JP2014162910A - アゾ化合物及びその塩、水溶液、インク組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェット記録用インクカートリッジ、及びインクジェット記録物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一般式(1)で表されるアゾ化合物及びその塩のうち少なくとも1種を含有する水溶液。
[一般式(1)中、R1a、R1e及びR1kは、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を表す。R1b〜R1d、R1f〜R1jはそれぞれ独立して、水素原子又は置換基を表し、置換基同士で結合して環を形成しても良い。M1a及びM1bは、それぞれ独立して、水素原子又は1価のカウンターカチオンを表す。Y1は窒素原子若しくは水素原子又は置換基を有する炭素原子を表す。L1は2価〜5価の連結基を表す。X1は1価の置換基又は水素原子を表す。p1は1〜4の整数を表す。A1は芳香族基を表す。]
【選択図】なし
Description
インクジェット記録方法には、連続的に液滴を飛翔させるコンティニュアス方式と画像情報信号に応じて液滴を飛翔させるオンデマンド方式が有り、その吐出方式にはピエゾ素子により圧力を加えて液滴を吐出させる方式、熱によりインク中に気泡を発生させて液滴を吐出させる方式、超音波を用いた方式、又は静電力により液滴を求引吐出させる方式がある。また、インクジェット記録用インクとしては、水性インク、油性インク、又は固体(溶融型)インクが用いられる。
特許文献1及び2には、上記課題を解決できる特定の構造を有するアゾ化合物を含むインク組成物が記載されている。
すなわち、上記課題は、下記の手段によって達せられる。
一般式(1)で表されるアゾ化合物及びその塩のうち少なくとも1種を含有する水溶液。
[一般式(1)中、R1a、R1e及びR1kはそれぞれ独立して、水素原子又は置換基を表す。R1b〜R1d、R1f〜R1jはそれぞれ独立して、水素原子又は置換基を表し、置換基同士で結合して環を形成しても良い。M1a及びM1bは、それぞれ独立して、水素原子又は1価のカウンターカチオンを表す。Y1は窒素原子若しくは水素原子又は置換基を有する炭素原子を表す。L1は2価〜5価の連結基を表す。X1は複数存在する場合はそれぞれ独立して1価の置換基又は水素原子を表す。p1は1〜4の整数を表す。A1は置換又は無置換の芳香族基を表す。]
〔2〕
上記一般式(1)で表されるアゾ化合物又はその塩が、それぞれ下記一般式(2)で表されるアゾ化合物又はその塩である、〔1〕に記載の水溶液。
[一般式(2)中、R2b〜R2d、R2f〜R2jはそれぞれ独立して、水素原子又は置換基を表し、置換基同士で結合して環を形成しても良い。R2kは水素原子、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、アミド基、ヒドロキシアルキル基、又はカルボキシル基を表す。R2a及びR2eは、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を表す。M2a及びM2bは、それぞれ独立して、水素原子又は1価のカウンターカチオンを表す。L2は2価〜5価の連結基を表す。X2は複数存在する場合はそれぞれ独立してイオン性親水性基、シアノ基、又は水素原子を表す。p2は1〜4の整数を表す。A2は置換又は無置換の芳香族基を表す。]
〔3〕
上記一般式(2)で表されるアゾ化合物又はその塩が、それぞれ下記一般式(3)で表されるアゾ化合物又はその塩である〔2〕に記載の水溶液。
[一般式(3)中、R3a及びR3eは、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を表す。R3b〜R3d、R3f〜R3jはそれぞれ独立して、水素原子又は置換基を表し、置換基同士で結合して環を形成しても良い。M3a及びM3bは、それぞれ独立して、水素原子又は1価のカウンターカチオンを表す。L3は2価〜5価の連結基を表す。X3は複数存在する場合はそれぞれ独立してイオン性親水性基、シアノ基、又は水素原子を表す。p3は1〜4の整数を表す。A3は置換又は無置換の芳香族基を表す。]
〔4〕
上記一般式(3)で表されるアゾ化合物又はその塩が、それぞれ下記一般式(4)で表されるアゾ化合物又はその塩である〔3〕に記載の水溶液。
[一般式(4)中、R4a及びR4eは、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を表す。R4b〜R4d及びR4f〜R4jはそれぞれ独立して、水素原子又は置換基を表し、置換基同士で結合して環を形成しても良い。M4a及びM4bは、それぞれ独立して、水素原子又は1価のカウンターカチオンを表す。L4はアルキレン基、アリーレン基、又は2〜5価のヘテロ環基を表す。X4は複数存在する場合はそれぞれ独立して、イオン性親水性基、又はシアノ基を表す。l4は1〜4の整数を表す。A4は少なくとも1個のイオン性親水性基を有する芳香族炭化水素基、又は少なくとも1個のイオン性親水性基を有する芳香族ヘテロ環基を表す。]
〔5〕
上記一般式(4)で表されるアゾ化合物又はその塩が、それぞれ下記一般式(5)で表されるアゾ化合物又はその塩である〔4〕に記載の水溶液。
[一般式(5)中、R5a、R5e及びR5mは、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を表す。R5b〜R5d及びR5f〜R5hはそれぞれ独立して、水素原子又は置換基を表し、置換基同士で結合して環を形成しても良い。M5a及びM5bは、それぞれ独立して、水素原子又は1価のカウンターカチオンを表す。R5nは複数存在する場合はそれぞれ独立して、イオン性親水性基を表し、sは1又は2を示す。A5は少なくとも1個のイオン性親水性基を有するフェニル基、少なくとも1個のイオン性親水性基を有するナフチル基、又は少なくとも1個のイオン性親水性基を有する5〜6員の芳香族ヘテロ環を表す。]
〔6〕
上記アゾ化合物又はその塩が水溶液に対して1〜30質量%含有する〔1〕〜〔5〕のいずれか一項に記載の水溶液。
〔7〕
更に、防腐剤を含有する〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載の水溶液。
〔8〕
更に、pH調整剤を含有する〔1〕〜〔7〕のいずれか一項に記載の水溶液。
〔9〕
25℃でのpHが7.0〜9.0である〔1〕〜〔8〕のいずれか一項に記載の水溶液。
〔10〕
〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の水溶液を含有するインク組成物。
〔11〕
〔1〕〜〔9〕のいずれか一項に記載の水溶液又は〔10〕に記載のインク組成物を含有するインクジェット記録用インク。
〔12〕
〔11〕に記載のインクジェット記録用インクを用いて、被記録材に着色画像を形成するインクジェット記録方法。
〔13〕
〔11〕に記載のインクジェット記録用インクを充填したインクジェット記録用インクカートリッジ。
〔14〕
〔11〕に記載のインクジェット記録用インクを用いて、被記録材に着色画像を形成したインクジェット記録物。
まず、本発明において、置換基群J、イオン性親水性基、ハメットの置換基定数σp値について定義する。
ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子が挙げられる)、アルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキル又はアリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、アルキル又はアリールスルフィニル基、アルキル、又はアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アリール又はヘテロ環アゾ基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基、イオン性親水性基(好ましくはスルホ基、カルボキシル基、チオカルボキシル基、スルフィノ基、ホスホノ基、ジヒドロキシホスフィノ基)などが挙げられる。特に好ましくはスルホ基、カルボキシル基である。またカルボキシル基、ホスホノ基及びスルホ基は塩の状態であってもよく、塩を形成する1価のカウンターカチオンの例には、アンモニウムイオン、アルカリ金属イオン(例、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン)及び有機カチオン(例、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラメチルグアニジウムイオン、テトラメチルホスホニウム)が含まれ、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が好ましく例として挙げられる。これらの置換基は更に置換されてもよく、更なる置換基としては、以上に説明した置換基群Jから選択される基を挙げることができる。
