JP2015160603A - 携帯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 携帯機が行う車両との無線通信において、車両の状態に依存しない通信の信頼性を確保すると共に、携帯機の電力消費を抑制する携帯機を提供する。
【解決手段】 車両1へ、エンジンを始動させるエンジン始動信号およびエンジンを停止させるエンジン停止信号を送信する際、エンジン停止信号を送信する場合にはエンジン始動信号を送信する場合よりも高い強度で送信する携帯機10。
【選択図】 図3
【解決手段】 車両1へ、エンジンを始動させるエンジン始動信号およびエンジンを停止させるエンジン停止信号を送信する際、エンジン停止信号を送信する場合にはエンジン始動信号を送信する場合よりも高い強度で送信する携帯機10。
【選択図】 図3
Description
本発明は、車両と無線通信を行う携帯機に関する。
従来から、車両と車両を操作する携帯機(FOB)の間の無線通信におけるノイズ対策について、様々な取り組みが行われている。例えば、特許文献1は、ノイズによる抑圧が防止された信頼性の高い通信を確保することを目的としたエンジン制御装置を開示している。このエンジン制御装置は、ユーザ側の携帯機と車両側の送受信機との間で双方向通信が行われ、高電圧のバッテリを電力源とするモータを備え、携帯機と送受信機との間で通信を実行する際に、バッテリに接続されたスイッチングノイズの発生源の動作を制限する。
また、特許文献2は、利便性を損なうことなく、携帯機との無線通信の信頼性を向上させることを目的とした車載機器遠隔制御装置を開示している。この車載機器遠隔制御装置は、車載機と携帯機から構成され、携帯機は、車載機からの受信状態を検知する受信磁界強度検出部を有し、車載機から送信される呼出信号を受信したとき、受信磁界強度検出部により検出された受信状態を示す情報であるRSSI情報を返信する。車載機は、このRSSI情報を報知部に表示するようにし、携帯機との無線通信の障害になる車両の電磁ノイズが多くなる車載機器作動時などにも、システムが正常に作動できることを使用者が確認できる。
また、特許文献3は、車載機と携帯機との通信について、車両動力源の始動前は安定した通信エリアを確保しつつ、車両動力源の始動後は該駆動に起因する通信エラーの発生を抑制することを目的とした車載機器遠隔制御システムを開示している。この車載機器遠隔制御システムは、周波数の互いに異なるリクエスト信号をそれぞれ送信可能な車載機と、車載機の送信する周波数の互いに異なるリクエスト信号をそれぞれ受信可能な携帯機と、を設ける。エンジン始動前、エンジン始動制御が実行される際は、車載機から携帯機へのダウンリンク通信を低い周波数134kHzの電波を用いて行う。一方、エンジン始動後、携帯機が車内に存在するか否かの確認処理が実行される際は、車載機から携帯機へのダウンリンク通信を高い周波数300MHzの電波を用いて行う。
また、特許文献4は、車載電装品からの電磁ノイズの影響を回避してエンジンの再始動を早急に行うことを目的としたスマートキーレス制御装置を開示している。このスマートキーレス制御装置は、所定の条件を満足するエンジン始動操作があると、このエンジン始動操作が前回エンジン停止から所定時間以内に行われたかどうかを判断する。前回エンジン停止から所定時間以内にエンジン始動操作が行われた場合には、車内認証を経てエンジン始動の許可を行う一方、エンジン始動操作が前回エンジン停止から所定時間を経過した後に行われたものである場合には、認証がなくてもエンジン始動の許可を行う。そして、認証がなくてもエンジン始動の許可を行った場合、所定時間経過後に応答要求信号を強い送信強度で送信し、認証を行う。
また、特許文献5は、少ない電力の消費で携帯機に車両の制御結果を確実に送信できる車載機を開示している。この車載機は、携帯機から信号を受信するとその信号の強度を検出し、受信した信号に従って車両を制御する車両制御処理と制御した制御結果を表す信号を、検出した信号の強度に応じた強度で携帯機へ返信するよう制御する。
また、特許文献6は、制御装置との通信可能領域の調整を容易且つ確実に行うことを目的として携帯機を開示している。この携帯機は、車両のドアロック駆動装置やエンジン始動装置を制御する車載装置との間で無線による相互通信を行い、該通信に基づいて車載装置を遠隔操作する。この携帯機は、車載装置から送信されるリクエスト信号を受信し、その受信感度を予め設定された所定感度ずつ低下または上昇させて受信感度を調整する。
