JPH06275921A - 金属蒸気レーザ装置 - Google Patents

金属蒸気レーザ装置

Info

Publication number
JPH06275921A
JPH06275921A JP12145993A JP12145993A JPH06275921A JP H06275921 A JPH06275921 A JP H06275921A JP 12145993 A JP12145993 A JP 12145993A JP 12145993 A JP12145993 A JP 12145993A JP H06275921 A JPH06275921 A JP H06275921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
copper
vapor
container
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12145993A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichiro Tabata
要一郎 田畑
Kazuhiko Hara
一彦 原
Shigeo Eguri
成夫 殖栗
Akihiko Iwata
明彦 岩田
Shiro Yada
史朗 矢田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP12145993A priority Critical patent/JPH06275921A/ja
Publication of JPH06275921A publication Critical patent/JPH06275921A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーザの駆動時間を長くし、金属の補給を簡
便化できる金属蒸気レーザ装置を得る。 【構成】 管2内に金属塊4を設置し、管2内に封入し
たガスを放電させ、ガス放電によって金属蒸気5を励起
させてレーザを増幅する装置において、管2内の両端部
に金属塊4を連続的または間欠的に補給する補給手段を
設ける。また、管2内の両端部に金属溜まり部を設け
る。また、蒸気孔を有する容器に金属を収納し、この容
器を管2内端部側に設置し、容器移動機構によって移動
して、金属蒸気5を補給する。さらに、金属塊4の消耗
状態を検出器で検出し、この検出結果に応じて金属の補
給量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、管内に金属蒸気とな
る金属塊を設置し、管内に封入したガスを放電させ、こ
のガス放電によって金属蒸気を励起させてレーザを発振
または増幅させる金属蒸気レーザ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図26(a)は、従来の金属蒸気レーザ
装置として、例えば昭和61年レーザ学会学術講演会第
6回年次大会講演予稿集21aIIB3に記載された銅蒸
気レーザ装置の断面を示す構成図である。図において、
1a,1bは放電をするための電極、2は銅蒸気レーザ
装置本体を構成する管で、例えば放電内管、3は蒸気を
励起する放電空間であり、この空間がレーザ媒質とな
る。4は放電内管2内に設置した金属塊で、この装置は
銅蒸気レーザ装置なので、例えば5〜10g程度の銅
粒、5は銅蒸気、6は放電内管2を覆う断熱材、7a,
7bはレーザ光を入出力する窓、8a,8bはフラン
ジ、9は放電外管、10は真空層、11は外套、12
a,12bはレーザ光入出筒、15は絶縁円筒、16は
パルス回路、17は高電圧電源である。
【0003】次にこの装置の動作について説明する。放
電内管2内に金属蒸気となる金属塊4を設置し、外套1
1、フランジ8a,8bを介して、電極1a,1b間に
高電圧電源17、パルス発生回路16により高電圧パル
スを印加する。放電空間3にはネオンやヘリウムなどの
バッファーガスが封入されており、高電圧パルスを印加
することにより放電空間3に放電が生じる。放電したイ
オン,電子の加速エネルギーによって放電空間3のバッ
ファーガスは1500度以上の高温に加熱される。放電
内管2内に置いてある銅粒4は高温に加熱されて銅蒸気
5となり、放電内管2内を銅蒸気雰囲気にする。この時
の放電内管2内の温度分布を図26(b)に示す。図2
6(b)は横軸に放電内管2の各場所、縦軸に温度T
(度K)を示している。
【0004】この銅蒸気雰囲気でパルス放電を行うと、
高加速エネルギーを持ったイオン,電子,高温化したバ
ッファーガスの原子が、蒸発した銅蒸気原子に衝突す
る。この衝突で、銅蒸気原子とエネルギー授受を行なっ
て、銅蒸気原子を上位励起レベルに励起させる。上位励
起レベルに励起した銅蒸気原子数が下位励起レベルの銅
蒸気原子数よりも多くなる反転分布を形成することで、
レーザ増幅媒質が得られる。このレーザ増幅媒質にレー
ザ光を入射すれば、入射したレーザ光のパワーを増幅し
て出力する。または入射光の代わりに、レーザ増幅媒質
と共振ミラーで共振器を組むとレーザ発振装置ができ
る。このレーザ光はレーザ加工等の産業に利用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の金
属蒸気レーザ装置では、放電内管2の所定位置に金属粒
4を置いているので金属粒4が早く消耗してしまい、レ
ーザが駆動している寿命が短いという問題点があった。
例えば、5〜10gの銅粒4の寿命は、約100〜20
0時間程度であった。また、金属粒4が消耗して金属蒸
気量が変動すると、レーザの安定性が悪くなってしま
う。このため、装置の窓7a,7bを開けて、金属粒4
を補給するのであるが、レーザの停止時間が長くなる
上、再調整など装置のメンテナンスが難しいなどの問題
点があった。
【0006】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたもので、レーザを駆動している時間を長く
し、金属の補給を簡便化できる金属蒸気レーザ装置を得
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る金
属蒸気レーザ装置は、管内に金属蒸気となる金属塊を設
置し、管内に封入したガスを放電させ、このガス放電に
よって金属蒸気を励起させてレーザを増幅する金属蒸気
レーザ装置において、管内の両端部に金属塊を連続的ま
たは間欠的に補給する補給手段を設けたものである。
【0008】また、請求項2の発明に係る金属蒸気レー
ザ装置は、管内に金属蒸気となる金属塊を設置し、管内
に封入したガスを放電させ、このガス放電によって金属
蒸気を励起させてレーザを増幅する金属蒸気レーザ装置
において、管内の両端部に凹状の金属溜まり部を設けた
ものである。
【0009】また、請求項3の発明に係る金属蒸気レー
ザ装置は、管内に金属蒸気となる金属塊を設置し、管内
に封入したガスを放電させ、このガス放電によって金属
蒸気を励起させてレーザを増幅する金属蒸気レーザ装置
において、管内の両端部に金属塊を連続的または間欠的
に補給する補給手段、金属塊の消耗状態を検出する検出
器、及びこの消耗状態に応じて出力信号を補給手段に出
力する制御手段を備えたものである。
【0010】また、請求項4の発明に係る金属蒸気レー
ザ装置は、管内に金属蒸気となる金属塊を設置し、管内
に封入したガスを放電させ、このガス放電によって金属
蒸気を励起させてレーザを増幅する金属蒸気レーザ装置
において、管内端部側に設置され、蒸気孔を有し、金属
を収納する容器、及び容器を移動する容器移動機構を備
えたものである。
【0011】また、請求項5の発明に係る金属蒸気レー
ザ装置は、請求項4の発明における容器を、金属を収納
する収納室を移動方向に複数個有するものとし、収納室
