JP2015166112A - 金型被膜製造用の耐火性被覆剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、ロスト法鋳型における無機的または有機的に結合した成型材料に、あるいは鉄またはスチール鋳造用のコアに適用することにより、鋳型被膜を生成するための耐火性被覆剤に関する。ここで、該そのまま使用できる耐火性被覆剤は、質量基準の割合で、0.001%またはそれ以上および1%未満の、部分的にまたは完全に結晶性材料からなる、無機中空体を含み、かつ1,000℃またはそれ以上の軟化点を持つ。
【選択図】図1
Description
金型は雌型であり、これらはキャビティを含み、該キャビティ内で鋳造が行われて、製造すべき鋳物が得られる。将来の(鋳造すべき)鋳物の内部の輪郭は、コアによって形成される。該金型の製造において、製造すべき該鋳物のモデルは、該成型材料におけるキャビティを形成するために使用される。内部の輪郭は、別のコアボックス内で成形されるコアによって象られる。主耐火物中のロスト法金型およびコアに関連して、粒状物質が、成型材料、例えば洗浄され、等級付けされた珪砂として使用される。他の成形材料は、例えばジルコニアサンド、クロマイトサンド、シャモット、オリビンサンド、長石サンドおよびアンダルサイトサンドである。該鋳造金型を製造するために、該成型材料は、無機または有機結合剤によって結合されている。ベントナイトまたは他のクレーは、しばしば無機結合剤として使用される。該成型材料は、その強度を高めるために圧縮される。しばしば、特にコアを製造するために、無機または有機合成樹脂バインダによって結合されている成型材料の硬化処理が利用される。この硬化は、熱間または冷間工程における化学反応を基に起る。しばしば、このような成形材料は、また硬化の目的で、ガス-フラッシングに付される。また結果的に硬化をもたらす、該成型材料の加熱および溶剤の放逐によって、該結合剤の硬化を行うこともできる。
1. 鋳造表面の平滑性を改善し;
2. 該金型からの液状金属の完全な分離を可能とし;
3. 該成型材料と該メルトとの間の化学反応を回避し、結果として該鋳造型からの該成型材料の分離を単純化し;
4. 鋳造型上の表面欠陥、例えば気泡形成、侵入、線状模様の形成および剥れの発生を防止する。
耐火性被覆剤は、水性耐火性被覆剤の場合には、更なる添加剤、特に保存剤およびレオロジー-作用性(rheologically-acting)添加剤および浮遊促進剤(floating agents)を含むことができる。レオロジー-作用性添加剤および/または浮遊促進剤は、加工用の該耐火性被覆剤に所望の流動特性をあてがうために使用される。水性耐火性被覆剤の場合には、湿潤剤をも使用して、より良好な該成型材料の濡れ性を達成することも可能である。当業者は、イオン性および非-イオン性湿潤剤を認識しているであろう。一例として、イオン性湿潤剤としては、ジオクチルスルホサクシネートを、また非-イオン性湿潤剤としては、アルキンジオールまたはエトキシル化アルキンジオールが使用される。
合成樹脂-結合成形材料の熱分解中に、該鋳造熱によってガスが発生する。これらは、鋳造欠陥をもたらす恐れがある。これと関連して、ガス欠陥として知られているこれらの鋳造欠陥へと導く様々な原因を、確認することができる。
更なる種類のガス欠陥は、例えばGy. NandoriおよびJ.Pal. Miskoloc並びにK. Peukert による文献:GieBerei, 83 (1996) 16に記載されている。ここで、該ガス欠陥は、スラグ様のパッチを伴って起こる、気泡の場合である。このようなガス-スラグ欠陥発生の原因は、発熱性、即ち該成型材料および金型キャビティ由来のガスによるものとして、および「吸熱性」、即ち該溶融物由来のガスによるものとして理解することができる。これらのガスは、酸化物に富むスラグをもたらす該溶融物と、ある程度まで反応する。該残留するガスと共に、このスラグは、ガス欠陥の生成を引起す。これらガス欠陥の生成に影響を与える一つのファクタは、上記の耐火性被覆剤をベースとする被膜で被覆された、該成型材料のガス透過性である。
