JP2011229073A - 利得変動補償装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電圧源から提供する電圧が変動した場合でも増幅回路に流れる電流量を制御し、利得の変動を補償する利得変動補償装置を提供すること。
【解決手段】利得変動補償装置100は、電圧源111から提供される電圧及び定電流源を用いて入力信号を増幅する増幅回路110と、電圧源111から提供される電圧の変動を検知する電源電圧変動検知部120と、電源電圧変動検知部120により検知された電圧の変動量に応じて、増幅回路110に流れる電流量を制御する電流可変回路130とを備える。利得変動補償装置100は、増幅回路110又はその差動回路の定電流源トランジスタと並列に電流可変回路130を接続し、事前に電流可変回路130に電流を流し、電源電圧変動検知部120において電源電圧の変動を検知する。電流可変回路130は、電圧変動量に応じて電流量の調整を行い、増幅回路110に流れる電流量を制御する。
【選択図】図3
【解決手段】利得変動補償装置100は、電圧源111から提供される電圧及び定電流源を用いて入力信号を増幅する増幅回路110と、電圧源111から提供される電圧の変動を検知する電源電圧変動検知部120と、電源電圧変動検知部120により検知された電圧の変動量に応じて、増幅回路110に流れる電流量を制御する電流可変回路130とを備える。利得変動補償装置100は、増幅回路110又はその差動回路の定電流源トランジスタと並列に電流可変回路130を接続し、事前に電流可変回路130に電流を流し、電源電圧変動検知部120において電源電圧の変動を検知する。電流可変回路130は、電圧変動量に応じて電流量の調整を行い、増幅回路110に流れる電流量を制御する。
【選択図】図3
Description
本発明は、信号を増幅する際に、電源ばらつきによる利得変動を補償する増幅回路の利得変動補償装置に関する。
従来、信号を増幅する際に用いる増幅回路の基本構成は、ソース接地、ゲート接地、及びドレイン接地の3種類ある。例えば、ソース接地増幅回路は、トランジスタのソースに定電流源のトランジスタを、ドレインに負荷抵抗を接続し、ゲートに信号を入力して、入力信号を増幅している(例えば、特許文献1参照)。
図1は、特許文献1に記載の増幅回路の構成を示す回路図である。
図1に示すように、増幅回路10は、電圧源11、負荷インピーダンス12、トランジスタ13、定電流源トランジスタ14、定電流源15、及びトランジスタ16を備える。
定電流源トランジスタ14は、トランジスタ16とゲート同士を接続してカレントミラー回路を構成する。
定電流源15は、定電流源トランジスタ14に定電流を流す。定電流源トランジスタ14に流れる電流量は、トランジスタ16と定電流源トランジスタ14のサイズ比により決定される。
以上の構成において、増幅回路10は、電圧源11の電圧が一定の場合、トランジスタ14の動作点が固定され、定電流源トランジスタ14のソース−ドレイン間に流れる電流がトランジスタ13の入力信号Vinによらず一定に保たれる。このことにより、トランジスタ13は、利得一定の増幅動作を行う。
しかしながら、このような従来の増幅回路にあっては、以下のような課題があった。
従来の構成では、電圧源11から提供される電圧が、ばらつきにより上昇した場合、定電流源トランジスタ14のドレイン、ソース間電圧が上昇する。近年、MOSFETの進化に伴い、チャネル長が短くなり、チャネル長変調の影響が無視できなくなっている。このことから、チャネル長変調の影響により、定電流源トランジスタ14で流れる電流量が増加し、利得が増加してしまうという課題がある。
また、電圧源11から提供される電圧が、ばらつきにより低下した場合、定電流源トランジスタ14のドレイン、ソース間電圧が低下するため、チャネル長変調の影響により電流量が減少する。状況によっては定電流源トランジスタ14の動作点が線形領域に変化した場合、定電流源トランジスタ14に流れる電流量が大きく減少し、利得が低下してしまうという課題がある。
本発明の目的は、電圧源から提供する電圧が変動した場合でも増幅回路に流れる電流量を制御し、利得の変動を補償する利得変動補償装置を提供することである。
本発明の利得変動補償装置は、信号を増幅する際に、電源ばらつきによる利得変動を補償する利得変動補償装置であって、電圧源から提供される電圧及び定電流源を用いて入力信号を増幅する増幅回路と、前記電圧源から提供される電圧の変動を検知する電源電圧変動検知部と、前記電源電圧変動検知部により検知された電圧の変動量に応じて、前記増幅回路に流れる電流量を制御する電流可変回路と、を備える構成を採る。
本発明によれば、電圧源から提供する電圧が変動した場合であっても電流可変回路を用いて増幅回路に流れる電流量をある一定の幅を持った範囲内に調整することにより、増幅回路が信号を増幅する際に、電圧源の電源ばらつきによる利得変動を補償することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図2は、本発明の実施の形態1に係る利得変動補償装置の構成を示す図である。本実施の形態は、携帯端末装置等に搭載される増幅回路の利得変動補償装置に適用可能である。
図2は、本発明の実施の形態1に係る利得変動補償装置の構成を示す図である。本実施の形態は、携帯端末装置等に搭載される増幅回路の利得変動補償装置に適用可能である。
図2に示すように、利得変動補償装置100は、電圧源から提供される電圧及び定電流源を用いて入力信号を増幅する増幅回路110と、電圧源から提供される電圧の変動を検知する電源電圧変動検知部120と、電源電圧変動検知部120により検知された電圧の変動量に応じて、増幅回路110に流れる電流量を制御する電流可変回路130とを備える。
本実施の形態は、増幅回路110、電源電圧変動検知部120、及び電流可変回路130のそれぞれを、各構成例1−7で実現することができる。以下、具体的な回路構成及び動作について説明する。
[増幅回路110及び電流可変回路130の構成例1]
構成例1は、増幅回路110がシングル構成の例である。
構成例1は、増幅回路110がシングル構成の例である。
図3は、上記利得変動補償装置100の増幅回路110及び電流可変回路130の構成例を示す回路図である。
図3に示すように、増幅回路110は、電圧源111、負荷インピーダンス112、トランジスタ113、定電流源トランジスタ114、定電流源115、及びトランジスタ116を備える。
負荷インピーダンス112は、トランジスタ113の負荷であり、例えば可変抵抗からなる。負荷インピーダンス112は、抵抗値を変更できるものであればどのような構成でもよい。この可変抵抗は、固定抵抗でもよい。
トランジスタ113は、ゲートに入力信号Vinを受け、増幅回路110出力Voutを出力する。
定電流源トランジスタ114は、トランジスタ113の定電流源である。定電流源トランジスタ114は、トランジスタ116とゲート同士を接続してカレントミラー回路を構成する。
電源電圧変動検知部120は、電圧源111と接続し、電圧源111から提供される電圧の変動を検知する。電源電圧変動検知部120は、検知した電圧に応じて制御信号を電流可変回路130に与える。電源電圧変動検知部120の回路構成の詳細については、図10乃至図15により後述する。
Idsは、定電流トランジスタ114と並列に接続される電流可変回路131からなり、増幅回路110に流れる電流量を制御する。
