JP4525295B2 - 増幅回路 - Google Patents

増幅回路 Download PDF

Info

Publication number
JP4525295B2
JP4525295B2 JP2004313397A JP2004313397A JP4525295B2 JP 4525295 B2 JP4525295 B2 JP 4525295B2 JP 2004313397 A JP2004313397 A JP 2004313397A JP 2004313397 A JP2004313397 A JP 2004313397A JP 4525295 B2 JP4525295 B2 JP 4525295B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cmos inverter
circuit
voltage
correction
constituting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004313397A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006128973A (ja
Inventor
健司 小森
敦志 平林
由美子 水戸
克頼 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2004313397A priority Critical patent/JP4525295B2/ja
Publication of JP2006128973A publication Critical patent/JP2006128973A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4525295B2 publication Critical patent/JP4525295B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Description

この発明は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)インバータを用いた増幅回路に関する。
CMOS集積回路技術の進歩に伴い、高周波信号、映像信号、音声信号などをアナログ信号として処理する場合や、A/D変換回路、D/A変換回路、クロック発振回路などにおけるアナログ信号処理用に、CMOSインバータを用いた増幅回路が使用されている。
CMOSインバータは、PMOSトランジスタ(Pチャネル形MOSトランジスタ)のソース・ドレインとNMOSトランジスタ(Nチャネル形MOSトランジスタ)のドレイン・ソースを直列に接続し、PMOSトランジスタのゲートとNMOSトランジスタのゲートを接続して入力端とし、PMOSトランジスタのドレインとNMOSトランジスタのドレインの接続点を出力端としたものであり、CMOSインバータを用いた増幅回路は、簡単な構成で高利得が得られるため、アナログ信号の処理用に適している。
しかし、CMOSインバータを出力直流バイアスが最適な状態で使用するには、CMOSインバータを構成するPMOSトランジスタとNMOSトランジスタの、閾値電圧や飽和電流などの動作パラメータが完全に一致する必要があるが、実際の製造上、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの動作パラメータを完全に一致させることは不可能である。
そこで、特許文献1(特開2003−163550号公報)には、回路上の工夫によってCMOSインバータの出力直流バイアスを最適化することが示されている。図13に、この特許文献1の公報の図3に示された増幅回路を示す。
図13の増幅回路では、PMOSトランジスタ102およびNMOSトランジスタ103からなるCMOSインバータC1の電源側(PMOSトランジスタ102のソース)が、PMOSトランジスタ121のドレイン・ソースを介して、電源電圧Vddの電圧源101に接続され、CMOSインバータC1のグランド側(NMOSトランジスタ103のソース)が、NMOSトランジスタ113のドレイン・ソースを介して接地され、CMOSインバータC1の出力端(PMOSトランジスタ102およびNMOSトランジスタ103のドレイン)107が、負荷108を介して、バイアス電圧Vdの電圧源109に接続され、可変電圧源123からの電圧Vcが、PMOSトランジスタ121のゲートに供給され、CMOSインバータC1の入力端(PMOSトランジスタ102およびNMOSトランジスタ103のゲート)106に、電圧源111からのバイアス電圧Vgに重畳されて信号源112からの入力信号電圧Vinが供給される。
さらに、PMOSトランジスタ121,102およびNMOSトランジスタ103,113からなる回路と同様の、PMOSトランジスタ122,115およびNMOSトランジスタ116,117からなる回路と、演算増幅器118とが設けられる。PMOSトランジスタ115およびNMOSトランジスタ116は、PMOSトランジスタ102およびNMOSトランジスタ103からなるCMOSインバータC1と同じCMOSインバータC2を構成するものである。
そして、可変電圧源123からの電圧Vcが、PMOSトランジスタ122のゲートに供給され、CMOSインバータC2の入力端(PMOSトランジスタ115およびNMOSトランジスタ116のゲート)に、電圧源114からのバイアス電圧Vgが供給され、CMOSインバータC2の出力電圧(PMOSトランジスタ115およびNMOSトランジスタ116のドレインに得られる電圧)Voが、演算増幅器118の非反転入力端に供給され、電圧源114からのバイアス電圧Vgが、基準電圧として演算増幅器118の反転入力端に供給され、演算増幅器118の出力電圧Vnが、NMOSトランジスタ117および113のゲートに供給される。
この増幅回路では、PMOSトランジスタ121および122のドレイン電流が、それぞれCMOSインバータC1およびC2にバイアス電流として供給されるとともに、CMOSインバータC2、演算増幅器118およびNMOSトランジスタ117,113からなる帰還ループによって、CMOSインバータC1およびC2の直流オフセットが検出され、最小となるように補正される。
