JP5970808B2 - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
ヘッドアップディスプレイ(Head-Up Display;HUD)装置として、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。この種のHUD装置は、表示部と、ミラーと、コンバイナと、を備え、表示部が出射する所定の情報を報知するための表示画像を表す光をミラーによりコンバイナに向け反射させ、コンバイナにより前記表示画像を虚像としてユーザに視認させるものである。このようなHUD装置は、例えば、車両のダッシュボード上に設けられており、主に運転者であるユーザに、前方風景に重ねるようにして車速、走行距離等の表示情報を報知する。
特開平11−28949号公報
ところで、コンバイナを構成するハーフミラー等の板状の基材にユーザが触れる等すると、基材表面に傷がつき、表示画像の視認性が低下するおそれがあるため、特許文献1に開示されるように、基材表面にハードコート膜を形成することが一般的である。
ハードコート膜を形成する方法として、スプレーによる塗布方法とディッピング処理による塗布方法とが知られているが、良好な面粗度が得られること、表面硬度が高めやすいこと、塗膜のコストが安価であること、等の理由から基材にハードコート膜を形成する方法としてはディッピングが適している。
ディッピングでは、基材を液状のハードコート剤に浸漬することでハードコート膜を形成する。基材の全てをハードコート剤に浸漬すると、基材の端部に液残りによる跡が残ることがあるため、これを回避するためには、図6(a)に示すように、基材51の一端を残してハードコート剤520に浸漬する方法が考えられる。この場合、ユーザから視認されにくい基材51の一端部(取付用の穴510が形成されている側の部分)を残して、基材51をハードコート剤520に浸漬すればよい。
しかし、この方法では、液残りの問題を回避できる代わりに、図6(b)に示すように、コンバイナ50に視認可能なハードコート有無の境界ライン53が生じてしまう。このようなハードコート膜52を有するコンバイナ50を、図7に示すように、何の対策も講じずにHUD装置901のケース体910に取り付けてしまうと、境界ライン53が視認者2に視認されてしまうため、見栄えが悪い。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、コンバイナにおけるハードコートの境界ラインを隠した見栄えのよいヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
表示画像を表す表示光を出射する表示部と、
前記表示部が出射した表示光が到達し、到達した表示光を反射させる反射部と、
前記反射部で反射した表示光が到達する凹面を有し、到達した表示光を集光することで視認者に前記凹面側から前記表示画像を視認させるコンバイナと、
前記表示部と前記反射部とを内部に収納するとともに前記コンバイナを保持するケース体と、を備え、
前記コンバイナは、曲面形状の前記凹面と前記ケース体に保持するための取付用穴とを有する板状の基材と、前記穴が形成される側の前記基材の一端部を残して前記基材の表面を覆うハードコート膜と、を有し、前記基材の一端部で前記ケース体に保持され、
前記ケース体は、
前記基材の一端部側における前記ハードコート膜が形成される境界、及び前記取付用穴を前記凹面側から覆う覆い部を有するとともに、内面側から前記取付用穴を通してネジ止めされる通し穴を有する
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
また、上記ヘッドアップディスプレイ装置において、
前記覆い部は、前記ケース体と一体であってもよい。
また、上記ヘッドアップディスプレイ装置において、
前記ケース体が有する覆い部は、前記ケース体に形成された溝部の一部で構成されていてもよい。
また、上記ヘッドアップディスプレイ装置において、
前記ケース体は、その内部に前記反射部を支持する支持部を有し、
前記反射部は、前記表示部が出射した表示光を反射させる反射面を含むミラーと、前記ミラーの一端部を残して前記ミラーの表面を覆うハードコート膜と、を有し、前記ミラーの一端部で前記支持部に支持され、
前記支持部は、前記ミラーの一端部を前記表示部側から覆う覆い部を有する、ようにしてもよい。
また、上記ヘッドアップディスプレイ装置において、
前記支持部が有する覆い部は、前記支持部に形成された溝部の一部で構成されている、ようにしてもよい。