のそれぞれに蒸気孔を設けたものである。
【0012】また、請求項6の発明に係る金属蒸気レー
ザ装置は、請求項5の発明に加え、金属を収納する収納
室をループ状に接続して容器を構成し、管外にある収納
室に金属を補給する補給機構を設けたものである。
【0013】また、請求項7の発明に係る金属蒸気レー
ザ装置は、管内に金属蒸気となる金属塊を設置し、管内
に封入したガスを放電させ、このガス放電によって金属
蒸気を励起させてレーザを増幅する金属蒸気レーザ装置
において、管内端部側に設置され、蒸気孔を有し、棒状
または粒状の金属を収納する容器を備え、容器を管内壁
面に対して傾斜をつけて配設したものである。
【0014】また、請求項8の発明に係る金属蒸気レー
ザ装置は、請求項7の発明に加え、管外に設けられ、棒
状または粒状の金属を格納した金属格納庫を備え、金属
格納庫と容器とを気密にして連結させ、金属格納庫から
容器内へ金属を補給する補給手段を備えたものである。
【0015】また、請求項9の発明に係る金属蒸気レー
ザ装置は、管内に金属蒸気となる金属塊を設置し、管内
に封入したガスを放電させ、このガス放電によって金属
蒸気を励起させてレーザを増幅する金属蒸気レーザ装置
において、蒸気孔を有するパイプを管内端部側から管外
まで配設し、管外に配設したパイプの一部に棒状または
粒状の金属を格納した金属格納部とガスを詰めたボンベ
部を設け、金属の少なくとも一部をボンベ部のガスによ
って管内に移動するようにしたものである。
【0016】また、請求項10の発明に係る金属蒸気レ
ーザ装置は、管内に金属蒸気となる金属塊を設置し、管
内に封入したガスを放電させ、このガス放電によって金
属蒸気を励起させてレーザを増幅する金属蒸気レーザ装
置において、蒸気孔を有し、棒状または粒状の金属を収
納した容器、この容器を移動する容器移動機構または容
器内の金属を移動する金属移動機構、管内部の所定位置
に設置された容器内の金属の消耗状態を検出する検出
器、及び検出器で検出した金属の消耗状態に応じて容器
移動機構または金属移動機構を作動させる制御手段を備
えたものである。
【0017】
【作用】この請求項1の発明における金属蒸気レーザ装
置は、金属を放電空間内に連続的にまたは間欠的に補給
するので、レーザを停止することなく、長時間連続して
運転することができる。
【0018】この請求項2の発明における金属蒸気レー
ザ装置は、管内の両端部に形成した金属溜まり部によっ
て、管内におかれた金属塊の位置決めが可能である上、
溜まり部に溶融した金属がたくさん入るため、金属の消
耗に対して長時間運転が可能となる。
【0019】この請求項3の発明における金属蒸気レー
ザ装置は、検出器により金属の消耗状態を検出し、自動
的に一定時間毎に定量の金属を補給するので、無人で長
時間レーザ運転することができる。
【0020】この請求項4の発明における金属蒸気レー
ザ装置は、金属を収納した容器を放電空間内に設置し、
容器に設けた蒸気孔からの金属蒸気を抑制させる構成と
しているので金属蒸気を抑制させることができる。ま
た、容器移動機構により、管内端部側に設置した容器を
管内へ誘導させたことで、管内の所定位置に置いた容器
内の金属粒が消耗すれば端部側に置いている容器を外部
操作で管内の所定位置に誘導させて、容器の他の部分の
金属粒から金属蒸気を補給する。
【0021】この請求項5の発明における金属蒸気レー
ザ装置は、容器内の金属を各収納室に入れて互いに隔離
しているので、高温によって溶融した金属が隣接する収
納室へ流れるのを抑制し、消耗割合を均一にし、金属の
寿命を長くするように作用する。
【0022】この請求項6の発明における金属蒸気レー
ザ装置は、金属を収納する収納室をループ状に接続して
いるのでエンドレスで金属粒を供給できる。このため安
定したレーザ出力を長時間得ることができる。
【0023】この請求項7の発明における金属蒸気レー
ザ装置は、蒸気孔を有し、棒状もしくは粒状の金属を収
納した容器を上記装置の管内端部端部側に設置し、かつ
管内端部側に設置した容器を管内壁面に対して傾斜をつ
けて配設している。この傾斜のために、蒸気孔近傍の溶
けた金属の量が少なくなれば、金属が自動的に送り込ま
れ、安定したレーザ出力を長時間得ることができる。
【0024】この請求項8の発明における金属蒸気レー
ザ装置は、請求項7の発明の容器に、金属格納庫から金
属を補給する手段を備えたので、簡便な手段で安定した
レーザ出力を長時間得ることができる。
【0025】この請求項9の発明における金属蒸気レー
ザ装置は、蒸気孔を有したパイプを上記装置の管内から
装置の外部まで配設し、装置の外部に配設したパイプの
一部に金属を格納した部分とガス等の流体を詰めたボン
ベを設け、金属の一部をボンベに詰めた流体によって管
内の所定位置に移動させて金属の補給を行い、安定した
レーザ出力を長時間得ることができる。
【0026】この請求項10の発明における金属蒸気レ
ーザ装置は、管内の所定位置に置いた収納室内の金属の
消耗状態を検出器で検出し、金属の消耗状態に応じて容
器を管内へ誘導させ、または容器内へ金属粒を補給させ
る手段によって新たな金属粒を供給できるので、安定し
た金属蒸気が得られ、安定したレーザ出力を長時間得る
ことができる。
【0027】
【実施例】実施例1.図1はこの発明の実施例1による
金属蒸気レーザ装置として、例えば銅蒸気レーザ装置の
断面を示す構成図である。図において、従来装置と同一
符号は従来装置と同一、または相当部分を示している。
また、図において、41a,41bは、銅線または銅棒
で、銅粒4と同種の補充用の金属である。42a,42
bは、銅線または銅棒41a,41bを電極1a,1b
から絶縁保護するための筒で、例えばセラミック筒であ
る。43a,43bは消耗した銅粒4の位置へ銅線また
は銅棒41a,41bを移動する駆動機構である。
【0028】この実施例において、銅線または銅棒41
a,41b、セラミック筒42a,42b、駆動機構4
3a,43bで、金属塊4を連続的または間欠的に補給
する補給手段を構成し、図2は一方側の銅線または銅棒
41、セラミック筒42、駆動機構43の構成を示す構
成図である。図において、44は連結ベルト、45は駆
動モータ、46はギヤである。なお、他方側も同様の構
成である。
【0029】以下、この銅蒸気レーザ装置の動作につい
て説明する。放電空間3内の所定の位置に銅粒4を設置
するか、銅線または銅棒41a,41bをあらかじめセ
ラミック筒42a,42bの先端部から少し出た状態で
配置しておく。次に電極対1a,1b間に高電圧電源1
7、パルス発生回路16により高電圧パルスを印加し
て、放電空間3で放電させる。この放電により銅粒4を
溶融、蒸発させて銅蒸気のレーザ増幅媒質をつくる。長
時間装置を駆動して銅粒4が消耗すれば、駆動機構43
a,43bを駆動させて、定量の銅線または銅棒41
a,41bを銅粒4の方向へ移動する。
【0030】移動機構43の一例を図2に示しており、
銅線または銅棒41の円周上に凹凸の溝を形成し、これ
と同じ凹凸を有するギヤ46を当接する。例えば電気信
号によって駆動モータ45を駆動し、この駆動モータ4
5と連結ベルト44で連結されているギヤ46が回転す
ることにより、簡単に銅線または銅棒41を放電空間3
内の所定位置へ移動できる。移動によって銅線または銅
棒41の先端はセラミック筒42から突出し、溶融して
銅粒4の位置に落下し、蒸発して、銅蒸気のレーザ増幅
媒質を形成する。
【0031】以上のようにこの実施例によれば、上記の
繰り返し動作により銅線または銅棒41a、41bがな
くなるまで、レーザ駆動を停止することなく長時間連続
して使用できる。従ってレーザを駆動している時間を長
くでき、金属の補給を簡便化できるので、より長く連続
運転が行え、金属蒸気レーザ装置のランニングコストを
