JP2015186553A - 洗い場付き浴槽及び浴室ユニット - Google Patents

洗い場付き浴槽及び浴室ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2015186553A
JP2015186553A JP2014065327A JP2014065327A JP2015186553A JP 2015186553 A JP2015186553 A JP 2015186553A JP 2014065327 A JP2014065327 A JP 2014065327A JP 2014065327 A JP2014065327 A JP 2014065327A JP 2015186553 A JP2015186553 A JP 2015186553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bathtub
apron
main body
flange
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014065327A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6349119B2 (ja
Inventor
堀江 直也
Naoya Horie
直也 堀江
智明 安沢
Tomoaki Yasuzawa
智明 安沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lixil Corp
Original Assignee
Lixil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lixil Corp filed Critical Lixil Corp
Priority to JP2014065327A priority Critical patent/JP6349119B2/ja
Publication of JP2015186553A publication Critical patent/JP2015186553A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6349119B2 publication Critical patent/JP6349119B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)

Abstract

【課題】浴槽本体と浴槽エプロンとの間の十分な止水性能を確保するとともに、設計自由度を向上させることができる洗い場付き浴槽及び浴室ユニットを提供する。【解決手段】上面を構成するフランジ部22を有した浴槽本体2と、浴槽本体2における洗い場側の側面を構成する浴槽エプロン4と、を備え、フランジ部22よりも下方に接続部材60が設けられるとともに、浴槽エプロン4の上端縁が止水材24C及び接続部材60を介してフランジ部22に接続される。【選択図】図3