以下、上述のように構成された利得変動補償装置100の動作について説明する。
まず、事前に電流可変回路130に電流を流しておく。電圧源111から提供する電圧が変動した場合、電源電圧変動検知部120が電圧の変動を検知する。
電源電圧変動検知部120は、電圧源111から提供する電圧と電流の対応表(後述する図11参照)を持っており、電流可変回路130に対して、電圧源111の電圧の変動量に応じた電流量を流すように制御する。
事前に電流を流す理由について説明する。電圧源111の電圧の増減に伴い、利得補償をするために電流可変回路130の電流量を増減させている。電流を減少させて利得補償を可能とするために、事前に電流を流しておく必要がある。なお、事前に電流を流す具体例については、実施の形態2.3により後述する。これにより、負荷インピーダンス112とトランジスタ113に流れる電流量は変化し、増幅回路110の利得は変動前後で一定となる。
[増幅回路110及び電流可変回路130の構成例2]
構成例2は、増幅回路110が差動回路構成の例である。
構成例2は、増幅回路110が差動回路構成の例である。
図4は、利得変動補償装置100Aの増幅回路110A及び電流可変回路130の構成例を示す回路図である。図3と同一構成部分には同一番号を付している。
図4に示すように、増幅回路110Aは、電圧源111、負荷インピーダンス112a,112b、トランジスタ113a,113b、定電流源トランジスタ114、定電流源115、及びトランジスタ116を備える。
負荷インピーダンス112aは、トランジスタ113aの負荷、また負荷インピーダンス112bは、トランジスタ113bの負荷であり、例えば可変抵抗からなる。負荷インピーダンス112a,112bは、抵抗値を変更できるものであればどのような構成でもよい。
トランジスタ113aは、ゲートに入力信号Vinpを受け、差動出力Voutpを出力する。トランジスタ113bは、ゲートに入力信号Vinnを受け、差動出力Voutnを出力する。
定電流源トランジスタ114は、差動回路構成されたトランジスタ113a,113bの共通の定電流源である。定電流源トランジスタ114は、トランジスタ116とゲート同士を接続してカレントミラー回路を構成する。
上記利得変動補償装置100Aの基本動作は、図3の利得変動補償装置100と同様である。
まず、事前に電流可変回路130に電流を流しておく。電圧源111から提供する電圧が変動した場合、電源電圧変動検知部120が電圧の変動を検知する。
電源電圧変動検知部120は、電流可変回路130に対して、電圧の変動量に応じた電流量を流すように制御する。これにより、負荷インピーダンス112a,112bとトランジスタ113a,113bに流れる電流量は変化し、増幅回路110Aの利得は変動前後で一定となる。
図5は、利得変動補償装置100Bの増幅回路110B及び電流可変回路130Aの構成例を示す回路図である。図4と同一構成部分には同一番号を付している。
図5に示すように、増幅回路110Bは、電圧源111、負荷インピーダンス112a,112b、トランジスタ113a,113b、抵抗(インピーダンス)117、定電流源トランジスタ114a,114b、定電流源115、及びトランジスタ116を備える。
負荷インピーダンス112aは、トランジスタ113aの負荷、また負荷インピーダンス112bは、トランジスタ113bの負荷であり、例えば可変抵抗からなる。負荷インピーダンス112a,112bは、抵抗値を変更できるものであればどのような構成でもよい。
トランジスタ113aは、ゲートに入力信号Vinpを受け、差動出力Voutpを出力する。トランジスタ113bは、ゲートに入力信号Vinnを受け、差動出力Voutnを出力する。
定電流源トランジスタ114aは、差動回路構成されたトランジスタ113aの定電流源、また定電流源トランジスタ114bは、差動回路構成されたトランジスタ113bの定電流源である。定電流源トランジスタ114aと定電流源トランジスタ114bとトランジスタ116とは、ゲート同士を接続してカレントミラー回路を構成する。
抵抗117は、差動回路のハイパスフィルタとして挿入される。
電流可変回路130Aは、定電流トランジスタ114aと並列に接続される電流可変回路131aと、定電流トランジスタ114bと並列に接続される電流可変回路131bとからなり、増幅回路110Bに流れる電流量を制御する。
電源電圧変動検知部120は、各電流可変回路131a,131bに制御信号を与える。
上記利得変動補償装置100Bの基本動作は、図4の利得変動補償装置100Aと同様である。
まず、事前に電流可変回路130Aに電流を流しておく。電圧源111から提供する電圧が変動した場合、電源電圧変動検知部120が電圧の変動を検知する。
電源電圧変動検知部120は、電流可変回路130Aに対して、電圧の変動量に応じた電流量を流すように制御する。これにより、負荷インピーダンス112a,112bとトランジスタ113a,113bに流れる電流量は変化し、増幅回路110Bの利得は変動前後で一定となる。
[増幅回路110及び電流可変回路230の構成例3]
構成例3は、電流可変回路230が、定電流源トランジスタ114に並列接続されたスイッチ及び抵抗により構成される例である。
構成例3は、電流可変回路230が、定電流源トランジスタ114に並列接続されたスイッチ及び抵抗により構成される例である。
図6は、利得変動補償装置100Cの増幅回路110及び電流可変回路230の構成例を示す回路図である。図3と同一構成部分には同一番号を付している。
図6に示すように、電流可変回路230は、定電流源トランジスタ114と並列にスイッチ231,233,235、及び抵抗232,234,236を接続する。
スイッチ231,233,235は、電源電圧変動検知部120からの制御信号でオンオフ制御される。
以下、上述のように構成された利得変動補償装置100Cの動作について説明する。
まず、図6に示すように、スイッチ231,233をオンし、抵抗232,234を接続することで電流を流しておく。事前に電流を流すことで、電流の増減が可能となる。電圧源111から提供される電圧が低下した場合、定電流源トランジスタ114のドレイン、ソース間の電圧が低下するため、電流が減少する。
電源電圧変動検知部120は、前記電流の減少量に応じてスイッチ231,233をオフする。スイッチ231,233をオフすることで合成抵抗を増大させ、トランジスタ114のドレイン、ソース間の電圧を増加させる。その結果、負荷インピーダンス112、トランジスタ113に流れる電流量が増加する。
また、電圧源111から提供される電圧が増加した場合、定電流源トランジスタ114のドレイン、ソース間の電圧が上昇するため、電流が増加する。
電源電圧変動検知部120は、前記電流の上昇量に応じてスイッチ235をオンする。スイッチ235をオンすることで合成抵抗を減少させ、定電流源トランジスタ114のドレイン、ソース間の電圧を低下させ。その結果、負荷インピーダンス112、トランジスタ113に流れる電流量が減少する。
これにより、負荷インピーダンス112及びトランジスタ113に流れる電流量の調整が可能となり、利得補償が可能となる。
なお、定電流源トランジスタ114に対して並列に3つのスイッチ、抵抗を接続したが、制御量に応じて、スイッチ、抵抗の数は変更可能である。また、スイッチ231,233がオフとしていたが、スイッチのオン、オフの初期状態は状況に応じて変更してもよい。
