JP2015172554A - センサ閾値決定回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】演算回路で発生する温度特性を任意に調整できるようにしたセンサ閾値決定回路を提供すること。【解決手段】第1の閾値電流生成回路240は、第1の閾値電流IBを生成する。第2の閾値電流生成回路241は、第2の閾値電流ICを生成する。インピーダンス変換回路270は、磁気センサ220の差動出力を増幅して出力する。電圧比較回路260は、インピーダンス変換回路270の差動出力を比較する。第1の閾値電流切替回路250は、第1の閾値電流IBを磁気センサ220の差動出力の片側へ選択的に切り替えて流し込む。第2の閾値電流切替回路251は、第2の閾値電流ICをインピーダンス変換回路270の差動出力の片側へ選択的に切り替えて流し込む。【選択図】図3

Description

本発明は、センサ閾値決定回路に関し、より詳細には、演算回路で発生する温度特性を任意に調整できるようにしたセンサ閾値決定回路に関する。
近年、電子工業では各種類のセンサが幅広く使われている。低消費や低コスト、高信頼性、高速動作やセンサ出力のデジタル出力化など、顧客のシステムに使用しやすいセンサが顧客から強く求められている。さらに、バッテリ動作する民生の携帯機器にもセンサがいろいろな用途で使われており、これらの要求に加えて更なる低消費や低電圧動作の要求が高まっている。
各種センサの中でも、4端子型の回路構成あるいは等価回路を考えることができるホール素子や磁気抵抗素子、歪みセンサ、圧力センサ、温度センサ、加速度センサなどは、重要なセンサであって、そのセンサ出力電圧が、センサ駆動電圧と磁気、圧力、温度などセンサ入力に比例、あるいは関数となるセンサである。
この種のセンサは、通常アナログ出力であるので、マイクロコンピュータ(マイコン)などの制御回路とセンサの接続性から、そのセンサ出力をある閾値以上で1、閾値以下で0となるデジタル出力に変換してマイコンとインターフェイスし、閾値には外来ノイズによる誤動作を避けるためにヒステリシスを同時に付けて構成したセンサ閾値決定回路が一般的に使われている。
例えば、特許文献1には、各種センサの出力をデジタル化するために必要な閾値を決める回路としてのセンサ閾値決定回路が開示されている。この特許文献1に記載のものは、センサの製造バラツキやセンサ駆動電圧、バイアス電流に依存しないヒステリシス特性を与えることを可能にしたセンサ閾値決定回路である。
また、特許文献2に記載のものは、センサの外部入力に対してセンサの抵抗に依存しないヒステリシス特性を持たせたデジタル出力を得ることのできるセンサ閾値決定回路に関するもので、センサを駆動するためのセンサ駆動電流を検出するセンサ駆動電流検出手段と、センサ駆動電流検出手段から検出されたセンサ駆動電流を所定倍したバイアス電流を出力するセンサバイアス電流出力手段と、センサの出力インピーダンスを所定のインピーダンスに変換するインピーダンス変換手段と、センサから出力されたセンサ出力電圧を比較して、センサ出力電圧をデジタル値として出力する電圧比較手段とを備え、変換後の出力インピーダンスに対して、バイアス電流を流すことによって、デジタル値として出力するための閾値電圧を決定するものである。
図1は、従来のセンサ閾値決定回路を説明するための回路構成図である。このセンサ閾値決定回路11は、駆動電圧源110と、4端子型センサ120と、センサ駆動電流検出回路130とセンサバイアス電流出力回路140と、バイアス電流切り替え回路150と、インピーダンス変換回路170とを具備するセンサ閾値決定回路である。
このセンサ閾値決定回路11において、センサ駆動電流検出回路130とセンサバイアス電流出力回路140とで電流ミラー回路が構成されている。電流ミラー回路は、センサ駆動電流Iを所定(1/K=RS/RB)倍したセンサバイアス電流IBを出力する。そして、4端子型センサにバイアス電流IBを流し、VSUMPにバイアス電流が流れる場合は、センサ閾値電圧Vx=IB×R2、及び、VSUMNにバイアス電流が流れる場合はセンサ閾値電圧Vy=IB×R4を発生させる。
センサ外部入力BINにより4端子型センサ120に発生させた起電力VHとセンサ閾値電圧Vx及びVyとを電圧比較器160にて比較する。これにより、センサ外部入力BINに対し、センサ抵抗Rやセンサ駆動電圧、センサ駆動電流に依存しないヒステリシス特性を持ったデジタル出力を得ることができる回路である。
