JP2015174526A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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洋士 岡川
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Abstract

【課題】耐久性及び操縦安定性に優れる空気入りタイヤ22の提供。
【解決手段】このタイヤ22では、ビード30及びクリンチ28の部分が、周方向に延在し、リム86に嵌め合わされる嵌合部68を構成しており、この嵌合部68が、その外面として、半径方向内側に位置する底面74と、この底面74の半径方向外側に位置するサイド面76とを有している。このサイド面76が周方向に延在する凹み100を有している。クリンチ28は、半径方向内側に位置する内側クリンチ28iと、この内側クリンチ28iの半径方向外側に位置する外側クリンチ28oとを有している。上記凹み100の底Pbが内側クリンチ28i内に位置しており、外側クリンチ28oのゴム硬度Hsoが、内側クリンチ28iのゴム硬度Hsiより高くされている。
【選択図】図3

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、空気入りタイヤのクリンチを含むビード部分の改良に関する。
図5には、従来のタイヤ2のビード4の部分が示されている。このタイヤ2は、ビード4の軸方向外側にクリンチ6を備えている。このタイヤ2は、このビード4の半径方向内側にチェーファー8を備えている。このタイヤ2では、チェーファー8はクリンチ6と一体であり、単一の架橋ゴムから形成されている。チェーファー8とクリンチ6とが別体である場合でも、それぞれが単一の架橋ゴムから形成される。
タイヤ2のビード4の部分は、リム12(図6)に嵌め合わされる。リム12の形状は、例えば、JATMA規格において定められている。なお、タイヤ2のクリンチ6及びチェーファ−8を含んだビード4の部分は嵌合部10とも称されている。
図6には、図5のタイヤ2の使用状態が示されている。図示されているように、嵌合部10がリム12に嵌め合わされた状態では、その半径方向内側面14はリム12のシート16に載せられる。この嵌合部10の軸方向外側面18は、リム12のフランジ20と当接する。この内側面14及び外側面18の形状は通常、このリム12の形状に合わせられる。
操縦安定性の観点から、高い剛性を有する嵌合部10を採用することがある。しかし、このような嵌合部10は、乗り心地を阻害する恐れがある。乗り心地の観点から、低い剛性を有する嵌合部10を採用することがある。しかし、このような嵌合部10は、操縦安定性を阻害する恐れがある。嵌合部10の剛性は、タイヤ2の性能に影響する。嵌合部10の剛性に関する検討例が、例えば、特開2001−146105公報に開示されている。
特開2001−146105公報
タイヤ2の、リム12との接触状態は、重要である。そこで、発明者らは、荷重によってタイヤ2に負荷をかけて、このタイヤ2の嵌合部10とリム12との接触状態を確認した。その結果、このタイヤ2では、嵌合部10がリム12に対して動きやすいことが判明した。
走行状態にあるタイヤ2では、変形と復元とが繰り返される。このため、リム12に対して動きやすい嵌合部10はダメージを受けやすい。この嵌合部10は、タイヤ2の耐久性に影響する。しかも、嵌合部10がリム12に対して動きやすい場合、車体から路面、又は、路面から車体への力の伝達が阻害されてしまう。この嵌合部10は、微少舵角時の応答性、手応え等の操縦安定性にも影響する。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐久性及び操縦安定性に優れる空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、
その外面がトレッド面をなすトレッドと、
それぞれが上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、 それぞれがサイドウォールの端から半径方向略内向きに延びる一対のクリンチと、
それぞれがコアを有し且つクリンチよりも軸方向内側に位置する一対のビードと、
上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスとを備えており、
上記クリンチが、半径方向内側に位置する内側クリンチと、この内側クリンチの半径方向外側に位置する外側クリンチとを有しており、
上記ビード及びクリンチの部分が、周方向に延在し、リムに嵌め合わされる嵌合部を構成しており、
この嵌合部が、その外面として、半径方向内側に位置する底面と、この底面の半径方向外側に位置するサイド面とを有しており、
このサイド面が、周方向に延在する凹みを有しており、
この凹みの底が、上記内側クリンチ内に位置しており、
上記外側クリンチのゴム硬度Hsoが、内側クリンチのゴム硬度Hsiより高くされている。
好ましくは、上記外側クリンチのゴム硬度Hsoと、内側クリンチのゴム硬度Hsiとの差Hso−Hsiが、2以上5以下である。
好ましくは、上記外側クリンチのゴム硬度Hsoが、67以上69以下である。
好ましくは、上記内側クリンチのゴム硬度Hsiが、63を超えている。
好ましくは、上記底面が、その軸方向外側にヒールを有しており、
このタイヤの周方向に対して垂直な断面において、上記底面の軸方向外側端を第一基準点とし、この第一基準点を通り軸方向に延びる仮想直線を第一基準線とし、この第一基準点を通り半径方向に延びる仮想直線を第二基準線としたとき、
上記ヒールが上記第一基準線上に中心を有し上記第一基準点を始点とする第一円弧で表され、
上記第一基準点において、上記ヒールと上記サイド面とが接しており、
上記凹みが、上記第二基準線から軸方向内向きに窪んでおり、
上記第一基準点から上記凹みの底までの軸方向距離dが1.0mm以上2.0mm以下である。
好ましくは、上記ビードが、コアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えており、上記凹みの底が、上記コアの中心よりも半径方向外側に位置している。
本発明に係る空気入りタイヤでは、嵌合部のサイド面が周方向に延在する凹みを有している。このため、このタイヤがリムに嵌め合わされたとき、この嵌合部はこの凹みを起点に折れ曲がる。これにより、この嵌合部は、主に、この凹みより半径方向外側の部分とこの凹みより半径方向内側の部分とでリムに支持される。この凹みの部分のクリンチゴムの硬度は比較的低いので折れ曲がりやすい。一方、凹みの底より半径方向外方のクリンチゴムの硬度は比較的高いので、リムにしっかりと圧接して変形しにくい。このゴム硬度の分布は、リムに対する嵌合部の動きの抑制に効果的に寄与しうる。このタイヤでは、嵌合部はリムに対して動きにくい。この嵌合部は、ダメージを受けにくい。このタイヤは、耐久性に優れる。車体から路面、又は、路面から車体へ、力が効果的に伝達されるので、このタイヤは、操縦安定性に優れる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの使用状態が示された断面図である。 図3は、図1のタイヤの製造の様子が示された断面図である。 図4は、図3のモールドが示された断面図である。 図5は、従来の空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図6は、図5のタイヤの使用状態が示された断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ22が示されている。この図1には、このタイヤ22の、周方向に対して垂直な断面の一部が示されている。図1において、上下方向がタイヤ22の半径方向であり、左右方向がタイヤ22の軸方向であり、紙面に垂直な方向がタイヤ22の周方向である。図1において、一点鎖線で示される中心線CLは、タイヤ22の赤道面をも表わす。このタイヤ22の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
このタイヤ22は、トレッド24、サイドウォール26、クリンチ28、ビード30、カーカス32、ベルト34、バンド36、インナーライナー38、クッション層40及びチェーファー42を備えている。このタイヤ22は、チューブレスタイプである。このタイヤ22は、四輪自動車、より詳細には、乗用車に装着される。
トレッド24は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド24は、路面と接触するトレッド面46を形成する。トレッド面46には溝48が刻まれている。この溝48により、トレッドパターンが形成されている。トレッド24は、ベース層50とキャップ層52とを有している。キャップ層52は、ベース層50の半径方向外側に位置している。キャップ層52は、ベース層50に積層されている。ベース層50は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層50の典型的な基材ゴムは天然ゴムである。キャップ層52は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。
サイドウォール26は、トレッド24の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール26の半径方向外側端は、トレッド24と接合されている。このサイドウォール26の半径方向内側端は、後述する外側クリンチ28oと接合されている。このサイドウォール26は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。このサイドウォール26は、カーカス32の損傷を防止する。サイドウォール26は、リブ54を備えている。リブ54は、軸方向外側に向かって突出している。このタイヤ22が装着されるリムのフランジの損傷を、リブ54は防止する。
クリンチ28は、サイドウォール26の端から半径方向略内向きに延びている。つまり、クリンチ28はサイドウォール26の半径方向略内側に位置している。クリンチ28は、ビード30及びカーカス32よりも軸方向外側に位置している。クリンチ28は、リムのフランジと当接する。クリンチ28は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。
クリンチ28は、互いに特性の異なる二種類の架橋ゴムからなる層同士が接合されたものである。この二種類の層は、半径方向外方の外側クリンチ28o、及び、半径方向内方の内側クリンチ28iである。後述するように、内側クリンチ28i内に凹み100の底Pbが位置するようにされている。外側クリンチ28oのゴムは比較的高硬度であり、内側クリンチ28iのゴムは比較的低硬度である。外側クリンチ28oは、内側クリンチ28iよりそのゴム硬度が高い。外側クリンチ28oの半径方向外端の位置は、クリンチ28の半径方向外端の位置ということになる。外側クリンチ28oと内側クリンチ28iとの境界位置Pgについては後述される。
ビード30は、クリンチ28の軸方向内側に位置している。ビード30は、コア56と、このコア56から半径方向外向きに延びるエイペックス58とを備えている。コア56はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質はスチールである。エイペックス58は半径方向外向きに先細りである。エイペックス58は高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス32は、第一カーカスプライ60及び第二カーカスプライ62からなる。第一カーカスプライ60及び第二カーカスプライ62は、両側のビード30の間に架け渡されており、トレッド24及びサイドウォール26の内側に沿っている。第一カーカスプライ60は、コア56の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、第一カーカスプライ60には、主部60aと折り返し部60bとが形成されている。第二カーカスプライ62は、コア56の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、第二カーカスプライ62には、主部62aと折り返し部62bとが形成されている。第一カーカスプライ60の折り返し部60bの端は、第二カーカスプライ62の折り返し部62bの端62eよりも半径方向外側に位置している。この折り返し部60bの端60eは、エイペックス58の半径方向外側端58eよりも半径方向外側に位置している。
第一カーカスプライ60及び第二カーカスプライ62のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス32はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。カーカス32が、1枚のカーカスプライから形成されてもよい。
ベルト34は、トレッド24の半径方向内側に位置している。ベルト34は、カーカス32と積層されている。ベルト34は、カーカス32を補強する。ベルト34は、内側層64及び外側層66からなる。図1から明らかなように、軸方向において、内側層64の幅は外側層66の幅よりも若干大きい。図示されていないが、内側層64及び外側層66のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、通常は10°以上35°以下である。内側層64のコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層66のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。ベルト34の軸方向幅は、タイヤ22の最大幅の0.7倍以上が好ましい。ベルト34が、3以上の層を備えてもよい。
バンド36は、ベルト34の半径方向外側に位置している。軸方向において、バンド36の幅はベルト34の幅よりも大きい。図示されていないが、このバンド36は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド36は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベルト34が拘束されるので、ベルト34のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト34及びバンド36は、補強層を構成している。ベルト34のみから、補強層が構成されてもよい。バンド36のみから、補強層が構成されてもよい。
インナーライナー38は、カーカス32の内側に位置している。インナーライナー38は、カーカス32の内面に接合されている。インナーライナー38は、架橋ゴムからなる。インナーライナー38には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー38の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー38は、タイヤ22の内圧を保持する。
クッション層40は、ベルト34の端の近傍において、カーカス32と積層されている。クッション層40は、軟質な架橋ゴムからなる。クッション層40は、ベルト34の端の応力を吸収する。このクッション層40により、ベルト34のリフティングが抑制される。
チェーファー42は、ビード30の近傍に位置している。タイヤ22がリムに組み込まれると、このチェーファー42がこのリムと当接する。この当接により、ビード30の近傍が保護される。この実施形態では、チェーファー42は、内側クリンチ28iと一体に形成されている。従って、チェーファー42の材質は内側クリンチ28iの材質と同じである。チェーファー42が、布とこの布に含浸したゴムとから形成されていてもよい。チェーファー42は、内側クリンチ28iと一体に形成されなくてもよい。この場合、内側クリンチ28iとチェーファー42との境界Pgは、後述する凹み100の底Pbから半径方向内方に2mm以上5mm以下の範囲とされるのが好ましい。
このタイヤ22では、ビード30の部分は周方向に延在している。このタイヤ22がリムに組み込まれると、このビード30の部分がこのリムに嵌め合わされる。このタイヤ22では、ビード30の部分は、周方向に延在し、クリンチ28とともに、リムに嵌め合わされる嵌合部68を構成している。この嵌合部68の外面70は、リムに嵌め合わされたときにこのリムと対向する。この外面70は、タイヤ22の外面の一部である。この嵌合部68の内面72は、タイヤ22の内面の一部である。
このタイヤ22では、嵌合部68は、底面74と、サイド面76とを備えている。底面74は、この嵌合部68の半径方向内側に位置している。サイド面76は、この嵌合部68の軸方向外側に位置している。サイド面76は、底面74よりも半径方向外側に位置している。
図2には、このタイヤ22の嵌合部68がリム78に嵌め合わされている様子が示されている。図2において、上下方向がタイヤ22の半径方向であり、左右方向がタイヤ22の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ22の周方向である。
リム78は、軸方向に延びるシート80と、このシート80から半径方向外向きに延びるフランジ82とを備えている。図示されているように、タイヤ22がリム78に組み込まれると、嵌合部68の底面74は主にシート80と接触する。この嵌合部68のサイド面76は主に、フランジ82と接触する。本明細書において、リム78は正規リムである。正規リムとは、タイヤ22が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。
このタイヤ22は、次のようにして製造される。図示されていないが、このタイヤ22を製造する場合、フォーマーのドラム上で、トレッド24、サイドウォール26等の部材が組み合わされる。これにより、ローカバーが得られる。ローカバーは、未架橋のタイヤ22である。ローカバーが組み立てられる工程は、成形工程とも称されている。
