JPH098386A - 高速軸流型ガスレーザ発振器 - Google Patents

高速軸流型ガスレーザ発振器

Info

Publication number
JPH098386A
JPH098386A JP14719395A JP14719395A JPH098386A JP H098386 A JPH098386 A JP H098386A JP 14719395 A JP14719395 A JP 14719395A JP 14719395 A JP14719395 A JP 14719395A JP H098386 A JPH098386 A JP H098386A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge tube
mode
inner diameter
aperture
laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14719395A
Other languages
English (en)
Inventor
Doukei Chiyou
同慶 張
Hidehiko Karasaki
秀彦 唐▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP14719395A priority Critical patent/JPH098386A/ja
Publication of JPH098386A publication Critical patent/JPH098386A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率よく低次モードのレーザ出力を取り出す
ことのできる高速軸流型ガスレーザ発振器を得ることを
目的とする。 【構成】 レーザのビームプロファイルをガウスモード
86%径ビームプロファイル4に制限する内径を持つア
パーチャ6を出力鏡2と終段鏡3の少なくとも一方の直
近内側に配置し、放電管1の内径を、このアパーチャ6
の内径の1.2倍とした構成とすることにより、モード
を乱す導波モードを著しく減衰し、低次モードのレーザ
を取り出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザ加工機用の高速軸
流型ガスレーザ発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】金属や非金属のレーザ加工には、高出力
を必要とするため高速軸流型ガスレーザ発振器が使用さ
れることが多いが、近年、特に薄板切断など精密加工を
要する分野などで、低次モードのレーザを出射すること
のできる発振器が求められている。
【0003】以下に従来の高速軸流型ガスレーザ発振器
について説明する。図4は従来の高速軸流型ガスレーザ
発振器の構成の概略を示す断面図である。図4におい
て、1は励起媒質であるレーザガスの流れを制限する放
電管、2はレーザ出力を取り出す出力鏡、3は終段鏡
で、出力鏡2と終段鏡3は光共振器を構成する。4は光
共振器の内部に形成されるガウスモード86%径ビーム
プロファイルで、5は同じく高次モード86%径ビーム
プロファイルである。6は出射するレーザのモードを所
定のモードにするために、ビームプロファイルを制限す
るアパーチャであり、通常出力鏡2と終段鏡3の直近内
側にそれぞれ1個ずつ配置される。放電管1の内径は、
レーザ発振効率を高くするために、許される範囲で細い
方がよく、所望のビームプロファイルを内包すればよい
とされ、アパーチャ6の内径と同じにするのが一般的で
ある。
【0004】以上のように構成された従来の高速軸流型
ガスレーザ発振器について、以下その動作について説明
する。まず、放電管1内部のレーザガスにエネルギーを
注入すると、放電管1内にグロー放電が発生してレーザ
ガスが励起され、そのとき生じる光が光共振器を構成す
る出力鏡2と終段鏡3によって多重増幅帰還され、レー
ザ出力として出力鏡2から出射される。このとき形成さ
れる86%径ビームプロファイル4および5は、出力鏡
2と終段鏡3の構成によりレーザ出力のモード毎に定ま
る。
【0005】低次モードであるガウスモードのレーザ出
力を取り出す場合、アパーチャ6の内径を、出力鏡2お
よび終段鏡3の曲率とその間の距離から算出されるガウ
スモードの86%径に合わせて、これに所定の比率(通
常1.5倍)を乗じて得られるビームプロファイルに合
わせることにより、高次モードの発生を抑制した低次モ
ードのレーザが得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、アパーチャ6の挿入による発振効率の低
下は避けられず、発振効率を向上させるため、放電管1
の内径をアパーチャ6の内径と等しくするため、基本モ
ードを乱す導波モードが発生しやすく、低次モードのレ
ーザ出力を取り出しにくいという問題点を有していた。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、アパーチャの挿入による発振効率の低下が少なくて
低次モードのレーザ出力を取り出すことのできる高速軸
流型レーザ発振器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の高速軸流型ガスレーザ発振器は、出力鏡
と、終段鏡と、出力鏡と終段鏡の少なくとも一方の直近
内側に配置した高次モードを制限するアパーチャと、内
径が前記アパーチャの内径の1.2倍以上である放電管
とを備えた構成を有している。
【0009】
【作用】この構成によって、共振器により発生するレー
ザの放電管内部の86%径ビームプロファイルはアパー
チャによって高次モードが制限される。このとき発生す
る導波モードは、このアパーチャの内径の1.2倍以上
の内径をもつ放電管内で減衰し、低次モードを乱さな
い。
【0010】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0011】図1において、1は放電管、2は出力鏡、
3は終段鏡、4はガウスモード86%径ビームプロファ
イル、6は出力鏡2と終段鏡3の直近内側にそれぞれ1
個ずつ配置されたアパーチャであり、これらの構成は図
4と同様なものである。図4と異なるのは、放電管1の
内径を、2つのアパーチャ6のうち内径が小さい出力鏡
2の直近内側のアパーチャ6の内径の1.2倍以上とし
た点にある。
【0012】以上のように構成された高速軸流型ガスレ
