照信号出力部32から、参照信号線33Aを介して、ADC31のコンパレータ61の反転入力端子IN1(-)に供給される参照信号(の電圧)との例を示す波形図である。
なお、図7では、VSL信号、及び、参照信号とともに、転送Tr52(図3)(のゲート)に与えられる転送パルスTRG、リセットTr54に与えられるリセットパルスRST、オートゼロ制御部32からコンパレータ61(図6)のスイッチ85,86、及び、93に与えられるオートゼロパルス、差動アンプ71(図6)の出力端子OUTdの差動出力、並びに、出力アンプ72の出力端子OUT1のアンプ出力をも、図示してある。
また、図7において、VSL信号は、(VSL42上の電圧そのものではなく、)コンパレータ61(図6)のFET81のゲートに印加される電圧を示しており、参照信号は、(参照信号線34A上の電圧そのものではなく、)コンパレータ61のFET82のゲートに印加される電圧を示している。後述する図においても、同様である。
イメージセンサ2では、リセットパルスRSTが一時的にHレベルにされ、これにより、画素11m,nがリセットされる。
画素11m,nのリセットでは、図3で説明したように、FD53が、リセットTr54を介して、電源Vddに接続され、FD53にある電荷がリセットされるため、画素11m,nが出力するVSL信号、すなわち、画素11m,nにおいて、FD53から、増幅Tr55及び選択Tr56を介して出力されるVSL42上のVSL信号の電圧は上昇し、時刻t1において、電源Vddに対応する電圧となる。
VSL信号は、FD53が電源Vddに接続されている間、電源Vddに対応する電圧を維持し、その後、時刻t2において、リセットパルスRSTがLレベルになると、画素11m,n内での多少の電荷の移動によって、FD53に、僅かな電荷が入り込み、その結果、VSL信号は、僅かに降下する。
図7では、リセットパルスRSTがLレベルになった時刻t2から、その後の時刻t3にかけて、画素11m,n内で生じる電荷の移動によって、VSL信号が、僅かに降下している。
以上のように、画素11m,nのリセット後に生じるVSL信号の降下は、リセットフィードスルーと呼ばれることがある。
画素11m,nのリセット後(又は、リセット中)に、オートゼロ制御部32において、オートゼロパルスがLレベルからHレベルにされ、これにより、コンパレータ61(図4)のオートゼロ処理が開始される。
図7では、リセットフィードスルーが生じた後の時刻t4に、オートゼロパルスがHレベルからLレベルにされ、コンパレータ61のオードゼロ処理が開始されている。そして、その後、時刻t5において、オートゼロパルスがHレベルからLレベルにされることにより、コンパレータ61のオートゼロ処理が終了(完了)している。
かかるオートゼロ処理によれば、オートゼロパルスの立ち下がりエッジのタイミングである時刻t5に、コンパレータ61に与えられているVSL信号と参照信号とが一致しているということを基準として、VSL信号と参照信号との大小関係を判定(比較)することができるように、コンパレータ61(差動アンプ71)が設定される。
図7では、オートゼロ処理は、画素11m,nのリセット後に完了している。
この場合、画素11m,nのリセット中のVSL信号から、リセットフィードスルーだけ下降した電圧と参照信号とが一致しているということを基準として、VSL信号と参照信号との大小関係を判定することができるように、コンパレータ61が設定される。
その結果、参照信号(の波形)は、画素11m,nのリセット中のVSL信号から、リセットフィードスルーだけ下降した電圧を、いわば基準とする位置に配置されることになる。
参照信号出力部33(図4)は、オートゼロ処理が完了(終了)した後の時刻t6に、参照信号を、所定の電圧だけ上昇させる。
ここで、オートゼロ処理が終了した後の時刻t6に、参照信号を、所定の電圧だけ上昇させることを、以下、開始オフセットともいう。
また、参照信号出力部33は、VSL信号のAD変換のために、参照信号の電圧を、一定の割合で小さくしていくが、この、参照信号の電圧が、一定の割合で小さくなっていく参照信号の部分を、スロープともいう。
参照信号出力部33は、時刻t6において、参照信号を、スロープの方向(参照信号の電圧が変化していく方向)とは逆方向に、所定の電圧だけオフセットさせる開始オフセットを行う。
その後、参照信号出力部33は、時刻t7から時刻t9までの一定期間、参照信号の電圧を、一定の割合で小さくしていく(下降させていく)。
したがって、時刻t7から時刻t9までの期間の参照信号は、スロープを形成している。
時刻t7から時刻t9までの期間の参照信号のスロープは、VSL信号のうちのリセットレベル(画素11m,nのリセット直後のVSL信号(画素11m,nがリセットされ、リセットフィードスルーによる電圧の降下が生じた後のVSL信号))をAD変換するためのスロープであり、以下、このスロープの期間(時刻t7から時刻t9までの期間)を、P(Preset)相ともいう。また、P相のスロープを、P相スロープともいう。
ここで、コンパレータ61は、画素11m,nのリセット後のオートゼロ処理によって、そのオートゼロ処理時のVSL信号と参照信号と(の電圧)が一致するように設定されるので、オートゼロ処理が終了した後の時刻t6に、参照信号が、所定の電圧だけ上昇される開始オフセットによれば、参照信号は、VSL信号(リセットレベル)より電圧が大になる。したがって、コンパレータ61は、P相の開始時刻t7では、参照信号が、VSL信号より大である旨の比較結果を出力する。
すなわち、差動アンプ71の差動出力はHレベルになり、出力アンプ72のアンプ出力はLレベルになる。
ADC31(図4)のカウンタ62は、例えば、P相スロープの開始時刻t7から、クロックのカウントを開始する。
P相において、参照信号(の電圧)は小さくなっていき、図7では、P相の時刻t8において、参照信号とリセットレベルとしてのVSL信号とが一致し、参照信号とVSL信号との大小関係が、P相の開始時から逆転する。
その結果、コンパレータ61が出力する比較結果は、P相の開始時から逆転し、コンパレータ61は、リセットレベルとしてのVSL信号が、参照信号よりも大である旨の比較結果の出力を開始する。
すなわち、差動アンプ71の差動出力はLレベルになり、出力アンプ72のアンプ出力はHレベルになる。
コンパレータ61が出力する比較結果が逆転すると、すなわち、コンパレータ61の出力である、出力アンプ72のアンプ出力がHレベルになると、ADC31(図4)のカウンタ62は、クロックのカウントを終了し、そのときのカウンタ62のカウント値が、リセットレベルのAD変換結果(リセットレベルAD値)となる。
P相の終了後、イメージセンサ2では、時刻t10からt11までの間、転送パルスTRGがLレベルからHレベルにされ、その結果、画素11m,n(図3)において、光電変換によってPD51に蓄積された電荷が、転送Tr52を介して、FD53に転送されて蓄積される。