また、特許文献7は、遠隔制御対象に応じた通信エリアを簡単に設定することができる遠隔制御システムを開示している。この遠隔制御システムは、携帯機の登録処理の実行を要求する旨の登録要求信号が外部から入力されたとき、当該車両(車種等)に適した携帯機の応答感度に関する情報を無線送信する。携帯機は、車両側から無線送信される前記応答感度に関する情報を受信したときには当該情報に基づき自身の応答感度を設定するとともに、自身に固有の識別情報を車両側へ無線送信する。
車両と携帯機の間で無線通信を行う場合に、車両のエンジン等が稼働している状態と停止している状態とでは、エンジン等の稼働によりノイズが発生するため通信可能な距離が異なってしまう。例えば、遠隔からエンジン等を始動させるシステム(例えば、リモートエンジンスタート機能を有するシステム)において、携帯機から遠隔操作によりエンジンのオン操作をしてエンジンを停止状態から稼働状態にする場合に比べて、オフ操作をして稼働状態から停止状態にする場合の方が、ノイズが強い。そうすると、エンジンのオン操作とオフ操作で同じ送信強度の信号を用いた場合には、使用者が同じ位置から操作した場合でも、オン操作は可能だがオフ操作が不可能な状況が生じてしまう。特に、使用者が車両を目視できなかったり、車両のエンジン音が聞こえないような遠方で操作する場合に上記のような状況が生じることとなる。使用者は、オン操作ができた位置であればオフ操作もできると考えるため、使用者がエンジンをオフ操作したにも拘わらずエンジンの稼働状態が維持され、それに使用者は気付かないこととなってしまう。
そこで、本発明では、携帯機が行う車両との無線通信において、車両の状態に依存しない通信の信頼性を確保すると共に、携帯機の電力消費を抑制する携帯機を提供する。
上記課題を解決するために、車両へ、その車両のエンジンを始動させるエンジン始動信号およびその車両のエンジンを停止させるエンジン停止信号を送信する送信部を備え、その送信部は、エンジン停止信号を送信する場合にはエンジン始動信号を送信する場合よりも高い強度で送信する携帯機が提供される。
これによれば、ノイズを発生させる車両の状態に拘わらず通信の信頼性を確保することができ、例えば使用者がエンジンをオフ操作したにも拘わらずエンジンの稼働状態が維持されることを防止することができる。また、常に高い送信強度で送信する必要がないので、携帯機の電力消費を抑制することができる。
これによれば、ノイズを発生させる車両の状態に拘わらず通信の信頼性を確保することができ、例えば使用者がエンジンをオフ操作したにも拘わらずエンジンの稼働状態が維持されることを防止することができる。また、常に高い送信強度で送信する必要がないので、携帯機の電力消費を抑制することができる。
さらに、送信部を用いた通信を制御する制御部と、エンジン始動信号およびエンジン停止信号の送信強度を記憶する記憶部と、をさらに備え、制御部は、その記憶部に記憶された送信強度でエンジン始動信号およびエンジン停止信号を送信するように送信部を制御することを特徴としてもよい。
これによれば、事前に適正に設定された送信強度で信号を送信することができる。
これによれば、事前に適正に設定された送信強度で信号を送信することができる。
さらに、少なくとも1つのスイッチをさらに備え、制御部は、そのスイッチへの操作を検出したことに基づいて、エンジン始動信号およびエンジン停止信号を送信するように送信部を制御することを特徴としてもよい。
これによれば、使用者の意図に従い信号を送信することができる。
これによれば、使用者の意図に従い信号を送信することができる。
さらに、少なくとも1つのスイッチは、エンジン始動信号を送信するためのエンジン始動スイッチと、エンジン停止信号を送信するためのエンジン停止スイッチを含むことを特徴としてもよい。
これによれば、使用者は容易にエンジン始動とエンジン停止の操作を行うことができる。
これによれば、使用者は容易にエンジン始動とエンジン停止の操作を行うことができる。
さらに、送信部が送信する送信強度は2段階であることを特徴としてもよい。