大幅に安くできる。
【0032】なお、実際の運転状態として、銅粒4が消
耗して出力が低下した時、一時的に放電の停止するか低
下させ、銅線または銅棒41a,41bを補給し、通常
運転を再開する時は、銅線または銅棒41a,41bを
再びセラミック筒42a,42bの中に引き込んでも良
い。このようにすれば、装置の運転中に電極1a,1b
と銅線または銅棒41a,41bとの間に不正放電が起
こるのを防止できる。
【0033】実施例2.図3は実施例2に係る駆動機構
を示す構成図である。この実施例は銅線または銅棒41
の代わりに銅棒を一定量に切断した銅片47を使用した
場合の例であり、一方側の銅片47、セラミック筒4
2、駆動機構43の構成を示している。図において、4
8は銅片47を格納してある銅片補給容器、49は例え
ばセラミック棒などの絶縁棒である。なお、他方側も同
様の構成である。
【0034】この移動機構43によれば、銅片補給容器
48からセラミック筒42に金属片47が落下する。そ
こで例えば電気信号によって駆動モータ45を駆動し、
この駆動モータ45と連結ベルト44で連結されている
ギヤ46が回転することにより、絶縁棒49を移動し絶
縁棒49の先端で銅片47をセラミック筒42から放電
空間3の所定位置に押し出す。放電空間3に補給された
銅片47は、溶融、蒸発して、銅蒸気のレーザ増幅媒質
を形成する。銅片47を押し出した後、再び駆動モータ
45、連結ベルト44によって絶縁棒49を引き抜け
ば、次の銅片47がセラミック筒42内に落下する。
【0035】以上のように、この実施例によれば、上記
の繰り返し動作により銅片47を銅片補給容器48に補
給し続ければ、レーザ駆動を停止することなく長時間連
続して使用できる。従ってレーザを駆動している時間を
長くでき、金属の補給を簡便化できるので、より長く連
続運転が行え、金属蒸気レーザ装置のランニングコスト
を大幅に安くできる。
【0036】実施例3.図4はこの発明の実施例3によ
る金属蒸気レーザ装置として、例えば銅蒸気レーザ装置
の断面を示す構成図である。図において、従来装置と同
一符号は従来装置と同一、または相当部分を示してい
る。また、50は金属の溜まり部であり、この実施例で
は中央側に低く傾斜して構成されている。また、製造、
組立の面から、中央部の放電内管2は従来より短くし、
放電内管2a,2b,2c,2dに分割して、はめ込み
方式で構成している。
【0037】図5は、この装置の一方側の金属溜まり部
50付近を拡大して示す断面図である。金属溜まり部5
0は放電内管の一部2dの内壁面を傾斜させて形成され
たもので、金属線、金属棒または金属片などを溜めてお
くことができる。従来、例えば、5〜10g程の金属粒
しか入れられなかったものが、25〜50gと入れられ
ることになり、金属の消耗に対して長時間運転が可能と
なる。また、ガス放電に寄与した後の溶融金属がこの部
分の放電内管2dの壁面にくっつき、金属溜まり部50
に溜まり、放電に寄与することもある。このためさらに
長時間運転が可能となる。また、金属溜まり部50によ
って、放電内管2におかれた金属粒4の位置決めができ
る。従って、放電内管2内の金属粒4の置く位置、さら
に溶融金属の溜まる位置が固定され、安定したレーザー
出力が得られる。
【0038】さらに、この実施例では、放電内管2を分
割継ぎ構造としているので、その一部の放電内管の内壁
を傾斜状に構成することにより、容易に金属溜まり部5
0を形成できる。
【0039】実施例4.図6はこの発明の実施例4によ
る金属蒸気レーザ装置に係る金属溜まり部50付近を示
す断面図である。他の部分の構成は実施例3と同様であ
る。図6(a)は放電内管2dの内径を他の放電内管
2,2bより大きくして平らな凹部を構成している。こ
のように構成しても、実施例3と同様の効果を奏する。
また、図6(b)は放電内管2dにさらにくぼみ51を
設けた例である。くぼみ51を設けることにより、放電
内管2の継手部の隙間から溶融金属が滲み出るのを防ぐ
ことができる。
【0040】実施例5.図7はこの発明の実施例5によ
る金属蒸気レーザ装置として、例えば銅蒸気レーザ装置
の断面を示す構成図である。図において、実施例1と同
一符号は同一、または相当部分を示している。実施例1
と同様の金属補給機構を設け、かつ実施例3と同様の金
属の溜まり部50を備えている。この実施例では、実施
例1の効果に加え、溶融金属の溜まり部50により、金
属粒4または金属溶融を放電空間3の所定の位置に固定
できるため、金属線、金属棒または金属片の補給が容易
となる効果がある。
【0041】実施例6.図8はこの発明の実施例6によ
る金属蒸気レーザ装置として、例えば銅蒸気レーザ装置
の断面を示す構成図である。図において、実施例5と同
一符号は同一、または相当部分を示している。この実施
例では、放電空間3内に置かれた金属4の消耗量を検出
する検出器と、この消耗量に応じて駆動指令信号を出力
する制御手段を備えているものを示す。図において、5
2は消耗量を検出するレ−ザ出力検出器、53は変換器
であり、このレーザ出力検出器52と変換器53とで、
消耗量に応じて駆動指令信号を出力する制御手段を構成
している。54はレーザ光分配ミラ−である。
【0042】この実施例による銅蒸気レ−ザ装置の動作
は、出力したレ−ザ光をレ−ザ光分配ミラ−54で分配
してレ−ザ出力検出器52に入力する。レ−ザ出力検出
器52ではレーザの出力を検出して放電空間3内の銅粒
4の消耗量を算出する。この消耗量に応じて銅の補給量
を設定する。変換器53では銅の補給量を一定量の電気
信号に変換し、駆動指令信号として駆動装置43a,4
3bにおくる。ここで入力された電気信号に対応する銅
の量だけ、駆動装置43a,43bにより銅を所定の位
置に補給する。これにより放電内管3におかれた銅粒4
が消耗してもレーザを止めることなく自動的に金属を補
充でき、長時間無人駆動も可能になる。
【0043】実施例7.図9はこの発明の実施例7によ
る金属蒸気レーザ装置として、例えば銅蒸気レーザ装置
の断面を示す構成図である。図において、従来装置と同
一符号は従来装置と同一、または相当部分を示してい
る。また、図において、13a、13bは銅粒を封入し
た容器で、放電内管2の端部側に設置されている。4a
〜4gは容器13a、13bに分割して封入した銅粒、
14は銅蒸気5を放電空間3に供給するための容器13
a、13bに設けた蒸気孔、18a、18bは銅を収納
した容器13a、13bをそれぞれ矢印A、A’の方向
へ装置の外部から移動させる容器移動機構で、例えば銅
容器移動板であり、装置の気密性を保って容器13a、
13bを移動できる構造になっている。
【0044】この実施例における装置本体の大きさは、
例えば、窓7aから窓7bまで約3m、窓7a、7bの
径は約80mm程度である。また、図10は金属を収納
する容器13を拡大して示す斜視図であり、図10
(a)は蒸気孔14が各収納室に1個ずつ設けられてい
る例であり、図10(b)は蒸気孔14が各収納室で共
通に1個設けられている例を示す。実施例7に用いた容
器13としては、長さが例えば1m、直径が5〜6φの
円筒形のもので、蒸気孔の径は1〜0.5φ程度に構成
している。また、例えば容器13はセラミック、モリブ
デン、タングステンなどで構成されている。但しモリブ
デン、タングステンにおいては電気絶縁するためにセラ
ミックでコーティングする。
【0045】次に、銅蒸気レーザ装置の動作について説
明する。銅容器13a、13bを装置の両端部に設置す
ると、放電空間3側の銅容器先端部の銅粒4aが最も温
度が高くなり、銅容器の先端部から銅蒸気5を放電空間
3に供給する。電極対1a、1b間に高電圧電源17、
パルス発生回路16により高電圧パルスを印加し、放電
空間3で放電させて銅蒸気のレーザ増幅媒質をつくる。