また、上記ヘッドアップディスプレイ装置は、据え置き型であってもよい。
本発明によれば、コンバイナにおけるハードコートの境界ラインを隠した見栄えのよいヘッドアップディスプレイ装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るHUD装置の概略断面図である。 図1に示すコンバイナの概略断面図である。 (a)は、図1に示すコンバイナ保持部付近の拡大図である。(b)は、第1実施形態の変形例1に係るコンバイナ保持部を説明するための図である。 (a)第1実施形態の変形例2に係るコンバイナ保持部を説明するための図である。(b)第1実施形態の変形例3に係るコンバイナ保持部を説明するための図である。 (a)は、本発明の第2実施形態に係るHUD装置の中ケースを説明するための、反射部と中ケースの概略断面図である。(b)は、第2実施形態の変形例1に係る中ケースを説明するための図である。(c)は、第2実施形態の変形例2に係る中ケースを説明するための図である。 (a)は、ディッピングを説明するための図である。(b)は、ディッピングによりハードコート膜が形成されたコンバイナの平面図である。 発明が解決しようとする課題を説明するためのHUD装置の概略側面図である。
本発明の一実施形態に係るHUD装置を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係るHUD装置1は、図1に示すように、ケース体10と、表示部20と、回路基板30と、反射部40と、コンバイナ50と、を備える。
HUD装置1は、据え置き型のHUD装置であり、例えば、車両のダッシュボード上(例えば、インストルメントパネル上方)に取り付けられるものである。以下、HUD装置1の構成の理解を容易にするため、便宜的に、図1の両端矢印に示すようにして、上、下、左、右の各方向を設定し、HUD装置1の各部について説明する。
ケース体10は、上ケース11と、下ケース12と、中ケース13と、から構成される。
上ケース11には開口部110が形成されており、この上ケース11と下ケース12とが連結することで上側開口の箱のような形状となる。この箱形状の内部に、表示部20、回路基板30、及び中ケース13が収納される。
上ケース11は、コンバイナ50を保持するコンバイナ保持部111を有し、これによりコンバイナ50は、上ケース11の上壁部112から上方に延出するように保持される。このコンバイナ保持部111については、後に詳述する。
中ケース13は、上側開口の箱形状に形成されており、その左側面131には、表示部20の表示面を露出させる穴である第1出射口131aが形成されている。なお、図示しないが中ケース13に、第1出射口131aを覆う透明な窓部材(図示せず)を設けてもよい。中ケース13は、左側面131と対向する右側面132及び底部133の右端部である支持部134で反射部40を支持する。また、上側開口の箱形状に形成されている中ケース13は、その上端で囲まれる開口部130を有する。中ケース13は、その開口部130が上ケース11の開口部110の形状とほぼ同一形状となるようにして形成されている。このような開口部110と開口部130とは、HUD装置1の組み付け後は、上下方向で重なり、後述のように反射部40が反射した表示光Lを通過させる第2出射口14として機能する。
表示部20は、車速、走行距離等の表示情報を報知するための表示画像を表す表示光Lを出射するものであり、例えば、液晶パネルとバックライト用光源から構成される透過型液晶ディスプレイ、又は自発光型ディスプレイから構成される。表示部20は、中ケース13の左側面131の左側に位置し、第1出射口131aを介してその表示面が露出するように配置されている。
回路基板30は、板状の基材31に、マイコン、グラフィックディスプレイコントローラー(GDC)等から構成される制御部(図示せず)を実装した回路基板であり、下ケース12に固定されている。固定された回路基板30は、下ケース12と中ケース13の間に位置する。制御部は、車両ECU(Electronic Control Unit)等の外部装置から通信ラインにより伝送される車両の状態情報を取得し、これに応じて表示部20を駆動する(つまり、表示部20に所定の表示画像を表示させる)。
反射部40は、表示部20の表示側、即ち表示光Lの出射側に位置し、到達した表示光Lをコンバイナ50に向けて反射させるものであり、例えば、一枚のミラーから構成される。反射部40は、その反射面が表示部20の表示面と略対向するように配置されており、中ケース13の右側面132に、例えば、両面テープ(図示せず)で固定されている。
