JPH08191166A - ガスレ−ザ装置 - Google Patents

ガスレ−ザ装置

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JPH08191166A
JPH08191166A JP330895A JP330895A JPH08191166A JP H08191166 A JPH08191166 A JP H08191166A JP 330895 A JP330895 A JP 330895A JP 330895 A JP330895 A JP 330895A JP H08191166 A JPH08191166 A JP H08191166A
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mirror
laser light
laser
cathode
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JP330895A
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English (en)
Inventor
Koji Kakizaki
弘司 柿崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明はレ−ザ光のパルス出力を安定化さ
せることができるようにしたガスレ−ザ装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】 レ−ザチャンバ11内に離間対向して配置さ
れた陰極12と陽極13とからなる主電極と、この主電
極に高電圧をパルス印加してその陰極と陽極との間の放
電空間部15に主放電を点弧させガスレ−ザ媒質を放電
励起してスレ−ザ光をパルス状に発生させる高圧電源1
4と、上記主電極の一端側に配置された高反射ミラ−1
8および他端側に配置された出力ミラ−19とからな
り、上記放電空間部で発生したレ−ザ光を増幅して上記
出力ミラ−から共振出力する光共振器とを具備し、上記
高反射ミラ−と出力ミラ−との少なくともいずれか一方
は、上記放電空間部から上記レ−ザ光Lが共振出力され
る範囲を、上記陰極と陽極との離間方向中央部部分に制
限する構成であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はガスレ−ザ媒質を主電
極で発生する主放電により放電励起してレ−ザ光を発生
させるガスレ−ザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばエキシマレ−ザやTEACO2
レ−ザなどのガスレ−ザ装置は、陰極と陽極とからなる
主電極を有し、この主電極には高電圧がパルス状に印加
される。それによって、陰極と陽極との間の放電空間部
には主放電が点弧されるので、その主放電によって上記
放電空間部の予備電離されたガスレ−ザ媒質が放電励起
されてレ−ザ光が発生するようになっている。
【0003】放電空間部の一端側には高反射ミラ−が配
設され、他端側には上記高反射ミラ−とで光共振器を形
成する出力ミラ−が配設されている。したがって、上記
放電空間部で発生したレ−ザ光は上記光共振器で増幅さ
れて共振出力される。このようなガスレ−ザ装置におい
ては、平均出力を高くするために、高繰り返し動作、つ
まり主電極にパルス電圧を高繰り返しで印加することが
要求される。
【0004】ところで、ガスレ−ザ装置の繰り返し動作
が高くなると、放電空間部に発生する電子とイオンとの
移動速度が異なることで、図7に曲線Aで示すように、
陰極1と陽極2との間の放電空間部3において電荷ひず
みが形成される。この電荷ひずみは陰極1の近傍で最も
大きく、つぎに陽極2の近傍で大きくなっている。
【0005】したがって、陰極1と陽極2のうち、とく
に陰極1の表面には電離が起こり易いから、同図に示す
ように放電中に電離スポットSが形成されやすい。電離
スポットSが形成されると、この電離スポットSと陽極
2との間にフィラメンテ−ションFが発生し易くなるの
で、これによってエキシマレ−ザの場合にはエキシマ生
成が減少し、結果的にパルスレ−ザの出力低下を招くと
いうことがあった。
【0006】上記フィラメンテ−ションFはランダムに
発生するので、このときのレ−ザ出力のパルスPの列
は、図5(b)に示すように変動率が大きくなる。その
ため、平均出力よりも安定したパルス出力が要求される
ような場合に不都合が生じることがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のガ
