JP2001108480A - センサ閾値回路 - Google Patents

センサ閾値回路

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JP2001108480A
JP2001108480A JP28603599A JP28603599A JP2001108480A JP 2001108480 A JP2001108480 A JP 2001108480A JP 28603599 A JP28603599 A JP 28603599A JP 28603599 A JP28603599 A JP 28603599A JP 2001108480 A JP2001108480 A JP 2001108480A
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正広 中村
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサの製造バラツキやセンサ駆動電圧、バ
イアス電流に依存しないヒステリシス特性を与えること
を可能にしたセンサ閾値回路を提供する。 【解決手段】 4端子型センサ10と電圧比較器20と
センサ駆動電流検出回路160とセンサバイアス電流発
生回路130とバイアス電流切り替え回路40を有し、
抵抗RSを用いてセンサ駆動電流を検出し、抵抗RSと
抵抗RBと演算増幅器131の組み合わせでK対1の電
流ミラー回路を構成することで、センサ駆動電流の1/
Kのセンサバイアス電流IBを発生する。センサ10の
出力端子にバイアス電流IBを流し、センサ10の出力
インピーダンスROUTとバイアス電流IBの積IB*
ROUTの電圧ドロップを利用して、センサ入力Sに対
しヒステリシス特性を持ったディジタル出力を得る。上
記抵抗の代わりにトランジスタのような能動素子を用い
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種センサに適用
可能なセンサ閾値回路に関し、特にセンサ出力インピー
ダンスとバイアス電流の積によりセンサ出力のデジタル
出力化のための閾値を決めるセンサ閾値回路に関する。
【0002】
【従来の技術】電子工業では各種類のセンサが幅広く使
われている。低消費、低コスト、高信頼性、高速動作や
センサ出力のディジタル出力化など、顧客のシステムに
使用しやすいセンサが顧客から強く求められてきた。更
に近年は、バッテリ動作する民生の携帯機器にもセンサ
がいろいろな用途で使われており、上記要求に加えて更
なる低消費、低電圧動作の要求が高まっている。
【0003】各種センサの中でも、4端子型の回路構成
あるいは等価回路を考えることができるホール素子、磁
気抵抗素子、歪みセンサ、圧力センサ、温度センサ、加
速度センサなどは、重要なセンサであって、そのセンサ
出力電圧がセンサ駆動電圧と磁気、圧力、温度などセン
サ入力に比例、あるいは関数となるセンサである。この
種のセンサは通常アナログ出力であるので、マイクロコ
ンピュータ(マイコン)などの制御回路とセンサの接続
性から、そのセンサ出力をある閾値以上で1、閾値以下
で0となるディジタル出力に変換してマイコンとインタ
ーフェイスし、閾値には外来ノイズによる誤動作を避け
るためにヒステリシスを同時に付けて構成したセンサ閾
値回路が一般的に使われている。
【0004】図4はこのような従来のセンサ閾値回路の
構成例を示す。この従来回路は、4端子型センサ10と
電圧比較器20とセンサバイアス電流発生回路30とバ
イアス電流IBの切り替え回路40を有し、4端子型セ
ンサ10の出力端子にバイアス電流IBを流し、これに
よりセンサ10の出力インピーダンスROUTとIBの
積IB*ROUTの電圧ドロップを利用して、センサ入
力Sに対しヒステリシス特性を持ったディジタル出力を
得ている。後述するように、センサ10の出力インピー
ダンスROUTは、図4の回路の場合、VP端子では抵
抗R1と抵抗R2の並列接続により与えられ、VN端子
では抵抗R3と抵抗R4の並列接続により与えられる。
【0005】バイアス電流IBによりヒステリシスを作
ることができるということを理解する為に、4端子型セ
ンサ10とバイアス電流切り替え回路40のスイッチS
W2が導通し、スイッチSW1が開放したときのバイア
ス電流IBだけを取り出した回路を図5に示す。バイア
ス電流IBがセンサ10の出力端子に流れ込んでいる場
合を考えるが、流れ出る方向であっても考え方に、およ
び機能に変わりはない。また、スイッチSW1が導通
し、スイッチSW2が開放したときの状態は、以下の解
析において抵抗R1、R2と抵抗R3、R4を入れ替
え、出力端子の電圧VPとVNを入れ替えて考えれば良
い。
【0006】図5に示すように電流を定めると、次の式
(1a)〜(1c)が成り立つ。
【0007】
【数1】 I1=(VCC−VP)/R1 …(1a) I2=VCC/(R3+R4) …(1b) VP/R2=I1+IB …(1c) これをVPについて解くと
【0008】
【数2】 VP=(VCC/R1+IB)/(1/R1+1/R2) …(2) となる。
【0009】電圧比較器20は、VP=VNとなる電圧
でスイッチするので、次の式が成り立つ。
【0010】
【数3】 (VCC/R1+IB)/(1/R1+1/R2) =R4*VCC/(R3+R4) …(3) ここで、R1=R4=R+ΔR、R2=R3=R−ΔR
とし、上式(3)に代入すると
【0011】
【数4】 (VCC/(R+ΔR)+IB)/(1/(R+ΔR)+1/(R−ΔR)) =(R+ΔR)*VCC/(R−ΔR+R+ΔR) …(4) と成る。上式(4)が成り立つΔR/Rを求めると
【0012】
【数5】 ΔR/R=VCC/(R*IB)*(SQRT(1+(R*IB/VCC)** 2)−1) ≒VCC/(R*IB)*(1+(R*IB/VCC)/2−1) =R*IB/(2*VCC) …(5) となる。
【0013】センサ10の出力VOUTは、通常数百μ
Vから数十mVの出力範囲で、センサの駆動電圧VCC
は、1Vから5V程度であり、R*IBは、大きくても
数十mVであるので、上式(5)のR*IB/VCCの
項は1よりも十分に小さいとして近似したものである。
以上により解析的に閾値点が求まった。
【0014】次に、センサ10の出力インピーダンスR
OUTとバイアス電流IBの積IB*ROUTの電圧ド
ロップを利用し、閾値点を決めるという考え方を検証す
る為の解析を行なう。センサ10の出力端末の電圧VP
から見たセンサ10の出力インピーダンスROUTは、
抵抗R1と抵抗R2の並列接続により次式(6)で与え
られる。
【0015】
【数6】 ROUT=R1*R2/(R1+R2) …(6) ここで、R1=R+ΔR、R2=R−ΔRとすると
【0016】
【数7】 ROUT=(R+ΔR)*(R−ΔR)/(R+ΔR+R−ΔR) =(R/2)*(1−(ΔR/R)**2) …(7) と成る。ΔR/Rは、普通0.1以下と考えて良いの
で、2次の項を無視すると
【0017】
【数8】 ROUT=R/2 …(8) と成る。
【0018】センサ出力インピーダンスROUTとバイ
アス電流IBの積は、R*IB/2と成る。
【0019】センサ出力電圧VOUTは、センサ出力端
子の電圧VNとVPの差であるので、次式(9)のよう
に成る。
【0020】
【数9】 VOUT=VCC*R4/(R3+R4)−VCC*R2/(R1+R2) …(9) 前述と同じく、R1=R4=R+ΔR、R2=R3=R
−ΔRとすると
【0021】
【数10】 VOUT=VCC*(R+ΔR)/(R−ΔR+R+ΔR)−VCC*(R−Δ R)/(R+ΔR+R−ΔR)=VCC*ΔR/R …(10) と成る。
【0022】電圧比較器20は、VP=VNとなる電圧
でスイッチするので、次の式(11)が成り立つ。
【0023】
【数11】 VCC*ΔR/R=R*IB/2 …(11) したがって、
【0024】
【数12】 ΔR/R=R*IB/(2*VCC) …(12) と成る。
【0025】上式(5)および(12)で示されるよう
に、解析的においても、あるいは、センサ出力インピー
ダンスROUTとバイアス電流IBの積から考えた場合
においても同じ結果が得られた。
【0026】これまでの解析において、考えやすくする
為に、R1=R4=R+ΔR、R2=R3=R−ΔRと
成るようなセンサ抵抗を仮定したが、R1、R2、R
3、R4のままでも一般性を失わない。また、抵抗値が
変化せずに内部に電圧を発生するようなホール素子など
においても、センサ出力インピーダンスROUTとバイ
アス電流IBの積により閾値を決めるという考え方は、
そのまま適用できる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】求められた上記式
(5)、(12)において重要なことは、従来のセンサ
閾値回路では、その閾値電圧がセンサの内部の抵抗R、
バイアス電流IB及びセンサ駆動電圧VCCの値により
変化する、ということを示していることである。
【0028】上記のように、閾値電圧がセンサの内部の
抵抗値に依存するということは、まず第1に、その製造
バラツキに依存することを意味することであり、製造上
の収率を考慮する必要があり、バラツキが大きく収率が
低い場合には、コストの高い製品を製造することにな
る。第2に、前述のように、センサ抵抗値は温度に対し
て非常に大きく変化する場合が多いので、センサの閾値
が温度により大きく変化する可能性がある。その温度変
化が仕様として許容できず、補正回路などを付けざるを
得ない場合には、補正回路を付け足すことによりチップ
コスト、消費電力の上昇などが発生する。第3に、抵抗
値が経時変化する場合には、それによりセンサ閾値が経
時的に変化することであり、信頼性的な問題が発生す
る。
【0029】また、上記のように、閾値電圧がセンサ駆
動電圧VCCの値に依存するということは、電圧VCC
を安定化する回路が必要であることを意味し、そのため
のVCC安定化回路を内蔵する場合には、回路を付け足
すことによるチップコスト、消費電力の上昇などが発生
する。
【0030】また、上記のように、閾値電圧がバイアス
電流IBに依存するということも、センサ駆動電圧VC
Cと同種の解決すべき課題が存在する。
【0031】そこで、本発明の目的は、上述の点に鑑
み、センサの製造バラツキやセンサ駆動電圧、バイアス
電流に依存しないヒステリシス特性を与えることを可能
にしたセンサ閾値回路を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、センサの出力インピーダンスと
バイアス電流の積によりセンサ出力のデジタル化のため
の閾値を決めるセンサ閾値回路において、前記センサの
駆動電流を検出するセンサ駆動電流検出回路と、該セン
サ駆動電流検出回路で検出されたセンサ駆動電流の1/
K倍のバイアス電流を発生するセンサバイアス電流発生
回路とを具備することを特徴とする。
【0033】ここで、前記センサ駆動電流検出回路は第
1の抵抗を用いてセンサ駆動電流を検出し、前記センサ
バイアス電流発生回路は前記第1の抵抗と第2の抵抗と
演算増幅器の組み合わせでK対1の電流ミラー回路を構
成することでセンサ駆動電流の1/K倍のバイアス電流
を発生することを特徴とすることができる。
【0034】また、前記センサ駆動電流検出回路は第1
のトランジスタを用いてセンサ駆動電流を検出し、前記
センサバイアス電流発生回路は前記第1のトランジスタ
と第2のトランジスタの組み合わせでK対1の電流ミラ
ー回路を構成することでセンサ駆動電流の1/K倍のバ
イアス電流を発生することを特徴とすることができる。
【0035】また、前記センサは4端子型センサであ
り、該4端子型センサと電圧比較器と前記センサ駆動電
流検出回路と前記センサバイアス電流発生回路とバイア
ス電流切り替え回路を有し、前記4端子型センサの出力
端子に前記センサバイアス電流発生回路で発生したバイ
アス電流を流し、前記4端子型センサの出力インピーダ
ンスとバイアス電流の積の電圧ドロップを利用して、セ
ンサ入力に対しヒステリシス特性を持ったディジタル出
力を得ることを特徴とすることができる。
【0036】また、前記センサは、4端子型の回路構成
あるいは等価回路を考えることができるホール素子、磁
気抵抗素子、歪みセンサ、圧力センサ、温度センサ、加
速度センサなどのセンサであることを特徴とすることが
できる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。 (第1の実施形態の構成)図1は本発明の第1の実施形
態におけるセンサ閾値回路の構成を示す。同図に示すよ
うに、この回路は、4端子型センサ10と電圧比較器2
0とセンサ駆動電流検出回路160とセンサバイアス電
流発生回路130とバイアス電流切り替え回路40を有
し、4端子型センサ10の出力端子にセンサバイアス電
流発生回路130で発生したバイアス電流IBを流し、
センサ10の出力インピーダンスROUTとバイアス電
流IBの積IB*ROUTの電圧ドロップを利用して、
センサ入力Sに対しヒステリシス特性を持ったディジタ
ル出力を得る為の回路である。
【0038】センサバイアス電流発生回路130は、演
算増幅器(オペアンプ)131、PMOSトランジスタ
133およびセンサ駆動電圧VCCが印加された抵抗R
Bとから構成され、センサ駆動電流の1/K倍のバイア
ス電流IBを発生する。演算増幅器131のプラス入力
端子はセンサ駆動電流検出回路160のセンサ駆動電圧
VCCが印加された抵抗RSと4端子型センサ10の入
力端子間に接続し、演算増幅器131のマイナス入力端
子はPMOSトランジスタ133のソースと抵抗RB間
に接続し、演算増幅器131の出力端子はPMOSトラ
ンジスタ133のゲートに接続し、バイアス電流IBを
発生するPMOSトランジスタ133のドレインはバイ
アス電流切り替え回路40のスイッチSW1,SW2を
介して4端子型センサ10の出力端子に接続する。な
お、4端子型センサ10と電圧比較器20とバイアス電
流切り替え回路40の構成は図4で説明した従来例と同
様である。
【0039】本実施形態のセンサ閾値回路では、抵抗R
Sを用いてセンサ駆動電流を検出し、抵抗RSと抵抗R
Bと演算増幅器131の組み合わせでK対1の電流ミラ
ー回路を構成することで、センサ駆動電流の1/Kのセ
ンサバイアス電流IBを発生する。 (第2の実施形態の構成)図2は本発明の第2の実施形
態におけるセンサ閾値回路の構成を示す。この回路は、
4端子型センサ10と電圧比較器20とセンサ駆動電流
検出回路260とセンサバイアス電流発生回路230と
バイアス電流切り替え回路40を有し、4端子型センサ
10の出力端子にバイアス電流IBを流し、センサの出
力インピーダンスROUTとバイアス電流IBの積IB
*ROUTの電圧ドロップを利用し、センサ入力Sに対
しヒステリシス特性を持ったディジタル出力を得る為の
回路である。
【0040】センサバイアス電流発生回路230はソー
スにセンサ駆動電圧VCCが印加されたPMOSトラン
ジスタMBを有し、センサ駆動電流検出回路260はド
レインにセンサ駆動電圧VCCが印加されたPMOSト
ランジスタMSを有する。センサバイアス電流発生回路
230のPMOSトランジスタMBのゲートはセンサ駆
動電流検出回路260のPMOSトランジスタMSのゲ
ートとドレインに接続し、そのPMOSトランジスタM
Sのドレインは、4端子型センサ10の入力端子に接続
する。センサ駆動電流検出回路260のPMOSトラン
ジスタMBのドレインはバイアス電流切り替え回路40
のスイッチSW1,SW2を介して4端子型センサ10
の出力端子に接続する。なお、4端子型センサ10と電
圧比較器20とバイアス電流切り替え回路40の構成は
図4で説明した従来例と同様である。
【0041】本実施形態のセンサ閾値回路では、センサ
駆動電流検出回路260のPMOSトランジスタMSを
用いてセンサ駆動電流を検出し、PMOSトランジスタ
MSとPMOSトランジスタMBとでK対1の電流ミラ
ー回路を構成することで、センサ駆動電流の1/K倍の
センサバイアス電流IBを発生する。 (第1、第2実施形態の作用)本発明の要点は、従来技
術において与えられるバイアス電流IBをセンサ駆動電
流ISの1/K倍としたことである。ここで、K>1で
ある。
【0042】本発明を理解する為に、4端子型センサ1
0とバイアス電流IBだけを取り出した回路を図3に示
す。その場合、まず、解析しやすくする為、センサ駆動
電流ISを検出する抵抗の抵抗値をセンサ抵抗Rの抵抗
値に比べて非常に小さいと考え、それによりセンサ10
の駆動端子電圧VCC2はVCCに等しいとした。後で
導かれる結果から、センサ駆動電圧VCCに閾値点が依
存しないことが分かるので、一般的にはセンサ駆動電流
検出抵抗の抵抗値は、任意の値で構わない。
【0043】図3のように電流を定めると、次の式(1
3a)〜(13c)が成り立つ。
【0044】
【数13】 I1=(VCC−VP)/R1 …(13a) I2=VCC/(R3+R4) …(13b) VP/R2=I1+(I1+I2)/K …(13c) VPについて解くと
【0045】
【数14】 VP=((1+1/K)/R1+1/(K*(R3+R4)))*VCC/( 1/R2+(1+1/K)/R1) …(14) となる。
【0046】電圧比較器20は、VP=VNとなる電圧
でスイッチするので、次の式(15)が成り立つ。
【0047】
【数15】 ((1+1/K)/R1+1/(K*(R3+R4)))*VCC/(1/R 2+(1+1/K)/R1)=R4*VCC/(R3+R4) …(15) R1=R4=R+ΔR、R2=R3=R−ΔRとすると
【0048】
【数16】 ((1+1/K)/(R+ΔR)+1/(K*(R−ΔR+R+ΔR)))/ (1/(R−ΔR)+(1+1/K)/(R+ΔR)) =(R+ΔR)/(R−ΔR+R+ΔR) …(16) 上式(16)が成り立つΔR/Rを求める。
【0049】
【数17】 ΔR/R=1/(2*K*(1+1/(2*K)) ≒1/(2*K) …(17) 次に、センサ10の出力インピーダンスROUTとバイ
アス電流IBの積IB*ROUTの電圧ドロップを利用
し、閾値点を決めるという考え方から求める。VP端子
から見たセンサ出力インピーダンスROUTは、図5の
従来例で説明したと同じくROUT=R/2と成る。
【0050】センサ駆動電流ISは、
【0051】
【数18】 IS=VCC/(R1+R2)+VCC/(R3+R4) =VCC/R …(18) と成る。センサ出力端子に、センサ駆動電流ISの1/
K倍を戻すことにより、センサ駆動電流ISが変化する
が、今考えている範囲ではKが十分大きいので、戻す電
流によるセンサ自身の駆動電流の変化分を無視できると
した。
【0052】センサ出力インピーダンスROUTとバイ
アス電流IBの積は、(R/2)*VCC/(R*K)
と成る。
【0053】センサ出力電圧VOUTは、VNとVPの
差であるので、図5の従来例で説明したのと同じく次の
ように成る。
【0054】
【数19】 VOUT=VCC*ΔR/R …(19) と成る。
【0055】電圧比較器20は、VP=VNとなる電圧
でスイッチするので、次の式(20)が成り立つ。
【0056】
【数20】 VCC*ΔR/R=(R/2)*VCC/(R*K) …(20) したがって、
【0057】
【数21】 ΔR/R=1/(2*K) …(21) 上式(17)および(21)に示されているように、解
析的においても、あるいは、センサ出力インピーダンス
ROUTとバイアス電流IBの積から考えた場合におい
ても、同じ結果が得られた。
【0058】本実施形態で、求められた上式(17)お
よび(21)において重要なことは、閾値電圧が定数K
にのみ依存し変化するということである。また、これか
ら式から、センサ駆動電圧VCCに閾値点が依存しない
ことが分かるので、図1のセンサ駆動電流検出抵抗の抵
抗値は、任意の値で構わないし、この抵抗の代わりに図
2のようにトランジスタのような能動素子であっても構
わない。
【0059】上記の定数Kは、本発明の一実施の形態の
場合、抵抗比あるいはトランジスタのミラー比により与
えられるので、Kが決定されれば、閾値電圧は、ひとつ
の値に決まり、バラツキや温度変動、経時変化が無い。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バイアス電流IBをセンサ駆動電流ISの1/K倍と
し、この定数Kは、抵抗比あるいはトランジスタのミラ
ー比等により与えられるので、Kが決定されれば、閾値
電圧は、ひとつの値に決まり、バラツキや温度変動、経
時変化が無い。
【0061】従って、本発明によれば、センサの製造バ
ラツキやセンサ駆動電圧、バイアス電流に依存しないヒ
ステリシス特性を与えることを可能にしたセンサ閾値回
路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるセンサ閾値回
路の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施形態におけるセンサ閾値回
路の構成を示す回路図である。
【図3】図1または図2の4端子型センサとバイアス電
流IBだけを取り出した回路構成を示す回路図である。
【図4】従来例におけるセンサ閾値回路の構成を示す回
路図である。
【図5】図4の4端子型センサとバイアス電流IBだけ
を取り出した回路構成を示す回路図である。
【符号の説明】
10 4端子型センサ 20 電圧比較器 30、130,230 センサバイアス電流発生回路 40 バイアス電流切り替え回路 41 インバータ 50 センサ駆動電圧源 131 演算増幅器(オペアンプ) 133 PMOSトランジスタ 160、260 センサ駆動電流検出回路 SW1,SW2 スイッチ MB,MS PMOS トランジスタ RB,RS、R1,R2,R3,R4 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石橋 和敏 静岡県富士市鮫島2番地の1 旭化成電子 株式会社内 Fターム(参考) 2F077 AA13 AA16 JJ08 JJ09 MM00 TT16 TT36 UU09 UU10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサの出力インピーダンスとバイアス
    電流の積によりセンサ出力のデジタル化のための閾値を
    決めるセンサ閾値回路において、 前記センサの駆動電流を検出するセンサ駆動電流検出回
    路と、 該センサ駆動電流検出回路で検出されたセンサ駆動電流
    の1/K倍のバイアス電流を発生するセンサバイアス電
    流発生回路とを具備することを特徴とするセンサ閾値回
    路。
  2. 【請求項2】 前記センサ駆動電流検出回路は第1の抵
    抗を用いてセンサ駆動電流を検出し、前記センサバイア
    ス電流発生回路は前記第1の抵抗と第2の抵抗と演算増
    幅器の組み合わせでK対1の電流ミラー回路を構成する
    ことでセンサ駆動電流の1/K倍のバイアス電流を発生
    することを特徴とする請求項1に記載のセンサ閾値回
    路。
  3. 【請求項3】 前記センサ駆動電流検出回路は第1のト
    ランジスタを用いてセンサ駆動電流を検出し、前記セン
    サバイアス電流発生回路は前記第1のトランジスタと第
    2のトランジスタの組み合わせでK対1の電流ミラー回
    路を構成することでセンサ駆動電流の1/K倍のバイア
    ス電流を発生することを特徴とする請求項1に記載のセ
    ンサ閾値回路。
  4. 【請求項4】 前記センサは4端子型センサであり、該
    4端子型センサと電圧比較器と前記センサ駆動電流検出
    回路と前記センサバイアス電流発生回路とバイアス電流
    切り替え回路を有し、前記4端子型センサの出力端子に
    前記センサバイアス電流発生回路で発生したバイアス電
    流を流し、前記4端子型センサの出力インピーダンスと
    バイアス電流の積の電圧ドロップを利用して、センサ入
    力に対しヒステリシス特性を持ったディジタル出力を得
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    のセンサ閾値回路。
  5. 【請求項5】 前記センサは、4端子型の回路構成ある
    いは等価回路を考えることができるホール素子、磁気抵
    抗素子、歪みセンサ、圧力センサ、温度センサ、加速度
    センサなどのセンサであることを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載のセンサ閾値回路。
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