JP2001297687A - ヒューズ - Google Patents

ヒューズ

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JP2001297687A
JP2001297687A JP2000109928A JP2000109928A JP2001297687A JP 2001297687 A JP2001297687 A JP 2001297687A JP 2000109928 A JP2000109928 A JP 2000109928A JP 2000109928 A JP2000109928 A JP 2000109928A JP 2001297687 A JP2001297687 A JP 2001297687A
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Hideo Ito
秀夫 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流ヒューズと温度ヒューズとの両方の機能
を備える。 【解決手段】 定格電流で溶断するヒューズエレメント
4と、定格温度で溶融する電気絶縁性溶融体8と、これ
らを収容する非導電性の収容管3と、収容管3の両端部
を塞ぐ一対の導電性のキャップ端子5,5と、収容管3
内に管軸方向へ摺動可能に収容されると共に他方のキャ
ップ端子5との間でヒューズエレメント4を保持してキ
ャップ端子5の一方と電気的に接続可能とされる遮断部
材12と、溶融体8の介在下に遮断部材12をキャップ
端子5に押しつけかつ溶融体8が溶融したときにキャッ
プ端子5から遮断部材12を切り離す付勢力を与える付
勢部材15とを備え、遮断部材12とヒューズエレメン
ト4を介して両端のキャップ端子5,5同士を電気的に
接続し、ヒューズエレメント4が溶断したときまたは絶
縁性溶融体8が溶融したときにキャップ端子5,5間の
電気的接続を遮断するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒューズに関する。
さらに詳述すると、本発明は電流ヒューズと温度ヒュー
ズとの両方の機能を備えたヒューズに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ヒューズには、所定の値以上の電
流が流れようとするときに溶断して電流の流れを遮断す
る電流ヒューズと、周囲温度が所定の温度に達すると電
流を遮断する温度ヒューズとがあり、互いに構造を異に
してそれぞれの用途に応じて使い分けられている。
【0003】即ち電流ヒューズは、規格あるいは設計的
条件等により定められた電流(以下、本明細書では定格
電流と呼ぶ)以上の電流が流れるときに溶断するヒュー
ズエレメントと、これを収容して保護するガラス管(収
容体)と、ガラス管の両端部に接着されヒューズエレメ
ントへ電気的に接続される一対のキャップ端子等から成
り、短絡や過負荷などに基づく過大電流が流れたとき
に、ジュール熱でヒューズエレメントを溶断してキャッ
プ端子間を電気的に切断し、過大電流が電気回路に流れ
るのを防ぐようにしたものである。ヒューズエレメント
のキャップ端子への取付は、市販品のほとんどは半田盛
りにより行われている。
【0004】また、温度ヒューズは規格あるいは設計的
条件等により定められた温度(以下、本明細書では定格
温度と呼ぶ)で溶融する感温ペレットを使用したり、可
溶成分で成形したヒューズエレメントを使用したものが
一般的である。例えば、感温ペレットを使用した温度ヒ
ューズでは、感温ペレットを介在させることにより圧縮
されていたスプリングのばね力を当該感温ペレットの溶
融によって解放することで電気回路の一部を切断し、電
流を遮断するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように電流ヒューズと温度ヒューズとが別々に構成され
ていると、それぞれに合わせた基板上の配置スペースを
考慮する必要があり、結果として基板を小さくするため
の設計の妨げとなってしまう。
【0006】また、従来の電流ヒューズでは、大きな過
大電流が流れると、溶断時にヒューズエレメントが爆発
的に大量にガス化して、ガラス管内の圧力を急激に上昇
させ、キャップ端子を吹き飛ばしたり、ガラス管を爆破
させる等の事故が発生する場合がある。
【0007】また、従来の電流ヒューズや温度ヒューズ
では、ヒューズ組立時に使用される半田に鉛が含まれて
いることから、地球環境や人体への影響を考慮して、半
田を使用しないヒューズが望まれている。
【0008】そこで、本発明は、電流ヒューズと温度ヒ
ューズとの両方の機能を備えたヒューズを提供すること
を目的とする。
【0009】また、本発明は、ヒューズエレメントのガ
ス化に伴うヒューズの爆発事故を防止できるヒューズを
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、定格電流で溶断するヒュー
ズエレメントと、定格温度で溶融する電気絶縁性の溶融
体と、これらを収容する非導電性の収容管と、収容管の
両端部を塞ぐ一対の導電性のキャップ端子と、収容管内
に管軸方向へ摺動可能に収容されると共に他方のキャッ
プ端子との間でヒューズエレメントを保持してキャップ
端子の一方と電気的に接続可能とされる遮断部材と、溶
融体の介在下に遮断部材をキャップ端子に押しつけかつ
溶融体が溶融したときにキャップ端子から遮断部材を切
り離す付勢力を与える付勢部材とを備え、遮断部材とヒ
ューズエレメントを介して両端のキャップ端子同士を電
気的に接続し、ヒューズエレメントが溶断したときまた
は溶融体が溶融したときにキャップ端子間の電気的接続
を遮断するようにしている。
【0011】したがって、通常には、遮断部材とヒュー
ズエレメントを介して電気的に接続されている両端のキ
ャップ端子間で電流が流れるが、ヒューズに定格電流以
上の電流が流れる場合には、ヒューズエレメントが溶断
することによって、キャップ端子間の電気的接続が切断
される。また、ヒューズの周囲温度が上昇して定格温度
に達した場合には、溶融体が溶融することにより、付勢
部材によって遮断部材がキャップ端子から離されること
によって両端のキャップ端子間の電気的接続が切断され
る。これにより、定格電流以上の電流が流れたとき、あ
るいは周囲温度が定格温度に達したときにキャップ端子
間を電気的に切断する、電流ヒューズと温度ヒューズの
