JP2015178576A - 化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェットプリンタカートリッジ、及びインクジェット記録物 - Google Patents
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Abstract
Description
インクジェット記録方法には、連続的に液滴を飛翔させるコンティニュアス方式と画像情報信号に応じて液滴を飛翔させるオンデマンド方式が有り、その吐出方式にはピエゾ素子により圧力を加えて液滴を吐出させる方式、熱によりインク中に気泡を発生させて液滴を吐出させる方式、超音波を用いた方式、あるいは静電力により液滴を求引吐出させる方式がある。また、インクジェット記録用インクとしては、水性インク、油性インク、あるいは固体(溶融型)インクが用いられる。
すなわち、上記課題は、下記の手段によって解決できる。
下記一般式(1)で表される化合物。
一般式(1)
A1、B1、R1〜R6はいずれも置換基を有してもよい。
一般式(1)で表される化合物は分子中に少なくとも1つのイオン性親水性基を有する。
[2]
上記一般式(1)が下記一般式(2−1)又は下記一般式(2−2)で表される[1]に記載の化合物。
一般式(2−1)
A2、R1〜R7はいずれも置換基を有してもよい。
一般式(2−1)で表される化合物は分子中に少なくとも1つのイオン性親水性基を有する。
一般式(2−2)
A2、R1〜R7はいずれも置換基を有してもよい。
一般式(2−2)で表される化合物は分子中に少なくとも1つのイオン性親水性基を有する。
[3]
R1が炭素数2〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基を表す[1]又は[2]に記載の化合物。
[4]
R2が水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基又はアルキルスルホニル基を表す[1]〜[3]のいずれか1項に記載の化合物。
[5]
R3〜R6がそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のアシル基を表す[1]〜[4]のいずれか1項に記載の化合物。
[6]
R7が置換若しくは無置換のアルキル基又は置換若しくは無置換のアリール基である[2]に記載の化合物。
[7]
R7が下記一般式(7−1)、下記一般式(7−2)、下記一般式(7−3)、下記一般式(7−4)、下記一般式(7−5)、下記一般式(7−6)又は下記式(7−7)で表される基である[2]又は[6]に記載の化合物。
一般式(7−1)
一般式(7−2)
一般式(7−3)
一般式(7−4)
一般式(7−5)
一般式(7−6)
式(7−7)
[8]
上記一般式(1)が上記一般式(2−2)で表され、上記一般式(2−2)中のZ1がシアノ基、ピリジル基、メチルスルホニル基、フェニルスルホニル基、メトキシカルボニル基、カルバモイル基又はニトロ基を表す[2]、[6]又は[7]に記載の化合物。
[9]
[1]〜[8]のいずれか1項に記載の化合物を含有する着色組成物。
[10]
[1]〜[8]のいずれか1項に記載の化合物を含有するインクジェット記録用インク。
[11]
[10]に記載のインクジェット記録用インクを用いるインクジェット記録方法。
[12]
[10]に記載のインクジェット記録用インクを充填したインクジェットプリンタカートリッジ。
[13]
[10]に記載のインクジェット記録用インクを用いて、被記録材に着色画像を形成したインクジェット記録物。
[14]
下記一般式(3)で表される化合物。
一般式(3)
R1〜R6はいずれも置換基を有してもよい。
まず、本発明における置換基群A及び置換基群Bについて定義する。
ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキル又はアリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、アルキル又はアリールスルフィニル基、アルキル又はアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アリール又はヘテロ環アゾ基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基、イオン性親水性基が例として挙げられる。これらの置換基は更に置換されてもよく、更なる置換基としては、以上に説明した置換基群Aから選択される基を挙げることができる。
アルキル基としては、好ましくは、炭素数1から30のアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、t−ブチル基、n−オクチル基、エイコシル基、2−クロロエチル基、2−シアノエチル基、2―エチルヘキシル基等が挙げられ、シクロアルキル基としては、好ましくは、炭素数3から30の置換又は無置換のシクロアルキル基、例えば、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、4−n−ドデシルシクロヘキシル基等が挙げられ、ビシクロアルキル基としては、好ましくは、炭素数5から30の置換若しくは無置換のビシクロアルキル基、つまり、炭素数5から30のビシクロアルカンから水素原子を一個取り去った一価の基、例えば、ビシクロ[1,2,2]ヘプタン−2−イル基、ビシクロ[2,2,2]オクタン−3−イル基等が挙げられる。
アルケニル基としては、好ましくは、炭素数2から30の置換又は無置換のアルケニル基、例えば、ビニル基、アリル基、プレニル基、ゲラニル基、オレイル基等が挙げられ、シクロアルケニル基としては、好ましくは、炭素数3から30の置換若しくは無置換のシクロアルケニル基、つまり、炭素数3から30のシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基、例えば、2−シクロペンテン−1−イル基、2−シクロヘキセン−1−イル基等が挙げられ、ビシクロアルケニル基としては、置換若しくは無置換のビシクロアルケニル基、好ましくは、炭素数5から30の置換若しくは無置換のビシクロアルケニル基、つまり二重結合を一個持つビシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基、例えば、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−1−イル基、ビシクロ[2,2,2]オクト−2−エン−4−イル基等が挙げられる。
アルキルチオ基としては、好ましくは、炭素数1から30の置換若しくは無置換のアルキルチオ基、例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、n−ヘキサデシルチオ基等が挙げられる。
炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖アルキル基、炭素数7〜18の直鎖又は分岐鎖アラルキル基、炭素数2〜12の直鎖又は分岐鎖アルケニル基、炭素数2〜12の直鎖又は分岐鎖アルキニル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルケニル基(例えばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、2−エチルヘキシル、2−メチルスルホニルエチル、3−フェノキシプロピル、トリフルオロメチル、シクロペンチル)、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子)、アリール基(例えば、フェニル、4−t−ブチルフェニル、2,4−ジ−t−アミルフェニル)、ヘテロ環基(例えば、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベンゾチアゾリル)、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、アルキルオキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−メチルスルホニルエトキシ)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、2−メチルフェノキシ、4−t−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキシ、3−t−ブチルオキシカルボニルフェノキシ、3−メトキシカルボニルフェニルオキシ、アシルアミノ基(例えば、アセトアミド、ベンズアミド、4−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)ブタンアミド)、アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、ブチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルブチルアミノ)、アリールアミノ基(例えば、フェニルアミノ、2−クロロアニリノ)、ウレイド基(例えば、フェニルウレイド、メチルウレイド、N,N−ジブチルウレイド)、スルファモイルアミノ基(例えば、N,N−ジプロピルスルファモイルアミノ)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、オクチルチオ、2−フェノキシエチルチオ)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ、2−ブトキシ−5−t−オクチルフェニルチオ、2−カルボキシフェニルチオ)、アルキルオキシカルボニルアミノ基(例えば、メトキシカルボニルアミノ)、アルキルスルホニルアミノ基及びアリールスルホニルアミノ基(例えば、メチルスルホニルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、p−トルエンスルホニルアミノ)、カルバモイル基(例えば、N−エチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル)、スルファモイル基(例えば、N−エチルスルファモイル、N,N−ジプロピルスルファモイル、N−フェニルスルファモイル)、アルキルスルホニル基(例えば、メチルスルホニル、オクチルスルホニル)、アリールスルホニル基(例えば、フェニルスルホニル、p−トルエンスルホニル)、アルキルオキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、ブチルオキシカルボニル)、ヘテロ環オキシ基(例えば、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)、アゾ基(例えば、フェニルアゾ、4−メトキシフェニルアゾ、4−ピバロイルアミノフェニルアゾ、2−ヒドロキシ−4−プロパノイルフェニルアゾ)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ)、カルバモイルオキシ基(例えば、N−メチルカルバモイルオキシ、N−フェニルカルバモイルオキシ)、シリルオキシ基(例えば、トリメチルシリルオキシ、ジブチルメチルシリルオキシ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(例えば、フェノキシカルボニルアミノ)、イミド基(例えば、N−スクシンイミド、N−フタルイミド)、ヘテロ環チオ基(例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、2,4−ジ−フェノキシ−1,3,5−トリアゾール−6−チオ、2−ピリジルチオ)、スルフィニル基(例えば、3−フェノキシプロピルスルフィニル)、ホスホニル基(例えば、フェノキシホスホニル、オクチルオキシホスホニル、フェニルホスホニル)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル)、アシル基(例えば、アセチル、3−フェニルプロパノイル、ベンゾイル)、イオン性親水性基(カルボキシル基、スルホ基など)が挙げられる。これらの置換基は更に置換されてもよく、更なる置換基としては、以上に説明した置換基群Bから選択される基を挙げることができる。
下記一般式(1)で表される化合物について説明する。
一般式(1)
A1、B1、R1〜R6はいずれも置換基を有してもよい。
一般式(1)で表される化合物は分子中に少なくとも1つのイオン性親水性基を有する。
インクの貯蔵安定性の観点からは、A1及びB1には置換基としてアゾ基が直接結合しないことが好ましい。
R2がハロゲン原子を表す場合のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子が好ましく、塩素原子がより好ましい。
R2がアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表す場合は、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基としては炭素数1〜10が好ましく、炭素数1〜6がより好ましい。アルキル基としては炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基が好ましい。アルケニル基としては、炭素数2〜10のアルケニル基が好ましく、炭素数2〜6のアルケニル基がより好ましく、具体的にはビニル基又はアリル基が好ましい。アルキニルとしては炭素数2〜4のアルキニル基がより好ましい。
R2がアリール基を表す場合のアリール基としては、炭素数6〜14のアリール基が好ましく、炭素数6〜10のアリール基がより好ましく、フェニル基又はナフチル基が更に好ましく、フェニル基が特に好ましい。