スレ−ザ装置においては、繰り返し動作を高くすると、
放電空間部における主放電が不安定になるため、安定し
たパルス出力が得られないということがあった。
【0008】この発明は上記事情に基づきなされたもの
で、その目的とするところは、繰り返し動作を高くして
も、パルス出力の変動が少なくなるようにしたガスレ−
ザ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に記載されたこの発明は、内部にガスレ−ザ
媒質が収容されるレ−ザチャンバと、このレ−ザチャン
バ内に離間対向して配置された陰極と陽極とからなる主
電極と、この主電極に高電圧をパルス印加してその陰極
と陽極との間の放電空間部に主放電を点弧させガスレ−
ザ媒質を放電励起してレ−ザ光をパルス状に発生させる
高圧電源と、上記主電極の一端側に配置された高反射ミ
ラ−および他端側に配置された出力ミラ−とからなり、
上記放電空間部で発生したレ−ザ光を増幅して上記出力
ミラ−から共振出力する光共振器とを具備し、上記高反
射ミラ−と出力ミラ−との少なくともいずれか一方は、
上記放電空間部から上記レ−ザ光が共振出力される範囲
を、上記陰極と陽極との離間方向中央部分に制限する規
制手段が設けられた構成であることを特徴とする。
【0010】請求項2に記載された発明は、請求項1の
発明において、上記規制手段は、出力ミラ−であって、
この出力ミラ−は中央部分だけが増幅されたレ−ザ光を
共振出力させることができる低反射部に形成されてなる
ことを特徴とする。
【0011】請求項3に記載された発明は、請求項2の
発明において、上記出力ミラ−は少なくとも周辺部が曲
面に形成されてなることを特徴とする。請求項4に記載
された発明は、請求項1に記載された発明において、上
記規制手段は、上記光共振器の高反射ミラ−であって、
この高反射ミラ−は少なくとも周辺部が曲面に形成され
てなることを特徴とする。
【0012】請求項5に記載された発明は、請求項1の
発明において、上記規制手段は、上記光共振器の高反射
ミラ−であって、この高反射ミラ−は中央部分だけが高
反射部に形成されてなることを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1の発明によれば、規制手段によって主
放電が不安定な部分で発生するレ−ザ光の共振出力が制
限され、安定した部分で発生するレ−ザ光だけが共振出
力されるから、パルスレ−ザ光の出力を安定化させるこ
とができる。
【0014】請求項2の発明によれば、出力ミラ−によ
ってパルスレ−ザ光の出力の安定化を図ることができ
る。請求項3の発明によれば、出力ミラ−によってパル
スレ−ザ光の出力の安定化を図った場合、主放電が不安
定な領域で発生したレ−ザ光によってパルスレ−ザ光の
出力の安定化が妨げられるのが防止される。
【0015】請求項4の発明によれば、高反射ミラ−に
よってパルスレ−ザ光の出力の安定化を図った場合、主
放電が不安定な領域で発生したレ−ザ光によってパルス
レ−ザ光の出力の安定化が妨げられるのが防止される。
請求項5の発明によれば、高反射ミラ−によってパルス
レ−ザ光の出力の安定化を図ることができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1と図2を参
照して説明する。図1はエキシマレ−ザなどのガスレ−
ザ装置を示し、このガスレ−ザ装置は内部にガスレ−ザ
媒質が収容されたレ−ザチャンバ11を備えている。こ
のレ−ザチャンバ11内には主電極を形成する細長い陰
極12と陽極13とが所定間隔で離間対向して配設され
ている。上記陰極12は高圧電源14のマイナス側に接
続され、上記陽極13はア−スされている。したがっ
て、上記高圧電源14によって陰極12と陽極13との
間に高電圧が印加されると、これらの間の放電空間部1
5に主放電が点弧されるようになっている。
【0017】なお、上記放電空間部15は主放電が点弧
される前に図示しない予備電離手段によって予備電離さ
れるようになっている。上記レ−ザチャンバ11内に
は、ガスレ−ザ媒質を上記陰極12と陽極13との間の
放電空間部15に循環させる送風機16と、放電励起さ
れることで温度上昇したガスレ−ザ媒質を冷却するため
の熱交換器17とが設けられている。
【0018】上記陰極12と陽極13との長手方向一端
側には反射率100%に近い高反射ミラ−18が配設さ
れ、他端側には上記高反射ミラ−18とで光共振器を形
成する出力ミラ−19が配設されている。高反射ミラ−
18は平面ミラ−からなり、出力ミラ−19は内面(反
射側の面)が凹曲面21に形成された凹面ミラ−からな
る。
