JP3804526B2 - 転炉排ガス回収設備及び回収方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、転炉排ガスの回収設備及び回収方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
転炉での酸素吹錬による溶銑の脱炭処理時に発生するガスは、転炉炉口部でのCOガス濃度;約90%、含塵量;約120g/Nm3、温度;約1500℃の状態にあり、その発生量は300トンクラスの大型転炉では220000Nm3/Hrにも達している。この排ガスの処理方式として、排ガス中のCOガスを空気で完全燃焼させた後に冷却して除塵する完全燃焼方式と、未燃焼のまま冷却して除塵する非燃焼方式との2つに大別され、完全燃焼方式と比較して排ガス処理設備が比較的小型で済むことや保守が容易であること及び集塵効率が安定していること等の理由から、最近では非燃焼方式が主に採用されている。
【0003】
非燃焼方式の排ガス処理設備のほとんどは所謂「OG式排ガス回収設備」であり、このOG式排ガス回収設備(以下単に「排ガス回収設備」と記す)では、誘引送風機の回転数を一定とし、吸引風量と発生ガス量とがほぼ等しくなるように二次集塵機として設置したPAベンチュリーのダンパーの開度を調整し、転炉炉口圧を所定の範囲内に制御している。しかし、従来の排ガス回収設備では、転炉内への酸素の供給流量(以下「送酸速度」と記す)が最大の場合にも排ガス処理が可能であるように設計されており、予備処理された溶銑を用いるレススラグ吹錬や溶銑の脱燐処理と云った低い送酸速度の場合には、発生ガス量が少なく、未燃焼のガスを回収すること及び回収増を図ることは極めて困難である。
【0004】
これは、PAベンチュリーのダンパーが全閉状態になっていても、低送酸速度での低排ガス流量の状態では、誘引送風機の吸引風量が発生ガス量よりも大きくなるため、大気が転炉炉口部において排ガス中に混入し、この大気によりCOガスが燃焼してCOガス濃度が低くなり、回収できなくなるからである。
【0005】
又、転炉を用いた溶銑の脱燐処理の際にも同様に、脱炭吹錬の場合に比較して送酸速度が低く、ガス発生量が少ないため、従来の排ガス回収設備では未燃焼のCOガスの回収はあきらめざるを得ず、燃焼させた後に大気に放散している。
【0006】
省エネルギー及び地球環境保全の観点からは、このような低ガス流量であっても未燃焼のまま排ガスを回収し、排ガスの有するエネルギーを再利用することは極めて重要なことである。それ故、低排ガス流量においてもガス回収を図るために、種々の提案がなされている。
【0007】
例えば、特公昭56−15685号公報には、炉内発生ガス量を予測し、この予測値に応じてPAベンチュリーのダンパーの単独制御若しくはこのダンパーと誘引送風機のダンパーとの組み合わせ制御を行い、誘引送風機の吸引風量を炉内発生ガス量に予め近似させ、排ガス回収率を高めた排ガス回収方法が開示されている。しかしながら、この排ガス回収方法では、排ガス成分を分析し、分析した排ガス成分から炉内発生ガス量を推定しているので、例えばガス分析における遅れ時間がガス圧力によって大きく変動する等の理由で、炉内発生ガス量を正確に予測できず、ガス回収を十分に行うことができない。
【0008】
特公昭56−25249号公報には、転炉炉口圧に応じてPAベンチュリーのダンパーを調整し、誘引送風機がサージング領域に達するときには、誘引送風機の回転数を変更することにより吸引風量を調整し、転炉炉口圧を所定値に制御しながらガス回収する方法が開示されている。しかしながら、この方法では誘引送風機の回転数を操業中に変更する必要があり、ガス発生中に誘引送風機の回転数を変更した場合には、排ガス管内での圧力変動が転炉炉口圧に伝播してしまい、転炉炉口圧制御が極めて困難であり、結果として低排ガス流量においてはガス回収が困難である。
【0009】