[増幅回路110及び電流可変回路240の構成例4]
構成例4は、電流可変回路240が、定電流源トランジスタ114に並列接続されたスイッチ及びトランジスタにより構成される例である。
構成例4は、電流可変回路240が、定電流源トランジスタ114に並列接続されたスイッチ及びトランジスタにより構成される例である。
図7は、利得変動補償装置100Dの増幅回路110及び電流可変回路240の構成例を示す回路図である。図3と同一構成部分には同一番号を付している。
図7に示すように、電流可変回路240は、定電流源トランジスタ114と並列にスイッチ241,243,245、及びトランジスタ242,244,246を接続する。
スイッチ241,243,245は、電源電圧変動検知部120からの制御信号でオンオフ制御される。
トランジスタ242,244,246は、NMOSトランジスタである。
以下、上述のように構成された利得変動補償装置100Dの動作について説明する。
まず、図7に示すように、スイッチ241,243をオンし、トランジスタ242,244を接続することで電流を流しておく。電圧源111から提供される電圧が低下した場合、定電流源トランジスタ114のドレイン、ソース間の電圧が低下するため、電流が減少する。
電源電圧変動検知部120は、前記電流の減少量に応じてスイッチ241,243,245をオンする。スイッチ241,243,245をオンすることで負荷インピーダンス112、トランジスタ113に流れる電流量が増加する。
また、電圧源111から提供される電圧が増加した場合、定電流源トランジスタ114のドレイン、ソース間の電圧が上昇するため、電流が増加する。
電源電圧変動検知部120は、前記電流の上昇量に応じてスイッチ241,243をオフする。スイッチ241,243をオフすることで負荷インピーダンス112及びトランジスタ113に流れる電流量が減少する。
これにより、負荷インピーダンス112、トランジスタ113に流れる電流量の調整が可能となり、利得補償が可能となる。
なお、定電流源トランジスタ114に対して並列に3つのスイッチ、トランジスタを接続したが、制御量に応じて、スイッチ、トランジスタの並列数の変更は可能である。また、スイッチ241,243がオフとしていたが、スイッチのオン、オフの初期状態は状況に応じて変更してもよい。
[増幅回路110及び電流可変回路250の構成例5]
構成例5は、電流可変回路250が、定電流源トランジスタ114に並列接続されたトランジスタにより構成される例である。
構成例5は、電流可変回路250が、定電流源トランジスタ114に並列接続されたトランジスタにより構成される例である。
図8は、利得変動補償装置100Eの増幅回路110及び電流可変回路250の構成例を示す回路図である。図3と同一構成部分には同一番号を付している。
図8に示すように、電流可変回路250は、定電流源トランジスタ114と並列にトランジスタ252を接続する。トランジスタ252のゲートに可変電圧源251から電圧を与えている。
可変電圧源251は、電源電圧変動検知部120からの制御信号で制御され、制御信号に応じた電圧を供給する。
トランジスタ252は、NMOSトランジスタである。
以下、上述のように構成された利得変動補償装置100Eの動作について説明する。
まず、トランジスタ252のゲートに電圧を与え、トランジスタ252に電流を流しておく。電圧源111から提供される電圧が低下した場合、定電流源トランジスタ114のドレイン、ソース間の電圧が低下するため、電流が減少する。そのため、電源電圧変動検知部120は、減少量に応じて可変電圧源251の電圧を上昇させ、トランジスタ252のゲート電圧を上昇させる。その結果、負荷インピーダンス112、トランジスタ113に流れる電流量が増加する。
また、電圧源111から提供される電圧が増加した場合、定電流源トランジスタ114のドレイン、ソース間の電圧が上昇するため、電流が増加する。そのため、電源電圧変動検知部120は、上昇量に応じて可変電圧源251を低下させ、トランジスタ252のゲート電圧を低下させる。その結果、負荷インピーダンス112、トランジスタ113に流れる電流量が減少する。
これにより、負荷インピーダンス112、トランジスタ113に流れる電流量の調整が可能となり、利得補償が可能となる。
なお、トランジスタ252のゲートに可変電圧源251を接続しているが、DAコンバータなどを用いて直接電圧を与えてもよい。その場合は、電源電圧変動検知部120とDAコンバータを接続し、出力電圧を制御する。
図9は、利得変動補償装置100Fの増幅回路110及び電流可変回路250Aの構成例を示す回路図である。図8と同一構成部分には同一番号を付している。
図9に示すように、可変電圧源251を、電圧源253から与えた電圧を抵抗254,255の抵抗値の比で分圧して、電圧を与えている構成としてもよい。抵抗254,255は可変抵抗となっており、抵抗値の比を変えることで、トランジスタ252に与える電圧を変更可能である。
なお、抵抗値の比を変更することから、抵抗254,255のいずれか一方が可変抵抗でもよい。また、抵抗254,255はトランジスタを用いてもよい。その場合、電源電圧変動検知部120が可変抵抗の抵抗値を制御する。
次に、電流電圧変動検知部120の構成例とその動作について説明する。
[電源電圧変動検知部120の構成例6]
構成例6は、電源電圧変動検知部120が、デジタル回路により構成される例である。
構成例6は、電源電圧変動検知部120が、デジタル回路により構成される例である。
図10は、電流電圧変動検知部120の構成例を示す図である。
図10に示すように、電流電圧変動検知部120は、ADコンバータ121、電圧検出部122、電圧電流変換テーブル123、及び電流制御部124を備える。
図11は、上記電圧電流変換テーブル123の例を示す図である。図11に示すように、電圧電流変換テーブル123は、EEPROM等の不揮発性メモリにより構成され、電圧源111(図1乃至図9参照。以下同様。)の電圧に対応する制御電圧を格納する。
ADコンバータ121は、電圧源111の電圧をアナログからデジタルに変換する。
電圧検出部122は、ADコンバータ121によりデジタル化された電圧源の電圧を検出する。
電流制御部124は、マイクロプロセッサ等により構成され、電圧検出部122より検出した電圧を取得し、電圧電流変換テーブル123を参照する。
以上の構成において、電源電圧変動検知部120は、まず、ADコンバータ121より電圧源の電圧をアナログからデジタルに変換する。電圧検出部122は、ADコンバータ121によりデジタル化された電圧源の電圧を検出する。電流制御部124は、電圧検出部122より検出した電圧を取得し、電圧電流変換テーブル123を参照する。電圧電流変換テーブル123には、電圧源111の電圧に対応して電流可変回路130(130A,230,240,250,250A)(以下、電流可変回路130を代表して説明する。)で所望の電流を流すための制御電圧を格納している。電流制御部124は、電圧電流変換テーブル123ルックアップにより制御電圧を取得し、電流可変回路130に出力する。
ここで、電流制御部124が電圧電流変換テーブル123を参照する態様に代えて、電圧源の電圧の増減に応じて制御電圧を増減させ、電流可変回路130に出力してもよい。
図12及び図13は、電流制御部124の制御電圧の出力制御を示すフローチャートである。本フローは、電流制御部124を構成するマイクロプロセッサにより所定タイミングで繰り返し実行される。図中、Sはフローの各ステップを示す。
図12に示すように、利得変動補償装置100の電源オンによりフローが開始する。
ステップS1では、電流制御部124は、電圧源111の基準電圧をバッファに保存する。
ステップS2では、電流制御部124は、電圧源111の電圧を検出する。
ステップS3では、電流制御部124は、検出した電圧源111の電圧をバッファ内の電圧値と比較する。
上記ステップS3で検出した電圧源111の電圧がバッファ内の電圧値と所定範囲内で等しい場合、ステップS4で電流制御部124は、電流可変回路130に出力する制御電圧を一定にしてステップS7に進む。
上記ステップS3で検出した電圧源111の電圧がバッファ内の電圧値より大きい場合、ステップS5で電流制御部124は、電流可変回路130に出力する制御電圧を所定量低下させてステップS7に進む。
上記ステップS3で検出した電圧源111の電圧がバッファ内の電圧値より小さい場合、ステップS6で電流制御部124は、電流可変回路130に出力する制御電圧を所定量増加させてステップS7に進む。
ステップS7では、電流制御部124は、電圧源111の電圧をバッファに保存する。
ステップS8では、電流制御部124は、利得変動補償装置100の電源オフか否かを判別し、電源オフであれば本フローを終了し、電源オンであれば上記ステップS2に戻る。
このように、本フローを実行することにより、電圧電流変換テーブル123を参照せず、電圧源の電圧の増減に応じて制御電圧を増減させ、電流可変回路130に出力することができる。この構成によれば、電圧電流変換テーブル123が不要になる効果がある。但し、図11の電圧電流変換テーブル123を用いる方法は、マイクロプロセッサの能力を上げることなく高速で制御することが可能である。
図13は、図12のフローチャートと同様の電流制御部124の制御電圧の出力制御を行うフローチャートである。図13において、図12と同じ処理を行うステップには同一ステップを付して重複部分の説明を省略する。
図13のフローにおいて、上記ステップS3で検出した電圧源111の電圧がバッファ内の電圧値より大きい場合、ステップS6で電流制御部124は、電流可変回路130に出力する制御電圧を所定量増加させてステップS7に進む。
上記ステップS3で検出した電圧源111の電圧がバッファ内の電圧値より小さい場合、ステップS5で電流制御部124は、電流可変回路130に出力する制御電圧を所定量低下させてステップS7に進む。
後述する実施の形態2のように、PMOSトランジスタを使用した場合に、実施の形態1とは逆の動作を行うことになる。この場合に、電流制御部124は、電流可変回路130に出力する制御電圧を実施の形態1とは逆に増減する。図13のフローは、このための制御電圧の出力制御フローである。
図12のフローと同様に、電圧電流変換テーブル123を参照せず、電圧源の電圧の増減に応じて制御電圧を増減させ、電流可変回路130に出力することができる。
[電源電圧変動検知部120の構成例7]
構成例7は、電源電圧変動検知部120が、アナログ回路により構成される例である。
構成例7は、電源電圧変動検知部120が、アナログ回路により構成される例である。
図14は、電流電圧変動検知部120Aの構成例を示す図である。
図14に示すように、電流電圧変動検知部120Aは、電圧源111の電圧の誤差を検出する誤差検出回路311と、誤差検出回路311により検出された誤差をなくすように、電圧源111の電圧に対応した制御電圧を出力する誤差フィードバック回路312とを備える。
誤差検出回路311は、参照電圧313、インピーダンス314,315,316,317、及びアンプ318を含む。なお、インピーダンス314とインピーダンス316、インピーダンス315とインピーダンス317は、それぞれ同等の値である。
誤差フィードバック回路312は、バイアス電圧319、インピーダンス320,321、及びアンプ322を含む。
まず、誤差検出回路311に関して説明する。
インピーダンス314とインピーダンス316をR1、インピーダンス315とインピーダンス317をR2、参照電圧313をVref、入力電圧をVddと仮定する。誤差検出回路311の出力Voutは、次式(1)で示される。
Vout=(Vdd−Vref)×R2/R1 …(1)
参照電圧313を電源電圧ばらつき前の電圧に設定することで、電圧源111の電源電圧のばらつき量を検出することができる。
参照電圧313を電源電圧ばらつき前の電圧に設定することで、電圧源111の電源電圧のばらつき量を検出することができる。
次に、誤差フィードバック回路312に関して説明する。
インピーダンス320をR3、インピーダンス321をR4、バイアス電圧をVcntと仮定する。誤差フィードバック回路の出力Vcnt_outは、次式(2)で示される。
Vcnt_out=Vcnt+(Vcnt−Vout)×R4/R3 …(2)
R1〜R4の値を適切に設定することで、電圧源111の電源電圧ばらつき量に応じた所望の電圧を出力することが可能となる。
R1〜R4の値を適切に設定することで、電圧源111の電源電圧ばらつき量に応じた所望の電圧を出力することが可能となる。
例えば、参照電圧Vrefを1.2V、Vcntを0.2V、R1を1Ω、R2を1Ω、R3を1Ω、R4を1Ωと仮定する。入力電圧Vddが1.2Vであれば、Voutは0Vとなり、Vcnt_outは0.4Vである。
電圧源111の電圧がばらつきにより1.2Vから1.3Vに変化したとする。入力電圧Vddは、1.3Vとなり、誤差検出回路311の出力電圧Voutは式(1)より0.1Vとなる。式(2)に出力電圧Voutを代入すると、誤差フィードバック回路312の出力Vcnt_outは、0.3Vとなる。逆に、電圧源111の電圧がばらつきにより1.2Vから1.1Vに変化した場合の出力Vcnt_outは0.5Vとなる。
後述する実施の形態2のように、PMOSトランジスタを使用した場合に、実施の形態1とは逆の動作を行うことになる。
図15は、電流電圧変動検知部120Bの構成例を示す図である。図14と同一構成部分には同一番号を付して重複箇所の説明を省略する。
図15に示すように、電流電圧変動検知部120Bは、図14の電流電圧変動検知部120Aの参照電圧313と入力電圧の入力を入れ替えた構成である。
誤差検出回路311Aに関して説明する。
インピーダンス314と316をR1、インピーダンス315と317をR2、参照電圧313をVref、入力電圧をVddと仮定する。アンプ318に入力する入力端子を入れ替えたことで、誤差検出回路311Aの出力Voutは次式(3)となる。
Vout=(Vref−Vdd)×R2/R1 …(3)
実施の形態1ではNMOSを使用しているが、後述するように実施の形態2ではPMOSトランジスタを使用する。このため、制御電圧が基準電圧に対してプラスマイナス逆となる。図15の構成を用いることで対応可能となる。
実施の形態1ではNMOSを使用しているが、後述するように実施の形態2ではPMOSトランジスタを使用する。このため、制御電圧が基準電圧に対してプラスマイナス逆となる。図15の構成を用いることで対応可能となる。
