JP6090177B2 - 樹脂成形品 - Google Patents

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Description

本発明は樹脂成形品に係り、詳しくは、ダブルモールドにより射出成形されて一体化された一次成形品と二次成形品とを備えた樹脂成形品に関するものである。
特許文献1には、レンズ本体部と、レンズ本体部の周囲に形成されてハウジングに装着される装着部が形成されたシール部とに分割形成される前面レンズを備えた車両用灯具について、シール部は黒色の樹脂材料によって成形され、レンズ本体部とシール部とは2色成形などの成形時において一体化されている技術が開示されている。
特許文献2には、前面部から側方へ回り込んだ回り込み部と、回り込み部の外周縁部から後方へ突出したシール脚とを備え、回り込み部におけるシール脚の近傍は2色の樹脂にて多色成形されている車輌用灯具のレンズが開示されている。
特開2010−225389号公報 特許第3796366号公報
特許文献1の技術では、レンズ本体部とシール部とが接続一体化されている部分は肉厚になるため、その部分におけるレンズ本体部の表面には射出成形時に肉ヒケが発生し、その肉ヒケによりレンズ本体部の表面に凹みが形成されるおそれがあり、レンズ本体部の表面は意匠面であることから、凹みにより美観が損なわれるという問題がある。
特許文献2の技術では、回り込み部とシール脚とが接続一体化されている部分は肉厚になるため、その部分における回り込み部の表面には射出成形時に肉ヒケが発生し、その肉ヒケにより回り込み部の表面に凹みが形成されるおそれがあり、回り込み部の表面は意匠面であることから、凹みにより美観が損なわれるという問題がある。
このような射出成形時の肉ヒケによる意匠面の凹みを目立たなくするには、意匠面にセレーションを形成する方法があるが、セレーションの形成工程の分だけ製造コストが増大するという問題がある。
加えて、周囲にセレーションが形成された単調な意匠しか表現できなくなるという問題もある。
そこで、セレーションを形成することなく、意匠面を平滑にすることにより、美観を向上させることが要求されている。
本発明は前記問題を解決するためになされたものであって、その目的は、射出成形時の肉ヒケによる表面の凹みが無く、意匠面である表面が平滑で美観に優れた樹脂成形品を低コストに提供することにある。
本発明者らは前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、下記のように本発明の各局面に想到した。
<第1の局面>
第1の局面は、ダブルモールドにより射出成形されて一体化された一次成形品と二次成形品とを備えた樹脂成形品であって、
二次成形品の表面には凸部が形成され、その凸部は樹脂成形品の裏面側へ突出し、
意匠面である一次成形品の表面は平滑であり、一次成形品の裏面にて凸部に対応する箇所には突起部が形成され、
二次成形品は突起部を含めた一次成形品の裏面を被覆する。
第1の局面において、一次成形品の裏面に突起部を形成しない場合には、二次成形品の凸部の根本部分(一次成形品と二次成形品の凸部とが接続一体化されている部分)が肉厚になるため、その根本部分に対応した一次成形品の表面の箇所には、射出成形時に肉ヒケが発生するおそれがある。
それに対して、第1の局面では、一次成形品の裏面に突起部を形成することにより、射出成形時において、二次成形品の凸部の根本部分の肉厚が薄くなるため熱収縮量が小さくなることに加え、突起部を含めた一次成形品の裏面の面剛性が高くなる。
そのため、第1の局面によれば、射出成形時において、二次成形品の凸部の根本部分に対応した一次成形品の表面の箇所に肉ヒケが発生するのを防止可能になり、肉ヒケにより一次成形品の表面に凹みが形成されないことから、一次成形品の表面を平滑に維持できる。
そして、第1の局面では、射出成形時の肉ヒケによる凹みを目立たなくするために一次成形品の表面にセレーションを形成する方法に比べて、製造コストを低減できる。
