JP2015206697A

JP2015206697A - 車両用表示装置

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Publication number: JP2015206697A
Application number: JP2014087841A
Authority: JP
Inventors: 佳宏高畑; Yoshihiro Takahata
Original assignee: Nippon Seiki Co Ltd
Current assignee: Nippon Seiki Co Ltd
Priority date: 2014-04-22
Filing date: 2014-04-22
Publication date: 2015-11-19
Anticipated expiration: 2034-04-22
Also published as: JP6263754B2

Abstract

【課題】一体感を保持しつつ立体感のある絞り成形した表示板を備えた車両用表示装置を提供する。
【解決手段】指針と、指針の指示対象となる指標を印刷した樹脂製の表示板３と、指針を回動制御する制御手段を実装した回路基板とを備えた車両用表示装置は、表示板３に枠状に絞り成形される第１絞り部３１と、第１絞り部３１の外縁に向かって枠状に絞り成形される第２絞り部３３と、を有している。表示板３上の第１絞り部３１と第２絞り部３３との間に、第２絞り部３３の第１絞り部３１の外縁に向かう端部から第１絞り部３１の外縁に向かうように延長する延長部４１１を有した第２加飾部４１を備えた。
【選択図】図３

Description

本発明は、絞り成形した表示板を備えた車両用表示装置に関する。

従来の表示板を備えた車両用表示装置において、表示板に高級感のある見栄えのよい質感を付与するために、例えば、型成形によって立体形状に絞り加工した表示板を備えた車両用表示装置が特許文献１に開示されている。

特開２００９−５８３５７号公報

しかしながら、絞り加工による立体形状同士を互いに近接させて配置する場合においては、凹凸が大きいと絞り加工による素材の伸縮によって皺や割れが生じてしまうため、凹凸の大きい複数の立体形状同士を近接させて一体感を持たせる構成を歩留り良く製造することが難しかった。

本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、一体感を保持しつつ立体感のある絞り成形した表示板を備えた車両用表示装置を提供することを目的とする。

本発明に係る車両用表示装置は、
指針と、前記指針の指示対象となる指標を印刷した樹脂製の表示板と、前記指針を回動制御する制御手段を備えた車両用表示装置であって、
前記表示板は、枠状に絞り成形される第１絞り部と、
前記第１絞り部の外縁に向かって枠状に絞り成形される第２絞り部と、を有し、
前記表示板上の前記第１絞り部と前記第２絞り部との間に、前記第２絞り部の前記第１絞り部の外縁に向かう端部から前記第１絞り部の外縁に向かうように延長する延長部を配設する。

また、好ましくは、本発明に係る車両用表示装置の前記延長部は、前記第２絞り部の地色と同色に着色する。

また、好ましくは、本発明に係る車両用表示装置の前記延長部は、前記第２絞り部の斜面と同様の斜面を有する。

また、好ましくは、本発明に係る車両用表示装置の前記延長部と前記第２絞り部は、前記斜面同士が連続するように当接する。

また、好ましくは、本発明に係る車両用表示装置は、前記延長部と前記第２絞り部の外縁を覆う外縁加飾部を有し、
前記外縁加飾部と前記延長部とは一体に成形される。

本発明によれば、一体感を保持しつつ立体感のある絞り成形した表示板を備えた車両用表示装置を提供することができる。

本発明の実施形態の正面図。本発明の実施形態のＡ−Ａにおける断面図。本発明の実施形態の表示板と加飾部の関係図。

以下、添付図面に基づいて、本発明の実施形態を説明する。

本発明の実施形態に係る車両用表示装置１は、指針２と、表示板３と、加飾部４と、中ケース５と、回路基板６と、外ケース７と、保護板８を備えた指針式計器である。

指針２は、車両の走行速度を指示する第１指針２０と、車両のエンジン回転数を指示する第２指針２１とからなり、第１指針２０と第２指針２１はそれぞれ対応するステッピングモータ（駆動手段）６０に接続され、ステッピングモータ６０の回動に合わせて任意の角度を指示する。

表示板３は表面の背景を黒色に着色した樹脂製の文字板であり、第１指針２０に対応する指標数字と目盛からなり白色で着色した第１指標数字部３０と、それを枠状に囲むように立体に絞り成形した第１絞り部３１と、第２指針２１に対応する指標数字と目盛からなり白色や赤色で着色した第２指標数字部３２と、それを枠状に囲むように立体に絞り成形した第２絞り部３３と、車両の警告灯意匠の形状で表示板３の裏面から光を表面に透過して光輝する警告意匠部３４と、警告意匠部３４を枠状に囲むように立体に絞り成形した第３絞り部３５と、を有する。
また、表示板３は、第１絞り部３１の近傍に、加飾部４を位置決めしつつ表示板３に固定するための第１貫通穴３６を有し、同様に、第２絞り部３３の近傍に第２貫通穴３７を、第３絞り部３５の近傍に第３貫通穴３８を有する。

