JP5875873B2 - ミラー装置 - Google Patents

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本発明は、ミラー装置に関する。
従来より、車両のサイドドアに取り付けられるサイドミラー、または、車両前方に取り付けられる直前直左鏡などのミラー装置が知られている。一般に、ミラー装置は、鏡面を有するミラーと、そのミラーの鏡面の反対面を覆う椀型のミラーカバーとを備えている。
従来の直前直左鏡は、図16に示すように、ミラーカバーに2枚のミラー210、220が取り付けられている。2枚のミラーのうち、一方のミラー220は運転者が車両直前を視認することが可能であり、他方のミラー210は運転者が車両直左を視認することが可能である。2枚のミラー210、220間の隙間は、ミラーカバーの縦方向に延びる支柱71によって隠されている。
また、特許文献1の図5および図6に記載のサイドミラーは、運転者が車両後方および後側方を視認可能な主ミラーに加え、運転者および助手席の者が後輪周囲を視認可能な2枚の補助ミラーを備えている。
特開2004−196224号公報
しかしながら、図16に記載の直前直左鏡は、2枚のミラー210、220を備えているので、部品点数が多くなり、製造コストが増大することが懸念される。また、2枚のミラー210、220間の隙間をミラーカバーの支柱71で隠すために、外枠70と支柱71の背面側から2枚の別個のミラー210、220を取り付けなければならない。このため、組付け工程が複雑化し、製造コストが増大することが懸念される。
また、特許文献1に記載の2枚の補助ミラーも、図16に記載の直前直左鏡と同様の問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、複数の鏡面の境界面に生じる鏡像の歪みによる幻惑感の発生を解消したミラー装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明によると、ミラー装置は、ミラー本体と、このミラー本体を取り付けるミラーカバーとを備える。
ミラー本体は、基材と、めっき層と、突起部とを有する。
基材は、樹脂から形成され、第1鏡面および第2鏡面が形成される位置に平滑部を有し、第1鏡面と第2鏡面との間に境界面が形成される位置に凹凸部を有する。
めっき層は、基材の平滑部を覆うことにより第1鏡面および第2鏡面を形成するとともに、凹凸部を覆うことにより境界面を形成する。
突起部は、境界面の裏面側の位置で基材から突出する。
第1鏡面は、第1方向の鏡像を映す。第2鏡面は、第1鏡面とは異なる第2方向の鏡像を映す。境界面は、微細な凹凸により光の反射が抑制され、鏡の機能が減衰しまたは鏡の機能を有しないものである
このため、境界面は、光の反射が抑制されることで、鏡の機能を有さないことに代えて、第1鏡面と第2鏡面とを区分する機能を有する。これにより、境界面の曲率が大きい場合にも、ミラー装置の使用者は、第1鏡面に映る鏡像と第2鏡面に映る鏡像とを、境界面によって明確に区別して認識することが可能になる。したがって、ミラー装置は、第1鏡面と第2鏡面との間の鏡像の歪みによる幻惑感を解消することができる。
また、ミラー本体が第1鏡面、第2鏡面および境界面が一体であることで、例えば鏡面にシールなどを貼り付けて境界面を形成することと比較して、ミラー装置の部品点数を削減し、製造コストを低減することができる。
請求項に記載の発明によると、ミラー本体は境界面に微細な凹凸を有することで、境界面の鏡の機能を減衰し、または鏡の機能を有しない。
鏡面に凹凸を設けると、光の反射が抑制されるので、鏡の機能が減衰される。
なお、凹凸の大きさは、光の反射を抑制可能な梨地状のシボにすることで、幻惑感の抑制に好適である。
請求項に記載の発明によると、ミラー本体は、第1鏡面と第2鏡面との間で曲面状に曲げられた個所に境界面を有する。
曲面状の箇所は、鏡像の歪みが激しくなる。ミラー本体がその箇所に境界面を有することで、ミラー装置は鏡像の歪みによる幻惑感を解消することができる。
請求項に記載の発明によると、ミラー本体は基材およびめっき層から構成される。
基材は、第1鏡面および第2鏡面が形成される位置に平滑部を有し、境界面が形成される位置に凹凸部を有する。めっき層は、基材の平滑部を覆うことで第1鏡面および第2鏡面を形成するとともに、凹凸部を覆うことで境界面を形成する。
これにより、基材にめっき加工をすることで、第1鏡面、第2鏡面および境界面を同時に形成することができる。
