JP2015215287A - 電圧検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁を確保しつつ、電圧検出精度を向上させることができる電圧検出装置を提供することを目的とする。【解決手段】変換回路111aは、分圧回路110から入力される電圧を、その電圧に応じたパルス幅のパルス信号に変換して出力する。絶縁回路111bは、変換回路111aから入力されるパルス信号を制御回路12に絶縁して出力する。絶縁回路111bによって、コンバータ回路10の出力電圧に関する情報を制御回路12に絶縁して伝えることができる。そのため、従来のように、絶縁を確保するために、分圧回路110に数MΩの高抵抗体を用いる必要がない。従って、分圧回路110を、抵抗値の低い抵抗によって構成することができる。その結果、抵抗値がばらついても、分圧された電圧が大きく変動してしまうことはない。これにより、絶縁を確保しつつ、電圧検出精度を向上させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、第1グランドを基準として動作する第1電子装置の電圧に関する情報を、第1グランドと絶縁された第2グランドを基準として動作する第2電子装置に絶縁して伝える電圧検出装置に関する。
従来、第1グランドを基準として動作する第1電子装置の電圧に関する情報を、第1グランドと絶縁された第2グランドを基準として動作する第2電子装置に絶縁して伝える電圧検出装置を有する装置として、例えば以下に示す特許文献1に開示されている電力変換システムがある。
この電力変換システムは、コンバータ回路と、分圧回路と、差動増幅回路と、マイクロコンピュータと、インタフェース回路とを備えている。
コンバータ回路は、高圧系グランドを基準として動作し、高電圧バッテリの電圧を昇圧して出力する回路である。コンバータ回路は、高圧系グランドと絶縁された低圧系グランドを基準として動作するマイクロコンピュータによって制御される。
分圧回路は、コンバータ回路の電力入力端及び電力出力端に接続され、コンバータ回路の入出力電圧を絶縁して分圧する回路である。分圧回路は、高抵抗体と、低抵抗体とを備えている。高抵抗体は、抵抗値が数MΩの抵抗である。高抵抗体は、複数の抵抗を直列接続して構成されている。一方、低抵抗体は、抵抗値が数kΩの抵抗である。分圧回路に数MΩの高抵抗体を用いることで、絶縁を確実に保つことができる。しかも、複数の抵抗を直列接続して高抵抗体を構成することで、絶縁距離を長くすることができ、絶縁をより確実に保つことができる。
差動増幅回路は、分圧回路に接続され、分圧回路から入力される電圧を差動増幅する回路である。マイクロコンピュータは、差動増幅回路に接続され、低圧系グランドを基準として動作し、差動増幅回路から入力されるコンバータ回路の入出力電圧に関する情報に基づいて、ソフトウェアによってコンバータ回路を制御するための制御信号を生成し出力する。インタフェース回路は、マイクロコンピュータ及びコンバータ回路に接続され、マイクロコンピュータから入力される制御信号をコンバータ回路に絶縁して出力する。コンバータ回路は、インタフェース回路から入力される制御信号に基づいて動作し、高電圧バッテリの電圧を昇圧して出力する。
ここで、コンバータ回路及びマイクロコンピュータが電力変換回路及び制御回路に、高圧系グランド及び低圧系グランドが第1グランド及び第2グランドに相当する。
特開2013−038894号公報
前述した電力変換システムでは、分圧回路は、数MΩの高抵抗体と数kΩの低抵抗体を直列接続して構成されている。抵抗の抵抗値には、ばらつきがある。抵抗値が大きい程、ばらつきの大きさも大きくなる。そのため、高抵抗体の抵抗値のばらつきによって、分圧された電圧が大きく変動してしまう。これでは、分圧された電圧に基づいて処理をする場合、誤った処理をしてしまう可能性がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、絶縁を確保しつつ、電圧検出精度を向上させることができる電圧検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、第1グランドを基準として動作する第1電子装置の電圧を分圧して出力する直列された抵抗からなる分圧回路と、分圧回路に接続され、分圧回路から入力される電圧を処理して、第1グランドと絶縁された第2グランドを基準として動作する第2電子装置に出力する処理回路と、を備え、第1電子装置の電圧に関する情報を第2電子装置に絶縁して伝える電圧検出装置において、処理回路は、分圧回路に接続され、分圧回路から入力される電圧を、その電圧に応じたパルス幅のパルス信号又はデジタル値に変換して出力する変換回路と、変換回路に接続され、変換回路から入力されるパルス信号又はデジタル値を第2電子装置に絶縁して出力する第1絶縁回路と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、変換回路が、分圧回路から入力される電圧を、その電圧に応じたパルス幅のパルス信号又はデジタル値に変換して出力する。そして、第1絶縁回路が、変換回路から入力されるパルス信号又はデジタル値を第2電子装置に絶縁して出力する。第1絶縁回路によって、第1電子装置の電圧に関する情報を第2電子装置に絶縁して伝えることができる。そのため、従来のように、絶縁を確保するために、分圧回路に数MΩの高抵抗体を用いる必要がない。分圧回路を、抵抗値の低い抵抗によって構成することができる。そのため、抵抗値がばらついても、分圧された電圧が大きく変動してしまうことはない。従って、絶縁を確保しつつ、電圧検出精度を向上させることができる。