【0019】上記出力ミラ−19の凹曲面21は、中央
部分が反射率80〜99%の範囲内の所定の反射率に設
定された低反射部21aに形成され、その周辺部が反射
率100%に近い高反射部21bに形成されている。凹
曲面21は出力ミラ−19の全体にわたって形成しても
よく、高反射部21bだけに形成してもよく、この実施
例では反射部21aは平面に形成されている。
【0020】上記低反射部21aは上記放電空間部15
の一対の電極の離間方向におけるほぼ中央部に対応して
所定の直径の円形状に形成されている。ここで、図2に
示すように低反射部21aの直径をφ1 、上記放電空間
部15の一対の電極寸法をg、上記出力ミラ−19の直
径をφ2 、一対の電極間に発生する主放電の幅寸法をw
とすると、これらの関係は、 w<φ1 <g …(1)式 に設定されている。なお、φ2 >gである。
【0021】上記(1)式のように各部の寸法を設定す
ることで、放電空間部15でガスレ−ザ媒質が放電励起
されることで発生するレ−ザ光のうち、上記出力ミラ−
19の低反射部21aに対応する部分のレ−ザ光Lは低
反射部21aと高反射ミラ−18とで反射を繰り返して
増幅され、発振出力されることになる。
【0022】放電空間部15の陰極12や陽極13の表
面近傍で発生する出力の不安定なレ−ザ光は上記出力ミ
ラ−19の高反射部21bで反射する。高反射部21b
は凹曲面21に形成されているから、そこで反射して放
電空間部15の低反射部21aに対応する中央部へ移行
し、共振するまでは出力されることはない。つまり、中
央部へ移行し、出力が安定化されてから共振出力される
ため、平均出力の低下を招くことがない。
【0023】なお、各部の寸法関係は上記(1)式に代
わり下記(2)式のように設定してもよい。 φ1 <w<g …(2)式 上記(2)式のごとく各部の寸法を設定すれば、共振出
力されるレ−ザ光の各パルス間の出力の安定度は上記
(1)式のように設定した場合に比べて向上するが、φ
1 が小さくなることで、出力の低下を招くことになる。
したがって、実用上は上記(1)式のごとく設定するこ
とが望ましい。
【0024】このような構成のガスレ−ザ装置によれ
ば、放電空間部15に主放電が点弧されると、その主放
電は陰極12や陽極13の表面近傍で不安定となるか
ら、それらの部位で発生するレ−ザ光Lの出力も不安定
となる。
【0025】しかしながら、陰極12や陽極13の表面
近傍の主放電が不安定な部分から発生したレ−ザ光L´
は出力ミラ−19の高反射部21bで反射するため、低
反射部21aから発振出力されることがない。
【0026】上記低反射部21aからは放電空間部15
の主放電が安定状態にある、中央部分で発生したレ−ザ
光Lだけが発振出力されることになる。つまり、上記低
反射部21aからは図5(a)に示すように出力が安定
したパルスレ−ザ光Lを発振出力することができる。
【0027】図6は、従来とこの発明における、パルス
の繰り返し数と平均出力との関係を示す。図中実線で示
す曲線Xはこの発明であり、破線で示す曲線Yは従来で
ある。この発明は出力ミラ−19の一部を低反射部21
aとすることで、放電空間部15で発生したレ−ザ光の
共振出力を規制している。そのため、平均出力は繰り返
し数がある値となるまでは多少低いが、電極表面に主放
電の不安定状態が発生する繰り返し数となると、平均出
力はほとんど変わらないことが分かる。つまり、この発
明によれば、繰り返し数に関わりなくパルス出力の安定
化が図れるばかりか、繰り返し数を増大させたときには
平均出力の低下を招くということがない。
【0028】また、出力ミラ−19を低反射部21aと
高反射部21bとにすることで、パルス出力が不安定に
なるのを規制している。つまり、ガスレ−ザ装置に必要
不可欠な光共振器の出力ミラ−19を利用しているた
め、部品点数の増大によるコスト高や装置の大型化など
を招くことがない。
【0029】さらに、上記高反射部21bは凹曲面に形
成されているから、そこで反射した出力が不安定なレ−
ザ光は放電空間部15の中央部分に移行してから共振出
力されるため、出力が安定化されるばかりか、放電空間
部15で発生したレ−ザ光が無駄なく共振出力できるか
ら、平均出力の低下を招くということもない。
【0030】なお、上記一実施例において、出力ミラ−
19の低反射部21bと高反射部21bのうち、少なく
とも高反射部21bを凸曲面としてもよい。図3はこの
発明の第2の実施例を示す。この実施例は光共振器の変
形例である。つまり、この実施例は、光共振器を構成す
る高反射ミラ−18Aが凸面ミラ−からなり、出力ミラ
−19Aは平面ミラ−からなる。高反射ミラ−18Aの