長時間装置を駆動して銅容器先端部の銅粒4aが消耗し
てしまえば、銅容器移動板18a、18bを矢印A,
A’の方向に移動して、銅容器13a、13bを放電空
間3内へ一つの収納室分だけ移動させる。銅容器13
a、13bは点線に示す位置に移動し、次の収納室にあ
る銅粒4bが高温になる。従って、銅粒4bから銅蒸気
5が供給できる。このように銅粒4bが消耗した時、銅
容器移動板18a、18bを装置の外部から移動させる
ことで銅粒4c、4d、4e・・・4gと次々に補給す
る。また、銅容器内の銅粒4a、4b、4c、4d、4
e・・・4gは収納室にそれぞれ隔離されており、溶融
して高温部へ流れないないように構成されている。
【0046】実施例7によれば、銅容器13a、13b
に蒸気孔を設け、金属蒸気を発生させる構成としている
ので、銅蒸気の発生を抑制させることができる。また、
銅容器移動板18a、18bによって、装置の外部で銅
容器13a、13bを移動できるので、容器内の一部の
金属粒が消耗すれば容器を外部から移動させ、容器の他
の部分の金属粒から金属蒸気を補給する。従ってレーザ
を駆動している時間を長くでき、金属の補給を簡便化で
きるので、より長く連続運転が行え、金属蒸気レーザ装
置のランニングコストを大幅に安くできる。
【0047】なお、容器13は図10(b)に示すよう
に、蒸気孔は隣接する収納室で連続していてもよい。ま
た、複数の収納室で構成せずに1つの容器構成し、金属
粒を所定の間隔を置いて配置してもよい。また、隣合う
収納室で完全に隔離されていなくてもよく、上部が開放
されていて、下部のみ隔離されていれば、隣の収納室で
溶融した金属が流れ込むのをふせぐことができる。
【0048】また、特に容器13を銅蒸気レーザ装置の
端部に設置すれば、装置の端部は図26(b)のように
低温であるため容器の端部側の銅粒の消耗を抑制でき、
容器13の先端部(放電空間側)の銅粒4がなくなれ
ば、容器13a、13bの端部側の消耗していない銅粒
4を以前の銅粒位置に補給できる。また、この実施例で
は容器内の銅を収納室に分離することにより、高温によ
って溶融した銅が隣の収納室に流れ込むのを抑制し、消
耗割合を均一にし、銅の寿命を長くできる。
【0049】実施例8.図11はこの発明の実施例8に
よる銅蒸気レーザ装置の断面を示す構成図である。図に
おいて、25は銅粒挿入台、26a、26bは外部の空
気と装置内の放電ガスを遮断するための真空部である。
この図は装置の一方からの図であり、他方には逆方向に
回転する容器が備えられている。
【0050】この実施例では、容器13aを、銅粒4
a、4b・・を収納する収納室をループ状に接続して構
成し、管外にある収納室に金属を補給する補給機構、例
えば銅粒挿入台25を設けている。
【0051】このように構成すれば、エンドレスで銅粒
を金属蒸気レーザ装置に供給でき、レーザの駆動を止め
ずに銅粒の補給を自動的に行える。このため安定したレ
ーザ出力を長時間得ることができる。
【0052】実施例9.図12はこの発明の実施例9に
よる銅蒸気レーザ装置の断面を示す構成図である。図に
おいて、4は銅棒、5は蒸気孔14a,14bからでる
銅蒸気、131a,131bは先端に蒸気孔14a,1
4bを有する円筒状の容器で、例えばセラミックで構成
されている。27a,27bは放電内管2に対して円筒
状の容器131a,131bを傾斜させて支持する傾斜
台である。4xは蒸気槽であり、容器131a,131
bの先端に設けられ、この部分に蒸気孔14a,14b
が設けられている。
【0053】この実施例では、円筒状の容器131a,
131bに銅棒4を挿入し、円筒状の容器131a,1
31bを放電内管2の管内端部側に傾斜して設置してい
る。
【0054】このように構成すれば、円筒状の容器13
1a,131bの管内側の先端部における銅棒4は、高
温のため銅化し、蒸気槽4xに流れ込む。この蒸気槽4
xから蒸発した銅蒸気5は蒸気孔14a,14bを介し
て放電空間3へ出る。また、円筒状の容器131a,1
31bは傾斜台27a,27bによって傾斜させている
ので、蒸気槽4x内の液化した銅が蒸発してなくなれ
ば、銅棒4は自動的に送り込まれ蒸気槽4x内の銅を補
給する。
【0055】実施例10.図13はこの発明の実施例1
0による銅蒸気レーザ装置の断面を示す構成図で、実施
例9において円筒状の容器131a,131b内に挿入
した銅棒4の代わりに銅粒を入れたものである。この実
施例によれば実施例9の効果に加えて、銅粒が球状であ
るため、スムーズに銅を送り込める利点がある。
【0056】実施例11.図14(a)はこの発明の実
施例11による銅蒸気レーザ装置の断面を示す構成図
で、図14(b)はその一部の側面からの断面図であ
る。図において、28a,28bは銅粒4を格納した金
属格納庫、29a,29bは銅粒4を容器131a,1
31bに補給するための金属補給機構である。金属格納
庫28a,28bは装置本体の外部に設置されており、
装置の内部に設置されている容器131a,131bと
放電内管2に沿って連結されており、放電空間3と同様
に外部に対して気密となっている。
【0057】この実施例では、容器131a,131b
と連結して装置の外部に銅粒4を格納した金属格納庫2
8a,28bで構成し、金属格納庫28a,28bに金
属を補給する金属補給機構29a,29bを設けてい
る。例えば、容器131a、131b内の銅粒4が少な
くなれば金属補給機構29a、29bを矢印B,B’の
方向に移動する。これにつれて金属格納庫28a,28
b内の銅粒4は上に上がり、上部の銅粒が連結された容
器131a,131b内へなだれ込み、銅粒4を補給で
きる。この銅粒4は例えば1〜2mmφ程度のものを用
いている。
【0058】このように構成すれば、金属格納庫28
a,28bに多量の銅粒4を保管でき、レーザの駆動を
止めずに容器131a,131bに銅粒4の補給が行え
る。このため実施例7よりも長時間安定したレーザ出力
を長時間得ることができる。また、金属補給機構29
a,29bはこの実施例の構成に限らず、流体で加圧す
るようにしても良い。
【0059】実施例12.図15はこの発明の実施例1
2による銅蒸気レーザ装置の断面を示す構成図である。
図において、30a,30bはガスバルブ、31a,3
1bはガスを収納したボンベ部で、例えばガスボンベ、
32はガス排気バルブ、33はガスを排気させるための
真空ポンプである。
【0060】この実施例では、パイプ状の容器131
a,131bと外部に設けた銅を格納した金属格納庫2
8a,28bと連結させ、さらにガスバルブ30a,3
0bを介してガスボンベ31a,31bを接続して構成
する。容器131a,131b内に銅粒が少なくなれ
ば、金属格納庫28a,28bから金属補給機構29
a,29bによって銅粒を押して流体の通路に置く。さ
らにガスバルブ30a,30bを開き、ガスを流してガ
スの流れと共に、銅粒4を容器131a,131bに移
動させる。また、ガス排気バルブ32を開き、真空ポン
プ33によってガスを排気することで放電空間のガス圧
力を一定に保つ。
【0061】このようにガスの圧力によって、容易に外
部にある銅粒を容器131a,131b内へ移動でき、
レーザの駆動を止めずに銅粒の補給を自動的に行える。
このため安定したレーザ出力を長時間得ることができ
る。このガスとして放電内管2の雰囲気ガスを用いれ
ば、レーザ出力への影響を少なくできる。
【0062】実施例13.図16はこの発明の実施例1
3による銅蒸気レーザ装置の断面を示す構成図である。
この実施例では容器131a,131b内に逆移動防止
板34a,34bを設け、ガスなどの流体によって容器
131a,131bに補給した銅粒4が戻らないように
構成したものである。
【0063】実施例14.図17はこの発明の実施例1
4による銅蒸気レーザ装置の断面を示す構成図である。