アルキルチオ基としては、好ましくは、炭素数1から30の置換若しくは無置換のアルキルチオ基、例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、n−ヘキサデシルチオ基等が挙げられる。
スルホ基、カルボキシル基、チオカルボキシル基、スルフィノ基、ホスホノ基、ジヒドロキシホスフィノ基などが挙げられる。特に好ましくはスルホ基、カルボキシル基である。またカルボキシル基、ホスホノ基及びスルホ基は塩の状態であってもよく、塩を形成する1価のカウンターカチオンの例には、アンモニウムイオン、アルカリ金属イオン(例、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン)及び有機カチオン(例、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラメチルグアニジウムイオン、テトラメチルホスホニウム)が含まれ、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が好ましく、リチウム塩又はリチウム塩を主成分とする混合塩が更に好ましく、リチウム塩が最も好ましい。
このような存在比率の条件下において、水素イオン、アルカリ金属イオン(例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン)、アルカリ土類金属イオン(例えば、マグネシウムイオン、カルシウムイオンなど)、4級アンモニウムイオン、4級ホスホニウムイオン、スルホニウムイオンなどを1価のカウンターカチオンとして含むことができる。
1価のカウンターカチオンがリチウムイオンを含む本発明の着色剤を得る方法としては、いずれの方法を使用してもよい。例えば、(1)イオン交換樹脂を用いて1価のカウンターカチオンを別のカチオンからリチウムイオンに変換する方法、(2)リチウムイオンを含む系から酸析又は塩析する方法、(3)1価のカウンターカチオンがリチウムイオンである原料及び合成中間体を用いて着色剤を形成させる方法、(4)1価のカウンターカチオンがリチウムイオンである反応剤を用いて、各色着色剤の官能基変換によってイオン性親水性基を導入する方法、(5)イオン性親水性基の1価のカウンターカチオンが銀イオンである化合物を合成し、これをリチウムハロゲン化物溶液と反応させ析出したハロゲン化銀を除去することで1価のカウンターカチオンをリチウムイオンにする方法、などが挙げられる。上記の方法は、リチウムイオンに関するが、ナトリウムイオンやカリウムイオンについても同様の方法で着色剤を得ることが出来る。
好ましくはスルホ基、カルボキシル基、又は水酸基(それらの塩を含む)である。イオン性親水性基が塩の場合、好ましい1価のカウンターカチオンはリチウム又はリチウムを主成分とするアルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム)、アンモニウム、及び有機のカチオン(例えばピリジニウム、テトラメチルアンモニウム、グアニジニウム)混合塩を挙げることができ、その中でもリチウム又はリチウムを主成分とするアルカリ金属混合塩が好ましく、特にスルホ基のリチウム塩、カルボキシ基のリチウム塩、水酸基のリチウム塩が好ましい。
本明細書中で用いられるハメットの置換基定数σp値について説明する。
ハメット則はベンゼン誘導体の反応又は平衡に及ぼす置換基の影響を定量的に論ずるために1935年L.P.Hammettにより提唱された経験則であるが、これは今日広く妥当性が認められている。ハメット則に求められた置換基定数にはσp値とσm値があり、これらの値は多くの一般的な成書に見出すことができるが、例えば、J.A.Dean編、「Lange’s Handbook of Chemistry」第12版、1979年(Mc Graw−Hill)や「化学の領域」増刊、122号、96〜103頁、1979年(南光堂)に詳しい。なお、本発明において各置換基をハメットの置換基定数σpにより限定したり説明したりするが、これは上記の成書で見出せる、文献既知の値がある置換基にのみ限定されるという意味ではなく、その値が文献未知であってもハメット則に基づいて測定した場合にその範囲内に含まれるであろう置換基をも含むことはいうまでもない。本発明にかかる化合物はベンゼン誘導体ではないが、置換基の電子効果を示す尺度として、置換位置に関係なくσp値を使用する。本発明においては今後、σp値をこのような意味で使用する。
本発明のアゾ化合物及びその塩は下記一般式(1)で表される。
一般式(1)中、R1a及びR1eは、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を表す。R1a及びR1eが1価の置換基を表す場合、1価の置換基としては、上記置換基群Jから選ばれる置換基が挙げられる。光堅牢性、色相の観点からR1a及びR1eとして好ましくは、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アミノ基、シアノ基、イオン性親水性基、アリール基、水素原子、又はニトロ基であり、スルホ基、ハロゲン原子、アルキル基又は水素原子であることがさらに好ましく、水素原子であることが最も好ましい。
一般式(1)中、R1b〜R1d及びR1f〜R1hは、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を表す。R1b〜R1d及びR1f〜R1hが1価の置換基を表す場合、1価の置換基としては、上記置換基群Jから選ばれる置換基が挙げられる。R1b〜R1d及びR1f〜R1hは、置換基同士で結合して環を形成しても良い。形成される環としては特に限定されないが、芳香族環であることが好ましく、ベンゼン環であることが好ましい。光堅牢性、色相の観点からR1b〜R1d及びR1f〜R1hとして好ましくはハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アミノ基、シアノ基、イオン性親水性基、アリール基、水素原子、又はニトロ基であり、スルホ基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルキル基、水素原子又はニトロ基であることがさらに好ましく、メチル基、メトキシ基、塩素原子又は水素原子であることが最も好ましい。
一般式(1)中、R1i及びR1jは、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を表す。R1i及びR1jが1価の置換基を表す場合、1価の置換基としては、上記置換基群Jから選ばれる置換基が挙げられる。R1i及びR1jは、置換基同士で結合して環を形成しても良い。形成される環としては特に限定されないが、芳香族環であることが好ましく、ベンゼン環であることが好ましい。R1i及びR1jとして好ましくはハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アミノ基、シアノ基、アミド基、カルバモイル基、イオン性親水性基、アリール基、芳香族へテロ環基(好ましくはピラゾール基、イミダゾール基、又はピリジン基、最も好ましくは、イミダゾール基又はピリジン基)又は水素原子であり、色相の観点からハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、シアノ基、水素原子、ピリジン基、アミド基又はカルバモイル基であることがさらに好ましく、メチル基、シアノ基、ピリジン基又はカルバモイル基であることが最も好ましい。
一般式(1)中、R1kはそれぞれ独立して、水素原子又は置換基を表す。R1kが1価の置換基を表す場合、1価の置換基としては、上記置換基群Jから選ばれる置換基が挙げられる。R1kとして好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アミノ基、シアノ基、イオン性親水性基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アリール基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、アミド基、ヒドロキシアルキル基、又はカルボキシル基であり、色相の観点から水素原子、スルホ基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、シアノ基、アミド基、ヒドロキシアルキル基又はカルボキシル基であることがさらに好ましく、水素原子、アルコキシカルボニル基(好ましくはメトキシカルボニル基、又はエトキシカルボニル基)、アリールオキシカルボニル基(好ましくはフェノキシカルボニル基、4−クロロフェノキシカルボニル基、2−ピリジンオキシカルボニル基)、シアノ基、カルバモイル基、アミド基、ヒドロキシアルキル基(好ましくはヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル)又はカルボキシル基であることが最も好ましい。
一般式(1)中、M1a及びM1bは、それぞれ独立して、水素原子又は1価のカウンターカチオンを表す。M1a及びM1bが1価のカウンターカチオンを表す場合、「SO3」は「SO3 −」を表す。
上記1価のカウンターカチオンとしては、例えばアンモニウムイオン、アルカリ金属イオン(例えば、リチウムイオン、ナトリウムイオン又はカリウムイオン)及び有機カチオン(例えば、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラメチルグアニジウムイオン又はテトラメチルホスホニウム)が挙げられる。
ブロンズ光沢抑制の観点から、M1a及びM1bは1価のカウンターカチオンを表すことが好ましく、アルカリ金属イオン又はアンモニウムイオンを表すことがより好ましく、アルカリ金属イオンを表すことが更に好ましく、リチウムイオン、カリウムイオン又はナトリウムイオンを表すことが特に好ましい。
該混合塩のカチオンの比は、イオンクロマト分析により測定することができる。
一般式(1)におけるY1は窒素原子若しくは水素原子又は置換基を有する炭素原子を表し、耐光性及び耐オゾン性の観点から好ましくは窒素原子である。Y1が1価の置換基を有する炭素原子を表す場合、1価の置換基を有する炭素原子として好ましくは上記置換基群Jから選ばれる置換基(好ましくは、アリール基、イオン性親水性基を有するアリール基、シアノ基を有するアリール基、水酸基を有するアリール基、ピリジン基、ピロール基又はイミダゾール基、さらに好ましくは水酸基(塩でもよい)を有するアリール基、スルホ基(塩でもよい)を有するアリール基、カルボキシル基を有するアリール基、最も好ましくはスルホ基のリチウム塩、ナトリウム塩若しくはカリウム塩、又はそれらの混合塩を有するアリール基、又はカルボキシル基のリチウム塩、ナトリウム塩若しくはカリウム塩、又はそれらの混合塩を有するアリール基)を有する炭素原子である。
一般式(1)におけるL1は2価〜5価の連結基を表す。堅牢性および色相の観点で、L1として好ましくはアルキレン基、アリーレン基、2〜5価のヘテロ環基、又はこれらの組み合わせであり、さらに上記置換基群Jから選ばれる1価の置換基(好ましくは、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、アミド基、カルバモイル基、又はイオン性親水性基であり、最も好ましくはイオン性親水性基)を有していても良い。1価の置換基としてL1が2〜5価のヘテロ環基である場合、更に縮環構造を有していてもよい。さらに炭素数1〜6の置換又は無置換のアルキレン基、炭素数6〜12の置換又は無置換のアリーレン基、炭素数3〜5の置換又は無置換の2〜4価のヘテロ環基が好ましく、最も好ましくはメチレン基、エチレン基、プロピレン基、フェニレン基、ナフタレン基、含窒素5員又は6員のヘテロ環(好ましくはチアゾール環、ベンゾチアゾール環、ピリジン環、イミダゾール環、チオフェン環、ピロール環又はチアジアゾール環)である。
一般式(1)におけるX1は複数存在する場合はそれぞれ独立して1価の置換基又は水素原子を表し、1価の置換基であることが好ましい。X1が1価の置換基である場合、X1として好ましくは上記置換基群Jから選ばれる置換基であり、水溶性および堅牢性の観点で、より好ましくは、イオン性親水性基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、カルバモイル基又はアミド基、さらに好ましくはスルホ基(塩も含む)、カルボキシル基(塩も含む)、シアノ基、ニトロ基又はカルバモイル基、最も好ましくはスルホ基のリチウム塩、スルホ基のナトリウム塩、スルホ基のカリウム塩、カルボキシル基、カルボキシル基のリチウム塩、カルボキシル基のアンモニウム塩、又はカルボキシル基のナトリウム塩である。
一般式(1)におけるp1は1〜4の整数を表し、好ましくは1〜3の整数である。
一般式(1)におけるA1は置換又は無置換の芳香族基を表す。A1が表す芳香族基はヘテロ原子を含有した芳香族へテロ環基でも良く、置換基を有していても良い。A1は炭素数6〜12の芳香族基を表すことが好ましく、炭素数6〜8の芳香族基を表すことがより好ましい。上記ヘテロ原子としては、窒素原子、硫黄原子、又は酸素原子が好ましく、窒素原子又は硫黄原子がより好ましい。A1は置換若しくは無置換のフェニル基、置換若しくは無置換のナフチル基、又は置換若しくは無置換の含窒素5員若しくは6員のヘテロ環基を表すことが更に好ましい。上記含窒素5員若しくは6員のヘテロ環基は更に縮環構造を有していてもよい。
A1が含窒素5員若しくは6員のヘテロ環基を表す場合、含窒素5員若しくは6員のヘテロ環基としては、5員の、芳香族若しくは非芳香族のへテロ環化合物から1個の水素原子を取り除いた1価の基が好ましく、炭素数2〜4の5員の芳香族へテロ環基がより好ましい。前記含窒素5員ヘテロ環基としては、置換位置を限定しないで表すと、ピロール環、ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、チアゾール環、イソチアゾール環又はチアジアゾール環が挙げられ、チアゾール環又はピラゾール環が好ましい。含窒素6員ヘテロ環基としては、置換位置を限定しないで表すと、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環又はトリアジン環が挙げられ、ピリジン環が好ましい。
含窒素5員若しくは6員のヘテロ環基は更に縮環構造を有していてもよく、好ましくはベンゼン環が縮環していてもよい。縮環構造を有する場合のA1としては、ベンゾチアゾール環が好ましい。
上記ハメットのσp値が0.3以上の電子求引性基の具体例としては、アシル基、アシルオキシ基、カルバモイル基、アルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、ジアルキルホスホノ基、ジアリールホスホノ基、ジアリールホスフィニル基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルホニルオキシ基、アシルチオ基、スルファモイル基、チオシアネート基、チオカルボニル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン化アルコキシ基、ハロゲン化アリールオキシ基、ハロゲン化アルキルアミノ基、ハロゲン化アルキルチオ基、σp値が0.3以上の他の電子求引性基で置換されたアリール基、ニトロ基、ヘテロ環基、ハロゲン原子、アゾ基、又はセレノシアネート基が挙げられる。好ましくはシアノ基、メチルスルホニル基、フェニルスルホニル基、メトキシカルボニル基、カルバモイル基、ニトロ基であり、より好ましくはシアノ基、メチルスルホニル基、又はニトロ基である。σp値がこの範囲の電子求引性基であれば、アゾ化合物の色相調整と光堅牢性及びオゾンガス堅牢性向上が可能であり、インクジェット記録黒インク用水溶性染料として使用する点で効果を得ることができる。ハメットの置換基定数σp値の上限としては1.0以下の電子求引性基であることが好ましい。
A4は少なくとも1個のイオン性親水性基を有する芳香族炭化水素基、又は少なくとも1個のイオン性親水性基を有する芳香族ヘテロ環基を表す。
L4及びA4の具体例及び好ましい範囲は一般式(3)におけるL3及びA3と同じである。
R5nは、イオン性親水性基を表し、好ましくはスルホ基(塩も含む)、又はカルボキシル基(塩も含む)、最も好ましくはスルホ基のリチウム塩、スルホ基のナトリウム塩、スルホ基のカリウム塩、又はこれら塩の混合塩であるスルホ基、カルボキシル基、若しくはカルボキシル基のリチウム塩、カルボキシル基のナトリウム塩、カルボキシル基のカリウム塩、又はこれらの混合塩であるカルボキシル基、アンモニウム塩のカルボキシル基である。