PD51からFD53に電荷が蓄積されることにより、そのFD53に蓄積された電荷に対応するVSL信号の電圧は下降し、時刻t11において、転送パルスTRGがHレベルからLレベルになると、PD51からFD53への電荷の転送が終了して、VSL信号は、FD53に蓄積された電荷に対応する信号レベル(電圧)となる。
また、P相の終了後、参照信号出力部33(図4)は、参照信号を、例えば、P相の開始時と同一の電圧に上昇させる。
以上のように、VSL信号が、FD53に蓄積された電荷に対応する電圧となることや、参照信号がP相の開始時と同一の電圧に上昇することにより、参照信号とVSL信号との大小関係は、再び逆転する。
その結果、差動アンプ71の差動出力はHレベルになり、出力アンプ72のアンプ出力はLレベルになる。
参照信号出力部33(図4)は、参照信号を、P相の開始時と同一の電圧に上昇させた後、時刻t12から時刻t14までの一定期間(時刻t7から時刻t9までの一定期間と一致している必要はない)、参照信号の電圧を、P相の場合と同一の変化の割合で小さくしていく(下降させていく)。
したがって、時刻t12から時刻t14までの期間の参照信号は、時刻t7から時刻t9までの期間の参照信号と同様に、スロープを形成している。
時刻t12から時刻t14までの期間の参照信号のスロープは、VSL信号のうちの信号レベル(画素11m,n(図3)において、PD51からFD53への電荷の転送が行われた直後のVSL信号)をAD変換するためのスロープであり、以下、このスロープの期間(時刻t12から時刻t14までの期間)を、D(Data)相ともいう。また、D相のスロープを、D相スロープともいう。
ここで、D相の開始時刻t12では、P相の開始時刻t7の場合と同様に、参照信号は、VSL信号の(電圧)より大になる。したがって、コンパレータ61は、D相の開始時刻t12では、参照信号が、VSL信号より大である旨の比較結果を出力する。
すなわち、差動アンプ71の差動出力はHレベルになり、出力アンプ72のアンプ出力はLレベルになる。
ADC31(図4)のカウンタ62は、例えば、D相スロープの開始時刻t12から、クロックのカウントを開始する。
D相において、参照信号(の電圧)は小さくなっていき、図7では、D相の時刻t13において、参照信号と信号レベルとしてのVSL信号とが一致し、参照信号とVSL信号との大小関係が、D相の開始時から逆転する。
その結果、コンパレータ61が出力する比較結果も、D相の開始時から逆転し、コンパレータ61は、信号レベルとしてのVSL信号が、参照信号よりも大である旨の比較結果の出力を開始する。
すなわち、差動アンプ71の差動出力はLレベルになり、出力アンプ72のアンプ出力はHレベルになる。
コンパレータ61が出力する比較結果が逆転すると、ADC31(図4)のカウンタ62は、クロックのカウントを終了し、そのときのカウンタ62のカウント値が、信号レベルのAD変換結果(信号レベルAD値)となる。
以上のようにして、P相でリセットレベルAD値が求められるとともに、D相で信号レベルAD値が求められると、イメージセンサ2では、リセットレベルAD値と信号レベルAD値との差分を求めるCDSが行われ、そのCDSの結果得られる差分が、画素値として出力される。
ところで、イメージセンサ2から出力される画素値に含まれるノイズとしては、例えば、画素11m,n(図3)を構成する増幅Tr55のノイズや、ADC31(図4)を構成するコンパレータ61のノイズがある。
ここで、増幅Tr55のノイズや、コンパレータ61のノイズは、回路に起因するノイズであるので、回路起因ノイズともいう。
画素値に含まれるノイズとしては、回路起因ノイズの他、例えば、光の粒子性に基づく光ショットノイズがある。
例えば、夜景のような暗いシーンの画像については、光ショットノイズよりも、回路起因ノイズの影響が大であるため、回路起因ノイズを低減することは有効である。
画素11m,nから得られる画素値に含まれるノイズのうちの、回路起因ノイズについては、例えば、画素11m,nから得られるVSL信号のAD変換を複数回であるC回行い、そのAD変換結果の加算平均をとることで、1回のAD変換結果から得られる画素値の1/√C倍に低減することができる。
例えば、いま、複数回Cとして、2回を採用することとすると、ADC31において、画素11m,nから得られるVSL信号のAD変換を、時分割で2回行い、出力部23(図2)等において、2回のAD変換結果の加算平均値を求め、画素11m,nの最終的な画素値として出力することで、画素値の低ノイズ化を図ること、すなわち、画素値に含まれるノイズ(回路起因ノイズ)を、1/√2倍に低減することができる。
しかしながら、ADC31において、画素11m,nから得られるVSL信号のAD変換を、時分割で2回行う場合には、画素値を得るためのAD変換に時間を要することになる。
そこで、AD変換の高速性を維持しつつ、画素値の低ノイズ化を図ることができるADC31について説明する。
<ADC31の第2の構成例>
図8は、図2のADC31の第2の構成例を示すブロック図である。
なお、図中、図4の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
また、図8では、オートゼロ制御線32A、及び、クロック線34Aについては、図示を省略してある。
図8のADC31は、コンパレータ61及びカウンタ62を有する点で、図4の場合と共通する。
但し、図8のADC31は、コンパレータ63及びカウンタ64が新たに設けられている点で、図4の場合と相違する。
図8のADC31では、コンパレータ61及びカウンタ62において、図4で説明したように、参照信号とVSL信号との(電圧の)大小関係が逆転するまでの時間がカウントされることにより、画素11m,nのVSL信号のAD変換が行われ、そのVSL信号のAD変換結果(さらには、CDSが行われた結果)が、カウンタ62から出力される。
コンパレータ63及びカウンタ64でも、コンパレータ61及びカウンタ62と同様に、参照信号とVSL信号との大小関係が逆転するまでの時間がカウントされることにより、画素11m,nのVSL信号のAD変換が行われ、そのVSL信号のAD変換結果が、カウンタ64から出力される。
ここで、カウンタ62から出力されるAD変換結果を、第1のAD変換結果ともいい、カウンタ64から出力されるAD変換結果を、第2のAD変換結果ともいう。
第1及び第2のAD変換結果については、例えば、出力部23(図2)において、第1及び第2のAD変換結果の加算平均値が、画素11m,nの最終的な画素値として求められる。
以上のように、画素11m,nのVSL信号について、コンパレータ61及びカウンタ62においてAD変換を行い、第1のAD変換結果を得るとともに、コンパレータ63及びカウンタ64においてAD変換を行い、第2のAD変換結果を得て、その第1及び第2のAD変換結果の加算平均値を、画素11m,nの最終的な画素値とすることにより、画素値に含まれるノイズ(回路起因ノイズ)を低減することができる。