第1実施形態における電力変換装置の回路図である。 第2実施形態における電力変換装置の回路図である。 第3実施形態における電力変換装置の回路図である。 第3実施形態における電力変換装置の電圧検出回路の動作を説明するためのグラフである。 第3実施形態の変形形態における電圧検出回路の動作説明するためのグラフである。 第4実施形態における電力変換装置の回路図である。 第4実施形態における電力変換装置の電圧検出回路の動作を説明するためのグラフである。 第4実施形態の変形形態における電圧検出回路の動作を説明するためのグラフである。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る電圧検出装置を、車両に搭載された高電圧バッテリから供給される電力を変換して出力する、電力変換装置に適用した例を示す。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して第1実施形態の電力変換装置の構成について説明する。
図1に示す電力変換装置1は、ハイブリッド車両に搭載され、高電圧バッテリBから供給される直流電力を、電圧の異なる直流電力に変換して負荷(図略)に供給する装置である。電力変換装置1は、コンバータ回路10(第1電子装置)と、電圧検出回路11(電圧検出装置)と、制御回路12(第2電子装置)と、絶縁回路13とを備えている。
コンバータ回路10は、高圧系グランドG1(第1グランド)を基準として動作し、高電圧バッテリBから供給される直流電力を電圧の異なる直流電力に変換して負荷に供給する回路である。コンバータ回路10は、高圧系グランドG1と絶縁された低圧系グランドG2(第2グランド)を基準として動作する制御回路12によって制御される。コンバータ回路10の一方の電力入力端は高電圧バッテリBの正極端に、他方の電力入力端は高電圧バッテリBの負極端に接続されるとともに高圧系グランドG1に接続されている。また、一方の電力出力端は負荷の正極端に、他方の電力出力端は負荷の負極端に接続されている。他方の電力出力端は、コンバータ回路10内で他方の電力入力端に接続されており、この他方の電力入力端を介して高圧系グランドG1に接続されている。
電圧検出回路11は、コンバータ回路10を制御する際に必要とされるコンバータ回路10の出力電圧を検出し、その出力電圧に関する情報を制御回路12に絶縁して出力する回路である。電圧検出回路11は、分圧回路110と、処理回路111とを備えている。
分圧回路110は、コンバータ回路10の出力電圧を分圧して出力する回路である。分圧回路110は、数百kΩの抵抗110aと、数kΩの抵抗110bとを備えている。コンバータ回路10の出力電圧に関する情報は、後述する絶縁回路111bによって絶縁が確保されるため、従来のように、分圧回路110に、数MΩの高抵抗体を用いる必要がない。抵抗110a、110bは直列接続されている。抵抗110aの一端はコンバータ回路10の一方の電力出力端に、抵抗110bの一端は高圧系グランドG1に接続されている。また、抵抗110a、110bの直列接続点は、処理回路111に接続されている。
処理回路111は、分圧回路110から入力される電圧を処理するとともに制御回路12に絶縁して出力する回路である。処理回路111は、変換回路111aと、絶縁回路111b(第1絶縁回路)とを備えている。
変換回路111aは、分圧回路110から入力される電圧を、その電圧に応じたパルス幅のパルス信号に変換して出力する回路である。具体的には、分圧回路110から入力される電圧を、その電圧に応じたデューティ比の一定周波数のパルス信号に変換して出力する。変換回路111aの入力端は抵抗110a、110bの直列接続点に、出力端は絶縁回路111bに接続されている。
絶縁回路111bは、変換回路111aから入力されるパルス信号を制御回路12に絶縁して出力する回路である。具体的には、フォトカプラ等の絶縁素子である。絶縁回路111bの入力端は変換回路111aの出力端に、出力端は制御回路12に接続されている。
制御回路12は、低圧系グランドG2を基準として動作し、処理回路11から入力されるコンバータ回路10の出力電圧に関する情報、及び、その他の情報に基づいてコンバータ回路10を制御する回路である。具体的には、コンバータ回路10の出力電圧に関する情報、及び、その他の情報に基づいてコンバータ回路10を制御するための制御信号を生成し出力する。制御回路12の入力端は絶縁回路111bの出力端に、出力端は絶縁回路13に接続されている。
絶縁回路13は、制御回路12から入力されるコンバータ回路10を制御するための制御信号をコンバータ回路10に絶縁して出力する回路である。具体的には、フォトカプラ等の絶縁素子である。絶縁回路13の入力端は制御回路12の出力端に、出力端はコンバータ回路10の入力端に接続されている。
次に、図1を参照して第1実施形態の電力変換装置の動作について説明する。
図1に示す分圧回路110は、コンバータ回路10の出力電圧を分圧して出力する。分圧回路110は、数百kΩの抵抗110aと、数kΩの抵抗110bとによって構成されている。絶縁回路111bがあるため、従来のように、高抵抗体を用いなくても絶縁は確保される。抵抗値がばらついても、分圧された電圧が、従来のように大きく変動してしまうことはない。従って、絶縁を確保しつつ、電圧検出精度を向上させることができる。