Description

本発明は、浴槽本体と浴槽エプロンとを備えた洗い場付き浴槽及び浴室ユニットに関する。
従来、ユニットバス等において、浴槽エプロンを備えた洗い場付き浴槽が利用されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された浴槽は、浴槽本体のフランジ部(リム部)と洗い場床の土手部とに亘って浴槽エプロンが取り付けられており、この浴槽エプロンは、その下端部が土手部に支持され、上端部の係止部がフランジ部の下面(裏面)に形成された被係止部に当接されることで、浴槽本体の側面を覆って取り付けられている。
特開2013−248154号公報
ところで、浴槽本体に取り付けた浴槽エプロンによって洗い場側の側面が構成される浴槽では、浴槽本体及び洗い場床と浴槽エプロンとの間の止水性が求められる。しかしながら、特許文献1に記載されたような従来の浴槽では、浴槽本体側の被係止部がフランジ部の下面から突出したリブであり、浴槽エプロン側の係止部が浴槽エプロンの上端部から突出した突起であり、このようなリブと突起とを当接させるだけでは止水性能が得られない。さらに、従来の浴槽では、リブ(被係止部)がフランジ部に一体成形されたものであるため、リブの形状や剛性、強度がフランジ部の形状等に依存することから、このリブに当接させて取り付けられる浴槽エプロンの形状等もフランジ部によって決まってしまい、浴槽本体及び浴槽エプロンの設計自由度が制限されるという問題もある。
本発明の目的は、浴槽本体と浴槽エプロンとの間の十分な止水性能を確保するとともに、設計自由度を向上させることができる洗い場付き浴槽及び浴室ユニットを提供することにある。
本発明の洗い場付き浴槽は、上面を構成するフランジ部を有した浴槽本体と、該浴槽本体における洗い場側の側面を構成する浴槽エプロンと、を備えた洗い場付き浴槽であって、前記フランジ部よりも下方に設けられるとともに、前記浴槽エプロンの上端縁と前記フランジ部とを止水材を介して接続する接続部材を備えることを特徴とする。
以上のような本発明によれば、浴槽本体のフランジ部よりも下方に設けられた接続部材が止水材を介して浴槽エプロンの上端縁とフランジ部とを接続することで、浴槽エプロンの上端縁から浴槽本体側への水の浸入を防止し、浴槽本体と浴槽エプロンとの間の十分な止水性能を確保することができる。さらに、接続部材を介して浴槽エプロンが取り付けられることで、浴槽本体の形状、特にフランジ部の形状に関わらずに浴槽エプロンの形状を決定することができ、浴槽本体と浴槽エプロンの設計自由度を向上させることができる。
ここで、例えばフランジ部が任意の曲面形状を有する場合、従来の構造では、フランジ部と一体に成形されるリブの形状が複雑になり、このリブに当接させる浴槽エプロンの形状にも影響が出てしまい、設計が煩雑になるとともに、複雑な止水構造が必要になって止水性低下の可能性があった。これに対して、本発明では、フランジ部と別体の接続部材を用いることで、フランジ部の形状に影響されずに浴槽エプロンの形状を決定することができるとともに、止水構造も単純化されることによって止水性能の向上が図られる。
また、浴槽本体の形態が異なる場合や、浴槽本体と洗い場床との段差が異なる場合など、様々な浴室バリエーションが存在するが、従来の構造では、バリエーションごとに形態が異なる浴槽エプロンを準備しておかなければならないのに対し、本発明では、接続部材の取付位置を設定することによって共通の浴槽エプロンを利用することも可能となり、設計の簡素化とともに、部品製造や保管管理の手間を削減してコスト低減を図ることができる。
この際、本発明の洗い場付き浴槽では、前記接続部材が水平方向に延びる直線部を有するとともに、該直線部が該接続部材の長さ寸法の過半を占めて設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、接続部材が水平方向に延びる直線部を有して構成されていることで、この直線部に沿って接続される浴槽エプロンの上端縁も直線状に形成することができ、浴槽エプロンを長方形などの単純な形状とすることができる。
さらに、本発明の洗い場付き浴槽では、前記フランジ部の上面は、高さが変化する曲面状に形成され、前記接続部材は、高さ調整部材を介して前記フランジ部に接続されることが好ましい。
このような構成によれば、高さが変化する曲面状にフランジ部の上面が形成された場合に、高さ調整部材を介してフランジ部に接続部材が接続されることで、所定高さの止水ラインに沿った接続部材による止水構造を確保しつつ、この接続部材をフランジ部に確実に接続することができる。
また、本発明の洗い場付き浴槽では、前記浴槽本体は、前記フランジ部の外縁から前記接続部材よりも下方まで垂下される垂下片部を有し、該垂下片部の裏面に前記止水材が当接されることが好ましい。
このような構成によれば、接続部材よりも下方まで垂下される垂下片部を設けたことで、この垂下片部によって接続部材を覆って隠蔽することができ、浴槽の外観を良好にすることができる。さらに、垂下片部の裏面に止水材を当接させることで、この止水材を介して浴槽エプロンと浴槽本体(垂下片及びフランジ部)との間を水密に接続することができ、止水性能をさらに向上させることができる。
また、本発明の浴室ユニットは、前記いずれかの洗い場付き浴槽を備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、前述の洗い場付き浴槽と同様に、浴槽本体と浴槽エプロンとの間の十分な止水性能を確保することができるとともに、浴槽本体と浴槽エプロンの設計自由度を向上させることができる。