さらに、図8では、コンパレータ61及びカウンタ62のセットと、コンパレータ63及びカウンタ64のセットとのそれぞれでAD変換を行うので、AD変換に要する時間は、図2のADC31で、1回のAD変換を行う時間と変わらない。
したがって、AD変換の高速性を維持しつつ、画素値の低ノイズ化を図ることができる。
なお、図2では、1本のVSL42に、1個のADCが設けられているのに対して、図8では、1本のVSL42に、2個のADCが設けられていると捉えることができる。
ところで、図8のADC31は、図4のADC31を構成するコンパレータ61及びカウンタ62のセットの他に、そのセットと同様のコンパレータ63及びカウンタ64のセットを有する。
コンパレータ61は、図5及び図6で説明したように、差動アンプ71と出力アンプ72とを有するが、差動アンプ71については、コンパレータ61のノイズを低減するために、差動アンプ71を構成するFET81及び82等のトランジスタとして、サイズの大きなトランジスタが採用されることが一般的である。
また、差動アンプ71については、コンパレータ61の動作中、電流源89において電流(バイアス電流)を流し続ける必要がある。
したがって、ADC31に、コンパレータ61と、そのコンパレータ61と同様に構成されるコンパレータ63とを設ける場合には、コンパレータ63を設けない場合と比較して、レイアウト面積、及び、消費電力が、ほぼ2倍に増大する。
そこで、レイアウト面積、及び、消費電力の増大を抑制しながら、AD変換の高速性を維持しつつ、画素値の低ノイズ化を図ることができるADC31について説明する。
<ADC31の第3の構成例>
図9は、図2のADC31の第3の構成例を示すブロック図である。
なお、図中、図8の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
また、図9では、図8と同様に、オートゼロ制御線32A、及び、クロック線34Aについては、図示を省略してある。
図9のADC31は、2個のカウンタ62及び64を有する点で、図8の場合と共通する。
但し、図9のADC31は、2個のコンパレータ61及び63に代えて、1個のコンパレータ101が設けられている点で、図8の場合と相違する。
コンパレータ101には、参照信号とVSL信号とが供給される。
コンパレータ101は、コンパレータ61と同様に、参照信号(の電圧)が、VSL信号(の電圧)よりも大である場合に、Lレベルを、出力信号として出力し、VSL信号が、参照信号よりも大である場合に、Hレベルを、出力信号として出力する。
但し、コンパレータ101は、複数としての、例えば、第1アンプ出力と第2アンプ出力との2つの出力信号を出力する。
第1アンプ出力は、カウンタ62に供給され、第2アンプ出力は、カウンタ64に供給される。
カウンタ62では、第1アンプ出力に基づいて、図4や図7で説明したように、参照信号とVSL信号との(電圧の)大小関係が逆転するまでの時間がカウントされ、すなわち、所定のタイミング(例えば、P相やD相が開始するタイミング)から、第1アンプ出力がLレベルからHレベルに変化するタイミングまでの時間がカウントされ、その結果得られるカウント値が、画素11m,nのVSL信号の第1のAD変換結果(さらには、CDSが行われた結果)として出力される。
カウンタ64でも、カウンタ62と同様に、第2アンプ出力に基づいて、参照信号とVSL信号との大小関係が逆転するまでの時間がカウントされ、すなわち、所定のタイミングから、第2アンプ出力がLレベルからHレベルに変化するタイミングまでの時間がカウントされ、その結果得られるカウント値が、画素11m,nのVSL信号の第2のAD変換結果として出力される。
第1及び第2のAD変換結果については、例えば、図8の場合と同様に、出力部23(図2)において、第1及び第2のAD変換結果の加算平均値が、画素11m,nの最終的な画素値として求められる。
したがって、図9のADC31によれば、図8の場合と同様に、第1及び第2のAD変換結果の加算平均値が、画素11m,nの最終的な画素値として求められるので、画素値に含まれるノイズ(回路起因ノイズ)を低減することができる。
さらに、図9では、コンパレータ101が出力する2つの出力信号である第1アンプ出力、及び、第2アンプ出力に基づいて、カウンタ62及び64がカウントをそれぞれ行うことにより、第1及び第2のAD変換結果を求めるAD変換が行われるので、図2のADC31が1回のAD変換を行う時間と同様の時間で、AD変換を行うことができる。
したがって、AD変換の高速性を維持しつつ、画素値の低ノイズ化を図ることができる。
また、図9のADC31に設けられているコンパレータは、1個のコンパレータ101であり、2個のコンパレータ61及び63を有する図8の場合に比較して、レイアウト面積、及び、消費電力の増大を抑制することができる。
以上から、図9のADC31によれば、レイアウト面積、及び、消費電力の増大を抑制しながら、AD変換の高速性を維持しつつ、画素値の低ノイズ化を図ることができる。
<コンパレータ101の構成例>
図10は、図9のコンパレータ101の構成例を示すブロック図である。
なお、図中、図5のコンパレータ61と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図10のコンパレータ101は、差動アンプ71、及び、出力アンプ72を有する点で、図5のコンパレータ61と共通する。
但し、図10のコンパレータ101は、出力アンプ111が新たに設けられている点で、図5のコンパレータ61と相違する。
コンパレータ101において、差動アンプ71の差動出力は、出力アンプ72及び111に供給される。
したがって、コンパレータ101では、1個の差動アンプ71が、複数である2個の出力アンプ72及び111で共有されている、ということができる。
出力アンプ72は、図5で説明したように、差動アンプ71が出力する差動出力(比較結果信号)を、後段の回路に適切なレベルで出力するために、その差動出力をバッファリングするバッファとして機能する。
すなわち、出力アンプ72は、差動アンプ71が出力する差動出力を所定のゲインで増幅し、その増幅の結果得られる信号を、第1アンプ出力として出力する。
出力アンプ72の第1アンプ出力は、参照信号とVSL信号とを比較した比較結果を表す、コンパレータ101の最終的な信号として、カウンタ62(図9)に供給される。
出力アンプ111も、出力アンプ72と同様に、差動アンプ71が出力する差動出力をバッファリングするバッファとして機能する。
すなわち、出力アンプ111は、出力アンプ72と同様に、差動アンプ71が出力する差動出力を所定のゲインで増幅し、その増幅の結果得られる信号を、第2アンプ出力として出力する。
