JP2015198827A - 入浴装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全性が向上された入浴装置を提供する。【解決手段】高齢者や身体障害者等の要介助者を座位で入浴させる着座部20と、索状体を用いて前記着座部20を浴槽10内で昇降させる昇降機構30と、前記索状体の切断時における前記着座部20と前記浴槽10の底壁との衝突を防止する衝突防止手段と、前記衝突防止手段を作動する作動手段と、を備える。入浴者を着座部20に座らせて90?回転させ、開口部11から退く方向(浴槽10内方向)に着座部20をスライド移動させることによって、着座部20は浴槽10内に収まる。【選択図】図1

Description

本発明は、体の不自由な高齢者、身体障害者等の介助を要する者(以下、「要介助者」と称する)を入浴させるのに好適な入浴装置に関する。
要介助者を入浴させる際、介助者は種々の作業を行うが、負担の大きな作業の一つが要介助者を浴槽に入れ、また、浴槽から出す作業である。そこで介助者の負担を軽減すべく従来より要介助者を入浴させるのに好適な様々な入浴装置が開発されている。
例えば特許文献1には要介助者を座らせる着座部を浴槽本体内で昇降させるリフト機構を備える入浴装置が開示されている。特許文献1の入浴装置が備えるリフト機構は駆動部と、駆動部の駆動により着座部を浴槽本体の高さ方向に昇降させる索状体と索状体の張力が低下したことを検出して駆動部の駆動を停止させる張力検出手段を備えている。
特許文献1の入浴装置によれば駆動部を駆動させて索状体を巻き上げたり繰り出したりすることによって着座部を浴槽本体内で昇降させることができる。そして例えば着座部の下降中に着座部と浴槽本体の底壁との間に要介助者の下肢等が挟まると、張力検出手段によって索状体の張力低下(弛み)が検出されて駆動部の駆動が停止される。これにより着座部の過度な下降による要介護者の負傷が防止される。
特開2006−296715号公報
着座部の昇降を行うために利用される索状体は安全のため強度の強い索状体が使用される。しかしながら、高温多湿の環境で使用されること、施設等においては連続して複数人の要介助者の入浴に使用されることから索状体の劣化が激しくなり、索状体が切断される可能性がある。索状体が切断されると着座部が浴槽本体の底壁に向かって落下し、底壁に衝突して要介助者が負傷する可能性がある。
本発明は上述した問題点に鑑み、安全性が向上された入浴装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の入浴装置は、着座部と、索状体を用いて前記着座部を浴槽内で昇降させる昇降機構と、前記索状体の切断時における前記着座部と前記浴槽の底壁との衝突を防止する衝突防止手段と、前記衝突防止手段を作動する作動手段と、を備えることを特徴とする。
また上記構成の入浴装置において、前記衝突防止手段は袋体と、気体流通路を介して前記袋体に気体を供給する気体供給手段とを備え、前記作動手段は前記着座部の落下時に前記気体供給手段から前記袋体に気体を供給させることが望ましい。
また上記構成の入浴装置において、前記衝突防止手段はさらに前記気体流通路内において前記気体流通路を開放可能に移動する閉止部材を備え、前記作動手段は前記索状体の切断に伴って前記閉止部材を移動させる移動手段を備え、前記着座部の落下時に前記移動手段が前記閉止部材を前記気体流通路から移動させることで前記気体流通路を開放し、前記気体供給手段から前記袋体に気体が供給されることが望ましい。
また上記構成の入浴装置において、前記衝突防止手段はさらに前記気体流通路を開閉可能に設けられる開閉部材と、前記着座部の落下を検知する落下検知手段と、を備え、前記作動手段は前記落下検出手段による前記着座部の落下検出時に前記開閉部材を閉状態から開状態とすることで、前記気体供給手段から前記袋体に気体が供給されることが望ましい。
また上記構成の入浴装置において、前記衝突防止手段は前記着座部の落下を検知する落下検知手段と、前記着座部の昇降方向に伸縮可能な伸縮手段と、を備え、前記伸縮手段は中空室を有して前記中空室に気体が出入されることで前記着座部の昇降に伴って前記着座部の昇降方向に伸縮可能に構成されており、前記伸縮手段は前記落下検出手段による前記着座部の落下検出時に前記中空室に対する気体の出入が禁止されることが望ましい。
