JP2006103355A - スマートキーレス制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車載電装品からの電磁ノイズの影響を回避してエンジンの再始動を早急に行うことが可能なスマートキーレス制御装置を提供すること。
【解決手段】 所定の条件を満足するエンジン始動操作があると(ステップS11,S12)、このエンジン始動操作が前回エンジン停止から所定時間以内に行われたかどうかを判断する(ステップS13)。前回エンジン停止から所定時間以内にエンジン始動操作が行われた場合には、車内認証(ステップS14)を経てエンジン始動の許可を行う(ステップS16)一方、エンジン始動操作が前回エンジン停止から所定時間を経過した後に行われたものである場合には、認証がなくてもエンジン始動の許可を行う(ステップS19)。
【選択図】 図5
【解決手段】 所定の条件を満足するエンジン始動操作があると(ステップS11,S12)、このエンジン始動操作が前回エンジン停止から所定時間以内に行われたかどうかを判断する(ステップS13)。前回エンジン停止から所定時間以内にエンジン始動操作が行われた場合には、車内認証(ステップS14)を経てエンジン始動の許可を行う(ステップS16)一方、エンジン始動操作が前回エンジン停止から所定時間を経過した後に行われたものである場合には、認証がなくてもエンジン始動の許可を行う(ステップS19)。
【選択図】 図5
Description
本発明は、車両に搭載され、ユーザによって所持されうる携帯機との通信を経てエンジンの始動の許可等を行うスマートキーレス制御装置に関する。
ユーザによって所持される携帯機と、車両に搭載される車載機との間で認証通信を行い、認証が成功した場合に、ドアのロック/アンロック制御や、エンジンの始動許可を行う、車両における制御システムがある(例えば、特許文献1を参照)。携帯機は従来のキーの役割を果たすが、従来のようにキーを手に持って操作する必要がなく、携帯機をポケットやバッグなどに携帯しているだけで、車両の一連の操作を行うことができる。この点で、かかる制御システムはスマートキーレスシステムとよばれている。
スマートキーレスシステムを搭載していない場合には、エンジンの始動時にキーが物理的にキーシリンダ等に差し込まれているので、キー溝の認証あるいはイモビライザシステムにおけるIDコードの認証を行う上で特段認証が不可能となる要因はみあたらない。ところが、スマートキーレスシステムを搭載した場合には、車室内に携帯機が存在さえすればエンジンの始動許可を行うようにしている関係上、携帯機と車載機との間に電磁ノイズが発生していれば、車載機と携帯機との間の認証が不成立となってしまい、車室内に携帯機が存在しているにもかかわらず、エンジンの始動ができなくなる可能性がある。
例えばエアバッグ制御ユニットのように、車室内に面したあるいは近接して設けられ、少なくともエンジン作動時に自らが作動する車載電装品から、電磁ノイズが発生する。この電磁ノイズは携帯機と車載機との通信を妨害する要因となりうる。
このような車載電装品は通常、エンジン停止後やイグニッションスイッチをOFFしたときには自らの作動を停止する。しかし、車載電装品には電荷コンデンサを備えているものもあり、作動停止後にそれ以前に蓄えていた電荷を開放する過程で電磁ノイズが発生する。あるいは、作動停止が電源電圧の給電停止により行われる際には、車載電装品のCPUが給電電圧の低下により暴走して電磁ノイズが発生する。このような電磁ノイズは、エンジン停止後やイグニッションをOFFした後であっても所定時間は継続して発生する。このため、エンジン停止後すぐにエンジンを再始動しようとしても、携帯機が車載電装品と近接した場所に置かれている場合には、その間に発生している電磁ノイズによって、携帯機による車載機からの応答要求信号の受信が妨げられて認証が成功せず、エンジンの再始動が許可されない。つまり、携帯機は実際には車内に存在しているにもかかわらず、その置き場所によっては、エンジンの再始動を早急に行えない可能性があるという問題がある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、車載電装品からの電磁ノイズの影響を回避してエンジンの再始動を早急に行うことが可能なスマートキーレス制御装置を提供することを目的とする。
上記した課題は、本発明のスマートキーレス制御装置によって解決される。すなわち、本発明の一側面は、車両に搭載され、ユーザに所持されうる携帯機との通信を経てエンジンの始動の許可を行うスマートキーレス制御装置に係り、前記携帯機の応答を要求するための応答要求信号を、車室内を送信エリアとして送信する送信手段と、前記応答要求信号に応答して出力された携帯機からの応答信号を受信する受信手段と、少なくともエンジン始動操作が検出された時に前記送信手段に前記応答要求信号を送信させ、その送信に対する前記受信手段での受信結果に基づく認証が成功した時にエンジン始動の許可を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、前記エンジン始動操作が前回エンジン停止から所定時間以内に行われた場合には、前記認証がなくてもエンジン始動の許可を行う。
このように、エンジン始動操作が前回エンジン停止から所定時間以内に行われた場合には、認証が成功したか否かにかかわらず、あるいは、認証を実行するかしないかにかかわらず、エンジン始動の許可を行うようにしたので、電磁ノイズの影響とは無関係にエンジンの再始動を行うことができる。これにより、エンジンの再始動を早急に行うことができる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記制御手段は、前回エンジン停止から前記エンジン始動操作が行われるまでの間にドアが開いたときは、前記認証の成功を条件としてエンジン始動の許可を行うことが好ましい。認証なしにエンジン始動の許可を行うのはドアが開いていないことが前提となるので、このような構成をとることにより盗難防止性能が悪化するのを防止することができる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記前回エンジン停止は、エンジンストールが検出されたときのエンジン停止に限定される。このようにエンジンストールによるエンジン停止に限定することで、盗難防止性能が悪化するのを防止することができる。
また、本発明の好適な実施形態によれば、前記制御手段は、前記認証がなくてもエンジン始動の許可を行ったときは、所定の警報を行うと共に、所定時間経過後に前記送信手段に前記応答要求信号を送信させ、その送信に対する前記受信手段での受信結果に基づく認証が成功しなかった時はエンジンを停止させることが好ましい。この構成によれば、前記所定の警報によって携帯機の置き場所を変えてもらうための報知がなされ、所定時間経過後という置き場所を変えたであろう時に再度の認証結果に基づきエンジン作動を停止させるか否かを切り分けているので、電磁ノイズが発生した場合でもエンジン再始動の早期化と盗難防止性能とを両立させている。
また、本発明の好適な実施形態によれば、前記制御手段は、前記認証がなくてもエンジン始動の許可を行ったときは、所定時間経過後に前記送信手段に前記応答要求信号を強い送信強度で送信させ、その送信に対する前記受信手段での受信結果に基づく認証が成功しなかった時はエンジンを停止させることが好ましい。この構成によれば、所定時間経過後に応答要求信号が強い送信強度で送信されるので、電磁ノイズが存在してもこれによる認証通信が確保される。したがって、前記エンジン始動の許可を悪用して車両が盗難された場合にはエンジンの作動は継続することができず、これにより盗難防止性能を維持することができる。
さらに、本発明の好適な実施形態によれば、前記制御手段は、少なくともエンジン作動時に所定周期毎に前記送信手段に前記応答要求信号を送信させ、その送信に対する前記受信手段での受信結果に基づく認証が成功しなかった時は警報を行うことが好ましい。携帯機を持った乗員がエンジンを停止し忘れて車外に出た場合、その隙を狙って泥棒が車両に乗り込んで車両を持ち逃げした場合、その後は前記認証がなくても行われるエンジン始動の許可を利用してエンジンの再始動を自由に行うことが可能であり、盗難防止性能は大幅に低下してしまうが、この構成によれば、エンジン作動時に携帯機を持った乗員が車外に出てしまうことに注意喚起を与えることができ、盗難防止性能が大幅に低下してしまう状況に陥るのを未然に防止可能である。
本発明によれば、車載電装品からの電磁ノイズの影響を回避してエンジンの再始動を早急に行うことが可能なスマートキーレス制御装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
<スマートキーレスシステムの構成>
図1は、本発明のスマートキーレス制御装置が適用されるスマートキーレスシステムの車両における配置構成を示す図、図2は、このスマートキーレスシステムの構成を示すブロック図である。図示するように、スマートキーレスシステムは、車両に搭載される車載システム100と、ユーザによって所持されうる携帯機としてのカードキー200とを有する。この車載システム100とカードキー200とは電波によって通信可能に構成されている。
図1は、本発明のスマートキーレス制御装置が適用されるスマートキーレスシステムの車両における配置構成を示す図、図2は、このスマートキーレスシステムの構成を示すブロック図である。図示するように、スマートキーレスシステムは、車両に搭載される車載システム100と、ユーザによって所持されうる携帯機としてのカードキー200とを有する。この車載システム100とカードキー200とは電波によって通信可能に構成されている。
(カードキー)
カードキー200は、具体的には、図2に示すように、このカードキーの処理をつかさどるCPU21、CPU21のワークエリアを提供するRAM22、プログラムやデータを記憶しているROM23、ユーザによって操作されるロックボタン24およびアンロックボタン25、および、車載システム100との通信を行うための通信回路26を有している。ROM23は、例えば、車載システム100との認証通信を実現するための制御プログラムをはじめ、このカードキー200に固有のID情報(カードID)や車載システム100を特定するためのID情報(車載機ID)を記憶している。CPU21は、ROM23に記憶されている制御プログラムをRAM22にロードして実行する。例えば、ユーザのボタン操作(ロックボタン24またはアンロックボタン25の操作)があった場合、あるいは、車載システム100からのLF信号を受信した場合に、通信回路26を駆動して、カードIDを含むRF(例えばUHF)信号を送信する。このカードキー200は、例えば80mm×50mm×4mm程度のサイズのカード形状で構成され、これによりユーザはポケットやバッグなどに入れて容易に携帯することが可能である。
カードキー200は、具体的には、図2に示すように、このカードキーの処理をつかさどるCPU21、CPU21のワークエリアを提供するRAM22、プログラムやデータを記憶しているROM23、ユーザによって操作されるロックボタン24およびアンロックボタン25、および、車載システム100との通信を行うための通信回路26を有している。ROM23は、例えば、車載システム100との認証通信を実現するための制御プログラムをはじめ、このカードキー200に固有のID情報(カードID)や車載システム100を特定するためのID情報(車載機ID)を記憶している。CPU21は、ROM23に記憶されている制御プログラムをRAM22にロードして実行する。例えば、ユーザのボタン操作(ロックボタン24またはアンロックボタン25の操作)があった場合、あるいは、車載システム100からのLF信号を受信した場合に、通信回路26を駆動して、カードIDを含むRF(例えばUHF)信号を送信する。このカードキー200は、例えば80mm×50mm×4mm程度のサイズのカード形状で構成され、これによりユーザはポケットやバッグなどに入れて容易に携帯することが可能である。
一方の車載システム100は、以下の構成を有する。
(スマートキーレスコントローラ1)
1はスマートキーレス制御装置としてのスマートキーレスコントローラ1であり、このスマートキーレスシステムの制御をつかさどる。具体的には、これは図2に示すように、スマートキーレスECUによって実現される。スマートキーレスECUは、CPU11、RAM13、ROM12をはじめ、RF受信アンテナ2aを介してRF信号を受信するRF受信回路2、後述する例えば5個のLF送信アンテナ(3f,3a,3b,3c,3d)のいずれかを選択するセレクタ3s、このセレクタ3sを介してLF信号を送信するLF送信回路を備える。ROM12は、カードキー200との認証通信を行い以下の各種構成要素を制御するための制御プログラム、この車載システム100に固有のID情報(車載機ID)、およびカードキーを特定するためのID情報(カードID)を記憶している。なお、このカードIDは例えば最大6個まで登録することが可能である。つまり、図1および図2では、200で示されたカードキーが1枚だけ示されているが、この他のカードキーをあと5枚まで、使用可能なカードキーとして登録することが可能である。ただし以下の説明では、登録されているカードキーは200で示されたカードキー1枚だけで、従ってROM12に記憶されているカードIDはこのカードキー200のカードIDだけであるとする。
