JP2008198558A - 電線ヒューズにおけるヒューズ素子の組立構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】2本のヒューズ素子を接続端子で保持する電線ヒューズにおいて、2本のヒューズ素子と接続端子との結合作業における作業性を向上させると共に、2本のヒューズ素子における接続端子との接触抵抗値の差を少なくし、電線ヒューズの溶断特性、遮断特性の安定化を図る。
【解決手段】2本のヒューズ素子2,3の両端部に接続端部14,15が設けられ、該両接続端部14,15には、加締端子4,5が夫々配置され、該各加締端子4,5には、その中心から離れて2個の加締穴18,19が形成され、該加締穴18,19に前記接続端部14,15が挿入され、各加締端子4,5の外周面を、その2個の加締穴18,19の中心を結んだ直線と直交する方向から加締めて、接続端部14,15と加締端子4,5を連結する。
【選択図】図1

Description

本発明は、低圧配電線の引き込み配電線路に使用される電線ヒューズに関するもので、より詳しくは電線ヒューズに使用される2本の電線ヒューズ素子を一体的に加締めて組立てるための構造に関するものである。
従来、引き込み配電線路の途中には需要家の保護のための電線ヒューズが接続されており、この電線ヒューズに使用されるヒューズ素子として、その定格電流に合わせてヒューズ素子を2本並列に配置して構成されているものがある。
このような電線ヒューズとして、従来、例えば、波形状に形成された板材から成るヒューズ素子を2枚並列に配置し、その2枚のヒューズ素子の両端部を夫々接続端子に電子ビームで溶接したものが開示されている(特許文献1参照)。
特公昭60−41409号公報
前記のような2本のヒューズ素子を使用する電線ヒューズにおいて、前記従来のように、2本のヒューズ素子の両端部を夫々接続端子に溶接する方法においては、4箇所の溶接が必要であることから、その溶接作業に手間を要していた。
また、2本のヒューズ素子を接続端子に並列に配置して接続する場合には、その接続部の接着面が重要となる。すなわち、ヒューズ素子と接続端子との接着面積は夫々の接合部において均等に保たれる必要があり、この接着面積が接続部ごとに異なると、接続部における接触抵抗値が安定せず、2本のヒューズ素子に流れる夫々の電流値が相違することとなる。このように電流値に差が生じると電線ヒューズの溶断特性や遮断特性が安定せず、定格での遮断が行えなくなる問題がある。
そこで本発明は、2本のヒューズ素子を、前記従来の問題点を解決して組立てるこができる電線ヒューズにおけるヒューズ素子の組立構造を提供するものである。
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、2本のヒューズ素子を略平行して配置する電線ヒューズであって、その2本のヒューズ素子の両端部に接続端部が設けられ、該両接続端部には、加締端子が夫々配置され、該各加締端子には、その中心から離れて2個の加締穴が形成され、該加締穴に前記接続端部が挿入され、各加締端子の外周面を、その2個の加締穴の中心を結んだ直線と直交する方向から加締めて、接続端部と加締端子を連結したことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記加締端子の外周面における、前記ヒューズ素子の接続端部が挿入される側の一部の外面に非加締部を残したことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記加締端子の軸方向における非加締部の長さを、1〜3mmとしたことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明においては、2本のヒューズ素子と一方の加締端子との結合が、1回の加締作業で行えるので、従来のような2回の溶接作業に比べて作業性が向上する。
更に、2本のヒューズ素子と加締端子とがそれぞれ均一な荷重により加締められるために2本のヒューズ素子と加締端子の結合箇所における加締率が安定し、2本のヒューズ素子の加締端子との接触抵抗値にほとんど差が生じない。
そのため、2本のヒューズ素子に流れる電流もほぼ1/2の電流が流れることで電線ヒューズの溶断特性、遮断特性が安定する。
