JP2015193170A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像形成装置において、データ幅の異なる制御部と露光部との間での信号変換を行う変換装置の回路量を抑制する。
【解決手段】 本発明は、発光素子群を有する露光部と、制御部と露光部との間の信号使用の差分を吸収する信号変換部とを備える画像形成装置に関する。そして、制御部は、第1のクロック信号を出力する手段と、第1のクロック信号に同期したタイミングで第1のデータ幅のデータを出力する手段とを有する。また、信号変換部は、制御部から出力されるデータを、第1のクロック信号のn(nは2以上の整数)クロック分保持する手段と、保持したnクロック分のデータを露光部に1クロックで出力する手段とを有する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、発光素子を複数配置する発光素子群を持つ露光部を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、露光部を備える画像形成装置としては特許文献1の記載技術がある。特許文献1の記載技術では露光部に用いられるLEDアレイ(ラインヘッド)に対して画像形成装置の制御部がライン単位でデータの供給を行う構成となっている。
特開2008−68459号公報
ところで、従来の露光部を備える画像形成装置において、制御部が出力するデータの幅と、露光部(プリントヘッド)が入力を受付けるデータの幅が一致しない場合もあり得る。その場合は、制御部と露光部を仲介する変換装置を挿入することにより制御部と露光部を接続することができる。
しかしながら、その変換装置には、制御部側のデータ幅と露光部のデータ幅との差分を吸収するためのバッファが必要となる。通常このようなバッファには処理速度を優先してSRAM(Static Random Access Memory)が適用されるため、変換装置に用いるLSIの回路量が増大し、消費電力や製造コストの増大を招くことになる。
そのため、データ幅の異なる制御部と露光部との間での信号変換を行う変換装置の回路量を抑制する画像形成装置が望まれている。
本発明は、複数の発光素子を配置した発光素子群を有する露光部と、前記露光部を制御する制御部と、前記制御部から送出される信号の一部又は全部を変換して、前記露光部に供給する信号変換部とを備える画像形成装置において、(1)前記制御部は、(1−1)少なくとも、前記発光素子群の1列分の発光パターンを示すデータを保持するデータ保持手段と、(1−2)データ出力に係る第1のクロック信号を出力する第1のクロック出力手段と、(1−3)前記第1のクロック信号に同期したタイミングで、前記データ保持手段で保持しているデータから、第1のデータ幅のデータを取得して出力する第1のデータ出力手段とを有し、(2)前記信号変換部は、(2−1)前記制御部から出力されるデータを、前記第1のクロック信号のn(nは2以上の整数)クロック分保持する入力データ保持手段と、(2−2)データ出力に係る第2のクロック信号を出力する第2のクロック出力手段と、(2−3)前記入力データ保持手段が保持した前記第1のクロック信号のnクロック分のデータを、前記露光部に、前記第2のクロック信号の1クロックで出力する第2のデータ出力手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置において、データ幅の異なる制御部と露光部との間での信号変換を行う変換装置の回路量を抑制することができる。
実施形態に係る画像形成装置の全体構成について示したブロック図である。 実施形態に係るヘッドデータ変換LSI(信号変換部)の機能的構成について示したブロック図である。 実施形態に係る画像形成装置の動作について示したタイミングチャートである。
(A)主たる実施形態
以下、本発明による画像形成装置の一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(A−1)実施形態の構成
図1は、この実施形態の画像形成装置10の全体構成について示したブロック図である。
画像形成装置10は、プリンタとして動作するものであり、上位装置20から供給される印刷ジョブのデータに従って印刷用紙(媒体)に印刷(画像形成)を行うものである。
上位装置20は例えば、図示しないプリンタドライバがインストールされたPCが該当する。上位装置20は、ネットワークインタフェースとしての通信手段21を備えており、通信手段21からネットワーク(例えば、LAN等)を介して画像形成装置10に印刷ジョブのデータ供給が可能であるものとする。
