JP2015201292A - スパークプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】電極支持部の表面の酸化が起こりにくいスパークプラグを提供する。
【解決手段】スパークプラグ1は:中心電極10の先端12と一部が向かい合う接地電極50と;中心電極10の先端12が突出する方向FWDに主体金具20の端22から突出し接地電極50を支持する電極支持部60と、を備える。電極支持部60は:中心電極10と向かい合う凹面61と;中心電極10を中心とする円周方向CDについて凹面61の両端を規定する第1および第2の側面63,64と;側面63,64の間に位置し、接地電極50と接合される支持面65と;側面63,64の間に位置し、凹面61に対して中心電極10から離れる方向Dfvの側に位置する背面67と、を備える。方向FWDと垂直な平面Ppと側面63の交差により規定される直線L1と、平面Ppと側面64の交差により規定される直線L2と、がなす角をθ1は、30°≦θ1≦120°を満たす。
【選択図】図3

Description

本発明は、スパークプラグに関するものである。
従来、自動車用エンジンなどの内燃機関に使用される一般的なスパークプラグにおいては、接地電極は、主体金具の先端からスパークプラグの軸方向に沿って伸び、途中で中心電極に向かって折れ曲がって、先端部が中心電極と向かい合う構成を備えている。
一方、レース用、すなわち競技用車両に用いられる高出力エンジンに搭載されるスパークプラグは、エンジンからの強い振動、たとえば、機関または燃焼振動による共振を受け、さらに、高い加速度を受ける。その結果、そのような環境下で使用されるスパークプラグにおいては、接地電極と主体金具との接合部分において折損が生じやすい。
このため、レース用のスパークプラグにおいては、上述の一般的な構成ではなく、いわゆる斜方外側電極を備えるものがある。斜方外側電極は、主体金具と接合されている部分から、主体金具の中心軸に近づく向きに直線的に伸びる形状を有している。このような態様とすることにより、接地電極の全長が短くなり、振動が加わったときに電極の接合基端部に付加される片振り曲げモーメントを小さくできる。その結果、接地電極と主体金具との接合部分における折損が生じにくくなる。
近年、エンジンの高出力化、低燃費化に伴い、スパークプラグの着火性の向上が求められている。着火性を向上させるためには、発火位置、すなわち、中心電極と接地電極の間の放電ギャップを、燃焼室の中心に近づけることが有効である。
従来、斜方外側電極を有するスパークプラグにおいては、発火位置を燃焼室の中心に近づけるため、スパークプラグのハウジングの端面に電極支持部としての凸部を設け、その凸部に棒状の接地電極を斜めに接合する技術が採用されている(特許文献1,2)。そのような凸部は、中心電極を囲むハウジングをあらかじめ高く設けておき、そのハウジングの端部を、一部を残して所定の高さまで除去することによって設けられる。残された一部が、電極支持部としての凸部である。ハウジングの端部が電極支持部を残して除去されるのは、発火位置からの火炎核の広がりをハウジングが阻害しないようにするためである。
特開2005−251727号公報 特開平4−104491号公報
しかし、上記のように接地電極を燃焼室の中心に近づけると、接地電極近傍のスパークプラグの構造の熱負荷が大きくなる。このため、電極支持部の表面の酸化が起こりやすくなる。電極支持部が酸化すると電極支持部の熱伝導率が低下する。その結果、エンジン運転中に電極支持部の一部が熱点となって、火花点火前に熱点から燃焼が始まるプレイグニッションが起こる可能性がある。また、電極支持部と接地電極の接合部分の酸化が進行すると、接地電極が電極支持部から脱落する可能性もある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、スパークプラグが提供される。このスパークプラグは:中心電極と;前記中心電極を囲む絶縁体と;前記絶縁体を囲む主体金具と;前記絶縁体から突出する前記中心電極の先端と一部が向かい合う接地電極と;前記中心電極の前記先端が突出する方向に前記主体金具の端から突出する電極支持部であって、前記接地電極を支持する電極支持部と、を備える。前記電極支持部は:前記中心電極と向かい合う凹面と;前記中心電極を中心とする円周の方向についての前記凹面の両端を規定する第1および第2の側面と;前記第1および第2の側面の間に位置し、前記接地電極と接合される支持面と;前記第1および第2の側面の間に位置し、前記凹面に対して、前記中心電極の中心軸から離れる方向の側に位置する背面と、を備える。前記中心電極の前記先端が突出する方向と垂直な平面と、前記第1の側面との交差によって規定される第1の直線と、前記中心電極の前記先端が突出する方向と垂直な前記平面と、前記第2の側面との交差によって規定される第2の直線と、がなす角をθ1としたとき、30°≦θ1≦120°の関係を満たす。
このような態様においては、θ1が30°以上であることにより、θ1が30°未満である態様に比べて、凹面と第1の側面がなす角が大きくなる。また、θ1が30°未満である態様に比べて、凹面と第2の側面がなす角が大きくなる。その結果、凹面と第1の側面で規定される角部と、凹面と第2の側面で規定される角部への熱の集中、およびその結果としての酸化の進行を低減することができる。
また、このような態様においては、θ1が120°以下であることにより、θ1が120°より大きい態様に比べて、背面と第1の側面がなす角が大きくなる。また、θ1が120°より大きい態様に比べて、背面と第2の側面がなす角が大きくなる。その結果、背面と第1の側面で規定される角部と、背面と第2の側面で規定される角部への熱の集中、およびその結果としての酸化の進行を低減することができる。
(2)上記形態のスパークプラグにおいて、前記電極支持部は、さらに、前記第1および第2の側面の間であって前記支持面よりも前記中心電極側に位置し、前記中心電極の前記先端が突出する方向についての前記電極支持部の端を規定する先端面を備えることができる。前記中心電極から、前記中心電極の前記先端が突出する方向に垂直な方向に沿って、前記凹面を見たときに、前記第1の側面の前記中心電極側の端によって規定される直線と、前記先端面の前記中心電極側の端によって規定される直線と、がなす角のうち、前記凹面側を向く角の角度をθ2としたとき、θ2≧105°の関係を満たす態様とすることができる。このような態様においては、θ2が105°未満である態様に比べて、先端面と第1の側面がなす角が大きくなる。その結果、先端面と第1の側面で規定される角部への熱の集中、およびその結果としての酸化の進行を低減することができる。