表示部20が出射した表示光Lは、第1出射口131aを通過して反射部40に到達する。そして、反射部40で反射した表示光Lは、第2出射口14を通過してコンバイナ50に向かう。
コンバイナ50は、図2に示すように、曲面を有する板状のハーフミラー、ホログラム素子等により構成される基材51と、紫外線硬化型のアクリル系樹脂等からなるハードコート膜52と、を備える。
基材51には、コンバイナ50を上ケース11に取り付けるためのネジSに対応する穴(取付用穴)510が複数(例えば、図5に示すように2つ)設けられている。前述したが、図6(a)に示すように、穴510が形成されている側の端部を残して、基材51を液化させた紫外線硬化型のアクリル系樹脂等からなるハードコート剤520に浸漬し、引き出し、乾燥させることで(つまり、ディッピングによって)、基材51の前記端部以外の表面には、図2に示すように、ハードコート膜52が形成される。このように形成されたハードコート膜52を有するコンバイナ50には、視認可能なハードコート有無の境界ライン53が生じる(図1、図2では、点線で示した)。
コンバイナ50は、上ケース11のコンバイナ保持部111に保持されることで、その凹面50a(右側の面)が反射部40の反射面と略対向するように配置されている。コンバイナ50が、コンバイナ保持部111にどのように保持されるかについては、後に詳述する。コンバイナ50は、図1に示すように、反射部40で反射し、到達する表示光Lの光路を変更する(基材51として、ハーフミラーを用いる場合は反射により表示光Lの光路を変更し、ホログラム素子を用いる場合は回折により表示光Lの光路を変更する)。コンバイナ50の凹面50aは、表示光Lを集光する機能を有し、光を単純反射させる場合よりも、虚像を前遠方(例えば、コンバイナ50より1.5m前方)に形成することのできる曲面として構成されている。コンバイナ50は、その前方位置Fに表示画像の虚像を形成するとともに、前方(コンバイナ50の左側)からの光を透過し、これにより、HUD装置1は、虚像と前方に実際に存在する外景等の双方を、視認者2に視認させることができる。
(コンバイナ保持部について)
ここからは、コンバイナ保持部111について、図3(a)を参照して詳細に説明する。
コンバイナ保持部111は、溝部111aと、第1覆い部111bと、第2覆い部111cと、から構成される。
溝部111aは、コンバイナ50がコンバイナ保持部111に保持された場合に、コンバイナ50の穴510が形成されている側の端部を挟むようにして形成された溝部である。
第1覆い部111bは、溝部111aよりも視認者2側であって、上ケース11のコンバイナ50が取り付けられる側(第2出射口14よりも左側)の上壁部112から上方に突出するように形成された凸部である。この第1覆い部111bは、コンバイナ50を溝部111aに差し込んだときのコンバイナ50の境界ライン53よりも、その上端が高くなるように形成されている。つまり、第1覆い部111bは、コンバイナ50のハードコート膜52が形成されていない端部を凹面50a側から覆う。また、第1覆い部111bは、ケース体10を構成する上ケース11に形成された溝部111aの一部(溝部111aのうちコンバイナ50の凹面50aと対向する部分)として構成されている。これにより、境界ライン53を、視認者2に視認させないように、覆い隠すことができる。
第2覆い部111cは、溝部111aよりも前方側(視認者2から離れる側)であって、上ケース11のコンバイナ50が取り付けられる側(第2出射口14よりも左側)の上壁部112から上方に突出するように形成された部材である。この第2覆い部111cは、コンバイナ50を溝部111aに差し込んだときのコンバイナ50の境界ライン53よりも、その上端が高くなるように形成されている。つまり、第2覆い部111cは、コンバイナ50のハードコート膜52が形成されていない端部を凹面50aとは反対の面側から覆う。また、第2覆い部111cは、ケース体10を構成する上ケース11に形成された溝部111aの一部(溝部111aのうちコンバイナ50の凹面50aとは反対の面と対向する部分)として構成されている。これにより、境界ライン53を覆い隠すことができる。なお、第2覆い部111cは、HUD装置1がダッシュボード上に設置された場合に、視認者2からは見えない側の境界ライン53を覆い隠すものであるため、必ずしも必要ではない。しかし、このように第2覆い部111cを設ければ、流通、販売段階においてHUD装置1に触れる消費者からも、境界ライン53を隠すことができるため、商品性を損なうことがない。