画像形成装置10は、メイン制御LSI11、信号変換部としてのヘッドデータ変換LSI12、センサ13、モータ14、LEDヘッド15、画像形成ユニット16、転写部17、及び定着ユニット18を有している。
センサ13は、メイン制御LSI11の制御に応じて、装置内の印刷用紙の位置認識等を行う検知手段(例えば、光学的又は機械的なセンサ)である。モータ14は、メイン制御LSI11の制御に応じて、装置内で印刷用紙の搬送等を行うローラ等を駆動するものである。図1では説明を簡易とするため、センサ13及びモータ14は一つの構成要素として図示されているが、配置される数は限定されないものである。
画像形成ユニット16は、LEDヘッド15の照射光のパターンに基づくトナー像(画像)を形成するものであり、感光体ドラム161、現像ユニット162、及びトナーカートリッジ163を有している。転写部17(転写ローラ)は、画像形成ユニット16の感光体ドラム161の表面に形成されたトナー像を印刷用紙に転写する。
感光体ドラム161は、LEDヘッド15からの照射光のパターンに応じた静電潜像を担持する。現像ユニット162は、トナーカートリッジ163に保持されたトナー剤を感光体ドラム161に供給して静電潜像を現像する。これにより、感光体ドラム161の表面にトナー像が形成される。
この実施形態では、画像形成装置10は単色のトナー(例えば、ブラック)による印刷のみに対応するため、LEDヘッド15、画像形成ユニット16及び転写部17の組みを1組のみ備えているが、複数組備えるようにしてもよいことは当然である。
LEDヘッド15は、メイン制御LSI11の制御に応じたパターンで、画像形成ユニット16(感光体ドラム161)を露光するものである。LEDヘッド15は、一部の信号線について、ヘッドデータ変換LSI12を介してメイン制御LSI11と接続している。
LEDヘッド15は、メイン制御LSI11側からのデータ(発光パターンのデータ)を保持するシフトレジスタ151と、シフトレジスタ151で保持したデータに基づいて発光するLEDアレイ154を有している。
ここでは、1つのラインを構成するLEDアレイ154は、LED素子群前半部153とLED素子群後半部154の2つの領域に分割され、それぞれの領域に対して制御されるものとする。
ここでは例として、LEDアレイ154は、全体で4992個のLED素子で構成されており、前半部分のLED素子(1番目から2496番目までのLED素子)がLED素子群前半部155に所属し、後半部分のLED素子(2497番目から4992番目までのLED素子)がLED素子群後半部156に所属しているものとする。
そして、LEDヘッド15では、LEDアレイ154に合わせて、シフトレジスタ151も2つに分割されて制御される構成となっている。具体的には、シフトレジスタ群前半部152は、シフトレジスタ群前半部152及びシフトレジスタ群後半部153により構成されている。シフトレジスタ群前半部152及びシフトレジスタ群後半部153は、それぞれ、LED素子群前半部155及びLED素子群後半部156に供給する信号(データ)を保持するものとなっている。
ここで、LEDヘッド15(LEDアレイ154)を構成する各LED素子の発光タイミングについて説明する。LEDヘッド15では、連続して配列された4つのLED素子を1つの組(以下、「LED素子セット」と呼ぶ)として制御される。これは、LEDアレイ154の全てのLED素子を同時に発光させると、瞬間的に大きな出力負荷が発生するため、各LED素子セット内で、4つのLED素子を所定の時間差で発光(LED素子を4分割して制御し、時間差で発光)させることで、同時に発生する出力負荷を抑える構成となっている。すなわち、LEDヘッド15(LEDアレイ154)では、同時に発光するLED素子は全体の4分の1の数となる。この実施形態では、LEDアレイ154は、4992個であるため、同時に発光するLED素子は、1248個となる。したがって、LED素子群前半部155及びLED素子群後半部156では、それぞれにおいて、624個のLED素子が同時に発光することになる。したがってシフトレジスタ群前半部152及びシフトレジスタ群後半部153には、それぞれ624ビットのデータ(信号)を保持する容量が必要となる。この実施形態では、シフトレジスタ群前半部152及びシフトレジスタ群後半部153は、それぞれ、4ビット×156段のシフトレジスタと624個のデータドライバで構成されるものとして説明する。
