JP7463864B2 - 内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法 - Google Patents

内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法に関する。
例えば、特許文献1に開示されているように、比較的、熱伝導率が高い銅を芯材として用いた接地電極を備えた、内燃機関用のスパークプラグが知られている。このような接地電極を採用することによって、接地電極の熱をハウジングに伝えやすくして、接地電極の放熱性を向上させようとしている。接地電極は、芯材を覆う外層部から芯材が露出した端面をハウジングに対して溶接することにより、接合されている。
特許第5599840号公報
しかしながら、特許文献1に記載のスパークプラグは、製造時等において外層部が変形すると、外層部の内側に芯材を確実に封止することが困難となるおそれがある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、接地電極内に芯部を確実に封止することができる内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、筒状のハウジング(2)と、
該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
該絶縁碍子の内側に保持されると共に該絶縁碍子の先端側へ突出した中心電極(4)と、
上記ハウジングに固定されると共に上記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(5)と、を有し、
上記接地電極は、外層部(51)と、該外層部の内部に配されると共に該外層部よりも熱伝導率が高い芯部(52)とを有し、
上記接地電極は、上記外層部から上記芯部の一部が露出した露出端面(531)を有し、
上記ハウジングは、上記接地電極における上記露出端面を含む被固定端部(53)を、少なくとも3方向から覆うように被覆固定する被覆固定部(6)を有し、
該被覆固定部は、上記露出端面が対向して当接する対向当接面(641)と、上記被固定端部を互いに反対側から挟持する第1挟持面(611)及び第2挟持面(631)とを有し、
上記第1挟持面、上記第2挟持面、及び上記対向当接面のうちの少なくとも一つに、上記被固定端部が接合されており
上記第1挟持面及び上記第2挟持面は、法線方向が、プラグ軸方向(Z)に沿う方向であり、
上記第1挟持面が上記第2挟持面の基端側に配置されており、
上記接地電極は、長手方向(Y)がプラグ径方向に沿うように、上記ハウジングに固定されており、
上記接地電極の上記被固定端部は、上記第1挟持面に接合されている、内燃機関用のスパークプラグ(1)にある。
本発明の他の態様は、上記第1挟持面及び上記第2挟持面は、法線方向が、プラグ軸方向(Z)に沿う方向であり、
上記第1挟持面が上記第2挟持面の基端側に配置されており、
上記接地電極は、長手方向(Y)がプラグ径方向に沿うように、上記ハウジングに固定されており、
上記接地電極の上記被固定端部は、上記第1挟持面に接合されている上記内燃機関用のスパークプラグの製造方法であって、
下記の接合工程の前の状態において、上記ハウジングは、上記接地電極の基端側面の一部を当接させる電極当接部(61)と、該電極当接部の外周側から立設した薄肉部(63)と、を有し、
上記接地電極の上記被固定端部を上記電極当接部に接合する接合工程と、
該接合工程の後に、上記薄肉部を屈曲させることにより、上記被固定端部を、上記電極当接部と上記薄肉部とによって被覆固定する、被覆固定工程と、を備える、内燃機関用のスパークプラグの製造方法にある。
上記内燃機関用のスパークプラグにおいて、接地電極は、被固定端部が被覆固定部に接合されると共に、被覆固定部によって挟持されている。それゆえ、接地電極は、芯部を外層部と被覆固定部との間に確実に封止することができる。その結果、接地電極内に芯部を確実に封止することができる。
また、上記内燃機関用のスパークプラグの製造方法は、接合工程と、被覆固定工程とを備える。それゆえ、接地電極内に芯部が確実に封止されたスパークプラグを効率よく製造することができる。
以上のごとく、上記態様によれば、接地電極内に芯部を確実に封止することができる内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、スパークプラグの先端部の斜視図。 実施形態1における、スパークプラグの先端部の断面図。 実施形態1における、被覆固定部周辺の拡大断面図。 実施形態1における、スパークプラグを先端側から見た平面図。 実施形態1における、接地電極を取り付ける前のハウジングの先端部の斜視図。 実施形態1における、接地電極の断面図。 実施形態1における、接地電極をハウジングに配置する前のスパークプラグの先端部の断面図。 実施形態1における、接地電極をハウジングによって挟持する前のスパークプラグの先端部の断面図。 実施形態2における、スパークプラグの先端部の断面図であって、図10のIX-IX線矢視断面相当の図。 実施形態2における、スパークプラグを先端側から見た平面図。 実施形態3における、スパークプラグの先端部の断面図。 実施形態3における、接地電極をハウジングによって挟持する前のスパークプラグの先端部の断面図。 実施形態4における、スパークプラグの先端部の断面図。 実施形態4における、スパークプラグを先端側から見た平面図。 実施形態4における、電極材をハウジングに配置する前のスパークプラグの先端部の断面図。 実施形態4における、電極材を曲げる前のスパークプラグの先端部の断面図。 