JP2015168346A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より良好な操舵感を得ることのできる電動パワーステアリング装置を提供する。【解決手段】この電動パワーステアリング装置は、モータ30の駆動を制御する制御装置5を備える。制御装置5は、操舵トルクTh及び車速Vに基づき第1アシスト成分を演算する。また制御装置5は、逆入力に応じた補償成分を演算するとともに、操舵トルクTh及び第1アシスト成分の加算値からなる基本駆動トルクに補償成分を加算した値に基づいて転舵角指令値を演算する。さらに制御装置5は、車両の転舵角を転舵角指令値に追従させる転舵角フィードバック制御を通じて第2アシスト成分を生成する。そして制御装置5は、第1アシスト成分と第2アシスト成分との加算値からなるアシスト指令値に基づいてモータ30の駆動を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両のステアリング操作を補助する電動パワーステアリング装置に関する。
この種の電動パワーステアリング装置としては特許文献1に記載の装置がある。この電動パワーステアリング装置は、運転者により操舵機構に付与される操舵トルクを検出するトルクセンサ、及びモータの駆動を制御する制御装置を備えている。制御装置は、トルクセンサにより検出される操舵トルクに基づいてアシスト指令値を設定し、モータのアシスト力をアシスト指令値に追従させるべくモータの駆動を制御する。
特開2008−137486号公報
ところで、車両の走行の際、転舵輪には路面状態に応じた路面反力が作用し、この路面反力に対応した逆入力が車両の転舵輪から操舵機構を介してステアリングホイールに伝達される。そして運転者は、ステアリングホイールを把持している手に伝わる逆入力を通じて、路面状態や転舵輪のグリップ力等、走行中の路面に関する情報(ロードインフォメーション)を把握することができる。また、逆入力には路面反力だけでなくブレーキ振動等に対応するものも含まれており、これらは操舵感を悪化させる要因となる。したがって必要とされる逆入力のみをより適切にステアリングホイールに伝達することができれば、操舵感を向上させることが可能である。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、より良好な操舵感を得ることのできる電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記課題を解決する電動パワーステアリング装置は、車両の操舵機構にモータのアシスト力を付与するモータと、前記アシスト力の目標値に対応するアシスト指令値に基づいて前記モータの駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、車両のステアリング操作に伴い前記操舵機構に付与される操舵トルクに基づいて前記アシスト力の基礎成分であるアシスト成分を演算する基本アシスト成分演算部と、車両の転舵輪の側から前記操舵機構に作用する逆入力に応じた補償成分を演算する補償成分演算部と、前記アシスト成分に対して前記補償成分に基づく補償を行うことにより前記アシスト指令値を演算するアシスト指令値演算部と、を有し、前記補償成分演算部は、前記逆入力を検出又は推定する逆入力検出部と、前記逆入力の検出値又は推定値から所定の周波数帯域に属する特定周波数成分を抽出するフィルタ部と、前記フィルタ部により抽出された特定周波数成分の位相を調整する位相調整部と、を有し、前記位相調整された特定周波数成分に基づいて前記補償成分を演算する。
この構成によれば、位相調整された特定周波数成分に基づき設定される補償成分がアシスト指令値に含まれるため、位相調整された特定周波数成分に対応するアシスト力がモータから操舵機構に付与される。このアシスト力により、必要な逆入力成分を増幅したり、あるいは不必要な逆入力成分を抑制することが可能となる。したがって、必要な逆入力成分のみをより適切に操舵機構に伝達することが可能となるため、運転者の操舵感を向上させることができる。
ところで、位相調整せずにそのままの特定周波数成分に基づいて補償成分を設定するだけでは、逆入力成分の増幅や抑制を適切に行うことは難しい。それは以下の理由による。
特定周波数成分をそのまま用いて補償成分を設定した場合、操舵機構において補償成分に対応したアシスト力が付与される部分における逆入力成分と補償成分に対応したアシスト力との間に位相のずれが生じるおそれがある。これは、例えばモータのアシスト力を操舵機構に伝達する伝達機構の構造や、制御部の演算遅れなどに起因して、補償成分に対応したアシスト力の位相が逆入力成分の位相に対して遅れることによる。このような位相のずれが存在する場合、実際に操舵機構に発生する逆入力振動と、補償成分に対応したアシスト力との間に位相のずれが生じるため、逆入力成分の増幅や抑制を適切に行うことができない。
この点、上記構成によれば、補償成分演算部は、特定周波数成分の位相を調整するとともに、位相調整された特定周波数成分に基づいて補償成分を演算する。これにより補償成分の位相を、逆入力成分を増幅するのに最適な位相、あるいは逆入力成分を抑制するのに最適な位相に設定することができる。したがって、逆入力成分の増幅や抑制をより的確に行うことができるため、運転者はより良好な操舵感を得ることができる。