図において34a,34bは逆移動防止板、35a,3
5bは所定位置設定板、36a,36bはガスは通し、
金属蒸気は通さない蒸気防止膜、37はガス通路口であ
る。この実施例では実施例13よりもガスの流速を増
し、より移動をスムーズに行なうために、新たに放電空
間3に流れ込むガス通路口37を設けたものである。逆
移動防止板34a,34bと所定位置設定板35a,3
5bによって銅粒4を所定位置に配置するようにしてい
る。
【0064】実施例15.図18はこの発明の実施例1
5による銅蒸気レーザ装置の断面を示す構成図である。
図において34a,34bは逆移動防止板、38a,3
8bはガス通路ノズル、30c,30dはガス流れ方向
バルブ、331は真空ポンプである。この実施例では銅
粒を移動させる流体を放電空間3に流さないようにした
ものである。容器131a,131b内に銅粒4が少な
くなれば、まずバルブ30c,30bを閉じ、バルブ3
0dを開けた状態で金属格納庫28aから金属補給機構
29aによって銅粒4を押して流体の通路に置く。さら
にガスバルブ30aを開き、ガスを流してガスの流れと
共に、銅粒4を容器131に移動する。つぎにバルブ3
0d、30aを閉じ、バルブ30cを開けた状態で金属
格納庫28bから金属補給機構29bによって銅粒4を
押して流体の通路に置く。さらにガスバルブ30bを開
き、ガスを流してガスの流れと共に、銅粒4を容器13
1に移動し、装置の両側に銅粒4を設置する。
【0065】実施例16.図19はこの発明の実施例1
6による銅蒸気レーザ装置の断面を示す構成図である。
19a、19bは銅容器移動用モータ、20はタイマ
ー、21はモータ駆動機構である。
【0066】この実施例における銅蒸気レーザ装置は、
パルス回路16からの信号をタイマー20に入れること
により、装置の運転時間を計測する。計測した装置の運
転時間が所定の時間になった時、1つの収納室に格納さ
れている銅粒が消耗したと判断し、モータ駆動機構21
を動作させる。このモータ駆動機構21で銅容器移動用
モータ19a,19bが駆動され、銅容器移動板18
a,18bを矢印A,A’の方向に移動させる。これに
つれて、銅容器13a,13bは放電空間3内へ一つの
収納分だけ移動する。銅容器13a,13bは点線に示
す位置に移動して、つぎの収納室にある銅粒4bが高温
になる。従って、銅粒4bから銅蒸気5が供給できる。
このように銅粒4bが消耗した時、銅容器移動板18
a、18bを装置の外部から移動することで銅粒4c,
4d,4e,4f,4gを次々に補給する。また銅容器
内13a,13bの銅粒4a,4b,4c,4d,4
e,4f,4gは収納室にそれぞれ隔離されており、溶
融して高温部へながれないように構成されている。
【0067】この実施例によれば、タイマー20で計測
した運転時間が所定の運転時間だけ経過した時点で銅粒
が消耗したと判断し、自動的に銅容器移動用モータ19
a、19bにより銅容器移動板18a,18bを矢印
A,A’の方向に移動する。このように、装置の運転時
間に応じて自動的に銅を補給することができ、一時的に
も装置の運転を止めることなく補給できる。このため、
レーザを駆動している時間を長くでき、金属の補給を簡
便化できる。
【0068】実施例17.図20はこの発明の実施例1
7による銅蒸気レーザ装置の断面を示す構成図である。
図において、22は条件設定器、23は所定運転時間設
定器、24は比較器である。また、図21は実施例17
に係わる処理過程を示すフローチャートである。
【0069】所定運転時間設定器23には1つの収納室
の銅が消耗する所定時間、例えば100〜200時間を
予め条件設定器22により設定しておく。ステップ31
でタイマー20の運転時間をリセットする。銅蒸気レー
ザー装置の作動開始と同時にパルス回路16からの信号
をタイマー20に入力し、ステップ32で装置の運転時
間tをカウントする。次にステップ33で比較器24に
より所定運転時間設定器23から送られる所定時間と比
較する。比較した結果、運転時間tが所定時間、例えば
100〜200時間より小さい時は、ステップ32に戻
り、運転時間tのカウントを繰り返す。
【0070】ステップ33での比較において運転時間t
が所定時間になれば、ステップ34で銅容器13a、1
3bの移動位置が最終かどうかを判断し、最終でない場
合はステップ35に進み、銅容器移動用モータ19a、
19bにより銅容器移動板18a、18bを矢印A,
A’の方向に移動する。これにつれて銅容器13a、1
3bが矢印A、A’の方向に移動する。ステップ34で
銅容器13a、13bの移動位置が最終の場合は処理を
終了して銅容器13a、13bを取り替えるか、銅容器
13a、13bに銅粒を補給する。
【0071】実施例17によれば、装置の運転時間で銅
粒の消耗量を判断し、自動的に銅容器移動用モータ19
a、19bにより銅容器移動板18a、18bを矢印
A、A’の方向に移動する。このため、レーザの駆動を
止めずに銅粒の補給が自動的に行え、レーザを駆動して
いる時間を長くでき、金属の補給を簡便化できる。更
に、より安定したレーザ出力が得られる。
【0072】実施例16,17では装置の運転時間で銅
粒4の消耗量を判断したが、放電内管2の温度が銅粒4
の溶融する温度以上で装置を運転している運転時間を計
測し、この運転時間により銅粒の消耗量を判断すればよ
り正確に銅粒を補給できる。
【0073】実施例18.この実施例は、実施例17に
おける運転時間を計測するタイマー20の代わりにパル
ス数を計測するパルスカウンタを設け、所定運転時間設
定器23の代わりに所定パルス数設定器を設ける。即
ち、パルス数で1つの収納室の銅の消耗量を判断して銅
容器13a、13bを移動するようにしたものである。
図22は実施例18に係わる制御処理を示すフローチャ
ートである。
【0074】所定パルス数設定器には1つの収納室の銅
が消耗するパルス数を予め条件設定器22により設定し
ておく。ステップ41でパルスカウンタのパルス数Pを
リセットする。銅蒸気レーザ装置の作動開始と同時にパ
ルス回路16からの信号からパルス数Pをステップ42
でカウントする。次にステップ43で比較器24により
所定パルス数設定器から送られる所定パルス数とカウン
トしているパルス数Pを比較する。パルス数Pが所定パ
ルス数、例えば1秒間に5000回程度より小さい時
は、ステップ42に戻り、パルス数Pのカウントを繰り
返す。
【0075】ステップ43での比較において、パルス数
Pが所定パルス数になれば、ステップ44で銅容器13
a、13bの移動位置が最終かどうかを判断し、最終で
ない場合はステップ45に進み、銅容器移動用モータ1
9a、19bにより銅容器移動板18a、18bを矢印
A、A’の方向に移動する。これにつれて銅容器13
a、13bが矢印A、A’の方向に移動する。ステップ
44で銅容器13a、13bの移動位置が最終の場合は
処理を終了して銅容器13a、13bを取り替えるか、
銅容器13a、13bに銅粒を補給する。
【0076】実施例18によれば、装置のパルス数で銅
粒の消耗量を判断し、自動的に銅容器移動用モータ19
a、19bにより銅容器移動板18a、18bを矢印
A,A’の方向に移動する。このため、レーザの駆動を
止めずに銅粒の補給が自動的に行なえ、レーザを駆動し
ている時間を長くでき、金属の補給を簡便化できる。
【0077】実施例17,18では装置の運転時間やパ
ルス数を計測している。装置に挿入した銅粒の量や銅位
置や励起パルスの電気入力によって、挿入した銅粒の消
耗する運転時間や総パルス数を設定する。これに基づい
て運転時間やパルス数が、蒸気を発生している銅粒が消
耗したとみなされる運転時間や総パルス数を越えると、
モータなどの容器移動機構で容器13a、13bを自動
的に移動する。このように、簡単な検出信号と電気論理