従って、第1の局面によれば、射出成形時の肉ヒケによる一次成形品の表面の凹みが無く、意匠面である一次成形品の表面が平滑で美観に優れた樹脂成形品を低コストに提供できる。
<第2の局面>
第2の局面は、第1の局面において、突起部を複数個備えている。
第2の局面では、二次成形品の凸部の根本部分が太く肉厚が大きい場合でも、第1の局面の前記作用・効果が確実に得られる。
<第3の局面>
第3の局面は、第2の局面において、
突起部として第1突起部と第2突起部とを備え、
第1突起部の底面の中心は第1直線上に配置形成され、
第1直線は、一次成形品の表面に直交すると共に、第1内接円の中心を通る直線であり、
第1内接円は、二次成形品の断面内にて、突起部を設けない場合における一次成形品の裏面と、二次成形品における凸部の表面とに内接する内接円であり、
第2突起部の頂点は第2直線上に配置形成され、
第2直線は、凸部の突出方向に対して直交する方向に凸部を略二分割して、凸部の突出方向に延びる直線であり、
第1直線と第2直線とが交差する。
第3の局面では、第1直線と第2直線とが交差し、一次成形品の表面に対して二次成形品の凸部が非垂直に突出している。
ここで、第1直線と第2直線とが交差する場合には、第1直線と交差する一次成形品の表面の箇所(第1箇所)と、第2直線と交差する一次成形品の表面の箇所(第2箇所)とに肉ヒケが発生するおそれがある。または、前記第1箇所の肉ヒケと前記第2箇所の肉ヒケとが合体し、その合体した大きな肉ヒケが第1箇所および第2箇所を含む広範囲にわたる箇所に発生するおそれがある。
しかし、第3の局面では、第1突起部および第2突起部の配置箇所が最適化され、第1直線と第2直線とが交差する箇所が、二次成形品の凸部の根本部分になるため、一次成形品の表面の前記箇所に肉ヒケが発生するのを防止可能になり、第1の局面の前記作用・効果が確実に得られる。
<第4の局面>
第4の局面は、第2の局面または第3の局面において、二次成形品の断面内にて、一次成形品の裏面と、二次成形品の表面と、突起部とに内接する複数個の内接円について、それら複数個の内接円の直径の差が少なくなるように、突起部の個数と配置箇所と形状とが設定されている。
第4の局面では、突起部の個数と配置箇所と形状とが全て最適化されるため、第1の局面の前記作用・効果が確実に得られる。
<第5の局面>
第5の局面は、第1〜第4の局面において、一次成形品は透明であり、二次成形品は不透明である。
一次成形品が透明であり、二次成形品が不透明である場合には、一次成形品の表面に肉ヒケによる凹みが形成されると、その凹みが凹レンズとして作用し、その凹みや、その凹みの背後の二次成形品が悪目立ちして美観が著しく損なわれる。
しかし、第5の局面では、一次成形品の表面が平滑であるため、美観が損なわれるのを防止できる。
<第6の局面>
第6の局面は、第1〜第5の局面において、凸部はフランジ状であり、突起部は凸部の形状に対応したリブ状である。
第6の局面では、長尺物である樹脂成形品の長手方向にフランジ状の凸部を形成した場合でも、突起部を凸部の形状に対応したリブ状にすることにより、第1の局面の前記作用・効果が確実に得られる。
<第7の局面>
第7の局面は、第1〜第6の局面において、二次成形品の端面は一次成形品によって被覆されている。
第7の局面では、二次成形品の端面にバリが形成されるのを防止できる。
本発明を具体化した一実施形態の前面レンズ20を備えたラジエータグリル10の要部縦断面図。 ラジエータグリル10の要部縦断面図。 前面レンズ20を前方側(図1および図2に示す矢印α方向)から見た要部正面図。
図1〜図3に示すように、ラジエータグリル10は、自動車のラジエータ(図示略)の前方側に取り付けられる長尺物の装飾部材であり、前面レンズ20(レンズ本体部40、レンズ本体部40の表面40a、レンズ本体部40の裏面40b,40c、リブ41,42、リブ41の底面の中心41a、リブ42の頂点42a、レンズ本体部40の上端部43、シール部50、シール部50の表面50a、積層部51、積層部51の上端面51a、積層部51の表面51b、装着部52、装着部52の基端部52a、装着部52の先端部52b、装着部52の底面52c)およびハウジング30(嵌合凹部31)を備える。