図2は、従来のセンサ閾値決定回路を説明するための他の回路構成図である。このセンサ閾値決定回路12は、4端子型センサ120と、センサ駆動電流検出回路130と、センサバイアス電流出力回路141と、バイアス電流切り替え回路151と、インピーダンス変換回路170とを具備するセンサ閾値決定回路である。
インピーダンス変換回路170は、演算増幅器172によるボルテージフォロアの回路構成と、演算増幅器171と抵抗RG1と抵抗RG2とによる非反転増幅回路の構成とを組み合わせたものである。なお、インピーダンス変換回路170の構成としては、演算増幅器171と抵抗RG1と抵抗RG2とから非反転増幅回路を構成とする必要は無く、抵抗RG1、RG2を無くして、演算増幅器171も演算増幅器172と同様にボルテージフォロアの構成としても良い。この構成の場合、インピーダンス変換回路170のゲインは1となる。
このセンサ閾値決定回路12において、センサ駆動電流検出回路130とセンサバイアス電流出力回路141とで電流ミラー回路が構成されている。電流ミラー回路は、センサ駆動電流Iを所定(1/K=RS/RB)倍したセンサバイアス電流IBを出力する。そして、インピーダンス変換回路170のインピーダンス変換用抵抗RSUM1、RSUM2にバイアス電流IBを流し、センサ閾値電圧Vx=IB×RSUM1、及びセンサ閾値電圧Vy=IB×RSUM2を発生させる。センサ外部入力BINにより4端子センサ120に発生させた起電力VHをインピーダンス変換回路170にてゲインA(=1+RG2/RG1)倍にて増幅した電圧A×VHとセンサ閾値電圧Vx及びVyとを電圧比較器160にて比較する。これにより、センサ外部入力BINに対し、センサ抵抗Rやセンサ駆動電圧、センサ駆動電流に依存しないヒステリシス特性を持ったデジタル出力を得ることができる回路である。
図2に示したセンサ閾値決定回路12は、RSUM1及びRSUM2の素材を変えることによって、素材の温度特性が閾値電圧の温度特性に影響するため、閾値電圧の温度特性を任意に調整できるという特徴を有する。
特開2001−108480号公報 特開2012−26959号公報
しかしながら、従来のセンサ閾値決定回路において、図1に示したセンサ閾値決定回路11では、閾値電圧の温度特性を任意に決めることができない。
また、図2に示したセンサ閾値決定回路12では、インピーダンス変換器170にあるRSUM1、RSUM2の抵抗の温度特性によって閾値電圧の温度特性が任意に決定できるが、RSUM1、RSUM2の抵抗の温度特性が正のものしかない場合は負の温度特性を生成することができない。
センサ閾値決定回路において、4端子型センサが磁束密度を検出するHALLセンサの場合、磁石の磁束密度を検出することになるが磁石の温度特性が負の温度特性をもつことが多いため、センサ閾値決定回路の温度特性も負の温度特性をもつことが望ましい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、演算回路で発生する温度特性を任意に調整できるようにしたセンサ閾値決定回路を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、磁気センサ(220)を駆動する駆動回路(230)と、第1の閾値電流(IB)を生成する第1の閾値電流生成回路(240)と、第2の閾値電流(IC)を生成する第2の閾値電流生成回路(241)と、前記磁気センサ(220)の差動出力を増幅して出力するインピーダンス変換回路(270)と、該インピーダンス変換回路(270)の差動出力を比較する電圧比較回路(260)と、前記第1の閾値電流生成回路(240)で生成された前記第1の閾値電流(IB)を前記磁気センサ(220)の差動出力の片側へ選択的に切り替えて流し込む第1の閾値電流切替回路(250)と、前記第2の閾値電流生成回路(241)で生成された前記第2の閾値電流(IC)を前記インピーダンス変換回路(270)の差動出力の片側へ選択的に切り替えて流し込む第2の閾値電流切替回路(251)とを備えていることを特徴とするセンサ閾値決定回路(21)である。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1の閾値電流切替回路(250)と前記第2の閾値電流切替回路(251)は、前記電圧比較回路(260)の出力に基づいて選択的に切り替えられることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記電圧比較回路(260)の出力に基づいて切替信号(IS)を生成する切替信号生成回路(280)をさらに備え、前記第1の閾値電流切替回路(250)と前記第2の閾値電流切替回路(251)は、前記切替信号(IS)に基づいて選択的に切り替えられることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記切替信号生成回路(280)は、前記第1の閾値電流(IB)を前記磁気センサ(220)の差動出力の正側へ流し込み、前記第2の閾値電流(IC)を前記インピーダンス変換回路(270)の差動出力の負側へ流し込む切り替えと、前記第1の閾値電流(IB)を前記磁気センサ(220)の差動出力の負側へ流し込み、前記第2の閾値電流(IC)を前記インピーダンス変換回路(270)の差動出力の正側へ流し込む切り替えとを行うことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記磁気センサ(220)と、請求項1〜4のいずれか一項に記載のセンサ閾値決定回路(21)とが、半導体基板上に形成されたことを特徴とする磁気センサICチップである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の磁気センサICチップと磁石とを備えていることを特徴とする磁気検出装置である。
本発明によれば、センサ閾値決定回路で決まる閾値電圧の温度特性を正負問わずに任意に決定できるようにしたセンサ閾値決定回路を実現することができる。特に、インピーダンス変換用抵抗の素材による温度特性と、センサ駆動電流検出回路とセンサバイアス出力回路にある抵抗を任意に調整することで、センサ閾値決定回路で決まる閾値電圧の温度特性を正負問わずに任意に決定できる。
従来のセンサ閾値決定回路を説明するための回路構成図である。 従来のセンサ閾値決定回路を説明するための他の回路構成図である。 本発明に係るセンサ閾値決定回路の実施形態を説明するための回路構成図である。 図3に示した本発明のセンサ閾値決定回路の具体的な回路構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
発明者は、センサ閾値決定回路の温度特性を正負どちらでも任意の調整できる回路を見出し、本発明を成すに至った。
図3は、本発明に係るセンサ閾値決定回路の実施形態を説明するための回路構成図である。図中符号21はセンサ閾値決定回路、220は4端子型センサ(磁気センサ)、230は駆動回路(センサ駆動電流検出回路)、240は第1の閾値電流生成回路、241は第2の閾値電流生成回路、250は第1の閾値電流切替回路、251は第2の閾値電流切替回路、260は電圧比較器、270はインピーダンス変換回路、280は切替信号生成回路を示している。
本発明のセンサ閾値決定回路21は、演算回路で発生する温度特性を任意に調整できるようにしたセンサ閾値決定回路である。
駆動回路230は、磁気センサ220を駆動する。第1の閾値電流生成回路240は、第1の閾値電流IBを生成する。第2の閾値電流生成回路241は、第2の閾値電流ICを生成する。
インピーダンス変換回路270は、磁気センサ220の差動出力を増幅して出力する。電圧比較回路260は、インピーダンス変換回路270の差動出力を比較する。
第1閾値電流切替回路250は、切替信号生成回路280の出力に応じて、第1の閾値電流生成回路240で生成された第1の閾値電流IBを磁気センサ220の差動出力の片側へ選択的に切り替えて流し込む。
第2の閾値電流切替回路251は、切替信号生成回路280の出力に応じて、第2の閾値電流生成回路241で生成された第2の閾値電流ICをインピーダンス変換回路270の差動出力の片側へ選択的に切り替えて流し込む。
また、第1の閾値電流切替回路250と第2の閾値電流切替回路251は、電圧比較回路260の出力に基づいて選択的に切り替えられる。つまり、電圧比較回路260は、インピーダンス変換回路170の差動出力を比較する。