また上記課題を解決する電動パワーステアリング装置は、車両の操舵機構にモータのアシスト力を付与するアシスト機構と、前記アシスト力の目標値に対応するアシスト指令値に基づいて前記モータの駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、車両のステアリング操作に伴い前記操舵機構に付与される操舵トルクに基づいて前記アシスト力の基礎成分である第1アシスト成分を演算する基本アシスト成分演算部と、車両の転舵輪の転舵角の目標値に対応する転舵角指令値を前記操舵トルクに基づいて演算する転舵角指令値演算部と、前記転舵輪の転舵角を前記転舵角指令値に追従させる転舵角フィードバック制御の実行により第2アシスト成分を演算する転舵角フィードバック制御部と、前記転舵輪の側から前記操舵機構に作用する逆入力に応じた補償成分を演算する補償成分演算部と、前記第1アシスト成分及び前記第2アシスト成分の加算値を基礎として前記アシスト指令値を演算するとともに、前記補償成分に基づいて前記アシスト指令値を変化させるアシスト指令値演算部と、を有し、前記補償成分演算部は、前記逆入力を検出又は推定する逆入力検出部と、前記逆入力の検出値又は推定値から所定の周波数帯域に属する特定周波数成分を抽出するフィルタ部と、前記フィルタ部により抽出された特定周波数成分の位相を調整する位相調整部と、を有し、前記位相調整された特定周波数成分に基づいて前記補償成分を設定する。
この構成によれば、上記の電動パワーステアリング装置と同様に、逆入力成分の増幅や抑制をより的確に行うことができるため、運転者はより良好な操舵感を得ることができる。
さらに上記構成によれば、転舵角フィードバック制御により生成される第2アシスト成分がアシスト指令値に含まれるため、アシスト指令値に基づくアシスト力が操舵機構に付与されると、実際の転舵角が転舵角指令値に維持される。そのため逆入力振動を抑制することができる。すなわち転舵輪から操舵機構に逆入力振動が伝達される場合であれ、実際の転舵角が転舵角指令値に維持されるように第2アシスト成分が調整される。その結果、逆入力振動を打ち消す方向に操舵機構に対して操舵補助が行われる。これにより操舵機構の振動を抑制することができるため、運転者の操舵感をさらに向上させることができる。
上記電動パワーステアリング装置について、前記所定の周波数帯域は、逆入力に含まれる成分のうち路面状態の反映された第1逆入力成分に対応する周波数帯域であり、前記位相調整部は、前記操舵機構における前記第1逆入力成分と前記補償成分に対応したアシスト力との位相のずれ量が「0°」となるように前記特定周波数成分の位相を調整することが好ましい。
この構成によれば、路面状態の反映された逆入力振動に対して、補償成分に対応したアシスト力をより正確に同一方向に作用させることができるため、路面状態の反映された逆入力振動をより的確に増幅することができる。そのため運転者はロードインフォメーションをより的確に把握することができる。
また上記電動パワーステアリング装置について、前記所定の周波数帯域は、逆入力に含まれる成分のうち操舵感を悪化させる第2逆入力成分に対応する周波数帯域であり、前記位相調整部は、前記操舵機構における前記第2逆入力成分と前記補償成分に対応したアシスト力との位相のずれ量が「180°」となるように前記特定周波数成分の位相を調整することが好ましい。
この構成によれば、例えばブレーキ振動等の操舵感を悪化させる第2逆入力成分に対して、補償成分に対応したアシスト力をより確実に逆方向に作用させることができるため、操舵感を悪化させる逆入力振動をより的確に抑制することができる。そのため運転者の操舵感を向上させることができる。
上記電動パワーステアリング装置について、前記補償成分演算部は、前記位相調整された特定周波数成分と前記補償成分との関係を示すマップに基づいて前記位相調整された特定周波数成分から前記補償成分を演算するマップ演算部を更に備えることが好ましい。
この構成によれば、マップにおける特定周波数成分と補償成分との関係を変更することにより、補償成分に応じたアシスト力を任意に変更することができるため、逆入力成分の増幅や抑制をより効果的に行うことができる。これにより操舵感をさらに向上させることができる。
この電動パワーステアリング装置によれば、より良好な操舵感を得ることができる。
電動パワーステアリング装置の第1実施形態についてその概略構成を示すブロック図。 第1実施形態の電動パワーステアリング装置についてその制御装置の構成を示すブロック図。 第1実施形態の制御装置の制御ブロック図。 操舵トルクThと第1アシスト成分Ta1*との関係を示すマップの一例を示すグラフ。 第1実施形態の制御装置における補償成分演算部の制御ブロック図。 (a),(b)は、第1逆入力成分Tr1の波形と第1補償成分Ta31*に対応したアシストトルクの波形とを比較して示すグラフ。 (a),(b)は、第2逆入力成分Tr2の波形と第2補償成分Ta32*に対応したアシストトルクの波形とを比較して示すグラフ。 電動パワーステアリング装置の第2実施形態についてその制御装置の制御ブロック図。
<第1実施形態>
以下、電動パワーステアリング装置の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、この電動パワーステアリング装置1は、運転者のステアリングホイール20の操作に基づき転舵輪4を転舵させる操舵機構2、及び運転者のステアリング操作を補助するアシスト機構3を備えている。
操舵機構2は、ステアリングホイール20の回転軸となるステアリングシャフト21を備えている。ステアリングシャフト21は、ステアリングホイール20に連結されたコラムシャフト21a、コラムシャフト21aの下端部に連結されたインターミディエイトシャフト21b、及びインターミディエイトシャフト21bの下端部に連結されたピニオンシャフト21cからなる。ピニオンシャフト21cの下端部はラックアンドピニオン機構22を介してラックシャフト23に連結されている。操舵機構2では、運転者のステアリング操作に伴いステアリングシャフト21が回転すると、その回転運動がラックアンドピニオン機構22を介してラックシャフト23の軸方向の往復直線運動に変換される。このラックシャフト23の往復直線運動がその両端に連結されたタイロッド24を介して転舵輪4に伝達されることにより転舵輪4の転舵角θtが変化し、車両の進行方向が変更される。