以上のような第1覆い部111b及び第2覆い部111cは、上ケース11と一体的に形成されている(つまり、ケース体10の上壁部112と一体である)。なお、第1覆い部111b及び第2覆い部111cは、上ケース11と別体であってもよいが、構造が複雑になり、生産コストも上がってしまうため、上ケース11と一体であったほうが好ましい。
上ケース11には、図3(a)に示すように、上ケース11の内面(表示部20の略上方の面)から、第1覆い部111bの下方を貫通し、溝部111aを通過し、第2覆い部111cの下方に至る穴(通し穴)11sが形成されている。この穴11sは、基材51の穴510の開口形状と略同じ形状で、穴510と同じ数だけ設けられている。溝部111aに、コンバイナ50を差し込み、穴11sと穴510を通すようにネジSを締め付けることで、コンバイナ50は、上ケース11に固定される。
このようにして、コンバイナ50は、コンバイナ保持部111(及びネジS)により保持される。
なお、コンバイナ保持部111は、以上に説明した図3(a)に示すものに限られない。以下にその変形例を示す。以下の変形例では、第1実施形態と同様な機能を持つ部材について、同じ符号により説明する。
(コンバイナ保持部の変形例)
1.変形例1
図3(b)に示すように、第1覆い部111bを、溝部111aよりも右側の端部(開口部110を形成する端部)からコンバイナ50に向かって上方に傾斜するように形成してもよい。同様に、第2覆い部111cを、溝部111aよりも左側の端部からコンバイナ50に向かって上方に傾斜するように形成してもよい。この場合、溝部111aが形成されている側の上ケース11の上面は、第1覆い部111b及び第2覆い部111cによる傾斜面として形成される。
この場合においても、第2覆い部111cは、HUD装置1がダッシュボード上に設置された場合に、視認者2からは見えない側の境界ライン53を覆い隠すものであるため、必ずしも必要ではない。
2.変形例2
図4(a)に示すように、コンバイナ保持部111を溝部111aのみから構成してもよい。この場合、上記で説明したような上壁部112から上方に突出するように形成した第1覆い部111b及び第2覆い部111cとは異なり、溝部111aのみによってコンバイナ50のハードコート膜52が形成されていない端部を覆う覆い部が構成される。この場合、溝部111aを、コンバイナ50のハードコート膜52が形成されていない部分を収める深さで形成すればよい。このようにしても、コンバイナ50に生じる境界ライン53を視認者から隠すことができる。但し、上ケース11の下面側には、表示部20が位置するため、HUD装置1を、その上下方向の厚みを抑えて構成するためには、前述のように、第1覆い部111b及び第2覆い部111cを設けることにより境界ライン53を隠すことが好ましい。
3.変形例3
図4(b)に示すように、上ケース11に、コンバイナ50が取り付けられる側(第2出射口14よりも左側)の上壁部112から下方に下がるような段部111dを設け、この段部111dを、コンバイナ50のハードコート膜52が形成されていない端部を覆う覆い部として機能させてもよい。この場合、コンバイナ50は、ネジSを、上ケース11の内側又は外側の一方から図4(b)に示す穴11s及びコンバイナ50の穴510に通し、他方側の図示しないナット等に螺着することで、上ケース11に固定される。
(第2実施形態)
第1実施形態では、コンバイナ50がハードコート膜52を有する例を示したが、反射部40がハードコート膜を有していてもよい。以下の説明では、第1実施形態と同様な機能を持つ部材について、同じ符号により説明する。
第2実施形態では、HUD装置1の反射部40が、板状の少なくとも一方の面に反射面を有するミラーの他、このミラーの一端部を残してミラー表面を覆うハードコート膜42を備える。
この場合も、図6(a)に示した方法と同様に、一端部を残して、ミラーを液化させた紫外線硬化型のアクリル系樹脂等からなるハードコート剤520に浸漬し、引き出し、乾燥させることで(つまり、ディッピングによって)、ミラーの前記一端部以外の表面にハードコート膜42が形成される。このように形成されたハードコート膜42を有する反射部40には、視認可能なハードコート膜42の境目となる境界ライン43が生じる(図5(a)〜(c)では、点線で示した)。
完成されたHUD装置1において、このように生じる境界ライン43を視認者2が直接視認することはほぼないが、境界ライン43の像を表す光がコンバイナ50の凹面50aで反射し、視認者2に到達することで、境界ライン43が間接的に視認されてしまう場合がある。このように視認されてしまうと、HUD装置1の見栄えが悪く、また、表示画像を表示させるにあたり邪魔である。