なお、本明細書において平滑部とは、めっき加工により鏡面が形成可能な程度に表面が滑らかであれば良く、平面状であることに加え、湾曲した形状も含むものである。
請求項に記載の発明によると、ミラー本体は、境界面の裏面側に基材から突出する突起部を有する。
これにより、突起部を形成したときにミラー本体の表面に生じる「ひけ」を、非鏡面である境界面によって隠し、幻惑感を抑制することができる。
なお、突起部は、ミラー本体をミラーカバーに取り付けるリブとして使用することが可能である。また、突起部は、ミラー本体をめっき加工するときのつかみ代となるボスとして使用することが可能である。
ところで、電気めっきにより形成される鏡面は、基材の外縁にめっきが肉厚に付き易いので、外縁に映る鏡像が歪むことがある。
そこで、請求項に記載の発明によると、ミラー装置は、ミラー本体と、このミラー本体を取り付けるミラーカバーとを備える。
ミラー本体は、基材と、めっき層と、突起部とを有する。
基材は、樹脂から形成され、第1鏡面が形成される位置に平滑部を有し、第1鏡面の外縁に外縁面が形成される位置に凹凸部を有する。
めっき層は、基材の平滑部を覆うことで第1鏡面を形成するとともに、凹凸部を覆うことで外縁面を形成する。
突起部は、外縁面の裏側の位置で基材から突出する。
第1鏡面は、第1方向の鏡像を映す。外縁面は、微細な凹凸により光の反射が抑制され、鏡の機能が減衰しまたは鏡の機能を有しないものである。
これにより、ミラー装置は、ミラー本体外縁の鏡像の歪みによる幻惑感を解消することができる。
また、第1鏡面が外縁面に縁取られていることで、ミラー装置の使用者は、第1鏡面に映る鏡像を明確に認識することが可能になる。
さらに、外縁面によるつや消しの領域により歪み部分が隠され、ミラー本体の見栄えが美しくなり、商品性および外観品質を高めることができる。
請求項に記載の発明によると、ミラー本体は前記外縁面に微細な凹凸を設けることで、外縁面の鏡の機能が減衰し、または鏡の機能を有しない。
外縁面に設けられた凹凸により、光の反射が抑制され、鏡の機能が減衰される。
請求項に記載の発明によると、ミラー本体は、基材およびめっき層から構成される。
基材は、第1鏡面が形成される位置に平滑部を有し、外縁面が形成される位置に凹凸部を有する。
めっき層は、基材の平滑部を覆うことで第1鏡面を形成するとともに、凹凸部を覆うことで外縁面を形成する。
これにより、基材にめっき加工をすることで、第1鏡面および外縁面を同時に形成することができる。
請求項に記載の発明によると、ミラー本体は、外縁面の裏側に基材から突出する突起部を有する。
これにより、突起部を形成したときにミラー本体の表面に生じる「ひけ」を、非鏡面である外縁面によって隠し、幻惑感を抑制することができる。
請求項1および3に記載の発明によると、基材は、樹脂から形成される。
これにより、平滑部および凹凸部を射出成形によって同時に形成することができる。
請求項に記載の発明によると、ミラー本体は、ミラーカバーの外側からミラーカバーに取り付けられる。
これにより、ミラー本体とミラーカバーとを組み付ける工程を簡素にし、製造コストを低減することができる。
本発明の第1実施形態によるミラー装置の斜視図である。 図1のII方向の矢視図である。 図2のIII方向の矢視図であり、車両取り付け用のブラケットを除いた図である。 図2のIV方向の矢視図であり、車両取り付け用のブラケットを除いた図である。 図2のV方向の矢視図であり、車両取り付け用のブラケットを除いた図である。 本発明の第1実施形態によるミラー装置が用いられた車両の模式図である。 (A)は補助ミラーの拡大図であり、(B)は(A)のB−B線断面の模式図である。 本発明の第1実施形態による基材の金型の模式図である。 (A)は本発明の第2実施形態の補助ミラーの拡大図であり、(B)は(A)のB−B線断面の模式図である。 本発明の第3実施形態によるミラー装置の斜視図である。 図10のXI方向の矢視図である。 図11のXII方向の矢視図である。 図11のXIII方向の矢視図である。 本発明の第3実施形態によるミラー装置が用いられた車両の模式図である。 (A)は本発明の第4実施形態の補助ミラーの拡大図であり、(B)は(A)のB−B線断面の模式図である。 従来の直前直左鏡の斜視図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるミラー装置を図1〜図8に示す。
