JP2015173220A - 放電管を備えるレーザ発振器、およびレーザ加工装置 - Google Patents

放電管を備えるレーザ発振器、およびレーザ加工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】より簡単な構成で、散乱光を効果的に除去することができるレーザ発振器が求められている。【解決手段】レーザ発振器は、互いに対向して配置された出力鏡32およびリア鏡34と、出力鏡32とリア鏡34との間に配置された放電管35とを備える。放電管35は、出力鏡32に面する軸方向の第1端部42からリア鏡34に向かうにつれて内径が大きくなる第1の部分を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、放電管を備えるレーザ発振器、およびレーザ加工装置に関する。
レーザ発振器において、レーザビームに含まれる散乱光を除去するための要素を光共振空間に複数配置する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開平11−54816号公報
上述のようなレーザ発振器においては、効果的に散乱光を除去するために、散乱光を除去するための要素の各々を、光共振空間において正確に位置決めする必要がある。これにより、製造工程の複雑化に繋がっていた。したがって、より簡単な構成で、散乱光を効果的に除去することができるレーザ発振器が求められている。
本発明の一態様において、レーザ発振器は、互いに対向して配置された出力鏡およびリア鏡と、出力鏡とリア鏡との間に配置された放電管であって、出力鏡に面する軸方向の第1端部からリア鏡に向かうにつれて内径が大きくなる第1の部分を有する、放電管とを備える。
第1の部分の内径は、第1端部からリア鏡に向かうにつれて段階的に大きくなってもよい。第1の部分は、第1端部を含み、軸方向において一定の第1の内径を有する第1の放電管と、第1の放電管に、出力鏡とは反対側に隣接して配置され、軸方向において一定の第2の内径を有する第2の放電管であって、該第2の内径は、第1の内径よりも大きい、第2の放電管とを有してもよい。第1の内径と第2の内径と間の差は、100μmよりも小さくてもよい。第1の部分の内径は、第1端部からリア鏡に向かうにつれて連続的に大きくなってもよい。
第1の部分は、第1端部を含み、第1端部からリア鏡に向かうにつれて連続的に大きくなる内径を有する第1の放電管と、第1の放電管に出力鏡とは反対側で隣接して配置され、該第1の放電管に面する軸方向の端部からリア鏡に向かうにつれて連続的に大きくなる内径を有する第2の放電管とを有してもよい。
放電管は、リア鏡に面する軸方向の第2端部から出力鏡に向かうにつれて内径が大きくなる第2の部分をさらに有してもよい。第2の部分の内径は、第2端部から出力鏡に向かうにつれて段階的に大きくなってもよい。第2の部分は、第2端部を含み、軸方向において一定の第3の内径を有する第3の放電管と、第3の放電管にリア鏡とは反対側で隣接して配置され、軸方向において一定の第4の内径を有する第4の放電管であって、該第4の内径は、第3の内径よりも大きい、第4の放電管とを有してもよい。
第2の部分の内径は、第2端部から出力鏡に向かうにつれて連続的に大きくなってもよい。第2の部分は、第2端部を含み、該第2端部から出力鏡に向かうにつれて連続的に大きくなる内径を有する第3の放電管と、第3の放電管にリア鏡とは反対側で隣接して配置され、該第3の放電管に面する軸方向の端部から出力鏡に向かうにつれて連続的に大きくなる内径を有する第4の放電管とを有してもよい。本発明の他の態様において、レーザ加工装置は、上述のレーザ発振器を備える。
本発明の一実施形態に係るレーザ加工装置のブロック図である。 図1に示す共振器部の概略図であって、放電管のみを断面表示している。 図2中の領域IIIを拡大した図である。 図2に示す第2の放電管の内部を出力鏡へ向かって伝搬するレーザビームの強度分布を示す。 図2に示す第1の放電管の内部を出力鏡へ向かって伝搬するレーザビームの強度分布を示す。 本発明の他の実施形態に係る共振器部の概略図であって、放電管のみを断面表示している。 図6中の領域VIIを拡大した図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る共振器部の概略図であって、放電管のみを断面表示している。 本発明のさらに他の実施形態に係る共振器部の概略図であって、放電管のみを断面表示している。 本発明のさらに他の実施形態に係る共振器部の概略図であって、放電管のみを断面表示している。 本発明のさらに他の実施形態に係る共振器部の概略図であって、放電管のみを断面表示している。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係るレーザ加工装置10について説明する。なお、以下の説明における軸方向は、図2中の光軸Oに沿う方向を示し、軸方向左方は、図2紙面左方向に対応する。また、径方向は、光軸Oを中心とする円の半径方向を示す。また、周方向は、光軸Oを中心とする円の円周方向を示す。