回路で銅粒4の消耗量が判断でき、レーザ出力をより安
定にでき、長時間運転できる金属蒸気レーザ装置が得ら
れる。
【0078】実施例19.実施例19は、レーザの出力
値によって1つの収納室の銅の消耗量を判断して銅容器
13a、13bを移動するようにしたものである。図2
3は実施例19に係る処理を説明するための時間に対す
るレーザ出力を示すグラフである。この実施例では、実
施例17での運転時間を計測する代わりに、装置の作動
状態、例えばレーザ出力値を計測し、所定運転時間設定
器23の代わりに所定レーザ出力値設定器を設ける。
【0079】所定レーザ出力値設定器に1つの収納室の
銅が消耗してきた時のレーザ出力値CTを予め条件設定
器22により設定しておく。銅蒸気レーザ装置の作動開
始と同時にレーザ出力値をモニタし、比較器24により
所定レーザ出力値設定器から送られる所定レーザ出力値
と稼働中のレーザ出力値を比較する。レーザ出力値が所
定レーザ出力値CT、例えば定常的に300W程度のレ
ーザ出力がある場合、290W程度より小さくなった
時、銅容器移動用モータ19a、19bにより銅容器移
動板18a、18bを矢印A,A’の方向に移動する。
容器の移動が完了すれば、図23に示すようにレーザ出
力の値は回復する。
【0080】実施例19によれば、装置の作動状態であ
るレーザ出力値で銅粒の消耗量を判断し、自動的に銅容
器移動用モータ19a、19bにより銅容器移動板18
a、18bを矢印A、A’の方向に移動する。このた
め、レーザの駆動を止めずに銅粒の補給が自動的に行な
え、レーザを駆動している時間を長くでき、金属の補給
を簡便化できる。またこのように、レーザ出力に応じて
自動的に移動できるようにすれば、自由にレーザ出力を
コントロールできるという効果もある。
【0081】実施例20.上記実施例以外にも、銅粒4
が消耗して少なくなれば、装置の作動状態に様々な現象
が観測される。例えば、放電抵抗が大きくなり、パルス
電流の平均電流値やピーク値が低くなったり、パルス電
圧の平均電圧値やピーク値が高くなったりする。このた
め、これらの値を検出することで、銅粒の消耗量を判断
することができる。従って、パルス電流またはパルス電
圧を検出して、検出した検出信号値が一定になるように
銅容器移動板18a、18bを移動してもよい。
【0082】例えば、パルス電流のピーク値に基づいて
銅粒の消耗量を判断する場合を図24(a)に示す。こ
のグラフは横軸に時間、縦軸にパルス電流を示してい
る。図に示すように、パルス電流波形のピーク値が、実
線で示す2000A程度の定常値から点線で示す190
0A程度の所定電流ピーク値PCに下がった時点を検出
して、銅容器13a、13bを移動するようにしてもよ
い。また、パルス電圧のピーク値に基づいて銅粒の消耗
量を判断する場合を図24(b)に示す。このグラフは
横軸に時間、縦軸にパルス電圧を示している。図に示す
ように、パルス電圧波形のピーク値が、実線で示す10
kV程度の定常値から点線で示す11kV程度の所定電
圧ピーク値PVに上がった時点を検出して、銅容器13
a、13bを移動するようにしてもよい。このように、
パルス波形の電流または電圧を所定値になるように、容
器移動機構で自動的に移動するようにしたので、簡単な
検出信号と電気論理回路で銅粒の消耗量が判断でき、レ
ーザ出力をより安定で長時間運転できる効果がある。
【0083】実施例21.図25(a)はこの発明の実
施例21による銅蒸気レーザ装置の断面を示す構成図
で、図25(b)はその一部の側面からの断面図であ
る。図において、192a、192bは銅移動用油圧
器、20はタイマー、21は油圧器駆動装置である。
【0084】この実施例における銅蒸気レーザ装置は、
パルス回路16からの信号をタイマー20に入れること
により、装置の運転時間を計測する。計測した装置の運
転時間が所定の時間になったとき、1つの収納室に格納
されている銅粒が消耗したと判断し、油圧駆動装置21
を動作させる。この油圧駆動装置21で銅移動用油圧器
192a、192bが駆動され、金属補給機構29a、
29bを矢印B,B’の方向に移動させる。これにつれ
て、金属格納庫28a、28b内の銅粒4の一部が容器
131a、131b内へなだれ込み銅粒4を補給する。
このように銅粒4が消耗した時、金属補給機構29a、
29bを移動することで金属格納庫内の銅粒4を容器1
31a、131b内に補給する。
【0085】実施例21によれば、タイマー20で計測
した運転時間が所定の運転時間が経過した時点で銅粒が
消耗したと判断し、自動的に銅移動用油圧器192a、
192bにより金属補給機構29a,29bを矢印B,
B’の方向に移動する。このように、装置の運転時間に
応じて自動的に銅を補給することができ、一時的にも装
置の運転を止めることなく外部から銅を補給できる。こ
のため、レーザを駆動している時間を長くでき、金属の
補給を簡便化できる。
【0086】また、上記実施例では金属蒸気レーザ装置
として銅蒸気レーザ装置について説明したが、これに限
るものではなく、金やストロンチウムのような金属によ
る蒸気を利用するものに適用してもよい。
【0087】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、管内に金属蒸
気となる金属塊を設置し、管内に封入したガスを放電さ
せ、このガス放電によって金属蒸気を励起させてレーザ
を増幅する金属蒸気レーザ装置において、管内の両端部
に金属塊を連続的または間欠的に補給する補給手段を設
けたことにより、金属の消耗によりレーザ出力が低下す
ることが無く、レーザ駆動を停止せずに長時間安定した
レーザー出力で駆動することができる金属蒸気レーザ装
置が得られる効果がある。
【0088】また、請求項2の発明によれば、管内に金
属蒸気となる金属塊を設置し、管内に封入したガスを放
電させ、このガス放電によって金属蒸気を励起させてレ
ーザを増幅する金属蒸気レーザ装置において、管内の両
端部に凹状の金属溜まり部を設けたことにより、金属粒
が消失するまでの時間が長くなると共に、放電内管内の
金属粒の置く位置、さらに、溶融金属の溜まる位置が固
定され、安定したレーザー出力を得ることができる金属
蒸気レーザ装置が得られる効果がある。
【0089】また、請求項3の発明によれば、管内に金
属蒸気となる金属塊を設置し、管内に封入したガスを放
電させ、このガス放電によって金属蒸気を励起させてレ
ーザを増幅する金属蒸気レーザ装置において、管内の両
端部に金属塊を連続的または間欠的に補給する補給手
段、金属塊の消耗状態を検出する検出器、及びこの消耗
状態に応じて出力信号を補給手段に出力する制御手段を
備えたことにより、長時間のレーザ駆動ができると共
に、自動的に金属の消耗に応じて金属の補充ができるの
で、レーザ駆動の完全無人化駆動が図れる金属蒸気レー
ザ装置が得られる効果がある。
【0090】また、請求項4の発明によれば、管内に金
属蒸気となる金属塊を設置し、管内に封入したガスを放
電させ、このガス放電によって金属蒸気を励起させてレ
ーザを増幅する金属蒸気レーザ装置において、蒸気孔を
有し、金属を収納した容器、容器を装置の管内端部側に
設置し、かつ装置の管内端部側に設置した容器を移動す
る容器移動機構を備えることにより、レーザを駆動して
いる時間を長くし、金属の補給を簡便化できる金属蒸気
レーザ装置が得られる効果がある。
【0091】また、請求項5の発明によれば、請求項4
の発明に加えて、容器は、金属を収納する収納室を移動
方向に複数個有するものとし、収納室のそれぞれに蒸気
孔を設けたことにより、安定したレーザの駆動時間を長
くし、金属の補給を簡便化できる金属蒸気レーザ装置が
得られる効果がある。
【0092】また、請求項6の発明によれば、請求項5
の発明に加えて、容器を、金属を収納する収納室をルー