前面レンズ20は、一次成形品である透明なレンズ本体部40と、二次成形品である黒色不透明なシール部(シール脚)50とを備え、各部40,50は同一の合成樹脂材料(例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂など)のダブルモールド(二色成形)により射出成形されている。
図1および図2に示すように、レンズ本体部40の表面40aは平滑であり、レンズ本体部40における上縁部近傍の裏面(背面)40bには2個のリブ(突条)41,42が前面レンズ20の裏面側へ突出するように形成されている。
レンズ本体部40の上端部43は裏面側に折り曲げられ、上端部43は先端側ほど肉薄に形成されている。
図3に示すように、各リブ41,42は、前面レンズ20の上縁部における長手方向(図3に示す左右方向)に沿って延伸形成された長尺物であり、互いに平行に配置されている。
図1および図2に示すように、シール部50は、積層部51および装着部52を備え、レンズ本体部40の裏面40bに接続一体化(一体形成)されている。
積層部51はレンズ本体部40の上縁部の裏面を被覆し、積層部51は先端側(上端側)ほど肉薄に形成されており、積層部51の上端面51aはレンズ本体部40に向けて傾斜する傾斜面であり、上端面51aはレンズ本体部40の上端部43によって被覆されている。
図1および図2に示すように、シール部50の装着部52は前面レンズ20の裏面側へ突出し、装着部52は基端部52aから先端部52bへ向かうに連れて肉薄に形成されており、基端部52aは各リブ41,42を含めたレンズ本体部40の裏面40bを被覆している。
図3に示すように、シール部50の積層部51および装着部52は、前面レンズ20の長手方向に沿って延伸形成された長尺物であり、装着部52はフランジ状(庇状)である。
図1および図2に示すように、ハウジング30の前面上縁部には嵌合凹部31が形成され、ハウジング30は不透明な合成樹脂材料(例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂など)の射出成形により一体形成されている。
嵌合凹部31は、シール部50の装着部52に対応し、ハウジング30の長手方向に沿って延伸形成された長尺物である(図示略)。
図1および図2に示すように、ハウジング30の嵌合凹部31には、シール部50の装着部52の先端部52bが嵌合され、嵌合凹部31と装着部52との間隙には熱可塑性の接着剤HMが充填され、接着剤HMにより嵌合凹部31と装着部52とが接着固定されている。
これにより、前面レンズ20とハウジング30とが接着固定され、一体物であるラジエータグリル10が組み立てられる。
尚、ハウジング30は、前面レンズ20の裏面全体を覆うように(図示略)、前面レンズ20の裏面に対して間隙Sを設けて配置されている。
図1および図2の矢印αに示すように、ラジエータグリル10を前方側から見ると、前面レンズ20のみが外部に露出され、前面レンズ20のレンズ本体部40の表面40aが意匠面として機能する。
そして、透明なレンズ本体部40と、前面レンズ20の裏面に対して間隙Sを設けて覆う不透明なハウジング30とにより、透明感と奥行き感の両方が視認されるため、ラジエータグリル10の優れた美観を実現できる。
また、図1および図2の矢印αに示すように、ラジエータグリル10を前方側から見たとき、ハウジング30の嵌合凹部31および接着剤HMが、前面レンズ20のシール部50の裏面側に位置すると共に、黒色不透明なシール部50が透視防止機能を有するため、嵌合凹部31および接着剤HMがシール部50により隠蔽されて外部から見えないことから、ラジエータグリル10の美観が損なわれるのを防止できる。
そして、前面レンズ20のシール部50が可視光を吸収する黒色不透明であることで、シール部50に被覆された各リブ41,42が外部から見え難くなる。
加えて、ハウジング30を前面レンズ20のシール部50と同系色にすれば、シール部50も外部から見え難くなる。