本発明の第1実施形態によるミラー装置は、車両のサイドドアに取り付けられるサイドミラー1である。
サイドミラー1は、図1及び図2に示すように、車両取り付け用のブラケット2、このブラケット2に回転可能に接続されるミラーカバー3、ミラーカバー3の内側に設けられる図示しないフレーム、フレームに取り付けられる主ミラー4、および、主ミラー4の下側に設けられる補助ミラー10などを備えている。
本実施形態では、補助ミラー10が特許請求の範囲に記載の「ミラー本体」に相当する。
ミラーカバー3は、樹脂などから椀型に形成され、主ミラー4を嵌め込むことの可能な第1開口31と、補助ミラー10を嵌め込むことの可能な第2開口32とを有する。
主ミラー4は、第1開口31に嵌め込まれ、運転者が車両後方および後側方を確認することに用いられる。
図1〜図5に示すように、補助ミラー10は、ミラーカバー3の外側から第2開口32に嵌め込まれている。補助ミラー10は、樹脂の基材にめっき加工がされた樹脂ミラーであり、第1鏡面11、第2鏡面12および境界面13を一体で有する。
第1鏡面11と第2鏡面12とは、略平面または僅かな凸面鏡に形成され、互いに異なる方向の鏡像を映すように形成されている。
図6に示すように、第1鏡面11は、例えばサイドミラー1よりも後方の車両側面から後輪周辺の範囲αを運転者が確認することに用いられる。第2鏡面12は、例えば前輪周辺からサイドミラー1よりも前方の車両側面の範囲βを運転者が確認することに用いられる。
第1鏡面11がその鏡面に鏡像を映すことの可能な方向を第1方向とする。第2鏡面12がその鏡面に鏡像を映すことの可能な方向を第2方向とする。
図1〜図5に示すように、第1鏡面11と第2鏡面12との接続部分は、曲面状に湾曲している。その接続部分に境界面13が設けられる。境界面13は、鏡面にいわゆる梨地シボによる細かな凹凸が形成されている。これにより、境界面13は、光の反射が抑制され、鏡としての機能が減衰している、または鏡の機能を有していない。このため、境界面13には、第1方向と第2方向との間の鏡像が映らない。
図7(A)では、境界面13を斜線で示している。図7(B)では、第1鏡面11、第2鏡面12および境界面13が設けられる領域をそれぞれ矢印で示している。
図7(B)に示すように、補助ミラー10は、樹脂からなる基材14と、その基材14の表面に設けられためっき層15から構成されている。
基材14は、平滑部16および凹凸部17を有する。
平滑部16は、平面状または僅かに湾曲した形状であり、表面に凹凸がなく、滑らかに形成されている。
一方、凹凸部17は、2つの平滑部16の間の湾曲した面に、梨地状の細かな凹凸を有する。
めっき層15は、基材14の表面を覆う金属の被膜である。めっき層15が平滑部16を覆うことで第1鏡面11および第2鏡面12が形成される。めっき層15が凹凸部17を覆うことで境界面13が形成される。境界面13は、めっき層15が凹凸部17を覆うことで、細かな梨地状の凹凸を有する。このため、境界面13は、第1方向と第2方向との間の鏡像が映ることを抑制可能である。
ミラー装置の製造方法を説明する。
(基材形成工程)
まず、図8に示す金型40、41に加熱溶融した樹脂を注入し、樹脂を保圧、冷却した後、金型40、41を取り外すことで、基材14を射出成形する。金型40には、凹凸部17に対応する個所に細かな凹凸42が設けられている。これにより、基材14に凹凸部17が形成される。
(めっき工程)
次に基材14にめっき加工を行う。これにより、基材14の表面にめっき層15が形成され、第1鏡面11、第2鏡面12および境界面13を有する補助ミラー10が完成する。
(取付工程)
この補助ミラー10を、ミラーカバー3の第2開口32にミラーカバー3の外側から嵌め込む。補助ミラー10は、例えば両面テープなどを用いてミラーカバー3または図示しないフレームに固定する。
そのミラーカバー3に主ミラー4およびブラケット2などを取り付け、サイドミラー1が完成する。
本実施形態では、以下の作用効果を奏する。
(1)本実施形態では、補助ミラー10は、第1鏡面11と第2鏡面12との間の曲面状の個所に鏡の機能が減衰された境界面13を有する。このため、車両の運転者は、第1鏡面11の鏡像と第2鏡面12の鏡像を境界面13によって明確に区別して認識することが可能になる。したがって、補助ミラー10は、運転者の幻惑感を解消することができる。