これによれば、2つの信号の種類に応じた送信強度で送信することができる。
これによれば、2つの信号の種類に応じた送信強度で送信することができる。
上記課題を解決するために、車両へ、その車両を始動させる始動信号およびその車両を停止させる停止信号を送信する送信部を備え、その送信部は、停止信号を送信する場合には始動信号を送信する場合よりも高い強度で送信する携帯機が提供される。
これによれば、ノイズを発生させる電気自動車等の状態に拘わらず通信の信頼性を確保することができ、例えば使用者が電気自動車等のパワーオフ操作をしたにも拘わらず、電気自動車等のパワーオン状態が維持されることを防止することができる。また、常に高い送信強度で送信する必要がないので、携帯機の電力消費を抑制することができる。
これによれば、ノイズを発生させる電気自動車等の状態に拘わらず通信の信頼性を確保することができ、例えば使用者が電気自動車等のパワーオフ操作をしたにも拘わらず、電気自動車等のパワーオン状態が維持されることを防止することができる。また、常に高い送信強度で送信する必要がないので、携帯機の電力消費を抑制することができる。
以上説明したように、本発明によれば、携帯機が行う車両との無線通信において、ノイズを発生させる車両の状態に拘わらない通信の信頼性を確保すると共に、携帯機の電力消費を抑制する携帯機を提供することができる。
以下では、図面を参照しながら、本発明に係る実施例について説明する。
<第一実施例>
図1および図2を参照して、本実施例における携帯機10と車両1の間の通信について説明する。車両1と携帯機10の間で無線通信を行う場合に、車両1で稼働するエンジンが発生させる様々な周波数の電磁波が、無線通信の電磁波に対してノイズとなり、通信に悪影響を与えることがある。そうすると、車両1のエンジンが稼働している状態と停止している状態とでは、無線通信の通信可能な距離や通信品質が大きく異なることがある。また、エンジンに限らず、車両1のエアコン、カーナビなどの稼働の有無によっても異なってくる。そこで、本発明では、車両の状態に基づくノイズがある環境で無線信号を送信する時の送信強度は、そのノイズがない環境での送信強度よりも高い強度で送信する。
<第一実施例>
図1および図2を参照して、本実施例における携帯機10と車両1の間の通信について説明する。車両1と携帯機10の間で無線通信を行う場合に、車両1で稼働するエンジンが発生させる様々な周波数の電磁波が、無線通信の電磁波に対してノイズとなり、通信に悪影響を与えることがある。そうすると、車両1のエンジンが稼働している状態と停止している状態とでは、無線通信の通信可能な距離や通信品質が大きく異なることがある。また、エンジンに限らず、車両1のエアコン、カーナビなどの稼働の有無によっても異なってくる。そこで、本発明では、車両の状態に基づくノイズがある環境で無線信号を送信する時の送信強度は、そのノイズがない環境での送信強度よりも高い強度で送信する。
例えば、車両1がリモートエンジンスタートシステムを搭載する場合を想定する。携帯機10から遠隔操作により車両1のエンジンのオン操作をしてエンジンを停止状態から稼働状態にする場合、車両1のエンジンは稼働していないので、車両1から発生するノイズはない。一方、携帯機10から遠隔操作により車両1のエンジンのオフ操作をしてエンジンを稼働状態から停止状態にする場合、エンジンやエアコンなどが稼働しているので、車両1から発生するノイズは多い。
使用者が、車両1のエンジンを始動させるために、携帯機10のエンジン始動スイッチ(STARTボタン)151を操作してエンジン始動信号を送信する場合、携帯機10は、ノイズがない環境で送信するので、比較的低い送信強度でエンジン始動信号を送信する。一方、使用者が、車両1のエンジンを停止させるために、携帯機10のエンジン停止スイッチ(STOPボタン)152を操作してエンジン停止信号を送信する場合、携帯機10は、ノイズがある環境で送信するので、比較的高い送信強度でエンジン停止信号を送信する。その結果、携帯機10から送信される信号は、車両1が発するノイズの影響を受けても、車両側で受信でき、車両1の状態に依存しない通信の信頼性を確保できる。