以上のような本発明の洗い場付き浴槽及び浴室ユニットによれば、浴槽エプロンの上部における止水構造が接続部材及び止水材によって構成されるので、止水構造を単純化させて確実な止水性を得ることができ、浴槽本体と浴槽エプロンとの間の止水性能を向上させることができる。さらに、接続部材を介して浴槽本体に浴槽エプロンが支持されることで、浴槽本体と浴槽エプロンとの設計上の関連度合を下げることができ、設計自由度を高めることができる。
本発明の実施形態に係る洗い場付き浴槽を示す斜視図である。 前記洗い場付き浴槽を示す正面図である。 前記洗い場付き浴槽の要部を示す縦断面図である。 前記洗い場付き浴槽の浴槽エプロンを示す分解斜視図である。 前記洗い場付き浴槽の浴槽本体を示す平面図である。 前記浴槽本体を断面して示す斜視図である。 前記洗い場付き浴槽の要部を示す縦断面図である。 前記洗い場付き浴槽の要部を示す縦断面図である。 前記浴槽本体の一部を断面して示す側面図である。 前記洗い場付き浴槽における接続部材を示す上面図及び側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の洗い場付き浴槽1は、浴室ユニットの一部を構成するものであって、図1に示すように、図示しない防水パンの上に支持される浴槽本体2と、この浴槽本体2に隣り合って設けられる洗い場床3と、浴槽本体2における洗い場側の側面を構成する浴槽エプロン4と、を備えて構成されている。なお、図7(A)は、図5に矢視VIIA線で示す部分、図7(B)は、図5に矢視VIIB線で示す部分、図7(C)は、図5に矢視VIIC線で示す部分の各断面図であり、図8(A)は、図5に矢視VIIIA線で示す部分、図8(B)は、図5に矢視VIIIB線で示す部分、図8(C)は、図5に矢視VIIIC線で示す部分の断面図であり、図9は、図5に矢視IX線で示す部分を断面して示す側面図である。
浴槽本体2は、湯水を張って入浴するための入浴部21と、入浴部21の周囲から外方に延びるフランジ部22と、フランジ部22の外縁から垂下する垂下片部23と、を有して構成されている。フランジ部22の下側かつ垂下片部23の裏側には、浴槽エプロン4のエプロン本体41(後述)の上端縁を支持する支持部材24(図3参照)が固定されている。この支持部材24は、後述するように、接続部材60と高さ調整部材70とを有して構成されている。
洗い場床3は、適宜な水勾配を有する床面部31と、この床面部31の浴槽側端部に設けられる排水部32と、浴槽本体2のフランジ部22下方にて床面部31から立ち上がる立上壁部33と、を有して構成されている。洗い場床3には、図3に示すように、浴槽エプロン4を支持する支持ボルト34が立設され、この支持ボルト34に螺合する複数のナット35によってエプロン本体4の下端縁が固定されている。
浴槽エプロン4は、図2〜4にも示すように、浴槽本体2の支持部材24と洗い場床3の支持ボルト34とに亘って取り付けられるエプロン本体41と、エプロン本体41の洗い場側を覆うエプロンカバー42と、エプロンカバー42の下端縁をエプロン本体41に保持する保持部材43と、を有して構成されている。エプロンカバー42は、左右に隣り合ってエプロン本体41に取り付けられる一対のカバー部材42A,42Bで構成され、カバー部材42Aは、エプロン本体41の過半の部分を覆う幅広に形成され、カバー部材42Bは、図示しない浴室カウンターの出寸法と略同一の幅寸法を有して形成されている。
エプロン本体41は、図4にも示すように、全体平板状の壁部50と、壁部50の左右にて上下に延びて設けられる縦フランジ51と、壁部50の上下に設けられる上フランジ52及び下フランジ53と、壁部50を貫通する左右の開口部54と、を有して形成されている。縦フランジ51は、上フランジ52よりも上方まで延びて形成され、この縦フランジ51の上端には、浴槽本体2のフランジ部22下面が載置されている。壁部50には、開口部54の上側に位置する上壁部55と、開口部54の下側に位置する下壁部56と、がそれぞれ左右に延びて形成されている。
また、図3に示すように、上フランジ52は、ボルト24A及びナット24Bにより支持部材24の接続部材60に固定され、この上フランジ52には、止水材24Cを介して接続部材60及び垂下片部23の裏面に当接される突出片52Aが形成されている。この突出片52Aの左右端部には、図4に示すように、縦フランジ51の上端まで延びる傾斜片52Bが連続して形成されている。下フランジ53は、支持ボルト34及びナット35により洗い場床3に固定され、この下フランジ53には、止水材33Aを介して洗い場床3に当接される突出片53Aが形成されている。
エプロンカバー42の一対のカバー部材42A,42Bは、それぞれ樹脂製の中空板状部材で構成され、全体略矩形板状のカバー本体421と、カバー本体421の上端縁から上方に突出する上突条部422と、カバー本体421の下端縁から下方に突出する下突条部423と、を有して形成されている。また、カバー部材42Bには、浴槽本体2からの配管を浴室カウンターに向かって挿通させるための挿通部424が形成されている。
このようなカバー部材42A,42Bは、エプロン本体41に設けられた係止部材57に上突条部422が係止されるとともに、保持部材43を介して下突条部423がエプロン本体41の下壁部56に固定されることによって、エプロン本体41に固定されるようになっている。一方、保持部材43を外して下突条部423をエプロン本体41から離隔させるとともに、係止部材57による上突条部422の係止を解除することで、カバー部材42A,42Bは、エプロン本体41から取り外し可能に構成されている。
保持部材43は、カバー部材42A,42Bの下突条部423に沿って設けられる長尺状の押圧部材431と、この押圧部材431を下突条部423に押圧するとともにエプロン本体41の下壁部56に螺合するボルト432と、押圧部材431に係止されて下突条部423の洗い場側を覆う下カバー部材433と、を有して構成されている。押圧部材431は、例えば樹脂製やステンレス合金やアルミ合金等から形成された断面略C字形の部材であって、その上端縁と下端縁とで下カバー部材433を係止可能に構成されている。下カバー部材433は、下方に向かって浴槽本体2側に傾斜した表面部を有した樹脂製部材であって、カバー部材42A,42Bのカバー本体421下端部に当接する止水リップと、洗い場床3の立上壁部33に当接する止水リップと、を有して形成されている。
また、エプロンカバー42の一対のカバー部材42A,42Bには、カバー本体421における浴槽本体側の側面外周に沿って連続する止水材44が設けられている。止水材44は、カバー本体421の外周側(カバー部材42A,42Bの端縁寄り)に設けられる一次止水材44Aと、この一次止水材44Aよりも内側(カバー部材42A,42Bの中央寄り)に設けられる二次止水材44Bと、を有し、これらの一次止水材44A及び二次止水材44Bをエプロン本体41の壁部50に押圧して密接させることで、二重の止水構造が構成されるようになっている。
図5〜9にも示すように、浴槽本体2は、入浴部21を構成する底面部25及び側面部26と、側面部26上端に連続して外方に延出する外周部27と、を備えている。外周部27は、その一部にフランジ部22を含むとともに、入浴部21の最大収容水位に応じた高さ(図7、8に一点鎖線L1で示す高さ))に設けられる上面部271と、図5の左側半分の範囲において入浴部21を囲むとともに上面部271よりも低い底部を有する溝部272と、この溝部272よりも入浴部21側に位置して上面部271よりも上方に立ち上がる立壁部273と、この立壁部273よりも入浴部21側に設けられて側面部26の上端に連続する平坦部274と、を有して形成されている。
上面部271は、浴槽本体2における洗い場側の端縁中央よりも一方側(図5の右側)に向かって延び、入浴部21の周囲に沿って洗い場から離れる方向に延びるとともに、洗い場と反対側の端縁全長に沿うとともに、他方側(図5の左側)の端縁沿って設けられている。即ち、上面部271は、浴槽本体2の四周端縁のうち、洗い場側における端縁中央よりも他方側には形成されていない。この上面部271には、図5に矢印で示すように、浴槽本体2の端縁から入浴部21側、即ち浴槽内部側に向かって下がる水勾配が形成され、上面部271に溢れた湯水が入浴部21に向かって流れるようになっている。
溝部272は、浴槽本体2における洗い場と反対側の端縁中央を起点として、立壁部273の外側に沿って円弧状に延びるとともに、洗い場側の端縁に到達した位置にて該端縁に開放される第一溝部と、浴槽本体2における洗い場側の端縁中央を起点として、立壁部273の外側に沿って他方側(図5の左側)に延びるとともに、第一溝部との合流位置272Aにて端縁に開放される第二溝部と、で構成されている。また、溝部272の底部は、合流位置272Aで最も低くなるような水勾配を有して形成され、溝部272に流入した湯水が合流位置272Aを通って洗い場に流れ落ちるようになっている。
立壁部273は、浴槽本体2における洗い場と反対側の端縁中央をそれぞれ起点として、他方側(図5の左側)に延びつつ、徐々に上端の高さが高くなる傾斜を有するとともに、他方側にて円弧状に連続して形成されている。この立壁部273は、浴槽内部側の側面が側面部26に連続して形成され、浴槽内部側の側面が溝部272から立ち上がって形成されている。また、立壁部273は、上面部271(入浴部21の最大収容水位)よりも立ち上がって形成されていることから、入浴部21から溢れた湯水が立壁部273を越えることがなく、溢れた湯水は上面部271を越えて洗い場に流れ落ちる。さらに、立壁部273が入浴部21と溝部272とを仕切って形成されていることから、溝部272と入浴部21とが互いに非連続に設けられ、入浴部21から溢れた湯水が溝部272に直接流れ込まないようになっている。
平坦部274は、円弧状の立壁部273に他方側を囲まれるとともに、一方側が入浴部21の側面部26に連続して設けられ、立壁部273側から入浴部21側に向かって下がる水勾配を有して形成されている。この平坦部274は、上面部271と略同一か又は上面部271よりも高い位置に設けられ、最大収容水位を超えて上面部271から溢れるほどの湯水を入浴部21に張ったとしても、この湯水が平坦部274に溜まらないようになっている。このような平坦部274は、入浴者の頭部側に設けられていることが好ましく、平坦部に設置した浴室用枕に入浴者が頭部を持たせ掛けて入浴することで、快適性が向上するとともに、入浴者が肩などにかけた湯水を平坦部274から入浴部21へ戻すことができるようになっている。
図7〜10にも示すように、支持部材24は、接続部材60と高さ調整部材70とを有して構成されている。接続部材60は、フランジ部22よりも下方に設定された止水ライン(図7、8に一点鎖線L2で示す高さ)に沿って設けられるとともに、浴槽エプロン4の上端縁であるエプロン本体41の突出片52Aと止水材24Cを介して接続されている。この接続部材60は、金属板材から曲げ加工により製作された長尺状の部材であり、止水ラインに沿った上辺部61と、この上辺部61に連続して上下に延びる縦辺部62と、この縦辺部62に連続して洗い場と反対側に延びる下辺部63と、を有して断面クランク状に形成されるとともに、上辺部61の長手方向両端部に連続して上方に傾斜した傾斜片部64をさらに有して形成されている。即ち、接続部材60において、その両端部の傾斜片部64を除く部分が直線状に形成された直線部65であり、この直線部65が止水ラインに沿って水平方向に延びて設けられている。
上辺部61は、エプロン本体41の突出片52Aの上方に位置し、その洗い場側の端縁が浴槽本体2の垂下片部23近傍まで延びて設けられている。縦辺部62は、突出片52Aを挟んで垂下片部23の反対側に対向するとともに、その下端縁がエプロン本体41の上フランジ52近傍まで延びて設けられている。下辺部63は、上フランジ52に沿って設けられ、上フランジ52に対してボルト24A及びナット24Bによって固定されている。上辺部61及び縦辺部62と垂下片部23とによって、突出片52Aの三方を囲んで下方に開口した凹部が形成され、この凹部に止水材24Cが設けられることで、浴槽本体2とエプロン本体41と接続部材60との間の止水構造が構成されている。さらに、接続部材60の両端部において、傾斜片部64とエプロン本体41の傾斜片52Bとの間に延びて止水材24Cが設けられることで、接続部材60の全長に亘る止水構造が構成されている。
高さ調整部材70は、接続部材60に沿った長尺状又はピース状の金属角パイプから構成され、図9に示すように、互いに高さ寸法の異なる第一部材70Aと2つの第二部材70Bとを有し、それぞれ接続部材60の上辺部61に溶接固定されている。高さ調整部材70の第一部材70Aは、浴槽本体2における洗い場側の端縁中央よりも一方側(図4の右側)に設けられ、第二部材70Bは、他方側の二箇所に設けられている。即ち、図7(B),(C)に示すように、浴槽本体2の上面部271に対応する位置に第一部材70Aが設けられ、図6(A)及び図7(A)に示すように、上面部271よりも高さが若干低くなる位置に第二部材70Bが設けられ、図6(B),(C)に示すように、溝部272の底部の高さが低くなる位置には、高さ調整部材70が設けられていない。
このような支持部材24は、接続部材60に高さ調整部材70を溶接固定して一体化してから、浴槽本体2のフランジ部22下面に取り付けられる。フランジ部22の下面には、支持部材24の固定位置に応じてボス部22Aが形成されており、接続部材60及び高さ調整部材70に形成した挿通孔を介してビス24Dをボス部22Aに螺合させることによって、支持部材24がフランジ部22に固定されている。このように支持部材24をフランジ部22に固定した状態において、接続部材60の上辺部61及び縦辺部62と垂下片部23とで形成された凹部に止水材24Cを設け、この止水材24Cに突出片52Aを密接させつつエプロン本体41を設置し、その上フランジ52と接続部材60の下辺部63とをボルト24A及びナット24Bによって固定する。
エプロン本体41の上フランジ52を浴槽本体2のフランジ部22に固定したら、続いて下フランジ53の突出片53Aを洗い場床3の止水材33Aに密接させつつ、下フランジ53を支持ボルト34及びナット35により洗い場床3に固定する。以上により、エプロン本体41が浴槽本体2と洗い場床3とに亘って取り付けられる。その後、エプロンカバー42のカバー部材42A,42Bの上突条部422をエプロン本体41の係止部材57に係止させるとともに、カバー部材42A,42Bの下突条部423を保持部材43によってエプロン本体41の下壁部56に固定することで、エプロンカバー42がエプロン本体41に取り付けられ、これにより浴槽エプロン4の取り付け作業が完了する。
以上のような本実施形態によれば、以下のような効果がある。浴槽本体2のフランジ部22よりも下方に設定した止水ラインに沿って接続部材60を設け、この接続部材60に止水材24Cを介してエプロン本体41が接続されているので、浴槽本体2のフランジ部22や上面部271の形状に関わらずに止水構造を構成することができ、エプロン本体41の上端縁から浴槽本体2側への水の浸入が防止でき、浴槽本体2と浴槽エプロン4との間の十分な止水性能を確保することができる。
さらに、接続部材60を含む支持部材24を介してエプロン本体41が浴槽本体2に取り付けられているので、浴槽本体2のフランジ部22や上面部271の形状に関わらずに浴槽エプロン4の形状を決定することができ、浴槽本体2と浴槽エプロン4の設計自由度を向上させることができる。また、浴槽本体2の形態が異なる場合や、浴槽本体2と洗い場床3との段差が異なる場合など、様々な浴室バリエーションに対し、接続部材60の取付位置を適宜に設定することによって共通の浴槽エプロン4を利用することも可能となり、設計の簡素化とともに、部品製造や保管管理の手間を削減してコスト低減を図ることができる。
