JP2015224627A - 多気筒エンジンの冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】気筒間での温度差を小さく抑えることのできる多気筒エンジンの冷却構造を提供する。
【解決手段】シリンダブロック3に形成されたウォータジャケット33に収容されるスペーサ部材40を設け、スペーサ部材40に、シリンダボア壁32aを囲むスペーサ本体部41と、当該スペーサ本体部41の外周面からジャケット内側面33bに向かって突出する仕切壁51を設け、仕切壁51を、ウォータポンプ5と連通する導入口36aとスペーサ本体部41の外周面との間の空間の少なくとも一部をシリンダヘッド側と反シリンダヘッド側とに区画するように、導入口36aと対向する位置においてスペーサ本体部41の周方向に延びる形状とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の気筒のシリンダと、これらシリンダのシリンダボア壁を囲むウォータジャケットとが形成されたシリンダブロックを有する多気筒エンジンの冷却構造に関する。
従来、エンジンの冷却構造として、シリンダブロックにシリンダボア壁を囲むようにウォータジャケットを形成し、このウォータジャケットにウォータポンプから圧送された冷却液を導入してエンジンを冷却する構造が知られている。
また、冷却性能の向上等を目的として、特許文献1に開示されるように、上記ウォータジャケット内にウォータジャケットの内部空間を区画するスペーサ部材を設けることが検討されている。具体的には、特許文献1には、ウォータポンプから圧送された冷却液をウォータジャケットに導入するための導入部がシリンダブロックに設けられるとともに、この導入部の開口部分と対向して上下に延びる板状の規制部材を備えたスペーサ部材がウォータジャケットに収容された構造が開示されている。この構造では、上記規制部材により、導入部から流入した冷却液がシリンダブロックの排気側の部分を通らずに吸気側の部分およびシリンダヘッド側に向かうのが抑制され、これによりシリンダブロックの排気側の部分を流通する冷却液流量が確保されエンジンが効率よく冷却される。
特許第4547017号公報
上記特許文献1の構造によれば、比較的高温になりやすいシリンダブロックの排気側部分を効率よく冷却して、この排気側部分と吸気側部分の温度差を小さくすることができると考えられる。しかしながら、この構造では、ウォータジャケット内での冷却液の流通が停止される一方ウォータポンプが駆動している場合に生じる気筒間での温度差を小さくすることはできず、この温度差に伴って燃焼状態が気筒間でばらついてしまうという問題が生じる。
具体的には、冷却液をウォータジャケットに圧送するウォータポンプとしてエンジンにより強制的に駆動されるものが用いられる場合には、シリンダの温度を高めること等を目的として、ウォータジャケットの出口を閉鎖する等によりウォータジャケット内での冷却液の流通を停止した場合であっても、エンジンの駆動に伴ってウォータポンプは駆動され、ウォータジャケットのうちウォータポンプと連通する部分付近の冷却液は撹拌される一方、他の部分の冷却液は撹拌されないという状態になり、ウォータポンプと連通する部分付近に設けられた気筒と、他の気筒との間で温度差が生じてしまう。すなわち、ウォータポンプと連通する部分付近では、上記撹拌によって、シリンダブロックのうち温度の高いシリンダヘッド側すなわち燃焼室に近い部分の周囲に存在する高温の冷却液と、反シリンダヘッド側すなわち燃焼室から離れた部分に位置する比較的低温の冷却液とが対流するため、燃焼室付近の温度が他の気筒よりも低くなり、燃焼室より離れた部分の温度が他の気筒よりも高くなる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、気筒間での温度差を小さく抑えることのできる多気筒エンジンの冷却構造を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、複数の気筒のシリンダと、これらシリンダのシリンダボア壁とが形成されたシリンダブロックを有する多気筒エンジンの冷却構造であって、上記シリンダブロックに形成されて、上記シリンダボア壁と当該シリンダボア壁を囲むジャケット内側面とにより区画されたウォータジャケットと、上記エンジンにより駆動されることで上記ウォータジャケットに冷却液を圧送するウォータポンプと、上記シリンダブロックに形成されて、上記ジャケット内側面に開口する導入口を有し、上記ウォータポンプにより圧送された冷却液を上記ウォータジャケットに導入する導入部と、上記ウォータジャケットに収容されるスペーサ部材とを備え、上記スペーサ部材は、上記シリンダボア壁を囲むスペーサ本体部と、当該スペーサ本体部の外周面から上記ジャケット内側面に向かって突出する仕切壁とを有し、上記仕切壁は、上記導入口と上記スペーサ本体部の外周面との間の空間の少なくとも一部をシリンダヘッド側と反シリンダヘッド側とに区画するように、上記導入口と対向する位置において上記スペーサ本体部の周方向に延びていることを特徴とする多気筒エンジンの冷却構造を提供する。(請求項1)。
本発明によれば、ウォータポンプと連通する導入部の導入口と対向する位置にスペーサ本体部からウォータジャケットの内側面に向かって突出するとともに周方向に延びる仕切壁が設けられて、この仕切壁により、導入口とスペーサ本体部の外周面との間の空間がシリンダヘッド側と反シリンダヘッド側とに区画されているので、ウォータポンプの駆動に伴う冷却液の撹拌によってウォータポンプと連通する導入部の導入口付近において比較的高温のシリンダヘッド側の冷却液と比較的低温の反シリンダヘッド側の冷却液とが対流するのを抑制することができ、導入口付近に配置された気筒と他の気筒との間に生じる温度差をより確実に小さく抑えることができる。
本発明において、上記仕切壁は、上記導入口のシリンダヘッド側の端部と対向する位置に配置されているのが好ましい(請求項2)。
このようにすれば、ウォータポンプによる撹拌の影響を仕切壁よりも反シリンダヘッド側の部分にとどめることができ、シリンダヘッド側と反シリンダヘッド側との間の冷却液の対流をより確実に小さく抑えることができる。
また、本発明において、上記複数のシリンダは、所定の気筒配列方向に沿って配列されており、上記導入口は、気筒配列方向端部に配置されたシリンダの外側に配置されており、上記スペーサ部材は、そのスペーサ本体部の外周面のうち上記導入口と対向する部分から、それぞれ上記ジャケットの内側面に向かって突出する分流壁と第1立壁と第2立壁とを有し、上記分流壁は、上記仕切壁よりも反シリンダヘッド側の位置において上記スペーサ本体部の周方向に延びる形状を有し、上記第1立壁は、上記分流壁から上記仕切壁に向かって延びる形状を有し、上記第2立壁は、上記分流壁から反シリンダヘッド側に延びる形状を有し、上記第1立壁と上記第2立壁とは、気筒配列方向について互いに離間した位置に配置されているのが好ましい(請求項3)。
このようにすれば、仕切壁に加えて分流壁によっても、導入口とスペーサ本体部の外周面との間の空間がシリンダヘッド側と反シリンダヘッド側とに区画されて、シリンダヘッド側の冷却液と反シリンダヘッド側の冷却液との間の対流を抑制することができるため、気筒間の温度差をより確実に小さく抑えることができる。さらに、これら仕切壁と分流壁と、第1立壁および第2立壁とによって、導入口からウォータジャケットに導入された冷却液をウォータジャケットの気筒配列方向一方側と他方側とに分流することができるため、エンジンを効果的に冷却することができる。特に、導入口が気筒配列方向端部に配置されたシリンダの外側に配置されていることにより、気筒配列方向一方側に分流した冷却液をウォータジャケットのうち気筒配列方向と直交する方向の一方側に向かわせ、気筒配列方向他方側に分流した冷却液を気筒配列方向と直交する方向の他方側に向かわせることができ、より効果的にエンジンを冷却することができる。
また、本発明において、上記スペーサ部材は、そのスペーサ本体部の外周面から上記ジャケットの内側面に向かって突出するとともに、当該スペーサ本体部のほぼ全周にわたってこのスペーサ本体部の周方向に延びて反シリンダヘッド側において上記スペーサ本体部の外周面と上記ウォータジャケットの内側面との間に冷却液が流通する冷却液経路を形成する区画壁を有するのが好ましい(請求項4)。
このようにすれば、区画壁によってもシリンダヘッド側と反シリンダヘッド側との間での冷却液の対流を抑制することができ、気筒間の温度差をより確実に小さくすることができる。
ここで、上記区画壁は、上記仕切壁と連続しているのが好ましい(請求項5)。
このようにすれば、区画壁と仕切壁とによりウォータジャケットの外周側部分全体をシリンダヘッド側と反シリンダヘッド側とに区画することができ、上記冷却液の対流を抑制して、気筒間の温度差をより確実に小さくすることができる。
また、上記構成において、上記スペーサ本体部は、そのシリンダヘッド側の部分が反シリンダヘッド側の部分よりもシリンダから離間する位置に配置されることによって形成された段部を有し、上記段部が、上記区画壁を構成し、上記区画壁によりシリンダヘッド側においてスペーサ本体部の内周面と各シリンダの外周面との間に冷却液が流通する冷却液経路が形成されているのが好ましい(請求項6)。
このようにすれば、比較的簡単な構成で区画壁を設けることができるとともに、ウォータジャケットのうちスペーサ本体部よりもシリンダ側の部分において、よりシリンダヘッドに近く高温となる部分に冷却液が流通する冷却液経路を確保することができ、シリンダボア壁を効果的に冷却することができる。
また、本発明において、上記スペーサ本体部は、上記ウォータジャケット全体をシリンダ側と反シリンダ側とに区画するように、当該ウォータジャケットの反シリンダヘッド側の端部からシリンダヘッド側の端部まで延びており、上記スペーサ本体部には、上記各シリンダボア間と対向する位置に、上記ウォータジャケットのうち当該スペーサ本体部よりもシリンダ側の部分と反シリンダ側の部分とを連通する導入孔が形成されているのが好ましい(請求項7)。
このようにすれば、スペーサ本体部によってウォータジャケットの内部空間全体がシリンダ側と反シリンダ側とに区画されるため、このスペーサ本体部よりも反シリンダ側で生じるウォータポンプの撹拌およびこれに伴う冷却液の対流の影響が、シリンダ側すなわちシリンダボア壁に及ぶのをより確実に回避することができ、この対流により生じるシリンダボアの気筒間での温度差をより小さく抑えることができる。また、各導入孔より各シリンダボア間に冷却液が導入されるため、高温となり易い各シリンダボア間を効果的に冷却することができる。
以上のように、本発明によれば、気筒間でのシリンダボア壁の温度差を小さく抑えることができる。
本発明の実施形態に係る多気筒エンジンの冷却装置の全体構成を示すブロック図である。 シリンダブロック周辺の概略分解斜視図である。 シリンダブロックの上面図である。 スペーサを排気側から見た斜視図である。 スペーサを吸気側から見た斜視図である。 スペーサを排気側から見た側面図である。 スペーサを吸気側から見た側面図である。 図3のVIII−VIII線断面図である。 図3のIX−IX線断面図である。 図3のX−X線断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るエンジンの冷却構造を図面に基づいて説明する。
(1)全体構成
図1に示すように、エンジン2は、シリンダブロック3と、シリンダブロック3にガスケット70(図2参照)を介して締結されるシリンダヘッド4とを含んでいる。本実施形態では、エンジン2は、4つの気筒(第1〜第4気筒♯1〜♯4)が直列に配列された直列4気筒エンジンであり、シリンダブロック3には、4つの略円筒状のシリンダが所定の方向に並んで形成されている。エンジン2は、いわゆるクロスフロー型のエンジンであり、エンジン2の吸気系および排気系は気筒配列方向と直交する方向の一方側と他方側とにそれぞれ設けられている。各図において、「IN」は吸気側を意味し、「EX」は排気側を意味している。以下、適宜、気筒配列方向を左右といい、第1気筒♯1側を右、第4気筒♯4側を左という。また、以下、シリンダの軸方向を上下方向といい、シリンダヘッド側を上、反シリンダヘッド側を下というとともに、この上下方向の位置を高さ位置という場合がある。また、シリンダの径方向内側を単に内側、径方向外側を単に外側という場合がある。なお、図1では、シリンダブロック3は上方から見たもの、シリンダヘッド4は下方から見たものとして示しているため、シリンダブロック3とシリンダヘッド4とで吸気側と排気側との位置関係が逆になっている。