1はスマートキーレス制御装置としてのスマートキーレスコントローラ1であり、このスマートキーレスシステムの制御をつかさどる。具体的には、これは図2に示すように、スマートキーレスECUによって実現される。スマートキーレスECUは、CPU11、RAM13、ROM12をはじめ、RF受信アンテナ2aを介してRF信号を受信するRF受信回路2、後述する例えば5個のLF送信アンテナ(3f,3a,3b,3c,3d)のいずれかを選択するセレクタ3s、このセレクタ3sを介してLF信号を送信するLF送信回路を備える。ROM12は、カードキー200との認証通信を行い以下の各種構成要素を制御するための制御プログラム、この車載システム100に固有のID情報(車載機ID)、およびカードキーを特定するためのID情報(カードID)を記憶している。なお、このカードIDは例えば最大6個まで登録することが可能である。つまり、図1および図2では、200で示されたカードキーが1枚だけ示されているが、この他のカードキーをあと5枚まで、使用可能なカードキーとして登録することが可能である。ただし以下の説明では、登録されているカードキーは200で示されたカードキー1枚だけで、従ってROM12に記憶されているカードIDはこのカードキー200のカードIDだけであるとする。
(LF送信アンテナ)
上記のとおり、本実施形態では、例えば5個のLF送信アンテナ(3f,3a,3b,3c,3d)が設置される。3fは車室内前方に設けられる車内フロント用アンテナ、3aは運転席(以下「D席」という。)近傍に設けられるD席用アンテナ、3bは助手席(以下「P席」という。)近傍に設けられるP席用アンテナ、3cはリアゲート近傍に設けられるリアゲート用アンテナ、そして、3dは後部座席の近傍に設けられる車内リア用アンテナである。目的に応じてこれらの送信アンテナを切り換えることにより、異なる送信エリア(すなわち、カードキーの検知エリア)が形成される。ここで、D席用アンテナ3aおよびP席用アンテナ3bは車内および車外兼用のアンテナであり、LF送信回路3は、車外用出力、車内用出力の2つの送信モードを有し、この送信モードによって送信エリアが車内エリア、車外エリアに切り換えられる。
上記のとおり、本実施形態では、例えば5個のLF送信アンテナ(3f,3a,3b,3c,3d)が設置される。3fは車室内前方に設けられる車内フロント用アンテナ、3aは運転席(以下「D席」という。)近傍に設けられるD席用アンテナ、3bは助手席(以下「P席」という。)近傍に設けられるP席用アンテナ、3cはリアゲート近傍に設けられるリアゲート用アンテナ、そして、3dは後部座席の近傍に設けられる車内リア用アンテナである。目的に応じてこれらの送信アンテナを切り換えることにより、異なる送信エリア(すなわち、カードキーの検知エリア)が形成される。ここで、D席用アンテナ3aおよびP席用アンテナ3bは車内および車外兼用のアンテナであり、LF送信回路3は、車外用出力、車内用出力の2つの送信モードを有し、この送信モードによって送信エリアが車内エリア、車外エリアに切り換えられる。
図3は、各LF送信アンテナの送信エリアの例を示す図である。車内の領域F,A,B,Dはそれぞれ、車内フロント用アンテナ3f、D席用アンテナ3a、P席用アンテナ3b、車内リア用アンテナ3dの送信エリアであり、これら4本のアンテナによって車内のすべてのエリアがカバーされる。一方、車両後方の車外領域Cは、リアゲート用アンテナ3cの送信エリアである。また、車外の領域A’およびB’はそれぞれ、LF送信回路3の車外用出力モード時におけるD席用アンテナ3a、P席用アンテナ3bの送信エリアである。
(車外ブザー)
車外ブザー4は、スマートキーレスコントローラ1からの信号に応じて、車外にいるユーザに対して警報を発する。
車外ブザー4は、スマートキーレスコントローラ1からの信号に応じて、車外にいるユーザに対して警報を発する。
(リクエストスイッチ)
ドア(リアゲートを含む。以下同じ。)のロック/アンロック制御開始のトリガを与えるためのリクエストスイッチ(以下「リクエストSW」という。)が設けられる。図1において、5D、5P、5RがリクエストSWで、それぞれ、5Dの拡大図に示すように、ドアノブ(アウターハンドル)の付近に設けられている。
ドア(リアゲートを含む。以下同じ。)のロック/アンロック制御開始のトリガを与えるためのリクエストスイッチ(以下「リクエストSW」という。)が設けられる。図1において、5D、5P、5RがリクエストSWで、それぞれ、5Dの拡大図に示すように、ドアノブ(アウターハンドル)の付近に設けられている。
(ドアロックアクチュエータ)
8は、各ドアのロック/アンロック動作を行うドアロックアクチュエータである。後述するように、上記のリクエストSWを押下することで、対応するドアのドアロックアクチュエータ8が駆動され、ロック/アンロックが実行される。
8は、各ドアのロック/アンロック動作を行うドアロックアクチュエータである。後述するように、上記のリクエストSWを押下することで、対応するドアのドアロックアクチュエータ8が駆動され、ロック/アンロックが実行される。
(メータユニット)
メータユニット6は、車速メータ、エンジン回転数メータをはじめ、警報用のランプや車内ブザーを有し、スマートキーレスコントローラ1からの信号に応じて、車内ブザーの吹鳴やランプの点灯/点滅の制御を行う。
メータユニット6は、車速メータ、エンジン回転数メータをはじめ、警報用のランプや車内ブザーを有し、スマートキーレスコントローラ1からの信号に応じて、車内ブザーの吹鳴やランプの点灯/点滅の制御を行う。
(ステアリングロックユニット)
ステアリングロックユニット7は、スマートキーレスコントローラ1からの信号に応じて、キーシリンダのロック制御を行う。図1における7の拡大図に示すように、このステアリングロックユニット7はイグニッションノブ7aを備えている。このイグニッションノブ7aは、図示のLOCK位置から、アクセサリ(ACC)、さらにイグニッション(IG)の位置へと回すことが可能である。また、このイグニッションノブ7aには、スマートキーレスコントローラ1の許可がなければイグニッションノブ7aを回すことができないノブロック機構も設けられている。加えて、このイグニッションノブ7aは、LOCK位置においてこのノブを押下することのできる構造も有している。このノブの押下は、ノブロックの解除を要求するためのアクションとして使用される。
ステアリングロックユニット7は、スマートキーレスコントローラ1からの信号に応じて、キーシリンダのロック制御を行う。図1における7の拡大図に示すように、このステアリングロックユニット7はイグニッションノブ7aを備えている。このイグニッションノブ7aは、図示のLOCK位置から、アクセサリ(ACC)、さらにイグニッション(IG)の位置へと回すことが可能である。また、このイグニッションノブ7aには、スマートキーレスコントローラ1の許可がなければイグニッションノブ7aを回すことができないノブロック機構も設けられている。加えて、このイグニッションノブ7aは、LOCK位置においてこのノブを押下することのできる構造も有している。このノブの押下は、ノブロックの解除を要求するためのアクションとして使用される。