また、浴槽本体2の外周部27に溝部272や立壁部273が設けられて、フランジ部22が曲面状に形成されて高さが変化する形状を有する場合であっても、接続部材60が止水ラインに沿って水平方向に延びる直線状に形成されていることで、この接続部材60に接続されるエプロン本体41の上端縁も直線状に形成することができ、浴槽エプロン4を単純な形状とすることができる。従って、エプロン本体41の上端縁における止水構造も単純化され、止水性能の向上を図ることができる。
また、浴槽本体2に垂下片部23が形成され、この垂下片部23の裏面に止水材24Cが当接されることで、この止水材24Cを介してエプロン本体41の上端縁と浴槽本体2との間を水密に接続することができ、止水性能をさらに向上させることができる。さらに、垂下片部23によって支持部材24及び浴槽エプロン4の上端部を覆って隠蔽することで、浴槽の美観を良好にして意匠性を向上させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。例えば、前記実施形態では、浴槽エプロン4のうちのエプロン本体41が接続部材60に接続され、エプロン本体41にエプロンカバー42が取り付けられる構成を例示したが、浴槽エプロン4の構造は前記実施形態に限定されるものではなく、浴槽エプロン4が単一の部材から構成されるものでもよいし、エプロン本体及びエプロンカバーに加えて他の部材を有して構成され、この他の部材が接続部材に接続されていてもよい。
また、前記実施形態では、接続部材60が高さ調整部材70を介して浴槽本体2のフランジ部22に固定されていたが、これに限らず、接続部材60が浴槽本体2に直接固定されていてもよいし、高さ調整部材とは異なる他の部材を介して浴槽本体2に固定されていてもよい。また、接続部材60や高さ調整部材70の形状や寸法、数は、前記実施形態に限られるものではなく、浴槽本体2及び浴槽エプロン4の構造に応じて適宜に変更することができる。
また、前記実施形態では、浴槽本体2に垂下片部23が形成され、この垂下片部23によって支持部材24及び浴槽エプロン4の上端部を覆う構成であったが、これに限らず、浴槽エプロン4によって支持部材24を覆うようにしてもよいし、垂下片部や浴槽エプロン以外の他のカバー部材を設けて支持部材24を覆うようにしてもよい。また、前記実施形態では、浴槽本体2の外周部27に溝部272、立壁部273及び平坦部274が形成されていたが、浴槽本体2の形状は特に限定されず、例えば、入浴部21の外周にフラットな上面部(フランジ部)のみが形成されたものであってもよい。
また、前記実施形態の洗い場付き浴槽1は、浴槽内部の側面部26上端に連続して外方に延出する外周部27を備えた浴槽であって、外周部27には、当該浴槽の最大収容水位に応じた高さに設けられる上面部271と、上面部271よりも低い底部を有して側面部26上端と非連続に設けられる溝部272と、が形成され、溝部272は、洗い場の反対側から洗い場側に向かって下がり勾配を有して延び、洗い場側における外周部27の端縁に連続して形成されている。
このような構成によれば、洗い場の反対側にて上面部271に溢れた水を溝部272によって洗い場側に流し、外周部27の端縁から洗い場床に向かって落下させて排水することができ、上面部271における水の滞留を抑制することができる。
ここで、従来の浴槽では、外周部であるフランジ部(リム部)の上面が一様な水平面内に形成されているため、フランジ部に溢れた水が上面に滞留しやすく、滞留した水が冷えることで入浴者に不快感を与えてしまうという問題があった。これに対して、本発明によれば、上面部271に溢れた水を溝部によって洗い場に排水して、上面部271における水の滞留を抑制することができるので、入浴者の不快感を抑制して快適性を向上させることができる。
以上の洗い場付き浴槽1において、外周部27には、上面部271よりも上方に立ち上がるとともに溝部272の浴槽内部側に隣り合って設けられる立壁部273が形成されている。
このような構成によれば、溝部272の浴槽内部側に立壁部273が設けられていることで、溝部272の水が浴槽内部に流れ込むことが防止できる。さらに、立壁部273を入浴者の頭部側に形成すれば、入浴者が立壁部273に頭部を持たせ掛けることができ、浴槽の快適性を向上させることができる。
以上の洗い場付き浴槽において、立壁部273は、平面視で浴槽外部側に向かって凸な円弧状に形成され、外周部27には、立壁部273の浴槽内部側に設けられて側面部26上端に連続する平坦部274が形成されている。
このような構成によれば、円弧状に形成された立壁部273の浴槽内部側に平坦部274が形成され、この平坦部274が壁部273に囲まれることとなり、さらに平坦部274が側面部26上端に連続することで、平坦部274の水は立壁部273に阻まれて外方へは流れず、側面部26から浴槽内部へ戻されることとなる。この際、立壁部273及び平坦部274を入浴者の頭部側に形成すれば、入浴者が立壁部273及び平坦部274に頭部を持たせ掛けることができ、浴槽の快適性を向上させることができる。さらに、入浴者が肩などにかけた水は平坦部274から浴槽内部へ戻るので、浴槽内の湯量の減少を抑制することができる。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 洗い場付き浴槽
2 浴槽本体
3 洗い場床
4 浴槽エプロン
22 フランジ部
23 垂下片部
24C 止水材
60 接続部材
70 高さ調整部材