アシスト機構3は、コラムシャフト21aにアシストトルク(アシスト力)を付与するモータ30を備えている。モータ30はブラシレスモータからなる。モータ30の回転が減速機31を介してコラムシャフト21aに付与されることによりステアリングシャフト21にモータトルクが付与され、ステアリング操作が補助される。
この電動パワーステアリング装置1には、ステアリングホイール20の操作量や車両の状態量を検出する各種センサが設けられている。例えばステアリングシャフト21には、運転者のステアリング操作に際してステアリングシャフト21に付与される操舵トルクThを検出するトルクセンサ6が設けられている。車両には、その走行速度Vを検出する車速センサ7が設けられている。モータ30には、その回転角θmを検出する回転角センサ8が設けられている。これらのセンサの出力は制御装置5に取り込まれる。制御装置5は、各センサ6〜8の出力に基づいてモータ30の駆動を制御する制御部の一例である。
図2に示すように、制御装置5は、車載バッテリ等の電源(電源電圧「+Vcc」)から供給される直流電力を三相(U相、V相、W相)の交流電力に変換するインバータ回路50、及びインバータ回路50をPWM(パルス幅変調)駆動するマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と略記する)51を備えている。
インバータ回路50は、マイコン51の制御信号(PWM駆動信号)Scに基づいて三相交流電力を生成する。この三相交流電力は給電線WLを介してモータ30に供給される。給電線WLには、モータ30に供給される各相電流値Iを検出する電流センサ52が設けられている。なお図2では便宜上、各相の給電線WL及び各相の電流センサ52をそれぞれ一つにまとめて図示している。電流センサ52の出力はマイコン51に取り込まれる。
マイコン51には、トルクセンサ6、車速センサ7、及び回転角センサ8のそれぞれの出力も取り込まれる。マイコン51は、各センサ6〜8,52により検出される操舵トルクTh、車速V、モータ回転角θm、及び各相電流値Iに基づいて制御信号Scを生成する。マイコン51は、この制御信号Scをインバータ回路50に出力することによりインバータ回路50をPWM駆動し、モータ30の駆動を制御する。
次に、マイコン51によるモータ30の駆動制御について詳述する。
図3に示すように、マイコン51は、操舵トルクTh、車速V、各相電流値I、及びモータ回転角θmに基づいてアシスト指令値Ta*を演算するアシスト指令値演算部60を有している。アシスト指令値Ta*は、モータ30からステアリングシャフト21に付与されるアシストトルクの目標値に対応する。またマイコン51は、アシスト指令値Ta*に基づいて電流指令値Id*,Iq*を演算する電流指令値演算部61、及び電流指令値Id*,Iq*等に基づいて制御信号Scを生成する制御信号生成部62を有している。電流指令値Id*,Iq*は、モータ30を流れる電流の目標値、より詳しくはd/q座標系におけるd軸上の電流値及びq軸上の電流値のそれぞれの目標値に対応する。
アシスト指令値演算部60は、操舵トルクTh及び車速Vに基づいて第1アシスト成分Ta1*を演算する基本アシスト成分演算部70を有している。第1アシスト成分Ta1*はアシスト指令値Ta*の基礎成分である。基本アシスト成分演算部70は、例えば図4に示すようなマップを有しており、このマップに基づいて操舵トルクThの絶対値が大きくなるほど、また車速Vが遅くなるほど第1アシスト成分Ta1*の絶対値をより大きな値に設定する。そして図3に示すように、基本アシスト成分演算部70は、演算した第1アシスト成分Ta1*を加算器71及び加算器72にそれぞれ出力する。加算器72は、アシスト指令値演算部60により演算された第1アシスト成分Ta1*に操舵トルクThを加算することにより基本駆動トルクTc(=Ta1*+Th)を演算し、演算した基本駆動トルクTcを加算器73に出力する。
アシスト指令値演算部60は、操舵トルクTh、各相電流値I、及びモータ回転角θmに基づいて、逆入力に応じた補償成分Ta3*を演算する補償成分演算部74を有している。補償成分演算部74は、演算した補償成分Ta3*を加算器73に出力する。加算器73は、基本駆動トルクTcに補償成分Ta3*を加算することにより基本駆動トルクTcを補正し、補正後の基本駆動トルクTc’(=Tc+Ta3*)を転舵角指令値演算部75に出力する。
転舵角指令値演算部75は補正後の基本駆動トルクTc’から理想モデルに基づいて転舵角指令値θt*を演算する。転舵角指令値θt*は実際の転舵角θtの目標値に対応する。理想モデルは、基本駆動トルクTcに応じた理想的な転舵角θtを実験等により測定し、その測定結果をモデル化したものである。転舵角指令値演算部75は、理想モデルに基づいて演算した転舵角指令値θt*を転舵角フィードバック制御部76に出力する。
アシスト指令値演算部60はモータ回転角θmに基づいて実際の転舵角θtを演算する転舵角演算部77を有している。図1に示すように、モータ30は減速機31を介してステアリングシャフト21に連結されているため、モータ回転角θmとステアリングシャフト21の回転角との間には相関関係がある。すなわちモータ回転角θmと転舵角θtとの間にも相関関係がある。図3に示す転舵角演算部77は、こうした相関関係を利用した演算によりモータ回転角θmから転舵角θtを求め、求めた転舵角θtを転舵角フィードバック制御部76に出力する。
転舵角フィードバック制御部76は転舵角θtを転舵角指令値θt*に追従させるべく、それらの偏差に基づくフィードバック制御を行うことにより第2アシスト成分Ta2*を演算する。転舵角フィードバック制御部76は、演算した第2アシスト成分Ta2*を加算器71に出力する。加算器71は、基本アシスト成分演算部70により演算された第1アシスト成分Ta1*と、転舵角フィードバック制御部76により演算された第2アシスト成分Ta2*とを加算することによりアシスト指令値Ta*(=Ta1*+Ta2*)を求める。アシスト指令値演算部60は、加算器71により演算されたアシスト指令値Ta*を演算結果として電流指令値演算部61に出力する。
電流指令値演算部61はアシスト指令値Ta*に基づいてq軸電流指令値Iq*を演算し、演算したq軸電流指令値Iq*を制御信号生成部62に出力する。なお本実施形態では、d軸電流指令値Id*は「0」に設定されており、電流指令値演算部61は、このd軸電流指令値Id*も制御信号生成部62に出力する。
制御信号生成部62にはd軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*の他、各相電流値I及びモータ回転角θmが取り込まれる。制御信号生成部62は、モータ回転角θmに基づいて各相電流値Iをd/q座標系に写像することにより、d/q座標系におけるモータ30の実電流値であるd軸電流値及びq軸電流値を演算する。そして制御信号生成部62は、実際のd軸電流値をd軸電流指令値Id*に追従させるべく、また実際のq軸電流値をq軸電流指令値Iq*に追従させるべく、それぞれの偏差に基づく電流フィードバック制御を行うことにより制御信号Scを生成する。この制御信号Scがマイコン51からインバータ回路50に出力されることによりモータ30に制御信号Scに応じた駆動電力が供給され、アシスト指令値Ta*に応じたアシストトルクがモータ30からステアリングシャフト21に付与されるアシスト制御が実行される。
このような構成によれば、転舵角フィードバック制御により生成される第2アシスト成分Ta2*がアシスト指令値Ta*に含まれるため、アシスト指令値Ta*に基づくアシストトルクがステアリングシャフト21に付与されると、転舵角θtが転舵角指令値θt*に維持される。そのため路面状態やブレーキング等に起因して操舵機構2に発生する逆入力を抑制することができる。すなわち転舵輪4から操舵機構2に逆入力が伝達される場合であれ、転舵角θtを転舵角指令値θt*に維持するように第2アシスト成分Ta2*が調整される。その結果、操舵機構2に対して逆入力を打ち消す方向に操舵補助が行われる。これによりロードインフォメーションの大部分が打ち消されてしまうことから、運転者が十分なロードインフォメーションを得ることが難しいという問題が生じる。
また、電動パワーステアリング装置1では、演算遅れやセンサノイズ等に起因して第2アシスト成分Ta2*に演算誤差が生じることがある。そのため、転舵輪4から操舵機構2に伝達される逆入力を転舵角フィードバック制御により完全に打ち消すことは難しく、運転者がブレーキペダルを踏み込んだ際に操舵機構2に生じる振動(ブレーキ振動)等、操舵感を悪化させる逆入力振動についても完全に消し去ることはできない。
そこで本実施形態では、逆入力に応じた補償成分Ta3*を補償成分演算部74を通じて演算し、この補償成分Ta3*を用いて転舵角指令値演算部75の入力情報である基本駆動トルクTcを補正している。これにより転舵角指令値演算部75で演算される転舵角指令値θt*は、基本駆動トルクTcに対する補償成分Ta3*の補正に応じて変化することになる。この転舵角指令値θt*の変化により、転舵角フィードバック制御部76で演算される第2アシスト成分Ta2*が変化し、アシスト指令値Ta*が変化する。すなわち補償成分Ta3*の変化に応じてアシスト指令値Ta*が変化することになる。結果的に、補償成分Ta3*に対応したアシストトルクがステアリングシャフト21に付与される。本実施形態では、この補償成分Ta3*に対応したアシストトルクにより、路面状態の反映された逆入力についてはステアリングホイール20に的確に伝達させ、操舵感を悪化させる逆入力については抑制することにより、運転者の操舵感を向上させる。以下、その詳細を詳述する。
まず、補償成分演算部74による補償成分Ta3*の演算方法について説明する。
図5に示すように、補償成分演算部74は、操舵トルクTh、各相電流値I、及びモータ回転角θmに基づいて逆入力の推定値Teを演算する逆入力検出部80を有している。逆入力検出部80による逆入力推定値Teの演算手法は次の通りである。
電動パワーステアリング装置1では、運転者がステアリングホイール20に付与する操舵トルクTh、及びモータ30からステアリングシャフト21に付与されるアシストトルクTasの加算値が入力トルクとなる。この入力トルクは、電動パワーステアリング装置1の駆動に際して操舵機構2に作用する反力Tf、及び実際の逆入力Trの加算値とつり合いの関係にある。すなわち電動パワーステアリング装置1では、操舵トルクTh、アシストトルクTas、反力Tf、及び実際の逆入力Trの間に以下の式(1)に示す関係が成立する。
Th+Tas=Tr+Tf ・・・(1)
この式(1)における実逆入力Trを逆入力推定値Teに置き換えれば逆入力推定値Teを演算することができる。すなわち、逆入力推定値Teは以下の式(2)により求めることが可能である。
Te=Th+Tas−Tf ・・・(2)
ここで、逆入力検出部80は各相電流値I及びモータ回転角θmに基づきq軸電流値を演算し、このq軸電流値にモータ30のトルク定数を乗算することによりアシストトルクTasを演算する。また逆入力検出部80は、例えばモータ回転角θmの単位時間当たりの変化量に基づいてモータ30の角速度を演算し、演算したモータ角速度に基づいて反力Tfを演算する。詳しくは、反力Tfの大部分は、モータ30の慣性に基づくトルクと、操舵機構2に作用する摩擦トルクとからなる。このうち、前者のモータ慣性トルクはモータ角速度と相関関係がある。また後者の摩擦トルクはステアリングシャフト21の角速度と、換言すればモータ角速度と相関関係がある。したがって反力Tfは、基本的には、モータ角速度と相関関係がある。こうした相関関係を利用し、逆入力検出部80は例えばマップ演算などによりモータ角速度から反力Tfを演算する。そして逆入力検出部80は、トルクセンサ6により検出される操舵トルクTh、アシストトルクTasの演算値、及び反力Tfの演算値から式(2)に基づいて逆入力推定値Teを演算する。逆入力検出部80は、演算した逆入力推定値Teを第1演算部81及び第2演算部82にそれぞれ出力する。
第1演算部81は、逆入力に含まれる成分のうち路面状態の反映された第1逆入力成分Tr1を増幅するための第1補償成分Ta31*を演算する。また第2演算部82は、逆入力に含まれる成分のうち操舵感を悪化させる第2逆入力成分Tr2を抑制するための第2補償成分Ta32*を演算する。補償成分演算部74は、第1演算部81及び第2演算部82によりそれぞれ演算された第1補償成分Ta31*及び第2補償成分Ta32*を加算器83にて加算することにより補償成分Ta3*を演算する。すなわち補償成分Ta3*に対応するアシストトルクは、第1補償成分Ta31*に対応したアシストトルクと、第2補償成分Ta32*に対応したアシストトルクとからなる。
次に第1演算部81及び第2演算部82の構成について詳述する。
第1演算部81はフィルタ部81a、位相調整部81b、及びマップ演算部81cからなる。
フィルタ部81aは、路面状態の反映された第1逆入力成分Tr1に対応する周波数帯域に属する第1特定周波数成分Te1を逆入力推定値Teから抽出する。路面状態の反映された第1逆入力成分Tr1に対応する周波数帯域としては、例えば走行路面がアスファルト路面であるときに対応した周波数帯域や、走行路面が砂利道であるときに対応した周波数帯域等が用いられる。例えば車両がアスファルト路面を走行している場合、操舵機構2には特定の周波数帯域の逆入力振動が生じる。本実施形態では、アスファルト路面を含む種々の路面を車両が走行した際の逆入力振動の周波数帯域が実験的に測定されており、その測定結果に基づいて路面状態の反映された第1逆入力成分Tr1に対応する周波数帯域を設定している。フィルタ部81aは、抽出した第1特定周波数成分Te1を位相調整部81bに出力する。
ところで、フィルタ部81aにより抽出された第1特定周波数成分Te1をそのまま第1補償成分Ta31*として用いれば、第1特定周波数成分Te1に応じてモータ30が制御されるため、運転者はロードインフォメーションを得ることができる。しかしながら、このような方法では、運転者にロードインフォメーションを適切に伝達することができないおそれがある。それは以下の理由による。
図6(a),(b)は、第1特定周波数成分Te1を第1補償成分Ta31*としてそのまま用いた場合に、操舵機構2においてモータ30のアシストトルクが付与される部分における実際の第1逆入力成分Tr1の波形と第1補償成分Ta31*に対応したアシストトルクの波形とを実線でそれぞれ示したものである。図6(a),(b)に示すように、第1逆入力成分Tr1と、第1補償成分Ta31*に対応したアシストトルクとの間には位相αのずれが生じる。これは、例えばモータ30のアシストトルクをコラムシャフト21aに伝達する減速機31の構造や、マイコン51の演算遅れ等により、第1補償成分Ta31*に対応したアシストトルクが第1逆入力成分Tr1に対して遅れることに起因する。このような位相のずれが運転者にロードインフォメーションを適切に伝達することができない要因となる。
そこで位相調整部81bは、このような第1逆入力成分Tr1と第1補償成分Ta31*に対応するアシストトルクとの位相のずれ量が「0°」となるように第1特定周波数成分Te1の位相を調整する。本実施形態では、コラムシャフト21aの下端部に伝達される第1逆入力成分Tr1と、第1補償成分Ta31*に対応したアシストトルクとの位相のずれ量が予め実験等により測定される。例えば図6(a),(b)に実線で示すように第1補償成分Ta31*に対応したアシストトルクが第1逆入力成分Tr1に対して「α」だけ位相が遅れるという測定結果が得られた場合、位相調整部81bは、第1特定周波数成分Te1の位相を「α」だけ進めるように調整する。これにより図6(b)に二点鎖線で示すように第1補償成分Ta31*に対応したアシストトルクの位相を「α」だけ進めることができるため、実際の第1逆入力成分Tr1と、第1補償成分Ta31*に対応したアシストトルクとの間の位相のずれを「0°」付近に設定することができる。図5に示すように、位相調整部81bは、位相調整された第1特定周波数成分Te1’をマップ演算部81cに出力する。
マップ演算部81cは、位相調整された第1特定周波数成分Te1’と第1補償成分Ta31*との関係を示すマップを有しており、このマップに基づいて第1特定周波数成分Te1’から第1補償成分Ta31*を演算する。マップ演算部81cが有するマップは、例えば第1特定周波数成分Te1’の絶対値が大きくなるほど、第1補償成分Ta31*がより大きい値となるように設定されている。マップ演算部81cは、演算した第1補償成分Ta31*を加算器83に出力する。
第2演算部82はフィルタ部82a及び位相調整部82bからなる。
フィルタ部82aは、操舵感を悪化させる第2逆入力成分Tr2に対応する周波数帯域に属する第2特定周波数成分Te2を逆入力推定値Teから抽出する。操舵感を悪化させる第2逆入力成分Tr2に対応する周波数帯域としては、例えばブレーキ振動に対応した周波数帯域等が用いられる。本実施形態では、ブレーキ振動に対応する逆入力振動の周波数帯域が実験的に測定されており、その測定結果に基づいて操舵感を悪化させる第2逆入力成分Tr2に対応する周波数帯域を設定している。フィルタ部82aは、抽出した第2特定周波数成分Te2を位相調整部82bに出力する。