レーザ加工装置10は、レーザ発振器20、反射鏡12、および集光レンズ14を備える。レーザ発振器20は、内部でレーザビームを生成し、レーザビーム16として、反射鏡12へ向けて出射する。反射鏡12は、レーザ発振器20から出射されたレーザビーム16の光路上に配置されており、レーザビーム16を集光レンズ14へ向かって反射する。集光レンズ14は、反射鏡12によって反射されたレーザビーム16をワークW上へフォーカスする。レーザ加工装置10は、レーザビーム16をワークWの上に照射して、ワークWをレーザ加工する。
レーザ発振器20は、共振器部30、熱交換器24および26、ならびに送風機28を備える。共振器部30、熱交換器24および26、ならびに送風機28は、流路29によって流体的に接続されている。共振器部30の内部には、レーザ媒質が充満されている。
送風機28が駆動されると、レーザ媒質は、流路29を介して、熱交換器24および26に導入され、該熱交換器24および26によって冷却される。冷却されたレーザ媒質は、再度、共振器部30へ導入される。このようにして、レーザ媒質は、流路29を介して、共振器部30、第1の熱交換器24、送風機28、および第2の熱交換器26を循環する。
図2に示すように、共振器部30は、互いに対向して配置された出力鏡32およびリア鏡34と、出力鏡32とリア鏡34との間に配置された放電管35とを備える。出力鏡32は、部分反射鏡(いわゆるハーフミラー)によって構成されており、リア鏡34に対向する側に凹面32aを有する。
出力鏡32は、凹面32aに入射したレーザビームの一部を透過させ、レーザビーム16として外部へ出射する。リア鏡34は、全反射鏡によって構成されており、出力鏡32に対向する側に凹面34aを有する。出力鏡32は、凹面34aに入射したレーザビームをほぼ全反射する。出力鏡32とリア鏡34との間に、光共振空間S1が形成される。
放電管35は、接続部材39を介して互いに接続された第1の放電管36および第2の放電管38を有する。第1の放電管36は、レーザビームを吸収可能な材料、例えば石英から構成された筒状部材であって、光軸Oに同心に配置される。第1の放電管36は、出力鏡32に面する左端面(第1端部)42と、左端面42とは反対側の右端面44と、左端面42から右端面44まで延在する内周面40とを有する。内周面40は、軸方向において一定の内径R1を有する。
第1の放電管36の外周面46は、例えば円筒面または多角筒面といった、如何なる外形の面であってもよい。第1の放電管36の外周面46には、電極(図示せず)が設置されている。この電極は、共振器部30の外部に設置された電源(図示せず)に電気的に接続されている。
第2の放電管38は、接続部材39を介して、第1の放電管36の右側に隣接して配置されている。第2の放電管38は、第1の放電管36と同様に、レーザビームを吸収可能な材料、例えば石英から構成された筒状部材であって、光軸Oに同心に配置される。第2の放電管38は、接続部材39を介して第1の放電管36の右端面44に面する左端面50と、リア鏡34に面する右端面52と、左端面50から右端面52まで延在する内周面48とを有する。
内周面48は、軸方向において一定の内径R2を有する。ここで、第2の放電管38の内径R2は、第1の放電管36の内径R1よりも大きく設定されている。第2の放電管38の外周面54は、第1の放電管36の外周面46と同様に、如何なる外形の面であってもよい。第2の放電管38の外周面54には、電極(図示せず)が設置されている。この電極は、上述の電源に接続されている。
接続部材39は、レーザビームを吸収可能な材料、例えば金属から作製された環状の部材であって、第1の放電管36と第2の放電管38との間に配置されている。接続部材39は、第2の放電管38の内径R2と同じ、またはそれよりも大きい内径を有する。
放電管35は、第1の放電管36の外周面46および第2の放電管38の外周面54の各々に嵌着されたOリング(図示せず)を介して、固定部材(図示せず)によって支持され、出力鏡32とリア鏡34との間に光軸Oに同心に位置決めされる。
次に、図1および図2を参照して、本実施形態に係るレーザ加工装置10の動作について説明する。上述の電源から、第1の放電管36に設置された電極、および第2の放電管38に設置された電極に電圧が印加され、第1の放電管36および第2の放電管38の内部で放電を発生させる。
これにより、第1の放電管36および第2の放電管38の内部を循環するレーザ媒質が励起され、出力鏡32とリア鏡34との間に形成された光共振空間S1にて、光軸Oを中心に有するレーザビーム56が生成される。そして、光共振空間S1にて生成されたレーザビーム56の一部が、出力鏡32を透過して、レーザビーム16として出射される。
ここで、本実施形態に係る放電管35は、出力鏡32に面する端面42から、リア鏡34に向かうにつれて段階的に大きくなる内径を有している。換言すれば、放電管35の内径は、出力鏡32に向かうにつれて段階的に小さくなっている。この構成により、レーザビーム56の散乱光成分を除去することができる。この機能について、図2〜図5を参照して、以下に説明する。なお、理解の容易の観点から、図3においては、接続部材39を省略している。
第2の放電管38の内部を出力鏡32へ向かって伝搬するレーザビーム56a(図3)の強度分布は、図4に示すようになる。図4に示すように、レーザビーム56aは、光軸Oから径方向外側に離隔した外縁領域(第2の放電管38の内周面48の近傍領域に相当)に、散乱光56bの成分を含んでいる。この散乱光56bは、ワークWの加工に寄与することなく、ワークWを不必要に発熱させてしまう作用を及ぼすものである。
本実施形態においては、図3に示すように、レーザビーム56aに含まれる散乱光56bは、第2の放電管38の内周面48の近傍を左方向へ伝搬し、第1の放電管36の右端面44へ入射し、該右端面44によって吸収される。その結果、第1の放電管36の内部を出力鏡32へ向かって伝搬するレーザビーム56cの強度分布においては、図5に示すように、散乱光56bの成分が除去されている。
このように、本実施形態においては、リア鏡34から出力鏡32へ向かう方向(すなわち、左方向)において、放電管35の内径をR2からR1へ段階的に小さくすることによって、出力鏡32へ向かって伝搬するレーザビーム56aに含まれる散乱光56bの成分を、第1の放電管36の右端面44に入射させることによって除去することができる。その結果、散乱光56bの成分を含まない、より高品質な強度分布を有するレーザビーム16を、外部へ出射することができるので、ワークWをより高精度に加工することができる。
また、本実施形態によれば、上述のような散乱光56bを、第1の放電管36自体に吸収させているので、散乱光を除去するための要素を別途設ける必要がない。したがって、散乱光56bを、より簡単な構成で、効果的に除去することが可能となる。
図2に示す共振器部30の代替として、以下に説明するように、種々の態様の共振器部をレーザ発振器20に適用することができる。次に、図6および図7を参照して、他の実施形態に係る共振器部60について説明する。なお、上述の実施形態と同様の要素には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
共振器部60は、出力鏡32およびリア鏡34と、出力鏡32とリア鏡34との間に配置された放電管62とを備える。放電管62は、例えば石英から構成され、互いに軸方向に一体に連結された小径部64と大径部66とを有する。小径部64および大径部66は、光軸Oに同心に配置されている。小径部64は、出力鏡32に面する左端面(第1端部)68と、円筒の内周面76を有する。
内周面76は、左端面68から、小径部64と大径部66との接続部分の内周に形成された内側端面70まで延在しており、軸方向において一定の内径R1を有する。また、小径部64は、左端面68から、小径部64と大径部66との接続部分の外周に形成された外側端面74まで延びる外周面80を有する。
一方、大径部66は、リア鏡34に面する右端面72と、該右端面72から内側端面70まで延びる円筒の内周面78を有する。内周面78は、軸方向において一定の内径R2を有する。ここで、大径部66の内径R2は、小径部64の内径R1よりも大きく設定されている。大径部66は、右端面72から外側端面74まで延びる外周面82を有する。小径部64の外周面80と、大径部66の外周面82は、例えば円筒面または多角筒面といった、如何なる外形の面であってもよい。
小径部64の外周面80、および大径部66の外周面82には、それぞれ電極(図示せず)が設置されている。これらの電極は、共振器部60の外部に設置された電源(図示せず)に接続されている。
上述のように、本実施形態においては、放電管62の内径が、リア鏡34から出力鏡32へ向かう方向において、内側端面70にてR2からR1へ段階的に小さくなっている。この構成によれば、図2に示す実施形態と同様に、出力鏡32へ向かって伝搬するレーザビームの散乱光成分を除去することができる。
具体的には、図7に示すように、大径部66の内部を出力鏡32へ向かって伝搬するレーザビーム56aは、その径方向外側の外縁領域に散乱光56bを含み、該散乱光56bは、大径部66の内周面78の近傍を左方向へ伝搬した後、内側端面70へ入射して吸収される。
その結果、小径部64の内部を出力鏡32へ向かって伝搬するレーザビーム56cの強度分布からは、散乱光56bの成分が除去されることになる。これにより、散乱光56bの成分を含まない、より高品質な強度分布を有するレーザビーム16を、外部へ出射することができるので、ワークWをより高精度に加工することができる。また、散乱光56bを、放電管62自体に吸収させているので、散乱光を除去するための要素を別途設ける必要がない。したがって、散乱光56bを、より簡単な構成で、効果的に除去することが可能となる。
次に、図8を参照して、さらに他の実施形態に係る共振器部90について説明する。なお、上述の実施形態と同様の要素には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。共振器部90は、出力鏡32およびリア鏡34と、出力鏡32とリア鏡34との間に配置された放電管92とを備える。放電管92は、出力鏡32に隣接する第1の放電管94と、第1の放電管94の右側に隣接する第2の放電管96と、リア鏡34に隣接する第3の放電管98と、第2の放電管96と第3の放電管98との間に配置された第4の放電管100とを有する。