Claims (5)

  1. 上面を構成するフランジ部を有した浴槽本体と、該浴槽本体における洗い場側の側面を構成する浴槽エプロンと、を備えた洗い場付き浴槽であって、
    前記フランジ部よりも下方に設けられるとともに、前記浴槽エプロンの上端縁と前記フランジ部とを止水材を介して接続する接続部材を備えることを特徴とする洗い場付き浴槽。
  2. 前記接続部材が水平方向に延びる直線部を有するとともに、該直線部が該接続部材の長さ寸法の過半を占めて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の洗い場付き浴槽。
  3. 前記フランジ部の上面は、高さが変化する曲面状に形成され、
    前記接続部材は、高さ調整部材を介して前記フランジ部に接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗い場付き浴槽。
  4. 前記浴槽本体は、前記フランジ部の外縁から前記接続部材よりも下方まで垂下される垂下片部を有し、該垂下片部の裏面に前記止水材が当接されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の洗い場付き浴槽。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の洗い場付き浴槽を備えたことを特徴とする浴室ユニット。
JP2014065327A 2014-03-27 2014-03-27 洗い場付き浴槽及び浴室ユニット Active JP6349119B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014065327A JP6349119B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 洗い場付き浴槽及び浴室ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014065327A JP6349119B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 洗い場付き浴槽及び浴室ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015186553A true JP2015186553A (ja) 2015-10-29
JP6349119B2 JP6349119B2 (ja) 2018-06-27

Family

ID=54429197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014065327A Active JP6349119B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 洗い場付き浴槽及び浴室ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6349119B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020031975A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 株式会社Lixil 浴槽
JP2020031976A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 株式会社Lixil 浴槽

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5080546U (ja) * 1973-11-30 1975-07-11
JPS5080540U (ja) * 1973-11-30 1975-07-11
JPH02102622A (ja) * 1988-10-13 1990-04-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 浴室装置
JPH04107688U (ja) * 1991-02-28 1992-09-17 東陶機器株式会社 バスエプロンの取付装置
JPH0984710A (ja) * 1995-09-21 1997-03-31 Inax Corp 浴槽のエプロン取付構造
JPH10323295A (ja) * 1997-05-27 1998-12-08 Yamaha Living Tec Kk 浴 槽
JP2001327418A (ja) * 2000-05-22 2001-11-27 Noritz Corp 浴槽のエプロン取付構造
US20080022447A1 (en) * 2006-07-25 2008-01-31 Krause Andrew K Spa

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5080546U (ja) * 1973-11-30 1975-07-11
JPS5080540U (ja) * 1973-11-30 1975-07-11
JPH02102622A (ja) * 1988-10-13 1990-04-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 浴室装置
JPH04107688U (ja) * 1991-02-28 1992-09-17 東陶機器株式会社 バスエプロンの取付装置
JPH0984710A (ja) * 1995-09-21 1997-03-31 Inax Corp 浴槽のエプロン取付構造
JPH10323295A (ja) * 1997-05-27 1998-12-08 Yamaha Living Tec Kk 浴 槽
JP2001327418A (ja) * 2000-05-22 2001-11-27 Noritz Corp 浴槽のエプロン取付構造
US20080022447A1 (en) * 2006-07-25 2008-01-31 Krause Andrew K Spa

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020031975A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 株式会社Lixil 浴槽
JP2020031976A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 株式会社Lixil 浴槽
JP7154890B2 (ja) 2018-08-31 2022-10-18 株式会社Lixil 浴槽

Also Published As

Publication number Publication date
JP6349119B2 (ja) 2018-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2443386C2 (ru) Основание душевой кабины с увеличивающим поток закрытым сливом
JP5839231B2 (ja) カウンタ付き浴室
JP6349119B2 (ja) 洗い場付き浴槽及び浴室ユニット
JP2019052422A (ja) 洗面器
JP5106043B2 (ja) 浴室の洗い場用カウンター
JP7118357B2 (ja) 浴室洗い場床構造
JP5276617B2 (ja) 浴室ユニット
JP2019196676A (ja) 浴室洗い場床構造
JP6891555B2 (ja) 浴室ユニット
JP2007023516A (ja) 浴室の出窓構造
JP7186551B2 (ja) 浴室カウンター収納構造及び浴室ユニット
JP2009261626A (ja) 浴室構造
JP6750995B2 (ja) へアキャッチャー
JP7046315B2 (ja) 浴室洗い場床構造
JP5371455B2 (ja) 置き台、及び浴室構造
JP7179258B2 (ja) ボウルユニット
JP7186550B2 (ja) 浴室カウンター及び浴室ユニット
JP6452077B2 (ja) 排水口蓋
JP4970214B2 (ja) 浴室の洗い場用カウンター
KR101479155B1 (ko) 샤워기 헤드 홀더
JP7009744B2 (ja) 浴室ユニット
JP6722880B2 (ja) 浴室構造及びエプロン
JP2008127833A (ja) 防水床パン
JP6168125B2 (ja) 浴室用カウンタ
JP3559983B2 (ja) 浴室の洗面器台

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180124

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6349119

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350