(3)上記形態のスパークプラグにおいて、前記中心電極から、前記中心電極の前記先端が突出する方向に垂直な方向に沿って、前記凹面を見たときに、前記第2の側面の前記中心電極側の端によって規定される直線と、前記先端面の前記中心電極側の端によって規定される直線と、がなす角のうち、前記凹面側を向く角の角度をθ3としたとき、θ3≧105°の関係を満たす態様とすることができる。このような態様においては、θ3が105°未満である態様に比べて、先端面と第2の側面がなす角が大きくなる。その結果、先端面と第2の側面で規定される角部への熱の集中、およびその結果としての酸化の進行を低減することができる。
(4)上記形態のスパークプラグにおいて、前記中心電極の先端が突出する方向から見たときに、前記接地電極のうち前記支持面に接合されている部分の最も狭い部分の幅をWoeとし、前記支持面のうち、最も幅の狭い部分の幅をWsとしたとき、Ws≧1.5×Woeの関係を満たす態様とすることができる。このような態様とすれば、Ws<1.5×Woeである態様に比べて、接地電極が電極支持部の支持面に沈み込むようにして接合される態様において、より強固に電極支持部に接地電極を接合することができる。
(5)上記形態のスパークプラグにおいて、前記主体金具の外周にはネジが形成されており、前記主体金具の外周に形成された前記ネジの呼び径は、M12mm以下である、態様とすることができる。
(6)上記形態のスパークプラグにおいて、レース用のスパークプラグを構成することができる。
本発明は、装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、スパークプラグを用いた点火装置、スパークプラグを用いた内燃機関、スパークプラグの製造方法、その製造方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
本実施形態のスパークプラグ1の構成を示す側面図。 電極支持部60周辺の構成を拡大して示す斜視図。 スパークプラグ1を先端側FWDから見た平面図。 電極支持部60周辺の構成を拡大して示す側面図。 電極支持部60周辺の構成を拡大して示す斜視図。 電極支持部60周辺の構成を拡大して示す背面図。 中心電極10から中心軸Oに垂直な方向に沿って凹面61に向かう向きDfvに、凹面61を見たときの正面図。
A.実施の形態:
A1.スパークプラグの構成:
図1は、本実施形態のスパークプラグ1の構成を示す側面図である。スパークプラグ1は、中心電極10と、主体金具20と、絶縁碍子30と、端子金具40と、接地電極50と、電極支持部60と、接続部70と、を備える。
中心電極10は、スパークプラグ1の中心軸Oの方向に延びる電極である。中心電極10の中心軸は、スパークプラグ1の中心軸Oと一致する。中心電極10は、絶縁碍子30に囲まれて、絶縁碍子30に支持される。中心電極10の一端は、絶縁碍子30の端部から露出している。絶縁碍子30の端部から露出している側の端12において、中心電極10は、貴金属チップ14を備えている。貴金属チップ14は、溶融部16を介して中心電極10本体に接合されている(図2参照)。
絶縁碍子30は、軸孔32を備えた略筒状の形状を有する。絶縁碍子30の中心軸は、スパークプラグ1の中心軸Oと一致する。絶縁碍子30は、セラミックス(例えばアルミナ)によって形成されている。絶縁碍子30は、一端側の軸孔32の内部に、中心電極10の一部を収容している。絶縁碍子30は、他端側の軸孔32の内部に、端子金具40の一部を収容している(図1の上段参照)。絶縁碍子30の軸孔32内であって、中心電極10の後端側の位置には、接続部70が配されている。中心電極10は、接続部70を介して、端子金具40に電気的に接続されている。
絶縁碍子30の中心軸Oの方向の略中央には、外径が最も大きい鍔部39が形成されている。鍔部39の後端側には、後端側胴部38が形成されている。後端側胴部38には、コルゲーションが形成されている。コルゲーションは、フラッシュオーバーの発生を抑制する効果がある。一方、鍔部39よりも先端側には、後端側胴部38よりも外径が小さい先端側胴部37が形成されている。
先端側胴部37よりもさらに先端側には、テーパ部34が形成されている。テーパ部34の外径は、先端側に近づくにしたがって小さくなっている。テーパ部34と先端側胴部37との間には外周側段部36が形成されている。絶縁碍子30の後端側胴部38の一部からテーパ部34にかけての部位は、主体金具20によって囲まれている。
端子金具40は、スパークプラグ1の中心軸Oの方向に延びる電極である。端子金具40は、電力の供給を受けるための端子である。端子金具40は、絶縁碍子30に囲まれて、軸孔32内で絶縁碍子30に支持される(図1の上段参照)。端子金具40の一端は、絶縁碍子30の端部から露出している。端子金具40は、絶縁碍子30の軸孔32内において、接続部70を介して中心電極10と電気的に接続されている。本明細書においては、絶縁碍子30に対して中心電極10が露出している側を「先端側FWD」と呼ぶ。そして、絶縁碍子30に対して端子金具40が露出している側を「後端側BWD」と呼ぶ。
接続部70は、軸孔32内で中心電極10と端子金具40との間に配置され、中心電極10と端子金具40とを電気的に接続する。接続部70は、セラミック抵抗74を有している。セラミック抵抗74によって電波ノイズの発生が防止される。本実施形態において接続部70は、セラミック抵抗74と中心電極10との間に、第一シール層72を備える。第一シール層72は、絶縁碍子30と中心電極10とを封着固定している。
また、接続部70は、セラミック抵抗74と端子金具40との間に、第二シール層76を有する。第二シール層76は、絶縁碍子30と端子金具40とを封着固定している。
セラミック抵抗74は、ホウケイ酸ソーダガラス等のガラス粉末、ZrO2等のセラミック粉末、カーボンブラック等の非金属導電性粉末、および/または、Zn、Sb、Sn、Ag、Ni等の金属粉末等を含有する抵抗体組成物を焼結して形成された抵抗材により構成されることができる。この抵抗体5の抵抗値は、通常100Ω以上である。
第一シール層72および第二シール層76は、ホウケイ酸ソーダガラス等のガラス粉末、Cu、Fe等の金属粉末を含むシール粉末を焼結して形成されたシール材により構成されることができる。第一シール層72および第二シール層76の抵抗値は、通常数100mΩ以下である。
なお、接続部70は、第一シール層72と第二シール層76とがなくセラミック抵抗74のみにより形成されていてもよく、また第一シール層72または第二シール層76の一方とセラミック抵抗74とにより形成されていてもよい。また、レース用のスパークプラグとしては、第一シール層72と第二シール層76を有しセラミック抵抗74を有さない接続部を備えるスパークプラグを構成することもできる。そのような態様とすることにより、エネルギーロスを低減して、着火性をよくすることができる。
主体金具20は、略筒状の形状を有する。主体金具20の中心軸は、スパークプラグ1の中心軸Oと一致する。主体金具20は、絶縁碍子30の一部を囲んで、絶縁碍子30を支持している(図1の下段参照)。主体金具20は、金属などの導電体、たとえば、低炭素鋼材で構成される。
