JP2009047478A - センサ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回路規模が小さくても温度補償できるセンサ回路を提供する。
【解決手段】 温度補償する基準電圧回路BL1は分圧回路だけを有するので、センサ回路の回路規模が小さくなる。ホール素子HAL1の出力信号が温度変化して増幅回路AMP1の出力信号OUTAも温度変化した分、基準電圧VTH1及び基準電圧VTH2も温度変化するので、センサ回路は温度補償できる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、センサ回路に関する。
現在、電子機器は、様々なセンサ回路を搭載している。例えば、電子機器は、磁石の磁気を検出する磁気センサ回路を搭載している。この電子機器は本体の一部を折り畳む機構を有し、折り畳み機構は磁石及び磁気センサ回路を有していて、折り畳み機構が開閉し、磁石と磁気センサ回路との距離が変化し、センサ回路に印加される磁石による磁気の大きさが変化し、磁気の大きさが所定値以上であれば折り畳み機構が開状態であり、所定値未満であれば閉状態である。
ここで、一般的に、センサ回路の出力信号は温度係数を有している。よって、その温度係数がなくなるように、センサ回路は温度補償する温度補償回路を搭載していることがある。
従来の磁気センサ回路に搭載された温度補償回路について説明する。図11は、従来の磁気センサ回路に搭載された温度補償回路を示す図である。
バンドギャップ基準電圧発生回路11からの定電圧に基づき、電流源14は温度係数を有する電流を電流源5に供給する。電流源5の電流により、センサ素子2〜3は駆動される。この電流源14の電流の温度係数により、センサ回路の出力信号の温度係数がなくなるようになる(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−253728号公報
しかし、温度補償するためにバンドギャップ基準電圧発生回路11や様々な電流源が必要になり、回路規模が大きくなってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、回路規模が小さくても温度補償できるセンサ回路を提供する。
本発明は、上記課題を解決するため、センサ回路において、外部要因に基づいて第一温度係数を有する出力信号を出力するセンサ素子と、前記センサ素子の出力信号を増幅し、前記第一温度係数に基づいた第二温度係数を有する出力信号を出力する増幅回路と、温度係数が異なる複数の抵抗を有する1つ以上の分圧回路からなり、前記第二温度係数とほぼ等しい第三温度係数を有する基準電圧を出力する基準電圧回路と、前記増幅回路の出力信号と前記基準電圧回路の基準電圧とを比較し、前記増幅回路の出力信号が前記基準電圧回路の基準電圧以上であると、ハイ信号またはロー信号を出力し、前記増幅回路の出力信号が前記基準電圧回路の基準電圧未満であると、ロー信号またはハイ信号を出力する比較回路と、を備えていることを特徴とするセンサ回路を提供する。
本発明では、温度補償する基準電圧回路は分圧回路だけを有するので、センサ回路の回路規模が小さくなる。
また、本発明では、センサ素子の出力信号が温度変化して増幅回路の出力信号も温度変化した分、基準電圧も温度変化するので、センサ回路は温度補償できる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
まず、センサ回路の構成について説明する。図4は、センサ回路を示す図である。
センサ回路は、ホール素子HAL1、増幅回路AMP1、比較回路CMP1、基準電圧回路BL1及びスイッチ回路SW1を備えている。