実施形態4における、接地電極をハウジングによって挟持する前のスパークプラグの先端部の断面図。 実施形態5における、スパークプラグの先端部の断面図。 実施形態5における、スパークプラグを先端側から見た平面図。 実施形態5における、電極材を曲げる前のスパークプラグの先端部の断面図。 実施形態5における、接地電極の端部をハウジングによって挟持する前のスパークプラグの先端部の断面図。 実施形態6における、スパークプラグの先端部の断面図。 実施形態7における、スパークプラグの先端部の断面図。 実施形態8における、接地電極を取り付ける前のハウジングの先端部の斜視図。 実施形態8における、内側突出部の断面図。 実施形態9における、接地電極を取り付ける前のハウジングの先端部の斜視図。 実施形態9における、内側突出部の断面図。 実施形態10における、接地電極を取り付ける前のハウジングの先端部の斜視図。 実施形態11における、スパークプラグの先端部の断面図。 実施形態12における、スパークプラグの先端部の断面図。
(実施形態1)
内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法に係る実施形態について、図1~図8を参照して説明する。
本形態の内燃機関用のスパークプラグ1は、図1、図2、図4に示すごとく、筒状のハウジング2と、ハウジング2の内側に保持された筒状の絶縁碍子3と、中心電極4と、接地電極5とを有する。中心電極4は、絶縁碍子3の内側に保持されると共に絶縁碍子3の先端側へ突出している。接地電極5は、ハウジング2に固定されると共に中心電極4との間に放電ギャップGを形成する。
接地電極5は、図2~図4、図6に示すごとく、外層部51と、芯部52とを有する。芯部52は、外層部51の内部に配されると共に外層部51よりも熱伝導率が高い。接地電極5は、外層部51から芯部52の一部が露出した露出端面531を有する。ハウジング2は、図2、図3に示すごとく、接地電極5における露出端面531を含む被固定端部53を、少なくとも3方向から覆うように被覆固定する被覆固定部6を有している。
被覆固定部6は、対向当接面641と、第1挟持面611及び第2挟持面631とを有する。対向当接面641は、露出端面531が対向して当接する。第1挟持面611及び第2挟持面631は、被固定端部53を互いに反対側から挟持する。第1挟持面611、第2挟持面631、及び対向当接面641のうちの少なくとも一つに、被固定端部53が接合されている。
本形態のスパークプラグ1は、例えば、自動車等の車両用の内燃機関における着火手段として用いることができる。なお、本明細書において、プラグ中心軸Cは、スパークプラグ1の中心軸Cを意味するものとする。また、プラグ中心軸Cに平行な方向を、適宜、プラグ軸方向、又はZ方向という。また、接地電極5の長手方向であって、Z方向に直交する方向を、適宜、Y方向という。また、Z方向における点火コイル(図示略)と接続される側を基端側といい、その反対側を先端側という。
被固定端部53が接合されるハウジング2の内側には、絶縁碍子3が配置されている。絶縁碍子3は、例えばアルミナ等の絶縁材を筒状に形成してなる。絶縁碍子3の先端部は、図2に示すごとく、先端側へ向かうに従って縮径している。絶縁碍子3の先端側には、中心電極4が突出している。
中心電極4は、全体として略円柱状をなしている。中心電極4は、接地電極5との間に放電ギャップGを形成している。中心電極4の先端部には、チップ41が接合されている。チップ41は、例えば、抵抗溶接によって、中心電極4の先端部に接合される。チップ41は、例えば、イリジウムや白金等の貴金属、又はこれらを主成分とする合金からなる。
接地電極5は、図1~図4、図6に示すごとく、全体として略直方体形状をなしている。図2、図3、図6に示すごとく、接地電極5の基端側の面である基端側面54には、チップ55が接合されている。チップ55は、図2に示すごとく、Z方向において、中心電極4のチップ41と対向する位置に配置されている。そして、チップ55とチップ41との間に放電ギャップGが形成されている。チップ55は、例えば、チップ41と同様に、イリジウムや白金等の貴金属、又はこれらを主成分とする合金からなる。
接地電極5は、図3、図6に示すごとく、外層部51と、外層部51に覆われた芯部52とを有する。接地電極5の外層部51は、例えば、ニッケル基合金からなる。また、接地電極5の芯部52は、例えば、銅又は銅を主成分とする合金からなる。図4に示すごとく、Z方向から見たとき、芯部52の少なくとも一部と、チップ55の少なくとも一部とは、重なっている。また、Z方向から見たとき、芯部52は、チップ55から露出端面531にわたって形成されている。
接地電極5は、図2~図4に示すごとく、被覆固定部6に固定された被固定端部53を有する。被固定端部53は、接地電極5のY方向における一方の端部に形成されている。
被固定端部53は、図3、図6に示すごとく、プラグ軸方向Zにおける厚みが、接地電極5における他の部位よりも薄い。
ここで、「他の部位よりも薄い」とは、被固定端部53のZ方向における厚みの平均が、接地電極5における被固定端部53以外の部位のZ方向における厚みの平均よりも薄いことを意味する。
また、被固定端部53において、芯部52は、露出端面531に近づくに従って、Z方向における厚みが薄くなっている。言い換えると、被固定端部53において、Y方向と直交する断面の芯部52の面積は、露出端面531に近づくに従って小さくなっている。本形態において、接地電極5は、一つの露出端面531を有する。
被固定端部53を固定するハウジング2は、図1、図2、図4、図5に示すごとく、全体として略円筒形状をなしている。ハウジング2は、スパークプラグ1を内燃機関のシリンダヘッド(図示略)に取り付けるための取付ネジ部21を有する。取付ネジ部21の先端側には、縮径部22が形成されている。縮径部22は、先端側へ向かうに従い縮径する形状を有する。また、縮径部22の先端側には、先端側へ突出した突出環状部23が形成されている。そして、突出環状部23のプラグ周方向の一部に、被覆固定部6が形成されている。なお、本明細書において、プラグ周方向とは、プラグ中心軸Cに直交する平面上において、プラグ中心軸Cを中心とする円周方向を意味する。
被覆固定部6は、図3に示すごとく、電極当接部61と、薄肉部63とを有する。電極当接部61は、接地電極5における被固定端部53の基端側面54と当接している。そして、電極当接部61の先端側の面が、第1挟持面611となっている。
薄肉部63は、被覆固定部6の一部を薄肉に形成してなる。薄肉部63の厚みは、例えば、突出環状部23のプラグ径方向の厚みよりも薄くすることができる。本形態において、薄肉部63は、立設部633と、折り曲げ部632とを有する。なお、プラグ径方向とは、プラグ中心軸Cに直交する平面上において、プラグ中心軸Cを中心とする円の半径方向を意味する。
立設部633は、薄肉部63の基端側の部分である。立設部633は、被覆固定部6における、電極当接部61よりもプラグ径方向の外側から、先端側に立設している。本形態において、立設部633のプラグ径方向における内側の面は、接地電極5の露出端面531と当接している。つまり、立設部633は、露出端面531と当接する対向当接面641を有する。
立設部633の先端側には、折り曲げ部632が形成されている。折り曲げ部632は、立設部633の先端側から、プラグ径方向の内側に向かって突出している。折り曲げ部632は、電極当接部61と共に、接地電極5の被固定端部53を、Z方向に挟持している。つまり、折り曲げ部632の基端側の面が、第2挟持面631となっている。
第1挟持面611及び第2挟持面631は、法線方向が、プラグ軸方向Zに沿う方向である。第1挟持面611が第2挟持面631の基端側に配置されている。接地電極5は、図2~図4に示すごとく、長手方向Yがプラグ径方向に沿うように、ハウジング2に固定されている。接地電極5の被固定端部53は、第1挟持面611に接合されている。
本形態において、被固定端部53は、第1挟持面611に、抵抗溶接によって接合されている。なお、被固定端部53は、レーザー溶接等によって接合することもできる。
本形態において、被覆固定部6は、図2、図3に示すごとく、被固定端部53の表面を覆っている。具体的には、被覆固定部6は、被固定端部53における、基端側面54と、露出端面531と、先端側の面とを覆っている。すなわち、被覆固定部6は、被固定端部53を少なくとも3方向から覆っている。
また、被覆固定部6は、図1、図4、図5に示すごとく、プラグ周方向から接地電極5の被固定端部53に対向する一対の側壁面651を有する。これにより、被覆固定部6は、被固定端部53を5方向から覆うこととなる。
側壁面651は、ハウジング2の先端面から突出した一対の側壁部65に設けられている。一対の側壁部65は、プラグ周方向に互いに隣り合うように、形成されている。これら一対の側壁部65における、互いに対向する面が、側壁面651となる。ただし、側壁面651は、ハウジング2の先端面の一部に溝部を設けることによって、その溝部の内側面により、形成することもできる。
一対の側壁部65における外周側の端部から、薄肉部63が延設されている。薄肉部63は、図1に示すごとく、一対の側壁部65を繋ぐと共に、側壁部65よりも先端側において折り曲げ部632を有する。薄肉部63の折り曲げ部632における基端側の面は、一対の側壁部65の先端側の面に対向している。
被覆固定部6は、図3に示すごとく、第1挟持面611と、対向当接面641と、第2挟持面631とを含む凹部64を有する。凹部64は、プラグ径方向の外側に向かって凹んだ形状をなしている。凹部64は、被固定端部53を、3方向から覆うと共に、固定する。つまり、被固定端部53は、凹部64の内側に収容されている。また、本形態においては、図4に示すごとく、上記の一対の側壁面651が凹部64におけるプラグ周方向の両側に配置されている。すなわち、本形態においては、凹部64が、被固定端部53を、5方向から覆っている。
また、本形態において、双方の側壁面651と、被固定端部53との間には若干の隙間が形成されている。なお、少なくとも一方の側壁面651と、被固定端部53とは、当接したものとすることができる。
また、第1挟持面611と第2挟持面631との少なくとも一方に、接地電極5に向って突出した凸部612が形成されている。
本形態において、凸部612は、図2、図3、図5に示すごとく、第1挟持面611に一つ形成されている。凸部612は、被固定端部53の基端側面54と当接している。なお、凸部612は、第1挟持面611において、複数形成することもできる。また、凸部612は、第1挟持面611と第2挟持面631との双方に形成することもできる。
また、図5に示すごとく、凸部612は、プラグ周方向において、一方の側壁面651から、他方の側壁面651にわたって、形成されている。
また、ハウジング2は、図1~図5に示すごとく、プラグ径方向に突出した内側突出部62を有する。図2、図3に示すごとく、第1挟持面611と内側突出部62の先端側面621とに、接地電極5の基端側面54が当接している。
内側突出部62の一部は、電極当接部61から、プラグ径方向の内側に向かって突出形成されている。第1挟持面611と、内側突出部62の先端側面621とは、面一となっている。接地電極5の基端側面54は、第1挟持面611と、先端側面621とに接合されている。