位相調整部82bは、コラムシャフト21aの下端部における第2逆入力成分Tr2と第2補償成分Ta32*に対応するアシストトルクとの位相のずれ量が「180°」付近となるように第2逆入力成分Tr2の位相を調整する。例えば図7(a),(b)に示すように、第2補償成分Ta32*に対応したアシストトルクが第2逆入力成分Tr2に対して「β」だけ遅れるという測定結果が得られた場合、位相調整部82bは、第2特定周波数成分Te2の位相を「β+180°」だけ進めるように調整する。これにより図7(b)に二点鎖線で示すように第2補償成分Ta32*に対応したアシストトルクの位相を「β+180°」だけ進めることができるため、実際の第2逆入力成分Tr2と、第2補償成分Ta32*に対応したアシストトルクとの間の位相のずれを「180°」付近に設定することができる。図5に示すように、位相調整部82bは、位相調整された第2特定周波数成分Te2を第2補償成分Ta32*として加算器83に出力する。
以上説明した本実施形態の電動パワーステアリング装置1によれば、以下の(1)〜(4)に示す作用及び効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、補償成分Ta3*に第1補償成分Ta31*及び第2補償成分Ta32*が含まれているため、操舵機構2には、第1補償成分Ta31*に対応したアシストトルク、及び第2補償成分Ta32*に対応したアシストトルクが付与される。
ここで、例えば車両が走行している場合、転舵輪4から操舵機構2に伝達される逆入力には、路面状態の反映された第1逆入力成分Tr1が含まれる。このとき第1演算部81は、フィルタ部81aを通じて逆入力推定値Teから第1特定周波数成分Te1を抽出し、抽出した第1特定周波数成分Te1に基づいて第1補償成分Ta31*を設定する。したがって第1逆入力成分Tr1に対応したアシストトルク、すなわち路面状態に対応したアシストトルクが操舵機構2に付与される。これにより運転者はステアリングホイール20に伝達されるアシストトルクの変化を通じて路面状態に対応したロードインフォメーションを得ることができる。
(2)第1演算部81は位相調整部81bを通じて第1特定周波数成分Te1の位相を調整することにより、図6(a),(b)に示すように、コラムシャフト21aの下端部における第1逆入力成分Tr1と第1補償成分Ta31*に対応したアシストトルクとの位相のずれ量を「0°」付近に設定する。これにより路面状態の反映された逆入力振動に対して、第1補償成分Ta31*に対応したアシストトルクをより正確に同一方向に作用させることができるため、路面状態に対応した逆入力振動をより的確に増幅することができる。そのため運転者はロードインフォメーションをより適切に把握することができる。
(3)第1演算部81は、マップ演算部81cにより、第1特定周波数成分Te1の絶対値が大きくなるほど、第1補償成分Ta31*の絶対値をより大きい値に設定する。これにより第1逆入力成分Tr1の絶対値が大きく変化するような路面、例えば砂利道のような凸凹路面を車両が走行している場合には、モータ30のアシストトルクがより大きく変化する。そのため運転者はロードインフォメーションをより敏感に把握することができるため、運転者の操舵感をさらに向上させることができる。
(4)例えば操舵機構2にブレーキ振動等の操舵感を悪化させる振動が生じた場合、逆入力には、操舵感を悪化させる第2逆入力成分Tr2が含まれる。このとき第2演算部82は、フィルタ部82aを通じて逆入力推定値Teからブレーキ振動等に対応した第2特定周波数成分Te2を抽出する。また第2演算部82は位相調整部82bを通じて第2特定周波数成分Te2の位相を調整することにより、図7(a),(b)に示すように、コラムシャフト21aの下端部における第2逆入力成分Tr2と第2補償成分Ta32*に対応するアシストトルクとの位相のずれ量を「180°」付近に設定する。これにより操舵感を悪化させる逆入力振動に対して、第2補償成分Ta32*に対応したアシストトルクをより確実に逆方向に作用させることができるため、操舵感を悪化させる逆入力振動をより的確に抑制することができる。そのため運転者の操舵感を向上させることができる。
<第2実施形態>
次に、電動パワーステアリング装置1の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図8に示すように、本実施形態の制御装置5は、転舵角フィードバック制御を行わない点で第1実施形態と異なる。すなわち、本実施形態のアシスト指令値演算部60では、基本アシスト成分演算部70により演算されるアシスト成分Ta1*、及び補償成分演算部74により演算される補償成分Ta3*が加算器78に取り込まれる。加算器78は、アシスト成分Ta1*と補償成分Ta3*とを加算することによりアシスト指令値Ta*(=Ta1*+Ta3*)を演算する。
以上説明した本実施形態の電動パワーステアリング装置1によれば、以下の(5)に示す作用及び効果を得ることができる。
(5)本実施形態の電動パワーステアリング装置1では、アシスト指令値Ta*に補償成分Ta3*が含まれるため、補償成分Ta3*に対応したアシストトルクが操舵機構2に付与される。すなわち操舵機構2には、第1補償成分Ta31*に対応したアシストトルク、及び第2補償成分Ta32*に対応したアシストトルクが付与される。したがって、本実施形態の電動パワーステアリング装置1によれば、転舵角フィードバック制御に基づく作用及び効果を除き、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