本発明によれば索状体の切断により着座部が落下しても衝突防止手段が作動することにより、着座部と浴槽の底壁との直接的な衝突を防ぎ、これにより、要介助者が負傷することを防ぐことができるので安全性が高い。
着座部が上昇した入浴装置の外観を示す概略斜視図 着座部が浴槽内に収まっている入浴装置の外観を示す平面図 第1実施形態に係る入浴装置が備える昇降装置の構成を示す概略斜視図 第1実施形態に係る入浴装置が備える昇降装置の構成を示す概略斜視図で、カバー部材を取り除いた場合の図 第1実施形態に係る入浴装置が備える衝突防止装置の構成について説明するための図 第1実施形態に係る入浴装置が備える衝突防止装置の他の構成について説明するための図 着座部の底面に配される袋体を示す図 第2実施形態に係る入浴装置が備える衝突防止装置の構成を示すブロック図 第2実施形態に係る入浴装置が備える衝突防止装置の構成について説明するための図 第3実施形態に係る入浴装置が備える衝突防止装置の構成を示すブロック図 第3実施形態に係る入浴装置が備える昇降装置の構成を示す第1の正面図 第3実施形態に係る入浴装置が備える昇降装置の構成を示す第2の正面図 第3実施形態に係る入浴装置が備える衝突防止装置の構成について説明するための第1の図 第3実施形態に係る入浴装置が備える衝突防止装置の構成について説明するための第2の図
以下に本発明の一実施形態の入浴装置について図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するために入浴装置の一例を示すものであって、本発明の入浴装置を以下の入浴装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の入浴装置にも等しく適応し得るものである。
<第1実施形態>
図1は本実施形態の着座部が上昇した入浴装置の外観を示す概略斜視図である。図2は着座部が浴槽内に収まっている入浴装置の外観を示す平面図である。入浴装置1は例えば高齢者や身体障害者等の要介助者を座位で入浴させるのに好適な装置である。本実施形態の入浴装置1は大きくは、浴槽10と、入浴者が着座するための着座部20と、着座部20を浴槽10の高さ方向に昇降させる昇降装置30と、を備える。
浴槽10は、上方が開放された略直方体の箱形状になっている。浴槽10の長手方向の第1の側壁10a(図1において手前側の側壁)には、その略上半分程度を切り取るように開口部11が形成されている。この開口部11は、第1の側壁10aに沿って(上下方向に)スライド移動可能に設けられる扉12によって開閉可能になっている。浴槽10には、例えば給湯部13や手すり(不図示)等が適宜設けられてよい。
浴槽10の底壁10cには浴槽10内に溜められた湯を排水する排水口10dが設けられ、入浴中においては排水口10dを閉鎖する栓部材Sが嵌め込まれる。排水時には栓部材Sを排水口10dから取り外すことで排水可能となる(図2参照)。
着座部20は、入浴者が臀部を載せる座面部20aと、臀部を座面部20aに載せた入浴者の背中側を支持する背もたれ部20bとを備えている。着座部20は、受け座21(後述の図3参照)上に、回動可能、且つ、開口部11に対して進退する方向にスライド移動可能に配設されている。
なお、図1においては、着座部20の正面側(着座部20に座った入浴者の前方側)が開口部11側を向いており、着座部20の前方側の一部が開口部11を介して浴槽10外に飛び出した状態になっている。図1に示す着座部20の状態は、例えば、これから浴槽10に入る入浴者を着座部20に座らせる際に使用される。図1の状態で入浴者を着座部20に座らせて90°回転させ(図1においては時計回り方向に回転させる)、開口部11から退く方向(浴槽10内方向)に着座部20をスライド移動させることによって、着座部20は浴槽10内に収まる(図2参照)。
図3は本発明の実施形態に係る入浴装置が備える昇降装置の構成を示す概略斜視図である。図3(a)は正面側から見た図で、図3(b)は背面側から見た図である。図4は本発明の実施形態に係る入浴装置が備える昇降装置の構成を示す概略斜視図で、カバー部材を取り除いた場合の図である。なお、図4は、昇降装置30を正面側から見た図である。また、図3及び図4には、理解を容易とするために、着座部20も示されている。