(センサ)
車両にはさまざまなセンサ類は使用されるが、本実施形態に関係するセンサとしては、図2に示すように、各ドアの開状態を検知するためのドアオープンセンサ9、車両の走行速度を検出する車速センサ16、エンジンの回転数を検出する回転数センサ17がある。
車両にはさまざまなセンサ類は使用されるが、本実施形態に関係するセンサとしては、図2に示すように、各ドアの開状態を検知するためのドアオープンセンサ9、車両の走行速度を検出する車速センサ16、エンジンの回転数を検出する回転数センサ17がある。
<認証通信>
本実施形態におけるスマートキーレスシステムの構成は概ね上記のようなものであるが、このような構成によって、スマートキーレスコントローラ1はカードキーとの認証通信を行うことができる。
本実施形態におけるスマートキーレスシステムの構成は概ね上記のようなものであるが、このような構成によって、スマートキーレスコントローラ1はカードキーとの認証通信を行うことができる。
認証通信は例えば、ID照合を行う第1認証処理、およびチャレンジ/レスポンス方式の認証を行う第2認証処理を含む。第1認証処理では、まず、スマートキーレスコントローラ1が、LF送信アンテナ3f,3a,3b,3c,3dから使用するアンテナを選択して、ROM12に記憶されている車載機IDを含むLF信号を、応答要求信号として送信する。LF送信アンテナの選択基準は機能(用途)に応じ、送信パターンとして定められる。これについては後述する。
一方のカードキー200は、応答要求信号としてのLF信号を受信すると、そのLF信号に含まれる車載機IDを抽出し、これがメモリ23に格納されている車載機IDと一致するか否かを判定する。ここで両方の車載機IDが一致した場合には、メモリ23に格納されているカードIDと車載機IDとを含むRF信号を応答信号として、通信回路26により送信する。
スマートキーレスコントローラ1は、RF受信アンテナ2aを介してRF受信回路2によりこのRF信号を受信した場合には、そのRF信号に含まれるカードIDおよび車載機IDがそれぞれ、ROM12に記憶されているカードIDおよび車載機IDと一致するか否かを判定する。ここまでで、第1認証処理が終了する。
第1認証処理が成功すると、第2認証処理に移行する。第2認証処理では、まず、スマートキーレスコントローラ1が、任意のチャレンジデータをLF信号に乗せて、第1認証処理において使用した同じLF送信アンテナより送信する。
カードキー200は、このLF信号を受信すると、そのLF信号に含まれるチャレンジデータを秘密鍵Kを用いて暗号化し、これをレスポンスデータとして、RF信号に含めて通信回路26により送信する。
スマートキーレスコントローラ1は、RF受信アンテナ2aを介してRF受信回路2によりこのRF信号を受信した場合には、そのRF信号に含まれるレスポンスデータを秘密鍵Kを用いて復号化し、これがチャレンジデータと一致するかどうかを判定する。ここで一致が検出されれば認証が成功したことになる。一方、ここで不一致が検出された場合、あるいは、第1または第2認証処理においてLF信号の送信後、カードキーからの応答が得られないままタイムアウト(所定時間が経過)した場合は、認証は失敗に終わる。
このように、本実施形態における認証通信では、単純なIDの照合による第1認証に加え、暗号化技術を用いた第2認証を行うようにした。これにより、カードキーの偽造はより困難なものとなり、車両の盗難防止を図ることができる。もっとも、上記の認証通信の方法は一例であり、その他の認証技術を適用可能であることはいうまでもない。
さて、以上のような認証通信を利用することによって、登録された特定のカードキー(本実施形態ではカードキー200)の所在を確認することができる。例えば、カードキー200が車内に存在しているかどうかの確認(以下「車内認証」という。)は、次のようにして行われる。
先述したとおり、車内の全領域は、車内フロント用アンテナ3f、D席用アンテナ3a、P席用アンテナ3b、車内リア用アンテナ3dの4本のアンテナによってカバーされる。したがって、例えば3f,3a,3b,3dのアンテナを順に選択してそれぞれLF信号を送信し、これに対し応答があった場合には、少なくともカードキーが車内に存在していると判断できる。そして、最初に応答があったアンテナで上記の認証通信を行えば、その車内にあるカードキーは登録されたカードキー200かどうかを判断することができる。他方、これら4本のいずれのアンテナからのLF信号に応答がない場合には、カードキーは車内にないと判断できる。
<スマートキーレスシステムの機能>
認証通信のタイミングおよびLF送信パターンを制御することによって実現される機能を以下に示す。
認証通信のタイミングおよびLF送信パターンを制御することによって実現される機能を以下に示す。
(スマートエントリー機能)
ユーザはカードキー200を携帯していれば、ドアに設けられたリクエストSWを押すだけで、スマートキーレスコントローラ1とカードキー200との通信を経てドアのロック/アンロックを行うことができる。これをスマートエントリー機能という。従来のキーレスエントリーでは、キーを取り出し、これを手に持って操作を行う必要があったが、このスマートエントリーではその必要がなく、カードキーをポケットやバッグなどに入れたままドアのロック/アンロック操作を行うことができる。ドアのロックおよびアンロックはそれぞれ、以下のような認証通信を経て実現される。
ユーザはカードキー200を携帯していれば、ドアに設けられたリクエストSWを押すだけで、スマートキーレスコントローラ1とカードキー200との通信を経てドアのロック/アンロックを行うことができる。これをスマートエントリー機能という。従来のキーレスエントリーでは、キーを取り出し、これを手に持って操作を行う必要があったが、このスマートエントリーではその必要がなく、カードキーをポケットやバッグなどに入れたままドアのロック/アンロック操作を行うことができる。ドアのロックおよびアンロックはそれぞれ、以下のような認証通信を経て実現される。
■ ドアアンロック ■
ドアアンロック時の認証通信の目的は、リクエストSW5D、5P、5Rのいずれかが押されることによってOFFからONとなった時に、そのONとなったリクエストSWに対応するドアの外側にカードキー200が存在することを確認することである。この確認がとれた場合に、対応するドアのドアロックアクチュエータ8を駆動してアンロックを行う。
ドアアンロック時の認証通信の目的は、リクエストSW5D、5P、5Rのいずれかが押されることによってOFFからONとなった時に、そのONとなったリクエストSWに対応するドアの外側にカードキー200が存在することを確認することである。この確認がとれた場合に、対応するドアのドアロックアクチュエータ8を駆動してアンロックを行う。