また、電圧比較回路260の出力に基づいて切替信号ISを生成する切替信号生成回路280をさらに備え、第1の閾値電流切替回路250と第2の閾値電流切替回路251は、切替信号ISに基づいて選択的に切り替えられる。
また、切替信号生成回路280は、第1の閾値電流IBを磁気センサ220の差動出力のVP側へ流し込み、第2の閾値電流ICをインピーダンス変換回路270の差動出力のVSUMN側へ流し込む切り替えと、第1の閾値電流IBを磁気センサ220の差動出力のVN側へ流し込み、第2の閾値電流ICをインピーダンス変換回路270の差動出力のVSUMP側へ流し込む切り替えとを行う。
このようにして、本発明のセンサ閾値決定回路21は、第1の閾値電流IBと第2の閾値電流ICを用いて、閾値電圧の温度特性を正・負ともに任意に調整することが可能となる。この任意調整機能について以下に、具体的に説明する。
駆動回路230により4端子センサ220を駆動し、電位差VHを得る。第1の閾値電流生成回路240で生成された第1の閾値電流IBと4端子センサ220の抵抗Rとにより第1の閾値電圧VBを得る。また、第2の閾値電流生成回路241で生成された第2の閾値電流ICとインピーダンス変換抵抗RSUMとにより第2の閾値電圧VCを得る。
したがって、4端子型センサ220の出力に対して、第1の閾値電圧VBと、第2の閾値電圧VCが加算されて、電圧比較回路260に入力される。このとき、電圧比較回路260の入力電圧VSUMP−VSUMNは、以下のようになる。
VSUMP−VSUMN=G(VH+VB)+VC
(なお、Gはインピーダンス変換回路270の利得である)
したがって、電圧比較回路260の判定結果が切り替わる4端子センサ220の出力は(VSUMP−VSUMN=0になるVH)、以下のようになる。
VH=−(VC/G+VB)
このとき、4端子センサ220の抵抗R、インピーダンス変化抵抗RSUMの温度特性による、第1の閾値電圧VBと第2の閾値電圧VCの温度変動をそれぞれΔVB,ΔVCとすると、上述したVHの温度変動であるΔVHは、以下のようになる。
ΔVH=−(k×ΔVC+m×ΔVB)
(なお、k、mは定数)
第1の閾値電流切替回路250と第2の閾値電流切替回路251により、差動出力のどちら側に閾値電圧を加算するかによって、VC又はVBの符号は正負どちらにでも切り替えることができる。
例えば、VBを負、VCを正にすると、上述したΔVHは、以下のようになる。
ΔVH=m×ΔVB−k×ΔVC
つまり、温度係数ΔVB又はΔVCがそれぞれ正の温特を有するものであっても、定数m,kなどを調整することで、センサ閾値に負の温特をもたせることが可能となる。
以上のように、第1の閾値電流IBと第2の閾値電流ICをそれぞれ差動出力のどちら側に加算するかを切り替える構成とすることで、センサ閾値に正・負の温度特性を任意にもたせることが可能となる。
図4は、図3に示した本発明のセンサ閾値決定回路の具体的な回路構成図である。図中符号210は駆動電圧源を示している。なお、図3と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
本発明のセンサ閾値決定回路21は、上述した図1に示した従来のセンサ閾値決定回路11、及び、図2に示した従来のセンサ閾値決定回路12と比較して、第1の閾値と第2の閾値を加減算するという点で従来のセンサ閾値決定回路と異なる。従来回路では、閾値の温度特性は、抵抗の温度特性や閾値電流の温度特性に依存して決まっており、抵抗の温度特性は素材で決まっていたため正負逆の温度特性を作成することは不可能であった。しかし、本発明では、2つの閾値を加減算することで温度特性を正負任意に調整することが可能となる。
センサ駆動電流検出回路230に流れる電流I0は、以下の式(1)のように、4端子型センサ220に流れる電流I1とI2の総和になる。
I0=I1+I2 ・・・(1)
センサ外部入力BINとした場合、センサ出力電圧VHは、ホール起電力であるのでホール定数RH、センサ厚みをt、ホール駆動電流をIとすると、一般的にホール起電力は、RH/t×I×BINのよに定義される。センサ閾値決定回路21において、ホール駆動電流はI0であるので、センサ出力電圧VHは、以下の式(2)のようになる。
VH=RH/t×I0×BIN ・・・(2)