尚、ハウジング30との接着により、前面レンズ20のシール部50には外気温による収縮・膨張に伴う外力が加わることから、その外力によりシール部50に割れが生じるおそれがある。
そのため、シール部50の形成用の合成樹脂材料には、割れを防止するために、ゴム材料が添加されている。
図1に示すように、内接円Raは、前面レンズ20の縦断面内にて、各リブ41,42を設けない場合におけるレンズ本体部40の裏面40cと、シール部50における積層部51と装着部52の接続部分の表面50aと、装着部52の底面52cとに内接する。
直線Laは、レンズ本体部40の表面40aに直交すると共に、内接円Raの中心Oを通る。
リブ41の底面の中心41aは、直線La上に配置形成されている。
直線Lbは、シール部50の装着部52の突出方向に対して直交する方向に装着部52を略二分割して、装着部52の突出方向(延伸方向、延出方向)に延びる。
リブ42の頂点42aは、直線Lb上に配置形成されている。
尚、リブ42の頂点42aは、幾何学的に厳密な意味の頂点である必要はない。
図2に示すように、内接円Rbは、前面レンズ20の縦断面内にて、レンズ本体部40の裏面40bと、シール部50の積層部51の表面51bと、リブ41の表面とに内接する。
内接円Rcは、前面レンズ20の縦断面内にて、シール部50における積層部51と装着部52の接続部分の表面50aと、装着部52の底面52cと、リブ41の表面とに内接する。
内接円Rdは、前面レンズ20の縦断面内にて、装着部52の底面52cと、各リブ41,42の表面とに内接する。
前面レンズ20のレンズ本体部40における各リブ41,42の配置箇所、および、各リブ41,42の縦断面形状は、各内接円Ra〜Rcの直径の差ができるだけ小さくなるように設定されている。
[実施形態の作用・効果]
本実施形態によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
[1]前面レンズ20(樹脂成形品)は、ダブルモールドにより射出成形されて一体化されたレンズ本体部40(一次成形品)とシール部50(二次成形品)とを備える。
シール部50の表面50aには装着部52(凸部)が形成され、装着部52は前面レンズ20の裏面側へ突出している。
意匠面であるレンズ本体部40の表面40aは平滑であり、レンズ本体部40の裏面40bにて装着部52に対応する箇所には各リブ41,42(突起部)が形成されている。
シール部50は各リブ41,42を含めたレンズ本体部40の裏面40bを被覆する。
前面レンズ20において、レンズ本体部40の裏面40bに各リブ41,42を形成しない場合には、シール部50の装着部52の根本部分(レンズ本体部40とシール部50の装着部52とが接続一体化されている部分)が肉厚になるため、その根本部分に対応したレンズ本体部40の表面40aの箇所には、射出成形時に肉ヒケが発生するおそれがある。
それに対して、本実施形態では、レンズ本体部40の裏面40bに各リブ41,42を形成することにより、射出成形時において、シール部50の装着部52の根本部分の肉厚が薄くなるため熱収縮量が小さくなることに加え、各リブ41,42を含めたレンズ本体部40の裏面40bの面剛性が高くなる。
そのため、本実施形態によれば、射出成形時において、シール部50の装着部52の根本部分に対応したレンズ本体部40の表面40aの箇所に肉ヒケが発生するのを防止可能になり、肉ヒケによりレンズ本体部40の表面40aに凹みが形成されないことから、レンズ本体部40の表面40aを平滑に維持できる。
そして、本実施形態では、射出成形時の肉ヒケによる凹みを目立たなくするためにレンズ本体部40の表面40aにセレーションを形成する方法に比べて、製造コストを低減できる。
従って、本実施形態によれば、射出成形時の肉ヒケによるレンズ本体部40の表面40aの凹みが無く、意匠面である表面40aが平滑で美観に優れた前面レンズ20を低コストに提供できる。
[2]本実施形態では、2個のリブ41,42を備えているため、シール部50の装着部52の根本部分が太く肉厚が大きい場合でも、前記[1]の作用・効果が確実に得られる。