変換回路111aは、分圧回路110から入力される電圧を、その電圧に応じたデューティ比の一定周波数のパルス信号に変換して出力する。そして、絶縁回路111bは、変換回路111aから入力されるパルス信号を制御回路12に絶縁して出力する。
制御回路12は、絶縁回路111bから入力されるコンバータ回路10の出力電圧に関する情報、及び、その他の情報に基づいてコンバータ回路10を制御するための制御信号を生成し出力する。そして、絶縁回路13は、制御回路12から入力される制御信号をコンバータ回路10に絶縁して出力する。
コンバータ回路10は、絶縁回路13から入力される制御信号に基づいて動作し、高電圧バッテリBから供給される直流電力を電圧の異なる直流電力に変換して負荷に供給する。
次に、第1実施形態の電力変換装置の効果について説明する。
第1実施形態によれば、処理回路111は、変換回路111aと、絶縁回路111bとを備えている。変換回路111aは、分圧回路110に接続され、分圧回路110から入力される電圧を、その電圧に応じたパルス幅のパルス信号に変換して出力する。そして、絶縁回路111bは、変換回路111aに接続され、変換回路111aから入力されるパルス信号を制御回路12に絶縁して出力する。絶縁回路111bによって、コンバータ回路10の出力電圧に関する情報を制御回路12に絶縁して伝えることができる。そのため、従来のように、絶縁を確保するために、分圧回路110に数MΩの高抵抗体を用いる必要がない。従って、分圧回路110を、抵抗値の低い抵抗によって構成することができる。その結果、抵抗値がばらついても、分圧された電圧が大きく変動してしまうことはない。これにより、絶縁を確保しつつ、電圧検出精度を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の電力変換装置について説明する。第2実施形態の電力変換装置は、第1実施形態の電力変換装置に対して、電圧検出回路でコンバータ回路の出力電圧の異常の有無を判定するようにしたものである。
まず、図2を参照して第2実施形態の電力変換装置の構成について説明する。
図2に示す電力変換装置2は、コンバータ回路20(第1電子装置)と、電圧検出回路21(電圧検出装置)と、制御回路22(第2電子装置)と、絶縁回路23とを備えている。
コンバータ回路20は、第1実施形態のコンバータ回路10と同一のものであり、同一構成である。
電圧検出回路21は、コンバータ回路20を制御する際に必要とされるコンバータ回路20の出力電圧を検出し、その出力電圧に関する情報を制御回路22に絶縁して出力する回路である。また、コンバータ回路20の出力電圧の異常の有無を判定し、その判定結果に関する情報を制御回路22に絶縁して出力する回路でもある。電圧検出回路21は、分圧回路210と、処理回路211とを備えている。
分圧回路210は、コンバータ回路20の出力電圧を分圧して出力する回路であり、抵抗210a、210bを備えている。抵抗210a、210bは、第1実施形態の抵抗110a、110bと同一のものであり、同一構成である。
処理回路211は、分圧回路210から入力される電圧を処理するとともに制御回路22に絶縁して出力する回路であり、変換回路211aと、絶縁回路211b(第1絶縁回路)と、異常判定回路211cと、絶縁回路211d(第2絶縁回路)とを備えている。
変換回路211a及び絶縁回路211bは、第1実施形態の変換回路111a及び絶縁回路111bと同一のものであり、同一構成である。
異常判定回路211cは、分圧回路210から入力される電圧に基づいてコンバータ回路20の出力電圧の異常の有無を判定し、その判定結果に応じたパルス幅のパルス信号を出力する回路である。具体的には、分圧回路210から入力される電圧を閾値Vthと比較して、比較結果に基づいて異常の有無を判定し、その判定結果に応じたパルス幅のパルス信号を出力する。より具体的には、分圧回路210から入力される電圧が閾値Vth以下である場合、コンバータ回路20の出力電圧は正常であると判定し、パルス信号を出力しない。一方、分圧回路210から入力される電圧が閾値Vthより大きい場合、コンバータ回路20の出力電圧は異常であると判定し、その判定結果に応じたデューティ比の一定周波数のパルス信号を出力する。ここで、閾値Vthは、コンバータ回路20の出力電圧の異常の有無を判定するための基準となるものである。分圧回路210から入力される電圧が閾値Vthより大きい場合、コンバータ回路20の出力電圧が高く、異常であると判定する。異常判定回路211cの入力端は抵抗210a、210bの直列接続点に、出力端は絶縁回路211dに接続されている。
絶縁回路211dは、異常判定回路211cから入力されるパルス信号を制御回路22に絶縁して出力する回路である。具体的には、フォトカプラ等の絶縁素子である。絶縁回路211dの入力端は異常判定回路211cの出力端に、出力端は制御回路22に接続されている。
制御回路22は、低圧系グランドG2を基準として動作し、絶縁回路211bから入力されるコンバータ回路20の出力電圧に関する情報、絶縁回路211dから入力されるコンバータ回路20の出力電圧の異常の有無に関する情報、及び、その他の情報に基づいてコンバータ回路20を制御する回路である。具体的には、コンバータ回路20の出力電圧に関する情報、出力電圧の異常の有無に関する情報、及び、その他の情報に基づいてコンバータ回路20を制御するための制御信号を生成し出力する。より具体的には、コンバータ回路20の出力電圧が正常である場合、出力電圧に関する情報、及び、その他の情報に基づいて制御信号を生成し出力する。しかし、コンバータ回路20の出力電圧が異常である場合、制御信号を出力しない。つまり、コンバータ回路20を停止させる。制御回路22の一方の入力端は絶縁回路211bの出力端に、他方の入力端は絶縁回路211dの出力端に、出力端は絶縁回路23に接続されている。