内側突出部62は、プラグ中心軸Cに近づくに従って、Z方向の厚みが薄くなるように形成されている。また、内側突出部62のY方向に直交する断面の形状は、略矩形となっている(図示略)。
また、図4に示すごとく、Z方向から見ると、芯部52の一部と、内側突出部62の少なくとも一部とは重なっている。また、Z方向から見ると、内側突出部62のY方向の全体にわたって、内側突出部62と芯部52とは重なっている。また、Y方向とZ方向との双方に直交する方向における内側突出部62の幅は、2つの側壁面651同士を最短距離で繋ぐ線分の長さと略同じとなっている。
次に、本形態における内燃機関用のスパークプラグ1の製造方法について説明する。
本形態における内燃機関用のスパークプラグ1の製造方法は、接合工程と被覆固定工程とを備える。接合工程の前の状態において、図5、図7に示すごとく、ハウジング2は、電極当接部61と薄肉部63とを有する。電極当接部61は、接地電極5の基端側面54の一部を当接させる。薄肉部63は、電極当接部61の外周側から立設する。接合工程は、接地電極5の被固定端部53を電極当接部61に接合する工程である。被覆固定工程は、接合工程の後に、薄肉部63を屈曲させることにより、被固定端部53を、電極当接部61と薄肉部63とによって被覆固定する工程である。
被覆固定工程前の薄肉部63は、図5、図7、図8に示すごとく、被覆固定部6における、電極当接部61よりもプラグ径方向の外側から先端側に立設している。薄肉部63は、板状をなしている。薄肉部63は、突出環状部23の外周に沿って形成されている。被覆固定工程前の薄肉部63は、図5に示すごとく、側壁部65よりも先端側へ、Z方向に沿って立設している。つまり、被覆固定工程前の薄肉部63は、折り曲げ部632を有していない。
接合工程においては、図8に示すごとく、接地電極5の基端側面54と、電極当接部61の先端側の面及び内側突出部62の先端側面621とが当接するように、接地電極5をハウジング2に配置する。また、露出端面531と、薄肉部63とが当接するように、接地電極5を配置する。接地電極5を配置する際は、接地電極5を一対の側壁面651に沿わせつつ、図7の矢印に示すごとく、Y方向に沿って、露出端面531が薄肉部63と当接するまで移動させる。その後、図8に示すごとく、接地電極5の基端側面54と、電極当接部61及び内側突出部62とを接合する。
次いで、被覆固定工程において、露出端面531と対向当接面641とを当接させつつ、薄肉部63の先端部を、プラグ中心軸Cに近づくようにプラグ径方向の内側に折り曲げる。そして、折り曲げられた薄肉部63の先端部が、折り曲げ部632となる。このとき、薄肉部63の表面と、被固定端部53の表面とが当接するように、薄肉部63の先端部を折り曲げる。そして、折り曲げ部632と電極当接部61とによって、被固定端部53をZ方向に挟持しながら、かしめる。これにより、図1、図2に示すごとく、被覆固定部6によって被固定端部53をZ方向に挟持した、本形態のスパークプラグ1となる。つまり、本形態において、電極当接部61の先端側の面が第1挟持面611となり、折り曲げ部632の基端側の面が第2挟持面631となる。
次に、本形態の作用効果につき説明する。
本形態の内燃機関用のスパークプラグ1において、接地電極5は、被固定端部53が被覆固定部6に接合されると共に、被覆固定部6によって挟持されている。それゆえ、接地電極5は、芯部52を外層部51と被覆固定部6との間に確実に封止することができる。その結果、接地電極5内に芯部52を確実に封止することができる。
すなわち、内燃機関に取り付けられたスパークプラグにおいて、主燃焼室に面するように配置された接地電極は、燃焼した混合気等によって高温となりやすい。それゆえ、外層部によって覆われた芯部が、例えば銅又は銅合金等、比較的低融点である材料からなる場合、露出端面が確実に封止されていないと、芯部が溶出してしまうおそれがある。芯部が溶出すると、接地電極は、内側に空間が形成された状態となり、熱がハウジングに伝わりにくくなるおそれがある。本形態のスパークプラグ1は、上記のごとく、接地電極5内に芯部52を確実に封止することができる。それゆえ、接地電極5が高温となる主燃焼室内に配置されたとしても、芯部52が溶出しにくい。その結果、接地電極5の熱引き性を維持することができる。
本形態における内燃機関用のスパークプラグ1の製造方法は、接合工程と、被覆固定工程とを備える。それゆえ、接地電極5内に芯部52が確実に封止されたスパークプラグ1を効率よく製造することができる。
本形態において、第1挟持面611及び第2挟持面631は、法線方向が、プラグ軸方向Zに沿う方向である。それゆえ、接地電極5に作用するZ方向に沿った荷重に対して、被覆固定部6による被固定端部53の固定強度を確保しやすい。その結果、接地電極5内に芯部52を確実に封止することができる。
つまり、例えば、製造時に、放電ギャップGの大きさを調整等する際、接地電極5に荷重をかけることがある。本形態のスパークプラグ1の場合、上記のごとく、接地電極5にかかるZ方向の荷重に対する、被覆固定部6の耐荷重強度を向上させることができる。それゆえ、接地電極5の露出端面531が、外部に露出することを防ぐことができる。その結果、接地電極5内に芯部52を確実に封止することができる。
接地電極5は、その全体が、略直方体状をなしていると共に、長手方向Yがプラグ径方向に沿うように、ハウジング2に固定されている。それゆえ、Y方向における接地電極5の被固定端部53と反対側の端部から、接地電極5とハウジング2との当接位置までの距離を短くすることができる。それゆえ、接地電極5の熱を、ハウジング2に伝えやすくすることができる。それゆえ、接地電極5の温度が過度に上昇することを抑えることができる。その結果、接地電極5の酸化による消耗を抑えることができる。