第1の放電管94および第2の放電管96は、接続部材99を介して互いに連結されている。また、第3の放電管98および第4の放電管100は、接続部材102を介して互いに連結されている。また、第2の放電管96および第4の放電管100は、接続部材104を介して互いに連結されている。また、第1の放電管94、第2の放電管96、第3の放電管98、第4の放電管100の各々は、例えば石英から構成されており、外部電源に電気的に接続された電極(図示せず)を有する。
第1の放電管94は、出力鏡32に面する左端面(第1端部)106と、左端面106とは反対側の右端面108と、左端面106から右端面108まで延在する、円筒の内周面110とを有する。内周面110は、軸方向において一定の内径R11を有する。また、第1の放電管94は、左端面106から右端面108まで延在する外周面112を有する。
第2の放電管96は、第1の放電管94の右端面108に面する左端面114と、左端面114とは反対側の右端面116と、左端面114から右端面116まで延在する、円筒の内周面118とを有する。内周面118は、軸方向において一定の内径R12を有する。また、第2の放電管96は、左端面114から右端面116まで延在する外周面120を有する。
第3の放電管98は、リア鏡34に面する右端面(第2端部)122と、右端面122とは反対側の左端面124と、右端面122から左端面124まで延在する、円筒の内周面126とを有する。内周面126は、軸方向において一定の内径R13を有する。また、第3の放電管98は、右端面122から左端面124まで延在する外周面128を有する。
第4の放電管100は、第2の放電管96の右端面116に面する左端面130と、第3の放電管98の左端面124に面する右端面132と、左端面130から右端面132まで延在する、円筒の内周面134とを有する。内周面134は、軸方向において一定の内径R14を有する。また、第4の放電管100は、左端面130から右端面132まで延在する外周面136を有する。
ここで、本実施形態においては、内径R11〜R14は、以下の式1〜式4に示す関係を満たすように設定されている。
R11<R13<R12<R14・・・(式1)
|R11−R12|<100μm・・・(式2)
|R12−R14|<100μm・・・(式3)
|R14−R13|<100μm・・・(式4)
内径R11〜R14の具体例としては、R11=20.00mm、R12=20.06mm、R13=20.03mm、R14=20.09mmである。
本実施形態においては、放電管92の内径が、出力鏡32に面する端面106からリア鏡34に向かうにつれて、第1の放電管94、第2の放電管96、および第4の放電管100に亘って、2段階で大きくなっている。このように、第1の放電管94、第2の放電管96、および第4の放電管100は、端面106からリア鏡34に向かうにつれて内径が大きくなる、放電管92の第1の部分を構成する。
その一方で、放電管92の内径は、リア鏡34に面する端面122から出力鏡32に向かうにつれて、第3の放電管98および第4の放電管100に亘って1段階で大きくなっている。このように、第3の放電管98および第4の放電管100は、端面122から出力鏡32に向かうにつれて内径が大きくなる、放電管92の第2の部分を構成する。
本実施形態においては、第4の放電管100の内部を出力鏡32へ向かって伝搬するレーザビーム56dの散乱光56eは、第2の放電管96の右端面116に入射して吸収される。また、第2の放電管96の内部を出力鏡32へ向かって伝搬するレーザビーム56fの散乱光56gは、第1の放電管94の右端面108に入射して吸収される。このように、本実施形態によれば、出力鏡32へ向かって伝搬するレーザビームから、右端面116および右端面108にて2段階で散乱光を除去することができる。
その一方で、第4の放電管100の内部をリア鏡34へ向かって伝搬するレーザビーム56hの散乱光56iは、第3の放電管98の左端面124に入射して吸収される。このように、本実施形態によれば、リア鏡34へ向かって伝搬するレーザビームから、左端面124にて散乱光を除去することができる。
この構成によれば、出力鏡32およびリア鏡34のいずれに向かって伝搬するレーザビームに対しても、散乱光成分を除去することができるので、さらに高品質な強度分布を有するレーザビーム16を、外部へ出射することができる。このため、ワークWをさらに高精度に加工することができる。また、散乱光を放電管92自体に吸収させているので、散乱光を除去するための要素を別途設ける必要がない。したがって、散乱光を、より簡単な構成で、効果的に除去することが可能となる。
また、本実施形態によれば、放電管94、96、98、および100の内径R11、R12、R13、およびR14に、公差に起因するバラつきがある場合においても、放電管94、96、98、および100の内径の実寸に応じて、放電管94、96、98、および100の配列を適宜変更することによって、散乱光成分を除去可能な共振器部90を構成することが可能である。したがって、レーザ発振器の製造効率を向上させることができる。