昇降装置30は、浴槽10内に配置される着座部20を浴槽10の高さ方向に沿って昇降させる装置である。昇降装置30は、大きくは、浴槽10の開口部11が設けられる第1の側壁10aに対向配置される第2の側壁10b(図1において奥側の側壁)の上面に設けられた本体部31と、第2の側壁10bの内側(内壁)に高さ方向に延びるように配置される支柱部32と、支柱部32に沿って移動する昇降部33と、を備えている(例えば図3参照)。
図4に示すように、本体部31には、浴槽10の第2の側壁10b上に固定配置されるベース310が含まれる。ベース310上には、駆動モーター311と、駆動モーター311に電力を供給するバッテリー312と、が搭載されている。また、ベース310上には、駆動モーター311の駆動によって回動される第1のリール313が搭載されている。第1のリール313には、第1のワイヤ314が巻回されており、駆動モーター311の駆動によって、第1のワイヤ314は、第1のリール313から繰り出されたり、第1のリール313に巻き取られたりする。
なお、第1のワイヤ314は、本発明の索状体の一例である。ワイヤに代えて、例えばチェーン等が用いられても構わない。また、第1のワイヤ314が繰り出されるか、巻き取られるかは、駆動モーター311の駆動方向を切り替えることによって切り替えることができる。更に、駆動モーター311に対する駆動指示は、例えばリモコンや、本体部31に設けられる操作パネル等によって行われるように構成してよい。
第1のリール313から引き出された第1のワイヤ314の先端は、第1のリール313の前方(図4を基準とした表現)に並べて配置される定滑車315によって向きを変えられ、ベース310の第1の貫通孔310aに挿通される。ベース310の第1の貫通孔310aに挿通された第1のワイヤ314の先端は、昇降部33に連結されている。
支柱32は、上部側がベース310に連結され、下部側が浴槽10の第2の側壁10bに固定されている。昇降部33は、その内部に不図示のローラーを含み、支柱32に対してローラーを押し付けながら摺動できるように設けられている。第1のリール313から第1のワイヤ314が繰り出されると、自重によって昇降部33が下降する。また、第1のリール313に第1のワイヤ314が巻き取られると、昇降部33が上昇する。
昇降部33は、着座部20が搭載される受け座21に連結されている。このために、昇降部33が上昇すると、それに伴って着座部20も上昇する。また、昇降部33が下降すると、それに伴って着座部20も下降する。
<入浴装置の使用例>
ここで、以上のように構成される入浴装置1の使用例について説明しておく。入浴に際して、図1に示すように、入浴装置1は、扉12が下げられて開口部11が開いた状態にされる。この際、開口部12より低い適当な位置まで湯が溜められているのが好ましい。
次に、着座部20が図1のように上まで上昇された状態にされ、着座部20の正面側の一部が開口部11から浴槽10外へと突出するように、着座部20が引き出される。この状態で、入浴者は、単独で、或いは、介助者の助けを得て着座部20に着座する。その後、着座部20が、入浴者の力によって、或いは、介助者の助けを得て回転及びスライドされ、入浴者は浴槽10内に体を入れる(図2参照)。この際の入浴者の正面方向は、浴槽10の長手方向に平行な一方向き(図1において給湯部13が正面となる向き)になる。
その後、扉12が上げられて開口部11が閉じられ、昇降装置30によって、着座部20が下降されて入浴者は湯に浸かることができる。なお、この際、湯が適宜増量されてよい。また、着座部20の高さ位置は、昇降装置30によって適宜調整されてよい。また、本実施形態においては、着座部20の昇降とともに昇降する手すり部40が設けられているために、入浴者は、自身の姿勢を安定させるために、適宜、手すり部40を持つことができる。
入浴後は、開口部11から湯がこぼれないように湯が排水口10dを介して適宜排出され、扉12が下げられる(開口部11が開かれる)。そして、昇降装置30によって着座部20が上昇され、着座部20の回転及びスライドを利用して、入浴者は浴槽10外に出る。この際、適宜、介助者によって入浴者の動作が手助けされてよい。