R2がヘテロ環基を表す場合のヘテロ環基としては、芳香族ヘテロ環基が好ましく、窒素原子、硫黄原子又は酸素原子を有する5員又は6員の芳香族ヘテロ環基がより好ましい。ヘテロ環基としては、置換位置を限定しないで表すと、ピロール環、ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、チオフェン環、チアゾール環、イソチアゾール環、チアジアゾール環、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、トリアジン環などが好ましく挙げられる。5員又は6員の芳香族ヘテロ環基は更に縮環構造を有していてもよく、たとえばベンゾチアゾール環が好ましい。
R2がアルコキシカルボニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基又はアルキルスルフィニル基を表す場合の各基の好ましい範囲としては、各基に含まれるアルキル基の部分が、上記R2がアルキル基を表す場合の好ましい範囲となったものである。
R2がアリールオキシカルボニル基、アリールオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アリールチオ基、アリールスルホニルアミノ基、アリールスルホニル基又はアリールスルフィニル基を表す場合の各基の好ましい範囲としては、各基に含まれるアリール基の部分が上記R2がアリール基を表す場合の好ましい範囲となったものである。
R2がヘテロ環オキシカルボニル基、ヘテロ環オキシ基、ヘテロ環スルホニルアミノ基、ヘテロ環チオ基、ヘテロ環スルホニル基又はヘテロ環スルフィニル基を表す場合の各基の好ましい範囲としては、各基に含まれるヘテロ環基の部分が上記R2がヘテロ環基を表す場合の好ましい範囲となったものである。
R2がアシル基、アシルオキシ基又はアシルアミノ基を表す場合の各基の好ましい範囲としては、各基に含まれるアルキル基又はアリール基の部分が上記R2がアルキル基又はアリール基である場合の好ましい範囲となったものである。
オゾンガス堅牢性の観点からR2は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、又はアルキルスルホニル基が好ましく、シアノ基がより好ましい。
R3〜R6がアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表す場合、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基としては炭素数1〜20が好ましく、炭素数1〜8がより好ましい。アルキル基としては、炭素数1〜10のアルキル基が挙げられ、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、又は2−エチルヘキシル基が好ましく、メチル基、エチル基、又はn−プロピル基がより好ましく、エチル基が更に好ましい。アルケニル基としては、炭素数2〜10のアルケニル基が好ましく、炭素数2〜6のアルケニル基がより好ましく、具体的にはビニル基又はアリル基が好ましい。アルキニルとしては炭素数2〜4のアルキニル基がより好ましい。
R3〜R6がアリール基を表す場合のアリール基としては、炭素数6〜20のアリール基が挙げられ、炭素数6〜12のアリール基が好ましく、具体的にはフェニル基又はナフチル基が好ましく、フェニル基がより好ましい。
R3〜R6がヘテロ環基を表す場合のヘテロ環基としては、上記R2がヘテロ環基である場合と同様のものが挙げられる。
R3〜R6がアシル基を表す場合のアシル基としては、炭素数2〜10のアシル基が挙げられ、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基が好ましく、アセチル基がより好ましい。
R3〜R6がアルコキシカルボニル基又はアルキルスルホニル基を表す場合の各基の好ましい範囲としては、各基に含まれるアルキル基の部分が上記R3〜R6がアルキル基である場合の好ましい範囲となったものである。
R3〜R6がアリールオキシカルボニル基又はアリールスルホニル基を表す場合の各基の好ましい範囲としては、各基に含まれるアリール基の部分が上記R3〜R6がアリール基である場合の好ましい範囲となったものである。
水への溶解性、およびオゾンガス堅牢性の観点からR3〜R6はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アリール基、又はアシル基が好ましく、水素原子、アルキル基、又はアリール基がより好ましく、水素原子又はアリール基が更に好ましい。
R3及びR4の一方が水素原子を表し他方がアルキル基又はアリール基を表し、かつR5及びR6の一方が水素原子を表し他方がアルキル基又はアリール基を表すことが特に好ましい。
R3〜R6がアルキル基又はアリール基を表す場合はイオン性親水性基を有することが特に好ましく、イオン性親水性基としてはスルホ基又はカルボキシル基が好ましく、スルホ基がより好ましく、スルホ基のリチウム塩(−SO3Li)、スルホ基のナトリウム塩(−SO3Na)、又はスルホ基のカリウム塩(−SO3K)が更に好ましく、スルホ基のリチウム塩(−SO3Li)が特に好ましい。
A1がアリール基を表す場合のアリール基としては、炭素数6〜20のアリール基が挙げられ、炭素数6〜12のアリール基が好ましく、具体的にはフェニル基又はナフチル基が好ましい。
A1がヘテロ環基を表す場合のヘテロ環基としては、芳香族ヘテロ環基が好ましく、窒素原子、硫黄原子又は酸素原子を有する5員又は6員の芳香族ヘテロ環基がより好ましく、窒素原子又は硫黄原子を有する5員又は6員の芳香族ヘテロ環基が更に好ましい。ヘテロ環基としては、置換位置を限定しないで表すと、ピロール環、ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、チアゾール環、イソチアゾール環、チアジアゾール環、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、トリアジン環などが好ましく挙げられる。5員又は6員の芳香族ヘテロ環基は更に縮環構造を有していてもよく、たとえばベンゾチアゾール環が好ましい。
水中での貯蔵安定性の観点からA1はアリール基を表すことが好ましい。
A1が有していてもよい置換基としては、上記置換基群Aから選ばれる置換基が挙げられ、イオン性親水性基又はハメットのσp値が0.3以上の電子求引性基が好ましく、ハロゲン原子(好ましくは塩素原子)、シアノ基、ニトロ基、−SO3M又は−CO2M(Mは水素原子又はカウンターカチオンを表す。)がより好ましい。カウンターカチオンとしては、例えばアンモニウムイオン、アルカリ金属イオン(例えば、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン)及び有機カチオン(例えば、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラメチルグアニジウムイオン、テトラメチルホスホニウム)が挙げられる。Mは水素原子又はカウンターカチオンを表すことが好ましく、アルカリ金属イオン又はアンモニウムイオンを表すことがより好ましく、アルカリ金属イオンを表すことが更に好ましく、リチウムイオン、カリウムイオン又はナトリウムイオンを表すことが特に好ましく、リチウムイオンを表すことが最も好ましい。また、Mとして異なる2種以上を含んでいてもよい。
B1がアリーレン基を表す場合のアリーレン基としては、炭素数6〜20のアリーレン基が挙げられ、炭素数6〜12のアリーレン基が好ましく、具体的にはフェニレン基又はナフチレン基が好ましい。
B1がヘテロ環基を表す場合のヘテロ環基(2価のヘテロ環基)としては、芳香族ヘテロ環基が好ましく、窒素原子、硫黄原子又は酸素原子を有する5員又は6員の芳香族ヘテロ環基がより好ましく、窒素原子又は硫黄原子を有する5員又は6員の芳香族ヘテロ環基が更に好ましい。ヘテロ環基としては、置換位置を限定しないで表すと、ピロール環、ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、チオフェン環、チアゾール環、イソチアゾール環、チアジアゾール環、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、トリアジン環などが好ましく挙げられる。5員又は6員の芳香族ヘテロ環基は更に縮環構造を有していてもよく、たとえばベンゾチアゾール環が好ましい。
B1はチオール環又はチアゾール環を表すことが好ましい。
一般式(2−1)
A2、R1〜R7はいずれも置換基を有してもよい。
一般式(2−1)で表される化合物は分子中に少なくとも1つのイオン性親水性基を有する。
一般式(2−2)
A2、R1〜R7はいずれも置換基を有してもよい。
一般式(2−2)で表される化合物は分子中に少なくとも1つのイオン性親水性基を有する。
R7が水素原子以外の基を表す場合の各基の具体例は上記R2が水素原子以外の基を表す場合の各基の具体例と同様である。
オゾンガス堅牢性の観点から、R7はアルキル基又はアリール基であることが好ましく、置換又は無置換のフェニル基、置換又は無置換のナフチル基がより好ましい。
一般式(7−1)
上記アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、又はアミノ基が置換基を有する場合の置換基は、1価の置換基が挙げられ、イオン性親水性基、アリールアミノ基、アルキルアミノ基、ハロゲン原子が好ましく、イオン性親水性基がより好ましく、−SO3M又は−CO2M(Mは水素原子又はカウンターカチオンを表し、具体例及び好ましい範囲は前述のものと同じ)が更に好ましい。
R71としては、置換基として−CO2Mを有するアルキル基、又は、少なくともオルト位に置換基として−CO2Mを有するフェニル基が特に好ましい。
R71の好ましい具体例を以下に示すが、これらに限定されるものではない。下記具体例において*は結合位置を表す。Mは水素原子又はカウンターカチオンを表す。
一般式(7−2)
一般式(7−3)
上記アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキルスルホニル基、又はアリールスルホニル基が置換基を有する場合の置換基は、1価の置換基が挙げられ、イオン性親水性基、ヒドロキシル基、アミノ基、アリールアミノ基、アルキルアミノ基、アルキル基、アルキルチオ基が好ましく、これらは更にヒドロキシル基、イオン性親水性基で置換されていても良い。イオン性親水性基としては、−SO3M又は−CO2M(Mは水素原子又はカウンターカチオンを表し、具体例及び好ましい範囲は前述のものと同じ)が好ましい。
R73の好ましい具体例を以下に示すが、これらに限定されるものではない。下記具体例において*は結合位置を表す。Mは水素原子又はカウンターカチオンを表す。
一般式(7−4)
一般式(7−5)
R75の好ましい具体例は、ニトロ基、ヒドロキシル基、塩素原子、メチル基、−SO3Na、−SO3Li、−SO3K、アミノ基、メトキシ基、スルホ基で置換されたプロピルオキシ基、メチルチオ基である。
一般式(7−6)
式(7−7)
Z1としては、アシル基、アシルオキシ基、カルバモイル基、アルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、ジアルキルホスホノ基、ジアリールホスホノ基、ジアリールホスフィニル基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルホニルオキシ基、アシルチオ基、スルファモイル基、チオシアネート基、チオカルボニル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン化アルコキシ基、ハロゲン化アリールオキシ基、ハロゲン化アルキルアミノ基、ハロゲン化アルキルチオ基、σp値が0.20以上の他の電子求引性基で置換されたアリール基、ニトロ基、ヘテロ環基(好ましくはピリジル基)、ハロゲン原子、又はセレノシアネート基が挙げられる。Z1は好ましくはシアノ基、ピリジル基、メチルスルホニル基、フェニルスルホニル基、メトキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基であり、より好ましくはシアノ基である。
一般式(1)で表される化合物は、ジアゾ成分とカプラーとのカップリング反応によって合成することができるが、それらについては、特開2003−306623号公報、特開2005−139427号公報及び特開2012−177073号公報に記載がある。
本発明は下記一般式(3)で表される化合物にも関する。
一般式(3)
R1〜R6はいずれも置換基を有してもよい。
一般式(3)で表される化合物は一般式(1)で表される化合物の合成に用いることができる。
一般式(1)で表される化合物は、水を主たる溶媒に溶解させて水溶液とすることができる。
一般式(1)で表される化合物(色素)を含有する水溶液は、色素が水溶性である場合には、水性媒体に溶解して調製し、色素が油溶性である場合には、親油性媒体及び/又は水性媒体に溶解及び/又は分散させて調製することが好ましい。水性媒体とは、水を主体に含む溶媒であり、所望により水混和性有機溶剤等の有機溶媒が含まれる。この有機溶媒は、粘度低下剤としての機能を有していてもよい。親油性媒体とは、有機溶媒を主体とするものである。
水溶液において、主たる溶媒は水であり、好ましくは全溶媒中の水の含有量が50質量%〜100質量%であり、より好ましくは全溶媒中の水の含有量が60質量%〜100質量%である。また、上記水溶液は、水以外に、水混和性有機溶剤、及び親油性媒体を含んでいてもよい。
上記水溶液は25℃でのpHが6.0〜9.0であることが好ましく、7.0〜8.5であることがより好ましい。pHを上記の範囲とすることで水溶液中のアゾ化合物の高い溶液安定性を付与できることとインクジェット用水溶性インクの調液が容易という効果がある。
上記水溶液を「インク原液」と称する場合がある。
上記水溶液の用途は、特に制限はないが、インクジェット用に用いることが好ましい。
上記水溶液は、腐敗による不溶解物の生成が問題となることがある。これを防止するために、水溶液には防腐剤を添加することができる。
本発明に使用可能な防腐剤としては、種々のものが使用可能である。