なお、以下では、説明を簡易とするため、LEDアレイ154を構成するLED素子の識別子を「素子番号」と呼ぶものとする。そして、LEDアレイ154の一方の端(任意の端)の素子から順に1〜4992という素子番号が割り振られているものとして説明する。
そして、以下の例では、LEDアレイ154において、先頭から順に4つずつのLED素子で、それぞれLED素子セットが形成されているものとする。すなわち、素子番号が1〜4のLED素子で1番目のLED素子セットが形成され、素子番号が5〜8のLED素子で2番目のLED素子セットが形成され、…、素子番号が4989〜4992のLED素子で第1248番目のLED素子セットが形成されることになる。
すなわち、LEDヘッド15では、LEDアレイ154を構成する各LED素子セットの第1番目のLED素子(素子番号が1、5、9、…のLED素子)だけで構成される第1のブロック、各LED素子セットの第2番目のLED素子(素子番号が、2、6、10、…のLED素子)だけで構成される第2のブロック、各LED素子セットの第3番目のLED素子(素子番号が3、7、11、…のLED素子)だけで構成される第3のブロック、及び各LED素子セットの第4番目のLED素子(素子番号が、4、8、12、…のLED素子)だけで構成される第4のブロックに分けて制御が行われる。言い換えると、LEDヘッド15では、では、1ライン分の発光(露光)を行う際には、第1のブロック〜第4のブロックの順に所定時間ずつLED素子を発光させる制御が行われる。
また、LED素子群前半部155は素子番号が1〜2496のLED素子で構成され、LED素子群後半部156は、素子番号が2497〜4992のLED素子で構成されているものとする。
定着ユニット18は、画像形成ユニット16及び転写部17によりトナー像が転写された印刷用紙に熱及び圧力を加えて、当該トナー像を当該印刷用紙に定着させる処理を行うものである。
メイン制御LSI11は、装置全体の制御を行うものであり、通信手段111、画像処理用CPU部112、画像処理部113、プリンタ制御用CPU部114、メカ制御部115、制御部(第1のクロック出力手段、及び第1のデータ出力手段)としてのヘッド制御部116、及びデータ保持手段としてのラインバッファ(1段目のラインバッファ117、及び2段目のラインバッファ118)を有している。
通信手段111は、ネットワークインタフェースであり、ここでは、上位装置20と通信し、印刷ジョブのデータ等を受信する処理を行う。
画像処理用CPU部112は、受信した印刷ジョブのデータを解析して印刷用画像データを生成し、画像処理部113に供給する。
画像処理部113は、印刷用画像データを、ヘッド制御部116で処理可能な形式の信号に変換して、ヘッド制御部116に供給する。
プリンタ制御用CPU部114は、各デバイス(各デバイスの制御部を含む)を制御する機能を担っている。図1では、プリンタ制御用CPU部114は、メカ制御部115、ヘッド制御部116、画像形成ユニット16、転写部17及び定着ユニット18を制御するものとして図示している。
メカ制御部115は、プリンタ制御用CPU部114の制御及びセンサ13の検知結果に基づいて、機械的に動作するモータ14の制御等を行うものとする。
次に、ヘッド制御部116から出力される信号(信号線)の構成について説明する。
ヘッド制御部116からは、hysync、hclk、hdata、hld、及びhstbの信号が出力される。
hdataは、4ビットのバス幅(データ幅)でLEDアレイ154の発光パターン(4ビットで4つのLED素子の発光パターン)のデータを出力する信号である。以下では、hdataを構成する4ビットの信号を、下位ビットから順にhdata[0]〜hdata[3]と表すものとする。また、以下では、hdata[0]〜hdata[3]をまとめて、hdata[3:0]とも表すものとする。
hclkは、hdataを用いたデータ出力の同期を図るクロック信号である。
hysync、hld、及びhstbは、hdataを用いたデータ伝送及び発光制御を行うための信号であり、それぞれ1本の信号線により出力される信号である。hysync、hld、及びhstbの信号の詳細機能については、動作説明の項で説明する。
次に、LEDヘッド15に入力される信号(信号線)の構成について説明する。
LEDヘッド15には、hysync_i、hclk_i、hdata_i、hld_i、及びhstb_iの信号が入力される。