ホール素子HAL1の第一端子は電源端子に接続され、第二端子は接地端子に接続され、第三端子は増幅回路AMP1の非反転入力端子に接続され、第四端子は増幅回路AMP1の反転入力端子に接続されている。増幅回路AMP1の基準電圧端子は基準電圧回路BL1の基準電圧端子に接続され、出力端子は比較回路CMP1の非反転入力端子に接続されている。比較回路CMP1の反転入力端子はスイッチ回路SW1の出力端子に接続されている。基準電圧回路BL1の第一出力端子はスイッチ回路SW1の第一入力端子に接続され、第二出力端子はスイッチ回路SW1の第二入力端子に接続されている。
次に、センサ回路の動作について説明する。
ホール素子HAL1に磁気が印加され、その磁気の大きさ、向き及び電源端子の電源電圧VDDに基づいてホール素子HAL1は温度係数を有する出力信号(ホール電圧)を増幅回路AMP1に出力する。ホール素子HAL1の出力信号は、増幅回路AMP1によって増幅される。増幅回路AMP1は、ホール素子HAL1の出力信号の温度係数に基づいた温度係数を有する出力信号OUTAを、比較回路CMP1の非反転入力端子に出力する。基準電圧回路BL1は基準電圧VTH1〜VTH2をスイッチ回路SW1に出力し、これらの電圧の内から出力信号OUTAの温度係数とほぼ等しい温度係数を有する1つの電圧がスイッチ回路SW1によって選択されて比較回路CMP1の反転入力端子に基準電圧OUTBとして入力する。比較回路CMP1は、出力信号OUTAと基準電圧OUTBとを比較し、出力信号OUTAが基準電圧OUTB以上であると、ハイ信号を出力信号OUTとして出力し、出力信号OUTAが基準電圧OUTB未満であると、ロー信号を出力信号OUTとして出力する。
基準電圧VTH1または基準電圧VTH2に対応する磁気以上の磁気がホール素子HAL1に印加されると、つまり、ホール素子HAL1に印加される磁気が磁気検出ポイント以上の磁気であると、センサ回路は磁気検出をしてハイ信号を出力する(磁気検出の動作)。基準電圧VTH1または基準電圧VTH2に対応する磁気以上の磁気がホール素子HAL1に印加されなくなると、つまり、ホール素子HAL1に印加される磁気が磁気検出解除ポイント未満の磁気であると、センサ回路は磁気検出を解除してロー信号を出力する(磁気検出解除の動作)。ここで、基準電圧VTH1または基準電圧VTH2に基づき、磁気検出ポイントが決まる。また、基準電圧VTH1または基準電圧VTH2に基づき、磁気検出解除ポイントも決まる。
次に、基準電圧回路BL1について説明する。図1は、基準電圧回路を示す図である。図2は、温度の変化に対する抵抗の変化を示す図である。図3は、温度の変化に対する基準電圧の変化を示す図である。
基準電圧回路BL1は、分圧回路1及び分圧回路2を有している。分圧回路1は、抵抗R11〜R12及び抵抗R21を有している。分圧回路2は、抵抗R13〜R14及び抵抗R22を有している。なお、基準電圧回路BL1は、図示しないが、所定の基準電圧VREF(例えば、VDD/2)を出力するための複数の抵抗も有している。
分圧回路1と分圧回路2とは、電源端子と接地端子との間に並列接続されている。抵抗R11の一端は電源端子に接続され、他端は抵抗R21の一端に接続されている。抵抗R21の他端は抵抗R12の一端に接続されている。抵抗R12の他端は接地端子に接続されている。つまり、抵抗R11〜R12及び抵抗R21は、直列接続されている。抵抗R13の一端は電源端子に接続され、他端は抵抗R22の一端に接続されている。抵抗R22の他端は抵抗R14の一端に接続されている。抵抗R14の他端は接地端子に接続されている。つまり、抵抗R13〜R14及び抵抗R22は、直列接続されている。
基準電圧回路BL1は、基準電圧を出力するだけでなく、センサ回路における温度補償している。
ここで、図2に示すように、抵抗R11〜R14の温度係数及び抵抗値は等しく、抵抗R21〜R22の温度係数及び抵抗値は等しくなっている。抵抗R11〜R14の温度係数は抵抗R21〜R22の温度係数よりも大きくなっている。
抵抗R11と抵抗R21との接続点の基準電圧VTH1は、
VTH1=VDD×(R21+R12)/(R11+R21+R12)・・・(1)
によって算出される。また、抵抗R22と抵抗R14との接続点の基準電圧VTH2は、
VTH2=VDD×R14/(R13+R22+R14)・・・(2)
によって算出される。すると、R11=R12=R13=R14であってR21=R22であるので、基準電圧VTH1は、
VTH1=VDD×(1+R21/R11)/(2+R21/R11)・・・(3)
によって算出される。また、基準電圧VTH2は、
VTH2=VDD×1/(2+R21/R11)・・・(4)
によって算出される。温度が高くなると、R21/R11の項は小さくなるので、図3に示すように、基準電圧VTH1は小さくなり、基準電圧VTH2は大きくなる。
また、基準電圧VREFは、
VREF=VDD/2・・・(5)
によって算出される。よって、
VTH1−VREF=
VDD×(R21/R11)/{2×(2+R21/R11)]・・・(6)
VTH2−VREF=
−VDD×(R21/R11)/{2×(2+R21/R11)}・・・(7)
になり、
VTH2−VREF=−(VTH1−VREF)・・・(8)
になる。よって、基準電圧VTH1〜VTH2は、図3に示すように、基準電圧VREFに対して線対称の温度係数を有する。
次に、ホール素子HAL1について説明する。図5は、温度の変化に対するホール素子の感度の変化を示す図である。
ホール素子HAL1の感度(ホール素子HAL1に磁気が印加された時のホール素子HAL1の出力信号)は、図5に示すように、温度係数を有している。温度が高くなると、ホール素子HAL1の感度は低くなる。
ここで、ホール素子HAL1の出力信号が温度係数を有するので、増幅回路AMP1の出力信号OUTAも温度係数を有し、基準電圧VTH1〜VTH2が温度係数を有さない場合、磁気検出ポイント及び磁気検出解除ポイントは温度係数を見かけ上有してしまう。つまり、磁気検出ポイント及び磁気検出解除ポイントの温度係数は、ホール素子HAL1の感度の温度係数に見かけ上依存しまう。
しかし、本発明は、抵抗R11〜R14及び抵抗R21〜R22の温度係数及び抵抗値を調整することにより、基準電圧VTH1〜VTH2の温度係数をホール素子HAL1の感度の温度係数に基づいた増幅回路AMP1の出力信号OUTAの温度係数に合わせる。よって、ホール素子HAL1の出力信号が温度変化して増幅回路AMP1の出力信号OUTAも温度変化した分、基準電圧VTH1〜VTH2も温度変化するので、磁気検出ポイント及び磁気検出解除ポイントは温度係数を見かけ上有さなくなる。つまり、抵抗R11〜R14及び抵抗R21〜R22の温度係数及び抵抗値が調整されることにより、磁気検出ポイント及び磁気検出解除ポイントが任意に設定される。
次に、スイッチ回路SW1について説明する。
スイッチ回路SW1は、第一入力端子、第二入力端子及び出力端子を有している。
ここで、ホール素子HAL1に印加される磁気の向きにより、ホール素子HAL1の出力信号は正負の極性が反転して増幅回路AMP1の出力信号OUTAも正負の極性が反転する。この磁気の向きに基づき、スイッチ回路SW1は、基準電圧VTH1〜VTH2の内の一つの電圧を基準電圧OUTBとして出力する。増幅回路AMP1の正負の極性に対応した出力信号OUTAは基準電圧VREFに対して線対称の温度係数になり、基準電圧VTH1〜VTH2も基準電圧VREFに対して線対称の温度係数になっているので、例えば、ホール素子HAL1に印加される磁気が順方向であり、増幅回路AMP1の出力信号OUTAが正の極性であると、スイッチ回路SW1は基準電圧VTH1を基準電圧OUTBとして出力し、逆方向であり、負の極性であると、基準電圧VTH2を基準電圧OUTBとして出力する。
このようにすると、温度補償する基準電圧回路BL1は分圧回路1及び分圧回路2だけを有するので、センサ回路の回路規模が小さくなる。
また、ホール素子HAL1の出力信号が温度変化して増幅回路AMP1の出力信号OUTAも温度変化した分、基準電圧VTH1〜VTH2も温度変化するので、磁気検出ポイント及び磁気検出解除ポイントは温度係数を見かけ上有さなくなり、センサ回路は温度補償できる。
また、ホール素子HAL1に印加される磁気の向きにより、ホール素子HAL1の出力信号は正負の極性が反転して増幅回路AMP1の出力信号OUTAも正負の極性が反転しても、増幅回路AMP1の正負の極性に対応した出力信号OUTAは基準電圧VREFに対して線対称の温度係数を有し、基準電圧VTH1〜VTH2も基準電圧VREFに対して線対称の温度係数を有しているので、磁気検出ポイント及び磁気検出解除ポイントは温度係数を見かけ上有さなくなり、センサ回路は温度補償できる。
また、基準電圧VTH1〜VTH2は電源端子と接地端子との間に接続された抵抗によって生成されるので、基準電圧VTH1〜VTH2は電源電圧VDDに比例し、また、ホール素子HAL1の出力信号も電源電圧VDDに比例する。よって、磁気検出ポイント及び磁気検出解除ポイントは、電源電圧VDDに依存しない。
なお、上記の記載では、センサ回路のセンサ素子とし、印加された磁気の大きさ及び向きに基づいて温度係数を有する出力信号を出力するホール素子HAL1が用いられている。しかし、照射された光の量に基づいて温度係数を有する出力信号を出力するフォトトランジスタ及びフォトダイオードが用いられてもよい。つまり、なんらかの外部要因に基づいて温度係数を有する出力信号を出力するセンサ素子が用いられてもよい。
また、抵抗R11〜R14の温度係数及び抵抗値は等しいが、出力される基準電圧VTH1〜VTH2に基づいてこれらの温度係数及び抵抗値が調整されてもよい。抵抗R21〜R22も同様である。また、抵抗R11〜R14の温度係数は抵抗R21〜R22の温度係数よりも大きいが、出力される基準電圧VTH1〜VTH2に基づいてこれらの温度係数が調整されてもよい。
また、図示しないが、基準電圧回路BL1は、電源端子と接地端子との間に、直接接続されているが、スイッチ回路を介して接続されてもよい。すると、基準電圧回路BL1が必要とされない場合、スイッチ回路がオフすることにより、基準電圧回路BL1への電源供給が遮断され、基準電圧回路BL1の消費電流がほぼゼロになる。
また、上記の記載では、向きを有する磁気が検出され、センサ回路はスイッチ回路SW1を有し、基準電圧回路BL1は分圧回路1〜2を有しているが、図示しないが、向きを有さないものが検出され、センサ回路はスイッチ回路SW1を有さず、基準電圧回路BL1は分圧回路1のみを有してもよい。
[第二実施形態]
次に、センサ回路の構成について説明する。図8は、センサ回路を示す図である。
第二実施形態のセンサ回路では、第一実施形態のセンサ回路と比較し、基準電圧回路BL1が基準電圧回路BL2に変更され、スイッチ回路SW1がスイッチ回路SW2に変更されている。
基準電圧回路BL2の第一出力端子はスイッチ回路SW2の第一入力端子に接続され、第二出力端子はスイッチ回路SW2の第二入力端子に接続され、第三出力端子はスイッチ回路SW2の第三入力端子に接続され、第四出力端子はスイッチ回路SW2の第四入力端子に接続されている。
次に、センサ回路の動作について説明する。
第二実施形態のセンサ回路では、第一実施形態のセンサ回路と比較し、スイッチ回路SW2によって選択される基準電圧の数が2つから4つに変更されている。
次に、基準電圧回路BL2について説明する。図6は、基準電圧回路を示す図である。図7は、温度の変化に対する基準電圧の変化を示す図である。
基準電圧回路BL2は、基準電圧回路BL1及び分圧回路3を有している。分圧回路3は、抵抗R31〜R36を有している。
分圧回路3は、抵抗R11と抵抗R21との接続点と、抵抗R22と抵抗R14との接続点と、の間に接続されている。抵抗R31の一端は抵抗R11と抵抗R21との接続点に接続され、他端は抵抗R32の一端に接続されている。抵抗R32の他端は抵抗R33の一端に接続されている。抵抗R33の他端は抵抗R34の一端に接続されている。抵抗R34の他端は抵抗R35の一端に接続されている。抵抗R35の他端は抵抗R36の一端に接続されている。抵抗R36の他端は抵抗R22と抵抗R14との接続点に接続されている。つまり、抵抗R31〜R36は、直列接続されている。
ここで、図示しないが、抵抗R31〜R36の温度係数及び抵抗値は等しくなっている。また、分圧回路3の合成抵抗の抵抗値は、分圧回路1の合成抵抗の抵抗値及び分圧回路2の合成抵抗の抵抗値よりも十分高くなっている。
すると、基準電圧VTH1〜VTH2は、式(1)〜(4)によって算出された電圧で近似される。
また、R31=R32=R33=R34=R35=R36であるので、抵抗R33と抵抗R34との接続点の基準電圧VREFは、
VREF=VDD/2・・・(9)
によって算出され、抵抗R31と抵抗R32との接続点の基準電圧VTH11は、
VTH11=VREF+(2/6)×(VTH1−VTH2)・・・(10)
によって算出され、抵抗R32と抵抗R33との接続点の基準電圧VTH21は、
VTH21=VREF+(1/6)×(VTH1−VTH2)・・・(11)
によって算出され、抵抗R34と抵抗R35との接続点の基準電圧VTH22は、
VTH22=VREF−(1/6)×(VTH1−VTH2)・・・(12)
によって算出され、抵抗R35と抵抗R36との接続点の基準電圧VTH12は、
VTH12=VREF−(2/6)×(VTH1−VTH2)・・・(13)
によって算出される。よって、
VTH11−VREF=−(VTH12−VREF)・・・(14)
VTH21−VREF=−(VTH22−VREF)・・・(15)
になる。よって、基準電圧VTH11〜VTH12は、図7に示すように、基準電圧VREFに対して線対称の温度係数を有し、基準電圧VTH21〜VTH22も、基準電圧VREFに対して線対称の温度係数を有する。
次に、スイッチ回路SW2について説明する。
スイッチ回路SW2は、第一入力端子、第二入力端子、第三入力端子、第四入力端子及び出力端子を有している。
ここで、ホール素子HAL1に印加される磁気の向きにより、ホール素子HAL1の出力信号は正負の極性が反転して増幅回路AMP1の出力信号OUTAも正負の極性が反転する。この磁気の向きに基づき、スイッチ回路SW2は、基準電圧VTH11〜VTH12及び基準電圧VTH21〜VTH22の内の一つの電圧を基準電圧OUTBとして出力する。増幅回路AMP1の正負の極性に対応した出力信号OUTAは基準電圧VREFに対して線対称の温度係数を有し、基準電圧VTH11〜VTH12も基準電圧VREFに対して線対称の温度係数を有し、基準電圧VTH21〜VTH22も基準電圧VREFに対して線対称の温度係数を有しているので、例えば、ホール素子HAL1に印加される磁気が順方向であり、増幅回路AMP1の出力信号OUTAが正の極性であると、スイッチ回路SW2は基準電圧VTH11または基準電圧VTH21を基準電圧OUTBとして出力し、逆方向であり、負の極性であると、基準電圧VTH12または基準電圧VTH22を基準電圧OUTBとして出力する。
このようにすると、基準電圧の数が増え、磁気検出ポイント及び磁気解除ポイントが増えるので、センサ回路の自由度が増す。例えば、図9に示すように、基準電圧VTH11または基準電圧VTH12に基づき、磁気検出ポイントBop1または磁気検出ポイントBop2が決まるようにできる。また、基準電圧VTH21または基準電圧VTH22に基づき、磁気検出解除ポイントBrp1または磁気検出解除ポイントBrp2が決まるようにできる。すると、ホール素子HAL1に印加される磁気が順方向であり、その磁気が磁気検出ポイントBop1以上であると、センサ回路はハイ信号を出力する。また、逆方向であり、磁気検出ポイントBop2以上であると、ハイ信号を出力する。また、順方向であり、磁気検出解除ポイントBrp1未満であると、ロー信号を出力する。また、逆方向であり、磁気検出解除ポイントBrp2未満であると、ロー信号を出力する。つまり、磁気検出ポイントと磁気検出解除ポイントとの間の磁気では、ヒステリシス特性が存在することになる。なお、ホール素子HAL1に印加される磁気が磁気検出ポイント以上であると、図9では、センサ回路はハイ信号を出力するが、図示しないが、センサ回路はロー信号を出力してもよい。磁気検出解除ポイントも同様である。また、図示しないが、センサ回路は、比較回路CMP1の後段に信号処理回路を有し、信号処理回路は、ヒステリシス特性を実現するために過去のセンサ回路の出力信号を記憶している。センサ回路の出力信号が、過去にハイであって現在ローである場合、センサ回路は、磁気検出解除ポイントで動作し、センサ回路の出力信号が、過去にローであって現在ハイである場合、センサ回路は、磁気検出ポイントで動作している。
なお、分圧回路3の合成抵抗の抵抗値は分圧回路1の合成抵抗の抵抗値及び分圧回路2の合成抵抗の抵抗値よりも十分高いが、出力される基準電圧VTH11〜VTH12及び基準電圧VTH21〜VTH22に基づいてこれらの抵抗値が調整されてもよい。
また、図6に示すように、基準電圧回路BL2は基準電圧回路BL1及び分圧回路3を有している。しかし、図10に示すように、基準電圧回路BL3は2つの基準電圧回路BL1及び分圧回路3を有してもよい。この時、図6では、基準電圧回路BL1の抵抗R11と抵抗R21との接続点が分圧回路3の抵抗R31の一端に接続され、基準電圧回路BL1の抵抗R22と抵抗R14との接続点が分圧回路3の抵抗R36の他端に接続されている。しかし、図10では、1つ目の基準電圧回路BL1の抵抗R11と抵抗R21との接続点が2つ目の基準電圧回路BL1の抵抗R11及び抵抗13の一端に接続され、基準電圧回路BL1の抵抗R22と抵抗R14との接続点が2つ目の基準電圧回路BL1の抵抗R12及び抵抗14の他端に接続され、2つ目の基準電圧回路BL1の抵抗R11と抵抗R21との接続点が分圧回路3の抵抗R31の一端に接続され、2つ目の基準電圧回路BL1の抵抗R22と抵抗R14との接続点が分圧回路3の抵抗R36の他端に接続されている。つまり、図6では、基準電圧回路BL1は電源端子の電源電圧VDD及び接地端子の接地電圧VSSが印加されている。しかし、図10では、2つ目の基準電圧回路BL1は1つ目の基準電圧回路BL1の基準電圧VTH1〜VTH2が印加されている。よって、分圧回路3から出力される基準電圧VREF、基準電圧VTH11〜VTH12及び基準電圧VTH21〜VTH22の温度係数は、基準電圧回路BL2よりも基準電圧回路BL3の方が大きくなる。
基準電圧回路を示す図である。 温度の変化に対する抵抗の変化を示す図である。 温度の変化に対する基準電圧の変化を示す図である。 センサ回路を示す図である。 温度の変化に対するホール素子の感度の変化を示す図である。 基準電圧回路を示す図である。 温度の変化に対する基準電圧の変化を示す図である。 センサ回路を示す図である。 センサ回路の出力信号を示す図である。 基準電圧回路を示す図である。 従来の磁気センサ回路に搭載された温度補償回路を示す図である。
符号の説明
HAL1 ホール素子 AMP1 増幅回路
CMP1 比較回路 BL1 基準電圧回路
SW1 スイッチ回路

Claims (7)

  1. センサ回路において、
    外部要因に基づいて第一温度係数を有する出力信号を出力するセンサ素子と、
    前記センサ素子の出力信号を増幅し、前記第一温度係数に基づいた第二温度係数を有する出力信号を出力する増幅回路と、
    温度係数が異なる複数の抵抗を有する1つ以上の分圧回路からなり、前記第二温度係数とほぼ等しい第三温度係数を有する基準電圧を出力する基準電圧回路と、
    前記増幅回路の出力信号と前記基準電圧回路の基準電圧とを比較し、前記増幅回路の出力信号が前記基準電圧回路の基準電圧以上であると、ハイ信号またはロー信号を出力し、前記増幅回路の出力信号が前記基準電圧回路の基準電圧未満であると、ロー信号またはハイ信号を出力する比較回路と、
    を備えていることを特徴とするセンサ回路。
  2. 前記センサ素子は、印加された磁気の大きさ及び向きに基づいて出力信号を出力するホール素子であることを特徴とする請求項1記載のセンサ回路。
  3. 前記センサ素子は、照射された光の量に基づいて出力信号を出力するフォトトランジスタまたはフォトダイオードであることを特徴とする請求項1記載のセンサ回路。
  4. 前記基準電圧回路への電源供給を遮断する第一スイッチ回路、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1記載のセンサ回路。
  5. 前記センサ素子は、前記外部要因及び電源電圧に基づいて出力信号を出力することを特徴とする請求項1記載のセンサ回路。
  6. 前記基準電圧回路は、
    一端は電源端子に設けられ、他端は第二抵抗の一端に接続された第一抵抗と、他端は第三抵抗の一端に接続された前記第二抵抗と、他端は接地端子に設けられた前記第三抵抗と、を有する第一分圧回路と、
    一端は電源端子に設けられ、他端は第五抵抗の一端に接続された第四抵抗と、他端は第六抵抗の一端に接続された前記第五抵抗と、他端は接地端子に設けられた前記第六抵抗と、を有する第二分圧回路と、
    を有し、
    第一抵抗、第三抵抗、第四抵抗及び第六抵抗の温度係数及び抵抗値は等しく、第二抵抗及び第五抵抗の温度係数及び抵抗値は等しく、第一抵抗、第三抵抗、第四抵抗及び第六抵抗の温度係数は第二抵抗及び第五抵抗の温度係数よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項1記載のセンサ回路。
  7. 前記基準電圧回路は、
    一端は電源端子に設けられ、他端は第二抵抗の一端に接続された第一抵抗と、他端は第三抵抗の一端に接続された前記第二抵抗と、他端は接地端子に設けられた前記第三抵抗と、を有する第一分圧回路と、
    一端は電源端子に設けられ、他端は第五抵抗の一端に接続された第四抵抗と、他端は第六抵抗の一端に接続された前記第五抵抗と、他端は接地端子に設けられた前記第六抵抗と、を有する第二分圧回路と、
    第一抵抗と第二抵抗との接続点と、第五抵抗と第六抵抗と接続点と、の間に設けられ、複数の抵抗が直列接続された第三分圧回路と、
    を有し、
    第一抵抗、第三抵抗、第四抵抗及び第六抵抗の温度係数及び抵抗値は等しく、第二抵抗及び第五抵抗の温度係数及び抵抗値は等しく、第一抵抗、第三抵抗、第四抵抗及び第六抵抗の温度係数は第二抵抗及び第五抵抗の温度係数よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項1記載のセンサ回路。
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