シリンダブロック3およびシリンダヘッド4には、それぞれ、冷却液が流通するウォータジャケット33、61が形成されており、シリンダブロック3およびシリンダヘッド4を含むエンジン2は、この冷却液により適宜冷却される。以下、シリンダブロック3に形成されたウォータジャケット33をブロック側ジャケット33といい、シリンダヘッド4に形成されたウォータジャケット61をヘッド側ジャケット61という。
シリンダブロック3には、エンジン2により強制的に駆動されるウォータポンプ5が取り付けられており、ウォータジャケット33、61にはこのウォータポンプ5により冷却液が圧送される。詳細には、ウォータポンプ5は、エンジン2のクランクシャフト(不図示)に連結されており、クランクシャフトの回転すなわちエンジン2の回転に伴って冷却液を圧送する。
シリンダブロック3には、後述するようにウォータポンプ5の吐出口と連通する導入部36が形成されている。ウォータポンプ5から吐出された冷却液は、この導入部36からブロック側ジャケット33に流入する。ブロック側ジャケット33に流入した冷却液は、ヘッド側ジャケット61に流入し、シリンダヘッド4に形成された導出口62からエンジン2の外部に排出され、適宜、ラジエータ(不図示)等を通過した後、再びウォータポンプ5に戻る。
導出口62には、運転条件等に応じて開閉されるバルブ(不図示)が設けられており、このバルブが開/閉されることで、ヘッド側ジャケット61から外部への冷却液の導出ひいてはウォータジャケット33、61内の冷却液の流通が実行/停止される。例えば、暖機運転中において早期にエンジン2の温度を高めたい場合等には、このバルブが閉じられ冷却液の流通が停止されて、冷却液によるエンジン2の冷却が禁止される。
(2)シリンダブロック
シリンダブロック3の詳細構造について説明する。
図2は、シリンダブロック3周辺の分解斜視図である。図3は、シリンダブロック3周辺の概略平面図である。
上述のように、シリンダブロック3には、4つの略円筒状のシリンダが形成されている。各シリンダのシリンダボア32は互いに結合されており、シリンダブロック3には、4つのシリンダを囲むシリンダボア壁32aが形成されている。
シリンダブロック3に形成されたウォータジャケット33すなわちブロック側ジャケット33は、シリンダボア壁32aを囲むように形成されている。すなわち、ブロック側ジャケット33は、シリンダボア壁32aとこのシリンダボア壁32aを囲むジャケット内側面33bとで区画されている。ブロック側ジャケット33は、無端の凹溝であり、シリンダブロック30の上面31に連続して開口している。ブロック側ジャケット33内には、ブロック側ジャケット33内の空間を区画するスペーサ40が挿入されている。このスペーサ40の詳細は後述する。
シリンダブロック3には、ウォータポンプ5の吐出口とブロック側ジャケット33とに連通する導入部36が形成されている。この導入部36は、ジャケット内側面33bに開口する導入口36aを有しており、ウォータポンプ5から圧送された冷却液は、この導入部36および導入口36aを介してブロック側ジャケット33に導入される。本実施形態では、導入部36および導入口36aは、シリンダブロック3の右端部の排気側に設けられている。すなわち、導入部36および導入口36aは、右側端(気筒配列方向端部)に位置する第1気筒のシリンダの排気側部分の外側に設けられている。また、導入部36および導入口36aは、シリンダブロック3の上端よりも下方の位置に設けられている。本実施形態では、導入部36および導入口36aは、左右方向について、第1気筒のシリンダの左右中央部分と対応する位置に設けられている。
ブロック側ジャケット33のうち導入口36a付近の部分は、外側(反シリンダ側、すなわち、シリンダから離間する方向)に膨出しており、この部分には膨出部33cが設けられている。
具体的には、図3等に示すように、ジャケット内側面33bのうち第2〜第4気筒のシリンダボア32と対向する部分および第1気筒のシリンダボア32の吸気側部分と対向する部分は、シリンダボア32と近接した位置でシリンダボア32とほぼ平行に延びている。これに対して、ジャケット内側面33bのうち第1気筒のシリンダボア32の排気側部分と対向する部分は、第1気筒と第2気筒との連結部分から右側に向かうに従って外側すなわちシリンダボア32から離間する方向に膨出している。この膨出部33cは、導入口36aの右端と対向する位置まで延びており、ジャケット内側面33bは、導入口36aの右端においてシリンダボア32側に折れ曲がった後、シリンダボア32とほぼ平行に延びている。なお、図2、3等には、膨出部33cの上端付近の右側に下方にわずかに凹む段部(底面が後述する第1横壁51と同じあるいはそれよりも上方に位置するように形成されたもの)が形成されたものを例示したが、この段部は省略してもよい。
(3)ガスケット
ガスケット70の詳細構造について説明する。
ガスケット70は、複数の金属板を重ね合わせた後これら金属板の複数個所をかしめて一体化することで形成された金属製のシートガスケットである。シリンダブロック3とシリンダヘッド4とは、このガスケット70を間に挟んだ状態で複数のヘッドボルト(不図示)により締結される。なお、シリンダブロック3およびガスケット70には、これらヘッドボルトが挿通、螺合するボルト穴が形成されているが、図では省略している。