第1の閾値電流生成回路240は、センサ駆動検出回路230で用いる抵抗RSの端子間電圧と第1の閾値電流生成回路240にある抵抗RA端子間電圧が同じ電位差になるようフィードバックがかかっているため、第1の閾値電流生成回路240で生成されるバイアス電流IBは、IB×RA=I0×RSの関係から、以下の式(3)のようになる。
IB=RS/RA×I0 ・・・(3)
第1の閾値電流切替回路250のSW1がONする場合を考えた時、第1の閾値電流IBは、4端子センサ220のR4に流れ込む。このとき、4端子センサ220の電圧VPは、I1×R2、VNは(I2+IB)×R4となる。4端子センサ220の抵抗R1,R2,R3,R4が同じ抵抗値Rである場合、電位差VP−VNは、以下の式(4)のようになる。
VP−VN=I1×R2−I2×R4−IB×R4+VH
=R×(I1−I2−IB)+VH ・・・(4)
また、センサ駆動検出回路230と4端子センサとの接続点Vsは、
Vs=VP+R1×I1=VN+R3×I2
であるから、以下の式(5)が成り立つ。
VP+R×I1=VN+R×I2
VP−VN=R×(I2−I1) ・・・(5)
上記(4),(5)より、以下の関係が成り立つ。
R×(I1−I2−IB)+VH=R×(I2−I1)
I1=I2+IB/2−VH/R/2
上記式(1)より、電流I1及びI2は、以下の式(6)及び(7)のようになる。
I1=I0‐I1+IB/2−VH/R/2
I1=I0/2+IB/4−VH/R/4 ・・・(6)
I2=I0/2−IB/4+VH/R/4 ・・・(7)
上記式(5)に式(6)、式(7)を代入すると、
VP−VN=R×(I0/2−IB/4+VH/R/4−I0/2−IB/4+VH/R/4)=−R×IB/2+VH/2
式(2)(3)より、VP−VNは、以下のようになる。
VP−VN=−R×RS/RA×I0/2+RH/t×I0×BIN/2
=I0/2×(−R×RS/RA+RH/t×BIN)
ここで、I0>>IBとした場合、I0≒Vs/Rと近似できるため、上記式は、以下の式(8)で近似できる。
VP−VN≒Vs/2×(−RS/RA+RH/t×BIN)・・・(8)
また、Vsは、RsとRの抵抗分圧で決まるため、以下の式(9)であらわされる。
Vs=Vcc×R/(R+Rs) ・・・(9)
第2の閾値電流生成回路241は、センサ駆動検出回路230で用いる抵抗RSの端子間電圧と第2の閾値電流生成回路241にある抵抗RB端子間電圧が同じ電位差になるようフィードバックがかかっているため、第2の閾値電流生成回路241で生成されるバイアス電流ICは、IC×RB=I0×RSの関係から
IC=RS/RB×I0
I0=Vs/Rより
IC=RS/RB×Vs/R ・・・(10)
第1の閾値電流切替回路250のSW1がONしている状態を想定しているため、第2の閾値電流切替回路251のSW4がONしている。
インピーダンス変換回路270にある抵抗RG1、RG2からVNX1、VNX2の電位差は、
VNX2−VNX1=(1+RG2/RG1)×(VP−VN)
式(8)より
VNX2−VNX1=(1+RG2/RG1)×Vs/2×(−RS/RA+RH/t×BIN) ・・・(11)
インピーダンス変換回路270のRSUM2にICが流れるため、VSUMPとVSUMNの電位差は、
VSUMP−VSUMN=VNX2−VNX1+RSUM2×IC
(9),(10)より
VSUMP−VSUMN
=(1+RG2/RG1)×Vs/2×(−RS/RA+RH/t×BIN)+RSUM2×RS/RB×Vs/R ・・・(12)
となる。
ここで各素子の温度係数を考える。抵抗RG2,RG1,RS,RBを同じ素子を使った場合、この素子の温度係数をΔRs、RAを4端子センサの抵抗Rと同じ素材の抵抗で作った場合、この素子の温度係数をΔR、RSUM1の温度係数をΔRsumとしたとき、
VSUMP−VSUMN=(1+RG2×ΔRs/(RG1×ΔRs))×Vs/2×(−RS×ΔRs/(RA×ΔRs)+RH/t×BIN)+RSUM2×ΔRsum×RS×ΔRs/(RB×ΔRs)×Vs/(R×ΔR)
VSUMP−VSUMN=(1+RG2/RG1)×Vs/2×(−RS/RA+RH/t×BIN)+RSUM2×ΔRsum×RS/RB×Vs/(R×ΔR)
電圧比較回路260の入力VSUMPとVSUMNが同じ電圧になった時に出力VCOMPが反転する。VSUMP=VSUMNとなるときのBINを求めると、