絶縁碍子30の後端側BWDの部分は、主体金具20から露出している(図1の上段参照)。一方、絶縁碍子30の先端側FWDの部分は、主体金具20内にある。すなわち、絶縁碍子30の先端側FWDの端は、絶縁碍子30を囲んでいる主体金具20の先端面22よりも後端側FWDにある(図1の下段参照)。なお、主体金具20の先端面22は、中心軸Oに対して垂直な面である。
このような構成とすることにより、エンジンを運転している際に、以下のような効果が得られる。すなわち、高温になっている絶縁碍子30の先端側FWDの部分に、新規な混合気が触れることによって、その接触部分のみが冷却されて、絶縁碍子30が割れてしまう事態を、防止することができる。レース用のエンジンを高回転で長時間、運転時する際には、発火部全体が高温となる。このため、上記のような構成は、そのような用途のエンジンにとって、特に好ましい。
絶縁碍子30の先端側FWDから露出している中心電極10の先端12は、中心電極10を囲んでいる主体金具20の先端面22よりも、さらに先端側FWDに位置する(図1の下段参照)。より具体的には、中心電極10の貴金属チップ14および溶融部16は、主体金具20の先端面22よりも、さらに先端側FWDに位置する(図4参照)。
主体金具20の外側には、工具係合部21と、ネジ24とが形成されている。工具係合部21は、スパークプラグレンチ(図示せず)が嵌合する部位である。
ネジ24は、スパークプラグ1の中心軸Oを中心軸とする呼び径がM12(mm)のネジである。ネジ24を介してスパークプラグ1は、内燃機関のシリンダーヘッド200に取りつけられる。その際、ネジ24は、内燃機関のシリンダーヘッド200の取付ネジ孔201の雌ねじと螺合する。
主体金具20の工具係合部21とネジ24との間には、径方向外側に突き出たフランジ状の鍔部26が形成されている。ネジ24と鍔部26との間のネジ首29には、環状のガスケット5が嵌挿されている。ガスケット5は、板体を折り曲げることによって形成されている。ガスケット5は、スパークプラグ1がシリンダーヘッド200に取り付けられた際には、鍔部26の座面25と取付ネジ孔201の開口周縁部205との間で押し潰されて変形する。このガスケット5の変形によって、スパークプラグ1とシリンダーヘッド200との隙間が封止され、取付ネジ孔201を介した燃焼ガスの漏出が抑制される。
主体金具20の工具係合部21より後端側BWDには、薄肉の被カシメ部23が形成されている。また、鍔部26と工具係合部21との間には、薄肉の被座屈部28が形成されている。主体金具20の工具係合部21から被カシメ部23にかけての内周面と、絶縁碍子30の後端側胴部38の外周面との間には、円環状のリング部材6,7が挿入されている。さらに両リング部材6,7の間には、タルク(滑石)9の粉末が充填されている。スパークプラグ1の製造工程において、被カシメ部23が内側に折り曲げられて加締められると、被座屈部28が圧縮力の付加に伴って外向きに変形(座屈)し、その結果、主体金具20と絶縁碍子30とが固定される。タルク9は、この加締め工程の際に圧縮される。圧縮されたタルク9によって、主体金具20と絶縁碍子30との間の気密性が高められる。
主体金具20の内周には、先端側FWDにおいて、後端側BWDの部分よりも内径寸法が小さくなっている部分が存在する。内径が大きい部分と内径が小さい部分との間には、内周側段部27が形成されている。主体金具20の内周側段部27と、絶縁碍子30の外周側段部36との間には、環状の板パッキン8が配されている。主体金具20と絶縁碍子30との間の気密性は、この板パッキン8によっても確保される。その結果、シリンダーヘッド200の取付ネジ孔201からの燃焼ガスの漏出が抑制される。
なお、一般的なスパークプラグにおいては、主体金具の内周には、先端側FWDの内周が大きい部分と、後端側BWDの内周が大きい部分と、それらの間にあって、内周が小さい棚部と、が設けられている。そして、主体金具の棚部の一方の端面と、絶縁碍子の外周側段部との間に、環状の板パッキンが設けられる。しかし、本実施形態のスパークプラグ1においては、先端側FWDの内周が大きい部分は設けられていない。すなわち、内周側段部27よりも先端側FWDにおいて、主体金具20の内径は一定である(図1の下段参照)。
このような構成とすることにより、中心電極10を囲む主体金具20の円筒の壁状の部分を厚く設けることができる。その結果、電極支持部60を大きくすることができ、接地電極50と電極支持部60とが溶接される部分の面積を大きくすることができる。このため、接地電極50が電極支持部60から脱離する可能性を低減できる。また、中心電極10を囲む主体金具20の円筒の壁状の部分の断面積を大きくすることができるため、高温になる先端側から後端側への熱引きをよくすることができる。
レース用エンジンは、高回転で長時間運転される。そのようなエンジンに使用されるスパークプラグにおいては、接地電極は高温となり、かつ接地電極に大きな振動が加わる。その結果、接地電極が電極支持部から脱落してしまう場合がある。本実施形態の主体金具の主体金具20の構成は、上記のような効果が得られるため、そのような過酷な環境下に置かれるスパークプラグにとって、特に好ましい。
電極支持部60は、主体金具20に設けられており、中心電極10の先端が突出する方向、すなわち先端側FWDに向かって、主体金具20の端22の位置から突出している。電極支持部60は、接地電極50を支持する。電極支持部60は、導電体で構成される。電極支持部60および接地電極50は、耐腐食性に優れた合金によって形成されていることが好ましい。
接地電極50は略四角柱状の形状を有する。接地電極50は、導電体で構成される。接地電極50は、接地電極50の一端側の部分が中心電極10の先端と向かい合うように、接地電極50の他端側の部分を電極支持部60に支持されている(図1の下段参照)。電極支持部60に支持されている接地電極50の他端側の部分は、中心電極10の先端と向かい合う一端側の部分よりも、後端側BWDに位置する。
スパークプラグ1においては、接地電極50、電極支持部60、および主体金具20は、電気的に接続されている。一方、中心電極10と端子金具40とは、電気的に接続されている。そして、これら二組の構成要素は、絶縁碍子30によって、絶縁されている。端子金具40には、図示しないプラグコード(高圧ケーブル)が取りつけられる。一方、主体金具20は、前述のように、内燃機関のシリンダーヘッド200に取りつけられる。その結果、主体金具20、電極支持部60および接地電極50は、電気的に接地されている。プラグコードを介して端子金具40に電圧が印加されると、中心電極10の先端と接地電極50との間に火花放電が起こり、内燃機関の燃焼室内の燃料が点火される。中心電極10の先端と向かい合う接地電極50の一端と、中心電極10の先端との間の空隙を「プラグギャップPG」と呼ぶ。
A2.電極支持部の構成:
図2は、電極支持部60周辺の構成を拡大して示す斜視図である。電極支持部60は、凹面61と、先端面62と、第1の側面63と、第2の側面64と、支持面65と、背面67と、を備える。なお、図2において、背面67(図6参照)は表れていない。