凸曲面に形成する部分は中央部分を除く周辺部分あるい
は全面のいずれであってもよく、この実施例では中央部
分を平坦面18aとし、周辺部分だけを凸曲面18bと
した。
【0031】このような構成によれば、放電空間部15
の陰極12や陽極13の表面近傍で発生した、出力の不
安定なレ−ザ光L´は、高反射ミラ−18Aの周辺部の
凸曲面で反射し、放電空間部15の中央部分に入り込む
ことがないから、上記出力ミラ−19Aから共振出力さ
れるパルスレ−ザ光Lの出力を安定化することができ
る。
【0032】なお、この実施例において、高反射ミラ−
18Aを凹曲面に形成してもよく、そのような構成とす
れば、凹曲面の周辺部で反射する出力の不安定なレ−ザ
光を放電空間部15に戻し、放電状態が安定した中央部
分へ移行させてから共振出力させることができるから、
レ−ザ出力の安定化や平均出力を低下させることがない
などのことがある。
【0033】図4(a)はこの発明の第3の実施例で同
図(b)はその変形例を示す。この実施例も、図3に示
す実施例と同様、光共振器の変形例である。つまりこの
実施例は、光共振器を構成する高反射ミラ−18Bと出
力ミラ−19Bとがともに平面ミラ−からなる。
【0034】高反射ミラ−18Bは、放電空間部15の
中央部分に対応する部分だけが高反射部31に形成さ
れ、他の部分は低反射あるいは透過部32に形成されて
いる。したがって、高反射部31に対応しない部分、つ
まり放電空間部15の陰極12や陽極13の表面近傍で
発生する出力の不安定なレ−ザ光L´は光共振器で増幅
されて共振出力されるということがないから、この場合
も安定した出力でパルスレ−ザ光を発振させることがで
きる。
【0035】図4(b)に示す第3の実施例の変形例
は、高反射ミラ−18Cが放電空間部15の中央部分に
対応する外径寸法に形成されている。つまり、図4
(a)の実施例における高反射部31とほぼ同じ大きさ
に形成されている。このような構成であっても、放電空
間部15の中央部分で発生するレ−ザ光Lだけを共振出
力させることになるから、パルスレ−ザ光Lの出力を安
定化することができる。
【0036】なお、この発明は上記一実施例に限定され
ず、種々変形可能である。たとえば、第1の実施例に示
された出力ミラ−と第2、第3の実施例に示された高反
射ミラ−とを組み合わせ、両方のミラ−で出力の不安定
なレ−ザ光の共振出力を規制するようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように請求項1の発明は、高
反射ミラ−と出力ミラ−との少なくともいずれか一方
に、上記放電空間部から上記レ−ザ光が共振出力される
範囲を、上記陰極と陽極との離間方向中央部部分に制限
する規制手段を設けるようにしたから、パルス間の出力
変動の少ないレ−ザ出力が得られる。
【0038】請求項2の発明は、請求項1の規制手段と
して出力ミラ−の中央部分だけを増幅されたレ−ザ光が
共振出力される低反射部とした。つまり、ガスレ−ザ装
置に必要不可欠な共振器の出力ミラ−を規制手段として
利用したので、部品点数の増加や装置の大型化などを招
くことなくパルス出力の安定化を図ることができる。
【0039】請求項3の発明は、上記出力ミラ−の少な
くとも周辺部を曲面に形成したことで、上記曲面が凸面
であれば、出力が不安定なレ−ザ光を確実に排除でき、
凹面であれば、放電空間部の中央部分に戻してから共振
出力されるため、平均出力が低下するのを防止できる。
【0040】請求項4の発明によれば、上記規制手段と
して高反射ミラ−の少なくとも周辺部を曲面に形成した
から、その曲面が凸面であれば、出力が不安定なレ−ザ
光を確実に排除でき、凹面であれば、放電空間部の中央
部分に戻してから共振出力されるため、平均出力が低下
するのを防止できる。
【0041】請求項5の発明によれば、高反射ミラ−の
中央部分だけを高反射部に形成したから、部品点数の増
加や装置の大型化などを招くことなく、パルス出力の安
定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す全体構成図。
【図2】同じく光共振器の光軸方向と直交する方向から
出力ミラ−側を見た断面図。
【図3】この発明の第2の実施例を示す光共振器の側面
図。
【図4】(a)はこの発明の第3の実施例を示す光共振
器の側面図、(b)は同じく第3の実施例の高反射ミラ
−の変形例を示す側面図。
【図5】(a)はこの発明におけるパルスレ−ザ光の出
力の説明図、(b)は同じく従来のパルスレ−ザ光の出
力の説明図。
【図6】従来とこの発明における繰り返し数と平均出力
との関係を示すグラフ。
【図7】放電空間部で発生する主放電が陰極の表面近傍
で不安定な状態を説明する側面図。
【符号の説明】
11…レ−ザチャンバ、12…陰極、13…陽極、14
…高圧電源、18…高反射ミラ−、19…出力ミラ−、
21…凹曲面、21a…低反射部、21b…高反射部、
L…レ−ザ光。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ガスレ−ザ装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はガスレ−ザ媒質を主電
極で発生する主放電により放電励起してレ−ザ光を発生
させるガスレ−ザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばエキシマレ−ザやTEACO2
レ−ザなどのガスレ−ザ装置は、陰極と陽極とからなる
主電極を有し、この主電極には高電圧がパルス状に印加
される。それによって、陰極と陽極との間の放電空間部
には主放電が点弧されるので、その主放電によって上記
放電空間部の予備電離されたガスレ−ザ媒質が放電励起
されてレ−ザ光が発生するようになっている。
【0003】放電空間部の一端側には高反射ミラ−が配
設され、他端側には上記高反射ミラ−とで光共振器を形
成する出力ミラ−が配設されている。したがって、上記
放電空間部で発生したレ−ザ光は上記光共振器で増幅さ
れて共振出力される。このようなガスレ−ザ装置におい
ては、平均出力を高くするために、高繰り返し動作、つ
まり主電極にパルス電圧を高繰り返しで印加することが
要求される。
【0004】ところで、ガスレ−ザ装置の繰り返し動作
が高くなると、放電空間部に発生する電子とイオンとの
移動速度が異なることで、図7に曲線Aで示すように、
陰極1と陽極2との間の放電空間部3において電界ひず
みが形成される。この電界ひずみは陰極1の近傍で最も
大きく、つぎに陽極2の近傍で大きくなっている。
【0005】したがって、陰極1と陽極2のうち、とく
に陰極1の表面には電離が起こり易いから、同図に示す
ように放電中にホットスポットSが形成されやすい。
ットスポットSが形成されると、このホットスポットS
と陽極2との間にフィラメンテ−ションFが発生し易く
なるので、これによってエキシマレ−ザの場合にはエキ
シマ生成が減少し、結果的にパルスレ−ザの出力低下を
招くということがあった。
【0006】上記フィラメンテ−ションFはランダムに
発生するので、このときのレ−ザ出力のパルスPの列
は、図5(b)に示すように変動率が大きくなる。その
ため、平均出力よりも安定したパルス出力が要求される
ような場合に不都合が生じることがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のガ
スレ−ザ装置においては、繰り返し動作を高くすると、
放電空間部における主放電が不安定になるため、安定し
たパルス出力が得られないということがあった。
【0008】この発明は上記事情に基づきなされたもの
で、その目的とするところは、繰り返し動作を高くして
も、パルス出力の変動が少なくなるようにしたガスレ−
ザ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に記載されたこの発明は、内部にガスレ−ザ
媒質が収容されるレ−ザチャンバと、このレ−ザチャン
バ内に離間対向して配置された陰極と陽極とからなる主
電極と、この主電極に高電圧をパルス印加してその陰極
と陽極との間の放電空間部に主放電を点弧させガスレ−
ザ媒質を放電励起してレ−ザ光をパルス状に発生させる
高圧電源と、上記主電極の一端側に配置された高反射ミ
ラ−および他端側に配置された出力ミラ−とからなり、
上記放電空間部で発生したレ−ザ光を増幅して上記出力
ミラ−から共振出力する光共振器とを具備し、上記高反
射ミラ−と出力ミラ−との少なくともいずれか一方は、
上記放電空間部から上記レ−ザ光が共振出力される範囲
を、上記陰極と陽極との離間方向中央部分に制限する規
制手段が設けられた構成であることを特徴とする。
【0010】請求項2に記載された発明は、請求項1の
発明において、上記規制手段は、出力ミラ−であって、
この出力ミラ−は中央部分だけが増幅されたレ−ザ光を
共振出力させることができる低反射部に形成されてなる
ことを特徴とする。
【0011】請求項3に記載された発明は、請求項2の
発明において、上記出力ミラ−は少なくとも周辺部が曲
面に形成されてなることを特徴とする。請求項4に記載
された発明は、請求項1に記載された発明において、上
記規制手段は、上記光共振器の高反射ミラ−と出力ミラ
−であって、この高反射ミラ−は少なくとも周辺部が
面に形成され、出力ミラ−は平面に形成されてなること
を特徴とする。
【0012】請求項5に記載された発明は、請求項1の
発明において、上記規制手段は、上記光共振器の高反射
ミラ−と出力ミラ−であって、この高反射ミラ−は中央
部分だけが高反射部に形成され、出力ミラ−は平面に形
成されてなることを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1の発明によれば、規制手段によって主
放電が不安定な部分で発生するレ−ザ光の共振出力が制
限され、安定した部分で発生するレ−ザ光だけが共振出
力されるから、パルスレ−ザ光の出力を安定化させるこ
とができる。
【0014】請求項2の発明によれば、出力ミラ−によ
ってパルスレ−ザ光の出力の安定化を図ることができ
る。請求項3の発明によれば、出力ミラ−によってパル
スレ−ザ光の出力の安定化を図った場合、主放電が不安
定な領域で発生したレ−ザ光によってパルスレ−ザ光の
出力の安定化が妨げられるのが防止される。
【0015】請求項4の発明によれば、高反射ミラ−
出力ミラ−によってパルスレ−ザ光の出力の安定化を図
った場合、主放電が不安定な領域で発生したレ−ザ光に
よってパルスレ−ザ光の出力の安定化が妨げられるのが
防止される。請求項5の発明によれば、高反射ミラ−
出力ミラ−によってパルスレ−ザ光の出力の安定化を図
ることができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1と図2を参
照して説明する。図1はエキシマレ−ザなどのガスレ−
ザ装置を示し、このガスレ−ザ装置は内部にガスレ−ザ
媒質が収容されたレ−ザチャンバ11を備えている。こ
のレ−ザチャンバ11内には主電極を形成する細長い陰
極12と陽極13とが所定間隔で離間対向して配設され
ている。上記陰極12は高圧電源14のマイナス側に接
続され、上記陽極13はア−スされている。したがっ
て、上記高圧電源14によって陰極12と陽極13との
間に高電圧が印加されると、これらの間の放電空間部1
5に主放電が点弧されるようになっている。
【0017】なお、上記放電空間部15は主放電が点弧
される前に図示しない予備電離手段によって予備電離さ
れるようになっている。上記レ−ザチャンバ11内に
は、ガスレ−ザ媒質を上記陰極12と陽極13との間の
放電空間部15に循環させる送風機16と、放電励起さ
れることで温度上昇したガスレ−ザ媒質を冷却するため
の熱交換器17とが設けられている。
【0018】上記陰極12と陽極13との長手方向一端
側には反射率100%に近い高反射ミラ−18が配設さ
れ、他端側には上記高反射ミラ−18とで光共振器を形
成する出力ミラ−19が配設されている。高反射ミラ−
18は平面ミラ−からなり、出力ミラ−19は内面(反
射側の面)が凹曲面21に形成された凹面ミラ−からな
る。
【0019】上記出力ミラ−19の凹曲面21は、中央
部分が透過率80〜99%の範囲内の所定の反射率に設
定された低反射部21aに形成され、その周辺部が反射
率100%に近い高反射部21bに形成されている。凹
曲面21は出力ミラ−19の全体にわたって形成しても
よく、高反射部21bだけに形成してもよく、この実施
例では反射部21aは平面に形成されている。
【0020】上記低反射部21aは上記放電空間部15
の一対の電極の離間方向におけるほぼ中央部に対応して
所定の直径の円形状に形成されている。ここで、図2に
示すように低反射部21aの直径をφ1 、上記放電空間
部15の一対の電極寸法をg、上記出力ミラ−19の直
径をφ2 、一対の電極間に発生する主放電の幅寸法をw
とすると、これらの関係は、 w<φ1 <g …(1)式 に設定されている。なお、φ2 >gである。
【0021】上記(1)式のように各部の寸法を設定す
ることで、放電空間部15でガスレ−ザ媒質が放電励起
されることで発生するレ−ザ光のうち、上記出力ミラ−
19の低反射部21aに対応する部分のレ−ザ光Lは低
反射部21aと高反射ミラ−18とで反射を繰り返して
増幅され、発振出力されることになる。
【0022】放電空間部15の陰極12や陽極13の表
面近傍で発生する出力の不安定なレ−ザ光は上記出力ミ
ラ−19の高反射部21bで反射する。高反射部21b
は凹曲面21に形成されているから、そこで反射して放
電空間部15の低反射部21aに対応する中央部へ移行
し、共振するまでは出力されることはない。つまり、中
央部へ移行し、出力が安定化されてから共振出力される
ため、平均出力の低下を招くことがない。
【0023】なお、各部の寸法関係は上記(1)式に代
わり下記(2)式のように設定してもよい。 φ1 <w<g …(2)式 上記(2)式のごとく各部の寸法を設定すれば、共振出