絶縁回路23は、第1実施形態の絶縁回路13と同一のものであり、同一構成である。
次に、図2を参照して第1実施形態の電力変換装置の動作について説明する。
図2に示す分圧回路210は、コンバータ回路20の出力電圧を分圧して出力する。
変換回路211aは、分圧回路210から入力される電圧を、その電圧に応じたデューティ比の一定周波数のパルス信号に変換して出力する。そして、絶縁回路211bは、変換回路211aから入力されるパルス信号を制御回路22に絶縁して出力する。
一方、異常判定回路211cは、分圧回路210から入力される電圧が閾値Vthより大きい場合、コンバータ回路20の出力電圧は異常であると判定し、その判定結果に応じたデューティ比の一定周波数のパルス信号を出力する。しかし、分圧回路210から入力される電圧が閾値Vth以下である場合、コンバータ回路20の出力電圧は正常であると判定し、パルス信号を出力しない。
制御回路22は、コンバータ回路20の出力電圧が正常である場合、出力電圧に関する情報、及び、その他の情報に基づいて制御信号を生成し出力する。しかし、コンバータ回路20の出力電圧が異常である場合、制御信号を出力しない。つまり、コンバータ回路20を停止させる。
絶縁回路23は、制御回路22から入力されるコンバータ回路20を制御するための制御信号をコンバータ回路20に絶縁して出力する。
コンバータ回路20は、絶縁回路23から入力される制御信号に基づいて動作し、高電圧バッテリBから供給される直流電力を電圧の異なる直流電力に変換して負荷に供給するする。
次に、第2実施形態の電力変換装置の効果について説明する。
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
従来のように、分圧回路210を、数MΩの高抵抗体と、数kΩの低抵抗体で構成していた場合、高抵抗体の抵抗値のばらつきによって分圧された電圧が大きく変動してしまう。そのため、このような分圧回路から入力される電圧に基づいて異常の有無を判定する場合、誤判定しないように、高抵抗体の抵抗値のばらつきによる電圧の大きな変動を考慮して閾値Vthを設定しなければならない。従って、異常判定精度を向上させることが困難であった。しかし、第2実施形態によれば、分圧回路210は、従来に比べ、抵抗値の低い抵抗によって構成されている。そのため、抵抗値がばらついても、分圧された電圧が大きく変動してしまうことはない。従って、閾値Vthをより適切に設定することができる。しかも、処理回路211は、異常判定回路211cと、絶縁回路211dとを備えている。異常判定回路211cは、分圧回路210に接続され、分圧回路210から入力される電圧に基づいて異常の有無を判定し、その判定結果を出力する。そして、絶縁回路211dは、異常判定回路211cに接続され、異常判定回路211cから入力される判定結果を制御回路22に絶縁して出力する。そのため、異常判定精度を向上させ、判定結果を絶縁して制御回路22に伝えることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の電力変換装置について説明する。第3実施形態の電力変換装置は、第2実施形態の電力変換装置に対して、変換回路及びそれに対する絶縁回路が、異常判定回路及びそれに対する絶縁回路を兼ねるようにしたものである。
まず、図3を参照して第3実施形態の電力変換装置の構成について説明する。
図3に示す電力変換装置3は、コンバータ回路30(第1電子装置)と、電圧検出回路31(電圧検出装置)と、制御回路32(第2電子装置)と、絶縁回路33とを備えている。
コンバータ回路30は、第2実施形態のコンバータ回路20と同一のものであり、同一構成である。
電圧検出回路31は、第2実施形態の電圧検出回路21とは内部構成が一部異なるもの、第2実施形態の電圧検出回路21と同一機能を有する回路である。電圧検出回路31は、分圧回路310と、処理回路311とを備えている。
分圧回路310は、コンバータ回路30の出力電圧を分圧して出力する回路であり、抵抗310a、310bを備えている。抵抗310a、310bは、第2実施形態の抵抗210a、210bと同一のものであり、同一構成である。
処理回路311は、第2実施形態の処理回路211とは内部構成が一部異なるもの、第2実施形態の処理回路211と同一機能を有する回路である。処理回路311は、変換回路311a(変換回路、異常判定回路)と、絶縁回路311b(第1絶縁回路、第2絶縁回路)とを備えている。
変換回路311aは、第2実施形態の変換回路311aと同一機能を有する回路である。また、第2実施形態の異常判定回路211cを兼ねており、第2実施形態の異常判定回路211cと同一機能を有する回路でもある。変換回路311aは、分圧回路310から入力される電圧を、その電圧に応じたパルス幅のパルス信号に変換するとともに、その電圧に基づいて異常の有無を判定し、分圧回路310から入力される電圧に応じたパルス幅のパルス信号にその判定結果を合成して出力する。具体的には、図4に示すように、分圧回路310から入力される電圧が閾値Vth以下である場合、コンバータ回路30の出力電圧は正常であると自ら判定し、その電圧に応じたデューティ比D1〜D2(0<D1<D2)の一定周波数のパルス信号を出力する。一方、分圧回路310から入力される電圧が閾値Vthより大きい場合、コンバータ回路30の出力電圧が異常であると自ら判定し、正常であると判定した場合において出力されることがないデューティ比D3(D2<D3)の一定周波数のパルス信号を出力する。変換回路311aの入力端は抵抗310a、310bの直列接続点に、出力端は絶縁回路311bに接続されている。
絶縁回路311bは、第2実施形態の絶縁回路211bと同一機能を有する回路である。また、第2実施形態の絶縁回路211dを兼ねており、第2実施形態の絶縁回路211dと同一機能を有する回路でもある。絶縁回路311bは、変換回路311aから入力される合成された分圧回路310から入力される電圧に応じたパルス幅のパルス信号と判定結果を、制御回路32に絶縁して出力する。具体的には、変換回路311aから入力されるパルス信号を制御回路32に絶縁して出力する。絶縁回路311bの入力端は変換回路311aの出力端に、出力端は制御回路32に接続されている。
制御回路32は、低圧系グランドG2を基準として動作し、絶縁回路311bから入力される合成された分圧回路310から入力される電圧に応じたパルス幅のパルス信号と判定結果から、コンバータ回路30の出力電圧に関する情報及び出力電圧の異常の有無に関する情報を求め、これらの情報とその他の情報に基づいてコンバータ回路30を制御する回路である。具体的には、求めたコンバータ回路30の出力電圧に関する情報及び出力電圧の異常の有無に関する情報、並びに、その他の情報に基づいてコンバータ回路30を制御するための制御信号を生成し出力する。より具体的には、コンバータ回路30の出力電圧が正常である場合、出力電圧に関する情報及びその他の情報に基づいて制御信号を生成し出力する。しかし、コンバータ回路30の出力電圧が異常である場合、制御信号を出力しない。つまり、コンバータ回路30を停止させる。制御回路32の入力端は絶縁回路311bの出力端に、出力端は絶縁回路33に接続されている。
絶縁回路33は、第2実施形態の絶縁回路23と同一のものであり、同一構成である。
次に、図3及び図4を参照して、第3実施形態の電力変換装置の動作について説明する。
図3に示す分圧回路310は、コンバータ回路30の出力電圧を分圧して出力する。
変換回路311aは、図4に示すように、分圧回路310から入力される電圧が閾値Vth以下である場合、コンバータ回路30の出力電圧は正常であると自ら判定し、その電圧に応じたデューティ比D1〜D2(0<D1<D2)の一定周波数のパルス信号を出力する。一方、分圧回路310から入力される電圧が閾値Vthより大きい場合、コンバータ回路30の出力電圧が異常であると自ら判定し、正常であると判定した場合において出力されることがないデューティ比D3(D2<D3)の一定周波数のパルス信号を出力する。そして、図3に示す絶縁回路311bは、変換回路311aから入力されるパルス信号を制御回路32に絶縁して出力する。
制御回路32は、絶縁回路311bから入力されるパルス信号からコンバータ回路30の出力電圧に関する情報及び出力電圧の異常の有無に関する情報を求める。そして、コンバータ回路30の出力電圧が正常である場合、出力電圧に関する情報及びその他の情報に基づいて制御信号を生成し出力する。しかし、コンバータ回路30の出力電圧が異常である場合、制御信号を出力しない。つまり、コンバータ回路30を停止させる。
絶縁回路33は、制御回路32から入力されるコンバータ回路30を制御するための制御信号をコンバータ回路30に絶縁して出力する。
コンバータ回路30は、絶縁回路33から入力される制御信号に基づいて動作し、高電圧バッテリBから供給される直流電力を電圧の異なる直流電力に変換して負荷に供給する。
次に、第3実施形態の電力変換装置の効果について説明する。
第3実施形態によれば、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
第3実施形態によれば、変換回路311aは、第2実施形態の異常判定回路211cを兼ねており、分圧回路310から入力される電圧を、その電圧に応じたパルス幅のパルス信号に変換するとともに、閾値Vthと比較して比較結果に基づいて異常の有無を判定する。そして、分圧回路310から入力される電圧に応じたパルス幅のパルス信号にその判定結果を合成して出力する。一方、絶縁回路311bは、第2実施形態の絶縁回路211dを兼ねており、変換回路311aから入力される合成された分圧回路から入力される電圧に応じたパルス幅のパルス信号判定結果を、制御回路32に絶縁して出力する。そのため、第2実施形態の電圧検出回路と同一の機能を有しながら、第2実施形態の電圧検出回路に比べ構成を簡素化することができる。従って、電力変換装置3を小型化するとともに、コストを抑えることができる。
第3実施形態によれば、変換回路311aは、自らの判定結果が正常を示すものである場合には、分圧回路310から入力される電圧に応じたパルス幅のパルス信号を出力し、自らの判定結果が異常を示すものである場合には、正常であると判定した場合において出力されることがないパルス幅のパルス信号を出力する。そのため、コンバータ回路30の出力電圧に関する情報と出力電圧の判定結果に関する情報を、区別できる状態で確実に合成することができる。従って、変換回路311aで、第2実施形態の異常判定回路211cを兼ねることができ、電力変換装置3を確実に簡素化することができる。
