JP2015227870A - 半導体実装構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体回路チップ加わる負荷を軽減して、精密動作を可能とする半導体実装構造体を提供する。
【解決手段】リードフレームと、前記リードフレームの第1の面に実装された半導体回路チップと、前記半導体回路チップを覆うように供給された液状の材料を硬化させて形成された応力緩和層と、を有し、前記リードフレームの第1の面に、前記半導体回路チップを平面視した時の第1の面における外形に沿ったエッジ部が形成されている半導体実装構造体。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体実装構造体に関する。
従来、携帯用の機器などには、MEMS(Micro Electro-Mechanical Systems)技術を利用した、半導体実装構造体としての半導体圧力センサ(以下、単に圧力センサという)が用いられている。この種の圧力センサとしては、例えば、圧力センサ素子と、圧力センサ素子からの信号を受ける半導体回路チップ(制御素子)と、これらに電気的に接続されたリードフレームと、半導体回路チップを覆うモールド樹脂を備えたものがある(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許第3620185号公報 特開2000−329632号公報 特許第5351943号公報
このような半導体実装構造体は、半導体回路チップをモールド樹脂により封止することで小型化を実現している。しかしながら、モールドされた半導体回路チップは、モールド樹脂からの応力を受けやすく、モールド樹脂が吸湿や温度変化で変形した場合に、半導体回路チップの動作に悪影響を与える虞があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであって、半導体回路チップに加わる負荷を軽減して、より正確な動作を可能とする半導体実装構造体を提供することを目的とする。
本発明の半導体実装構造体は、リードフレームと、前記リードフレームの第1の面に実装された半導体回路チップと、前記半導体回路チップを覆うように供給された液状の材料を硬化させて形成された応力緩和層と、を有し、前記リードフレームの第1の面に、前記半導体回路チップを平面視した時の第1の面における外形に沿ったエッジ部が形成されている。
上記半導体実装構造体において、前記エッジ部と前記半導体回路チップの外形を構成する側面との距離が、前記半導体回路チップの厚みの1/2より大きくても良い。
上記半導体実装構造体において、前記エッジ部と前記半導体回路チップの外形を構成する側面との距離が、前記半導体回路チップの外形の角部において他の部分より大きくても良い。
上記半導体実装構造体において、前記リードフレームの第1の面に、前記半導体回路チップの外形に沿った凹溝が形成され、前記エッジ部は、前記凹溝と前記第1の面との境界に形成されていても良い。
上記半導体実装構造体において、前記リードフレームの第1の面に、前記半導体回路チップの外形に沿って複数の前記凹溝が断続的に形成されていても良い。
上記半導体実装構造体において、断続的に形成された隣り合う前記凹溝同士の距離が、前記凹溝の長さに対して1/3以下であっても良い。
上記半導体実装構造体において、前記リードフレームの第1の面に、前記半導体回路チップを実装する実装領域が、他の領域より高い位置に形成され、前記実装領域と他の領域との間に前記半導体回路チップの外形に沿った段差が形成され、前記エッジ部は、前記段差と前記実装領域との境界に形成されていても良い。
上記半導体実装構造体において、前記リードフレーム、前記半導体回路チップ、並びに前記応力緩和層を埋設する基体を有し、前記応力緩和層のヤング率が、前記基体のヤング率より低くても良い。
上記半導体実装構造体において、前記応力緩和層のヤング率が、前記基体のヤング率に対して、1/10以下であっても良い。
上記半導体実装構造体において、前記リードフレームの前記第1の面と反対側の第2の面側において、前記半導体回路チップと平面視において少なくとも一部が重なるように、圧力センサチップが配置され、前記半導体回路チップが、前記圧力センサチップからのセンサ信号を受けて圧力検出信号を出力しても良い。
上記半導体実装構造体において、前記リードフレームの前記第1の面と反対側の第2の面に載置部を介して圧力センサチップが配置され、前記載置部は、平面視で前記第1の面の前記エッジ部に囲まれた領域の内側に位置していてもよい。
上記半導体実装構造体において、前記リードフレームの前記第1の面と反対側の第2の面に載置部を介して圧力センサチップが配置され、前記載置部を構成する材料のヤング率は、前記リードフレームを構成する材料のヤング率と同じ又はそれ以上であってもよい。
本発明によれば、半導体回路チップの周囲を応力緩和層が覆っているため、半導体回路チップの周囲の部材に生じた応力を緩和し、半導体回路チップ加わる負荷を抑制できる。
また、供給された硬化前の液状の応力緩和層は、表面張力によりエッジ部で濡れ広がりが抑制される。これを硬化することで、応力緩和層は、意図しない領域に形成されることがなく、また、半導体回路チップを確実に覆うことができる。
第1実施形態の圧力センサの平面図である。 図1のII−II線に沿う第1実施形態の圧力センサの側断面図である。 第1実施形態の圧力センサに用いられるリードフレーム及び半導体回路チップをリードフレームの第1の面から見た平面視として示す図である。 図2の領域Aの拡大図である。 第1実施形態に採用可能な第1変形例のリードフレーム及び半導体回路チップをリードフレームの第1の面から見た平面視として示す図である。 第1変形例のリードフレームの周縁部と応力緩和層の関係を示す拡大断面図である。 第1実施形態に採用可能な第2変形例のリードフレーム及び半導体回路チップをリードフレームの第1の面から見た平面視として示す図である。 第1実施形態に採用可能な第3変形例のリードフレーム及び半導体回路チップをリードフレームの第1の面から見た平面視として示す図である。 第1実施形態に採用可能な第4変形例のリードフレーム及び半導体回路チップをリードフレームの第1の面から見た平面視として示す図である。 第1実施形態に採用可能な第5変形例のリードフレーム及び半導体回路チップをリードフレームの第1の面から見た平面視として示す図である。 第1実施形態に採用可能な第6変形例のリードフレームの段差と応力緩和層の関係を示す拡大断面図である。 第2実施形態の圧力センサの平面図である。 図12のXIII−XIII線に沿う第2実施形態の圧力センサの側断面図である。 第3実施形態の圧力センサの側断面図である。 比較形態の圧力センサの側断面図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴部分を強調する目的で、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、同様の目的で、特徴とならない部分を省略して図示している場合がある。
図1は、第1実施形態の半導体実装構造体としての圧力センサ100の平面図である。また、図2は、図1の圧力センサ100におけるII−II線に沿う断面図である。