請求項2及び3記載の発明においては、更に、非加締部を設けることで、2本のヒューズ素子の相互間隔が、加締作業前後において変化が生じにくい。
そのため、2本のヒューズ素子相互の間隔が、設定間隔に安定して確保できるために、ヒューズ素子における小電流溶断部が互いに接触することで2本のヒューズ素子に流れる電流が不均等になることや、大電流遮断部においてはヒューズ素子間に必要な量の消弧剤が確保できなくなることがないことから、電線ヒューズとしての安定した溶断特性、遮断特性が確保できる。
本発明を実施するための最良の形態を図1乃至図8に示す実施例に基づき説明する。
図1は本発明の低圧配電線路の引込み線の途中に接続して使用する電線ヒューズの組立てられた全体構造を示すもので、該電線ヒューズ1は、2本のヒューズ素子2,3と、この2本のヒューズ素子2,3の両端を保持する加締端子4,5と、該加締端子4,5の外端に圧着接合された電線接続端子6,7と、前記ヒューズ素子2,3を外気と隔絶した状態で密閉収納する内筒ケース8と、前記内筒ケース8の外周を覆う外筒ケース9から概略構成されている。
先ず、前記のヒューズ素子2,3について説明する。
一方のヒューズ素子2は銅の線材からなり、大電流を遮断する大電流遮断部10と小電流を溶断する小電流溶断部11とをスエージング加工又はプレス加工等の製造方法より一体に連設して形成されている。
前記一方のヒューズ素子2における大電流遮断部10は、一部を細径の円形断面にした遮断部12と、その遮断部12相互間に遮断部12より大径の円形断面にして設けられた蓄熱部13とを一連にして形成されている。一方のヒューズ素子2における小電流溶断部11は断面円形の銅の線材を約1回転念回して螺旋状にした細径部からなり、この細径部には錫箔が溶着されている。大電流遮断部10と小電流溶断部11との間には大径の円形断面の蓄熱部13が設けられている。前記ようにして構成された大電流遮断部10と小電流溶断部11の外側端には、前記蓄熱部13と略同径の円柱状に形成された接続端部14,15が一体に設けられている。なお、他方のヒューズ素子3も前記ヒューズ素子2と同一構造であるため、前記と同一部には同一符号を付してその説明は省略する。
前記2本のヒューズ素子2,3の両端には、両ヒューズ素子2,3を共通して保持する導電性の銅材等からなる加締端子4,5が接続されている。
この加締端子4,5について説明する。
一方の加締端子4は、図5乃至図7に示すように、加締前の形状において、大径の円柱状の加締部4aと、その軸方向の外側に形成した中径で円柱状の支持部4bと、その軸方向の外側に形成した小径の円柱状の接続部4cとで段状に一体形成され、かつ、各部は同芯状に形成されている。また、加締前の加締部4aの直径は約16mmで、軸方向長は約8mmである。
前記加締部4a内には、その前記ヒューズ素子2,3を接続する側の面が開口した2個の加締穴18,19が、その加締部4aの中心(軸芯)から離れた位置において、軸芯方向に沿って平行して形成されている。
更に、該加締穴18,19は、前記ヒューズ素子2,3の接続端部14,14と略同径の円筒状に形成され、かつ、加締端子4の軸芯を中心とする円上に両加締穴18,19の軸芯が位置するように配置されており、両加締穴18,19は、図7に示すように、相互に所定の間隔Dを有している。
そして、両ヒューズ素子2,3の両接続端部14,14を両加締穴18,19に挿入し、加締部4aの外周面を後述する加締ダイスによって加締ることで、2本のヒューズ素子2,3を加締端子4に加締結合されている。
なお、他方の加締端子5も前記一方の加締端子4と同様に形成され、かつ、該加締端子5の加締穴18,19に2本のヒューズ素子2,3の他方の接続端部15,15が挿入され、加締結合される。
前記の加締結合について説明する。
加締作業は、プレス機のヘッドに設置された図8に示す加締ダイス21により行う。
該加締ダイス21は、図8に示すように、中央で分割された一対の型部21a,21bからなり、該一対の型部21a,21bはその外形が長方形に形成され、内側には、これら一対の型部21a,21bを付き合せた際に、六角形の空洞部21cが形成されるように六角形の加締面21dが形成されている。