該鋳造工程中に、該耐火性被覆剤をベースとする被膜は、該コア内で高いガス圧が、該成型材料のバインダおよび該耐火性被覆剤の熱分解の結果として発生する場合には、該コアまたは該金型から剥ぎ取ることができる。というのは、低いガス透過性は、この圧力に対して高い抵抗性をもたらすからである。ここにおいて、該ガス圧が、該コアまたは該金型に対する、該耐火性被覆剤をベースとする被膜の接着力を越えた場合には、該耐火性被覆剤は剥ぎ取られるであろう。上記溶融物において耐火性被覆剤のパッチが上昇した結果としての、鋳造欠陥が引起される。
上で略述した問題点を基にすると、ガラス製の中空ボールを使用する代わりに、上記耐火性材料、特に上記の小板-形状を持つ耐火性材料と類似するまたは同一の組成を持つ材料の無機中空体を使用することが有利であると考えられ、該材料の中空体も、該耐火性被覆剤中に含められ、および/または該中空体は、該耐火性被覆剤中に含まれる該耐火性材料と極めて緩慢に反応するに過ぎない。そのためには、該無機中空体は高い軟化点を有し、結果としてガラス製の中空ボールと同程度に高い機械的な安定性を持つと共に、該鋳造工程中に溶融しないものであるべきである。更に、高い頻度での鋳造欠陥を受け入れることなしに、中空ボール使用の必要性を減じることが望ましい。
そのまま使用できる耐火性被覆剤とは、該耐火性被覆剤のマトリックスが、水等の担体流体によって薄化されて、適当な懸濁液が、上記技術の一つを利用した金型またはコアの被覆に対して、所定厚の被膜を与えることを意味する。そのために、該耐火性被覆剤は、水等の担体流体によって、適当な粘度にまで希薄化される。浸漬により適用する場合、該耐火性被覆剤をベースとする被膜の、例えば0.1〜0.6mmなる範囲における所定の層の厚みを達成するために、該耐火性被覆剤は、典型的に、DIN 23211に従って、4mm液浸フローカップ(immersion flow cup)内で測定した値として、11.5秒〜16秒なる範囲の粘度まで希薄化される。従って、他の適用法によれば、他の粘度が選択される。該適当な粘度および層の厚みの測定は、当業者の能力の範囲内にある。
該無機中空体は、例えばシリケート、好ましくはアルミニウム、カルシウム、マグネシウム、またはジルコニウムのシリケート、または酸化物、好ましくは酸化アルミニウム、石英、ムライト、クロマイト、酸化ジルコニウムおよび酸化チタン、または炭化物、好ましくは炭化ケイ素または炭化ホウ素、または窒化物、好ましくは窒化ホウ素、またはこれら材料の混合物からなり、あるいはこれら材料で作られた無機中空体の混合物が使用される。
これらの無機中空体は、好ましくは400μm未満、好ましくは10〜300μmなる範囲、特に好ましくは10〜150μmなる範囲の径を持つ中空ボールである。
無機中空体は、更に10〜150μmなる範囲の外径を持つもの、特に中空ボールであることが好ましい。
無機中空体は、またモース硬度スケールで、5〜6なる範囲の硬さを持つ、特に中空ボールであることが好ましい。
無機中空体は、同様に該中空体または中空ボールの全体積の、70%またはそれ以上を占めるキャビティを持つ、特に中空ボールであることが好ましい。
該無機中空体の個々のまたは全ての上記好ましい特性は、好ましくはこれら相互の組合せとして実現される。
・10〜150μmなる範囲の外径;
・該中空ボール全体積の70%またはそれ以上なる割合を占めるキャビティ;
・1,200〜1,450℃なる範囲の軟化点;
・モース硬度スケールで、5〜6なる範囲の硬さ;および
・25MPaまたはそれ以上の圧縮強さ。
しかし、このような中空ボールの入手性は限定されているので、本発明による該耐火性被覆剤におけるこのような無機中空体の低含有率は、WO 94/26440に記載の従来技術を越える利点を構成する。
本発明によるそのまま使用できる耐火性被覆剤は、以下に述べる成分を含む:
(a) 部分的にまたは完全に結晶性材料からなる無機中空体;および好ましくは
(b) 前記(a)において規定されたような中空体ではない、1種または複数の耐火性または高度に耐火性の材料;
(c) 1種または複数の担体流体、例えば水;
(d) 1種または複数の懸濁剤、例えば水に対して膨潤性のクレー材料;
(e) 1種または複数の殺生物薬;
(f) 場合により、1種または複数の湿潤剤;
(g) 場合により、1種または複数の浮遊促進剤または/およびレオロジー添加剤;
(h) 場合により、1種または複数の結合剤。
本発明の課題は、また本発明による耐火性被覆剤の、鋳造において使用するための金型上の被膜またはコアを製造するための使用にある。
本発明は、また鉄およびスチール鋳造用の金型またはコアにも係り、ここで該鋳造金属に面する表面上の該金型またはコアは、本発明による耐火性被覆剤の乾燥製品を含む、耐火性被覆剤をベースとする被膜を持ち、該耐火性被覆剤をベースとする被膜の厚みは、0.05mmまたはそれ以上、好ましくは0.15mmまたはそれ以上、および特に好ましくは0.25〜0.6mmなる範囲内にある。また、本発明は、このような金型またはこのようなコアの、鉄およびスチール製鋳造物の製造のための使用にも係る。
(a) 0.0011〜3.5%なる範囲の量の、部分的にまたは完全に結晶性材料からなる無機中空体;
(b) 20〜75%なる範囲の量の、前記(a)において規定されたような中空体ではない、1種または複数の耐火性または高度に耐火性の材料;
(c) 15〜80%なる範囲の量の、1種または複数の担体流体、例えば水;
(d) 0.1〜10%なる範囲の量の、1種または複数の懸濁剤、例えば水に対して膨潤性のクレー材料;
(e) 0.01〜0.6%なる範囲の量の、1種または複数の殺生物薬;
(f) 0〜4%なる範囲の量の、1種または複数の湿潤剤;
(g) 0〜2%なる範囲の量の、1種または複数の浮遊促進剤および/またはレオロジー添加剤;および
(h) 0〜2%なる範囲の量の、1種または複数の結合剤。
本発明の課題は、また上記本発明による濃厚物からの、耐火性被覆剤の製法であり、ここで該方法は、以下に列挙する諸工程を含む:
・上記の如き濃厚物を製造または準備する工程;および
・本発明によるそのまま利用できる耐火性被覆剤を得ることのできる混合比にて、該濃厚物と水または他の担体流体とを混合する工程。
・被覆すべき金型またはコアを製造または準備する工程;
・本発明によるそのまま利用できる耐火性被覆剤を準備し、あるいは上記した本発明による方法に従って、このような耐火性被覆剤を製造する工程;および
・該金型またはコア上に、該そのまま利用できる耐火性被覆剤を、該耐火性被覆剤をベースとする被膜が、0.05mmまたはそれ以上、好ましくは0.15mmまたはそれ以上および特に好ましくは0.25mm〜0.6mmなる範囲の厚みを持つ被膜となるように、適用する工程。
本発明による耐火性被覆剤は、例えば上記ロスト法金型またはコアを、浸漬法、フラッディング(flooding)法、噴霧法および塗布法に付すことにより適用され、次いで好ましくは熱の適用またはマイクロ波輻射の適用により乾燥して、該金型またはコア上に、耐火性被覆剤をベースとする被膜を形成する。
以下の表1に示す組成を持つ耐火性被覆剤を、表1記載の成分を攪拌機を用いて混合し、引続き高速回転式溶解機を用いた、10分間に渡る連続的な剪断作用により破砕することにより製造する。対応する製造方法は、当業者には公知であり、例えば特許出願:WO 94/26440に記載されている。
該耐火性被覆剤に、コールドボックス法を利用して製造したコアを浸漬することによって、該塗布剤を適用した。得られた該耐火性被覆剤をベースとする被膜の層厚は、湿潤マット状態において0.5mmであった。次いで、乾燥オーブン内で、150℃にて30分間、該コアを乾燥した。更なる検討の全ては、このようにして製造し、このようにして耐火性被覆剤で被覆した該コアを用いて行った(表2)。本発明による耐火性被覆剤を鋳造に際して使用した場合には、より高い無機中空体含有率を持つ、従来技術による耐火性被覆剤を使用した場合よりも低い、線状模様の形成および変形をもたらすことが分かる。