このときの認証開始条件は、例えば次の認証開始条件1のように規定される。
[認証開始条件1]
ロック状態にあるドアに対応するリクエストSWがOFFからONに変化したとき。
ロック状態にあるドアに対応するリクエストSWがOFFからONに変化したとき。
この認証開始条件1を満たした場合において、ONとなったのが例えばリクエストSW5Dであったときは、スマートキーレスコントローラ1は、LF送信回路3を車外用出力モードとし、D席用アンテナ3aを選択して、送信エリアA’(図3を参照)にLF信号を送信して認証通信を実行する。同様に、ONとなったのがリクエストSW5Pであったときは、スマートキーレスコントローラ1は、LF送信回路3を車外用出力モードとし、P席用アンテナ3bを選択して、送信エリアB’にLF信号を送信して認証通信を実行する。また、ONとなったのがリクエストSW5Rであったときは、スマートキーレスコントローラ1は、リアゲート用アンテナ3cを選択して、送信エリアCにLF信号を送信して認証通信を実行する。
■ ドアロック ■
ドアロック時の認証通信の目的は、(1)ドアアンロック時と同様に、リクエストSW5D、5P、5Rのいずれかが押されることによってOFFからONとなった時に、そのONとなったリクエストSWに対応するドアの外側にカードキー200が存在することを確認することに加え、(2)車内にカードキー200がないことを確認すること、である。この2つの確認がとれた場合に、対応するドアのドアロックアクチュエータ8を駆動してロックを行う。
ドアロック時の認証通信の目的は、(1)ドアアンロック時と同様に、リクエストSW5D、5P、5Rのいずれかが押されることによってOFFからONとなった時に、そのONとなったリクエストSWに対応するドアの外側にカードキー200が存在することを確認することに加え、(2)車内にカードキー200がないことを確認すること、である。この2つの確認がとれた場合に、対応するドアのドアロックアクチュエータ8を駆動してロックを行う。
認証開始条件は、例えば次の認証開始条件2によって規定される。
[認証開始条件2]
アンロック状態にあるドアに対応するリクエストSWがOFFからONに変化したとき。
アンロック状態にあるドアに対応するリクエストSWがOFFからONに変化したとき。
この認証開始条件2を満たした場合において、ONとなったのが例えばリクエストSW5Dであったときは、スマートキーレスコントローラ1は、LF送信回路3を車外用出力モードとし、D席用アンテナ3aを選択して、送信エリアA’(図3を参照)にLF信号を送信して認証通信を実行する。同様に、ONとなったのがリクエストSW5Pであったときは、スマートキーレスコントローラ1は、LF送信回路3を車外用出力モードとし、P席用アンテナ3bを選択して、送信エリアB’にLF信号を送信して認証通信を実行する。また、ONとなったのがリクエストSW5Rであったときは、スマートキーレスコントローラ1は、リアゲート用アンテナ3cを選択して、送信エリアCにLF信号を送信して認証通信を実行する。
本実施形態におけるスマートエントリー機能は以上のようなものであるが、これとは別に、カードキー200に設けられているロックボタン24またはアンロックボタン25を操作することによって、従来のキーレスエントリーと同様に、ドアのロック/アンロックの遠隔操作を行うことも可能である。
(スマートスタート機能)
スマートスタート機能は、カードキー200が車内にあるだけで、キーを取り出してイグニッションに差し込むことなくエンジンの始動を行える機能である。ここでは、上記したようなカードキー200の車内認証を経てイグニッションノブ7aのノブロックを解除することによりエンジンの始動許可を与える。
スマートスタート機能は、カードキー200が車内にあるだけで、キーを取り出してイグニッションに差し込むことなくエンジンの始動を行える機能である。ここでは、上記したようなカードキー200の車内認証を経てイグニッションノブ7aのノブロックを解除することによりエンジンの始動許可を与える。
この機能における認証通信の目的は、イグニッションノブ7aがLOCK位置(図1を参照)にある場合に、車内にカードキー200があるのを確認することである。この確認がとれた場合に、イグニッションノブ7aのノブロックを解除する。
認証開始条件は、例えば次の認証開始条件3によって規定される。
[認証開始条件3]
ACCがOFF、かつ、IGがOFFの時(すなわち、イグニッションノブ7aがLOCK位置にある時)であって、以下の条件のいずれかが成立したこと。
(1)イグニッションノブ7aが押し込まれたとき。
(2)エンジン回転数500rpm未満で全ドアが閉状態であるときに、いずれかのドアが開状態となったとき。
(3)エンジン回転数500rpm未満でいずれかのドアが開状態であるときに、全ドアが閉状態となったとき。
(4)ACCがON、かつ、IGがONの状態から、ACCがOFF、かつ、IGがOFFとなったとき。
ACCがOFF、かつ、IGがOFFの時(すなわち、イグニッションノブ7aがLOCK位置にある時)であって、以下の条件のいずれかが成立したこと。
(1)イグニッションノブ7aが押し込まれたとき。
(2)エンジン回転数500rpm未満で全ドアが閉状態であるときに、いずれかのドアが開状態となったとき。
(3)エンジン回転数500rpm未満でいずれかのドアが開状態であるときに、全ドアが閉状態となったとき。
(4)ACCがON、かつ、IGがONの状態から、ACCがOFF、かつ、IGがOFFとなったとき。
上記の認証開始条件3を満たした時は、上記したような車内認証を実行する。すなわち、車室内の全域をカバーする車内フロント用アンテナ3f、D席用アンテナ3a、P席用アンテナ3b、車内リア用アンテナ3dの4本のアンテナを順次切り換えてそれぞれLF信号を送信し、これに対し最初に応答があったLF送信アンテナを認証通信に用いるアンテナに決定する(アンテナ選択処理)。その後、選択したLF送信アンテナを用いて認証通信を実行する。
この認証が成功すれば、スマートキーレスコントローラ1はステアリングロックユニット7にイグニッションノブ7aのノブロックを解除するためのロック解除信号を出力する。これによってイグニッションノブ7aのノブロックが解除され、ユーザはイグニッションノブ7aをLOCK位置からACC ONの位置、さらにはIG ONの位置へと回すことが可能になり、エンジンの始動操作を行うことができる。
上記の車内認証(アンテナ選択処理および認証通信)は、以下の終了条件1が成立するまでの間、所定時間毎に繰り返し行われる。
[終了条件1]
次のいずれかの条件が成立すること。
(1)(認証が成功し、)ACCがONまたはIGがONとなったとき。
(2)全てのドアが閉状態で、なおかつ、ACCがOFFかつIGがOFFの状態で、認証が連続3回失敗に終わったとき。
次のいずれかの条件が成立すること。
(1)(認証が成功し、)ACCがONまたはIGがONとなったとき。
(2)全てのドアが閉状態で、なおかつ、ACCがOFFかつIGがOFFの状態で、認証が連続3回失敗に終わったとき。
なお、処理量節約の観点から、処理の繰り返し周期である上記所定時間を、認証失敗時と成功時とで切り換えるようにしてもよい(例えば、認証失敗時は1秒毎、認証成功時は3秒毎)。
(カードキー車外持ち出し警報機能)
カードキー車外持ち出し警報機能は、エンジン作動中などの特定の場面で、カードキー200が車外に持ち出された場合に警報を発する機能である。この機能によれば、例えばカードキーが持ち出されてしまったために次回にエンジンを再始動することができない、という事態が起こるのを未然に防ぐことができる。
カードキー車外持ち出し警報機能は、エンジン作動中などの特定の場面で、カードキー200が車外に持ち出された場合に警報を発する機能である。この機能によれば、例えばカードキーが持ち出されてしまったために次回にエンジンを再始動することができない、という事態が起こるのを未然に防ぐことができる。
カードキーの車外持ち出しが行われるのは、典型的にはドアの開閉時である。したがって、ドアの開閉動作があったときに車内認証を行い車内にカードキー200があることを確認することになる。加えて、たとえドアが閉じられた状態であっても、窓を開けてカードキーが持ち出される場合もあるので、ドアの閉動作のみならずドアが閉じられた後も継続的に車内認証を行う必要がある。
まず、ドア開時の処理を説明する。この場合の認証開始条件は、例えば次の認証開始条件4のように定めることができる。
[認証開始条件4]
ACCがONまたはIGがONの状態で、いずれかのドアが開状態となったとき。
ACCがONまたはIGがONの状態で、いずれかのドアが開状態となったとき。
そして、この認証開始条件4を満たした時に、車内認証を行う。すなわち、車室内の全域をカバーする車内フロント用アンテナ3f、D席用アンテナ3a、P席用アンテナ3b、車内リア用アンテナ3dの4本のアンテナを順次切り換えてそれぞれLF信号を送信し、これに対し最初に応答があったLF送信アンテナを認証通信に用いるアンテナに決定する(アンテナ選択処理)。その後、選択したLF送信アンテナを用いて認証通信を実行する。
この認証が失敗した場合には、車外ブザー4および/またはメータユニット6における車内ブザーによって警報を発する。このときの警報音は単純なチャイム音などでもよいが、音声メッセージを出力するようにしてもよい。この音声メッセージの内容は例えば、「カードキーが車外に持ち出されています。確認してください。」、あるいは、「カードキーが通信不良を起こしています。置き場所を変えてみてください。」といったものである。また、併せてメータユニット6における表示ランプを点滅させてもよいであろう。
上記の車内認証は、以下の終了条件2が成立するまでの間、所定時間毎に繰り返し行われる。また、上記の警報は、認証が成功するまで、あるいは、以下の終了条件2が成立するまで、継続される。
[終了条件2]
以下のいずれかの条件が成立したこと。
(1)当該ドアが閉状態となったとき。
(2)イグニッションノブ7aがLOCK位置に戻されたとき。
以下のいずれかの条件が成立したこと。
(1)当該ドアが閉状態となったとき。
(2)イグニッションノブ7aがLOCK位置に戻されたとき。
なお、処理量節約の観点から、処理の繰り返し周期である上記所定時間を、認証失敗時と成功時とで切り換えるようにしてもよい(例えば、認証失敗時は3秒毎、認証成功時は5秒毎)。
次に、ドア閉時の処理を説明する。この場合の具体的な認証開始条件は、例えば次の認証開始条件5のようなものである。
[認証開始条件5]
以下の全ての条件が成立したこと。
(1)イグニッションノブ7aがLOCK位置にないとき。
(2)車速が5km/h未満であるとき。
(3)少なくともいずれかのドアが開いた状態から、全てのドアが閉状態となったとき。
以下の全ての条件が成立したこと。
(1)イグニッションノブ7aがLOCK位置にないとき。
(2)車速が5km/h未満であるとき。
(3)少なくともいずれかのドアが開いた状態から、全てのドアが閉状態となったとき。
この認証開始条件5を満たした時に、車内認証を実行する。すなわち、車室内の全域をカバーする車内フロント用アンテナ3f、D席用アンテナ3a、P席用アンテナ3b、車内リア用アンテナ3dの4本のアンテナを順次切り換えてそれぞれLF信号を送信し、これに対し最初に応答があったLF送信アンテナを認証通信に用いるアンテナに決定する(アンテナ選択処理)。その後、選択したLF送信アンテナを用いて認証通信を実行する。
この認証が失敗した場合には、車外ブザー4および/またはメータユニット6における車内ブザーによって所定時間、警報を発する。
上記の車内認証は、以下の終了条件3が成立するまでの間、所定時間毎に繰り返し行われる。また、警報はドア開時における警報と同様で、認証が成功するまで、あるいは、以下の終了条件3が成立するまで、継続される。
[終了条件3]
次のいずれかの条件が成立したこと。
(1)いずれかのドアが開状態となったとき。
(2)イグニッションノブ7aがLOCK位置に戻されたとき。
(3)車速が10km/h以上となったとき。
次のいずれかの条件が成立したこと。
(1)いずれかのドアが開状態となったとき。
(2)イグニッションノブ7aがLOCK位置に戻されたとき。
(3)車速が10km/h以上となったとき。
なお、処理量節約の観点から、処理の繰り返し周期である上記所定時間を、認証失敗時と成功時とで切り換えるようにしてもよい(例えば、認証失敗時から30秒間は5秒毎、それ以外の時は30秒毎)。
以上のカードキー車外持ち出し警報機能を実現する制御処理をまとめると、図4に示すフローチャートのようになる。
まず、上記したような認証開始条件4または認証開始条件5が成立したかどうかを監視する(ステップS1)。認証開始条件4または認証開始条件5が成立すると、上述した車内認証を行い(ステップS3)、認証が成功したか否かを判断する(ステップS4)。ここで認証が失敗した場合には、上記したとおり、車外ブザー4および/またはメータユニット6における車内ブザーによって、所定時間警報を発する(ステップS5)。この警報は、認証が成功するまで、あるいは、ステップS1で成立した認証開始条件に対応する終了条件(終了条件2または終了条件3)が成立するまで、継続される。
次に、上記の終了条件が成立したかどうかを判断し(ステップS6)、終了条件が成立していなければステップS3に戻って、認証の繰り返し周期である所定時間を待って、処理を繰り返す。終了条件が成立した場合には、ステップS1に戻って処理を繰り返す。
<エンジン始動時における電磁ノイズ対策>
以上、スマートキーレスシステムによって提供される主な機能を説明した。
以上、スマートキーレスシステムによって提供される主な機能を説明した。
ところで、車両には、オーディオ機器やライトなど多くの車載電装品が設けられている。これらの車載電装品は、エンジンの駆動によって発電を行う発電機(オルタネータ)30に対しバッテリ31と並列に接続され、オルタネータ30またはバッテリ31からワイヤーハーネス33を介して給電される。ワイヤーハーネス33は一般に車両内の数多くの箇所にて配線され、例えば、カードキーが置かれる可能性のあるダッシュボード付近もその一部である。
先述したように、例えばエアバッグ制御ユニットのように、車室内に面したあるいは近接して設けられ、少なくともエンジン作動時に自らが作動する車載電装品から、電磁ノイズが発生する。このような車載電装品は通常、エンジン停止後やイグニッションスイッチをOFFしたときには自らの作動を停止する。しかし、車載電装品には電荷コンデンサを備えているものもあり(例えば、昇圧回路)、作動停止後にそれ以前に蓄えていた電荷を開放する過程で電磁ノイズが発生する。あるいは、作動停止が電源電圧の給電停止により行われる際には、車載電装品のCPUが給電電圧の低下により暴走して電磁ノイズが発生する。このため、エンジン停止後やイグニッションをOFFした後であっても電磁ノイズが一定時間継続して発生することが分かっている(例えば、エアバッグユニットなどの昇圧回路を含む装置からの電磁ノイズ)。このため、カードキーの置き場所によっては、エンジン停止後すぐにエンジンを再始動しようとしても、その間に発生している電磁ノイズによって認証通信が妨害されてエンジンの再始動を早急に行えない場合がある。
そこで、本実施形態におけるエンジン始動制御には以上のような電磁ノイズへの対策処理が組み込まれる。
図5は、本実施形態におけるスマートキーレスコントローラ1によって行われるエンジン始動制御処理を示すフローチャートである。
まず、例えば以下に示すようなエンジン始動制御開始条件が成立したか否かによってエンジン始動操作があったかどうかを監視する(ステップS11)。
[エンジン始動制御開始条件]
次のいずれかの条件が成立したこと。
(1)ACCがOFFからONになったとき。
(2)ACCがON状態で3秒経過したとき。
(3)IGがON状態で60秒経過したとき。
(4)IGスタート操作があったとき。
次のいずれかの条件が成立したこと。
(1)ACCがOFFからONになったとき。
(2)ACCがON状態で3秒経過したとき。
(3)IGがON状態で60秒経過したとき。
(4)IGスタート操作があったとき。
エンジン始動制御開始条件を充足した時点でエンジン始動操作があったとみなして、ステップS12に進む。ステップS12では、以下に示すようなエンジン始動禁止条件が成立したかどうかを判断する。
[エンジン始動禁止条件]
次のいずれかの条件が成立したこと。
(1)エンジン回転数が500rpm以上のとき。
(2)IGがOFF状態のとき。
次のいずれかの条件が成立したこと。
(1)エンジン回転数が500rpm以上のとき。
(2)IGがOFF状態のとき。
エンジン始動禁止条件が成立した場合にはステップS11に戻る。一方、このエンジン始動禁止条件が成立しなければ、ステップS13に進み、過去所定時間(例えば、6秒)以内にエンジンが作動していたかどうか、すなわち、前回エンジン停止から上記所定時間が経過する前にエンジン再始動操作が行われたかどうか、を判断する。これにより、エンジン停止直後の再始動をしようとするものかどうかを判断することができる。ここで、過去所定時間内にエンジンが作動していなかった場合(すなわち、エンジン停止直後の再始動操作ではない場合)には、ステップS14に進み、上述した車内認証を行い、そして、認証が成功した場合に、エンジン始動の許可を行う(ステップS15→S16)。この認証が失敗した場合にはエンジン始動の許可は行われず、そのままステップS11に戻る。
一方、ステップS13で、過去所定時間内にエンジンが作動していた場合(すなわち、エンジン停止直後の再始動操作である場合)は、ステップS19に進み、上記のようなステップS14,S15の車内認証を経ることなしに、エンジン始動の許可を行う。もっとも、ステップS14,S15の車内認証を行う制御構成であってもよいが、その場合ステップS19では、その認証が成功したものとしてエンジン始動の許可を行う。その後、ステップS20に進み、後述する再始動時制御を実行する。
以上のエンジン始動制御によれば、ステップS13で、エンジン始動操作が前回エンジン停止から所定時間以内に行われ、エンジン停止直後の再始動であると判断された場合には、ステップS19で、認証がなくてもエンジン始動の許可が行われるので、エンジンの再始動を早急に行えることが理解されよう。
ところで、認証がなくてもエンジン始動の許可を行うようにする場合には、この間の盗難防止策を施すことが望ましい。その方策としては、エンジン始動の許可を行うステップS19に進むための条件をさらに限定的なものとすることが考えられる。
たとえば、エンジン停止直後、再始動操作を行うまでの間に、ドアを開ける行為があるのは不自然である。そこで、図6のエンジン始動制御の変形例にかかるフローチャートに示すように、ステップS13で過去所定時間内にエンジンが作動していたと判断されても、新たに追加したステップS17で、その間にドア開が検出されたかどうかを調べ、ドア開があった場合にはステップS19に進まないようにする。
あるいは、エンジン停止の原因を突然のエンジンストールに限定することも好ましいであろう。そこで、図6のステップS18に示すように、このエンジン始動操作がエンジンストール後の再始動であるか否かを判断し、エンジンストール後の再始動でない場合にはステップS19に進まないようにする。なお、エンジンストールについては、例えば、IGがON状態であるにもかかわらずエンジン回転数が500rpm未満になった時に、エンジンストールであると判断することができる。
このようなステップS17および/またはステップS18のように、エンジン始動の許可を行うための条件をより限定的なものとすることにより、盗難防止性能が悪化するのを防止することができる。
図7は、ステップS19でエンジン始動の許可が行われた後に行われる、ステップS20の再始動時制御の内容を示すフローチャートである。
まず、車外ブザー4および/またはメータユニット6における車内ブザーによって、エンジン始動の許可が行われたことを示す警報を発する(ステップS21)。その後、その状態を維持して所定時間(例えば、30秒)待機してから(ステップS22)、車内認証を実行する(ステップS24)。この車内認証が成功した場合(ステップS25,yes)には(エンジン作動時であれば)エンジン作動を継続するが(ステップS26)、車内認証が失敗に終わった場合(ステップS25,no)には、エンジン作動を停止する(ステップS27)。
以上のような再始動制御の処理によれば、まずはステップS21の警報によって携帯機の置き場所を変えてもらうための報知がなされ、所定時間経過後という置き場所を変えたであろう時に再度の認証結果に基づきエンジン作動を停止させるか否かを切り分けているので、電磁ノイズが発生した場合でもエンジン再始動の早期化と盗難防止性能とを両立させている。
図8は、ステップS20の再始動時制御の変形例を示すフローチャートである。
これは、上記したステップS21で警報を行うかわりに、応答要求信号としてのLF信号をより強い送信強度で送信させ、これによりステップS24の車内認証を確実に行わせるようにしたものである。具体的には、ステップS19でエンジン始動の許可が行われた後、所定時間(例えば、30秒)待機し(ステップS22)、その後、LF信号の送信出力を増大する補正を行う(ステップS23)。これは例えば、LF送信回路3の送信モードを車外用出力モードに切り換えることで実現される。そうして、車内認証を実行し(ステップS24)、この車内認証が成功した場合(ステップS25,yes)には(エンジン作動時であれば)エンジン作動を継続するが(ステップS26)、車内認証が失敗に終わった場合(ステップS25,no)には、エンジン作動を停止する(ステップS27)。
以上のような再始動制御の処理によれば、ステップS23によって応答要求信号としてのLF信号の送信強度が増大されるので、電磁ノイズが存在してもステップS24における車内認証が確実に行われるようになり、これにより、仮に上記エンジン始動の許可を悪用して車両が盗難された場合の、ステップS27のエンジン作動停止処理が確実に行われる。このようにして、盗難防止性能が維持される。
以上、本実施形態におけるエンジン始動制御について詳しく説明した。
なお、これまで説明した各機能を実現する制御処理は並行して実行されるものであることはいうまでもない。例えば、このエンジン始動制御を経てエンジンが作動した場合には、上述したカードキー車外持ち出し警報制御の実行においては、図4に示したステップS1の認証開始条件が成立することになり、ステップS6で終了条件が成立するまで、ステップS3の車内認証が繰り返し行われることになる。つまり、エンジン始動制御を経て、少なくともエンジン作動している間は、カードキー車外持ち出し警報制御による車内認証としてLF信号の送信が行われ、この認証が失敗に終わると警報が行われることになる。このように、エンジン始動制御とカードキー車外持ち出し警報制御とが協働することにより、ステップS19でのエンジン始動の許可を悪用して車両が盗難された場合には、警報を発することが可能であるので、盗難防止性能が維持される。
以上、本発明の実施形態を詳しく説明したが、上述の実施形態は好適な一例として示したにすぎないものであり、その構成または処理内容について、種々の変形が可能であることはいうまでもない。
Claims (6)
- 車両に搭載され、ユーザに所持されうる携帯機との通信を経てエンジンの始動の許可を行うスマートキーレス制御装置であって、
前記携帯機の応答を要求するための応答要求信号を、車室内を送信エリアとして送信する送信手段と、
前記応答要求信号に応答して出力された携帯機からの応答信号を受信する受信手段と、
少なくともエンジン始動操作が検出された時に前記送信手段に前記応答要求信号を送信させ、その送信に対する前記受信手段での受信結果に基づく認証が成功した時にエンジン始動の許可を行う制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記エンジン始動操作が前回エンジン停止から所定時間以内に行われた場合には、前記認証がなくてもエンジン始動の許可を行うことを特徴とするスマートキーレス制御装置。 - 前記制御手段は、前回エンジン停止から前記エンジン始動操作が行われるまでの間にドアが開いたときは、前記認証の成功を条件としてエンジン始動の許可を行うことを特徴とする請求項1に記載のスマートキーレス制御装置。
- エンジンストールを検出するエンジンストール検出手段を更に有し、
前記前回エンジン停止は、前記エンジンストール検出手段によってエンジンストールが検出されたときのエンジン停止であることを特徴とする請求項1に記載のスマートキーレス制御装置。 - 前記制御手段は、前記認証がなくてもエンジン始動の許可を行ったときは、所定の警報を行うと共に、所定時間経過後に前記送信手段に前記応答要求信号を送信させ、その送信に対する前記受信手段での受信結果に基づく認証が成功しなかった時はエンジンを停止させることを特徴とする請求項1に記載のスマートキーレス制御装置。
- 前記制御手段は、前記認証がなくてもエンジン始動の許可を行ったときは、所定時間経過後に前記送信手段に前記応答要求信号を強い送信強度で送信させ、その送信に対する前記受信手段での受信結果に基づく認証が成功しなかった時はエンジンを停止させることを特徴とする請求項1に記載のスマートキーレス制御装置。
- 前記制御手段は、少なくともエンジン作動時に所定周期毎に前記送信手段に前記応答要求信号を送信させ、その送信に対する前記受信手段での受信結果に基づく認証が成功しなかった時は警報を行うことを特徴とする請求項1に記載のスマートキーレス制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004288424A JP2006103355A (ja) | 2004-09-30 | 2004-09-30 | スマートキーレス制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102015203347A1 (de) | 2014-02-28 | 2015-09-03 | Omron Automotive Electronics Co., Ltd. | Tragbares gerät |
DE102015203331A1 (de) | 2014-02-28 | 2015-09-03 | Omron Automotive Electronics Co., Ltd. | Tragbares Gerät |
JP2016138374A (ja) * | 2015-01-26 | 2016-08-04 | 株式会社東海理化電機製作所 | 電子キーシステム |
CN114889555A (zh) * | 2022-06-13 | 2022-08-12 | 东风汽车集团股份有限公司 | 一种peps车型启动车辆的控制方法 |
-
2004
- 2004-09-30 JP JP2004288424A patent/JP2006103355A/ja active Pending
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