<他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・第1実施形態では、転舵角指令値演算部75の入力情報である基本駆動トルクTcに補償成分Ta3*を加算することによりアシスト指令値Ta*を変化させることとした。これに代えて、例えば転舵角フィードバック制御部76から出力される第2アシスト成分Ta2*に対して補償成分Ta3*に基づく補正を行うことによりアシスト指令値Ta*を変化させてもよい。要は、補償成分Ta3*に基づいてアシスト指令値Ta*を変化させるものであればよい。
・第1実施形態の転舵角指令値演算部75は、理想モデルに基づいて転舵角指令値θt*を演算するものに限らない。例えばマップ演算により転舵角指令値θt*を演算するものであってもよい。
・第1実施形態の転舵角フィードバック制御については、例えばステアリングシャフト21の回転角等、転舵角θtに換算可能な適宜のパラメータを用いて行ってもよい。
・各実施形態の位相調整部81bは、コラムシャフト21aの下端部における第1逆入力成分Tr1と第1補償成分Ta31*に対応するアシストトルクとの位相のずれ量が「0°」となるように第1特定周波数成分Te1の位相を調整するものであったが、位相調整部81bにおける第1特定周波数成分Te1の位相の調整量は適宜変更可能である。同様に、位相調整部82bにおける第2特定周波数成分Te2の位相の調整量も適宜変更可能である。
・各実施形態では、逆入力推定値Teから抽出する特定周波数成分として、路面状態の反映された第1逆入力成分Tr1に対応する周波数帯域に属する第1特定周波数成分Te1、及び操舵感を悪化させる第2逆入力成分Tr2に対応する周波数帯域に属する第2特定周波数成分Te2を用いたが、逆入力推定値Teから抽出する特定周波数成分を任意に変更してもよい。
・各実施形態では、マップ演算部81cが用いるマップとして、第1特定周波数成分Te1’の絶対値が大きくなるほど、第1補償成分Ta31*がより大きい値となるように設定されたマップを用いたが、このマップは適宜変更可能である。例えば第1特定周波数成分Te1が所定の閾値未満の場合には、第1特定周波数成分Te1’の絶対値が大きくなるほど、第1補償成分Ta31*がより大きい値となるように設定されるとともに、第1特定周波数成分Te1が所定の閾値以上の場合には、第1補償成分Ta31*が一定値に設定されるようなマップを用いてもよい。このようにマップ演算部81cが用いるマップを適宜変更すれば、第1補償成分Ta31*に対応したアシストトルクを任意に変更することができる。すなわち路面状態の反映された逆入力振動を任意に調整することができるため、操舵感を更に向上させることができる。
・各実施形態では、第1演算部81にマップ演算部81cを設けたが、マップ演算部81cを省略してもよい。すなわち位相調整部81bにより位相調整された第1特定周波数成分Te1’を第1補償成分Ta31*としてそのまま用いてもよい。あるいは、位相調整された第1特定周波数成分Te1’に予め定められた所定のゲインを乗算した値を第1補償成分Ta31*として用いてもよい。
・各実施形態の第2演算部82には、位相調整された第2特定周波数成分Te2と第2補償成分Ta32*との関係を示すマップに基づいて第2補償成分Ta32*を演算するマップ演算部を設けてもよい。これによりマップの調整を通じて第2補償成分Ta32*に対応したアシストトルクの大きさを任意に変更することができる。すなわち運転者の操舵感を悪化させるような逆入力振動の抑制度合いを任意に調整することができるため、操舵感を更に向上させることができる。
・各実施形態の補償成分演算部74には、第1補償成分Ta31*を演算する第1演算部81、及び第2補償成分Ta32*を演算する第2演算部82を両方とも設けたが、それらのいずれか一方のみを設けてもよい。例えば補償成分演算部74に第1演算部81のみを設けた場合には、第1演算部81により演算される第1補償成分Ta31*を補償成分Ta3*としてそのまま用いればよい。また補償成分演算部74に第2演算部82のみを設けた場合には、第2演算部82により演算される第2補償成分Ta32*を補償成分Ta3*としてそのまま用いればよい。
・各実施形態では、式(2)を用いて逆入力推定値Teを演算したが、逆入力推定値Teの演算方法は適宜変更可能である。
・各実施形態では、操舵トルクTh、各相電流値I、及びモータ回転角θmに基づいて逆入力の推定値Teを演算したが、逆入力をセンサにより検出してもよい。転舵輪4の側から操舵機構2に伝達される逆入力は、ラックシャフト23の軸方向に作用する力(軸力)と相関関係がある。そこで図1及び図2に破線で示すように、ラックシャフト23の軸方向に作用する力(軸力)Faを検出する軸力センサ9を設ける。そして軸力センサ9の検出軸力Faに基づいて逆入力検出値を演算してもよい。
・各実施形態では、回転角センサ8及び転舵角演算部77を用いて転舵角θtを検出したが、転舵角θtを検出する検出部はこれに限定されない。例えばステアリングシャフト21の回転角(操舵角)を検出する舵角センサや、転舵角θtを直接検出するセンサ等を用いてもよい。
・各実施形態の基本アシスト成分演算部70では、操舵トルクTh及び車速Vに基づいて第1アシスト成分Ta1*を設定したが、例えば操舵トルクThのみに基づいて第1アシスト成分Ta1*を設定してもよい。また操舵トルクThに対する第1アシスト成分Ta1*の変化率(アシスト勾配)に基づいてトルクセンサ6の検出操舵トルクThの位相を変化させる、いわゆる位相補償制御を実行してもよい。さらに、第1アシスト成分Ta1*を補償する各種補償制御を実行してもよい。この場合、操舵トルクTh及び第1アシスト成分Ta1*の加算値に、さらに各種補償制御で演算された補償値を加算した値を基本駆動トルクTcとして用いれば、各種補償制御の効果を得ることができる。