一般式(5)におけるR5a〜R5h、M5a及びM5bは、一般式(4)におけるR4a〜R4h、M4a及びM4bと同義であり、具体例及び好ましい範囲も同じである。
また、一般式(1)〜(5)のいずれかで表される化合物は3つ以上のイオン性親水性基を有することが好ましい。より好ましくはイオン性親水性基を3〜6個有し、更に好ましくはイオン性親水性基を4〜5個有する。これにより本発明のアゾ化合物の水溶性、水溶液貯蔵安定性が向上し、インクジェット記録黒インク用水溶性染料としての要求性能を高いレベルで満足し更にインクジェット記録用インクとして使用した際のインクジェット印画物の画質を更に向上できる点という効果を奏する。
一般式(1)〜(5)のいずれかで表されるアゾ化合物及びその塩において、M1a及びM1b、M2a及びM2b、M3a及びM3b、M4a及びM4b、M5a及びM5bの少なくとも1つがリチウムイオンであることが好ましく、両方がリチウムイオンであることがより好ましい。
また、本発明では、一般式(1)〜(6)のいずれかで表される化合物中に同位元素(例えば、2H、3H、13C、15N)を含有していても適用できる。
本発明の水溶液において、主たる溶媒は水であり、好ましくは全溶媒中の水の含有量が50質量%〜100質量%であり、より好ましくは全溶媒中の水の含有量が60質量%〜100質量%である。また、本発明の水溶液は、水以外に、水混和性有機溶剤、及び親油性媒体を含んでいてもよい。本発明の水溶液においては、一般式(1)で表されるアゾ化合物及びその塩は、溶媒中に溶解又は分散しており、好ましくは溶解している。
本発明の水溶液において、一般式(1)で表されるアゾ化合物又はその塩の含有量は、水溶液の全質量に対して、1質量%〜30質量%であり、好ましくは2質量%〜25質量%であリ、より好ましくは2質量%〜20質量%である。アゾ化合物及びその塩の含有量を上記の範囲とすることで水溶液の貯蔵安定性が良好でありかつインクジェット用水溶性インクの調液が容易という効果がある。
本発明の水溶液は25℃でのpHが7.0〜9.0であることが好ましく、7.5〜8.5であることがより好ましい。pHを上記の範囲とすることで水溶液中のアゾ化合物及びその塩の高い溶液安定性を付与できることとインクジェット用水溶性インクの調液が容易という効果がある。
水溶液は、腐敗による不溶解物の生成が問題となることがある。これを防止するために、本発明の水溶液には防腐剤を添加する。
本発明に使用可能な防腐剤としては、種々のものが使用可能である。
防腐剤としては、重金属イオンを含有する無機物系の防腐剤(銀イオン含有物など)や塩類をまず挙げることができる。有機系の防腐剤としては、第4級アンモニウム塩(テトラブチルアンモニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリド等)、フェノール誘導体(フェノール、クレゾール、ブチルフェノール、キシレノール、ビスフェノール等)、フェノキシエーテル誘導体(フェノキシエタノール等)、ヘテロ環化合物(ベンゾトリアゾール、プロキセル)、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン等)、酸アミド類、カルバミン酸、カルバメート類、アミジン・グアニジン類、ピリジン類(ナトリウムピリジンチオン−1−オキシド等)、ジアジン類、トリアジン類、ピロール類、イミダゾール類、オキサゾール・オキサジン類、チアゾール類チアジアジン類、チオ尿素類、チオセミカルバジド類、ジチオカルバメート類、スルフィド類、スルホキシド類、スルホン類、スルファミド類、抗生物質類(ペニシリン、テトラサイクリン等)、デヒドロ酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、p−ヒドロキシ安息香酸エチルエステル、及びその塩など種々のものが使用可能である。また、防腐剤としては防菌防微ハンドブック(技報堂:1986)、防菌防黴剤事典(日本防菌防黴学会事典編集委員会編)等に記載のものも使用し得る。
防腐剤としてはフェノール誘導体、ヘテロ環化合物が好ましく、ヘテロ環化合物がより好ましく、ヘテロ環化合物(プロキセルXL−II:商品名、富士フイルムイメージングカラーランツ社製、プロキセルGXL(S):商品名、富士フイルムイメージングカラーランツ社製)が更に好ましい。
防腐剤は単独で添加することも、2種以上を組み合わせ水溶液に添加することもできる。これらの防腐剤は油溶性の構造、水溶性の構造のものなど種々のものが使用可能であるが、好ましくは水溶性の防腐剤である。
中でも、少なくとも1種の防腐剤が、ヘテロ環化合物であることが好ましい。本発明では、防腐剤を2種以上併用して使用すると、本発明の効果が更に良好に発揮される。例えば、ヘテロ環化合物と抗生物質の組み合わせ、ヘテロ環化合物とフェノール誘導体との組み合わせ等が好ましく挙げられる。2種の防腐剤を組み合わせる場合の含有量比は、特に限定的ではないが、防腐剤A(ヘテロ環化合物)/防腐剤B(フェノール誘導体)=0.01〜100(質量比)の範囲が好ましい。
水溶液への防腐剤の添加量は広い範囲で使用可能であるが、好ましくは、0.001〜10質量%、より好ましくは、0.1〜5質量%である。防腐剤の含有量を上記の範囲とすることで水溶液中の菌の増殖を抑制するという効果がある。
本発明の水溶液は、更に、pH調整剤を含有することができる。
pH調整剤としては、中和剤(有機塩基、無機アルカリ)を用いることができる。pH調整剤はインクジェット用インクの保存安定性を向上させる目的で、該インクジェット用インクがpH7.0〜9.0となるように添加するのが好ましく、pH7.5〜8.5となるように添加するのがより好ましい。
pH調整剤の含有量を調節することで所望のpHとすることができる。
塩基性化合物としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸水素ナトリウム(重炭酸ナトリウム)、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸1水素ナトリウムなどの無機化合物やアンモニア水、メチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、ピペリジン、ジアザビシクロオクタン、ジアザビシクロウンデセン、ピリジン、キノリン、ピコリン、ルチジン、コリジン等の有機塩基、安息香酸リチウムやフタル酸カリウム等の有機酸のアルカリ金属塩を使用することも可能である。
酸性化合物としては、塩酸、硫酸、リン酸、ホウ酸、硫酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、リン酸2水素カリウム、リン酸2水素ナトリウム等の無機化合物や、酢酸、酒石酸、安息香酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サッカリン酸、フタル酸、ピコリン酸、キノリン酸等の有機化合物を使用することもできる。
pH調整剤としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムが好ましく、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素リチウムがより好ましく、炭酸水素リチウムが更に好ましい。
また、本発明の水溶液には、前記一般式(1)で表されるアゾ化合物及びその塩とともに他の染料を併用して、より好ましい色相に調整してもよい。併用する染料としては、任意の染料(例えば、イエロー染料、マゼンタ染料、シアン染料など)が用いられ得る。例えば、イエロー染料では、カップリング成分(以降カプラー成分と呼ぶ)として置換ベンゼン類、置換ナフタレン類、ピラゾロンやピリドン等のようなヘテロ環類、開鎖型活性メチレン化合物類などを有するアリール若しくはヘテリルアゾ染料;例えばカプラー成分として開鎖型活性メチレン化合物類などを有するアゾメチン染料;例えばベンジリデン染料やモノメチンオキソノール染料等のようなメチン染料;例えばナフトキノン染料、アントラキノン染料等のようなキノン系染料などがあり、これ以外の染料種としてはキノフタロン染料、ニトロ・ニトロソ染料、アクリジン染料、アクリジノン染料等を挙げることができる。特に併用して好ましいものは、λmaxが350nmから500nmにある染料(S)であり、前述及び後述のイエロー染料を用いることができるが、中でも、1分子中にアゾ基を2乃至6個有するアゾ染料である。なお、本発明では黄色顔料も用いることができる。
マゼンタ染料では、カプラー成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類、ピリジンやピラジンのようなヘテロ環類、開鎖型活性メチレン化合物類などを有するアリール若しくはヘテリルアゾ染料;例えばカプラー成分として開鎖型活性メチレン化合物類などを有するアゾメチン染料;アントラピリドン染料をあげることができる。特に好ましいものは、発色団にヘテロ環を有するアゾ染料、若しくはアントラピリドン染料である。
シアン染料では、カプラー成分としてフェノール類、ナフトール類、アニリン類などを有するアリール若しくはヘテリルアゾ染料;例えばカプラー成分としてフェノール類、ナフトール類、ピロロトリアゾールのようなヘテロ環類などを有するアゾメチン染料;シアニン染料、オキソノール染料、メロシアニン染料などのようなポリメチン染料;ジフェニルメタン染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料などのようなカルボニウム染料;フタロシアニン染料;アントラキノン染料;インジゴ・チオインジゴ染料などを挙げることができる。特に好ましいものは、フタロシアニン染料である。
ヘテロ環アゾ染料であるイエロー染料としては、特開2004−83903号(段落番号[0048]〜[0062])、同2003−277661号(段落番号[0041]〜[0050])、同2003−277662号(段落番号[0042]〜[0047])、米国出願公開US2003/0213405(段落番号[0108])に記載されたものが挙げられる。
水溶液を作製する際には、濾過により固形分であるゴミを除く工程(濾過工程)を加えることが好ましい。この作業には濾過フィルターを使用するが、このときの濾過フィルターとは、有効径が1μm以下、好ましくは0.3μm以下のフィルターを用いる。フィルターの材質としては種々のものが使用できるが、特に水溶性染料の水溶液の場合には、水系の溶媒用に作製されたフィルターを用いるのが好ましい。中でも特にゴミの出にくい、ポリマー材料で作製されたジャケット型のフィルターを用いるのが好ましい。濾過法としては送液によりジャケットを通過させてもよいし、加圧濾過、減圧濾過のいずれの方法も利用可能である。
本発明では、粘度低下剤を用いていてもよく、上記濾過処理を抵抗なく行うことができる。
本発明の水溶液の用途は、特に制限はないが、インク組成物として用いることが好ましく、インクジェット記録用インクに用いることがより好ましい。
本発明のインク組成物は、上記本発明の水溶液を含有する。
本発明のインク組成物は、全染料を好ましくは、0.2〜20質量%含有し、より好ましくは、0.5〜10質量%含有し、特に好ましくは1.0〜8.0質量%含有する。
本発明のインク組成物は、ブラックインクが好適であるが、ブラックインクに制限されるべきものではなく、他の染料又は顔料との混合により任意の色のインクを包含することができる。
他の染料は、水溶液に用いることができるが、好ましくはインク組成物の調製のときに混合して用いることが保存安定性の観点から好ましい。
本発明におけるインクセットに用いることのできる着色剤、又は前記染料と併用できる着色剤としては、各々任意のものを使用する事が出来る。併用することができる染料の例としては今までに述べてきた染料及び、特開2012−177083の〔0284〕〜〔0287〕に記載の染料を挙げることができる。
界面活性剤としては、例えばドデシル硫酸ナトリウム、ドデシルオキシスルホン酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアニオン性界面活性剤、セチルピリジニウムクロライド、トリメチルセチルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムクロライド等のカチオン性界面活性剤や、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンナフチルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等のノニオン性界面活性剤などが挙げられる。中でも特にノニオン系界面活性剤が好ましく使用される。
例えば、フタル酸エステル類(例えば、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジシクロへキシルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、デシルフタレート、ビス(2,4−ジ−tert−アミルフェニル)イソフタレート、ビス(1,1−ジエチルプロピル)フタレート)、リン酸、又はホスホンのエステル類(例えば、ジフェニルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、ジオクチルブチルホスフェート、トリシクロヘキシルホスフェート、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリドデシルホスフェート、ジ−2−エチルヘキシルフェニルホスフェート)、安息香酸エステル酸(例えば、2−エチルヘキシルベンゾエート、2,4−ジクロロベンゾエート、ドデシルベンゾエート、2−エチルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾエート)、アミド類(例えば、N,N−ジエチルドデカンアミド、N,N−ジエチルラウリルアミド)、アルコール類、又はフェノール類(イソステアリルアルコール、2,4−ジ−tert−アミルフェノールなど)、脂肪族エステル類(例えば、コハク酸ジブトキシエチル、コハク酸ジ−2−エチルヘキシル、テトラデカン酸2−ヘキシルデシル、クエン酸トリブチル、ジエチルアゼレート、イソステアリルラクテート、トリオクチルシトレート)、アニリン誘導体(N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−tert−オクチルアニリンなど)、塩素化パラフィン類(塩素含有量10%〜80%のパラフィン類)、トリメシン酸エステル類(例えば、トリメシン酸トリブチル)、ドデシルベンゼン、ジイソプロピルナフタレン、フェノール類(例えば、2,4−ジ−tert−アミルフェノール、4−ドデシルオキシフェノール、4−ドデシルオキシカルボニルフェノール、4−(4−ドデシルオキシフェニルスルホニル)フェノール)、カルボン酸類(例えば、2−(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ酪酸、2−エトキシオクタンデカン酸)、アルキルリン酸類(例えば、ジ−2(エチルヘキシル)リン酸、ジフェニルリン酸)などが挙げられる。高沸点有機溶媒は油溶性染料に対して質量比で0.01〜3倍量、好ましくは0.01〜1.0倍量で使用できる。
これらの高沸点有機溶媒は単独で使用しても、数種の混合〔例えばトリクレジルホスフェートとジブチルフタレート、トリオクチルホスフェートとジ(2−エチルヘキシル)セバケート、ジブチルフタレートとポリ(N−t−ブチルアクリルアミド)〕で使用してもよい。
上記高沸点有機溶媒は、油溶性染料に対し、質量比で0.01〜3.0倍量、好ましくは0.01〜1.0倍量で使用する。
前記分散粒子の体積平均粒径及び粒度分布の測定方法には静的光散乱法、動的光散乱法、遠心沈降法のほか、実験化学講座第4版の417〜418ページに記載されている方法を用いるなど、公知の方法で容易に測定することができる。例えば、インク組成物中の粒子濃度が0.1〜1質量%になるように蒸留水で希釈して、市販の体積平均粒径測定機(例えば、マイクロトラックUPA(日機装(株)製))で容易に測定できる。更に、レーザードップラー効果を利用した動的光散乱法は、小サイズまで粒径測定が可能であり特に好ましい。
体積平均粒径とは粒子体積で重み付けした平均粒径であり、粒子の集合において、個々の粒子の直径にその粒子の体積を乗じたものの総和を粒子の総体積で割ったものである。体積平均粒径については「高分子ラテックスの化学(室井 宗一著 高分子刊行会)」の119ページに記載がある。
例えば、撹拌乳化機で乳化した後、高圧ホモジナイザーを通す等の方法で2種以上の乳化装置を併用するのは特に好ましい方法である。また、一度これらの乳化装置で乳化分散した後、湿潤剤や界面活性剤等の成分を添加した後、カートリッジにインク組成物を充填する間に再度高圧ホモジナイザーを通過させる方法も好ましい方法である。高沸点有機溶媒に加えて低沸点有機溶媒を含む場合、乳化物の安定性及び安全衛生上の観点から低沸点溶媒を除去するのが好ましい。低沸点溶媒を除去する方法は溶媒の種類に応じて各種の公知の方法を用いることができる。即ち、蒸発法、真空蒸発法、限外濾過法等である。この低沸点有機溶剤の除去工程は乳化直後、できるだけ速やかに行うのが好ましい。
本発明に用いることのできる顔料としては、特開2012−177083の〔0288〕〜〔0294〕に記載の顔料が挙げられる。
伝導度の測定方法は、市販の飽和塩化カリウムを用いた電極法により測定可能である。伝導度は主に水系溶液中のイオン濃度によってコントロール可能である。塩濃度が高い場合、限外濾過膜などを用いて脱塩することができる。また、塩等を加えて伝導度調節する場合、種々の有機物塩や無機物塩を添加することにより調節することができる。
無機物塩としては、ハロゲン化物カリウム、ハロゲン化物ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸1水素ナトリウム、ホウ酸、リン酸2水素カリウム、リン酸2水素ナトリウム等の無機化合物や、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酒石酸カリウム、酒石酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、p−トルエンスルホン酸ナトリウム、サッカリン酸カリウム、フタル酸カリウム、ピコリン酸ナトリウム等の有機化合物を使用することもできる。
また、後述される水性媒体の成分を選定することによっても伝導度を調整し得る。
粘度の調製はインク溶剤の添加量で任意に調製可能である。インク溶剤として例えば、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエタノールアミン、2−ピロリドン、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテルなどがある。
また、粘度調整剤を使用してもよい。粘度調整剤としては、例えば、セルロース類、ポリビニルアルコールなどの水溶性ポリマーやノニオン系界面活性剤等が挙げられる。更に詳しくは、「粘度調製技術」(技術情報協会、1999年)第9章、及び「インクジェットプリンタ用ケミカルズ(98増補)−材料の開発動向・展望調査−」(シーエムシー、1997年)162〜174頁に記載されている。
表面張力を調整する目的で、前記カチオン、アニオン、ノニオン系並びにベタイン系の各種界面活性剤を添加することができる。また、界面活性剤は2種以上を併用することができる。
ここで、不揮発性成分とは、1気圧のもとでの沸点が150℃以上の液体や固体成分、高分子量成分を意味する。インクジェット用インク組成物の不揮発性成分は、染料、高沸点溶媒、必要により添加されるポリマーラテックス、界面活性剤、染料安定化剤、防黴剤、緩衝剤などであり、これら不揮発性成分の多くは、染料安定化剤以外ではインク組成物の分散安定性を低下させ、また印字後にもインクジェット受像紙上に存在するため、受像紙での染料の会合による安定化を阻害し、画像部の各種堅牢性や高湿度条件下での画像の滲みを悪化させる性質を有している。
また、ポリマーラテックスとしては、スチレン−ブタジエンラテックス、スチレン−アクリルラテックスやポリウレタンラテックスなどが挙げられる。更に、ポリマーエマルジョンとしては、アクリルエマルジョンなどが挙げられる。これらの水溶性高分子化合物は単独でも2種以上併用して用いることもできる。
粘度調整剤の高分子化合物の添加量は、添加する化合物の分子量にもよるが(高分子量のものほど添加量は少なくて済む)、インク組成物全量に対して添加量を0〜5質量%、好ましくは0〜3質量%、より好ましくは0〜1質量%である。
本発明のインク組成物の用途は、特に制限されるべきものではなく、インクジェットなどの印刷用のインク組成物、感熱記録材料におけるインクシート、電子写真用のカラートナー、Liquid Crystal Display(LCD)、Plasma Display Panel(PDP)などのディスプレイやCharge Coupled Divice(CCD)などの撮像素子で用いられるカラーフィルター、ディスプレイ画像用材料、室内装飾材料の画像形成材料及び屋外装飾材料の画像形成材料、各種繊維の染色のための染色液などの調製に好ましく用いることができるが、特にインクジェット記録用インク組成物が好ましい。
インク組成物の製造方法は、上記水溶液を用いることができる。
インク組成物の製造方法は、少なくとも水溶液を用いて上記粘度範囲の所望のインク組成物を作製する工程(以下、調液工程ともいう)を含む。調液工程とは、上記のようにして得られた水溶液を特定の粘度を有し、かつ所望の用途のインク組成物に調液する工程であり、最終工程で行ってもよいし、中間工程で行ってもよい。この調液工程には水溶液を媒体、好ましくは水性媒体で希釈する工程が少なくとも含まれる。油溶性染料を含む水溶液は、この希釈工程で使用する媒体に特に制限はないが、水性媒体中に乳化分散され、水性インク組成物として調製されることが好ましい。当該媒体には、必要な濃度の各種成分が含まれていてもよいし、当該成分を別途水溶液に添加するようにしてもよいし、それら両者を組みあわせてもよい。
本発明により製造されたインク組成物は、染料濃度が高濃度な水溶液を用いて製造されるために通常の方法で製造されたインク組成物よりも染料の溶解性が向上し、ひいては吐出安定性が向上する。
超音波振動とは、インク組成物が記録ヘッドで加えられる圧力によって気泡を発生することを防止するため、記録ヘッドで受けるエネルギーと同等かそれ以上の超音波エネルギーを予めインク組成物の製造工程中に加えて気泡を除去しておくものである。
超音波振動は、通常、振動数20kHz以上、好ましくは40kHz以上、より好ましくは50kHz以上の超音波である。また超音波振動により液に加えられるエネルギーは、通常、2×107J/m3以上、好ましくは5×107J/m3以上、より好ましくは1×108J/m3以上である。また、超音波振動の付与時間としては、通常、10分〜1時間程度である。
超音波振動を加える工程は、染料を媒体に投入以降であれば何時行っても効果を示す。完成後のインク組成物を一旦保存した後に超音波振動を加えても効果を示す。しかし、染料を媒体中に溶解及び/又は分散する際に超音波振動を付加することが、気泡除去の効果がより大きく、なおかつ超音波振動により染料の媒体への溶解及び/又は分散が促進されるので好ましい。
即ち、上記少なくとも超音波振動を加える工程は、染料を媒体中に溶解及び/又は分散する工程中でもその工程後であってもいずれの場合にも行うことができる。換言すれば、上記少なくとも超音波振動を加える工程は、インク組成物調製後に製品となるまでの間に任意に1回以上行うことができる。
実施の形態としては媒体中に溶解及び/又は分散する工程は、前記染料を全媒体の一部分の媒体に溶解する工程と、残余の媒体を混合する工程とを有することが好ましく、上記少なくともいずれかの工程に超音波振動を加えることが好ましく、染料を全媒体の一部分の媒体に溶解する工程に少なくとも超音波振動を加えることが更に好ましい。
上記残余の溶媒を混合する工程は、単独工程でも複数工程でもよい。また、本発明によるインク組成物製造に加熱脱気又は減圧脱気を併用することは、インク組成物中の気泡除去の効果を上げるので好ましい。加熱脱気工程又は減圧脱気工程は、残余の媒体を混合する工程と同時又はその後に実施することが好ましい。超音波振動を加える工程における、超音波振動発生手段としては、超音波分散機等の公知の装置が挙げられる。
この濾過後には溶液中に空気を取り込むことが多い。この空気に起因する泡もインクジェット記録において画像の乱れの原因となることが多いため、前述の脱泡工程を別途設けることが好ましい。脱泡の方法としては、濾過後の溶液を静置してもよいし、市販の装置などを用いた超音波脱泡や減圧脱泡等種々の方法が利用可能である。超音波による脱泡の場合は、好ましくは30秒〜2時間、より好ましくは5分〜1時間程度脱泡操作を行うとよい。
これらの作業は、作業時におけるゴミの混入を防ぐため、クリーンルーム若しくはクリーンベンチなどのスペースを利用して行うことが好ましい。本発明では特にクリーン度としてクラス1000以下のスペースにおいてこの作業を行うことが好ましい。ここで「クリーン度」とは、ダストカウンターにより測定される値を指す。
本発明のインクジェット記録用インクは、上記本発明の水溶液又はインク組成物を含有する。
本発明のインクジェット記録方法は、インクジェット記録用インクを用いて、被記録材(記録材料)に着色画像(単に画像と称する場合がある)を形成する方法である。
本発明では、本発明のインク組成物若しくはインクセットを使用して、インクジェットプリンターにより画像記録を行う方法であれば、インクジェットの記録方式に制限はなく、公知の方式、例えば静電誘引力を利用してインク組成物を吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、電気信号を音響ビームに変えインク組成物に照射して放射圧を利用してインク組成物を吐出させる音響インクジェット方式、及びインク組成物を加熱して気泡を形成し、生じた圧力を利用するサーマルインクジェット(バブルジェット(登録商標))方式等に用いられる。
インクジェット記録方法には、フォトインクと称する濃度の低いインク組成物を小さい体積で多数射出する方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインク組成物を用いて画質を改良する方式や無色透明のインク組成物を用いる方式が含まれる。インク組成物の打滴体積の制御は主にプリントヘッドにより行われる。
写真のように、高画質の画像を記録するためには、小さいインク滴で鮮鋭度の高い画像を再現するため、打滴密度を600dpi(1インチあたりのドット数)以上とする必要がある。
一方、インク組成物を複数のノズルを有するヘッドで打滴するにあたり、記録紙とヘッドが互いに直交する方向に移動して記録するタイプでは同時に駆動できるヘッドの数は数十から200程度であり、ラインヘッドと呼ばれるヘッドが固定されたタイプでも数百であるという制約がある。これは駆動電力に制約があることや、ヘッドでの発熱が画像に影響を及ぼすため、多数のヘッドノズルを同時に駆動できないためである。
ここで駆動周波数を高くすることにより、記録速度を上げることが可能である。打滴周波数を制御するには、サーマルインクジェット方式の場合、ヘッドを加熱するヘッド駆動信号の周波数を制御することで可能である。
ピエゾ方式の場合、ピエゾを駆動する信号の周波数を制御することで可能である。ピエゾヘッドの駆動に関して説明する。プリントすべき画像信号はプリンタ制御部により、打滴サイズ、打滴速度、打滴周波数が決定され、プリントヘッドを駆動する信号が作成される。駆動信号はプリントヘッドに供給される。ピエゾを駆動する信号により打滴サイズ、打滴速度、打滴周波数が制御される。ここで打滴サイズと打滴速度は駆動波形の形状と振幅で決定され、周波数は信号の繰返し周期で決定される。
この打滴周波数を10kHzに設定すると、100マイクロ秒ごとにヘッドは駆動され、400マイクロ秒で1ラインの記録が終了する。記録紙の移動速度を400マイクロ秒に1/600インチすなわち約42ミクロン移動するように設定することにより、1.2秒に1枚の速度でプリントすることが出来る。
記録紙及び記録フィルムにおける支持体は、LBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等からなり、必要に応じて従来公知の顔料、バインダー、サイズ剤、定着剤、カチオン剤、紙力増強剤等の添加剤を混合し、長網抄紙機、円網抄紙機等の各種装置で製造されたもの等が使用可能である。これらの支持体の他に合成紙、プラスチックフィルムシートのいずれであってもよく、支持体の厚みは10〜250μm、坪量は10〜250g/m2が望ましい。支持体には、そのままインク受容層及びバックコート層を設けてもよいし、デンプン、ポリビニルアルコール等でサイズプレスやアンカーコート層を設けた後、インク受容層及びバックコー卜層を設けてもよい。更に支持体には、マシンカレンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置により平坦化処理を行ってもよい。本発明では支持体としては、両面をポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブテン及びそれらのコポリマー)でラミネートした紙及びプラスチックフィルムがより好ましく用いられる。ポリオレフィン中に、白色顔料(例えば、酸化チタン、酸化亜鉛)又は色味付け染料(例えば、コバルトブルー、群青、酸化ネオジウム)を添加することが好ましい。
ポリマー媒染剤については、特開昭48−28325号、同54−74430号、同54−124726号、同55−22766号、同55−142339号、同60−23850号、同60−23851号、同60−23852号、同60−23853号、同60−57836号、同60−60643号、同60−118834号、同60−122940号、同60−122941号、同60−122942号、同60−235134号、特開平1−161236号の各公報、米国特許2484430号、同2548564号、同3148061号、同3309690号、同4115124号、同4124386号、同4193800号、同4273853号、同4282305号、同4450224号の各明細書に記載がある。特開平1−161236号公報の212〜215頁に記載のポリマー媒染剤を含有する受像材料が特に好ましい。同公報記載のポリマー媒染剤を用いると、優れた画質の画像が得られ、かつ画像の耐光性が改善される。
これらの具体的な化合物例としては、特開平10−182621号、特開2001−260519号、特開2000−260519号、特公平4−34953号、特公平4−34513号、特公平4−34512号、特開平11−170686号、特開昭60−67190号、特開平7−276808号、特開2000−94829号、特表平8−512258号、特開平11−321090号等に記載のものがあげられる。
界面活性剤の代わりに有機フルオロ化合物を用いてもよい。有機フルオロ化合物は、疎水性であることが好ましい。有機フルオロ化合物の例には、フッ素系界面活性剤、オイル状フッ素系化合物(例、フッ素油)及び固体状フッ素化合物樹脂(例、四フッ化エチレン樹脂)が含まれる。有機フルオロ化合物については、特公昭57−9053号(第8〜17欄)、特開昭61−20994号、同62−135826号の各公報に記載がある。
本発明に用いる印刷装置の構成、プリンタの構成に関しては、たとえば特開平11−170527に開示されるような様態が好適である。また、インクカートリッジに関しては、たとえば特開平5−229133に開示されるものが好適である。吸引及びその際に印字ヘッドを覆うキャップ等の構成に関しては、たとえば特開平7−276671に開示されるものが好適である。また、ヘッド近傍には特開平9−277552に開示されるような気泡を排除するためのフィルタを備えることが好適である。
また、ノズルの表面は特開2002−292878号公報に記載されるような撥水処理を施すことが好適である。用途としては、コンピュータと接続されるプリンタであってもよいし、写真をプリントすることに特化した装置であってもよい。
本発明の水溶液は4mol/L水酸化リチウム水溶液を用いて、pHを8.1〜8.3に調整した。
100gの例示化合物K−1を超純水900gに室温で撹拌しながら溶解後、分割添加して溶解後、防腐剤(フジフイルムイメージングカララント社製 プロキセルXL−II)を固形分として0.1gを添加した。4mol/Lの水酸化リチウム水溶液を用いて、pHを8.2に調整し、引き続き、有効径0.2μmのメンブランフィルターを用いて不溶物の濾別を行い、水溶液−1を得た。
例示化合物K−1の代わりに例示化合物K−2〜例示化合物K−21を用いた以外は、実施例1と同様の処方及び操作で、それぞれ水溶液−2〜水溶液−21を得た。
例示化合物K−1の代わりに下記化合物(比較化合物1〜3)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行い、比較用水溶液−1〜比較用水溶液−3を得た。
実施例1で得られた水溶液−1を10.0g、超純水を5.0g、グリセリンを1.6g、トリエチレングリコールを0.2g、プロピレングリコールを0.1g、1,2−ヘキサンジオールを0.4g、トリエチレングリコールモノブチルエーテルを1.6g、オルフィンE1010(日信化学株式会社製)を0.3g、2−ピロリドンを0.8g、炭酸水素リチウムを0.02g加え、常温において30分間攪拌した後、4mol/L水酸化リチウム水溶液を用いて、pHを8.2に調整し、得られた溶液を目開き有効径1.0μmのメンブランフィルターを用いて濾過することにより、インク組成物A−1を得た。
インク組成物A−1において、水溶液−1を、水溶液−2〜水溶液−21、比較用水溶液−1〜比較用水溶液3にそれぞれ置き換える以外は同様にして、インク組成物A−2〜インク組成物A−21、比較用インク組成物B−1〜比較用インク組成物B−3を得た。
インクジェットプリンタ Stylus Color 880(商標)(商品名、セイコーエプソン株式会社製)を使用し、インク組成物A−1〜インク組成物A−21、比較用インク組成物B−1〜比較用インク組成物B−3をそれぞれ用いて、インクジェット専用記録媒体(専用紙A:写真用紙クリスピア<高光沢>(商品名、セイコーエプソン株式会社製)、専用紙B:キヤノン写真用紙・光沢 プロ [プラチナグレード](商品名、キヤノン株式会社製)、又は専用紙C:画彩 写真仕上げPro(商品名、富士フイルム株式会社製))に、1平方インチ当たり1.5〜2.2 mgの打ち込み量になるようにブラックのベタ印字を行い、得られた印刷物を、光沢度計(PG−1M、日本電色工業株式会社製)を用いて測定し(測定角度60度)、光沢度を求めた。印字は、20℃40%RHの環境下で行った。得られた光沢度と以下の式に基づいて計算した上昇値をブロンズ光沢発生の程度を判定する基準とし、以下の判定基準に基づいて判定を行った。
上昇値=光沢度(印刷物)−光沢度(記録媒体)
(判定基準)
評価A:15未満
評価B:15以上35未満
評価C:35以上55未満
評価D:55以上
以下のようにしてにじみを評価した。
上記のカートリッジを用い、1インチ平方当り1.5〜2.2mgの打ち込み量になる吐出条件において、文字及び白抜き文字を印刷した。
得られた印字物を25℃、40%RHの環境下で24時間乾燥させた後に、40℃、85%RHの環境下に3日間放置し、染料の滲み出し(白抜き文字の潰れ)を目視にて観察し、下記判定基準により評価した。
[判定基準]
評価A:染料の滲み出しがほとんど観察されない
評価B:染料の滲み出しが若干あり、文字の輪郭がやや崩れている
評価C:染料の滲み出しが観察され、文字の輪郭が崩れている
評価D:染料の滲み出しが観察され、文字太りがあり、白抜き文字が全体に染まっている
評価E:染料の滲み出しが顕著に観察され、文字及び白抜き文字が判読不能。
以下のようにして色調を評価した。
前記画像を形成した専用紙について、反射濃度計(X−Rite310TR)を使用してOD値を測定し、ODの最高値により印字濃度を評価した。
(判定基準)
評価A:2.2以上
評価B:1.5以上2.2未満
評価C:1.5未満
以下のようにして堅牢性を評価した。
上記のカートリッジを用い、OD(Optical Density)が、0.9〜1.1の範囲に入るように印刷 Duty を調整して印刷を行って得られた印刷物を、蛍光灯耐候性試験機STF−II(商品名、(株)スガ試験機製)を用い、24℃、相対湿度60%RH、照度70,000 luxの条件下にて、印刷物を11日間曝露した。
曝露後、それぞれの印刷物のODを、反射濃度計(「Spectrolino」(商品名) Gretag社製)を用いて測定し、次式により光学濃度残存率(ROD)を求め、下記判定基準により、評価した。
ROD(%)=(D/D0)×100
D:曝露試験後のOD
D0:曝露試験前のOD
(但し、測定条件は、Filter:Red,光源:D50,視野角:2度)
[判定基準]
評価A:RODが85%以上、
評価B:RODが70%以上85%未満、
評価C:RODが55%以上70%未満、
評価D:RODが55%未満
以下のようにして堅牢性を評価した。
上記のカートリッジを用い、OD(Optical Density)が、0.9〜1.1の範囲に入るように印刷 Duty を調整して印刷を行って得られた印刷物を、オゾンウエザーメーターOMS−H型(商品名、(株)スガ試験機製)を用い、24℃、相対湿度60%RH、オゾン濃度10ppmの条件下にて、印刷物を24時間曝露した。
曝露後、それぞれの印刷物のODを、反射濃度計(「Spectrolino」(商品名) Gretag社製)を用いて測定し、次式により光学濃度残存率(ROD)を求め、下記判定基準により、評価した。
ROD(%)=(D/D0)×100
D:曝露試験後のOD
D0:曝露試験前のOD
(但し、測定条件は、Filter:Red,光源:D50,視野角:2度)
[判定基準]
評価A:RODが85%以上、
評価B:RODが70%以上85%未満、
評価C:RODが55%以上70%未満、
評価D:RODが55%未満
Claims (14)
- 前記一般式(1)で表されるアゾ化合物又はその塩が、それぞれ下記一般式(2)で表されるアゾ化合物又はその塩である、請求項1に記載の水溶液。
[一般式(2)中、R2b〜R2d、R2f〜R2jはそれぞれ独立して、水素原子又は置換基を表し、置換基同士で結合して環を形成しても良い。R2kは水素原子、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、アミド基、ヒドロキシアルキル基、又はカルボキシル基を表す。R2a及びR2eは、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を表す。M2a及びM2bは、それぞれ独立して、水素原子又は1価のカウンターカチオンを表す。L2は2価〜5価の連結基を表す。X2は複数存在する場合はそれぞれ独立して、イオン性親水性基、シアノ基、又は水素原子を表す。p2は1〜4の整数を表す。A2は置換又は無置換の芳香族基を表す。] - 前記一般式(2)で表されるアゾ化合物又はその塩が、それぞれ下記一般式(3)で表されるアゾ化合物又はその塩である請求項2に記載の水溶液。
[一般式(3)中、R3a及びR3eは、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を表す。R3b〜R3d、R3f〜R3jはそれぞれ独立して、水素原子又は置換基を表し、置換基同士で結合して環を形成しても良い。M3a及びM3bは、それぞれ独立して、水素原子又は1価のカウンターカチオンを表す。L3は2価〜5価の連結基を表す。X3は複数存在する場合はそれぞれ独立して、イオン性親水性基、シアノ基、又は水素原子を表す。p3は1〜4の整数を表す。A3は置換又は無置換の芳香族基を表す。] - 前記一般式(3)で表されるアゾ化合物又はその塩が、それぞれ下記一般式(4)で表されるアゾ化合物又はその塩である請求項3に記載の水溶液。
[一般式(4)中、R4a及びR4eは、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を表す。R4b〜R4d及びR4f〜R4jはそれぞれ独立して、水素原子又は置換基を表し、置換基同士で結合して環を形成しても良い。M4a及びM4bは、それぞれ独立して、水素原子又は1価のカウンターカチオンを表す。L4はアルキレン基、アリーレン基、又は2〜5価のヘテロ環基を表す。X4は複数存在する場合はそれぞれ独立して、イオン性親水性基、又はシアノ基を表す。l4は1〜4の整数を表す。A4は少なくとも1個のイオン性親水性基を有する芳香族炭化水素基、又は少なくとも1個のイオン性親水性基を有する芳香族ヘテロ環基を表す。] - 前記一般式(4)で表されるアゾ化合物又はその塩が、それぞれ下記一般式(5)で表されるアゾ化合物又はその塩である請求項4に記載の水溶液。
[一般式(5)中、R5a、R5e及びR5mは、それぞれ独立して、水素原子又は置換基を表す。R5b〜R5d及びR5f〜R5hはそれぞれ独立して、水素原子又は置換基を表し、置換基同士で結合して環を形成しても良い。M5a及びM5bは、それぞれ独立して、水素原子又は1価のカウンターカチオンを表す。R5nは複数存在する場合はそれぞれ独立して、イオン性親水性基を表し、sは1又は2を示す。A5は少なくとも1個のイオン性親水性基を有するフェニル基、少なくとも1個のイオン性親水性基を有するナフチル基、又は少なくとも1個のイオン性親水性基を有する5〜6員の芳香族ヘテロ環を表す。] - 前記アゾ化合物又はその塩が水溶液に対して1〜30質量%含有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の水溶液。
- 更に、防腐剤を含有する請求項1〜6のいずれか一項に記載の水溶液。
- 更に、pH調整剤を含有する請求項1〜7のいずれか一項に記載の水溶液。
- 25℃でのpHが7.0〜9.0である請求項1〜8のいずれか一項に記載の水溶液。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載の水溶液を含有するインク組成物。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載の水溶液又は請求項10に記載のインク組成物を含有するインクジェット記録用インク。
- 請求項11に記載のインクジェット記録用インクを用いて、被記録材に着色画像を形成するインクジェット記録方法。
- 請求項11に記載のインクジェット記録用インクを充填したインクジェット記録用インクカートリッジ。
- 請求項11に記載のインクジェット記録用インクを用いて、被記録材に着色画像を形成したインクジェット記録物。
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