JPH07235713A - ガスレ−ザ装置 - Google Patents
ガスレ−ザ装置Info
- Publication number
- JPH07235713A JPH07235713A JP2663894A JP2663894A JPH07235713A JP H07235713 A JPH07235713 A JP H07235713A JP 2663894 A JP2663894 A JP 2663894A JP 2663894 A JP2663894 A JP 2663894A JP H07235713 A JPH07235713 A JP H07235713A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- discharge
- mirror
- discharge space
- laser
- laser light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Lasers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明はレ−ザ管内におけるレ−ザ光の励起
効率を高めることができるようにしたガスレ−ザ装置を
提供することにある。 【構成】 ガスレ−ザ媒質を放電励起してレ−ザ光を発
生させるガスレ−ザ装置において、上記ガスレ−ザ媒質
が封入されたレ−ザ管11と、このレ−ザ管内の一端部
に設けられた陰極15および他端部に設けられた陽極1
6と、上記レ−ザ管の一端側に設けられた高反射ミラ−
19および他端側に設けられた出力ミラ−21とで形成
された光共振器20と、上記レ−ザ管の中途部に形成さ
れその内部が上記一対の電極間に点弧される放電によっ
て上記ガスレ−ザ媒質を励起する放電空間17となる放
電細管部13とを具備し、上記放電細管部の放電空間
は、その内径寸法が上記光共振器によって形成されるこ
の光共振器内のレ−ザ光のビ−ム径の変化に対応して上
記出力ミラ−側あるいは高反射ミラ−側のいずれか一端
側が他端側よりも大きく形成されていることを特徴とす
る。
効率を高めることができるようにしたガスレ−ザ装置を
提供することにある。 【構成】 ガスレ−ザ媒質を放電励起してレ−ザ光を発
生させるガスレ−ザ装置において、上記ガスレ−ザ媒質
が封入されたレ−ザ管11と、このレ−ザ管内の一端部
に設けられた陰極15および他端部に設けられた陽極1
6と、上記レ−ザ管の一端側に設けられた高反射ミラ−
19および他端側に設けられた出力ミラ−21とで形成
された光共振器20と、上記レ−ザ管の中途部に形成さ
れその内部が上記一対の電極間に点弧される放電によっ
て上記ガスレ−ザ媒質を励起する放電空間17となる放
電細管部13とを具備し、上記放電細管部の放電空間
は、その内径寸法が上記光共振器によって形成されるこ
の光共振器内のレ−ザ光のビ−ム径の変化に対応して上
記出力ミラ−側あるいは高反射ミラ−側のいずれか一端
側が他端側よりも大きく形成されていることを特徴とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はレ−ザ管内に封入され
たガスレ−ザ媒質を放電励起してレ−ザ光を発生させる
ガスレ−ザ装置に関する。
たガスレ−ザ媒質を放電励起してレ−ザ光を発生させる
ガスレ−ザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のガスレ−ザ装置は、上
記レ−ザ管の中途部に内部が放電空間となる放電細管部
が形成され、その両端側に陽極と陰極とが設けられてい
る。上記陰極と陽極とに高電圧を印加することで、上記
放電空間に放電が点弧され、それによって、レ−ザ管内
のガスレ−ザ媒質が励起されてレ−ザ光が発生する。
記レ−ザ管の中途部に内部が放電空間となる放電細管部
が形成され、その両端側に陽極と陰極とが設けられてい
る。上記陰極と陽極とに高電圧を印加することで、上記
放電空間に放電が点弧され、それによって、レ−ザ管内
のガスレ−ザ媒質が励起されてレ−ザ光が発生する。
【0003】上記レ−ザ管の一端側には高反射ミラ−が
配設され、他端側には出力ミラ−が配設されていて、こ
れらミラ−によって光共振器を形成している。上記放電
空間で発生したレ−ザ光は上記光共振器の一対のミラ−
で反射して往復を繰り返すことで増幅され、その一部が
上記出力ミラ−から発振出力されるようになっている。