又、特開昭60−92414号公報には、排ガス発生量を推定し、推定した排ガス発生量に応じてPAベンチュリーのダンパーの開度と誘引送風機の回転数とを調整しながらガス回収する方法が開示されている。この方法においても、排ガス流量を推定することの困難さや、推定した排ガス発生量と誘引送風機の吸引風量を一致させることの困難さ等により、ガス回収を十分に行うことは達成されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように、広範囲に亘るガス発生量に対応して、未燃焼のガスを安定して回収することができる排ガス回収設備は未だ開発されておらず、その開発が切望されていた。
【0011】
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、溶銑の脱炭吹錬から脱燐処理までのように、転炉での広範囲の送酸速度域においても、未燃焼ガスの回収が可能である転炉排ガス回収設備及び回収方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1の発明による転炉排ガス回収設備は、転炉から発生する排ガスを吸引するための誘引送風機を備えた転炉排ガス回収設備において、処理種別、溶銑情報、スクラップ装入情報、溶鋼目標成分、副原料投入情報、処理時間、転炉設備状況からなる操業情報に基づいて当該精錬の送酸速度、ランス高さ、底吹きガス流量、底吹きガス種類、副原料投入に関しての指示量・変化タイミングを表す吹錬パターンを決定する吹錬パターン演算手段と、該吹錬パターン演算手段により決定された吹錬パターンに基づいて転炉からの排ガス流量を推定する排ガス流量演算手段と、該排ガス流量演算手段により推定された排ガス流量に基づいて前記誘引送風機の回転数を決定する回転数演算手段と、該回転数演算手段により決定された誘引送風機の回転数における誘引送風機の発生圧力から排ガス中の含塵量を求め、該含塵量と予め設定された環境基準値とを比較して、含塵量が環境基準値より小さい場合には定めた回転数を誘引送風機の回転数とし、含塵量が環境基準値より大きい場合には環境基準値を満足する回転数に計算し直す集塵能力演算手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0014】
の発明による転炉排ガス回収設備は、第1の発明において、更に、誘引送風機の吸引風量と排ガス流量との流量差を調整して転炉炉口圧を所定値に制御するための、開度調整が可能なダンパーを具備することを特徴とするものである。
【0015】
の発明による転炉排ガス回収設備は、第1の発明又は第2の発明において、更に、決定された誘引送風機の回転数を記憶する記憶手段と、記憶した回転数を出力する回転数出力手段とを具備し、当該精錬の誘引送風機の回転数を前記記憶手段に記憶された数値に基づいて決定することを特徴とするものである。
【0016】
の発明による転炉排ガス回収方法は、転炉から発生する排ガスを誘引送風機により吸引し、回収する転炉排ガス回収方法において、当該吹錬の開始前に、処理種別、溶銑情報、スクラップ装入情報、溶鋼目標成分、副原料投入情報、処理時間、転炉設備状況からなる操業情報に基づいて当該精錬の送酸速度、ランス高さ、底吹きガス流量、底吹きガス種類、副原料投入に関しての指示量・変化タイミングを表す吹錬パターンを決定し、決定された吹錬パターンに基づいて転炉からの排ガス流量を推定し、推定した排ガス流量と誘引送風機の吸引風量とが合致するように誘引送風機の回転数を定め、定めた回転数における誘引送風機の発生圧力から排ガス中の含塵量を求め、該含塵量と予め設定された環境基準値とを比較して、含塵量が環境基準値より小さい場合には定めた回転数を誘引送風機の回転数とし、含塵量が環境基準値より大きい場合には環境基準値を満足する回転数に計算し直すことを特徴とするものである。
【0018】
