JP6020261B2 - 半導体センサ装置及びこれを用いた電子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体センサ装置及びこれを用いた電子装置に関する。
従来から、平板状の基板上に半導体式の圧力センサ及びこれを制御する制御IC(Integrated Circuit、集積回路)を実装し、これらを筒状のシリンダーで包囲するとともに、シリンダー内に封止材を充填して封止し、圧力センサ及び制御ICを保護した半導体センサ装置が知られている。かかる半導体センサ装置を製造する際のシリンダーの実装においては、位置決め治具を用いる方法が従来から知られている。
図1は、位置決め治具を用いて組み立てた従来の半導体センサ装置を示した図である。図1(A)は、従来の半導体センサ装置のシリンダー実装前の平板状基板を示した図であり、図1(B)は、従来の半導体センサ装置の断面図であり、図1(C)は、従来の半導体センサ装置の図1(B)に示した破線領域Aの拡大図である。
図1(A)に示すように、従来の半導体センサ装置は、平板状の基板210上に制御IC220及びセンサ素子230が実装されるとともに、その周囲にパッド240が形成され、パッド240から配線250が外側に延びて構成される。
図1(B)に示すように、従来の半導体センサ装置は、基板210上に実装された制御IC220及びセンサ素子230の周囲を囲むように筒状のシリンダー260が実装され、シリンダー260内に封止材270が充填され、センサ素子230及び制御IC220を保護するように構成される。
また、図1(C)に示すように、シリンダー260及び封止材270の下には、配線250が延びて形成されている。かかる配線250と接続するように、基板210にコンタクトホールが形成され、外部との電気的接続が行われる。
しかしながら、シリンダー260は、リング状の底面が接着剤で基板210上に接合されているだけであり、基板210との接着面積が小いため、接着強度が弱く、シリンダー260が基板210から外れるおそれがあるという問題があった。
図2は、図1に示した従来の半導体センサ装置のシリンダーの実装方法を示した図である。図2に示すように、基板210の周囲を位置決め治具290で包囲し、位置決め治具290内で基板210を位置決めし、位置決め治具290の入口でシリンダー260を位置決めして基板210上に実装する。
しかしながら、この場合、基板210と位置決め治具260との間では基板寸法公差及び治具寸法公差、シリンダー260と位置決め治具290との間ではシリンダー寸法公差及び治具寸法公差が生じてしまい、シリンダー260の実装精度を高くすることができないという問題があった。また、基板210内の部品の配置は、画像認識を用いて高精度に行うことができるが、基板210の外形は、集合基板の個々の基板210同士の境界にV字の溝を形成し、押圧力を加えてV字溝に沿って切断する機械的な切断であるため、高精度に寸法を出すことができない。そのため、基板210と位置決め治具290との寸法公差はかなり大きなものとなり、構造上もシリンダー260の高精度な位置決め実装が困難であるという問題があった。
かかるシリンダーと基板との接着強度及びシリンダー実装精度の問題を解消すべく、円形の凸形状を有する基板上にセンサ素子及び制御ICを実装し、円形凸形状にシリンダーを嵌め込むようにして位置決めし、シリンダーを実装した半導体センサ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図3は、特許文献1に記載された凸形状基板を用いた従来の半導体センサ装置を示した図である。図3(A)は、凸形状基板を示した図であり、図3(B)は、凸形状基板を用いた従来の半導体センサ装置の断面図であり、図3(C)は、凸形状基板を用いた従来の半導体センサ装置の図3(B)に示した破線領域Bの拡大図である。
図3(A)に示すように、基板310の中央領域に円形の凸形状311が形成されており、凸形状311内にパッド340及び配線350が形成されている。
図3(B)に示すように、凸形状311に嵌め込むようにシリンダー360が位置決めされ、基板310上に実装されている。そして、シリンダー360内には、封止材370が充填されてセンサ素子330及び制御IC320を保護している。これにより、シリンダー360の位置決めを容易にするとともに、基板310とシリンダー360との設置面積が増加し、接着強度を高めることができる。
特開2001−33326号公報
しかしながら、特許文献1に記載された凸形状基板を用いた従来の半導体センサ装置においては、図3(C)に示すように、基板310上に凸形状311による段差が発生しているため、配線350は凸形状311内に留まらざるを得ず、シリンダー360の下方まで延びるように設けることができない。このため、十分に配線350を延ばすことができず、基板310に形成するコンタクトホールを凸形状311の下方の制限された領域に形成しなければならないという制約が生じるという問題があった。また、これに伴い、十分な配線350の長さを確保するためには、径の大きなシリンダー360を用いる必要が生じ、その結果半導体センサ装置の小型化が困難になるという問題があった。
そこで、本発明は、小型化及び高強度化を図れる半導体センサ装置及びこれを用いた電子装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る半導体センサ装置(81、82)は、電子装置の所定の収容部(90)に弾性部材(100)を介して収容可能に構成された半導体センサ装置(81、82)であって、
センサ素子(30)と、
該センサ素子(30)が実装される基板(10、16〜19)と、
該基板上(10、16〜19)に載置され、前記センサ素子(30)の周囲を覆う中空部材(64〜68)と、
該中空部材(64〜68)に充填され、前記センサ素子(30)を覆う封止材(70)と、を有し、
前記中空部材(64〜68)の厚さ方向外側には、内側よりも高さが低く、前記電子装置に収容されるときに前記弾性部材(100)を押圧する段差面(64c〜68c)が形成され
前記中空部材(64〜68)の基底部(64b〜68b)の内周面が形成する空間は、鈍角を有する多角柱の空間である半導体センサ装置(81、82)。

本発明によれば、半導体センサ装置の小型化及び高強度化を図ることができる。
位置決め治具を用いて組み立てた従来の半導体センサ装置を示した図である。図1(A)は、従来の半導体センサ装置のシリンダー実装前の平板状基板を示した図である。図1(B)は、従来の半導体センサ装置の断面図である。図1(C)は、従来の半導体センサ装置の図1(B)に示した破線領域Aの拡大図である。 図1に示した従来の半導体センサ装置のシリンダーの実装方法を示した図である。 凸形状基板を用いた従来の半導体センサ装置を示した図である。図3(A)は、凸形状基板を示した図である。図3(B)は、凸形状基板を用いた従来の半導体センサ装置の断面図である。図3(C)は、凸形状基板を用いた従来の半導体センサ装置の図3(B)に示した破線領域Bの拡大図である。 本発明の実施例1に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図4(A)は、実施例1に係る半導体センサ装置の一例の基板及び実装部品を示した斜視図である。図4(B)は、実施例1に係る半導体センサ装置の一例の断面図である。図4(C)は、図4(B)の破線領域Cの拡大図である。 本発明の実施例1に係る半導体センサ装置の寸法公差についての説明図である。 本発明の実施例1に係る半導体センサ装置の一例を示した断面図である。 実施例1に係る半導体センサ装置の製造方法の一例を示した図である。図7(A)は、実施例1に係る半導体センサ装置の製造方法の一例の基板用意工程を示した図である。図7(B)は、実施例1に係る半導体センサ装置の製造方法の一例の制御IC実装工程を示した図である。図7(C)は、実施例1に係る半導体センサ装置の製造方法の一例のセンサ素子実装工程を示した図である。図7(D)は、実施例1に係る半導体センサ装置の製造方法の一例のシリンダー実装工程を示した図である。図7(E)は、実施例1に係る半導体センサ装置の製造方法の一例の封止工程を示した図である。 本発明の実施例2に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図8(A)は、実施例2に係る半導体センサ装置の平面図である。図8(B)は、実施例2に係る半導体センサ装置の斜視断面図である。 本発明の実施例3に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図9(A)は、実施例3に係る半導体センサ装置の平面図である。図9(B)は、実施例3に係る半導体センサ装置の斜視断面図である。 本発明の実施例4に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図10(A)は、実施例4に係る半導体センサ装置の平面図である。図10(B)は、実施例4に係る半導体センサ装置の斜視断面図である。 本発明の実施例5に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図11(A)は、実施例5に係る半導体センサ装置の平面図である。図11(B)は、実施例5に係る半導体センサ装置の斜視断面図である。 本発明の実施例6に係る電子装置の一例を示した図である。 本発明の実施例7に係る電子装置の一例を示した図である。 本発明の実施例8に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図14(A)は、実施例8に係る半導体センサ装置の平面図である。図14(B)は、図14(A)のA−A断面で切った平面の断面図である。図14(C)は、実施例8に係る半導体センサ装置の平面図である。図14(D)は、図14(C)に対応する正面図である。図14(E)は、実施例8に係る半導体センサの斜視図である。 本発明の実施例9に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図15(A)は、実施例9に係る半導体センサ装置の平面図である。図15(B)は、図15(A)のA−A断面で切った平面の断面図である。図15(C)は、実施例9に係る半導体センサ装置の平面図である。図15(D)は、図15(C)に対応する正面図である。図15(E)は、実施例9に係る半導体センサ装置の斜視図である。 本発明の実施例10に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図16(A)は、実施例10に係る半導体センサ装置の平面図である。図16(B)は、図16(A)のA−A断面で切った平面の断面図である。図16(C)は、実施例10に係る半導体センサ装置の平面図である。図16(D)は、図16(C)に対応する正面図である。図16(E)は、実施例10に係る半導体センサ装置の斜視図である。 本発明の実施例11に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図17(A)は、実施例11に係る半導体センサ装置の平面図である。図17(B)は、図17(A)のA−A断面で切った平面の断面図である。図17(C)は、実施例11に係る半導体センサ装置の平面図である。図17(D)は、図17(C)に対応する正面図である。図17(E)は、実施例11に係る半導体センサ装置の斜視図である。 本発明の実施例12に係る電子装置の一例を示した図である。図18(A)は、実施例12に係る電子装置の平面図である。図18(B)は、図18(A)のA−A断面で切った平面の断面図である。図18(C)は、実施例12に係る電子装置の平面図である。図18(D)は、図18(C)のB−B断面で切った平面の断面図である。図18(E)は、実施例12に係る電子装置の平面図である。図18(F)は、図18(E)に対応する正面図である。 本発明の実施例13に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図19(A)は、実施例13に係る半導体センサ装置の一例の上面図である。図19(B)は、図19(A)に示した実施例13に係る半導体センサ装置の一例のA−A断面図である。図19(C)は、図19(A)に示した実施例13に係る半導体センサ装置の一例のB−B断面図である。 本発明の実施例13に係る半導体センサ装置の一例のシリンダーの一例を示した図である。図20(A)は、実施例13に係る半導体センサ装置の一例のシリンダーの底面図である。図20(B)は、実施例13に係る半導体センサ装置の一例のシリンダーの側面図である。図20(C)は、実施例13に係る半導体センサ装置の一例のシリンダーの上面図である。図20(D)は、実施例13に係る半導体センサ装置の一例のシリンダー68Aの斜視図である。図20(E)は、図20(C)のA−A断面図である。図20(D)は、図20(C)のB−B断面図である。 本発明の実施例13に係る半導体センサ装置のシリンダーの一例の構成を示した図である。図21(A)は、本発明の実施例13に係る半導体センサ装置のシリンダーの一例を示した平面図である。図21(B)は、図21(A)のA−A断面図である。図21(C)は、図21(A)のB−B断面図である。図21(D)は、本発明の実施例13に係る半導体センサ装置のシリンダーの一例の上面斜視図である。図21(E)は、本発明の実施例13に係る半導体センサ装置のシリンダーの一例の下面斜視図である。 本発明の実施例13に係る半導体センサ装置のシリンダーの一例の粗面化加工の範囲を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。
図4は、本発明の実施例1に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図4(A)は、実施例1に係る半導体センサ装置の一例の基板及び実装部品を示した斜視図であり、図4(B)は、実施例1に係る半導体センサ装置の一例の断面図であり、図4(C)は、図4(B)の破線領域Cの拡大図である。
図4(A)において、実施例1に係る半導体センサ装置の基板10と基板10上の実装部品が示されている。基板10は、中央領域に円形の凹部11を有する。凹部11は、基板10の表面よりも表面高さが低く構成された領域であり、段差を設けることにより側面12を形成し、シリンダーの位置決めを可能にするとともにシリンダーと基板10との接触面積を増加させる。
凹部11内には、制御IC20と、センサ素子30とが実装され、更に制御IC20及びセンサ素子30の周囲にパッド40と配線50とが形成されている。制御IC20及びセンサ素子30は、接着剤等を用いて基板10の凹部11上に実装されているが、パッド40及び配線50は、金属パターンとして凹部11の表面上に形成されている。パッド40が制御IC20及びセンサ素子30が近接して周囲に形成され、配線50がパッド40から外側に延びてゆくように形成されている。
図4(B)に示すように、センサ素子30及び制御IC20は、筒状のシリンダー60により周囲を囲まれ、シリンダー60内部に封止材70が充填されて封止され、外部の埃や塵等から保護される。図4(B)の破線領域Cに示すように、シリンダー60は、基板10の凹部11に嵌め込まれるようにして位置決めされている。また、シリンダー60は、リング状の底面だけではなく、下端部側面が凹部11の側面12と接触しているため、接触面積も増加しており、接着強度を増すことができる構成となっている。
図4(C)においては、図4(B)の破線領域Cの拡大図が示されているが、配線50がシリンダー60の下方まで延びている。これは、凹部11がシリンダー60の外径に合わせて形成され、シリンダー60を包含するように形成されているので、シリンダー60の外径まで水平領域を構成することができるからである。また、図4(C)に示すように、側面12を有する段差により、シリンダー60の位置決めが容易に行われるとともに、シリンダー60の下端部外側側面と側面12との接触により、接触面積が増加し、シリンダー60と基板10との接合強度も高める構成となっている。
図5は、本発明の実施例1に係る半導体センサ装置の寸法公差について説明するための図である。図5に示すように、実施例1に係る半導体センサ装置は、シリンダー60実装の際、凹部11と基板10の表面との段差を利用し、位置決め治具を利用しないため、シリンダー60の寸法公差と基板10の凹部11の寸法公差しかシリンダー60の位置決めに影響しない。よって、高精度にシリンダー60の位置決めを行うことができる。この点は、図2に示した位置決め治具290を用いる従来のシリンダー260の実装と大きく異なる点である。
図6は、本発明の実施例1に係る半導体センサ装置の一例を示した断面図である。図6において、実施例1に係る半導体センサ装置80は、基板10と、制御IC20と、センサ素子30と、パッド40と、配線50と、シリンダー60と、封止材70とを備える。また、センサ素子30は、ダイヤフラム31と支持体32とを有する。
図6に示すように、基板10の凹部11上に制御IC20が実装され、制御IC20上にセンサ素子30が実装されて制御IC20とセンサ素子30とが積層された構成を有し、半導体センサ装置の面積が小さくなるように制御IC20及びセンサ素子30が基板10上に実装されている。また、凹部11内の制御IC20及びセンサ素子30の外側近傍の表面上にはパッド40が形成され、パッド40の外側には配線50が形成されている。配線50は、シリンダー60の下方まで延びている。凹部11は、座ぐり穴として形成され、基板10の未加工部の表面との段差によりシリンダー60の位置決めを容易にし、シリンダー60の座りを良くする。また、凹部11は、側面12を有し、シリンダー60の下端部周面と接触するため、基板10とシリンダー60との接触面積を増加させ、両者の接合強度を高めることができる。
シリンダー60は、凹部11の段差により下端部外側面が凹部11の側面12に当たることにより位置決めされる。シリンダー60は、上面が存在せずに開放された中空部材であり、内部に封止材70が充填される。封止材70は、制御IC20及びセンサ素子30を覆って封止し、これらを保護する。
次に、個々の構成要素についてより詳細に説明する。
基板10は、種々の絶縁体又は半導体から構成されてよいが、例えば、セラミックから構成されたセラミック基板が用いられてもよい。その他、樹脂性の基板やシリコン基板等も用いることができる。
制御IC20は、センサ素子30を制御するためのICであり、必要に応じて設けられる。なお、制御IC20は、シリンダー60の外部に設けられてもよく、必ずしも半導体センサ装置の構成要素とされなくてもよい。
センサ素子30は、目的に応じた物理量を検出するための素子であり、用途に応じて種々の構成を有してよい。図4においては、センサ素子30は、圧力を検出するための圧力センサ素子として構成された例が示されており、ダイヤフラム31と支持体32とを有する。ダイヤフラム31は、圧力に応じて物理的に変形し、変形量から圧力を検出することを可能とする素子である。支持体32は、ダイヤフラム31を支持するための部材である。ダイヤフラム31は、圧力に応じて変形するシリコン等の半導体から構成される。また、支持体22は、ダイヤフラム31を支持できれば種々の材料から構成されてよいが、例えば、ガラスやシリコン等から構成されてもよい。このように、センサ素子30は、半導体を用いた半導体センサ素子として構成される。
なお、図6においては、制御IC20とセンサ素子30とが積層された構成が示されているが、制御IC20とセンサ素子30とは、凹部11内に横に並べて平置きで配列されてもよい。また、制御IC20が必ずしも凹部11内に設けられていなくてもよいことは、上述の通りである。
パッド40は、センサ素子30及び/又は制御IC20の入出力端子とボンディングワイヤ等により接続され、外部との電気的接続を行うための端子である。また、配線50は、パッド40から更に電気的接続を外側に引き出すために設けられる。よって、パッド40及び配線50を介して、センサ素子30及び/又は制御IC20は外部との電気的接続が図られる。
シリンダー60は、制御IC20、センサ素子30、パッド40及び配線50を包囲するともに、封止材70を保持するための筐体である。シリンダー60は、中空部材であれば、種々の形状に構成することができる。図4においては、円筒形状のシリンダー60が一例として示されている。シリンダー60は、種々の材料を用いることができ、例えば、ステンレス等の金属材料が用いられてもよいし、ポリフェニレンスルファイド(PPS)等のプラスチック、樹脂等が用いられてもよい。
封止材70は、制御IC20、センサ素子30、パッド40及び配線50を封止するための保護部材である。封止材70は、シリンダー60の中空領域に充填されることにより、制御IC20、センサ素子30、パッド40及び配線50を覆って保護する。封止材70は、用途に応じて種々の封止材料を用いることができるが、センサ素子30が圧力センサ素子である場合には、封止材70を経由して圧力を検出することになるため、弾性を有する部材が用いられる。この場合には、例えば、封止材70には、シリコンゴムやシリコンゲル等を用いるようにしてもよい。
以上説明したように、実施例1に係る半導体センサ装置80は、基板10の表面にシリンダー60を位置決めする凹部11を設けることにより、シリンダー60の位置決めを容易にすることができるとともに、基板10とシリンダー60との接着強度も高めることができる。
次に、図7を用いて、本発明の実施例1に係る半導体センサ装置80の製造方法の一例について説明する。図7は、実施例1に係る半導体センサ装置の製造方法の一例を示した図である。なお、図7において、今まで説明した構成要素と同様の構成要素には同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図7(A)は、実施例1に係る半導体センサ装置の製造方法の一例の基板用意工程を示した図である。基板用意工程においては、中央に凹部11が形成された基板10が用意される。
図7(B)は、実施例1に係る半導体センサ装置の製造方法の一例の制御IC実装工程を示した図である。制御IC実装工程においては、制御IC20が基板10の凹部11内に実装される。なお、制御IC20は、例えば、基板10の凹部11内に接着剤等を用いて接合されてもよい。
図7(C)は、実施例1に係る半導体センサ装置の製造方法の一例のセンサ素子実装工程を示した図である。センサ素子実装工程においては、センサ素子30が基板10の凹部11内に実装される。センサ素子30の実装は、制御IC20の実装と同様に、例えば、接着剤を用いて凹部11内に接合されて行われてもよい。なお、図7(C)においては、制御IC20上に積層されてセンサ素子30が実装された例が示されているが、センサ素子30は、制御IC20に並んで基板10上に並列に配置されてもよい。シリンダー60内部の部品の構成及び配置は、用途に応じて種々のものとすることができる。但し、図7(C)に示すような積層構造を採用することにより、半導体センサ装置80の部品を配置する面積を低減し、半導体センサ装置80を小型化することができる。
なお、ワイヤボンディング等によるパッド40との接続は、必要に応じて制御IC実装工程及びセンサ素子実装工程において行うようにする。
図7(D)は、実施例1に係る半導体センサ装置の製造方法の一例のシリンダー実装工程を示した図である。シリンダー実装工程においては、シリンダー60が凹部11により位置決めされて配置され、接着剤等により基板10の表面に接合される。その際、凹部11による基板10の非凹部の表面との段差により、シリンダー60の下端部側面が凹部11の側面12と当たり、容易にシリンダー60の位置決めがなされる。また、シリンダー60のリング状の底面のみならず、シリンダー60の下端部外側面と凹部11の側面12とが接触するため、接触面積が増加し、シリンダー60と基板10との接合強度を高めることができる。
図7(E)は、実施例1に係る半導体センサ装置の製造方法の一例の封止工程を示した図である。封止工程においては、シリンダー60内に封止材70が充填され、センサ素子30及び制御IC20が封止材70に覆われて封止される。
このように、実施例1に係る半導体センサ装置の製造方法によれば、凹部11を形成した基板10を用いることにより、シリンダー60の実装を容易に行うとともに、高強度化された半導体センサ装置を得ることができる。
図8は、本発明の実施例2に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図8(A)は、実施例2に係る半導体センサ装置の平面図であり、図8(B)は、実施例2に係る半導体センサ装置の斜視断面図である。
図8(A)、(B)において、実施例2に係る半導体センサ装置は、基板13の凹部14の平面形状が正方形に構成されており、シリンダー60の下端部外側面の全周と凹部14の側面15が接するのではなく、シリンダー60が正方形の凹部14の側面15に内接し、4点のみで接している点で、実施例1に係る半導体センサ装置と異なっている。このように、シリンダー60と凹部14の形状は同一でなくてもよく、シリンダー60に外接する凹部14が基板13に形成されていてもよい。この場合であっても、シリンダー60は正方形の凹部14に位置決めされ、また、シリンダー60の下端部外側面が凹部14の側面15とも接しているので、接合強度を高めることができる。
また、凹部14の形状は、シリンダー60に外接する種々の形状に構成することができる。例えば、実施例2においては、シリンダー60が円筒形状を有するので、凹部14は正方形に構成されているが、例えばシリンダー60が楕円形状の場合には、凹部14は楕円形状のシリンダー60に外接するように、長方形に構成される。
なお、その他の構成要素については、実施例1に係る半導体センサ装置80と同様であるので、同様の構成要素には実施例1と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図9は、本発明の実施例3に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図9(A)は、実施例3に係る半導体センサ装置の平面図であり、図9(B)は、実施例3に係る半導体センサ装置の斜視断面図である。
図9(A)、(B)において、実施例3に係る半導体センサ装置は、基板10及び凹部11の構成は実施例1と同様であるが、シリンダー61の外形が円筒形状ではなく直方体形状となっており、基板10の全体を覆っている点で、実施例1、2と異なっている。このように、凹部11は円形としつつ、シリンダー60の外形のみ直方体形状とし、基板10の全体を覆う形状としてもよい。
この場合であっても、シリンダー61の凹部11と接触する部分については、実施例1と同様に円筒形状を有しており、下端部外側面と凹部11の側面12とが接触する形状を有しているので、シリンダー61の位置決め及び接合は、実施例1と同様に行うことができる。また、シリンダー61が基板10の外側全体を覆うことにより、シリンダー61の基板11との接触面積は更に増加している。よって、実施例1と同様に位置決めを容易に行うことができるとともに、接合強度を更に増加させることができる。このように、実施例3に係る半導体センサ装置によれば、シリンダー61の実装の際に位置決めの容易さを保ちつつ、基板10との接合強度を更に向上させることができる。
なお、その他の構成要素については、実施例1に係る半導体センサ装置80と同様であるので、実施例1と同様の参照符号を用いてその説明を省略する。
図10は、本発明の実施例4に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図10(A)は、実施例4に係る半導体センサ装置の平面図であり、図10(B)は、実施例4に係る半導体センサ装置の斜視断面図である。
図10(A)、(B)において、実施例4に係る半導体センサ装置は、基板10及び凹部11の構成は実施例1と同様であるが、シリンダー62の上部の外周が凹部11内に収まる円筒形状ではなく、凹部11の径よりも大きな円筒形状を有する張り出し部62bとなっており、基板10の凹部11以外の領域を覆っている点で、実施例1と異なっている。一方、シリンダー62の下端部62aは、実施例1と同様に、凹部11の側面12と当接する径を有しているので、シリンダー62の位置決めは、実施例1と同様に容易に行うことができる。
このように、シリンダー62の強度を高めて半導体センサ装置全体の強度を高めるべく、シリンダー62の上部の外形を凹部11よりも大きく構成してもよい。また、実施例4に係る半導体センサ装置においては、シリンダー62の張り出し部62bの底面が基板10の表面を覆っており、基板10とシリンダー62との接触面積が増加しているため、実施例1に係る半導体センサ装置よりも接合強度を高めることができる。
なお、その他の構成要素については、実施例1に係る半導体センサ装置80と同様であるので、実施例1と同様の参照符号を用いてその説明を省略する。
図11は、本発明の実施例5に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図11(A)は、実施例5に係る半導体センサ装置の平面図であり、図11(B)は、実施例5に係る半導体センサ装置の斜視断面図である。
図11(A)、(B)において、実施例5に係る半導体センサ装置は、基板13及び凹部14の構成は実施例2に係る半導体センサ装置と同様であるが、シリンダー63の外形が、正方形の凹部14内に一致して収まるように正方形に構成されている点で、実施例2に係る半導体センサ装置と異なっている。
このように、基板13の凹部14及びシリンダー63の外形を正方形に構成し、シリンダー63の下端部外側面及び凹部14の側面15の外周全体が接触するように構成してもよい。互いの側面全体を用いることにより、位置決めを高精度に行うことができるとともに、基板13とシリンダー63の下端部外側面との接触面積を増加させ、実施例1と同様の効果を得ることができる。
なお、その他の構成要素については、実施例1に係る半導体センサ装置80と同様であるので、実施例1と同様の参照符号を用いてその説明を省略する。
このように、実施例1〜5において説明したように、凹部11、14及びシリンダー60〜63の形状は、用途に応じて種々の組み合わせとすることができる。
図12は、本発明の実施例6に係る電子装置の一例を示した図である。実施例6においては、実施例1〜5に係る半導体センサ装置を、時計や携帯電話等の電子装置に実装した例について説明する。図12においては、実施例1に係る半導体センサ装置80を代表例として用いるが、実施例2〜5に係る半導体センサ装置も同様に実装することができる。
図12において、実施例6に係る電子装置は、半導体センサ装置80と、筐体90と、O−リング100と、バックアップリング110とを有する。
筐体90は、時計・携帯電話等の電子装置の収容部材であり、半導体センサ装置80の他、時計モジュール、電話モジュールといった本来的な機能を果たすモジュールを収容する。筐体90は、半導体センサ装置80を収容する凹形状の半導体センサ装置収容部91を有する。
O−リング100は、半導体センサ装置収容部90の底面と半導体センサ装置80との間に設けられ、半導体センサ装置80を半導体センサ装置収容部90内に弾性的に保持するための部材である。O−リング100は、例えば、ゴム等の弾性部材から構成される。
バックアップリング110は、O−リングのバックアップ用に用いられた部材であり、O−リング100が大きく変形することにより破損し、シール性が失われるのを防ぐために設けられた部材である。バックアップリング110には、例えば、軟性プラスチック、テフロン(登録商標)等が用いられてよい。
O−リング100及びバックアップリング110は、例えば図4、図6、図8、図11などに図示される基板10、13表面の外周部分と凹形状の半導体センサ装置収容部90との間で圧接されてもよい。凹部11、14は座ぐり穴として形成されるため、基板10、13の未加工部の表面の外周部分は凹部11、14部分の厚みよりも厚くなる。O−リング100及びバックアップリング110を基板10、13の外周部分に対して押し付ける構成とすることによって、半導体センサ装置80が押し込まれた時の応力に対する強度を確保できる。
半導体センサ装置80は、凹形状の半導体センサ装置収容部90に押し込まれるように挿入されることにより、電子装置に実装される。例えば、半導体センサ装置80が圧力センサとして構成された場合には、電子装置は、圧力センサ付き電子装置として構成される。
なお、半導体センサ装置80は、時計、携帯電話といった小型で携帯可能な電子装置に実装されることが一般的であるが、電子装置の種類は特に問わず、固定して用いられるものにも適用可能である。
図13は、本発明の実施例7に係る電子装置の一例を示した図である。実施例7においては、実施例6とは異なる態様の電子装置について説明する。なお、図13においては、実施例1に係る半導体センサ装置80を代表例として用いるが、実施例2〜5に係る半導体センサ装置も同様に実装することができる点は、実施例6と同様である。
図13において、実施例7に係る電子装置は、半導体センサ装置80と、筐体92と、板状ゴム101を有する。また、筐体92は、凹形状の半導体センサ装置収容部93を有する。
実施例7に係る電子装置においても、凹形状の半導体センサ装置収容部93の底面に弾性部材として、中央に貫通穴を有する板状ゴム101が設けられ、半導体センサ装置80が凹形状の半導体センサ装置収容部93に押し込まれるように挿入されている点で、実施例6と共通する。実施例6においては、O−リング100が用いられていたが、実施例7においては、円盤状の板状ゴム101が用いられている点で、実施例6と異なっている。板状ゴム101は、凹形状の半導体センサ装置収容部93と半導体センサ装置80との間に設けられ、半導体センサ装置80を弾性的に支持する点で、実施例6と同様である。
このように、板状ゴム101を用いて半導体センサ装置80を電子装置に実装するようにしてもよい。電子装置への実装の方法は、用途に応じて種々の方法を用いることができる。また、電子装置の種類も、実施例6と同様に種々のものに構成することができる。
図14は、本発明の実施例8に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図14(A)は、実施例8に係る半導体センサ装置の平面図であり、図14(B)は、図14(A)のA−A断面で切った平面の断面図である。
図14(A)、(B)に示すように、実施例8に係る半導体センサ装置は、基板10、凹部11、制御IC20、センサ素子30の構成及びそれらが封止材70で封止されている点は、実施例1〜5と同様である。また、シリンダー64の下端面が段差を有し、下方に突出した下端部64aが基板10の凹部11と接触し、外側に張り出した張り出し部64bが基板10の外周部を覆っている点で、図10に示した実施例5に係る半導体センサ装置と類似している。よって、実施例8に係る半導体センサ装置においても、実施例5に係る半導体センサ装置と同様に、シリンダー64の下端部64a及び張り出し部64bとで基板10の凹部11と係合し、位置決めを適切に行うことができる。
一方、実施例8に係る半導体センサ装置は、シリンダー64の張り出し部64bの上方がそのままシリンダー64の頂点まで延びてシリンダー64の上方全体で円筒を形成するのではなく、途中で内側に窪んで段差面64cを形成している点で、実施例5に係る半導体センサ装置のシリンダー62と異なっている。
図12において、半導体センサ装置80を筐体90に挿入した電子装置について、実施例6として説明したが、実施例6に係る電子装置においては、半導体センサ装置80を筐体90の凹形状の半導体センサ装置収容部91に挿入する際、O−リング100及びバックアップリング110を用いて半導体センサ装置80を保持する。ここで、バックアップリング110は、O−リング100が限界を超えて大きく変形し、破損してしまうことを防ぐべく、軟性プラスチック、テフロン(登録商標)等を用いて、半導体センサ装置80とは別体として設けている。
しかしながら、実施例8に係る半導体センサ装置においては、バックアップリング110の役割を、シリンダー64の段差面64cに担わせる。つまり、バックアップリング64の外側に、O−リング100を押圧し、その限度を超えた変形を規制する段差面64cを形成し、バックアップリング110を設けることを不要としている。このように、半導体センサ装置が電子装置の筐体90に収容されるときのことを考慮し、シリンダー64の外縁部に段差面64cを形成してもよい。バックアップリング110を不要とし、部品点数を減らしてコストの低減が図れるとともに、組み立ての際、バックアップリング110をO−リング100との間に挿入することが不要となるため、取り扱いが容易となり、組み立て労力も軽減することができる。
なお、上述のように、シリンダー64は、ステンレス等の金属材料、ポリフェニレンスルファイド(PPS)等のプラスチック、樹脂等、用途に応じて種々の材料から構成することができる。例えば、これらの材料を用いて、段差面64cを有する形状にシリンダー64を一体的に構成すればよい。
図14(C)は、実施例8に係る半導体センサ装置の平面図であり、図14(D)は、図14(C)に対応する正面図である。図14(E)は、実施例8に係る半導体センサの斜視図である。
図14(C)〜(E)に示すように、シリンダー64の外縁部に段差面64cが形成され、実施例8に係る半導体センサ装置を筐体90に収容する際、段差面64cでO−リング100の弾性変形を規制することができる構成となっていることが分かる。
図15は、本発明の実施例9に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図15(A)は、実施例9に係る半導体センサ装置の平面図であり、図15(B)は、図15(A)のA−A断面で切った平面の断面図である。
図15(A)、(B)において、実施例9に係る半導体センサ装置は、基板16が凹部11を有しない形状となっているが、シリンダー65の張り出し部65bが基板16の上面よりも下方に突出して形成され、基板16の側面の上部を覆っている点で、実施例1〜5、8と異なっている。また、シリンダー65の内側の下端部65aは、基板16と接触し、基板16の外側の上面と側面の2面を連続的にシリンダー65の下端部65aと張り出し部65bの内側面で覆う構成となっている。このように、基板16をシリンダー65が覆うようにして係合し、シリンダー65の位置決めが行われてもよい。
また、シリンダー65の張り出し部65bの上方は、実施例8に係る半導体センサ装置と同様に段差面65cを有し、図12で説明した電子装置の筐体90に収容される際、O−リング100の過度の弾性変形を規制することが可能な構成となっている。実施例8で説明したように、段差面65cは、図12におけるバックアップリング110と同様の機能を有し、更にバックアップリング110を設けるよりも電子装置の構成が簡素化され、製造コストの低減及び組み立て労力の軽減を図ることができる。
図15(C)は、実施例9に係る半導体センサ装置の平面図であり、図15(D)は、図15(C)に対応する正面図である。また、図15(E)は、実施例9に係る半導体センサ装置の斜視図である。
図15(C)〜(E)に示すように、シリンダー65の外縁部に段差面65cが形成され、実施例8に係る半導体センサ装置を筐体90に収容する際、段差面65cでO−リング100の弾性変形を規制することができる構成となっていることが分かる。
なお、その他の構成要素については、実施例1〜5、8と同様であるので、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図16は、本発明の実施例10に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図16(A)は、実施例10に係る半導体センサ装置の平面図であり、図16(B)は、図16(A)のA−A断面で切った平面の断面図である。
図16(A)、(B)において、実施例10に係る半導体センサ装置は、基板17が凹部11を有しない形状となっており、シリンダー66の張り出し部66bが基板17の上面よりも下方に突出して形成され、基板17の側面の上部を覆っている点で、実施例9に係る半導体センサ装置と同様である。また、シリンダー66の内側の下端部66aは、基板17と接触し、基板16の外側の上面と側面の2面を連続的にシリンダー65の下端部65aと張り出し部65bの内側面で覆う構成となっている点でも、実施例9に係る半導体センサ装置と同様である。かかる構成により、基板17をシリンダー66が覆うようにして係合し、シリンダー66の位置決めを行うことができる。
つまり、実施例10に係る半導体センサ装置は、基本的構成において実施例9に係る半導体センサ装置と類似した構成を有する。一方、シリンダー66の張り出し部66bの外側に張り出す量が実施例9に係る半導体センサ装置よりも小さく、張り出し部66bの上方の段差面66cの高さが実施例9に係る半導体センサ装置よりも高くなっている。
実施例10に係る半導体センサ装置のシリンダー66の段差面66cは、外側に張り出した面積が小さく、高さが高い形状を有するので、O−リング100の設けられるスペースが小さく、小さなO−リング100が用いられる場合であっても、確実にO−リング100の過度の弾性変形を抑制することができる。また、段差面66cを設けたことにより、バックアップリング110を不要とし、製造コスト低減と組み立て労力の軽減を図れる点は、実施例8、9で説明したのと同様である。このように、シリンダー66の張り出し部66b、段差面66cの形状は、用途に応じて種々変更することができる。
図16(C)は、実施例10に係る半導体センサ装置の平面図であり、図16(D)は、図16(C)に対応する正面図である。また、図16(E)は、実施例10に係る半導体センサ装置の斜視図である。
図16(C)〜(E)に示すように、実施例10に係る半導体センサ装置は、基板17上を覆うように、シリンダー66の張り出し部66bが正方形に張り出しており、その上に円筒形の張り出し部66dが形成された2段構成の張り出し部66b、66dを有している。そして、下段の張り出し部66bが、基板17よりも大きな面積を有して基板17を覆う構成となっている。このように、シリンダー66の張り出し部66b、66dを2段構成とし、基板17と円筒形の張り出し部66dとの間に平板状の張り出し部66bが存在する構成としてもよい。
このように、シリンダー66の構成は、用途に応じて種々の構成とすることができる。なお、その他の構成要素については、実施例1〜5、8、9と同様であるので、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図17は、本発明の実施例11に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図17(A)は、実施例11に係る半導体センサ装置の平面図であり、図17(B)は、図17(A)のA−A断面で切った平面の断面図である。
図17(A)、(B)において、実施例11に係る半導体センサ装置は、基板18に凹部11が形成されていない点で、実施例8〜10と同様であるが、シリンダー67と基板18との接触面に、両者が係合する構造が形成されていない点で、実施例8〜10と異なっている。一方、実施例11に係る半導体センサ装置は、シリンダー67は外側に張り出す張り出し部67bを有し、張り出し部67bの上方には、段差面67cが形成されている点で、実施例8〜10に係る半導体センサ装置と共通する。このように、特に基板18とシリンダー67との位置決め用の構造は設けず、シリンダー67の形状を、張り出し部67b及び段差面67cを有する構成としてもよい。
実施例11に係る半導体センサ装置においては、段差面67cを有するので、実施例8〜10に係る半導体センサ装置と同様に、図12で示した電子装置の筐体90の半導体センサ装置収容部91に挿入する際、バックアップリング110を用いることなく半導体センサ装置を挿入することができる。つまり、実施例11に係る半導体センサ装置においても、段差面67cを有することにより、部品数を減らして電子装置の製造コストを低減することができるとともに、半導体センサ装置を筐体90に取り付ける際の労力を低減することができる。
図17(C)は、実施例11に係る半導体センサ装置の平面図であり、図17(D)は、図17(C)に対応する正面図である。また、図17(E)は、実施例11に係る半導体センサ装置の斜視図である。
図17(C)〜(E)に示すように、実施例11に係る半導体センサ装置は、略正方形の基板18上に、基板18よりも1回り小さいシリンダー67の張り出し部67bが略正方形に張り出しており、その上に円筒形の張り出し部67dが形成された2段構成の張り出し部67b、67dを有している。つまり、基板18上に、1回り小さい下段の張り出し部67bと、円筒形状の張り出し部67d及び段差面67cとを有するシリンダー67が積層された構成となっている。
実施例11に係る半導体センサ装置は、シリンダー67の張り出し部67b、67dが2段構成を有する点で実施例10に係る半導体センサ装置と同様であるが、下段の張り出し部67bが基板18よりも小さな面積を有する点で、実施例10に係る半導体センサ装置と異なっている。このように、シリンダー67の構成は、用途に応じて種々の構成とすることができる。
なお、その他の構成要素については、実施例1〜5、8〜10と同様であるので、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図18は、本発明の実施例12に係る電子装置の一例を示した図である。実施例12においては、実施例11に係る半導体センサ装置を用いて、電子装置を構成した例について説明する。なお、電子装置は、実施例6で説明したように、例えば、時計や携帯電話等であってよい。
図18(A)は、実施例12に係る電子装置の平面図であり、図18(B)は、図18(A)のA−A断面で切った平面の断面図である。
図18(A)、(B)において、実施例12に係る電子装置は、筐体94と、半導体センサ装置81と、O−リング102と、ベース基板120とを有する。
筐体94は、半導体センサ装置81を収容するためのケーシングであり、半導体センサ装置81を収容できるスペースを確保すべく、窪み状の半導体センサ装置収容部95を有して、凹形状に構成される。また、収容した半導体センサ装置81が圧力を検出できるように、中央に通気口96を有し、外気と連通するように構成されている。
半導体センサ装置81は、実施例11で説明したものと同様の構成を有している。なお、図18(B)に示す断面構成おいては、張り出し部67b、67dの区別は付けられないので、張り出し部67bとして一括して表記して符号を付している。張り出し部67bの上方は段差面67cを構成し、O−リング102を押圧するとともに、O−リング102の収容空間を形成している。O−リング102の収容空間は、張り出し部67bの側面と、筐体94の窪みとの側面とで大きな隙間を発生させず、O−リング102が過度な弾性変形をし、当該隙間に入り込むことを防ぐ構成となっている。また、図12で示した実施例6と異なり、バックアップリング110が不要となっているため、電子装置の構造が簡素化されるとともに、半導体センサ装置の筐体94への装着も容易な構成となっている。
O−リング102は、実施例6で説明したように、半導体センサ装置収容部95の底面と半導体センサ装置81との間に設けられ、半導体センサ装置81を半導体センサ装置収容部95内に弾性的に保持し、例えば、ゴム等の弾性部材から構成される。
ベース基板120は、基板18を介して半導体センサ装置81を支持するための基板である。ベース基板120上に半導体センサ装置81を設け、ベース基板120を押圧して半導体センサ装置収容部95に挿入することにより、半導体センサ装置81を筐体94内に収容・保持することができる。
図18(C)は、実施例12に係る電子装置の平面図であり、図18(D)は、図18(C)のB−B断面で切った平面の断面図である。
図18(D)においては、筐体94の対角線をなすB−B断面で切った断面図が示されているが、シリンダー67の張り出し部67b、基板18及びベース基板120が横長になっている以外は、図18(B)と同様であり、構成に変化は無い。
図18(E)は、実施例12に係る電子装置の平面図であり、図18(F)は、図18(E)に対応する正面図である。
図18(F)において、シリンダー67の下段の張り出し部67bのみが露出しており、円筒形の張り出し部67dは、筐体94内に収容されていることが示されている。つまり、半導体センサ装置81においては、略正方形の張り出し部67bが筐体94に当接することによって半導体センサ装置収容部95への挿入が規制される構成となっている。尚、シリンダー67上端面が筐体94に当接することで半導体センサ装置収容部95への挿入が規制される構成としてもよい。
なお、実施例12においては、半導体センサ装置81として、実施例11に係る半導体センサ装置を用いた例を挙げて説明したが、実施例8〜10に係る半導体センサ装置も同様に実施例12に係る電子装置に適用することができる。
図19は、本発明の実施例13に係る半導体センサ装置の一例を示した図である。図19(A)は、実施例13に係る半導体センサ装置の一例の上面図であり、図19(B)は、図19(A)に示した実施例13に係る半導体センサ装置の一例のA−A断面図である。また、図19(C)は、図19(A)に示した実施例13に係る半導体センサ装置の一例のB−B断面図である。
図19(A)〜(C)に示されるように、実施例13に係る半導体センサ装置82は、基板19上に実装された制御IC20と、センサ素子30とを有する。また、制御IC20及びセンサ素子30の周囲を囲むように、基板19上にシリンダー68を備える。制御IC20及びセンサ素子30は、ともに基板19上に並列的に実装されているが、積層して実装されていてもよい。
図19(B)において、シリンダー68は、下端部68aと、基底部68bと、張り出し部68dと、段差面68cと、円筒部68eとを有する。円筒部68eは、最も小さい外径を有し、張り出し部68dが円筒部68eよりも大きい外径の円筒部を構成し、張り出し部68dが形成する円筒部上に円筒部68eが積層された形状を有する。そして、その外径の差から、段差面68cが形成される。また、張り出し部68dの下には、更に大きな外形を有し、基板19に近似した略四角形の平面形状を有する基底部68bが設けられている。つまり、基底部68bは、張り出し部68dよりも更に外側に張り出しており、張り出し部68dと基底部68bとの間にも段差が形成されており、全体として2段の段差面が形成されている。なお、張り出し部68dは、円筒部68eと同様に円筒形の外形を有するので、円筒部68eを第1の円筒部68e、張り出し部68dを第2の円筒部68dと呼んでもよい。
一方、図19(C)においては、張り出し部68dのみが外側に張り出しており、張り出し面68cは1つとなっている。これは、図19(A)に示されるように、B−B断面においては、張り出し部68dと基底部68bの外側の端部が一致しているからである。
なお、今までの実施例においては、張り出し部が2段ある場合であっても、両者の外形が同じであり、全体として1つとみなせる場合には、各々を張り出し部と呼んでいた。しかしながら、実施例13においては、張り出し部68dと基底部68bの外形が異なるため、両者を区別して呼ぶこととする。
図19(A)〜(C)に示すように、シリンダー68は、外形的には、基板19の外形に沿うように略四角形(正確には八角形)に形成された基底部68b上に、円筒状の張り出し部68dが積層され、更に張り出し部68dの上に外径が小さい円筒部68eが積層された形状を有する。
図19(B)、(C)に示すように、シリンダー68の内周面は、基底部68bの内周面68fと、張り出し部68dの内周面68gと、円筒部68eの下側の内周面68hと、円筒部68eの最上部の内周面68iから構成される。
図19(A)、(B)に示すように、シリンダー68の円筒部68eの内周面は、最上部の内周面68iは円形の開口を有するが、下側の内周面68hは八角柱の形状を有し、八角形の開口が形成されている。そして、八角形の形状は、張り出し部68dの内周面68g及び基底部68bの内周面68fまで連続している。なお、図19(B)、(C)は、各々図19(A)のA−A断面図及びB−B断面図ではあるが、内周面の八角形の角の部分を実線で示している。つまり、図19(B)、(C)において、八角形の面が各々3面ずつ示されている。
なお、図19(A)に示されるように、円筒部68eの内周面68hが形成する八角形は、正八角形ではなく、むしろ全体としては四角形に近似した形状となっている。つまり、八角形の各辺が等しいのではなく、基板19の形状と同様に四角形に近い形状を有するが、四つの角のみを切除して八角形を形成している。
このように、実施例13に係る半導体センサ装置82は、シリンダー68の内周面が多角形に構成されている点で、実施例1乃至12に係る半導体センサ装置80、81と異なっている。
なお、シリンダー68の内部には、ゲル状の防水樹脂からなる封止材70が充填される点は、今までの実施例1乃至12と同様である。また、シリンダー68がポリフェニレンスルファイド(PPS)等のプラスチック、樹脂等から構成されてよい点も、今までの実施例1乃至12と同様であるので、その説明を省略する。
また、シリンダー68の内周面において、基底部68bの内周面68fと張り出し部68dの内周面68gとの接続箇所68jは、丸め加工が施されており、角が発生しない形状とされている。これにより、封止材70がシリンダー68の内部に充填される際、気泡の混入を防止することができる。つまり、ゲル状の封止材70が充填されるシリンダー68の内周面において、角が存在すると、そこに封止材70が十分に充填されず、気泡が混入するおそれがある。特に、直角に近い角や、鋭角の角が存在する場合には、気泡が滞留し易い。よって、かかる気泡の発生を防止すべく、本実施例に係る半導体センサ装置82においては、異なる内周面68f、68g同士の接続箇所68jに、丸め加工を施し、角を消滅又は低減させている。同様に、張り出し部68dの内周面68gと円筒部68eの内周面68hとの接続箇所68kにも丸め加工を施し、接続箇所68kの角を消滅又は低減させ、封止材70を充填する際の気泡の発生を防止している。
図20は、本発明の実施例13に係る半導体センサ装置82の一例のシリンダー68Aの一例を示した図である。図20(A)は、実施例13に係る半導体センサ装置82の一例のシリンダー68Aの底面図であり、図20(B)は、実施例13に係る半導体センサ装置82の一例のシリンダー68Aの側面図である。また、図20(C)は、実施例13に係る半導体センサ装置82の一例のシリンダー68Aの上面図であり、図20(D)は、実施例13に係る半導体センサ装置82の一例のシリンダー68Aの斜視図である。更に、図20(E)は、図20(C)のA−A断面図であり、図20(D)は、図20(C)のB−B断面図である。
図20(A)〜(F)においては、丸め加工を施す前の実施例13に係る半導体センサ装置82のシリンダー68Aの構成の一例を示している。
図20(A)において、シリンダー68Aの底面図、図20(D)において、シリンダー68Aの斜視図が示されているが、図20(D)に示されるように、基底部68bの内周面68fにより形成される空間は、直方体に近似している空間であるが、正確には、八角形の平面形状が高さを有した空間である。つまり、長方形の直角を切除し、直角をなす二辺の間に一辺を挿入し、直角を鈍角化した八角形である。
このように、シリンダー68bの基底部68bの内周面68fは、長方形又は正方形に近い形状を形成することが好ましい。基底部68bは、図19で示したように、制御IC20及びセンサ素子30が収容される空間である。制御IC20及びセンサ素子30は、一般的には、長方形の形状を有することが多いので、これらを収容する空間の底面形状は、長方形に近似した形状であることが好まれる場合が多い。よって、本実施例に係る半導体センサ装置82のシリンダー68Aにおいては、基底部68bの内周面68bが形成する空間を、概略直方体に近似した空間としている。
一方、本実施例においては、基底部68bは、完全な長方形ではなく、長方形の4つの角を切除した八角形としている。これは、図19で説明したように、シリンダー68Aの内部に封止材70を充填する際、直角又は鋭角の角は少ない方が気泡は発生し難いため、直角を鈍角化して気泡の発生を抑制するためである。具体的には、長方形の直角を切除し、直角をなす二辺の間に一辺を挿入して八角形としたことにより、総ての角が135度となり、90度よりも鈍角化されている。このように、基底部68bの内周面68fにより形成される空間形状を多角柱とすることにより、気泡が発生し易い直角を無くすことができる。
なお、図20(D)においては、基底部68bの内周面68fにより形成される空間が八角柱として構成された例が挙げられているが、制御IC20及びセンサ素子30の収容に支障が無い程度の直方体に近似した形状であれば、八角形よりも多角の底面形状を有する多角柱として構成してもよい。例えば、四つの角に更に一辺を挿入し、十二角形として構成してもよい。この場合には、一つの角の角度を150度とすることができるので、更に90度を鈍角化し、気泡の発生を抑制することができる。
但し、基底部68bの内周面68bは、特に気泡が発生しなければ、四角形を底面とする直方体として構成してもよい。制御IC20及びセンサ素子30は、直方体の形状で構成されている場合が多いので、本来的には直方体の方が空間のロスが少なくて済むからである。
つまり、基底部68bの内周面68fが形成する空間は、全体として直方体に近似した形状であれば、種々の形状とすることができる。
一方、図20(C)に示すように、円筒部68eの下側の内周面68h及び張り出し部68dの内周面68gは、八角形以上の多角形の開口形状を有することが好ましい。図19においても説明したように、円筒部68eの最上端の内周面68iの開口形状は円形であるが、これは半導体センサ装置82を組み込む電子装置との関係上、最上端の開口を円形とすることが要請されているからである。これに対し、基底部68bの内周面は、上述のように、制御IC20及びセンサ素子30を収容する関係上、略直方体の内部空間を形成することが要請されている。つまり、シリンダー68は、最上部は円柱形、最下部は直方体の内部形状とすることが要請されている。この2つの異なる形状を、いずれかの箇所で急激に接続しようとすると、2つの形状の差が大きいことから、角を含む内部形状となってしまい、その角に気泡が発生するおそれが生じる。また、最上部の円柱形と最下部の直方体を曲面のみを使って接続しようとすると、シリンダー68の内周面の形状が複雑化し製作が困難になるおそれも生じる。
そこで、本実施例においては、図20(A)、(C)〜(F)に示すように、円筒部68eの下部の内周面68hを、四角形よりは円に近似した八角形の開口形状とし、張り出し部68dの内周面68gは、基底部68bの内周面68fの上端部と、円筒部68eの内周面68hの下端部とを接続する接続面として構成している。よって、円筒部68dの内周面68gは、八角錐の側面の一部を切り抜いたような、下方から上方に向かって開口が小さくなるような形状を有する。これにより、直方体に近い八角柱である基底部68bの内周面68fの内部空間と、円に近い八角柱である円筒部68eの内周面68hの内部空間とを、滑らかに接続することができる。
このように、張り出し部68dの内周面68gを、円筒部68eの内周面68hの下端部と基底部68bの内周面68fの上端部とを接続する接続面として機能させることにより、シリンダー68の内周面の上下を滑らかに接続することができ、気泡の発生し難い形状とすることができる。
また、張り出し部68dの内周面68g及び円筒部68eの内周面68hを多角形として構成することにより、これらを円筒による曲面で構成する場合よりも、内周面68g、68hの粗面化加工が容易となる。詳細は後述するが、樹脂の封止材70をシリンダー68の内部に塗布する際、内周面68g、68hの表面が滑らか過ぎると、樹脂が濡れ広がらずに、短時間の樹脂塗布が困難となる。
そこで、本実施形態に係る半導体センサ装置82においては、張り出し部68dの内周面68g及び円筒部68eの下側の内周面68hをシボ面加工し、粗面化する。これにより、封止材70の濡れ性が向上し、短時間での樹脂の塗布が可能となる。
ここで、張り出し部68dの内周面68g及び円筒部68eの下側の内周面68hをシボ面加工は、電極を内周面68g、68hに接触させ、放電を発生させて行うので、円周面のような曲面で形成されている場合よりも、平面で構成されている場合の方が粗面化処理を容易に十分に行うことができ、短時間で樹脂の塗布が可能なシリンダー68に構成することができる。
なお、粗面化処理は、電極を用いた放電による粗面化処理に限定されず、種々の粗面化処理が採用されてよいが、いずれの処理を採用する場合であっても、内周面68g、68hが曲面である場合よりも、平面である場合の方が加工容易な場合が多い。
よって、本実施例に係る半導体センサ装置82においては、張り出し部68dの内周面68g及び円筒部68eの下側の内周面68hを多角形の開口部とするとともに、その表面を粗面化することにより、気泡が発生し難く、短時間で樹脂の塗布が可能なシリンダー68とすることができる。
なお、基底部68bの内周面68fの上端と張り出し部68dの内周面68gの下端とが接続されることから、基底部68bの底面が形成する多角形と、張り出し部68dの内周面68g及び円筒部68eの下側の内周面68hが形成する多角形は、同じ角数の多角形であることが好ましい。その方が、基底部68bの内周面68fの多角形をなす各面と、張り出し部68dの内周面68gの多角形をなす各面とが一対一で対応し、構成及び加工が容易だからである。
しかしながら、基底部68bの内周面68fが形成する多角形と、張り出し部68dの内周面68gが形成する多角形とで、多角形の角数が一致することは必須ではなく、用途に応じて種々の構成としてよい。例えば、一つの面に二つの面が接続されるような構成も可能であるので、基底部68bの内周面68fが形成する多角形と、張り出し部68dの内周面68gが形成する多角形は、種々の組み合わせとすることができる。
なお、半導体センサ装置82の製造の際の歩留まりを高める観点からは、基底部68bの内周面68fをなるべく小さく構成し、円筒部68eの内周面68h、68iをなるべく大きく構成し、上下の大きさの相違が大きくならない構成とすることが好ましい。封止材70をシリンダー68の内部に充填する際、樹脂の充填量が変化しても、樹脂の上端の位置が変化し難いからである。
しかしながら、基底部68bに収容されるセンサ素子30は、表面が樹脂をはじく性質を有しており、あまり内周面68fに接近させて配置すると、そこに気泡が発生するおそれがあるため、ある程度内周面68fとの距離を保って配置することが好ましい。また、制御IC20とセンサ素子30とは、電気的にはワイヤボンディングにより接続するが、あまり両者が接近していると、両者を接続するボンディングワイヤが短くなり過ぎ、その強度が弱くなってしまう。よって、ボンディングワイヤの強度を保つためにも、センサ素子30と制御IC20とをある程度離間させて配置する必要がある。これらの制約条件を考慮すると、基底部68bの内周面68fはある程度大きくならざるを得ないが、このことが、基底部68bの内周面68fでの角部の発生を招き、気泡の発生を誘発する要因となってしまう。本実施例に係る半導体センサ装置82においては、多角形の接続面を有する張り出し部68dの内周面68gを設けることにより、そのような気泡の発生を抑制する構成を実現している。
図20(E)、(F)においては、基底部68bの内周面68fと張り出し部68dの内周面68gとの接続箇所68j及び張り出し部68dの内周面68gと円筒部68eの内周面68hとの接続箇所68kについて、角の丸め処理がなされておらず、各々の内周面68f、68g、68hがそのまま接続された状態が示されている。角を示すことにより、本実施例に係る半導体センサ装置82のシリンダー68の内周面の構造が明確に示されており、各内周面68f、68g、68hが多角形の面を備えていることが分かる。
図21は、本発明の実施例13に係る半導体センサ装置82のシリンダー68の一例の構成を示した図である。図21(A)は、本発明の実施例13に係る半導体センサ装置82のシリンダー68の一例を示した平面図であり、図21(B)は、図21(A)のA−A断面図であり、図21(C)は、図21(A)のB−B断面図である。また、図21(D)は、本発明の実施例13に係る半導体センサ装置82のシリンダー68の一例の上面斜視図であり、図21(E)は、本発明の実施例13に係る半導体センサ装置82のシリンダー68の一例の下面斜視図である。
図21(B)、(C)において、実施例13に係る半導体センサ装置82のシリンダー68の断面図が示されている。基底部68bの内周面68fと張り出し部68dの内周面68gとの接続箇所68j、及び張り出し部68dの内周面68gと円筒部68eの下側の内周面68hとの接続箇所68kにおいて、角を丸める丸め加工処理が行われ、角のラインが消滅している点で、図20(E)、(F)に示した断面図と異なっている。
図21(B)、(C)に示すように、接続箇所68j、68kの丸め加工を行ったことにより、円筒部68eの内周面68h、張り出し部68bの内周面68g、基底部68bの内周面68fと続く内周面のラインが、滑らかにS字を描くような形状となっている。このような、角を消滅させた滑らかな曲面で内周面68h、68g、68fを繋ぐことにより、シリンダー68の内部に封止材70を充填したときに、気泡の発生を防止することができる。
また、図21(D)に示すように、シリンダー68の底面は、四角形に近似した形状を有し、図21(E)に示すように、シリンダー68の上面は、円形の開口を有している。そして、シリンダー68の内部を八角形の角柱、角錐の開口で順次接続し、シリンダー68の内周面68f、68g、68iを構成している。かかる構成により、制御IC20やセンサ素子30の直方体の部品の収容と、円筒形の上端開口という構成上の要請に応えるとともに、封止材70を気泡の混入無く充填し、遮光性を高めるという品質上の要請にも応えることができる。
図22は、本発明の実施例13に係る半導体センサ装置82のシリンダー68の一例の粗面化加工の範囲を示した図である。
図22において、シリンダー68の断面構成が示されているが、粗面化加工範囲68tが、張り出し部68dの内周面68g及び円筒部68eの下側の内周面68hに亘って示されている。上述のように、シリンダー68の内周面にシボ面加工を施すことにより、封止材70として用いられる樹脂の濡れ性を高め、内周面の隅にまで封止材70が行き亘り、気泡が発生しにくく、短時間でシリンダー68の内部に樹脂を塗布することが可能となる。
図22に示されるように、本実施例においては、粗面化加工範囲68tを、張り出し部68dの内周面68g及び円筒部68eの下側の内周面68hに限定しており、基底部68bの内周面68fには形成していない。これは、基底部68bの内周面68f内には、センサ素子30が収容されて配線で外部と接続されるため、センサ素子30と基底部68bの内周面68fとの距離にばらつきが生じたり、容量ばらつきが発生したりすることを防止するべく、寸法精度の方を重視したためである。また、金型を用いてシリンダー68を加工する際、基底部68bが金型の雄型と接触する箇所となり、バリが発生するおそれを考慮したためである。
なお、粗面化処理は、例えば、電極を用いた放電により表面を損傷させる加工であってもよいし、その他の加工であってもよい。
また、粗面化による表面粗さは、用途に応じて種々の範囲とすることができるが、例えば、十点平均粗さRzで10〜30μmの範囲としてもよいし、好ましくは15〜25μmの範囲としてもよい。更に好適には、20μm付近の表面粗さRzに設定してもよい。
このように、シリンダー68の内周面の所定範囲に粗面化処理を行うことにより、シリンダー68の内周面68g、68hの濡れ性を向上させ、製作時間の短縮を図ることができる。
なお、実施例13に係る半導体センサ装置82を、図18に示したように、O−リング102を用いて、筐体94に収容し、電子装置として構成してもよい点は、実施例12と同様であるので、この点については、説明を省略する。
また、実施例13においては、基底部68bの内周面68fにより形成される空間を八角柱、張り出し部68dの内周面68gにより形成される空間を八角錐の一部、円筒部68eの内周面68hにより形成される空間を八角柱とした例を挙げて説明したが、種々の角数、及び種々の角数の組み合わせとすることができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
10、13、16〜18 基板
11、14 凹部
12、14 側面
20 制御IC
30 センサ素子
40 パッド
50 配線
60〜68 シリンダー
62b、64b〜67b、66d、67d 張り出し部
64c〜67c 段差面
70 封止材
80、81、82 半導体センサ装置
90、92、94 筐体
91、93、95 半導体センサ装置収容部
100、102 O−リング
101 板状ゴム

Claims (14)

  1. 電子装置の所定の収容部に弾性部材を介して収容可能に構成された半導体センサ装置であって、
    センサ素子と、
    該センサ素子が実装される基板と、
    該基板上に載置され、前記センサ素子の周囲を覆う中空部材と、
    該中空部材に充填され、前記センサ素子を覆う封止材と、を有し、
    前記中空部材の厚さ方向外側には、内側よりも高さが低く、前記電子装置に収容されるときに前記弾性部材を押圧する段差面が形成され
    前記中空部材の基底部の内周面が形成する空間は、鈍角を有する多角柱の空間である半導体センサ装置。
  2. 前記中空部材は、第1の外径を有する第1の円筒部を、該第1の外径よりも大きい第2の外径を有する第2の円筒部上に積載した外形形状により、前記段差面を形成する請求項1に記載の半導体センサ装置。
  3. 前記基板は、略四角形の形状を有し、
    前記中空部材の前記基底部は、前記基板の外形に略沿った外形を有する請求項2に記載の半導体センサ装置。
  4. 前記基底部の内周面により形成された内部空間は、直方体に近似した形状の空間を含み、
    前記第1の円筒部の内周面により形成された内部空間は、少なくとも最上部に円柱状の空間を含む請求項3に記載の半導体センサ装置。
  5. 前記第2の円筒部の内周面は、前記基底部の内周面と、前記第1の円筒部の内周面とを接続する接続面である請求項4に記載の半導体センサ装置。
  6. 前記第1の円筒部の内周面により形成された内部空間は、前記円柱状の空間の下に、前記鈍角を有する多角柱の空間を形成し、
    前記接続面は、前記多角柱の各面に対応した接続面を有する請求項5に記載の半導体センサ装置。
  7. 前記多角柱は、八角柱以上の角を有する多角柱である請求項6に記載の半導体センサ装置。
  8. 前記直方体に近似した形状の空間は、長方形の四つの直角を切除するとともに、該直角をなす二辺の間に単数又は複数の辺を挿入して形成される多角形が高さを有して形成された空間である請求項7に記載の半導体センサ装置。
  9. 前記多角柱及び前記多角形は、角の数が同数である請求項8に記載の半導体センサ装置。
  10. 前記多角柱は八角柱であり、
    前記多角形は八角形である請求項9に記載の半導体センサ装置。
  11. 前記接続面は、前記基底部の内周面との接続箇所及び前記第1の円筒部との接続箇所において、角が発生しないように丸め加工された請求項5乃至10のいずれか一項に記載の半導体センサ装置。
  12. 前記第1の円筒部の内周面、前記第2の円筒部の内周面及び前記基底部の内周面は、前記中空部材の肉厚が前記第1の円筒部、前記第2の円筒部及び前記基底部において略一定となるように、前記第1の円筒部及び前記基底部の外形に略沿った前記第1の円筒部の内周面と前記基底部の内周面とを、前記接続面が略S字形状をなして接続している請求項11に記載の半導体センサ装置。
  13. 前記接続面及び前記第1の円筒部の前記多角柱の空間を形成する内周面が粗面化されている請求項5乃至12のいずれか一項に記載の半導体センサ装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の半導体センサ装置と、
    該半導体センサ装置を収容する凹形状の半導体センサ装置収容部を有する筐体と、
    該半導体センサ装置収容部の底面と、前記半導体センサ装置の前記段差面とが形成する空間内に設けられた弾性部材と、を有する電子装置。
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