次に、図9を参照して、さらに他の実施形態に係る共振器部140について説明する。なお、上述の実施形態と同様の要素には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。共振器部140は、出力鏡32およびリア鏡34と、出力鏡32とリア鏡34との間に配置された放電管142とを備える。
放電管142は、出力鏡32に隣接する第1の放電管144と、第1の放電管144の右側に隣接する第2の放電管146と、リア鏡34に隣接する第3の放電管148と、第3の放電管148の左側に隣接する第4の放電管150と、第2の放電管146と第4の放電管150との間に配置された第5の放電管152とを有する。
第1の放電管144と第2の放電管146、第2の放電管146と第5の放電管152、第5の放電管152と第4の放電管150、および、第4の放電管150と第3の放電管148は、それぞれ、接続部材(図示せず)を介して互いに連結されている。また、第1の放電管144、第2の放電管146、第3の放電管148、第4の放電管150、および第5の放電管152の各々は、例えば石英から構成されており、外部電源に電気的に接続された電極(図示せず)を有する。
第1の放電管144は、出力鏡32に面する左端面(第1端部)154と、左端面154とは反対側の右端面156と、左端面154から右端面156まで延在する、円筒の内周面158とを有する。内周面158は、軸方向において一定の内径R21を有する。
第2の放電管146は、第1の放電管144の右端面156に面する左端面160と、左端面160とは反対側の右端面162と、左端面160から右端面162まで延在する、円筒の内周面164とを有する。内周面164は、軸方向において一定の内径R22を有する。
第3の放電管148は、リア鏡34に面する右端面(第2端部)166と、右端面166とは反対側の左端面168と、右端面166から左端面168まで延在する、円筒の内周面170とを有する。内周面170は、軸方向において一定の内径R23を有する。
第4の放電管150は、第3の放電管148の左端面168に面する右端面172と、右端面172とは反対側の左端面174と、右端面172から左端面174まで延在する、円筒の内周面176とを有する。内周面176は、軸方向において一定の内径R24を有する。
第5の放電管152は、第2の放電管146の右端面162に面する左端面178と、第4の放電管150の左端面174に面する右端面180と、左端面178から右端面180まで延在する、円筒の内周面182とを有する。内周面182は、軸方向において一定の内径R25を有する。
ここで、本実施形態においては、上述の内径R21〜R25は、以下の式5〜式9に示す関係を満たすように設定されている。
R21<R23<R22<R24<R25・・・(式5)
|R21−R22|<100μm・・・(式6)
|R22−R25|<100μm・・・(式7)
|R25−R24|<100μm・・・(式8)
|R24−R23|<100μm・・・(式9)
内径R21〜R25の具体例としては、R21=20.00mm、R22=20.06mm、R23=20.03mm、R24=20.09mm、R25=20.12mmである。
本実施形態においては、放電管142の内径は、出力鏡32に面する端面154からリア鏡34に向かうにつれて、第1の放電管144、第2の放電管146、および第5の放電管152に亘って、2段階で大きくなっている。このように、第1の放電管144、第2の放電管146、および第5の放電管152は、端面154からリア鏡34に向かうにつれて内径が大きくなる、放電管142の第1の部分を構成する。
その一方で、放電管142の内径は、リア鏡34に面する端面166から出力鏡32に向かうにつれて、第3の放電管148、第4の放電管150、および第5の放電管152に亘って、2段階で大きくなっている。このように、第3の放電管148、第4の放電管150、および第5の放電管152は、端面166から出力鏡32に向かうにつれて内径が大きくなる、放電管142の第2の部分を構成する。
本実施形態によれば、放電管142の内部を出力鏡32へ向かって伝搬するレーザビームの散乱光は、出力鏡32へ入射するまでに、第2の放電管146の右端面162、および、第1の放電管144の右端面156に入射して吸収される。このため、出力鏡32へ向かって伝搬するレーザビームから、右端面162および右端面156にて2段階で散乱光を除去することができる。
その一方で、放電管142の内部をリア鏡34へ向かって伝搬するレーザビーム散乱光は、第4の放電管150の左端面174、および、第3の放電管148の左端面168に入射して吸収される。このため、出力鏡32へ向かって伝搬するレーザビームから、左端面174および左端面168にて2段階で散乱光を除去することができる。
この構成によれば、出力鏡32およびリア鏡34のいずれに向かって伝搬するレーザビームに対しても、散乱光成分を効果的に除去することができるので、さらに高品質な強度分布を有するレーザビーム16を、外部へ出射することができる。このため、ワークWをさらに高精度に加工することができる。また、散乱光を放電管142自体に吸収させているので、散乱光を除去するための要素を別途設ける必要がない。したがって、散乱光を、より簡単な構成で効果的に除去することが可能となる。
