JP2015197667A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の発光素子を用いる画像形成装置で、画像形成の開始指示を待たずに光ビームの検出信号に基づく回転多面鏡の回転制御を行うことで、検出信号の時間間隔の測定の実行タイミングを早める技術を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、フライングスタート機能により画像形成(印刷)の準備動作を開始すると、ポリゴンミラー204の回転を開始して、速度センサ420から出力されるFG信号の周期に基づく回転制御(FG制御)を行う。FG制御によりポリゴンミラー204の回転速度が目標速度に達すると、画像形成装置は、印刷開始指示を待たずに、FG制御から、BDセンサ204から出力されるBD信号の周期に基づく回転制御(BD制御)に、ポリゴンミラー204の回転制御を切り替えて、BD制御の実行中にBD間隔測定を実行する。
【選択図】図10

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
従来、光源から出射された光ビームを回転多面鏡によって偏向するとともに、偏向した光ビームによって感光体を走査することで、感光体上に静電潜像を形成する画像形成装置が知られている。このような画像形成装置は、回転多面鏡によって偏向された光ビームを検出するための光学センサ(ビーム検出(BD)センサ)を備えており、当該光学センサは、光ビームを検出すると同期信号を生成する。画像形成装置は、光学センサによって生成される同期信号を基準として定めたタイミングに、光源から光ビームを出射させることで、光ビームが感光体上を走査する方向(主走査方向)における静電潜像(画像)の書き出し位置を一定とする。
また、画像形成速度の高速化及び画像の高解像度化を実現するために、感光体上でそれぞれ異なるラインを並列に走査する複数の光ビームを出射する複数の発光素子を光源として備える、マルチビーム方式の画像形成装置が知られている。このようなマルチビーム方式の画像形成装置では、複数の光ビームで複数のラインを並列に走査することで画像形成速度の高速化を実現するとともに、副走査方向におけるライン間の間隔を調整することによって、画像の高解像度化を実現する。
特許文献1には、複数の発光素子を光源として備え、当該複数の発光素子が配置された平面内で光源を回転調整することで、副走査方向の解像度を調整可能な画像形成装置が開示されている。このような解像度の調整は、画像形成装置の組立工程において行われる。特許文献1には、組立工程における光源の取り付け誤差によって生じる、主走査方向の静電潜像の書き出し位置のずれを抑えるための技術が開示されている。具体的には、画像形成装置は、第1の発光素子及び第2の発光素子のそれぞれから出射される光ビームをBDセンサで検出して、複数のBD信号を生成する。更に、画像形成装置は、生成した複数のBD信号の生成タイミング差に基づいて、第1の発光素子の光ビームの出射タイミングに対する、第2の発光素子の光ビームの相対的な出射タイミングを設定する。これにより、組立工程における光源の取り付け誤差を補償して、発光素子間の静電潜像の書き出し位置のずれを抑えている。
また、画像形成装置では、画像形成(印刷)の開始が指示されてから、画像が印刷された記録紙が排紙されるまでの時間(FCOT:First Copy Output Time)をできる限り短縮し、少しでも早くプリント出力を得るための技術が知られている。特許文献2には、印刷開始が指示される前に、ポリゴンミラー(回転多面鏡)を回転させる駆動モータを起動しておくことで、FCOTを短縮する機能(フライングスタート機能)を有する画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は、例えばコピー用の原稿がセットされると、発光素子(レーザダイオード(LD))を点灯させずに駆動モータを起動して、駆動モータに設けられたホール素子から出力される信号に基づいて駆動モータの回転速度を制御する。その後に印刷開始指示が行われると、画像形成装置は、より高精度に駆動モータの回転速度を制御するために、LDを点灯させて、BDセンサから出力されるBD信号に基づいて駆動モータの回転速度を制御する。このように、必要に応じてBD信号に基づく駆動モータの回転制御を行うことで、FCOTの短縮とLDの寿命を延ばすことを実現している。
特開2008−89695号公報 特開2009−297917号公報
しかし、特許文献2に記載の画像形成装置にマルチビーム方式を適用し、上述のように、BDセンサによって生成されるBD信号の生成タイミング差(時間間隔)の測定を行い、各発光素子のレーザ出射タイミングを制御する場合、以下のような課題がある。具体的には、BD信号の時間間隔の測定(BD間隔測定)における測定精度の劣化を防ぐには、印刷開始指示に応じて発光素子を点灯させ、BD信号に基づく回転制御によりポリゴンミラーの回転速度が一定速度で安定した後に当該測定を実行する必要がある。しかしこの場合、印刷開始指示が行われてからポリゴンミラーの回転速度が安定するまでにある程度の時間を要する。更に、ポリゴンミラーの回転速度が安定してから、BD間隔測定が終了するまでには更に時間を要する。したがって、BD間隔測定を実行する場合、印刷開始指示が行われてから実際に記録紙への画像の印刷が完了するまでの時間(即ち、FCOT)が長くなってしまう課題がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものである。本発明は、複数の発光素子を用いる画像形成装置で、画像形成の開始指示を待たずに光ビームの検出信号に基づく回転多面鏡の回転制御を行うことで、検出信号の時間間隔の測定の実行タイミングを早める技術を提供することを目的としている。
本発明は、例えば、画像形成装置として実現できる。本発明の一態様の係る画像形成装置は、感光体を露光するための光ビームをそれぞれ出射する複数の発光素子を備える光源と、前記複数の発光素子から出射された複数の光ビームが感光体を走査するよう、当該複数の光ビームを偏向する回転多面鏡と、前記回転多面鏡を回転させる駆動モータと、前記回転多面鏡によって偏向された光ビームの走査路上に設けられ、前記回転多面鏡によって偏向された光ビームが入射することによって当該光ビームを検出したことを示す検出信号を出力する光学センサと、前記駆動モータに設けられ、前記駆動モータの回転速度に応じた周期の信号を出力する回転検知センサと、前記回転検知センサから出力される信号の周期に基づいて前記駆動モータの回転速度を制御する第1の回転制御、及び光ビームを受光することによって前記光学センサから出力される検出信号の周期に基づいて前記駆動モータの回転速度を制御する第2の回転制御のいずれかによって、前記回転多面鏡の回転速度を制御する回転制御手段であって、前記駆動モータの回転速度が目標速度に達するまでは前記第1の回転制御を行い、前記駆動モータの回転速度が前記目標速度に達すると、前記第1の回転制御から前記第2の回転制御に切り替える、前記回転制御手段と、前記回転制御手段が前記第2の回転制御を実行中に、前記複数の発光素子のうちの第1及び第2の発光素子のそれぞれからの光ビームが順に前記光学センサに入射するよう前記光源を制御し、前記光学センサから順に出力される第1及び第2の検出信号の時間間隔を測定する測定手段と、前記測定手段による前記時間間隔の測定の終了後に画像形成が開始されると、前記測定手段によって測定された前記時間間隔に基づいて、前記複数の発光素子のそれぞれの、画像データに基づく光ビームの相対的な出射タイミングを制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の発光素子を用いる画像形成装置で、画像形成の開始指示を待たずに光ビームの検出信号に基づく回転多面鏡の回転制御を行うことで、検出信号の時間間隔の測定(BD間隔測定)の実行タイミングを早める技術を提供できる。これにより、BD間隔測定の実行に起因してFCOTが長くなることを避けることが可能である。
画像形成装置の概略的な構成例を示す断面図。 光走査部の概略的な構成例を示す図。 光源の概略的な構成例と、光源から出射されたレーザ光による感光ドラム及びBDセンサ上の走査位置の一例とを示す図。 画像形成装置の制御構成例を示すブロック図。 スキャナユニット制御部の構成例を示すブロック図。 光源から出射されたレーザ光による感光ドラム上の走査位置の変化の一例を示す図。 BD間隔測定時及び画像形成時の、レーザ光の1走査期間における各発光素子の動作タイミングとBDセンサによるBD信号の生成タイミングとを示すタイミングチャート。 BD間隔測定とCLK信号との関係を示す図。 ポリゴンミラーの回転制御のタイミングとBD間隔測定の実行タイミングとの関係の一例を示すタイミングチャート(比較例)。 ポリゴンミラーの回転制御のタイミングとBD間隔測定の実行タイミングとの関係の一例を示すタイミングチャート。 画像形成処理の実行手順を示すフローチャート。 S104における印刷準備(モード1)の実行手順を示すフローチャート。 S102における印刷準備(モード2)の実行手順を示すフローチャート。 サーミスタの測定温度と、BD制御に切り替えるまでのFG制御の実行時間(所定時間)との関係の一例を示す図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
以下では、本発明の実施形態として、複数色のトナー(現像剤)を用いてマルチカラー(フルカラー)画像を形成する画像形成装置に本発明を適用した場合を例に説明する。ただし、本発明は、単色(例えばブラック色)のトナーのみを用いてモノカラー画像を形成する画像形成装置に対しても適用可能である。
<カラー複合機のハードウェア構成>
まず、図1を参照して、一実施形態に係るカラー複合機の構成について説明する。カラー複合機は、図1に示すように、画像読取装置150と画像形成装置100とで構成される。
画像読取装置150は、原稿152の画像を、照明ランプ153、ミラー群154A、154B及び154C、並びにレンズ155を介してカラーセンサー156に結像する。これにより、画像読取装置150は、例えば、ブルー(B)色、グリーン(G)色、レッド(R)色の色分解光ごとに原稿の画像を読み取って、当該画像を電気的な画像信号に変換し、画像形成装置100側の中央画像処理部130に送信する。
中央画像処理部130は、画像読取装置150で得られた画像信号に含まれるR,G,Bの各色成分の強度レベルに基づいて色変換処理を実行する。これにより、イエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色、及びブラック(K)色の色成分から成る画像データが得られる。中央画像処理部130は、画像読取装置150以外にも、カラー複合機が備える外部インタフェース(I/F)413(図4)を介して、電話回線、LAN等のネットワーク上の外部装置から、外部入力データを受信できる。その場合、外部装置から受信したデータがPDL(Page Description Language)形式であれば、中央画像処理部130は、受信した外部入力データをPDL処理部412(図4)によって画像情報に展開することで、画像データを得ることが可能である。
画像形成装置100は、Y色、M色、C色、及びK色のトナーをそれぞれ用いて画像(トナー像)を形成する4つの画像形成部を備えている。各色に対応する画像形成部は、感光ドラム(感光体)102Y、102M、102C、102Kをそれぞれ備えている。感光ドラム102Y、102M、102C、102Kの周りには、帯電部103Y、103M、103C、103K、光走査部(光走査装置)104Y、104M、104C、104K、及び現像部105Y、105M、105C、105Kがそれぞれ配置されている。なお、感光ドラム102Y、102M、102C、102Kの周りには、更に、ドラムクリーニング部(図示せず)がそれぞれ配置されている。
感光ドラム102Y、102M、102C、102Kの下方には、無端ベルト状の中間転写ベルト(中間転写体)107が配置されている。中間転写ベルト107は、駆動ローラ108と、従動ローラ109及び110とに掛け渡されている。画像形成中には、駆動ローラ108の回転に伴って、中間転写ベルト107の周面は、図1に示す矢印の方向へ移動する。中間転写ベルト107を介して感光ドラム102Y、102M、102C、102Kに対向する位置には、一次転写バイアスブレード111Y、111M、111C、111Kが配置されている。画像形成装置100は、中間転写ベルト107上に形成されたトナー像を記録紙(記録媒体)上に転写するための二次転写バイアスローラ112と、記録紙上に転写されたトナー像を当該記録紙に定着させるための定着部113とを更に備えている。
次に、上述の構成を有する画像形成装置100における、帯電プロセスから現像プロセスまでの画像形成プロセスについて説明する。なお、各色に対応する画像形成部のそれぞれで実行される画像形成プロセスは同様である。このため、以下では、Y色に対応する画像形成部における画像形成プロセスを例にして説明し、M色、C色及びK色に対応する画像形成部における画像形成プロセスについては説明を省略する。
まず、Y色に対応する画像形成部の帯電部103Yが、回転駆動される感光ドラム102Yの表面を帯電させる。光走査部104Yは、複数のレーザ光(光ビーム)を出射して、帯電した感光ドラム102Yの表面を当該複数のレーザ光で走査することで、感光ドラム102Yの表面を露光する。これにより、回転する感光ドラム102Y上に静電潜像が形成される。感光ドラム102Y上に形成された静電潜像は、現像部105Yによって、Y色のトナーで現像される。その結果、感光ドラム102Y上にY色のトナー像が形成される。また、M色、C色及びK色に対応する画像形成部では、それぞれ、Y色に対応する画像形成部と同様のプロセスで、感光ドラム102M、102C、102K上にM色、C色、K色のトナー像がそれぞれ形成される。
以下、転写プロセス以降の画像形成プロセスについて説明する。転写プロセスでは、まず、一次転写バイアスブレード111Y、111M、111C、111Kが中間転写ベルト107に転写バイアスをそれぞれ印加する。これにより、感光ドラム102Y、102M、102C、102K上に形成された4色(Y色、M色、C色、K色)のトナー像が、それぞれ中間転写ベルト107に重ね合わせて転写される。
中間転写ベルト107上に重ね合わせて形成された、4色のトナーから成るトナー像は、中間転写ベルト107の周面の移動に伴って、二次転写バイアスローラ112と中間転写ベルト107との間の二次転写ニップ部へ搬送される。中間転写ベルト107上に形成されたトナー像が二次転写ニップ部に搬送されるタイミングに合わせて、給紙カセット718から記録紙が二次転写ニップ部へ搬送される。二次転写ニップ部では、中間転写ベルト107上に形成されているトナー像が、二次転写バイアスローラ112によって印加される転写バイアスの作用によって、記録紙上に転写される(二次転写)。
その後、記録紙上に形成されたトナー像は、定着部113で加熱されることで記録紙に定着する。このようにしてマルチカラー(フルカラー)画像が形成された記録紙は、排紙部725へ排紙される。