出力アンプ111の第2アンプ出力は、参照信号とVSL信号とを比較した比較結果を表す、コンパレータ101の最終的な信号として、カウンタ64(図9)に供給される。
但し、出力アンプ72及び111において、第1アンプ出力及び第2アンプ出力は、それぞれずれたタイミングで出力される。したがって、ADC31において、カウンタ62及び64それぞれがVSL信号のAD変換結果としてカウントする期間(時間)は、異なる期間であり、それぞれから得られるAD変換結果は、いわば異なる系統のAD変換結果である。
<差動アンプ71、並びに、出力アンプ72及び111の構成例>
図11は、図10の差動アンプ71、並びに、出力アンプ72及び111の構成例を示す回路図である。
なお、図中、図6の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図11において、差動アンプ71及び出力アンプ72は、図6の場合と同様に構成されている。
ここで、図6で説明したように、出力アンプ72の出力端子OUT1からは、FET91のドレインとFET92のドレインとの接続点の電圧が出力されるが、この電圧が、第1アンプ出力である。
図11において、出力アンプ111は、FET121,122、スイッチ123、コンデンサ124、及び、タイミング制御部131を有する。
FET121ないしコンデンサ124は、出力アンプ72のFET91ないしコンデンサ94とそれぞれ同様に構成される。
すなわち、FET121は、PMOSのFETであり、そのゲートは、差動アンプ71の出力端子OUTdに接続されている。FET121のソースは、電源Vddに接続され、ドレインは、FET122のドレインに接続されている。
FET122は、NMOSのFETであり、電流源として機能する。FET122のゲートは、コンデンサ124の一端に接続され、ソースは、接地されている。
スイッチ123は、例えば、FET等で構成されるスイッチであり、オートゼロ制御部32から供給されるオートゼロパルスに応じて、オン又はオフする。
すなわち、スイッチ123は、オートゼロパルスに応じて、FET122のゲートとドレインとの間を接続又は切断するようにオン又はオフする。
コンデンサ124の一端は、FET122のゲートに接続され、他端は接地されている。
なお、FET121のドレインとFET122のドレインとの接続点は、出力アンプ111の出力端子OUT2に接続されており、FET121のドレインとFET122のドレインとの接続点の電圧が、出力端子OUT2から、第2アンプ出力として出力される。
タイミング制御部131は、出力アンプ72の第1アンプ出力と、出力アンプ111の第2アンプ出力とを、所定の時間だけずらして出力するタイミング制御を行う。
すなわち、タイミング制御部131は、出力アンプ72の第1アンプ出力が(LレベルからHレベル、又は、HレベルからLレベルに)反転する反転タイミングと、出力アンプ111の第2アンプ出力が反転する反転タイミングとがずれるように、例えば、第2アンプ出力の反転タイミングを制御する。
タイミング制御部111は、FET132、スイッチ133、及び、コンデンサ134を有する。
FET132は、NMOSのFETであり、電流源として機能する。FET132のゲートは、コンデンサ134の一端に接続され、ソースは、接地されている。また、FET132のドレインとゲートとは接続され、そのドレインとゲートとの接続点は、スイッチ133を介して、FET121のドレインに接続されている。
スイッチ133は、例えば、FET等で構成されるスイッチであり、オートゼロ制御部32から供給されるオートゼロパルスに応じて、オン又はオフする。
すなわち、スイッチ133は、オートゼロパルスに応じて、FET132のドレインと、FET121のドレインとの間を接続又は切断するようにオン又はオフする。
コンデンサ134の一端は、FET132のゲートに接続され、他端は接地されている。
以上のように構成されるコンパレータ101では、参照信号(の電圧)が、VSL信号(の電圧)よりも大である場合には、図6で説明したように、差動アンプ71の出力端子OUTdの差動出力は、Hレベルになる。
差動出力がHレベルである場合、図6で説明したように、出力アンプ72では、FET91はオフになり、FET91のドレインは、Lレベルとなるので、そのドレインと接続されている出力端子OUT1の第1アンプ出力は、Lレベルになる。
差動出力がHレベルである場合、出力アンプ111でも、出力アンプ72と同様に、FET121はオフになり、FET121のドレインは、Lレベルとなるので、そのドレインと接続されている出力端子OUT2の第2アンプ出力は、Lレベルになる。
一方、VSL信号が、参照信号よりも大である場合には、図6で説明したように、差動アンプ71の出力端子OUTdの差動出力は、Lレベルになる。
差動出力がLレベルである場合、図6で説明したように、出力アンプ72では、FET91はオンになり、FET91のドレインは、Hレベルとなるので、そのドレインと接続されている出力端子OUT1の第1アンプ出力は、Hレベルになる。
差動出力がHレベルである場合、出力アンプ111でも、出力アンプ72と同様に、FET121はオンになり、FET121のドレインは、Hレベルとなるので、そのドレインと接続されている出力端子OUT2の第2アンプ出力は、Hレベルになる。
以上から、図7で説明したように、参照信号(の電圧)が、一定の割合で低下していく場合には、参照信号が、VSL信号よりも大である間は、第1アンプ出力及び第2アンプ出力のいずれも、Lレベルになっており、参照信号が、VSL信号と一致し、大小関係が逆転すると、第1アンプ出力及び第2アンプ出力のいずれも、LレベルからHレベルに、レベルが反転する。
但し、コンパレータ101では、出力アンプ72の第1アンプ出力に基づいて得られる第1のAD変換結果と、出力アンプ111の第2アンプ出力に基づいて得られる第2のAD変換結果として、いわば異なる系統のAD変換結果が得られるようにするため、第1アンプ出力のレベルが反転するタイミング(以下、第1アンプ出力反転タイミングともいう)と、第2アンプ出力のレベルが反転するタイミング(以下、第2アンプ出力反転タイミングともいう)とがずれるように、タイミング制御部131が、第2アンプ出力反転タイミングを制御する。
図12は、第1アンプ出力反転タイミングと第2アンプ出力反転タイミングとがずれるように、第2アンプ出力反転タイミングを制御する方法を説明する図である。
図12Aは、オートゼロ処理時の差動アンプ71、並びに、出力アンプ72及び111を示している。
オートゼロ処理時には、オートゼロパルスは、Hレベルになり、オートゼロパルスがHレベルである場合には、スイッチ85及び86は、オンになり、図6で説明したように、オートゼロ処理が行われる。
さらに、オートゼロパルスがHレベルである場合、スイッチ93,123、及び、133は、すべてオンになる。
スイッチ93,123、及び、133がオンである場合、FET92,122、及び、132それぞれのゲート及びドレインの電圧は、同一になる。
したがって、スイッチ93,123、及び、133がオンである場合に、電流源としてのFET92が(FET91に)流すバイアス電流を、Iで表すこととすると、電流源としてのFET122及び132が(FET121に)流すバイアス電流は、Iとなる。
いま、FET122と123とのサイズが同一であるとすると、FET122及び132のそれぞれは、同一のバイアス電流を流すので、FET122及び132のそれぞれが流すバイアス電流は、I/2となる。
図12Bは、オートゼロ処理時以外の差動アンプ71、並びに、出力アンプ72及び111を示している。
オートゼロ処理時以外では、オートゼロパルスは、Lレベルになり、オートゼロパルスがLレベルである場合には、スイッチ85,86,93,123、及び、133は、すべてオフになる。
出力アンプ72では、図6で説明したように、スイッチ93がオンのときに、コンデンサ94が、FET92のドレイン電圧と等しい電圧にチャージされる。そして、スイッチ93がオフになると、コンデンサ94の電圧が、FET92のゲートに印加され、FET92は、スイッチ93がオンのときに流れていたバイアス電流Iと同一のバイアス電流Iを流す。
一方、出力アンプ111では、スイッチ123及び133がオンのときに、FET122及び132が、それぞれ、I/2をバイアス電流を流すように、コンデンサ124及び134がチャージされる。
そして、スイッチ123及び133がオフになると、コンデンサ124の電圧が、FET122のゲートに印加され、FET122は、スイッチ123がオンのときに流れていたバイアス電流I/2と同一のバイアス電流I/2を流す。
但し、スイッチ123及び133がオフになると、タイミング制御部131を構成するFET132のドレインは、FET121のドレインから切断されるため、FET132に電流(バイアス電流)は流れなくなる。
その結果、FET121に流れるバイアス電流は、FET122が流す電流だけになり、I/2となる。
以上のように、オートゼロ時以外においては、出力アンプ72のFET92に流れるバイアス電流は、Iであるが、出力アンプ111のFET121に流れるバイアス電流は、I/2となり、出力アンプ72のFET91に流れるバイアス電流と、出力アンプ111のFET121に流れるバイアス電流とに差がつけられる。
PMOSのFET91及び121は、ゲート電圧がHレベルからLレベルになってオンしたときに、そのFET91及び121のドレイン電圧、すなわち、出力端子OUT1の第1アンプ出力、及び、出力端子OUT2の第2アンプ出力は、バイアス電流が少ない方、すなわち、ここでは、FET121のドレイン電圧である第2アンプ出力の方が、早くLレベルからHレベルに反転する。
以上のように、参照信号(の電圧)が一定の割合で低下し、参照信号が、VSL信号と一致して、大小関係が逆転したときには、FET91及び121のゲート電圧として供給される、差動アンプ71の出力端子OUTdの差動出力がHレベルからLレベルになり、その結果、第1アンプ出力及び第2アンプ出力のいずれも、LレベルからHレベルに、レベルが反転する。但し、出力アンプ72のFET92に流れるバイアス電流と、出力アンプ111のFET121に流れるバイアス電流とには差があり、これにより、第1アンプ出力及び第2アンプ出力の出力タイミングはずれる。すなわち、本実施の形態では、第1アンプ出力よりも、第2アンプ出力の方が、早いタイミングで反転する。
<イメージセンサ2の動作>
図13は、差動アンプ71、並びに、出力アンプ72及び111が図12に示したように構成される場合のイメージセンサ2(図2)の動作を説明する図である。
なお、図13において、横軸は時間を表し、縦軸は電圧を表す。
参照信号が一定の割合で低下し、参照信号が、VSL信号と一致して、大小関係が逆転すると、第1アンプ出力及び第2アンプ出力のいずれも、LレベルからHレベルに、レベルが反転する。
但し、第1アンプ出力と第2アンプ出力とは、それぞれずれたタイミングで反転する。
すなわち、本実施の形態では、図12で説明したように、第1アンプ出力よりも、第2アンプ出力の方が、早いタイミングで反転する。
カウンタ62(図9)では、第1アンプ出力に基づいて、(P相やD相の先頭のタイミング等から)第1アンプ出力がLレベルからHレベルに反転するタイミング(第1アンプ出力反転タイミング)までの時間がカウントされ、その結果得られるカウント値が、画素11m,nのVSL信号の第1のAD変換結果として出力される。
また、カウンタ64(図9)では、第2アンプ出力に基づいて、(P相やD相の先頭のタイミング等から)第2アンプ出力がLレベルからHレベルに反転するタイミング(第2アンプ出力反転タイミング)までの時間がカウントされ、その結果得られるカウント値が、画素11m,nのVSL信号の第2のAD変換結果として出力される。
そして、第1及び第2のAD変換結果の加算平均がとられることにより、ノイズの低減された画素値が求められる。
<ADC31の第4の構成例>
図14は、図2のADC31の第4の構成例を示すブロック図である。
なお、図中、図9の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
また、図14では、図8及び図9と同様に、オートゼロ制御線32A、及び、クロック線34Aについては、図示を省略してある。
図14のADC31は、コンパレータ101、並びに、カウンタ62及び64を有する点で、図9の場合と共通する。
但し、図14のADC31は、ロジック回路65が新たに設けられている点で、図9の場合と相違する。
ロジック回路65は、コンパレータ101が出力する第1アンプ出力、及び、第2アンプ出力を用いて、カウンタ62のカウントを制御する制御信号CNT1、及び、カウンタ64のカウントを制御する制御信号CNT2を生成し、制御信号CNT1を、カウンタ62に供給するとともに、制御信号CNT2を、カウンタ64に供給する。
ここで、図9のADC31では、カウンタ62は、P相やD相の先頭のタイミング等の所定のタイミングから、第1アンプ出力がLレベルからHレベルに反転する第1アンプ出力反転タイミングまでの時間をカウントし、カウンタ64は、所定のタイミングから、第2アンプ出力がLレベルからHレベルに反転する第2アンプ出力反転タイミングまでの時間をカウントする。
本実施の形態では、図13に示したように、第1アンプ出力反転タイミングの方が、第2アンプ出力反転タイミングよりも遅い(タイミングである)ので、第2アンプ出力反転タイミングから第1アンプ出力反転タイミングまでの時間、すなわち、第1アンプ出力反転タイミングと第2アンプ出力反転タイミングとの差分を、差分時間△tと表すこととすると、カウンタ62は、カウンタ64と重複する(同一の)時間をカウントし、さらに、差分時間△tをカウントする。