図1から理解されるように、該耐火性被覆剤中に上記無機中空体が存在しない場合(耐火性被覆剤Aを用いた比較試験)、該成型材料中のガス圧は著しく高い。このことから、当然のことながら、従来技術(比較例E)に比して十分に低い、本発明による耐火性被覆剤中の無機中空体の量で、該ガス圧を、鋳造物におけるガス欠陥を殆ど観測されなくするまで低下するのに十分である。実際には、特に酸化物に富むスラグと関連するこのようなガス欠陥の発生は、著しく減じられることが知られている。他方、より高い割合で中空ボールを含む耐火性被覆剤は、主として高いガス透過性のために、発熱性の気泡発生を阻害する。
コールドボックス法によって製造される、エンジン部品を製造するためのコアを、実施例Cによる耐火性被覆剤で被覆した。500個の部品製造バッチにおいて、発熱性ガス欠陥の発生は観測されず、また特にスラグに関連するガス欠陥も観測されなかった。
Claims (23)
- ロスト法金型上に、あるいは鉄およびスチール鋳造用のコアに金型被膜を生成するための、そのまま使用できる耐火性被覆剤であって、
該耐火性被覆剤が、質量基準の割合で表して、0.001%またはそれ以上かつ1%未満の無機中空体を含み、
該無機中空体の一部または全体が、結晶性材料からなることを特徴とする、前記そのまま使用できる耐火性被覆剤。 - 前記耐火性被覆剤が、質量基準の割合で表して、0.001%〜0.99%なる範囲の前記無機中空体を含む、請求項1記載の耐火性被覆剤。
- 前記無機中空体が、1,000℃またはそれ以上、好ましくは1,100℃またはそれ以上の軟化点を有し、特に好ましくは1,200℃〜1,450℃なる範囲の軟化点を持つ、請求項1又は2に記載の耐火性被覆剤。
- 前記無機中空体が、
・シリケート、好ましくはアルミニウム、カルシウム、マグネシウムまたはジルコニウムのシリケート;あるいは
・酸化物、好ましくは酸化アルミニウム、石英、ムライト、クロマイト、酸化ジルコニウム、または酸化チタン;あるいは
・炭化物、好ましくは炭化ケイ素または炭化ホウ素;あるいは
・窒化物、好ましくは窒化ホウ素;または
・これら材料の混合物からなり、
あるいはこれら材料の無機中空体の混合物である、請求項1〜3の何れか1項に記載の耐火性被覆剤。 - 前記無機中空体が、400μm未満、好ましくは10〜300μmなる範囲、特に好ましくは10〜150μmなる範囲の径を持つ中空ボールである、請求項1〜4の何れか1項に記載の耐火性被覆剤。
- 前記無機中空体、好ましくは前記中空ボールが、その3-次元構造の体積の15%またはそれ以上、好ましくは40%またはそれ以上、特に好ましくは70%またはそれ以上なる割合を占めるキャビティを持つ、請求項1〜5の何れか1項に記載の耐火性被覆剤。
- 前記無機中空体が、10MPaまたはそれ以上、好ましくは25MPaまたはそれ以上の圧縮強さを持つ、請求項1〜6の何れか1項に記載の耐火性被覆剤。
- 前記無機中空体が、10〜150μmなる範囲の外径を持つ中空ボールである、請求項1〜7の何れか1項に記載の耐火性被覆剤。
- 前記無機中空体が、モース硬度スケールで、5〜6なる範囲の硬さを持つ、請求項1〜8の何れか1項に記載の耐火性被覆剤。
- 前記無機中空体が、25MPaを越える圧縮強さを持つ、請求項1〜9の何れか1項に記載の耐火性被覆剤。
- 前記無機中空体が中空ボールであり、該中空ボールが、その全体積の70%またはそれ以上なる割合を占めるキャビティを持つ、請求項1〜10の何れか1項に記載の耐火性被覆剤。
- 前記無機中空体各々、その大部分またはその全体が、
・10〜150μmなる範囲の外径;
・前記中空ボール全体積の70%またはそれ以上なる割合を占めるキャビティ;
・1,200〜1,450℃なる範囲の軟化点;
・モース硬度スケールで、5〜6なる範囲の硬さ;および
・25MPaまたはそれ以上の圧縮強さ、
を持つ中空ボールである、請求項1〜11の何れか1項に記載の耐火性被覆剤。 - 前記無機中空体が、CAS-No. 93924-19-7(セノスフェア)に従う中空ボールであり、該中空ボールは、発電所における石炭の燃焼中に、フライアッシュの一部として生成され、またその廃ガス流から分離される、請求項1〜12の何れか1項に記載の耐火性被覆剤。
- 前記無機中空体が炭素からなり、あるいは炭素の無機中空体と、一種または複数の請求項3記載の材料の無機中空体との混合物である、請求項1又はに記載の耐火性被覆剤。
- 前記炭素の無機中空体が、炭素のナノ中空体、例えばカーボンナノチューブおよび/またはフラーレンを含む、請求項14記載の耐火性被覆剤。
- 請求項1〜15の何れか1項に記載の耐火性被覆剤の、鋳造において使用する金型またはコア上に被膜を生成するための使用。
- 鉄およびスチールを鋳造するための金型またはコアであって、
該金型または該コアが、その鋳造金属に面する表面上に、請求項1〜15の何れか1項に記載の耐火性被覆剤の乾燥生成物を含む、耐火性被覆剤をベースとする被膜を有し、
該耐火性被覆剤をベースとする該被膜の厚みが、0.05mmまたはそれ以上、好ましくは0.15mmまたはそれ以上および特に好ましくは0.25〜0.6mmなる範囲にあることを特徴とする、前記鉄およびスチールを鋳造するための金型またはコア。 - 請求項17記載の金型またはコアの、鉄またはスチール製鋳物を製造するための使用。
- 請求項1〜15の何れか1項に記載のそのまま利用できる耐火性被覆剤を製造するための濃厚物であって、該濃厚物が、その全質量を基準として、以下の組成を持つことを特徴とする、前記濃厚物:
(a) 0.0011〜3.5%なる範囲の量の、部分的にまたは完全に結晶性材料からなる無機中空体;
(b) 20〜75%なる範囲の量の、前記(a)において規定されたような中空体ではない、1種または複数の耐火性または高度に耐火性の材料;
(c) 15〜80%なる範囲の量の、1種または複数の担体流体、例えば水;
(d) 0.1〜10%なる範囲の量の、1種または複数の懸濁剤、例えば水に対して膨潤性のクレー材料;
(e) 0.01〜0.6%なる範囲の量の、1種または複数の殺生物薬;
(f) 0〜4%なる範囲の量の、1種または複数の湿潤剤;
(g) 0〜2%なる範囲の量の、1種または複数の浮遊促進剤および/またはレオロジー添加剤;
(h) 0〜2%なる範囲の量の、1種または複数の結合剤。 - 請求項19記載の濃厚物から耐火性被覆剤を製造する方法であって、以下の諸工程:
・請求項16記載の濃厚物を製造または準備する工程;および
・請求項1〜12の何れか1項に記載のそのまま利用できる耐火性被覆剤を得ることのできる混合比にて、該濃厚物と水または他の担体流体とを混合する工程、
を含むことを特徴とする、前記方法。 - 金型またはコア上に耐火性被覆剤をベースとする被膜を製造する方法であって、以下の諸工程を含むことを特徴とする前記方法:
・被覆すべき金型またはコアを製造または準備する工程;
・請求項1〜15の何れか1項に記載のそのまま利用できる耐火性被覆剤を準備し、あるいは請求項20記載の方法に従ってこのような耐火性被覆剤を製造する工程;および
・前記金型またはコア上に、前記そのまま利用できる耐火性被覆剤を、該耐火性被覆剤をベースとする被膜が、0.05mmまたはそれ以上、好ましくは0.15mmまたはそれ以上および特に好ましくは0.25mm〜0.6mmなる範囲の厚みを持つ被膜となるように、適用する工程。 - 前記耐火性被覆剤の適用が、前記金型またはコアの浸漬法、フラッディング法、噴霧法および塗布法からなる群から選択される方法によって行われる、請求項21記載の方法。
- 前記耐火性被覆剤の乾燥を、熱の適用またはマイクロ波輻射の適用により行う、請求項21または22記載の方法。
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