第2実施形態に係るHUD装置1は、この境界ライン43を視認者2に視認させないようにした特有の中ケース13を有する。以下、この中ケース13につき、図5(a)を参照して詳細に説明する。
第2実施形態に係る中ケース13は、底部133から上方に突出した凸部である覆い部134aを有する。この覆い部134aは、例えば、中ケース13と一体的に形成されている。第2実施形態では、覆い部134aと右側面132と両者の間に位置する底部133とにより溝部134bを構成し、これにより、反射部40の少なくとも一部を支持する支持部134を構成している。覆い部134aは、反射部40を、溝部134bに差し込んだときの反射部40の境界ライン43よりも、その上端が高くなるように形成されている。つまり、覆い部134aは、反射部40のハードコート膜42が形成されていない端部を表示部20側から覆う。また、覆い部134aは、中ケース13に形成された溝部134bの一部として構成されている。これにより、境界ライン43を、視認者2に視認させないように覆い隠すことができる。
なお、支持部134は、以上に説明した図5(a)に示すものに限られない。以下にその変形例を示す。以下の変形例では、第2実施形態と同様な機能を持つ部材について、同じ符号により説明する。
(支持部の変形例)
1.変形例1
図5(b)に示すように、覆い部134aを、中ケース13の左端部側の底部133から反射部40に向かって上方に傾斜するように形成してもよい。また、図示しないが、中ケース13の左端部側の底部133と覆い部134aの上面とが区別なく傾斜面を構成してもよい。これによっても、境界ライン43を、視認者2に視認させないように覆い隠すことができる。
2.変形例2
図5(c)に示すように、支持部134を溝部134bのみから構成してもよい。この場合、上記で説明したような底部133から上方に突出した凸部である覆い部134aとは異なり、溝部134bのみによって反射部40のハードコート膜42が形成されていない端部を覆う覆い部が構成される。この場合、溝部134bを、反射部40のハードコート膜42が形成されていない部分を収める深さで形成すればよい。このようにしても、反射部40に生じる境界ライン43を視認者から隠すことができる。但し、中ケース13の下面側には、回路基板30が位置するため、HUD装置1を、その上下方向の厚みを抑えて構成するためには、前述のように、覆い部134aを設けることにより境界ライン43を隠すことが好ましい。
以上に説明したように、HUD装置1は、表示画像を表す表示光Lを出射する表示部20と、表示部20が出射した表示光Lが到達し、到達した表示光Lを反射させる反射部40と、反射部40で反射した表示光Lが到達する凹面50aを有し、到達した表示光Lを集光することで視認者2に凹面50a側から前記表示画像を視認させるコンバイナ50と、表示部20と反射部40とを内部に収納するとともにコンバイナ50を保持するケース体10と、を備え、コンバイナ50は、凹面50aを有する板状の基材51と、基材51の一端部を残して基材51の表面を覆うハードコート膜52と、を有し、基材51の一端部でケース体10に保持され、ケース体10は、基材51の一端部を凹面50a側から覆う覆い部(第1覆い部111b等)を有する。
このHUD装置1によれば、境界ライン53を隠すことができるため、見栄えがよく、商品性の低下を軽減できる。また、このHUD装置1によれば、基材51に穴510や、その他の位置決め用の穴(図示せず)を形成する際に金型によって生じ、境界ライン53と略同じ位置に視認される入れ子ライン(図示せず。入れ子ラインと境界ライン53とが互いに離間して生じると見栄えが悪くなるため、通常、入れ子ラインと略同じ位置に境界ライン53が発生するようにハードコート膜52を形成する)も隠すことができる。
そして、特に、第2実施形態及びその変形例に係るHUD装置1においては、ケース体10は、その内部に反射部40を支持する中ケース13の支持部134を有し、反射部40は、表示部20が出射した表示光Lを反射させる反射面を含むミラーと、前記ミラーの一端部を残して前記ミラーの表面を覆うハードコート膜42と、を有し、前記ミラーの一端部で支持部134に支持され、支持部134は、前記ミラーの一端部を表示部20側から覆う覆い部(覆い部134a等)を有する。
以上のような第2実施形態及び変形例に係るHUD装置1によれば、境界ライン43を隠すことができるため、見栄えがよく、商品性の低下を軽減できる。