hysync_i、hld_i、及びhstb_iの信号は、ヘッド制御部116側(hysync、hld、及びhstb)と同じ仕様となっている。したがって、ヘッド制御部116側から出力されたhysync、hld、及びhstbの信号は、そのままEDヘッド15にhysync_i、hld_i、及びhstb_iの信号として入力される。
hdata_iは、8ビットのバス幅でLEDアレイ154の発光パターン(8ビットで8つのLED素子の発光パターン)のデータ供給を受ける信号である。なお、以下では、hdata_iを構成する8ビットの信号を、下位ビットから順にhdata_i[0]〜hdata_i[7]と表すものとする。また、以下では、hdata_i[0]〜hdata_i[7]をまとめてhdata_i[7:0]と表し、hdata_i[0]〜hdata_i[3]をまとめてhdata_i[3:0]と表し、hdata_i[4]〜hdata_i[7]をまとめて、hdata_i[7:4]と表すものとする。
hclk_iは、hdata_iでデータ読込を行う際に用いるクロック信号である。
以上のように、ヘッド制御部116からは4ビットのバス幅のhdataが出力されるが、LEDヘッド15には、8ビットのバス幅のhdata_iとして入力する必要がある。すなわち、ヘッド制御部116のhdataから2回のデータ出力(2クロック分の信号出力)がされなければ、LEDヘッド15のhdata_iに1回のデータ入力(1クロック分の信号入力)ができないことになる。ヘッドデータ変換LSI12では、上述のようなヘッド制御部116とLEDヘッド15との間の差分(ギャップ)を、吸収する回路構成となっている。
具体的には、ヘッドデータ変換LSI12は、ヘッド制御部116から出力されるhclk及びhdataの信号を変換して、hclk_o及びhdata_oとして出力する。ヘッドデータ変換LSI12から出力されるhclk_o及びhdata_oの信号は、LEDヘッド15側の、hclk_i及びhdata_iとして入力される。hclk_i及びhdata_iは、hclk_o及びhdata_oと同様の仕様である。
上述のように、hdata_iは8ビットのバス幅(hdataの倍のバス幅)であるため、hclk_o及びhclk_iは、ヘッド制御部116側のhclkの倍の周期となる
なお、以下では、hdata_oを構成する8ビットの信号を、下位ビットから順にhdata_o[0]〜hdata_o[7]と表すものとする。また、以下では、hdata_o[0]〜hdata_o[7]をまとめてhdata_o[7:0]と表し、hdata_o[0]〜hdata_o[3]をまとめてhdata_o[3:0]と表し、hdata_o[4]〜hdata_o[7]をまとめて、hdata_o[7:4]と表すものとする。
次に、図2を用いて、ヘッドデータ変換LSI12の内部構成について説明する。
ヘッドデータ変換LSI12は、第1のデータバッファ121、第2のデータバッファ122、クロック生成部123、及び出力バッファ124を有している。
入力データ保持手段としての第1のデータバッファ121、及び第2のデータバッファ122は、それぞれ、4ビット分のデータ(hdataから1クロックで出力されるデータ)を格納することができる。
ヘッドデータ変換LSI12では、まず、第1の入力クロック(hclk)と共に入力される4ビットのデータ(hdata)を第1のデータバッファ121で保持する。そして、第1の入力クロックの次の第2の入力クロック(hclk)と共に入力される4ビットのデータ(hdata)が、第2のデータバッファ122により保持される。
そして、第2のデータバッファ122でデータが保持されると、第1のデータバッファ121及び第2のデータバッファ122で保持された8ビットのデータが、hclk_oとして出力される。なお、第1のデータバッファ121で保持された4ビットのデータは、出力バッファ124を介して出力することで、出力タイミングを第2のデータバッファ122からの出力タイミングと同期させることができる構成となっている。
すなわち、メイン制御LSI11では、出力バッファ124(第1のデータバッファ121)からは、hdata_o[3:0]の信号が出力され、第2のデータバッファ122からは、hdata_o[7:4]の信号が出力されることになる。
すなわち、ヘッドデータ変換LSI12では、出力バッファ124(第1のデータバッファ121)及び第2のデータバッファ122により、第2のデータ出力手段が構成されている。
第2のクロック出力手段としてのクロック生成部123は、入力されてきたhclkの周期を倍にする変換を行ってhclk_oとして出力する。