の発明による転炉排ガス回収方法は、第4の発明において、転炉では、溶銑の脱燐処理を行い、この精錬により発生するガスを回収することを特徴とするものである。
【0019】
の発明による転炉排ガス回収方法は、第3の発明又は第4の発明において、転炉内若しくは排ガス流路内に副原料として合成樹脂を投入して溶銑を精錬し、この精錬により発生するガスを回収することを特徴とするものである。
【0020】
本発明では、転炉での精錬開始前に、当該精錬における排ガス流量を推定し、推定した排ガス流量と誘引送風機の吸引風量とが合致するように誘引送風機の回転数を定めて精錬を開始するので、排ガス流量と誘引送風機の吸引風量とが同等になり、脱炭吹錬の末期や脱燐処理等の低送酸速度域であっても転炉排ガス中への大気の混入が防止され、転炉から発生するCOガス等を未燃焼のまま回収することが可能となる。又、誘引送風機の回転数に基づいて集塵機の集塵能力を求め、集塵能力が基準値以下となった場合には、誘引送風機の回転数の下限制限を行うので、集塵効率を低下させることがない。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態を示す図であって、転炉設備の構成と、本発明による転炉排ガス回収設備の構成とを合わせて示す概略図である。
【0022】
図1に示すように、溶銑2を収容した転炉1の内部には上方から上吹きランス3が挿入され、この上吹きランス3から酸素が溶銑2に吹き付けけられて溶銑2の脱炭吹錬や溶銑2の脱燐処理が行われる。上吹きランス3からの送酸速度は送酸制御装置26により制御されている。溶銑2の脱炭吹錬及び脱燐処理により炉内からCOガスを主体とする排ガスが発生する。
【0023】
転炉1の上方には煙道4が設置され、煙道4の後段には、一次集塵機6、エルボーセパレーター7、二次集塵機8、エルボーセパレーター10、排ガス流量計11、吸引ファンダンパー12、No.1誘引送風機13、No.2誘引送風機14、サイレンサー15、三方弁16の順に設置されており、排ガスの回収流路を構成している。三方弁16以降の排ガス流路は2つに分岐しており、1つは煙突18から大気に放散される流路であり、他の1つは回収弁17を経てガスホルダー19に至り、ガスホルダー19内で回収される流路である。No.1誘引送風機13は電動機28により駆動され、又、No.2誘引送風機14は電動機29により駆動され、これにより転炉1内の発生ガスが吸引され、煙突18から放散されるか若しくはガスホルダー19内に回収される。電動機28,29は送風機制御装置27によりその回転数が制御されている。図1は2基の誘引送風機13,14を直列に設置した例であるが、誘引送風機の設置数は2基に限るものではなく、3基以上としても又1基であっても良い。
【0024】
煙道4の転炉炉口との接続側はスカート5と呼ばれており、上下移動が可能な構造となっており、排ガスを回収する場合には、スカート5と転炉1の炉口とは原則的には密着した状態である。スカート5の部位には、転炉炉口圧を測定するための炉口圧検出器20が設置され、炉口圧検出器20の測定結果は炉圧制御演算機21へ入力されている。
【0025】
二次集塵機8として設置したPAベンチュリーにはダンパー9(以下「PAダンパー9」と記す)が設置されており、PAダンパー9はPAダンパー駆動装置22によりその開度が調整されるようになっている。PAダンパー駆動装置22には炉圧制御演算機21の信号が入力されており、PAダンパー駆動装置22は炉圧制御演算機21の信号によりPAダンパー9の開度を調整するようになっている。即ち、炉圧制御演算機21は、炉口圧検出器20の測定結果に基づき、炉口圧が所定値、例えば−5mmH2 O〜+5mmH2 Oの範囲となるように、PAダンパー9の開度を調整している。この炉口圧の制御方法は、その制御性が高い方法であるならば、いかなる制御方法であっても良く、通常、一般的なPI制御が行われている。
【0026】