なお、本発明は上記第1及び第2実施形態及びそれらの変形例によって限定されるものではない。上記第1及び第2実施形態及びそれらの変形例に変更(構成要素の削除も含む)を加えることができるのはもちろんである。
以上の説明では、HUD装置1を設置する乗り物の一例を車両としたが、これに限られない。HUD装置1を船舶、航空機等のその他の乗り物の運転席付近に設置することもできる。さらに、乗り物の運転席付近に設置するものに限らず、室内に設置する卓上インテリア等に適用することも可能である。
また、以上では、コンバイナ50及び/又は反射部40に、ディッピングにより、ハードコート膜が形成される例を示したが、これに限られない。例えば、スプレーによる塗布方法でハードコート膜を形成する場合において、マスキング等の影響によりコンバイナ50及び/又は反射部40の一端部に視認可能な境界ラインが生じてしまった場合であっても、上記第1及び第2実施形態及びそれらの変形例に係る覆い部によって、この境界ラインを覆い隠すことも可能である。
また、以上では、HUD装置1を据え置き型のものとして説明したが、HUD装置は、例えば、車両のダッシュボードと一体的に構成されるものであってもよい。
また、以上の説明では、反射部40を、1枚のミラーを含むものとしたが、これに限られない。反射部40は、複数のミラーを含む光学系であってもよい。
以上の説明では、本発明の理解を容易にするために、重要でない公知の技術的事項の説明を適宜省略した。
1 …HUD装置
2 …視認者
10 …ケース体
11 …上ケース
110 …開口部
111 …保持部
111a…溝部
111b…第1覆い部
111c…第2覆い部
111d…段部
12 …下ケース
13 …中ケース
131 …左側面
131a…第1出射口
132 …右側面
133 …底部
134 …支持部
134a…覆い部
134b…溝部
14 …第2出射口
20 …表示部
30 …回路基板
31 …基材
40 …反射部
42 …ハードコート膜
43 …境界ライン
50 …コンバイナ
50a …凹面
51 …基材
510 …穴
52 …ハードコート膜
53 …境界ライン

Claims (6)

  1. 表示画像を表す表示光を出射する表示部と、
    前記表示部が出射した表示光が到達し、到達した表示光を反射させる反射部と、
    前記反射部で反射した表示光が到達する凹面を有し、到達した表示光を集光することで視認者に前記凹面側から前記表示画像を視認させるコンバイナと、
    前記表示部と前記反射部とを内部に収納するとともに前記コンバイナを保持するケース体と、を備え、
    前記コンバイナは、曲面形状の前記凹面と前記ケース体に保持するための取付用穴とを有する板状の基材と、前記穴が形成される側の前記基材の一端部を残して前記基材の表面を覆うハードコート膜と、を有し、前記基材の一端部で前記ケース体に保持され、
    前記ケース体は、
    前記基材の一端部側における前記ハードコート膜が形成される境界、及び前記取付用穴を前記凹面側から覆う覆い部を有するとともに、内面側から前記取付用穴を通してネジ止めされる通し穴を有する
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記覆い部は、前記ケース体と一体である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記ケース体が有する覆い部は、前記ケース体に形成された溝部の一部で構成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記ケース体は、その内部に前記反射部を支持する支持部を有し、
    前記反射部は、前記表示部が出射した表示光を反射させる反射面を含むミラーと、前記ミラーの一端部を残して前記ミラーの表面を覆うハードコート膜と、を有し、前記ミラーの一端部で前記支持部に支持され、
    前記支持部は、前記ミラーの一端部を前記表示部側から覆う覆い部を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. 前記支持部が有する覆い部は、前記支持部に形成された溝部の一部で構成されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  6. 据え置き型であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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