直流オフセットの補正については、具体的に、CMOSインバータC2の出力電圧Voがバイアス電圧Vgより高くなると、演算増幅器118の出力電圧Vnが高くなり、NMOSトランジスタ117のドレイン抵抗が小さくなって、出力電圧Voが低くなり、逆に出力電圧Voがバイアス電圧Vgより低くなると、演算増幅器118の出力電圧Vnが低くなり、NMOSトランジスタ117のドレイン抵抗が大きくなって、出力電圧Voが高くなる。
したがって、演算増幅器118の出力電圧Vnは、出力電圧Voをバイアス電圧Vgに等しくするような電圧値に収斂し、これによって、CMOSインバータC1およびC2の直流オフセットが最小とされ、例えばCMOSインバータC1およびC2の出力直流電圧がVdd/2とされる。
この増幅回路のゲイン、すなわち、出力端107に得られる出力信号電圧Voutの、入力端106に供給される入力信号電圧Vinに対する比(Vout/Vin)は、CMOSインバータC1のバイアス電流に応じたものとなり、電圧Vcの調整によりバイアス電流を大きくするほど、ゲインが大きくなる。
上に挙げた先行技術文献は、以下の通りである。
特開2003−163550号公報
しかしながら、特許文献1に示され、図13に示した増幅回路は、出力直流バイアスを最適値に設定し、動作電流(バイアス電流)を変えることによってゲインを制御することができるが、ゲインを小さくするには、動作電流を小さくする必要がある。
そのため、入力信号が大きい状況下で、ゲインを小さくすると、出力信号の歪みが増大し、高周波増幅回路として使用した場合に混変調特性が劣化するなどの特性劣化を生じるおそれがある。
そこで、この発明は、CMOSインバータを用いた増幅回路において、ゲインを小さくする場合でも、出力信号の歪みが増大することがなく、高周波増幅回路として使用した場合の混変調特性の劣化などの特性劣化を回避できるようにしたものである。
この発明の増幅回路は、
CMOSインバータ、このCMOSインバータの電源側およびグランド側のうちの一方の側に接続されたバイアス電流供給回路、前記CMOSインバータの電源側およびグランド側のうちの他方の側にドレインが接続された補正用MOSトランジスタ、および、前記CMOSインバータの直流オフセットを検出し、その直流オフセットを最小とするように前記補正用MOSトランジスタのゲートに補正電圧を供給する直流オフセット補正回路を有する正入力側CMOSインバータ回路部と、
この正入力側CMOSインバータ回路部と同一構成の負入力側CMOSインバータ回路部と、
前記正入力側CMOSインバータ回路部を構成するCMOSインバータの出力端と一端が接続される第1のコンデンサと、および前記負入力側CMOSインバータ回路部を構成するCMOSインバータの出力端と一端が接続される第2のコンデンサと、
前記第1のコンデンサの他端と前記第2のコンデンサの他端に一端が接続される負荷と、
前記負荷の他端と接続され、前記負荷にバイアス電圧を供給するバイアス電圧源とを備え、
前記正入力側CMOSインバータ回路部を構成するCMOSインバータの入力端、および前記負入力側CMOSインバータ回路部を構成するCMOSインバータの入力端に、互いに逆極性の入力信号が供給されることにより、前記第1のコンデンサの他端、前記第2のコンデンサの他端、および前記負荷の一端と接続される出力端から出力信号が出力され、
前記正入力側CMOSインバータ回路部のバイアス電流をId1とし前記負入力側CMOSインバータ回路部のバイアス電流をId2とすると、
前記出力信号の電圧と前記入力信号の電圧の比により定められる増幅率がId1の平方根とId2の平方根との差分に比例して動作するものである。
上記の構成の増幅回路では、ゲインは、正入力側のCMOSインバータのバイアス電流Id1の平方根と負入力側のCMOSインバータのバイアス電流Id2の平方根との差分に応じたものとなる。
したがって、ゲインを小さくするには、バイアス電流Id1,Id2そのものを小さくしないで、バイアス電流Id1,Id2を等しくすればよく、図13に示した従来の増幅回路のようにバイアス電流そのものを小さくするために出力信号の歪みが増大するということがなく、高周波増幅回路として使用した場合の混変調特性の劣化などの特性劣化を回避することができる。
しかも、出力側のコンデンサによって直流がカットされるので、正入力側のCMOSインバータと負入力側のCMOSインバータの出力直流バイアスを別個に設定することができ、それぞれの出力直流バイアスを容易かつ確実に最適値に設定することができる。
以上のように、この発明によれば、CMOSインバータを用いた増幅回路において、ゲインを小さくする場合でも、出力信号の歪みが増大することがなく、高周波増幅回路として使用した場合の混変調特性の劣化などの特性劣化を回避することができる。
以下では、第1の実施形態として、シングル出力構成とする場合を示し、第2の実施形態として、差動出力構成とする場合を示す。
シングル出力構成とする場合、および差動出力構成とする場合の、いずれの場合でも、(a)CMOSインバータの電源側にバイアス電流供給回路を接続し、グランド側に補正用MOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタおよび直流オフセット補正回路を接続する場合、(b)CMOSインバータのグランド側にバイアス電流供給回路を接続し、電源側に補正用MOSトランジスタとしてのPMOSトランジスタおよび直流オフセット補正回路を接続する場合、の各場合が考えられる。
以下では、(a)の形態をNタイプの増幅回路、(b)の形態をPタイプの増幅回路、と称する。
なお、図面中では、参照符号の説明として、PMOSトランジスタはPMOSと略し、NMOSトランジスタはNMOSと略する。
[1.第1の実施形態(シングル出力構成):図1〜図10]
(1−1.基本的な例:図1〜図3)
<1−1−1.Nタイプの基本的な例:図1および図2>
図1に、シングル出力構成およびNタイプの増幅回路の基本的な例を示す。
この例では、正入力側のCMOSインバータ回路部10は、PMOSトランジスタ12のソース・ドレインとNMOSトランジスタ13のドレイン・ソースが直列に接続され、PMOSトランジスタ12およびNMOSトランジスタ13のゲートが接続されて入力端1とされ、PMOSトランジスタ12およびNMOSトランジスタ13のドレインが出力端とされたCMOSインバータ11を有し、そのCMOSインバータ11の電源側、すなわちPMOSトランジスタ12のソースに、バイアス電流供給回路30が接続され、CMOSインバータ11のグランド側、すなわちNMOSトランジスタ13のソースが、別のNMOSトランジスタ14のドレイン・ソースを介して接地され、NMOSトランジスタ14のゲートに、直流オフセット補正回路50が接続された構成とされる。
負入力側のCMOSインバータ回路部20は、同様に、PMOSトランジスタ22のソース・ドレインとNMOSトランジスタ23のドレイン・ソースが直列に接続され、PMOSトランジスタ22およびNMOSトランジスタ23のゲートが接続されて入力端2とされ、PMOSトランジスタ22およびNMOSトランジスタ23のドレインが出力端とされたCMOSインバータ21を有し、そのCMOSインバータ21の電源側、すなわちPMOSトランジスタ22のソースに、バイアス電流供給回路40が接続され、CMOSインバータ21のグランド側、すなわちNMOSトランジスタ23のソースが、別のNMOSトランジスタ24のドレイン・ソースを介して接地され、NMOSトランジスタ24のゲートに、直流オフセット補正回路60が接続された構成とされる。
すなわち、CMOSインバータ回路部10とCMOSインバータ回路部20は、同じ素子が同じ状態に接続されて、同一の構成とされる。この増幅回路は、半導体装置として半導体基板上に形成され、CMOS集積回路として形成されるが、寸法形状としても、CMOSインバータ回路部10を構成する各MOSトランジスタとCMOSインバータ回路部20を構成する各MOSトランジスタは同一に形成される。
CMOSインバータ11の出力端(PMOSトランジスタ12およびNMOSトランジスタ13のドレイン)およびCMOSインバータ21の出力端(PMOSトランジスタ22およびNMOSトランジスタ23のドレイン)は、それぞれコンデンサ3および4を介して負荷5の一端に接続される。負荷5の他端には、電圧源6によって負荷バイアス電圧が供給され、コンデンサ3および4と負荷5との接続点7が、この増幅回路の出力端とされる。
負荷5は、抵抗などの受動素子のほか、MOSトランジスタなどの能動素子でもよい。電圧源6の負荷バイアス電圧は、この増幅回路の出力バイアスに関係なく、次段に接続される回路の最適バイアスに設定することができる。
そして、入力端1および2に、互いに逆極性の入力信号電圧+Vinおよび−Vinが供給される。
この増幅回路で、PMOSトランジスタのドレイン電流係数をMp、閾値電圧をVthp、NMOSトランジスタのドレイン電流係数をMn、閾値電圧をVthnとし、バイアス電流供給回路30からCMOSインバータ11に供給されるバイアス電流をId1とすると、直流オフセット補正回路50によってNMOSトランジスタ14のゲートに補正電圧Vn1として最適な電圧が供給された状態では、NMOSトランジスタ14のゲート・ソース間電圧Vgsn1は、図2の式(11)の条件を満たし、したがって図2の式(12)で表される。
そして、PMOSトランジスタ12の相互コンダクタンスをgmp1、NMOSトランジスタ13の相互コンダクタンスをgmn1とすると、gmp1およびgmn1は、それぞれ図2の式(13)および式(14)で表されるので、入力信号電圧+VinがCMOSインバータ11により電流に変換されて、コンデンサ3を通じて負荷5に供給される出力信号電流io1は、図2の式(15)で表されるものとなり、バイアス電流Id1によって出力信号電流io1を制御することができる。
同様に、バイアス電流供給回路40からCMOSインバータ21に供給されるバイアス電流をId2とすると、直流オフセット補正回路60によってNMOSトランジスタ24のゲートに補正電圧Vn2として最適な電圧が供給された状態では、NMOSトランジスタ24のゲート・ソース間電圧Vgsn2は、図2の式(21)の条件を満たし、したがって図2の式(22)で表される。
そして、PMOSトランジスタ22の相互コンダクタンスをgmp2、NMOSトランジスタ23の相互コンダクタンスをgmn2とすると、gmp2およびgmn2は、それぞれ図2の式(23)および式(24)で表されるので、入力信号電圧−VinがCMOSインバータ21により電流に変換されて、コンデンサ4を通じて負荷5に供給される出力信号電流io2は、図2の式(25)で表されるものとなり、バイアス電流Id2によって出力信号電流io2を制御することができる。
したがって、例えば、負荷5として抵抗を用い、その抵抗値をRoとすると、増幅回路の出力信号電圧VoutおよびゲインGa1は、それぞれ図2の式(31)および式(32)で表され、√(Id1)と√(Id2)の差分に応じたものとなる。
そのため、この増幅回路では、ゲインGa1を小さくするには、バイアス電流Id1,Id2そのものを小さくしないで、バイアス電流Id1,Id2を等しくすればよく、図13に示した従来の増幅回路のようにバイアス電流そのものを小さくするために出力信号の歪みが増大するということがなく、高周波増幅回路として使用した場合の混変調特性の劣化などの特性劣化を回避することができる。
<1−1−2.Pタイプの基本的な例:図3>
図3に、シングル出力構成およびPタイプの増幅回路の基本的な例を示す。
この例では、正入力側のCMOSインバータ回路部10は、CMOSインバータ11を有し、そのCMOSインバータ11のグランド側、すなわちNMOSトランジスタ13のソースに、バイアス電流供給回路30が接続され、CMOSインバータ11の電源側、すなわちPMOSトランジスタ12のソースが、別のPMOSトランジスタ15のドレイン・ソースを介して、電源電圧Vddの電源9に接続され、PMOSトランジスタ15のゲートに、直流オフセット補正回路50が接続された構成とされ、負入力側のCMOSインバータ回路部20は、CMOSインバータ21を有し、そのCMOSインバータ21のグランド側、すなわちNMOSトランジスタ23のソースに、バイアス電流供給回路40が接続され、CMOSインバータ21の電源側、すなわちPMOSトランジスタ22のソースが、別のPMOSトランジスタ25のドレイン・ソースを介して電源9に接続され、PMOSトランジスタ25のゲートに、直流オフセット補正回路60が接続された構成とされる。その他は、図1の例と同じである。
直流オフセット補正回路50によってPMOSトランジスタ15のゲートに供給される補正電圧はVp1とし、直流オフセット補正回路60によってPMOSトランジスタ25のゲートに供給される補正電圧はVp2とする。
このPタイプの場合でも、図1のNタイプの場合と同様に動作し、Nタイプの場合と同様に、ゲインが√(Id1)と√(Id2)の差分に応じたものとなって、出力信号の歪みの増大を回避することができ、高周波増幅回路として使用した場合の混変調特性の劣化などの特性劣化を回避することができる。