第２絞り部３３と第３絞り部３５は、それぞれの枠の一方の端部３３ａ，３５ａが第１絞り部３１の外縁に向かうように成形される。
また、第１絞り部３１と第２絞り部３３との距離（各絞り部の裾野間の距離）、及び、第１絞り部３１と第３絞り部３５との距離を、表示板３の厚さと、絞り部３１，３３，３５のそれぞれの凹凸の深さに応じて、絞り成形の工程において皺や割れが生じる虞が少なくなるように互いを離間させる。
具体的には、例えば、表示板３の厚さを０．４ｍｍ（ミリメートル）とし、第１絞り部３１，第２絞り部３３，第３絞り部３５の凹凸の深さが７ｍｍ（ミリメートル）とした場合、第１絞り部３１と第２絞り部３３との距離、及び、第１絞り部３１と第３絞り部３５との距離を１０ｍｍ（ミリメートル）以上離間させた。これ以上互いを近接して形成してもよいが、近づけるほど皺や割れの生じる虞が高くなり歩留りが悪くなる。

また、第１絞り部３１の第１指標数字部３０側の絞り斜面には、表示板３の裏面からの光を表面に透過して光輝する第１絞り目盛部３１０を形成し、これと同様に、第２絞り部３３の第２指標数字部３２側の絞り斜面に、第２絞り目盛部３３０を形成する。

加飾部４は、表示板３上に配設して装飾する樹脂製部材であり、第１絞り部３１に対応した第１加飾部４０を、第２絞り部３３に対応した第２加飾部４１を、第３絞り部３５に対応した第３加飾部４２で構成する。

第１加飾部４０は、表面に金属調の塗装を施した外縁加飾部４００と、外縁加飾部４００の裏面に形成した凸部４０２を有する。
第１加飾部４０は、凸部４０２を第１貫通穴３６に挿通して表示板３に溶着固定され、第１絞り部３１の外縁を覆うように装飾する。

第２加飾部４１は、表面に金属調の塗装を施した外縁加飾部４１０と、第２絞り部３３の絞り斜面の第１絞り部３１側の端部と連続するような傾斜を持ち、表示板３の表面と同様に黒色に着色した延長部４１１と、第２加飾部４１の裏面に第２貫通穴３７に対応する凸部４１２を有する。
第２加飾部４１は、凸部４１２を第２貫通穴３７に挿通して表示板３に溶着固定することで、第２絞り部３３の外縁を覆うように装飾すると共に、第２絞り部３３の絞り斜面の第１絞り部３１側の端部と延長部４１１とが連続して繋がるように接して配設されて、第２絞り部３３が延長部４１１の長さ分だけ延長された見栄えに装飾する。

第３加飾部４２は、表面に金属調の塗装を施した外縁加飾部４２０と、第３絞り部３５の絞り斜面の第１絞り部３１側の端部と連続するような傾斜を持ち、表示板３の表面と同様に黒色に着色した延長部４２１と、第３加飾部４２の裏面に第３貫通穴３８に対応する凸部４２２を有する。
第３加飾部４２は、凸部４２２を第３貫通穴３８に挿通して表示板３に溶着固定することで、第３絞り部３５の外縁を覆うように装飾すると共に、第３絞り部３５の絞り斜面の第１絞り部３１側の端部と延長部４２１とが連続して繋がるように接して配設されて、第３絞り部３５が延長部４２１の長さ分だけ延長された見栄えに装飾する。

中ケース５は、樹脂からなる表示板３を支持するケース体である。また、中ケース５は、後述する第１光源６１から照射される光を表示板３の第１指標目盛部３０と第１絞り目盛部３１０の裏面に効率良く反射導光する第１導光反射壁５０と、後述する第２光源６２から照射される光を表示板３の第２指標目盛部３２と第２絞り目盛部３３０の裏面に効率良く反射導光する第２導光反射壁５１と、後述する第３光源６３から照射される光を表示板３の警告意匠部３４の裏面に効率良く反射導光する第３導光反射壁５２と、を有する。

回路基板６は、樹脂基材に銅箔からなる配線パターンを形成した基板に、ステッピングモータ６０と、ＬＥＤからなる第１光源６１，第２光源６２，第３光源６３と、ステッピングモータ６０と各光源６１，６２，６３の制御を行うＣＰＵなどの制御手段などの各種電子部品が実装されている。