ガスケット70は、その全体形状がシリンダブロック3の上面31に対応する形状に形成されており、ガスケット70には、4つのシリンダに対応する位置に4つの円孔71が設けられている。
ガスケット70には、その表裏を貫通して、ブロック側ジャケット33と、シリンダヘッド4に設けられたウォータジャケット61すなわちヘッド側ジャケット61とを相互に連通する複数の連通孔72a、72b、73a〜73c、74a〜74cが設けられている。
図2および図3に示すように、2つの第1連通孔72a、72bは、ガスケット70の右端部に形成されており、ブロック側ジャケット33の右端と対応する位置に設けられている。
3つの第2連通孔73a〜73cは、ガスケット70の吸気側の部分に形成されている。より詳細には、これら第2連通孔73a〜73cは、ブロック側ジャケット33の吸気側の部分のうち、シリンダボア32の連結部分であってシリンダボア32に近接する部分と対応する位置に設けられている。すなわち、最も左側に位置する第2連通孔73aは、第4気筒のシリンダボア32と第3気筒のシリンダボア32との吸気側の連結部分であってこれらシリンダボア32に近接する位置に設けられており、左右中央に位置する第2連通孔73bは、第2気筒のシリンダボア32と第3気筒のシリンダボア32との吸気側の連結部分であってこれらシリンダボア32に近接する位置に設けられており、最も右側に位置する第3連通孔73cは、第2気筒のシリンダボア32と第1気筒のシリンダボア32との吸気側の連結部分であってこれらシリンダボア32に近接する位置に設けられている。
3つの第3連通孔74a〜74cは、ガスケット70の排気側の部分に形成されている。より詳細には、これら第3連通孔74a〜74cは、ブロック側ジャケット33の排気側の部分のうち、シリンダボア32間(シリンダボア32の連結部分)であってシリンダボア32よりの部分と対応する位置に設けられている。すなわち、最も左側に位置する第3連通孔74aは、第4気筒のシリンダボア32と第3気筒のシリンダボア32との排気側の連結部分であってこれらシリンダボア32に近接する位置に設けられており、左右中央に位置する第3連通孔74bは、第2気筒のシリンダボア32と第3気筒のシリンダボア32との排気側の連結部分であってこれらシリンダボア32に近接する位置に設けられており、最も右側に位置する第3連通孔74cは、第1気筒のシリンダボア32と第2気筒のシリンダボア32との排気側の連結部分であってこれらシリンダボア32に近接する位置に設けられている。
(4)スペーサ
ブロック側ジャケット33内に収容されるスペーサ40の詳細構造について説明する。
図4は、排気側から見たスペーサ40の斜視図である。図5は、吸気側から見たスペーサ40の斜視図である。図6は、排気側から見たスペーサ40の側面図である。図7は、吸気側から見たスペーサ40の側面図である。また、図8は、図3のVIII−VIII線断面図、図9は、図3のIX−IX線断面図、図10は、図3のX−X線断面図である。
(4−1)スペーサ本体部
スペーサ40は、シリンダボア壁32aを囲むスペーサ本体部41を有している。本実施形態では、スペーサ本体部41は、シリンダボア壁32aに沿って平面視で4つの円が若干オーバーラップしてつながった無端の筒状部材であり、シリンダボア壁32aの全周を囲んでいる。スペーサ本体部41は、シリンダボア壁32aの外周面33aと近接して対向する内周面、および、ジャケット内側面33bと近接して対向する外周面を有している。すなわち、スペーサ本体部41は、上下方向に延びて、シリンダボア壁32aの外周面33aおよびジャケット内側面33bとそれぞれ所定の間隔をあけて収容されるような板厚(つまり凹溝であるブロック側ジャケット33の幅よりも薄い板厚)を有している。
スペーサ本体部41は、シリンダブロック3の上面31から突出しないような高さ(つまり凹溝であるブロック側ジャケット33の深さよりも低い高さ)を有している。本実施形態では、スペーサ本体部41は、その上端がシリンダブロック3の上面31とほぼ同じ高さとなるような高さに設定されている。これに伴い、ブロック側ジャケット33の内側空間は、その全体にわたってスペーサ本体部41により内側(シリンダ側)と外側(反シリンダ側)とに区画されている。
スペーサ本体部41の下端部には、その全周にわたってジャケット内側面33bに向かって突出するフランジ49が形成されており、スペーサ40は、このフランジ49がブロック側ジャケット33の底面に当接した状態でブロック側ジャケット33内に収容されている。
スペーサ本体部41には、その上下中間位置に段部(区画壁)42が形成されている。具体的には、スペーサ本体部41の上側部分43は、下側部分44よりも外側(反シリンダ側)に位置しており、これら上側部分43と下側部分44との境界部分に、スペーサ本体部41の下側部分から外側に突出する段部42が形成されている。本実施形態では、この段部42は、スペーサ本体部41のほぼ全周にわたって設けられている。詳細には、上記ガスケット70の第1連通孔72a、72bと対向する右端部41aおよび後述する隔壁部50の右側部分を除く部分全体に、段部42が形成されている。なお、スペーサ本体部41の右端部41aは、その上下全体にわたってシリンダボア壁32aの外周面33aから一定距離離間しておりこの外周面33aと平行に延びている。
本実施形態では、スペーサ本体部41の段部42の排気側の部分42eと吸気側の部分42iの高さ位置は異なっており、吸気側の段部42iの方が下方に位置している。すなわち、スペーサ本体部41の段部42より上側部分43の排気側部分43eの上下長さの方が、スペーサ本体部41の段部42より上側部分43の吸気側の部分43iの上下長さよりも短く、スペーサ本体部41の段部42より下側部分44の排気側の部分44eの上下長さの方が、スペーサ本体部41の段部42より下側部分44の吸気側の部分44iの上下長さよりも長く設定されている。そして、スペーサ本体部41の左端部では、段部42は排気側から吸気側に向かうに従って下方に傾斜している。
このように構成されることで、ブロック側ジャケット33の下側の部分では、排気側のスペーサ本体部41の外周面とジャケット内側面33bとの間に形成された冷却液が流通する経路すなわち冷却液経路の流路面積の方が、吸気側のスペーサ本体部41の外周面とジャケット内側面33bとの間に形成された冷却液経路の流路面積よりも大きく確保され、温度が高くなる排気側の冷却性が高められている。一方、ブロック側ジャケット33の上側の部分では、吸気側のスペーサ本体部41の内周面とシリンダボア壁32aの外周面33aとの間の冷却液経路の流路面積の方が、排気側のスペーサ本体部41の内周面とシリンダボア壁32aの外周面33aとの間の冷却液経路の流路面積よりも大きくなっている。
スペーサ本体部41には、図4〜7および図10に示すように、その表裏を貫通して、ブロック側ジャケット33のうちスペーサ本体部41よりも外側の部分と内側の部分とを連通する複数の導入孔45a〜45c、46a〜46cが形成されている。これら導入孔45a〜45c、46a〜46cは、ウォータポンプ5から圧送されてブロック側ジャケット33のうちスペーサ本体部41よりも外側の部分に流入した冷却液をスペーサ本体部41よりも内側の部分に導入するための孔である。上述のように、本実施形態では、スペーサ本体部41によりブロック側ジャケット33の内側空間全体が内側と外側に区画されている。そのため、導入部36を通ってウォータポンプ5から圧送された冷却水は、まず、ブロック側ジャケット33の外側部分に流入し、その後、これら導入孔45a〜45c、46a〜46cを通過することで内側部分に流入する。
本実施形態では、スペーサ本体部41のうち、各シリンダのシリンダボア32間と対向する位置に、それぞれ導入孔45a〜45c、46a〜46cが形成されている。具体的には、スペーサ本体部41のうち第3気筒と第4気筒とのシリンダボア32間の排気側部分と吸気側部分にそれぞれ第1導入孔45a、第2導入孔46aが形成され、スペーサ本体部41のうち第2気筒と第3気筒とのシリンダボア32間の排気側部分と吸気側部分にそれぞれ第1導入孔45b、第2導入孔46bが形成され、スペーサ本体部41のうち第1気筒と第2気筒とのシリンダボア32間の排気側部分と吸気側部分にそれぞれ第1導入孔45c、第2導入孔46cが形成されている。
これら導入孔45a〜45c、46a〜46cは、平面視で、それぞれ、ガスケット70に形成された第2連通孔73a〜73cおよび第3連通孔74a〜74cと同じ位置に配置されている。具体的には、スペーサ本体部41の排気側に設けられた第1導入孔45a〜45cは、それぞれ第3連通孔74a〜74cとそれぞれ対応する位置に配置されており、スペーサ本体部41の吸気側に設けられた第2導入孔46a〜46cは、それぞれ第2連通孔73a〜73cとそれぞれ対応する位置に配置されている。
また、本実施形態では、スペーサ本体部41の吸気側部分には、スペーサ本体部41の外周面から外側に突出して左右に延びる冷却液案内板48が設けられている。この冷却液案内板48は、吸気側に導入された冷却液をシリンダヘッド4側に案内するためのものである。冷却液案内板48は、フランジ49の左端部から右側に向かって上方に傾斜した後、一定の高さでさらに右側に延びている。
また、スペーサ本体部41のうち、ブロック側ジャケット33の膨出部33c内に配置される部分、すなわち、導入口36a付近であって第1気筒のシリンダボア32の排気側部分の外側に位置する部分には、スペーサ本体部41の外周面からジャケット内側面33bに向かって突出する隔壁部50が設けられている。
(4−2)隔壁部
隔壁部50の詳細について説明する。
隔壁部50は、スペーサ本体部41の外周面からそれぞれジャケット内側面33bに向かってそれぞれ突出する、第1横壁(仕切壁)51、第2横壁(分流壁)52、第3横壁53、第1立壁54、第2立壁55を含む。これら各壁51〜55は、それぞれ、ジャケット内側面33bと近接する位置まで延びている。
第1横壁51、第2横壁52、第3横壁53は、図4、図6および図8等に示すように、左右に延びる板状部材である。これら第1横壁51、第2横壁52、第3横壁53は、この順で上から配置されている。これら横壁51〜53は、図3および図4等に示すように、平面視で、膨出部33cとほぼ同じ形状を有している。すなわち、各横壁51〜53は、第1気筒と第2気筒の連結部分から右側に向かうに従って外側に延びる略三角形状を有している。詳細には、各横壁51〜53は、第1気筒と第2気筒の連結部分よりもわずかに右側の位置から、外側に膨出しつつ導入口36aの右端と対向する位置まで延びている。このように構成されることで、各横壁51〜53により、膨出部33c内の空間、すなわち、スペーサ本体部41の外周面とジャケット内側面33bとの間の空間のうち第1気筒と第2気筒との連結部分から導入口36aの右端までの間の空間は、上下3つの領域に区画されている。具体的には、第1横壁51よりも上方の領域と、第1横壁51と第2横壁52との間の領域と、第2横壁52と第3横壁53との間の領域とに区画されている。
第1横壁51は、図6等に示すように、導入口36aの上端と同じ高さ位置に設けられており、この高さ位置で左右に延びている。また、本実施形態では、第1横壁51と段部42とは連続しており、第1横壁51の左側部分から左に向かって段部42が延びている。
第1横壁51の右端からは、第1横壁51と連続して右側に延出壁56が延びている。この延出壁56も、スペーサ本体部41の外周面から外側に突出しているが、その突出量は第1横壁51よりも小さく設定されている。
第1横壁51の下方に配置された第2横壁52は、その右側部分が、導入口36aと対向するように配置されている。本実施形態では、第1横壁51の右側部分は導入口36aの上下中央位置とほぼ同じ高さ位置に設けられており、この高さ位置で左右に延びている。一方、第2横壁52の左側部分は、その左端において第1横壁51の左端に接続するように左に向かうに従って上方に傾斜している。
第2横壁52の下方に配置された第3横壁53は、導入口36aの下端と同じ高さ位置に設けられている。第3横壁53は、この高さ位置で一定に左右に延びている。
第1立壁54、第2立壁55は、図4および図8等に示すように、上下に延びる板状部材である。
第1立壁54は、導入口36aと対向する位置において、第2横壁52と第1横壁51との間で上下に延びている。本実施形態では、第1立壁54は、導入口36aの左縁と対向して上下に延びている。
第2立壁55は、導入口36aと対向する位置において、第2横壁52と第3横壁53との間で上下に延びている。本実施形態では、第2立壁55は、導入口36aの右縁と対向して上下に延びている。
このように構成されることで、スペーサ本体部41の外周面とジャケット内側面33bとの間であって導入口36aと対向する部分は、上下に区画されるとともに、その上側部分のみが導入口36aよりも右側の部分と連通し、その下側部分のみが導入口36aよりも左側の部分と連通するようになっている。
具体的には、ブロック側ジャケット33のうち導入口36aと対向する部分の上側部分は、第1横壁51と第1立壁54と第2横壁52とで囲まれた部分で区画されて、第1立壁54によりブロック側ジャケット33の左側部分と遮断される一方、第1横壁51と第2横壁52の右縁どうしの間の部分50aを介して、ブロック側ジャケット33の右側部分と連通する。なお、上述のように膨出部33cを構成するジャケット内側面33bは、導入口36aの右端においてシリンダボア32側に折れ曲がっており、本実施形態では、第1横壁51と第2横壁52の右縁どうしの間の部分50aのうちシリンダボア32近くの部分のみが、上記延出部56の下側部分を介して、ブロック側ジャケット33の導入口36aよりも右側の部分のみと連通している。
そして、ブロック側ジャケット33のうち導入口36aと対向する部分の下側部分は、第2横壁52と第2立壁55と第3横壁53とで囲まれた部分で区画されて、第2立壁55によりブロック側ジャケット33の右側部分と遮断される一方、第2横壁52と第3横壁53の左縁どうしの間の部分50bを介して、ブロック側ジャケット33の左側部分と連通する。
(5)冷却液の流通経路および冷却液流通時の作用
上記のように構成されることで、本実施形態では、ウォータポンプ5が駆動されてブロック側ジャケット33およびヘッド側ジャケット61での冷却液の流通が許容されている場合において、冷却液は次のように流通する。
まず、ウォータポンプ5から圧送された冷却水は、導入部36および導入口36aを通ってブロック側ジャケット33内に流入する。このとき、冷却液の一部(導入部36の上側部分を主として流通する冷却液)は、第1横壁51と第2横壁52と第1立壁54とで区画された部分に流入し、この部分から第1横壁51と第2横壁52の右縁どうしの間の部分50aを通ってブロック側ジャケット33のうち導入口36aよりも右側の部分に流入する。この右側部分に流入した冷却液は、上記第1連通孔72a、72bを通ってヘッド側ジャケット61に流入する。
一方、残りの冷却液(導入部36の下側部分を主として流通する冷却液)は、第2横壁52と第3横壁53と第2立壁55とで区画された部分に流入し、この部分から第2横壁52と第3横壁53の左側縁どうしの間の部分50bを通ってブロック側ジャケット33のうち導入口36aよりも左側の部分に流入し、ブロック側ジャケット33の排気側部分を通ってブロック側ジャケット33の左端部に向かう。
このように、本実施形態では、導入部36および導入口36aから流入した冷却液は左右に分流され、一部の冷却液(右側に分流された冷却液)は、ブロック側ジャケット33の排気側部分を通過することなく、流入後比較的早期に、すなわち、比較的低温の状態で、ヘッド側ジャケット61に導入される。そのため、冷却液によってシリンダヘッド4は効果的に冷却される。なお、冷却液の分流量は、第2横壁52の高さ位置等により変更可能であり、第2横壁52は予め設定された適切な分流量となる位置に配置されている。
上記第2横壁52と第3横壁53の左側縁どうしの間の部分50bを通ってブロック側ジャケット33の左側部分すなわち排気側部分に流入した冷却液は、主としてブロック側ジャケット33の段部42よりも下側に形成された冷却液経路を通ってブロック側ジャケット33の左端部に向かって移動する。この移動途中において、一部の冷却液は、導入孔45a〜45cを介してブロック側ジャケット33のうちスペーサ本体部41よりも内側の部分に流入し、この内側部分を流通するとともに、第3連通孔74a〜74cを通ってヘッド側ジャケット61に流入する。
このように、本実施形態では、シリンダボア32間に対応する位置に設けられた導入孔45a〜45cから冷却液がスペーサ本体部41よりも内側の部分に流入するとともに、シリンダボア32間に対応する位置に設けられた第3連通孔74a〜74cから冷却液がヘッド側ジャケット61内に流入することで、シリンダボア32間付近が効果的に冷却される。また、スペーサ本体部41よりも内側の部分に流入した冷却液は、主に流路面積が確保された段部42よりも上側の部分を通過するため、シリンダボア壁32aのうちシリンダヘッド4に近く高温になりやすい上側部分が効果的に冷却される。
特に、上述のように、排気側部分ではスペーサ本体部41の外周面とジャケット内側面33bとの空間からなる冷却液経路のうち段部53よりも下方の部分であって冷却液が最初に通過する部分の流路面積が吸気側より大きく確保され、また、導入口36aから比較的に低温の冷却液がシリンダボア32間に対応する位置に設けられた導入孔45a〜45cから流入するため、より高温になりやすいシリンダボア壁32aの排気側部分が効果的に冷却される。
一方、ブロック側ジャケット33の左端部に到達した冷却液は、ブロック側ジャケット33の吸気側に回り込み、スペーサ本体部41よりも外側において、右端部に向かって移動する。この吸気側においても、スペーサ本体部41よりも外側では、冷却液は主として、ブロック側ジャケット33の段部42よりも下側に形成された冷却液経路を通過する。ただし、吸気側部分では、冷却液は、上記冷却液案内板48により上方に案内される。ここで、導入口36aから離れるに従って冷却液の流速が低下する。これに対して、本実施形態では、冷却液案内板48により冷却液を上方に案内して冷却液が通過する流路を狭めているため、冷却液の流速低下を抑制することができる。そして、これにより、各第2導入孔46a〜46cからシリンダボア32間に流入する冷却液流量を確保し、シリンダボア32間の冷却性を維持しつつ、シリンダヘッド4に近い部分を効果的に冷却することができる。
このように、本実施形態では、吸気側においても、シリンダボア32間に対応する位置に設けられた導入孔46a〜46cから冷却液がスペーサ本体部41よりも内側の部分に流入するとともに、シリンダボア間に対応する位置に設けられた第2連通孔73a〜73cから冷却液がヘッド側ジャケット61内に流入し、これにより、シリンダボア32間付近が効果的に冷却されるとともに、スペーサ本体部41よりも内側の部分において冷却液が主として段部42よりも上側の空間部分(冷却液経路)を通過し、これにより、シリンダボア壁32aのうちシリンダヘッド4に近く高温になりやすい上側部分が効果的に冷却される。
ブロック側ジャケット33の吸気側部分を経て右端部に到達した冷却液は、第1連通孔72a、72bを通ってヘッド側ジャケット61に流入する。
各連通孔72a、72b、73a〜73c、74a〜74cを通じてヘッド側ジャケット61に流入した冷却液は、ヘッド側ジャケット61を流通した後、導出口62からエンジン2の外部に排出される。
(6)冷却液流通停止時の作用
本実施形態では、エンジン2の暖機運転の初期等において、シリンダボア壁32aおよびシリンダヘッド4の温度を早期に高めて適正な燃焼を早期に実現させるべく、ウォータジャケット33、61内の冷却液の流通を停止する。具体的には、本実施形態では、上記導出口62に設けられたバルブを含む各部を制御するコントロールユニット、および、冷却水の温度を検出する検出手段が設けられており、コントロールユニットは、上記検出手段で検出された冷却水の温度が所定温度以下であると判定すると、上記バルブに閉弁するよう指令信号を出力する。
ここで、上述のように、ウォータポンプ5はエンジン2により強制的に駆動される。そのため、上記バルブを閉弁して冷却液の流通を停止しても、ウォータポンプ5の回転に伴いウォータポンプ5と連通する導入部36周辺では冷却液が撹拌される。このように撹拌されると、導入口36a付近において、上側すなわちシリンダヘッド側の比較的高温の冷却液と下側すなわち反シリンダヘッド側の比較的低温の冷却液との間で対流が生じるおそれがある。そして、このように導入口36a付近において対流が生じると、導入口36a付近の気筒のシリンダボア32の温度と他の気筒のシリンダボアの温度とに差が生じ、気筒間で燃焼状態がばらつくおそれがある。すなわち、導入口36a付近では、上記撹拌によって、シリンダブロックのうち温度の高いシリンダヘッド側すなわち燃焼室に近い部分の周囲に存在する高温の冷却液と、反シリンダヘッド側すなわち燃焼室から離れた部分に位置する比較的低温の冷却液とが対流する結果、燃焼室付近の温度が他の気筒よりも低くなり、燃焼室より離れた部分の温度が他の気筒よりも高くなるという状態になるおそれがある。
これに対して、本実施形態では、導入口36aと対向する位置に、上記第1横壁51が設けられて、この第1横壁51により、ブロック側ジャケット33のうち導入口36aとスペーサ本体部41の外周面との間の部分が上下に区画されている。そのため、上記対流が生じるのを抑制することができ、気筒間でのシリンダボア壁の温度差を小さく抑えることができる。
特に、本実施形態では、第1横壁51が、導入口36aの開口部分の上端と対向する位置に配置されている。そのため、ウォータポンプ5による撹拌の影響を、第1横壁51の下方にのみとどめることができ、上下方向での冷却液の対流をより確実に回避することができる。
さらに、本実施形態では、第2横壁52が設けられており、この第2横壁52によっても、ブロック側ジャケット33のうち導入口36a付近の部分が上下に区画されているため、上記対流をより確実に回避することができる。すなわち、本実施形態では、冷却液を右側ひいてはシリンダヘッド4側と、左側ひいてはシリンダブロック3側とに分流するための第2横壁52を利用して、上記対流をも抑制することができる。
また、本実施形態では、段部42がスペーサ本体部41のほぼ全周にわたって設けられているため、導入口36a付近以外の領域においても、上下方向における冷却液の対流を抑制することができ、上記気筒間での温度差をより確実に抑制することができる。また、上記対流により上側すなわちシリンダヘッド4側であって燃焼室に近い側のシリンダボア壁32aの温度が低下するのを抑制することができ、燃焼室付近の温度をより早期に高めることができる。特に、段部42と第1横壁51とが連続しており、これらによってブロック側ジャケット33のほぼ全体が上下に区画されているため、上記対流をより確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、スペーサ本体部41がブロック側ジャケット33の上端から下端にわたって上下に延びて、ブロック側ジャケット33全体が内側と外側に区画されているため、ブロック側ジャケット33のうちスペーサ本体部41よりも外側の部分で生じる対流が内側ひいてはシリンダボア壁32aに影響するのを抑制することができ、シリンダボア32どうしの温度差を小さく抑えることができる。そして、このようにスペーサ本体部41によってブロック側ジャケット33全体を内側と外側に区画しつつ、スペーサ本体部41のシリンダボア32間と対向する位置に導入孔45a〜45c、46a〜46cを形成していることで、上記温度差を小さく抑えつつ、ブロック側ジャケット33の内側へ冷却液を流入させることができる。しかも、上述のように、シリンダボア間を効果的に冷却することができる。
(7)変形例
ここで、上記実施形態では、スペーサ本体部41に段部42を設け、この段部42によって、ブロック側ジャケット33のうち導入口36aと対向する部分を除く部分を上下に区画した場合について説明したが、例えば、スペーサ本体部41をまっすぐ上下に延びる筒状とし、このスペーサ本体部41の外周面の上下中間部分から外側に突出する区画壁をスペーサ本体部41のほぼ全周にわたって設けるようにしてもよい。
ただし、上記実施形態のように、スペーサ本体部41に段部42を設けてスペーサ本体部41の上側部分を下側部分よりも外側に位置するように構成すれば、比較的簡単な構成で上記対流を防止することができるとともに、ブロック側ジャケット33のうちスペーサ本体部41よりも内側の部分に流入した冷却液を重点的に上側すなわちシリンダヘッド4に近く比較的高温の部分に流通させることができ、シリンダボア壁32aを効果的に冷却することができる。
また、上記実施形態では、第1横壁51と第2横壁52との間で上下に延びる第1立壁54を左側に配置し、第2横壁52から下方に延びる第2立壁55を右側に配置した場合について説明したが、これら第1立壁54と第2立壁55との左右の位置は反対側であってもよい。
さらに、上記実施形態では、各気筒のシリンダボア壁32aがシリンダボア間で一体成形されて連結された形状であるが、各気筒のシリンダボア壁32aが夫々独立した多気筒エンジンにも本発明は適応できる。
2 エンジン
3 シリンダブロック
4 シリンダヘッド
32 シリンダボア
32a シリンダボア壁
33 ブロック側ジャケット(ウォータジャケット)
33b ジャケット内側面
40 スペーサ部材
41 スペーサ本体部
42 段部(区画壁)
51 第1横壁(仕切壁)
52 第2横壁(分流壁)
54 第1立壁
55 第2立壁

Claims (7)

  1. 複数の気筒のシリンダと、これらシリンダのシリンダボア壁とが形成されたシリンダブロックを有する多気筒エンジンの冷却構造であって、
    上記シリンダブロックに形成されて、上記シリンダボア壁と当該シリンダボア壁を囲むジャケット内側面とにより区画されたウォータジャケットと、
    上記エンジンにより駆動されることで上記ウォータジャケットに冷却液を圧送するウォータポンプと、
    上記シリンダブロックに形成されて、上記ジャケット内側面に開口する導入口を有し、上記ウォータポンプにより圧送された冷却液を上記ウォータジャケットに導入する導入部と、
    上記ウォータジャケットに収容されるスペーサ部材とを備え、
    上記スペーサ部材は、上記シリンダボア壁を囲むスペーサ本体部と、当該スペーサ本体部の外周面から上記ジャケット内側面に向かって突出する仕切壁とを有し、
    上記仕切壁は、上記導入口と上記スペーサ本体部の外周面との間の空間の少なくとも一部をシリンダヘッド側と反シリンダヘッド側とに区画するように、上記導入口と対向する位置において上記スペーサ本体部の周方向に延びていることを特徴とする多気筒エンジンの冷却構造。
  2. 請求項1に記載の多気筒エンジンの冷却構造において、
    上記仕切壁は、上記導入口のシリンダヘッド側の端部と対向する位置に配置されていることを特徴とする多気筒エンジンの冷却構造。
  3. 請求項1または2に記載の多気筒エンジンの冷却構造において、
    上記複数のシリンダは、所定の気筒配列方向に沿って配列されており、
    上記導入口は、気筒配列方向端部に配置されたシリンダの外側に配置されており、
    上記スペーサ部材は、そのスペーサ本体部の外周面のうち上記導入口と対向する部分から、それぞれ上記ジャケットの内側面に向かって突出する分流壁と第1立壁と第2立壁とを有し、
    上記分流壁は、上記仕切壁よりも反シリンダヘッド側の位置において上記スペーサ本体部の周方向に延びる形状を有し、
    上記第1立壁は、上記分流壁から上記仕切壁に向かって延びる形状を有し、
    上記第2立壁は、上記分流壁から反シリンダヘッド側に延びる形状を有し、
    上記第1立壁と上記第2立壁とは、気筒配列方向について互いに離間した位置に配置されていることを特徴とする多気筒エンジンの冷却構造。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の多気筒エンジンの冷却構造において、
    上記スペーサ部材は、そのスペーサ本体部の外周面から上記ジャケットの内側面に向かって突出するとともに、当該スペーサ本体部のほぼ全周にわたってこのスペーサ本体部の周方向に延びて反シリンダヘッド側において上記スペーサ本体部の外周面と上記ウォータジャケットの内側面との間に冷却液が流通する冷却液経路を形成する区画壁を有することを特徴とする多気筒エンジンの冷却構造。
  5. 請求項4に記載の多気筒エンジンの冷却構造において、
    上記区画壁は、上記仕切壁と連続していることを特徴とする多気筒エンジンの冷却構造。
  6. 請求項4または5に記載の多気筒エンジンの冷却構造において、
    上記スペーサ本体部は、そのシリンダヘッド側の部分が反シリンダヘッド側の部分よりもシリンダから離間する位置に配置されることによって形成された段部を有し、
    上記段部が、上記区画壁を構成し、
    上記区画壁によりシリンダヘッド側においてスペーサ本体部の内周面と各シリンダの外周面との間に冷却液が流通する冷却液経路が形成されていることを特徴とする多気筒エンジンの冷却構造。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の多気筒エンジンの冷却構造において、
    上記スペーサ本体部は、上記ウォータジャケット全体をシリンダ側と反シリンダ側とに区画するように、当該ウォータジャケットの反シリンダヘッド側の端部からシリンダヘッド側の端部まで延びており、
    上記スペーサ本体部には、上記各シリンダボア間と対向する位置に、上記ウォータジャケットのうち当該スペーサ本体部よりもシリンダ側の部分と反シリンダ側の部分とを連通する導入孔が形成されていることを特徴とする多気筒エンジンの冷却構造。
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