カウンタ62及び64は、時間のカウントにより、電力を消費するので、カウンタ62及び64によって、重複する時間をカウントすることは、いわば無駄な電力を消費することになる。
そこで、図14のADC31は、複数である2個のカウンタ62及び64のうちの、遅い第1アンプ出力反転タイミングまでの時間をカウントする方の1個のカウンタである、カウンタ62において、他の1のカウンタであるカウンタ64がカウントする時間との差分時間△tをカウントし、カウンタ64と重複する時間をカウントしないようにすることで、低消費電力化を図るように構成されている。
すなわち、図14のADC31では、カウンタ62に、第1アンプ出力に代えて、ロジック回路65が出力する制御信号CNT1が供給されるとともに、カウンタ64に、第2アンプ出力に代えて、ロジック回路65が出力する制御信号CNT2が供給される。
カウンタ62は、そこに第1アンプ出力が供給される場合と同様に、ロジック回路65から供給される制御信号CNT1に応じて、その制御信号CNT1が、Lレベルになっている間、クロックのカウントを続行し、制御信号CNT1が、LレベルからHレベルになると、クロックのカウントを終了する。
カウンタ64も、そこに第2アンプ出力が供給される場合と同様に、ロジック回路65から供給される制御信号CNT2に応じて、その制御信号CNT2が、Lレベルになっている間、クロックのカウントを続行し、制御信号CNT2が、LレベルからHレベルになると、クロックのカウントを終了する。
ロジック回路65は、コンパレータ101が出力する第1アンプ出力、及び、第2アンプ出力を用いて、差分時間△tにおいてだけLレベルになる制御信号CNT1を生成するとともに、第2アンプ出力と同様の制御信号CNT2を生成する。
すなわち、ロジック回路65は、第1アンプ出力がLレベルで、第2アンプ出力がHレベルになっているときのみ、Lレベルになる制御信号CNT1を生成するとともに、第2アンプ出力と同様にレベルが変化する制御信号CNT2を生成する。
カウンタ62及び64において、それぞれ、以上のような制御信号CNT1及びCNT2に応じて、クロックをカウントすることにより、カウンタ62では、カウンタ64がカウントする時間との差分時間△tだけがカウントされ、カウンタ64と重複する時間はカウントされなくなる。その結果、低消費電力化を図ることができる。
図15は、図14のロジック回路65の構成例を示す回路図である。
図15において、ロジック回路65は、2入力1出力のORゲート141、並びに、NANDゲート142及び143から構成される。
第1アンプ出力、及び、第2アンプ出力は、ORゲート141、及び、NANDゲート142に供給される。
ORゲート141は、第1アンプ出力、及び、第2アンプ出力のORを演算し、その演算結果を、NANDゲート143に供給するとともに、制御信号CNT2として出力する。
NANDゲート142は、第1アンプ出力、及び、第2アンプ出力のNANDを演算し、その演算結果を、NANDゲート143に供給する。
NANDゲート143は、ORゲート141の演算結果と、NANDゲート142の演算結果とのNANDを演算し、その演算結果を、制御信号CNT1として出力する。
図16は、第1アンプ出力、第2アンプ出力、制御信号CNT1及びCNT2の波形の例と、カウンタ62のカウント値v1、及び、カウンタ64のカウント値v2の例とを示す図である。
図16のAは、第1アンプ出力、第2アンプ出力、制御信号CNT1及びCNT2の波形の例を示している。
図16のAでは、図13に示したように、第1アンプ出力よりも、第2アンプ出力の方が、早いタイミングで、LレベルからHレベルに反転している(第1アンプ出力反転タイミングの方が、第2アンプ出力反転タイミングよりも遅くなっている)。
さらに、制御信号CNT1は、第1アンプ出力がLレベルで、第2アンプ出力がHレベルになっている場合に、Lレベルになっており、他の場合に、Hレベルになっている。
また、制御信号CNT2は、第2アンプ出力と同様になっている。
図16のBは、図9のADC31において、カウンタ62が図16のAの第1アンプ出力に応じてカウントを行うことにより得られるカウント値v1と、カウンタ64が図16のAの第2アンプ出力に応じてカウントを行うことにより得られるカウント値v2との例を示している。
図16のBでは、カウンタ62及び64は、同時にカウントを開始している。そして、カウンタ64は、第2アンプ出力がLレベルの間、カウントを行い、第2アンプ出力がLレベルからHレベルになる第2アンプ出力反転タイミングにおいてカウントを停止している。また、カウンタ62は、第1アンプ出力がLレベルの間、カウントを行い、第1アンプ出力がLレベルからHレベルになる第1アンプ出力反転タイミングにおいてカウントを停止している。その結果、最終的なカウント値v1及びv2は、それぞれ、110及び50になっている。
この場合、カウント値v1=110、及び、v2=50を、それぞれ、第1及び第2のAD変換結果として、その第1及び第2のAD変換結果の加算平均値80=(110+50)/2を、最終的な画素値として求めることができる。
いま、カウンタ62及び64が、2進数でカウントを行うバイナリカウンタであることとすると、上述のように、カウンタ62が、第1アンプ出力に応じて、カウント値v1=110をカウントするとともに、カウンタ64が、第2アンプ出力に応じて、カウント値v2=50をカウントする場合には、バイナリカウントであるカウンタ62及び64の両方で、合計160=110+50回のトグルが行われる。
図16のCは、図14のADC31において、カウンタ62が図16のAの制御信号CNT1に応じてカウントを行うことにより得られるカウント値v1と、カウンタ64が図16のAの制御信号CNT2に応じてカウントを行うことにより得られるカウント値v2との例を示している。
図16のCでは、カウンタ64がカウントを開始し、制御信号CNT2がLレベルの間、カウントを続行する。そして、カウンタ64は、制御信号CNT2がLレベルからHレベルになる第2アンプ出力反転タイミングにおいてカウントを停止している。さらに、カウンタ64がカウントを停止する第2アンプ出力反転タイミングでは、制御信号CNT1がHレベルからLレベルになり、カウンタ62がカウントを開始する。そして、カウンタ62は、制御信号CNT1がLレベルの間、カウントを行い、制御信号CNT1がLレベルからHレベルになる第1アンプ出力反転タイミングにおいてカウントを停止している。その結果、最終的なカウント値v1及びv2は、それぞれ、60及び50になっている。
この場合、カウント値v1=60、及び、v2=50を、それぞれ、第1及び第2のAD変換結果として、その第1のAD変換結果と、カウンタ62及び64の両方でカウントするはずであった時間のカウント値v2=50である第2のAD変換結果を2倍した値100との加算平均値80=(60+50×2)/2を、最終的な画素値として求めることができる。
又は、差分時間△tのカウント値v1=60と、重複する時間のカウント値v2=50とを加算した値110を、第1のAD変換結果とするとともに、重複する時間のカウント値v2=50とを加算した値110を、第2のAD変換結果として、その第1及び第2のAD変換結果の加算平均値80=(110+50)/2を、最終的な画素値として求めることができる。
いま、カウンタ62及び64が、2進数でカウントを行うバイナリカウンタであることとすると、上述のように、カウンタ62が、制御信号CNT1に応じて、カウント値v1=60をカウントするとともに、カウンタ64が、制御信号CNT2に応じて、カウント値v2=50をカウントする場合には、バイナリカウントであるカウンタ62及び64の両方で、合計110=60+50回のトグルが行われる。
したがって、カウンタ62及び64が、それぞれ、制御信号CNT1及びCNT2に応じてカウントを行う場合、すなわち、カウンタ62において、カウンタ64がカウントする時間との差分時間△tをカウントする場合には、カウンタ62及び64が、それぞれ、第1アンプ出力及び第2アンプ出力そのものに応じてカウントを行う場合に比較して、カウンタ62及び64でのトグルの回数が少なくなる(160回から110回になる)。その結果、低消費電力化を図ることができる。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
すなわち、本技術は、ディジタルカメラの他、イメージセンサを搭載して画像を撮影する機能を有するスマートフォン等の携帯端末その他の、画像を撮影する機能が搭載されるあらゆる電子機器に適用可能である。
また、差動アンプ71は、2つの信号を比較した比較結果(2つの信号の差等)を表す比較結果信号を得ることができれば良く、その構成は、図6や図11に示した構成に限定されるものではない。
例えば、差動アンプ71は、図11において、電流源89なしで構成することができる。
さらに、出力アンプ72は、差動アンプ71の差動出力を、後段の回路に適切なレベルで出力することができれば良く、その構成は、図6や図11に示した構成に限定されるものではない。
例えば、出力アンプ72は、複数のFETが多段に接続された構成等を採用することができる。出力アンプ111についても同様である。
また、例えば、図11において、出力アンプ111は、コンデンサ134なしで構成することができる。
さらに、コンパレータ101において、差動アンプ71の差動出力を増幅するアンプとして設ける出力アンプは、出力アンプ72及び111の2個に限定されるものではない。
すなわち、コンパレータ101には、3個以上のC個の出力アンプを設け、そのC個の出力アンプにおいて、アンプ出力を、それぞれずらして出力することができる。この場合、ADC31には、C個の出力アンプと同一の数であるC個のカウンタ(カウンタ62や64と同様のカウンタ)を設ける必要があるが、そのC個のカウンタのカウント値としてのC個のAD変換結果の加算平均をとって、画素値を求めることにより、画素値に含まれるノイズを、1回のAD変換結果から得られる画素値の1/√C倍に低減することができる。
なお、本技術は、以下のような構成をとることができる。
<1>
光電変換を行う光電変換素子を有し、電気信号を出力する画素と、
レベルが変化する参照信号を出力する参照信号出力部と、
前記画素から出力される前記電気信号と、前記参照信号出力部から出力される前記参照信号とが一致するまでの、前記参照信号の変化に要する時間をカウントすることにより、前記電気信号のAD(Analog Digital)変換を行うADCと
を含み、
前記ADCは、
前記電気信号と前記参照信号とを比較するコンパレータと、
前記コンパレータが出力する出力信号に基づいて、前記電気信号と前記参照信号とが一致するまでの、前記参照信号の変化に要する時間をカウントするカウンタと
を含み、
前記コンパレータは、
前記電気信号と前記参照信号とを比較した比較結果を表す比較結果信号を出力する差動アンプと、
1個の前記差動アンプが出力する前記比較結果信号を増幅した信号を、前記出力信号として、それぞれずれたタイミングで出力する複数の出力アンプと
を含む
イメージセンサ。
<2>
前記複数の出力アンプを構成するトランジスタに流れるバイアス電流に差があることにより、前記複数の出力アンプは、前記出力信号を、ずれたタイミングで出力する
<1>に記載のイメージセンサ。
<3>
前記ADCは、前記複数の出力アンプと同一の数の複数の前記カウンタを有する
<1>又は<2>に記載のイメージセンサ。
<4>
前記複数のカウンタのうちの1のカウンタは、他の1のカウンタがカウントする時間との差分の時間をカウントする
<3>に記載のイメージセンサ。
<5>
前記複数の出力アンプが出力する前記出力信号に対して得られる、前記電気信号の複数のAD変換結果を加算することにより、前記画素の画素値が求められる
<1>ないし<4>のいずれかに記載のイメージセンサ。
<6>
光電変換を行う光電変換素子を有し、電気信号を出力する画素と、
レベルが変化する参照信号を出力する参照信号出力部と、
前記画素から出力される前記電気信号と、前記参照信号出力部から出力される前記参照信号とが一致するまでの、前記参照信号の変化に要する時間をカウントすることにより、前記電気信号のAD(Analog Digital)変換を行うADCと
を含み、
前記ADCは、
前記電気信号と前記参照信号とを比較するコンパレータと、
前記コンパレータが出力する出力信号に基づいて、前記電気信号と前記参照信号とが一致するまでの、前記参照信号の変化に要する時間をカウントするカウンタと
を含み、
前記コンパレータは、
前記電気信号と前記参照信号とを比較した比較結果を表す比較結果信号を出力する差動アンプと、
前記差動アンプが出力する前記比較結果信号を増幅した信号を、前記出力信号として出力する複数の出力アンプと
を含む
イメージセンサの前記複数の出力アンプが、
1個の前記差動アンプが出力する前記比較結果信号を増幅した信号を、前記出力信号として、それぞれずれたタイミングで出力する
ステップを含む駆動方法。
<7>
光を集光する光学系と、
光を受光し、画像を撮像するイメージセンサと
を含み、
前記イメージセンサは、
光電変換を行う光電変換素子を有し、電気信号を出力する画素と、
レベルが変化する参照信号を出力する参照信号出力部と、
前記画素から出力される前記電気信号と、前記参照信号出力部から出力される前記参照信号とが一致するまでの、前記参照信号の変化に要する時間をカウントすることにより、前記電気信号のAD(Analog Digital)変換を行うADCと
を含み、
前記ADCは、
前記電気信号と前記参照信号とを比較するコンパレータと、
前記コンパレータが出力する出力信号に基づいて、前記電気信号と前記参照信号とが一致するまでの、前記参照信号の変化に要する時間をカウントするカウンタと
を含み、
前記コンパレータは、
前記電気信号と前記参照信号とを比較した比較結果を表す比較結果信号を出力する差動アンプと、
1個の前記差動アンプが出力する前記比較結果信号を増幅した信号を、前記出力信号として、それぞれずれたタイミングで出力する複数の出力アンプと
を含む
電子機器。
<8>
2つの信号を比較した比較結果を表す比較結果信号を出力する差動アンプと、
1個の前記差動アンプが出力する前記比較結果信号を増幅した信号を、それぞれずれたタイミングで出力する複数の出力アンプと
を含むコンパレータ。
1 光学系, 2 イメージセンサ, 3 メモリ, 4 信号処理部, 5 出力部, 6 制御部, 10 画素アレイ, 111,1ないし11M,N 画素, 20 制御部, 21 画素駆動部, 22 列並列AD変換部, 31ないし31 ADC, 32 オートゼロ制御部, 32A オートゼロ制御線, 33 参照信号出力部, 33A 参照信号線, 34 クロック出力部, 34A クロック線, 41ないし41 画素制御線, 42ないし42 VSL, 43ないし43 電流源, 51 PD, 52 転送Tr, 53 FD, 54 リセットTr, 55 増幅Tr, 56 選択Tr, 61ないし61 コンパレータ, 62ないし62 カウンタ, 63ないし63 コンパレータ, 64ないし64 カウンタ, 65ないし65 ロジック回路, 71 差動アンプ, 72 出力アンプ, 81ないし84 FET, 85,86 スイッチ, 87,88 コンデンサ, 89 電流源, 91,92 FET, 93 スイッチ, 94 コンデンサ, 101ないし101 コンパレータ, 111 出力アンプ, 121,122 FET, 123 スイッチ, 124 コンデンサ, 131 タイミング制御部, 132 FET, 133 スイッチ, 134 コンデンサ, 141 ORゲート, 142,143 NANDゲート

Claims (8)

  1. 光電変換を行う光電変換素子を有し、電気信号を出力する画素と、
    レベルが変化する参照信号を出力する参照信号出力部と、
    前記画素から出力される前記電気信号と、前記参照信号出力部から出力される前記参照信号とが一致するまでの、前記参照信号の変化に要する時間をカウントすることにより、前記電気信号のAD(Analog Digital)変換を行うADCと
    を含み、
    前記ADCは、
    前記電気信号と前記参照信号とを比較するコンパレータと、
    前記コンパレータが出力する出力信号に基づいて、前記電気信号と前記参照信号とが一致するまでの、前記参照信号の変化に要する時間をカウントするカウンタと
    を含み、
    前記コンパレータは、
    前記電気信号と前記参照信号とを比較した比較結果を表す比較結果信号を出力する差動アンプと、
    1個の前記差動アンプが出力する前記比較結果信号を増幅した信号を、前記出力信号として、それぞれずれたタイミングで出力する複数の出力アンプと
    を含む
    イメージセンサ。
  2. 前記複数の出力アンプを構成するトランジスタに流れるバイアス電流に差があることにより、前記複数の出力アンプは、前記出力信号を、ずれたタイミングで出力する
    請求項1に記載のイメージセンサ。
  3. 前記ADCは、前記複数の出力アンプと同一の数の複数の前記カウンタを有する
    請求項2に記載のイメージセンサ。
  4. 前記複数のカウンタのうちの1のカウンタは、他の1のカウンタがカウントする時間との差分の時間をカウントする
    請求項3に記載のイメージセンサ。
  5. 前記複数の出力アンプが出力する前記出力信号に対して得られる、前記電気信号の複数のAD変換結果を加算することにより、前記画素の画素値が求められる
    請求項2に記載のイメージセンサ。
  6. 光電変換を行う光電変換素子を有し、電気信号を出力する画素と、
    レベルが変化する参照信号を出力する参照信号出力部と、
    前記画素から出力される前記電気信号と、前記参照信号出力部から出力される前記参照信号とが一致するまでの、前記参照信号の変化に要する時間をカウントすることにより、前記電気信号のAD(Analog Digital)変換を行うADCと
    を含み、
    前記ADCは、
    前記電気信号と前記参照信号とを比較するコンパレータと、
    前記コンパレータが出力する出力信号に基づいて、前記電気信号と前記参照信号とが一致するまでの、前記参照信号の変化に要する時間をカウントするカウンタと
    を含み、
    前記コンパレータは、
    前記電気信号と前記参照信号とを比較した比較結果を表す比較結果信号を出力する差動アンプと、
    前記差動アンプが出力する前記比較結果信号を増幅した信号を、前記出力信号として出力する複数の出力アンプと
    を含む
    イメージセンサの前記複数の出力アンプが、
    1個の前記差動アンプが出力する前記比較結果信号を増幅した信号を、前記出力信号として、それぞれずれたタイミングで出力する
    ステップを含む駆動方法。
  7. 光を集光する光学系と、
    光を受光し、画像を撮像するイメージセンサと
    を含み、
    前記イメージセンサは、
    光電変換を行う光電変換素子を有し、電気信号を出力する画素と、
    レベルが変化する参照信号を出力する参照信号出力部と、
    前記画素から出力される前記電気信号と、前記参照信号出力部から出力される前記参照信号とが一致するまでの、前記参照信号の変化に要する時間をカウントすることにより、前記電気信号のAD(Analog Digital)変換を行うADCと
    を含み、
    前記ADCは、
    前記電気信号と前記参照信号とを比較するコンパレータと、
    前記コンパレータが出力する出力信号に基づいて、前記電気信号と前記参照信号とが一致するまでの、前記参照信号の変化に要する時間をカウントするカウンタと
    を含み、
    前記コンパレータは、
    前記電気信号と前記参照信号とを比較した比較結果を表す比較結果信号を出力する差動アンプと、
    1個の前記差動アンプが出力する前記比較結果信号を増幅した信号を、前記出力信号として、それぞれずれたタイミングで出力する複数の出力アンプと
    を含む
    電子機器。
  8. 2つの信号を比較した比較結果を表す比較結果信号を出力する差動アンプと、
    1個の前記差動アンプが出力する前記比較結果信号を増幅した信号を、それぞれずれたタイミングで出力する複数の出力アンプと
    を含むコンパレータ。
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