外ケース７は、樹脂からなり、中ケース５と回路基板６を格納すると共に、表示板３と保護板８を支持する。

保護板８は、反射防止、防汚、帯電防止、赤外線カット等の機能を有する機能性薄膜を表面に形成した有機ガラスからなり、車両用表示装置１の表示面を保護する。

このように構成することで、以下のような効果を得る。

ゲシュタルト心理学においては、複数の個々のものを一つのまとまった塊として認知される要因として、近接の要因，類同の要因，閉合の要因，よい連続の要因があるとされ、この要因を多くもつ集合ほど一つのものとしてまとまって認知されることが知られている。
本実施形態に係る車両用表示装置１において、表示板３の第１絞り部３１と第２絞り部３３および第１絞り部３１と第３絞り部３５とは、それぞれが同じように凹凸の深さが７ｍｍ（ミリメートル）の枠状に絞り成形しているという類同の要因を持つ。
また、Ｃ形状の第２絞り部３３とＣを水平方向に反転させた形状の第３絞り部３５で第１絞り部３１を括弧で閉じるように構成していることから閉合の要因を持つ。
しかしながら、絞り部３１，３３，３５のそれぞれの凹凸の深さに応じて、絞り成形の工程において皺や割れが生じる虞が少なくなるように互いを離間させているため、ゲシュタルト心理学において近接の要因の強度が小さくなっており、且つ、各絞り部３１，３３，３５の枠は、連続性が乏しくよい連続の要因の強度も小さい状態である。

そこで、本実施形態に係る車両用表示装置１は、第２絞り部３３，第３絞り部３５のそれぞれに対応する延長部４１１，４２１を備えることで、第２絞り部３３，第３絞り部３５はそれぞれ第１絞り部３１と近接しているように見えるため、近接の要因の強度が増し、表示板３の第１絞り部３１と第２絞り部３３および第１絞り部３１と第３絞り部３５とは、一つのものとしてまとまって認知されやすくなり、一体感を増すことができた。

また、延長部４１１，４２１は、対応する第２絞り部３３，第３絞り部３５の斜面から連続するような斜面を持つことと、対応する第２絞り部３３，第３絞り部３５の地色と同色の黒色に着色されること、そして、近接して配置したことによって、よい連続の要因と類同の要因と近接の要因の強度を高くして、両者が一つのまとまったものとして認知されやすくなった。

また、第２絞り部３３，第３絞り部３５のそれぞれの外縁には、第２絞り部３３，第３絞り部３５の外縁から第１絞り部３１の外縁へ沿うような外縁加飾部４１０，４１１を備えることで、表示板３の第１絞り部３１と第２絞り部３３および第１絞り部３１と第３絞り部３５の両者のよい連続の要因の強度が増し、表示板３の第１絞り部３１と第２絞り部３３および第１絞り部３１と第３絞り部３５とは、一つのものとしてまとまって認知されやすくなり、一体感を増すことができた。

以上のことから、一体感を保持しつつ立体感のある絞り成形した表示板を備えた車両用表示装置を提供できるに至った。

本発明は、例えば、自動車やオートバイ、あるいは農業機械や建築機械を備えた移動体に搭載される車両情報の表示装置として好適である。

１車両用表示装置
２指針
２０第１指針
２１第２指針
３表示板
３０第１指標目盛部
３１第１絞り部
３１０第１絞り目盛部
３２第２指標目盛部
３３第２絞り部
３３ａ端部
３３０第２絞り目盛部
３４警告意匠部
３５第３絞り部
３５ａ端部
３６第１貫通穴
３７第２貫通穴
３８第３貫通穴
４加飾部
４０第１加飾部
４００外縁加飾部
４０２凸部
４１第２加飾部
４１０外縁加飾部
４１１延長部
４１２凸部
４２第３加飾部
４２０外縁加飾部
４２１延長部
４２２凸部
５中ケース
５０第１導光反射壁
５１第２導光反射壁
５２第３導光反射壁
６回路基板
６０ステッピングモータ（駆動手段）
６１第１光源
６２第２光源
６３第３光源
７外ケース
８保護板

Claims

指針と、前記指針の指示対象となる指標を印刷した樹脂製の表示板と、前記指針を回動制御する駆動手段を備えた車両用表示装置であって、
前記表示板は、枠状に絞り成形される第１絞り部と、
前記第１絞り部の外縁に向かって枠状に絞り成形される第２絞り部と、を有し、
前記表示板上の前記第１絞り部と前記第２絞り部との間に、前記第２絞り部の前記第１絞り部の外縁に向かう端部から前記第１絞り部の外縁に向かうように延長する延長部を配設する
ことを特徴とする車両用表示装置。
前記延長部は、前記第２絞り部の地色と同色に着色している
ことを特徴とする請求項１に記載の車両用表示装置。
前記延長部は、前記第２絞り部の斜面と同様の斜面を有する
ことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の車両用表示装置。
前記延長部と前記第２絞り部は、前記第２絞り部の斜面と前記延長部の斜面とが連続するように当接する
ことを特徴とする請求項１乃至３の何れか１項に記載の車両用表示装置。
前記延長部と前記第２絞り部の外縁を覆う外縁加飾部を有し、
前記外縁加飾部と前記延長部とは一体に成形される
ことを特徴とする請求項１乃至４の何れか１項に記載の車両用表示装置。