JP2015172553A - センサ閾値決定回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズの温度特性による閾値への影響を低減させたセンサ閾値決定回路を提供する。
【解決手段】インピーダンス変換回路170は、磁気センサ120からの差動出力信号に閾値電圧を加算して差動出力する。駆動電流生成回路230は、磁気センサに駆動電流を供給する。バイアス電流出力回路240は、インピーダンス変換回路に閾値電圧を生成するためのバイアス電流を供給する。電圧比較回路160は、インピーダンス変換回路の差動出力信号を比較する。バイアス電流調整回路250は、電圧比較回路の出力に基づいてバイアス電流を調整する。
【選択図】図5

Description

本発明は、センサ閾値決定回路に関し、より詳細には、ノイズの温度特性による閾値への影響を低減させるようにしたセンサ閾値決定回路に関する。
近年、電子工業では各種類のセンサが幅広く使われている。低消費や低コスト、高信頼性、高速動作やセンサ出力のデジタル出力化など、顧客のシステムに使用しやすいセンサが顧客から強く求められている。さらに、バッテリ動作する民生の携帯機器にもセンサがいろいろな用途で使われており、これらの要求に加えて更なる低消費や低電圧動作の要求が高まっている。
各種センサの中でも、4端子型の回路構成あるいは等価回路を考えることができるホール素子や磁気抵抗素子、歪みセンサ、圧力センサ、温度センサ、加速度センサなどは、重要なセンサであって、そのセンサ出力電圧が、センサ駆動電圧と磁気、圧力、温度などセンサ入力に比例、あるいは関数となるセンサである。この種のセンサは通常アナログ出力であるので、マイクロコンピュータ(マイコン)などの制御回路とセンサの接続性から、そのセンサ出力をある閾値以上で1、閾値以下で0となるデジタル出力に変換してマイコンとインターフェイスし、閾値には外来ノイズによる誤動作を避けるためにヒステリシスを同時に付けて構成したセンサ閾値決定回路が一般的に使われている。
例えば、特許文献1には、各種センサの出力をデジタル化するために必要な閾値を決める回路としてのセンサ閾値決定回路が開示されている。この特許文献1に記載のものは、センサの製造バラツキやセンサ駆動電圧、バイアス電流に依存しないヒステリシス特性を与えることを可能にしたセンサ閾値決定回路である。
図1は、従来のセンサ閾値決定回路を説明するための回路構成図である。このセンサ閾値決定回路10は、駆動電圧VCCを供給する駆動電圧源110と、4端子型センサ120と、駆動電流生成回路130と、バイアス電流出力回路140と、バイアス電流調整回路150と、インピーダンス変換回路170とを備えて構成されている。
4端子型センサ120は、4つの内部抵抗R1,R2,R3,R4により、一対の入力端子6,7と一対の出力端子8,9とを構成している。4端子型センサ120は、内部抵抗R1,R2の直列経路を流れる電流I1と、内部抵抗R3,R4の直列経路を流れる電流I2との出力変位、又は出力電圧VHを検出し、検出対象の状態を検出する。例えば、ホール素子などが挙げられる。
バイアス電流出力回路140は、後述するインピーダンス変換回路170にバイアス電流を供給する。駆動電流を増幅するための演算増幅器141と、PMOSトランジスタ142と、駆動電圧VCCが印加されたバイアス電流出力用抵抗RBとを有して構成されている。このバイアス電流出力回路140は、駆動電流Iの所定(1/K=RS/RB)倍のバイアス電流IBを発生させる。発生したバイアス電流IBは、PMOSトランジスタ142のドレインDから電圧比較器160の入力端子であるVSUMNへ出力される。
バイアス電流調整回路150は、バイアス電流出力回路140が出力するバイアス電流に対して、所定の電流を加算・減算する。ドレインDどうしが直列に接続されたPMOSトランジスタ151と、NMOSトランジスタ152と、インバータ153を備えている。PMOSトランジスタ151のソースSは、バイアス電流出力回路のバイアス電流出力用抵抗RBとPMOSトランジスタ142のソースSとの間に接続され、NMOSトランジスタ152のソースSは接地されている。そして、PMOSトランジスタ151のゲートGには、バイアス電流出力回路140の演算増幅器141の出力が入力され、NMOSトランジスタ152のゲートには、電圧比較器160の出力であるVCOMPが入力されている。