(2)本実施形態では、平滑部16と凹凸部17を有する基材14にめっき加工をすることで、第1鏡面11、第2鏡面12、並びに境界面13を一体に形成することができる。したがって、例えば鏡面にシールなどを貼り付けて境界面13を形成することに比べて、サイドミラー1の部品点数を削減し、製造コストを低減することができる。
(3)本実施形態では、基材14を射出成形する金型40に凹凸42を設けることで、従来の境界面を備えていない補助ミラーと同一の工程で、補助ミラー10を製造することが可能である。
(4)本実施形態では、補助ミラー10は、ミラーカバー3の外側からミラーカバー3に取り付けることが可能である。これにより、補助ミラー10とミラーカバー3との組付け工程を簡素にし、サイドミラー1の製造コストを低減することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図9に示す。以下、複数の実施形態において上述した第1実施形態と実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態では、補助ミラー10の外縁に外縁面18が設けられている。図9(A)では、境界面13および外縁面18が設けられる領域を斜線で示す。また、図9(B)では、第1鏡面11、第2鏡面12、境界面13および外縁面18が設けられる領域を矢印で示す。
外縁面18は、境界面13と同様に、鏡面にいわゆる梨地シボによる細かな凹凸が形成されることで、鏡としての機能を有していない。このため、外縁面18には、鏡像が映らない。
第2実施形態では、以下の作用効果を奏する。
(1)第2実施形態では、電気めっきによりめっきが肉厚になる個所に外縁面18が形成される。したがって、補助ミラー10は、ミラー外縁の鏡像の歪みをなくすことで、運転者の幻惑感を解消することができる。
(2)第2実施形態では、第1鏡面11および第2鏡面12が外縁面18に縁取られていることで、補助ミラー10の使用者は、第1鏡面11および第2鏡面12に映る鏡像を明確に認識することが可能になる。
(3)第2実施形態では、外縁面18によるつや消しの領域により歪み部分が隠され、補助ミラー10の見栄えが美しくなる。これにより、補助ミラー10の商品性および外観品質を高めることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図10〜図14に示す。本実施形態のミラー装置は、車両前方に取り付けられる直前直左鏡5である。
直前直左鏡5は、車両取り付け用のブラケット6、このブラケット6に回転可能に接続されるミラーカバー7、ミラーカバー7の内側に設けられる図示しないフレーム、フレームに取り付けられるミラー本体8などを備えている。
第3実施形態では、ミラー本体8が特許請求の範囲に記載の「ミラー本体」に相当する。
ミラーカバー7は、樹脂などから椀型に形成され、ミラー本体8を嵌め込むことの可能な開口71を有する。ミラー本体8は、ミラーカバー7の開口71にミラーカバー7の外側から嵌め込まれる。
ミラー本体8は、樹脂の一体品であり、第1鏡面21、第2鏡面22および境界面23を有する。
第1鏡面21と第2鏡面22とは、略平面または僅かな凸面鏡に形成され、互いに異なる方向の鏡像を映すように形成されている。図14に示すように、第1鏡面21は、例えば車両の直前の範囲γを運転者が視認することに用いられる。第2鏡面22は、例えば車両の直左の範囲δを運転者が視認することに用いられる。
図10〜図13に示すように、第1鏡面21と第2鏡面22との接続部分は、曲面状に湾曲している。その接続部分に境界面23が設けられる。境界面23は、鏡面にいわゆる梨地状の細かな凹凸が形成されることで、鏡としての機能を有していない。このため、境界面23には、第1方向と第2方向との間の鏡像が映らない。
なお、第3実施形態においても、ミラー本体8の外縁に外縁面18を形成することが可能である。
第3実施形態は、上述した第1、第2実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図15に示す。
第4実施形態では、補助ミラー10は、境界面13の裏側にボス19を有し、外縁面18の裏側にリブ20を有する。
ボス19は、境界面13の裏側で、基材14から円筒状に突出している。ボス19は、基材14をめっき加工するときのつかみ代などとして用いられる。
リブ20は、外縁面18の裏側で、基材14から板状に突出している。リブ20は、補助ミラー10をミラーカバー3に取り付ける際に嵌合用の爪などとして用いられる。