(1−2.バイアス電流供給回路の第1の具体例:図4〜図6)
バイアス電流供給回路30および40は、それぞれCMOSインバータ11および21にバイアス電流Id1およびId2を供給し、かつそのバイアス電流Id1およびId2を制御できるものであれば、どのような回路でもよいが、具体例として、以下に示すように構成することができる。
図4の例は、図1のNタイプに適用した場合で、バイアス電流供給回路30としては、CMOSインバータ11の電源側、すなわちPMOSトランジスタ12のソースが、別のPMOSトランジスタ31のドレイン・ソースを介して電源9に接続され、PMOSトランジスタ31のゲートと電源9との間に、電源9側を正極側として可変電圧源32が接続され、同様にバイアス電流供給回路40としては、CMOSインバータ21の電源側、すなわちPMOSトランジスタ22のソースが、別のPMOSトランジスタ41のドレイン・ソースを介して電源9に接続され、PMOSトランジスタ41のゲートと電源9との間に、電源9側を正極側として可変電圧源42が接続される。
この例では、可変電圧源32によってPMOSトランジスタ31のソース・ゲート間に与えられる電圧をVc1とすると、バイアス電流Id1は、図5の式(41)で表されるように、電圧Vc1と閾値電圧Vthpとの差の2乗に比例したものとなり、同様に、可変電圧源42によってPMOSトランジスタ41のソース・ゲート間に与えられる電圧をVc2とすると、バイアス電流Id2は、図5の式(42)で表されるように、電圧Vc2と閾値電圧Vthpとの差の2乗に比例したものとなる。
したがって、この場合の増幅回路のゲインGa2は、式(41)および式(42)を図2の式(32)に代入することによって、図5の式(43)で表されるものとなり、電圧Vc1と電圧Vc2との差に比例したものとなる。したがって、この例では、電圧Vc1およびVc2の線形制御によってゲインを設定することができる。
図6の例は、図3のPタイプに適用した場合で、バイアス電流供給回路30としては、CMOSインバータ11のグランド側、すなわちNMOSトランジスタ13のソースが、別のNMOSトランジスタ33のドレイン・ソースを介して接地され、NMOSトランジスタ33のゲートとグランドとの間に、ゲート側を正極側として可変電圧源34が接続され、同様にバイアス電流供給回路40としては、CMOSインバータ21のグランド側、すなわちNMOSトランジスタ23のソースが、別のNMOSトランジスタ43のドレイン・ソースを介して接地され、NMOSトランジスタ43のゲートとグランドとの間に、ゲート側を正極側として可変電圧源44が接続される。
このPタイプの場合でも、図4のNタイプの場合と同様に動作し、Nタイプの場合と同様にゲインを設定することができる。
(1−3.バイアス電流供給回路の第2の具体例:図7および図8)
バイアス電流供給回路30および40は、以下に示すように、それぞれMOS差動対回路とカレントミラーとによって構成することもできる。
図7の例は、図1のNタイプに適用した場合で、バイアス電流供給回路30としては、NMOS差動対回路を構成するNMOSトランジスタ35aおよび35bと、PMOSカレントミラー39を構成するPMOSトランジスタ39aおよび39bとを有し、NMOSトランジスタ35aのドレインが電源9に接続され、NMOSトランジスタ35bのドレインがPMOSトランジスタ39aのドレイン(PMOSトランジスタ39aおよび39bのゲート)に接続され、NMOSトランジスタ35a,35bのソース間に負荷36aおよび36bが接続され、負荷36a,36bの接続点とグランドとの間に電流源37が接続され、NMOSトランジスタ35aのゲートに可変電圧源38aからの制御電圧が供給され、NMOSトランジスタ35bのゲートに電圧源38bからの基準電圧が供給される。
この例のバイアス電流供給回路30では、可変電圧源38aからの制御電圧と電圧源38bからの基準電圧との差の電圧が電流に変換されて、NMOSトランジスタ35aのドレイン電流として流れる。この電流は、PMOSカレントミラー39の入力側のPMOSトランジスタ39aのドレイン電流となり、PMOSトランジスタ39aとPMOSトランジスタ39bのサイズ比に応じて、ミラー側(出力側)のPMOSトランジスタ39bにドレイン電流Id1が流れ、この電流Id1が、CMOSインバータ11のバイアス電流とされる。
バイアス電流供給回路40は、NMOS差動対回路を構成するNMOSトランジスタ45aおよび45bと、PMOSカレントミラー49を構成するPMOSトランジスタ49aおよび49bとを有し、30番台の参照符号に代えて40番台の参照符号を付して示すようにバイアス電流供給回路30と同様に構成され、ミラー側のPMOSトランジスタ49bのドレイン電流Id2が、CMOSインバータ21のバイアス電流とされる。
この例では、負荷36aおよび36bとして、それぞれ抵抗を用いて、それぞれの抵抗値をRsとし、電流源37の電流値を2Id0とし、可変電圧源38aからの制御電圧と電圧源38bからの基準電圧との差をVc1とし、PMOSトランジスタ39aのサイズとPMOSトランジスタ39bのサイズを同じにすると、バイアス電流Id1は、図8の式(51)で表されるように、電圧差Vc1に比例したものとなる。
同様に、負荷46aおよび46bとして、それぞれ抵抗を用いて、それぞれの抵抗値をRsとし、電流源47の電流値を2Id0とし、可変電圧源48aからの制御電圧と電圧源48bからの基準電圧との差をVc2とし、PMOSトランジスタ49aのサイズとPMOSトランジスタ49bのサイズを同じにすると、バイアス電流Id2は、図8の式(52)で表されるように、電圧差Vc2に比例したものとなる。
したがって、この場合の増幅回路のゲインGa3は、式(51)および式(52)を図2の式(32)に代入することによって、図8の式(53)で表されるものとなり、電圧差Vc1およびVc2を制御することによって、ゲインGa3を設定することができる。
この例では、バイアス電流Id1およびId2の最大値を、電流源37および47の電流値2Id0に規定することができる。
また、この例では、差動対のMOSトランジスタのソース間に負荷を接続するので、制御感度を小さくすることができ、制御電圧に重畳されたノイズに対する感度を弱めることができるため、制御を安定化することができる。