防腐剤としては、重金属イオンを含有する無機物系の防腐剤(銀イオン含有物など)や塩類をまず挙げることができる。有機系の防腐剤としては、第4級アンモニウム塩(テトラブチルアンモニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリド等)、フェノール誘導体(フェノール、クレゾール、ブチルフェノール、キシレノール、ビスフェノール等)、フェノキシエーテル誘導体(フェノキシエタノール等)、ヘテロ環化合物(ベンゾトリアゾール、プロキセル(PROXEL)、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン等)、酸アミド類、カルバミン酸、カルバメート類、アミジン・グアニジン類、ピリジン類(ナトリウムピリジンチオン−1−オキシド等)、ジアジン類、トリアジン類、ピロール・イミダゾール類、オキサゾール・オキサジン類、チアゾール・チアジアジン類、チオ尿素類、チオセミカルバジド類、ジチオカルバメート類、スルフィド類、スルホキシド類、スルホン類、スルファミド類、抗生物質類(ペニシリン、テトラサイクリン等)、デヒドロ酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、p−ヒドロキシ安息香酸エチルエステル、及びその塩など種々のものが使用可能である。また、防腐剤としては防菌防微ハンドブック(技報堂:1986)、防菌防黴剤事典(日本防菌防黴学会事典編集委員会編)等に記載のものも使用し得る。
防腐剤としてはフェノール誘導体、ヘテロ環化合物が好ましく、ヘテロ環化合物がより好ましく、ヘテロ環化合物(プロキセルXL−II:フジフイルムイメージングカララント社製)が更に好ましい。
防腐剤は単独で添加することも、2種以上を組み合わせ水溶液に添加することもできる。これらの防腐剤は油溶性の構造、水溶性の構造のものなど種々のものが使用可能であるが、好ましくは水溶性の防腐剤である。
中でも、少なくとも1種の防腐剤が、ヘテロ環化合物であることが好ましい。本発明では、防腐剤を2種以上併用して使用すると、本発明の効果が更に良好に発揮される。例えば、ヘテロ環化合物と抗生物質の組み合わせ、ヘテロ環化合物とフェノール誘導体との組み合わせ等が好ましく挙げられる。2種の防腐剤を組み合わせる場合の含有量比は、特に限定的ではないが、防腐剤A/防腐剤B=0.01〜100(質量比)の範囲が好ましい。
水溶液への防腐剤の添加量は広い範囲で使用可能であるが、好ましくは、0.001〜10質量%、より好ましくは、0.1〜5質量%である。防腐剤の含有量を上記の範囲とすることで水溶液中の菌の増殖を抑制するという効果がある。
上記水溶液は、更に、pH調整剤を含有することができる。
pH調整剤としては、中和剤(有機塩基、無機アルカリ)を用いることができる。pH調整剤はインクジェット用インクの貯蔵安定性を向上させる目的で、インクジェット用インクがpH7.0〜9.0となるように添加するのが好ましく、pH7.5〜8.5となるように添加するのがより好ましい。
pH調整剤の含有量を上記の範囲とすることで所望のpHとすることができる。
塩基性化合物としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸水素ナトリウム(重炭酸ナトリウム)、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸1水素ナトリウムなどの無機化合物やアンモニア水、メチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、ピペリジン、ジアザビシクロオクタン、ジアザビシクロウンデセン、ピリジン、キノリン、ピコリン、ルチジン、コリジン等の有機塩基、安息香酸リチウムやフタル酸カリウム等の有機酸のアルカリ金属塩を使用することも可能である。
酸性化合物としては、塩酸、硫酸、リン酸、ホウ酸、硫酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、リン酸2水素カリウム、リン酸2水素ナトリウム等の無機化合物や、酢酸、酒石酸、安息香酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サッカリン酸、フタル酸、ピコリン酸、キノリン酸等の有機化合物を使用することもできる。
pH調整剤としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムが好ましく、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素リチウムがより好ましく、炭酸水素リチウムが更に好ましい。
マゼンタ染料では、カプラー成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類、ピリジンやピラジンのようなヘテロ環類、開鎖型活性メチレン化合物類などを有するアリール若しくはヘテリルアゾ染料;例えばカプラー成分として開鎖型活性メチレン化合物類などを有するアゾメチン染料;アントラピリドン染料をあげることができる。特に好ましいものは、発色団にヘテロ環を有するアゾ染料、若しくはアントラピリドン染料である。
シアン染料では、カプラー成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類などを有するアリール若しくはヘテリルアゾ染料;例えばカプラー成分としてフェノール類、ナフトール類、ピロロトリアゾールのようなヘテロ環類などを有するアゾメチン染料;シアニン染料、オキソノール染料、メロシアニン染料などのようなポリメチン染料;ジフェニルメタン染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料などのようなカルボニウム染料;フタロシアニン染料;アントラキノン染料;インジゴ・チオインジゴ染料などを挙げることができる。特に好ましいものは、フタロシアニン染料である。
ヘテロ環アゾ染料であるイエロー染料としては、特開2004−83903号(段落番号[0048]〜[0062])、同2003−277661号(段落番号[0041]〜[0050])、同2003−277662号(段落番号[0042]〜[0047])、米国出願公開US2003/0213405(段落番号[0108])に記載されたものが挙げられる。
本発明の着色組成物は、上記一般式(1)で表される化合物を含有する。
本発明の着色組成物は、全染料を好ましくは、0.2〜20質量%含有し、より好ましくは、0.5〜10質量%含有し、特に好ましくは1.0〜8.0質量%含有する。
着色組成物に用いられるpH調整剤としては、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムが好ましく、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウムがより好ましい。
本発明の着色組成物の用途は、特に制限されるべきものではなく、インクジェットなどの印刷用のインク組成物、感熱記録材料におけるインクシート、電子写真用のカラートナー、LCD、PDPなどのディスプレイやCCDなどの撮像素子で用いられるカラーフィルター、各種繊維の染色のための染色液などの調製に好ましく用いることができるが、特にインクジェット記録用インク組成物が好ましい。
着色組成物の製造方法は、上記水溶液を用いることができる。
着色組成物は、ブラックインクが好適であるが、ブラックインクに制限されるべきものではなく、他の染料あるいは顔料との混合により任意の色のインクを包含することができる。
着色組成物の製造方法は、少なくとも水溶液を用いて上記粘度範囲の所望のインク組成物を作製する工程(以下、調液工程ともいう)を含む。
調液工程とは、上記のようにして得られた水溶液を特定の粘度を有し、かつ所望の用途のインク組成物に調液する工程であり、最終製品であってもよいし、中間製品であってもよい。この調液工程には水溶液を媒体、好ましくは水性媒体で希釈する工程が少なくとも含まれる。油溶性染料を含む水溶液は、この希釈工程で使用する媒体に特に制限はないが、水性媒体中に乳化分散され、水性インク組成物として調製されることが好ましい。この媒体には、必要な濃度の各種成分が含まれていてもよいし、この成分を別途水溶液に添加するようにしてもよいし、それら両者を組みあわせてもよい。
本発明により製造された着色組成物は、染料濃度が高濃度な水溶液を用いて製造されたために通常の方法で製造された着色組成物よりも染料の溶解性が向上し、ひいては吐出安定性が向上する。
本発明では、粘度低下剤を用いていてもよく、上記濾過処理を抵抗なく行うことができる。
他の染料は、水溶液に用いることができるが、好ましくはインク組成物の調製のときに混合して用いることが貯蔵安定性の観点から好ましい。
界面活性剤としては、例えばドデシル硫酸ナトリウム、ドデシルオキシスルホン酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアニオン性界面活性剤、セチルピリジニウムクロライド、トリメチルセチルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムクロライド等のカチオン性界面活性剤や、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンナフチルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等のノニオン性界面活性剤などが挙げられる。中でも特にノニオン系界面活性剤が好ましく使用される。
本発明に用いられる高沸点有機溶媒の沸点は150℃以上であるが、好ましくは170℃以上である。
例えば、フタル酸エステル類(例えば、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジシクロへキシルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、デシルフタレート、ビス(2,4−ジ−tert−アミルフェニル)イソフタレート、ビス(1,1−ジエチルプロピル)フタレート)、リン酸又はホスホンのエステル類(例えば、ジフェニルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、ジオクチルブチルホスフェート、トリシクロヘキシルホスフェート、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリドデシルホスフェート、ジ−2−エチルヘキシルフェニルホスフェート)、安息香酸エステル酸(例えば、2−エチルヘキシルベンゾエート、2,4−ジクロロベンゾエート、ドデシルベンゾエート、2−エチルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾエート)、アミド類(例えば、N,N−ジエチルドデカンアミド、N,N−ジエチルラウリルアミド)、アルコール類又はフェノール類(イソステアリルアルコール、2,4−ジ−tert−アミルフェノールなど)、脂肪族エステル類(例えば、コハク酸ジブトキシエチル、コハク酸ジ−2−エチルヘキシル、テトラデカン酸2−ヘキシルデシル、クエン酸トリブチル、ジエチルアゼレート、イソステアリルラクテート、トリオクチルシトレート)、アニリン誘導体(N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−tert−オクチルアニリンなど)、塩素化パラフィン類(塩素含有量10%〜80%のパラフィン類)、トリメシン酸エステル類(例えば、トリメシン酸トリブチル)、ドデシルベンゼン、ジイソプロピルナフタレン、フェノール類(例えば、2,4−ジ−tert−アミルフェノール、4−ドデシルオキシフェノール、4−ドデシルオキシカルボニルフェノール、4−(4−ドデシルオキシフェニルスルホニル)フェノール)、カルボン酸類(例えば、2−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ酪酸、2−エトキシオクタンデカン酸)、アルキルリン酸類(例えば、ジ−2(エチルヘキシル)リン酸、ジフェニルリン酸)などが挙げられる。高沸点有機溶媒は油溶性染料に対して質量比で0.01〜3倍量、好ましくは0.01〜1.0倍量で使用できる。
これらの高沸点有機溶媒は単独で使用しても、数種の混合〔例えばトリクレジルホスフェートとジブチルフタレート、トリオクチルホスフェートとジ(2−エチルヘキシル)セバケート、ジブチルフタレートとポリ(N−t−ブチルアクリルアミド)〕で使用してもよい。
上記高沸点有機溶媒は、油溶性染料に対し、質量比で0.01〜3.0倍量、好ましくは0.01〜1.0倍量で使用する。
次に本発明のインクジェット記録用インクについて説明する。
本発明のインクジェット記録用インクは、上記一般式(1)で表される化合物を含有する。
インクジェット記録用インクは、親油性媒体や水性媒体中に一般式(1)で表される化合物を溶解及び/又は分散させることによって作製することができる。好ましくは、水性媒体を用いたインクである。
必要に応じてその他の添加剤を、本発明の効果を害しない範囲内において含有することができる。その他の添加剤としては、例えば、乾燥防止剤(湿潤剤)、褪色防止剤、乳化安定剤、浸透促進剤、紫外線吸収剤、防腐剤、防黴剤、pH調整剤、表面張力調整剤、消泡剤、粘度調整剤、分散剤、分散安定剤、防錆剤、キレート剤等の公知の添加剤が挙げられる。これらの各種添加剤は、水溶性インクの場合にはインク液に直接添加する。油溶性染料を分散物の形で用いる場合には、染料分散物の調製後分散物に添加するのが一般的であるが、調製時に油相又は水相に添加してもよい。
本発明は、本発明の着色組成物又はインクジェット記録用インクを用いて、画像形成するインクジェット記録方法にも関する。
本発明のインクジェット記録用インクカートリッジは、上記した本発明のインクジェット記録用インクを充填したものである。また、本発明のインクジェット記録物は、上記した本発明のインクジェット記録用インクを用いて、被記録材に着色画像を形成したものである。
記録紙及び記録フィルムにおける支持体は、LBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等からなり、必要に応じて従来公知の顔料、バインダー、サイズ剤、定着剤、カチオン剤、紙力増強剤等の添加剤を混合し、長網抄紙機、円網抄紙機等の各種装置で製造されたもの等が使用可能である。これらの支持体の他に合成紙、プラスチックフィルムシートのいずれであってもよく、支持体の厚みは10〜250μm、坪量は10〜250g/m2が望ましい。
次に本発明のインクジェット記録用インクについて説明する。
インクジェット記録用インク(以下単に「インク」と称する場合がある)は、親油性媒体や水性媒体中に本発明の染料を溶解及び/又は分散させることによって作製することができる。好ましくは、水性媒体を用いたインクである。必要に応じてその他の添加剤を、本発明の効果を害しない範囲内において含有される。その他の添加剤としては、例えば、乾燥防止剤(湿潤剤)、褪色防止剤、乳化安定剤、浸透促進剤、紫外線吸収剤、防腐剤、防黴剤、pH調整剤、表面張力調整剤、消泡剤、粘度調整剤、分散剤、分散安定剤、防錆剤、キレート剤等の公知の添加剤が挙げられる。これらの各種添加剤は、水溶性インクの場合にはインク液に直接添加する。油溶性染料を分散物の形で用いる場合には、染料分散物の調製後分散物に添加するのが一般的であるが、調製時に油相又は水相に添加してもよい。
合成スキームを下記に示す。
(1)化合物Aの合成
1H NMR(400MHz in DMSO−d6;δppm;J Hz)5.65(1H,s),7.49−7.54(5H,m)
1H NMR(400MHz in DMSO−d6;δppm;J Hz)7.60(1H,dd),7.62(2H,s),7.73(2H,dd),7.96(1H,s)
1H NMR(400MHz in DMSO−d6;δppm;J Hz)6.33(1H,s),7.10−7.20(5H,m),7.50−7.58(10H,m),8.87(1H,s),9.58(1H,s)
1H NMR(400MHz in DMSO−d6;δppm;J Hz)6.37(1H,s),7.44−7.59(13H,m),8.93(1H,s),9.64(1H,s)
化合物F3.8gを、りん酸45mLに懸濁させ、昇温して内温50℃にて30分間攪拌した。冷却して内温5℃にて攪拌し、ここに亜硝酸ナトリウム0.4gを5分間かけて添加した。同温度にて1時間攪拌し、尿素0.3gを加え、ジアゾニウム塩溶液を得た。別に化合物D2gを水200mLに懸濁させ、冷却して10℃にした。ここに上述のジアゾニウム塩溶液を5分かけて添加した。その際、酢酸リチウムを用いて、pHが2〜4になるように調整した。同温度にて1時間攪拌した後、4N水酸化リチウム水溶液を加え、pHを8にした。イソプロパノールを添加して、析出している固体を濾過し、イソプロパノールで十分にかけ洗いした。水100mLに溶解させ、塩化リチウム10gを加え、イソプロパノール200mLを加え、析出している固体を濾過し、イソプロパノールで十分にかけ洗いして、化合物(1)−1を2.5g得た。
1H NMR(400MHz in DMSO−d6;δppm;J Hz)2.75(2H,br),3.70(2H,br),7.15(2H,dd),7.50(2H,d),7.56−7.73(10H,m),7.78−8.12(10H,m),8.55(0.5H,br),8.95(0.5H,br),9.60(0.5H,br),9.67(0.5H,br),9.70(0.5H,br),9.82(0.5H,br),8.55(0.5H,br)
化合物G4.4gと化合物D2.8gを水120mLに懸濁させ、室温にて亜硝酸イソアミル2.1gを15分間かけて滴下した。滴下終了後、内温が40℃になるように昇温し、同温度にて1時間攪拌した。反応終了後、4N水酸化リチウム水溶液を添加してpHを8に調整した。イソプロパノール1.4Lを添加して析出している固体を濾過した。水200mLに溶解させ、塩化リチウム30g、イソプロパノール400mLを加え、析出している固体を濾過し、50℃にて乾燥させて、化合物(3)−1を3.1g得た。
1H NMR(400MHz in DMSO−d6;δppm;J Hz)2.13(3H,s),7.45−7.84(17H,m),8.32(1H,s),8.69(1H,s),9.41(1H,br),9.83(1H,s),10.32(1H,s),10.41(1H,br),12.96(1H,br)
また、ベンゾイル酢酸メチルをイソブチリル酢酸エチルに変更して化合物Jを、プロピオニル酢酸メチルに変更して化合物Kを、トリフルオロアセト酢酸エチルに変更して化合物Lをそれぞれ得た。
化合物(1)−1の合成において、2-アミノベンゾニトリル4.4gを2−アミノ-5−メチルベンゾニトリル4.9gに変更した以外は同様にして、化合物(1)−2を得た。
化合物M3g、化合物D3.5gを水120mLに懸濁し、濃塩酸を加えてpHを2以下に調整した。内温が45℃になるように昇温し、同温度にて亜硝酸イソアミル1.2gを20分間かけて滴下した。同温度にて1時間攪拌した後、4N水酸化リチウム水溶液を用いてpHを8に調整した。塩化リチウム40g、イソプロパノール240mLを添加し、析出している固体を濾過し、イソプロパノールで十分にかけ洗いした。水100mLに溶解させ、塩化リチウム20g、イソプロパノール200mLを添加し、析出している固体を濾過し、イソプロパノールで十分にかけ洗いした。50℃で乾燥することにより、化合物(4)−2を2.1g得た。
下記表1に示す組成のインクジェット記録用インクa〜iを調製した。染料としては、下記表3〜9に記載の各染料をそれぞれ用いた。なお、染料化合物の構造は前述のものであるが、実施例としては構造式中のMがLiである化合物を用いた。
各インクジェット記録用インクを、60℃で4週間静置し、各インクを水で希釈し、染料が8.75×10−3質量%になるように調整し、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に10μLを注入し、その面積から以下の式を用いて残存率を、静置前(初期)と60℃で4週間静置後の2回測定し、以下の基準で評価した。
式:
[静置後の面積]/[初期の面積]×100=[残存率(%)]
<HPLC条件>
カラム:TSK−GEL ODS−80Ts、カラムサイズ:φ4.6mm×150mm(w)
流量:1mL/分
A液…水:トリエチルアミン:リン酸=100:0.1:0.1
B液…メタノール:水:トリエチルアミン:リン酸=90:10:0.1:0.1
グラジエント有り
<評価基準>
A:95%以上残存
B:90%以上95%未満残存
C:80%以上90%未満残存
D:80%未満残存
Claims (14)
- 下記一般式(1)で表される化合物。
一般式(1)