電極支持部60は、以下のように形成される。まず、あらかじめ、先端面22よりも先端側FWDの部分を備えるように、主体金具20の中間品が形成される。すなわち、その中間品においては、図2において中心電極10を囲む主体金具20の円筒の壁状の部分は、先端面22よりも先端側FWDであって、電極支持部60の先端よりも先端側FWDまで設けられている。その後、円筒の壁状の部分のうち、電極支持部60以外の部分が、先端面22まで除去される。その結果、主体金具20の端部に電極支持部60が形成される。
電極支持部60が上記のような過程を経て形成されるため、電極支持部60は、略筒状の主体金具20の内面と同一面を構成する凹面61を備える。凹面61は、スパークプラグ1において中心電極10と向かい合う凹面である。
図3は、スパークプラグ1を先端側FWDから見た平面図である。電極支持部60の第1の側面63と、第2の側面64とは、中心電極10を中心とする円周の方向CDについての電極支持部60の両端を規定する面である(図2参照)。言い換えれば、第1の側面63と、第2の側面64とは、中心電極10を中心とする円周の方向CDについての凹面61の両端を規定する面である。なお、ある円周の方向について面Aと面Bとが面Cの両端を規定する、とは、面Aと面Bとによって規定されるその円周の方向についての範囲内に、面Cが含まれることを意味する。
なお、第1の側面63が凹面61、先端面62、支持面65、および背面67と接している第1の側面63の外周部分は、面取りがされている。本明細書において、第1の側面63とは、中心電極10を中心とする円周の方向CDについての電極支持部60の端を規定する一方の面のうち、平面を構成する部分である。
同様に、第2の側面64が凹面61、先端面62、支持面65、および背面67と接している第2の側面64の外周部分も、面取りがされている。本明細書において、第2の側面64とは、中心電極10を中心とする円周の方向CDについての電極支持部60の端を規定する他方の面のうち、平面を構成する部分である。
図4は、電極支持部60周辺の構成を拡大して示す側面図である。支持面65は、スパークプラグ1の中心軸Oを中心とする円錐の側面の一部を構成するテーパ面である(図2参照)。支持面65は、第1の側面63と第2の側面64との間に位置する(図3参照)。支持面65には、接地電極50が接合される。
より具体的には、接地電極50は、支持面65上において、支持面65の表面に沿って、かつ、先端側FWDから見たときに中心軸Oを中心とする半径の方向と一致する向きに配される(図3参照)。その際、接地電極50の先端部が、中心軸O近傍に位置するように、接地電極50は配される(図3および図4参照)。その後、接地電極50と支持面65との接合部分が、加熱され、接地電極50の支持面65側の部分が支持面65よりも後端側BWDに押し込まれて、接地電極50と支持面65とが溶接される。その結果、接地電極50の両側に溶接部分66が形成される(図3および図4参照)。
図5は、電極支持部60周辺の構成を拡大して示す斜視図であり、図2とは異なる方向から見た斜視図である。先端面62は、中心電極10の先端12が突出する方向、すなわち先端側FWDついての電極支持部60の端を規定する面である。先端面62は、中心軸Oに対して垂直な面である。先端面62は、第1の側面63と第2の側面64の間に位置する(図2および図3参照)。先端面62は、支持面65よりも中心電極10側に位置する(図3および図5参照)。すなわち、先端面62は、支持面65と、凹面61と、第1の側面63と、第2の側面64とに、囲まれている(図3参照)。
図6は、電極支持部60周辺の構成を拡大して示す背面図である。電極支持部60は、筒状の主体金具20の先端側FWDの部分の外側面と同一面を構成する背面67を備える。背面67は、凹面61に対して、中心電極10の中心軸Oから離れる方向Dfvの側に位置する(図3および図4参照)。言い換えれば、背面67は、凹面61に対して、中心電極10とは逆の側に位置する。背面67は、第1の側面63および第2の側面64の間に位置する(図6参照)。
電極支持部60および接地電極50の外側部分、すなわち、凹面61に対して、中心電極10とは逆の側の部分は、支持面65に接地電極50が接合された後、主体金具20の先端側FWDの部分の外側面とともに整形される。その結果、電極支持部60の背面67は、主体金具20の先端側FWDの部分の外側面と同一面を構成する(図3および図6参照)。
A3.電極支持部の形状:
図3および図4に示すように、スパークプラグ1において、中心電極10の先端12が突出する方向、すなわち中心軸Oの方向に対して垂直な平面Ppと、第1の側面63との交差によって規定される直線を、第1の直線L1とする。同様に、中心軸Oに対して垂直な平面Ppと第2の側面64との交差によって規定される直線を、第2の直線L2とする。直線L1と直線L2とがなす角の大きさをθ1とする。スパークプラグ1において、角度θ1は、30°≦θ1≦120°を満たす。
なお、無限または有限の大きさを有する平面Aと、有限の大きさを有する他の平面B(たとえば、第1の側面63)との交差によって規定される直線とは、平面Aと有限の平面Bとが共有する点の集合である線分を含む直線を意味する。
本実施形態において、第1の側面63と第2の側面64は、平面である。そして、主体金具20の先端面22は、中心軸Oに対して垂直な面である。このため、図3に示すように、主体金具20の先端面22と第1の側面63との交差によって規定される直線L11は、前述の直線L1と平行である。同様に、主体金具20の先端面22と第2の側面64との交差によって規定される直線L21は、前述の直線L2と平行である。このため、スパークプラグ1においては、直線L11と直線L21とがなす角の大きさもθ1(30°≦θ1≦120°)となる。
電極支持部60の先端面62も、主体金具20の先端面22と同様に、中心軸Oに対して垂直な面である。先端面62と第1の側面63の間の部分は、面取りがされている(図2および図3参照)。この面取りの面CP1は、先端面62を含む仮想的な平面と、第1の側面63を含む仮想的な平面と、の交線に対して平行な面であり、二つの仮想平面に対して同一の角度をなして交わる面となるように構成される。
同様に、先端面62と第2の側面64の間の部分も、面取りがされている。この面取りの面CP2は、先端面62を含む仮想的な平面と、第2の側面64を含む仮想的な平面と、の交線に対して平行な面であり、二つの仮想平面に対して同一の角度をなして交わる面となるように構成される。
その結果、図3に示すように、面取り面CP1と先端面62との交差によって規定される直線L12は、直線L1と平行である。同様に、面取り面CP2と先端面62との交差によって規定される直線L22は、直線L2と平行である。このため、スパークプラグ1においては、直線L12と直線L22とがなす角の大きさもθ1(30°≦θ1≦120°)となる。
図7は、中心電極10から中心軸Oに垂直な方向に沿って凹面61に向かう向きDfv(図4参照)に、凹面61を見たときの正面図である。なお、図7において、視点は、スパークプラグ1外(紙面手前側)にある。
凹面61と第1の側面63の間の部分は、面取りがされている(図2および図7参照)。この面取りの面CP3は、凹面61の第1の側面63側の端を接線(接平面)方向に延長した仮想的な平面と、第1の側面63を含む仮想的な平面と、の交線に対して平行な面であり、二つの仮想平面に対して同一の角度をなして交わる面となるように構成される。その結果、面取り面CP3の外周端のうち、凹面61側の端の直線L31と、第1の側面63側の端の直線L32とは、平行である。なお、面取り面CP3の第1の側面63側の端は、第1の側面63の中心電極10側の端と一致する(図7のL32参照)。
同様に、凹面61と第2の側面64の間の部分も、面取りがされている。この面取りの面CP4は、凹面61の第2の側面64側の端を接線(接平面)方向に延長した仮想的な平面と、第2の側面64を含む仮想的な平面と、の交線に対して平行な面であり、二つの仮想平面に対して同一の角度をなして交わる面となるように構成される。その結果、面取り面CP4の外周端のうち、凹面61側の端の直線L33と、第2の側面64側の端の直線L34とは、平行である。なお、面取り面CP4の第2の側面64側の端は、第2の側面64の中心電極10側の端と一致する(図7のL34参照)。
図7に示すように、中心電極10から中心軸Oに垂直な方向に沿って凹面61に向かう向きDfvに沿って凹面61を見たとき、第1の側面63の中心電極10側の端によって規定される直線L32と、先端面62の中心電極10側の端によって規定される直線L4と、がなす角のうち、凹面61側を向く角の大きさをθ2とする。角度θ2は、θ2≧105°を満たす。
同様に、向きDfvに沿って凹面61を見たとき、第2の側面64の中心電極10側の端によって規定される直線L34と、先端面62の中心電極10側の端によって規定される直線L4と、がなす角のうち、凹面61側を向く角の大きさをθ3とする。角度θ3は、θ3≧105°を満たす。
図3に示すように、中心電極10の先端が突出する方向、すなわち、先端側FWDから見たときに、接地電極50のうち支持面65に接合されている部分の幅をWoeとする。支持面65のうち、最も幅の狭い部分の幅をWsとする。WoeとWsは、Ws≧1.5×Woeを満たす。なお、これらの「幅」とは、接地電極50の向き(中心軸Oに向かう方向)に対して垂直な方向についての寸法である。
A4.実施例:
(1)耐久性試験:
電極支持部60の形状を様々に変更して、スパークプラグ1の耐久性試験を行った。より具体的には、前述の角度θ1,θ2,θ3(図3および図7参照)を様々に変更して、スパークプラグ1の耐久性試験を行った。その結果を表1に示す。なお、この実験においては、θ2=θ3とした(図7参照)。このため、表1においては、θ2,θ3を代表してθ2のみ示す。例1〜例12は、電極支持部60の角度θ1,θ2(θ3)以外の構成は同じである。なお、例1〜例12において、接地電極50のうち支持面65に接合されている部分の幅Woeと、支持面65のうち最も幅の狭い部分の幅をWsと、の比Woe/Wsは、2.0である。
Figure 2015201292
試験においては、各スパークプラグを、排気量0.66L、3気筒のターボチャージャーつきガソリンエンジンの一つのシリンダに装着し、絞り弁全開(WOT:Wide-Open Throttle)で6000rpmの条件下で、10時間、15時間または20時間運転した。なお、各条件について2本のスパークプラグを用意して、試験を行った。
その後、スパークプラグをエンジンから取り外し、スパークプラグの中心軸Oを通り、接地電極50の中心を通る面が露出するように、スパークプラグを切断して、切断面を研磨した。そして、露出面における電極支持部60の表面の酸化膜の厚さを計測した。本試験においては、一つの試験品の電極支持部60の酸化膜のうち最も厚い酸化膜の厚さが、0.2mm以上であることを判定基準とした。2本の試験品のいずれも電極支持部60の酸化膜の最大厚さが0.2mm未満である場合には、表1において、評価を○とした。他の場合には、評価を×とした。試験品の電極支持部の表面の酸化膜が薄いことは、長期間使用した後の電極支持部の熱伝導率が低下しにくいことを表す。すなわち、試験品の電極支持部の表面の酸化膜が薄いことは、長期にわたってスパークプラグを使用することができることを表す。
表1の15時間後の試験結果より、耐久性の観点からは、θ1(図3参照)については、30°≦θ1≦120°が好ましいことが分かる。また、表1の20時間後の試験結果より、耐久性の観点からは、θ1については、40°≦θ1≦50°がさらに好ましく、θ1=45°が最も好ましいことが分かる。
電極支持部60は、主体金具20の先端面22から突出しているため、エンジン内において燃焼の熱に曝される。このため、電極支持部60の表面は、酸化されやすい。特に、平面部分に比べて、体積に対する表面積が大きくなる角の部分において、酸化膜が厚くなりやすい。
図2に示すように、凹面61の先端側FWDの角部P1は、おおまかには、凹面61と、先端面62と、第1の側面63と、によって構成される角部である。凹面61の先端側FWDの角部P2は、おおまかには、凹面61と、先端面62と、第2の側面64と、によって構成される角部である。一方、図6に示すように、背面67の先端側FWDの角部P3は、おおまかには、背面67と、先端面62と、第1の側面63と、によって構成される角部である。背面67の先端側FWDの角部P4は、おおまかには、背面67と、先端面62と、第2の側面64と、によって構成される角部である。これらの角部P1〜P4は、平面部に比べて、体積に対する表面積が大きいことから、表面に形成される酸化膜の厚さが大きくなりやすい。
中心軸Oに対して垂直である先端面62と、中心軸Oに平行な円筒内面である凹面61とは、境界線として円弧を形成し、互いに90°に交わる(図2参照)。そして、凹面61によって、電極支持部60はへこんでいる。このため、角部P1,P2は、角部P3,P4よりも角が尖っている。よって、角部P1,P2は、電極支持部60において、最も酸膜が厚くなりやすい。
一方、中心軸Oに対して垂直である先端面62と、中心軸Oに平行な円柱側面である背面67とは、本来、90°に交わる。しかし、先端面62と背面67の間には、支持面65がある。そして、支持面65は、中心軸Oに対して先端面62がなす角の大きさ(90°)と、中心軸Oに対して背面67がなす角の大きさ(0)と、の間の大きさを有する角を中心軸Oに対して有するテーパ面である(図4参照)。このため、背面67の先端側FWDの両角部P3,P4は、凹面61の角部P1,P2に比べて尖っていない。よって、背面67の角部P3,P4は、凹面61の角部P1,P2より、酸膜が厚くなりにくい。
上記のような形状を有する電極支持部60においては、θ1が小さくなるほど、すなわち、直線L1,L11,L12と、直線L2,L21,L22とが平行に近づくほど、凹面61の端と第1の側面63のなす角、および凹面61の端と第2の側面64のなす角が小さくなる(図3参照)。すなわち、角部P1,P2が尖る。そして、角部P1,P2において、体積に対する表面積の割合が大きくなり、角部P1,P2が高温になりやすくなる。その結果、角部P1,P2の表面に酸化膜が形成されやすくなる。しかし、θ1≧30°とすることにより(表1参照)、角部P1,P2において、体積に対する表面積の割合が過大となることを防止できる。その結果、角部P1,P2の表面に形成される酸化膜が厚くなる可能性を低減できる。
一方、電極支持部60においては、θ1が大きくなるほど、背面67の端と第1の側面63のなす角、および背面67の端と第2の側面64のなす角が小さくなる(図3参照)。すなわち、角部P3,P4が尖る。その結果、角部P3,P4の表面に酸化膜が形成されやすくなる。しかし、θ1≦120°とすることにより(表1参照)、角部P3,P4において、体積に対する表面積の割合が過大となることを防止できる。その結果、角部P3,P4の表面に形成される酸化膜が厚くなる可能性を低減できる。
また、表1の15時間後の試験結果より、耐久性の観点からは、θ2,θ3(図7参照)については、θ2≧30°が好ましいことが分かる。また、表1の20時間後の試験結果より、耐久性の観点からは、θ2については、θ2≧105°がさらに好ましいことが分かる。
上記のような形状を有する電極支持部60においては、θ2が大きくなるほど、電極支持部60は、主体金具20の先端面22から突出しないこととなる(図7参照)。すなわち、角部P1〜P4は、尖らなくなる。その結果、角部P1〜P4の表面に酸化膜が形成されにくくなる。よって、θ2≧30°とすることにより、角部P1〜P4の表面に形成される酸化膜が厚くなる可能性を低減できる。そして、θ2≧105°とすることにより、角部P1〜P4の表面に形成される酸化膜が厚くなる可能性をより低減できる。
(2)溶接強度試験:
電極支持部60の形状を様々に変更して、接地電極50と支持面65との溶接強度の試験を行った。より具体的には、図4において破線の矢印Tbで示すように、接地電極50の支持面65に溶接されていない部分を、中心軸Oと平行になるまで曲げ(図4の50b参照)、その後、もとの向きに戻す変形を行った。そして、そのような変形を1回行った場合と、そのような変形を3回行った場合とについて、溶接部分に剥離が生じたか否かを確認した。
上記試験を、電極支持部60においてθ1=45°、θ2,θ3=120°とし(図3および図7参照)、接地電極50の幅Woeに対する支持面65の幅Wsを様々に変更したスパークプラグ1を用いて行った。その結果を表2に示す。例13〜例19は、支持面65の幅Ws以外の構成は同じである。なお、各条件について2本のスパークプラグを用意して、試験を行った。2本の試験品のいずれも溶接部分に剥離が生じなかった場合には、表2において、評価を○とした。他の場合には、評価を×とした。試験の結果、溶接部分に剥離が生じなかった態様は、接地電極50と支持面65との溶接強度が強いといえる。
Figure 2015201292
表2の試験結果より、溶接強度の観点からは、(Ws/Woe)≧1.5が好ましいことが分かる。
前述のように、接地電極50を支持面65に接合する際には、接地電極50と支持面65との接合部分が、加熱され、接地電極50の支持面65側の部分が支持面65よりも後端側BWDに押し込まれて、接地電極50と支持面65とが溶接される(図4および図5参照)。その結果、接地電極50の両側に溶接部分66が形成される(図2〜図5参照)。
支持面65の幅Wsが接地電極50の幅Woeと同じである場合(表2の例13)または、支持面65の幅Wsが接地電極50の幅Woeよりも広いものの、十分広くない場合には、電極支持部60は、支持面65に食い込んだ接地電極50を両側から十分強固に保持できない。しかし、(Ws/Woe)≧1.5とすることにより、電極支持部60は、支持面65に食い込んだ接地電極50の両側に位置する部分によって、接地電極50を両側から十分強固に保持することができる。
B.変形例:
B1.変形例1:
上記実施形態においては、ネジ24は、M12のネジ、すなわち呼び形がM12mmのネジである。しかし、ネジ24は、M10やM8など他の規格のネジとすることができる。ただし、呼び径がM12mm以下のネジであることが好ましい。
B2.変形例2:
上記実施形態においては、電極支持部60の背面67は、主体金具20の先端側FWDの部分の外側面と同一面を構成する(図3および図6参照)。しかし、電極支持部の背面は、主体金具の外側面とは異なる面とすることもできる。
ただし、電極支持部の背面は、凸面であることが好ましい。そのような態様とすれば、背面が、平面や凹面である態様に比べて、背面と第1の側面のなす角、および背面と第2の側面がなす角を、大きくすることができる。その結果、背面と第1の側面で規定される角部と、背面と第2の側面で規定される角部への熱の集中、およびその結果としての酸化の進行を低減することができる。
また、背面は、中心電極の先端が突出する方向を中心軸とする円柱または円錐台の側面の形状を有することが好ましい。そのような態様とすれば、スパークプラグを製造する際に、電極支持部の背面を、除去加工により容易に整形することができる。
B3.変形例3:
上記実施形態においては、中心軸Oに対して垂直な平面Ppと、第1の側面63との交差によって規定される第1の直線L1と、平面Ppと第2の側面64との交差によって規定される第2の直線L2と、のなす角をθ1とした(図3参照)。しかし、第1の直線および第2の直線を規定する平面は、主体金具20の先端面22や電極支持部60の先端面62など、中心軸Oに対して垂直な任意の平面とすることができる。ただし、スパークプラグを先端側から見たときに主体金具が位置する範囲内に、二つの直線の交点が、位置するように、二つの直線が規定されることが好ましい(図3参照)。
また、上記実施形態においては、第1の側面63および第2の側面64は、平面である。このため、第1の直線L1(図3参照)は、中心軸Oに対して垂直な平面Ppであって第1の側面63と交差しうる任意の平面と、第1の側面63と、によって規定しうる。しかし、第1の側面が単一平面ではなく、複数の平面から構成されている態様や、1以上の平面と1以上の曲面とを含む態様においては、第1の直線は、以下のように定めることができる。
すなわち、スパークプラグの中心軸に垂直な平面であって、主体金具の先端面から中心軸の方向に沿って測った電極支持部の高さの中央に位置する平面Ppcと、第1の側面が含むいずれかの平面と、の交差によって規定される直線を、第1の直線とする。第1の側面が含むいずれの平面も上記の平面Ppcと交わらない場合には、第1の直線は、以下のように定めうる。すなわち、スパークプラグの中心軸に垂直な平面であって、第1の側面が含むいずれかの平面P1と交差し、さらに、上記の平面Ppcに最も近い平面Ppaと、上記の平面P1と、の交差によって規定される直線を、第1の直線とする。第2の直線についても、第1の直線の場合と同様に、スパークプラグの中心軸と第2の側面の構成とに基づいて定めうる。
上記の方法で、または上記実施形態のようにして規定した第1の直線と第2の直線とがなす角をθ1としたとき、30°≦θ1≦120°の関係を満たすことが好ましい。なお、上記実施形態のように第1の側面および第2の側面を平面で構成し、中心軸Oに対して垂直な任意の平面と、第1の側面および第2の側面と、に基づいて定めた第1の直線と第2の直線がなす角θ1が、30°≦θ1≦120°の関係を満たすことがより好ましい。
B4.変形例4:
上記実施形態においては、電極支持部60は、平面としての第1の側面63と、平面としての第2の側面64とを備える。しかし、中心電極を中心とする円周の方向についての電極支持部の両端を規定する面は、平面を備えない態様とすることもできる。そのような態様においては、第1の直線は、以下のように規定される。すなわち、円周方向について電極支持部の両端の一方を規定する面である第1の側面のうち、スパークプラグの中心軸方向について、もっとも先端側にある点と、最も後端側にある点と、の間の位置に、中心軸に垂直な平面を定める。そして、その平面と第1の側面とが交わってできる線(点の集合)のうち、中心電極から最も遠い点と、中心電極に最も近い点と、を結ぶ直線を、第1の直線とする。
電極支持部の両端を規定する面が平面を備えない態様においては、第2の直線は、以下のように規定される。すなわち、円周方向について電極支持部の両端の他方を規定する面である第2の側面のうち、スパークプラグの中心軸方向について、もっとも先端側にある点と、最も後端側にある点と、の間の位置に、中心軸に垂直な平面を定める。そして、その平面と第2の側面とが交わってできる線(点の集合)のうち、中心電極から最も遠い点と、中心電極に最も近い点と、を結ぶ直線を、第2の直線とする。
上記の方法で、または上記実施形態のようにして規定した第1の直線と第2の直線とがなす角をθ1としたとき、30°≦θ1≦120°の関係を満たすことが好ましい。
B5.変形例5:
上記実施形態においては、角度θ2は、第1の側面63の中心電極10側の端によって規定される直線L32と、先端面62の中心電極10側の端によって規定される直線L4と、がなす角のうち、凹面61側を向く角の大きさとして定められる(図7参照)。そして、第1の側面63の中心電極10側の端の形状は、直線である(図2および図7参照)。しかし、第1の側面の中心電極側の端の形状が直線ではない場合には、第1の側面の中心電極側の端の形状から最小二乗法で定められる直線を、中心電極から中心軸に垂直な方向に沿って凹面に向かう向きに沿って凹面を見たときの直線を、「第1の側面の中心電極側の端によって規定される直線」として、採用することができる。すなわち、そのような直線を、θ2を定める一方の直線とすることができる。
第2の側面の中心電極側の端の形状が直線ではない場合には、第2の側面の中心電極側の端の形状から最小二乗法で定められる直線を、中心電極から中心軸に垂直な方向に沿って凹面に向かう向きに沿って凹面を見たときの直線を、「第2の側面の中心電極側の端によって規定される直線」として、採用することができる。すなわち、そのような直線を、θ3を定める一方の直線とすることができる。
さらに、先端面の中心電極側の端の形状が直線ではない場合には、先端面の中心電極側の端の形状から最小二乗法で定められる直線を、中心電極から中心軸に垂直な方向に沿って凹面に向かう向きに沿って凹面を見たときの直線を、「先端面の前記中心電極側の端によって規定される直線」として、採用することができる。すなわち、そのような直線を、θ2,θ3を定める他方の直線とすることができる。
B6.変形例6:
上記実施形態において、角度θ2は、中心電極10から中心軸Oに垂直な方向に沿って凹面61に向かう向きDfvに沿って凹面61を見たとき、第1の側面63の中心電極10側の端によって規定される直線L32と、先端面62の中心電極10側の端によって規定される直線L4と、がなす角のうち、凹面61側を向く角の大きさである(図7参照)。このθ2は、以下のように規定することもできる。
たとえば、第1の側面63と隣接する他の面との境界が丸く面取り加工されている場合や、先端面62と隣接する他の面との境界が丸く面取り加工されている場合には、θ2は、以下のように規定することができる。すなわち、凹面61を、中心軸Oの方向、および中心軸Oを中心とする円周方向に延長した仮想曲面と、平面としての第1の側面63を延長した仮想平面と、の交線を、直線L32とする。上記の仮想曲面と、平面としての先端面62を延長した仮想平面と、の交線を、直線L4とする。中心電極10から中心軸Oに垂直な方向に沿って凹面61に向かう向きDfvに沿って凹面61を見たとき、上記のようにして規定した直線L32と、直線L4と、がなす角のうち、凹面61側を向く角の大きさを、角度θ2とする。
同様に、たとえば、第2の側面64と隣接する他の面との境界が丸く面取り加工されている場合や、先端面62と隣接する他の面との境界が丸く面取り加工されている場合には、θ3は、以下のように規定することができる。すなわち、凹面61を、中心軸Oの方向、および中心軸Oを中心とする円周方向に延長した仮想曲面と、平面としての第2の側面64を延長した仮想平面と、の交線を、直線L34とする。上記の仮想曲面と、平面としての先端面62を延長した仮想平面と、の交線を、直線L4とする。中心電極10から中心軸Oに垂直な方向に沿って凹面61に向かう向きDfvに沿って凹面61を見たとき、上記のようにして規定した直線L34と、直線L4と、がなす角のうち、凹面61側を向く角の大きさを、角度θ3とする。
また、θ2は、以下のように規定することもできる。(i)中心軸Oに平行であり、(ii)接地電極50が伸びる半径方向に対して垂直であり、(iii)先端面62、第1の側面63、第2の側面64と交わる仮想平面Pp2を規定する。そして、仮想平面Pp2と先端面62の交線を直線L41とし、仮想平面Pp2と第1の側面63の交線を直線L35とし、仮想平面Pp2と第2の側面64の交線を直線L36とする。このとき、角度θ2は、直線L41と直線L35のなす角度であって、凹面側を向く角度として規定できる。同様に、θ3は、直線L41と直線L36のなす角度であって、凹面側を向く角度として規定できる。中心電極10から中心軸Oに垂直な方向に沿って凹面61に向かう向きDfvに沿って凹面61を見たときに、第1の側面63の端、第2の側面64の端、および先端面62の端が規定する直線L32,L34,L4は、上記の仮想平面Pp2と各面との交線L35,L36,L41と、それぞれ平行となるためである。
B7.変形例7:
上記実施例においては、θ2=θ3であった。しかし、電極支持部は、θ2とθ3が異なるような形状とすることもできる。ただし、θ2とθ3の少なくとも一方は、105°以上であることが好ましい。
B8:変形例8:
上記実施形態において、接地電極50は、柱状の電極が先端面22および中心軸Oに対して斜めに伸びる、いわゆる外側電極斜方型の電極である。しかし、接地電極は、他の形態とすることもできる。すなわち、接地電極は、主体金具20の先端面22から先端側FWDに伸び、その後、スパークプラグの中心軸O側に向かって屈曲する、いわゆる一般電極形状型とすることもできる。また、接地電極は、柱状の電極が先端面22に平行に、中心軸Oに向かって伸びる、いわゆる外側電極フラット型とすることもできる。
上記実施形態において、接地電極50は略四角柱状の形状を有する。しかし、接地電極は、他の断面形状を有する棒状や、断面形状が軸方向に変化する棒状、その他の3次元形状など任意の形状とすることができる。ただし、電極支持部は、支持面のうち最も幅の狭い部分の幅Wsが、接地電極のうち支持面に接合されている部分の最も幅の広い部分の幅の1.5倍以上となるような形状とされることが好ましい(図3参照)。
B9:変形例9:
上記実施形態においては、電極支持部60は、主体金具20の中間品を加工することによって、主体金具20と一体で形成される。しかし、電極支持部が主体金具とは別に用意され、主体金具に接合されることによって、主体金具20と電極支持部60とが形成される態様とすることもできる。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…スパークプラグ
5…ガスケット
6,7…リング部材
9…タルク(滑石)
10…中心電極
20…主体金具
21…工具係合部
22…主体金具20の先端面
23…被カシメ部
24…ネジ
25…鍔部26の座面
26…鍔部
28…被座屈部
29…ネジ24と鍔部26との間のネジ首
30…絶縁碍子
32…軸孔
34…テーパ部
36…外周側段部
37…先端側胴部
38…後端側胴部
39…鍔部
40…端子金具
50…接地電極
50b…溶接強度の試験において変形された接地電極
60…電極支持部
61…凹面
62…先端面
63…第1の側面
64…第2の側面
65…支持面
66…溶接部分
67…背面
70…接続部
72…第一シール層
74…セラミック抵抗
76…第二シール層
201…取付ネジ孔
205…取付ネジ孔201の開口周縁部
BWD…スパークプラグ1の後端側
CP1…先端面62と第1の側面63の間の面取り面
CP2…先端面62と第2の側面64の間の面取り面
CP3…凹面61と第1の側面63の間の面取り面
CP4…凹面61と第2の側面64の間の面取り面
CD…中心電極10を中心とする円周の方向
Dfv…中心電極10から中心軸Oに垂直な方向に沿って凹面61に向かう向き
FWD…スパークプラグ1の先端側
L1…第1の直線
L2…第2の直線
L11…先端面22と第1の側面63との交差によって規定される直線
L21…先端面22と第2の側面64との交差によって規定される直線
L12…面取り面CP1と先端面62との交差によって規定される直線
L22…面取り面CP2と先端面62との交差によって規定される直線
L31…面取り面CP3の外周端のうち、凹面61側の端の直線
L32…面取り面CP3の外周端のうち、第1の側面63側の端の直線
L33…面取り面CP4の外周端のうち、凹面61側の端の直線
L34…面取り面CP4の外周端のうち、第2の側面64側の端の直線
O…スパークプラグ1の中心軸
P1,P2…凹面61の先端側FWDの角部
P3,P4…背面67の先端側FWDの角部
PG…プラグギャップ
Pp…中心軸Oに対して垂直な平面
Tb…溶接強度の試験における変形を示す矢印
Woe…接地電極50のうち支持面65に接合されている部分の幅
Ws…支持面65のうち、最も幅の狭い部分の幅
θ1…直線L1と直線L2とがなす角の大きさを
θ2…直線L32と直線L4とがなす角のうち、凹面61側を向く角の大きさ
θ3…直線L34と直線L4とがなす角のうち、凹面61側を向く角の大きさ

Claims (6)

  1. 中心電極と、
    前記中心電極を囲む絶縁体と、
    前記絶縁体を囲む主体金具と、
    前記絶縁体から突出する前記中心電極の先端と一部が向かい合う接地電極と、
    前記中心電極の前記先端が突出する方向に前記主体金具の端から突出する電極支持部であって、前記接地電極を支持する電極支持部と、を備えるスパークプラグであって、
    前記電極支持部は、
    前記中心電極と向かい合う凹面と、
    前記中心電極を中心とする円周の方向についての前記凹面の両端を規定する第1および第2の側面と、
    前記第1および第2の側面の間に位置し、前記接地電極と接合される支持面と、
    前記第1および第2の側面の間に位置し、前記凹面に対して、前記中心電極の中心軸から離れる方向の側に位置する背面と、を備え、
    前記中心電極の前記先端が突出する方向と垂直な平面と、前記第1の側面との交差によって規定される第1の直線と、前記中心電極の前記先端が突出する方向と垂直な前記平面と、前記第2の側面との交差によって規定される第2の直線と、がなす角をθ1としたとき、30°≦θ1≦120°の関係を満たす、スパークプラグ。
  2. 請求項1記載のスパークプラグであって、
    前記電極支持部は、さらに、
    前記第1および第2の側面の間であって前記支持面よりも前記中心電極側に位置し、前記中心電極の前記先端が突出する方向についての前記電極支持部の端を規定する先端面を備え、
    前記中心電極から、前記中心電極の前記先端が突出する方向に垂直な方向に沿って、前記凹面を見たときに、前記第1の側面の前記中心電極側の端によって規定される直線と、前記先端面の前記中心電極側の端によって規定される直線と、がなす角のうち、前記凹面側を向く角の角度をθ2としたとき、θ2≧105°の関係を満たす、スパークプラグ。
  3. 請求項2記載のスパークプラグであって、
    前記中心電極から、前記中心電極の前記先端が突出する方向に垂直な方向に沿って、前記凹面を見たときに、前記第2の側面の前記中心電極側の端によって規定される直線と、前記先端面の前記中心電極側の端によって規定される直線と、がなす角のうち、前記凹面側を向く角の角度をθ3としたとき、θ3≧105°の関係を満たす、スパークプラグ。
  4. 請求項1記載のスパークプラグであって、
    前記中心電極の先端が突出する方向から見たときに、前記接地電極のうち前記支持面に接合されている部分の最も狭い部分の幅をWoeとし、前記支持面のうち、最も幅の狭い部分の幅をWsとしたとき、Ws≧1.5×Woeの関係を満たす、スパークプラグ。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のスパークプラグであって、
    前記主体金具の外周にはネジが形成されており、
    前記主体金具の外周に形成された前記ネジの呼び径は、M12mm以下である、スパークプラグ。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のスパークプラグであって、
    レース用のスパークプラグ。
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