更に、加締ダイス21の分割面21eは、加締面21dが形成する六角形の対向する頂点を結ぶ直線上に形成されており、この直線を中心として加締面21dが左右対称に、また、空洞部21cを中心として点対称に形成されている。更に、この型部21a,21bを閉じた際の直線状の分割面21eが、前記加締端子4に形成された2個の加締穴18,19の軸芯を結んだ直線X上に位置されるように、該加締ダイス21がプレス機に設置される。
更に、前記六角形の対向する加締面21d,21dの間隔(直径)は、前記加締前における加締端子4の加締部4aの外径よりも小さく設定されている。
次に加締結合作業について説明する。
先ず、加締工程に先立ち、組立治具により、両ヒューズ素子2,3を、相互に所定の間隔、すなわち、図7に示す加締穴18,19の間隔D分離間して相互に略平行にして保持し、その一方の側の接続端部14,14に加締端子4を、接続端部14,14を加締端子4の両加締穴18,19に挿入して配置する。
次に、前記加締端子4が、プレス機に設けられた前記加締ダイス21部に移動され、図8に示す加締ダイス21の両型部21a,21bが左右に開口した状態において、その空洞部21c内に配置されて、セットされる。
このとき、加締端子4は、その加締穴18,19の軸芯を結ぶ直線が、加締ダイス21の分割面21eに沿う状態にセットされる。
また、この加締端子4と加締ダイス21の軸方向の配置関係は、図6に示すように、加締ダイス21におけるヒューズ素子2,3が存在する側の端面21fが、加締端子4の加締部4aにおけるヒューズ素子2,3が存在する側の端面4dよりも加締部4a側へ所定の距離L分離れた(ずれた)位置におかれるように設定されている。この距離Lは1〜3mm程度に設定されている。
そして、開口していた加締ダイス21の両型部21a,21bを、その分割面21eに対して直交する側から、図8に示す矢印P1方向へ閉口するように移動して、加締端子4の加締部4aを、所定の加締率で図7に示す矢印P1方向へ加締める。ここに加締率とは、加締部4aの加締作業前後における変形率を意味する。
前記の加締めにより、加締部4aに図3に示すような六角形の加締面4fが形成される。この加締めにより、ヒューズ素子2,3における2本の接続端部14,14が加締部4aに対して、それぞれ均一な荷重で加締接合されるため、2本のヒューズ素子2,3におけるそれぞれの接続端部14,14と加締端子4の結合箇所における加締率が安定する。そのため、2本のヒューズ素子2,3における加締端子4との接触抵抗値もほとんど差が生じない。
このように差が生じないことは、2本のヒューズ素子2,3に流れる電流もほぼ1/2の電流となり、電線ヒューズの溶断特性、遮断特性が安定する。
また、仮に、加締方向を、加締端子4における両加締穴18,19を結ぶ直線に沿った方向とすると、加締めによって両接続端部14,14が相互に近づく問題があるが、本発明は、前記のように、両加締穴18,19を結ぶ直線と直交する方向から加締めるため、前記の問題は生じない。
更に、前記加締時においては、加締ダイス21が加締端子4に対して、図6に示すように所定の距離L分ずれた位置で加締めるため、加締端子4におけるヒューズ素子側部に、図2,図3に示すような加締部4aの全周にわたる鍔状の非加締部4eが形成される。この非加締部4eは、加締端子4の軸方向において1〜3mmの幅に形成される。
このように、非加締部4eを形成すると、該非加締部4eが加締力によって変形しないため、2本のヒューズ素子2,3における接続端部14,14の加締時における相対移動が、非加締部4eによって拘束され、平行に配置された2本のヒューズ素子2,3の相互の間隔が、加締作業の前後で変化せず、その間隔を、加締前の設定値に維持できる。
そのため、ヒューズ素子における小電流溶断部が互いに接触することで2本のヒューズ素子に流れる電流が不均等になることや、大電流遮断部においてはヒューズ素子間に必要な量の消弧剤である消弧用砂が確保できなくなることがないため、安定した溶断特性や遮断特性を有する電線ヒューズを提供できる。
なお、ヒューズ素子2,3の他方の接続端部15,15と他方の加締端子5も、前記と同様に加締めて連結する。この加締構造及び加締作業も前記と同様であるため、その説明は省略する。
