JP2015158661A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写バイアスの電圧の最大値と最小値の差を増大しても記録材上での良好な画像を得ることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナー像を担持する像担持体に当接する転写部材とトナー像を記録材へ転写する電圧を出力する電源と、電源を制御する制御部を有し、電圧は転写時にトナー像を像担持体から記録材に転写させる方向の電圧と、逆極性の電圧とが交互に切り替わり、電圧の時間平均値Vaveがトナー像を像担持体側から記録材側に転写させる転写方向の極性に設定され、かつ電圧の最大値と最小値の中心値Voffよりも転写方向寄りに設定され、制御部は電圧の1周期の中に占める中心値Voffよりも戻し方向側での印加時間をA、中心値Voffよりも転写方向側での印加時間をBとしたとき、A/(A+B)で示すDutyを電圧の最大値と最小値の差Vppが大きい程大きく、差Vppが小さい程小さくなるように電源を制御する。
【選択図】図18

Description

本発明は、像担持体と転写部材との当接で形成される転写ニップにおいて、ニップ内に挟み込んだ記録材に対して像担持体の表面上のトナー像を転写する画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、像担持体と対向する位置に形成される転写ニップに転写材を搬送し、転写バイアスを印加することで、像担持体の表面上のトナー像を転写材に転写している。かかる構成において、記録材として、和紙のような表面凹凸に富んだものを用いると、表面凹凸にならった濃淡パターンを画像中に発生してしまう。この濃淡パターンは、記録材表面における凹部に対して十分量のトナーが転写されずに、凹部の画像濃度が凸部よりも薄くなることによって生じるものである。そこで、転写バイアスとして、直流電圧だけからなるものではなく、交流電圧に対して直流電圧を重畳した重畳バイアスを転写バイアスとして印加することで、直流電圧のみの転写バイアスを印加する場合に比べて、濃淡パターンの発生を抑えているようにした画像形成装置が知られている(例えば特許文献1)。
しかしながら、交流電圧に対して直流電圧を重畳した重畳バイアスを転写バイアスとして印加する場合、交流電圧の波形によっては転写に用いる電圧の最大値と最小値の差(Vpp)に達する前に極性が入れ替わってしまい転写に用いる必要な(Vpp)を得ることが難しい。そこで、(Vpp)を増加させることが考えられるが、単に(Vpp)を増大させると放電などの不具合の発生により、記録材上に良好な画像を得ることが難しい。
本発明は、転写バイアスの電圧の最大値と最小値の差(Vpp)を増大しても記録材上での良好な画像を得ることをその目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置では、トナー像を担持する像担持体と、像担持体に当接して転写ニップを形成する転写部材と、像担持体上のトナー像を転写ニップで記録材へ転写するために電圧を出力する電源と、電源を制御する制御部を有し、電圧は、像担持体上のトナー像を記録材へ転写する際に、トナー像を像担持体側から記録材側に転写させる転写方向の電圧と、転写方向の電圧と逆極性の電圧とが交互に切り替わるものであり、電圧の時間平均値(Vave)が、トナー像を像担持体側から記録材側に転写させる転写方向の極性に設定され、かつ、電圧の最大値と最小値の中心値(Voff)よりも転写方向寄りに設定されていて、制御部は、電圧の1周期の中に占める、中心値(Voff)よりも戻し方向側での印加時間をA、中心値(Voff)よりも転写方向側での印加時間をBとしたとき、A/(A+B)で示す(Duty)を、電圧の最大値と最小値の差(Vpp)が大きい程大きく、電圧の最大値と最小値の差(Vpp)が小さい程小さくなるように電源を制御することを特徴としている。
本発明によれば、転写バイアスの電圧の最大値と最小値の差(Vpp)を増大しても記録材上での良好な画像を得ることができる。
本発明にかかる画像形成装置の一形態であるプリンタの概略構成図。 図1のプリンタにおけるK用の画像形成ユニットの概略構成を示す拡大図。 図1に示す画像形成装置で用いる2次転写用の電源と電圧供給の一形態を示す拡大図。 画像形成装置で用いる2次転写用の電源と電圧供給の別な形態を示す拡大図。 画像形成装置で用いる2次転写用の電源と電圧供給の別な形態を示す拡大図。 画像形成装置で用いる2次転写用の電源と電圧供給の別な形態を示す拡大図。 画像形成装置で用いる2次転写用の電源と電圧供給の別な形態を示す拡大図。 画像形成装置で用いる2次転写用の電源と電圧供給の別な形態を示す拡大図。 画像形成装置で用いる2次転写用の電源と電圧供給の別な形態を示す拡大図。 2次転写ニップの一例を示す拡大構成図。 重畳バイアスからなる電圧の波形を説明する波形図。 実験に使用された観測実験装置を示す概略構成図。 2次転写ニップにおける転写初期段階のトナーの挙動を示す拡大模式図。 2次転写ニップにおける転写中期段階のトナーの挙動を示す拡大模式図。 2次転写ニップにおける転写後期段願のトナーの挙動を示す拡大模式図。 図1に示すプリンタの制御系の一形態を示すブロック図。 制御部によって制御されて電源から出力される2次転写バイアスの電圧波形の一形態を示す図。 制御部によって制御されて電源から出力される2次転写バイアスの電圧波形の一形態を示す図。 制御部によって制御されて電源から出力される2次転写バイアスの電圧波形の一形態を示す図。 制御部によって制御されて電源から出力される2次転写バイアスの電圧波形の一形態を示す図。 制御部によって制御されて電源から出力される2次転写バイアスの電圧波形の一形態を示す図。 制御部によって制御されて電源から出力される2次転写バイアスの電圧波形の一形態を示す図。 制御部によって制御されて電源から出力される2次転写バイアスの電圧波形の一形態を示す図。 制御部によって制御されて電源から出力される2次転写バイアスの電圧波形の一形態を示す図。 制御部によって制御されて電源から出力される2次転写バイアスの電圧波形の一形態を示す図。 制御部によって制御されて電源から出力される2次転写バイアスの電圧波形の一形態を示す図。 実施例で使用した記録材の種類と凹凸度合いの関係を示す図。 (a)は記録材の種類とVppとdutyを変化させた実施例1の効果を示す図、(b)は記録材の種類を変化させた比較例1の効果を示す図、 (a)は記録材の厚さとVppとdutyを変化させた実施例2の効果を示す図、(b)は記録材の厚さとVppを変化させた比較例2の効果を示す図。 (a)は温湿度とVppとdutyを変化させた実施例3の効果を示す図、(b)は温湿度を変化させた比較例3の効果を示す図、(c)は温湿度とVppを変化させた比較例4の効果を示す図。 (a)は転写部の電気抵抗とDutyとVppを変化させた実施例4の効果を示す図、(b)は電気抵抗を変化させた比較例5の効果を示す図、(c)は電気抵抗とVppを変化させた比較例6の効果を示す図。 Dutyを大きくしてもVppが増大しない課題を説明する図であり、Duty増大前の電圧波形を計測した図。 Dutyを大きくしてもVppが増大しない課題を説明する図であり、Duty増大後の電圧波形を計測した図。 本発明に係るDuty増大前の電圧波形を計測した図、 本発明に係るDuty増大後の電圧波形を計測した図。 Dutyの変化とVppの設定値(狙った値)と実測値の関係を示す図。 戻しピーク値Vrと電圧の時間平均値Vaveを固定してDutyを変化させたときの転写方向ピーク値Vtの変化を示す図。 本発明にかかる画像形成装置の別な形態であるプリンタの概略構成図。 制御部と設定部の構成を説明するブロック図。 画像形成装置で用いる2次転写用電源と電圧供給の別な形態を示す拡大図。 画像形成装置で用いる転写用の電源と電圧供給の別な形態を示す拡大図。 画像形成装置で用いる転写用の電源と電圧供給の別な形態を示す拡大図。 画像形成装置で用いる転写用の電源と電圧供給の別な形態を示す拡大図。
以下、本発明を適用した画像形成装置となる、電子写真方式のカラープリンタ(以下、単に「プリンタ」という)の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。同図において、プリンタは、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像を形成するための4つの画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kと、転写装置としての転写ユニット30と、光書込ユニット80と、定着装置90と、給紙カセット100と、レジストローラ対101と、制御部60とを備えている。
4つの画像形成ユニット1Y、1M、1C、Kは、画像形成物質として、互いに異なる色のY、M、C、K色のトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時にそれぞれ交換される。Kトナー像を形成するための画像形成ユニット1Kを例に説明すると、このユニットは、図2に示すように、像担持体としてのドラム状の感光体2K、ドラムクリーニング装置3K、除電装置(不図示)、帯電装置6K、現像装置8K等を備えている。画像形成ユニット1Kは、これら構成要素が共通のケーシングに保持されてプリンタ本体に対して一体的に脱着可能とされていて、それら構成要素を同時に交換可能に構成されている。
感光体2Kは、ドラム状の基体の表面上に有機感光層が形成されたものであって、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動される。帯電装置6Kは、帯電バイアスが印加される帯電ローラ7Kを感光体2Kに接触あるいは近接させながら、帯電ローラ7Kと感光体2Kとの間に放電を発生させることで、感光体2Kの表面を一様帯電させる。本プリンタでは、トナーの正規帯電極性と同じマイナス極性に一様帯電させる。より詳しくは、約−650[V]に一様に帯電させる。本実施形態において、帯電バイアスには直流電圧に交流電圧を重畳したものを採用している。帯電ローラ7Kは、金属製の芯金の表面に導電性弾性材料からなる導電性弾性層が被覆されたものである。帯電ローラ等の帯電部材を感光体2Kに接触あるいは近接させる方式に代えて、帯電チャージャーによる帯電方式を採用してもよい。
帯電装置6Kで一様帯電せしめられた感光体2Kの表面は、光書込ユニット80から発せられるレーザー光によって光走査されてK用の静電潜像を担持する。K用の静電潜像の電位は約−100[V]である。このK用の静電潜像は、Kトナーを用いる現像装置8Kによって現像されてKトナー像になる。そして、後述する中間転写体でありベルト状の像担持体たる中間転写ベルト31上に1次転写される。
ドラムクリーニング装置3Kは、1次転写工程(後述する1次転写ニップ)を経た後の感光体2K表面に付着している転写残トナーを除去するものである。ドラムクリーニング装置3Kは、回転駆動されるクリーニングブラシローラ4K、片持ち支持された状態で自由端を感光体2Kに当接させるクリーニングブレード5Kなどを有している。ドラムクリーニング装置3Kは、回転するクリーニングブラシローラ4Kで転写残トナーを感光体2K表面から掻き取り、クリーニングブレード5Kで転写残トナーを感光体2K表面から掻き落とす。なお、クリーニングブレードについては、その片持ち支持端側を自由端側よりもドラム回転方向下流側に向けるカウンタ方向で感光体2Kに当接させている。
上記除電装置は、ドラムクリーニング装置3Kによってクリーニングされた後の感光体2Kの残留電荷を除電する。この除電により、感光体2Kの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。
現像装置8Kは、現像ロール9Kを内包する現像部12Kと、図示しないK現像剤を撹拌搬送する現像剤搬送部13Kとを有している。現像剤搬送部13Kは、第1スクリュー部材10Kを収容する第1搬送室と、第2スクリュー部材11Kを収容する第2搬送室とを有している。これらスクリュー部材は、それぞれ軸線方向の両端部が軸受けによってそれぞれ回転可能に支持される回転軸部材と、これの周面に螺旋状に突設した螺旋羽根とを具備している。
第1スクリュー部材10Kを収容している第1搬送室と、第2スクリュー部材11Kを収容している第2搬送室とは、仕切り壁によって仕切られているが、仕切壁におけるスクリュー軸線方向の両端箇所に、それぞれ両搬送室を連通させる連通口が形成されている。第1スクリュー部材10Kは、螺旋羽根内に保持している図示しないK現像剤を、回転駆動に伴って回転方向に撹拌しながら、図中の紙面に直交する方向の奥側から手前側に向けて搬送する。第1スクリュー部材10Kと、後述する現像ロール9Kとは互いに向かい合う姿勢で平行配設されているため、このときのK現像剤の搬送方向は、現像ロール9Kの回転軸線方向に沿った方向でもある。そして、第1スクリュー部材10Kは、現像ロール9Kの表面に対してK現像剤をその軸線方向に沿って供給していく。
第1スクリュー部材10Kの図中手前側端部付近まで搬送されたK現像剤は、仕切壁の図中手前側端部付近に設けられた連通開口を通って、第2搬送室内に進入した後、第2スクリュー部材11Kの螺旋羽根内に保持される。そして、第2スクリュー部材11Kの回転駆動に伴って、回転方向に撹拌されながら、図中手前側から奥側に向けて搬送されていく。
第2搬送室内において、ケーシングの下壁には図示しないトナー濃度検知手段としてのトナー濃度センサが設けられており、第2搬送室内のK現像剤のKトナー濃度を検知する。Kトナー濃度センサとしては、透磁率センサからなるものが用いられている。Kトナーと磁性キャリアとを含有する所謂二成分のK現像剤の透磁率は、Kトナー濃度と相関関係があるため、透磁率センサは、Kトナー濃度を検知していることになる。
このプリンタには、Y、M、C、K用の現像装置の第2収容室内にY、M、C、Kの各色のトナーをそれぞれ個別に補給するための図示しないY、M、C、K用のトナー補給手段が設けられている。そして、プリンタの制御部60は、そのRAMに、Y、M、C、K用のトナー濃度検知センサからの出力電圧値の目標値であるY、M、C、K用のVtrefを記憶している。Y、M、C、K用のトナー濃度検知センサからの各出力電圧値と、Y、M、C、K用のVtrefとの差がそれぞれ所定値を超えた場合には、その差に応じた時間だけY、M、C、K用のトナー補給手段を駆動する。これにより、Y、M、C、K用の現像装置の第2搬送室内にY、M、C、Kのトナーが補給される。
現像部12K内に収容されている現像ロール9Kは、第1スクリュー部材10Kに対向しているとともに、ケーシングに設けられた開口を通じて、感光体2Kにも対向している。現像ロール9Kは、回転駆動される非磁性パイプからなる筒状の現像スリーブと、これの内部にスリーブと連れ回らないように固定されたマグネットローラとを具備している。現像ロール9Kは、第1スクリュー部材10Kから供給されるK現像剤をマグネットローラの発する磁力によってスリーブ表面に担持しながら、スリーブの回転に伴って、感光体2Kに対向する現像領域に搬送する。
現像スリーブには、トナーと同極性であって、感光体2Kの静電潜像よりも大きく、且つ感光体2Kの一様帯電電位よりも小さな現像バイアスが印加されている。これにより、現像スリーブと感光体2Kの静電潜像との間には、現像スリーブ上のKトナーを静電潜像に向けて静電移動させる現像ポテンシャルが作用する。また、現像スリーブと感光体2Kの地肌部との間には、現像スリーブ上のKトナーをスリーブ表面に向けて移動させる非現像ポテンシャルが作用する。それら現像ポテンシャル及び非現像ポテンシャルの作用により、現像スリーブ上のKトナーが感光体2Kの静電潜像に選択的に転移して、静電潜像をKトナー像に現像する。
図1において、Y、M、C用の画像形成ユニット1Y、1M、1Cにおいても、K用の画像形成ユニット1Kと同様にして、感光体2Y、2M、2C上にY、M、Cのトナー像がそれぞれ形成される。
画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kの上方には、潜像書込手段としての光書込ユニット80が配設されている。この光書込ユニット80は、パーソナルコンピュータ等の外部機器から送られてくる画像情報に基づいてレーザーダイオード等の光源から発したレーザー光により、感光体2Y、2M、2C、2Kを光走査する。この光走査により、感光体2Y、2M、2C、2K上にY、M、C、K用の静電潜像が形成される。具体的には、感光体2Yの一様帯電した表面の全域のうち、レーザー光が照射された箇所は、電位を減衰せしめる。これにより、レーザー照射箇所の電位が、それ以外の箇所(地肌部)の電位よりも小さい静電潜像となる。なお、光書込ユニット80は、光源から発したレーザー光Lを、図示しないポリゴンモータによって回転駆動したポリゴンミラーで主走査方向に偏光しながら、複数の光学レンズやミラーを介して各感光体に照射するものである。光書込ユニット80としては、LEDアレイの複数のLEDから発したLED光によって感光体2Y、2M、2C、2K上に光書込を行うものを採用してもよい。
図1に示すように、画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kの下方には、無端状の中間転写ベルト31を張架しながら図中反時計回り方向に無端移動させる転写ユニット30が配設されている。転写ユニット30は、像担持体としての中間転写ベルト31の他に、駆動ローラ32、2次転写裏面ローラ33、クリーニングバックアップローラ34、4つの1次転写部材となる1次転写ローラ35Y、35M、35C、35K、転写部材としてのニップ形成ローラ36、ベルトクリーニング装置37などを備えている。
無端の中間転写ベルト31は、そのループ内側に配設された駆動ローラ32、2次転写裏面ローラ33、クリーニングバックアップローラ34、及び4つの1次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kによって張架されている。そして、本実施形態では図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ32の回転力により、図1において反時計回り方向に無端移動せしめられる。
1次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kは、無端移動せしめられる中間転写ベルト31をそれぞれ感光体2Y、2M、2C、2Kとの間に挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト31のおもて面と、感光体2Y、2M、2C、2Kとが当接するY、M、C、K用の1次転写ニップが形成されている。1次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kには、図示しない1次転写バイアス電源によってそれぞれ1次転写バイアスが印加されている。これにより、感光体2Y、2M、2C、2K上のY、M、C、Kの各トナー像と、1次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kとの間に転写電界が形成される。Y用の感光体2Yの表面に形成されたYトナーは、感光体2Yの回転に伴ってY用の1次転写ニップに進入する。そして、転写電界やニップ圧の作用により、感光体2Y上から中間転写ベルト31上に移動して1次転写される。このようにしてYトナー像が1次転写された中間転写ベルト31は、その後、M、C、K用の1次転写ニップを順次通過する。そして、感光体2M、2C、2K上のM、C、Kのトナー像が、Yトナー像上に順次重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせの1次転写により、中間転写ベルト31上には4色重ね合わせのトナー像が形成される。
1次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kは、金属製の芯金と、これの表面上に固定された導電性のスポンジ層とを具備する弾性ローラで構成されている。1次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kは、感光体2Y、2M、2C、2Kの軸心に対し、それぞれの軸心を、約2.5[mm]ずつ、ベルト移動方向下流側にずらした位置を占めるように配設されている。本プリンタでは、このような1次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kに対して、1次転写バイアスを定電流制御で印加する。なお、1次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kに代えて、転写チャージャーや転写ブラシなどを1次転写部材として採用してもよい。
転写ユニット30のニップ形成ローラ36は、中間転写ベルト31のループ外側に配設されており、ループ内側の2次転写裏面ローラ33との間に中間転写ベルト31を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト31のおもて面と、ニップ形成ローラ36の表面とが当接する2次転写ニップNが形成されている。図1、図2に示す例では、ニップ形成ローラ36は接地されているのに対し、2次転写裏面ローラ33は、2次転写バイアス用の電源39によって電圧としての2次転写バイアスが印加される。これにより、2次転写裏面ローラ33とニップ形成ローラ36との間に、マイナス極性のトナーを2次転写裏面ローラ33側からニップ形成ローラ36側に向けて静電移動させる2次転写電界が形成される。
転写ユニット30の下方には、記録材Pを複数枚重ねた紙束の状態で収容している給紙カセット100が配設されている。給紙カセット100は、紙束の一番上の記録材Pに給紙ローラ100aを当接させており、これを所定のタイミングで回転駆動させることで、その記録材Pを給紙路に向けて送り出す。給紙路の末端付近には、レジストローラ対101が配設されている。レジストローラ対101は、給紙カセット100から送り出された記録材Pをローラ間に挟み込むとすぐに両ローラの回転を停止する。そして、挟み込んだ記録材Pを2次転写ニップN内で中間転写ベルト31上の4色重ね合わせトナー像に同期させ得るタイミングで回転駆動を再開し、記録材Pを2次転写ニップNに向けて送り出す。2次転写ニップNで記録材Pに密着せしめられた中間転写ベルト31上の4色重ね合わせトナー像は、2次転写電界やニップ圧の作用によって記録材P上に一括2次転写され、記録材Pの白色と相まってフルカラートナー像となる。このようにして表面にフルカラートナー像が形成された記録材Pは、2次転写ニップNを通過すると、ニップ形成ローラ36や中間転写ベルト31から曲率分離する。
2次転写裏面ローラ33は、芯金と、これの表面に被覆された導電性のNBR系ゴム層とを具備するものである。ニップ形成ローラ36も、芯金と、これの表面に被覆された導電性のNBR系ゴム層とを具備するものである。
2次転写ニップN内に挟み込んだ記録材Pに対して中間転写ベルト31上のトナー像を転写するために電圧(以下「2次転写バイアス」と記す)を出力する電源39は、直流電源と交流電源とを有しており、2次転写バイアスとして、直流電圧に交流電圧を重畳せしめた重畳バイアスを出力する構成とされている。本実施形態では、図1に示すように、2次転写バイアスを2次転写裏面ローラ33に印加しつつ、ニップ形成ローラ36を接地している。
2次転写バイアスの供給形態としては、図1の形態に限定されるものではなく、図3に示すように電源39からの重畳バイアスをニップ形成ローラ36に印加しつつ、2次転写裏面ローラ33を接地してもよい。この場合、直流電圧の極性を異ならせる。すなわち、図1に示すように、マイナス極性のトナーを用い且つニップ形成ローラ36を接地した条件で、2次転写裏面ローラ33に重畳バイアスを印加する場合には、直流電圧としてトナーと同じマイナス極性のものを用いて、重畳バイアスの時間平均の電位をトナーと同じマイナス極性にする。
これに対し、図3に示す形態のように、2次転写裏面ローラ33を接地し、且つ重畳バイアスをニップ形成ローラ36に印加する場合には、直流電圧としてトナーとは逆のプラス極性のものを用いて、重畳バイアスの時間平均の電位をトナーとは逆のプラス極性にする。
2次転写バイアスとなる重畳バイアスの供給形態としては、2次転写裏面ローラ33やニップ形成ローラ36の何れか一方に印加するのではなく、図4、図5に示すように、個別に設けた電源39,39の一方から直流電圧を何れか一方のローラに印加するとともに、他方の電源39から交流電圧を他方のローラに印加するようにしてもよい。
2次転写バイアスの供給形態としては、上記の形態だけでなく、図6、図7に示すように、「直流電圧+交流電圧」と「直流電圧」とを一方にローラに切替えて供給可能としても良い。図6に示す形態では、2次転写裏面ローラ33に電源39から「直流電圧+交流電圧」と「直流電圧」を切替えて供給し、図7に示す形態では、ニップ形成ローラ36に電源39から「直流電圧+交流電圧」と「直流電圧」を切替えて供給可能としている。
2次転写バイアスの供給形態としては、「直流電圧+交流電圧」と「直流電圧」とを切替える場合、図8、図9に示すように、個別に設けた一方の電源39から「直流電圧+交流電圧」を何れか一方のローラに供給可能とし、個別に設けた他方の電源39から「直流電圧」を他方のローラに供給可能として、適宜電圧供給を切替えるようにしてもよい。図8に示す形態では、2次転写裏面ローラ33に「直流電圧+交流電圧」を供給可能とし、ニップ形成ローラ36に直流電圧を供給可能としている。図9に示す形態では、2次転写裏面ローラ33に「直流電圧」を、ニップ形成ローラ36に「直流電圧+交流電圧」をそれぞれ供給可能としている。
このように2次転写ニップNに対する2次転写バイアスの供給形態としては様々あるが、この場合の電源としては、電源39のように「直流電圧+交流電圧」を供給できるものや、「直流電圧」と「交流電圧」とを個別に供給できるもの、「直流電圧+交流電圧」と「直流電圧」を1つの電源で切替えて供給できるものなど、その供給形態に対応させて適宜選択して用いればよい。2次転写バイアス用の電源39は、直流電圧だけからなるものを出力する第一のモードと、直流電圧に交流電圧を重畳せしめたもの(重畳電圧)を出力する第二のモードとに切替え可能な構成としている。また、図1、図3〜図5の形態では、交流電圧の出力をオン/オフすることでモード切替えが可能となる。図6〜図9に示す形態では、リレーなどからなる切替え手段を用いて使用する2つの電源とし、これら2つの電源を選択的に切替えることでモード切替えを行えるようにすれば良い。
たとえば、記録材Pとして、ザラ紙のような表面凹凸の大きなものを用いずに、普通紙のような表面凹凸の小さなものを用いる場合には、凹凸パターンにならった濃淡パターンが出現しない。このため、第一のモードにして、2次転写バイアスとして、直流電圧だけからなるものを印加する。また、ザラ紙のような表面凹凸の大きなものを用いるときには、第2のモードにして、2次転写バイアスとして、直流電圧に交流電圧を重畳せしめたものを出力する。すなわち、使用する記録材Pの種類(記録材Pの表面凹凸の大きさ)に応じて、2次転写バイアスを第一のモードと第二モードで切り替え可能としてもよい。
2次転写ニップNを通過した後の中間転写ベルト31には、記録材Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは中間転写ベルト31のおもて面に当接しているベルトクリーニング装置37によってベルト表面からクリーニングされる。中間転写ベルト31のループ内側に配設されたクリーニングバックアップローラ34は、ベルトクリーニング装置37によるベルトのクリーニングをループ内側からバックアップするものである。
2次転写ニップNよりも記録材搬送方向下流側となる図1中右側方には、定着装置90が配設されている。定着装置90は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ91と、これに所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ92とによって定着ニップを形成している。定着装置90内に送り込まれた記録材Pは、未定着トナー像の担持面を定着ローラ91に密着させる姿勢で、定着ニップに挟まれる。そして、加熱や加圧の影響によってトナー像中のトナーが軟化されて、フルカラー画像が定着せしめられる。定着装置90内から排出された記録材Pは、定着後搬送路を経由した後、機外へと排出される。
本プリンタでは、標準モード、高画質モード、高速モードが制御部60に設定されている。標準モードにおけるプロセス線速(感光体や中間転写ベルトの線速)は、約280[mm/s]と設定されている。但し、プリント速度よりも高画質化を優先する高画質モードにおけるプロセス線速は、標準モードよりも遅い値に設定されている。また、画質よりもプリント速度を優先する高速モードにおけるプロセス線速は、標準モードよりも速い値に設定されている。標準モード、高画質モード、高速モードの切り替えは、プリンタに設けられたオペレーションパネル50(図16参照)に対するユーザーのキー操作、あるいはプリンタに接続されているパーソナルコンピュータ側でのプリンタプロパティメニューからの設定によって行われる。
本プリンタにおいて、モノクロ画像を形成する場合には、転写ユニット30におけるY、M、C用の1次転写ローラ35Y、35M、35Cを支持している図示しない揺動自在な支持板を移動せしめて、1次転写ローラ35Y、35M、35Cを、感光体2Y、2M、2Cから遠ざける。これにより、中間転写ベルト31のおもて面を感光体2Y、2M、2Cから引き離して、中間転写ベルト31をK用の感光体2Kだけに当接させる。この状態で、4つの画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kのうち、K用の画像形成ユニット1Kだけを駆動して、Kトナー像を感光体2K上に形成する。
本プリンタにおいて、2次転写バイアスの直流成分は、電圧の時間平均値(Vave)、すなわち、直流成分の電圧たる時間平均電圧値(時間平均値Vave)と同じ値である。電圧の時間平均値(Vave)とは、電圧波形の1周期にわたる積分値を、1周期の長さで割った値である。
2次転写バイアスを2次転写裏面ローラ33に印加し、且つニップ形成ローラ36を接地した本プリンタでは、2次転写バイアスの極性がトナーと同じマイナス極性になっているときには、2次転写ニップN内において、マイナス極性のトナーを2次転写裏面ローラ33側からニップ形成ローラ36側に静電的に押し出す。これにより、中間転写ベルト31上のトナーを記録材P上に転移させる。一方、重畳バイアスの極性がトナーとは逆のプラス極性になっているときには、2次転写ニップN内において、マイナス極性のトナーをニップ形成ローラ36側から2次転写裏面ローラ33側に向けて静電的に引き寄せる。これにより、記録材Pに転移させたトナーを中間転写ベルト31側に再び引き寄せる。
ところで、記録材Pとして、ザラ紙の1つである和紙のような表面が凹凸に富んだものを用いると、表面の凹凸にならった濃淡パターンを画像中に発生させ易くなる。このため、特許文献1では、2次転写バイアスとして、直流電圧だけからなるものではなく、交流電圧に対して直流電圧を重畳した重畳バイアスを2次転写バイアスとして印加している。
しかし、本発明者らは実験により、かかる構成においては、記録材表面の凹部上に形成された画像箇所に複数の白点を発生させ易くなることを見出した。そこで、本発明者らは、白点を発生させる原因について鋭意研究を行ったところ、次のようなことがわかってきた。即ち、図10は、2次転写ニップNの一例を模式的に示す概念図である。同図において、中間転写ベルト531は、その裏面に当接している2次転写裏面ローラ533により、ニップ形成ローラ536に向けて押圧されている。この押圧により、中間転写ベルト531のおもて面とニップ形成ローラ536の表面とが当接する2次転写ニップNが形成されている。2次転写ニップNに送り込まれた記録材Pには、中間転写ベルト531上のトナー像が2次転写される。
トナー像を2次転写するための2次転写バイアスは、同図に示される2つのローラのうち、何れか一方に印加され、他方のローラは接地されている。どちらのローラに転写バイアスを印加しても、トナー像を記録材Pに転写することが可能であるが、2次転写裏面ローラ533に2次転写バイアスを印加する場合であって、且つトナーとしてマイナス極性のものを用いる場合を例にして説明する。この場合、2次転写ニップN内のトナーを2次転写裏面ローラ533側からニップ形成ローラ536側に移動させるためには、重畳バイアスからなる2次転写バイアスとして、電位の時間平均値がトナーの極性と同じマイナス極性の電位になるものを印加する。
図11は、2次転写裏面ローラ533に印加される重畳バイアスからなる2次転写バイアスの波形の一例である正弦波を示す図である。同図において、時間平均電圧(以下「時間平均値」という)Vave[V]は、2次転写バイアスの時間平均値を表している。図示のように、重畳バイアスからなる2次転写バイアスは、図11に示すように、正弦波状の形状を示しており、戻し方向側(逆極性の電圧)のピーク値と、転写方向側の電圧のピーク値とを具備している。Vtという符号が付されているのは、それら2つのピーク値のうち、2次転写ニップN内でトナーをベルト側からニップ形成ローラ536側に移動させる方(転写方向側)のピーク値である(以下、「転写方向ピーク値Vt」という)。また、Vrという符号が付されているのは、トナーをニップ形成ローラ536側からベルト側に戻す方(戻し方向側)のピーク値である(以下、戻しピーク値Vrという)。また、図示のような重畳バイアスの代わりに、交流成分だけからなる交流バイアスを印加しても、2次転写ニップNにおいてトナーをベルトと記録材Pとの間で往復移動させることは可能である。しかし、交流バイアスでは、トナーを単に往復移動させるだけで、記録材P上に転移させることは難しい。直流成分を含む重畳バイアスを印加して、その時間平均値である時間平均電圧Vave[V]をトナーと同じマイナス極性にすることで、トナーを往復移動させながら、相対的にはベルト側から記録材側に移動させて記録材上に転移させることが可能になる。
本発明者らは、その往復移動の様子を観測したところ、次のようなことを見出した。即ち、2次転写バイアスの印加を開始すると、まず始めに、中間転写ベルト531上でトナー層の表面に存在しているごく僅かなトナー粒子だけがトナー層から離脱して、記録材表面の凹部内に向かう。しかし、トナー層中の殆どのトナー粒子は、トナー層中に留まったままである。トナー層から離脱したごく僅かなトナー粒子は、記録材表面の凹部内に進入した後、電界の向きが逆になると、凹部内からトナー層に逆戻りする。このとき、逆戻りしたトナー粒子は、トナー層中に留まっていたトナー粒子に衝突して、そのトナー粒子のトナー層(あるいは記録材)に対する付着力を弱める。すると、次に電界が記録材Pに向かう方向に反転したときには、最初よりも多くのトナー粒子がトナー層中から離脱して、記録材表面の凹部に向かう。このような一連の挙動を繰り返していくことで、トナー層中から離脱して記録材表面の凹部内に進入するトナー粒子の数を徐々に増やしていって、凹部内に十分量のトナー粒子を転移させていることがわかった。
このようにしてトナー粒子を往復移動させる構成では、図11に示した戻しピーク値Vrをある程度大きな値に設定しないと、記録材表面の凹部内に進入したトナー粒子をベルト上のトナー層に十分に引き戻すことができず、凹部上で画像濃度不足を引き起こしてしまう。また、2次転写バイアスの時間平均値Vave[V]をある程度大きな値に設定しないと、記録材表面の凸部に対して十分量のトナーを転移させることができずに、凸部上で画像濃度不足を発生させてしまう。記録材表面における凸部及び凹部の両方で十分な画像濃度を得るには、時間平均値Vave[V]と戻しピーク値Vrとをそれぞれある程度の大きな値にするために、電圧の最大値と最小値の幅となる戻しピーク値Vrから転写方向ピーク値Vtまでの電圧、すなわち、転写に用いる電圧の最大値と最小値の差(以下「ピークツウピーク電圧値」と記す)Vppを比較的大きな値に設定する必要がある。すると、必然的に転写方向ピーク値Vtも比較的大きな値にすることになる。転写方向ピーク値Vtは、接地しているニップ形成ローラ536と、2次転写バイアスを印加している2次転写裏面ローラ533との最大電位差に相当するため、その値が大きくなるとローラ間の放電が発生し易くなる。特に、中間転写ベルトと記録材表面の凹部との間に形成される微小空隙で放電を発生させて、凹部上の画像箇所に白点を引き起こし易くなる。記録材表面の凸部と凹部とでそれぞれ十分な画像濃度を得るために、ピークツウピーク電圧値Vppを比較的大きな値に設定することにより、記録材表面の凹部上の画像箇所で白点を発生させ易くなっていたことがわかった。
次に、本発明者らが行った観測実験について詳細に説明する。
本発明者らは、2次転写ニップN内におけるトナーの挙動を観測するために、特殊な観測実験装置を製造した。図12は、その観測実験装置を示す概略構成図である。この観測実験装置は、透明基板210、現像装置231、Zステージ220、照明241、顕微鏡242、高速度カメラ243、パーソナルコンピュータ244などを備えている。透明基板210は、ガラス板211と、これの下面に形成されたITO(Indium Tin Oxide)からなる透明電極212と、透明電極212の上に被覆された透明材料からなる透明絶縁層213とを具備している。この透明基板210は、図示しない基板支持手段によって所定の高さ位置で支持されている。この基板支持手段は、図示しない移動機構によって図12中上下左右方向に移動可能に構成されている。図示の例では、透明基板210が金属板215を載置したZステージ220の上に位置しているが、基板支持手段の移動により、Zステージ220の側方に配設された現像装置231の真上に移動することも可能である。なお、透明基板210の透明電極212は、基板支持手段に固定された電極に接続され、この電極は接地されている。
現像装置231は、実施形態に係るプリンタの現像装置と同様の構成とされていて、スクリュー部材232、現像ロール233、ドクターブレード234などを有している。現像ロール233は、電源235によって現像バイアスが印加された状態で回転駆動される。
透明基板210が基板支持手段の移動により、現像装置231の真上で且つ現像ロール233に対して所定のギャップを介して対向する位置まで所定の速度で移動せしめられると、現像ロール233上のトナーが透明基板210の透明電極212上に転移する。これにより、透明基板210の透明電極212上には所定の厚みのトナー層216が形成される。トナー層216に対する単位面積あたりのトナー付着量は、現像剤のトナー濃度、トナーの帯電量、現像バイアス値、基板210と現像ロール233とのギャップ、透明基板210の移動速度、現像ロール233の回転速度などによって調整することができる。
トナー層216が形成された透明基板210は、平面状の金属板215上に導電性接着剤で貼り付された記録材214との対向位置まで平行移動せしめられる。金属板215は、図示しない加重センサが設けられた基板221上に設置され、基板221はZステージ220上に設置されている。また、金属板215は、電圧増幅器217に接続されている。電圧増幅器217には、波形発生装置218によって直流電圧及び交番電圧からなる転写バイアスが入力され、金属板215には電圧増幅器217によって増幅された転写バイアスが印加される。Zステージ220を駆動制御して金属板215を上昇させると、記録材214がトナー層216と接触し始める。金属板215をさらに上昇させると、トナー層216に対する圧力が増加するが、加重センサからの出力が所定の値になるように金属板215の上昇を制御して停止させる。圧力を所定値にした状態で、金属板215に転写バイアスを印加してトナーの挙動を観察する。観察後は、Zステージ220を駆動制御して金属板215を下降させて、記録材214を透明基板210から離間させる。すると、トナー層216は記録材214上に転写されている。
トナーの挙動の観察については、透明基板210の上方に配設されている顕微鏡242及び高速度カメラ243を用いて行う。透明基板210は、ガラス板211、透明電極212、及び透明絶縁層213という各層が全て透明材料からなるので、透明電極210の上方から、透明基板210を介して、透明基板210の下側にあるトナーの挙動を観察することができる。
顕微鏡242としては、キーエンス社製のズームレンズVH−Z75からなるものを用いた。また、高速度カメラ243としては、フォトロン社製のFASTCAM−MAX 120KCを用いた。フォトロン社FASTCAM−MAX 120KCは、パーソナルコンピュータ244によって駆動制御される。顕微鏡242及び高速度カメラ243は、図示しないカメラ支持手段によって支持されている。このカメラ支持手段は、顕微鏡242の焦点を調整できるように構成されている。
透明基板210上におけるトナーの挙動を、次のようにして撮影した。即ち、まず、照明241によってトナーの挙動の観察位置に照明光を照射して、顕微鏡242の焦点を調整する。次に、金属板215に転写バイアスを印加して、透明基板210の下面に付着しているトナー層216のトナーを、記録材214に向けて移動させる。このときのトナーの挙動を、高速度カメラ243で撮影した。
図12に示した観測実験装置と、実施形態に係るプリンタとでは、トナーを記録材に転写する転写ニップの構造が異なるため、転写バイアスが同じであっても、トナーに作用する転写電界は異なる。適切な観察条件を調べるために、観測実験装置でも、良好な凹部濃度再現性が得られる転写バイアス条件を調べてみた。記録材214としては、(株)NBSリコー社製のFC和紙タイプ「さざ波」と呼ばれるものを使用した。トナーとしては、平均粒径6.8[μm]のYトナーに、Kトナーを少量混入したものを用いた。観測実験装置では、記録材(さざ波)の裏面に転写バイアスを印加する構成になっている。このため、トナーを記録材に転写し得る転写バイアスの極性が、実施形態に係るプリンタとは逆になっている(即ち、プラス極性)。重畳バイアスからなる2次転写バイアスの交流成分として、波形が正弦波であるものを採用した。交流成分の周波数fを1000[Hz]、直流成分(本例では時間平均値Vaveに該当)を200[V]、ピークツウピーク電圧値Vppを1000[V]に設定し、記録材214に対して0.4〜0.5[mg/cm2]のトナー付着量でトナー層216を転写した。その結果、「さざ波」の表面の凹部上で十分な画像濃度を得ることができた。
そのときのトナーの挙動を、顕微鏡242の焦点を透明基板210上のトナー層216に合わせて撮影した。すると、次のような現象が観察された。即ち、トナー層216中のトナー粒子は、転写バイアスの交流成分によって形成される交番電界により、透明基板210と記録材214との間を往復移動するが、その往復移動回数の増加とともに、往復移動するトナー粒子の量が増加した。
具体的には、転写ニップにおいては、2次転写バイアスの交流成分の1周期(1/f)が到来する毎に、交番電界が1回作用してトナー粒子が透明基板210と記録材214との間を1回往復移動する。初めの1周期では、図13に示すように、トナー層216のうち、層の表面に存在しているトナー粒子だけが層から離脱する。そして、記録材216の凹部に進入した後、再びトナー層216に戻ってくる。このとき、戻ったトナー粒子が、トナー層216のトナー粒子に衝突することで、後者のトナー粒子とトナー層216や透明基板210との付着力を弱める。これにより、次の1周期には、図14に示すように、前の1周期よりも多くのトナー粒子がトナー層216から離脱する。そして、記録材216の凹部に進入した後、再びトナー層216に戻ってくる。このとき、戻ったトナー粒子が、トナー層216中にまだ残っていたトナー粒子に衝突することで、後者のトナー粒子とトナー層216や透明基板210との付着力を弱める。これにより、さらに次の1周期には、図15に示すように、前の1周期よりもさらに多くのトナー粒子がトナー層216から離脱する。このように、トナー粒子は往復移動する毎に、その数を徐々に増やしていく。すると、ニップ通過時間が経過したときには(観測実験装置ではニップ通過時間に相当する時間が経過したとき)、記録材Pの凹部内に十分量のトナーが転移していることがわかった。
次に、直流電圧(本例では時間平均値Vaveに該当)を200[V]に設定し、且つ1周期当たりのバイアスのプラス側とマイナス側(本例では戻し方向と転写方向側)でのピークツウピーク電圧値Vppを800[V]にした条件で、トナーの挙動を撮影したところ、次のような現象が観察された。即ち、トナー層216中のトナー粒子のうち、層の表面に存在しているものが、初めの1周期で層から離脱して記録材Pの凹部内に進入する。ところが、進入したトナー粒子は、その後、トナー層216に向かうことなく凹部内に留まった。そして次の1周期が到来したとき、トナー層216から新たに離脱して記録材Pの凹部内に進入したトナー粒子は、ごく僅かであった。よって、ニップ通過時間が経過した時点で、記録材Pの凹部内には少量のトナー粒子しか転移していない状態であった。
本発明者らは、更なる観測実験を行ったところ、始めの一周期で、トナー層216から記録材Pの凹部内に進入させたトナー粒子を、再びトナー層216に引き戻すことができる戻しピーク値Vrの値は、透明基板210上における単位面積あたりのトナー付着量に左右されることがわかった。すなわち、透明基板210上におけるトナー付着量が多くなるほど、記録材213の凹部内のトナー粒子をトナー層216に引き戻すことが可能な戻しピーク値Vrが大きくなるのである。
次に、本プリンタの特徴的な構成について説明する。
図16は、図1に示したプリンタの制御系の一部を示すブロック図である。同図において、転写バイアス出力手段の一部を構成する制御部60は、演算手段たるCPU60a(Central Processing Unit)、不揮発性メモリたるRAM60c(Random Access Memory)、一時記憶手段たるROM60b(Read Only Memory)、フラッシュメモリ60d等を有している。プリンタ全体の制御を司る制御部60には、様々な構成機器やセンサ類が通信可能に信号線を介して接続されているが、図16においては、本プリンタの特徴的な構成に関連する構成機器だけを示している。
1次転写電源81(Y、M、C、K)は、1次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kに印加するための1次転写バイアスを出力するものである。2次転写用の電源39は、2次転写ニップNに供給する2次転写バイアスを出力するものである。本実施形態では、2次転写裏面ローラ33に印加するための2次転写バイアスを出力する。この電源39は、制御部60とともに転写バイアス出力手段を構成している。オペレーションパネル50は、図示しないタッチパネルや複数のキーボタンなどから構成されていて、タッチパネルの画面に画像表示可能であり、タッチパネルやキーボタンによって操作者による入力操作を受付け、入力情報を制御部60に送信する機能を備えている。オペレーションパネル50は、制御部60から送られてくる制御信号に基づいて、タッチパネルに画像を表示することもできる。
オペレーションパネル50には、記録材Pの種類を選択する選択手段51が設けられている。選択手段51は、プリンタで使用する記録材Pの種類を任意に選択して、入力情報として記録材の凹凸情報を制御部60に送信するものである。記録材の凹凸情報は、選択手段51の操作によるものではなく、例えば周知の記録材Pの電気抵抗や反射率から記録材の種類を検知して、その記録材の凹凸情報として制御部60に入力するようにしても良い。
制御部60には、使用する環境での温度又は湿度の少なくとも一方を検知する検知手段としての温湿度センサ52が信号線を介して接続されている。使用する環境での温度又は湿度とは、具体的にはプリンタ内の温度又は湿度である。記録材Pや中間転写ベルト31は、温度や湿度により抵抗が変動するので、使用する環境での温度又は湿度とは、記録材Pや中間転写ベルト31の温度又は湿度であってもよい。
制御部60には、転写部の電気抵抗を検知する抵抗検知手段53が信号線を介して接続されている。抵抗検知手段53は、図1に示すように、電源39と2次転写裏面ローラ33との間に配置されている。本実施形態において、転写部の電気抵抗とは、電源39からニップ形成ローラ36へと通電する電気経路上の抵抗を指す。本実施形態では、記録材Pがない状態でニップ形成ローラ36と中間転写ベルト31を当接させ、印刷時と同じ速度で一定の電流(例えば−40μA)を流し、その時の電圧を抵抗検知手段53で測定することで、転写部の電気抵抗を検知している。制御部60は、この電気抵抗から電源39から出力された電圧波形を検知する波形検知手段55を備えている。
図1に示す画像形成装置において、制御部60は、波形検知手段55で検知された出力波形に基づき、A/(A+B)で示すDutyを、電圧の最大値と最小値の差(ピークツウピーク電圧値Vpp)が大きい程大きく、電圧の最大値と最小値の差(ピークツウピーク電圧値Vpp)が小さい程小さくなるように電源39を制御する。すなわち、電源39から出力された実際の出力波形に基づいて電源39を制御している。
本発明においては、2次転写バイアスの交流成分における電圧の時間平均値Vaveが、同じく交流成分の最大値と最小値の中心電圧値(電圧の最大値と最小値の中心値)Voffよりも転写側であることを前提としている。それを実現するためには、交流成分の中心電圧値Voffを挟んで転写方側の面積よりも、戻し方向側の面積の方が小さい波形にする必要がある。電圧の時間平均値Vaveは、電圧波形の1周期にわたる積分値を、1周期の長さで割った値である。
これを達成するための電源39から出力される波形の形態について説明する。
交流成分としては、戻し方向側の電圧の立ち上がり及び立下りの傾きを、転写方向側の電圧の立ち上がり及び立下りの傾きよりも小さくするのが望ましい。すなわち、交互に切り替わる電圧波形の1周期の中に占める、中心電圧値Voffよりも転写方向寄りの値の電圧の出力時間となる転写方向側の時間をA、中心電圧値Voffよりも転写方向とは逆極性寄りの値の電圧の出力時間となる戻り時間をBとしたとき、中心電圧値Voffよりも転写方向の電圧と逆極性側の電圧が出力される時間の割合A/(A+B)をDuty(戻し時間[%])と呼ぶことにする。また、使用する電源39からの電圧の最大値を戻しピーク値Vr、最小値を転写方向ピーク値Vtとしたとき、転写に用いる電圧の最大値Vrと最小値Vtの差をピークツウピーク電圧値Vppとする。
本実施形態では、転写方向側の時間A、戻り時間Bの時間のA/(A+B)をDutyとするが、時間ではなく、例えば面積で示すこともできる。中心電圧値Voffと電圧の時間平均値Vaveとの関係を示す値として、交流波形全体に占める中心電圧値Voffよりも戻し方向側の面積の割合をDutyとすることもできる。すなわち、交互に切り替わる電圧波形の1周期の中に占める、中心電圧値Voffよりも戻し方向側の面積をA1、中心電圧値Voffよりも転写方向側の面積をB1としたとき、A1/(A1+B1)をDutyと示すこともできる。
本実施形態で2次転写バイアスに用いる電源39から出力される交流成分の出力波形としては、図17から図26に示す波形パターンを用いることができる。
図17は、電源39からの出力波形が、戻し方向側の電圧の立ち上がり及び立下りの傾きを、転写方向側の電圧の立ち上がり及び立下りの傾きよりも小さくする台形状の波形の形態を示す。図17に示す出力波形の場合、戻し時間Bを転写方向側の時間Aよりも短く(A>B)なるように設定した。Duty(戻し時間[%])は40%とした。
図18は、戻し方向側の時間Bを、転写方向側の時間Aよりも短くした矩形状の波形の形態を示す。図18に示す出力波形の場合、戻し時間Bを転写方向側の時間Aよりも短く(A>B)なるように設定した。Duty(戻し時間[%])は40%とした。
図19は、戻し方向側の電圧の立ち上がり及び立下りの傾きを、転写方向側の電圧の立ち上がり及び立下りの傾きよりも小さくする台形状の波形の形態を示す。図19に示す出力波形の場合、戻し時間Bを転写方向側の時間Aよりも短くした(A>B)となるように設定した。Duty(戻し時間[%])は45%とした。
図20は、戻し方向側の電圧の立ち上がり及び立下りの傾きを、転写方向側の電圧の立ち上がり及び立下りの傾きよりも小さくする台形状の波形の形態を示す。図20に示す出力波形の場合、戻し時間Bを転写方向側の時間Aよりも短く(A>B)なるように設定した。Duty(戻し時間[%])は40%とした。
図21は、戻し方向側の電圧の立ち上がり及び立下りの傾きを、転写方向側の電圧の立ち上がり及び立下りの傾きよりも小さくする三角形状と台形状を組み合わせた波形の形態を示す。図21に示す出力波形の場合、戻し時間Bを転写方向側の時間Aよりも短く(A>B)となるように設定した。Duty(戻し時間[%])は32%とした。
図22は、戻し方向側の電圧の立ち上がり及び立下りの傾きを、転写方向側の電圧の立ち上がり及び立下りの傾きよりも小さくする三角形状と台形状を組み合わせた波形の形態を示す。図22に示す出力波形の場合、戻し時間Bを転写方向側の時間Aよりも短くした(A>B)なるように設定した。Duty(戻し時間[%])は16%とした。
図23は、戻し方向側の電圧の立ち上がり及び立下りの傾きを、転写方向側の電圧の立ち上がり及び立下りの傾きよりも小さくする三角形状と台形状を組み合わせた波形の形態を示す。図22に示す出力波形の場合、戻し時間Bを転写方向側の時間Aよりも短く(A>B)なるように設定した。Duty(戻し時間[%])は8%とした。
図24は、戻し方向側の電圧の立ち上がり及び立下りの傾きを、転写方向側の電圧の立ち上がり及び立下りの傾きよりも小さくして波形を丸くした波形の形態を示す。図24に示す出力波形の場合、戻し時間Bを転写方向側の時間Aよりも短くした(A>B)となるように設定した。Duty(戻し時間[%])は16%とした。
図25は、2次転写ニップNの静電容量を170pF(ピコファラド)、抵抗を17MΩと想定したときの波形の形態を示す。図25に示す出力波形の場合、戻し時間Bを転写方向側の時間Aよりも短くした(A>B)となるように設定した。戻し時間Bを転写方向側の時間Aよりも短くした(A>B)となるように設定した。Duty(戻し時間[%])は12%とした。
図26は、2次転写ニップNの静電容量を120pF(ピコファラド)、抵抗を15MΩと想定したときの波形の形態を示す。図26に示す出力波形の場合、戻し時間Bを転写方向側の時間Aよりも短く(A>B)なるように設定した。Duty(戻し時間[%])は12%とした。
以下、本発明の実施例1−4と比較例1−6について説明する。各実施例において、制御部60は各形態の電源39を制御することで電源39からの出力電圧を制御する。各実施例は、制御基準となるパラメータが異なっている以外は同一構成である。また、各実施例で使用した記録材Pについては図27に記す。図27において、記録材種類は、名称とメートル坪量で表示している。記録材Pの凹凸度合いは、凹部深さ(溝深さ)で表示し、深いほど凹凸度合いが大きいことを意味している。凹凸度合は、小が最も浅く、大が最も深く、中が小と大の中間の深さとなっている。記録材Pの厚さは、薄が最も薄く、厚が最も厚く、中が薄と厚の中間の厚さとなっている。
各実施例では、記録材Pの凹部の溝転写性と凹部の放電性についてランクをつけて評価している。
(溝転写性ランクの説明)
記録材Pの凹部の溝転写性については、次のようにして評価した。
即ち、記録材Pの表面凹凸の凹部内に対して十分量のトナーを進入させていることから、凹部において十分な画像濃度が得られている場合をランク◎として評価した。
凹部内のごく僅かな領域を白く抜けた領域にしているか、あるいは、凹部の画像濃度が平滑部よりも僅かに低い状態になっている場合を、ランク○として評価した。
ランク○よりも、白抜けの領域が大きい場合、あるいは濃度低下が目立つ場合を、ランク△として評価した。
ランク△に比べ、凹部が全体的に白く、全体的に溝の状態がはっきりと認識できる場合や、さらに悪い場合をランク×として評価した。
(放電性ランクの説明)
2次転写バイアスによっては、2次転写ニップN内において、記録紙Pの表面凹部と、中間転写ベルト31との間の微小空隙で放電が発生して、画像に白点を出現させることがある。そこで放電に起因する白点の出現性を、○×で評価した。即ち、放電に起因するものと考えられる白点が認められない状態を○として評価し、放電に起因するものと考えられる白点が認められた状態を×とした。
(実施例1)
実施例1は、図1に示す画像形成装置を用いたもので、交互に切り替わる電圧波形の1周期の中に占める、中心電圧値Voffよりも戻し方向側での印加時間をA、中心電圧値Voffよりも転写方向側での印加時間をBとしたとき、A/(A+B)で示すDutyを、ピークツウピーク電圧値Vppが大きい程大きく、ピークツウピーク電圧値Vppが小さい程小さくするとともに、使用する記録材Pの凹凸が大きいほど、Dutyを大きくするように電源39を制御部60で制御したものである。この評価結果を図28(a)に示す。
図28(b)は実施例1に対する比較例1を示す。比較例1は、記録材Pを変更し、各記録材に対するピークツウピーク電圧値VppとDutyを変更しないケースである。この場合、溝転写性は、記録材Pの溝部が深くなるとランクが低くなり、放電性は記録材Pの溝部の深さに変化はない。
これに対し、実施例1は、記録材種類となる溝部が深くなる程、ピークツウピーク電圧値VppとDutyを大きくなるように変更したところ、電圧の時間平均値Vaveが変化した。つまり、溝部が深く凹凸が大きい場合にDutyを大きくすると、電圧の時間平均値Vaveの絶対値が大きく、溝転写性のランクが高くなる。すなわち、転写率がアップし、記録材表面の凹部と凸部とでそれぞれ十分な画像濃度を得ながら、白点の発生を抑えることができ、良好な画像を得ることができるといえる。
(実施例2)
実施例2は、図1に示す画像形成装置を用いたもので、交互に切り替わる電圧波形の1周期の中に占める、中心電圧値Voffよりも戻し方向側での印加時間をA、中心電圧値Voffよりも転写方向側での印加時間をBとしたとき、A/(A+B)で示すDutyを、ピークツウピーク電圧値Vppが大きい程大きく、ピークツウピーク電圧値Vppが小さい程小さくするとともに、使用する記録材Pの厚みが厚いほど、Dutyを大きくするように電源39を制御部60で制御したものである。この評価結果を図29(a)に示す。
図29(b)は実施例2に対する比較例2を示す。比較例2では、厚み異なる記録材Pに対し、Duty(戻し時間[%])は一定にし、ピークツウピーク電圧値Vppを変更した。この場合、記録材Pの厚さを厚くするに従いピークツウピーク電圧値Vppを大きくすると、溝転写性は低下するが放電は発生しない。また、厚い記録材Pの場合、ピークツウピーク電圧Vppを大きくしていくと、溝転写性は良くなるが、放電が見られた。
これに対し、実施例2は、記録材Pの厚さが厚くなる程、ピークツウピーク電圧値VppとDutyを大きくなるように変更したところ、電圧の時間平均値Vaveが変化した。つまり、記録材Pの厚さが厚い場合にピークツウピーク電圧値VppとDutyを大きくすると、電圧の時間平均値Vaveの絶対値が大きく、溝転写性のランクが高くなる。すなわち、転写率がアップし、記録材表面の凹部と凸部とでそれぞれ十分な画像濃度を得ながら、白点の発生を抑えることができ、良好な画像を得ることができるといえる。
(実施例3)
実施例3は、図1に示す画像形成装置を用いたもので、交互に切り替わる電圧波形の1周期の中に占める、中心電圧値Voffよりも戻し方向側での印加時間をA、中心電圧値Voffよりも転写方向側での印加時間をBとしたとき、A/(A+B)で示すDutyを、ピークツウピーク電圧値Vppが大きい程大きく、ピークツウピーク電圧値Vppが小さい程小さくするとともに、温湿度センサ52で検知される温度又は湿度が低い程、Dutyを大きくするように電源39を制御部60で制御したものである。この評価結果を図30(a)に示す。
図30(b)は実施例3に対する比較例3を示す。比較例3では、同一の記録材に対し、ピークツウピーク電圧値VppとDutyを変更しないで温湿度条件だけを変化させた。比較例3においては、温湿度が低下すると、溝転写性のランクが低下する。
図30(c)は実施例3に対する比較例4を示す。比較例4では、同一の記録材に対し、Dutyを変更させないで、ピークツウピーク電圧値Vppと温湿度条件だけを変化させた。比較例4においては、温湿度が低い程、ピークツウピーク電圧値Vppを大きくしているが、温湿度が低下すると、溝転写性のランクが低下する。しかし、低い温度においてピークツウピーク電圧値Vppを大きくすると、溝転写性は向上するが放電が確認された。
これに対し、実施例3は、温湿度が低くなるほど、ピークツウピーク電圧値VppだけでなくDutyも大きくしたところ、電圧の時間平均値Vaveの絶対値が大きくなり、放電性のランクは高いまま、溝転写性のランクが向上した。このため、転写率がアップし、記録材表面の凹部と凸部とでそれぞれ十分な画像濃度を得ながら、白点の発生を抑えることができ、良好な画像を得ることができるといえる。
(実施例4)
実施例4は、図1に示す画像形成装置を用いたもので、交互に切り替わる電圧波形の1周期の中に占める、中心電圧値Voffよりも戻し方向側での印加時間をA、中心電圧値Voffよりも転写方向側での印加時間をBとしたとき、A/(A+B)で示すDutyを、ピークツウピーク電圧値Vppが大きい程大きく、ピークツウピーク電圧値Vppが小さい程小さくするとともに、抵抗検知手段53により検知される電気抵抗が高いほどDutyを大きくするように電源39を制御部60で制御したものである。この評価結果を図31(a)に示す。
図31(b)は実施例4に対する比較例5を示す。比較例5では、同一の記録材に対し、ピークツウピーク電圧値VppとDutyを変更しないで、部品抵抗だけを変化させたものである。比較例5においては、抵抗が高いと溝転写性のランクが低く、抵抗が低いと放電のランクが高くなる傾向になる。
図31(c)は実施例4に対する比較例6を示す。比較例6では、同一の記録材に対し、Dutyを変更しないで、ピークツウピーク電圧値Vppと部品抵抗を変化させたものである。この場合、電気抵抗が高いほどDutyを比較例5の場合よりも大きくしている。比較例6においては、比較例5よりもピークツウピーク電圧値Vppを高く設定し、電気抵抗が高くなるに従いピークツウピーク電圧値Vppを高めるため、比較例5の場合よりも溝転写性のランクが高くなる傾向になる。
これに対し、本実施例は、電気抵抗が高いほどピークツウピーク電圧値VppだけでなくDutyも大きくしたところ、電圧の時間平均値Vaveの絶対値が大きくなり、電気抵抗に関係なく、溝転写製のランクが向上した。このため、転写率がアップし、記録材表面の凹部と凸部とでそれぞれ十分な画像濃度を得ながら、白点の発生を抑えることができ、良好な画像を得ることができるといえる。
また、実施例4と比較例5、6では、予め制御部60に設定された狙いのピークツウピーク電圧値Vppとピークツウピーク電圧値Vppの実測値の変化も比較した。ピークツウピーク電圧値Vppの実測値は、抵抗検知手段53による電気抵抗から制御部60が演算したものである。ピークツウピーク電圧値Vppの狙いの設定値とは、理論的に設定値となる電源39からの出力時間で定めている。
比較例5、比較例6において、ピークツウピーク電圧値Vppの設定値と実測値には、ずれがある。すなわち、実測値が狙いの設定値よりも低くなっている。このため、比較例5では、電気抵抗が高くなるほど、転写に必要なピークツウピーク電圧値Vppが得られず、溝転写性が低下しているものと推察される。比較例6では、ピークツウピーク電圧値Vppを電気抵抗が高くなるに従い高めてはいるが、実測値に変化はなく、電気抵抗が高くなるほど、転写に必要なピークツウピーク電圧値Vppが得られず、溝転写性が低下しているものと推察される。
これに対し、実施例4の場合、ピークツウピーク電圧値Vppの設定値と実測値には、ずれがなく、実測値が狙いの設定値よりも低くなることがない。これは、電気抵抗が高いほどDutyを大きくしているため、転写方向側での電圧(Vt)の総量が増え、ピークツウピーク電圧値Vppが高くなる。このため、電気抵抗に左右されること無く、転写率がアップし、記録材表面の凹部と凸部とでそれぞれ十分な画像濃度を得ながら、白点の発生を抑えることができ、良好な画像を得ることができるといえる。
次に、ピークツウピーク電圧値Vp)が大きい程Dutyを大きく、ピークツウピーク電圧値Vppが小さい程Dutyを小さくするように電源39を制御するメリットについて説明する。
図32は、図18で示した出力波形に矩形波を用いた場合の、設定波形と実測波形を示し、図33は、図32に対し、Dutyは変更しないでピークツウピーク電圧値Vppを増大させたときの、設定波形と実測波形を示す。図36は、図32、図33に示す比較例と、図34、図35に示す本発明の実施例のおけるピークツウピーク電圧値Vppの狙いの値(設定値)と実測値とDutyの関係を示す。
本発明者は、制御部60が予め設定された狙いの設定波形で電源39から2次転写バイアスを出力しても、実測した波形は、設定された設定形波となることは少なく、必ず鈍った波形になることに着目した。すなわち、図32、図33、図36からわかるように、単にピークツウピーク電圧値Vppを増加させた場合、Duty低い値で一定の時には所望のピークツウピーク電圧値Vppに達する前に、2次転写バイアスの交流成分の極性が入れ替わってしまい、大きなピークツウピーク電圧値Vppを実現することが難しい。
そこで、本発明者は、ピークツウピーク電圧値Vppを変化させるだけではなく、Dutyも変化させることにし、ピークツウピーク電圧値VppとDutyの変化の方向を同一とするようにした。すなちわ、ピークツウピーク電圧値Vppが大きい程Dutyを大きく、ピークツウピーク電圧値Vppが小さい程Dutyを小さくするように電源39を制御部60で制御することにした。
図34、図35は、本発明の係る制御内容を実行した際の、設定波形と実測波形を示す。図34は出力波形に矩形波を用いた場合の、設定波形と実測波形を示し、図35は、図34に対し、Dutyとピークツウピーク電圧値Vppを増大させたときの、設定波形と実測波形を示す。
図34、図35、図36からわかるように、ピークツウピーク電圧値Vppの増加に伴い、Dutyを大きくすることで、ピークツウピーク電圧値Vppが大きい場合であっても、所望のピークツウピーク電圧値Vppを実現することができる。
また、2次転写バイアスに交流電界を用いる場合、Dutyは所望のピークツウピーク電圧値Vppが得られる場合には、できるだけ小さい方が転写性の面では優れる。トナーを最終的に記録材Pに転写させるためには、紙種等の条件に応じた電圧の時間平均値Vaveが必要であるが、この値はDutyによって変化せず、一定である。一方で、トナーを中間転写ベルト31と記録材Pの間で振動させるためには、同じく戻り方向への電圧Vrが必要であり、これもDutyによって変化しない。すなわち、所望の電圧の時間平均値Vaveと戻り方向側の電圧Vrが変化しないため、Dutyが大きくなるほど、ピークツウピーク電圧値Vppは大きくなってしまい、放電などの不具合が発生してしまう。このため、ピークツウピーク電圧値Vppが減少させる場合、Dutyを小さくするのが好ましい。
比較例2のように、Dutyを一定にした状態で、記録材Pの厚みが厚いほど、ピークツウピーク電圧値Vppを高くすると、中間転写ベルト31と記録材Pの間でのトナーの振動が活発化になり、濃度むらを低減することができるが放電はしてしまう。しかし、実施例2に記載のように、記録材Pの厚みが厚いほど、ピークツウピーク電圧値VppとDutyを大きくすると、放電を抑えながら、濃度むらを低減することができる。
記録材Pが薄紙の場合、記録材Pの凹凸は低く、濃度むらよりも放電による白とびの発生が目だってしまい、厚紙の場合、白とびよりも濃度ムラが目だってしまう。このため、ピークツウピーク電圧値Vppの増加に伴い、Dutyを大きくするとともに、記録材の厚みが厚いほど、Dutyを大きくするよう電源39を制御することで、厚紙の時には十分なトナー振動による溝転写性を高めることができる。また、ピークツウピーク電圧値Vppが小さい程Dutyを小さくすることで、転写方向ピーク値Vtが下がるので最大電圧が低くなるため、薄紙時には放電しにくくなる。
図37は、戻しピーク値Vrと電圧の時間平均値Vaveを固定してDutyを変化させたときの転写方向ピーク値Vtの変化を示す。
このように、戻しピーク値Vrと電圧の時間平均値Vaveを固定してDutyを変化させると、Dutyの増加にと伴い転写方向ピーク値Vtが高くなるため溝転写性を高くすることができる。
上述したように、大きなピークツウピーク電圧値Vppが必要になる記録材ほど、Dutyを大きくすることで、戻し方向電圧Vrを大きくできるので、溝転写性の向上を図ることができ、溝転写性と放電性が小さいVppでよい記録材の場合には、Dutyを小さくすることでVr側の放電リスクを低下させることができる。
上述した実施形態及び実施例1−4においては、電源39からの2次転写バイアス電圧波形を波形検知手段55で検知し、制御部60が、波形検知手段55で検知された出力波形に基づきをピークツウピーク電圧値Vppの増減に対してDutyの増減を同方向に行っていた。つまり制御部60は実測値に基づいてピークツウピーク電圧値Vppの増減制御やDutyの増減制御を行っている。
しかし、本発明はこのような実施形態に限定されるものではない。図38は、図1に示す画像形成装置が備えていた波形検知手段55に変えて、電源39から出力される電圧の出力時期を設定する設定部65を有し、制御部60が、設定部65で設定された出力時期に基づき、A/(A+B)で示すDutyを、電圧の最大値と最小値の差(ピークツウピーク電圧値Vpp)が大きい程大きく、電圧の最大値と最小値の差(ピークツウピーク電圧値Vpp)が小さい程小さくなるように電源39を制御するものである。
以下、設定部65と制御部60の構成と波形設定及び電源制御について図39を用いて説明する。
設定部65は、制御部60の一部として構成されているが、制御部60と個別な構成として設けてもよい。設定部65は、制御信号のピーク間電圧を変更するためのピーク間電圧変更部84と、制御信号のデューティ比を変更するためのデューティ比設定部85と、直流成分(Voff)設定部86を備えている。ピーク間電圧設定部84は、電源39に入力する、交流成分制御信号のピーク間電圧を変更するものであり、デューティ比設定部85は、制御信号としての矩形波のデューティ比を変化させるものである。直流成分(Voff)設定部86は、交流に対する直流成分(Voff)の出力を設定するものである。
設定部65は、制御部60にオペレーションパネル50から送信された記録材Pの種類の情報、温湿度センサ52で検知される温度または湿度の情報、抵抗検知手段53により検知された転写部の電気抵抗の情報の少なくとも一つに基づき、ピーク間電圧変更部84でピークツウピーク電圧値Vppを変更するとともに、デューティ比設定部85で波形のDutyを設定し、直流成分(Voff)設定部86で中心電圧値Voffを設定する。ここでいうデューティ比設定部85で設定する波形のDutyとは、波形の周期をX、X周期のうちで波形がトナー像を記録材Pから中間転写ベルト31側へ戻す極性を有する時間をY、としたときの時間比(Y/X)である。
制御部60は、設定部65で設定した波形に対応する信号となる交流成分制御信号と直流成分制御信号を2次転写電源となる電源39に送信する。電源39は、交流電圧昇圧部92と直流成分昇圧部94を備えていて、制御部60から送られた交流成分制御信号と直流成分制御信号に基づいて、交流電圧昇圧部92からの交流電圧出力と、直流成分昇圧部94からの直流電圧出力を重畳して振動電圧を生成し、斥力ローラである2次転写裏面ローラ33へ振動電圧を出力する。
すなわち、制御部60は、交流成分制御信号と直流成分制御信号に基づいて、交流電圧昇圧部92からの交流電圧出力と、直流成分昇圧部94からの直流電圧出力を重畳して振動電圧を生成し、斥力ローラである2次転写裏面ローラ33へ振動電圧を出力するように電源39を制御する。
本実施形態において、設定部65は、設定した波形の最大値と最小値の電圧差であるピークツウピーク電圧(Vpp)が大きいほど、時間比(Y/X)が大きくなるように、波形を設定して出力する機能を備えている。
このように設定部65により設定される波形の時間比(Y/X)およびピークツウピーク電圧値Vppは、電源39が2次転写裏面ローラ33へ出力する振動電圧のそれらと対応関係にある。すなわち、設定波形の時間比(Y/X)が大きくなるほど、振動電圧のDutyは大きくなる傾向にある。また、設定波形のピークツウピーク電圧値Vppが大きくなるほど、振動電圧のピークツウピーク電圧値も大きくなる傾向にある。設定部によりピークツウピーク電圧値が大きいほど時間比(Y/X)が大きくなるよう波形を設定することで、振動電圧(実際の出力波形)のピークツウピーク電圧が大きいほどそのDutyがおおきくなる。これにより、転写バイアスの電圧の最大値と最小値の差であるピークツウピーク電圧値Vppを増大しても記録材P上での良好な画像を得ることができる。
このような構成の画像形成装置において、実施例1で述べたように、制御部60は、使用する記録材Pの凹凸が大きいほど、Dutyを大きくするように電源を制御することで、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
このような構成の画像形成装置において、実施例2で述べたように、制御部60は、使用する記録材Pの厚みが厚いほど、Dutyを大きくするように電源39を制御することで、実施例2と同様の作用効果を得ることができる。
このような構成の画像形成装置において、実施例3で述べたように、制御部60は、温湿度センサ52で検知される温度又は湿度が低い程、Dutyを大きくするように電源39を制御することで、実施例3と同様の作用効果を得ることができる。
このような構成の画像形成装置において、実施例4で述べたように、制御部60は、抵抗検知手段53により検知される電気抵抗が高いほど、Dutyを大きくするように電源39を制御することで、実施例4と同様の作用効果を得ることができる。
本発明が適用される画像形成装置の形態としては、図1、図38に示すものに限定されるものではない。本発明は、中間転写ベルト31に代えて、ドラム形状の中間転写ドラムを用いる画像形成装置にも適用可能である。また、ニップ形成ローラ36に代えて、ベルト形状のニップ形成ベルトを用いる画像形成装置にも適用可能である。また、本発明は、感光体ドラムに当接して転写ニップを形成する転写ローラと、転写ニップ内に挟み込んだ記録材に対して感光体ドラム上のトナー像を転写するために電圧を出力する電源と、前記電源からの出力を制御する制御手段とを有する画像形成装置、いわゆる直接転写方式の画像形成装置にも適用可能である。
本発明が適用される画像形成装置の別な形態について説明する。図40に示す転写ユニット30Aは、転写ユニット30に換えて画像形成装置に搭載可能なものである。この転写ユニット30Aでは、画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kに対向配置した像担持体である中間転写ベルト31の内側ループ内に配置された2次転写裏面ローラ33に、転写部材として2次転写搬送ベルト36Cを対向配置して接触させたものである。この形態では中間転写ベルト31の移動方向が図1、図38とは逆方向となっている。
2次転写搬送ベルト36Cは駆動ローラ36Aと従動ローラ36Bに巻き掛けられていて、2次転写搬送手段360を構成している。中間転写ベルト31と2次転写搬送ベルト36Cは2次転写裏面ローラ33と駆動ローラ36Aとの対向部において当接していて、2次転写ニップNを形成している。2次転写搬送ベルト36Cはレジストローラ101によって2次転写ニップNに向かって給紙された記録紙Pを受け取り搬送するものである。
本実施形態において、駆動ローラ36Aは接地されているのに対し、2次転写裏面ローラ33には2次転写バイアスを供給する電源39によって2次転写バイアスが印加されている。この電源39から供給される2次転写バイアスにより、2次転写ニップNにおいて、中間転写ベルト31に転写されたトナー像を中間転写ベルト31から2次転写ベルト36C側に向けて静電移動させる転写電界が形成される。中間転写ベルト31上のトナー像は、2次転写電界やニップ圧の作用によって、2次転写ニップNに進入した記録紙Pに転写される。
2次転写バイアスの印加形態としては、2次転写裏面ローラ33に印加するものではなく、2次転写裏面ローラ33を接地し、2次転写搬送手段360の構成としてバイアス供給ローラ36Dを2次転写ベルト36Cのループ内側に2次転写ベルト36Cと当接させて配置し、バイアス供給ローラ36Dと電源39とを接続して、バイアス供給ローラ36Dに2次転写バイアスを印加するようにしてもよい。
図41に示す転写ユニット30Bは、転写ユニット30に換えて画像形成装置に搭載可能なものである。この転写ユニット30Bは、画像形成ユニット1M、1C、1Y、1Kに対向配置して、転写部材たる転写搬送ベルト310を複数のローラ部材に巻きけて配置したものである。転写搬送ベルト310は、図示しないレジストローラによって給紙された記録紙Pを吸着して後述の転写ニップN1に搬送するものであり、図中反時計周りに回転移動走行するように構成されている。転写搬送ベルト310のループの内側には、転写バイアスが電源39からそれぞれ供給される転写ローラ350M、350C、350Y、350Kが各色の感光体2M、2C、2Y、2Kと対向するように配置されている。転写ローラ350M、350C、350Y、350Kは、転写搬送ベルト310を各色の感光体にそれぞれ当接している。本実施形態では、各感光体2M、2C、2Y、2Kと転写搬送ベルト310の当接部が転写ニップN1として形成されている。
本実施形態では、各感光体は接地されているのに対し、転写ローラ350M、350C、350Y、350Kには、それぞれ電源39によって転写バイアスが印加される。これにより、転写ニップN1においてトナー像を感光体2M、2C、2Y、2Kから転写ローラ側に向けて静電移動させる転写電界が形成される。
記録紙Pは図右下側から搬送され、バイアスを印加された紙吸着ローラ351と転写搬送ベルト310の間を通過することで転写搬送ベルト310に吸着した後、各色の転写ニップN1へ搬送される。各感光体上の各色のトナー像は、転写電界やニップ圧の作用によって、転写ニップN1へ搬送された記録紙Pに順次転写され、記録紙Pにフルカラートナー像が形成される。
本実施形態では、転写ローラ350M、350C、350Y、350Kにそれぞれ個別な電源39から転写バイアスを印加するようにしたが、1つの電源39から転写ローラ350M、350C、350Y、350Kに分配するようにしてもよい。
上記実施形態では、本発明が適用される画像形成装置としてフルカラー画像を形成するものを前提に説明したが、本発明はカラー画像を形成するものに限定されるものではない。例えば、図42に示すように単色、例えばブラックの画像形成ユニット1Kが備えるブラックの感光体2Kに対して転写部材として転写ローラ352を対向配置したモノクロの画像形成装置に適用することもできる。
転写ローラ352は、ステンレスやアルミニウム等からなる芯金上に導電性のスポンジからなる抵抗層が積層されて構成されている。抵抗層の表面にフッ素樹脂等からなる表層を設けてもよい。
転写ローラ352と感光体2Kとは当接していて、両者の間に転写ニップNが形成されている。感光体2Kは接地されているのに対し、転写ローラ352には、電源39によって転写バイアスが印加される。これにより、転写ローラ352と感光体2Kとの間に、感光体2Kに形成されているトナー像を感光体2Kから転写ローラ352側に向けて静電移動させる転写電界が形成される。感光体2上のトナー像は、転写電界やニップ圧の作用によって転写ニップN2に向けて送り出された記録紙Pに転写される。
図43に示す形態は、1つの感光体2Kに対向配置されて接触する転写部材として転写搬送ベルト353を用いたものである。転写搬送ベルト353は駆動ローラ354と従動ローラ355との間に巻き掛けられて支持され、駆動ローラ354によって図中矢印で示す方向に移動するように構成されている。転写搬送ベルト353は、駆動ローラ354と従動ローラ355との間の位置で感光体2Kとその一部が当接していて、転写ニップN3を形成している。転写搬送ベルト353は、転写ニップN3に向かって給紙された記録紙Pを受け取り搬送するものである。
転写搬送ベルト353のループ内側には、転写バイアスローラ356とバイアスブラシ357とが配置されている。これら転写バイアスローラ356とバイアスブラシ357は、転写ニップN3よりもベルト移動方向の下流側の位置で、転写搬送ベルト353の内側に当接するように配置されている。
本実施形態では、感光体2Kは接地されているのに対し、転写バイアスローラ356とバイアスブラシ357には、電源39によって転写バイアスが印加されている。これにより、転写ニップN3においてトナー像を感光体2Kから転写搬送ベルト353側に向けて静電移動させる転写電界が形成される。感光体2K上のトナー像は、転写電界やニップ圧の作用によって、転写搬送ベルト353により搬送されて転写ニップN3に進入した記録紙Pに転写される。
本実施形態では、転写バイアスローラ356とバイアスブラシ357の両方を備え、それぞれ転写搬送ベルト353に接触するように設けたが、これら転写バイアスローラ356とバイアスブラシ357は必ずしも両方必要なわけではなく、いずれか一方だけを設ける形態であってもよい。また、転写バイアスローラ356またはバイアスブラシ357は転写ニップN3の直下に設けてもよい。
このように図40から図43に示した形態においても画像形成装置の制御部60によって2次転写バイアス、あるいは転写バイアスを、電圧としての2次転写バイアス(転写バイアス)の最大値と最小値の中心値となる中心電圧値Voffよりも、2次転写バイアス(転写バイアス)の時間平均値Vaveが転写方向側にあることで、凹凸のある記録紙Pへの転写性の成立範囲が格段に広がり、様々な紙種や画像パターン、使用環境などの各種パラメータが変化した場合でも、記録材表面の凹部と凸部とでそれぞれ十分な画像濃度を得ながら、白点の発生を抑えることができ、良好な画像を得ることができる。
2K、31、310 像担持体
36、352、356、357 転写部材
39 電源
50 情報取得手段
52 検知手段
53 抵抗検知手段
55 波形検知手段
60 制御部
65 設定部
P 記録材
N 転写ニップ
Vave 電圧の時間平均値
Voff 電圧の最大値と最小値の中心値
Vpp 電圧の最大値と最小値の差
特開2006−267486号公報

Claims (7)

  1. トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体に当接して転写ニップを形成する転写部材と、前記像担持体上のトナー像を前記転写ニップで記録材へ転写するために電圧を出力する電源と、前記電源を制御する制御部を有し、
    前記電圧は、前記像担持体上のトナー像を前記記録材へ転写する際に、前記トナー像を前記像担持体側から記録材側に転写させる転写方向の電圧と、前記転写方向の電圧と逆極性の電圧とが交互に切り替わるものであり、
    前記電圧の時間平均値(Vave)が、前記トナー像を前記像担持体側から記録材側に転写させる転写方向の極性に設定され、かつ、前記電圧の最大値と最小値の中心値(Voff)よりも前記転写方向寄りに設定されていて、
    前記制御部は、前記電圧の1周期の中に占める、前記中心値(Voff)よりも戻し方向側での印加時間をA、前記中心値(Voff)よりも転写方向側での印加時間をBとしたとき、A/(A+B)で示す(Duty)を、前記電圧の最大値と最小値の差(Vpp)が大きい程大きく、前記電圧の最大値と最小値の差(Vpp)が小さい程小さくなるように前記電源を制御する画像形成装置。
  2. 前記電源から出力された電圧波形を検知する波形検知手段を有し、
    前記制御部は、前記波形検知手段で検知された出力波形に基づき、前記A/(A+B)で示す(Duty)を、前記電圧の最大値と最小値の差(Vpp)が大きい程大きく、前記電圧の最大値と最小値の差(Vpp)が小さい程小さくなるように前記電源を制御する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 像担持体と、
    前記像担持体上のトナー像を記録材へ転写するための振動電圧を出力する電源と、
    前記振動電圧の波形を設定する設定部と、
    前記設定部により設定された波形に基づき、前記電源の出力を制御する制御部と、を備え、
    前記設定部は、前記波形の周期をX、前記周期のうちで前記波形が前記トナー像を前記記録材から前記像担持体側へ戻す極性を有する時間をY、としたとき、前記波形の最大値と最小値の電圧差(Vpp)が大きい程、時間比(Y/X)が大きくなるように、前記波形を設定する画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記記録材の凹凸が大きいほど、前記(Duty)を大きくするように前記電源を制御する請求項1、2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記記録材の厚みが厚いほど、前記(Duty)を大きくするように前記電源を制御する請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 温度又は湿度を検知する検知手段を有し、
    前記制御部は、前記検知手段で検知される温度又は湿度が低い程、前記(Duty)を大きくするように前記電源を制御する請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記転写部の電気抵抗を検知する抵抗検知手段を有し、
    前記制御部は、前記抵抗検知手段により検知される電気抵抗が高いほど前記(Duty)を大きくするように前記電源を制御する請求項1乃至6の何れか1つに記載の画像形成装置。
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