なお、各図にはX−Y−Z座標系を示した。以下の説明において、必要に応じて各座標系に基づいて各方向の説明を行う。
図1及び図2に示すように、圧力センサ(半導体実装構造体)100は、リードフレーム40と、圧力センサチップ20と、保護剤60と、半導体回路チップ30と、応力緩和層70と、基体10と、を有している。
リードフレーム40は、板形状を有している。このリードフレーム40の第1の面41には、半導体回路チップ30が実装されている。応力緩和層70は、半導体回路チップ30を覆うよう液状の材料を供給、硬化されることで形成されている。また、リードフレーム40の第2の面側には、圧力センサチップ20が配置されている。圧力センサチップ20は、保護剤60により覆われている。
以下、圧力センサ100を構成する各部について詳細に説明する。
<基体>
基体10は、例えば、エポキシ、PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等のエンジニアリングプラスチックなどの樹脂からなる。基体10は、リードフレーム40、半導体回路チップ30、ボンディングワイヤ51及び応力緩和層70を基体10の樹脂で埋設させ一体とする。これにより、リードフレーム40、半導体回路チップ30、ボンディングワイヤ51及び応力緩和層70を外気や水分から遮断し、これらを保護することができる。
基体10の構成樹脂は、例えばエポキシ系樹脂であり、そのヤング率は例えば1GPa〜50GPa(好ましくは10GPa〜30GPa)である。
基体10は、リードフレーム40の第1の面41側(−Z側)に形成される本体部(半導体回路チップ側基体)16と、本体部16から、+Z側に環状に突出する環状壁部12と、この環状壁部12の外周に形成される鍔部13とを有する。
環状壁部12及び鍔部13は、本体部16と一体に形成されている。
なお、本実施形態の基体10の本体部16、環状壁部12並びに鍔部13は、平面視円形である。しかしながら、これらの平面視形状は円形に限らず、矩形その他の多角形など、任意の形状とすることができる。
環状壁部12は円筒状に形成され、その内部空間には、圧力センサチップ20が収容される収容部19が構成される。収容部19は、圧力センサチップ20を保護する保護剤60が満たされている。
収容部19の底面の一部には、基体10の一部として延出する載置部17が形成されている。載置部17は、リードフレーム40の第2の面42側に形成され、圧力センサチップ20が設置される。
収容部19の底面であって、載置部17が形成されない部分は、リードフレーム40の一部(センサリード部44)が露出している。圧力センサチップ20は、ボンディングワイヤ50によって、露出したリードフレーム40と電気的に接続される。
載置部17は、基体10と別体の部材としても良い。その場合には、載置部17を構成する材料として、例えば基体10を構成する樹脂材料より硬度が低いものを選択することができる。これにより、基体10の吸湿や熱膨張等により圧力センサチップ20に加えられる応力を軽減し、圧力センサ100の測定精度を高めることができる。また、前述の載置部17は、厚く形成するほどにこの種の応力の影響を軽減でき、より測定精度を高める事ができる。
鍔部13は、基体10の外周に突出して設けられている。鍔部13の+Z側に形成された面13aは、平坦に形成されている。圧力センサ100を携帯用機器に搭載する場合は、鍔部13の面13aと携帯用機器の蓋体との間にガスケットを押圧することで、鍔部13より−Z側の防水を実現させる。
<リードフレーム>
リードフレーム40は、導電体からなる板状体である。
リードフレーム40の第1の面41には、半導体回路チップ30が設置されている。また、リードフレーム40の第1の面41とは、反対側の第2の面42側には、載置部17を介し圧力センサチップ20が配置されている。
リードフレーム40は、熱伝導性に優れた材料からなることが好ましい。これにより、圧力センサチップ20および半導体回路チップ30の過熱または過冷却を防ぐことができる。したがって圧力センサチップ20および半導体回路チップ30の動作を安定化させるうえで有利となる。
このような材料として、リードフレーム40は、銅(Cu)、鉄(Fe)等の金属から形成することが好ましい。
図3に、リードフレーム40の第1の面41側(−Z側)からの平面視を示す。なお、図3に示すリードフレーム40は、圧力センサ100の内部で折曲されている部分(折曲部45a)を展開した状態で示す。
リードフレーム40は半導体回路チップ30が実装される台座部46と、4つのターミナル端子45と、4つのセンサリード部44とから構成されている。
なお、ターミナル端子45及びセンサリード部44の数は、これに限定されるものではない。
台座部46には、半導体回路チップ30が実装され、さらにこの半導体回路チップ30を覆う応力緩和層70が形成されている。
台座部46において、第1の面41には、四辺形を描くように凹溝43が形成されている。この凹溝43の内側は、半導体回路チップ30を実装する実装領域46aが形成される。凹溝43により区画された実装領域46aは、半導体回路チップ30の外形に沿った形状を有している。即ち、凹溝43は、半導体回路チップ30の外形に沿って形成されている。
凹溝43は、硬化前の応力緩和層70が、凹溝43の外側に濡れ広がることを抑制する。
図4は、図2の領域Aの拡大図であり、凹溝43とこの凹溝43によって濡れ広がりが抑制される応力緩和層70の様子を示す図である。
本実施形態の凹溝43は、V字状またはU字状に形成されており、深さ方向に傾斜する二つの斜面43bを有する。この斜面43bと実装領域46aとの縁部には、エッジ部43aが形成されている。即ち、実装領域46aは、凹溝43の特にエッジ部43aによって区画されている。
硬化前の液状の応力緩和層70は、実装領域46aに供給されることで濡れ広がり、実装領域46aを覆う。さらに、実装領域46aの周縁であるエッジ部43aに達すると、表面張力により濡れ広がりが止まり、硬化前の応力緩和層70が濡れ広がることを抑制できる。この状態で、未硬化の材料を硬化させることで、実装領域46aの内部にのみ応力緩和層70を形成することができる。
本実施形態の凹溝43は、その実装領域46a側に形成されたエッジ部43aが半導体回路チップ30の側面34と距離Wとなるように形成されている。距離Wは、半導体回路チップ30の厚みHの1/2より大きくとることが好ましく、Hより大きい事がより好ましい。
実装領域46aに形成される応力緩和層70は、表面張力によりその外面72aが湾曲凸面となるドーム状に形成される。即ち、応力緩和層70は、エッジ部43aの近傍でもっと薄く、中央に近づくにつれ徐々に厚く形成される。これに対して、半導体回路チップ30は、側面34と下面31との間で直角な角部35を有する。したがって、半導体回路チップ30は、側面34と下面31との間の角部35が、応力緩和層70から露出されやすい。
距離Wを半導体回路チップ30の厚みHの1/2より大きくすることにより、応力緩和層70は、半導体回路チップ30の角部35を含む全体を確実に覆うことができる。
一例として、半導体回路チップ30の厚みHが300μmの場合は、エッジ部43aと半導体回路チップ30の側面34との距離Wを150μm以上とすることが好ましい。