簡略化のため、エンジンが停止中の場合ノイズはないと上述したが、図2(A)に示すように、実際の環境ではわずかであるがエンジンが停止していてもノイズ(フロアノイズ)が存在する。携帯機10から信号を車両側で確実に受信できるようにするためには、SN比を十分に大きくすればよいことは言うまでもないが、それでは、携帯機10の電力消費が多くなってしまう。そこで、携帯機10は、ノイズが小さい場合即ちエンジン停止中の場合には、受信できる必要最小限のSN比で送信強度を設定して信号を送信する。
また、図2(B)に示すように、エンジン等が稼働しノイズが多くなったり強くなったりした場合においても、ノイズが小さい場合の送信強度ではノイズ有りの時のノイズレベルより低いため埋もれてしまう。そのため携帯機では、車両でのノイズが発生している場合でも受信できる必要最小限のSN比で送信強度を設定して信号を送信する。その結果、例えば、使用者が車両を目視できなかったり、車両のエンジン音が聞こえないような遠方で操作する場合であっても、エンジンのオン操作ができた位置であればオフ操作もでき、車両1の状態に依存しない通信の信頼性を確保できると共に、携帯機10の電力消費を抑制することができる。
図3を参照し、携帯機10について説明する。携帯機10は、車両1へ信号を送信する送信部11と、送信部11を用いた通信を制御する制御部12と、送信部11が送信する信号の送信強度を記憶する記憶部13と、使用者の操作を受け付けるスイッチ15を備える。ここで、車両1について、より具体的には携帯機10からの信号を受信可能なアンテナを有する車載のECU(Electronic Control Unit、電子制御ユニット)である。
送信部11は、車両1のエンジンを始動させるエンジン始動信号およびそのエンジンを停止させるエンジン停止信号を送信するように構成されている。なお、送信部11は、車両1のドアを施解錠するような他の信号を送信できるように構成されてもよいことは言うまでもない。送信部11が送信するエンジン始動信号およびエンジン停止信号は、遠隔の車両1のECUに受信されると、それぞれ、車両1のエンジンを始動し稼働状態とし、および車両1の稼働中のエンジンを停止させるように機能する。
携帯機10から送信される信号は、通常、UHF(Ultra High Frequency)帯の電波を用いて、送出されるが、特にこれに限定されるものではない。また、携帯機10が送出する電波は、図6に示すようにある周波数fを中心として、Loのとき搬送波を低周波数に、Hiのとき高周波数に変化させる方式(FSK(Frequency Shift Keying、周波数偏移変調))を用いてデータが送信されるが、特にこれに限定されるものではない。なお、図中で、最大送信出力強度がP1である曲線は、エンジン始動信号を送信する場合の周波数と送信出力強度の関係を示し、最大送信出力強度がP2である曲線は、エンジン停止信号を送信する場合の周波数と送信出力強度の関係を示す。
送信部11は、送信IC(Integrated Circuit、集積回路)から構成され、上述したように、車両1のエンジンを始動させるエンジン始動信号より、エンジンを停止させるエンジン停止信号を高い強度で送信する。より具体的には、図6に示すように、送信部11は、エンジン始動信号を送信する場合には小さい送信出力強度P1を出力し、エンジン停止信号を送信する場合には大きい送信出力強度P2を出力する。これらの送信出力強度は、上述したように、それぞれのノイズ環境に合わせて適切なSN比で送信される。
これによれば、ノイズを発生させる車両1の状態に拘わらず通信の信頼性を確保することができ、例えば使用者がエンジンをオフ操作したにも拘わらずエンジンの稼働状態が維持されることを防止することができる。また、常に高い送信強度で送信する必要がないので、携帯機10の電力消費を抑制することができる。また、送信部11が送信する送信強度が2段階であることで、2つの信号の種類に応じた送信強度で送信することができる。仮に、3種類の信号を送信する場合には、3段階の送信強度を備えて、それぞれの送信強度で信号を送信してもよい。なお、本発明では、エンジン始動信号およびエンジン停止信号という信号の種類により送信強度を区別するため、実際の車両がエンジン停止中であっても、エンジン停止信号は、高い送信強度で送信する。
記憶部13は、送信部11が送信するエンジン始動信号およびエンジン停止信号の送信強度を記憶する。記憶部13は、バッテリを失ってもデータを消失しないようにするため、通常ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリで構成されるが、特にこれに限定されるものではない。また、スイッチ15は、押しボタンなどのスイッチで、使用者の操作を受け付けるものであればよく、特にその種類や数は限定されない。例えば、1つの押しボタンを複数の機能のために共用化したものでも良いし、図1に示すように2つの押しボタンでも良いし、それ以上の数の押しボタンで構成しても良い。
制御部12は、マイコン(マイクロコントローラ)から構成されており、送信部11を用いた通信を制御すると共に、記憶部13とのデータの読み書き、スイッチ15における使用者からの入力に基づいて、送信部11の送信処理を制御する。制御部12は、記憶部13に予め記憶された送信強度でエンジン始動信号およびエンジン停止信号を送信するように送信部11を制御してもよい。これによれば、車両1と使用者の使用環境や使用状況に合わせて、事前に適正に設定された送信強度で信号を送信することができる。
また、制御部12は、スイッチ15への使用者の操作を検出したことに基づいて、エンジン始動信号およびエンジン停止信号を送信するように送信部11を制御してもよい。これによれば、使用者の意図に従い両信号を送信することができる。図4は、エンジン始動のための専用のスイッチとエンジン停止のための専用のスイッチとを別々に設けた場合の制御部12による制御を示した図である。図4(A)のフローチャートに示すように、携帯機10がエンジン始動信号を送信する場合、制御部12は、S100において、例えば使用者がエンジン始動のためのスイッチに対して行った操作を検出し、S102において、送信部11が低い送信強度でエンジン始動信号を送信するように制御する。なお、フローチャートにおけるSは、ステップを意味する。
一方、図4(B)に示すように、携帯機10がエンジン停止信号を送信する場合、制御部12は、S110において、例えば使用者がエンジン停止のためのスイッチに対して行った操作を検出し、S112において、送信部11が高い送信強度でエンジン停止信号を送信するように制御する。このように、エンジン始動信号を送信するためのスイッチと、エンジン停止信号を送信するためのスイッチの2つのスイッチを含むことで、使用者は容易にエンジン始動とエンジン停止の操作を行うことができる。
図5は、エンジン始動のためのスイッチとエンジン停止のスイッチとを単一のスイッチで共用した場合(例えば、スイッチを長押した場合はエンジン始動を、短押した場合はエンジン停止を示す)や、複数のスイッチ操作の組み合わせによりエンジン始動やエンジン停止の信号を送信する場合の制御部12での制御を示した図である。制御部12は、S200において、使用者によるスイッチ15への操作を検出する。制御部12は、S202において、その検出した操作がエンジン停止操作か否かをチェックする。その検出した操作がエンジン停止を示す操作であった場合、制御部12は、S204において、高い送信強度でもってエンジン停止信号を送信する。
一方、その検出した操作がエンジン停止を示す操作でなかった場合、制御部12は、S206において、その検出した操作がエンジン始動操作か否かをチェックする。その検出した操作がエンジン始動を示す操作であった場合、制御部12は、S208において、低い送信強度でもってエンジン始動信号を送信する。なお、その検出した操作がエンジン始動を示す操作でなかった場合、特に何もせず処理を終了しても良いし、その他の操作として割り当てられた操作内容のときには、その該当する操作に応じた指令信号を送信しても良い(図示省略)。
このように処理することにより、リモートエンジンスタート機能を有するシステムにおいて、使用者が同じ位置からエンジンのオン操作とオフ操作をした場合でも、オン操作は可能だがオフ操作が不可能な状況を回避することができる。使用者は、オン操作ができた位置であればオフ操作も当然にできると考えるため、特に、使用者が車両を目視できなかったり、車両のエンジン音が聞こえないような遠方で携帯機を操作する場合に、使用者がエンジンをオフ操作したにも拘わらずエンジンの稼働状態が維持され、それに使用者は気付かないという状況を回避することができる。
そして、携帯機10は、ノイズを発生させる車両1の状態に拘わらず通信の信頼性を確保することができ、また、常に高い送信強度で送信する必要がないので、携帯機の電力消費を抑制することができることになる。
<第一実施例の変形例>
上記実施例では、エンジンを搭載した車両における本発明の実施例を述べたが、本発明はこれに限定されることはない。本発明は、例えばエンジンを搭載しない電気自動車においても、エアコン、カーナビ、ワイパーなどの稼働の有無によってノイズが異なるので、適用可能である。
上記実施例では、エンジンを搭載した車両における本発明の実施例を述べたが、本発明はこれに限定されることはない。本発明は、例えばエンジンを搭載しない電気自動車においても、エアコン、カーナビ、ワイパーなどの稼働の有無によってノイズが異なるので、適用可能である。
使用者が、電気自動車の電源をオンさせて電気自動車を始動させるために、携帯機の電気自動車始動スイッチを操作して電気自動車始動信号を送信する場合、携帯機は、ノイズがない環境で送信するので、比較的低い送信強度で電気自動車始動信号を送信する。一方、使用者が、電気自動車の電源をオフさせて電気自動車を停止させるために、携帯機の電気自動車停止スイッチを操作して電気自動車停止信号を送信する場合、携帯機は、ノイズがある環境で送信するので、比較的高い送信強度で電気自動車停止信号を送信する。即ち、電気自動車に対応した携帯機も、電気自動車を始動させるための始動信号および停止させるための停止信号を送信する送信部を備え、その送信部は、停止信号を送信する場合には始動信号を送信する場合よりも高い強度で送信する。
その結果、携帯機から送信される信号は、電気自動車が発するノイズの影響を受けても、電気自動車側で受信でき、電気自動車の状態に依存しない通信の信頼性を確保できる。例えば、使用者が電気自動車等のパワーオフ操作をしたにも拘わらず、電気自動車等のパワーオン状態が維持されることを防止することができる。また、常に高い送信強度で送信する必要がないので、携帯機の電力消費を抑制することができる。
なお、本発明は、例示した実施例に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
1 車両
10 携帯機
11 送信部
12 制御部
13 記憶部
15 スイッチ
151 エンジン始動スイッチ
152 エンジン停止スイッチ
10 携帯機
11 送信部
12 制御部
13 記憶部
15 スイッチ
151 エンジン始動スイッチ
152 エンジン停止スイッチ
Claims (6)
- 車両へ、前記車両のエンジンを始動させるエンジン始動信号および前記車両のエンジンを停止させるエンジン停止信号を送信する送信部を備え、
前記送信部は、前記エンジン停止信号を送信する場合には前記エンジン始動信号を送信する場合よりも高い強度で送信する、
携帯機。 - 前記送信部を用いた通信を制御する制御部と、
前記エンジン始動信号および前記エンジン停止信号の送信強度を記憶する記憶部と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記記憶部に記憶された送信強度で前記エンジン始動信号および前記エンジン停止信号を送信するように前記送信部を制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯機。 - 少なくとも1つのスイッチをさらに備え、
前記制御部は、前記スイッチへの操作を検出したことに基づいて、前記エンジン始動信号および前記エンジン停止信号を送信するように前記送信部を制御することを特徴とする請求項2に記載の携帯機。 - 前記少なくとも1つのスイッチは、前記エンジン始動信号を送信するためのエンジン始動スイッチと、前記エンジン停止信号を送信するためのエンジン停止スイッチを含むことを特徴とする請求項3に記載の携帯機。
- 前記送信部が送信する送信強度は2段階であることを特徴とする請求項1に記載の携帯機。
- 車両へ、前記車両を始動させる始動信号および前記車両を停止させる停止信号を送信する送信部を備え、
前記送信部は、前記停止信号を送信する場合には前記始動信号を送信する場合よりも高い強度で送信する、
携帯機。
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