両方の機能を併せ持つヒューズが実現する。
【0012】さらに、請求項2記載の発明は、請求項1
に記載のヒューズにおいて、収容管の一端にはキャップ
端子と電気的に接続されヒューズエレメントの一端を保
持する中端子部材が配置されると共に、収容管の他端に
はヒューズエレメントの他端側を保持して収容管内を管
軸方向へ摺動可能に収容される遮断部材が配置され、か
つこれら中端子部材と、遮断部材とに前記ヒューズエレ
メントが圧着により取付けられるようにしている。した
がって、鉛半田や鉛フリー半田を用いずにヒューズエレ
メントを保持しかつキャップ端子に電気的に接続するこ
とができる。
【0013】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載のヒューズにおいて、中端子部材は、遮断部材へ向け
て突出し遮断部材の近くでヒューズエレメントの一端を
保持する保持部を有し、かつ遮断部材は付勢部材を受け
止める鍔部と一方のキャップ端子に向けて突出し当接す
る筒部とを有し、キャップ端子から離れて中端子部材寄
りの位置でヒューズエレメントの他端を保持するように
している。
【0014】したがって、溶融体から離した位置でヒュ
ーズエレメントが保持されることで、溶融体がヒューズ
エレメントの発熱の影響をなるべく受けないように構成
することができる。また、中端子部材を備えることで、
キャップ端子間同士を直接ヒューズエレメントで接続す
る構成に比して、ヒューズエレメントの長さを著しく短
くできると共に、それに伴ってヒューズ径を細く構成で
きる。これによりヒューズエレメントの容積が減少する
ためヒューズエレメントによる発熱量が減少して、収容
体内温度の上昇が抑えられる。また、ヒューズエレメン
トの容積が減少することにより、ヒューズエレメントの
ガス化や温度上昇による収容体内での圧力上昇は、従来
に比して小さいものとなり、爆発事故を回避することで
きる。
【0015】また、請求項4記載の発明は、請求項1か
ら3までのいずれかに記載のヒューズにおいて、付勢部
材は、遮断部材とキャップ端子との間に遮断部材をキャ
ップ端子から切り離す方向に付勢する第1のばねと、遮
断部材と溶融体との間に遮断部材をキャップ端子に押し
つける方向に付勢する第2のばねとから成り、溶融体が
溶融する前には第2のばねの力が第1のばねの力を上回
って遮断部材をキャップ端子に押しつけて電気的に接続
し、溶融体が溶融したときには第2のばねが延びて第1
のばねの力で遮断部材がキャップ端子から切り離されて
電気的に遮断させるようにしている。
【0016】したがって、溶融体が溶融しない状態で
は、第2のばねの付勢力が第1のばねの付勢力に抗し
て、遮断部材をキャップ端子に接触させる一方、ヒュー
ズが熱せられて定格温度に達すると溶融体が溶融して、
溶融体の介在により圧縮されていた分の第1と第2のば
ねの圧縮がそれぞれ解放されて、遮断部材をキャップ端
子から離す方向へ第1のばねと第2のばねの付勢力が釣
り合うまで移動させる。これにより、キャップ端子間の
電気的接続が切断される。
【0017】さらに、請求項5記載の発明は、請求項1
から4のいずれかに記載のヒューズにおいて、付勢部材
とキャップ端子との間に電気絶縁体を配置するようにし
ている。したがって、付勢部材が例えば金属コイルばね
のような導電性のものであっても付勢部材を通ってキャ
ップ端子間に電流が流れるのを防ぐことができる。
【0018】さらに、請求項6記載の発明は、請求項2
から5のいずれかに記載のヒューズにおいて、溶融体を
中端子部材の周りに断熱材を介して配置するようにして
いる。したがって、溶融体が中端子部材での発熱の影響
を受けることを防止することができる。
【0019】さらに、請求項7記載の発明は、請求項1
から6までのいずれかに記載のヒューズにおいて、キャ
ップを収容管に圧入によって取り付けるようにしてい
る。したがって、接着剤や半田を一切使用せずにヒュー
ズを組み立てることができる。
【0020】さらに、請求項8記載の発明は、請求項1
から7までのいずれかに記載のヒューズにおいて、キャ
ップ端子の内周面に前記収容体に嵌合させたときに圧潰
される凸部を設け、キャップ端子が収容体に圧入により
固定するようにしている。したがって、圧入時に凸部を
潰して固着力を増すことによって収容管の外形の寸法例
えば管径に多少のばらつきがあっても、キャップ端子の
収容管への取り付けを確実にすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1から図5に、本発明のヒューズの一実
施形態を示す。このヒューズ1は、非導電性の収容管3
と、収容管3の両端部を塞ぐ一対のキャップ端子5,5
と、定格電流で溶断するヒューズエレメント4と、定格
温度で溶融する電気絶縁性の溶融体8と、収容管3内に
管軸方向摺動可能に収容されて一方のキャップ端子5と
電気的に接続可能とされると共に他方のキャップ端子5
との間でヒューズエレメント4を保持する遮断部材12
と、溶融体8の存在下に遮断部材12をキャップ端子5
に押しつけかつ溶融体8が溶融したときに遮断部材12
をキャップ端子5から切り離す付勢部材15とを備え、
遮断部材12とヒューズエレメント4を介して両端のキ
ャップ端子同士を電気的に接続し、ヒューズエレメント
4が溶断したとき、または溶融体8が溶融したときにキ
ャップ端子5,5間の電気的接続を切断するように構成
されている。また、本実施形態でのヒューズ1は、収容
体3内部に向かって突出し、溶融体8から離した位置で
ヒューズエレメント4を保持する中端子部材2を備えて
いる。
【0023】収容管3は、非導電性材料によって構成さ
れ、より好ましくは線膨張係数が小さく耐熱性に優れか
つ視認検査を容易にする材質例えば耐熱ガラス(商品名
パイレックス:旭ガラス社製)によって成形されたガラ
ス管によって構成されている。なお、収容管3として
は、上述の耐熱性ガラスに特に限定されるものではなく
ヒューズ用ガラス管として一般的な鉛ガラス管や、BC
ガラス等、DCガラス管等の他の電気絶縁材として機能
するのであればその他の材料でも使用可能である。
【0024】ヒューズエレメント4は、定格電流が流れ
ることによって溶断する可溶体である。本実施形態で
は、例えば、ヒューズエレメント4として銅線と銅の巻
き線とで構成される耐ラッシュヒューズを用いることが
できる。また、ヒューズエレメント4は、一端が収容管
3の一端に配置される中端子部材2に取り付けられると
共に、他端が収容管3の他端側に配置されている遮断部