このようにして炉口圧の制御を行った際に、PAダンパー9の開度が全閉状態となった場合には、発生ガス量が少なく、転炉1の炉口で大気の巻き込みが発生してガスの燃焼(「二次燃焼」と云う)が発生していることが把握でき、一方、PAダンパー9の開度が全開状態となった場合には、発生ガス量が多く、転炉1の炉口から発生ガスが噴き出していることが把握できる。このように、特別に炉内発生ガスの推定を行わなくて、PAダンパー9の開度からも炉内発生ガスの挙動を把握することができる。
【0027】
この転炉設備には、炉圧制御演算機21、送酸制御装置26、排ガス流量計11、三方弁16、回収弁17、送風機制御装置27等と電気信号的に接続される転炉全体制御装置25が設置されており、この転炉全体制御装置25により、送酸制御、ガス回収条件判定、ガス回収設備全体の状態監視、誘引送風機13,14の回転数制御等の転炉設備全体の制御が行われる。
【0028】
転炉全体制御装置25は転炉情報装置24と接続され、又、転炉情報装置24は設定器23と接続されている。設置器23には、行う精錬が脱炭処理であるのか脱燐処理であるのかの処理種別、溶銑成分や溶銑配合量等の溶銑情報、スクラップの種類やスクラップ配合量等のスクラップ情報、精錬後の溶鋼目標成分、及び、副原料使用情報等の転炉精錬に必要な情報が入力されるようになっている。転炉情報装置24は、設置器23から入力された情報に基づき、当該精錬の吹錬パターンやガス回収制御条件を定め、定めた制御条件を転炉全体制御装置25に送信する。転炉全体制御装置25は受信した条件に基づき、上記の送酸制御、ガス回収条件判定等を実施するようになっている。尚、転炉情報装置24は全ての情報を設置器23から得るわけではなく、例えば溶銑温度等のように温度測定装置(図示せず)から直接入力される情報もある。
【0029】
この構成の排ガス回収設備において、発生ガス量が少ない場合でもより多くのガスを回収するために、誘引送風機13,14の回転数が図2に示す工程表に基づいて決定される。
【0030】
先ず最初に、当該精錬の吹錬パターンを決定する。吹錬パターンは転炉情報装置24に組み込まれた吹錬パターン演算手段により決定される。吹錬パターン演算手段では、入力された主要な操業情報に基づき、送酸速度、ランス高さ、底吹きガス流量、底吹きガス種類、副原料投入に関しての指示量・変化タイミングを表す吹錬パターンが決定される。この場合、主要な操業情報とは処理種別、溶銑情報、スクラップ装入情報、溶鋼目標成分、副原料投入情報、処理時間、転炉設備状況等である。
【0031】
吹錬パターン決定方法の1例を表1及び表2を用いて説明する。表1は、炉体補修の有無、底吹きガス可能流量、スクラップ量、転炉炉令、溶銑Si濃度、添加CaO量の6種類の情報を検索項目として、吹錬の初期、中期、末期の3期間別に吹錬パターンを作成したテーブルであり、表2は、パターン別の送酸速度を示すテーブルである。表1及び表2は脱炭処理のためのテーブルであり、脱燐処理についても同様のテーブルが作成されており、これらのデータは転炉情報装置24に入力されている。
【0032】
【表1】
Figure 0003804526
【0033】
【表2】
Figure 0003804526
【0034】
表1に示す6種類の検索項目から、仮に、当該精錬の吹錬初期ではパターン7、吹錬中期ではパターン8、吹錬末期ではパターン7に該当したならば、表2により各吹錬時期の送酸速度を読みとる。この場合、送酸速度は、吹錬初期が50000Nm3/Hr、吹錬中期が50000Nm3/Hr、吹錬末期が35000Nm3/Hrとなる。このようにして、図3に例示する吹錬パターンが決定される。
【0035】
次いで、排ガス流量を排ガス流量演算手段により推定する。この排ガス流量演算手段も転炉情報装置24に組み込まれている。排ガス流量演算手段では、決定された吹錬パターンの送酸速度情報と副原料投入情報とに基づき、先ず、供給酸素量及び副原料ガス発生流量を求める。副原料ガス発生流量とは、例えばプラスチックを炉内に投入する際にプラスチックの燃焼によって発生する排ガス量のことである。供給酸素量及び副原料ガス発生流量は、下記に示す(1)式及び(2)式により算出することができる。
【0036】
【数1】
Figure 0003804526
【0037】
【数2】
Figure 0003804526
【0038】
求めた供給酸素量及び副原料ガス発生流量から排ガス流量(Qex)を下記の(3)式により算出する。尚、(3)式における定数Kは1.2〜2.5である。係数Kが送酸用上吹きランスによって変わる場合は、上吹きランス毎に定数Kを定めても良い。
【0039】
【数3】
Figure 0003804526
【0040】
又、実操業における排ガス流量は、炉内に添加される副原料からのガス発生量の増減や、炉口における大気の巻き込み及び排ガスの噴出等による増減があるため、発生ガスの変動幅についても合わせて定めておく。図4は、横軸を供給酸素量と副原料ガス発生流量との和とし、これと発生する排ガス流量との関係の1例を示す図であり、図中、●印が測定点、実線が上記(3)式による推定排ガス流量(Qex)、破線がそれぞれ推定最大排ガス流量(Qex-max)及び推定最小排ガス流量(Qex-min)を表している。
【0041】
図4に示すように、排ガス流量の実測値と推定値とは良く一致することが分かる。又、推定最大排ガス流量(Qex-max)及び推定最小排ガス流量(Qex-min)は、推定排ガス流量(Qex)を基準として下記の(4)式及び(5)式で表すことができる。この場合、排ガス流量の変動幅は下記の(6)式で表すことができる。
【0042】
【数4】
Figure 0003804526
【0043】
【数5】
Figure 0003804526
【0044】
【数6】
Figure 0003804526
【0045】
次に、算出された推定排ガス流量(Qex)、推定最大排ガス流量(Qex-max)及び推定最小排ガス流量(Qex-min)に基づき、回転数演算手段により誘引送風機13,14の回転数を演算する。この回転数演算手段も転炉情報装置24に組み込まれている。
【0046】
ここでの演算は、定格回転数(回転数100%に該当)における誘引送風機性能曲線に基づき実施する。即ち、新回転数における吸引風量(Q)は下記の(7)式により求めることができ、又、新回転数における発生圧力(P)は下記の(8)式により求めることができので、図5に示すような、各回転数別の誘引送風機性能曲線を得ることができる。ここで、図5に示すように、各回転数別の誘引送風機性能曲線上で風量が同一である点の圧力が、新回転数における発生圧力(P)となる。
【0047】
【数7】
Figure 0003804526
【0048】
【数8】
Figure 0003804526
【0049】
これらの式を用いて、PAダンパー9の開度を応答性の高い範囲内の或る一定値、例えば20%として、誘引送風機13,14の吸引風量(Q)と推定排ガス流量(Qex)とが一致する回転数を求める。そして、求めた回転数において、PAダンパー9の開度を調整することにより、推定最大排ガス流量(Qex-max)及び推定最小排ガス流量(Qex-min)に対応可能か否かを判定する。具体的には、図5に示す最大吸引風量(Qmax )が推定最大排ガス流量(Qex-max)に比較して等しいか大きく、且つ、図5に示す最小吸引風量(Qmin )が推定最小排ガス流量(Qex-min)に比較して等しいか小さい場合に、ガス変動に対して対応可能と判断する。対応可能ならば、誘引送風機13,14の回転数が決定され、対応可能でない場合には演算をやり直し、ガス変動幅を満足する回転数を求める。
【0050】
転炉炉口圧制御の観点からは、誘引送風機の回転数は吹錬中変更しない方が好ましいが、精錬中の送酸速度等の変更幅が大きく、或る1つの一定回転数では排ガス変動幅に対応不可能な場合には、2以上の回転数を採用し、精錬中に回転数を変更しても良い。
