JP2015161021A - 転炉脱炭処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】排気経路に、一次集塵ダンパー、二次集塵ダンパーおよび誘引通風機を備える転炉OG設備を用いて脱炭を行う際に、吹錬中の排ガス流量および溶鋼の化学組成から転炉内でのCOガスおよびCO2ガスの発生量を連続的に算出し、吹錬末期のCOガスおよびCO2ガスの合計発生量の低下に応じて誘引通風機の回転数、一次集塵ダンパー開度および二次集塵ダンパー開度を制御する。
【選択図】図1
Description
転炉吹錬は上吹きランスからの酸素供給により鋼中[C]をCOガスとして除去することを目的として行う。吹錬はスカート部および二次ダンパー部を操作することで排ガス流量と炉内圧力を目標の値とし、発生するCOガスを効率的に回収するように行われる。吹錬では脱C反応に伴ってダストが発生するため、集塵用ダンパー前後の差圧を確保してダストを除去する必要がある。またダクト内の圧力は所定の範囲内とする必要があり、排ガス流量が低下してダクト内の圧力が所定の値以下に低下するとIDFがサージングと呼ばれる不正振動を起こすため、防止策として集塵用ダンパーの開度に下限を設ける一方、集塵用ダンパー前後の差圧を確保するために炉口とスカートの間隔を広げて大気を侵入させ、排ガス流量の減少し過ぎを補う必要がある。
ここで二次集塵ダンパー開度は一般に20%程度で吹錬するように設計されており、全閉としても開度はその11%には低下しない。したがって、吹錬最末期に排ガス流量が10%程度に低下した場合にも除塵を十分に行うためには、二次集塵ダンパーだけではなく、従来では制御していなかった一次集塵ダンパー開度も制御する必要がある。一次集塵ダンパーは転炉OG設備の上流側に位置していて、少し制御を加えるだけで二次集塵ダンパーと組み合わせて適正な集塵対応が可能な範囲を拡張することができる。
これまでは現在のような低N鋼の要求がなく、吹錬末期にCOガス発生量が低下した場合には炉口とスカートの間隔を広げて大気侵入させて排ガス流量の減少し過ぎを補っていたため、一次集塵ダンパーの開度を固定したままでも、二次集塵ダンパーの制御だけ、あるいは二次集塵ダンパーとIDF回転数の制御だけで十分な集塵対応ができていた。
吹錬最末期に転炉内で生成するガスは、COだけでなくCO2もあることから、吹錬最末期の集塵ダンパー部を通過する排ガス流量の低下をそれらのCOおよびCO2ガス流量の低下として考えておけばよい。
COガスおよびCO2ガスの合計発生量は、排ガス流量および化学組成の測定値から物質バランスに基づいて連続的に算出することができる。その算出値の減少に比例してベンチュリー式の洗浄集塵機のスロート部断面積を減少させることにより、誘引通風機の回転数減少と併せて、炉口とスカートとの間隔を広げずに集塵効率を適正に保つことができる。基本的には、集塵効率を一定に保つことを目指して、吹錬末期のCOガスおよびCO2ガスの合計発生量の減少に比例して、(a)式の考え方に従って集塵ダンパーのスロート部断面積を減少させることにより、一次集塵ダンパー開度および二次集塵ダンパー開度をそれぞれ制御する。誘引通風機の回転数減少も、吹錬末期のCOガスおよびCO2ガスの合計発生量の減少に比例して排風量を減少させるように制御すればよい。
吹錬末期のCOガスおよびCO2ガスの合計発生量の減少に比例して、誘引通風機の回転数をその合計発生量の減少に見合う排風量に減少させると共に、(c)式で得られる集塵ダンパーのスロート部断面積を減少させることにより、一次集塵ダンパー開度および二次集塵ダンパー開度をそれぞれ制御する。
一次集塵ダンパー5は転炉OG設備の上流側に位置しており、その開度を少し調整することで下流側の二次集塵ダンパーの開度調整と組み合わせて操業条件の大幅な変動に対応することができるようになる。
近年の低N鋼の要求により、従来では達成しえない極低N鋼を製造することが望まれている。本発明では、吹錬末期の低排ガス発生量に対応するため、一次集塵ダンパー5の開度、二次集塵ダンパー6の開度およびIDF8の回転数のすべてを調整する。本発明では、従来では固定値のままとしていた一次集塵ダンパー5の開度を新たに制御することにより、従来のように炉体1の炉口とスカート部3との間隔を広げずに、吹錬末期の排ガス発生量の低下による集塵能力の低下およびIDFサージングの抑制が可能になり、吸Nを抑制することができる。