配設され、他端側には出力ミラ−が配設されていて、こ
れらミラ−によって光共振器を形成している。上記放電
空間で発生したレ−ザ光は上記光共振器の一対のミラ−
で反射して往復を繰り返すことで増幅され、その一部が
上記出力ミラ−から発振出力されるようになっている。
【0004】たとえば、ガスレ−ザ媒質としてアルゴン
ガスを用いた場合、図5に示すように光共振器1を形成
する高反射ミラ−2には凹面ミラ−が用いられ、出力ミ
ラ−3には平面ミラ−が用いられる場合がある。そのよ
うな場合、光共振器1内におけるレ−ザ光Lは、そのビ
−ム径が高反射ミラ−2から出力ミラ−3に向かって漸
次小径となるテ−パ状に変化する。
ガスを用いた場合、図5に示すように光共振器1を形成
する高反射ミラ−2には凹面ミラ−が用いられ、出力ミ
ラ−3には平面ミラ−が用いられる場合がある。そのよ
うな場合、光共振器1内におけるレ−ザ光Lは、そのビ
−ム径が高反射ミラ−2から出力ミラ−3に向かって漸
次小径となるテ−パ状に変化する。
【0005】一方、図5に示すように上記レ−ザ管の放
電細管部に形成される放電空間4は、通常、その内径寸
法が全長にわたって同径に形成されている。そのため、
放電空間4と、この放電空間4で発生して光共振器1内
を往復するレ−ザ光Lとの、光軸方向に沿う断面形状と
が一致せず、上記放電空間4にはレ−ザ光Lの励起に寄
与しない部分4aが生じる。
電細管部に形成される放電空間4は、通常、その内径寸
法が全長にわたって同径に形成されている。そのため、
放電空間4と、この放電空間4で発生して光共振器1内
を往復するレ−ザ光Lとの、光軸方向に沿う断面形状と
が一致せず、上記放電空間4にはレ−ザ光Lの励起に寄
与しない部分4aが生じる。
【0006】つまり、放電空間4は、その空間全体が放
電状態にあるにも係わらず、レ−ザ光Lが通過しない部
分4aが無駄な空間となるから、放電空間4全体がレ−
ザ光Lを増幅励起するための空間として有効に利用され
ない。そのため、放電空間4を励起するために陰極と陽
極に入力される電力に対して十分な出力が得られず、発
振効率が低いということがあった。
電状態にあるにも係わらず、レ−ザ光Lが通過しない部
分4aが無駄な空間となるから、放電空間4全体がレ−
ザ光Lを増幅励起するための空間として有効に利用され
ない。そのため、放電空間4を励起するために陰極と陽
極に入力される電力に対して十分な出力が得られず、発
振効率が低いということがあった。
【0007】出力100mW、波長488nmのレ−ザ光
Lを得るために、図5に示す高反射ミラ−2と出力ミラ
−3との間隔を400 mm、放電空間4の内径を1.2 mm、そ
の長さを150 mm、出力ミラ−3と放電空間4との間隔を
120 mmとして設計し、上記放電空間4の一端Wrと他端
Wpとにおけるレ−ザ光Lのビ−ム径を計算したとこ
ろ、Wr=0.629963mm、Wp=0.568029mmであり、また
高反射ミラ−2の反射面におけるレ−ザ光Lのビ−ム径
WRは、WR=0.712266mm、出力ミラ−3の反射面にお
けるビ−ム径WPは、WP=0.551719mmであった。これ
らの計算結果から、レ−ザ光Lは、高反射ミラ−2から
出力ミラ−3に向かって漸次小径となるテ−パ状に変化
していることが確認された。
Lを得るために、図5に示す高反射ミラ−2と出力ミラ
−3との間隔を400 mm、放電空間4の内径を1.2 mm、そ
の長さを150 mm、出力ミラ−3と放電空間4との間隔を
120 mmとして設計し、上記放電空間4の一端Wrと他端
Wpとにおけるレ−ザ光Lのビ−ム径を計算したとこ
ろ、Wr=0.629963mm、Wp=0.568029mmであり、また
高反射ミラ−2の反射面におけるレ−ザ光Lのビ−ム径
WRは、WR=0.712266mm、出力ミラ−3の反射面にお
けるビ−ム径WPは、WP=0.551719mmであった。これ
らの計算結果から、レ−ザ光Lは、高反射ミラ−2から
出力ミラ−3に向かって漸次小径となるテ−パ状に変化
していることが確認された。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来はレ
−ザ光と、レ−ザ管に形成される放電空間との光軸方向
に沿う断面形状が相違しているため、上記放電空間にレ
−ザ光の励起に寄与しない部分が生じ、レ−ザ光の励起
効率が入力に比べて低いということがあった。