演算増幅器141のマイナス入力端子は、PMOSトランジスタ142のソースSと、バイアス電流出力抵抗RBとの間に接続されている。演算増幅器141の出力端子は、PMOSトランジスタ142のゲートGに接続されている。PMOSトランジスタ142のドレインDは、電圧比較器160の入力端子に接続されている。
電圧比較器160は、インピーダンス変換回路の差動出力を比較する。その入力端子は、インピーダンス変換回路170を介して出力端子8,9に接続されている。また、電圧比較器160の出力端子Doutが、オフセット電流加減算回路のNMOSトランジスタ152に接続されている。そして、4端子型センサ120から出力される出力電圧VPと、出力電圧VNとを比較することで、4端子型センサ120の出力電圧VHを、デジタル値として電圧比較器160の出力端子Doutから出力する。
バイアス電流調整回路150は、電圧比較器160の出力電圧VCOMPが、High(以下、Hという)レベルのときにNMOSトランジスタ152が導通し、調整電流IOFFSETを流し、バイアス電流出力回路140から出力されるバイアス電流IBを、IB’=IB−IOFFSETに調整する。一方、電圧比較器160の出力電圧VCOMPが、Low(以下、Lという)レベルのときは、バイアス電流調整回路150のNMOSトランジスタ152は解放状態となるため、調整電流が流れず、バイアス電流IBは変更されず、IBのままとなる。この動作によって、センサ閾値決定回路10にヒステリシス特性が付与される。
なお、調整電流IOFFSETの電流値は、バイアス電流IBよりも小さな値であって、例えば、予め実験により残留オフセットを求め、この残留オフセットを低減し得る電流値を求め、これを調整電流IOFFSETとして設定する。
駆動電流生成回路130と、バイアス電流出力回路140とは、電流ミラー回路の構成である。この電流ミラー回路は、駆動電流Iを所定(1/K=RS/RB)倍したバイアス電流IBを出力する。そして、インピーダンス変換回路170のインピーダンス変換用抵抗RSUM1に、バイアス電流IBまたはIB’を流して、センサ閾値電圧Vx=IB×RSUM1またはVx’=IB’×RSUM1を発生させる。
インピーダンス変換回路170は、4端子型センサの出力信号を増幅し、所定の閾値を差動出力の片側に加算して出力する。演算増幅器171,172と、抵抗RG1,RG2と、インピーダンス変換用抵抗RSUM1とを有して構成され、4端子型センサ120の出力電圧VHが入力される。その出力電圧VHは、4端子型センサ120の出力端子8,9から、それぞれ出力された出力電圧VP,VNの差である。
演算増幅器172は、4端子型センサ120の出力電圧VHを形成する一方の出力電圧VPを所定のゲインAで増幅する。この演算増幅器172は、抵抗RG1と抵抗RG2とにより、演算増幅器172の出力端子である分岐点5の電圧を基準として、信号を増幅する非反転増幅回路を構成する。
演算増幅器171は、4端子型センサ120の出力電圧VHを形成する他方の出力電圧VNを所定のゲインで増幅する。この増幅器171は、入力電圧をそのまま出力するボルテージフォロア(ユニティゲインバッファ)を構成する。したがって、ゲインは1である。
抵抗RG1は、演算増幅器172のマイナス入力端子と、演算増幅器171のマイナス入力端子との間に接続されている。また、抵抗RG2は、演算増幅器172のマイナス入力端子と、演算増幅器172の出力端子に接続されて分岐点5を形成している。
また、インピーダンス変換用抵抗RSUM1は、演算増幅器171の出力端子である分岐点4と、電圧比較器160のマイナス入力端子である分岐点40との間に接続されている。
インピーダンス変換回路170は、演算増幅器171によるボルテージフォロアの回路と、演算増幅器172と抵抗RG1と抵抗RG2とによる非反転増幅回路とを組み合わせたものである。
次に、図1に示した従来のセンサ閾値決定回路10の動作について説明する。
4端子型センサ120は、検出対象の状態の変位(センサへの外部入力)に基づいて、その出力端子8,9間に出力電圧VHを発生させる。この出力電圧VHを、インピーダンス変換回路170にてゲインA(=1+RG2/RG1)倍に増幅した電圧(A×VH)と、センサ閾値電圧Vx,Vx’とを、電圧比較器160にて比較する。この比較出力、すなわち、電圧比較器160の出力電圧VCOMPは、ヒステリシス特性を持ったデジタル出力である。
なお、インピーダンス変換回路170が、入力信号の変化に対応した出力電圧値は、図1に示すように、分岐点5においてVSUMP、分岐点40においてVSUMNである。
4端子型センサ120の出力インピーダンスとみなされるインピーダンス変換用抵抗RSUM1に、バイアス電流IBまたはIB’を流して電圧降下Vx=IB×RSUM1、または電圧降下Vx’=IB’×RSUM1を発生させる。この電圧降下Vx,Vx’を、センサ閾値決定回路10の閾値電圧Vx,Vx’として用いている。
センサ閾値決定回路10は、この電圧降下Vx,Vx’を閾値電圧Vx,Vx’として利用することにより、4端子型センサ120の検出出力に対して、ヒステリシス特性を持たせたデジタル出力VCOMPを得る。
図2は、従来における4端子型センサの検出対象であるセンサ外部入力(横軸)と、電圧比較器の出力電圧であるVCOMPレベル(縦軸)との関係を示す図で、ヒステリシス特性を示した図である。
Bopは、電圧比較器160の出力であるVCOMPがHレベルからLレベルに切り替わるポイントでのセンサ外部入力閾値を示し、Brpは、VCOMPレベルがLレベルからHレベルに切り替わるポイントでのセンサ外部入力を示している。そして、Bhは、BopとBrpのヒステリシス幅を示している。
また、特許文献2に記載のものは、センサの外部入力に対して、センサの抵抗に依存しないヒステリシス特性を持たせたデジタル値を出力することのできるセンサ閾値決定回路に関するものである。
また、特許文献3に記載のものは、ホール素子の出力電圧のオフセット値を正しくキャンセルすることができるオフセットキャンセル回路に関するもので、ホール素子のオフセットキャンセル回路において、ホール素子に流れる電流が90°ずつ切り替わるように4方向から外部から電圧を印加して第1から第4の状態とし、第1から第4の状態におけるホール素子の出力電圧を平均化するように構成されている。
特開2001−108480号公報 特開2013−148411号公報 特開2010−281764号公報
しかしながら、図1で示した従来のセンサ閾値回路10において4端子型センサ出力電圧VP,VNが、センサ閾値決定回路の内部素子から発生したノイズの影響を受け、電圧比較器160にて比較する際、本来、意図していた閾値電圧Vx,Vx’で比較されなくなってしまう。これにより、4端子型センサ出力電圧VHを司る検出対象の状態の変位(センサ外部入力)を、電圧比較器160にて比較する際、本来、意図している閾値電圧Vx,Vx’で比較されるように変位させる必要がある。
図3は、従来における4端子型センサの検出対象であるセンサ外部入力と、電圧比較器の出力電圧であるVCOMPレベルとの関係を、センサ閾値決定回路の内部素子から発生するノイズにより、センサ外部入力閾値が影響を受けることを加味して示す図である。
図3に示すように、ノイズ成分の影響を受け、センサ外部入力閾値のBop,Brpがそれぞれ、Bop’,Brp’と変位してしまう。それに伴い、Bhは、Bh’に変位する。
さらに、センサ閾値決定回路10の内部素子から発生するノイズ成分は、一般的に正の温度特性を持つ(例えば、サーマルノイズは=√(4kTRΔf)で表され、温度Tが高温になるほどサーマルノイズの値が大きくなる)ので高温になるほどノイズの影響が顕著になり、よりBh’の値が小さくなる方向に変位する。
図4は、従来における4端子型センサの検出対象であるセンサ外部入力の閾値(縦軸)と、周辺温度(横軸)との関係を示す図である。図4に示すように、センサ閾値決定回路10の内部素子から発生するノイズが無い場合は、Bop,Brp,Bhのように周辺温度に対してフラットな特性となるが、ノイズが発生すると、Bop’,Brp’,Bh’のように周辺温度が高温になるに伴いセンサ閾値が変位し、Bh’の値が徐々に小さくなり、ある温度でセンサ閾値のヒステリシス特性が失われ、電圧比較器160の出力電圧VCOMPがチャタリングを起こしてしまう可能性がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ノイズの温度特性による閾値への影響を低減させるようにしたセンサ閾値決定回路を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、磁気センサ(120)からの差動出力信号に閾値電圧を加算して差動出力するインピーダンス変換回路(170)と、前記磁気センサ(120)に駆動電流を供給する駆動電流生成回路(230)と、前記インピーダンス変換回路(170)に閾値電圧を生成するためのバイアス電流を供給するバイアス電流出力回路(240)と、前記インピーダンス変換回路(170)の差動出力信号を比較する電圧比較回路(160)と、該電圧比較回路(160)の出力に基づいて前記バイアス電流を調整するバイアス電流調整回路(250)とを備え、前記バイアス電流出力回路(240)は、前記電圧比較回路(160)の出力に基づいて、正の温度特性を有するバイアス電流を供給するか、負の温度特性を有するバイアス電流を供給するかが切り替えられることを特徴とするセンサ閾値決定回路(11)である。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、さらに、正の温度特性を有するバイアス電圧と、負の温度特性を有するバイアス電圧とを前記バイアス電流出力回路(240)に供給するバイアス電圧出力回路(260)を備え、該バイアス電流出力回路(240)は、前記正の温度特性を有するバイアス電圧が供給されるか、前記負の温度特性を有するバイアス電圧が供給されるかにより、正の温度特性を有するバイアス電流を供給するか、負の温度特性を有するバイアス電流を供給するかが切り替えられることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記バイアス電圧出力回路(260)は、前記電圧比較回路(160)の出力に基づいて、前記正の温度特性を有するバイアス電圧を供給するか、前記負の温度特性を有するバイアス電圧を供給するかが切り替えられることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、前記インピーダンス変換回路(170)は、インピーダンス変換抵抗を有し、前記バイアス電流が前記インピーダンス変換抵抗に流れることで、閾値電圧が生成することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明において、前記磁気センサ(120)が、ホール素子であることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記磁気センサ(120)と、請求項1〜5のいずれか一項に記載のセンサ閾値決定回路(11)とが、半導体基板上に形成されたことを特徴とする磁気センサICチップである。
本発明によれば、Bopに正の温度特性をもたせて、Brpには負の温度特性をもたせることにより、ノイズの影響で生じた温度特性の傾きを、フラットな状態に戻すことが可能となり、ノイズによる閾値への影響を低減するようにしたセンサ閾値決定回路が実現ができる。
また、4端子型センサの検出対象であるセンサ外部入力の閾値の周辺温度依存を任意に変位させることができ、回路で発生するノイズの温度依存性及び4端子型センサの検出対象の一例である、センサ外部磁場を発生させる磁石の温度依存性などを考慮することで、4端子型センサの検出対象であるセンサ外部入力の閾値を、周辺温度依存性フラットにできる。
従来のセンサ閾値決定回路を説明するための回路構成図である。 従来における4端子型センサの検出対象であるセンサ外部入力(横軸)と、電圧比較器の出力電圧であるVCOMPレベル(縦軸)との関係を示す図である。 従来における4端子型センサの検出対象であるセンサ外部入力と、電圧比較器の出力電圧であるVCOMPレベルの関係を、センサ閾値決定回路の内部素子から発生するノイズにより、センサ外部入力閾値が影響を受けることを加味して示す図である。 従来における4端子型センサの検出対象であるセンサ外部入力の閾値(縦軸)と、周辺温度(横軸)との関係を示す図である。 本発明に係るセンサ閾値決定回路の実施形態を説明するための回路構成図である。 本発明に係るセンサ閾値決定回路を説明するための具体的な回路構成図である。 図5に示したバイアス電圧出力回路を説明するための具体的な回路構成図である。 図7に示したバンドギャップ回路を説明するための具体的な回路構成図である。 本発明における4端子型センサの検出対象であるセンサ外部入力の閾値(縦軸)と、周辺温度(横軸)との関係を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図5は、本発明に係るセンサ閾値決定回路の実施形態を説明するための回路構成図である。図中符号11はセンサ閾値決定回路、230は駆動電流生成回路、240はバイアス電流出力回路、250はバイアス電流調整回路、260はバイアス電圧出力回路を示している。なお、図1と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
本発明のセンサ閾値決定回路11は、ノイズの温度特性による閾値への影響を低減させたセンサ閾値決定回路である。
インピーダンス変換回路170は、磁気センサ120からの差動出力信号に閾値電圧を加算して差動出力する。駆動電流生成回路230は、磁気センサ120に駆動電流を供給する。つまり、4端子型センサ120を駆動する駆動電流Iを生成する。なお、磁気センサ120は、ホール素子であることが好ましい。