材12に取り付けらている。そして、中端子部材2と遮
断部材12とがそれぞれキャップ端子5と接触すること
で、ヒューズエレメント4が中端子部材2と遮断部材1
2をそれぞれ介してキャップ端子5,5と電気的に接続
されるように構成されている。キャップ端子5,5並び
に中端子部材2と遮断部材12とは、導電性材料により
形成されている。導電性材料として、例えば銅あるいは
銅合金の使用が一般的であるが、これに特に限られるも
のではない。
【0025】また、中端子部材2は、遮断部材12へ向
けて突出し遮断部材12の近くでヒューズエレメント4
の一端を保持する保持部6を有し、かつ遮断部材12は
付勢部材15を受け止める鍔部14と一方のキャップ端
子5に向けて突出し当接する筒部13とを有し、キャッ
プ端子5から離れて中端子部材2寄りの位置でヒューズ
エレメント4の他端を保持することにより、キャップ端
子5,5同士をヒューズエレメント4で直接接続する構
成に比して、ヒューズエレメント4の長さを著しく短く
構成することができる。ここで、本明細書でのヒューズ
エレメント4の長さとは、ヒューズ1に電流が流れるこ
とで発熱し、定格電流が流れた際に溶断する部分であ
る、中端子部材2と遮断部材12とで掴持されている点
の間にあるヒューズエレメント4の長さをいう。(とこ
ろで、ガラス管3内でヒューズエレメント4を安定に配
置するためには、ヒューズエレメント4の長さが長くな
るほど、ヒューズエレメント4の軸径を太くする必要が
ある。)本発明では、ヒューズエレメント4の中端子部
2と遮断部材12とで掴持されている間隔即ち、有効エ
レメント長さを短くできるので、ヒューズエレメント4
の線径も細くすることができる。これにより、必要なヒ
ューズエレメント4の容積を減らすことができると共
に、ヒューズエレメント4での発熱量が少なくなって、
ヒューズ1の管内温度の上昇が抑えられる。これによっ
て溶融体8が溶解する虞もなくなる上にヒューズエレメ
ント4が遮断時にガス化する量も減少する。例えば、本
実施形態では、ガラス管3の長さを20mmとし、中端
子部材2と遮断部材12との間で保持されるヒューズエ
レメント4の長さが約5mmとなるように調整してい
る。なお、この数値はあくまでも一例であり、ヒューズ
1の使用される環境や設計条件、規格等に合わせて適宜
変更可能であることはもちろんである。
【0026】溶融体8は、定格温度で急激に溶融する感
温ペレットである。溶融体(以下、感温ペレットとい
う)8は、絶縁性化学物質よりなる従来の温度ヒューズ
と同様の材質のものを使用しており、ここではその詳し
い説明を省略するが、例えば有機化合物であって、定格
温度に対して±約1.5度以内の温度誤差で溶融するも
のの使用が適している。また、本実施形態の、感温ペレ
ット8は、リング状に形成して、保持部6を貫通させる
穴20を設けている。
【0027】中端子部材2は、感温ペレット8の穴20
を通って、ヒューズエレメント4を保持する保持部6
と、感温ペレット8とキャップ端子5との間に配置され
保持部6を支持する座部7とから構成することができ
る。座部7は、例えば、ガラス管の内径に合うように形
成されるディスク(以下、ディスク7という)を用いる
ことができる。中端子部材2によって、感温ペレット8
から離れた位置でヒューズエレメント4を保持すること
で、ヒューズエレメント4の発熱により感温ペレット8
が影響を受けることを防止している。
【0028】遮断部材12は、例えば、一端がヒューズ
エレメント4を保持し、他端がキャップ端子5に接触す
るように構成される筒部13と、付勢部材の付勢力を受
ける鍔部14とから構成することができる。鍔部14
は、ガラス管3の内径よりやや小さめの円板形状に形成
される。
【0029】ヒューズエレメント4の両端は中端子部材
2と遮断部材12とに、半田を使わずに圧着により取り
付けられるようにする。このために、例えば、本実施形
態では、保持部6及び筒部13をチューブ形状に形成し
ている。この場合、ヒュ−ズエレメント4を保持部6及
び筒部13のチューブ内部に挿入した後、保持部6及び
筒部13の一部をそれぞれ加圧することで、ヒューズエ
レメント4の両端を各々保持部6及び筒部13に圧着す
ることができる。図4に、圧着によりヒュ−ズエレメン
ト4を保持部6に取り付けた状態を示す。なお、この加
圧する位置は特に限定されるものではないが、本実施形
態では、ヒューズエレメント4ができるだけ短いもので
構成されるように、保持部6を加圧する位置を先端付近
とし(図1中矢印P1で示す位置)、筒部13を加圧す
る位置を鍔部14の付け根付近としている(図1中矢印
P2で示す位置)。
【0030】また、保持部6はディスク7の中心に、筒
部13は鍔部14の中心に、それぞれ設けるようにして
いる。これにより、中端子部材2及び遮断部材12がガ
ラス管3に配置される際に、保持部6及び筒部13の軸
がガラス管3の中心軸とほぼ一致するようになり、ヒュ
ーズエレメント4や保持部6、筒部13がガラス管3の
内面に接触することがないようにしている。
【0031】また、ディスク7と保持部6とは、例え
ば、絞り加工や押し出し加工等で一体成形するものとし
ている。また、筒部13と鍔部14も同様に、例えば、
絞り加工や押し出し加工等で一体成形するものとしてい
る。なお、これに限らず、例えば、ディスク7と保持部
6を別部材として、ディスク7の中心に保持部6が挿入
される穴を設けて保持部6をその穴に差し込み、ディス
ク7にかしめて取り付けるようにしても良い。また、筒
部13も同様に、例えば、鍔部14の中心に筒部13が
挿入される穴を設けて筒部13をその穴に差し込み、鍔
部14にかしめて取り付けるようにしても良い。
【0032】付勢部材15は、遮断部材12とキャップ
端子5との間に遮断部材12をキャップ端子5から切り
離す方向に付勢する第1のばねと、遮断部材12と感温
ペレット8との間に遮断部材12をキャップ端子5に押
しつける方向に付勢する第2のばねとから成り、感温ペ
レット8が溶融する前には第2のばねの力が第1のばね
の力を上回って遮断部材12をキャップ端子5に押しつ
けて電気的に接続し、感温ペレット8が溶融したときに
は第2のばねが延びて第1のばねの力で遮断部材12が
キャップ端子5から切り離されて電気的に遮断するよう
にしている。例えば、ガラス管3内で鍔部14を挟んで
対向配置される第2のばねとしてのコイルばね16と第
1のばねとしてのコイルばね17により構成することが
できる。