プ状に接続し、管外にある収納室に金属を補給する補給
機構を設けたことにより、さらに長時間の安定したレー
ザ出力で運転できる金属蒸気レーザ装置が得られる効果
がある。
【0093】また、請求項7の発明によれば、蒸気孔を
有し、棒状もしくは粒状の金属を収納した容器、容器を
装置の管内端部端部側に設置し、かつ管内端部側に設置
した容器を管内に対して傾斜をつけて配設するので蒸気
孔近傍の溶けた金属の量が少なくなれば、自動的に送り
込まれ一定の蒸気量を供給でき安定したレーザ出力を長
時間得ることができる効果がある。
【0094】また、請求項8の発明によれば、請求項4
の発明の金属蒸気レーザ装置の外部に棒状もしくは粒状
の金属を格納した金属格納庫を設け、金属格納庫と装置
内に設置した蒸気孔を有し、棒状もしくは粒状の金属を
収納した容器とを気密にして連結させ、金属格納庫から
容器内へ棒状もしくは粒状の金属を補給する手段を備え
たので簡便な手段で安定したレーザ出力を長時間得るこ
とができる効果がある。
【0095】また、請求項9の発明によれば、蒸気孔を
有したパイプを装置の管内から装置の外部まで配設し、
装置の外部に配設したパイプの一部に棒状もしくは粒状
の金属を格納した部分とガス等の流体を詰めたボンベを
設け、棒状もしくは粒状の金属の一部をボンベに詰めた
流体によって管内の所定位置に移動させることができ複
雑な銅粒移動機能を備えることなく安価でできる効果が
ある。
【0096】また、請求項10の発明によれば、蒸気孔
を有し、棒状もしくは粒状の金属を収納した容器を有
し、この容器を移動する容器移動機構もしくは容器内の
金属自身を移動させる手段を有し、収納室の管内部の所
定位置に設置された収納室内の金属の消耗状態を検出す
る検出器、及び検出器で検出した金属の消耗状態に応じ
て容器移動機構による容器移動もしくは容器内へ金属粒
を補給させる手段を有したので、安定した金属蒸気が得
られ、安定したレーザ出力を長時間得ることができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による金属蒸気レーザ装置
の断面を示す構成図である。
【図2】実施例1に係る移動機構を示す構成図である。
【図3】この発明の実施例2に係る移動機構を示す構成
図である。
【図4】この発明の実施例3による金属蒸気レーザ装置
の断面を示す構成図である。
【図5】実施例3に係る金属溜まり部付近の構成を示す
断面図である。
【図6】この発明の実施例4に係る金属溜まり部付近の
構成を示す断面図である。
【図7】この発明の実施例5による金属蒸気レーザ装置
の断面を示す構成図である。
【図8】この発明の実施例6による金属蒸気レーザ装置
の断面を示す構成図である。
【図9】この発明の実施例7による金属蒸気レーザ装置
の断面を示す構成図である。
【図10】実施例7に係る容器を示す斜視図である。
【図11】この発明の実施例8による金属蒸気レーザ装
置の断面を示す構成図である。
【図12】この発明の実施例9による金属蒸気レーザ装
置の断面を示す構成図である。
【図13】この発明の実施例10による金属蒸気レーザ
装置の断面を示す構成図である。
【図14】この発明の実施例11による金属蒸気レーザ
装置の断面を示す構成図(a)、及び一部の側面からの
断面図(b)である。
【図15】この発明の実施例12による金属蒸気レーザ
装置の断面を示す構成図である。
【図16】この発明の実施例13による金属蒸気レーザ
装置の断面を示す構成図である。
【図17】この発明の実施例14による金属蒸気レーザ
装置の断面を示す構成図である。
【図18】この発明の実施例15による金属蒸気レーザ
装置の断面を示す構成図である。
【図19】この発明の実施例16による金属蒸気レーザ
装置の断面を示す構成図である。
【図20】この発明の実施例17による金属蒸気レーザ
装置の断面を示す構成図である。
【図21】この発明の実施例17に係わる制御処理を示
すフローチャートである。
【図22】この発明の実施例18に係わる制御処理を示
すフローチャートである。
【図23】この発明の実施例19に係わる処理を説明す
るためのレーザ出力を示すグラフである。
【図24】この発明の実施例20に係わる処理を説明す
るためのパルス電流・電圧波形を示すグラフである。
【図25】この発明の実施例21による金属蒸気レーザ
装置の断面を示す構成図、及び一部の側面からの断面図
(b)である。
【図26】従来の金属蒸気レーザ装置の断面を示す構成
図(a)、及び管内の温度分布を示すグラフ(b)であ
る。
【符号の説明】
2 放電内管 3 放電空間 4,4a〜4f 金属 5 金属蒸気 13a,13b 容器 14 蒸気孔 18a,18b 容器移動機構 19a,19b モータ 21 モータ駆動機構 25 補給機構 41,41a,41b 金属棒または金属線 42,42a,42b セラミック筒 43,43a,43b 移動機構 47 金属片 49 絶縁棒 50 金属溜まり部 52 レーザ出力検出器 53 変換器 54 レーザ光分配ミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 明彦 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内 (72)発明者 矢田 史朗 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管内に金属蒸気となる金属塊を設置し、
    上記管内に封入したガスを放電させ、このガス放電によ
    って上記金属蒸気を励起させてレーザを増幅する金属蒸
    気レーザ装置において、上記管内の両端部に上記金属塊
    を連続的または間欠的に補給する補給手段を設けたこと
    を特徴とする金属蒸気レーザ装置。
  2. 【請求項2】 管内に金属蒸気となる金属塊を設置し、
    上記管内に封入したガスを放電させ、このガス放電によ
    って上記金属蒸気を励起させてレーザを増幅する金属蒸
    気レーザ装置において、上記管内の両端部に凹状の金属
    溜まり部を設けたことを特徴とする金属蒸気レーザ装
    置。
  3. 【請求項3】 管内に金属蒸気となる金属塊を設置し、
    上記管内に封入したガスを放電させ、このガス放電によ
    って上記金属蒸気を励起させてレーザを増幅する金属蒸
    気レーザ装置において、上記管内の両端部に上記金属塊
    を連続的または間欠的に補給する補給手段、上記金属塊
    の消耗状態を検出する検出器、及びこの消耗状態に応じ
    て出力信号を上記補給手段に出力する制御手段を備えた
    ことを特徴とする金属蒸気レーザ装置。
  4. 【請求項4】 管内に金属蒸気となる金属塊を設置し、
    上記管内に封入したガスを放電させ、このガス放電によ
    って上記金属蒸気を励起させてレーザを増幅する金属蒸
    気レーザ装置において、上記管内端部側に設置され、蒸
    気孔を有し、金属を収納する容器、及び上記容器を上記
    管内中央部側方向に移動する容器移動機構を備えたこと
    を特徴とする金属蒸気レーザ装置。
  5. 【請求項5】 容器は、金属を収納する収納室を移動方
    向に複数個有するものとし、上記収納室のそれぞれに蒸
    気孔を設けたことを特徴とする請求項第4項記載の金属
    蒸気レーザ装置。
  6. 【請求項6】 容器は、金属を収納する収納室をループ
    状に接続し、管外にある上記収納室に金属を補給する補
    給機構を設けたことを特徴とする請求項第5項記載の金
    属蒸気レーザ装置。
  7. 【請求項7】 管内に金属蒸気となる金属塊を設置し、
    上記管内に封入したガスを放電させ、このガス放電によ
    って上記金属蒸気を励起させてレーザを増幅する金属蒸
