JP6978718B2 - レーザ駆動光源 - Google Patents
レーザ駆動光源 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6978718B2 JP6978718B2 JP2016196261A JP2016196261A JP6978718B2 JP 6978718 B2 JP6978718 B2 JP 6978718B2 JP 2016196261 A JP2016196261 A JP 2016196261A JP 2016196261 A JP2016196261 A JP 2016196261A JP 6978718 B2 JP6978718 B2 JP 6978718B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- laser
- light
- plasma
- concave reflecting
- reflecting surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Description
レーザ源54から出射されたレーザ光55は、光ファイバ、光学レンズ等を介して、チャンバ51の内のプラズマが存在する領域に集光される。
このレーザ駆動光源50は、アノード62およびカソード63からなる点火源によってチャンバ51内で予備放電を発生させてイオン性媒体をイオン化し、次いで、イオン化された媒体にレーザエネルギーを供給して高輝度光61を発生するプラズマ60を維持または生成するものである。
しかして、この光源では、プラズマの温度が放射および他のプロセスによってバランスされるまで上昇し、10000K〜20000Kという極めて高温になり、高温プラズマから放射される短波長の紫外線エネルギーが増加するものである。
ところが、このようにレーザ源54への入力電力(W)を調整すると、チャンバ51内に生成されるプラズマ60の大きさが変動することが判明した。以下説明する。
図5に示すように、入射するレーザ光のパワーをQ(仕事率の単位、例えばW)、レーザ光の断面積をA(面積の単位、例えばmm2)として、レーザパワー密度(例えばW/mm2)ρ=Q/Aとすると、レーザ光の断面積は集光点Cに向かって小さくなっていくため、レーザパワー密度は徐々に増加し、集光点において最大となる。集光点から離れるにつれて、レーザ光の断面積Aが大きくなるため、レーザパワー密度集光点は低下する。
レーザ光によるプラズマPは、レーザパワー密度がある値ρth以上で発生し、ρth以下では消滅する。つまり、しきい値ρth(W/mm2)が存在する。
図6に概念的に示すように、レーザ光は集光点Cに向かうに従って断面積Aが小さくなっていくため、レーザパワー密度ρは増加し、ある位置でしきい値ρthに到達する。
さらにレーザ光が進行した位置では、レーザ光のエネルギーがプラズマ内で吸収されながら伝搬する。このため、入射するレーザ光のパワーQが減少し、レーザパワー密度も低下する。レーザパワー密度が、ρth以下になると、プラズマは消滅する。
プラズマの消滅する位置(プラズマ終端)は、多くの場合、ほぼレーザ光の集光点Cの位置となる。集光点Cを越えるとレーザ光の断面積Aが増加に転じ、レーザパワー密度は減少する一方となる。
そのため、プラズマ発光の中心位置(X0)は、実用上はほとんど集光点Cに一致するといって差し支えない。
一方、レーザ光のパワーが大きい場合(B)、レーザパワー密度がしきい値ρthを超える位置は、レーザ光のパワーが弱い場合に比べて、レーザ光源側(レーザ光の進行方向で上流側)に位置することになる。
そのため、プラズマPはレーザ光源側に大きく伸びて大きくなる。この時、集光点Cの位置は変わらないため、プラズマ発光の中心位置(X1)は、レーザ光源側に移動することになる。
また、前記プラズマ容器が、凹面反射面を有する本体と、該本体の後方開口に設けられた入射窓と、前記本体の前方開口に設けられた出射窓とからなり、前記本体と前記入射窓と前記出射窓によって密閉空間が形成されていることを特徴とする。
また、前記レーザ光の出力に応じて、前記凹面反射面の焦点が、前記レーザ光の集光点に対し、前記凹面反射面の光軸上において、前記レーザ源側に離隔して位置するように制御することを特徴とする。
また、前記凹面反射面からの出射光の強度に応じた信号を出力する光検出部を有し、前記凹面反射面の焦点と前記レーザ光の集光点とを相対的に移動させて前記信号が最大になるように制御する制御部を有することを特徴とする。
また、凹面反射面からの出射光の強度に応じて、前記凹面反射面の焦点と前記レーザ光の集光点とを相対的に移動させて、出射光の強度が最大となるように制御するので、レーザ光の出力が変動した場合にあっても、常に適正な出射光強度が得られるものである。
プラズマ容器2は、円柱形状の本体5を有しており、その内面に凹面反射面6が形成されている。この凹面反射面6は、出射光を集光光とするか、平行光とするかに応じて、楕円形状、放物面形状等適宜に選択される。また、この凹面反射面6は、本体5の凹面部にアルミニウムなどが蒸着された金属蒸着膜や、あるいは、誘電体多層膜によって形成されている。
本体5には後方開口5aと前方開口5bが形成されていて、後方開口5aに対応して入射窓7が設けられ、前方開口5bに対応して出射窓8が設けられている。なお、ここで、後方とは、レーザ光Lの進行方向で手前側(上流側あるいはレーザ源側)をいい、前方とは、レーザ光Lの進行方向で先方側(下流側あるいは反レーザ源側)をいう。