以上のように、本実施の形態によれば、利得変動補償装置100は、電圧源111から提供される電圧及び定電流源を用いて入力信号を増幅する増幅回路110と、電圧源111から提供される電圧の変動を検知する電源電圧変動検知部120と、電源電圧変動検知部120により検知された電圧の変動量に応じて、増幅回路110に流れる電流量を制御する電流可変回路130とを備える。
本実施の形態は、増幅回路110又はその差動回路の定電流源トランジスタと並列に電流可変回路130を接続し、事前に電流可変回路130に電流を流し、電源電圧変動検知部120において電源電圧の変動を検知する。電流可変回路130は、電圧変動量に応じて電流量の調整を行い、増幅回路110に流れる電流量を制御する。
利得変動補償装置100は、電圧源111から提供する電圧が変動した場合でも、電流可変回路130を用いて増幅回路110に流れる電流量をある一定の幅を持った範囲内に調整する。これにより、増幅回路110が信号を増幅する際に、電圧源111の電源ばらつきによる利得変動を補償することが可能になる。
ここで、電流制御による利得補償について、さらに詳細に説明する。
図16は、利得変動補償装置100の増幅回路110の利得の求め方を説明する回路図である。図3と同一構成部分には同一符号を付している。
図16に示すように、増幅回路110(図2)のトランジスタ113をTr1と表し、Tr1のゲート電圧Vin、ソース・ドレイン電流Idsとする。簡略化のため、Tr1の出力抵抗、及び次段の入力負荷抵抗が十分大きいと仮定する。
Tr1のコンダクタンスをgmとすると、利得Avは、
Av=−gm×Rload
となり、Tr1のコンダクタンスgmは、
gm=2Ids/Veff
となる。Tr1の閾値電圧をvt、Tr1のゲート・ソース間電圧をVgsとすると、Veffは、
Veff=Vgs−Vt
となる。以上にようにして、利得Avを求めることができる。
Av=−gm×Rload
となり、Tr1のコンダクタンスgmは、
gm=2Ids/Veff
となる。Tr1の閾値電圧をvt、Tr1のゲート・ソース間電圧をVgsとすると、Veffは、
Veff=Vgs−Vt
となる。以上にようにして、利得Avを求めることができる。
図17は、利得変動補償装置100の電源ばらつきによる利得制御方法を説明する回路図である。
図17に示すように、電圧源111が1.2Vから1.32Vに変動した場合、電流Idsは増加する。この増加量をΔIとする。電流Idsが増えた場合に、ばらつき前の利得にするためには、電流可変回路131は、電流Idsを減らすように電流量を制御する必要がある。但し、電圧源111の電圧変化、及び電流制御に伴い、Veffも変化するため、単純にΔIを減少させれば良いわけではない。そのため、実際に利得変動補償装置100を使用する場合は、事前にシミュレーションを用いてテーブルを作製するか、アップダウン制御などの試行を行い、利得の調整を行う。
(実施の形態2)
実施の形態1は、増幅回路110の定電流トランジスタ114と並列に電流可変回路130を接続し、増幅回路110に流れる電流量を制御する例について説明した。この構成に代えて、負荷インピーダンス112と並列に電流可変回路430を接続することも可能である。
実施の形態1は、増幅回路110の定電流トランジスタ114と並列に電流可変回路130を接続し、増幅回路110に流れる電流量を制御する例について説明した。この構成に代えて、負荷インピーダンス112と並列に電流可変回路430を接続することも可能である。
実施の形態2では、増幅回路110の定電流トランジスタ112と並列に電流可変回路430を接続し、増幅回路110に流れる電流量を制御する例について説明する。
図18は、本発明の実施の形態2に係る利得変動補償装置の構成を示す回路図である。図3と同一構成部分には同一番号を付して重複箇所の説明を省略する。
図18に示すように、利得変動補償装置400は、電圧源111から提供される電圧及び定電流源を用いて入力信号を増幅する増幅回路110と、電圧源111から提供される電圧の変動を検知する電源電圧変動検知部120と、増幅回路110に流れる電流量を制御する電流可変回路430とを備える。
電源電圧変動検知部120は、電圧源111と接続し、電圧源111から提供される電圧の変動を検知する。電源電圧変動検知部120は、検知した電圧に応じて制御信号を電流可変回路430に与える。実施の形態2の電源電圧変動検知部120の構成は、前記図10、図14又は図15が適用可能である。
電流可変回路430は、増幅回路110の負荷インピーダンス112と並列に接続される電流可変回路431からなり、増幅回路110に流れる電流量を制御する。
以下、上述のように構成された利得変動補償装置400の動作について説明する。
まず、事前に電流可変回路431に電流を流しておく。事前に電流を流す理由について説明する。電圧源111の電圧の増減に伴い、利得補償をするために電流可変回路430の電流量を増減させている。電流を減少させて利得補償を可能とするために、事前に電流を流しておく必要がある。電圧源111から提供する電圧が変動した場合、電源電圧変動検知部120が電圧の変動を検知する。
電源電圧変動検知部120は、電圧源111から提供する電圧と電流の対応表(前記図11参照)を持っており、電流可変回路431に対して、電圧源111の電圧の変動量に応じた電流量を流すように制御する。これにより、負荷インピーダンス112とトランジスタ113に流れる電流量が変化し、増幅回路の利得は電圧源から提供する電圧の変動前後で利得が一定となる。
なお、増幅回路110内の負荷インピーダンス112は、可変抵抗を用いているが、抵抗値を変更できるものであればその構成は問わない。また、可変抵抗は、固定抵抗でもよい。
図18は、増幅回路110がシングル構成の例である。差動回路構成の場合にも同様に適用することができる。
図19は、利得変動補償装置400Aの増幅回路110A及び電流可変回路430Aの構成例を示す回路図である。図4と同一構成部分には同一番号を付して重複箇所の説明を省略する。
図19に示すように、差動回路構成の場合、負荷インピーダンス112a,112bと並列に電流可変回路431a,431bが接続される。
上記利得変動補償装置400Aの基本動作は、図18の利得変動補償装置400と同様である。
まず、事前に電流可変回路431a,431bに電流を流しておく。電圧源111から提供する電圧が変動した場合、電源電圧変動検知部120が電圧の変動を検知する。
電源電圧変動検知部120は、電流可変回路430Aに対して、電圧の変動量に応じた電流量を流すように制御する。これにより、負荷インピーダンス112a,112bとトランジスタ113a,113bに流れる電流量は変化し、増幅回路110Aの利得は変動前後で一定となる。
図20は、利得変動補償装置400Bの増幅回路110B及び電流可変回路430Aの構成例を示す回路図である。図5と同一構成部分には同一番号を付して重複箇所の説明を省略する。
上記利得変動補償装置400Bの基本動作は、図19の利得変動補償装置400Aと同様である。
まず、事前に電流可変回路431a,431bに電流を流しておく。電圧源111から提供する電圧が変動した場合、電源電圧変動検知部120が電圧の変動を検知する。
電源電圧変動検知部120は、電流可変回路430Aに対して、電圧の変動量に応じた電流量を流すように制御する。これにより、負荷インピーダンス112a,112bとトランジスタ113a,113bに流れる電流量は変化し、増幅回路110Aの利得は変動前後で一定となる。
図21は、利得変動補償装置400Cの増幅回路110及び電流可変回路530の構成例を示す回路図である。図7と同一構成部分には同一番号を付して重複箇所の説明を省略する。