【0051】
尚、PAダンパー9の応答性の高い開度とは、転炉炉口圧制御を行う上で応答性が高い開度の範囲のことであり、通常は20%程度の開度である。又、図5に示すダンパー全開領域とは、設備の機械的な全開領域ではなく、PAダンパー9の開度をそれ以上としても、PAダンパー9を通過する風量が実質的に変化しない若しくは変化しにくい領域であり、PAダンパー9の設備仕様によっても変化するが、例えば開度が30%程度以上の領域であり、同様に、ダンパー全閉領域とは、設備の機械的な全閉領域ではなく、PAダンパー9の開度をそれ以下としても、PAダンパー9を通過する風量が実質的に変化しない若しくは変化しにくい領域であり、PAダンパー9の設備仕様によっても変化するが、例えば開度が7%程度以下の領域である。
【0052】
このようにして、誘引送風機13,14の回転数が決定され、転炉情報装置24は決定した回転数を転炉全体制御装置25に送信する。転炉全体制御装置25は入力した信号に基づき、送風機制御装置27を介して誘引送風機13,14の回転数を決定された回転数に制御する。
【0053】
この場合、誘引送風機13,14の回転数を低下させると、一次集塵機6及び二次集塵機8における集塵能力が低下し、ガスホルダー19内での粉塵の堆積や、排ガスを燃料として使用する設備への深刻な影響を及ぼす虞がある。これを防止するため、誘引送風機の回転数を決定する際には、集塵能力をも加味し、定められた含塵量以下となるように誘引送風機の回転数を決めることが好ましい。
【0054】
誘引送風機の新回転数における排ガス中の含塵量(D)は、排ガス回収設備の設計時に決定される含塵曲線から求めることができる。含塵曲線の例を図6に示す。これは、一次集塵機6及び二次集塵機8での差圧状態から集塵能力を表す曲線である。一次集塵機6の差圧と二次集塵機8の差圧とを加えた差圧は誘引送風機13,14の発生圧力(P)によるものであるから、誘引送風機13,14の発生圧力(P)から排ガス中の含塵量(D)を求めることができる。即ち、図6において、横軸が発生圧力(P)に等しい点の含塵曲線から含塵量(D)を求めることができる。尚、図6の横軸の集塵機圧力損失は、一次集塵機6の差圧と二次集塵機8の差圧とを加えた差圧である。
【0055】
以上の演算により得た含塵量(D)の予想値と、予め設定してある環境基準値(本実施の形態では50mg/Nm3としている)とを比較して、含塵量(D)の予想値が環境基準値より小さい場合には、定めた回転数を誘引送風機13,14の回転数として採用し、一方、含塵量(D)の予想値が環境基準値より大きい場合には、誘引送風機13,14の回転数を計算し直し、環境基準値を満足させる。吸引風量と含塵量との双方を満足できる回転数が求まらない場合には、含塵量を優先させて回転数を決定する。尚、集塵能力を演算する集塵能力演算手段も転炉情報装置24に組み込まれている。
【0056】
次に、このようにして構成される本発明による転炉排ガス回収設備を用いて転炉1から発生するガスを回収する方法について説明する。
【0057】
先ず最初に、上記に説明したようにして当該精錬における誘引送風機13,14の回転数を決定し、その回転数で誘引送風機13,14を稼働させる。
【0058】
この場合、処理種別毎に送酸速度が決まっている場合には、上記の方法によって求めた回転数を転炉情報装置24の記憶部に記憶しておき、当該精錬に対応する回転数を記憶部から取り出すようにしても良い。この例を表3により説明する。表3では、処理種別として、レススラグ吹錬の脱炭精錬、スラグ有り吹錬の通常脱炭精錬、予備処理として行う脱燐精錬の3種類に分類し、当該精錬がどの処理種別に該当するかを設定器23に入力するだけで、誘引送風機13,14の回転数が表3に示す値に制御される。
【0059】
【表3】
Figure 0003804526
【0060】
次いで、転炉1内に溶銑2を主原料として装入し、更に必要に応じて、フラックスとしての生石灰、Fe−Mn合金鉄代替のマンガン鉱石、脱燐剤としての鉄鉱石やミルスケール、並びに、炭素源としてのコークスや合成樹脂を副原料として添加して、上吹きランス3から純酸素を溶銑湯面に向かって吹き付け、溶銑2の脱炭吹錬若しくは脱燐処理を実施する。図1では示していないが、転炉1の炉底から撹拌用ガスを溶銑2中に吹き込んでも良く、又、上吹きランス3に替わって転炉1の炉底から純酸素を吹き込んでも良い。
【0061】
特に、合成樹脂はコークスや黒鉛等の炭素源に比較して硫黄及び燐の含有量が少ないので、その燃焼熱により溶銑2を汚染することなく加熱することができ、この加熱により鉄スクラップやマンガン鉱石の配合比率を高めることが可能となる。又、合成樹脂の燃焼によりCOガスが生成されると共に、CO2 ガスは合成樹脂中の炭素及び水素によりCOガスに改質されるので、排ガス中の未燃焼ガスの濃度及び排ガス流量が増加し、未燃焼ガスの回収量を増加させることが可能となる。更に、合成樹脂の廃棄物は、従来その大部分がゴミ埋立地等に投棄されていたが、転炉1内へ供給することにより有効にリサイクル活用される。従って、溶銑2の脱炭吹錬及び脱燐処理共に、その精錬中に転炉1内若しくは煙道4内に合成樹脂、望ましくは合成樹脂の廃棄物を投入・添加することが好ましい。
【0062】
そして、この精錬により発生するガスは誘引送風機13,14により吸引される。この場合、前述したように、転炉炉口圧は炉圧制御演算機21によるPAダンパー9の開度調整により所定の範囲に制御されており、その結果、転炉1からの発生ガス流量と誘引送風機13,14による吸引風量とがほぼ等しく制御されるので、低送酸速度域であっても転炉1の炉口での大気の巻き込みが抑制され、未燃焼のガス回収量を増加させることができる。
【0063】
上記に沿って実施した吹錬における誘引送風機13,14の回転数、供給酸素量及び副原料ガス発生流量についての例を図7及び図8に示す。図7は、供給酸素量は一定で、吹錬直後からの合成樹脂投入により副原料ガス発生流量が増加する吹錬パターンであるが、PAダンパー9の開度調整で対処可能であり、誘引送風機13,14の回転数を85%一定とした例である。図8は、吹錬末期で供給酸素量が下がる吹錬パターンであるが、この場合もPAダンパー9の開閉で対処可能であり、誘引送風機の13,14の回転数を95%一定とした例である。
【0064】
本発明の転炉排ガス回収設備を用いて転炉1から発生するガスを回収した場合、脱炭吹錬時には吹錬末期のガス回収増により溶銑トン当たり2Nm3 のガス回収増が可能であり、又、従来ガス回収が不可能であった脱燐処理時には溶銑トン当たり50Nm3 のガス回収が可能であった。更に、この場合、排ガス中の含塵量は全く増加せず、大気汚染やガス回収設備におけるダスト障害は全く発生しなかった。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、発生する排ガス流量を予測し、この排ガス流量に応じて予め誘引送風機の回転数を設定するので、常に転炉からのガス発生量と誘引送風機の吸引風量とが同程度になり、脱炭吹錬の末期や脱燐処理等の低送酸速度域であっても転炉排ガス中への大気の混入が防止され、転炉から発生するCOガス等を未燃焼のまま回収することが可能となり、工業上有益な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す図であって、転炉設備の構成と、本発明による転炉排ガス回収設備の構成とを合わせて示す概略図である。
【図2】誘引送風機の回転数を決定する工程を示す図である。
【図3】求めた吹錬パターンの例を示す図である。
【図4】供給酸素量と副原料ガス発生流量との和と、発生する排ガス流量との関係の1例を示す図である。
【図5】各回転数別の誘引送風機性能曲線を示す図である。
【図6】排ガス回収設備における含塵曲線の例を示す図である。
【図7】誘引送風機の回転数、供給酸素量及び副原料ガス発生流量についての実施例を示す図である。
【図8】誘引送風機の回転数、供給酸素量及び副原料ガス発生流量についての実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 転炉
2 溶銑
3 上吹きランス
4 煙道
6 一次集塵機
8 二次集塵機
9 PAダンパー
13 No.1誘引送風機
14 No.2誘引送風機
16 三方弁
18 煙突
19 ガスホルダー
20 炉口圧検出器
21 炉圧制御演算機
22 PAダンパー駆動装置
23 設定器
24 転炉情報装置
25 転炉全体制御装置
26 送酸制御装置
27 送風機制御装置

Claims (6)

  1. 転炉から発生する排ガスを吸引するための誘引送風機を備えた転炉排ガス回収設備において、処理種別、溶銑情報、スクラップ装入情報、溶鋼目標成分、副原料投入情報、処理時間、転炉設備状況からなる操業情報に基づいて当該精錬の送酸速度、ランス高さ、底吹きガス流量、底吹きガス種類、副原料投入に関しての指示量・変化タイミングを表す吹錬パターンを決定する吹錬パターン演算手段と、該吹錬パターン演算手段により決定された吹錬パターンに基づいて転炉からの排ガス流量を推定する排ガス流量演算手段と、該排ガス流量演算手段により推定された排ガス流量に基づいて前記誘引送風機の回転数を決定する回転数演算手段と、該回転数演算手段により決定された誘引送風機の回転数における誘引送風機の発生圧力から排ガス中の含塵量を求め、該含塵量と予め設定された環境基準値とを比較して、含塵量が環境基準値より小さい場合には定めた回転数を誘引送風機の回転数とし、含塵量が環境基準値より大きい場合には環境基準値を満足する回転数に計算し直す集塵能力演算手段と、を具備することを特徴とする転炉排ガス回収設備。
  2. 更に、誘引送風機の吸引風量と排ガス流量との流量差を調整して転炉炉口圧を所定値に制御するための、開度調整が可能なダンパーを具備することを特徴とする請求項1に記載の転炉排ガス回収設備。
  3. 更に、決定された誘引送風機の回転数を記憶する記憶手段と、記憶した回転数を出力する回転数出力手段とを具備し、当該精錬の誘引送風機の回転数を前記記憶手段に記憶された数値に基づいて決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の転炉排ガス回収設備。
  4. 転炉から発生する排ガスを誘引送風機により吸引し、回収する転炉排ガス回収方法において、当該吹錬の開始前に、処理種別、溶銑情報、スクラップ装入情報、溶鋼目標成分、副原料投入情報、処理時間、転炉設備状況からなる操業情報に基づいて当該精錬の送酸速度、ランス高さ、底吹きガス流量、底吹きガス種類、副原料投入に関しての指示量・変化タイミングを表す吹錬パターンを決定し、決定された吹錬パターンに基づいて転炉からの排ガス流量を推定し、推定した排ガス流量と誘引送風機の吸引風量とが合致するように誘引送風機の回転数を定め、定めた回転数における誘引送風機の発生圧力から排ガス中の含塵量を求め、該含塵量と予め設定された環境基準値とを比較して、含塵量が環境基準値より小さい場合には定めた回転数を誘引送風機の回転数とし、含塵量が環境基準値より大きい場合には環境基準値を満足する回転数に計算し直すことを特徴とする転炉排ガス回収方法。
  5. 転炉では、溶銑の脱燐処理を行い、この精錬により発生するガスを回収することを特徴とする請求項4に記載の転炉排ガス回収方法。
  6. 転炉内若しくは排ガス流路内に副原料として合成樹脂を投入して溶銑を精錬し、この精錬により発生するガスを回収することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の転炉排ガス回収方法。
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