【0033】また、コイルばね16とコイルばね17の
各々のキャップ端子5との間に絶縁体18,19が配置
され、これにより、コイルばね16、コイルばね17を
通ってキャップ端子5,5間に電流が流れるのを防いで
いる。絶縁体18としては、電気絶縁性を有するもので
あればどのような材質のものでも良いが、より好ましく
は内部の状態を目視で確認することができるように、例
えば、BCガラスや鉛ガラス等のヒューズ用ガラスパイ
プとして一般的なガラスを用いることである。また、絶
縁体19としては、例えばアスベストで形成される絶縁
体ワッシャを用いることができる。
【0034】コイルばね16はガラスパイプ18と鍔部
14との間で、またコイルばね17は鍔部14と絶縁体
ワッシャ19との間でそれぞれ圧縮されるように配置さ
れている。ここで、コイルばね16、コイルばね17は
各々のばね力が次のようになるように構成される。即
ち、感温ペレット8が溶融していない状態では、コイル
ばね16の圧縮によるばね力がばね17の圧縮によるば
ね力よりも大きく、コイルばね16が遮断部材12を付
勢してキャップ端子5に接触するように構成する。一
方、感温ペレット8が溶融した状態では、感温ペレット
8が押し込んでいた分のコイルばね16、コイルばね1
7のばね力が解放されて、遮断部材12をキャップ端子
5から離した位置に移動させて、コイルばね16とコイ
ルばね17のばね力が釣り合うようにする。
【0035】キャップ端子5は、ガラス管3の端面を適
切に塞ぐことができるように有底円筒形状のものが用い
られている。また、キャップ端子5としては、例えば本
実施形態のように、リード線10が接続されるものを用
いることも、リード線10を有しないタイプのものを用
いることもできる。リード線10として、例えば、銅製
のもので銀めっきが施されているものを用いることが好
ましい。リード線10は、例えば、キャップ端子5に設
けられた穴11に挿入され、かしめによってキャップ端
子5に取り付けられている。この際、リード線10を、
中端子部材2や遮断部材12と接触する面が平らとなる
ようにかしめて、中端子部材2や遮断部材12と良好に
接触することが好ましい。なお、このように中端子部材
2や遮断部材12と各リード線10とを電気的に接続で
きる場合には各キャップ端子5の全体を必ずしも導電性
にする必要はない。キャップ端子5,5は、少なくとも
中端子部材2及び遮断部材12と接触する部材が導電性
であれば足りる。また、キャップ端子5はリード線10
が接続されたものに限らず、リード線10を用いずに導
電性のキャップ端子5,5を図示しないヒューズソケッ
トに装着して使用するタイプのものとしても良い。
【0036】また、キャップ端子5は、ガラス管3に圧
入で取付けられる。すなわち、キャップ端子5をガラス
管3に嵌め込んだ際に、キャップ端子5とガラス管3と
の接触面に圧力が作用するようにして、キャップ端子5
をガラス管3に固着するようにしている。また、固着し
た両キャップ端子5がそれぞれ中端子部材2、遮断部材
12と接触することにより、中端子部材2、遮断部材1
2を介してヒューズエレメント4がキャップ端子5に電
気的に接続されるようになる。
【0037】ここで、実際に製造されるガラス管3の径
にはばらつきがあり、このため、キャップ端子5を圧入
したときの接合力にばらつきが生じる問題がある。これ
に対処するためには、例えばガラス管3を研磨して外形
を整える等の必要がある。そこで、本実施形態では、図
5に示すように、キャップ端子5の内周面に凸部5aを
設けるようにして、キャップ端子5がガラス管3に圧入
される際に、ガラス管3の外周面が凸部5aを潰すよう
にして圧入されるようにしている。これにより、ガラス
管3の径に多少のばらつきがあっても、圧入を確実にし
てキャップ端子5がガラス管3に固着されるようにして
いる。なお、凸部5aは、図5に示すキャップ端子5の
内周面に連続的に凸条に設けるものに限らず、例えば、
キャップ端子5の内周面に部分的に設けるものとしても
良い。
【0038】以上のように構成されたヒューズ1は、例
えば、次のようにして組み立てられる。まず、中端子部
材2の保持部6に感温ペレット8の穴20を通して、感
温ペレット8がディスク7に当接するように配置され
る。そして、ヒューズエレメント4の一端が保持部6の
先端付近に圧着で取り付けられる。そして、ガラスパイ
プ18が保持部6側から感温ペレット8に当接するよう
に配置され、次いでコイルばね16がガラスパイプ18
に当接するように配置される。そして、ヒューズエレメ
ント4の他端が遮断部材12の鍔部14の付け根付近に
圧着で取り付けられる。この際、コイルばね16が鍔部
14とガラスパイプ18との間で圧縮される。そして、
コイルばね17が筒部13側から鍔部14に当接するよ
うに配置され、次いで絶縁体ワッシャ19がコイルばね
17に当接するように配置される。これらにガラス管3
を通して、ガラス管3の両端にキャップ端子5,5を圧
入して固定する。この際、コイルばね17が鍔部14と
絶縁体ワッシャ19の間で圧縮される。図1は、このよ
うに組み立てられたヒューズ1を示す。この状態では、
コイルばね16の圧縮によるばね力が、コイルばね17
の圧縮によるばね力よりも大きく、コイルばね16が遮
断部材12をキャップ端子5に接触するように付勢して
いる。これにより、キャップ端子5,5間は、中端子部
材2及び遮断部材12と接触して、ヒューズエレメント
4を介して電気的に接続される。
【0039】ここで、ヒューズ1が図示しない電気回路
に接続され、ヒューズ1に定格電流が流れた場合は、図
2に示すように、ヒューズエレメント4が溶け切れる。
これにより、キャップ端子5,5間の電気的接続が切断
される。
【0040】一方、周囲温度が上昇することによって、
感温ペレット8が加熱され定格温度に達すると、感温ペ
レット8が溶融する。すると、図3に示すように、感温
ペレット8が押し込んでいた分のコイルばね16、コイ
ルばね17のばね力が解放されて、遮断部材12をキャ
ップ端子5から離すように移動した位置で、コイルばね
16とコイルばね17のばね力が釣り合うようになる。
これにより、キャップ端子5,5間の電気的接続が切断
される。
【0041】このように、本発明のヒューズ1は、定格
電流が流れることによりキャップ端子5,5間を電気的
に切断する電流ヒューズと、定格温度に達することでキ
ャップ端子5,5間を電気的に切断する温度ヒューズと
の両方の機能を備えている。したがって、ヒューズ1を
使用することで、使用される条件によって電流ヒューズ
と温度ヒューズとを使い分ける必要はなく、部品の共通
化を図ることができる。この結果、回路を構成する基板
を小さくするための設計の自由度を高めることができ
る。
【0042】また、本発明のヒューズ1では、中端子部
材2により、感温ペレット8から離した位置でかつヒュ
ーズエレメン4を保持しているため、感温ペレット8が
受けるヒューズエレメントの発熱の影響を少なくするこ
とができる。さらに、ヒューズエレメント4の長さが短
いので軸径を細くでき、その分だけヒューズエレメント
4による発熱量が抑えられ、ヒューズ1の管内温度の上
昇が抑えられる。これにより、ヒューズエレメント4の
影響を極力抑えて、感温ペレット8の定格温度を設定す
ることができる。
【0043】また、ヒューズエレメント4の容量が減少
することにより、遮断時のヒューズエレメント4のガス
化に起因する管内圧力の上昇は、従来に比して小さいも
のとなり、ほぼ密閉状態にあるガラス管3の爆発事故を
回避することできる。
【0044】また、本発明のヒューズ1では、ヒューズ
エレメント4は中端子部材2と遮断部材12に圧着によ
って接合され、キャップ端子5は圧入によってガラス管
3に固着されている。また、リード線10はキャップ端
子5の穴11にかしめて取り付けられている。したがっ
て、ヒューズ1は、鉛半田を一切使用せずに構成するこ
とができ、地球環境や人体への影響を配慮した設計要求
に十分に対応できる。
【0045】また、キャップ端子5内周面に凸部5aを
連続的に凸条に設けることによって、接着剤を用いずと
もキャップ端子5をガラス管3に密着するように取り付
けることができ、密閉型のキャップ端子5の設計要求に
も対応することができる。
【0046】次に、本発明のヒューズの他の実施形態を
図6に示す。このヒューズ1’では、感温ペレット8と
中端子部材2との間に断熱材22を配置するようにして
いる。断熱材22は、例えば、アスベストとグラスファ
イバを用いてチューブ形状に形成したものである。これ
により、中端子部材2の発熱が感温ペレット8に影響を
与えることを防止することができる。さらに、ヒューズ
1’では、中端子部材2の座部7は、断熱材22の端に
合う大きさに形成して、感温ペレット8に接触する面積
を少なくしている。なお、座部7は、例えば、押し出し
加工等で中端子部材2と一体成形するものとしている。
この場合、中端子部材2はキャップ端子5にかしめて取
り付けることができる。このような構成により、中端子
部材2の発熱の影響を極力抑えて感温ペレット8の定格
温度を設定することができる。
【0047】また、ヒューズ1’では、遮断部材12の
形状を、チューブ形状の筒部13と、筒部13が挿入さ
れる管部を有する鍔部14とから構成するようにしてい
る。この場合、筒部13の端部付近でヒューズエレメン
ト4を圧着することができ、さらに短いヒューズエレメ
ント4を安定して保持することができる。また、筒部1
3と鍔部14とを分離可能に構成することができ、ヒュ
ーズ1の組立時に容易にコイルばね16、コイルばね1
7を圧縮して配置することができる。
【0048】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。
【0049】例えば、本発明が適用されるヒューズはリ
ード線10がキャップ端子5に接続されるものに限られ
ず、本発明をリード線10がなくキャップ端子5,5を
図示しないヒューズソケットに装着して使用するタイプ
のヒューズ1に適用しても良い。
【0050】また、中端子部材2は、座部7と保持部6
を一体成形したものに限らず、例えば、座部7と保持部
6を別部材として、座部7の中心に保持部6が挿入され
る穴を設けて保持部6をその穴に差し込み、座部7にか
しめて取り付けるようにしても良い。また、遮断部材1
2も同様に、筒部13と鍔部14を一体成形したものに
限らず、例えば、筒部13と鍔部14を別部材として、
鍔部14の中心に筒部13が挿入される穴を設けて筒部
13をその穴に差し込み、鍔部14にかしめて取り付け
るようにしても良い。
【0051】また、ヒューズエレメント4と保持部6及
び筒部13との接合、あるいは保持部6とディスク7と
の接合、筒部13と鍔部14との接合方法としては、圧
着やかしめに特に限られず溶接やはとめ等を利用しても
良い。
【0052】また、ガラス管3へのキャップ端子5の取
り付けは、ヒューズ1が使用される状況によって、接着
剤等を使用するものとしても良い。
【0053】また、ガラス管3の横断面形状は円形に限
るものではなく、角パイプや楕円形、多角形等であって
も良い。
【0054】また、ガラス管3の外周面の両端付近を若
干先細になるように研磨して、キャップ端子5の嵌め込
み時の作業性の向上と外径寸法の真円度出しを図るよう
にしても良い。
【0055】また、キャップ端子5と中端子部材2とを
一体成形したり、スポット溶接などで一体化しても良
い。
【0056】また、付勢部材としては、本実施形態にお
いて例示しているように、第1と第2のばねを用いる必
要は特になく、例えば第2のばねとしてのコイルばね1
6を省略し、感温ペレット8及びガラスパイプ18によ
って、コイルばね17が圧縮されて遮断部材12がキャ
ップ端子5に接触するようにし、感温ペレット8が溶融
することによって、コイルばね17が伸張して遮断部材
12をキャップ端子5から離すような構成としても良
い。
【0057】また、キャップ端子5の凸部5aは、キャ
ップ端子5の内周面に連続的に凸条に設けるものに限ら
れるものではない。例えば、キャップ端子5の内周面に
部分的に突起を設けるようにしても良い。この場合、ガ
ラス管3とキャップ端子5との間に部分的にガラス管内
のガス圧を抜くための隙間を設けることができる。即
ち、設計要求に合わせて凸部5aの形状を変えること
で、密閉型あるいはガス圧を抜くための隙間を有するキ
ャップ端子5のいずれにも対応させることができる。
【0058】また、付勢部材15は、コイルばね16、
コイルばね17を利用したものに限らず、例えば、非導
電性でかつ耐熱性があり弾性を有する合成樹脂や合成ゴ
ム等で構成するものとしても良い。この場合、付勢部材
15とキャップ端子5との間に電気絶縁体即ちガラスパ
イプ18や絶縁体ワッシャ19を設けなくても、感温ペ
レット8が溶融した場合に付勢部材15を通ってキャッ
プ端子5,5間に電流が流れることが防止でき、ヒュー
ズ1の部品数を減らし構成を単純化させることができ
る。
【0059】また、ヒューズエレメント4は銅線と銅の
巻き線とで構成される耐ラッシュヒューズに限られるも
のではなく、例えば、線状あるいは板状の可溶金属材を
用いるものとしても良い。例えば、ヒューズエレメント
4として、銅に銀メッキ処理を施した可溶線材を用いる
ものとしても良い。
【0060】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載のヒューズによると、定格電流で溶断するヒュー
ズエレメントと、定格温度で溶融する電気絶縁性の溶融
体と、これらを収容する非導電性の収容管と、収容管の
両端部を塞ぐ一対の導電性のキャップ端子と、収容管内
に管軸方向へ摺動可能に収容されると共に他方のキャッ
プ端子との間でヒューズエレメントを保持してキャップ
端子の一方と電気的に接続可能とされる遮断部材と、溶
融体の介在下に遮断部材をキャップ端子に押しつけかつ
溶融体が溶融したときにキャップ端子から遮断部材を切
り離す付勢力を与える付勢部材とを備え、遮断部材とヒ
ューズエレメントを介して両端のキャップ端子同士を電
気的に接続し、ヒューズエレメントが溶断したときまた
は溶融体が溶融したときに前記キャップ端子間の電気的
接続を遮断するようにしていてるので、ヒューズに定格
電流以上の過大電流が流れると、ヒューズエレメントが
溶断してキャップ端子間の電気的接続が切断され、周囲
温度が定格温度に達すると、溶融体が溶融して付勢部材
により遮断部材がキャップ端子から切り離されてキャッ
プ端子間の電気的接続が切断される。これにより、温度
ヒューズとの両方の機能が一つのヒューズに備えら、使
用される条件によって電流ヒューズと温度ヒューズとを
使い分ける必要はなく、部品の共通化を図ることができ
る。このため、ヒューズを実装する回路基板の小型化や
設計の自由度を高めることが実現できる。
【0061】また、請求項2記載のヒューズによると、
ヒューズエレメントを中端子部材と遮断部材とに圧着に
よって取り付けるようにしているので、鉛半田を用いず
にヒューズエレメントを中端子部材に取り付けることが
できる。
【0062】また、請求項3記載のヒューズによると、
溶融体から離した位置でヒューズエレメントが保持され
ることで、溶融体がヒューズエレメントの発熱の影響を
なるべく受けないように構成することができる。また、
キャップ端子に直接ヒューズエレメントを接続する従来
の構成に比べて、ヒューズエレメントの長さを短くし
て、線径を細くできるのでヒューズエレメントにおける
発熱量がその分減少して、ヒューズの収容体内温度の上
昇が抑えられる。これにより、ヒューズエレメントの発
熱の影響を極力抑えて、溶融体の定格温度を設定するこ
とができる。また、ヒューズエレメントの容量が減少す
ることにより、遮断時のヒューズエレメントのガス化に
起因する管内圧力の上昇が従来に比して小さいものとな
り、爆発事故を回避することできる。即ち、従来と同じ
強度ないし材質でもより大きな遮断電流に耐え得るし、
同じ遮断電流であればより強度の弱いないし安価な材質
でも耐え得る。
【0063】また、請求項4記載のヒューズによると、
付勢部材は、遮断部材とキャップ端子との間に遮断部材
をキャップ端子から切り離す方向に付勢する第1のばね
と、遮断部材と溶融体との間に遮断部材をキャップ端子
に押しつける方向に付勢する第2のばねとから成り、溶
融体が溶融する前には第2のばねの力が第1のばねの力
を上回って遮断部材をキャップ端子に押しつけて電気的
に接続し、溶融体が溶融したときには第2のばねが延び
て第1のばねの力で遮断部材がキャップ端子から切り離
されて電気的に遮断するようにしているので、溶融体が
溶融しない状態では、第2のばねの付勢力が第1のばね
の付勢力に抗して遮断部材をキャップ端子に接触させる
一方、ヒューズが熱せられて定格温度に達すると溶融体
が溶融して溶融体が押し込んでいた分の第2と第1のば
ねの付勢力がそれぞれ解放されて、遮断部材をキャップ
端子から切り離した位置で、第2のばねと第1のばねの
付勢力が釣り合うようになるので、ヒューズが熱せられ
て定格温度に達した場合に、キャップ端子間の電気的接
続を確実に切断することができる。
【0064】さらに、請求項5記載のヒューズによると
弾性部材が導電性のものであっても弾性部材を通ってキ
ャップ端子間に電流が流れるのを防ぐことができる。
【0065】さらに、請求項6記載のヒューズによると
溶融体が中端子部材の発熱の影響を受けることを防止す
ることができるので、溶融体が誤作動することがない。
【0066】さらに、請求項7記載のヒューズによると
キャップを収容管に固着することができるので、接着剤
や半田等を一切使用せずにヒューズを組み立てることが
できる。
【0067】さらに、請求項8記載のヒューズによると
圧入時のキャップの凸部の圧潰によりが収容管に強固に
固着されるので、収容管の寸法に多少のばらつきがあっ
ても、キャップの収容体への取り付けを確実にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒューズの実施形態の一例を示す中央
縦断面図であり、(A)はヒューズ全体の中央縦断面図
を、(B)はキャップ端子部分の拡大縦断面図を示す。
【図2】同ヒューズにおいて、定格電流が流れてヒュー
ズエレメントが溶け切れた状態を示す断面図である。
【図3】同ヒューズにおいて、定格温度に達して感温ペ
レットが溶融した状態を示す断面図である。
【図4】同ヒューズにおいて、ヒューズエレメントを保
持する中端子部材の一例を示す中央縦断面図であり、ヒ
ューズエレメントが圧着により中端子部材に取り付けら
れる場合の一例を示す。
【図5】内周面に凸部を設けたキャップ端子を示す中央
縦断面図である。
【図6】本発明のヒューズの他の実施形態の一例を示す
中央縦断面図である。
【図7】本発明のヒューズの外観を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ヒューズ 2 中端子部材 3 ガラス管(収容管) 4 ヒューズエレメント 5 キャップ端子 5a 凸部 8 感温ペレット(溶融体) 12 遮断部材 15 付勢部材 16 コイルばね(第2のばね) 17 コイルばね(第1のばね) 18 ガラスパイプ(電気絶縁体) 19 絶縁体ワッシャ(電気絶縁体) 22 断熱材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月10日(2000.11.
10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】したがって、溶融体から離した位置でヒュ
ーズエレメントが保持されることで、溶融体がヒューズ
エレメントの発熱の影響をなるべく受けないように構成
することができる。また、中端子部材を備えることで、
キャップ端子間同士を直接ヒューズエレメントで接続す
る構成に比して、ヒューズエレメントの長さを著しく短
くできる。これによりヒューズエレメントの容積が減少
するためヒューズエレメントによる発熱量が減少して、
収容体内温度の上昇が抑えられる。また、ヒューズエレ
メントの容積が減少することにより、ヒューズエレメン
トのガス化や温度上昇による収容体内での圧力上昇は、
従来に比して小さいものとなり、爆発事故を回避するこ
とできる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】また、中端子部材2は、遮断部材12へ向
けて突出し遮断部材12の近くでヒューズエレメント4
の一端を保持する保持部6を有し、かつ遮断部材12は
付勢部材15を受け止める鍔部14と一方のキャップ端
子5に向けて突出し当接する筒部13とを有し、キャッ
プ端子5から離れて中端子部材2寄りの位置でヒューズ
エレメント4の他端を保持することにより、キャップ端
子5,5同士をヒューズエレメント4で直接接続する構
成に比して、ヒューズエレメント4の長さを著しく短く
構成することができる。ここで、本明細書でのヒューズ
エレメント4の長さとは、ヒューズ1に電流が流れるこ
とで発熱し、定格電流が流れた際に溶断する部分であ
る、中端子部材2と遮断部材12とで掴持されている点
の間にあるヒューズエレメント4の長さをいう。本発明
では、ヒューズエレメント4の中端子部2と遮断部材1
2とで掴持されている間隔即ち、有効エレメント長さを
短くできる。これにより、必要なヒューズエレメント4
の容積を減らすことができると共に、ヒューズエレメン
ト4での発熱量が少なくなって、ヒューズ1の管内温度
の上昇が抑えられる。これによって溶融体8が溶解する
虞もなくなる上にヒューズエレメント4が遮断時にガス
化する量も減少する。例えば、本実施形態では、ガラス
管3の長さを20mmとし、中端子部材2と遮断部材1
2との間で保持されるヒューズエレメント4の長さが約
5mmとなるように調整している。なお、この数値はあ
くまでも一例であり、ヒューズ1の使用される環境や設
計条件、規格等に合わせて適宜変更可能であることはも
ちろんである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】また、本発明のヒューズ1では、中端子部
材2により、感温ペレット8から離した位置でかつヒュ
ーズエレメン4を保持しているため、感温ペレット8が
受けるヒューズエレメントの発熱の影響を少なくするこ
とができる。さらに、ヒューズエレメント4の長さが短
いのでその分だけヒューズエレメント4による発熱量が
抑えられ、ヒューズ1の管内温度の上昇が抑えられる。
これにより、ヒューズエレメント4の影響を極力抑え
て、感温ペレット8の定格温度を設定することができ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】また、請求項3記載のヒューズによると、
溶融体から離した位置でヒューズエレメントが保持され
ることで、溶融体がヒューズエレメントの発熱の影響を
なるべく受けないように構成することができる。また、
キャップ端子に直接ヒューズエレメントを接続する従来
の構成に比べて、ヒューズエレメントの長さを短くで
るのでヒューズエレメントにおける発熱量がその分減少
して、ヒューズの収容体内温度の上昇が抑えられる。こ
れにより、ヒューズエレメントの発熱の影響を極力抑え
て、溶融体の定格温度を設定することができる。また、
ヒューズエレメントの容量が減少することにより、遮断
時のヒューズエレメントのガス化に起因する管内圧力の
上昇が従来に比して小さいものとなり、爆発事故を回避
することできる。即ち、従来と同じ強度ないし材質でも
より大きな遮断電流に耐え得るし、同じ遮断電流であれ
ばより強度の弱いないし安価な材質でも耐え得る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月26日(2001.1.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】したがって、溶融体から離した位置でヒュ
ーズエレメントが保持されることで、溶融体がヒューズ
エレメントの発熱の影響をなるべく受けないように構成
することができる。また、中端子部材を備えることで、
キャップ端子間同士を直接ヒューズエレメントで接続す
る構成に比して、ヒューズエレメントの長さを著しく短
くできると共に、それに伴ってヒューズ径を細く構成で
きる。これによりヒューズエレメントの容積が減少する
ためヒューズエレメントによる発熱量が減少して、収容
体内温度の上昇が抑えられる。また、ヒューズエレメン
トの容積が減少することにより、ヒューズエレメントの
ガス化や温度上昇による収容体内での圧力上昇は、従来
に比して小さいものとなり、爆発事故を回避することで
きる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】また、中端子部材2は、遮断部材12へ向
けて突出し遮断部材12の近くでヒューズエレメント4
の一端を保持する保持部6を有し、かつ遮断部材12は
付勢部材15を受け止める鍔部14と一方のキャップ端
子5に向けて突出し当接する筒部13とを有し、キャッ
プ端子5から離れて中端子部材2寄りの位置でヒューズ
エレメント4の他端を保持することにより、キャップ端
子5,5同士をヒューズエレメント4で直接接続する構
成に比して、ヒューズエレメント4の長さを著しく短く
構成することができる。ここで、本明細書でのヒューズ
エレメント4の長さとは、ヒューズ1に電流が流れるこ
とで発熱し、定格電流が流れた際に溶断する部分であ
る、中端子部材2と遮断部材12とで掴持されている点
の間にあるヒューズエレメント4の長さをいう。(とこ
ろで、ガラス管3内でヒューズエレメント4を安定に配
置するためには、ヒューズエレメント4の長さが長くな
るほど、ヒューズエレメント4の軸径を太くする必要が
ある。)本発明では、ヒューズエレメント4の中端子部
2と遮断部材12とで掴持されている間隔即ち、有効エ
レメント長さを短くできるので、ヒューズエレメント4
の線径も細くすることができる。これにより、必要なヒ
ューズエレメント4の容積を減らすことができると共
に、ヒューズエレメント4での発熱量が少なくなって、
ヒューズ1の管内温度の上昇が抑えられる。これによっ
て溶融体8が溶解する虞もなくなる上にヒューズエレメ
ント4が遮断時にガス化する量も減少する。例えば、本
実施形態では、ガラス管3の長さを20mmとし、中端
子部材2と遮断部材12との間で保持されるヒューズエ
レメント4の長さが約5mmとなるように調整してい
る。なお、この数値はあくまでも一例であり、ヒューズ
1の使用される環境や設計条件、規格等に合わせて適宜
変更可能であることはもちろんである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】また、本発明のヒューズ1では、中端子部
材2により、感温ペレット8から離した位置でかつヒュ
ーズエレメン4を保持しているため、感温ペレット8が
受けるヒューズエレメントの発熱の影響を少なくするこ
とができる。さらに、ヒューズエレメント4の長さが短
いので軸径を細くでき、その分だけヒューズエレメント
4による発熱量が抑えられ、ヒューズ1の管内温度の上
昇が抑えられる。これにより、ヒューズエレメント4の
影響を極力抑えて、感温ペレット8の定格温度を設定す
ることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】また、請求項3記載のヒューズによると、
溶融体から離した位置でヒューズエレメントが保持され
ることで、溶融体がヒューズエレメントの発熱の影響を
なるべく受けないように構成することができる。また、
キャップ端子に直接ヒューズエレメントを接続する従来
の構成に比べて、ヒューズエレメントの長さを短く
て、線径を細くできるのでヒューズエレメントにおける
発熱量がその分減少して、ヒューズの収容体内温度の上
昇が抑えられる。これにより、ヒューズエレメントの発
熱の影響を極力抑えて、溶融体の定格温度を設定するこ
とができる。また、ヒューズエレメントの容量が減少す
ることにより、遮断時のヒューズエレメントのガス化に
起因する管内圧力の上昇が従来に比して小さいものとな
り、爆発事故を回避することできる。即ち、従来と同じ
強度ないし材質でもより大きな遮断電流に耐え得るし、
同じ遮断電流であればより強度の弱いないし安価な材質
でも耐え得る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定格電流で溶断するヒューズエレメント
    と、定格温度で溶融する電気絶縁性の溶融体と、これら
    を収容する非導電性の収容管と、前記収容管の両端部を
    塞ぐ一対の導電性のキャップ端子と、前記収容管内に管
    軸方向へ摺動可能に収容されると共に他方の前記キャッ
    プ端子との間で前記ヒューズエレメントを保持して前記
    キャップ端子の一方と電気的に接続可能とされる遮断部
    材と、前記溶融体の介在下に前記遮断部材を前記キャッ
    プ端子に押しつけかつ前記溶融体が溶融したときに前記
    キャップ端子から前記遮断部材を切り離す付勢力を与え
    る付勢部材とを備え、前記遮断部材と前記ヒューズエレ
    メントを介して前記両端のキャップ端子同士を電気的に
    接続し、前記ヒューズエレメントが溶断したときまたは
    前記溶融体が溶融したときに前記キャップ端子間の電気
    的接続を遮断することを特徴とするヒューズ。
  2. 【請求項2】 前記収容管の一端には前記キャップ端子
    と電気的に接続され前記ヒューズエレメントの一端を保
    持する中端子部材が配置されると共に、前記収容管の他
    端には前記ヒューズエレメントの他端側を保持して前記
    収容管内を管軸方向へ摺動可能に収容される前記遮断部
    材が配置され、かつこれら中端子部材と、遮断部材とに
    前記ヒューズエレメントが圧着により取付けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のヒューズ。
  3. 【請求項3】 前記中端子部材は、前記遮断部材へ向け
    て突出し前記遮断部材の近くで前記ヒューズエレメント
    の一端を保持する保持部を有し、かつ前記遮断部材は前
    記付勢部材を受け止める鍔部と一方のキャップ端子に向
    けて突出し当接する筒部とを有し、前記キャップ端子か
    ら離れて前記中端子部材寄りの位置で前記ヒューズエレ
    メントの他端を保持することを特徴とする請求項2記載
    のヒューズ。
  4. 【請求項4】 前記付勢部材は、前記遮断部材と前記キ
    ャップ端子との間に前記遮断部材を前記キャップ端子か
    ら切り離す方向に付勢する第1のばねと、前記遮断部材
    と前記溶融体との間に前記遮断部材を前記キャップ端子
    に押しつける方向に付勢する第2のばねとから成り、前
    記溶融体が溶融する前には前記第2のばねの力が前記第
    1のばねの力を上回って前記遮断部材を前記キャップ端
    子に押しつけて電気的に接続し、前記溶融体が溶融した
    ときには前記第2のばねが延びて前記第1のばねの力で
    前記遮断部材が前記キャップ端子から切り離されて電気
    的に遮断されることを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載のヒューズ。
  5. 【請求項5】 前記付勢部材と前記キャップ端子との間
    に電気絶縁体を配置したことを特徴とする請求項1から
    4のいずれかに記載のヒューズ。
  6. 【請求項6】 前記溶融体は前記中端子部材の周りに断
    熱材を介して配置されたことを特徴とする請求項2から
    5までのいずれかに記載のヒューズ。
  7. 【請求項7】 前記キャップ端子は前記収容管に、圧入
    により取り付けられることを特徴とする請求項1から6
    までのいずれかに記載のヒューズ。
  8. 【請求項8】 前記キャップ端子の内周面に前記収容体
    に嵌合させたときに圧潰される凸部を設け、前記キャッ
    プ端子が前記収容体に圧入により固定されるようにした
    ことを特徴とする請求項1から7までのいずれかに記載
    のヒューズ。
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