さらに、この例では、負荷36a,36b,46a,46bが0Ωのとき、すなわちNMOSトランジスタ35a,35bのソース間およびNMOSトランジスタ45a,45bのソース間が短絡される場合には、各NMOSトランジスタの相互コンダクタンスgmによって電圧電流変換されるので、バイアス電流Id1およびId2は、それぞれ図8の式(61)および式(62)で表されるものとなり、ゲインGa3は、図8の式(63)で表されるように、√(Vc1)と√(Vc2)の差分に比例したものとなる。
以上の図7の例は、図1のNタイプに適用した場合であるが、図3のPタイプの増幅回路でも、図7のバイアス電流供給回路30内およびバイアス電流供給回路40内のPMOSトランジスタをNMOSトランジスタに変え、NMOSトランジスタをPMOSトランジスタに変えることによって、この例を適用することができる。
(1−4.直流オフセット補正回路の第1の具体例:図9)
図1のNタイプの増幅回路、または図3のPタイプの増幅回路の、直流オフセット補正回路50および60としては、それぞれ、CMOSインバータ11および21の直流オフセットを検出し、その直流オフセットを最小とするように、図1のNタイプの場合にはNMOSトランジスタ14および24のゲートに補正電圧Vn1およびVn2を供給し、図3のPタイプの場合にはPMOSトランジスタ15および25のゲートに補正電圧Vp1およびVp2を供給する回路であれば、どのような回路でもよいが、具体例として、以下に示すように構成することができる。
図9の例は、バイアス電流供給回路30および40を図4の例のように構成したNタイプに適用した場合で、直流オフセット補正回路50としては、CMOSインバータ11とPMOSトランジスタ31およびNMOSトランジスタ14とからなる回路と同じ、CMOSインバータ51とPMOSトランジスタ55およびNMOSトランジスタ54とからなる回路、および演算増幅器56を有し、電圧源57からの基準電圧Vrefが、CMOSインバータ51の入力端(PMOSトランジスタ52およびNMOSトランジスタ53のゲート)および演算増幅器56の反転入力端に供給され、CMOSインバータ51の出力電圧(CMOSインバータ51の出力端であるPMOSトランジスタ52およびNMOSトランジスタ53のドレインに得られる電圧)が、演算増幅器56の非反転入力端に供給され、演算増幅器56の出力電圧が、補正電圧Vn1としてNMOSトランジスタ54および14のゲートに供給される。
バイアス電流供給回路30内に示した可変電圧源32によって、PMOSトランジスタ55のソース・ゲート間にも電圧Vc1が与えられ、したがって直流オフセット補正回路50は、バイアス電流供給回路30と同じバイアス電流供給回路を有するものである。
50番台の符号に代えて60番台の符号を付して示すように、直流オフセット補正回路60も直流オフセット補正回路50と同様に構成される。
CMOSインバータ11および51には、同一のバイアス電流Id1が供給され、CMOSインバータ21および61には、バイアス電流Id1とは別個に設定された同一のバイアス電流Id2が供給される。
そして、この例では、演算増幅器56とNMOSトランジスタ54および14とによる帰還制御によって、CMOSインバータ51および11の直流オフセットが最小となるように補正され、演算増幅器66とNMOSトランジスタ64および24とによる帰還制御によって、CMOSインバータ61および21の直流オフセットが最小となるように補正される。
図9の例は、バイアス電流供給回路30および40を図4の例のように構成したNタイプに適用した場合であるが、バイアス電流供給回路30および40を図6の例のように構成したPタイプの増幅回路でも、直流オフセット補正回路50および60を同様に構成することができる。
(1−5.直流オフセット補正回路の第2の具体例:図10)
直流オフセット補正回路50および60は、以下に示すように、それぞれ低域通過フィルタと演算増幅器とによって構成することもできる。
図10の例は、バイアス電流供給回路30および40を図4の例のように構成したNタイプに適用した場合で、直流オフセット補正回路50としては、CMOSインバータ11の出力端(PMOSトランジスタ12およびNMOSトランジスタ13のドレイン)が、抵抗71およびコンデンサ72からなるLPF(低域通過フィルタ)73を介して演算増幅器74の非反転入力端に接続され、電圧源75からの基準電圧Vrefが演算増幅器74の反転入力端に供給され、演算増幅器74の出力電圧が、補正電圧Vn1としてNMOSトランジスタ14のゲートに供給される。
演算増幅器74の出力端とグランドとの間に接続されたコンデンサ76は、帰還動作を安定化させるためのものであるが、コンデンサ76が無くても動作が安定すれば、コンデンサ76は不要である。
70番台の参照符号に代えて80番台の参照符号を付して示すように、直流オフセット補正回路60も直流オフセット補正回路50と同様に構成される。
この例では、CMOSインバータ11の出力電圧中の、LPF73によって信号成分が除去された後の直流成分(直流電圧)に基づく帰還制御によって、CMOSインバータ11の直流オフセットが最小となるように補正され、CMOSインバータ21の出力電圧中の、LPF83によって信号成分が除去された後の直流成分(直流電圧)に基づく帰還制御によって、CMOSインバータ21の直流オフセットが最小となるように補正される。
図10の例は、バイアス電流供給回路30および40を図4の例のように構成したNタイプに適用した場合であるが、バイアス電流供給回路30および40を図7の例のように構成したNタイプの増幅回路でも、直流オフセット補正回路50および60を同様に構成することができる。
また、Nタイプの増幅回路ではなく、図6の例などのようなPタイプの増幅回路でも、直流オフセット補正回路50および60を同様に構成することができる。
[2.第2の実施形態(差動出力構成):図11および図12]
(2−1.第1の例:図11)
図11に、Nタイプとし、かつ差動出力構成とする場合の一例を示す。
この例は、バイアス電流供給回路30および40を図4の例のように構成した場合で、CMOSインバータ回路部10としては、図4に示したCMOSインバータ11とPMOSトランジスタ31およびNMOSトランジスタ14とからなる回路が、一方は参照符号に“A”を付加し、他方は参照符号に“B”を付加して示すように、2個設けられ、バイアス電流供給回路30を構成するPMOSトランジスタ31Aおよび31Bのドレイン電流として、CMOSインバータ11Aおよび11Bに同一のバイアス電流Id1が供給され、直流オフセット補正回路50からの補正電圧Vn1がNMOSトランジスタ14Aおよび14Bのゲートに供給される。