ローカバーは、モールドに投入される。このとき、ブラダーはローカバーの内側に位置する。ブラダーにガスが充填されると、ブラダーは膨張する。これにより、ローカバーは変形する。モールドが締められ、ブラダーの内圧が高められる。なお、ブラダーに代えて中子が用いられてもよい。中子は、トロイダル状の外面を備える。この外面は、空気が充填されその内圧が正規内圧の5%に保持された状態にあるタイヤ22の内面の形状に近似される。
図3には、図1のタイヤ22の断面の一部とともに、モールド84及びブラダー86が示されている。この図3に示されているのは、モールド84とブラダー86との間に形成されたキャビティ88に、ローカバー90が投入されている様子である。この図3において、上下方向がタイヤ22の半径方向であり、左右方向がタイヤ22の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ22の周方向である。
図示されているように、モールド84が締められると、ローカバー90はモールド84とブラダー86とに挟まれて加圧される。ローカバー90は、モールド84及びブラダー86からの熱伝導により、加熱される。加圧と加熱とにより、ローカバー90のゴム組成物が流動する。加熱によりゴム組成物が架橋反応を起こし、図1に示されたタイヤ22が得られる。ローカバー90が加圧及び加熱される工程は、架橋工程とも称されている。
架橋工程では、膨張したブラダー86がモールド84のキャビティ面92にローカバー90を押し付ける。ゴムは、流動し、キャビティ面92にめり込む。これにより、タイヤ22の外面が形成される。この外面には、前述のトレッド面46の溝48が含まれる。サイドウォール26に文字、記号等の装飾物が設けられている場合は、この装飾物もこの外面に含まれる。
本発明では、特に言及がない限り、タイヤ22の外面の輪郭は、モールド84のキャビティ面92に基づいて決められる。この外面の一部をなすトレッド面46に溝48がある場合は、この溝48がないと仮定して得られる仮想トレッド面を用いて輪郭は表される。サイドウォール26に装飾物が設けられている場合は、この装飾物がないと仮定して得られる、サイドウォール26の仮想外面を用いて、この輪郭は表される。嵌合部68に装飾物が設けられている場合は、この装飾物がないと仮定して得られる、嵌合部68の仮想外面を用いて、この輪郭は表される。
前述の通り、このタイヤ22の嵌合部68は底面74及びサイド面76を備えている。この底面74及びサイド面76は、嵌合部68の外面70を構成している。
このタイヤ22では、底面74はその軸方向外側にヒール94を備えている。後述するが、このヒール94は円弧で表される。図3において、符号P1はヒール94の軸方向外側端である。このタイヤ22では、ヒール94の軸方向外側端P1が底面74の軸方向外側端である。この底面74は、シート面96をさらに備えている。シート面96は、ヒール94よりも軸方向内側に位置している。シート面96は、嵌合部68のトゥ98から半径方向外側に傾斜しつつ軸方向外向きに延在している。
図3に示されるように、このタイヤ22は、サイド面76に凹み100を有している。凹み100は、軸方向内向きに凸な形状を呈している。凹み100は、周方向に延在している。このタイヤ22では、凹み100はビード30の軸方向外側に位置している。この凹みの後述する100の底Pbが、内側クリンチ28i内に位置している。
このタイヤ22では、凹み100は軸方向内向きに凸な形状を呈していればよく、その形状に特に制限はない。したがって、このタイヤ22では、タイヤ周方向に垂直な断面において、この凹み100の輪郭は単一の円弧状を呈していてもよい。この凹み100の輪郭が、複数の円弧の組み合わせを呈してもよい。この凹み100の輪郭が、1又は2以上の直線及び円弧の組み合わせを呈してもよい。図3において、符号Pbは、凹み100の最も軸方向内側の地点を表している。本願においては、この地点Pbが凹み100の底である。この底Pbの形状が半径方向に延びる直線状である場合は、この直線の半径方向内側端が底Pbとされる。
前述の通り、図3の符号P1は底面74の軸方向外側端である。本願においては、この外側端P1は第一基準点とも称される。実線X1は、第一基準点P1を通り軸方向に延びる仮想直線である。本願においては、仮想直線X1は第一基準線とも称される。実線X2は、第一基準点P1を通り半径方向に延びる仮想直線である。本願においては、仮想直線X2は第二基準線とも称される。
前述したように、このタイヤ22では、嵌合部68のサイド面76は周方向に延在する凹み100を有している。このタイヤ22がリム78に嵌め合わされたとき、この凹み100はリム78のフランジ82と対向する。図示されているように、この凹み100は第二基準線X2から軸方向内向きに窪んでいる。このため、このタイヤ22がリム78に嵌め合わされたとき、この嵌合部68は、この凹み100より半径方向外側の部分が軸方向外向きに拡がるように、この凹み100を起点に折れ曲がる。これにより、この嵌合部68は、主に、この凹み100よりも半径方向外側の部分とこの凹み100よりも半径方向内側の部分とでリム78に支持される。このタイヤ22では、凹み100よりも半径方向外側の部分とこの凹み100よりも半径方向内側の部分とがリム78を挟み込むようにして、この嵌合部68はリム78に固定される。
しかも、凹み100の底Pbが存在する内側クリンチ28iのゴムは、前述のとおり比較的低硬度である。凹み100の底Pbより半径方向外方に位置しうる外側クリンチ28oのゴムは、比較的高硬度である。従って、嵌合部68は、この凹み100を起点に折れ曲がり易い。一方、凹み100よりも半径方向外側の部分は、リム78にしっかりと圧接し、倒れ込み等の変形が抑制される。このタイヤ22では、嵌合部68はリム78に対して動きにくい。この嵌合部68は、ダメージを受けにくい。このタイヤ22は、耐久性に優れる。車体から路面、又は、路面から車体へ、力が効果的に伝達されるので、このタイヤ22は、操縦安定性に優れる。
図3に示されるように、上記外側クリンチ28oと内側クリンチ28iとの境界位置Pgは、上記凹み100の底Pbから、半径方向外方に距離Hgだけ離間した位置とされる。この離間距離Hgは、3mm以上8mm以下の範囲内に形成されるのが好ましい。この離間距離Hgを、3mm以上とすることにより、リム組み時に、凹み100の部分の折れ曲がりを効果的に発生させうる。この離間距離Hgを、8mm以下とすることにより、リム組み時に、凹み100よりも半径方向外側の部分がリム78にしっかりと圧接し、倒れ込み等の変形が抑制されうる。外側クリンチ28oと内側クリンチ28iとの境界線DLは、クリンチ28の外面上の上記離間距離Hgにおける点Pgを通り、カーカス32の外面に対する法線に一致するのが好ましい。
前述したとおり、外側クリンチ28oは、内側クリンチ28iより硬度が高い。この場合、クリンチの全体が同一ゴム構成である場合と較べて、前述したリム組み時の嵌合部68の作用効果が奏されやすくなる。その結果、操縦安定性及び耐久性が向上する。
外側クリンチ28oのゴム硬度Hsoと内側クリンチ28iのゴム硬度Hsiとの差(Hso−Hsi)は、2以上5以下であるのが好ましい。このゴム硬度は、「JIS K6253」の規定に準じ、タイプAのデュロメータによって常温下で測定される。以下、このゴム硬度をJIS K6253タイプAでの硬度ともいう。この差が2未満であると、外側クリンチと内側クリンチとで特性差が小さく、前述した嵌合部68の作用効果が薄れてしまうおそれがある。一方、この差が5を超えると、外側クリンチと内側クリンチとの境界面が破壊の起点になるおそれがある。
外側クリンチ28oのゴム硬度Hsoは、JIS K6253タイプAで67以上69以下が好ましい。このゴム硬度HsoがJIS K6253タイプAで67未満の場合、内側クリンチ28iのゴム硬度Hsiに近づくため、上記嵌合部10の動きのさらなる抑制効果が期待できなくなる。一方、このゴム硬度HsoがJIS K6253タイプAで69を超えると、ゴムのたわみが小さくなりすぎ、乗り心地が低下するおそれが出てくる。
内側クリンチ28iのゴム硬度Hsiは、JIS K6253タイプAで63を超え67以下であることが好ましい。このゴム硬度HsiがJIS K6253タイプAで63以下の場合、ゴムが撓みやすくなり、嵌合部68の動きの抑制効果が低下するおそれがある。一方、このゴム硬度Hsiが、JIS K6253タイプAで67を超えると、嵌合部68の動きのさらなる抑制効果が期待できなくなる。外側クリンチ28oのゴム硬度Hsoが67以上69以下である場合、内側クリンチのゴム硬度は65であるのが最も好ましい。
このタイヤ22では、嵌合部68のヒール94は、第一基準線X1上に中心を有し第一基準点P1を始点とする円弧状を呈している。ヒール94が円弧状を呈しているので、このタイヤ22がリム78に嵌め合わされたとき、この嵌合部68はリム78と十分に密着する。なお、このヒール94を表す円弧は第一円弧とも称される。
図3において、符号Pdは凹み100の半径方向内側端を表している。このタイヤ22では、この内側端Pdがサイド面76の半径方向内側端である。このタイヤ22では、サイド面76が、この内側端Pdと底面74の軸方向外側端P1とを結ぶ平面(直線)を含んでもよい。この場合、この平面の半径方向内側端がサイド面76の半径方向内側端となる。嵌合部68がリム78と接触する圧力は、嵌合部68のリム78に対する動きに影響する。小さな接触面積は、大きな接触圧力を招来する。大きな接触圧力は、嵌合部68のリム78に対する動きを抑えうる。小さな接触面積の観点から、このタイヤ22のように、凹み100の半径方向内側端Pdがサイド面76の半径方向内側端となるように、このサイド面76の輪郭が構成されるのが好ましい。つまり、半径方向において、内側端Pdは外側端P1と一致しているのが好ましい。
このタイヤ22では、凹み100の半径方向内側部分、すなわち、この凹み100の裾102は、サイド面76よりも軸方向内側に中心を有する円弧で表されている。この裾102が、サイド面76よりも軸方向外側に中心を有する円弧で表されてもよい。この裾102が、半径方向に対して傾斜して延在する直線で表されてもよい。欠けの原因となりうるようなエッジの形成を避けるとの観点から、この裾102はサイド面76よりも軸方向内側に中心を有する円弧で表されるのが好ましい。この裾102が円弧で表されている場合、この裾102を表す円弧は第二円弧と称される。
このタイヤ22では、第一基準点P1において、ヒール94とサイド面76とは接している。すなわち、タイヤの周方向に垂直な断面において、ヒール94とサイド面76との接合点では、両者94、76が同一の接線を共有している。このため、このタイヤ22がリム78に嵌め合わされたとき、この嵌合部68はリム78と十分に密着する。特に、このタイヤ22では、欠けの原因となりうるようなエッジの形成を避けつつ、嵌合部68のリム78に対する動きが効果的に抑制されうるとの観点から、凹み100の半径方向内側端Pdがサイド面76の半径方向内側端となるようにこのサイド面76の輪郭が構成され、この凹み100の裾102がサイド面76よりも軸方向内側に中心を有する円弧状を呈しているのが好ましい。言い換えれば、このサイド面76の凹み100が、第一基準点P1において、上記ヒール94と接し、サイド面76よりも内側に中心を有する円弧を含むのが好ましい。
図3において、実線X3は、凹み100の底Pbを通り半径方向に延びる仮想直線である。本願においては、仮想直線X3は第三基準線とも称される。両矢印dは、第二基準線X2から第三基準線X3までの軸方向距離を表している。この距離dは、第一基準点P1から凹み100の底Pbまでの軸方向距離である。この距離dは、凹み100の深さに相当する。
このタイヤ22では、距離dは1.0mm以上2.0mm以下であるのが好ましい。この距離dが1.0mm以上に設定されることにより、凹み100が嵌合部68の折れ曲がりに効果的に寄与しうる。これにより嵌合部68のリム78に対する動きが抑えられるので、この嵌合部68はダメージを受けにくい。このタイヤ22は、耐久性に優れる。車体から路面、又は、路面から車体へ、力が効果的に伝達されるので、このタイヤ22は、操縦安定性に優れる。この観点から、この距離dは1.2mm以上がさらに好ましい。この距離dが2.0mm以下に設定されることにより、凹み100の底Pbにおけるクリンチ28の厚みが適切に維持される。このタイヤ22の凹み100の部分では、カーカス32に含まれるコードの外側に位置するゴムが十分な厚みを有しているので、コードの露出が防止される。この観点から、この距離dは1.5mm以下がさらに好ましい。
前述したように、嵌合部68は、凹み100より半径方向外側の部分が軸方向外向きに拡がるように、この凹み100を起点に折れ曲がる。このタイヤ22では、外側クリンチ28oのゴム硬度が高くされている。この比較的高硬度の外側クリンチ28oが、凹み100を起点とした嵌合部68の過剰な折れ曲がりを抑制する。つまり、外側クリンチ28oは、リム78に対する嵌合部68の動きの抑制に効果的に寄与しうる。このタイヤ22の嵌合部68は、リム78に対して動きにくい。この嵌合部68は、ダメージを受けにくい。このタイヤ22は、耐久性に優れる。車体から路面、又は、路面から車体へ、力が効果的に伝達されるので、このタイヤ22は、操縦安定性に優れる。
図3において、実線BBLはビードベースラインを表している。このビードベースラインは、タイヤ22が装着されるリム78のリム径(JATMA参照)を規定する線に相当する。このビードベースラインは、軸方向に延びる。両矢印Hbは、ビードベースラインから凹み100の底Pbまでの半径方向高さを表している。なお、この図3において、符号Pcはビード30のコア56の中心を表している。
このタイヤ22では、高さHbは20mm以下が好ましい。これにより、凹み100よりも半径方向外側の部分とこの凹み100よりも半径方向内側の部分とがリム78を挟み込むようにして嵌合部68がリム78に固定される。この嵌合部68は、リム78に対して動きにくい。このタイヤ22は、耐久性及び操縦安定性に優れる。この観点から、この高さHbは17mm以下がより好ましく、15mm以下がさらに好ましい。
このタイヤ22では、高さHbは5mm以上が好ましい。これにより、凹み100が嵌合部68の折れ曲がりに効果的に寄与しうる。この場合においても、嵌合部68のリム78に対する動きが抑えられるので、このタイヤ22は、耐久性及び操縦安定性に優れる。この観点から、この高さHbは6mm以上がより好ましく、8mm以上がさらに好ましい。
前述したように、このタイヤ22のビード30のコア56は巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。このコア56は、硬い。硬質なコア56は、凹み100を起点とする嵌合部68の折れ曲がりに影響する。このタイヤ22では、凹み100が嵌合部68の折れ曲がりに効果的に寄与しうるとの観点から、凹み100の底Pbはコア56の中心Pcよりも半径方向外側に位置しているのが好ましい。この底Pbは、コア56の半径方向外側端56eよりも半径方向外側に位置しているのがより好ましい。このタイヤ22は、耐久性及び操縦安定性に優れる。
図3において、符号P2は第三基準線X3と嵌合部68の底面74との交点を表している。本願においては、この交点P2は第二基準点とも称される。両矢印Dは、この第二基準点P2から凹み100の底Pbまでの半径方向距離を表している。
凹み100の深さ及びこの凹み100の底Pbの位置は、嵌合部68の折れ曲がりの容易及びその程度に影響する。凹み100が嵌合部68の折れ曲がりに効果的に寄与しうるとの観点から、距離Dに対する、距離dの比(d/D)は、0.1以上が好ましく、0.5以下が好ましい。これにより、このタイヤ22では、嵌合部68のリム78に対する動きが効果的に抑えられる。このタイヤ22は、耐久性及び操縦安定性に優れる。
このタイヤ22では、距離Dは15mm以下が好ましい。これにより、凹み100よりも半径方向外側の部分とこの凹み100よりも半径方向内側の部分とがリム78を挟み込むようにして嵌合部68がリム78に固定される。この嵌合部68は、リム78に対して動きにくい。リム78に対する動きが抑えられた嵌合部68は、タイヤ22の耐久性及び操縦安定性に寄与しうる。このタイヤ22では、この距離Dは5mm以上が好ましい。これにより、凹み100が嵌合部68の折れ曲がりの起点として効果的に機能しうる。この場合においても、嵌合部68はリム78に対して動きにくい。このタイヤ22は、耐久性及び操縦安定性に優れる。
図4には、図3に示されたモールド84の一部が示されている。この図4に示されたモールド84のキャビティ面92は、このタイヤ22の嵌合部68の外面70に対応する。図4において、上下方向がタイヤ22の半径方向に相当し、左右方向がタイヤ22の軸方向に相当し、紙面との垂直方向がタイヤ22の周方向に相当する。
図4において、符号R1はヒール94を表す第一円弧の曲率半径を表している。符号R2は、凹み100の裾102を表す第二円弧の曲率半径を表している。前述の通り、実線X1は第一基準点P1を通り軸方向に延びる第一基準線である。
前述の通り、円弧で表されたヒール94は嵌合部68のリム78との密着に寄与しうる。このタイヤ22では、第二円弧の曲率半径R2は11mm以下が好ましい。これにより、凹み100の裾102が大きな接触圧力に寄与しうる。このタイヤ22では、嵌合部68は、リム78に対して動きにくい。リム78に対する動きが抑えられた嵌合部68は、タイヤ22の耐久性及び操縦安定性に寄与しうる。この観点から、この曲率半径R2は8mm以下がより好ましく、4mm以下がさらに好ましく、3mm以下が特に好ましい。欠けの原因となりうるようなエッジの形成を防止するとの観点から、この曲率半径R2は、1mm以上が好ましく、2mm以上がより好ましい。
図4において、実線BBLはビードベースラインを表している。符号Pfは、ビードベースラインからの半径方向高さHfが20mmとなるこのタイヤ22の外面上の地点に相当するキャビティ面92上の地点を表している。両矢印hは、第一基準点P1から地点Pfまでの軸方向距離を表している。この距離hは、モールド84のキャビティ面92に基づいて計測される。
このタイヤ22では、距離hは3.5mm以上5.0mm以下が好ましい。この距離hが3.5mm以上に設定されることにより、凹み100よりも半径方向外側の部分とこの凹み100よりも半径方向内側の部分とがリム78を挟み込むようにして嵌合部68がリム78に固定される。この嵌合部68は、リム78に対して動きにくい。このタイヤ22は、耐久性及び操縦安定性に優れる。この観点から、この距離hは4.0mm以上がより好ましい。この距離hが5.0mm以下に設定されることにより、嵌合部68の剛性が適切に維持される。このタイヤ22は、乗り心地に優れる。この観点から、この距離hは4.7mm以下がより好ましい。
図1において、実線BBLはビードベースラインを表している。前述の通り、符号Pfはビードベースラインからの半径方向高さHfが20mmとなるこのタイヤ22の外面上の地点である。両矢印Fは、カーカス32から地点Pfまでの厚みを表している。両矢印Gは、カーカス32から凹み100の底Pbまでの厚みを表している。両矢印Haは、ビードベースラインからタイヤ22の赤道までの半径方向高さを表している。この高さHaは、このタイヤ22の断面高さである。厚みF及び厚みGは、タイヤ22をリム78に組み込むことなく、図1に示された断面においてカーカス32の外面に対する法線に沿って計測される。高さHf及び断面高さHaは、モールド84のキャビティ面92に基づいて計測される。
このタイヤ22では、厚みFの厚みGに対する比(F/G)は2.3以上3.3以下が好ましい。この比(F/G)が2.3以上に設定されることにより、嵌合部68の過大な倒れが抑えられる。これにより、リム78に対する嵌合部68の動きが効果的に抑えられる。このタイヤ22は、耐久性及び操縦安定性に優れる。この比(F/G)が3.3以下に設定されることにより、嵌合部68の剛性が適切に維持される。このタイヤ22は、乗り心地に優れる。
このタイヤ22では、断面高さHaは125mm以下が好ましい。これにより、嵌合部68の倒れに対するサイドウォール26の影響が抑えられる。リム78に対する嵌合部68の動きが効果的に抑えられるので、このタイヤ22は耐久性及び操縦安定性に優れる。このタイヤ22では、この高さHaは85mm以上が好ましい。これにより、適正な輪郭を有する嵌合部68が得られうる。
このタイヤ22は、四輪自動車の前輪及び後輪のそれぞれに用いることができる。ところで、四輪自動車では、ハンドルを切ると前輪は進行方向に対して傾けられる。これにより、コーナリングフォースがタイヤ22に発生し四輪自動車は旋回する。このとき、タイヤ22にはその軸方向に力が付与される。前輪駆動タイプの四輪自動車では、後輪よりも前輪に大きな力が付与される。前述したように、リム78に対する嵌合部68の動きが抑制されているので、このタイヤ22は、車体から路面、又は、路面から車体へ、力を伝えやすい。このため、このタイヤ22は、四輪自動車の前輪に用いられるのが好ましい。車体から路面、又は、路面から車体へ、力を伝えやすいタイヤ22は、ロードノイズを伝えやすい。四輪自動車の乗り心地の観点から、前輪のみにこのタイヤ22を用いるのがより好ましい。
本発明では、特に言及された場合を除き、タイヤ22の各部材の寸法及び角度は、タイヤ22が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ22に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ22には荷重がかけられない。前述したように、本明細書において正規リムとは、タイヤ22が依拠する規格において定められたリムを意味する。本明細書において正規内圧とは、タイヤ22が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。乗用車用の場合は、内圧が180kPaの状態で、寸法及び角度が測定される。本明細書において正規荷重とは、タイヤ22が依拠する規格において定められた荷重を意味する。JATMA規格における「最高負荷能力」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「LOAD CAPACITY」は、正規荷重である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示された基本構成を備え、表1に示された仕様を備えた実施例1の空気入りタイヤを得た。このタイヤのサイズは「225/40R18」である。この実施例1では、外側クリンチ28oのゴム硬度Hsoが、JIS K6253タイプAで68であり、内側クリンチ28iのゴム硬度Hsiが、JIS K6253タイプAで65であった。外側クリンチ28oのほうが、内側クリンチ28iより高硬度である。この外側クリンチ28oと内側クリンチ28iとの境界位置Pgの、凹みの底Pbからの半径方向距離Hgは、5mmである。この実施例1では、凹みの底Pbはコアの中心Pcよりも半径方向外側に位置している。このことが、表中、「底」の欄に「out」で表されている。
[実施例2−8]
図1に示された基本構成を備え、表1、2に示された仕様を備えた実施例2−8の空気入りタイヤを得た。各タイヤの、外側クリンチ28oのゴム硬度及び内側クリンチ28iのゴム硬度、並びに、内外のゴム硬度差は、表1、2に示されるとおりである。実施例2−8のその他の構成は、実施例1と同一構成とされた。
[比較例1]
比較例1は、従来のタイヤである。表1に示される通り、この比較例1には、クリンチのゴム硬度差及び凹みは設けられていない。その他は、実施例1と同じ構成とした。
[比較例2]
表1に示される通り、比較例2のタイヤでは、内外のクリンチのゴム硬度差が無い。比較例2のその他の構成は、実施例1と同一構成とされた。