<衝突防止装置>
入浴装置1が備える昇降装置30は、第1のワイヤ314を利用して着座部20を昇降させる構成になっている。このような構成では、第1のワイヤ314が切断した場合に、着座部20が急落下し、浴槽10の底壁10cに衝突し、着座部20に着座した入浴者が怪我をする可能性がある。そこで入浴装置1では第1のワイヤ314が切断した場合における入浴者の怪我を防ぐ衝突防止装置が設けられる。以下、本実施形態の衝突防止装置について説明する。
図5は、本実施形態に係る入浴装置1が備える衝突防止装置の構成について説明するための図である。図5に示すように、衝突防止装置60を構成する部品は、主に、昇降装置30の本体部31内に設けられている。衝突防止装置60は、ベース310上に配置される定滑車315に並列配置される第2のリール51を有する。なお、第2のリール51と定滑車315とは、第1のリール313から定滑車315へと第1のワイヤ314が延びる方向に略垂直な方向に並んでいる。
第2のリール51には、第2のワイヤ52が配される。第2のワイヤ52の一端は着座部20に連結され、他端は第2のリール51によって90度向きを変えられた上で、ワイヤ巻き取りドラム53に連結される。第2のリール51とワイヤ巻き取りドラム53とは支持部材54上に固定されて略同じ高さに配される。
第2のリール51の上端には第2のリール51に対して回動可能に軸支された板部材55(移動手段)の一端が連結される。板部材55の他端には第3のワイヤ56が配され、第3のワイヤ56は衝突防止手段60に連結される。板部材55の略中央部には一端が板部材55に連結され、他端が支持部材54に連結されるバネ部材57が設けられる。バネ部材57は板部材55を支持部材54に引き寄せる方向への弾性力を有する。
また、板部材55においてバネ部材57と他端(第3のワイヤ56が連結される端部)との間には中心軸が板部材55に軸支されて板部材55に対して回動可能な回転ドラム58が配される。回転ドラム58は第2のリール51とワイヤ巻き取りドラム53との間を通る第2のワイヤ52上に置かれ、バネ部材57の弾性力によって第2のワイヤ52に対して上方から下方に押し付けられる。
衝突防止手段60は、さらに、エアボンベ(気体供給手段)61、エアバッグ(袋体)62、気体流通路63、バルブ(閉止部材)64を備える。エアボンベ61にはエアバッグ62に注入される気体が高圧に充填されている。充填される気体としては特に限られるものではなく、窒素ガス、アルゴンガス、炭酸ガスなどの不活性ガスが好適に使用可能であるが、コスト削減のために空気を用いることとしてもよい。
エアバッグ62はエアボンベ61内の気体が注入されていない状態では図5(a)に示すように扁平な態様であるが、エアボンベ61内の気体が注入されると図5(b)に示すように、膨張する袋体である。エアバッグ62の材料としては気体が注入された場合に変質することなく、しかも気体が注入された際に瞬時に膨張可能な素材であれば特に限られるものではなく、ナイロン、クロロプレンゴム、シリコンゴム等が例示される。
気体流通路63はエアボンベ61からエアバッグ62に注入される気体が流通する通路であり、エアボンベ61とエアバッグ62を接続する。通常時(第1のワイヤ314が切断されていない状態)において、第2のリール51及びワイヤ巻き取りドラム53間における第2のワイヤ52のテンション力はバネ部材57の弾性力に比べて弱くなるように設定される。これにより板部材55の他端(図5の右端部)は板部材55の一端(図5の左端部)に比べて、支持部材54に対して低い位置に位置している。当該位置は板部材55の他端に連結された第3のワイヤ56にはバルブ64が連結されており、通常時において気体流通路63はバルブ64によって閉止され、エアボンベ61からエアバッグ62に気体が注入されないように構成される。
一方、第1のワイヤ314が切断され、着座部20が下降するとそれに伴って第2のワイヤ52がワイヤ巻き取り部53から繰り出される。これにより、第2のリール51及びワイヤ巻き取りドラム53間における第2のワイヤ52のテンション力はバネ部材57の弾性力に比べて強くなり、バネ部材57の弾性力に抗して回転ドラム58を上方に移動せしめる。これにより、板部材55の他端(図5の右端部)が上方に引っ張られ、これに伴ってバルブ64が上昇する。そしてバルブ64が所定の長さ以上上昇すると、気体流通路63が開放され、エアボンベ61からエアバッグ62に、気体が瞬時に注入される。つまり第2のリール51〜回転ドラム58までが衝突防止装置60を作動させる作動手段としての役割と果たす。