    気レーザ装置において、上記管内端部側に設置され、蒸
    気孔を有し、棒状または粒状の金属を収納する容器を備
    え、上記容器を上記管内壁面に対して傾斜をつけて配設
    したことを特徴とする金属蒸気レーザ装置。
  8. 【請求項8】 管外に設けられ、棒状または粒状の金属
    を格納する金属格納庫を備え、上記金属格納庫と容器と
    を気密に連結し、上記金属格納庫から上記容器内へ上記
    金属を補給する金属補給機構を備えたことを特徴とする
    請求項第7項記載の金属蒸気レーザ装置。
  9. 【請求項9】 管内に金属蒸気となる金属塊を設置し、
    上記管内に封入したガスを放電させ、このガス放電によ
    って上記金属蒸気を励起させてレーザを増幅する金属蒸
    気レーザ装置において、蒸気孔を有し、上記管内端部側
    から上記管外まで配設されたパイプ、上記管外に配設し
    た上記パイプの一部に設けた、棒状または粒状の金属を
    格納した金属格納部及びガスを詰めたボンベ部を備え、
    上記金属格納部に格納された金属の少なくとも一部を上
    記ボンベ部のガスによって上記管内に移動するようにし
    たことを特徴とする金属蒸気レーザ装置。
  10. 【請求項10】 管内に金属蒸気となる金属塊を設置
    し、上記管内に封入したガスを放電させ、このガス放電
    によって上記金属蒸気を励起させてレーザを増幅する金
    属蒸気レーザ装置において、蒸気孔を有し、棒状または
    粒状の金属を収納する容器、この容器を移動する容器移
    動機構または上記容器内の金属を移動する金属移動機
    構、上記管内部の所定位置に設置された上記容器内の金
    属の消耗状態を検出する検出器、及び上記検出器で検出
    した上記金属の消耗状態に応じて上記容器移動機構また
    は上記金属移動機構を作動させる制御手段を備えたこと
    を特徴とする金属蒸気レーザ装置。
JP12145993A 1992-05-26 1993-05-24 金属蒸気レーザ装置 Pending JPH06275921A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12145993A JPH06275921A (ja) 1992-05-26 1993-05-24 金属蒸気レーザ装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13346692 1992-05-26
JP4-133466 1993-01-22
JP910493 1993-01-22
JP5-9104 1993-01-22
JP12145993A JPH06275921A (ja) 1992-05-26 1993-05-24 金属蒸気レーザ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06275921A true JPH06275921A (ja) 1994-09-30

Family

ID=27278327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12145993A Pending JPH06275921A (ja) 1992-05-26 1993-05-24 金属蒸気レーザ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06275921A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015173220A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 ファナック株式会社 放電管を備えるレーザ発振器、およびレーザ加工装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015173220A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 ファナック株式会社 放電管を備えるレーザ発振器、およびレーザ加工装置
US10128629B2 (en) 2014-03-12 2018-11-13 Fanuc Corporation Laser oscillator provided with discharge tube and laser processing machine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0148521B1 (ko) 엑시머 레이저장치
JPH05160491A (ja) パルス化されたガス放電レーザー
Sentis et al. Parametric studies of x‐ray preionized discharge XeCl laser at single shot and at high pulse rate frequency (1 kHz)
US4876690A (en) Metal vapor laser apparatus
JPH06275921A (ja) 金属蒸気レーザ装置
Livingstone et al. Characteristics of a copper bromide laser with flowing Ne-HBr buffer gas
US4627086A (en) Plasma X-ray source
Efthimiopoulos et al. Excimer emission spectra of rare gas mixtures using either a supersonic expansion or a heavy-ion-beam excitation
JP5331858B2 (ja) 放電励起式パルス発振ガスレーザ装置
EP0319898A1 (en) Metal vapor laser apparatus
JP4845094B2 (ja) 放電励起式パルス発振ガスレーザ装置
JP2583719B2 (ja) ガス制御式出力安定化ガスレーザ装置
US4047125A (en) Electron beam pumped gas laser
Smith et al. High-peak power extended lifetime sealed TEA CO2 lasers
Kazaryan et al. Gas-discharge tubes for metal halide vapor lasers
JPH03274264A (ja) 溶融材料あるいは昇華性材料の重量監視装置及びその重量制御装置
Chang et al. Improvement of high-current large-volume discharge with profiled hollow-cathode electrodes
WO2003023914A1 (fr) Oscillateur laser f2 a excitation a direction axiale faible pression
RU2236075C1 (ru) Активный элемент лазера на парах металлов
Grace et al. Design and performance of an improved hollow cathode He-Cd+ laser
JP3061937B2 (ja) 金属蒸気レーザ装置
JP3150410B2 (ja) 金属蒸気レーザ装置
Hamil et al. uv preionized thallium‐mercury discharge
JPH06177472A (ja) ガスレーザ装置
JPH04137685A (ja) 金属蒸気レーザー装置の起動方法