(1+RG2/RG1)×Vs/2×(−RS/RA+RH/t×BIN)
=−RSUM2×ΔRsum×RS/RB×Vs/(R×ΔR)
(−RS/RA+RH/t×BIN)=−RSUM2×ΔRsum×RS/RB/(R×ΔR)/((1+RG2/RG1)/2)
RH/t×BIN=−RSUM2×ΔRsum×RS/RB/(R×ΔR)/((1+RG2/RG1)/2)+RS/RA
BIN=−RSUM2×ΔRsum×RS/RB/(R×ΔR)/((1+RG2/RG1)/2)/RH×t+RS/RA/RH×t ・・・(13)
式(13)の温度係数以外を定数とする。第1項のRSUM2×RS/RB/R/((1+RG2/RG1)/2)/RH×tをG1、第2項のRS/RA/RH×tをG2と置くと、(13)は、
BIN=−G1×ΔRsum/ΔR+G2 ・・・(14)
となる。G1,G2は、各抵抗値をそれぞれ決定することで任意の定数となる。式(14)からセンサ入力BINが−G1×ΔRsum/ΔR+G2の時に電圧比較回路(160)の出力が反転する。つまり−G1×ΔRsum/ΔR+G2が閾値となる。
閾値−G1×ΔRsum/ΔR+G2は、ΔRsumが正の温特を持つ素子である場合でも差で比較できるためG1、G2の値によって閾値に負の温特を持たすことができる。
これによって、磁石などの磁場の負の温度依存性を、閾値に負の温特を持たせることによって、精度良く補正することができる。
なお、磁気センサ220と、上述したセンサ閾値決定回路21とを、半導体基板上に形成されて磁気センサICチップを実現することができる。また、この磁気センサICチップと磁石とを備えることにより磁気検出装置を実現することができる。
11,12,21 センサ閾値決定回路
110,210 駆動電圧源
120,220 4端子型センサ(磁気センサ)
130,230 駆動回路(センサ駆動電流検出回路)
140,141 センサバイアス電流出力回路
150,151 バイアス電流切り替え回路
160,260 電圧比較器
170,270 インピーダンス変換回路
171,172 演算増幅器
240 第1の閾値電流生成回路
241 第2の閾値電流生成回路
250 第1の閾値電流切替回路
251 第2の閾値電流切替回路
280 切替信号生成回路

Claims (6)

  1. 磁気センサを駆動する駆動回路と、
    第1の閾値電流を生成する第1の閾値電流生成回路と、
    第2の閾値電流を生成する第2の閾値電流生成回路と、
    前記磁気センサの差動出力を増幅して出力するインピーダンス変換回路と、
    該インピーダンス変換回路の差動出力を比較する電圧比較回路と、
    前記第1の閾値電流生成回路で生成された前記第1の閾値電流を前記磁気センサの差動出力の片側へ選択的に切り替えて流し込む第1の閾値電流切替回路と、
    前記第2の閾値電流生成回路で生成された前記第2の閾値電流を前記インピーダンス変換回路の差動出力の片側へ選択的に切り替えて流し込む第2の閾値電流切替回路と
    を備えているセンサ閾値決定回路。
  2. 前記第1の閾値電流切替回路と前記第2の閾値電流切替回路は、前記電圧比較回路の出力に基づいて選択的に切り替えられる請求項1に記載のセンサ閾値決定回路。
  3. 前記電圧比較回路の出力に基づいて切替信号を生成する切替信号生成回路をさらに備え、
    前記第1の閾値電流切替回路と前記第2の閾値電流切替回路は、前記切替信号に基づいて選択的に切り替えられる請求項1に記載のセンサ閾値決定回路。
  4. 前記切替信号生成回路は、
    前記第1の閾値電流を前記磁気センサの差動出力の正側へ流し込み、前記第2の閾値電流を前記インピーダンス変換回路の差動出力の負側へ流し込む切り替えと、
    前記第1の閾値電流を前記磁気センサの差動出力の負側へ流し込み、前記第2の閾値電流を前記インピーダンス変換回路の差動出力の正側へ流し込む切り替えと
    を行う請求項3に記載のセンサ閾値決定回路。
  5. 前記磁気センサと、請求項1〜4のいずれか一項に記載のセンサ閾値決定回路とが、半導体基板上に形成された磁気センサICチップ。
  6. 請求項5に記載の磁気センサICチップと磁石とを備えている磁気検出装置。
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