[比較例3]
表1に示される通り、比較例3のタイヤでは、他の例とは異なり、外側クリンチ28oのほうが、内側クリンチ28iより、そのゴム硬度が低い。比較例3のその他の構成は、実施例1と同一構成とされた。
[比較例4]
表1に示される通り、比較例4のタイヤでは、凹みが設けられていない。その他は、実施例1と同じ構成とした。
[実施例9−15]
第一基準点P1から凹みの底Pbまでの軸方向距離d、第二基準点P2から凹みの底Pbまでの半径方向距離D、及び、距離dの距離Dに対する比(d/D)を表3の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例9−15のタイヤを得た。
[耐久性]
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を250kPaとした。このタイヤをドラム式走行試験機に装着し、6.68kNの縦荷重をタイヤに負荷した。このタイヤを、100km/hの速度で、半径が1.7mであるドラムの上を走行させた。20,000km走行後、タイヤの外観を観察し、損傷の程度を確認した。この結果が、比較例1を100とした指数として、表1−3に示されている。数値が大きいほど、好ましい、つまり、通常の走行状態における耐久性に優れる。
[操縦安定性及び乗り心地]
タイヤを18×8.0Jのリムに組み込み、このタイヤに内圧が250kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを、排気量が2499ccである乗用車に装着した。ドライバーに、この乗用車をレーシングサーキットで運転させて、通常の走行状態における操縦安定性及び乗り心地を評価させた。この結果が、比較例1を100とした指数として表1−3に示されている。数値が大きいほど好ましい。
Figure 2015174526
Figure 2015174526
Figure 2015174526
表1−3に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたタイヤは、種々の車両に適用されうる。
2、22・・・タイヤ
4、30・・・ビード
6、28・・・クリンチ
8、42・・・チェーファー
10、68・・・嵌合部
12、78・・・リム
14・・・内側面
16、80・・・シート
18・・・外側面
20、82・・・フランジ
24・・・トレッド
26・・・サイドウォール
28i・・・内側クリンチ
28o・・・外側クリンチ
32・・・カーカス
34・・・ベルト
46・・・トレッド面
48・・・溝
56・・・コア
58・・・エイペックス
60・・・第一カーカスプライ
62・・・第二カーカスプライ
74・・・底面
76・・・サイド面
84・・・モールド
92・・・キャビティ面
94・・・ヒール
100・・・凹み

Claims (6)

  1. その外面がトレッド面をなすトレッドと、
    それぞれが上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、 それぞれがサイドウォールの端から半径方向略内向きに延びる一対のクリンチと、
    それぞれがコアを有し且つクリンチよりも軸方向内側に位置する一対のビードと、
    上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されたカーカスとを備えており、
    上記クリンチが、半径方向内側に位置する内側クリンチと、この内側クリンチの半径方向外側に位置する外側クリンチとを有しており、
    上記ビード及びクリンチの部分が、周方向に延在し、リムに嵌め合わされる嵌合部を構成しており、
    この嵌合部が、その外面として、半径方向内側に位置する底面と、この底面の半径方向外側に位置するサイド面とを有しており、
    このサイド面が、周方向に延在する凹みを有しており、
    この凹みの底が、上記内側クリンチ内に位置しており、
    上記外側クリンチのゴム硬度Hsoが、内側クリンチのゴム硬度Hsiより高くされている、空気入りタイヤ。
  2. 上記外側クリンチのゴム硬度Hsoと、内側クリンチのゴム硬度Hsiとの差Hso−Hsiが、2以上5以下である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 上記外側クリンチのゴム硬度Hsoが、67以上69以下である、請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 上記内側クリンチのゴム硬度Hsiが、63を超えている、請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 上記底面が、その軸方向外側にヒールを備えており、
    このタイヤの周方向に対して垂直な断面において、上記底面の軸方向外側端を第一基準点とし、この第一基準点を通り軸方向に延びる仮想直線を第一基準線とし、この第一基準点を通り半径方向に延びる仮想直線を第二基準線としたとき、
    上記ヒールが上記第一基準線上に中心を有し上記第一基準点を始点とする第一円弧で表され、
    上記第一基準点において、上記ヒールと上記サイド面とが接しており、
    上記凹みが、上記第二基準線から軸方向内向きに窪んでおり、
    上記第一基準点から上記凹みの底までの軸方向距離dが1.0mm以上2.0mm以下である、請求項1から4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 上記ビードが、コアと、このコアから半径方向外向きに延びるエイペックスとを備えており、
    上記凹みの底が、上記コアの中心よりも半径方向外側に位置している、請求項1から5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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