なお、第3実施形態では、図4に示すように、分圧回路310から入力される電圧が閾値Vthより大きい場合、変換回路311aが、コンバータ回路30の出力電圧が異常であると判定し、出力電圧が正常であると判定した場合において出力されることがないデューティ比D2より大きいデューティ比D3のパルス信号を出力する例を挙げているが、これに限られるものではない。図5に示すように、この場合、出力電圧が正常であると判定した場合において出力されることがないデューティ比D1より小さいデューティ比D4のパルス信号を出力するようにしてもよい。出力電圧が正常であると判定した場合において出力されることがないパルス幅のパルス信号を出力するようにすればよい。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態の電力変換装置について説明する。第4実施形態の電力変換装置は、第3実施形態の電力変換装置に対して、コンバータ回路から入力される自らの異常の有無の判定結果を合成する合成回路を追加したものである。
まず、図6を参照して第4実施形態の電力変換装置の構成について説明する。
図6に示す電力変換装置4は、コンバータ回路40(第1電子装置)と、電圧検出回路41(電圧検出装置)と、制御回路42(第2電子装置)とを備えている。
コンバータ回路40は、第3実施形態のコンバータ回路30と同一のものであり、同一構成である。
電圧検出回路41は、コンバータ回路40を制御する際に必要とされるコンバータ回路40の出力電圧を検出し、その出力電圧に関する情報を制御回路42に絶縁して出力する回路である。また、コンバータ回路40の出力電圧の異常の有無を判定し、その判定結果に関する情報を制御回路42に絶縁して出力する回路でもある。さらに、コンバータ回路40が判定した自らの異常に関する情報を制御回路42に絶縁して出力する回路でもある。電圧検出回路41は、分圧回路410と、処理回路411とを備えている。
分圧回路410は、コンバータ回路40の出力電圧を分圧して出力する回路であり、抵抗410a、410bを備えている。抵抗410a、410bは、第3実施形態の抵抗310a、310bと同一のものであり、同一構成である。
処理回路411は、分圧回路410から入力される電圧を処理するとともに、コンバータ回路40から入力される異常に関する情報を制御回路42に絶縁して出力する回路であり、変換回路411a(変換回路、異常判定回路)と、絶縁回路411b(第1絶縁回路、第2絶縁回路)と、絶縁回路411e(第3絶縁回路)と、合成回路411fとを備えている。
変換回路411a及び絶縁回路411bは、第3実施形態の変換回路311a及び絶縁回路311bと同一のものであり、同一構成である。
絶縁回路411eは、コンバータ回路40から入力される自らの異常の有無の判定結果を絶縁して出力する回路である。具体的には、フォトカプラ等の絶縁素子である。絶縁回路411eの入力端はコンバータ回路40の判定結果出力端に、出力端は合成回路411fに接続されている。
合成回路411fは、絶縁回路411bから入力される合成された分圧回路から入力される電圧に応じたパルス幅のパルス信号と判定結果に、さらに、絶縁回路411eから入力される判定結果を合成して出力する回路である。具体的には、絶縁回路411eから入力される判定結果が正常を示すものである場合には、絶縁回路411bからの入力をそのまま出力する。一方、絶縁回路411eから入力される判定結果が異常を示すものである場合には、絶縁回路411bから入力されることがないパルス幅のパルス信号を出力する。より具体的には、図7に示すように、絶縁回路411eから入力される判定結果が、コンバータ回路40が正常であることを示すものである場合において、分圧回路410から入力される電圧が閾値Vth以下である場合、コンバータ回路40の出力電圧は正常であると判定し、その電圧に応じたデューティ比D1〜D2(0<D1<D2)の一定周波数のパルス信号を出力する。絶縁回路411eから入力される判定結果が、コンバータ回路40が正常であることを示すものである場合において、分圧回路410から入力される電圧が閾値Vthより大きい場合、コンバータ回路40の出力電圧が異常であると判定し、出力電圧が正常であると判定した場合において出力されることがないデューティ比D3(D2<D3)の一定周波数のパルス信号を出力する。一方、絶縁回路411eから入力される判定結果が、コンバータ回路40が異常であることを示すものである場合、分圧回路410から入力される電圧の大きさに係わらず、コンバータ回路40が正常である場合には出力されることがないデューティ比D5(0<D5<D1)の一定周波数のパルス信号を出力する。合成回路411fの一方の入力端は絶縁回路411bの出力端に、他方の入力端は絶縁回路411eの出力端に、出力端は制御回路42に接続されている。
制御回路42は、低圧系グランドG2を基準として動作し、合成回路411fから入力される合成された分圧回路410から入力される電圧に応じたパルス幅のパルス信号と変換回路411aの判定結果とコンバータ回路40の判定結果から、コンバータ回路40の出力電圧に関する情報、出力電圧の異常の有無に関する情報及びコンバータ回路40の異常の有無に関する情報を求め、これらの情報とその他の情報に基づいてコンバータ回路40を制御する回路である。具体的には、求めたコンバータ回路40の出力電圧に関する情報、出力電圧の異常の有無に関する情報及びコンバータ回路40の異常の有無に関する情報、並びに、その他の情報に基づいてコンバータ回路40を制御するための制御信号を生成し出力する。より具体的には、コンバータ回路40の出力電圧が正常であり、かつ、コンバータ回路40自体も正常である場合、コンバータ回路40の出力電圧に関する情報及びその他の情報に基づいて制御信号を生成し出力する。しかし、コンバータ回路40の出力電圧が異常、又は、コンバータ回路40自体が異常である場合、制御信号を出力しない。つまり、コンバータ回路40を停止させる。制御回路42の入力端は合成回路411fの出力端に、出力端は絶縁回路43に接続されている。