CMOSインバータ回路部20としても、図4に示したCMOSインバータ21とPMOSトランジスタ41およびNMOSトランジスタ24とからなる回路が、一方は参照符号に“A”を付加し、他方は参照符号に“B”を付加して示すように、2個設けられ、バイアス電流供給回路40を構成するPMOSトランジスタ41Aおよび41Bのドレイン電流として、CMOSインバータ21Aおよび21Bに同一のバイアス電流Id2が供給され、直流オフセット補正回路60からの補正電圧Vn2がNMOSトランジスタ24Aおよび24Bのゲートに供給される。
CMOSインバータ11Aの出力端(PMOSトランジスタ12AおよびNMOSトランジスタ13Aのドレイン)およびCMOSインバータ21Aの出力端(PMOSトランジスタ22AおよびNMOSトランジスタ23Aのドレイン)は、それぞれコンデンサ3Aおよび4Aを介して負荷5Aの一端に接続される。負荷5Aの他端には、電圧源6によって負荷バイアス電圧が供給され、コンデンサ3Aおよび4Aと負荷5Aとの接続点7Aが、この増幅回路の一方の出力端とされる。
同様に、CMOSインバータ11Bの出力端(PMOSトランジスタ12BおよびNMOSトランジスタ13Bのドレイン)およびCMOSインバータ21Bの出力端(PMOSトランジスタ22BおよびNMOSトランジスタ23Bのドレイン)は、それぞれコンデンサ3Bおよび4Bを介して負荷5Bの一端に接続される。負荷5Bの他端には、電圧源6によって負荷バイアス電圧が供給され、コンデンサ3Bおよび4Bと負荷5Bとの接続点7Bが、この増幅回路の他方の出力端とされる。
そして、CMOSインバータ11Aの入力端(PMOSトランジスタ12AおよびNMOSトランジスタ13Aのゲート)1Aに入力信号電圧+Vinが供給され、CMOSインバータ11Bの入力端(PMOSトランジスタ12BおよびNMOSトランジスタ13Bのゲート)1Bに入力信号電圧−Vinが供給され、CMOSインバータ21Aの入力端(PMOSトランジスタ22AおよびNMOSトランジスタ23Aのゲート)2Aに入力信号電圧−Vinが供給され、CMOSインバータ21Bの入力端(PMOSトランジスタ22BおよびNMOSトランジスタ23Bのゲート)2Bに入力信号電圧+Vinが供給される。したがって、出力端7Aおよび7Bには、互いに逆極性の出力信号電圧−Voutおよび+Voutが得られる。
この例の増幅回路は、差動出力が得られる点を除いて、図4の例の増幅回路と同様に動作する。
そして、この例では、差動出力構成とするので、シングル出力構成とする場合に比べてノイズに対する耐性が向上する。
なお、図示するように、CMOSインバータ11Aを構成するPMOSトランジスタ12AのソースとCMOSインバータ11Bを構成するPMOSトランジスタ12Bのソース、CMOSインバータ11Aを構成するNMOSトランジスタ13AのソースとCMOSインバータ11Bを構成するNMOSトランジスタ13Bのソース、CMOSインバータ21Aを構成するPMOSトランジスタ22AのソースとCMOSインバータ21Bを構成するPMOSトランジスタ22Bのソース、およびCMOSインバータ21Aを構成するNMOSトランジスタ23AのソースとCMOSインバータ21Bを構成するNMOSトランジスタ23Bのソースを、それぞれ配線16,17,26および27によって接続すると、ゲインが増大し、S/Nが向上する。
(2−2.第2の例:図12)
図12に、Nタイプとし、かつ差動出力構成とする場合の他の例を示す。
この例は、図11の例において、直流オフセット補正回路50および60を、図10の例のように、それぞれ低域通過フィルタと演算増幅器とによって構成する場合である。
具体的に、直流オフセット補正回路50としては、CMOSインバータ11Aの出力端(PMOSトランジスタ12AおよびNMOSトランジスタ13Aのドレイン)が抵抗71Aを介して、CMOSインバータ11Bの出力端(PMOSトランジスタ12BおよびNMOSトランジスタ13Bのドレイン)が抵抗71Bを介して、それぞれ演算増幅器74の非反転入力端に接続されるとともに、演算増幅器74の非反転入力端とグランドとの間にコンデンサ72が接続されて、LPF73が構成され、電圧源75からの基準電圧Vrefが演算増幅器74の反転入力端に供給され、演算増幅器74の出力電圧が、補正電圧Vn1としてNMOSトランジスタ14Aおよび14Bのゲートに供給される。
演算増幅器74の出力端とグランドとの間に接続されたコンデンサ76は、帰還動作を安定化させるためのものであるが、コンデンサ76が無くても動作が安定すれば、コンデンサ76は不要である。
70番台の参照符号に代えて80番台の参照符号を付して示すように、直流オフセット補正回路60も直流オフセット補正回路50と同様に構成される。
この例では、CMOSインバータ11Aの出力電圧中の信号成分を除く直流成分と、CMOSインバータ11Bの出力電圧中の信号成分を除く直流成分とが、抵抗71Aおよび71Bによって加算されて演算増幅器74の非反転入力端に供給され、CMOSインバータ21Aの出力電圧中の信号成分を除く直流成分と、CMOSインバータ21Bの出力電圧中の信号成分を除く直流成分とが、抵抗81Aおよび81Bによって加算されて演算増幅器84の非反転入力端に供給される点を除いて、図10の例と同様に動作し、CMOSインバータ11A,11B,21Aおよび21Bの直流オフセットが補正される。
なお、この例のLPF73および83は、それぞれ差動出力の信号成分を除去するものであるので、それぞれのコンデンサ72および82は、集積回路内に形成できる小容量のものとするか、または特に設けなくてもよい。
(2−3.その他の例)
図11および図12の例は、Nタイプの場合であるが、Pタイプの場合にも、同様に差動出力構成とすることができる。
この発明の増幅回路の一例を示す図である。 この発明の増幅回路の一例を示す図である。 この発明の増幅回路の一例を示す図である。 この発明の増幅回路の一例を示す図である。 この発明の増幅回路の一例を示す図である。 この発明の増幅回路の一例を示す図である。 この発明の増幅回路の一例を示す図である。 この発明の増幅回路の一例を示す図である。 この発明の増幅回路の一例を示す図である。 この発明の増幅回路の一例を示す図である。 この発明の増幅回路の一例を示す図である。 この発明の増幅回路の一例を示す図である。 特許文献1に示された増幅回路の一例を示す図である。