[3]本実施形態において、第1リブ41の底面の中心41aは第1直線La上に配置形成される。第1直線Laは、レンズ本体部40の表面40aに直交すると共に、第1内接円Raの中心Oを通る直線である。第1内接円Raは、シール部50の縦断面内にて、各リブ41,42を設けない場合におけるレンズ本体部40の裏面40cと、シール部50における装着部52の表面(シール部50における積層部51と装着部52の接続部分の表面50a、装着部52の底面52c)とに内接する内接円である。第2リブ42の頂点42aは第2直線Lb上に配置形成される。第2直線Lbは、装着部52の突出方向に対して直交する方向に装着部52を略二分割して、装着部52の突出方向に延びる直線である。第1直線Laと第2直線Lbとは交差し、レンズ本体部40の表面40aに対してシール部50の装着部52が非垂直に突出している。
ここで、第1直線Laと第2直線Lbとが交差する場合には、第1直線Laと交差するレンズ本体部40の表面40aの箇所(第1箇所)と、第2直線Lbと交差するレンズ本体部40の表面40aの箇所(第2箇所)とに肉ヒケが発生するおそれがある。または、前記第1箇所の肉ヒケと前記第2箇所の肉ヒケとが合体し、その合体した大きな肉ヒケが第1箇所および第2箇所を含む広範囲にわたる箇所に発生するおそれがある。
しかし、本実施形態では、各リブ41,42の配置箇所が最適化され、第1直線Laと第2直線Lbとが交差する箇所が、シール部50の装着部52の根本部分になるため、レンズ本体部40の表面40aの前記箇所に肉ヒケが発生するのを防止可能になり、前記[1]の作用・効果が確実に得られる。
[4]本実施形態では、シール部50の縦断面内にて、レンズ本体部40の裏面40bと、シール部50の表面50aと、リブ41,42とに内接する複数個の内接円Rb,Rc,Rdについて、各内接円Rb,Rc,Rdの直径の差が少なくなるように、リブ41,42の個数と配置箇所と形状とが設定されている。
このようにすれば、リブ41,42の個数と配置箇所と形状とが全て最適化されるため、前記[1]の作用・効果が確実に得られる。
[5]レンズ本体部40が透明であり、シール部50が黒色不透明である場合には、レンズ本体部40の表面40aに肉ヒケによる凹みが形成されると、その凹みが凹レンズとして作用し、その凹みや、その凹みの背後のシール部50が悪目立ちして美観が著しく損なわれる。
しかし、本実施形態では、レンズ本体部40の表面40aが平滑であるため、美観が損なわれるのを防止できる。
そして、前面レンズ20のシール部50が可視光を吸収する黒色不透明であることで、シール部50に被覆された各リブ41,42が外部から見え難くなる。
加えて、ハウジング30を前面レンズ20のシール部50と同系色にすれば、シール部50も外部から見え難くなる。
[6]装着部52はフランジ状であり、各リブ41,42は装着部52の形状に対応したリブ状であるため、長尺物である前面レンズ20の長手方向にフランジ状の装着部52を形成した場合でも、前記[1]の作用・効果が確実に得られる。
[7]シール部50の積層部51の上端面51aは、レンズ本体部40の上端部43によって被覆されているため、射出成形時にて上端面51aにバリが形成されるのを防止できる。
<別の実施形態>
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、前記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
[A]前記実施形態ではシール部50を黒色不透明にしているが、不透明であれば黒色に限らず、どのような色にしてもよい。
[B]前記実施形態ではレンズ本体部40とシール部50を同一の合成樹脂材料によって形成しているが、異なる合成樹脂材料によって形成してもよい。
[C]前記実施形態では、前面レンズ20のシール部50の装着部52をフランジ状に形成し、各リブ41,42を装着部52の形状に対応したリブ状に形成している。
しかし、装着部52を適宜な形状(例えば、棒状など)の凸部に置き換えると共に、各リブ41,42を装着部52の形状に対応した適宜な形状の突起部に置き換えてもよい。