前記の加締作業後において、前記両加締端子4,5に、図2に示すように電線接続端子6,7を連設する。
前記一方の電線接続端子6は、導電材、例えば銅材で円筒形状に形成されており、その一方の側には、前記の加締端子4の接続部4cを接続するための接続穴6aが形成され、他方の側には、電線を接続するための電線接続穴6bが形成されている。更に、前記両穴6aと6b間には、電線線路から雨滴が電線ヒューズの内部に浸透するのを防止するための隔壁6cが形成されている。
前記他方の電線接続端子7も前記一方の電線接続端子6と同一構造に形成されている。
次に前記2本のヒューズ素子2,3を密閉収納する内筒ケース8について説明する。
内筒ケース8は図11に示す円筒状の消弧容器30と円筒状の内筒蓋31とから構成されている。
前記消弧容器30は、機械的強度が高く、耐熱性のある樹脂、例えばポリカーボーネート樹脂からなり、図10に示すように、円筒状の主体部30aの一端が開口し、他端側に底壁部30bが形成されている。該底壁部30bには、前記加締端子5の加締部5aより小径で、かつ、接続部5cより大径で、更に支持部5bがいっぱいに嵌る保持穴30cが貫通形成されている。更に、前記底壁部30bの外周部には、主体部30aより外周へ突出する係止鍔30dが突設されている。更に、該消弧容器30の軸方向長は、前記ヒューズ素子2,3における大電流遮断部10側を被覆する長さに設定されている。
前記内筒蓋31は、前記消弧容器30と同一材で形成され、図10に示すように、一端が開口し、前記消弧容器30の主体部30aの外周に嵌合する径からなる円筒状の主体部31aと、他端に位置して底壁部31bを有する。該底壁部31bには、前記加締端子4の加締部4aより小径で、かつ、接続部4cより大径で、更に支持部4bがいっぱい嵌る保持穴31cが貫通形成されている。該内筒蓋31の軸方向長は、前記ヒューズ素子2,3の長さと略同長に設定されている。
次に、組立て工程について説明する。
先ず、2本のヒューズ素子2,3と両加締端子4,5が前記のように加締められて一体化されたものを、その大電流遮断部10側から消弧容器30に挿入し、その加締端子5の接続部5cを消弧容器30の保持穴30cに挿通する。
そして、消弧容器30の室50内に消弧用砂70を充填した後、耐熱性のあるシリコンゴムからなる円盤状で、かつ、前記蓄熱部13が嵌る2個の穴を有する隔壁40を、ヒューズ素子2,3の蓄熱部13に位置して消弧容器30の開口部に嵌着し、蓋をする。該隔壁40は、一端が半径方向に切断されており、これを開いた状態で蓄熱部13に嵌着するようになっている。
更に、ガラス繊維などの無機質材料で形成され、かつ、前記蓄熱部13が嵌る2個の穴を有する円形状のシート60を、図1に示すように、前記隔壁40における小電流溶断部11側の面において蓄熱部13に嵌着する。このシート60も半径方向に切断されている。
その後、消弧容器30とは反対側よりヒューズ素子2,3の外部にガラス管42と内筒蓋31を挿入し、円筒蓋31の先部を消弧容器30の主体部30aの外周面に嵌合し、先端を消弧容器30の係止鍔30dに係止させる。
また、内筒蓋31の挿入により、一方の加締端子4の接続部4cと支持部4bが内筒蓋31の保持穴31cに挿通する。
これにより、前記隔壁40とシート60は、消弧容器30の端部と前記ガラス管42とで、図1に示すように挟持される。
なお、前記シート60は、過電流によるヒューズ素子2,3の溶断時に発生するアークで隔壁40が燃えないように保護するためのもので、この燃焼により電線ヒューズ内部の内圧が上昇することを抑えるものである。また、隔壁40が燃えない(炭化しない)ようにして絶縁性の確保をするものである。
そして、消弧容器30と内筒蓋31との相互の接合面を超音波により熱溶着させて、両者を一体化し、内筒ケース8を構成する。
その後、内筒ケース8より突出した加締端子4の接続部4cの外周に、図1及び図11に示すように、強度の高い金属製の環状板からなる支持板44を挿通配置した後、電線接続端子6の接続穴6aを加締端子4の接続部4cに嵌挿し、その外部から加締めて、加締端子4と電線接続端子6とを一体に接続するとともに、加締端子4と電線接続端子6により支持板44を挟持する。この加締部を図2及び図4において符号60で示す。この加締部60は、外周が六角形で、一部に非加締部を残してなる位置決め突起61が形成されている。