また、応力緩和層70は、半導体回路チップ30とリードフレーム40との間に介在部71を形成する場合がある(図4参照)。この介在部71の厚みが、半導体回路チップ30の厚みHに対して無視できない場合には、距離Wは、介在部71の厚みと半導体回路チップ30の厚みHとの和の1/2より大きくすることが好ましい。
エッジ部43aと半導体回路チップ30の側面34との距離Wは、必ずしも一定である必要はない。例えば、凹溝43が蛇行して形成され、距離Wが半導体回路チップ30の厚みHの1/2より大きい範囲で、距離Wが変わっていても良い。
凹溝43の深さD1は、10μm以上とすることが好ましい。深さD1を10μm以上とすることで、表面応力により硬化前の応力緩和層70の濡れ広がりを確実に抑制できる。
また、凹溝43の深さD1は、リードフレーム40の厚さに対して2/3以下とすることが好ましく、1/2以下とすることがより好ましい。これにより、リードフレーム40の強度を確保し、組み立て工程における破損を防ぐことができる。
凹溝43は、エッチングにより形成することができる。これにより、鋭利なエッジ部43aを形成し、表面張力により確実に応力緩和層70の濡れ広がりを抑制できる。
また、凹溝43の形成方法は、フォトリソグラフィにより形成しても良く、また、機械加工により形成することもできる。
ターミナル端子45は、半導体回路チップ30からボンディングワイヤ51により電気的に接続される。
ターミナル端子45は、圧力センサ100と外部との信号及び電源のやり取りに用いられる端子であり、例えば、電源端子、接地端子、信号入力端子、信号出力端子等に対応して設けられる。
ターミナル端子45は、ボンディングワイヤ51が接続される接続部45bと、溝部45cと折曲部45aとを有する。
溝部45cは、第1の面41側に形成された溝である。溝部45cは、エッチングなどにより形成することができる。ターミナル端子45は、溝部45cを谷として、接続部45bに対し折曲部45aを立ち上げて折り曲げられる。ターミナル端子45は、折曲部45aが立ち上がるように成形されることで、折曲部45aの一面が基体10の周面等において十分な面積で露出し、外部との接点を確保する(図示略)。
図2に示すように、センサリード部44は、第1の面41において、半導体回路チップ30とボンディングワイヤ51により電気的に接続される。また、センサリード部44は、第2の面42において、圧力センサチップ20とボンディングワイヤ50により電気的に接続される。
センサリード部44は、半導体回路チップ30と圧力センサチップ20の間の信号のやり取りを行う中継端子として設けられている。
図2において、センサリード部44及び台座部46の周縁に破線で除去部47を示した。これらの除去部47は、基体10によって、リードフレーム40をインサート成形する際に、金型によって把持するために設けられている。除去部47は、基体10を形成した後に、切断され除去される。
<圧力センサチップ>
圧力センサチップ20としては、例えば、シリコン等からなる半導体基板の一面側に、ダイアフラム部と、基準圧力室としての密閉空間と、圧力によるダイアフラム部の歪抵抗の変化を測定するための複数の歪ゲージとを備えたものである。各歪ゲージは、ボンディングワイヤ50を介し異なるセンサリード部44にそれぞれ電気的に接続されている。
圧力センサチップ20は、ダイアフラム部が圧力を受けて撓むと、各歪ゲージにダイアフラム部の歪み量に応じた応力が発生し、この応力に応じて歪ゲージの抵抗値が変化し、この抵抗値変化に応じたセンサ信号が出力される。
この圧力センサチップ20は、MEMS(Micro Electro-Mechanical Systems)技術を利用した圧力センサチップである。
圧力センサチップ20は、収容部19内に収容され載置部17上に固定される。
圧力センサチップ20は、リードフレーム40の第2の面42側に設けられている。また、圧力センサチップ20は、平面視において、一部領域または全部領域がリードフレーム40から外れた位置に配置されていても良い。
圧力センサチップ20は、載置部17と反対側の上面21を回路が形成された面として配置されている。圧力センサチップ20の回路は、上面21に接続されたボンディングワイヤ50を介して、リードフレーム40のセンサリード部44に接続されている。
<保護剤>
保護剤60は、収容部19内に充填されて圧力センサチップ20を覆っている。
保護剤60は、水や外気の浸入を防ぎ、圧力センサチップ20をこれらから保護する。
保護剤60としては、例えば、シリコーン樹脂やフッ素系の樹脂が使用できる。保護剤60は液状やゲル状とすることができる。保護剤60は高い粘性を持つことが好ましい。
保護剤60としては、例えば、硬度約0(ショアA硬度。JIS K 6253に準拠)の柔らかいゲル剤を用いることが望ましい。これによって、測定対象から加えられる圧力をそのまま圧力センサチップ20に伝達できるため、圧力センサチップ20による圧力検出の精度を低下させることはない。
保護剤60によって、水や外気の浸入を防ぎ、圧力センサチップ20への悪影響を防ぐことができる。
保護剤60は、光透過性が低く、可視光や紫外線を遮断するものであることが好ましい。これにより、圧力センサチップ20の劣化を防ぐことができる。保護剤60に顔料等を含有させて光透過性を低くしても良い。
<半導体回路チップ>
半導体回路チップ30は、例えば集積回路(integrated circuit、IC)である。
半導体回路チップ30は、平面視で矩形状を有し、矩形状の底面33と、その4つ周縁部にそれぞれ形成された側面34と、底面33と反対側の下面31とを有する直方体形状を有する。
半導体回路チップ30は、リードフレーム40の第1の面41であって、台座部46の実装領域46aに配置される。上述したように、実装領域46aは、凹溝43のエッジ部43aによって区画される領域である。半導体回路チップ30は、その側面34がエッジ部43aから一定の距離Wとなるように配置されている。
半導体回路チップ30は、少なくとも一部が、平面視において圧力センサチップ20に重なる位置にある。このように半導体回路チップ30と圧力センサチップ20とが平面視で重なるように配置されることで、圧力センサ100を小型化することができる。
半導体回路チップ30は、圧力センサチップ20からのセンサ信号が、入力されるとこれを処理して圧力検出信号として出力する。圧力センサチップ20からのセンサ信号は、ボンディングワイヤ50、センサリード部44、ボンディングワイヤ51を介して、半導体回路チップ30に入力される。
半導体回路チップ30は、外部温度を測定する温度センサ32と、温度センサ32からの信号をA/D変換して温度信号として出力するA/D変換器(図示略)と、前記温度信号が入力される演算処理部(図示略)とを有する。
前記演算処理部では、前記温度信号に基づいて、圧力センサチップ20からのセンサ信号に補正処理を行うことができる。
温度センサ32としては、抵抗式(ブリッジ抵抗式)、ダイオード式、熱電対式、赤外線式等を採用できる。温度センサ32を内蔵することで、半導体回路チップ30は、系内の温度に応じて圧力検出信号を補正することができる。このため、精度の高い圧力測定が可能となる。
温度センサ32は、半導体回路チップ30内部において下面31に近接した位置に設けて、温度測定の精度を高めることが望ましい。
半導体回路チップ30は、リードフレーム40の第1の面41側に底面33が対向するように設けられている。半導体回路チップ30は、平面視において、全部領域がリードフレーム40の台座部46に収まるように配置されていることが好ましい。
半導体回路チップ30は、リードフレーム40と反対側の下面31を回路が形成された面として配置されている。半導体回路チップ30の回路は、下面31に接続されたボンディングワイヤ51を介して、リードフレーム40のセンサリード部44及びターミナル端子45に接続されている。
半導体回路チップ30と圧力センサチップ20は、リードフレーム40に対して、互いに反対側に平面視で重なるように配置されている。これにより、配線長を短くするとともに、ノイズの影響を低減できる。
また、半導体回路チップ30と圧力センサチップ20とが、リードフレーム40を介して近接した位置に配置されていることにより、両者の温度差を小さくできる。これにより、半導体回路チップ30の温度センサ32において正確な温度測定を行い、圧力検出値を高精度で補正して検出精度を高めることができる。
<応力緩和層>
応力緩和層70は、半導体回路チップ30の底面33、4つ側面34、並びに下面31と覆っている。応力緩和層70は、未硬化の状態で、供給し硬化させることで形成される。
応力緩和層70は、基体10を構成する材料、及びリードフレーム40を構成する材料よりも低いヤング率を有し、半導体回路チップ30に加わる応力を緩和する機能を果たす。
応力緩和層70は、半導体回路チップ30の底面33側に設けられた介在部71と、半導体回路チップ30の側面34及び下面31側に設けられた被覆部72とを有する。本実施形態の応力緩和層70は、介在部71と被覆部72とが、別工程で形成される。
介在部71は、半導体回路チップ30の底面33の全域を覆っている。また、介在部71は、底面33とリードフレーム40の第1の面41との間に介在して形成されている。したがって、半導体回路チップ30の底面33は、リードフレーム40から離隔している。
介在部71を設けることにより、基体10、リードフレーム40及び半導体回路チップ30の熱膨張率の差、並びに基体10の吸湿に起因する応力が、半導体回路チップ30に加わることを抑制できる。
介在部71は、一定の厚みを有することが好ましい。介在部71の厚みは、例えば、5〜100μm(好ましくは10〜50μm)とすることができる。介在部71の厚みを5μm以上とすることで高い応力緩和効果が得られる。また、厚みを100μm以下とすることで、全体の厚さ寸法を抑制できる。
介在部71は、リードフレーム40に半導体回路チップ30を実装する前に底面33に形成できる。
この場合、介在部71は、実装前の半導体回路チップ30の底面33に未硬化(液状)の材料をディスペンサ等により供給し、これを加熱等により硬化させて形成し、その後、リードフレーム40に実装することで形成することができる。
また、介在部71は、半導体回路チップ30を実装する前に、リードフレーム40の台座部46の第1の面41に未硬化の材料を供給、硬化させて形成しても良い。
この場合は、まず、リードフレーム40の第1の面41を上に向けた状態とする(図2において、上下逆転させた状態)。次に、台座部46の実装領域46a(凹溝43の内側)に上方から未硬化(液状)の材料をディスペンサ等により供給する。次に、半導体回路チップ30を供給された未硬化の材料の上に実装し、未硬化の材料を加熱等により硬化させることで、介在部71が形成される。
また、実装領域46aに未硬化の材料を供給、硬化を繰り返し厚塗りの介在部71を形成しても良い。
その他に、介在部71は、低ヤング率材料からなるシート体を、半導体回路チップ30、又はードフレーム40台座部46の第1の面41に貼り付けることで形成しても良い。
被覆部72は、半導体回路チップ30の全体を覆うようにドーム状に形成されている。
被覆部72は、半導体回路チップ30の4つの側面34と下面31の全域を覆って固着している。また、被覆部72は、リードフレーム40の台座部46において、半導体回路チップ30が実装される周縁の領域を覆って固着している。
被覆部72を設けることにより、基体10、リードフレーム40及び半導体回路チップ30の熱膨張率の差、並びに基体10の吸湿に起因する応力が、半導体回路チップ30に加わることを抑制できる。
また、基体10は、半導体回路チップ30をリードフレーム40に実装した後に、これらの周囲に樹脂を回り込ませてインサート成形する。したがって、基体10を構成する樹脂材料が硬化した際に応力が残留し、半導体回路チップ30に負荷が加わる虞がある。被覆部72を設けることにより、基体10からの応力を緩和して、半導体回路チップ30に加わる負荷を軽減できる。
さらに、被覆部72を設けることによって、基体10が外力や吸湿等によって変形した場合であっても、これに起因する応力が半導体回路チップ30に加わることを抑制できる。
これにより、半導体回路チップ30の測定機能を正常に維持できる。
被覆部72の外面72aは、湾曲凸面をなす。即ち、被覆部72は、その中央部分が最も厚く、周縁に近いほど薄くなっている。被覆部72の外面72aを湾曲凸面とすることで、応力集中が起こりにくくなる。これにより、基体10が外力や吸湿、熱応力等により変形した場合であっても、その影響を半導体回路チップ30に及ぶのを抑制する効果を高めることができる。
また、被覆部72の外面72aを湾曲凸面とすることによって、インサート成形で基体10を形成する場合に、基体10を構成する樹脂材料が金型内でスムーズに流れ、基体10中にボイド等の欠陥が形成されることを抑制できる。
被覆部72は、半導体回路チップ30をリードフレーム40に実装し、ボンディングワイヤ51によりこれらを電気的に接続した後に形成する。
被覆部72の形成方法の一例を説明する。まず、リードフレーム40の第1の面41を上に向けた状態(図2において、上下逆転させた状態)で半導体回路チップ30の上方から未硬化(液状)の材料をディスペンサ等により供給する。供給された未硬化の材料は、表面張力によりドーム形状を形成し、半導体回路チップ30を覆う。また、未硬化の材料は、実装領域46aを覆うように濡れ広がる。未硬化の材料は、凹溝43に達すると自身の表面張力により濡れ広がりが抑制され、凹溝43の外側には広がらない。
この状態で、未硬化の材料を加熱等により硬化させることで、被覆部72が形成される。
このように形成された被覆部72は、介在部71と一体化し、半導体回路チップ30の全面(底面33、側面34、下面31)を覆う応力緩和層70を形成する。
応力緩和層70を構成する材料として、熱硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂などが使用できる。具体的に応力緩和層70は、例えばシリコーン樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂等からなる。また、これらの材料のうち、2つ以上を併用して用いても良い。これらのうちで、シリコーン樹脂は、吸湿しにくいため、高温・高湿環境でも物性が変化しにくいため、最も好ましい。
応力緩和層70のヤング率は、例えば1MPa〜500MPa(好ましくは1MPa〜100MPa)であることが好ましい。
応力緩和層70のヤング率は、基体10の構成材料のヤング率に対して1/10以下(好ましくは1/100以下)であることが好ましい。なお、ヤング率は、JIS K 7161、JIS K 7244の方法によって測定することができる。
また、応力緩和層70は、チクソトロピー性(チクソ性)が低い樹脂材料とすることが好ましい。樹脂材料として、チクソトロピック剤が添加されたものは、高いチクソトロピー性を示すため、応力緩和層70として、チクソトロピック剤が添加されていないものを用いることが好ましい。応力緩和層70の樹脂材料として、チクソトロピック剤に代えて、水溶性高分子(セルロース系やポリカルボン酸系)や無機粒子(シリカ、層状ケイ酸塩などの粘土鉱物)を添加して特性を聴視したものを用いることができる。
一例として、応力緩和層70の樹脂材料は、JIS K 7117に記載の回転粘度計において、毎分回転数20rpmにおける粘度に対する毎分回転数2rpmにおける粘度の比(2rpm時の粘度/20rpmの粘度)として求められるチクソトロピー指数が1.7の樹脂材料を応力緩和層70として採用することができる。
応力緩和層70として、チクソトロピー性の低い材料を用いることで、硬化前の応力緩和層70の材料をディスペンサ等で供給した際に、この材料が塗布面に濡れ広がることができる。したがって、応力緩和層70の高さJ(図2参照)が大きくなりすぎない。これに対して、チクソトロピー性の高い材料を用いる場合には、応力緩和層70の高さJが大きくなり、応力緩和層70を覆う基体10に薄い部分が形成される虞がある。
一方で、チクソトロピー性の低い材料を用いると、未硬化の材料が意図しない領域にまで濡れ広がって応力緩和層70を形成する虞がある。本実施形態の圧力センサ100では、応力緩和層70が形成される領域をリードフレーム40の実装領域46aに留めるために、実装領域46aが凹溝43により区画されている。凹溝43を形成することで、未硬化の応力緩和層70が、実装領域46aの外側に広がることを抑制できる。
<比較形態>
図15に比較形態として、リードフレーム740に凹溝43を備えていない圧力センサ700を示す。なお、第1実施形態と同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
圧力センサ700の応力緩和層770は、リードフレーム740の第1の面741において、台座部746の全体に形成されている。これは、未硬化の応力緩和層770を台座部746に供給することで、台座部746の全体に広がってしまうことによる。これにより、リードフレーム740の台座部746が外部に露出している部分の近傍等で、基体710に肉薄部710aが形成され、所望の強度を得ることができない虞がある。さらに、応力緩和層770と基体710の界面が、圧力センサ700の外周面に露出し、露出した界面から亀裂が生じる虞がある。
また、応力緩和層770が濡れ広がることで、半導体回路チップ30を完全に被覆するために、未硬化の応力緩和層770を大量に供給する必要が生じる。これにより、応力緩和層770の供給時間が長くなり、生産コストを高めることになる。
第1実施形態の圧力センサ100は、リードフレーム40に凹溝43を形成し実装領域46aを区画することで、比較形態の圧力センサ700における上述の課題を解決するものである。
<製造方法>
圧力センサ100を製造する方法の一例を説明する。
半導体回路チップ30の底面33、又はリードフレーム40の実装領域46aに、未硬化状態の応力緩和層70を供給、硬化させて応力緩和層70の介在部71とする。
次いで、半導体回路チップ30をリードフレーム40に設置し、ボンディングワイヤ51によって、半導体回路チップ30とリードフレーム40とを接続する。
次いで、半導体回路チップ30を覆うように未硬化状態の応力緩和層70を供給、硬化させて、効力緩和層の被覆部72とする。
次いで、これまでの工程で形成された半組品を金型内に設置し、樹脂成型により基体10を形成する。
次いで、基体10の載置部17上に圧力センサチップ20を設置し、ボンディングワイヤ50によって圧力センサチップ20とセンサリード部44とを接続する。
次いで、収容部19内に保護剤60を充填して、圧力センサチップ20を覆う。
以上の工程を経て、圧力センサ100を形成できる。
本実施形態の圧力センサ100は、半導体回路チップ30の周囲を応力緩和層70が覆っている。このため、半導体回路チップ30の周囲の部品(基体10、リードフレーム40)に生じた応力を緩和し、半導体回路チップ30加わる負荷を抑制できる。これによって、半導体回路チップ30の例えば温度センサ32の出力誤差が大きくなることを回避できる。
基体10は、樹脂の硬化時に生じる応力や、硬化温度と室温との温度差により生じる熱応力などがかかった状態となっている。この状態で、外部環境により温度ストレスや湿度ストレスが加えられると、基体10等は変形しやすくなる。また、基体10等の変形に伴ってリードフレーム40にも変形が及ぶ可能性がある。特に、高温、高湿環境下では、基体10が吸湿しやすくなるため、このような変形が起こりやすくなる。
圧力センサ100は、半導体回路チップ30が低ヤング率材料からなる応力緩和層70に接しているため、基体10及びリードフレーム40の変形に起因する圧力が半導体回路チップ30に及ぶのを抑制できる。
このため、外部環境の変化によって、基体10等に温度ストレスや湿度ストレスが加えられた場合でも、半導体回路チップ30の温度センサ32の測定機能を正常に維持し、温度センサ32の出力に誤差が生じるのを抑制することができる。
なお、本実施形態では、応力緩和層70は、半導体回路チップ30とリードフレーム40との間に形成される介在部71と、半導体回路チップ30の側面34及び下面31を覆う被覆部72とを有する。しかしながら、応力緩和層70は、介在部71と被覆部72のいずれか一方を有する形態であっても、一定の効果を奏することができる。
<第1変形例>
次に、上述の第1実施形態に採用可能な第1変形例のリードフレーム140について、図5、図6を基に説明を行う。なお、第1実施形態と同一の構成要素については、その説明を省略する。
図5は、リードフレーム140の第1の面141側(−Z側)からの平面視である。図5は、第1実施形態のリードフレーム40を示す図3に対応する。
リードフレーム140は半導体回路チップ130が実装される台座部146と、4つのターミナル端子145と、4つのセンサリード部144とから構成されている。
台座部146には、半導体回路チップ130が実装され、さらにこの半導体回路チップ130を覆う応力緩和層170が形成されている。
台座部146には、凹溝143と台座部146の周縁部146bとで、区画される矩形状の実装領域146aが形成されている。この実装領域146aは、半導体回路チップ130の外形に沿った形状を有している。
凹溝143と周縁部146bとは、硬化前の応力緩和層170が、実装領域146aの外側に濡れ広がることを抑制する。
凹溝143が、硬化前の応力緩和層170の濡れ広がりを抑制する原理は、上述の第1実施形態と同様である。台座部146の周縁部146bが、硬化前の応力緩和層170の濡れ広がりを抑制する原理について、図6を基に説明を行う。
図6に、台座部146の周縁部146bと、この周縁部146bによって濡れ広がりが抑制される応力緩和層170の拡大断面図を示す。
周縁部146bは、台座部146の第1の面141に形成された実装領域146aに対して、略直角に形成されている。したがって、周縁部146bと実装領域146aとの境界には、エッジ部146dが形成されている。
実装領域146aは、台座部146の周縁部146bによるエッジ部146dと、凹溝143によりエッジ部(図4におけるエッジ部43aに相当)とで囲まれている。
硬化前の応力緩和層170は、実装領域146aに供給されることで濡れ広がり、実装領域146aを覆う。さらに、実装領域146aの周縁であるエッジ部に達すると、表面張力により濡れ広がりが止まる。これにより、応力緩和層170が実装領域146aの外側に形成されることを抑制できる。
台座部146の周縁部146bは、エッジ部146dが半導体回路チップ130の側面134と距離Wとなるように形成されている。距離Wは、半導体回路チップ130の厚みHの1/2より大きくとることが好ましい。距離Wを半導体回路チップ130の厚みHの1/2より大きくすることにより、応力緩和層170は、半導体回路チップ130を確実に覆うことができる。
<第2変形例>
次に、上述の第1実施形態に採用可能な第2変形例のリードフレーム240について、図7を基に説明を行う。図7は、第1実施形態のリードフレーム40を示す図3に対応し、同一の構成要素については、その説明を省略する。
図7は、リードフレーム240の第1の面241側(−Z側)からの平面視である。
リードフレーム240は半導体回路チップ230が実装される台座部146と、4つのターミナル端子245と、4つのセンサリード部244とから構成されている。
台座部246には、半導体回路チップ230が実装され、さらにこの半導体回路チップ230を覆う応力緩和層270が形成されている。
台座部246には、断続的に形成される複数の凹溝243と台座部246の周縁部246bとで、区画される矩形状の実装領域246aが形成されている。この実装領域246aは、半導体回路チップ230の外形に沿った形状を有している。
凹溝243と周縁部246bとは、硬化前の応力緩和層270が、実装領域246aの外側に濡れ広がることを抑制する。
第2変形例のリードフレーム240は、第1変形例のリードフレーム140(図6参照)と比較して、複数の凹溝243が断続的に形成されている点が異なる。
隣り合う凹溝243同士の間である溝間部243aは、第1の面241に連続する平坦な面である。したがって、リードフレーム240は、半導体回路チップ230の側面234に沿うように、凹溝243と溝間部243aとが順番に並んで形成されている。
このように、断続的な凹溝243を形成し、隣り合う凹溝243同士の間に溝間部243aを形成することで、リードフレーム140の強度を高めることができる。したがって、組み立て工程におけるリードフレーム140ハンドリング性が高まり、組み立て工程の簡易性を増すことができる。
第2変形例のリードフレーム240は、凹溝243と実装領域246aとの境界に形成されるエッジ部(図4におけるエッジ部43aに相当)によって、硬化前の液状の応力緩和層270が濡れ広がることを抑制できる。また、溝間部243aは平坦面であるが、凹溝243で生じる表面張力によって硬化前の応力緩和層270は、溝間部243aから濡れ広がることはない。
隣り合う凹溝243同士の距離(即ち溝間部243aの長さ)は、凹溝243の長さに対して、1/3以下とすることが好ましい。この範囲であれば、溝間部243aからの濡れ広がりを凹溝243で生じる表面張力によって十分に抑制できる。
<第3変形例>
次に、上述の第1実施形態に採用可能な第3変形例のリードフレーム340について、図8を基に説明を行う。図8は、第1実施形態のリードフレーム40を示す図3に対応し、同一の構成要素については、その説明を省略する。
図8は、リードフレーム340の第1の面341側(−Z側)からの平面視である。
リードフレーム340は半導体回路チップ330が実装される台座部346と、4つのターミナル端子345と、4つのセンサリード部344とから構成されている。
台座部346には、半導体回路チップ330が実装され、さらにこの半導体回路チップ330を覆う応力緩和層370が形成されている。
台座部346には、台座部346の周縁部346bと凹溝343とにより囲まれた矩形状の実装領域346aが形成されている。この実装領域346aは、半導体回路チップ330の外形の側面334に沿った形状を有している。
周縁部346bは、台座部346の第1の面341に形成された実装領域346aに対して、略直角に形成されているため、周縁部346bと実装領域346aとの縁部には、エッジ部(図6のエッジ部146dに相当)が形成されている。また、実装領域346aと、ターミナル端子345の一つの間には、凹溝343によりエッジ部(図4におけるエッジ部43aに相当)が形成されている。これらのエッジ部により、硬化前の応力緩和層370は、濡れ広がりが抑制される。これにより、応力緩和層370が実装領域346aの外側に形成されることを抑制できる。
<第4変形例>
次に、上述の第1実施形態に採用可能な第4変形例のリードフレーム440について、図9を基に説明を行う。図9は、第1実施形態のリードフレーム40を示す図3に対応し、同一の構成要素については、その説明を省略する。
図9は、リードフレーム440の第1の面441側(−Z側)からの平面視である。
リードフレーム440は半導体回路チップ430が実装される台座部446と、4つのターミナル端子445と、4つのセンサリード部444とから構成されている。
台座部446には、半導体回路チップ430が実装され、さらにこの半導体回路チップ430を覆う応力緩和層470が形成されている。
台座部446には、凹溝443と台座部446の周縁部446bとで囲まれる実装領域446aが形成されている。
応力緩和層470は、ドーム状に形成される。また、半導体回路チップ430は、矩形状に形成されているため、外形の角部436で最も応力緩和層470から露出しやすい。
第4変形例のリードフレーム440において、台座部446に形成される実装領域446aは、半導体回路チップ430の外形の角部436の近傍において、他の部分より広く形成されている。
半導体回路チップ430の角部436の近傍以外では、凹溝443は、半導体回路チップ430の側面434と距離Wの位置に形成されている。半導体回路チップ430の角部436の近傍では、凹溝443又は台座部446の周縁部446bは、半導体回路チップ430の側面434と距離CWの位置に形成されている。角部436近傍における距離CWは、角部436以外の部分の距離Wに対して大きく形成されている。距離CWは、距離Wの1.4倍以上とすることが好ましい。
これによって、半導体回路チップ430の角部436近傍で、応力緩和層470が、半導体回路チップ430の外側に広く濡れ広がり、角部436が露出することを抑制できる。
<第5変形例>
次に、上述の第1実施形態に採用可能な第5変形例のリードフレーム540について、図10を基に説明を行う。図10は、第1実施形態のリードフレーム40を示す図3に対応し、同一の構成要素については、その説明を省略する。
図10は、リードフレーム540の第1の面541側(−Z側)からの平面視である。
リードフレーム540は半導体回路チップ530が実装される台座部546と、4つのターミナル端子545と、4つのセンサリード部544とから構成されている。
台座部546には、半導体回路チップ530が実装され、さらにこの半導体回路チップ530を覆う応力緩和層570が形成されている。
台座部546には、凹溝543と台座部546の周縁部546b、546cとで囲まれる実装領域546aが形成されている。
第5変形例のリードフレーム540において、台座部546に形成される実装領域546aは、半導体回路チップ530の外形の角部536の近傍において、他の部分より広く形成されている。
半導体回路チップ530の角部536の近傍以外では、半導体回路チップ530から距離Wに、台座部546の周縁部546cが形成されている。また、半導体回路チップ530の角部536の近傍では、半導体回路チップ530から距離CWに、台座部546の周縁部546bが形成されている。角部536近傍における距離CWは、角部536以外の部分の距離Wに対して大きく形成されている。
これによって、半導体回路チップ530の角部536近傍で、応力緩和層570が、半導体回路チップ530の外側に広く濡れ広がり、角部536が露出することを抑制できる。
<第6変形例>
上述の第1実施形態(及びその変形例)においては、リードフレーム40に半導体回路チップ30を囲むエッジ部43aが形成されている。
第1実施形態のエッジ部43aは、凹溝43と実装領域46aの境界として形成されている。また、第1変形例のエッジ部146dは、台座部146の周縁部146bと実装領域146aの境界として形成されている。第1実施形態、及びその変形例では、これらのエッジ部において、硬化前の応力緩和層に表面張力を生じさせる構成を有している。
しかしながら、エッジ部を形成する構成はこれらに限るものではなく、実装領域の周縁に形成された段差によって、エッジ部が形成されていても良い。
このようなエッジ部を有するリードフレームを、第6変形例のリードフレーム640として、図11を基に説明を行う。
図11は、リードフレーム640の台座部646の段差643と、この段差643によって濡れ広がりが抑制される応力緩和層670の拡大断面図である。
リードフレーム640の第1の面641において、台座部646には、半導体回路チップ630を実装する実装領域646aが、他の領域(非実装領域641a)より高い位置に形成されている。実装領域646aと非実装領域641aとの間には、前記半導体回路チップ630の外形に沿って高さD2の段差643が形成されている。
段差643は、実装領域646aに対し略直角に形成されている。したがって、段差643と実装領域646aとの境界には、エッジ部646dが形成されている。
硬化前の応力緩和層670は、実装領域646aに供給されることで濡れ広がり、実装領域646aを覆う。さらに、実装領域646aの周縁であるエッジ部646dに達すると、表面張力により濡れ広がりが止まる。
段差643は、エッジ部646dが半導体回路チップ630の側面634と距離Wとなるように形成されている。距離Wは、半導体回路チップ630の厚みHの1/2より大きくとることが好ましい。距離Wを半導体回路チップ630の厚みHの1/2より大きくすることにより、応力緩和層670は、半導体回路チップ630を確実に覆うことができる。
このような段差643を、例えば第1実施形態の凹溝43(図3参照)に代えて設けることができる。これによって、実装領域646aの外側に応力緩和層670が形成されることを抑制できる。
段差643の高さD2は、10μm以上とすることが好ましい。深さD2を10μm以上とすることで、表面応力により硬化前の応力緩和層670の濡れ広がりを確実に抑制できる。
段差643は、リードフレーム640の第1の面641をプレスや切削などの機械加工により形成することができる。また、リードフレーム640の第1の面641に付着物を均一厚さで積層させて、第1の面641に対して高さD2の付着層を形成しても良い。この場合は、付着層の表面が実装領域646aとして構成される。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態の圧力センサ(半導体実装構造体)800について説明する。
図12は、圧力センサ800の平面図である。また、図13は、図12の圧力センサ800におけるXIII−XIII線に沿う断面図である。
圧力センサ800は、第1実施形態の圧力センサ100と比較して主に載置部817の構成が異なる。なお、第1実施形態と同一の構成要素については、その説明を省略する。
図12及び図13に示すように、圧力センサ800は、第1実施形態の圧力センサ100と同様に、リードフレーム40と、基体810と、圧力センサチップ20と、保護剤60と、半導体回路チップ30と、応力緩和層70と、を有する。
本実施形態のリードフレーム40は、第1実施形態と同様に第1の面41に四辺形を描くように凹溝43が形成されている。第1の面41において、凹溝43の内側の領域には、半導体回路チップ30が実装されている。
基体810は、第1実施形態と同様に樹脂材料からなる。基体810は、上側(+Z側)に開口する円筒状の環状壁部12を有し、環状壁部12の内部空間には、圧力センサチップ20が収容される収容部19が構成される。収容部19の底面の一部には、基体810の一部として延出する載置部817が形成されている。
載置部817は、リードフレーム40の第2の面42側に形成され、圧力センサチップ20が搭載される。圧力センサチップ20は、例えば接着剤20aにより載置部817に固定されている。図12に示すように、載置部817は、矩形状を有している。載置部817の四隅817bからはそれぞれブリッジ部817aが放射状に延びている。載置部817は、ブリッジ部817aを介して環状壁部12の内周面と接続されている。
載置部817は、平面視でリードフレーム40の凹溝43に囲まれた領域の内側に位置する。リードフレーム40は、基体810の吸湿による膨潤の応力などを受けて変形する場合がある。リードフレーム40は、局所的に薄くなった凹溝43を起点として変形しやすい。載置部817は、凹溝43の内側に配置されていることでリードフレーム40の変形に影響されにくい。なお、ブリッジ部817aは、平面視で凹溝43と重なって配置されるが、リードフレーム40の変形の影響がないほどに十分に細く形成されている。
本実施形態の圧力センサ800によれば、載置部817が、平面視で凹溝43の内側に位置することで、凹溝を起点とするリードフレーム40の変形の影響が圧力センサチップ20に及ぶことを抑制することができる。すなわち、載置部817がリードフレーム40とともに変形することが抑制され、載置部817に搭載された圧力センサチップ20にはリードフレーム40の変形に起因する応力が加わらず正確な圧力測定が可能となる。また、圧力センサチップ20に加えて、半導体回路チップ30に対しても応力が加わりにくくなる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態の圧力センサ(半導体実装構造体)900について説明する。
図14は、圧力センサ900の平面図である。
圧力センサ900は、第1実施形態の圧力センサ100と比較して主に載置部917の構成が異なる。なお、第1実施形態と同一の構成要素については、その説明を省略する。
圧力センサ900は、第1実施形態の圧力センサ100と同様に、第1の面41に凹溝43が形成されたリードフレーム40と、樹脂材料からなる基体910と、圧力センサチップ20と、保護剤60と、半導体回路チップ30と、応力緩和層70と、載置部917を有する。本実施形態において、基体910と載置部917は、別体である。
基体910は、上側(+Z側)に開口する円筒状の環状壁部12を有し、環状壁部12の内部空間には、圧力センサチップ20が収容される収容部19が構成される。収容部19の底面において、リードフレーム40の第2の面42には、載置部917が搭載されている。載置部917は、接着剤917aによりリードフレーム40に固定されている。
載置部917は、例えば矩形状を有している。載置部917を構成する材料のヤング率は、リードフレーム40を構成する材料のヤング率と同じ又はそれ以上である。載置部917は、例えば、Cu合金、Si、Fe合金、アルミナから構成することができ、特にヤング率が高いアルミナを用いることが好ましい。
上述したように、リードフレーム40は、基体910の吸湿による膨潤の応力などを受けて変形する場合がある。載置部917を構成する材料のヤング率を、上述の構成とすることで、載置部917がリードフレーム40を補強する効果を奏し、リードフレーム40の変形を抑制できる。
載置部917の補強効果は、載置部917の厚さとリードフレーム40の厚さとの比率に応じて変化する。例えば、載置部917の厚さがリードフレーム40の厚さに対して0.5倍以上、3倍以下とすることが好ましい。この範囲であれば、リードフレーム40の変形を効果的に抑制することができる。
また、載置部917は、平面視でリードフレーム40の凹溝43に囲まれた領域の内側に位置する。リードフレーム40は、局所的に薄くなった凹溝43を起点として変形しやすいため、載置部917は、凹溝43の内側に配置されていることでリードフレーム40の変形に影響されにくい。
本実施形態の圧力センサ900によれば、載置部917がヤング率の高い材料からなることでリードフレーム40の変形が抑制される。一方で、載置部917は、平面視で凹溝43に囲まれた領域の内側に配置されていることで、凹溝43を起点とするリードフレーム40の変形の影響を受けにくい。これらの作用により、載置部917に搭載された圧力チップがリードフレーム40の変形に影響されにくくなり、圧力センサ900は、正確な圧力測定が可能となる。また、圧力センサチップ20に加えて、半導体回路チップ30に対しても応力が加わりにくくなる。
なお、第2実施形態および第3実施形態においては、リードフレーム40に凹溝43が設けられた場合に凹溝43を起点とする変形を抑制する手段について説明した。一方で、上述の第6変形例(図11)に示すようにリードフレームに段差643が設けられている場合においても、リードフレームには段差643を起点とする変形が起こりやすくなる。第2実施形態および第3実施形態の解決手段は、このような場合においても有効である。
以上に、本発明の様々な実施形態を説明したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
10、810、910…基体、20…圧力センサチップ、17、817、917…載置部、30、130、230、330、430、530、630…半導体回路チップ、34、134、234、334、434、634…側面、40、140、240、340、440、540、640…リードフレーム、41、141、241、341、441、541、641…第1の面、42…第2の面、43、143、243、343、443、543…凹溝、43a、146d、646d…エッジ部、44、144、244、344、444、544…センサリード部、45、145、245、345、445、545…ターミナル端子、46、146、246、346、446、546、646…台座部、46a、146a、246a、346a、446a、546a、646a…実装領域、50、51…ボンディングワイヤ、60…保護剤、70、170、270、370、470、570、670…応力緩和層、71…介在部、72…被覆部、100、800、900…圧力センサ(半導体実装構造体)、146b、246b、346b、446b、546b、546c…周縁部、243a…溝間部、436、536…角部、641a…非実装領域、643…段差、CW、W…距離、D1、D2…高さ、H…厚み、J…高さ

Claims (12)

  1. リードフレームと、
    前記リードフレームの第1の面に実装された半導体回路チップと、
    前記半導体回路チップを覆うように供給された液状の材料を硬化させて形成された応力緩和層と、を有し、
    前記リードフレームの第1の面に、前記半導体回路チップを平面視した時の第1の面における外形に沿ったエッジ部が形成されている半導体実装構造体。
  2. 前記エッジ部と前記半導体回路チップの外形を構成する側面との距離が、前記半導体回路チップの厚みの1/2より大きい請求項1に記載の半導体実装構造体。
  3. 前記エッジ部と前記半導体回路チップの外形を構成する側面との距離が、前記半導体回路チップの外形の角部において他の部分より大きい請求項1又は2に記載の半導体実装構造体。
  4. 前記リードフレームの第1の面に、前記半導体回路チップの外形に沿った凹溝が形成され、
    前記エッジ部は、前記凹溝と前記第1の面との境界に形成されている請求項1〜3の何れか一項に記載の半導体実装構造体。
  5. 前記リードフレームの第1の面に、前記半導体回路チップの外形に沿って複数の前記凹溝が断続的に形成されている請求項4に記載の半導体実装構造体。
  6. 断続的に形成された隣り合う前記凹溝同士の距離が、前記凹溝の長さに対して1/3以下である請求項5に記載の半導体実装構造体。
  7. 前記リードフレームの第1の面に、前記半導体回路チップを実装する実装領域が、他の領域より高い位置に形成され、前記実装領域と他の領域との間に前記半導体回路チップの外形に沿った段差が形成され、
    前記エッジ部は、前記段差と前記実装領域との境界に形成されている請求項1〜3の何れか一項に記載の半導体実装構造体。
  8. 前記リードフレーム、前記半導体回路チップ、並びに前記応力緩和層を埋設する基体を有し、
    前記応力緩和層のヤング率が、前記基体のヤング率より低い請求項1〜7の何れか一項に記載の半導体実装構造体。
  9. 前記応力緩和層のヤング率が、前記基体のヤング率に対して、1/10以下である請求項8に記載の半導体実装構造体。
  10. 前記リードフレームの前記第1の面と反対側の第2の面側において、前記半導体回路チップと平面視において少なくとも一部が重なるように、圧力センサチップが配置され、
    前記半導体回路チップが、前記圧力センサチップからのセンサ信号を受けて圧力検出信号を出力する請求項1〜9の何れか一項に記載の半導体実装構造体。
  11. 前記リードフレームの前記第1の面と反対側の第2の面に載置部を介して圧力センサチップが配置され、
    前記載置部は、平面視で前記第1の面の前記エッジ部に囲まれた領域の内側に位置する請求項1〜10の何れか一項に記載の半導体実装構造体。
  12. 前記リードフレームの前記第1の面と反対側の第2の面に載置部を介して圧力センサチップが配置され、
    前記載置部を構成する材料のヤング率は、前記リードフレームを構成する材料のヤング率と同じ又はそれ以上である請求項1〜11の何れか一項に記載の半導体実装構造体。
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