力されるレ−ザ光の各パルス間の出力の安定度は上記
(1)式のように設定した場合に比べて向上するが、φ
1 が小さくなることで、出力の低下を招くことになる。
したがって、実用上は上記(1)式のごとく設定するこ
とが望ましい。
【0024】このような構成のガスレ−ザ装置によれ
ば、放電空間部15に主放電が点弧されると、その主放
電は陰極12や陽極13の表面近傍で不安定となるか
ら、それらの部位で発生するレ−ザ光Lの出力も不安定
となる。
【0025】しかしながら、陰極12や陽極13の表面
近傍の主放電が不安定な部分から発生したレ−ザ光L´
は出力ミラ−19の高反射部21bで反射するため、低
反射部21aから直接に発振出力されることがない。
【0026】上記低反射部21aからは放電空間部15
の主放電が安定状態にある、中央部分で発生したレ−ザ
光Lだけが発振出力されることになる。つまり、上記低
反射部21aからは図5(a)に示すように出力が安定
したパルスレ−ザ光Lを発振出力することができる。
【0027】図6は、従来とこの発明における、パルス
の繰り返し数と平均出力との関係を示す。図中実線で示
す曲線Xはこの発明であり、破線で示す曲線Yは従来で
ある。この発明は出力ミラ−19の一部を低反射部21
aとすることで、放電空間部15で発生したレ−ザ光の
共振出力を規制している。そのため、平均出力は繰り返
し数がある値となるまでは多少低いが、電極表面に主放
電の不安定状態が発生する繰り返し数となると、平均出
力はほとんど変わらないことが分かる。つまり、この発
明によれば、繰り返し数に関わりなくパルス出力の安定
化が図れるばかりか、繰り返し数を増大させたときには
平均出力の低下を招くということがない。
【0028】また、出力ミラ−19を低反射部21aと
高反射部21bとにすることで、パルス出力が不安定に
なるのを規制している。つまり、ガスレ−ザ装置に必要
不可欠な光共振器の出力ミラ−19を利用しているた
め、部品点数の増大によるコスト高や装置の大型化など
を招くことがない。
【0029】さらに、上記高反射部21bは凹曲面に形
成されているから、そこで反射した出力が不安定なレ−
ザ光は放電空間部15の中央部分に移行してから共振出
力されるため、出力が安定化されるばかりか、放電空間
部15で発生したレ−ザ光が無駄なく共振出力できるか
ら、平均出力の低下を招くということもない。
【0030】なお、上記一実施例において、出力ミラ−
19の低反射部21bと高反射部21bのうち、少なく
とも高反射部21bを凸曲面としてもよい。図3はこの
発明の第2の実施例を示す。この実施例は光共振器の変
形例である。つまり、この実施例は、光共振器を構成す
る高反射ミラ−18Aが凸面ミラ−からなり、出力ミラ
−19Aは平面ミラ−からなる。高反射ミラ−18Aの
凸曲面に形成する部分は中央部分を除く周辺部分あるい
は全面のいずれであってもよく、この実施例では中央部
分を平坦面18aとし、周辺部分だけを凸曲面18bと
した。
【0031】このような構成によれば、放電空間部15
の陰極12や陽極13の表面近傍で発生した、出力の不
安定なレ−ザ光L´は、高反射ミラ−18Aの周辺部の
凸曲面で反射し、放電空間部15の中央部分に入り込む
ことがないから、上記出力ミラ−19Aから共振出力さ
れるパルスレ−ザ光Lの出力を安定化することができ
る。
【0032】図4(a)はこの発明の第3の実施例で同
図(b)はその変形例を示す。この実施例も、図3に示
す実施例と同様、光共振器の変形例である。つまりこの
実施例は、光共振器を構成する高反射ミラ−18Bと出
力ミラ−19Bとがともに平面ミラ−からなる。
【0033】高反射ミラ−18Bは、放電空間部15の
中央部分に対応する部分だけが高反射部31に形成さ
れ、他の部分は低反射あるいは透過部32に形成されて
いる。したがって、高反射部31に対応しない部分、つ
まり放電空間部15の陰極12や陽極13の表面近傍で
発生する出力の不安定なレ−ザ光L´は光共振器で増幅
されて共振出力されるということがないから、この場合
も安定した出力でパルスレ−ザ光を発振させることがで
きる。
【0034】図4(b)に示す第3の実施例の変形例
は、高反射ミラ−18Cが放電空間部15の中央部分に
対応する外径寸法に形成されている。つまり、図4
(a)の実施例における高反射部31とほぼ同じ大きさ
に形成されている。このような構成であっても、放電空
間部15の中央部分で発生するレ−ザ光Lだけを共振出
力させることになるから、パルスレ−ザ光Lの出力を安
定化することができる。
【0035】なお、この発明は上記一実施例に限定され