ハウジング2は、内側突出部62を有する。そして、第1挟持面611と内側突出部62の先端側面621とに、接地電極5の基端側面54が当接している。それゆえ、接地電極5と、ハウジング2との当接面積を大きくすることができる。その結果、接地電極5の熱をハウジング2に伝えやすくすることができる。
また、内側突出部62を有することにより、接地電極5と、ハウジング2との接合面積を大きくすることができる。それゆえ、接地電極5の接合性を向上させることができる。
また、Z方向から見たとき、芯部52とチップ55とは、少なくとも一部同士が重なっている。それゆえ、チップ55周辺の熱をハウジング2に伝えやすい。
また、Z方向から見たとき、内側突出部62と、接地電極5の芯部52とは、少なくとも一部同士が重なっている。また、内側突出部62と接地電極5とは当接している。それゆえ、接地電極5の熱引き性を向上させることができる。
被覆固定部6は、一対の側壁面651を有する。それゆえ、接合前の接地電極5を側壁面651に沿わせながら移動させることができる。その結果、接地電極5を被覆固定部6の所望の位置に正確に配置しやすい。すなわち、一対の側壁面651が、位置決めガイドの機能を有する。
また、製造時において、接地電極5を被覆固定部6に対し溶接により接合する際、接地電極5及び被覆固定部6の一部が溶融し、溶融金属が接地電極5と側壁面651との間に流入しやすい。それゆえ、接地電極5と側壁面651との間の隙間を封止することができる。すなわち、接地電極5の被固定端部53を、より確実に封止することができる。その結果、接地電極5内に芯部52を確実に封止することができる。
第1挟持面611と第2挟持面631との少なくとも一方に、接地電極5に向って突出した凸部612が形成されている。それゆえ、接地電極5を第1挟持面611と第2挟持面631とによって挟持しながら、かしめることにより、凸部612において、接地電極5を強く圧接させることができる。その結果、接地電極5を被覆固定部6に確実に固定することができる。
また、凸部612は、一方の側壁面651から他方の側壁面651にわたって形成されている。それゆえ、接地電極5の幅方向全体にわたって、接地電極5を強く圧接させることができる。その結果、接地電極5を被覆固定部6に一層確実に固定することができる。
被固定端部53は、プラグ軸方向Zにおける厚みが、接地電極5における他の部位よりも薄い。それゆえ、接地電極5を被覆固定部6によって挟持しやすい。その結果、接地電極5を被覆固定部6に対し確実に固定することができる。
また、被固定端部53において、Y方向と直交する断面の芯部52の面積は、露出端面531に近づくに従って小さくなっている。それゆえ、接地電極5内に芯部52を確実に封止しやすい。
以上のごとく、本形態によれば、接地電極5内に芯部52を確実に封止することができる内燃機関用のスパークプラグ1及びその製造方法を提供することができる。
(実施形態2)
本形態は、図9、図10に示すごとく、ハウジング2の先端部において、内側突出部62がプラグ周方向の全体に形成された形態である。つまり、内側突出部62は、環状に形成されている。
その他の構成及び作用効果は、実施形態1と同様である。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
(実施形態3)
本形態は、図11、図12に示すごとく、被固定端部53の露出端面531を含む部分にレーザー光を照射することにより、露出端面531を封止した形態である。本形態は、レーザー光の照射によって形成された溶融部56を有する。
本形態のスパークプラグ1の製造方法について説明する。まず、接合工程前において、接地電極5の露出端面531を含む部分にレーザー光を照射する。これにより、被固定端部53の露出端面531を含む部分が融解する。その後、融解した部分が固まることにより溶融部56となる。溶融部56は、外層部51の材料と芯部52の材料とが混合された状態となる。
次いで、接合工程において、図12に示すごとく、接地電極5の基端側面54と、電極当接部61の先端側の面及び内側突出部62の先端側面621とが当接するように、接地電極5をハウジング2に配置する。また、溶融部56のプラグ径方向における外側の面と、薄肉部63とが当接するように、接地電極5を配置する。その後、接地電極5の基端側面54と、電極当接部61及び内側突出部62とを接合する。なお、接地電極5は、接合工程前にレーザー光の照射を行わず、接合工程において、被固定端部53の露出端面531を含む部分と、電極当接部61とをレーザー溶接することにより、接合することもできる。
接合工程の後、被覆固定工程において、薄肉部63の表面を、溶融部56を含む被固定端部53の表面に当接させながら、薄肉部63の先端部を、プラグ中心軸Cに近づくようにプラグ径方向の内側に折り曲げる。つまり、溶融部56のプラグ径方向における外側の表面と、薄肉部63の対向当接面641とを当接させながら、薄肉部63の先端部を折り曲げる。そして、折り曲げ部632と電極当接部61とによって、被固定端部53をZ方向に挟持しながら、かしめる。これにより、図11に示すごとく、本形態のスパークプラグ1となる。
その他は、実施形態1と同様である。
本形態において、被固定端部53は、露出端面531を含む部分がレーザー照射されていると共に、被覆固定部6によって被覆固定されている。それゆえ、レーザー照射による溶融部56の形成と、被覆固定部6の被覆とによって、露出端面531を封止することができる。その結果、接地電極5内に芯部52を一層確実に封止することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態4)
本形態は、図13~図17に示すごとく、実施形態1に対し、接地電極5の形状を変更した形態である。本形態において、接地電極5は、図13に示すごとく、全体として略L字形状をなしている。
被覆固定部6において、被固定端部53が配置される凹部64は、図13、図15に示すごとく、基端側に向かって凹むように形成されている。また、凹部64は、プラグ周方向の両側に、2つの側壁面を有する(図示略)。つまり、凹部64は、被固定端部53を、5方向から覆っていると共に、先端側に開口している。また、本形態において、対向当接面641は、Z方向に直交するように形成されている。
また、被固定端部53は、図13に示すごとく、第1挟持面611と第2挟持面631とによって挟持されている。屈曲した接地電極5に沿うように、第1挟持面611及び第2挟持面631も屈曲している。本形態において、第2挟持面631は、薄肉部63の立設部633と折り曲げ部632とにわたって形成されている。
次に、本形態における接合工程について説明する。
本形態の接地電極5は、図15、図16に示すごとく、芯部52を備えた、全体が略直方体状の電極材から形成される。電極材の露出端面531と、凹部64のZ方向に直交する面とが当接するように、図15の矢印が示す方向に沿って電極材を移動させ、被固定端部53を凹部64の内側に配置する。すなわち、凹部64のZ方向に直交する面が、対向当接面641となる。そして、図16に示すごとく、電極材の露出端面531と、凹部64の対向当接面641とを接合する。
接合工程の後、図17に示すごとく、電極材における凹部64から突出した部分を、プラグ径方向の内側に向かって折り曲げる。電極材の折り曲げ加工は、電極材が、電極当接部61の先端側の面と、内側突出部62の先端側面621とに当接するように行う。この電極材の折り曲げ加工により、本形態における略L字形状の接地電極5となる。なお、折り曲げ加工後、接地電極5の基端側面54と、第1挟持面611となる電極当接部61の先端側の面及び内側突出部62の先端側面621とを接合することができる。
次いで、被覆固定工程において、薄肉部63の先端部を、プラグ中心軸Cに近づくようにプラグ径方向の内側に折り曲げる。そして、折り曲げ部632と電極当接部61とによって、被固定端部53をZ方向に挟持しながら、かしめる。これにより、図13、図14に示すごとく、本形態のスパークプラグ1を製造することができる。
その他は、実施形態1と同様である。
本形態の接地電極5は、略L字形状をなしている。また、被固定端部53は、互いに直交する2つの方向に挟持されている。それゆえ、接地電極5を被覆固定部6に一層確実に固定することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態5)
本形態は、図18~図21に示すごとく、接地電極5のY方向における両端部が、ハウジング2に固定された形態である。つまり、本形態は、露出端面531を有する被固定端部53と、露出端面531を有さないもう一方の端部533とが、それぞれハウジング2に固定された形態である。
露出端面531を有さない端部533は、図18、図19に示すごとく、Y方向において、中心電極4を挟んで被固定端部53と反対側に、ハウジング2に固定されている。図19に示すごとく、Z方向から見たとき、被固定端部53と、中心電極4と、端部533との並び方向は、Y方向に沿った方向となっている。
本形態において、ハウジング2は、図18に示すごとく、端部533の基端側面54と当接する電極当接部610と、電極当接部610の外周側から立設した薄肉部630とを有する。端部533は、第3挟持面613と第4挟持面634とによってZ方向に挟持されている。
薄肉部630は、立設部636と、折り曲げ部635とを有する。立設部636は、薄肉部630の基端側の部分である。立設部636は、電極当接部610よりもプラグ径方向の外側から、先端側に立設している。立設部636のプラグ径方向における内側の面は、端部533のプラグ径方向における外側の面と当接している。
立設部636の先端側には、折り曲げ部635が形成されている。折り曲げ部635は、立設部636の先端側から、プラグ径方向の内側に向かって突出している。折り曲げ部635は、電極当接部610と共に、端部533を、Z方向に挟持している。つまり、折り曲げ部635の基端側の面が第4挟持面634となっており、電極当接部610の先端側の面が第3挟持面613となっている。
第3挟持面613及び第4挟持面634は、法線方向が、プラグ軸方向Zに沿う方向である。また、端部533の基端側面54は、第3挟持面613に接合されている。
本形態において、端部533は、基端側面54と、プラグ径方向における外側の面と、先端側の面とをハウジング2に覆われている。すなわち、ハウジング2は、端部533を少なくとも3方向から覆っている。
ハウジング2は、図19に示すごとく、プラグ周方向から接地電極5の端部533に対向する一対の側壁面652を有する。これにより、ハウジング2は、端部533を5方向から覆うこととなる。
側壁面652は、ハウジング2の先端面から突出した一対の側壁部650に設けられている。一対の側壁部650は、プラグ周方向に互いに隣り合うように、形成されている。これら一対の側壁部650における、互いに対向する面が、側壁面652となる。双方の側壁面652と、端部533との間には若干の隙間が形成されている。
一対の側壁部650における外周側の端部から、薄肉部630が延設されている。薄肉部630は、一対の側壁部650を繋ぐと共に、側壁部650よりも先端側において折り曲げ部635を有する。薄肉部630の折り曲げ部635における基端側の面は、一対の側壁部650の先端側の面に対向している。
ハウジング2は、図18に示すごとく、第3挟持面613と、立設部636のプラグ径方向における内側の面と、第4挟持面634とを含む凹部640を有する。凹部640は、プラグ径方向の外側に向かって凹んだ形状をなしている。凹部640は、端部533を、3方向から覆うと共に、固定する。つまり、端部533は、凹部640の内側に収容されている。また、図19に示すごとく、本形態においては、上記の一対の側壁面652が凹部640におけるプラグ周方向の両側に配置されている。すなわち、本形態においては、凹部640が、端部533を、5方向から覆っている。
本形態において、第3挟持面613は、図18に示すごとく、接地電極5に向かって突出した凸部614を有する。凸部614は、プラグ周方向において、一方の側壁面652から、他方の側壁面652にわたって、形成されている。
また、ハウジング2は、プラグ径方向に突出した内側突出部620を有する。第3挟持面613と内側突出部620の先端側面622とに、接地電極5の基端側面54が当接している。
内側突出部620の一部は、電極当接部610から、プラグ径方向の内側に向かって突出形成されている。第3挟持面613と、内側突出部620の先端側面622とは、面一となっている。接地電極5の基端側面54は、第3挟持面613と、先端側面622とに接合されている。
また、図19に示すごとく、Z方向から見ると、芯部52の一部と、内側突出部620の少なくとも一部とは重なっている。また、Z方向から見ると、内側突出部620のY方向の全体にわたって、内側突出部620と芯部52とは重なっている。
次に、本形態の製造方法について説明する。
本形態の接地電極5は、図20に示すごとく、芯部52を備えた、全体が略直方体状の電極材から形成される。当該電極材の露出端面531と対向当接面641とを、Z方向に当接させた状態にて接合する。
次いで、図21に示すごとく、電極材における凹部64から突出した部分を、プラグ径方向の内側に向かって折り曲げる。電極材の折り曲げ加工は、電極材が、電極当接部61の先端側の面と、内側突出部62の先端側面621とに当接するように行う。この電極材の折り曲げ加工により、本形態における接地電極5となる。
次いで、第1挟持面611と、第2挟持面631とにより、被固定端部53をZ方向に挟持して、かしめる。
次いで、接地電極5の基端側面54を、電極当接部610の先端側の面及び内側突出部620の先端側面622に当接させる。
次いで、端部533を薄肉部630にて被覆固定する。被覆固定工程前の薄肉部630は、図21に示すごとく、電極当接部610よりもプラグ径方向の外側から先端側に立設している。薄肉部630は、板状をなしている。薄肉部630は、突出環状部23の外周に沿って形成されている。被覆固定工程前の薄肉部630は、側壁部650よりも先端側へ、Z方向に沿って立設している。つまり、被覆固定工程前の薄肉部630は、折り曲げ部635を有していない。
端部533の被覆固定工程では、端部533のプラグ径方向における外側の面と、薄肉部630の内側の面とを当接させつつ、薄肉部630の先端部を、プラグ中心軸Cに近づくようにプラグ径方向の内側に折り曲げる。そして、折り曲げられた薄肉部630の先端部が、折り曲げ部635となる。そして、折り曲げ部635と電極当接部610とによって、端部533をZ方向に挟持しながら、かしめる。これにより、図18、図19に示すごとく、本形態におけるスパークプラグ1を製造することができる。
その他は、実施形態4と同様である。
本形態の接地電極5は、Y方向における両端部が固定されている。それゆえ、接地電極5を、ハウジング2に強固に固定することができる。
また、接地電極5は、Y方向における両端部が、ハウジング2と当接している。それゆえ、接地電極5の熱をハウジング2に一層伝えやすい。
その他、実施形態4と同様の作用効果を有する。
(実施形態6)
本形態は、図22に示すごとく、実施形態5に対し、接地電極5の接合方法を変更した形態である。
本形態の接地電極5は、図22に示すごとく、端部533が、ハウジング2の電極当接部610に対し、レーザー溶接によって接合されている。そのため、端部533と電極当接部610とは、溶融部560を有する。
その他の構成及び作用効果は、実施形態5と同様である。
(実施形態7)
本形態は、図23に示すごとく、2つの被覆固定部6、60を有する形態である。すなわち、接地電極5のY方向における両端部は、それぞれ露出端面531、532を有すると共に、それぞれ被覆固定部6、60によって固定されている。
接地電極5は、図23に示すごとく、Y方向における両端に、それぞれ露出端面531、532を含む被固定端部53、530を有する。被固定端部53、530のそれぞれが、被覆固定部6、60によって固定されている。
本形態において、薄肉部630における立設部636の内側の面が、露出端面532と当接する対向当接面642となっている。
その他の構成及び作用効果は、実施形態5と同様である。
(実施形態8)
本形態は、図24、図25に示すごとく、実施形態1に対し、内側突出部62の形状を変更した形態である。
本形態の内側突出部62は、図25に示すごとく、Y方向に直交する断面の形状が略5角形となっている。当該断面の形状は、Z方向における基端側に向かって凸となっている。内側突出部62は、Y方向とZ方向との双方に直交する内側突出部62の幅方向の略中央から、当該幅方向の両側に向かうに従って、Z方向の幅がそれぞれ小さくなるように形成されている。また、内側突出部62は、図24に示すごとく、プラグ中心軸Cから離れるに従って、Z方向の幅が大きくなるように形成されている。
その他の構成及び作用効果は、実施形態1と同様である。
(実施形態9)
本形態は、図26、図27に示すごとく、実施形態1に対し、内側突出部62の形状を変更した形態である。
本形態の内側突出部62は、図27に示すごとく、Y方向に直交する断面が、基端側において、先端側に向かって凹んだ形状となっている。つまり、内側突出部62は、内側突出部62の幅方向の略中央から、当該幅方向の両側に向かうに従って、Z方向の幅がそれぞれ大きくなるように形成されている。また、内側突出部62は、図26に示すごとく、プラグ中心軸Cから離れるに従って、Z方向の幅が小さくなるように形成されている。
その他の構成及び作用効果は、実施形態1と同様である。
(実施形態10)
本形態は、図28に示すごとく、実施形態9に対し、内側突出部62の形状を変更した形態である。
本形態において、内側突出部62は、図28に示すごとく、プラグ中心軸Cから離れるに従って、Z方向の幅が大きくなるように形成されている。
その他の構成及び作用効果は、実施形態9と同様である。
(実施形態11)
本形態は、図29に示すごとく、実施形態1に対し、内側突出部62の形状を変更した形態である。
本形態の内側突出部62は、図29に示すごとく、Y方向におけるプラグ中心軸Cに近い側と、その反対側とでは、Z方向における幅が略同じである。つまり、内側突出部62は、Y方向の全体において、Z方向の幅が略同じとなっている。
その他の構成及び作用効果は、実施形態1と同様である。
(実施形態12)
本形態は、図30に示すごとく、実施形態1に対し、内側突出部62の形状を変更した形態である。
本形態の内側突出部62は、図30に示すごとく、プラグ中心軸Cから離れるに従って、Z方向の幅が小さくなるように形成されている。
その他の構成及び作用効果は、実施形態1と同様である。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1…スパークプラグ、2…ハウジング、3…絶縁碍子、4…中心電極、5…接地電極、51…外層部、52…芯部、53…被固定端部、531…露出端面、6…被覆固定部、611…第1挟持面、631…第2挟持面、641…対向当接面、G…放電ギャップ

Claims (6)

  1. 筒状のハウジング(2)と、
    該ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
    該絶縁碍子の内側に保持されると共に該絶縁碍子の先端側へ突出した中心電極(4)と、
    上記ハウジングに固定されると共に上記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(5)と、を有し、
    上記接地電極は、外層部(51)と、該外層部の内部に配されると共に該外層部よりも熱伝導率が高い芯部(52)とを有し、
    上記接地電極は、上記外層部から上記芯部の一部が露出した露出端面(531)を有し、
    上記ハウジングは、上記接地電極における上記露出端面を含む被固定端部(53)を、少なくとも3方向から覆うように被覆固定する被覆固定部(6)を有し、
    該被覆固定部は、上記露出端面が対向して当接する対向当接面(641)と、上記被固定端部を互いに反対側から挟持する第1挟持面(611)及び第2挟持面(631)とを有し、
    上記第1挟持面、上記第2挟持面、及び上記対向当接面のうちの少なくとも一つに、上記被固定端部が接合されており
    上記第1挟持面及び上記第2挟持面は、法線方向が、プラグ軸方向(Z)に沿う方向であり、
    上記第1挟持面が上記第2挟持面の基端側に配置されており、
    上記接地電極は、長手方向(Y)がプラグ径方向に沿うように、上記ハウジングに固定されており、
    上記接地電極の上記被固定端部は、上記第1挟持面に接合されている、内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  2. 上記ハウジングは、プラグ径方向に突出した内側突出部(62)を有し、
    上記第1挟持面と上記内側突出部の先端側面(621)とに、上記接地電極の基端側面(54)が当接している、請求項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  3. 上記被覆固定部は、プラグ周方向から上記接地電極の上記被固定端部に対向する一対の側壁面(651)を有する、請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  4. 上記第1挟持面と上記第2挟持面との少なくとも一方に、上記接地電極に向って突出した凸部(612)が形成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  5. 上記被固定端部は、プラグ軸方向における厚みが、上記接地電極における他の部位よりも薄い、請求項1~4のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグの製造方法であって、
    下記の接合工程の前の状態において、上記ハウジングは、上記接地電極の基端側面の一部を当接させる電極当接部(61)と、該電極当接部の外周側から立設した薄肉部(63)と、を有し、
    上記接地電極の上記被固定端部を上記電極当接部に接合する接合工程と、
    該接合工程の後に、上記薄肉部を屈曲させることにより、上記被固定端部を、上記電極当接部と上記薄肉部とによって被覆固定する、被覆固定工程と、を備える、内燃機関用のスパークプラグの製造方法。
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