絶縁回路43は、第3実施形態の絶縁回路33と同一のものであり、同一構成である。
次に、図6及び図7を参照して、第4実施形態の電力変換装置の動作について説明する。
図6に示す分圧回路410は、コンバータ回路40の出力電圧を分圧して出力する。
変換回路411aは、分圧回路410から入力される電圧が閾値Vth以下である場合、コンバータ回路40の出力電圧は正常であると自ら判定し、その電圧に応じたデューティ比D1〜D2(0<D1<D2)の一定周波数のパルス信号を出力する。一方、分圧回路410から入力される電圧が閾値Vthより大きい場合、コンバータ回路40の出力電圧が異常であると自ら判定し、正常であると判定した場合において出力されることがないデューティ比D3(D2<D3)の一定周波数のパルス信号を出力する。そして、絶縁回路411bは、変換回路411aから入力されるパルス信号を合成回路411fに絶縁して出力する。
絶縁回路411eは、コンバータ回路40から入力される自らの異常の有無の判定結果を絶縁して出力する。
合成回路411fは、絶縁回路411eから入力される判定結果が、コンバータ回路40が正常であることを示すものである場合において、分圧回路410から入力される電圧が閾値Vth以下である場合、コンバータ回路40の出力電圧は正常であるため、その電圧に応じたデューティ比D1〜D2(0<D1<D2)の一定周波数のパルス信号を出力する。絶縁回路411eから入力される判定結果が、コンバータ回路40が正常であることを示すものである場合において、分圧回路410から入力される電圧が閾値Vthより大きい場合、コンバータ回路40の出力電圧が異常であるため、出力電圧が正常であると判定した場合において出力されることがないデューティ比D3(D2<D3)の一定周波数のパルス信号を出力する。一方、絶縁回路411eから入力される判定結果が、コンバータ回路40が異常であることを示すものである場合、分圧回路410から入力される電圧の大きさに係わらず、コンバータ回路40が正常である場合には出力されることがないデューティ比D5(0<D5<D1)の一定周波数のパルス信号を出力する。
制御回路42は、合成回路411fから入力されるパルス信号からコンバータ回路40の出力電圧に関する情報、出力電圧の異常の有無に関する情報及びコンバータ回路40の異常の有無に関する情報を求める。そして、コンバータ回路40の出力電圧が正常であり、かつ、コンバータ回路40自体も正常である場合、コンバータ回路40の出力電圧に関する情報及びその他の情報に基づいて制御信号を生成し出力する。しかし、コンバータ回路40の出力電圧が異常、又は、コンバータ回路40自体が異常である場合、制御信号を出力しない。つまり、コンバータ回路40を停止させる。
絶縁回路43は、制御回路42から入力されるコンバータ回路40を制御するための制御信号をコンバータ回路40に絶縁して出力する。
コンバータ回路40は、絶縁回路43から入力される制御信号に基づいて動作し、高電圧バッテリBから供給される直流電力を電圧の異なる直流電力に変換して負荷に供給する。
次に、第4実施形態の電力変換装置の効果について説明する。
第4実施形態によれば、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
第4実施形態によれば、処理回路411は、絶縁回路411eと、合成回路411fとを備えている。絶縁回路411eは、コンバータ回路40に接続され、コンバータ回路40から入力されるコンバータ回路40の異常の有無の判定結果を絶縁して出力する。そして、合成回路411fは、絶縁回路411b、411eに接続され、絶縁回路411bから入力される合成された分圧回路410から入力される電圧に応じたパルス幅のパルス信号と判定結果に、さらに、絶縁回路411eから入力される判定結果を合成して出力する。そのため、コンバータ回路40の異常に関する情報を、簡素な構成で制御回路42に伝えることができる。従って、電力変換装置4を小型化するとともに、コストを抑えることができる。
第4実施形態によれば、合成回路411fは、絶縁回路411eから入力される判定結果が正常を示すものである場合には、絶縁回路411bからの入力をそのまま出力する。一方、絶縁回路411eから入力される判定結果が異常を示すものである場合には、絶縁回路411bから入力されることがないパルス幅のパルス信号を出力する。そのため、コンバータ回路40の出力電圧に関する情報と出力電圧の判定結果に関する情報とコンバータ回路40の異常に関する情報を、区別できる状態で確実に合成することができる。従って、電力変換装置4を確実に簡素化することができる。