第4実施形態のボス19およびリブ20は、特許請求の範囲に記載の「突起部」に相当する。
一般に、ボス19またはリブ20を基材14に形成すると、基材14の表面に「ひけ」が形成されることがある。第4実施形態では、境界面13および外縁面18によるつや消しの領域によって、「ひけ」による鏡像の歪み部分が隠される。したがって、運転者の幻惑感を解消することができる。
また、第4実施形態では、ボス19を用いて、基材14をめっき加工するときの取り扱いを容易に行うことができる。
第4実施形態では、リブ20を用いて、補助ミラー10をミラーカバー3に確実に固定することができる。
(他の実施形態)
(1)上述した実施形態では、車両に用いられるサイドミラー、または直前直左鏡について説明した。これに対し、本発明は、車両に限らず、複数の方向の鏡像を映す種々のミラー装置に適用することが可能である。
(2)上述した実施形態では、2個の鏡面を有するミラー装置について説明した。これに対し、本発明は、2個以上の鏡面を有するミラー装置に適用してもよい。
(3)上述した実施形態では、第1鏡面と第2鏡面とを湾曲して接続した。これに対し、本発明は、第1鏡面と第2鏡面とを急角度で接続してもよい。
(4)上述した第2実施形態では、第1鏡面、第2鏡面、境界面および外縁面を有する補助ミラーについて説明した。これに対し、本発明は、第1鏡面および外縁面のみを有するミラー本体であってもよい。
(5)上述した実施形態では、樹脂からなるミラー装置について説明した。これに対し、本発明は、樹脂以外の例えばガラスまたは金属を基材としたミラー装置に適用してもよい。
(6)上述した第2実施形態では、電気めっき加工によりめっき層を形成した。これに対し、本発明は、蒸着めっき、又はスパッタリングめっきなど、種々のめっき加工によりめっき層を形成してもよい。
このように本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態に適用可能である。
1 ・・・サイドミラー(ミラー装置)
3、7 ・・・ミラーカバー
5 ・・・直前直左鏡(ミラー装置)
8 ・・・ミラー本体
10 ・・・補助ミラー(ミラー本体)
11、21・・・第1鏡面
12、22・・・第2鏡面
13、23・・・境界面
14 ・・・基材
15 ・・・めっき層
16 ・・・平滑部
17 ・・・凹凸部
18 ・・・外縁面
19 ・・・ボス(突起部)
20 ・・・リブ(突起部)

Claims (4)

  1. ミラー本体と、このミラー本体を取り付けるミラーカバーとを備え、
    前記ミラー本体は、
    樹脂から形成され、第1鏡面および第2鏡面が形成される位置に平滑部を有し、前記第1鏡面と前記第2鏡面との間に境界面が形成される位置に凹凸部を有する基材と、
    前記基材の前記平滑部を覆うことにより前記第1鏡面および前記第2鏡面を形成するとともに、前記凹凸部を覆うことにより前記境界面を形成するめっき層と、
    前記境界面の裏面側の位置で前記基材から突出する突起部と、を有し、
    前記第1鏡面は、第1方向の鏡像を映し、
    前記第2鏡面は、前記第1鏡面とは異なる第2方向の鏡像を映し、
    前記境界面は、微細な凹凸により光の反射が抑制され、鏡の機能が減衰しまたは鏡の機能を有しないものであるミラー装置。
  2. 前記ミラー本体は、前記第1鏡面と前記第2鏡面との間で曲面状に曲げられた個所に前記境界面を有することを特徴とする請求項1に記載のミラー装置。
  3. ミラー本体と、このミラー本体を取り付けるミラーカバーとを備え、
    前記ミラー本体は、
    樹脂から形成され、第1鏡面が形成される位置に平滑部を有し、前記第1鏡面の外縁に外縁面が形成される位置に凹凸部を有する基材と、
    前記基材の前記平滑部を覆うことで前記第1鏡面を形成するとともに、前記凹凸部を覆うことで前記外縁面を形成するめっき層と、
    前記外縁面の裏側の位置で前記基材から突出する突起部と、を有し、
    前記第1鏡面は、第1方向の鏡像を映し、
    前記外縁面は、微細な凹凸により光の反射が抑制され、鏡の機能が減衰しまたは鏡の機能を有しないものであるミラー装置。
  4. 前記ミラー本体は、前記ミラーカバーの外側から前記ミラーカバーに取り付けられることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のミラー装置。
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