ず、種々変形可能である。たとえば、第1の実施例に示
された出力ミラ−と第2、第3の実施例に示された高反
射ミラ−とを組み合わせ、両方のミラ−で出力の不安定
なレ−ザ光の共振出力を規制するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように請求項1の発明は、高
反射ミラ−と出力ミラ−との少なくともいずれか一方
に、上記放電空間部から上記レ−ザ光が共振出力される
範囲を、上記陰極と陽極との離間方向中央部部分に制限
する規制手段を設けるようにしたから、パルス間の出力
変動の少ないレ−ザ出力が得られる。
【0037】請求項2の発明は、請求項1の規制手段と
して出力ミラ−の中央部分だけを増幅されたレ−ザ光が
共振出力される低反射部とした。つまり、ガスレ−ザ装
置に必要不可欠な共振器の出力ミラ−を規制手段として
利用したので、部品点数の増加や装置の大型化などを招
くことなくパルス出力の安定化を図ることができる。
【0038】請求項3の発明は、上記出力ミラ−の少な
くとも周辺部を曲面に形成したことで、上記曲面が凸面
であれば、出力が不安定なレ−ザ光を確実に排除でき、
凹面であれば、放電空間部の中央部分に戻してから共振
出力されるため、平均出力が低下するのを防止できる。
【0039】請求項4の発明によれば、上記規制手段と
して高反射ミラ−の少なくとも周辺部を曲面に形成した
から、出力が不安定なレ−ザ光を確実に排除できる。請
求項5の発明によれば、高反射ミラ−の中央部分だけを
高反射部に形成したから、部品点数の増加や装置の大型
化などを招くことなく、パルス出力の安定化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す全体構成図。
【図2】同じく光共振器の光軸方向と直交する方向から
出力ミラ−側を見た断面図。
【図3】この発明の第2の実施例を示す光共振器の側面
図。
【図4】(a)この発明の第3の実施例を示す光共振器
の側面図、(b)は同じく第3の実施例の高反射ミラ−
の変形例を示す側面図。
【図5】(a)はこの発明におけるパルスレ−ザ光の出
力の説明図、(b)は同じく従来のパルスレ−ザ光の出
力の説明図。
【図6】従来とこの発明における繰り返し数と平均出力
との関係を示すグラフ。
【図7】放電空間部で発生する主放電が陰極の表面近傍
で不安定な状態を説明する側面図。
【符号の説明】 11…レ−ザチャンバ、12…陰極、13…陽極、14
…高圧電源、18…高反射ミラ−、19…出力ミラ−、
21…凹曲面、21a…低反射部、21b…高反射部、
L…レ−ザ光。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にガスレ−ザ媒質が収容されるレ−
    ザチャンバと、 このレ−ザチャンバ内に離間対向して配置された陰極と
    陽極とからなる主電極と、 この主電極に高電圧をパルス印加してその陰極と陽極と
    の間の放電空間部に主放電を点弧させガスレ−ザ媒質を
    放電励起してレ−ザ光をパルス状に発生させる高圧電源
    と、 上記主電極の一端側に配置された高反射ミラ−および他
    端側に配置された出力ミラ−とからなり、上記放電空間
    部で発生したレ−ザ光を増幅して上記出力ミラ−から共
    振出力する光共振器とを具備し、 上記高反射ミラ−と出力ミラ−との少なくともいずれか
    一方は、上記放電空間部から上記レ−ザ光が共振出力さ
    れる範囲を、上記陰極と陽極との離間方向中央部分に制
    限する規制手段が設けられた構成であることを特徴とす
    るガスレ−ザ装置。
  2. 【請求項2】 上記規制手段は、出力ミラ−であって、
    この出力ミラ−は中央部分だけが増幅されたレ−ザ光を
    共振出力させることができる低反射部に形成されてなる
    ことを特徴とする請求項1記載のガスレ−ザ装置。
  3. 【請求項3】 上記出力ミラ−は少なくとも周辺部が曲
    面に形成されてなることを特徴とする請求項2記載のガ
    スレ−ザ装置。
  4. 【請求項4】 上記規制手段は上記光共振器の高反射ミ
    ラ−であって、この高反射ミラ−は少なくとも周辺部が
    曲面に形成されてなることを特徴とする請求項1記載の
    ガスレ−ザ装置。
  5. 【請求項5】 上記規制手段は、上記光共振器の高反射
    ミラ−であって、この高反射ミラ−は中央部分だけが高
    反射部に形成されてなることを特徴とする請求項1記載
    のガスレ−ザ装置。
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