符号の説明
主要部については図中に全て記述したので、ここでは省略する。

Claims (8)

  1. CMOSインバータ、このCMOSインバータの電源側およびグランド側のうちの一方の側に接続されたバイアス電流供給回路、前記CMOSインバータの電源側およびグランド側のうちの他方の側にドレインが接続された補正用MOSトランジスタ、および、前記CMOSインバータの直流オフセットを検出し、その直流オフセットを最小とするように前記補正用MOSトランジスタのゲートに補正電圧を供給する直流オフセット補正回路を有する正入力側CMOSインバータ回路部と、
    この正入力側CMOSインバータ回路部と同一構成の負入力側CMOSインバータ回路部と、
    前記正入力側CMOSインバータ回路部を構成するCMOSインバータの出力端と一端が接続される第1のコンデンサと、および前記負入力側CMOSインバータ回路部を構成するCMOSインバータの出力端と一端が接続される第2のコンデンサと、
    前記第1のコンデンサの他端と前記第2のコンデンサの他端に一端が接続される負荷と、
    前記負荷の他端と接続され、前記負荷にバイアス電圧を供給するバイアス電圧源とを備え、
    前記正入力側CMOSインバータ回路部を構成するCMOSインバータの入力端、および前記負入力側CMOSインバータ回路部を構成するCMOSインバータの入力端に、互いに逆極性の入力信号が供給されることにより、前記第1のコンデンサの他端、前記第2のコンデンサの他端、および前記負荷の一端と接続される出力端から出力信号が出力され、
    前記正入力側CMOSインバータ回路部のバイアス電流をId1とし前記負入力側CMOSインバータ回路部のバイアス電流をId2とすると、
    前記出力信号の電圧と前記入力信号の電圧の比により定められる増幅率がId1の平方根とId2の平方根との差分に比例して動作する増幅回路。
  2. 請求項1の増幅回路において、
    前記一方の側は電源側であり、前記補正用MOSトランジスタはNMOSトランジスタである増幅回路。
  3. 請求項1の増幅回路において、
    前記一方の側はグランド側であり、前記補正用MOSトランジスタはPMOSトランジスタである増幅回路。
  4. 請求項1の増幅回路において、
    前記正入力側CMOSインバータ回路部を構成するCMOSインバータおよび補正用MOSトランジスタ、および前記負入力側CMOSインバータ回路部を構成するCMOSインバータおよび補正用MOSトランジスタとして、それぞれ対のCMOSインバータおよび対の補正用MOSトランジスタを備えることによって、差動出力構成とされた増幅回路。
  5. 請求項1の増幅回路において、
    前記正入力側CMOSインバータ回路部を構成するバイアス電流供給回路、および前記負入力側CMOSインバータ回路部を構成するバイアス電流供給回路が、それぞれ、対応する前記CMOSインバータの前記一方の側にドレインが接続されたMOSトランジスタと、このMOSトランジスタのゲートに接続された可変電圧源とを有する構成とされた増幅回路。
  6. 請求項1の増幅回路において、
    前記正入力側CMOSインバータ回路部を構成するバイアス電流供給回路、および前記負入力側CMOSインバータ回路部を構成するバイアス電流供給回路が、それぞれ、対応する前記CMOSインバータの前記一方の側にミラー側MOSトランジスタが接続されたカレントミラーと、このカレントミラーに接続されたMOS差動対回路とを有する構成とされた増幅回路。
  7. 請求項1の増幅回路において、
    前記正入力側CMOSインバータ回路部を構成する直流オフセット補正回路、および前記負入力側CMOSインバータ回路部を構成する直流オフセット補正回路が、それぞれ、前記CMOSインバータとは別のCMOSインバータ、この別のCMOSインバータの電源側およびグランド側のうちの一方の側に接続されたバイアス電流供給回路、前記別のCMOSインバータの電源側およびグランド側のうちの他方の側にドレインが接続された別のMOSトランジスタ、および演算増幅器を有し、前記別のCMOSインバータの入力端および前記演算増幅器の反転入力端に基準電圧が供給され、前記別のCMOSインバータの出力電圧が前記演算増幅器の非反転入力端に供給され、前記演算増幅器の出力電圧が前記別のMOSトランジスタのゲートおよび前記補正用MOSトランジスタのゲートに供給される構成とされた増幅回路。
  8. 請求項1の増幅回路において、
    前記正入力側CMOSインバータ回路部を構成する直流オフセット補正回路、および前記負入力側CMOSインバータ回路部を構成する直流オフセット補正回路が、それぞれ、対応する前記CMOSインバータの出力電圧中の信号成分を除去するフィルタ、および演算増幅器を有し、前記フィルタの出力電圧が前記演算増幅器の非反転入力端に供給され、前記演算増幅器の反転入力端に基準電圧が供給され、前記演算増幅器の出力電圧が前記補正用MOSトランジスタのゲートに供給される構成とされた増幅回路。
JP2004313397A 2004-10-28 2004-10-28 増幅回路 Expired - Fee Related JP4525295B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004313397A JP4525295B2 (ja) 2004-10-28 2004-10-28 増幅回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004313397A JP4525295B2 (ja) 2004-10-28 2004-10-28 増幅回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006128973A JP2006128973A (ja) 2006-05-18
JP4525295B2 true JP4525295B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=36723194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004313397A Expired - Fee Related JP4525295B2 (ja) 2004-10-28 2004-10-28 増幅回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4525295B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008147735A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Sony Corp 増幅回路、並びに半導体装置および制御方法