一般式(1)中、A1はアリール基又はヘテロ環基を表す。B1はアリーレン基又はヘテロ環基を表す。R1は炭素数2〜30のアルキル基、アリール基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、又はトリフルオロメチル基を表す。R2は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、ヘテロ環スルホニルアミノ基、ニトロ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ヘテロ環スルホニル基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、ヘテロ環スルフィニル基、スルファモイル基、又はスルホ基を表す。R3〜R6はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又はスルファモイル基を表す。
A1、B1、R1〜R6はいずれも置換基を有してもよい。
一般式(1)で表される化合物は分子中に少なくとも1つのイオン性親水性基を有する。 - 前記一般式(1)が下記一般式(2−1)又は下記一般式(2−2)で表される請求項1に記載の化合物。
一般式(2−1)
一般式(2−1)中、A2はフェニル基又はナフチル基を表す。R1は炭素数2〜30のアルキル基、アリール基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、又はトリフルオロメチル基を表す。R2及びR7はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、ヘテロ環スルホニルアミノ基、ニトロ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ヘテロ環スルホニル基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、ヘテロ環スルフィニル基、スルファモイル基、又はスルホ基を表す。R3〜R6はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又はスルファモイル基を表す。
A2、R1〜R7はいずれも置換基を有してもよい。
一般式(2−1)で表される化合物は分子中に少なくとも1つのイオン性親水性基を有する。
一般式(2−2)
一般式(2−2)中、A2はフェニル基又はナフチル基を表す。R1は炭素数2〜30のアルキル基、アリール基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、又はトリフルオロメチル基を表す。R2及びR7はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、ヘテロ環スルホニルアミノ基、ニトロ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ヘテロ環スルホニル基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、ヘテロ環スルフィニル基、スルファモイル基、又はスルホ基を表す。R3〜R6はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又はスルファモイル基を表す。Z1はハメットの置換基定数σp値が0.20以上の電子求引性基を表す。
A2、R1〜R7はいずれも置換基を有してもよい。
一般式(2−2)で表される化合物は分子中に少なくとも1つのイオン性親水性基を有する。 - R1が炭素数2〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基を表す請求項1又は2に記載の化合物。
- R2が水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基又はアルキルスルホニル基を表す請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
- R3〜R6がそれぞれ独立に水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のアシル基を表す請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
- R7が置換若しくは無置換のアルキル基又は置換若しくは無置換のアリール基である請求項2に記載の化合物。
- R7が下記一般式(7−1)、下記一般式(7−2)、下記一般式(7−3)、下記一般式(7−4)、下記一般式(7−5)、下記一般式(7−6)又は下記式(7−7)で表される基である請求項2又は6に記載の化合物。
一般式(7−1)
一般式(7−1)中、R71は置換基を表す。*は結合位置を表す。
一般式(7−2)
一般式(7−2)中、R72は置換基を表す。*は結合位置を表す。
一般式(7−3)
一般式(7−3)中、R73は置換基を表す。*は結合位置を表す。
一般式(7−4)
一般式(7−4)中、R74は置換基を表す。*は結合位置を表す。
一般式(7−5)
一般式(7−5)中、R75は置換基を表す。*は結合位置を表す。
一般式(7−6)
一般式(7−6)中、R76は置換基を表す。*は結合位置を表す。
式(7−7)
式(7−7)中、*は結合位置を表す。 - 前記一般式(1)が前記一般式(2−2)で表され、前記一般式(2−2)中のZ1がシアノ基、ピリジル基、メチルスルホニル基、フェニルスルホニル基、メトキシカルボニル基、カルバモイル基又はニトロ基を表す請求項2、6又は7に記載の化合物。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物を含有する着色組成物。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物を含有するインクジェット記録用インク。
- 請求項10に記載のインクジェット記録用インクを用いるインクジェット記録方法。
- 請求項10に記載のインクジェット記録用インクを充填したインクジェットプリンタカートリッジ。
- 請求項10に記載のインクジェット記録用インクを用いて、被記録材に着色画像を形成したインクジェット記録物。
- 下記一般式(3)で表される化合物。
一般式(3)
一般式(3)中、R1は炭素数2〜30のアルキル基、アリール基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、又はトリフルオロメチル基を表す。R2は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、ヘテロ環スルホニルアミノ基、ニトロ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ヘテロ環スルホニル基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、ヘテロ環スルフィニル基、スルファモイル基、又はスルホ基を表す。R3〜R6はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、又はスルファモイル基を表す。
R1〜R6はいずれも置換基を有してもよい。
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