・各実施形態の電動パワーステアリング装置1は、コラムシャフト21aにモータ30のアシストトルク(アシスト力)を付与する電動パワーステアリング装置に限らず、例えばラックシャフト23にアシスト力を付与する電動パワーステアリング装置にも適用可能である。この場合、操舵機構2においてモータ30のアシスト力が付与される部分はラックシャフト23となるため、位相調整部81bは、ラックシャフト23においてモータのアシスト力が付与される部分における第1逆入力成分Tr1と第1補償成分Ta31*に対応するアシスト力との位相のずれ量に基づいて第1補償成分Ta31*の位相を調整する必要がある。また位相調整部82bは、ラックシャフト23においてモータのアシスト力が付与される部分における第2逆入力成分Tr2と第2補償成分Ta32*に対応するアシスト力との位相のずれ量に基づいて第2補償成分Ta32*の位相を調整する必要がある。
θt…転舵角、Th…操舵トルク、Te…逆入力推定値、Te1,Te2…特定周波数成分、θt*…転舵角指令値、Ta*…アシスト指令値、Tr1…第1逆入力成分、Tr2…第2逆入力成分、Ta1*…第1アシスト成分、Ta2*…第2アシスト成分、Ta3*…補償成分、Ta31*…第1補償成分、Ta32*…第2補償成分、1…電動パワーステアリング装置、2…操舵機構、3…アシスト機構、4…転舵輪、5…制御装置(制御部)、30…モータ、60…アシスト指令値演算部、70…基本アシスト成分演算部、74…補償成分演算部、75…転舵角指令値演算部、76…転舵角フィードバック制御部、80…逆入力検出部、81a,82a…フィルタ部、81b,82b…位相調整部、81c…マップ演算部。

Claims (5)

  1. 車両の操舵機構にモータのアシスト力を付与するモータと、
    前記アシスト力の目標値に対応するアシスト指令値に基づいて前記モータの駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    車両のステアリング操作に伴い前記操舵機構に付与される操舵トルクに基づいて前記アシスト力の基礎成分であるアシスト成分を演算する基本アシスト成分演算部と、
    車両の転舵輪の側から前記操舵機構に作用する逆入力に応じた補償成分を演算する補償成分演算部と、
    前記アシスト成分に対して前記補償成分に基づく補償を行うことにより前記アシスト指令値を演算するアシスト指令値演算部と、を有し、
    前記補償成分演算部は、
    前記逆入力を検出又は推定する逆入力検出部と、
    前記逆入力の検出値又は推定値から所定の周波数帯域に属する特定周波数成分を抽出するフィルタ部と、
    前記フィルタ部により抽出された特定周波数成分の位相を調整する位相調整部と、を有し、
    前記位相調整された特定周波数成分に基づいて前記補償成分を演算することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 車両の操舵機構にモータのアシスト力を付与するアシスト機構と、
    前記アシスト力の目標値に対応するアシスト指令値に基づいて前記モータの駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    車両のステアリング操作に伴い前記操舵機構に付与される操舵トルクに基づいて前記アシスト力の基礎成分である第1アシスト成分を演算する基本アシスト成分演算部と、
    車両の転舵輪の転舵角の目標値に対応する転舵角指令値を前記操舵トルクに基づいて演算する転舵角指令値演算部と、
    前記転舵輪の転舵角を前記転舵角指令値に追従させる転舵角フィードバック制御の実行により第2アシスト成分を演算する転舵角フィードバック制御部と、
    前記転舵輪の側から前記操舵機構に作用する逆入力に応じた補償成分を演算する補償成分演算部と、
    前記第1アシスト成分及び前記第2アシスト成分の加算値を基礎として前記アシスト指令値を演算するとともに、前記補償成分に基づいて前記アシスト指令値を変化させるアシスト指令値演算部と、を有し、
    前記補償成分演算部は、
    前記逆入力を検出又は推定する逆入力検出部と、
    前記逆入力の検出値又は推定値から所定の周波数帯域に属する特定周波数成分を抽出するフィルタ部と、
    前記フィルタ部により抽出された特定周波数成分の位相を調整する位相調整部と、を有し、
    前記位相調整された特定周波数成分に基づいて前記補償成分を設定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記所定の周波数帯域は、逆入力に含まれる成分のうち路面状態の反映された第1逆入力成分に対応する周波数帯域であり、
    前記位相調整部は、前記操舵機構における前記第1逆入力成分と前記補償成分に対応したアシスト力との位相のずれ量が「0°」となるように前記特定周波数成分の位相を調整することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  4. 請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記所定の周波数帯域は、逆入力に含まれる成分のうち操舵感を悪化させる第2逆入力成分に対応する周波数帯域であり、
    前記位相調整部は、前記操舵機構における前記第2逆入力成分と前記補償成分に対応したアシスト力との位相のずれ量が「180°」となるように前記特定周波数成分の位相を調整することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記補償成分演算部は、前記位相調整された特定周波数成分と前記補償成分との関係を示すマップに基づいて前記位相調整された特定周波数成分から前記補償成分を演算するマップ演算部を更に備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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