JP4377039B2 - 車両用遠隔操作装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用遠隔操作装置に係り、詳しくはスマートイグニッション機能を有する車両用遠隔操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車においては、その基本性能や安全性の向上が求められるばかりでなく、その操作性の向上が求められている。例えば、車両に設けられている諸装置を遠隔操作する車両用遠隔操作装置等は操作性向上を図ることができる機構の代表例である。
【0003】
そして、車両用遠隔操作装置の具体例としては、スマートエントリ装置とスマートイグニッション装置の機能とを併せ備えた車両用遠隔操作装置が提案されている。
【0004】
スマートエントリ装置とは、車両の所有者(運転者)が車両に近接した際にドア錠を自動的に解錠(アンロック)し、運転者が車両から離れた際にドア錠を自動的に施錠(ロック)する装置である。また、スマートイグニッション装置とは、現状の機械鍵を用いずにスイッチ等を操作するだけでエンジンの始動を可能にするものである。即ち、エンジンを始動待機状態にするものである。
【0005】
図5に示すように、車両用遠隔操作装置41は、運転者が携帯する携帯機42と車両内に搭載される送受信装置43とから構成されている。また、車両室外及び車両室内には、送信アンテナ51a,51bがそれぞれ設けられている。送信アンテナ51aは車両周辺の所定領域に第1のリクエスト信号を出力し、送信アンテナ51bは車両室内のみに第2のリクエスト信号を出力するようになっている。
【0006】
携帯機42は、受信回路61、マイクロコンピュータ(マイコン)62及び送信回路63によって構成されている。携帯機42は、受信回路61によって第1及び第2のリクエスト信号を受信すると、マイコン62から所定の送信信号を出力する。この送信信号には予め設定された所定のIDコードが含まれており、携帯機42は、その送信信号を送信回路63によって所定の周波数の電波に変調して外部に送信する。即ち、携帯機42は、リクエスト信号を受信すると、送信信号を自動的に返信するようになっている。
【0007】
一方、前記送受信装置43は、送信回路52、受信回路53及びマイクロコンピュータ(マイコン)54によって構成されている。送受信装置43は、マイコン54から出力される第1及び第2のリクエスト信号を送信回路52によって所定周波数の電波に変調し、前記送信アンテナ51a,51bを介して車両室外及び車両室内に出力する。また、送受信装置43は、受信回路53によって前記送信信号を受信すると、その送信信号に含まれるIDコードと、マイコン54に予め設定された所定のIDコードとを比較する。そして、それらIDコード同士が一致した場合、送信信号が第1のリクエスト信号に応答して送信されたものであれば、ドアロック駆動装置44を駆動してドア錠を自動的に解錠する。つまり、車両用遠隔操作装置41はスマートエントリ装置として機能するようになっている。また、送信信号が第2のリクエスト信号に応答したものであれば、マイコン54からエンジン始動装置45に対して許可信号を出力し、エンジンを始動待機状態にする。このため、この状態でスタートスイッチ46を操作するとエンジンが始動するようになっている。つまり、車両用遠隔操作装置41はスマートイグニッション装置として機能するようになっている。
【0008】
即ち、車両用遠隔操作装置41は、送信アンテナ51a,51bを使用して2種類のリクエスト信号を出力することによって携帯機42の存在位置を判別し、その位置によって機能内容を変化させている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、第2のリクエスト信号の出力領域は、必ずしも車両室内の全領域をカバーしているわけではない。そのため、車両室内には、送受信装置43からの第2のリクエスト信号を携帯機42によって受信できない領域(ヌルポイント)が存在していた。その結果、携帯機42がヌルポイントに位置している場合には、携帯機42が車両内にあるにもかかわらず、エンジンを始動させることができなかった。しかし、ヌルポイントを完全になくすことは、車両内という特殊環境であることや電波法による電波出力の規制があること等により非常に困難であった。この問題を解決するためには、車両室内に送信アンテナ51bを増設することで対応せざるを得なかった。ゆえに、車両用遠隔操作装置41では、システム構成が全体として複雑なものになってしまうという問題があった。
【0010】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、単純な構成でスマートイグニッション機能を成立させることができる車両用遠隔操作装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ドア錠を施錠及び解錠するためのスイッチを有し、そのスイッチが操作されたときに所定のIDコードを含む送信信号を送信する携帯機と、前記送信信号を受信したときに前記IDコードと予め設定されたIDコードとを比較し、それらIDコード同士が一致したことを条件としてドア錠を施錠または解錠させる受信装置とを備え、前記携帯機の所有者が車両室内に位置することまたはドアが開状態であることのうち少なくともいずれか一方が、車両に設けられた検出手段によって検出された後、前記受信装置は、再び前記IDコード同士を比較し、それらIDコード同士が一致すると、エンジンを始動可能な状態にし、前記携帯機の所有者が前記車両室内に位置することまたは前記ドアが開状態であることのうち少なくともいずれか一方が、前記車両に設けられた前記検出手段によって検出された後、前記受信装置は前記携帯機からの前記送信信号の送信が終了するまで繰り返し前記IDコード同士を照合することを要旨とする。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ドア錠を解錠するためのスイッチ操作がなされたときに前記携帯機から送信される前記送信信号は、前記ドア錠を施錠するためのスイッチ操作がなされたときに前記携帯機から送信される前記送信信号よりも長時間送信されることを要旨とする。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記携帯機の所有者が前記車両室内に位置することまたは前記ドアが開状態であることのうち少なくともいずれか一方が、前記車両に設けられた前記検出手段によって検出された後、前記受信装置は再び前記IDコード同士を比較し、それらIDコード同士が一致してからの所定時間を許可時間とし、その許可時間内は前記エンジンを始動可能な状態にすることを要旨とする。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうち少なくともいずれか一項に記載の発明において、前記携帯機の所有者が前記車両室内に位置することまたは前記ドアが開状態であることのうち少なくともいずれか一方が、前記車両に設けられた前記検出手段によって検出されたにもかかわらず前記エンジンが始動されなかった場合は、エンジン始動可能時間の経過後に、再び前記ドア錠を解錠するためのスイッチ操作を行い、前記受信装置は、前記IDコード同士の比較を行い、前記IDコード同士が一致すると前記エンジンを始動可能な状態にすることを要旨とする。
【0016】
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1に記載の発明によれば、ドア錠の施錠及び解錠は、携帯機に設けられたスイッチによって行われる。ここでドア錠を解錠するためのスイッチ操作がなされたときには、送信信号が送信される。そして、受信装置は、送信信号のIDコードと受信装置のIDコードとが一致すると、エンジンを始動可能な状態にする。よって、従来の携帯機における受信装置に相当する構成が不要になるばかりでなく、車両室内に送信装置を増設することも不要になる。ゆえに、従来に比べて、単純な構成でスマートイグニッション機能を成立させることができる。
【0017】
また、携帯機の所有者が車両室内に位置することまたはドアが開状態であることのうち少なくともいずれか一方が、車両に設けられた検出手段によって検出される。よって、エンジンを始動可能な状態にする場合において、携帯機の所有者が車両付近または車両室内にいるのが検出される。このため、所有者が車両の近辺または車両室内にいるときにエンジンが始動可能になる。換言すると、所有者が車両から離れているときにはエンジンを始動可能にすることができない。従って、車両の盗難防止性を向上させることができる。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、送信信号は、ドア錠を施錠または解錠させるとともに繰り返し送信される。この場合、送信信号が送信される回数は解錠時の方が多くなる。従って、携帯機の電池寿命を長くすることができる。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、ドア錠の解錠操作がなされた後、受信装置はIDコード同士を比較する。そして、それらIDコード同士が一致したことを条件として、許可時間内はエンジンが始動可能な状態になる。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、ドアの開状態が検出された後に、再びドア錠の解錠操作が行われたときには、IDコード同士の比較を行い、それらIDコード同士が一致している間、エンジンは始動可能な状態になる。即ち、この場合には、ドアを再び開状態にする過程を経ることなくエンジンが始動可能な状態になる。例えば、携帯機の所有者が乗車し、送信信号の送信終了後にエンジンを始動させようとしてドア錠の解錠操作を行ったときには、ドアを再び開状態にしなくてもエンジンを始動可能な状態にすることができる。よって、こうした場合において、エンジンを始動可能な状態にするための操作を簡略化することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した車両用遠隔操作装置の第1実施形態を図1及び図2に基づき詳細に説明する。
【0022】
図1に示すように、車両用遠隔操作装置11は、車両の所有者(運転者)に所持される携帯機12と、車両に搭載される受信装置13とによって構成されている。
【0023】
携帯機12は、運転者が携帯するイグニッションキーに付属品として設けられている。この携帯機12は、スイッチとしてのロックスイッチ21、スイッチとしてのアンロックスイッチ22、マイクロコンピュータ(マイコン)23及び送信回路24によって構成されている。
【0024】
ロックスイッチ21はドア錠を施錠するためのものである。それに対して、アンロックスイッチ22はドア錠を解錠するためのものである。これらロックスイッチ21及びアンロックスイッチ22は、マイコン23に対して電気的に接続されている。ロックスイッチ21を操作した場合、マイコン23は、予め設定された所定のIDコードを含む送信信号を同ロックスイッチ21を操作している間のみにおいて繰り返し出力するようになっている。また、アンロックスイッチ22を操作した場合、マイコン23は、予め設定された所定のIDコードを含む送信信号を所定時間内において繰り返し出力し続けるようになっている。ここで、所定時間とは図2に示す送信信号出力時間T1を指す。本実施形態において、送信信号出力時間T1の長さは約1分間に設定されている。送信信号出力時間T1は、ロックスイッチ21の操作がなされたときにマイコン23から送信される送信信号の送信時間よりも長くなっている。つまり、ドア錠の解錠時において送信信号が出力される回数は、ドア錠の施錠時において送信信号が出力される回数よりも多くなっている。
【0025】
送信回路24は、その送信信号を所定の周波数の電波に変調して外部に送信するための回路である。本実施形態において、送信信号の周波数は300MHzに設定されている。即ち、携帯機12は、ロックスイッチ21またはアンロックスイッチ22を操作した場合に、送信信号を前記受信装置13に送信するようになっている。尚、送信回路24には送信アンテナ25が接続されている。
【0026】
一方、受信装置13は、受信手段としての受信回路31及び制御手段としてのマイクロコンピュータ(マイコン)32によって構成されている。受信回路31には受信アンテナ33が接続されている。マイコン32には、ドアロック駆動装置14、エンジン始動装置15、スタートスイッチ16及び検出手段としてのドアカーテシスイッチ17が接続されている。スタートスイッチ16は、車両室内における運転席の近傍に設けられたスイッチである。ドアカーテシスイッチ17は、車両のドアに設けられ、ドアの開閉状態を検知するスイッチである。受信回路31は、携帯機12から出力された送信信号を受信アンテナ33を介して受信して、その送信信号をパルス信号に復調して受信信号を生成するとともに、その受信信号をマイコン32へ出力するための回路である。
【0027】
マイコン32は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットである。また、マイコン32には予め設定された所定のIDコードが記憶されている。受信信号がマイコン32に入力されたときには、受信装置13は、マイコン32に予め設定された所定のIDコードと携帯機12からの送信信号に含まれるIDコードとを比較する。そして、それらIDコードが一致している間、まずドアロック駆動装置14を駆動する。詳しくは、前記アンロックスイッチ22を操作した場合、ドアロック駆動装置14の駆動によりドア錠が自動的に解錠される。また、ロックスイッチ21を操作した場合、ドアロック駆動装置14の駆動によりドア錠が自動的に施錠される。つまり、車両用遠隔操作装置11は、いわゆるキーレスエントリ装置として機能するようになっている。
【0028】
また、マイコン32は、ドアカーテシスイッチ17によってドアの開状態が検出されると、再びIDコード同士を比較する。ここで使用されるIDコードは、キーレスエントリ装置に使用されたIDコードと同一のものになっている。そして、マイコン32は、それらIDコードが一致していると判断した場合、エンジン始動装置15に対して許可信号を出力し、エンジンを始動待機状態にする。この許可信号は、IDコード同士が一致している間の所定時間出力されるようになっている。ここで、所定時間とは図2に示すエンジン始動可能時間t1を指す。そして、この状態でスタートスイッチ16を操作すると、図示しないスタータリレーが導通して図示しないスタータモータが駆動し、エンジンが始動するようになっている。つまり、車両用遠隔操作装置11はスマートイグニッション装置としても機能するようになっている。
【0029】
次に、この第1実施形態における車両用遠隔操作装置11の動作について説明する。
図2に示すように、ステップS1において携帯機12に設けられたアンロックスイッチ22を操作すると、ステップS2に移行して携帯機12がIDコードを含む送信信号を受信装置13に対して送信する。携帯機12は、この送信信号をアンロックスイッチ22を操作してから所定時間のあいだ送信するようになっている。ここで、所定時間とは図2に示す送信信号出力時間T1である。そして、ステップS3では、受信装置13を構成するマイコン32に設けられたCPUによって、受信回路31が送信信号を受信する。ステップS4において、マイコン32は、送信信号に含まれるIDコードとマイコン32に予め設定された所定のIDコードとを、所定のプログラムに基づいて比較する。そしてIDコード同士が一致していると判断した場合、マイコン32はステップS5の処理へ移行する。尚、ステップS4においてIDコード同士が一致していないと判断した場合には、マイコン32はここでの処理を一旦終了する。
【0030】
ステップS5において、マイコン32は、前回ドアの開状態を検出した後にエンジンが始動されたか否かを判断する。この場合、前回のドアの開状態を検出した後においてエンジンが始動されているため、マイコン32はステップS6の処理へ移行する。
【0031】
ステップS6において、マイコン32は、IDコード同士が一致することを条件としてドアロック駆動装置14を駆動させることにより、ドア錠を解錠してドアを開閉可能な状態にする。そして、ステップS7において、ドアカーテシスイッチ17によりドアの開状態を検出すると、マイコン32はステップS10の処理へ移行する。ステップS10において、受信回路31が前記送信信号を再び受信できた場合、マイコン32はステップS8の処理へ移行する。尚、受信回路31が送信信号を受信できなかった場合、マイコン32は携帯機12が車両室内に位置しないと判断してステップS25の処理へ移行する。そして、ステップS25においてエンジンの始動が禁止され、マイコン32はここでの処理を一旦終了する。マイコン32は、ステップS8において再びIDコード同士を比較し、それらIDコード同士が一致するか否かを判断する。そして、IDコード同士が一致していると判断した場合、マイコン32はステップS9の処理へ移行する。尚、IDコード同士がしていないと判断した場合、マイコン32はステップS25の処理へ移行する。そして、ステップS25において、エンジンの始動が禁止され、マイコン32はここでの処理を一旦終了する。
【0032】
そして、ステップS9では、それらIDコード同士が一致することを条件として、マイコン32からエンジン始動装置15に対してエンジン始動許可信号を出力し、エンジンを始動待機状態にする。よって、この状態においてスタートスイッチ16を操作することによって、エンジンが始動する。
【0033】
また、ステップS26では、エンジンが始動されたか否かを判断する。エンジンの始動が判断された場合、マイコン32はここでの処理を一旦終了する。また、エンジンが始動していると判断されなかった場合、マイコン32は再びステップS10の処理へ移行する。尚、マイコン32は、ステップS8におけるIDコード同士の比較を、エンジンが始動されるまで、または、携帯機12からの送信信号を受信できなくなるまで、繰り返し行うようになっている。また、本実施形態においては、こうしたIDコード同士の比較が頻繁に行われるようになっている。具体的には、ステップS8においてIDコード同士を比較し、ステップS9において、マイコン32からエンジン始動装置15に対してエンジン始動許可信号を出力する。ステップS26において、エンジンを始動しなかった場合、マイコン32は再びステップS8の処理を行うようになっている。そして、IDコード同士が一致しているときに、エンジン始動許可信号がその都度出力されるようになっている。つまり、エンジン始動許可信号は、こうしたIDコード同士が一致している間にのみ出力されるようになっている。よって、ドアの開状態が検出されかつIDコード同士が一致したときに、はじめてエンジンが始動可能な状態になる。換言すると、ドア錠を解錠するためにアンロックスイッチ22の操作がなされた後、ドアの開状態がドアカーテシスイッチ17によって検出されるまでの間は、エンジンを始動させることができない。従って、図2にエンジン始動可能時間t1で示すように、ステップS8においてIDコード同士が一致してから送信信号出力時間T1が経過するまでの間、エンジンは始動可能となる。また、ステップS8においてIDコード同士を繰り返し比較し、IDコード同士が一致しているときにエンジンが始動可能となるため、ドアの開状態が検出された後も携帯機12が必要となる。そして、こうしたエンジン始動可能時間t1内にスタートスイッチ16を操作することによって、エンジンが始動する。
【0034】
また、エンジンはエンジン始動可能時間t1内にのみ始動可能となるため、エンジン始動可能時間t1を経過した後にエンジンを始動しようとする場合には、再び携帯機12のアンロックスイッチ22を操作する必要がある。よって、こうした場合にアンロックスイッチ22を操作する(ステップS1)と、受信装置13は再びIDコード同士を比較する。そして、これらIDコード同士が一致していると判断した場合(ステップS4)、マイコン32は、ステップS5において、前回ドアの開状態が検出された後にエンジンが始動されたか否かを判断する。この場合、前回のドアの開状態を検出した後においてエンジンが始動されていないため、マイコン32は同図に示すステップS9の処理へ移行する。つまり、ステップS6〜S8が省略され、エンジンが始動可能な状態になる。即ち、再びエンジンを始動待機状態にするために、ドア錠を解錠してドアを開状態にする必要がなくなる。よって、図2に示すエンジン始動可能時間t2は、アンロックスイッチ22を操作してから送信信号の送信が終了するまでの時間となる。つまり、エンジン始動可能時間t2の長さは、前記送信信号出力時間T1とほぼ等しくなり、このエンジン始動可能時間t2内にスタートスイッチ16を操作することによって、エンジンを始動できるようになる。
【0035】
従って、この第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ドア錠の施錠及び解錠は、携帯機12に設けられたロックスイッチ21またはアンロックスイッチ22を操作することによって行われる。ここでドア錠を解錠するためにアンロックスイッチ22の操作がなされたときには、送信信号が所定時間のあいだ送信される。そして、マイコン32は、送信信号のIDコードとマイコン32のIDコードとが一致している間のエンジン始動可能時間t1内において、エンジンを始動可能な状態にする。よって、従来の携帯機42における受信回路61、送受信装置43における送信回路52、送信アンテナ51a,51bに相当する構成が不要となる。それに加えて、車両室内に送信アンテナ51a,51bを増設することも不要になる。よって、この第1実施形態の車両用遠隔操作装置11によれば、従来に比べて、単純な構成でスマートイグニッション機能を成立させることができる。
【0036】
(2)ドアカーテシスイッチ17によってドアの開状態が検出された後、再びIDコード同士の比較が行われ、それらIDコード同士が一致することにより、はじめてエンジンが始動可能になる。よって、エンジンを始動可能な状態にする場合において、携帯機12の所有者が車両付近または車両室内にいるのが検出される。このため、所有者が車両の近辺または車両室内にいるときにエンジンが始動可能になる。換言すると、所有者が車両から離れているときにはエンジンを始動可能にすることができない。従って、車両の盗難防止性を向上させることができる。
【0037】
(3)送信信号は、ドア錠を施錠または解錠させるとともに繰り返し送信される。この場合、送信信号が送信される回数は解錠時の方が多くなる。そのため、施錠時において携帯機12の電池が消耗する量を減らすことができる。従って、携帯機12の電池寿命を長くすることができる。
【0038】
(4)ドアカーテシスイッチ17によってドアの開状態が検出された後に、再びドア錠の解錠操作が行われたときには、IDコード同士の比較が行われる。そして、それらIDコード同士が一致した後のエンジン始動可能時間t2内において、エンジンが始動可能な状態になる。即ち、この場合には、ドアを再び開状態にする過程を経ることなくエンジンが始動可能な状態になる。例えば、携帯機12の所有者が乗車し、送信信号の送信終了後にエンジンを始動させようとしてドア錠の解錠操作を行ったときには、ドアを再び開状態にしなくともエンジンを始動可能な状態にすることができる。よって、こうした場合において、エンジンを始動可能な状態にするための操作を簡略化することができる。
【0039】
(5)マイコン32は、ステップS8におけるIDコード同士の比較を、エンジン始動可能時間t1内においてエンジンが始動されるまで繰り返し行うようになっている。そのため、IDコード同士の比較が頻繁に行われる。従って、車両の盗難防止性を向上させることができる。
【0040】
(6)車両用遠隔操作装置11はキーレスエントリ装置として機能するようになっている。そのため、ドア錠の施錠・解錠は、ロックスイッチ21またはアンロックスイッチ22を意識的に操作しなければならない。よって、ドア錠の施錠・解錠状態が認識しやすくなる。
【0041】
(7)アンロックスイッチ22の操作時には、ドア錠が解錠されるとともに、ドアの開状態によってエンジンが始動可能な状態になる。即ち、ドア錠を解錠するためにアンロックスイッチ22の操作を行い、その後ドアを開状態にするだけで、エンジンを始動可能な状態にすることができる。言い換えれば、エンジンを始動可能とするための特別な操作を行う必要がない。
【0042】
(8)ステップS8においてIDコード同士が一致しているときに限り、エンジン始動許可信号が出力されるようになっている。よって、ドアの開状態が検出されかつIDコード同士が一致したときに、はじめてエンジンが始動可能な状態になる。従って、車両の盗難防止性を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した車両用遠隔操作装置の第2実施形態を図3及び図4に基づいて詳細に説明する。この第2実施形態では、車両用遠隔操作装置11の動作について前記第1実施形態と異なり、車両用遠隔操作装置11の構成については第1実施形態と同様である。そこで、ここでは車両用遠隔操作装置11の動作を主に述べる。
【0043】
図3に示すように、ステップS11において携帯機12に設けられたアンロックスイッチ22を操作すると、ステップS12に移行して携帯機12がIDコードを含む送信信号を受信装置13に対して送信する。この送信信号は、アンロックスイッチ22を操作してから所定時間のあいだ送信されるようになっている。ここで、所定時間とは図3に示す送信信号出力時間T1である。図4に示すように、送信信号は、アンロックスイッチ22を操作した後すぐに所定の送信周期T5毎に送信されるようになっている。各送信信号は、間欠時間T4の間隔を有して送信されるようになっている。
【0044】
そして、ステップS13では、受信装置13を構成するマイコン32に設けられたCPUによって、受信回路31がこの送信信号を受信する。ステップS14では、マイコン32が送信信号に含まれるIDコードとマイコン32に予め設定された所定のIDコードとを比較する。そしてIDコード同士が一致していると判断した場合、マイコン32はステップS15の処理へ移行する。尚、IDコード同士が一致していないと判断した場合、マイコン32はここでの処理を終了する。
【0045】
ステップS15において、マイコン32は、IDコード同士が一致することを条件としてドアロック駆動装置14を駆動させることにより、ドア錠を解錠してドアを開閉可能な状態にする。そして、ステップS16では、ドアカーテシスイッチ17がドアの開状態を検出したか否かをマイコン32によって判断する。ドアの開状態が検出されると、マイコン32はステップS17の処理へ移行する。尚、ステップS16においてドアの開状態が検出されなかった場合、マイコン32はステップS23の処理へ移行する。ステップS23では、マイコン32が所定の解錠時間T6を経過したか否かを判断する。本実施形態において、解錠時間T6は、ステップS15においてドアの解錠状態が検出されてからの30秒間に設定されている。ここで、その解錠時間T6を経過していないと判断した場合、マイコン32は再びステップS16の処理を行う。即ち、これらステップS16及びステップS23の処理は、ドアカーテシスイッチ17がドアの開状態を検出するまで所定時間のあいだ繰り返し行われるようになっている。尚、ステップS23において、解錠時間T6を経過したと判断した場合、マイコン32は、ステップS24の処理へ移行してドアロック駆動装置14を駆動させることにより、ドア錠を施錠する。その後、マイコン32はここでの処理を一旦終了する。
【0046】
ステップS17において、受信回路31は、携帯機12から送信される送信信号を再び受信する。そして、マイコン32がその送信信号を受信できたか否かを判断する。マイコン32が送信信号を受信できたと判断した場合、マイコン32はステップS19の処理へ移行する。尚、マイコン32が送信信号を受信できていないと判断した場合、マイコン32はステップS18の処理へ移行する。ステップS18において、マイコン32は、所定の受信監視時間T2を経過したか否かを判断する。ここで、その受信監視時間T2を経過していない場合、受信回路31は再びステップS17の処理を行う。即ち、これらステップS17及びステップS18の処理は、受信回路31が送信信号を受信するまでの所定の受信監視時間T2内に繰り返し行われるようになっている。ここで、図4に示すように、受信監視時間T2は、前記送信周期T5と同一の長さまたは送信周期T5よりも若干長く設定されている。また、マイコン32は、送信信号の立ち上がりに合わせて受信トリガ信号を生成するようになっている。
【0047】
尚、ステップS18において、マイコン32が受信監視時間T2を経過したと判断した場合、マイコン32は携帯機12が車両室内に位置しないと推定してステップS27の処理へ移行する。そして、ステップS27においてエンジンの始動が禁止され、マイコン32はここでの処理を一旦終了する。
【0048】
ステップS19において、マイコン32は、再びIDコード同士を比較し、それらIDコード同士が一致するか否かを判断する。そして、IDコード同士が一致したと判断したときには、マイコン32はステップS20の処理に移行する。尚、IDコード同士が一致していないと判断した場合、マイコン32はステップS27の処理へ移行する。そして、ステップS27においてエンジンの始動が禁止され、マイコン32はここでの処理を一旦終了する。
【0049】
そして、ステップS20では、それらIDコード同士が一致することを条件として、マイコン32からエンジン始動装置15に対してエンジン始動許可信号を出力する。これにより、エンジンは始動待機状態となる。よって、この状態においてスタートスイッチ16を操作することによって、エンジンが始動する。
【0050】
また、ステップS21では、エンジンが始動されたか否かを判断する。エンジンの始動が判断された場合、マイコン32はここでの処理を一旦終了する。尚、エンジンが始動していると判断されなかった場合、マイコン32はステップS22の処理へ移行する。ステップS22において、マイコン32は、同マイコン32に予め設定された所定の許可時間T3を経過したか否かを判断する。ステップS22において、マイコン32が所定時間を経過してないと判断した場合、マイコン32は再びステップS20の処理を行う。これらステップS20〜ステップS22までの処理は、エンジンが始動されるまでの所定時間内に繰り返し行われるようになっている。即ち、ステップS20〜ステップS22までの処理が繰り返し行われる間は、エンジンが始動可能な状態になっている。ここで、所定時間とは図4に示す許可時間T3である。この許可時間T3の長さは、前記受信監視時間T2からステップS17,S19〜S21までの処理時間Δtを引いた長さと等しくなっている。つまり、許可時間T3は送信周期T5とほぼ等しくなっている。許可時間T3は、ステップS19においてIDコード同士が一致してから前記トリガ信号が最初に生成されるまでの時間である。本実施形態において、許可時間T3の長さは10秒間に設定されている。ゆえに、送信信号は受信トリガ信号により受信監視時間T2内において同期をとることができるようになっている。
【0051】
尚、ステップS22においてマイコン32が許可時間T3を経過したと判断した場合、マイコン32は再びステップS17の処理を行って、IDコード同士が一致したか否かを判断するようになっている。即ち、ステップS22の処理を行うことにより、許可時間T3が経過する毎にID照合が行われるようになっている。そのため、エンジンを始動するまでは携帯機12が必要となる。即ち、許可時間T3内にスタートスイッチ16を操作することによって、エンジンが始動する。
【0052】
従って、この第2実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(3)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(9)ドア錠の解錠操作がなされた後、マイコン32はIDコード同士を比較する。そして、それらIDコード同士が一致することを条件として、許可時間T3内はエンジンが始動可能な状態になる。この許可時間T3内にエンジンが始動されなかった場合、マイコン32はステップS17の処理に戻って再びIDコード同士が一致したか否かを判断するようになっている。そのため、車両の所有者がエンジンを始動する場合は許可時間T3の長さを短く設定しても、許可時間T3の経過後に再びステップS17においてIDコード同士が一致したか否かが判断される。従って、車両の盗難防止性を維持することができる。
【0053】
(10)ステップS17において受信回路31が送信信号を受信できなかった場合、ステップS17及びステップS18の処理は、受信装置13が送信信号を受信するまで繰り返される。そのため、送信信号が間欠的に送信されていても、エンジンを確実に始動待機状態にすることができる。従って、車両用遠隔操作装置11の操作性を維持することができる。また、送信信号は間欠的に送信されるため、携帯機12の電池寿命を長くすることができる。
【0054】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記第1及び第2実施形態において、キーレスエントリ装置用のIDコードとスマートイグニッション装置用のIDコードとを、別々のものとしてもよい。このように構成すれば、車両の盗難防止性をさらに向上させることができる。
【0055】
・前記第1及び第2実施形態では、エンジンを始動可能な状態にする条件は、ドアの開状態をドアカーテシスイッチ17で検出した後、送信信号に含まれるIDコードとマイコン32に含まれるIDコードとを照合させることのみであった。しかし、エンジンを始動可能な状態にするための条件をさらに複雑にしてもよい。例えば、ブレーキスイッチをON状態にすること、パーキングブレーキをON状態にすること及びシフトポジションを停車レンジにすること等のうち少なくとも1つを、条件として追加してもよい。このように構成すれば、車両の安全性を向上させることができる。尚、ブレーキスイッチ等は所有者が車両室内にいることを検出するための検出手段であると把握することができる。
・前記第1及び第2実施形態において、エンジンを始動可能にする条件としてドアの開状態を検出する代わりに、ブレーキスイッチのON状態、パーキングブレーキのON状態及びシフトポジションが停車レンジにあること等のうち少なくとも1つを検出するようにしてもよい。
【0056】
・前記第1及び第2実施形態では、ドアの開状態をドアカーテシスイッチ17で検出していた。その代わりに、検出手段としての荷重センサを運転席内に設け、その荷重センサがON状態となり、かつIDコードが一致しているときにエンジンを始動可能な状態にしてもよい。また、これに限らず、検出手段としてワイパスイッチやラジオのスイッチ等を用い、IDコードが一致している間にそれらを操作したときに、エンジンを始動可能な状態にしてもよい。このようにすれば、携帯機12の所有者が確実に車両室内にいるときにエンジンを始動可能な状態にすることができる。
【0057】
・前記第1及び第2実施形態では、携帯機12には、ドア錠を施錠するためのロックスイッチ21と、ドア錠を解錠するためのアンロックスイッチ22とが設けられていた。しかし、携帯機12に1つのスイッチを設け、そのスイッチを操作することによってドア錠を交互に施錠、解錠させるようにしてもよい。
【0058】
・前記第1及び第2実施形態において、アンロックスイッチ22の操作時における送信信号の送信信号出力時間T1を、ロックスイッチ21の操作時における送信信号の出力時間と同一の長さにしてもよい。また、送信信号出力時間T1を、ロックスイッチ21の操作時における送信信号の出力時間よりも短くしてもよい。
【0059】
・前記第1及び第2実施形態では、アンロックスイッチ22の操作後にIDコードが一致していても、ドアが開状態とならないとエンジンを始動させることができない。しかし、こうしたドアの開状態を条件とせず、アンロックスイッチ22の操作後にIDコードが一致していれば、ドア錠の解錠とともにエンジンを始動可能にしてもよい。
【0060】
・前記第1実施形態では、エンジン始動可能時間t1が経過した後にエンジンを始動しようとする場合には、再び携帯機12のアンロックスイッチ22を操作して、もう一度IDコード同士を比較していた。しかし、アンロックスイッチ22を操作する代わりに、ロックスイッチ21を操作することによってIDコード同士の比較を行うようにしてもよい。但し、ロックスイッチ21を操作することによって送信される送信信号にも、エンジン始動用のIDコードが含まれることが必要である。
【0061】
・前記第1実施形態では、エンジン始動可能時間t1が経過した後にエンジンを始動しようとしたときは、再びドアを開状態にする過程を経ることなくエンジンを始動可能な状態にしていた。しかし、エンジンを始動しようとするときに、ドアを再び開状態にする過程を条件としてもよい。
【0062】
・前記第2実施形態では、携帯機12からの送信信号は間欠的に送信されていた。しかし、携帯機12からの送信信号を連続的に送信してもよい。このように構成すれば、ステップS18の処理を省略することができる。
【0063】
・前記第2実施形態において、ステップS14の後に前記第1実施形態のステップS5と同様の処理を入れて、前回のドア開の検知後にエンジンが始動されなかった場合に、ステップS20の処理へ移行するようにしてもよい。このように構成すれば、再びエンジンを始動待機状態にするために、ドア錠を解錠してドアを開状態にすることが不要になる。
【0064】
・前記第2実施形態において、ステップS23及びステップS24の処理を省略して、ステップS16においてドアの開状態を検出できない場合に、直接マイコン32の処理を終了するようにしてもよい。
【0065】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想をその効果とともに以下に記載する。
(1)前記車両用遠隔操作装置において、前記ドア錠を解錠するためのスイッチ操作がなされた後、前記携帯機の所有者が前記車両室内に位置することまたは前記ドアが開状態であることのうち少なくともいずれか一方が、前記車両に設けられた検出手段によって検出されるまでの間は、前記IDコード同士が一致しても、前記エンジンの始動を禁止すること。
【0066】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、従来に比べて、単純な構成でスマートイグニッション機能を成立させることができる。
【0067】
また、車両の盗難防止性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、携帯機の電池寿命を長くすることができる。
【0068】
請求項4に記載の発明によれば、エンジンを始動可能な状態にするための操作を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における車両用遠隔操作装置の構成を示すブロック図。
【図2】 第1実施形態における車両用遠隔操作装置の動作態様を時系列的に示す動作図。
【図3】 第2実施形態における車両用遠隔操作装置の動作態様を時系列的に示す動作図。
【図4】 同じく、送信信号を時系列的に示すタイムチャート。
【図5】 従来技術における車両用遠隔操作装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
11…車両用遠隔操作装置、12…携帯機、13…受信装置、21…スイッチとしてのロックスイッチ、22…スイッチとしてのアンロックスイッチ、17…検出手段としてのドアカーテシスイッチ、T3…許可時間、t1…エンジン始動可能時間。
Claims (4)
- ドア錠を施錠及び解錠するためのスイッチを有し、そのスイッチが操作されたときに所定のIDコードを含む送信信号を送信する携帯機と、前記送信信号を受信したときに前記IDコードと予め設定されたIDコードとを比較し、それらIDコード同士が一致したことを条件としてドア錠を施錠または解錠させる受信装置とを備え、前記携帯機の所有者が車両室内に位置することまたはドアが開状態であることのうち少なくともいずれか一方が、車両に設けられた検出手段によって検出された後、前記受信装置は、再び前記IDコード同士を比較し、それらIDコード同士が一致すると、エンジンを始動可能な状態にし、
前記携帯機の所有者が前記車両室内に位置することまたは前記ドアが開状態であることのうち少なくともいずれか一方が、前記車両に設けられた前記検出手段によって検出された後、前記受信装置は前記携帯機からの前記送信信号の送信が終了するまで繰り返し前記IDコード同士を照合することを特徴とする車両用遠隔操作装置。 - 前記ドア錠を解錠するためのスイッチ操作がなされたときに前記携帯機から送信される前記送信信号は、前記ドア錠を施錠するためのスイッチ操作がなされたときに前記携帯機から送信される前記送信信号よりも長時間送信されることを特徴とする請求項1に記載の車両用遠隔操作装置。
- 前記携帯機の所有者が前記車両室内に位置することまたは前記ドアが開状態であることのうち少なくともいずれか一方が、前記車両に設けられた前記検出手段によって検出された後、前記受信装置は再び前記IDコード同士を比較し、それらIDコード同士が一致してからの所定時間を許可時間とし、その許可時間内は前記エンジンを始動可能な状態にすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用遠隔操作装置。
- 前記携帯機の所有者が前記車両室内に位置することまたは前記ドアが開状態であることのうち少なくともいずれか一方が、前記車両に設けられた前記検出手段によって検出されたにもかかわらず前記エンジンが始動されなかった場合は、エンジン始動可能時間の経過後に、再び前記ドア錠を解錠するためのスイッチ操作を行い、前記受信装置は、前記IDコード同士の比較を行い、前記IDコード同士が一致すると前記エンジンを始動可能な状態にすることを特徴とする請求項1〜3のうち少なくともいずれか一項に記載の車両用遠隔操作装置。
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