また、本実施形態によれば、放電管144、146、148、150、および152の内径R21、R22、R23、R24、およびR25に、公差に起因するバラつきがある場合においても、これら放電管の内径の実寸に応じて、放電管の配列を適宜変更することによって、散乱光成分を除去可能な共振器部140を構成することが可能である。
次に、図10を参照して、さらに他の実施形態に係る共振器部190について説明する。なお、上述の実施形態と同様の要素には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。共振器部190は、出力鏡32およびリア鏡34と、出力鏡32とリア鏡34との間に配置された放電管192とを備える。
放電管192は、出力鏡32に面する左端面(第1端部)194と、リア鏡34に面する右端面196と、左端面194から右端面196まで延在する内周面198および外周面200とを有する。放電管192は、例えば石英から構成される。放電管192の外周面200には、外部電源に接続された電極(図示せず)が設置されている。放電管192の外周面200は、例えば円筒面または多角筒面といった、如何なる外形の面であってもよい。
本実施形態においては、放電管192の内周面198の内径は、左端面194から右端面196に向かうにつれて連続的に大きくなっている。より具体的には、内周面198の内径は、左端面194における内径R31から、右端面196における内径R32まで、リア鏡34に向かうにつれて連続的に拡径している。
換言すれば、内周面198の内径は、放電管192の右端面196から左端面194に向かうにつれて徐々に縮径している。この構成によれば、放電管192の内部を出力鏡32へ向かって伝搬するレーザビームに含まれる散乱光は、放電管192の内部を伝搬するにつれて、徐々に縮径する内周面198に入射し吸収される。その結果、出力鏡32に入射するレーザビームにおいては、散乱光の成分が除去されることになる。
したがって、出力鏡32から、散乱光の成分を含まない、より高品質な強度分布を有するレーザビーム16を出射することができるので、ワークWをより高精度に加工することができる。また、散乱光を放電管192自体に吸収させているので、散乱光を除去するための要素を別途設ける必要がない。したがって、散乱光を、より簡単な構成で効果的に除去することが可能となる。
次に、図11を参照して、さらに他の実施形態に係る共振器部210について説明する。なお、上述の実施形態と同様の要素には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。共振器部210は、出力鏡32およびリア鏡34と、出力鏡32とリア鏡34との間に配置された放電管212とを備える。放電管212は、出力鏡32に隣接する第1の放電管214と、第1の放電管214の右側に隣接する第2の放電管216と、リア鏡34に隣接する第3の放電管218と、第2の放電管216と第3の放電管218との間に配置された第4の放電管220とを有する。
第1の放電管214、第2の放電管216、第3の放電管218、および第4の放電管220の各々は、例えば石英から構成され、外部電源に接続された電極(図示せず)を有する。また、第1の放電管214と第2の放電管216、第2の放電管216と第4の放電管220、および、第4の放電管220と第3の放電管218は、それぞれ接続部材(図示せず)を介して互いに連結されている。
第1の放電管214は、出力鏡32に面する左端面(第1端部)222と、左端面222とは反対側の右端面224と、左端面222から右端面224まで延在する内周面226とを有する。内周面226の内径は、左端面222における内径R41から、右端面224における内径R42まで、リア鏡34に向かうにつれて連続的に大きくなっている。
第2の放電管216は、第1の放電管214の右端面224に面する左端面228と、左端面228とは反対側の右端面230と、左端面228から右端面230まで延在する内周面232とを有する。内周面232の内径は、左端面228における内径R43から、右端面230における内径R44まで、リア鏡34に向かうにつれて連続的に大きくなっている。
第3の放電管218は、リア鏡34に面する右端面(第2端部)234と、右端面234とは反対側の左端面236と、右端面234から左端面236まで延在する内周面238を有する。内周面238の内径は、右端面234における内径R45から、左端面236における内径R46まで、出力鏡32に向かうにつれて連続的に大きくなっている。
第4の放電管220は、第2の放電管216の右端面230に面する左端面240と、第3の放電管218の左端面236と面する右端面242と、左端面240から右端面242まで延在する内周面244を有する。内周面244の内径は、右端面242における内径R47から、左端面240における内径R48まで、出力鏡32に向かうにつれて連続的に大きくなっている。
ここで、上述の内径R41〜R48は、以下の式10〜式12に示す関係を満たすように設定される。
R41<R42≦R43<R44・・・(式10)
R45<R46≦R47<R48・・・(式11)
R44≒R48・・・(式12)
内径R41〜R48の具体例としては、R41=20.00mm、R42=20.05mm、R43=20.05mm、R44=20.10mm、R45=20.00mm、R46=20.05mm、R47=20.05mm、R48=20.10mmである。
本実施形態によれば、放電管212の内径が、第1の放電管214の左端面222から第2の放電管216の右端面230に亘って徐々に大きくなっている。このように、第1の放電管214および第2の放電管216は、端面222からリア鏡34に向かうにつれて内径が大きくなる、放電管212の第1の部分を構成する。
換言すれば、放電管212の内径は、第2の放電管216の右端面230から第1の放電管214の左端面222に亘って徐々に小さくなっている。この構成によれば、出力鏡32へ向かって伝搬するレーザビームに含まれる散乱光は、第2の放電管216および第1の放電管214の内部を出力鏡32へ向かって伝搬するにつれて、徐々に縮径する内周面232および226に吸収される。このため、出力鏡32へ入射するレーザビームにおいては、散乱光の成分を除去されることになる。
その一方で、放電管212の内径は、第3の放電管218の右端面234から第4の放電管220の左端面240に亘って徐々に大きくなっている。このように、第3の放電管218および第4の放電管220は、端面234から出力鏡32に向かうにつれて内径が大きくなる、放電管212の第2の部分を構成する。
換言すれば、放電管212の内径は、第4の放電管220の左端面240から第3の放電管218の右端面234に亘って、徐々に小さくなっている。この構成によれば、リア鏡34へ向かって伝搬するレーザビームに含まれる散乱光は、第4の放電管220および第3の放電管218の内部を伝搬するにつれて、徐々に縮径する内周面244および238に吸収される。このため、リア鏡34へ入射するレーザビームにおいては、散乱光の成分が除去されることになる。
この構成によれば、出力鏡32およびリア鏡34のいずれに向かって伝搬するレーザビームに対しても、散乱光成分を効果的に除去することができるので、さらに高品質な強度分布を有するレーザビーム16を、外部へ出射することができる。このため、ワークWをさらに高精度に加工することができる。また、散乱光を放電管212自体に吸収させているので、散乱光を除去するための要素を別途設ける必要がない。したがって、散乱光を、より簡単な構成で効果的に除去することが可能となる。
なお、上述の実施形態においては、互いに軸方向に隣接する放電管が、接続部材を介して連結されている場合について述べた。しかしながら、これに限らず、隣接する放電管を、各々の端面同士を接触させるように、互いに連結してもよい。すなわち、本稿における「隣接する」とは、予め定められた距離だけ離隔して対面している状態、および、互いに接触している状態を含む。
また、図9に示す実施形態においては、放電管142が、計5個の放電管144、146、148、150、および152を備える場合について述べた。しかしながら、これに限らず、放電管142は、計n個の放電管を有してもよい(nは、任意の整数)。
具体的には、放電管142は、出力鏡32から近い順に、放電管DT、放電管DT、・・・、放電管DTn−1、および放電管DTを有する。これら放電管DT、放電管DT、・・・、放電管DTn−1、および放電管DTは、それぞれ、軸方向に一定の内径r、r、・・・、rn−1、およびrを有する。
この場合において、内径r〜rは、以下の式13〜式15に示す関係を満たすように設定される。
<r<r<rn−1<・・・<rn/2(nが偶数の場合) ・・・(式13)
<r<r<rn−1<・・・<r(n+1)/2(nが奇数の場合) ・・・(式14)
|r−rm−1|<100μm(mは任意の整数) ・・・式(15)
また、図11に示す実施形態においては、放電管212が、計4個の放電管214、216、218、および220を有する場合について述べた。しかしながら、これに限らず、放電管212は、計m個の放電管を有してもよい(mは、任意の整数)。
例えば、放電管212は、出力鏡32から近い順に、放電管DT、放電管DT、・・・、放電管DTn−1、および放電管DTと、リア鏡34から近い順に、放電管DT’、放電管DT’、・・・、放電管DTn−1’、および放電管DT’との、計2n個の放電管を有する。
この場合において、放電管DT〜DTは、放電管212の第1の部分を構成する。すなわち、放電管212の内径は、放電管DTから放電管DTまで、リア鏡34に向かうにつれて大きくなる。一方、放電管DT’〜DT’は、放電管212の第2の部分を構成する。すなわち、放電管212の内径は、放電管DT’から放電管DT’まで、出力鏡32に向かうにつれて大きくなる。