そして、LEDヘッド15では、シフトレジスタ群前半部152の1段目(最前段)のシフトレジスタ(4ビットのシフトレジスタ)に、hdata_o[3:0](hdata_i[3:0])のデータ(信号)が供給されるものとする。シフトレジスタ群前半部152では、hclk_o(hclk_i)により、各シフトレジスタのデータが後段のシフトレジスタにシフトされる構成となっている。
シフトレジスタ群後半部153についても同様に、1段目(最前段)のシフトレジスタ(4ビットのシフトレジスタ)に、hdata_o[7:4](hdata_i[7:4])のデータ(信号)が供給され、hclk_o(hclk_i)により各シフトレジスタの値がシフトすることになる。
(A−2)実施形態の動作
次に、以上のような構成を有するこの実施形態の画像形成装置10におけるLEDヘッド15の制御動作について図3のフローチャートを用いて説明する。
図3では、画像形成装置10において印刷ジョブに基づく印刷が開始し、LEDヘッド15から感光体ドラム161に対して最初のラインの露光を行う際の動作について示している。また、ここでは、1段目のラインバッファ117に最初(先頭)のラインのデータ(4992ビット分のデータ)が書き込まれた状態から、図3のフローチャートの処理が始まるものとする。
上述の通り、LEDヘッド15では、LEDアレイ154を構成する4992個のLED素子について、4つのブロックに分割したブロック単位で発光制御が行われる。以下では、説明を簡易にするため、先頭のブロックの発光制御について説明するが、他のブロックについても同様の制御が行われるため詳しい説明を省略する。
図3のタイミングチャートでは、上から順に、hysync、hclk、hdata[0]〜hdata[3]、hclk_o(hclk_i)、hdata_o[0]〜hdata_o[7](hdata_i[0]〜hdata_i[7])、hld(hld_i)、及びhstb(hstb_i)の各タイミングでの状態が記されている。また、図3では、hdata[0]〜hdata[3]、及びhdata_o[0]〜hdata_o[7](hdata_i[0]〜hdata_i[7])については、各タイミングにおいて各信号線で出力(又は入力)されるデータ(ビット)に対応する素子番号を付している。
まず、タイミングT1で、ヘッド制御部116が、ライン同期信号であるhsync信号を所定の幅だけアサー卜(所定期間だけLレベルを出力)したものとする。
次に、タイミングT2で、ヘッド制御部116が、1段目のラインバッファ117から素子番号1,5,9,13に相当する値(発光パターンの値)を読み出して、hdata[3:0]として出力する。
次に、タイミングT3で、ヘッド制御部116はhclkとしてポジエッジを出力(LレベルからHレベルへ遷移)する。また、このとき、ヘッドデータ変換LSI017では、hclkのポジエッジでhdata[3:0]の値が第1のデータバッファ121に保持される。
次に、タイミングT4で、ヘッド制御部116が、1段目のラインバッファ117から素子番号2497,2501,2505,2509に相当する値を読み出して、hdata[3:0]として出力する。
次に、タイミングT5で、ヘッド制御部116はhclkとしてネガエッジを出力(HレベルからLレベルに遷移)する。また、このときヘッドデータ変換LSI017では、hclkのネガエッジでhdata[3:0]が第2のデータバッファ122に保持される。また、ヘッドデータ変換LSI12では、このとき、第1のデータバッファ121のデータが出力バッファ124により保持されhdata_o[3:0]としてLEDヘッド15に出力される。また、このとき、第2のデータバッファ122の値がhdata_0[7:4]としてLEDヘッド15に出力される。
次にタイミングT6で、ヘッド制御部116は、1段目のラインバッファ117から素子番号17、21、25、29に相当する値を読み出して、hdata[3:0]として出力する。
次にタイミングT7で、ヘッド制御部116は、hclkとしてポジエッジを出力する。また、このとき、ヘッドデータ変換LSI12は、hclkのポジエッジでhdata[3:0]の値を第1のデータバッファ121に保持する。さらに、このとき、ヘッドデータ変換LSI017は、hdclk_oのポジエッジを出力する。
また、hclk_oにより、LEDヘッド15内のシフトレジスタ群前半部152は、hdata[3:0]を保持し、シフトレジスタ群後半部153は、hdata[7:4]を保持する。
次に、タイミングT8で、ヘッド制御部116が、1段目のラインバッファ117から素子番号2513、2517、2521、2525に相当する値を読み出して、hdata[3:0]として出力する。