なお、本体5には、多結晶アルミナ(Al2O3)などのセラミックス材料を採用することができ、その場合は、該本体5の前後端部の外周面をメタライズ加工して、金属製の窓取付け筒体11、13をロウ付けする。また、入射窓7および出射窓8は水晶やサファイアなどの結晶材からなり、その外周面も同様にメタライズ加工されていて、金属製のリング部材10、12とロウ付けされる。
こうして、これら本体5と、入射窓7と、出射窓8とによって密閉空間Sが形成されてプラズマ容器2とされているものであり、この密閉空間S内に、キセノンガス、クリプトンガス、アルゴンガス等の希ガスや水銀ガスなどの発光ガスが所望の発光波長に応じて封入されている。
換言すると、凹面反射面6の焦点Fは、レーザ光Lの集光点Cに対して、該凹面反射面6の光軸上において、前記レーザ源3側(レーザ光上流側)に離隔して位置しているものである。
このような配置とすることにより、レーザ光Lにより生成されるプラズマPの発光中心が前記凹面反射面6の焦点Fに一致するようになる。
図1(A)に示されるように、プラズマPによって励起された出射光(励起光)ELは、凹面反射面6によって反射されて前方の出射窓8から出射される。
そして、凹面反射鏡15の焦点Fが、レーザ源3からのレーザ光Lの集光点Cに対して、光軸上で前記レーザ源3側(上流側)に離隔して位置することは、図1の第1実施例と同様である。
一方、凹面反射面6の前方には光検出部21が配設されていて、プラズマ容器2からの出射光の強度を検知し、その光量情報信号を前記制御部20に伝達する。
また、点線で示さるように、前記プラズマ容器2には前記制御部20に接続された凹面反射面駆動部23が設けられていて、該凹面反射面6(プラズマ容器2)が制御部20からの信号に基づいてレーザ光Lの光軸に沿って移動される。
2 プラズマ容器
3 レーザ源
4 集光レンズ
5 本体
6 凹面反射面
7 出射窓
8 入射窓
9 レーザ光通過孔
10、12 リング部材
11、13 窓取付け筒体
15 凹面反射鏡
16 入射窓
17 出射窓
20 制御部
21 光検出部
22 集光レンズ駆動部
23 凹面反射面駆動部
S 密閉空間
P プラズマ
L レーザ光
EL 出射光(励起光)
C レーザ光の集光点
F 凹面反射面(鏡)の焦点
Q レーザパワー
A レーザ光の断面積
Claims (3)
- レーザ源と、該レーザ源からのレーザ光を集光する集光手段と、集光されたレーザ光が入射されてプラズマを生成するプラズマ容器とを有し、該プラズマ容器内に生じるプラズマからの励起光を凹面反射面から出射するレーザ駆動光源装置であって、
前記プラズマ容器が、本体と、該本体の後方開口に設けられた入射窓と、前記本体の前方開口に設けられた出射窓とからなり、前記凹面反射面は、前記本体の内面に一体として形成されるとともに、前記本体と前記入射窓と前記出射窓によって密閉空間が形成されているものであり、
前記本体の中心には光軸方向に貫通するレーザ光通過孔が設けられ、該レーザ光通過孔の入射側にはテーパー部が形成されており、
前記凹面反射面の焦点が、前記レーザ光の集光点に対し、前記凹面反射面の光軸上において、前記レーザ源側に離隔して位置していることを特徴とするレーザ駆動光源。 - レーザ源と、該レーザ源からのレーザ光を集光する集光手段と、集光されたレーザ光が入射されてプラズマを生成するプラズマ容器とを有し、該プラズマ容器内に生じるプラズマからの励起光を凹面反射面から出射するレーザ駆動光源装置であって、
前記レーザ光の出力に応じて、前記凹面反射面の焦点が、前記レーザ光の集光点に対し、前記凹面反射面の光軸上において、前記レーザ源側に離隔して位置するように制御することを特徴とするレーザ駆動光源。 - 前記凹面反射面から出射される光の強度に応じた信号を出力する光検出部を有し、前記レーザ光の集光位置と前記凹面反射面の焦点位置とを相対的に移動させて前記信号が最大になるように制御する制御部を有することを特徴とする請求項2に記載のレーザ駆動光源。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016196261A JP6978718B2 (ja) | 2016-10-04 | 2016-10-04 | レーザ駆動光源 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016196261A JP6978718B2 (ja) | 2016-10-04 | 2016-10-04 | レーザ駆動光源 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018060640A JP2018060640A (ja) | 2018-04-12 |
JP6978718B2 true JP6978718B2 (ja) | 2021-12-08 |
Family
ID=61907755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016196261A Active JP6978718B2 (ja) | 2016-10-04 | 2016-10-04 | レーザ駆動光源 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6978718B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11862922B2 (en) | 2020-12-21 | 2024-01-02 | Energetiq Technology, Inc. | Light emitting sealed body and light source device |
US11367989B1 (en) | 2020-12-21 | 2022-06-21 | Hamamatsu Photonics K.K. | Light emitting unit and light source device |