なお、前記支持板44の外径は、加締端子4の支持部4bの外径より大きく設定され、支持板44の外周部が支持部4bの外周面より突出している。
また、他方の加締端子5にも同様にして電線接続端子7を一体に接続する。なお、この加締端子5側には前記の支持板44は配置されていない。
前記のような内筒ケース8等の組付状態を図11に示す。
そして、前記のように組立てられた内筒ケース8等の外周に外筒ケース9を次のようにして成形する。
射出成形機の金型内に前記の内筒ケース8部を配置し、両側の電線接続端子6,7を支持し、内筒ケース8の全外周面及び電線接続端子6,7の一部の外周面と成形型面間で形成された成形空間内にポリカーボーネート樹脂等の機械的強度の高い樹脂を射出して、図1に示すように、内筒ケース8の外周面に密着する大径の主体部9aと、両端部に、両電線接続端子6,7に嵌合する小径の接続部9b,9bを有する外筒ケース9を成形する。
このとき、樹脂は、図1における内筒ケース8における大電流遮断部10側の傾斜端面側から矢印P2方向に加圧充填される。この樹脂の射出圧力は消弧容器30の底壁部30bに作用し、この圧力によって消弧容器30が加締端子4方向へ押圧され、更に内筒蓋31も同方向へ押圧される。
このとき、前記の支持板44が設けられていない場合には、前記押圧力に対抗する部分は、消弧容器30の保持穴30cと加締端子5との接触部及び内筒蓋31の保持穴31cと加締端子4との接触部のみとなり、該接触部のみでは大きな射出圧力による内筒ケース8の移動を阻止することができない。
そこで、前記のように、加締端子4と電線接続端子6とで支持板44を挟持して、支持板44を内筒蓋31の底壁部31bの外側に配置し、かつ、支持板44の外周部を加締端子4より外周へ突出させて、該支持板44に内筒蓋31を係止させることにより、樹脂の充填圧力を支持板44で受け、樹脂の充填圧力によって内筒蓋31が電線接続端子6側へ移動することを阻止し、内筒蓋31が電線接続端子6に当って変形することを防止するようにしている。
以上の工程により、図1に示す電流ヒューズ1が形成される。
なお、前記実施例では、加締端子4,5の加締めにおいて、加締端子4,5の外周面を六角形に加締めるようにしたが、この加締形状は、六角形に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる形状であればよく、例えば、円形、四角、八角形等でもよい。
本発明の実施例を示す電線ヒューズ全体の側断面図。 図1におけるヒューズ素子に、加締端子と電線接続端子を備えた状態を示す側断面図。 図2におけるA−A線断面図。 図2におけるB−B線断面図。 図1における加締端子の側面図。 図5における側断面図。 図5において左側から見た正面図。 加締ダイスを示す正面図。 図2の形態において消弧容器を挿入した図。 消弧容器と内筒蓋の側断面図。 図1の状態において、外筒ケースを成形被覆する前の状態を示す側断面図。
符号の説明
1 電線ヒューズ
2,3 ヒューズ素子
4,5 加締端子
4e 非加締部
14,15 接続端部
18,19 加締穴

Claims (3)

  1. 2本のヒューズ素子を略平行して配置する電線ヒューズであって、その2本のヒューズ素子の両端部に接続端部が設けられ、該両接続端部には、加締端子が夫々配置され、該各加締端子には、その中心から離れて2個の加締穴が形成され、該加締穴に前記接続端部が挿入され、各加締端子の外周面を、その2個の加締穴の中心を結んだ直線と直交する方向から加締めて、接続端部と加締端子を連結したことを特徴とする電線ヒューズにおけるヒューズ素子の組立構造。
  2. 前記加締端子の外周面における、前記ヒューズ素子の接続端部が挿入される側の一部の外面に非加締部を残したことを特徴とする請求項1記載の電線ヒューズにおけるヒューズ素子の組立構造。
  3. 前記加締端子の軸方向における非加締部の長さを、1〜3mmとしたことを特徴とする請求項2記載の電線ヒューズにおけるヒューズ素子の組立構造。
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