次に、タイミングT9で、ヘッド制御部116が、hclkとしてネガエッジを出力する。また、このときヘッドデータ変換LSI017では、hclkのネガエッジでhdata[3:0]が第2のデータバッファ122に保持される。また、ヘッドデータ変換LSI12では、このとき、第1のデータバッファ121のデータが出力バッファ124により保持されhdata_o[3:0]としてLEDヘッド15に出力される。また、このとき、第2のデータバッファ122の値がhdata_0[7:4]としてLEDヘッド15に出力される。
次に、タイミングT11で、ヘッドデータ変換LSI017は、hdclk_oとしてネガエッジを出力する。また、このとき、hclk_oにより、LEDヘッド15内のシフトレジスタ群前半部152は、既に保持しているデータをシフトしつつhdata[3:0]を保持し、シフトレジスタ群後半部153は、既に保持しているデータをシフトしつつhdata[7:4]を保持する。
その後、図3では図示を省略しているが、ヘッド制御部116、ヘッドデータ変換LSI12、及びLEDヘッド15では、上述のタイミングT6〜T9の処理が繰り返され、タイミングT12の時点で前半の素子番号2477までのデータ伝送、及び、後半の素子番号4973までのデータ伝送が終了したものとする。
次に、タイミングT13で、ヘッド制御部116が、1段目のラインバッファ117から素子番号2481、2485、2489、2493に相当する値を読み出して、hdata[3:0]として出力する。
次に、タイミングT14で、ヘッド制御部116が、hclkとしてポジエッジを出力する。このとき、ヘッドデータ変換LSI017が、hclkのポジエッジでhdata[3:0]の値を第1のデータバッファ121に保持する。また、このとき、ヘッドデータ変換LSI017が、hdclk_oのポジエッジを出力する。さらに、このとき、hclk_oにより、LEDヘッド15内のシフトレジスタ群前半部152が、既に保持しているデータをシフトしつつhdata[3:0]を保持する。さらにまた、このとき、LEDヘッド15内のシフトレジスタ群後半部153が、既に保持しているデータをシフトしつつhdata[7:4]を保持する。
次に、タイミングT15で、ヘッド制御部116が、1段目のラインバッファ117から素子番号4977、4981、4985、4989に相当する値を読み出して、hdata[3:0]として出力する。本データが、本ブロック最後のデータである。
次に、タイミングT16で、ヘッド制御部116が、hclkとしてネガエッジを出力する。また、このときヘッドデータ変換LSI017では、hclkのネガエッジでhdata[3:0]が第2のデータバッファ122に保持される。また、ヘッドデータ変換LSI12では、このとき、第1のデータバッファ121のデータが出力バッファ124により保持されhdata_o[3:0]としてLEDヘッド15に出力される。また、このとき、第2のデータバッファ122の値がhdata_0[7:4]としてLEDヘッド15に出力される。
次に、タイミングT18で、ヘッド制御部116がhclkとしてポジエッジを出力する。また、このとき、ヘッドデータ変換LSI017が、hdclk_oとしてネガエッジを出力する。さらに、このとき、hclk_oにより、LEDヘッド15内のシフトレジスタ群前半部152が、既に保持しているデータをシフトしつつhdata[3:0]を保持し、シフトレジスタ群後半部153が、既に保持しているデータをシフトしつつhdata[7:4]を保持する。
次に、タイミングT19で、ヘッド制御部116が、hclkとしてネガエッジを出力する。また、このときヘッドデータ変換LSI017では、hclkのネガエッジでhdata[3:0]が第2のデータバッファ122に保持される。また、ヘッドデータ変換LSI12では、このとき、第1のデータバッファ121のデータが出力バッファ124により保持されhdata_o[3:0]としてLEDヘッド15に出力される。また、このとき、第2のデータバッファ122の値がhdata_0[7:4]としてLEDヘッド15に出力される。
次に、タイミングT20で、ヘッド制御部116が、hld信号をアサー卜する(所定期間だけLレベルからHレベルに遷移させる)。このとき、シフトレジスタ群前半部019、後半部020内のドライバにデータがラッチされ、LEDアレイ154内(LED素子群前半部155、LED素子群後半部156)のLED素子にデータがドライブされる。