なお、中間転写ベルト107へのトナー像の転写が終了した後、感光ドラム102Y、102M、102C、102Kに残留するトナーが、上述のドラムクリーニング部(図示せず)によってそれぞれ除去される。このようにして一連の画像形成プロセスが終了すると、次の記録紙に対する画像形成プロセスが続けて開始される。
<光走査部のハードウェア構成>
次に、図2及び図3を参照して、光走査部104Y、104M、104C、104Kの構成を説明する。なお、光走査部104Y、104M、104C、104K(Y色、M色、C色、K色に対応する画像形成部)の構成は同一であるため、以下では、添え字Y、M、C、Kを省略した表記を行う場合がある。例えば、感光ドラム102と表記した場合、感光ドラム102Y、102M、102C、102Kのそれぞれを表し、光走査部104と表記した場合、光走査部104Y、104M、104C、104Kのそれぞれを表すものとする。
図2は、光走査部104の構成を示す図である。光走査部104は、レーザドライバ200と、レーザ光源201と、各種の光学部材202〜206(コリメータレンズ202、シリンドリカルレンズ203、ポリゴンミラー(回転多面鏡)204、fθレンズ205及び206)とを備える。レーザドライバ200は、レーザ光源201に供給する駆動電流によってレーザ光源201の駆動を制御する。レーザ光源(以下、単に「光源」と称する。)201は、駆動電流に応じた光量のレーザ光(光ビーム)を発生させて出力(出射)する。コリメータレンズ202は、光源201から出射されたレーザ光を、平行光に整形する。シリンドリカルレンズ203は、コリメータレンズ202を通過したレーザ光を、副走査方向(感光ドラム102の回転方向に対応する方向)へ集光する。
シリンドリカルレンズ203を通過したレーザ光は、ポリゴンミラー204が備える複数の反射面のうちのいずれかの反射面に入射する。ポリゴンミラー204は、入射したレーザ光が連続的な角度で偏向されるように、図2に示す矢印の方向に回転しながら各反射面でレーザ光を反射させる。ポリゴンミラー204によって偏向されたレーザ光は、fθレンズ205、206に順に入射する。fθレンズ(走査レンズ)205、206を通過することで、レーザ光は、感光ドラム102の表面を等速で走査する走査光となる。
光走査部104は、fθレンズ205を通過したレーザ光の走査路における、当該レーザ光の走査開始側の位置に、反射ミラー(同期検知用ミラー)208を備える。反射ミラー208には、fθレンズの端部を通過したレーザ光が入射する。光走査部104は、更に、反射ミラー208からのレーザ光の反射方向に、レーザ光を検知するための光学センサとして、ビーム検出(BD)センサ207を備える。このように、BDセンサ207は、ポリゴンミラー204によって偏向されたレーザ光の走査路上に配置されている。即ち、BDセンサ207は、光源201から出射される複数のレーザ光が感光ドラム102の表面を走査する際の走査路上に設けられている。
BDセンサ207は、ポリゴンミラー204によって偏向されたレーザ光が入射すると、レーザ光を検出したことを示す検出信号(BD信号)を、(水平)同期信号として出力する。BDセンサ207から出力されたBD信号は、スキャナユニット制御部210へ入力される。スキャナユニット制御部210は、後述するように、BDセンサ207から出力されるBD信号を基準として、画像データに基づく各発光素子(LD1〜LDN)の点灯タイミングを制御する。
次に、図3を参照して、光源201の構成と、光源201から出射されたレーザ光による感光ドラム102及びBDセンサ207上の走査位置とについて説明する。
まず、図3(a)は、光源201の拡大図であり、図3(b)は、光源201から出射されたレーザ光による感光ドラム102上の走査位置を示す図である。光源201は、それぞれがレーザ光を出射(出力)するN個の発光素子(LD1〜LDN)を備える。光源201のn番目(nは1〜Nの整数)の発光素子n(LDn)は、レーザ光Lnを出射する。図3(a)のX軸方向は、ポリゴンミラー204によって偏向された各レーザ光が感光ドラム102上を走査する方向(主走査方向)に対応する方向である。また、Y軸方向は、主走査方向に直交する方向であり、感光ドラム102の回転方向(副走査方向)に対応する方向である。
図3(b)に示すように、発光素子1〜Nからそれぞれ出射されたレーザ光L1〜LNは、感光ドラム102上で、副走査方向においてそれぞれ異なる位置S1〜SNに、スポット状に結像する。これにより、レーザ光L1〜LNは、感光ドラム102上で、副走査方向において隣接する複数の主走査ラインを並列に走査する。また、発光素子1〜Nが、光源201内で図3(a)に示すようにアレイ状に配置されていることに起因して、レーザ光L1〜LNは、図3(b)に示すように、感光ドラム102上で、主走査方向においてもそれぞれ異なる位置に結像する。なお、図3(a)では、N個の発光素子(LD1〜LDN)は、光源201において直線状に(1次元に)一列に配置されているが、2次元に配置されていてもよい。
図3(a)に示すD1は、X軸方向における、発光素子1(LD1)と発光素子N(LDN)との間隔(距離)を表す。本実施形態では、発光素子1及びNは、光源201において直線状に一列に配置された複数の発光素子のうち、両端に配置された発光素子である。発光素子Nは、X軸方向において発光素子1から最も離れている。このため、図3(b)に示すように、感光ドラム102上で、複数のレーザ光のうち、レーザ光LNの結像位置SNは、レーザ光L1の結像位置S1から、主走査方向において最も離れた位置となる。
図3(a)に示すD2は、Y軸方向における、発光素子1(LD1)と発光素子N(LDN)との間隔(距離)を表す。複数の発光素子のうち、発光素子Nは、Y軸方向において発光素子1から最も離れている。このため、図3(b)に示すように、感光ドラム102上で、複数のレーザ光のうち、レーザ光LNの結像位置SNは、レーザ光L1の結像位置S1から、副走査方向において最も離れた位置となる。
Y軸方向(副走査方向)の発光素子間隔Ps=D2/N−1は、画像形成装置100が形成する画像の解像度に対応する間隔である。Psは、感光ドラム102上で副走査方向に隣接する結像位置Snの間隔が、所定の解像度に対応する間隔となるよう、画像形成装置100(カラー複合機)の組立工程において光源201を回転調整することによって設定される値である。光源201は、図3(a)に示すように、X軸及びY軸を含む平面(XY平面)内で矢印方向に回転調整される。光源201を回転させると、Y軸方向における発光素子の間隔が変化するとともに、X軸方向における発光素子の間隔も変化する。X軸方向(主走査方向)の発光素子間隔Pm=D1/N−1は、Y軸方向の発光素子間隔Psに依存して一意に定まる値である。
BDセンサ207によってBD信号が生成及び出力されたタイミングを基準とした、各発光素子(LDn)からレーザ光を出射させるタイミングは、発光素子ごとに、組立工程において所定の治具を用いて設定される。設定された発光素子ごとのタイミングは、画像形成装置100(カラー複合機)の工場出荷時に、初期値としてメモリ406(図5)に格納される。このようにして設定される、各発光素子(LDn)からレーザ光を出射させるタイミングの初期値には、Pmに対応した値が設定される。