ここで、第1の部分を構成する放電管のうち、出力鏡32に近い順でk番目(kは任意の整数)に位置する放電管DTと、該放電管DTの右側に隣接する放電管DTk+1に関して、放電管DTの右端面における内径は、放電管DTk+1の左端面における内径よりも小さく設定される。この場合において、放電管DTの右端面における内径と、放電管DTk+1の左端面における内径との間の差は、100μmよりも小さい。
一方、第2の部分を構成する放電管のうち、リア鏡34に近い順でk番目に位置する放電管DT’と、該放電管DT’の左側に隣接する放電管DTk+1’に関して、放電管DT’の左端面における内径は、放電管DTk+1’の右端面における内径よりも小さく設定される。この場合において、放電管DT’の左端面における内径と、放電管DTk+1’の右端面における内径との間の差は、100μmよりも小さい。
また、放電管DTの左端面における内径は、放電管DT’の右端面における内径よりも小さく設定されてもよい。また、放電管DTの右端面における内径は、放電管DT’の左端面における内径よりも小さく設定されてもよい。
以上、発明の実施形態を通じて本発明を説明したが、上述の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、本発明の実施形態の中で説明されている特徴を組み合わせた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得る。しかしながら、これら特徴の組み合わせの全てが、発明の解決手段に必須であるとは限らない。さらに、上述の実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることも当業者に明らかである。
10 レーザ加工装置
20 レーザ発振器
30,60,90,140,190,210 共振器部
32 出力鏡
34 リア鏡
35,36,38,62,92,94,96,98,100,142,144,146,148,150,152,192,212,214,216,218,220 放電管

Claims (12)

  1. レーザ発振器であって、
    互いに対向して配置された出力鏡およびリア鏡と、
    前記出力鏡と前記リア鏡との間に配置された放電管であって、前記出力鏡に面する軸方向の第1端部から前記リア鏡に向かうにつれて内径が大きくなる第1の部分を有する、放電管と、を備える、レーザ発振器。
  2. 前記第1の部分の前記内径は、前記第1端部から前記リア鏡に向かうにつれて段階的に大きくなる、請求項1に記載のレーザ発振器。
  3. 前記第1の部分は、
    前記第1端部を含み、軸方向において一定の第1の内径を有する第1の放電管と、
    前記第1の放電管に、前記出力鏡とは反対側に隣接して配置され、軸方向において一定の第2の内径を有する第2の放電管であって、該第2の内径は、前記第1の内径よりも大きい、第2の放電管と、を有する、請求項2に記載のレーザ発振器。
  4. 前記第1の内径と前記第2の内径と間の差は、100μmよりも小さい、請求項3に記載のレーザ発振器。
  5. 前記第1の部分の前記内径は、前記第1端部から前記リア鏡に向かうにつれて連続的に大きくなる、請求項1に記載のレーザ発振器。
  6. 前記第1の部分は、
    前記第1端部を含み、前記第1端部から前記リア鏡に向かうにつれて連続的に大きくなる内径を有する第1の放電管と、
    前記第1の放電管に前記出力鏡とは反対側で隣接して配置され、該第1の放電管に面する軸方向の端部から前記リア鏡に向かうにつれて連続的に大きくなる内径を有する第2の放電管と、を有する、請求項5に記載のレーザ発振器。
  7. 前記放電管は、前記リア鏡に面する軸方向の第2端部から前記出力鏡に向かうにつれて内径が大きくなる第2の部分をさらに有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のレーザ発振器。
  8. 前記第2の部分の前記内径は、前記第2端部から前記出力鏡に向かうにつれて段階的に大きくなる、請求項7に記載のレーザ発振器。
  9. 前記第2の部分は、
    前記第2端部を含み、軸方向において一定の第3の内径を有する第3の放電管と、
    前記第3の放電管に前記リア鏡とは反対側で隣接して配置され、軸方向において一定の第4の内径を有する第4の放電管であって、該第4の内径は、前記第3の内径よりも大きい、第4の放電管と、を有する、請求項8に記載のレーザ発振器。
  10. 前記第2の部分の前記内径は、前記第2端部から前記出力鏡に向かうにつれて連続的に大きくなる、請求項7に記載のレーザ発振器。
  11. 前記第2の部分は、
    前記第2端部を含み、該第2端部から前記出力鏡に向かうにつれて連続的に大きくなる内径を有する第3の放電管と、
    前記第3の放電管に前記リア鏡とは反対側で隣接して配置され、該第3の放電管に面する軸方向の端部から前記出力鏡に向かうにつれて連続的に大きくなる内径を有する第4の放電管と、を有する、請求項10に記載のレーザ発振器。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のレーザ発振器を備える、レーザ加工装置。
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