次に、タイミングT21で、ヘッド制御部116がhstb信号を所定の時間だけアサー卜(所定期間だけHレベルからLレベルに遷移させる)する。これにより、LEDアレイ154のLED素子4992個中、第1のブロックに所属する1248個のLEDが発行(露光)する。
以上のように、ヘッド制御部116から、ヘッドデータ変換LSI12を介して、LEDヘッド15に1ブロック分のデータ伝送が行われる。ヘッド制御部116、ヘッドデータ変換LSI12、及びLEDヘッド15では、以上のような動作を合計4回繰り返して、LEDアレイ154の1ライン分のデータ(4ブロック分のデータ)伝送が行われる。
(A−3)実施形態の効果
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
ヘッド制御部116が1クロックで4ビットのデータを出力し、ヘッドデータ変換LSI12で2クロック分のデータ(8ビットのデータ)を保持して、1クロック(ヘッド制御部116の倍の周期のクロック)でLEDヘッド15に供給している。これにより、ヘッド制御部116が出力するデータ幅とLEDヘッド15が入力を受けるデータ幅に差分があっても、ヘッドデータ変換LSI12でその差分を吸収することができる。
また、画像形成装置10では、ヘッド制御部116は、1ラインの前半部分のデータと、後半部分のデータを交互に出力するとともに、図3のタイミングT18,T19に示すように、hclkを余計に1パルス送信することにより、ヘッドデータ変換LSI12は、ラインバッファを搭載することなく、軽微なロジック(F/Fが数十個程度)で実現することが出来るので、回路量が低減でき、コストが抑えられるという効果を奏する。
具体的には、図3のタイミングT18,T19に示すように、ヘッド制御部116が所定量のデータ(1ブロック分のデータ)出力を行った後、新たなデータ出力を伴わずにhclkを余計に所定数(図3では1クロック(1パルス))送信している。これにより、メイン制御LSI11よりも出力クロック周期が長いヘッドデータ変換LSI12において、最後のデータ出力(図3では、素子番号4977、4981、4985、4989のデータ)を行うことが可能となる。このように、ヘッドデータ変換LSI12の出力クロックhclk_oは、ヘッド制御部116の出力クロックhclkの倍の周期(n倍の周期)となっているが、ヘッド制御部116が余計に1個のクロック(n−1個のクロック)を出力することにより、メイン制御LSI11がヘッド制御部116から供給されるクロックhclkに基づく動作を行うことができる。すなわち、上述のように、ヘッド制御部116が余計に1個のクロック(n−1個のクロック)を出力することにより、ヘッドデータ変換LSI12では、ラインバッファ(LEDアレイ154の1ライン分のバッファ)を搭載したり、独自のクロック生成部を搭載すること等が必要なくなる。
(B)他の実施形態
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(B−1)上記の実施形態では、LEDアレイ154を構成する各LED素子セットの素子数(時間差で発光させる時分割数)を4つとしていたが、任意の数に変更(例えば、1個、2個、8個、16個等)に変更するようにしてもよい。
(B−2)上記の実施形態では、ヘッド制御部116が出力するデータバスの幅(hdataのビット数)が4ビットで、LEDヘッド15に入力されるデータバスの幅(hdata_i、hdata_o)が8ビット(ヘッド制御部116の2倍)の例について説明したが、hdataに対するhdata_i(hdata_o)の倍率を任意のn倍
(nは2以上の整数)としてもよい。
例えば、hdata_i(hdata_o)の幅を16ビット(n=4)、32ビット(n=8)等としてもよい。
hdata_i(hdata_o)の幅を、hdataのn倍とした場合、ヘッドデータ変換LSI12の出力クロックhclk_o(LEDヘッド15の入力クロックhclk_i)を、ヘッド制御部116の出力クロックhclk_iのn倍の周期とする必要がある。例えば、上記の実施形態ではn=2であるので、hclk_o(hclk_i)の周期を、hclk_iの2倍としていたが、n=4の場合、hclk_o(hclk_i)の周期を、hclk_iの4倍とする必要がある。
また、hdata_i(hdata_o)の幅を、hdataのn倍とした場合、LEDアレイ154の領域をn分割して制御する必要がある。例えば、上記の実施形態では、n=2であるので、LEDアレイ154を、2つの領域(LED素子群前半部155、LED素子群後半部156)に分割して制御可能とし、ヘッド制御部116は、LED素子群前半部155のデータとLED素子群後半部156のデータを交互に出力する構成となっていた。これに対して、n=4となる場合には、LEDアレイ154を、4つの領域に分割して制御可能とし、ヘッド制御部116は、4つの領域のそれぞれのデータについて所定の順序でデータ出力する処理を繰り返すことになる。この場合、当然、シフトレジスタ151も4つに分割(n個に分割)した制御を行う必要がある。また、この場合、当然ヘッドデータ変換LSI12では、データバッファを4個(n個)備える必要がある。
(B−3)上記の実施形態では、本発明の画像形成装置をプリンタに適用する例について説明したが、プリントヘッドとしてLEDヘッドを用いた電子写真式の他の画像形成装置(例えば、FAX、複合機、コピー機等)に適用するようにしてもよい。
10…画像形成装置、I11…メイン制御LS、111…通信手段、112…画像処理用CPU部、113…画像処理部、114…プリンタ制御用CPU部、115…メカ制御部、116…ヘッド制御部、117…1段目のラインバッファ、118…2段目のラインバッファ、12…ヘッドデータ変換LSI、121…第1のデータバッファ、122…第2のデータバッファ、123…クロック生成部、124…出力バッファ、13…センサ、14…モータ、15…LEDヘッド、…シフトレジスタ151、…シフトレジスタ群前半部152、…シフトレジスタ群後半部153、154…LEDアレイ、155…LED素子群前半部、156…LED素子群後半部、16…画像形成ユニット、161…感光体ドラム、162…現像ユニット、163…トナーカートリッジ、17…転写部、18…定着ユニット、20…上位装置、21…通信手段。

Claims (4)

  1. 複数の発光素子を配置した発光素子群を有する露光部と、前記露光部を制御する制御部と、前記制御部から送出される信号の一部又は全部を変換して、前記露光部に供給する信号変換部とを備える画像形成装置において、
    前記制御部は、
    少なくとも、前記発光素子群の1列分の発光パターンを示すデータを保持するデータ保持手段と、
    データ出力に係る第1のクロック信号を出力する第1のクロック出力手段と、
    前記第1のクロック信号に同期したタイミングで、前記データ保持手段で保持しているデータから、第1のデータ幅のデータを取得して出力する第1のデータ出力手段とを有し、
    前記信号変換部は、
    前記制御部から出力されるデータを、前記第1のクロック信号のn(nは2以上の整数)クロック分保持する入力データ保持手段と、
    データ出力に係る第2のクロック信号を出力する第2のクロック出力手段と、
    前記入力データ保持手段が保持した前記第1のクロック信号のnクロック分のデータを、前記露光部に、前記第2のクロック信号の1クロックで出力する第2のデータ出力手段とを有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2のクロック信号の周期は、前記第1のクロック信号のn倍であり、
    前記第1のクロック出力手段は、前記第1のデータ出力手段により所定数連続して前記第1のクロック手段に同期したタイミングでデータ出力が行われた後、前記第1のデータ出力手段によるデータ出力を伴わずに所定数のクロックを出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1のデータ出力手段は、前記データ保持手段のデータについて、前記発光素子群をn個の領域に分けた場合のそれぞれの領域に対応するデータにアクセスし、前記第1のクロック信号に同期して、それぞれの領域に係るデータを、前記第1のデータ幅分ずつ、所定の順序で出力する動作を繰り返すことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1のデータ出力手段は、前記データ保持手段のデータについて、前記発光素子群を、前半部分と後半部分の2つの領域に分けた場合のそれぞれの領域に対応するデータにアクセスし、前半部分の領域に係るデータと、後半部分の領域に係るデータを、前記第1のデータ幅分ずつ、交互に出力する動作を繰りかえし、
    前記入力データ保持手段は、前記制御部から出力されるデータを、前記第1のクロック信号の2クロック分保持する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
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