バイアス電流出力回路240は、インピーダンス変換回路170に閾値電圧を生成するためのバイアス電流を供給する。つまり、インピーダンス変換回路170は、4端子型センサ120の出力を増幅して所定の閾値を加算して差動出力する。
電圧比較回路160は、インピーダンス変換回路170の差動出力信号を比較する。バイアス電流調整回路250は、電圧比較回路160の出力に基づいて、バイアス電流を調整する。
このような構成により、バイアス電流出力回路240は、電圧比較回路160の出力に基づいて、正の温度特性を有するバイアス電流を供給するか、負の温度特性を有するバイアス電流を供給するかが切り替えられる。
また、バイアス電圧出力回路260は、正の温度特性を有するバイアス電圧と負の温度特性を有するバイアス電圧をバイアス電流出力回路240に供給する。このバイアス電流出力回路240は、正の温度特性を有するバイアス電圧が供給されるか、負の温度特性を有するバイアス電圧が供給されるかにより、正の温度特性を有するバイアス電流を供給するか、負の温度特性を有するバイアス電流を供給するかが切り替えられる。
また、バイアス電圧出力回路260は、電圧比較回路160の出力に基づいて、正の温度特性を有するバイアス電圧を供給するか、負の温度特性を有するバイアス電圧を供給するかが切り替えられる。つまり、バイアス電圧出力回路260は、電圧比較回路160の出力VCOMPに基づいて、バイアス電流出力回路240へ、正の温度特性を有する電圧VTEMP1か負の温度特性を有するVTEMP2かを切り替えて出力する。
また、バイアス電流出力回路260は、インピーダンス変換回路170に供給する。それにより、インピーダンス変換回路170は、所定の閾値を生成し、差動出力の片側に閾値を加算する。このインピーダンス変換回路170は、インピーダンス変換抵抗を有し、バイアス電流がインピーダンス変換抵抗に流れることで、閾値電圧が生成される。
バイアス電流調整回路250は、電圧比較回路160の出力VCOMPに基づいて、バイアス電流出力回路240のバイアス電流を調整する。
本実施形態のセンサ閾値決定回路11では、閾値電圧を形成するバイアス電流に対して、正の温度特性と負の温度特性とをもたせることで、それぞれ閾値Bop及び閾値Brpに温度特性を持たせることができる。それによって、温度変動によるヒステリシス幅が減少することを抑制することができる。
以下、本発明のセンサ閾値決定回路について具体的に説明する。
図6は、本発明に係るセンサ閾値決定回路を説明するための具体的な回路構成図である。図中符号231は演算増幅器、232はNMOSトランジスタ、241は演算増幅器、242,243,244はNMOSトランジスタ、245,246はPMOSトランジスタ、251はPMOSトランジスタを示している。なお、図5と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してある。
センサ閾値決定回路11は、駆動電圧VCCを供給する駆動電圧源110と、4端子型センサ120と、駆動電流生成回路230と、バイアス電流出力回路240と、バイアス電流調整回路250と、電圧比較器160と、インピーダンス変換回路170とを備えて構成されている。
駆動電流生成回路230は、駆動電流を増幅するための演算増幅器231と、NMOSトランジスタ232と、抵抗RSとから構成されている。NMOSトランジスタ232のドレインDは、4端子型センサ120の入力端子7と接続されており、NMOSトランジスタ232のソースSは、RS抵抗と演算増幅器231のマイナス入力端子に接続されている。演演算増幅器231の出力端子は、NMOSトランジスタ232のゲートGに接続されている。演算増幅器231のプラス入力端子は、後述する図7に示したバイアス電圧出力回路260の出力であるVREF端子に接続されている。
バイアス電流出力回路240は、駆動電流を増幅するための演算増幅器241と、NMOSトランジスタ242,243,244と、PMOSトランジスタ245,246と、抵抗RSとから構成されている。演算増幅器241のマイナス入力端子は、NMOSトランジスタ242,243,245のソースSと、抵抗RSとの間に接続されている。演算増幅器241のプラス入力端子は、後述する図7に示したバイアス電圧出力回路260の出力であるVTEMP1,VTEMP2に接続されている。
また、NMOSトランジスタ242のドレインDは、電圧比較器160のマイナス入力端子に接続され、PMOSトランジスタ246のドレインDは、インピーダンス変換回路170の演算増幅器171の出力と、抵抗RSUM1の間に接続されている。
図7は、図5に示したバイアス電圧出力回路を説明するための具体的な回路構成図で、一定の温度特性を有する電圧と、正の温度特性を有する電圧と、負の温度特性を有する電圧を切り替えて出力するバイアス電圧出力回路260の一例を示す回路構成図である。図中符号300はバンドギャップ回路、301,302は演算増幅器を示している。
このバイアス電圧出力回路260は、バンドギャップ回路300と、演算増幅器301,302と、抵抗R5,R6,R7,R8,R9と、スイッチSW1,SW2,SW3,SW4とを備えている。
図8は、図7に示したバンドギャップ回路を説明するための具体的な回路構成図で、温度特性がフラットの電圧と、温度特性がプラスの電圧と、温度特性がマイナスの電圧を作り出すバンドギャップ回路を示している。
図8に示したバンドギャップ回路300の出力電圧であるVBG,VPTAT1,VPTAT2は、それぞれ、温度特性がフラット(温度によらず一定)、正の温度特性、負の温度特性を有しており、図7に示したバンドギャップ回路300のVREF,VTEMP1,VTEMP2に対応している。
図7に示したスイッチSW1,SW3が導通し、SW2,SW4が解放されるとVPTAT1が選択され、演算増幅器301の非反転入力端子に入力される。演算増幅器301の出力端子は、反転入力端子に入力され、入力電圧をそのまま出力するボルテージフォロアを構成する。そして、抵抗R5,R6,R7により抵抗分圧され、VTEMP1として出力される。また、SW1,SW3が解放し、SW2,SW4が導通されるとVPTAT2が選択され、演算増幅器301の非反転入力端子に入力される。演算増幅器301の出力端子は、抵抗R5を介して反転入力端子に入力され、抵抗R6,R7により抵抗分圧され、VTEMP2として出力される。
そして、スイッチングのタイミングは、Bop動作のときにはVPTAT1(VTEMP1)、Brp動作の時にはVPTAT2(VTEMP2)が選択されるようにスイッチSW1〜SW4を切り替える。
図5に示した駆動電流生成回路230のNMOSトランジスタ232のドレインDは、4端子型センサ120の入力端子7に接続されており、駆動電流I=VREF/RSをシンクする。上述したように、VREF電圧は、温度特性がフラットであるので、駆動電流Iは、周辺温度に対して一定の電流値となる。
バイアス電流調整回路250は、PMOSトランジスタ251で構成され、電圧比較器160の出力電圧VCOMPが、LレベルのときにPMOSトランジスタ251が導通し、HレベルのときにはPMOSトランジスタ251が解放する。バイアス電流出力回路240のNMOSトランジスタ242,243,244とPMOSトランジスタ245,246は、それぞれ電流ミラー回路の構成である。
今、NMOSトランジスタ242,243,244のサイズと、PMOSトランジスタ245,246のサイズがそれぞれ同じであるとすると、電圧比較器160の出力電圧VCOMPがHレベルで、バイアス電流調整回路250のPMOSトランジスタ251が解放するときは、NMOSトランジスタ242,244に流れるバイアス電流IBは、IB=VTEMP1/(2×RS)となる。
また、電圧比較器160の出力電圧VCOMPがLレベルで、バイアス電流調整回路250のPMOSトランジスタ251が導通するときは、NMOSトランジスタ242,243,244に流れるバイアス電流IB’は、IB’=VTEMP2/(3×RS)となる。
次に、図6に示した本発明のセンサ閾値決定回路の動作について説明する。
インピーダンス変換回路170のインピーダンス変換用抵抗RSUM1にバイアス電流IB又はIB’を流して、センサ閾値電圧Vx=IB×RSUM1又はVx’=IB’×RSUM1を発生させる。このとき、VTEMP1が正の温度特性をもち、VTEMP2が負の温度特性をもつことより、IB及びIB’は、それぞれ、正の温度特性と負の温度特性を有する。これにより、Vx,Vx’も同様に、それぞれ正の温度特性と負の温度特性をもつことになる。つまり、Bop動作のときには、正の温度特性をもたせ、Brp動作のときには負の温度特性をもたせる。
図9は、本発明における4端子型センサの検出対象であるセンサ外部入力の閾値(縦軸)と、周辺温度(横軸)との関係を示す図である。
上述したように、Bop,Brpにそれぞれ正の温度特性と負の温度特性を持たせることにより、図9に示すように、ノイズが無い状態の破線Bop,Brpのように、周辺温度が高くなるにつれて、Bhが広がっていくことになる。これにより、ノイズが発生する際の、Bhの値が徐々に小さくなる現象と相殺され、Bop’,Brp’,Bh’のように、周辺温度特性にフラットなセンサ外部入力閾値にすることができる。
図1に示した従来のセンサ閾値決定回路では、抵抗RSUM1が正の温度特性をもつため、センサ閾値を決定する要素であるVx,Vx’には正の温度特性しかもたせることが出来ないため、傾きをフラットに戻すことは回路構成上不可能である。
本実施形態では、バイアス電流IB又はIB’を演算増幅器171の出力とRSUM1抵抗との間に供給し、VSUMNからNMOS242へ流れる形態としているが、図1のように、VSUMNにバイアス電流を供給して閾値電圧を生成させる形態であってもよい。
また、バイアス電流調整回路として、調整電流を減算する形態としているが、加算することで調整する形態であってもよい。また、上述したように、ヒステリシス幅が、温度が高くなると、幅が広がるようにバイアス電流の温度特性が設定されていればよい。
また、本実施形態では、駆動電流の温度特性が一定となる駆動電流と設定し、例えば、温度によってセンサの感度が変動する影響も取り込んで、バイアス電圧に温度特性を持たせることで、センサ感度の温度変動の影響も低減することが可能となる。
また、磁気センサ120と、上述したセンサ閾値決定回路11とが、半導体基板上に形成された磁気センサICチップを構成することも可能である。
さらに、本発明の技術的範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の技術的範囲は、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって構成されうる。
4,5,40 分岐点
6,7 入力端子
8,9 出力端子
10,11 センサ閾値決定回路
110 駆動電圧源
120 4端子型センサ(4端子型磁気センサ)
130,230 駆動電流生成回路
140,240 バイアス電流出力回路
141,171,172,231,241,301,302 演算増幅器
142,151,251,245,246 PMOSトランジスタ
150,250 バイアス電流調整回路
152,232,242,243,244 NMOSトランジスタ
153 インバータ
160 電圧比較器
170 インピーダンス変換回路
300 バンドギャップ回路

Claims (6)

  1. 磁気センサからの差動出力信号に閾値電圧を加算して差動出力するインピーダンス変換回路と、
    前記磁気センサに駆動電流を供給する駆動電流生成回路と、
    前記インピーダンス変換回路に閾値電圧を生成するためのバイアス電流を供給するバイアス電流出力回路と、
    前記インピーダンス変換回路の差動出力信号を比較する電圧比較回路と、
    該電圧比較回路の出力に基づいて前記バイアス電流を調整するバイアス電流調整回路とを備え、
    前記バイアス電流出力回路は、前記電圧比較回路の出力に基づいて、正の温度特性を有するバイアス電流を供給するか、負の温度特性を有するバイアス電流を供給するかが切り替えられるセンサ閾値決定回路。
  2. さらに、正の温度特性を有するバイアス電圧と、負の温度特性を有するバイアス電圧とを前記バイアス電流出力回路に供給するバイアス電圧出力回路を備え、
    該バイアス電流出力回路は、前記正の温度特性を有するバイアス電圧が供給されるか、前記負の温度特性を有するバイアス電圧が供給されるかにより、正の温度特性を有するバイアス電流を供給するか、負の温度特性を有するバイアス電流を供給するかが切り替えられる請求項1に記載のセンサ閾値決定回路。
  3. 前記バイアス電圧出力回路は、前記電圧比較回路の出力に基づいて、前記正の温度特性を有するバイアス電圧を供給するか、前記負の温度特性を有するバイアス電圧を供給するかが切り替えられる請求項2に記載のセンサ閾値決定回路。
  4. 前記インピーダンス変換回路は、インピーダンス変換抵抗を有し、前記バイアス電流が前記インピーダンス変換抵抗に流れることで、閾値電圧が生成する請求項1〜3のいずれか一項に記載のセンサ閾値決定回路。
  5. 前記磁気センサが、ホール素子である請求項1〜4のいずれか一項に記載のセンサ閾値決定回路。
  6. 前記磁気センサと、請求項1〜5のいずれか一項に記載のセンサ閾値決定回路とが、半導体基板上に形成された磁気センサICチップ。
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