エアバッグ62は着座部20の底面に配されており(図7参照)、第1のワイヤ314が切断されて着座部20が下降中にエアバッグ62が膨張し、浴槽10の底壁10cと着座部20との間でクッション材としての役割を果たす。
なお、第2のワイヤ52及び第3のワイヤ56は、ワイヤに限らず、チェーン等で構成されてもよい。
本実施形態では第1のワイヤ314とは別に、第2のワイヤ52を備える構成とし、第1のワイヤ314の切断時に第2のワイヤ52が着座部20に引っ張られるのと連動して、バルブ64を気体流通路63から外すことによりエアバッグ62に気体を注入することとしたがこれに限られるものではない。例えば図6に示すように、第2のワイヤ52を備えない構成であってもよい。
図6において第1のリール313には、第1のワイヤ314が配される。第1のワイヤ314の一端は着座部20に連結され、他端は第1のリール313によって90度向きを変えられた上で、ワイヤ巻き取りドラム316に連結される。第1のリール313とワイヤ巻き取りドラム316とは支持部材54上に固定されて略同じ高さに配される。
第1のリール313の上端には第1のリール313に対して回動可能に軸支された板部材55(移動手段)の連結される。板部材55の一端には係止ドラム55aが配され、他端には中心軸が板部材55に軸支されて板部材55に対して回動可能な回転ドラム58が配される。板部材55において第1のリール313との軸支位置から回転ドラム58の間には一端が板部材55に連結され、他端が支持部材54に連結されるバネ部材57が設けられる。バネ部材57は板部材55を支持部材54に引き寄せる方向への弾性力を有する。
回転ドラム58は第1のリール313とワイヤ巻き取りドラム316との間を通る第1のワイヤ314上に置かれ、バネ部材57の弾性力によって第1のワイヤ314に対して上方から下方に押し付けられる。
バルブ64にはピストン59が取り付けられる。通常時(第1のワイヤ314が切断されていない状態、図6(a)参照)において、第1のリール313及びワイヤ巻き取りドラム316間における第1のワイヤ314のテンション力はバネ部材57の弾性力を弱めるように設定され、具体的には回転ドラム58とピストン59とが所定の間隙を有して対向する(すなわち非接触状態となる)ように設定される。回転ドラム58とピストン59とが非接触状態においては、気体流通路63はバルブ64によって閉止され、エアボンベ61からエアバッグ62に気体が注入されないように構成される。
一方、第1のワイヤ314が切断され(図6(b)参照)、着座部20が下降すると第1のリール313及びワイヤ巻き取りドラム316間における第1のワイヤ314のテンション力が極めて小さくなり、バネ部材57の弾性力によって回転ドラム58が下方に移動せしめられ、回転ドラム58がピストン59を上方から下方に押圧するように接触する。これによりピストン59が下降すると共にバルブ64が下降し、バルブ64が所定の長さ以上下降すると、気体流通路63が開放され、エアボンベ61からエアバッグ62に、気体が瞬時に注入される。つまり第1のリール313、第1のワイヤ314、ワイヤ巻き取りドラム316、支持部材54、板部材55、バネ部材57、回転ドラム58、ピストン59が衝突防止装置60を作動させる作動手段としての役割と果たす。
ところで、第1のワイヤ314のテンション力が弱まるとエアバッグ62に気体が注入されることとすると、着座部20が下限位置に到達して第1のワイヤ314のテンション力が低下しても、エアバッグ62に気体が注入されることになる。そこで本例では支持部材55の一端(図6の左端部)に係止ドラム55aを設けると共に、昇降部33の上部に係止部33aを設け、昇降部33が下限位置に到達する前に係止部33aと係止ドラム55aが係止することで通常時において第1のワイヤ314のテンション力が低下することが防がれる。
本実施形態によれば、第1のワイヤの切断による着座部(昇降部)の下降と連動して、着座部の底面に配されたエアバッグに気体が注入されて膨張し、着座部と浴槽の底壁の間に介在して、両者が直接衝突することが防がれる。従って、入浴者が着座部と浴槽との間に足を挟まれたり、衝突の衝撃で負傷したりすることが防がれ、高い安全性が確保できる
<第2実施形態>
第1実施形態においてエアバッグ62は、バルブ64が第2のワイヤ52に引き上げられることで気体流通路63が開放されて気体が注入されることとしたがこれに限られるものではなく、バルブ64は電気的に開閉が制御されるものであってもよい。図8は本実施形態に係る入浴装置が備える衝突防止装置の構成を示すブロック図である。図9は本実施形態に係る入浴装置が備える衝突防止装置の構成について説明するための図である。
衝突防止手段70は衝突防止手段70全体を制御する制御部71、着座部20の落下を検知する検知部(落下検知手段)72、及び、制御部71に制御されて後述する気体流通路76を開閉可能な電磁弁73を備える。
また、衝突防止手段70は、エアボンベ(気体供給手段)74、エアバッグ(袋体)75、気体流通路76を備える。各構成は夫々第1実施形態のエアボンベ(気体供給手段)61、エアバッグ(袋体)62、気体流通路63と同様である。
検知部72は着座部20の落下を検知するセンサであり、例えば、着座部20の下降速度を検知する。制御部71は検知部72により検知された着座部20の下降速度に基づいて、着座部20が下降している際に、通常制御(すなわち第1のワイヤ314が切断されていない状態)による下降か、第1のワイヤ314の切断による落下かを判定する。通常制御による下降は入浴者の安全のため比較的低速な設定速度(数段階の設定速度を有していてもよい)にて下降するように制御されており、着座部20がその設定速度(数段階の設定速度を有する場合には最速の設定速度)を超える速度で下降している場合には、第1のワイヤ314の切断による落下であると特定する。
制御部71は着座部20の下降が、第1のワイヤ314の切断による落下であると特定した際に、電磁弁73を開状態に制御する。これにより、気体流通路76が開放され、エアボンベ74からエアバッグ75に、気体が瞬時に注入される。
エアバッグ75は第1実施形態と同様に着座部20の底面に配されており(図7参照)、第1のワイヤ314が切断されて着座部20が下降中にエアバッグ75が膨張し、浴槽10の底壁10cと着座部20との間でクッション材としての役割を果たす。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
<第3実施形態>
第1実施形態及び第2実施形態ではエアボンベ及びエアバッグを備える衝突防止手段を用いて着座部と浴槽の底壁との直接的な衝突を防ぐこととしたが、衝突防止手段としてはこれに限られるものではない。本実施形態ではエアシリンダーを備える衝突防止手段を用いて着座部と浴槽の底壁との直接的な衝突を防ぐ構成とする。
入浴装置1の構成は第1実施形態と概ね同様であるが、本実施形態においては昇降装置30が備える支柱部32がエアシリンダー(伸縮手段)により構成される(以下、支柱部32が備えるエアシリンダーをエアシリンダー83と称する)。図10は本実施形態に係る入浴装置が備える衝突防止装置の構成を示すブロック図である。図11、図12は本実施形態に係る入浴装置が備える昇降装置の構成を示す第1、第2の正面図であり、具体的には支柱部としてエアシリンダーを配した昇降装置の構成を示す第1、第2の正面図である。図13、図14は本実施形態に係る入浴装置が備える衝突防止装置の構成について説明するための第1、第2の図である。なお、図11は着座部20が下降位置にある状態を示し、図12は着座部20が上昇位置にある状態を示している。また、図13及び図14か夫々図11及び図12のエアシリンダーの形態に対応する。
本実施形態において衝突防止手段80は衝突防止手段80全体を制御する制御部81、着座部20の落下を検知する検知部82、エアシリンダー83、及び、制御部81に制御されてエアシリンダー83に対する気体の出入を許可又は禁止する電磁弁84を備える。制御部80、検知部82、電磁弁84は夫々第2実施形態の制御部71、検知部72、電磁弁73と同様である。
エアシリンダー83はシリンダーチューブ(中空室)83aと、シリンダーチューブ83a内を上下に往復移動するピストン83bと、ピストン83bに固定されたピストンロッド83cを備え、シリンダーチューブ83aは上端及び下端が夫々板部材で閉塞され、上板にはピストンロッド83cが貫通する貫通孔が設けられ、底板にはピストンチューブ83a内に気体を注入し、或いは気体を排出するための気体流通口(不図示)が設けられる。
本実施形態においてピストン83bは着座部20に連結されており、着座部20の上下動に伴ってピストン83bも上下動するように構成される。具体的には、着座部20が図11に示す位置(下降位置)から図12に示す位置(上昇位置)に向かって移動する場合には、気体流通口を介して気体がシリンダーチューブ83aに注入され、ピストン83bが下方から上方に押されることで、ピストン83bはシリンダーチューブ83a内を上方に移動可能となる。
一方、着座部20が上昇位置から下降位置に向かって移動する場合には、気体流通口を介して気体がシリンダーチューブ83aから排出され、ピストン83bを上方に押す力が弱まるので、ピストン83bはシリンダーチューブ83a内を下方に移動可能となる。
当該構成において制御部81は着座部20の下降が、第1のワイヤ314の切断による落下であると特定した際に、電磁弁84を閉状態に制御する。これにより、気体流通口を介してピストンチューブ83a内から気体が排出されなくなり、ピストン83bの下方への移動が禁止される。これに伴って、着座部20の落下が止められる。
本実施形態によれば、第1のワイヤの切断による着座部(昇降部)の下降と連動して、エアシリンダーが着座部の落下を防ぎ、着座部と浴槽の底壁の間に介在して、両者が直接衝突することが防がれる。従って、入浴者が着座部と浴槽との間に足を挟まれたり、衝突の衝撃で負傷したりすることが防がれ、高い安全性が確保できる。
本発明は、要介助者を入浴させるのに好適な入浴装置に利用できる。
1 入浴装置
10 浴槽
20 着座部
30 昇降装置
50 衝突防止装置
51 第2のリール
52 第2のワイヤ
53 ワイヤ巻き取りドラム
54 支持部材
55 板部材
56 第3のワイヤ
57 バネ部材
58 回転ドラム
60、70、80 衝突防止手段
61、74 エアボンベ
62、75 エアバッグ
63、76 気体流通路
64 バルブ
71、81 制御部
72、82 検知部
73、84 電磁弁
83 エアシリンダー
314 第1のワイヤ

Claims (5)

  1. 着座部と、
    索状体を用いて前記着座部を浴槽内で昇降させる昇降機構と、
    前記索状体の切断時における前記着座部と前記浴槽の底壁との衝突を防止する衝突防止手段と、
    前記衝突防止手段を作動する作動手段と、
    を備える入浴装置。
  2. 前記衝突防止手段は袋体と、気体流通路を介して前記袋体に気体を供給する気体供給手段とを備え、前記作動手段は前記着座部の落下時に前記気体供給手段から前記袋体に気体を供給させる請求項1に記載の入浴装置。
  3. 前記衝突防止手段はさらに前記気体流通路内において前記気体流通路を開放可能に移動する閉止部材を備え、前記作動手段は前記索状体の切断に伴って前記閉止部材を移動させる移動手段を備え、前記着座部の落下時に前記移動手段が前記閉止部材を前記気体流通路から移動させることで前記気体流通路を開放し、前記気体供給手段から前記袋体に気体が供給される請求項2に記載の入浴装置。
  4. 前記衝突防止手段はさらに前記気体流通路を開閉可能に設けられる開閉部材と、前記着座部の落下を検知する落下検知手段と、を備え、前記作動手段は前記落下検出手段による前記着座部の落下検出時に前記開閉部材を閉状態から開状態とすることで、前記気体供給手段から前記袋体に気体が供給される請求項2に記載の入浴装置。
  5. 前記衝突防止手段は前記着座部の落下を検知する落下検知手段と、前記着座部の昇降方向に伸縮可能な伸縮手段と、を備え、前記伸縮手段は中空室を有して前記中空室に気体が出入されることで前記着座部の昇降に伴って前記着座部の昇降方向に伸縮可能に構成されており、前記伸縮手段は前記落下検出手段による前記着座部の落下検出時に前記中空室に対する気体の出入が禁止される請求項1に記載の入浴装置。
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