なお、第4実施形態では、図7で示すように、絶縁回路411eから入力される判定結果が、コンバータ回路40が異常であることを示すものである場合、合成回路411fが、コンバータ回路40が正常である場合には出力されることがないデューティ比D1より小さいデューティ比D5のパルス信号を出力する例を挙げているが、これに限られるものではない。図8に示すように、コンバータ回路40が正常であると場合には出力されることがないデューティ比D2より大きくデューティ比D3より小さいデューティ比D6(D2<D6<D3)のパルス信号を出力するようにしてもよい。コンバータ回路40が正常である場合には出力されることがないパルス幅のパルス信号を出力するようにすればよい。
最後に、複数の実施形態に関連する変形形態について説明する。
第1〜第4実施形態では、処理回路が、分圧回路から入力される電圧をその電圧に応じたパルス幅のパルス信号に変換したり、分圧回路から入力される電圧に基づいてコンバータ回路の出力電圧の異常の有無を判定し、その判定結果に応じたパルス幅のパルス信号に変換したりする例を挙げているが、これに限られるものではない。その電圧やその判定結果に応じたパルス幅に相当するデジタル値に変換してもよい。つまり、その電圧やその判定結果に応じたデジタル値に変換してもよい。
また、第1〜第4実施形態では、電圧検出回路がコンバータ回路の出力電圧を検出する例を挙げているが、これに限られるものではない。制御回路が、コンバータ回路の入出力電圧に基づいてコンバータ回路を制御する場合において、コンバータ回路の入力電圧を検出する際にも同様の構成を用いることができる。
1・・・電力変換装置、10・・・コンバータ回路(第1電子装置)、11・・・・電圧検出回路(電圧検出装置)、110・・・分圧回路、110a、110b・・・抵抗、111・・・処理回路、111a・・・変換回路、111b・・・絶縁回路(第1絶縁回路)、12・・・制御回路(第2電子装置)、13・・・絶縁回路、B・・・高電圧バッテリ

Claims (6)

  1. 第1グランドを基準として動作する第1電子装置の電圧を分圧して出力する直列された抵抗からなる分圧回路(110、210、310、410)と、
    前記分圧回路に接続され、前記分圧回路から入力される電圧を処理して、前記第1グランドと絶縁された第2グランドを基準として動作する第2電子装置に出力する処理回路(111、211、311、411)と、
    を備え、前記第1電子装置の電圧に関する情報を前記第2電子装置に絶縁して伝える電圧検出装置において、
    前記処理回路は、
    前記分圧回路に接続され、前記分圧回路から入力される電圧を、その電圧に応じたパルス幅のパルス信号又はデジタル値に変換して出力する変換回路(111a、211a、311a、411a)と、
    前記変換回路に接続され、前記変換回路から入力されるパルス信号又はデジタル値を前記第2電子装置に絶縁して出力する第1絶縁回路(111b、211b、311b、411b)と、
    を有することを特徴とする電圧検出装置。
  2. 前記処理回路(211、311)は、
    前記分圧回路に接続され、前記分圧回路から入力される電圧に基づいて異常の有無を判定し、判定結果を出力する異常判定回路(211c、311a)と、
    前記異常判定回路に接続され、前記異常判定回路から入力される判定結果を前記第2電子装置に絶縁して出力する第2絶縁回路(211d、311b)と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の電圧検出装置。
  3. 前記変換回路(311a)は、前記異常判定回路を兼ねており、前記分圧回路から入力される電圧を、その電圧に応じたパルス幅のパルス信号又はデジタル値に変換するとともに、その電圧に基づいて異常の有無を判定し、前記分圧回路から入力される電圧に応じたパルス幅のパルス信号又はデジタル値に判定結果を合成して出力し、
    前記第1絶縁回路(311b)は、前記第2絶縁回路を兼ねており、前記変換回路から入力される合成された前記分圧回路から入力される電圧に応じたパルス幅のパルス信号又はデジタル値と判定結果を、前記第2電子装置に絶縁して出力することを特徴とする請求項2に記載の電圧検出装置。
  4. 前記変換回路は、自らの判定結果が正常を示すものである場合には、前記分圧回路から入力される電圧に応じたパルス幅のパルス信号又はデジタル値を出力し、自らの判定結果が異常を示すものである場合には、正常であると判定した場合において出力されることがないパルス幅のパルス信号又はデジタル値を出力することを特徴とする請求項3に記載の電圧検出装置。
  5. 前記第1電子装置に接続され、前記第1電子装置から入力される前記第1電子装置の異常の有無の判定結果を絶縁して出力する第3絶縁回路(411e)と、
    前記第1絶縁回路及び前記第3絶縁回路に接続され、前記第1絶縁回路から入力される合成された前記分圧回路から入力される電圧に応じたパルス幅のパルス信号又はデジタル値と判定結果に、さらに、前記第3絶縁回路から入力される判定結果を合成して出力する合成回路(411f)と、
    を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の電圧検出装置。
  6. 前記合成回路は、前記第3絶縁回路から入力される判定結果が正常を示すものである場合には、前記第1絶縁回路からの入力をそのまま出力し、前記第3絶縁回路から入力される判定結果が異常を示すものである場合には、前記第1絶縁回路から入力されることがないパルス幅のパルス信号又はデジタル値を出力することを特徴とする請求項5に記載の電圧検出装置。
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