図21に示すように、電流可変回路530は、負荷インピーダンス112と並列にスイッチ531,533,535、及びトランジスタ532,534,536を接続する。また、電流可変回路530は、トランジスタ532,534,536を動作させるトランジスタ538,539を備える。
スイッチ531,533,535は、電源電圧変動検知部120からの制御信号でオンオフ制御される。
トランジスタ532,534,536,538は、PMOSトランジスタ、トランジスタ539は、NMOSトランジスタである。
また、電源電圧変動検知部120の構成は、前記図10、図14又は図15が適用可能である。
以下、上述のように構成された利得変動補償装置400Cの動作について説明する。
まず、図21に示すように、スイッチ531,533をオンし、トランジスタ532,534を接続することで電流を流しておく。電圧源111から提供される電圧が低下した場合、定電流源トランジスタ114のドレイン、ソース間の電圧が低下するため、電流が減少する。
電源電圧変動検知部120は、前記電流の減少量に応じてスイッチ535をオンする。スイッチ535をオンすることで負荷インピーダンス112、トランジスタ113に流れる電流量が増加する。
また、電圧源111から提供される電圧が増加した場合、定電流源トランジスタ114のドレイン、ソース間の電圧が上昇するため、電流が増加する。
電源電圧変動検知部120は、前記電流の上昇量に応じてスイッチ531,533をオフする。スイッチ531,533をオフすることで負荷インピーダンス112、トランジスタ113に流れる電流量が減少する。
これにより、負荷インピーダンス112、トランジスタ113に流れる電流量の調整が可能となり、利得補償が可能となる。
なお、定電流源トランジスタ114に対して並列に3つのスイッチ、トランジスタを接続したが、制御量に応じて、スイッチ、トランジスタの並列数の変更は可能である。また、スイッチ531,533がオフとしていたが、スイッチのオン、オフの初期状態は状況に応じて変更してもよい。
図22は、利得変動補償装置400Dの増幅回路110及び電流可変回路540の構成例を示す回路図である。図8と同一構成部分には同一番号を付している。
図22に示すように、電流可変回路540は、負荷インピーダンス112と並列にトランジスタ542を接続する。トランジスタ542のゲートに可変電圧源541から電圧を与えている。
可変電圧源541は、電源電圧変動検知部120からの制御信号で制御され、制御信号に応じた電圧を供給する。
トランジスタ542は、PMOSトランジスタである。
また、電源電圧変動検知部120の構成は、前記図10、図14又は図15が適用可能である。
以下、上述のように構成された利得変動補償装置400Dの動作について説明する。
まず、トランジスタ542のゲートに電圧を与え、トランジスタ542に電流を流しておく。電圧源111から提供される電圧が低下した場合、定電流源トランジスタ114のドレイン、ソース間の電圧が低下するため、電流が減少する。そのため、電源電圧変動検知部120は、減少量に応じて可変電圧源541の電圧を低下させ、トランジスタ252のゲート電圧を低下させる。その結果、負荷インピーダンス112、トランジスタ113に流れる電流量が増加する。
また、電圧源111から提供される電圧が増加した場合、定電流源トランジスタ114のドレイン、ソース間の電圧が上昇するため、電流が増加する。そのため、電源電圧変動検知部120は、上昇量に応じて可変電圧源541を上昇させ、トランジスタ252のゲート電圧を上昇させる。その結果、負荷インピーダンス112、トランジスタ113に流れる電流量が減少する。
これにより、負荷インピーダンス112、トランジスタ113に流れる電流量の調整が可能となり、利得補償が可能となる。
なお、トランジスタ542のゲートに可変電圧源を接続しているが、DAコンバータなどを用いて直接電圧を与えてもよい。その場合は、電源電圧変動検知部120とDAコンバータを接続し、出力電圧を制御する。
図23は、利得変動補償装置400Eの増幅回路110及び電流可変回路540Aの構成例を示す回路図である。図22と同一構成部分には同一番号を付している。
図23に示すように、可変電圧源541を、電圧源543から与えた電圧を抵抗544,545の抵抗値の比で分圧して、電圧を与えている構成としてもよい。抵抗544,545は可変抵抗となっており、抵抗値の比を変えることで、トランジスタ542に与える電圧を変更可能である。
なお、抵抗値の比を変更することから、抵抗544,545のいずれか一方が可変抵抗でもよい。また、抵抗544,545はトランジスタを用いてもよい。その場合、電源電圧変動検知部120が可変抵抗の抵抗値を制御する。
図24は、図19の利得変動補償装置400Aの制御電圧と利得のシミュレーション結果を示す図である。図25は、図19の利得変動補償装置400Aの制御電圧と電流のシミュレーション結果を示す図である。
図24(a)に示すように、制御電圧が一定の場合、利得が増減していることがわかる。例えば、制御電圧0.4Vでは、±0.5dB利得が変化している。図25(a)の制御電圧と電流の関係でみた場合も同様である。
図24(b)に示す適切な制御電圧(Vcm)を与えることにより、一定の振幅を出力することがわかる。例えば、1.08VではVcm=0.32V、1.32VではVcm=0.5Vである。図19の利得変動補償装置400Aの場合、制御電圧を0.6V以上、0.06V以下にすると電圧源が1.08Vから1.32Vまで変動する際に利得の補償ができないため、ある一定の低い電圧を使用し、事前に電流を流しておく必要がある。本例では、0.06V以上、0.6V以下である。図25(b)の制御電圧と電流の関係でみた場合も同様である。
このように、本実施の形態によれば、増幅回路110又はその差動回路の負荷インピーダンス112と並列に電流可変回路430を接続し、事前に電流可変回路430に電流を流し、電源電圧変動検知部120において電源電圧の変動を検知する。電流可変回路430は、電圧変動量に応じて電流量の調整を行い、増幅回路110に流れる電流量を制御する。これにより、実施の形態1と同様に、増幅回路110が信号を増幅する際に、電圧源111の電源ばらつきによる利得変動を補償することが可能になる。
(実施の形態3)
実施の形態1.2の利得変動補償装置により、利得の変動を補償することができる。上記利得変動補償に加え、差動回路構成において、電流可変回路430を用いることにより、差動間の中心電圧のずれを抑制することができる。
実施の形態1.2の利得変動補償装置により、利得の変動を補償することができる。上記利得変動補償に加え、差動回路構成において、電流可変回路430を用いることにより、差動間の中心電圧のずれを抑制することができる。
実施の形態3では、差動間の中心電圧のずれを抑制する例について説明する。
図26及び図27は、本発明の実施の形態3に係る利得変動補償装置の構成を示す回路図である。図20と同一構成部分には同一番号を付して重複箇所の説明を省略する。
図26に示すように、利得変動補償装置600は、電圧源111から提供される電圧及び定電流源を用いて入力信号を増幅する増幅回路610と、電圧源111から提供される電圧の変動を検知する電源電圧変動検知部120と、増幅回路610に流れる電流量を制御する電流可変回路630とを備える。
増幅回路610は、図20の増幅回路110Bの差動間のハイパスフィルタとしての抵抗117に代えて、インピーダンス611とインピーダンス612とを直列に接続している。差動間にインピーダンス611,612を付加した理由は、負帰還をかけることで利得を減少させ、周波数特性を向上させるためである。なお、インピーダンス611,612は、可変抵抗としてもよい。可変抵抗にした場合は、抵抗値を変更することで利得の制御が可能となる。また、インピーダンス611,612は、スイッチで抵抗を切り替える構成にしても構わない。なお、利得の制御が不必要の場合は、抵抗でもよい。
電流可変回路630は、電流可変回路631を備える。電流可変回路631は、前記差動間に接続したインピーダンス611,612の間と電圧源との間に接続している。
電源電圧変動検知部120は、差動回路の差動信号の中心電圧が差動間で一致するように、インピーダンス611とインピーダンス612とを個別に制御する制御電圧を出力する。
また、図27に示すように、利得変動補償装置600Aの増幅回路610Aは、差動間に接続したインピーダンス611,612の他に、キャパシタ613を接続し、ハイパスフィルタの特性を持たせた構成でもよい。
以下、上述のように構成された利得変動補償装置600,600Aの動作について説明する。
まず、事前に電流可変回路631に電流を流しておく。事前に電流を流す理由は、前述した通りである。すなわち、電圧源111の電圧の増減に伴い、利得補償をするために電流可変回路430の電流量を増減させている。電流を減少させて利得補償を可能とするために、事前に電流を流しておく必要がある。電圧源111から提供する電圧が変動した場合、電源電圧変動検知部120が電圧の変動を検知する。
電源電圧変動検知部120は、電圧源111から提供する電圧と電流の対応表(図11参照)を持っており、電流可変回路631に対して、電圧源111の電圧の変動量に応じた電流量を流すように制御する。
これにより、負荷インピーダンス112とトランジスタ113に流れる電流量が変化し、増幅回路610,610Aの利得は、電圧源111から提供する電圧の変動前後で利得が一定となる。
このように、電圧源111から提供する電圧が変動した場合でも、電流可変回路630を用いて増幅回路610,610Aに流れる電流量をある一定の幅を持った範囲内に調整することで、利得の変動を補償することが可能となる。本実施の形態は、上記利得変動補償に加えて、以下の特徴を有する。
図28は、一般的な差動増幅回路の差動出力信号を示す図、図29は、利得変動補償装置600,600Aの差動増幅回路の差動出力信号を示す図である。
図28に示すように、一般的な差動増幅回路では、個体ばらつきなどの影響により差動信号の中心電圧が差動間で異なる問題が発生する。
本実施の形態では、利得変動補償装置600,600Aは、増幅回路610,610Aの差動間に接続したインピーダンス611,612の間と電圧源の間に電流可変回路631を接続している。
これにより、インピーダンス611,612の抵抗値を個別に制御することが可能となる。インピーダンス611,612の抵抗値を個別に制御することで、図29に示すように差動間の中心電圧のずれを揃えることが可能となる。
図30は、実施の形態3に係る利得変動補償装置600Bの構成を示す回路図である。図28と同一構成部分には同一番号を付している。
図30に示すように、電流可変回路631を差動間に接続したインピーダンス611,612の間とグランドの間に接続してもよい。その場合の電源電圧変動検知部120、及び電流可変回路631の動作は、前記図4及び図5と同様である。
図31は、図26の利得変動補償装置600の制御電圧と利得のシミュレーション結果を示す図である。図32は、図26の利得変動補償装置600の制御電圧と電流のシミュレーション結果を示す図である。
図31(a)に示すように、制御電圧が一定の場合、利得が増減していることがわかる。例えば、制御電圧0.2Vでは、ばらつきにより3dB利得が変化している。図32(a)の制御電圧と電流の関係でみた場合も同様である。
図31(b)に示す適切な制御電圧(Vcm)を与えることにより、一定の振幅を出力することがわかる。例えば、1.08VではVcm=0.07V、1.32VではVcm=0.33Vである。図26の利得変動補償装置600の場合、制御電圧を0.6V以上、0.15V以下にすると電圧源が1.08Vから1.32Vまで変動する際に利得の補償ができないため、ある一定の低い電圧を使用し、事前に電流を流しておく必要がある。本例では0.15V以上、0.6V以下である。図32(b)の制御電圧と電流の関係でみた場合も同様である。
このように、本実施の形態によれば、利得変動補償装置600Aは、増幅回路610Aの差動間にインピーダンス611とインピーダンス612とを直列に接続し、かつ、前記差動間に接続したインピーダンス611,612の間と電圧源111との間に電流可変回路630を接続している。あるいは、利得変動補償装置600Bは、増幅回路610Bの差動間にインピーダンス611とインピーダンス612とを直列に接続し、かつ、前記差動間に接続したインピーダンス611,612の間とグランドとの間に電流可変回路630を接続している。また、電源電圧変動検知部120は、差動回路の差動信号の中心電圧が差動間で一致するように、インピーダンス611とインピーダンス612とを個別に制御する制御電圧を出力する。
したがって、実施の形態1.2の効果に加えて、図28に示すように個体ばらつきなどの影響により差動信号の中心電圧が差動間で異なる現象が発生することがあってもインピーダンス611,612の抵抗値を個別に制御することで、図29に示すように差動間の中心電圧のずれを揃えることができる。
以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されることはない。例えば、上記各実施の形態では、トランジスタは、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを使用した例について説明したが、どのようなMOSトランジスタでもよい。例えば、MIS(Metal Insulated Semiconductor)トランジスタであってもよい。またこのMISトランジスタは、SOI(Silicon On Insulator)構造のシリコン基板上に形成されたMISトランジスタでもよい。さらに、バイポーラトランジスタ、Bi−CMOS、又はこれらの組み合わせであってもよい。但し、MOSトランジスタが消費電力の点で有利であることは言うまでもない。
また、上記各実施の形態では利得変動補償装置という名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、増幅回路、増幅器等であってもよいことは勿論である。また、増幅回路は、電圧源から提供される電圧及び定電流源で信号を増幅する増幅回路であればよく、前記電圧源は、増幅回路の外部又は内部のいずれにあってもよい。
さらに、上記利得変動補償装置を構成する各回路部、例えば定電流源の種類、定電流源トランジスタの種類・段数などは前述した実施の形態に限られない。当然のことながら、本利得変動補償装置に、各種補償用のトランジスタを付加してもよい。
本発明に係る利得変動補償装置は、信号を増幅する際の利得の変動を補償する増幅回路に有用である。また、利得変動補償装置として、信号を増幅する際に用いる増幅回路を備える電子機器全般に適用することが可能である。
100,100A,100B,100C,100D,100E,100F,400,400A,400B,400C,400D,400E,600,600A,600B 利得変動補償装置
110,110A,110B,610,610A,610B 増幅回路
111,253,543 電圧源
112,112a,112b 負荷インピーダンス
113,113a,113b,116,242,244,246,252,532,534,536,538,539,542 トランジスタ
114,114a,114b 定電流源トランジスタ
115 定電流源
117,314,315,316,317,320,321,611,612 インピーダンス
120,120A,120B,430,430A 電源電圧変動検知部
121 ADコンバータ
122 電圧検出部
123 電圧電流変換テーブル
124 電流制御部
130,130A,131,131a,131b,230,240,250,250A,431,431a,431b,530,540,540A,630,631 電流可変回路
231,233,235,241,243,245,531,533,535 スイッチ
232,234,236,254,255,544,545 抵抗
251,541 可変電圧源
311,311A 誤差検出回路
312 誤差フィードバック回路
313 参照電圧
318,322 アンプ
319 バイアス電圧
110,110A,110B,610,610A,610B 増幅回路
111,253,543 電圧源
112,112a,112b 負荷インピーダンス
113,113a,113b,116,242,244,246,252,532,534,536,538,539,542 トランジスタ
114,114a,114b 定電流源トランジスタ
115 定電流源
117,314,315,316,317,320,321,611,612 インピーダンス
120,120A,120B,430,430A 電源電圧変動検知部
121 ADコンバータ
122 電圧検出部
123 電圧電流変換テーブル
124 電流制御部
130,130A,131,131a,131b,230,240,250,250A,431,431a,431b,530,540,540A,630,631 電流可変回路
231,233,235,241,243,245,531,533,535 スイッチ
232,234,236,254,255,544,545 抵抗
251,541 可変電圧源
311,311A 誤差検出回路
312 誤差フィードバック回路
313 参照電圧
318,322 アンプ
319 バイアス電圧
Claims (17)
- 信号を増幅する際に、電源ばらつきによる利得変動を補償する利得変動補償装置であって、
電圧源から提供される電圧及び定電流源を用いて入力信号を増幅する増幅回路と、
前記電圧源から提供される電圧の変動を検知する電源電圧変動検知部と、
前記電源電圧変動検知部により検知された電圧の変動量に応じて、前記増幅回路に流れる電流量を制御する電流可変回路と、
を備える利得変動補償装置。 - 前記電流可変回路は、前記増幅回路に流れる電流量を所定範囲内に制御する請求項1記載の利得変動補償装置。
- 前記電流可変回路は、前記電流量の制御に先立って、事前に電流を流す請求項1記載の利得変動補償装置。
- 前記増幅回路は、定電流源トランジスタと負荷インピーダンスとを有し、
前記電流可変回路は、前記定電流源トランジスタ又は前記負荷インピーダンスと並列に接続する請求項1記載の利得変動補償装置。 - 前記増幅回路は、差動回路と定電流源トランジスタとを有し、
前記電流可変回路は、前記定電流源トランジスタと並列に接続する請求項1記載の利得変動補償装置。 - 前記増幅回路は、差動回路と負荷インピーダンスとを有し、
前記電流可変回路は、前記負荷インピーダンスと並列に接続する請求項1記載の利得変動補償装置。 - 前記増幅回路は、差動回路と、前記差動回路の差動間に接続したインピーダンスとを有し、
前記電流可変回路は、前記差動間に接続したインピーダンスの間と前記電圧源の間に接続する請求項1記載の利得変動補償装置。 - 前記増幅回路は、差動回路と、前記差動回路の差動間に接続したインピーダンスとを有し、
前記電流可変回路は、前記差動間に接続したインピーダンスの間とグランドの間に接続する請求項1記載の利得変動補償装置。 - 前記差動回路は、前記インピーダンスと並列に接続されたキャパシタを備える請求項7又は請求項8に記載の利得変動補償装置。
- 前記差動回路の差動間に接続したインピーダンスは、直列接続された第1インピーダンスと第2インピーダンスとを有し、
前記電源電圧変動検知部は、前記差動回路の差動信号の中心電圧が差動間で一致するように、前記第1インピーダンスと前記第2インピーダンスとを個別に制御する制御電圧を出力する請求項7又は請求項8に記載の利得変動補償装置。 - 前記増幅回路は、定電流源トランジスタと負荷インピーダンスとを有し、
前記電流可変回路は、スイッチと抵抗を直列に接続した構成を、前記定電流源トランジスタ又は前記負荷インピーダンスと並列に接続し、前記電源電圧変動検知部により検知された電圧の変動量に応じて、前記スイッチを制御して電流量を調整する請求項1記載の利得変動補償装置。 - 前記増幅回路は、定電流源トランジスタと負荷インピーダンスとを有し、
前記電流可変回路は、スイッチとトランジスタを直列に接続した構成を、前記定電流源トランジスタ又は前記負荷インピーダンスと並列に接続し、前記電源電圧変動検知部により検知された電圧の変動量に応じて、前記スイッチを制御して電流量を調整する請求項1記載の利得変動補償装置。 - 前記増幅回路は、定電流源トランジスタと負荷インピーダンスとを有し、
前記電流可変回路は、前記定電流源トランジスタ又は前記負荷インピーダンスと並列に接続するトランジスタと、該トランジスタのゲートに電圧を与える可変電圧源とを有し、前記電源電圧変動検知部により検知された電圧の変動量に応じて、前記可変電圧源を制御して電流量を調整する請求項1記載の利得変動補償装置。 - 前記電流可変回路は、前記可変電圧源とグランド間の抵抗の分圧を前記トランジスタのゲートに接続する請求項13記載の利得変動補償装置。
- 前記電源電圧変動検知部は、前記電圧源の電圧を入力するADコンバータと、
AD変換された前記電圧源の電圧を検出する電圧検出部と、
前記電圧源の電圧の増減に応じて、前記電流可変回路を制御する制御電圧を増減する電流制御部と、を備える請求項1記載の利得変動補償装置。 - 前記電源電圧変動検知部は、電圧電流変換テーブルを備え、
前記電流制御部は、前記電圧電流変換テーブルを参照して前記電圧源の電圧に対応した制御電圧を出力する請求項1記載の利得変動補償装置。 - 前記電源電圧変動検知部は、前記電圧源の電圧の誤差を検出する誤差検出回路と、
前記誤差検出回路により検出された誤差をなくすように、前記電圧源の電圧に対応した制御電圧を出力する誤差フィードバック回路と、を備える請求項1記載の利得変動補償装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2010
- 2010-04-22 JP JP2010098929A patent/JP2011229073A/ja active Pending
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