JP2015220011A - 固体電解質構造体、及びその製造方法、並びに全固体電池 - Google Patents

固体電解質構造体、及びその製造方法、並びに全固体電池 Download PDF

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Abstract

【課題】低い温度で製造でき、かつ高いリチウムイオン伝導度を有する固体電解質構造体などの提供。【解決手段】Li3xLa2/3−xTiO3(0≰x≰1/6)、Li7La3Zr2O12、Li1+yAlyTi2−y(PO4)3(0≰y≰1)、及びLi1+zAlzGe2−z(PO4)3(0≰z≰1)のいずれかの粒子である母体粒子と、前記母体粒子の表面にLi3xLa2/3−xTiO3(0≰x≰1/6)、Li7La3Zr2O12、Li1+yAlyTi2−y(PO4)3(0≰y≰1)、及びLi1+zAlzGe2−z(PO4)3(0≰z≰1)のいずれかを含有するアモルファス酸化物膜とを含有する固体電解質構造体である。【選択図】図3

Description

本件は、固体電解質構造体、及びその製造方法、並びに全固体電池に関する。
電池には、高容量、高出力、及び高安全性が求められる。前記電池は、センサーなどの作動に用いられることがある。前記センサーは、人体の中、又はその近くに取り付けられることがあるため、前記電池の安全性については、特に細心の注意を払わなければならない。
固体電解質を使用した全固体電池は、使用される各材料が熱的に安定であること、及び電解質−電極間の界面での副反応が抑制されることにより、従来のリチウムイオン電池よりも、安全性が高いと考えられている。
しかし、固体電解質のリチウムイオン伝導度は、一般的に、従来の電解液のリチウムイオン伝導度よりも低い。そのため、リチウムイオン伝導度の高い固体電解質が求められている。
Li3xLa2/3−xTiO(0≦x≦1/6)、LiLaZr12、Li1+yAlTi2−y(PO(0≦y≦1)、及びLi1+zAlGe2−z(PO(0≦z≦1)は、リチウムイオン伝導度が10−4S/cm前後と高く、全固体電池の固体電解質として有力な候補となっている。
しかし、これらが10−4S/cm前後のリチウムイオン伝導度を得るためには、焼結を必要とする(例えば、特許文献1参照)。これには、多大な電力コスト及び設備コストを必要とするという問題がある。
全固体電池を作製する場合、電解質−電極間の界面抵抗を低減するために、正極、固体電解質、及び負極を合わせた状態で焼結するといういわゆる一体型焼結を行うことが有効である。しかし、固体電解質としてLi3xLa2/3−xTiO(0≦x≦1/6)、LiLaZr12、Li1+yAlTi2−y(PO(0≦y≦1)、及びLi1+zAlGe2−z(PO(0≦z≦1)を使用する場合、一体型焼結を、その焼結温度(例えば、1,250℃)で行う必要がある。そのため、焼結温度(例えば、1,250℃)で融解及び分解が起こらない正極、及び負極を使わなければならず、その材料選択の幅が狭くなるという問題がある。
そこで、焼結を必要とせずに作製できる固体電解質、及び全固体電池が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、この提案の技術では、リチウムイオン伝導度が十分なレベルではないという問題がある。
したがって、低い温度で製造でき、かつ高いリチウムイオン伝導度を有する固体電解質構造体、及び高いリチウムイオン伝導度を有する固体電解質構造体を低温で製造できる固体電解質構造体の製造方法、並びに低い温度で製造でき、かつ高い出力を得ることができる全固体電池が求められているのが現状である。
特開2008−59843号公報 特開2001−210374号公報
本件は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本件は、低い温度で製造でき、かつ高いリチウムイオン伝導度を有する固体電解質構造体、及び高いリチウムイオン伝導度を有する固体電解質構造体を低温で製造できる固体電解質構造体の製造方法、並びに低い温度で製造でき、かつ高い出力を得ることができる全固体電池を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、後述する付記に記載した通りである。即ち、
開示の固体電解質構造体は、Li3xLa2/3−xTiO(0≦x≦1/6)、LiLaZr12、Li1+yAlTi2−y(PO(0≦y≦1)、及びLi1+zAlGe2−z(PO(0≦z≦1)のいずれかの粒子である母体粒子と、前記母体粒子の表面にLi3xLa2/3−xTiO(0≦x≦1/6)、LiLaZr12、Li1+yAlTi2−y(PO(0≦y≦1)、及びLi1+zAlGe2−z(PO(0≦z≦1)のいずれかを含有するアモルファス酸化物膜とを含有する。
開示の固体電解質構造体の製造方法は、開示の前記固体電解質構造体の製造方法であって、
前記母体粒子の表面に前記アモルファス酸化物膜を形成して、固体電解質粉末を作製する工程と、
前記固体電解質粉末を圧粉して、固体電解質構造体を作製する工程とを含む。
開示の固体電解質構造体の製造方法は、開示の前記固体電解質構造体の製造方法であって、
前記母体粒子を圧粉して、圧粉体を作製する工程と、
前記圧粉体における前記母体粒子の表面に前記アモルファス酸化物膜を形成して、固体電解質構造体を作製する工程とを含む。
開示の全固体電池は、正極活物質層と、負極活物質層と、前記正極活物質層及び前記負極活物質層に挟持された、層状の開示の前記固体電解質構造体とを有する。
開示の固体電解質構造体によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、低い温度で製造でき、かつ高いリチウムイオン伝導度を有する固体電解質構造体を提供できる。
開示の固体電解質構造体の製造方法によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、高いリチウムイオン伝導度を有する固体電解質構造体を低い温度で製造できる。
開示の全固体電池によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、低い温度で製造でき、かつ高い出力を得ることができる全固体電池を提供できる。
図1Aは、固体電解質構造体の製造方法の第1の形態の一例を説明するための模式図である(その1)。 図1Bは、固体電解質構造体の製造方法の第1の形態の一例を説明するための模式図である(その2)。 図1Cは、固体電解質構造体の製造方法の第1の形態の一例を説明するための模式図である(その3)。 図2Aは、固体電解質構造体の製造方法の第2の形態の一例を説明するための模式図である(その1)。 図2Bは、固体電解質構造体の製造方法の第2の形態の一例を説明するための模式図である(その2)。 図3は、全固体電池の一例の断面模式図である。
(固体電解質構造体)
開示の固体電解質構造体は、母体粒子と、アモルファス酸化物膜とを少なくとも含有し、更に必要に応じて、その他の成分を含有する。
固体電解質のイオン伝導には、2種類の経路がある。そのうち1つは、電解質粒子のバルクを通る経路であり、もう一つは、電解質粒子と電解質粒子との界面、いわゆる粒界を通る経路である。このうち、固体電解質の全体のリチウムイオン伝導を律速するのは、後者の粒界を通る経路である。
発明者らは、固体電解質の全体のリチウムイオン伝導を律速するのは、粒界を通る経路である点に着目した。そして、発明者らは、鋭意検討をした結果、前記母体粒子と、前記母体粒子の表面に前記アモルファス酸化物膜とを含有することで、固体電解質層を形成する際に焼結を必要とせずに、高いリチウムイオン伝導度を有する固体電解質構造体が得られることを見出した。
これは、リチウムイオン伝導性を有する前記アモルファス酸化物膜が、前記母体粒子の粒子同士の隙間(空隙)に存在することで、前記アモルファス酸化物膜が、空隙部分のイオン伝導をアシストしているためと考えられる。
<母体粒子>
前記母体粒子は、Li3xLa2/3−xTiO(0≦x≦1/6)(以下、「LLTO」と称することがある。)、LiLaZr12(以下、「LLZO」と称することがある。)、Li1+yAlTi2−y(PO(0≦y≦1)、及びLi1+zAlGe2−z(PO(0≦z≦1)のいずれかの粒子である。
これらは、リチウムイオン伝導度が良好な固体電解質として知られている材料である。前記母体粒子は、結晶質である。
前記母体粒子の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記LLTOの製造方法としては、例えば、以下の方法などが挙げられる。原料として、La、LiCO、及びTiOを用い、これらの原料を所望の化学量論比となるように秤量した後に、それらの原料を混合する。前記混合は、乾式混合であってもよいし、湿式混合であってもよい。前記乾式混合としては、例えば、ボールミルによる混合などが挙げられる。前記ボールミルとしては、例えば、遊星ボールミルなどが挙げられる。前記混合により得られた混合物を、焼成することにより、前記LLTOを得ることができる。前記焼成条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、750℃〜850℃で熱処理した後に、1,100℃〜1,200℃で更に焼成する条件などが挙げられる。
前記LLZOの製造方法としては、例えば、以下の方法などが挙げられる。原料として、LiOH、La、及びZrOを用い、これらの原料を所望の化学量論比となるように秤量した後に、それらの原料を混合する。前記混合は、湿式混合であってもよいし、乾式混合であってもよい。前記湿式混合としては、例えば、分散媒として有機溶媒を用いた、ボールミルによる混合などが挙げられる。前記ボールミルとしては、例えば、遊星ボールミルなどが挙げられる。前記有機溶媒としては、例えば、低級アルコールなどが挙げられる。前記低級アルコールとしては、例えば、2−プロパノールなどが挙げられる。前記混合により得られた混合物を、焼成することにより、前記LLZOを得ることができる。前記焼成条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、850℃〜950℃で熱処理した後に、1,050℃〜1,200℃で更に焼成する条件などが挙げられる。
前記母体粒子の平均粒子径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、得られる固体電解質構造体のリチウムイオン伝導度が優れる点から、1μm〜30μmが好ましく、1μm〜20μmがより好ましく、2μm〜15μmが特に好ましい。
前記平均粒子径は、一次粒子径の平均値であり、例えば、走査型電子顕微鏡観察により測定でき、任意の10個の母体粒子の一次粒子径を測定した際の算術平均値である。
<アモルファス酸化物膜>
前記アモルファス酸化物膜は、Li3xLa2/3−xTiO(0≦x≦1/6)、LiLaZr12、Li1+yAlTi2−y(PO(0≦y≦1)、及びLi1+zAlGe2−z(PO(0≦z≦1)のいずれかを含有する。
前記アモルファス酸化物膜は、前記母体粒子の表面に形成されている。
前記固体電解質構造体において、前記アモルファス酸化物膜は、前記母体粒子の全体を覆っていなくてもよい。
前記固体電解質構造体が、前記母体粒子を圧粉して作製された圧粉体における前記母体粒子の表面に前記アモルファス酸化物膜を形成して作製された場合、前記アモルファス酸化物膜は、前記圧粉体における全ての前記母体粒子の表面に形成されている必要はない。また、前記母体粒子の全体を覆っていなくてもよい。
前記アモルファス酸化物膜の平均厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、得られる固体電解質構造体のリチウムイオン伝導度が優れる点から、0.01μm〜1.0μmが好ましく、0.05μm〜0.7μmがより好ましく、0.1μm〜0.5μmが特に好ましい。
前記平均厚みは、例えば、透過型電子顕微鏡観察により測定でき、任意の10箇所の前記アモルファス酸化物膜の厚みを測定した際の算術平均値である。
前記固体電解質構造体において、前記母体粒子の構成元素と、前記アモルファス酸化物膜の構成元素とは、同じであることが好ましく、前記母体粒子の化学組成と、前記アモルファス酸化物膜の化学組成とは、同じであることがより好ましい。そうすることにより、前記母体粒子と、前記アモルファス酸化物膜との密着性が向上し、前記固体電解質構造体のリチウムイオン伝導度が向上する。
前記アモルファス酸化物膜におけるアモルファス酸化物は、前記母体粒子、及び隣接する前記アモルファス酸化物膜とイオンの授受を行う。前記アモルファス酸化物中のリチウムイオン伝導は方向依存性を持たないので、アモルファス酸化物同士の接触の状態によらず安定したリチウムイオンの授受を行うことができる。
前記固体電解質構造体の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、粒状、層状などが挙げられる。
前記層状の前記固体電解質構造体の平均厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.1μm〜5μmが好ましく、1.0μm〜3.0μmがより好ましい。
前記固体電解質構造体の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、以下の製造方法が好ましい。
(固体電解質構造体の製造方法)
<第1の形態>
開示の固体電解質構造体の製造方法の第1の形態は、固体電解質粉末を作製する工程と、固体電解質構造体を作製する工程とを少なくとも含み、更に必要に応じて、その他の工程を含む。
前記固体電解質構造体の製造方法は、開示の前記固体電解質構造体を製造する方法である。
<<固体電解質粉末を作製する工程>>
前記固体電解質粉末を作製する工程としては、前記母体粒子の表面に前記アモルファス酸化物膜を形成して、固体電解質粉末を作製する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、パルスレーザーデポジッション法、スパッタリング法、ゾルゲル法、浸漬法などが挙げられる。これらの中でも、パルスレーザーデポジッション法、スパッタリング法、ゾルゲル法が、精度よく前記アモルファス酸化物膜を形成できる点で、好ましい。
なお、Li3xLa2/3−xTiO(0≦x≦1/6)、LiLaZr12、Li1+yAlTi2−y(PO(0≦y≦1)、及びLi1+zAlGe2−z(PO(0≦z≦1)といった金属酸化物の場合、どの成膜方法を適用してもアモルファス膜となり、また成膜方法によってこの固体電解質構造体の性質(リチウムイオン伝導度)が変化することもない。
前記パルスレーザーデポシション法は、例えば、Pioneer 240 PLD System(NEOCERA社製)を用いて行うことができる。レーザー源としては、例えば、KrF excimer laser(LAMBDA PHYSIK社製)を用いることができる。パルス数は、例えば、10Hz〜20Hzである。出力は、150mJ/pulse〜200mJ/pulseが好ましい。
前記スパッタリング法は、例えば、株式会社共立の粉体スパッタリング装置を用いて行うことができる。成膜時の酸素欠陥の生成を防ぐために、酸素プラズマ中で成膜することが好ましい。また、出力は、70W〜140Wが好ましい。
前記ゾルゲル法は、例えば、前記アモルファス酸化物膜の材質がLi3xLa2/3−xTiO(0≦x≦1/6)の場合、以下のように行うことができる。0.27gのチタン、0.062gのLiCO、0.52gのLaを出発原料に用いる。初めに、チタンを20mLの30質量%過酸化水素水、及び5mLの35質量%アンモニア水溶液の混合液に室温で溶解させる。その後、19.2gのクエン酸を溶液に加える。La、及びLiCOは、30質量%硝酸水溶液に溶解させる。これら二つの溶液を均質になるまで混合した後、25gのエチレングリコールを加え150℃、及び350℃で熱処理を行い前駆体を得る。こうしてできた前駆体に6.4gの結晶LLTOの粉末を混合し、600℃で熱処理を行い、急冷する。生成物をメノウ乳鉢で粉砕することで、表面にLLTOアモルファス膜が成膜された固体電解質粉末を作製することができる。
<<固体電解質構造体を作製する工程>>
前記固体電解質構造体を作製する工程としては、前記固体電解質粉末を圧粉して、固体電解質構造体を作製する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
圧粉する際の圧力としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1MPa〜100MPaが好ましく、10MPa〜50MPaがより好ましく、20MPa〜40MPaが特に好ましい。
前記第1の形態の一例について、図を用いて説明する。
図1A〜1Cは、前記第1の形態の一例を説明するための模式図である。
まず、母体粒子1を用意する(図1A)。
続いて、図1Bに示すように、母体粒子1の表面に、アモルファス酸化物膜2を形成して、固体電解質粉末3を作製する。図1Bにおいては、個々の母体粒子1の表面の全面にアモルファス酸化物膜2が形成されている。
続いて、図1Cに示すように、固体電解質粉末3を圧粉し、層状に成形して、固体電解質構造体を作製する。
アモルファス体は、結晶体と比較して、構成する個々の原子間の結合が弱い。したがって、アモルファス体は、結晶体よりも脆い。そのため、母体粒子1の表面にアモルファス酸化物膜2を形成した固体電解質粉末3を圧粉すると、圧粉時にかかる個々の固体電解質粉末3間の摩擦力により、余分なアモルファス酸化物が削ぎ落とされると考えられる。その結果、固体電解質粉末が結晶体のみからなるときよりも、母体粒子1の表面にアモルファス酸化物膜2を形成した固体電解質粉末3のほうが、粉末間の接触面積が大きくなり、良好な粒界を形成することができると考えられる。
<第2の形態>
開示の固体電解質構造体の製造方法の第2の形態は、圧粉体を作製する工程と、固体電解質構造体を作製する工程とを少なくとも含み、更に必要に応じて、その他の工程を含む。
前記固体電解質構造体の製造方法は、開示の前記固体電解質構造体を製造する方法である。
<<圧粉体を作製する工程>>
前記圧粉体を作製する工程としては、前記母体粒子を圧粉する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
圧粉する際の圧力としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1MPa〜100MPaが好ましく、10MPa〜50MPaがより好ましく、20MPa〜40MPaが特に好ましい。
<<固体電解質構造体を作製する工程>>
前記固体電解質構造体を作製する工程としては、前記圧粉体における前記母体粒子の表面に前記アモルファス酸化物膜を形成して、固体電解質構造体を作製する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、パルスレーザーデポジッション法、スパッタリング法、ゾルゲル法、浸漬法などが挙げられる。これらの中でも、パルスレーザーデポジッション法、スパッタリング法、ゾルゲル法が、精度よく前記アモルファス酸化物膜を形成できる点で、好ましい。
前記パルスレーザーデポジッション法、前記スパッタリング法、及び前記ゾルゲル法の具体例としては、前記第1の形態において説明した具体例と同様の具体例が挙げられる。
前記固体電解質構造体を作製する工程において作製された前記固体電解質構造体が層状の場合、前記固体電解質構造体は、全固体電池の製造において、単独で用いてもよいし、2以上を積層して用いてもよい。
前記固体電解質構造体を作製する工程においては、前記圧粉体の表面の前記母体粒子の表面のみに前記アモルファス酸化物膜が形成されるのではなく、前記圧粉体の内部の前記母体粒子の表面にも前記アモルファス酸化物膜が形成される。ただし、前記圧粉体における全ての前記母体粒子の表面に前記アモルファス酸化物膜が形成されていなくてもよい。また、前記母体粒子の表面の全体に前記アモルファス酸化物膜が形成されていなくてもよい。
前記第2の形態の一例について、図を用いて説明する。
図2A〜2Bは、前記第2の形態の一例を説明するための模式図である。
まず、母体粒子1を圧粉して圧粉体4を得る(図2A)。
続いて、図2Bに示すように、圧粉体4における母体粒子1の表面にアモルファス酸化物膜2を形成して、固体電解質構造体5を作製する。
前記固体電解質構造体を作製する工程においては、前記アモルファス酸化物膜が、前記圧粉体の表面だけでなく、内部にも形成される。前記圧粉体には、見かけ体積の50%程度の空隙がある。この空隙を通じて、前記圧粉体の内部にもアモルファス酸化物膜が形成される。前記アモルファス酸化物膜が前記母体粒子の粒界に入り込むことで、粒界のイオン伝導をアシストし、全体のリチウムイオン伝導度の向上に寄与する。前記圧粉体の平均厚みとしては、イオン伝導のアシスト効果が優れる点から、1mm以下が好ましく、0.1mm〜1mmがより好ましい。
(全固体電池)
開示の全固体電池は、正極活物質層と、負極活物質層と、層状の開示の前記固体電解質構造体とを少なくとも有し、更に必要に応じて、その他の部材を有する。
<正極活物質層>
前記正極活物質層としては、正極活物質を含有する層であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記正極活物質層は、前記正極活物質自体であってもよい。
前記正極活物質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、リチウム含有複合酸化物などが挙げられる。前記リチウム含有複合酸化物としては、リチウムと他の金属とを含有する複合酸化物であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、LiCoO、LiNiO、LiCrO、LiVO、LiMMn2-x(Mは、Co、Ni、Fe、Cr及びCuの少なくともいずれかである。0≦x<2)、LiFePO、LiCoPOなどが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記正極活物質層の平均厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10μm以下が好ましく、10nm〜1μmがより好ましく、50nm〜200nmが特に好ましい。
前記正極活物質層の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記正極活物質のターゲット材料を用いたスパッタリング、前記正極活物質を圧縮成形する方法などが挙げられる。
<負極活物質層>
前記負極活物質層としては、負極活物質を含有する層であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記負極活物質層は、前記負極活物質自体であってもよい。
前記負極活物質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、リチウム、リチウムアルミニウム合金、非晶質カーボン、天然黒鉛、人造黒鉛などが挙げられる。
前記負極活物質層の平均厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10μm以下が好ましく、10nm〜1μmがより好ましく、50nm〜200nmが特に好ましい。
前記負極活物質層の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記負極活物質のターゲット材料を用いたスパッタリング、前記負極活物質を圧縮成形する方法などが挙げられる。
<固体電解質構造体>
層状の開示の前記固体電解質構造体は、前記正極活物質層及び前記負極活物質に挟持されている。
前記固体電解質構造体の平均厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.1μm〜5μmが好ましく、1.0μm〜3.0μmがより好ましい。
<その他の部材>
前記その他の部材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、正極集電体、負極集電体などが挙げられる。
<<正極集電体>>
前記正極集電体の形状、大きさ、構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記正極集電体の材質としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン合金、銅、ニッケルなどが挙げられる。
<<負極集電体>>
前記負極集電体の形状、大きさ、構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記負極集電体の材質としては、例えば、金、インジウム、ニッケル、銅、ステンレス鋼などが挙げられる。
図3は、開示の全固体電池の一例の断面模式図である。図3の全固体電池においては、正極集電体11上に、正極活物質層12、層状の固体電解質構造体13、負極活物質層14、及び負極集電体15がこの順で積層されている。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるものではない。
実施例、及び比較例で用いたLi0.35La0.55TiO、Li0.14La0.62TiO、LiLaZr12、Li1.3Al0.3Ti1.7(PO、及びLi1.3Al0.3Ge1.7(POは、株式会社豊島製作所で作製されたものを用いた。
以下の実施例、及び比較例において、スパッタリングは、株式会社共立の粉体スパッタリング装置を用いて行った。成膜時の酸素欠陥の生成を防ぐために、酸素プラズマ中で成膜した。また、出力は、100Wで行った。
以下の実施例において、パルスレーザーデポジションは、NEOCERA社製のPioneer 240 PLD Systemを用いて行った。レーザー源としては、KrF excimer laser(LAMBDA PHYSIK社製)を用いた。パルス数は、15Hzで行った。出力は、150mJ/pulseで行った。
インピーダンス測定装置は、Metrohm Autolab社製のAUTOLAB PGSTAT30を用いた。
(実施例1)
平均粒子径が約10μmである固体電解質Li0.35La0.55TiO粒子の表面に、スパッタリング法によりLi0.35La0.55TiOアモルファス酸化物膜(平均厚み0.1μm)を成膜し、固体電解質粉末を得た。その後、30MPaで圧粉し、平均厚み2mmの円柱状の圧粉体(固体電解質構造体)を得た。この圧粉体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は3×10−6S/cmであった。
(実施例2)
平均粒子径が約10μmである固体電解質Li0.35La0.55TiO粒子の表面に、パルスレーザーデポジション法によりLi0.35La0.55TiOアモルファス酸化物膜(平均厚み0.1μm)を成膜し、固体電解質粉末を得た。その後、30MPaで圧粉し、平均厚み2mmの円柱状の圧粉体(固体電解質構造体)を得た。この圧粉体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は2×10−6S/cmであった。
(実施例3)
平均粒子径が約10μmである固体電解質Li0.35La0.55TiO粒子の表面に下記ゾルゲル法によりLi0.35La0.55TiOアモルファス酸化物膜(平均厚み0.5μm)を成膜し、固体電解質粉末を得た。その後、30MPaで圧粉し、平均厚み2mmの円柱状の圧粉体(固体電解質構造体)を得た。この圧粉体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は4×10−7S/cmであった。
<ゾルゲル法>
0.27gのチタン、0.062gのLiCO、0.52gのLaを出発原料に用いた。初めに、チタンを20mLの30質量%過酸化水素水、及び5mLの35質量%アンモニア水溶液の混合液に室温で溶解させた。その後、19.2gのクエン酸を溶液に加えた。La、及びLiCOは、30質量%硝酸水溶液に溶解させた。これら二つの溶液を均質になるまで混合した後、25gのエチレングリコールを加え150℃、及び350℃で熱処理を行い前駆体を得た。こうしてできた前駆体に6.4gの結晶LLTOの粉末(平均粒子径約10μm)を混合し、600℃で熱処理を行い、急冷した。生成物をメノウ乳鉢で粉砕することで、LLTOの表面にアモルファス酸化物膜が形成された固体電解質粉末を得た。
(実施例4)
平均粒子径が約10μmである固体電解質Li0.35La0.55TiO粒子の表面に、スパッタリング法によりLi0.14La0.62TiOアモルファス酸化物膜(平均厚み0.1μm)を成膜し、固体電解質粉末を得た。その後、30MPaで圧粉し、平均厚み2mmの円柱状の圧粉体(固体電解質構造体)を得た。この圧粉体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は4×10−7S/cmであった。
(実施例5)
平均粒子径が約10μmである固体電解質Li0.35La0.55TiO粒子を、圧力30MPaで圧粉し、平均厚み500μmの円柱状の圧粉体を作製した。この圧粉体における前記粒子の表面に、スパッタリング法を用いてLi0.35La0.55TiOアモルファス酸化物膜(平均厚み0.5μm)を成膜し、固体電解質構造体を得た。この固体電解質構造体を4枚積層し、30MPaで押圧することで、平均厚み2mmの固体電解質ペレットを作製した。このペレットを2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は1×10−6S/cmであった。
(実施例6)
平均粒子径が約10μmである固体電解質LiLaZr12粒子の表面に、スパッタリング法によりLiLaZr12アモルファス酸化物膜(平均厚み0.1μm)を成膜し、固体電解質粉末を得た。その後、30MPaで圧粉し、平均厚み2mmの円柱状の圧粉体(固体電解質構造体)を得た。この圧粉体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は6×10−6S/cmであった。
(実施例7)
平均粒子径が約10μmである固体電解質LiLaZr12粒子の表面に、スパッタリング法により95モル%LiLaZr12−5モル%LiOアモルファス酸化物膜(平均厚み0.1μm)を成膜し、固体電解質粉末を得た。その後、30MPaで圧粉し、平均厚み2mmの円柱状の圧粉体(固体電解質構造体)を得た。この圧粉体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は4×10−7S/cmであった。
(実施例8)
平均粒子径が約10μmである固体電解質LiLaZr12粒子を、圧力30MPaで圧粉し、平均厚み500μmの円柱状の圧粉体を作製した。この圧粉体における前記粒子の表面に、スパッタリング法を用いてLiLaZr12アモルファス酸化物膜(平均厚み0.5μm)を成膜し、固体電解質構造体を得た。この固体電解質構造体を4枚積層し、30MPaで押圧することで、平均厚み2mmの固体電解質ペレットを作製した。このペレットを2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は1×10−6S/cmであった。
(実施例9)
平均粒子径が約10μmである固体電解質Li0.35La0.55TiO粒子の表面に、スパッタリング法によりLiLaZr12アモルファス酸化物膜(平均厚み0.1μm)を成膜し、固体電解質粉末を得た。その後、30MPaで圧粉し、平均厚み2mmの円柱状の圧粉体(固体電解質構造体)を得た。この圧粉体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は2×10−6S/cmであった。
(実施例10)
平均粒子径が約10μmである固体電解質LiLaZr12粒子の表面に、スパッタリング法によりLi0.35La0.55TiOアモルファス酸化物膜(平均厚み0.1μm)を成膜し、固体電解質粉末を得た。その後、30MPaで圧粉し、平均厚み2mmの円柱状の圧粉体(固体電解質構造体)を得た。この圧粉体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は2×10−6S/cmであった。
(実施例11)
平均粒子径が約10μmである固体電解質Li1.3Al0.3Ti1.7(PO粒子の表面に、スパッタリング法によりLi1.3Al0.3Ti1.7(POアモルファス酸化物膜(平均厚み0.1μm)を成膜し、固体電解質粉末を得た。その後、30MPaで圧粉し、平均厚み2mmの円柱状の圧粉体(固体電解質構造体)を得た。この圧粉体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は4×10−5S/cmであった。
(実施例12)
平均粒子径が約10μmである固体電解質Li1.3Al0.3Ge1.7(PO粒子の表面に、スパッタリング法によりLi1.3Al0.3Ge1.7(POアモルファス酸化物膜(平均厚み0.1μm)を成膜し、固体電解質粉末を得た。その後、30MPaで圧粉し、平均厚み2mmの円柱状の圧粉体(固体電解質構造体)を得た。この圧粉体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は3×10−5S/cmであった。
(比較例1)
平均粒子径が約10μmである固体電解質Li0.35La0.55TiO粒子を、圧力30MPaで圧粉し、平均厚み2mmの円柱状の圧粉体を作製した。この圧粉体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は1×10−10S/cmであった。
(比較例2)
比較例1で作製した圧粉体について、大気下1,350℃で2時間熱処理を行うことで焼結体を得た。この焼結体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は3×10−5S/cmであった。
(比較例3)
平均粒子径が約10μmである固体電解質LiLaZr12粒子を、圧力30MPaで圧粉し、平均厚み2mmの円柱状の圧粉体を作製した。この圧粉体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は1×10−10S/cmであった。
(比較例4)
比較例3で作製した圧粉体について、大気下1,250℃で2時間熱処理を行うことで焼結体を得た。この焼結体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は8×10−5S/cmであった。
(比較例5)
平均粒子径が約10μmである固体電解質Li1.3Al0.3Ti1.7(PO粒子を圧力30MPaで圧粉し、平均厚み2mmの円柱状の圧粉体を作製した。この圧粉体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は5×10−7S/cmであった。
(比較例6)
比較例5で作製した圧粉体について、大気下1,150℃で2時間熱処理を行うことで焼結体を得た。この焼結体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続することで、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は4×10−5S/cmであった。
(比較例7)
平均粒子径が約10μmである固体電解質Li1.3Al0.3Ge1.7(PO粒子を、圧力30MPaで圧粉し、平均厚み2mmの円柱状の圧粉体を作製した。この圧粉体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は3×10−7S/cmであった。
(比較例8)
比較例7で作製した圧粉体について、大気下1,350℃で2時間熱処理を行うことで焼結体を得た。この焼結体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は2×10−5S/cmであった。
(比較例9)
平均粒子径が約10μmである固体電解質Li1.3Al0.3Ti1.7(PO粒子と、テトラメトキシシランとを質量比〔Li1.3Al0.3Ti1.7(PO:テトラメトキシシラン)=2:1で秤量し、室温にて2時間撹拌した後、120℃で2時間乾燥することで、非晶質のシリカを化学結合させたLi1.3Al0.3Ti1.7(PO粉末を得た。これを圧力30MPaで圧粉し、平均厚み2mmの円柱状の圧粉体を作製した。この圧粉体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続して、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は9×10−7S/cmであった。
(比較例10)
平均粒子径が約10μmである固体電解質Li0.35La0.55TiO粒子を、圧力30MPaで圧粉し、平均厚み2mmの円柱状の圧粉体を作製した。この圧粉体を、大気下1,350℃で2時間熱処理を行うことで焼結体を得た。固体電解質材料の一方の面を、研磨紙(#600)を用いて湿式研磨した。研磨後の焼結体を2枚のステンレス板で挟み、インピーダンスアナライザーに接続することで、交流インピーダンスを測定した。その結果、リチウムイオン伝導度は4×10−5S/cmであった。
実施例1〜12及び比較例1〜10について表1〜表4にまとめた。なお、リチウムイオン伝導度は、母体粒子の材質にも依存するため、母体粒子の材質を同じにした場合で比較した。また、表1〜表4において、製造形態1とは、開示の固体電解質構造体の製造方法における第1の形態に対応し、製造形態2とは、第2の形態に対応する。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) Li3xLa2/3−xTiO(0≦x≦1/6)、LiLaZr12、Li1+yAlTi2−y(PO(0≦y≦1)、及びLi1+zAlGe2−z(PO(0≦z≦1)のいずれかの粒子である母体粒子と、前記母体粒子の表面にLi3xLa2/3−xTiO(0≦x≦1/6)、LiLaZr12、Li1+yAlTi2−y(PO(0≦y≦1)、及びLi1+zAlGe2−z(PO(0≦z≦1)のいずれかを含有するアモルファス酸化物膜とを含有することを特徴とする固体電解質構造体。
(付記2) 前記母体粒子の構成元素と、前記アモルファス酸化物膜の構成元素とが、同じである付記1に記載の固体電解質構造体。
(付記3) 前記母体粒子の化学組成と、前記アモルファス酸化物膜の化学組成とが、同じである付記1から2のいずれかに記載の固体電解質構造体。
(付記4) 前記母体粒子が、Li3xLa2/3−xTiO(0≦x≦1/6)の粒子であり、前記アモルファス酸化物膜が、Li3xLa2/3−xTiO(0≦x≦1/6)を含有する付記1に記載の固体電解質構造体。
(付記5) 前記母体粒子が、LiLaZr12の粒子であり、前記アモルファス酸化物膜が、LiLaZr12を含有する付記1に記載の固体電解質構造体。
(付記6) 前記母体粒子が、Li1+yAlTi2−y(PO(0≦y≦1)の粒子であり、前記アモルファス酸化物膜が、Li1+yAlTi2−y(PO(0≦y≦1)を含有する付記1に記載の固体電解質構造体。
(付記7) 前記母体粒子が、Li1+zAlGe2−z(PO(0≦z≦1)の粒子であり、前記アモルファス酸化物膜が、Li1+zAlGe2−z(PO(0≦z≦1)を含有する付記1に記載の固体電解質構造体。
(付記8) 付記1から7のいずれかに記載の固体電解質構造体の製造方法であって、
前記母体粒子の表面に前記アモルファス酸化物膜を形成して、固体電解質粉末を作製する工程と、
前記固体電解質粉末を圧粉して、固体電解質構造体を作製する工程とを含むことを特徴とする固体電解質構造体の製造方法。
(付記9) 付記1から7のいずれかに記載の固体電解質構造体の製造方法であって、
前記母体粒子を圧粉して、圧粉体を作製する工程と、
前記圧粉体における前記母体粒子の表面に前記アモルファス酸化物膜を形成して、固体電解質構造体を作製する工程とを含むことを特徴とする固体電解質構造体の製造方法。
(付記10) 前記アモルファス酸化物膜の形成が、パルスレーザーデポジッション法、スパッタリング法、及びゾルゲル法のいずれかで行われる付記8から9のいずれかに記載の固体電解質構造体の製造方法。
(付記11) 正極活物質層と、負極活物質層と、前記正極活物質層及び前記負極活物質層に挟持された、層状の付記1から7のいずれかに記載の固体電解質構造体とを有することを特徴とする全固体電池。
1 母体粒子
2 アモルファス酸化物膜
3 固体電解質粉末
4 圧粉体
5 固体電解質構造体
11 正極集電体
12 正極活物質層
13 層状の固体電解質構造体
14 負極活物質層
15 負極集電体

Claims (7)

  1. Li3xLa2/3−xTiO(0≦x≦1/6)、LiLaZr12、Li1+yAlTi2−y(PO(0≦y≦1)、及びLi1+zAlGe2−z(PO(0≦z≦1)のいずれかの粒子である母体粒子と、前記母体粒子の表面にLi3xLa2/3−xTiO(0≦x≦1/6)、LiLaZr12、Li1+yAlTi2−y(PO(0≦y≦1)、及びLi1+zAlGe2−z(PO(0≦z≦1)のいずれかを含有するアモルファス酸化物膜とを含有することを特徴とする固体電解質構造体。
  2. 前記母体粒子の構成元素と、前記アモルファス酸化物膜の構成元素とが、同じである請求項1に記載の固体電解質構造体。
  3. 前記母体粒子の化学組成と、前記アモルファス酸化物膜の化学組成とが、同じである請求項1から2のいずれかに記載の固体電解質構造体。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の固体電解質構造体の製造方法であって、
    前記母体粒子の表面に前記アモルファス酸化物膜を形成して、固体電解質粉末を作製する工程と、
    前記固体電解質粉末を圧粉して、固体電解質構造体を作製する工程とを含むことを特徴とする固体電解質構造体の製造方法。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載の固体電解質構造体の製造方法であって、
    前記母体粒子を圧粉して、圧粉体を作製する工程と、
    前記圧粉体における前記母体粒子の表面に前記アモルファス酸化物膜を形成して、固体電解質構造体を作製する工程とを含むことを特徴とする固体電解質構造体の製造方法。
  6. 前記アモルファス酸化物膜の形成が、パルスレーザーデポジッション法、スパッタリング法、及びゾルゲル法のいずれかで行われる請求項4から5のいずれかに記載の固体電解質構造体の製造方法。
  7. 正極活物質層と、負極活物質層と、前記正極活物質層及び前記負極活物質層に挟持された、層状の請求項1から3のいずれかに記載の固体電解質構造体とを有することを特徴とする全固体電池。
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