なお、(b)式の考え方によれば、(d)式が得られ、一次集塵と二次集塵とを組み合わせて除塵後のダスト濃度を維持する場合には、(e)式が一定となるようにQoffgasの減少すなわちCOガスおよびCO2ガスの合計発生量の減少に比例して、S1およびS2を減少させればよい。S1やS2は、それぞれ一次集塵ダンパー開度、二次集塵ダンパー開度を表す。
さらに、排ガス中のダスト濃度測定器を排ガス集塵用ダンパーの前後に備えていることが、一層望ましい。
本発明では、吹錬末期のCOガスおよびCO2ガスの合計発生量低下に応じてIDF回転数、一次集塵ダンパー開度および二次集塵ダンパー開度の全てを制御する。IDFの制御方式はインバーター形式でもトルクコンバーター形式でもセルビウス形式でも、その他の形式でも良い。回転数の低下について、COガスおよびCO2ガスの合計発生量低下に比例して自動的に低下させても良いし、手動で低下させても良い。また連続的に低下させても段階的に低下させても良い。指示に対する追従性が悪い場合にはIDF前に備えられたダンパーの開度を調整して排風能力を調整しても良い。集塵ダンパーの制御についても、COガスおよびCO2ガスの合計発生量低下に比例して自動的に低下させても良いし、手動で低下させても良い。また連続的に低下させても段階的に低下させても良い。また、本発明において、転炉は上吹き転炉であっても良く、上底吹き転炉であっても良い。
ここで、集塵ダンパー開度については、前記したように(a)式の考え方に従ってWafterが一定になるように、COガスおよびCO2ガスの合計発生量の減少に比例してSを減少させればよい。より正確には、排ガス中のダスト濃度を測定して、前述の(c)式で説明したように、スロート部断面積とCOガスおよびCO2ガスの合計発生量との比例関係に基づき制御すればよい。
一次集塵ダンパーの開度および二次集塵ダンパーの開度の調整は、吹錬末期(例えば吹錬経過率85%以降の時期)において、二次集塵ダンパー開度が炉内圧力制御に好適な範囲となるよう(一般には15〜35%程度)、一次集塵ダンパー開度を調整することによって行われる。IDF回転数についても、COガスおよびCO2ガスの合計発生量が分かっているので、その減少に合わせて、排風量を減少させるように制御すればよい。
まず、排ガス中のCO流量VCO(m3/hr)、排ガス中のCO2流量VCO2(m3/hr)、排ガス中のO2流量VO2(m3/hr)、排ガス中のN2流量VN2(m3/hr)は、それぞれ下記式(1)〜(4)で表わされる。
さらに、一般にIDF回転数はそれを低下する際の応答性が遅いことから、IDF前に備えられたダンパー開度の調整と合せることで排風能力を制御することが望ましい。
さらに、集塵ダンパーの制御については事前に排ガス流量と集塵ダンパー開度の関係を定めておき、自動的に制御することが望ましい。
この調査において共通する事項を、先にまとめて説明する。
250t上底吹き転炉に処理前成分:炭素濃度=3.5〜4.8%、珪素濃度=0.01〜0.70%、マンガン濃度=0.07〜0.39%、リン濃度=0.013〜0.163%、窒素濃度=53〜96ppm、および温度=1290〜1420℃の溶銑を装入し、精錬剤として主に生石灰を投入し、標準状態で50,000m3/hrの酸素を上吹きしながら標準状態で1,200m3/hrの二酸化炭素を底吹きする吹錬を行った。二次集塵ダンパーの開度は15〜35%の範囲とした。
調査条件AではIDF回転数は吹錬を通して1500rpmとし、一次集塵ダンパー開度は75%とした。調査条件B、C、Dでは各々表2〜4の通りにIDF回転数・一次・二次集塵ダンパー開度を制御した。
Claims (2)
- 排気経路に、一次集塵ダンパー、二次集塵ダンパーおよび誘引通風機を備える転炉OG設備を用いて脱炭を行う転炉脱炭処理方法であって、吹錬中の排ガス流量および化学組成から転炉内でのCOガスおよびCO2ガスの発生量を連続的に算出し、吹錬末期のCOガスおよびCO2ガスの合計発生量の低下に応じて前記誘引通風機回転数、前記一次集塵ダンパー開度および前記二次集塵ダンパー開度の全てを制御することを特徴とする、転炉脱炭処理方法。
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