次に、図3(c)は、BDセンサ207の概略的な構成と、光源201から出射されたレーザ光によるBDセンサ207上の走査位置とを示す図である。BDセンサ207は、光電変換素子が平面状に配置された受光面207aを備える。受光面207aにレーザ光が入射すると、BDセンサ207は、レーザ光を検出したことを示すBD信号を生成して出力する。光走査部104は、後述するBD間隔測定では、発光素子1及びN(LD1及びLDN)から出射されたレーザ光L1及びLNをBDセンサ207に順に入射させる。これにより、光走査部104は、それぞれのレーザ光に対応する2つのBD信号を、BDセンサ207から順に出力させる。なお、本実施形態では、発光素子1及びN(LD1及びLDN)は、それぞれ第1の発光素子及び第2の発光素子の一例である。
図3(c)では、受光面207aの主走査方向の幅、及び副走査方向に対応する方向の幅を、それぞれD3及びD4として表している。本実施形態では、発光素子1及びN(LD1及びLDN)からそれぞれ出射されたレーザ光L1及びLNは、図3(c)に示すようにBDセンサ207の受光面207aを走査する。このため、レーザ光L1及びLNがいずれも受光面207aに入射可能となるよう、幅D4は、D4>D2×αを満たす値に定められている。ただし、αは、各種レンズを通過したレーザ光L1及びLNの間隔についての副走査方向の変動率である。また、発光素子1及びN(LD1及びLDN)を同時に点灯させた場合であっても、レーザ光L1及びLNが同時に受光面207aに入射しないよう、幅D3は、D3<D1×βを満たす値に定められている。ただし、βは、各種レンズを通過したレーザ光L1及びLNの間隔についての主走査方向の変動率である。
<画像形成装置の制御構成>
次に、図4を参照して、画像形成装置100の制御構成を説明する。図4に示すように、画像形成装置100は、画像形成に関連する制御構成として、中央画像処理部130、読取系画像処理部411、PDL処理部412、外部I/F413、画像メモリ414、外部メモリ415、及びスキャナユニット制御部210Y、210M、210C、210Kを備える。
中央画像処理部130は、PDL処理部412によるPDL処理等が行われた画像データを、画像メモリ414に一時的に格納する。スキャナユニット制御部210は、後述するタイミングに、中央画像処理部130に画像データを要求する。中央画像処理部130は、当該要求に応じて、画像メモリ414から画像データを読み出し、外部メモリ415等を用いて画像処理を行った後、スキャナユニット制御部210に各色に対応する画像データを送信する。
スキャナユニット制御部210には、BDセンサ207によって生成及び出力されたBD信号がそれぞれ入力される。スキャナユニット制御部210は、中央画像処理部130から受信した画像データを、光源201を制御するためのレーザ駆動パルス信号に変換する。更に、スキャナユニット制御部210は、BDセンサ207によってBD信号が生成されたタイミングを基準として、レーザ駆動パルス信号をレーザドライバ200に出力する。
<光走査部の制御構成>
次に、図5を参照して、光走査部104の制御構成を説明する。図5は、スキャナユニット制御部210の構成を示すブロック図である。スキャナユニット制御部210は、CPU401、クロック(CLK)信号生成部404、画像出力制御部405、メモリ(記憶部)406、駆動モータ制御部408、モータドライバ409、及びサーミスタ(温度センサ)410を備える。
CPU401は、メモリ406に格納された制御プログラムを実行することで、光走査部104全体を制御する。CLK信号生成部404は、所定周波数のクロック信号(CLK信号)を生成し、生成したCLK信号をCPU401に出力する。CPU401は、CLK信号生成部404から入力されるCLK信号のパルスをカウントするとともに、当該CLK信号に同期して、駆動モータ制御部408、画像出力制御部405及びレーザドライバ200に制御信号を送信する。CPU401は、当該制御信号を用いて、駆動モータ制御部408、画像出力制御部405及びレーザドライバ200を制御する。
駆動モータ制御部408は、CPU401からの指示に応じて、モータドライバ409に対して加速信号または減速信号を出力することで、ポリゴンミラー204の回転速度を制御する。駆動モータ407は、ポリゴンミラー204を回転駆動するモータである。モータドライバ409は、駆動モータ制御部408から出力される加速信号または減速信号に従って駆動モータ407の回転を加速または減速させる。
駆動モータ407は、駆動モータ自身の回転速度に比例した周波数信号を発生させる周波数発電機(FG:Frequency Generator)方式を採用した速度センサ(回転検知センサ)420を備える。速度センサ420は、ポリゴンミラー204の回転速度に応じた周期の信号(FG信号)を出力する。速度センサ420は、例えば、駆動モータ407の回転に応じた周波数の信号を出力するホール素子である。駆動モータ407は、ポリゴンミラー204の回転速度に応じた周波数(周期)のFG信号を速度センサ420によって発生させ、駆動モータ制御部408に出力する。駆動モータ制御部408は、駆動モータ407から入力されるFG信号の発生周期を測定し、測定したFG信号の発生周期が所定の目標周期に達すると、ポリゴンミラー204の回転速度が所定の目標速度に達したと判定する。このように、駆動モータ制御部408は、CPU401からの指示に応じて、フィードバック制御によりポリゴンミラー204の回転速度を制御する。CPU401も、駆動モータ407から出力されたFG信号を駆動モータ制御部408を介して受信することで、ポリゴンミラー204の回転速度を判定できる。
なお、FG信号は、モータの永久磁石を使用することによって生成される信号であり、FG信号の周期はモータ製造時の永久磁石の着磁精度の影響を受けやすい。そのため、FG信号の周期よりもBD信号の周期の方がよりポリゴンミラーの回転速度を反映させたパラメータであるといえる。以上の理由により、少なくとも静電潜像形成中は、BD信号を用いた駆動モータのフィードバック制御を実行する。
本実施形態では、CPU401(駆動モータ制御部408)は、駆動モータ407(ポリゴンミラー204)の回転速度の制御(回転制御)を行う方法として、以下の2つの方法のいずれかを選択的に用いる。第1の方法は、上述のように、速度センサ420から出力される信号(FG信号)の周期に基づいて駆動モータ407の回転速度を制御する回転制御(以下、「FG制御」とも称する。)である。第2の方法は、光ビーム(レーザ光)を受光することによってBDセンサ207がセンサから出力される検出信号(BD信号)の周期に基づいて駆動モータ407の回転速度を制御する回転制御(以下、「BD制御」とも称する。)である。BD制御には、発光素子1〜N(LD1〜LDN)のうちの1つが用いられる。なお、本実施形態のCPU401(または駆動モータ制御部408)は、回転多面鏡(ポリゴンミラー204)の回転速度を制御する回転制御手段の一例として機能する。また、FG制御及びBD制御はそれぞれ、第1の回転制御及び第2の回転制御の一例である。
BD制御を行う場合、CPU401(駆動モータ制御部408)は、特定の発光素子から出射されたレーザ光によってBDセンサ207から出力されるBD信号の周期(生成周期)を測定する。CPU401は、測定した周期が所定の目標周期に達すると、ポリゴンミラー204の回転速度が所定の目標速度に達したと判定する。BD信号は、特定の発光素子から出射されたレーザ光による感光ドラム102の1走査ごとに、BDセンサ207から出力される。BD信号がBDセンサ207から出力される周期は、ポリゴンミラー204の回転速度が速くなるほど(即ち、レーザ光の走査速度が速くなるほど)短くなる。
BDセンサ207によって生成及び出力されたBD信号は、CPU401、画像出力制御部405及びレーザドライバ200に入力される。画像出力制御部405は、画像形成時には、BDセンサ207から出力されたBD信号が入力されると、1ラインごとの画像データを中央画像処理部130に要求する。画像出力制御部405は、当該要求に応じて中央画像処理部130から取得したラインごとの画像データをレーザ駆動パルス信号に変換し、当該レーザ駆動パルス信号をレーザドライバ200に出力する。
CPU401は、画像形成時には、入力されたBD信号を基準として、画像データに基づく発光素子1〜Nからの相対的なレーザ光の出射タイミングを制御するための制御信号を画像出力制御部405に送信する。発光素子1〜Nからのレーザ光の出射タイミングは、発光素子1〜Nについて主走査方向の静電潜像(画像)の書き出し位置が一致するように制御される。画像出力制御部405は、当該制御信号に基づくタイミングに、各発光素子用の、1ラインの画像データに対応するレーザ駆動パルス信号をレーザドライバ200に転送する。
レーザドライバ200は、画像形成時には、画像出力制御部405から入力される画像形成用の画像データに基づく(即ち、画像データに応じて変調した)駆動電流を、各発光素子(LD1〜LDN)に供給する。これにより、レーザドライバ200は、駆動電流に応じた光量のレーザ光を各発光素子から出射させる。
サーミスタ410は、スキャナユニット制御部210の温度(光走査部104の内部の温度)を測定し、その測定結果をCPU401に出力する。ただし、サーミスタ410は、光源201の温度を測定するように構成されてもよい。
<光走査部の温度変化の影響>
画像形成装置100では、図3(a)に示すような光源201の構成に起因して、図6(a)に示すように、各発光素子から出射されたレーザ光が、感光ドラム102上で、主走査方向において異なる位置S1〜SNに結像する。このような画像形成装置では、各発光素子から出射されるレーザ光によって形成される静電潜像(画像)の主走査方向の書き出し位置を一定とするために、レーザ光を出射するタイミングを発光素子ごとに適切に制御する必要がある。
例えば、特定の発光素子から出射されたレーザ光に基づいて単一のBD信号を生成し、当該BD信号を基準として、発光素子ごとに予め設定された固定のタイミングにレーザ光を出射するよう、各発光素子を制御する。この制御によれば、画像形成中に、結像位置S1〜SNの相対的な位置関係が常に一定である限り、各発光素子から出射されるレーザ光によって形成される静電潜像(画像)の主走査方向の書き出し位置を一致させることが可能である。
しかし、画像形成中には、各発光素子がレーザ光を出射すると、発光素子自体の温度の上昇に伴って、各発光素子から出射されるレーザ光の波長が変化する。また、ポリゴンミラー204を回転させる際に駆動モータ407から発生する熱によって、光走査部104全体の温度が上昇し、走査レンズ205、206等の光学特性(屈折率等)が変化する。これにより、各発光素子から出射されたレーザ光の光路が変化する。このようなレーザ光の波長または光路の変化が生じると、各レーザ光の結像位置S1〜SNが、図6(a)に示す位置から例えば図6(b)に示す位置に変化する。このように、結像位置S1〜SNの相対的な位置関係が変化した場合、上述の単一のBD信号に基づくレーザ出射タイミング制御では、各発光素子から出射されるレーザ光によって形成される静電潜像の主走査方向の書き出し位置が一致させることができない。
そこで、本実施形態では、発光素子1〜Nのうちの2つの発光素子(第1及び第2の発光素子)から出射されるレーザ光によってBDセンサ207に2つのBD信号を生成させ、2つのBD信号の時間間隔(本明細書では「BD間隔」とも称する。)を測定する。このBD間隔測定を非画像形成期間に行い、当該非画像形成期間の後に画像形成を行う際に、単一のBD信号を基準として、各発光素子の、画像データに基づくレーザ光の相対的な出射タイミングを、BD間隔測定で得られる測定値に応じて制御する。BD間隔測定を行う非画像形成期間は、記録材への画像形成の開始前の期間と、複数の記録紙に画像形成を行う場合、各記録紙への画像形成後、次の記録紙への画像形成を開始する前の期間である。これにより、画像形成の実行中に発光素子等の温度変化が発生したとしても、各発光素子から出射されるレーザ光によって形成される静電潜像の主走査方向の書き出し位置が一致するよう、レーザ出射タイミングを制御できる。
<BD間隔測定とレーザ出射タイミング制御>
次に、図7及び図8を参照して、本実施形態に係る光走査部104の、BD間隔測定時及び画像形成時の動作について説明する。
CPU401は、BD間隔測定時には、2つの発光素子のそれぞれが順にレーザ光を出射し、各レーザ光が順にBDセンサ207に入射するよう、レーザドライバ200を介して光源201を制御する。即ち、BD間隔測定は、BDセンサ207から順に出力される2つのBD信号に基づいて行われる(ダブルBDモード)。一方、CPU401は、画像形成時には、特定の発光素子が出射したレーザ光がBDセンサ207に入射するよう、レーザドライバ200を介して光源201を制御する。更に、CPU401は、レーザ光が入射することによってBDセンサ207から出力される単一のBD信号を基準として、画像データに基づくレーザ光の相対的な出射タイミングを発光素子ごとに制御する(シングルBDモード)。
図7(a)及び図7(b)はそれぞれ、BD間隔測定時及び画像形成時の、レーザ光の1走査期間における各発光素子の動作タイミングとBDセンサによるBD信号の生成タイミングとを示すタイミングチャートである。なお、以下では、BD間隔測定における2つのBD信号の生成には発光素子1及びNを用いるものとし、画像形成時の単一のBD信号の生成には発光素子1を用いるものとする。
図7(a)に示すように、非画像形成期間に実行されるBD間隔測定時には、発光素子1及びN(LD1及びLDN)から出射されたレーザ光が順にBDセンサ207に入射するように、レーザドライバ200から発光素子1及びNにそれぞれ駆動信号が供給される。その結果、発光素子1からのレーザ光を受光することによってBDセンサ207が生成するBD信号と、発光素子Nからのレーザ光を受光することによってBDセンサ207が生成するBD信号とが、BDセンサ207から出力される(ダブルBDモード)。CPU401は、BDセンサ207から順に出力されるこれら2つのBD信号の生成タイミングの時間間隔の測定(BD間隔測定)を行う。
一方、図7(b)に示すように、画像形成時には、まず、発光素子1(LD1)から出射されたレーザ光がBDセンサ207に入射するように、レーザドライバ200から発光素子1に駆動信号が供給される。その結果、発光素子1からのレーザ光を受光することによってBDセンサ207が生成する単一のBD信号が、BDセンサ207から出力される(シングルBDモード)。その後、記録紙に画像を形成する際には、CPU401は、BDセンサ207から出力される当該単一のBD信号と、各発光素子に対して設定される発光開始タイミング値A1〜ANとに基づいて、発光素子1〜Nのレーザ出射タイミングを制御する。
図7(b)に示す発光開始タイミング値A1〜ANは、BDセンサ207による単一のBD信号の生成タイミングを基準とした、発光素子1〜Nのそれぞれの発光開始タイミングに相当する。即ち、A1〜ANは、BDセンサ207から出力される単一のBD信号に対する、発光素子1〜Nのそれぞれの、画像データに基づくレーザ光の出射タイミングの相対遅延時間に相当する。A1〜ANは、発光素子1〜Nからそれぞれ出射されるレーザ光によって形成される静電潜像(画像)の主走査方向の書き出し位置が一致するように設定される。
1〜ANは、各発光素子について、補正値Asnを用いて、基準タイミング値Adnを次式に示すように補正することによって得られる。
n=Adn+Asn (n=1, 2,..., N) (1)
CPU401は、A1〜ANを画像出力制御部405に設定することで、発光素子1〜Nのレーザ出射タイミングを制御する。図7(b)に示すように、画像出力制御部405は、単一のBD信号の生成タイミングを基準として、A1〜ANに従ったタイミングに、各発光素子に対応する画像データをレーザドライバ200に出力する。これにより、A1〜ANに従ったタイミングに、レーザドライバ200によって各発光素子が駆動され、感光ドラム102上で所望の主走査位置に、各ラインの静電潜像(画像)が形成される。
基準タイミング値Ad1〜AdNは、工場調整時に、特定の温度条件下で、発光素子1〜Nについて、所望の主走査位置に静電潜像が形成され、かつ、主走査方向の静電潜像の書き出し位置が複数のライン間で一致するように定められる値である。Ad1〜AdNは、メモリ406に予め格納されている。なお、工場調整時には、同じ温度条件下でBD間隔測定が行われ、その測定結果であるカウント値が基準カウント値Crとしてメモリ406に予め格納される。このように、基準タイミング値Ad1〜AdNは、基準カウント値Crに対応して予め定められている。
ここで、カウント値とは、CLK信号生成部404によって生成されるCLK信号のパルスをCPU401がカウントして得られる値に相当する。CPU401は、BD間隔測定を行う際、図8に示すように、発光素子1に対応するBD信号1が生成されたタイミングから、発光素子Nに対応するBD信号2が生成されたタイミングまでの間、CLK信号のパルスをカウントすることで、カウント値を生成する。このカウント値は、BD信号の時間間隔ΔTに対応し、BD間隔測定の測定結果として生成される。
一方、発光素子等の温度変化による結像位置S1〜SNのずれが発生すると、上述のように、主走査方向の静電潜像の書き出し位置を複数のライン間で一致させることができなくなる。このため、補正値As1〜AsNは、このような結像位置S1〜SNのずれを補償するために、次式を用いてCPU401によって生成される。
Asn=(Cs−Cr)/(N−1)×k×(n−1) (n=1, 2,..., N) (2)
ここで、nは、発光素子の番号を表す。Csは、後述するBD間隔測定1及び2における測定結果に相当する、(S127、S147で)メモリ406に保存されるカウント値である。Crは、工場調整時の測定によって得られる、BD間隔測定の基準値である。kは、2つのBD信号の時間間隔を示すカウント値を、感光ドラム102上の結像位置における走査時間間隔に変換するための変換係数である。
式(2)から明らかなように、発光素子1に対応する補正値As1は、常に0となる。このため、式(2)は、発光素子等の温度変化による結像位置S1〜SNのずれを、発光素子1に対応する結像位置S1を基準として補正するための補正値を生成する。式(1)及び図7(b)に示すように、CPU401は、算出したAs1〜AsNを、メモリ406に格納されているAd1〜AdNに加算することで、発光素子1〜Nのそれぞれに対して設定すべき発光開始タイミング値A1〜ANを算出できる。
<ポリゴンミラーの回転制御>
上述のように、本実施形態に係る画像形成装置100は、ポリゴンミラー204の回転制御として、FG制御及びBD制御を選択的に実行する。BD制御は、FG制御よりも高い精度でポリゴンミラー204の回転速度を制御可能である。これは、BDセンサBD信号自体の精度が、FG信号自体の精度よりも高いためである。一方、FG制御では、BD制御より回転制御の精度は劣るものの、発光素子を発光させることなくポリゴンミラー204の回転制御を行える。このため、FG制御では、発光素子の寿命を縮めずに回転制御を行うことができる。
画像形成装置100は、例えば画像読取装置150への(コピー用の)原稿のセット、操作部(図示せず)に対するユーザの操作等が行われると、画像形成の開始指示が行われる前に画像形成の準備動作を開始する機能(フライングスタート機能)を有する。画像形成装置100は、フライングスタート機能により画像形成の準備動作を開始する場合、駆動モータ407を起動してポリゴンミラー204の回転を開始することで、FCOTを短縮する。以下では、フライングスタート機能が実行される場合の、ポリゴンミラー204の回転制御について、図9及び図10を参照して説明する。
図9は、ポリゴンミラーの回転制御のタイミングとBD間隔測定の実行タイミングとの関係の一例を示すタイミングチャートであり、本実施形態に対する比較例を示している。図9では、ポリゴンミラーの動作(回転のオン/オフ)及び回転状態、並びにBD間隔測定の実行状態を示し、図9(a)は、BD間隔測定を実行しない場合、図9(b)は、BD間隔測定を実行する場合を示している。
図9(a)に示す比較例では、フライングスタート機能によりポリゴンミラーの回転が開始されると、画像形成(印刷)の開始指示が行われる(入力される)までの間、FG制御によりポリゴンミラーの回転制御が行われる。FG制御によりポリゴンミラーの回転速度が目標速度に達すると、FG制御がそのまま継続されることで、ポリゴンミラーが目標速度で安定して回転している状態が維持される。その後、印刷開始指示が行われると、より高精度にポリゴンミラーの回転速度を制御するために、ポリゴンミラーの回転制御がFG制御からBD制御に切り替えられる。BD制御によりポリゴンミラーの回転速度が目標速度に達すると、印刷準備が完了し、BD制御によりポリゴンミラーが目標速度で安定して回転している状態で、記録紙への画像の印刷が開始される。このように、BD制御の実行を印刷開始指示が行われた後に限定することで、発光素子の寿命をより長くすることができる。
しかし、上述の比較例において、BD間隔測定を印刷開始前に実行する場合、図9(b)に示すように、BD間隔測定を実行可能なタイミングは、BD制御によりポリゴンミラーが目標速度で安定して回転している状態となった後になる。この場合、印刷開始指示が行われたタイミングから、印刷準備が完了する(印刷が実際に開始される)タイミングまでの時間が、BD間隔測定に要する時間だけ遅延する。このように、印刷開始指示が行われ、ポリゴンミラーの回転制御がFG制御からBD制御に切り替わった後にBD間隔測定を実行する場合、印刷開始指示が行われてから実際に記録紙への画像の印刷が完了するまでの時間(即ち、FCOT)が長くなってしまう。
そこで、本実施形態の画像形成装置100は、フライングスタート機能により印刷の準備動作を開始した場合、印刷開始指示が行われる前に、ポリゴンミラー204の回転制御をFG制御からBD制御に切り替えて、BD間隔測定を実行する。即ち、印刷開始指示が行われる前にBD間隔測定の実行を開始できるように、ポリゴンミラー204の回転制御を行う。これにより、BD間隔測定の実行に起因してFCOTが長くなることを避けることができる。
具体的には、画像形成装置100は、フライングスタート機能により印刷の準備動作を開始すると、まず、ポリゴンミラー204の回転を開始してFG制御を行う。FG制御によりポリゴンミラー204の回転速度が目標速度に達すると、画像形成装置100は、印刷の開始前に、印刷開始指示を待たずにポリゴンミラー204の回転制御をFG制御からBD制御に切り替えて、BD制御の実行中にBD間隔測定を実行する。このように、画像形成装置100は、ポリゴンミラー204(駆動モータ407)の回転速度が目標速度に達するまではFG制御を行い、当該回転速度が目標速度に達すると、FG制御からBD制御に切り替え、BD制御の実行中にBD間隔測定を行う。なお、BD間隔測定は、上述の比較例と同様、BD制御によってポリゴンミラー204の回転速度が目標速度で一定となっている間に実行される。
ポリゴンミラー204が一定速度で安定して回転している状態でBD間隔測定を実行することで、BD間隔測定における測定誤差を低減できる。なお、本実施形態では、ポリゴンミラー204の回転速度が目標速度で一定となっている状態とは、目標回転速度から±0.5%以内の変動する状態を指すものとする。即ち、ポリゴンミラーの目標回転速度(静電潜像形成中の回転速度)を40000rpmとしたとき、±200rpmを回転速度の変動の許容範囲とする。以下では、図10を参照して、光走査部104で実行されるこのような制御の具体例について説明する。
(第1の制御例)
図10(a)は、BD間隔測定の終了前に印刷開始指示が行われていない場合を示している。この場合、光走査部104は、BD間隔測定の終了後に、ポリゴンミラー204の回転制御をBD制御からFG制御に戻す(切り替える)。その後、印刷開始指示が行われると、光走査部104は、ポリゴンミラー204の回転制御をFG制御からBD制御に再び切り替える。BD制御によりポリゴンミラー204が目標速度で安定して回転している状態になると、印刷準備が完了し、画像形成装置100は記録紙への画像の印刷を開始する。このように、BD間隔測定が終了してから印刷開始指示が行われるまでの期間にFG制御を行うことにより、BD制御を継続する場合と比べて、BD制御に用いる発光素子の寿命を延ばすことができる。
BD間隔測定の終了後に印刷準備の完了に応じて印刷が開始されると、光走査部104は、BD間隔測定で測定されたBD間隔に基づいて、発光素子1〜N(LD1〜LDN)のそれぞれの、画像データに基づくレーザ光の出射タイミングを制御する。
(第2の制御例)
図10(b)は、BD間隔測定の終了前に印刷開始指示が行われている場合を示している。この場合、光走査部104は、BD間隔測定の終了後に、図10(a)の場合のようにFG制御に切り替えることはなく、ポリゴンミラー204の回転制御としてBD制御を継続する。これにより、BD間隔測定の終了と同時に、画像形成装置100は印刷準備が完了した状態となり、記録紙への画像の印刷を素早く開始することが可能である。
(第3の制御例)
図10(c)は、BD間隔測定の終了前に印刷開始指示が行われておらず、当該測定の終了後に比較的長い時間が経過した後に印刷開始指示が行われる場合を示している。この場合、光走査部104は、図10(a)の場合と同様、BD間隔測定の終了後に、ポリゴンミラー204の回転制御をBD制御からFG制御に戻す(切り替える)。その後、光走査部104は、ポリゴンミラー204の回転制御をFG制御に戻してから、印刷開始指示が行われずに所定時間が経過すると、ポリゴンミラー204の回転制御をBD制御に切り替えて、再びBD間隔測定を実行する。これは、ポリゴンミラー204の回転によって光走査部104の内部の温度が時間とともに上昇する結果、BD間隔測定で得られた測定結果に誤差が生じるためである。このような測定結果の誤差を補償するために、本例では、所定時間が経過するごとにBD間隔測定を実行し、その測定結果を更新する。なお、BD間隔測定の終了後には、ポリゴンミラー204の回転制御を再びBD制御からFG制御に戻す(切り替える)。
FG制御からBD制御に切り替えるタイミングを判定するための、上述の所定時間は、サーミスタ410による、光走査部104の内部の温度または光源201の温度の測定結果に基づいて、例えば図14に示すように変化させてもよい。具体的には、サーミスタ410によって測定された温度が高いほど、所定時間として長い時間を定めてもよい。即ち、温度が高くなるほど、BD間隔測定の測定値の変化が少なくなるため、BD間隔測定の実行時間間隔を長くする。このような制御により、時間の経過とともにBD制御の実行時間間隔を長くすることができるため、BD制御に用いる発光素子の寿命を延ばすことにつながる。
<画像形成処理>
以下では、図11〜図13を参照して、画像形成装置100(光走査部104)における画像形成処理の実行手順について説明する。図11は、画像形成装置100(光走査部104)における画像形成処理の実行手順を示すフローチャートであり、図12及び図13はそれぞれ、図11のS104及びS102における処理の実行手順を示すフローチャートである。なお、図11に示す各ステップの処理は、CPU401が、メモリ406に格納された制御プログラムを読み出して実行することによって実現される。図11〜図13のフローチャートに従った処理により、図10(a)〜図10(c)に示す制御を画像形成装置100(光走査部104)において実現することが可能である。
まず、S101で、CPU401は、画像読取装置150への原稿のセット、操作部に対するユーザ操作等が行われると、上述のフライングスタートを実行するか否かを判定する。CPU401は、例えば、画像形成装置100において予めフライングスタート機能を使用することが設定されている場合には、フライングスタートを実行すると判定し、処理をS102に進める。一方、CPU401は、フライングスタートを実行しないと判定した場合、処理をS103に進め、印刷開始指示を受信するまで待機する。S103で、CPU401は、印刷開始指示を受信していない場合には、処理をS101に戻し、印刷開始指示を受信した場合には、処理をS104に進める。
S104では、CPU401は、図12に示す手順に従って、フライングスタートを実行しないモード1の印刷準備を実行する。一方、S102では、CPU401は、図13に示す手順に従って、フライングスタートを実行するモード2の印刷準備を実行する。S104またはS102の処理が終了すると(即ち、印刷準備が完了すると)、S105で、CPU401は、記録紙への画像の印刷を行うための制御(即ち、ポリゴンミラー204の回転制御、発光素子1〜Nの発光制御等)を実行する。記録紙への画像の印刷が終了すると、CPU401は、処理を終了する。
<印刷準備(モード1)>
次に、図12を参照して、S104における印刷準備(モード1)の実行手順について説明する。まず、S201で、CPU401は、ポリゴンミラー204の回転を開始して、FG制御によるポリゴンミラー204の回転制御を開始する。FG制御の実行中に、S202で、CPU401は、ポリゴンミラー204の回転速度が、FG制御により目標速度で安定したか否かを判定し、当該回転速度が安定したと判定すると、処理をS203に進める。
S203で、CPU401は、ポリゴンミラー204の回転制御をFG制御からBD制御に切り替えることで、印刷の開始に備えてより高精度に回転制御を行う。なお、本実施形態では、BD制御は、上述のシングルBDモードと同様、発光素子1(LD1)を特定の発光素子として用いて行われるものとする。BD制御の実行中に、S204で、CPU401は、ポリゴンミラー204の回転速度が、BD制御により目標速度で安定したか否かを判定し、当該回転速度が安定したと判定すると、処理をS205に進める。
S205で、CPU401は、BD制御を継続した状態で、BD間隔測定を実行する。更に、S206で、CPU401は、BD間隔測定の測定結果に基づいて、発光素子(LD1〜LDN)のレーザ出射タイミングの制御を行う。具体的には、CPU401は、BD間隔測定の測定結果から補正値As1〜AsNを生成するとともに、発光素子1〜Nのそれぞれに対して設定すべき発光開始タイミング値A1〜ANを算出する。以上により、CPU401は、印刷準備を完了して処理をS105に進める。
<印刷準備(モード2)>
次に、図13を参照して、S102における印刷準備(モード2)の実行手順について説明する。まず、S301〜S306の処理は、S201〜S206と同様である。S306の次に、S307で、CPU401は、BD間隔測定(S305)の終了前に、印刷開始指示を受信しているか否かを判定する。CPU401は、印刷開始指示を受信していると判定した場合、図10(b)に示すように、印刷準備を完了し、処理をS105に進める。一方、CPU401は、印刷開始指示を受信していないと判定した場合、処理をS308に進め、図10(a)及び図10(c)に示すように、ポリゴンミラー204の回転制御をBD制御からFG制御に戻す。
FG制御の実行中に、S309で、CPU401は、印刷開始指示を受信したか否かを判定する。印刷開始指示を受信していないと判定した場合、CPU401は、処理をS310に進め、ポリゴンミラー204の回転制御をFG制御に戻してから所定時間が経過したか否かを判定する。CPU401は、所定時間が経過していないと判定した場合、処理をS309に戻し、印刷開始指示を受信したか否かを再び判定する。一方、CPU401は、所定時間が経過したと判定した場合、処理をS303に戻し、図10(c)に示すように、ポリゴンミラー204の回転制御をFG制御からBD制御に戻すとともに、BD間隔測定を再び実行する(S305)。
一方、S309で、印刷開始指示を受信したと判定した場合、CPU401は、処理をS311に進め、図10(a)及び図10(c)に示すように、ポリゴンミラー204の回転制御をFG制御から再びBD制御に切り替える。更に、S312で、CPU401は、ポリゴンミラー204の回転速度が、BD制御により目標速度で安定したか否かを判定し、当該回転速度が安定したと判定すると、印刷準備を完了し、処理をS105に進める。
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置100は、フライングスタート機能により画像形成の準備動作を開始する場合、印刷開始指示を待たずに、ポリゴンミラー204の回転制御をFG制御からBD制御に切り替えてBD間隔測定を実行する。これにより、印刷開始指示を待ってBD間隔測定を実行する場合と比べてBD間隔測定の実行タイミングを早めることが可能になり、BD間隔測定の実行に起因してFCOTが長くなることを避けることが可能である。
100:画像形成装置、102(Y,M,C,K):感光ドラム、104(Y,M,C,K):光走査部、201:レーザ光源、LD1〜LDN:発光素子1〜N、204:ポリゴンミラー、207:BDセンサ、401:CPU、407:駆動モータ、420:速度センサ(回転検知センサ)

Claims (10)

  1. 感光体を露光するための光ビームをそれぞれ出射する複数の発光素子を備える光源と、
    前記複数の発光素子から出射された複数の光ビームが感光体を走査するよう、当該複数の光ビームを偏向する回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡を回転させる駆動モータと、
    前記回転多面鏡によって偏向された光ビームの走査路上に設けられ、前記回転多面鏡によって偏向された光ビームが入射することによって当該光ビームを検出したことを示す検出信号を出力する光学センサと、
    前記駆動モータに設けられ、前記駆動モータの回転速度に応じた周期の信号を出力する回転検知センサと、
    前記回転検知センサから出力される信号の周期に基づいて前記駆動モータの回転速度を制御する第1の回転制御、及び光ビームを受光することによって前記光学センサから出力される検出信号の周期に基づいて前記駆動モータの回転速度を制御する第2の回転制御のいずれかによって、前記回転多面鏡の回転速度を制御する回転制御手段であって、前記駆動モータの回転速度が目標速度に達するまでは前記第1の回転制御を行い、前記駆動モータの回転速度が前記目標速度に達すると、前記第1の回転制御から前記第2の回転制御に切り替える、前記回転制御手段と、
    前記回転制御手段が前記第2の回転制御を実行中に、前記複数の発光素子のうちの第1及び第2の発光素子のそれぞれからの光ビームが順に前記光学センサに入射するよう前記光源を制御し、前記光学センサから順に出力される第1及び第2の検出信号の時間間隔を測定する測定手段と、
    前記測定手段による前記時間間隔の測定の終了後に画像形成が開始されると、前記測定手段によって測定された前記時間間隔に基づいて、前記複数の発光素子のそれぞれの、画像データに基づく光ビームの相対的な出射タイミングを制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記測定手段は、前記第2の回転制御によって前記回転速度が前記目標速度で一定となっている間に、前記時間間隔の測定を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記測定手段による前記時間間隔の測定の終了前に前記画像形成の開始指示が行われていない場合、前記回転制御手段は、前記時間間隔の測定の終了後に前記回転速度の制御を前記第2の回転制御から前記第1の回転制御に切り替え、前記開始指示が行われた場合、前記回転速度の制御を前記第1の回転制御から前記第2の回転制御に再び切り替える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記回転制御手段が前記回転速度の制御を前記第1の回転制御に切り替えてから、前記開始指示が行われずに所定時間が経過すると、
    前記回転制御手段は、前記回転速度の制御を前記第1の回転制御から前記第2の回転制御に切り替え、
    前記測定手段は、前記回転制御手段による前記第2の回転制御の実行中に、前記時間間隔の測定を行い、
    前記回転制御手段は、前記時間間隔の測定の終了後に前記回転速度の制御を前記第2の回転制御から前記第1の回転制御に切り替える
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成装置の内部の温度または前記光源の温度を測定する温度センサを更に備え、
    前記所定時間は、前記温度センサによって測定された温度が高いほど、長い時間に定められる
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記測定手段による前記時間間隔の測定の終了前に前記画像形成の開始指示が行われている場合、前記回転制御手段は、前記時間間隔の測定の終了後に前記第2の回転制御を継続することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記回転制御手段は、前記画像形成の実行中に前記第2の回転制御を行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記回転制御手段は、前記第1の発光素子から出射される光ビームを用いて前記第2の回転制御を行うことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記回転検知センサは、前記駆動モータの回転に応じた信号を出力するホール素子であることを特徴する請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記感光体と、
    前記感光体を帯電させる帯電手段と、
    前記複数の光ビームの走査によって前記感光体に形成された静電潜像を現像して、記録媒体に転写すべき画像を前記感光体に形成する現像手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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