−ザ光と、レ−ザ管に形成される放電空間との光軸方向
に沿う断面形状が相違しているため、上記放電空間にレ
−ザ光の励起に寄与しない部分が生じ、レ−ザ光の励起
効率が入力に比べて低いということがあった。
【0009】この発明は上記事情に基づきなされたもの
で、その目的とするところは、レ−ザ管の放電空間にレ
−ザ光の励起に寄与しない、無駄な空間が生じるのをで
きるだけ少なくすることで、発振効率の向上が計れるよ
うにしたガスレ−ザ装置を提供することにある。
で、その目的とするところは、レ−ザ管の放電空間にレ
−ザ光の励起に寄与しない、無駄な空間が生じるのをで
きるだけ少なくすることで、発振効率の向上が計れるよ
うにしたガスレ−ザ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、ガスレ−ザ媒質を放電励起してレ−ザ光
を発生させるガスレ−ザ装置において、上記ガスレ−ザ
媒質が封入されたレ−ザ管と、このレ−ザ管内の一端部
に設けられた第1の電極および他端部に設けられた第2
の電極と、上記レ−ザ管の一端側に設けられた高反射ミ
ラ−および他端側に設けられた出力ミラ−とで形成され
た光共振器と、上記レ−ザ管の中途部に形成されその内
部が上記一対の電極間に点弧される放電によって上記ガ
スレ−ザ媒質を励起する放電空間となる放電細管部とを
具備し、上記放電細管部の放電空間は、その内径寸法が
上記光共振器によって形成されるこの光共振器内のレ−
ザ光のビ−ム径の変化に対応して上記出力ミラ−側ある
いは高反射ミラ−側のいずれか一端側が他端側よりも大
きく形成されていることを特徴とする。
にこの発明は、ガスレ−ザ媒質を放電励起してレ−ザ光
を発生させるガスレ−ザ装置において、上記ガスレ−ザ
媒質が封入されたレ−ザ管と、このレ−ザ管内の一端部
に設けられた第1の電極および他端部に設けられた第2
の電極と、上記レ−ザ管の一端側に設けられた高反射ミ
ラ−および他端側に設けられた出力ミラ−とで形成され
た光共振器と、上記レ−ザ管の中途部に形成されその内
部が上記一対の電極間に点弧される放電によって上記ガ
スレ−ザ媒質を励起する放電空間となる放電細管部とを
具備し、上記放電細管部の放電空間は、その内径寸法が
上記光共振器によって形成されるこの光共振器内のレ−
ザ光のビ−ム径の変化に対応して上記出力ミラ−側ある
いは高反射ミラ−側のいずれか一端側が他端側よりも大
きく形成されていることを特徴とする。
【0011】
【作用】上記構成によれば、放電細管部に形成される放
電空間がレ−ザ光のビ−ム径の変化に対応していること
で、上記放電空間において、レ−ザ光の励起に寄与しな
い部分が少なくなり、発振効率を向上させることができ
る。
電空間がレ−ザ光のビ−ム径の変化に対応していること
で、上記放電空間において、レ−ザ光の励起に寄与しな
い部分が少なくなり、発振効率を向上させることができ
る。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1乃至図2を参
照して説明する。図1と図2はこの発明の一実施例を示
し、図1に示すガスレ−ザ装置は、たとえば石英などの
磁器質の材料によって形成され、その内部にはガスレ−
ザ媒質としてアルゴンガスが封入されたレ−ザ管11を
備えている。このレ−ザ管11は、両端面にそれぞれブ
リュ−スタ窓12a、12bが形成されているととも
に、中途部に放電細管部13が形成されている。この放
電細管部13の一端側と一方のブリュ−スタ窓12aと
の間には第1の大径部14aが形成され、他端側と他方
のブリュ−スタ窓12bとの間には第2の大径部14b
が形成されている。
照して説明する。図1と図2はこの発明の一実施例を示
し、図1に示すガスレ−ザ装置は、たとえば石英などの
磁器質の材料によって形成され、その内部にはガスレ−
ザ媒質としてアルゴンガスが封入されたレ−ザ管11を
備えている。このレ−ザ管11は、両端面にそれぞれブ
リュ−スタ窓12a、12bが形成されているととも
に、中途部に放電細管部13が形成されている。この放
電細管部13の一端側と一方のブリュ−スタ窓12aと
の間には第1の大径部14aが形成され、他端側と他方
のブリュ−スタ窓12bとの間には第2の大径部14b
が形成されている。
【0013】上記第1の大径部14aにはコイル状の陰
極15が設けられ、他端側には筒状の陽極16が設けら
れている。これら電極15、16は上記放電細管部13
で後述するごとく発生するレ−ザ光Lの通過を妨げない
よう、それぞれの中心軸線をレ−ザ管11の軸線に一致
させて配置されている。
極15が設けられ、他端側には筒状の陽極16が設けら
れている。これら電極15、16は上記放電細管部13
で後述するごとく発生するレ−ザ光Lの通過を妨げない
よう、それぞれの中心軸線をレ−ザ管11の軸線に一致
させて配置されている。
【0014】上記放電細管部13は、その中心部に後述
する形状の放電空間17が形成され、この放電空間17
の径方向外方には複数のガスリタ−ン孔18が周方向に
所定間隔で形成されている。上記ガスリタ−ン孔18は
一端を上記第1の大径部14aに連通させ、他端を第2
の大径部14bに連通させていて、陽極16側から陰極
15側へガスレ−ザ媒質を戻すようになっている。
する形状の放電空間17が形成され、この放電空間17
の径方向外方には複数のガスリタ−ン孔18が周方向に
所定間隔で形成されている。上記ガスリタ−ン孔18は
一端を上記第1の大径部14aに連通させ、他端を第2
の大径部14bに連通させていて、陽極16側から陰極
15側へガスレ−ザ媒質を戻すようになっている。
【0015】上記一方のブリュ−スタ窓12aの外面側
には凹面ミラ−からなる高反射ミラ−19が所定の間隔
で対向して配置され、他方のブリュ−スタ窓12bの外
面側には上記高反射ミラ−19とで光共振器20を構成
する平面ミラ−からなる出力ミラ−21が所定の間隔で
対向して配設される。上記放電空間17は図2に示すよ
うに高反射ミラ−19側から出力ミラ−21側に向かっ
て内径寸法が徐々に小さくなるテ−パ孔22に形成され
ている。
には凹面ミラ−からなる高反射ミラ−19が所定の間隔
で対向して配置され、他方のブリュ−スタ窓12bの外
面側には上記高反射ミラ−19とで光共振器20を構成
する平面ミラ−からなる出力ミラ−21が所定の間隔で
対向して配設される。上記放電空間17は図2に示すよ
うに高反射ミラ−19側から出力ミラ−21側に向かっ
て内径寸法が徐々に小さくなるテ−パ孔22に形成され
ている。
【0016】上記陰極15と陽極16は図示しない高圧
電源に接続されている。これら陰極15と陽極16とに
上記高圧電源から高電圧が印加されると、これら電極間
に放電が点弧され、上記放電空間17が放電状態とな
る。それによって、ガスレ−ザ媒質が励起されてレ−ザ
光Lが発生する。
電源に接続されている。これら陰極15と陽極16とに
上記高圧電源から高電圧が印加されると、これら電極間
に放電が点弧され、上記放電空間17が放電状態とな
る。それによって、ガスレ−ザ媒質が励起されてレ−ザ
光Lが発生する。
【0017】このようにして発生したレ−ザ光Lは光共
振器20の高反射ミラ−19と出力ミラ−21とで反射
を繰り返して増幅され、その一部が出力ミラ−21から
発振出力されることになる。
振器20の高反射ミラ−19と出力ミラ−21とで反射
を繰り返して増幅され、その一部が出力ミラ−21から
発振出力されることになる。
【0018】上記高反射ミラ−19が凹面ミラ−で、出
力ミラ−21が平面ミラ−であると、光共振器20内を
往復するレ−ザ光Lは、そのビ−ム径が高反射ミラ−1
9側から出力ミラ−21側に向かって小さくなるテ−パ
状となる。つまり、上記放電空間17のテ−パ孔22の
形状は、上記光共振器20内を往復するレ−ザ光Lのテ
−パ形状に対応したテ−パ形状に形成されている。
力ミラ−21が平面ミラ−であると、光共振器20内を
往復するレ−ザ光Lは、そのビ−ム径が高反射ミラ−1
9側から出力ミラ−21側に向かって小さくなるテ−パ
状となる。つまり、上記放電空間17のテ−パ孔22の
形状は、上記光共振器20内を往復するレ−ザ光Lのテ
−パ形状に対応したテ−パ形状に形成されている。
【0019】出力100mW、波長488nmのレ−ザ光
Lを得るために、この発明のガスレ−ザ装置の放電空間
17を除く各部の寸法を、図5に示す従来の装置と同じ
にし、また高反射ミラ−19側の内径寸法を1.2mm とし
た場合、上記放電空間17のテ−パ形状の、出力ミラ−
21側の内径寸法xは、 1.2:x=0.63(Wr):0.57(Wp) …(1)式 で求めることができ、x=1.1mm となる。
Lを得るために、この発明のガスレ−ザ装置の放電空間
17を除く各部の寸法を、図5に示す従来の装置と同じ
にし、また高反射ミラ−19側の内径寸法を1.2mm とし
た場合、上記放電空間17のテ−パ形状の、出力ミラ−
21側の内径寸法xは、 1.2:x=0.63(Wr):0.57(Wp) …(1)式 で求めることができ、x=1.1mm となる。
【0020】つまり、放電空間17の高反射ミラ−2側
の径を1.2mm 出力ミラ−21側の径を1.1mm とすれば、
上述した条件下において、上記放電空間17を、光共振
器20内を往復するレ−ザ光Lのテ−パ形状に対応した
テ−パ孔22とすることができる。
の径を1.2mm 出力ミラ−21側の径を1.1mm とすれば、
上述した条件下において、上記放電空間17を、光共振
器20内を往復するレ−ザ光Lのテ−パ形状に対応した
テ−パ孔22とすることができる。
【0021】従来の放電空間4を有するガスレ−ザ装置
と、この発明の放電空間17を有するガスレ−ザ装置と
を放電電流10Aで作動させたときの、各放電空間4、
17の両端側の電流密度を測定したところ、下記表1の
ようになった。
と、この発明の放電空間17を有するガスレ−ザ装置と
を放電電流10Aで作動させたときの、各放電空間4、
17の両端側の電流密度を測定したところ、下記表1の
ようになった。
【0022】
【表1】
【0023】この結果から分かるように、同じ放電電流
で動作させた場合、この発明の装置は、従来の装置に比
べて出力ミラ−側において放電電流密度を約20%増加
させることができるから、それに応じて発振効率の向上
が計れる。
で動作させた場合、この発明の装置は、従来の装置に比
べて出力ミラ−側において放電電流密度を約20%増加
させることができるから、それに応じて発振効率の向上
が計れる。
【0024】図3(a)と図3(b)はそれぞれこの発
明の放電空間の変形例を示す。図3(a)に示す変形例
は、放電空間17aの高反射ミラ−19の半分が大径部
31に形成され、出力ミラ−21側の半分は上記大径部
31に比べて小径な小径部32に形成されている。それ
によって、放電空間17aに生じる、レ−ザ光Lの増幅
に寄与しない空間を小さくすることができるようにして
いる。
明の放電空間の変形例を示す。図3(a)に示す変形例
は、放電空間17aの高反射ミラ−19の半分が大径部
31に形成され、出力ミラ−21側の半分は上記大径部
31に比べて小径な小径部32に形成されている。それ
によって、放電空間17aに生じる、レ−ザ光Lの増幅
に寄与しない空間を小さくすることができるようにして
いる。
【0025】このように、2つの異径孔によって放電空
間17aを形成すれば、テ−パ孔22からなる放電空間
17に比べて製作が容易となる。図3(b)に示す変形
例は、放電空間17bを複数の異径孔を連設して形成し
た。つまり、放電空間17bの高反射ミラ−19側の半
分は最も大径な第1の孔33aに形成され、この第1の
孔33aの出力ミラ−21側の一端に、出力ミラ−21
に向かって順次小径となる複数、この実施例では第2乃
至第5の4つの孔33b〜33eを連設してなる。
間17aを形成すれば、テ−パ孔22からなる放電空間
17に比べて製作が容易となる。図3(b)に示す変形
例は、放電空間17bを複数の異径孔を連設して形成し
た。つまり、放電空間17bの高反射ミラ−19側の半
分は最も大径な第1の孔33aに形成され、この第1の
孔33aの出力ミラ−21側の一端に、出力ミラ−21
に向かって順次小径となる複数、この実施例では第2乃
至第5の4つの孔33b〜33eを連設してなる。
【0026】このような構成によれば、テ−パ孔22か
らなる放電空間17に比べて製作が容易となるばかり
か、図3(a)に示す放電空間17aに比べて無駄な空
間を少なくすることができる。
らなる放電空間17に比べて製作が容易となるばかり
か、図3(a)に示す放電空間17aに比べて無駄な空
間を少なくすることができる。
【0027】なお、上記一実施例では、高反射ミラ−と
出力ミラ−とがレ−ザ管と別体な外部ミラ−形について
説明したが、上記各ミラ−がレ−ザ管の両端に取着され
た内部ミラ−形にもこの発明を適用することができる。
出力ミラ−とがレ−ザ管と別体な外部ミラ−形について
説明したが、上記各ミラ−がレ−ザ管の両端に取着され
た内部ミラ−形にもこの発明を適用することができる。
【0028】また、光共振器を形成する高反射ミラ−を
凹面ミラ−とし、出力ミラ−を平面ミラ−としたが、図
4に示すように出力ミラ−21aを凹面ミラ−とし、高
反射ミラ−19aを平面ミラ−としてもよい。その場
合、光共振器20内におけるレ−ザ光Lのビ−ム径は、
出力ミラ−21a側に向かって大径なテ−パ状となるか
ら、その場合の放電空間17cはレ−ザ光Lのテ−パ形
状に対応した形状である、出力ミラ−21a側に向かっ
て大径となるテ−パ孔22aに形成すればよい。
凹面ミラ−とし、出力ミラ−を平面ミラ−としたが、図
4に示すように出力ミラ−21aを凹面ミラ−とし、高
反射ミラ−19aを平面ミラ−としてもよい。その場
合、光共振器20内におけるレ−ザ光Lのビ−ム径は、
出力ミラ−21a側に向かって大径なテ−パ状となるか
ら、その場合の放電空間17cはレ−ザ光Lのテ−パ形
状に対応した形状である、出力ミラ−21a側に向かっ
て大径となるテ−パ孔22aに形成すればよい。
【0029】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明は、ガスレ−
ザ管に形成される放電細管部の放電空間を、光共振器内
を往復反射するレ−ザ光のビ−ム径の変化に対応するよ
う、その一端側と他端側との内径寸法を変化させるよう
にした。
ザ管に形成される放電細管部の放電空間を、光共振器内
を往復反射するレ−ザ光のビ−ム径の変化に対応するよ
う、その一端側と他端側との内径寸法を変化させるよう
にした。
【0030】そのため、上記放電空間に、レ−ザ光の増
幅に寄与することのない無駄な空間が生じづらくなるか
ら、レ−ザ光が効率よく増幅され、その発振効率を高め
ることができる。
幅に寄与することのない無駄な空間が生じづらくなるか
ら、レ−ザ光が効率よく増幅され、その発振効率を高め
ることができる。
【図1】この発明の一実施例を示す全体構成図。
【図2】同じく放電空間とレ−ザ光の形状を示す説明
図。
図。
【図3】(a)、(b)はそれぞれこの発明の放電空間
とレ−ザ光の形状の変形例を示す説明図。
とレ−ザ光の形状の変形例を示す説明図。
【図4】この発明の光共振器と放電空間の変形例を示す
説明図。
説明図。
【図5】従来の放電空間とレ−ザ光の形状を示す説明
図。
図。
11…レ−ザ管、13…放電細管部、15…陰極、16
…陽極、17…放電空間、19…高反射ミラ−、20…
光共振器、21…出力ミラ−。
…陽極、17…放電空間、19…高反射ミラ−、20…
光共振器、21…出力ミラ−。
Claims (3)
- 【請求項1】 ガスレ−ザ媒質を放電励起してレ−ザ光
を発生させるガスレ−ザ装置において、 上記ガスレ−ザ媒質が封入されたレ−ザ管と、このレ−
ザ管内の一端部に設けられた第1の電極および他端部に
設けられた第2の電極と、上記レ−ザ管の一端側に設け
られた高反射ミラ−および他端側に設けられた出力ミラ
−とで形成された光共振器と、上記レ−ザ管の中途部に
形成されその内部が上記一対の電極間に点弧される放電
によって上記ガスレ−ザ媒質を励起する放電空間となる
放電細管部とを具備し、 上記放電細管部の放電空間は、その内径寸法が上記光共
振器によって形成されるこの光共振器内のレ−ザ光のビ
−ム径の変化に対応して上記出力ミラ−側あるいは高反
射ミラ−側のいずれか一端側が他端側よりも大径に形成
されていることを特徴とするガスレ−ザ装置。 - 【請求項2】 上記放電細管部の放電空間は、その内径
寸法が一端側から他端側に向かって漸次大きくなるテ−
パ孔であることを特徴とする請求項1記載のガスレ−ザ
装置。 - 【請求項3】 上記放電細管部の放電空間は、順次大径
となる複数の異径孔が一端側から他端側に向かって連設
されてなることを特徴とする請求項1記載のガスレ−ザ
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2663894A JPH07235713A (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | ガスレ−ザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2663894A JPH07235713A (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | ガスレ−ザ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07235713A true JPH07235713A (ja) | 1995-09-05 |
Family
ID=12198996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2663894A Pending JPH07235713A (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | ガスレ−ザ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07235713A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104917038A (zh) * | 2014-03-12 | 2015-09-16 | 发那科株式会社 | 激光振荡器和激光加工装置 |
-
1994
- 1994-02-24 JP JP2663894A patent/JPH07235713A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104917038A (zh) * | 2014-03-12 | 2015-09-16 | 发那科株式会社 | 激光振荡器和激光加工装置 |
JP2015173220A (ja) * | 2014-03-12 | 2015-10-01 | ファナック株式会社 | 放電管を備えるレーザ発振器、およびレーザ加工装置 |
CN104917038B (zh) * | 2014-03-12 | 2017-06-09 | 发那科株式会社 | 激光振荡器和激光加工装置 |
US10128629B2 (en) | 2014-03-12 | 2018-11-13 | Fanuc Corporation | Laser oscillator provided with discharge tube and laser processing machine |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5065405A (en) | Sealed-off, RF-excited gas lasers and method for their manufacture | |
GB2117558A (en) | High power fundamental mode laser | |
US4639926A (en) | Efficient cathode assembly for metal vapor laser | |
JPH07235713A (ja) | ガスレ−ザ装置 | |
US4827484A (en) | Apparatus and method for suppressing diffraction rings in a laser | |
JPH0563264A (ja) | 半導体レーザ端面励起固体レーザ装置 | |
US4873693A (en) | Apparatus and method for suppressing diffraction rings in a laser | |
JPH0239870B2 (ja) | ||
JP3493373B2 (ja) | レーザー発振器 | |
JPS6320138Y2 (ja) | ||
JPH08191166A (ja) | ガスレ−ザ装置 | |
JPH09307158A (ja) | ガスレ−ザ発振装置 | |
JP2989296B2 (ja) | レーザーガスのマイクロ波放電励起方法 | |
JPS6052070A (ja) | 同軸型レ−ザ発振器 | |
JPH03230587A (ja) | 導波路形ガスレーザ発振器 | |
JP3385856B2 (ja) | ガスレーザ発振装置 | |
RU2227949C2 (ru) | Мощный газовый лазер щелевого типа | |
JP2003218438A (ja) | 球面収差を持つ高輝度レーザー発振器 | |
JPH0428273A (ja) | エキシマレーザ発振器 | |
JP2792312B2 (ja) | ガスレーザ管 | |
JPH04330792A (ja) | 固体レーザ装置 | |
JPH11233856A (ja) | 気体レーザ発振装置 | |
JP2002237630A (ja) | ガスレーザ装置用共振器 | |
JPH09307167A (ja) | ガスレーザ装置 | |
JPS6197983A (ja) | ガスレ−ザ発振器 |