[D]前記実施形態では、リブ42の頂点42aが直線Lb上に配置形成されている。
しかし、リブ42の底面の中心が直線Lb上に配置形成されるようにしてもよい。
本発明は、前記各局面および前記実施形態の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様も本発明に含まれる。本明細書の中で明示した公報などの内容は、その全ての内容を援用によって引用することとする。
20…前面レンズ(樹脂成形品)
40…レンズ本体部(一次成形品)
50…シール部(二次成形品)
50a…シール部50の表面
40a…レンズ本体部40の表面
40b…レンズ本体部40の裏面
40c…リブ41,42を設けない場合におけるレンズ本体部40の裏面
41,42…リブ(突起部)
41…第1突起部
42…第2突起部
41a…リブ41の底面の中心
42a…リブ42の頂点
52…装着部(凸部)
La…第1直線
Lb…第2直線
Ra…第1内接円
Rb,Rc,Rd…内接円(複数個の内接円)

Claims (6)

  1. ダブルモールドにより射出成形されて一体化された一次成形品と二次成形品とを備えた樹脂成形品であって、
    前記二次成形品の表面には凸部が形成され、その凸部は前記樹脂成形品の裏面側へ突出し、
    意匠面である前記一次成形品の表面は平滑であり、前記一次成形品の裏面にて前記凸部に対応する箇所には複数個の突起部が形成され、
    前記二次成形品は前記突起部を含めた前記一次成形品の裏面を被覆し、
    前記突起部として第1突起部と第2突起部とを備え、
    前記第1突起部の底面の中心は第1直線上に配置形成され、
    前記第1直線は、前記一次成形品の表面に直交すると共に、第1内接円の中心を通る直線であり、
    前記第1内接円は、前記二次成形品の断面内にて、前記突起部を設けない場合における前記一次成形品の裏面と、前記二次成形品における前記凸部の表面とに内接する内接円であり、
    前記第2突起部の頂点は第2直線上に配置形成され、
    前記第2直線は、前記凸部の突出方向に対して直交する方向に前記凸部を略二分割して、前記凸部の突出方向に延びる直線であり、
    前記第1直線と前記第2直線とが交差する樹脂成形品。
  2. 前記二次成形品の断面内にて、前記一次成形品の裏面と、前記二次成形品の表面と、前記突起部とに内接する複数個の内接円について、それら複数個の内接円の直径の差が少なくなるように、前記突起部の個数と配置箇所と形状とが設定されている、
    請求項に記載の樹脂成形品。
  3. ダブルモールドにより射出成形されて一体化された一次成形品と二次成形品とを備えた樹脂成形品であって、
    前記二次成形品の表面には凸部が形成され、その凸部は前記樹脂成形品の裏面側へ突出し、
    意匠面である前記一次成形品の表面は平滑であり、前記一次成形品の裏面にて前記凸部に対応する箇所には複数個の突起部が形成され、
    前記二次成形品は前記突起部を含めた前記一次成形品の裏面を被覆し、
    前記二次成形品の断面内にて、前記一次成形品の裏面と、前記二次成形品の表面と、前記突起部とに内接する複数個の内接円について、それら複数個の内接円の直径の差が少なくなるように、前記突起部の個数と配置箇所と形状とが設定されている樹脂成形品。
  4. 前記一次成形品は透明であり、前記二次成形品は不透明である、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の樹脂成形品。
  5. 前記凸部はフランジ状であり、前記突起部は前記凸部の形状に対応したリブ状である、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の樹脂成形品。
  6. 前記二次成形品の端面は前記一次成形品によって被覆されている、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の樹脂成形品。
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