ーザ発振器について、その動作を説明する。エネルギー
が注入されたレーザガスが励起して、そのとき生じる光
が出力鏡2と終段鏡3によって多重増幅帰還され、レー
ザ出力として出力鏡2から出射される動作は従来例と同
様である。また、アパーチャ6の内径がガウスモード8
6%径の1.5倍で、これにより、共振器内部で発生す
る86%径ビームプロファイルはガウスモード86%径
ビームプロファイル4となるように制限を受ける点も同
様である。
【0013】このとき、前述したように放電管1の内部
に導波モードが発生する。本発明者らは、この導波モー
ドは、放電管1の内壁で減衰伝播するが、この減衰の度
合いは、図2に示すごとく、放電管1の内径とアパーチ
ャ6の内径の比により異なることを見いだした。
【0014】図2は、低次モードを得るために、出力鏡
2と終段鏡3の直近内側に配置したアパーチャ6の内径
をガウスモード86%径ビームプロファイル径の1.5
倍に固定して、放電管1の内径とこのアパーチャ6の内
径との比(以下、放電管内径比という)を1から2まで
変化させたときに、実際に出射したレーザのビーム径と
ガウスモードビーム径の比(以下、M値という)を示し
たものである。M値は1以上の値を示し、M値が小さい
程低次モードであり、ガウスモードにおいて1となる。
図2より明らかなように、放電管内径比が1.2以上で
M値が殆ど1となる。
【0015】以上のように本実施例によれば、放電管1
の内径を、アパーチャ6の内径の1.2倍とすることに
より、基本モードを乱す導波モードが著しく減衰し、低
次モードのレーザを取り出すことができる。
【0016】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について図面を参照しながら説明する。
【0017】図3は放電管1のレーザガス下流部を拡大
したもので、図1の構成と同様な出力鏡2、終段鏡3、
アパーチャ6は図示を省略している。図3において、7
は放電管1を保持するフランジ、8は放電管1の内径よ
り大きく、かつ、段差のある内径をもつ円筒型のフラン
ジリングで、その中心軸が光軸と一致するように配置し
てある。9は放電管1をフランジ7に固定する放電管ホ
ルダで、10はレーザガス循環系の真空漏れを防止する
Oリングである。
【0018】以上のように構成された高速軸流型ガスレ
ーザ発振器について、その動作を説明する。アパーチャ
6によって、共振器内部で発生する86%径ビームプロ
ファイルはガウスモード86%径ビームプロファイル4
となるように制限を受ける。このとき放電管1の内部で
発生し、放電管1内壁を、モードを変化させながら減衰
伝播してフランジ7に入射した導波モードは、フランジ
リング内壁の段差によって一層減衰する。
【0019】以上のように本実施例によれば、放電管1
を保持するフランジ7に、放電管1の内径より大きく、
かつ、段差のある内径をもつ円筒型のフランジリング8
を、その中心軸が光軸と一致するように配置することに
より、モードを乱す導波モードが一層減衰し、低次モー
ドのレーザを取り出すことができる。
【0020】なお、第1および第2の実施例においてア
パーチャ6は出力鏡2と終段鏡3の直近内側にそれぞれ
1個ずつ配置するとしたが、少なくとも1個を除き他の
アパーチャを省略しても、高次モードを制限する同様の
効果を有することがあることが従来から知られており、
本発明においても同様である。
【0021】なおまた、第1の実施例において放電管1
の内径は、内径の小さい方のアパーチャ6の内径の1.
2倍としたが、図2から明らかなように、導波モードの
減少を期待するとき、1.2倍以上であれば同様な効果
があり、1.2倍に限定するものではない。
【0022】なお、第2の実施例においてフランジ7の
内径の段差は、段差のある内径をもつ円筒型のフランジ
リング8を配置して得るとしたが、この方法に限定する
ものではなく、フランジ7を他の方法で加工して段差を
設けてもよいことは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明は、出力鏡と、終段
鏡と、出力鏡と終段鏡のすくなくとも一方の直近内側に
配置した高次モードを制限するアパーチャと、内径が前
記アパーチャの内径の1.2倍以上である放電管とを備
えた構成を有することにより、発生する導波モードを放
電管内で減衰することができるから、アパーチャの挿入
による発振効率の低下を大きくしないで、低次モードの
レーザ出力を取り出すことのできる優れた高速軸流型レ
ーザ発振器を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における概略構成を示す
断面図
【図2】第1の実施例における導波モードの減衰効果を
示す特性図
【図3】本発明の第2の実施例におけるフランジ部の概
略構成を示す断面図
【図4】従来の高速軸流型ガスレーザ発振器の概略構成
を示す断面図
【符号の説明】
1 放電管 2 出力鏡 3 終段鏡 4 ガウスモード86%径ビームプロファイル 6 アパーチャ 7 フランジ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力鏡と、終段鏡と、出力鏡と終段鏡の
    すくなくとも一方の直近内側に配置した高次モードを制
    限するアパーチャと、内径が前記アパーチャの内径の
    1.2倍以上である放電管とを備えた高速軸流型ガスレ
    ーザ発振器。
  2. 【請求項2】 内径が放電管の内径より大きくかつ段差
    を有するフランジで放電管を支持する請求項1記載の高
    速軸流型ガスレーザ発振器。
JP14719395A 1995-06-14 1995-06-14 高速軸流型ガスレーザ発振器 Pending JPH098386A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14719395A JPH098386A (ja) 1995-06-14 1995-06-14 高速軸流型ガスレーザ発振器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14719395A JPH098386A (ja) 1995-06-14 1995-06-14 高速軸流型ガスレーザ発振器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH098386A true JPH098386A (ja) 1997-01-10