US11972931B2 (en) | 2020-12-21 | 2024-04-30 | Hamamatsu Photonics K.K. | Light emitting sealed body, light emitting unit, and light source device |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3448912B2 (ja) * | 1993-09-14 | 2003-09-22 | 株式会社ニコン | レーザプラズマx線源およびx線縮小露光装置 |
JP4932592B2 (ja) * | 2007-05-14 | 2012-05-16 | 株式会社小松製作所 | 極端紫外光源装置 |
JP2011023712A (ja) * | 2009-06-19 | 2011-02-03 | Gigaphoton Inc | 極端紫外光源装置 |
JP5557487B2 (ja) * | 2009-07-30 | 2014-07-23 | ウシオ電機株式会社 | 光源装置 |
RU2539970C2 (ru) * | 2012-12-17 | 2015-01-27 | Общество с ограниченной ответственностью "РнД-ИСАН" | Источник света с лазерной накачкой и способ генерации излучения |
EP3457429B1 (en) * | 2014-05-15 | 2023-11-08 | Excelitas Technologies Corp. | Laser driven sealed beam lamp with adjustable pressure |
-
2016
- 2016-10-04 JP JP2016196261A patent/JP6978718B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018060640A (ja) | 2018-04-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9922814B2 (en) | Apparatus and a method for operating a sealed beam lamp containing an ionizable medium | |
US10504714B2 (en) | Dual parabolic laser driven sealed beam lamp | |
US7786455B2 (en) | Laser-driven light source | |
RU2539970C2 (ru) | Источник света с лазерной накачкой и способ генерации излучения | |
CN108604531B (zh) | 激光驱动灯 | |
JP6978718B2 (ja) | レーザ駆動光源 | |
US10186416B2 (en) | Apparatus and a method for operating a variable pressure sealed beam lamp | |
JP6233616B2 (ja) | レーザ駆動ランプ | |
WO2017212710A1 (ja) | レーザ駆動光源装置 | |
JP6776837B2 (ja) | レーザ駆動ランプ | |
JP2017216125A (ja) | レーザ駆動ランプ | |
JP2019537205A (ja) | 可変圧力シールドビームランプを操作するための装置及び方法 | |
JP2017220439A (ja) | レーザ駆動光源装置 | |
JP6440102B2 (ja) | レーザ駆動ランプ | |
JP5620186B2 (ja) | レーザ駆動光源 | |
JP2013239258A (ja) | 光源装置 | |
JP2005158995A (ja) | 固体レーザ媒質の励起方法とそれを利用した固体レーザ装置 | |
JP2017212061A (ja) | レーザ駆動ランプ | |
JP2005051025A (ja) | 固体レーザ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190919 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200914 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201015 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201204 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210701 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210713 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211013 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211026 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6978718 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |