JP2006003246A - 磁気センサ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ホール素子とその周辺回路の特性の変動の補償や特性のばらつきの抑制を行い、もって精度の高い検出結果が得られる磁気センサ回路を提供する。
【解決手段】 ホール素子と同じ特性を持つ抵抗Rm1を設け、その抵抗Rm1に制御トランジスタQ2を直列に接続し、各構成要素が定電流回路の構成に接続された抵抗Rm1、制御トランジスタQ2、誤差増幅器AMP1によりモニタ回路7bを構成する。ホール素子3に接続される増幅器4bとして、ギルバートセルCELLと第1と第2の電流源IR1、IR2がGmアンプの構成に接続された増幅器を使用する。ギルバートセルCELLの第2の電流源IR2から電流の供給を受ける回路位置にモニタ回路7bからモニタ信号を供給する。これにより増幅器4bの増幅率(ゲイン)を変化させ、電圧信号中に含まれるホール素子の特性変化に基づく変動分を補償する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ホール素子やその周辺回路が持つ特性の温度依存性や製品毎の特性のばらつきを補償あるいは抑制し、ホール素子を使用した磁気センサ回路の検出精度を高めるための技術に関する。
図5は基本的な磁気センサ回路の構成を示す回路図である。図5において、1は電源供給端子であり、2は磁気センサ回路の信号出力端子である。3はホール素子であり、ホール素子3には励磁電流供給用の端子と信号検出用の端子がそれぞれ一対づつ形成されている。ホール素子3の一方の励磁電流供給用の端子は電源供給端子1に接続され、他方の励磁電流供給用の端子はグランドに接続されている。
ホール素子3の一方の信号検出用の端子は増幅器4aの非反転入力端子(+)に接続され、他方の信号検出用の端子は増幅器4aの反転入力端子(−)に接続されている。増幅器4aの出力端子は比較器5aの一方の入力端子に接続され、比較器5aの出力端子は信号出力端子2に接続されている。なお、比較器5aの他方の入力端子は、低電位側の端子がグランドに接続された基準電圧源6の高電位側の端子に接続されている。
このような構造を持つ図5の回路では以下のような動作が行われる。
電源供給端子1からホール素子に所定の大きさの励磁電流が供給される。ここで、ホール素子3を貫通するような磁束が存在すると、その磁束と励磁電流に応じた大きさの電圧信号がホール素子3の信号検出用の端子の間に生じる。増幅器4aは、このホール素子3に生じた電圧信号を増幅して比較器5aに供給する。すると比較器5aは、増幅器4aの出力信号が基準電圧源6によって設定されるしきい値よりも大きい場合、出力信号を磁束の存在を暗示する状態にする。(ここでは、磁束の存在を暗示する出力信号の状態とは、ハイレベルとローレベルのうちのローレベルである。)
このような構造と動作を持つ磁気センサ回路は、例えば特許文献1の図7および従来の技術の項目で紹介されている。
特開平08−194040号
ホール素子の特性が温度依存性を持つ(温度変化に伴って変動する)ことと、半導体チップの製造プロセスのばらつきに起因してホール素子の特性が製品毎にばらつくこと(以下、変動とばらつきと省略する)は良く知られている。ホール素子の特性の変動とばらつきを抑えるための対策としては、一例として次のような方法があった。
すなわち、ホール素子とほぼ同じ特性を持つ抵抗を形成し、その抵抗をホール素子の出力側に設けられた増幅器の二本のフィードバック抵抗のうちの一つとして使用する。ホール素子とほぼ同じ抵抗の特性の変動に応じて増幅器のゲインを変化させ、電圧信号中に含まれるホール素子の特性変化に基づく変動分を補償する、という対策である。
最近のホール素子を使用した磁気センサはIC化が進んでおり、ホール素子、増幅器、および比較器、が一つのチップの上に一緒に形成されているものも存在する。ここで、ホール素子が半導体チップのN−well領域を利用して形成されていた場合、同じチップ上の同じN−well領域を利用して抵抗を形成すれば、ホール素子とほぼ同じ特性を持つ抵抗が容易に得られる。製造プロセスに起因して領域の形成深さや不純物濃度が製品毎にばらつくことがあっても、同じチップ上の同じN−well領域を利用して形成されたホール素子と抵抗の特性はほぼ同じにすることができる。このため、以上のようにして形成した抵抗を使用すれば、ホール素子の特性変化に基づく変動分を補償するのと同時にホール素子のばらつきの影響も抑えることができた。
しかし、増幅器の二本のフィードバック抵抗は、元来、高利得に設定された増幅器の出力信号の温度変化に伴う変動や製造プロセスに起因するばらつきを抑えるため、互いにほぼ同じ特性を持つものが使用される。二本のフィードバック抵抗のうちの一本に異なる特性を持つ抵抗を使用すると、フィードバック抵抗が関係する様々な部分でバランスが崩れ、ホール素子の代わりに増幅器の部分において特性の変動やばらつきが生じるといった問題があった。
そこで本発明は、ホール素子とその周辺回路の特性の変動の補償や特性のばらつきの抑制を行い、もって精度の高い検出結果が得られる磁気センサ回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、ホール素子と増幅器を備え、ホール素子に生じた外部磁界に応じた電圧信号を増幅器で増幅する磁気センサ回路において、ホール素子とほぼ同一の特性を持つ抵抗を備え、抵抗の特性変化に応じて変化するモニタ信号を出力するモニタ回路と、モニタ信号の供給を受け、モニタ信号に応じて出力信号の大きさを補正する前記増幅器とを具備する。あるいは、ホール素子と増幅器と比較器を備え、ホール素子に生じた外部磁界に応じた電圧信号を増幅器で増幅し、増幅器の出力信号を比較器において所定のしきい値と比較し、検出結果としての出力信号を生成する磁気センサ回路において、ホール素子とほぼ同一の特性を持つ抵抗を備え、抵抗の特性変化に伴ってその大きさが変化するモニタ信号を出力するモニタ回路と、モニタ信号の供給を受け、モニタ信号に応じてしきい値を補正する前記比較器とを具備することを特徴とする。
ホール素子と同じ特性を持つ抵抗を使用することで、ホール素子の特性変動に連動するように変化するモニタ信号が得られる。このモニタ信号に応じて増幅器の増幅率、あるいは比較器のしきい値を変化させることにより、電圧信号中に含まれるホール素子の特性変動に基づく変動分の補償を行う。ホール素子と同じ特性を持つ抵抗はモニタ信号を生成する回路部分に設けられるため、増幅器のフィードバック抵抗などには互いに特性がほぼ同じ素子が使用でき、ホール素子以外の部分における特性の変動やばらつきが抑制できる。これにより精度の高い検出結果が得られる磁気センサ回路の提供が可能になる。
ホール素子と同じ特性を持つ抵抗を設け、その抵抗に制御トランジスタを直列に接続する。制御トランジスタの制御端子に誤差増幅器の出力端子を接続し、誤差増幅器の一方の入力端子には前記抵抗の一端に生じた電圧信号を入力し、他方の入力端子には電源電圧に応じた電圧信号を入力するように接続構成する。実質的に定電流回路の構成に接続された抵抗、制御トランジスタ、誤差増幅器によりモニタ回路を構成する。
このモニタ回路の制御トランジスタを流れる電流をモニタ信号として、ホール素子に接続される増幅器、あるいは当該増幅器の出力信号を処理する比較器に供給する。
本発明の第1の局面では、ホール素子に接続される増幅器として、ギルバートセルと第1と第2の電流源で構成されるGmアンプを使用する。ギルバートセルの第2の電流源からの電流の供給を受ける回路位置にモニタ信号を供給することにより、モニタ信号に応じてGmアンプの増幅率(ゲイン)を変化させる。
モニタ回路の制御トランジスタを流れる電流は、抵抗の特性変動に応じて変化する。抵抗はホール素子とほぼ同じ特性を持つため、モニタ信号はホール素子の特性変動に連動するように変化する。したがって、モニタ信号に応じてGmアンプの増幅率(ゲイン)を変化させることにより、電圧信号中に含まれるホール素子の特性変化に基づく変動分が補償される。
本発明の第2の局面では、増幅器の出力信号を処理する比較器として、差動対を形成するように接続された第1と第2のトランジスタと、第1と第2のトランジスタの共通接続点に接続された電流源と、第1と第2のトランジスタに接続された能動負荷回路と、を具備し、第2のトランジスタと能動負荷回路の接続点から出力信号を取り出す構造の比較器を使用する。第1のトランジスタと能動負荷回路の接続点にモニタ信号を供給することにより比較器のしきい値を変化させる。
モニタ信号はホール素子の特性変動に連動するように変化する。モニタ信号に応じて比較器のしきい値を変化させることにより、電圧信号中に含まれるホール素子の特性変化に基づく変動分が補償される。
図1には本発明による磁気センサ回路の第1の実施例の回路示した。
図1の磁気センサ回路は、ゲイン固定型に代えてゲイン可変型の増幅器4bを使用し、増幅器4bにモニタ信号を供給するモニタ回路7aを追加設置したことを除けば、図5の従来の磁気センサ回路と同じ構成となっている。ここで、本発明による磁気センサ回路の要所である増幅器4bとモニタ回路7aの回路部分は、具体的に図2に示すような構成になっている。
図2に示すゲイン可変型の増幅器4bは、ギルバートセルCELL、第1の電流源IR1、第2の電流源IR2および出力回路OUTを有し、それら各構成要素がGmアンプを構成するように相互に接続されている。具体的には、ギルバートセルCELLの入力側はホール素子からの電圧信号を受信するために第1と第2の入力端子IN1とIN2に接続されており、ギルバートセルCELLの出力側は出力回路OCの入力側に接続されている。ギルバートセルCELLの2つの電流供給を受けるための回路位置は、それぞれ第1と第2の電流源IR1、IR2を介してグランドに接続されている。出力回路OCの出力側は比較器5bに増幅した電圧信号を供給するための出力端子OUT1に接続されている。ギルバートセルCELLと出力回路OCの駆動電圧の供給を受けるための回路位置は、それぞれ電源供給端子1に接続される電源端子1aに接続されている。
一方、図2に示すモニタ回路7aは、抵抗Rm1、制御トランジスタQ1、誤差増幅器AMP1、および抵抗R1とR2を有し、それら構成要素が電流源回路を構成するように相互に接続されている。具体的には、ホール素子3とほぼ同じ特性を持つ抵抗Rm1の一端は制御トランジスタQ1のソースに接続され、他端はグランドに接続されている。制御トランジスタQ1のドレインは増幅4b、更に具体的にはギルバートセルCELLの第2の電流源IR2から電流供給を受ける回路位置に接続されている。制御トランジスタQ1のゲートは誤差増幅器AMP1の出力端子に接続され、誤差増幅器AMP1の反転入力端子(−)は抵抗Rm1の一端に接続されている。電源供給端子1に接続される電源端子1bとグランドの間に抵抗R1とR2が直列に接続され、抵抗R1と抵抗R2の共通接続点は誤差増幅器AMP1の非反転入力端子(+)に接続されている。
ギルバートセルと2つの電流源を備えた一般的なGmアンプの増幅率は、2つの電流源からギルバートセルに供給される2つの電流の比によって決まる。図2の回路中の増幅器4bは、ギルバートセルCELLの一方の電流供給位置に第1の電流源IR1から電流が供給され、ギルバートセルCELLの他方の電流供給位置に第2の電流源IR2およびモニタ回路7aから電流が供給される構成となっている。モニタ回路7aから供給される電流とはモニタ信号のことであり、モニタ信号の大きさが変化すると増幅器4bの増幅率も変化することになる。
ところでモニタ回路7aの制御トランジスタQ1を流れる電流(すなわちモニタ信号)は、電源供給端子1bの位置の電源電圧VDDが一定の場合、抵抗Rm1の一端に現れる電圧に応じた値となる。例えば、周囲温度が変化した時、抵抗Rm1の電気抵抗値はホール素子3と同様に変動する。このためモニタ信号は、ホール素子3の特性の変動に連動して変化することになる。勿論、ホール素子3の特性の変動量とモニタ信号の変化量はほぼ相関した関係を持つ。先に説明したように増幅器4bの増幅率はモニタ信号に応じて変化するため、ホール素子3から増幅器4aを介して比較器5aに供給される電圧信号は、増幅器4aにおいて、その中に含まれるホール素子3の特性変化に基づく変動分が増幅率の変化によって補償されることになる。
なお、図1のようにホール素子3に電源供給端子1から直接、励磁電流を供給すると、電源電圧VDDが変動した時にホール素子3で生じる電圧信号の大きさも変化してしまう。そこで本発明による磁気センサ回路は、図2に示すように、誤差増幅器AMP1の非反転入力端子(+)に抵抗R1とR2の直列回路(=分圧回路)から電源電圧VDDに応じた電圧を参照電圧として供給するようにした。このような構成とすることで、電圧信号中の電源電圧VDDの変動に基づく変動分の補償も可能にしている。
図3には本発明による磁気センサ回路の第2の実施例の回路示した。
図3の磁気センサ回路は、実質的には比較器5bにモニタ信号を供給するモニタ回路7aを追加設置したことを除けば、図5の従来の磁気センサ回路と同じ回路構成となっている。ここで、本発明による磁気センサ回路の要所である比較器5bとモニタ回路7bの回路部分は、具体的に図4に示すような構成になっている。
図4の比較器5bは、4つのトランジスタQ3、Q4、Q5、Q6と電流源IR3を有し、それが差動アンプを構成するように相互に接続されている。具体的に、第1のトランジスタQ3と第2のトランジスタQ4の各ソースは差動回路を構成するように共通接続され、そのソースの共通接続点は電流源IR3を介して電源端子1cに接続されている。なお、電源端子1cは電源供給端子1に接続される。第1のトランジスタQ3のゲートは基準電圧源6と接続される入力端子IN3に接続され、第2のトランジスタQ4のゲートは増幅器4aの出力端子と接続される入力端子IN3に接続されている。
第1のトランジスタQ3のドレインはトランジスタQ5の主電流路を介してグランドに接続され、第2のトランジスタQ4のドレインはトランジスタQ6の主電流路を介してグランドに接続されている。トランジスタQ5のドレイン、ゲート間は短絡され、トランジスタQ5とQ6のゲートはカレントミラー方式の能動負荷回路を構成するように共通接続されている。そして、トランジスタQ4とQ6の各ドレインの共通接続点は磁気センサ回路の信号出力端子2に接続される出力端子OUT2に接続されている。
一方、図4に示すモニタ回路7bは、抵抗Rm2、制御トランジスタQ2、誤差増幅器AMP2、および抵抗R3とR4を有し、それら構成要素が電流源回路を構成するように相互に接続されている。具体的に、ホール素子3とほぼ同じ特性を持つ抵抗Rm2の一端は制御トランジスタQ2のソースに接続され、他端はグランドに接続されている。制御トランジスタQ2のドレインは比較器5b、更に具体的には第1のトランジスタQ3とトランジスタQ5の各ドレインの共通接続点に接続されている。制御トランジスタQ2のゲートは誤差増幅器AMP2の出力端子に接続され、誤差増幅器AMP2の反転入力端子(−)は抵抗Rm2の一端に接続されている。電源供給端子1に接続される電源端子1dとグランドの間に抵抗R3とR4が直列に接続され、抵抗R3と抵抗R4の共通接続点は誤差増幅器AMP2の非反転入力端子(+)に接続されている。
いま、図4の回路において、モニタ回路7bが存在せず、比較器5bだけが存在すると仮定する。
トランジスタQ4のゲートに供給される電圧信号が非常に小さい時、電流源IR3を通過する電流のほとんどはトランジスタQ4に流入する。この時、トランジスタQ3、Q5、Q6にはほとんど電流が流れないため、出力端子OUT2の位置に現れる信号(電圧)はハイレベルになる。トランジスタQ4のゲートに供給される電圧信号を徐々に大きくしていくと、いずれは出力端子OUT2の信号の状態がハイレベルからローレベルに反転する。この、出力端子OUT2の信号の状態がハイレベルからローレベルに反転する境界に位置する電圧信号の値(以下、しきい値と呼ぶ)は、トランジスタQ3のゲートに供給される基準電圧に等しい値となる。
ここで、トランジスタQ4のゲートに供給される電圧信号がしきい値に等しい時、各トランジスタを通過する電流に注目すると、トランジスタQ4を通過する電流とトランジスタQ6を通過する電流はほぼ等しくなっている。このため、電圧信号がしきい値に等しい時、すなわち出力端子OUT2の信号の状態がハイレベルからローレベルに反転する境界に位置する時とは、トランジスタQ4を通過する電流とトランジスタQ6を通過する電流がほぼ等しい時だとも言える。
以上のことを念頭において、改めて比較器5bとモニタ回路7bが併設された図4の回路の場合を考える。
例えば、比較器5bを構成する各トランジスタの特性やサイズを適切に設定することにより、モニタ回路7bに電流が流入しても、{しきい値}={トランジスタQ4のゲートに供給される基準電圧}とすることは可能である。理解が容易なように、そうなっているものと仮定する。
温度変化などでモニタ回路7b内の抵抗Rm2の抵抗値が変化すると、制御トランジスタQ2を通過する電流、換言すると、モニタ回路7bから比較器5bに供給されるモニタ信号、更に換言すると、比較器5bからモニタ回路7bに流入する電流の大きさ、が変化する。すると比較器5b内のトランジスタQ5を通過する電流の大きさが変化し、トランジスタQ5と共にカレントミラーの能動負荷を形成するトランジスタQ6の通過電流も変化する。このため、比較器路5bのしきい値はモニタ回路7bに流入する電流の変化分に応じてシフトすることになる。
具体的に、その他の条件は同じで、温度だけが高くなった場合を想定する。
温度が高くなるとホール素子3の入力抵抗は大きくなる。すると、ホール素子3において発生し、増幅器4aにおいて増幅され、その後に入力端子IN4を介してトランジスタQ4のゲートに供給される電圧信号は小さくなる。この時、比較器5b内のトランジスタQ4を通過する電流は大きくなる。
一方、温度が高くなるとモニタ回路7b内の抵抗Rm2の抵抗値は大きくなり、制御トランジスタQ2を通過する電流は小さくなる。すると、モニタ回路7bに流入する電流が小さくなった分だけ比較器5b内のトランジスタQ5を通過する電流が大きくなり、これに伴ってトランジスタQ6の通過電流も大きくなる。従って、温度変化によってトランジスタQ4の通過電流が変化しても、トランジスタQ6の通過電流がこれを補償するような大きさになる。これを比較器5bの内部ではなく外部で見ると、温度変化によって電圧信号が変化しても、電圧信号中の温度変化に基づく変動分を補償するように比較器5bのしきい値が変化すると言うことができる。
なお、電源電圧VDDが変化し、これに伴って電圧信号が変動したとしても、温度変化の時と同様に比較器5bのしきい値が変化して変動分を補償する。当然、増幅器4aのフィードバック抵抗などには特性の揃った素子を使用できるため、製品毎の特性のばらつきを抑えることが可能である。
本発明の第1の実施例による磁気センサ回路の回路図。 図1の回路の要部の詳細な回路図。 本発明の第2の実施例による磁気センサ回路の回路図。 図2の回路の要部の詳細な回路図。 従来の最も基本的な磁気センサ回路の回路図。
符号の説明
1:電源供給端子
2:信号出力端子
3:ホール素子
4a:増幅器
4b:Gmアンプの構成を有する増幅器
5a、5b:比較器
7a、7b:モニタ回路
Rm1、Rm2:ホール素子3とほぼ同じ特性を持つ抵抗

Claims (6)

  1. ホール素子と増幅器を備え、該ホール素子に生じた外部磁界に応じた電圧信号を該増幅器で増幅する磁気センサ回路において、
    該ホール素子とほぼ同一の特性を持つ抵抗を備え、該抵抗の特性変化に応じて変化するモニタ信号を出力するモニタ回路と、
    該モニタ信号の供給を受け、該モニタ信号に応じて出力信号の大きさを補正する該増幅器と、
    を具備することを特徴とする磁気センサ回路。
  2. 前記モニタ回路が、前記ホール素子とほぼ同一の特性を持つ抵抗と、該抵抗に直列接続された制御トランジスタと、該抵抗の一端に生じた電圧に応じて該制御トランジスタの導通量を制御する誤差増幅器と、を具備し、該制御トランジスタを通過する電流が前記モニタ信号として前記増幅器に供給される
    ことを特徴とする、請求項1に記載した磁気センサ回路。
  3. 前記増幅器が、ギルバートセルと、該ギルバートセルに電流を供給する第1と第2の電流源とを有するGmアンプであり、その増幅率は、該第2の電流源から電流の供給を受けるギルバートセルの所定位置に前記モニタ信号の供給を受けることにより前記モニタ信号に応じて変化することを特徴とする、請求項2に記載した磁気センサ回路。
  4. ホール素子と増幅器と比較器を備え、該ホール素子に生じた外部磁界に応じた電圧信号を該増幅器で増幅し、該増幅器の出力信号を該比較器において所定のしきい値と比較し、検出結果としての出力信号を生成する磁気センサ回路において、
    該ホール素子とほぼ同一の特性を持つ抵抗を備え、該抵抗の特性変化に伴ってその大きさが変化するモニタ信号を出力するモニタ回路と、
    該モニタ信号の供給を受け、該モニタ信号に応じてしきい値を補正する該比較器と、
    を具備することを特徴とする磁気センサ回路。
  5. 前記モニタ回路が、前記ホール素子とほぼ同一の特性を持つ抵抗と、該抵抗に直列接続された制御トランジスタと、該抵抗の一端に生じた電圧に応じて該制御トランジスタの導通量を制御する誤差増幅器と、を具備し、該制御トランジスタを通過する電流が前記モニタ信号として前記比較器に供給される
    ことを特徴とする、請求項4に記載した磁気センサ回路。
  6. 前記比較器が、差動対を形成するように接続された第1と第2のトランジスタと、該第1と第2のトランジスタの共通接続点に接続された電流源と、該第1と第2のトランジスタに接続された能動負荷回路と、を具備し、該第1のトランジスタの主電流路に供給される前記モニタ信号によりしきい値が変化する
    ことを特徴とする請求項5に記載した磁気センサ回路。
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