Family

ID=15424672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14719395A Pending JPH098386A (ja) 1995-06-14 1995-06-14 高速軸流型ガスレーザ発振器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH098386A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104846395A (zh) * 2015-06-02 2015-08-19 淮阴工学院 一种3,4-二氯苯胺的合成方法
JP2015173220A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 ファナック株式会社 放電管を備えるレーザ発振器、およびレーザ加工装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015173220A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 ファナック株式会社 放電管を備えるレーザ発振器、およびレーザ加工装置
US10128629B2 (en) 2014-03-12 2018-11-13 Fanuc Corporation Laser oscillator provided with discharge tube and laser processing machine
CN104846395A (zh) * 2015-06-02 2015-08-19 淮阴工学院 一种3,4-二氯苯胺的合成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5684822A (en) Laser system with anamorphic confocal unstable resonator
US7564879B2 (en) Laser system
EP0489847A4 (en) Interferometer utilizing superfluorescent optical source
JPH098386A (ja) 高速軸流型ガスレーザ発振器
US7675953B2 (en) Method and device for producing laser used directly as a frequency standard of optical frequency
US20080037609A1 (en) Excimer laser device
US4177435A (en) Optically pumped laser
CA2186676C (en) Solid-state laser oscillator and machining apparatus using the same
EP0389633B1 (en) Discharge tube for a gas laser device
CN116417882A (zh) 一种量子亏损分布调控高功率光纤放大装置及方法
US4646313A (en) Inert gas ion laser
EP1586142B1 (en) Diffusion-cooled laser system
JP2673510B2 (ja) エキシマレーザ装置
JP3301120B2 (ja) ガスレーザ装置
JPH11274664A (ja) 多段増幅レーザ装置
JPH06350166A (ja) ガスレーザ発振器
JP2002009378A (ja) レーザ装置
JP3091027B2 (ja) レーザ装置
JPH0766473A (ja) ガスレーザ発振器
JPH0878766A (ja) 増幅器セル及びこれを用いた色素レーザ発振装置
CN105470788A (zh) 激光振荡器
JPH04246874A (ja) 固体レーザ発振器
Reilly Co2 Frequency Stable Amplifier Assessment
RU22590U1 (ru) Устройство для нелинейного преобразования частот лазерного импульсного излучения
JPH06275922A (ja) 多波長光源