TWI540842B (zh) * 2012-08-13 2016-07-01 Toshiba Kk DA converter, receiver and DA converter control method

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003163550A (ja) * 2001-11-26 2003-06-06 Sony Corp 増幅回路
JP2003198283A (ja) * 2001-12-27 2003-07-11 Sony Corp 電圧電流変換器およびアクティブフィルタ回路
JP2004282479A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd トランスコンダクタンス増幅器

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3201339B2 (ja) * 1998-04-07 2001-08-20 日本電気株式会社 発振回路

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003163550A (ja) * 2001-11-26 2003-06-06 Sony Corp 増幅回路
JP2003198283A (ja) * 2001-12-27 2003-07-11 Sony Corp 電圧電流変換器およびアクティブフィルタ回路
JP2004282479A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd トランスコンダクタンス増幅器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006128973A (ja) 2006-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7586373B2 (en) Fully differential class AB amplifier and amplifying method using single-ended, two-stage amplifier
US7310017B2 (en) Operational amplifier circuit
US20070063686A1 (en) Series regulator and differential amplifier circuit thereof
US9685914B2 (en) Amplifier circuit
US7999612B2 (en) Operational amplifier having DC offset cancellation capability
JP4527592B2 (ja) 定電圧電源回路
EP2312751A1 (en) Differential amplifier with common-mode feedback
JP2005244276A (ja) 差動増幅回路
US20050151588A1 (en) Rejection circuitry for variable-gain amplifiers and continuous-time filters
JP2006314059A (ja) 半導体装置
US6833760B1 (en) Low power differential amplifier powered by multiple unequal power supply voltages
JP2011229073A (ja) 利得変動補償装置
US10574200B2 (en) Transconductance amplifier
EP1435693B1 (en) Amplification circuit
US6583669B1 (en) Apparatus and method for a compact class AB turn-around stage with low noise, low offset, and low power consumption
US8344804B2 (en) Common-mode feedback circuit
US11835977B2 (en) Constant voltage circuit for improvement of load transient response with stable operation in high frequency, and electronic device therewith
US7126425B2 (en) Voltage control circuit for common mode voltage and method for controlling the same
JP4525295B2 (ja) 増幅回路
EP1213724A1 (en) Process-insensitive, highly-linear constant transconductance circuit
US20060119431A1 (en) Differential operational amplifier
US7633343B2 (en) Fully differential amplifier
JP4180411B2 (ja) トランスコンダクタンス増幅器
JP7001468B2 (ja) オペアンプ
JP2014082535A (ja) 演算増幅器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070521

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090817

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100524

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees