JP2015156436A - 強磁性合金およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のR’−Fe−Co系強磁性合金は、六方晶TbCu7型結晶構造と体心正方晶ThMn12型結晶構造との中間的な結晶構造を有する空間群ImmmのR’−Fe−Co系強磁性化合物(R’は1種類以上の希土類元素であって、少なくともYまたはGdを含む)を含むR’−Fe−Co系強磁性合金であって、前記R’−Fe−Co系強磁性化合物は、希土類元素の占有サイトの少なくとも一部とFe原子ペアとの間に長周期の規則置換が生じていない(ランダム置換が生じている)、強磁性化合物である。
【選択図】図7
Description
2RFe5−R+2Fe=RFe12
本発明の実施形態におけるR’−Fe−Co系強磁性化合物は、TbCu7型結晶構造とThMn12型結晶構造との中間的な結晶構造によって構成される。
本発明の実施形態において、急冷凝固合金中のR’−Fe−Co系強磁性化合物の結晶構造は急冷凝固合金を作製する際の冷却速度によって異なり、冷却速度が十分早い場合には、合金中のR’−Fe−Co系強磁性化合物は、TbCu7型に近い結晶構造から熱処理によって最終的に不規則ThMn12型結晶構造や擬不規則ThMn12型結晶構造に変化する相分離過程を経る。このTbCu7型に近い結晶構造の組成は、R’−Fe−Co系強磁性合金の組成および冷却速度に応じて、希土類元素とFeダンベルペアとの置換比率の相違により異なり、定数比ではない。このTbCu7型に近い結晶構造の組成は、熱処理による相分離を経て最終的に生成するR’−Fe−Co系強磁性化合物の構造を支配する。また、冷却速度が比較的遅い場合には、急冷凝固合金中のR’−Fe−Co系強磁性化合物は必ずしもTbCu7型に近い構造ではなく、より中間的な結晶構造から熱処理によって最終的に生成するR’−Fe−Co系強磁性化合物に変化する相分離過程を経る。
本発明の実施形態におけるR’−Fe−Co系強磁性化合物は、上記の基本組成と基本構造に記載の通り、R’−Fe−Co系強磁性合金の組成と冷却速度ならびに熱処理の温度と時間により、構造が変化する。磁気異方性の観点から、a軸およびb軸が同じ長さになることにより一軸磁気異方性が最大になると推定されるため、R’−Fe−Co系強磁性合金の組成は熱処理によりa軸およびb軸が同じ長さになるタイプIとa軸およびb軸の長さが最大でわずか0.1%程度異なるタイプIIが適切である。例えば、R’−Fe−Co系強磁性合金の組成を、Y(Fe1-yCoy)zとした場合、11.5≦z<14.0の組成範囲のタイプIの結晶は、Co置換量yに応じてキュリー温度は200℃〜860℃、室温の体積磁化は少なくとも1.35T〜1.61T、室温の磁気異方性磁界は1.7T〜2.7Tに達する。また、10.5<z<11.5の組成範囲のタイプIIの結晶は、Co置換率yが同じタイプIと比較すると、キュリー温度は10℃〜20℃低く、室温の体積磁化は測定誤差を考慮するとタイプIと同等であり、室温の磁気異方性磁界はタイプIより大きい傾向にある。さらに、R’−Fe−Co系強磁性合金の組成を、(Y1-xSmx)(Fe,Co)zとした場合、Sm置換量に応じキュリー温度、室温の体積磁化と磁気異方性磁界はいずれも上昇する。
Fe元素の一部をCo元素で置換することにより磁気物性値は飛躍的に向上する。磁気特性が最も高く実用上重要なタイプIの結晶、すなわち不規則ThMn12型結晶構造のCo置換効果では、R’−Fe−Co系強磁性合金の組成Y(Fe1-yCoy)zにおいて、zが上記組成範囲のとき、0≦y≦0.3の組成範囲が望ましく、室温での体積磁化1.61T、かつ磁気異方性磁界2.7Tに飽和する0.1≦y≦0.3の組成範囲がより望ましい。当該組成範囲ではキュリー温度は410℃から680℃と実用上十分に高い値を有する。y<0.1の組成範囲ではCo置換量の増加に伴いキュリー温度は上昇し、室温での体積磁化と磁気異方性磁界は増大する一方、y>0.3の組成範囲ではCo置換量の増加に伴いキュリー温度は上昇するものの室温での体積磁化と磁気異方性磁界は低下する。さらに、y>0.42の組成範囲では熱処理をしてもa軸およびb軸の長さが同等の結晶は最終的に生成しない。
Y元素以外にR’を構成する元素としては、結晶場由来の大きな磁気異方性を供与する元素が望ましい。また、TbCu7型構造とThMn12型構造との中間的な結晶構造において一軸磁気異方性を付与する元素がより望ましく、葉巻型電子軌道を有するSm、Er、Tmが適切である。特にFe副格子との磁化の向きが平行になる軽希土類元素のSmがより適切である。例えば、R’−Fe−Co系強磁性合金の組成をY1-xSmx(Fe,Co)zとした場合、zが上記組成範囲のとき、0≦x≦0.5の組成範囲が望ましい。x>0.5の組成範囲では、Y元素よりもSm元素が多くなるためR’−Fe−Co系強磁性化合物を形成することができない恐れがある。
(A)R’−Fe−Co母合金を作製する工程
R’とFeとCo、またはそれらの2種以上で構成される合金を混合して真空あるいは不活性ガス中で溶解して母合金を作製する(溶解鋳造法)。溶解により、合金組成が均一化される。前もって作製した組成が既知のR’−Fe−Co合金を使用することにより、急冷凝固法における金属溶融時に組成を調整しやすい利点がある。作製したR’−Fe−Co母合金のインゴットにおける組成ずれは、後述する工程(B)で修正することが可能である。また、別の方法として、組成の異なる複数のR’−Fe−Co合金を別々で作製し、後述する工程(B)で混合する方法も可能である。
本実施形態では、上記で作製したR’−Fe−Co母合金を急冷凝固させて急冷凝固合金を作製する。急冷凝固法としては、例えばガスアトマイズ法や、単ロール急冷法、双ロール急冷法、ストリップキャスト法、メルトスピニング法などのロール急冷法が挙げられる。希土類鉄合金は酸化しやすいため、高温では真空中または不活性雰囲気中で急冷することが好ましい。
上述の方法によって形成した本発明におけるR’−Fe−Co系強磁性合金または本発明におけるR’−Fe−Co系強磁性化合物の構造を適正化するため、好ましい実施形態では、熱処理を行う。本熱処理工程(C)により、R’−Fe−Co系強磁性合金に含まれるTbCu7型に近い結晶構造の化合物は相分離することにより、タイプIでは不規則ThMn12型結晶構造へ、タイプIIでは擬不規則ThMn12型結晶構造へとそれぞれ連続的に構造が変化する。そのため、熱処理温度と熱処理時間は重要である。
本発明のR’−Fe−Co系強磁性合金から磁石を製造することは、種々の方法によって可能である。例えば、上述の方法によって作製した合金を粉砕し、合金粉末を得る。その後、公知の粉末冶金的手法やボンド磁石の製造方法などを適用して合金粉末から磁石体を製造することができる。例えば急冷凝固法による場合、急冷凝固時および熱処理後に生成するR’−Fe−Co系強磁性合金の組織を適正化すると、磁壁ピンニングによる保磁力の発現も期待できる。組織の適正化とは、例えば、R’−Fe−Co系強磁性合金を構成するFe−Co以外の相において一軸磁気異方性を生じさせる他元素、例えばGa、Al、Siなどを少なくとも1種添加するなどが挙げられる。
まず、解析方法の流れを示す。
<Y−Fe−Co系強磁性合金の作製>
(工程A)
まず、組成が7.7Y―76.6Fe―15.7Co(at%)(化学式でY(Fe0.83Co0.17)12)で示される総重量1kgの原料合金を得るため、Y(純度99.9%)と電解鉄(純度99.9%)と電解コバルト(純度99.9%)をそれぞれ秤量した。高温でのYの蒸発を考慮し、狙い組成7.7Y―76.6Fe―15.7CoよりもYが3質量%多くなるように、119.7gのYと、729.8gのFeと、154.0gのCoを秤量した。秤量した各金属を混合してアルミナ坩堝に投入し、高周波溶解によって溶解した。その後、水冷の銅ハース上に溶融金属を展開し、凝固させて合金のインゴットを得た。作製した合金インゴットを、ICP分析装置(島津製作所社製:ICPV−1017)を用いて分析した結果、組成は7.4Y―81.3Fe―11.3Co(at%)であった。
工程AにおいてY−Fe−Co系合金が十分に溶解したことを確認した後、出湯管圧48kPaのArで高速回転する銅ロール(ロール直径230mm)上に溶融金属を出射して急冷凝固させリボン状の合金(以下、超急冷薄帯)を作製した。本実施例では、ロール周速度40m/sを基本条件として設定した。ロール周速度を高速にすることにより、as−spun試料(急冷凝固後熱処理していない試料)での不規則Th2Ni17型の生成を抑制することが可能であり、熱処理過程での相分離や構造変化を追跡しやすいためである。ただし、冷却速度に応じた生成相の量や構造の相違を評価する場合には、より遅いロール周速度(0〜40m/s)でも作製した。
工程Bにおいて作製した超急冷薄帯をNb箔に包み、Arフロー雰囲気とした石英管に装填した後、石英管を中で予め所定温度に設定された管状炉に投入し0.5時間保持した。その後、石英管を水中に投下し十分冷却した。Arフロー中での熱処理は、真空中での熱処理よりもY元素の蒸発を抑制することができる。そのため、本実施例ではYとFe,Coとの組成ずれを抑制する目的でArフロー中において熱処理を実施した。
図8には、Y−Fe−Co系強磁性合金の組成Y(Fe0.83Co0.17)z(10.5≦z≦17.0)におけるY−Fe−Co系強磁性化合物のas−spun試料と900℃熱処理試料のキュリー温度を示す。900℃で熱処理することによりY−Fe−Co系強磁性化合物の構造は組成zに応じた構造に概ね収束することを確認している。図8からわかるように、組成zに関係なく、900℃で熱処理することによりキュリー温度は上昇する。少なくとも700℃以上の熱処理でキュリー温度が上昇することを別途確認した。また、キュリー温度は組成zに応じても変化することがわかった。11.5≦z≦14.0の組成範囲で、キュリー温度は比較的に高い値を有する。11.5≦z<14.0の組成範囲のタイプIではキュリー温度は514℃に達し、10.5<z<11.5の組成範囲のタイプIIの擬不規則ThMn12型結晶構造では、キュリー温度は500℃に達した。
図9には、Y−Fe−Co系強磁性合金の組成Y(Fe0.83Co0.17)z(10.5≦z≦17.0)におけるY−Fe−Co系強磁性化合物の熱処理に伴う構造変化を室温での軸比で整理したグラフを示す。熱処理に伴う格子変化を明示するため、プロット同士を補間して表示している。
これらの合金に対して、上記に示した方法によって結晶構造解析を行った。図11Aには、上記タイプI(11.5≦z<14.0)のY−Fe−Co系強磁性合金の組成Y(Fe0.83Co0.17)zにおけるY−Fe−Co系強磁性化合物のサイト占有率の軸比b/cに対する変化を示す。図11Bには、上記タイプI(11.5≦z<14.0)のY−Fe−Co系強磁性合金の組成Y(Fe0.83Co0.17)zにおけるY−Fe−Co系強磁性化合物の内部座標の軸比b/cに対する変化を示す。
(1) b/c≦1.746
(2) 1.746≦b/c≦1.760
(3) b/c≧1.760
<Y−Fe−Co系強磁性合金の作製>
(工程A)
まず、組成がYFe12で示される総重量1kgの原料合金を得るため、Y(純度99.9%)と電解鉄(純度99.9%)をそれぞれ秤量した。高温でのYの蒸発を考慮し、狙い組成7.7Y―92.3Fe(at%)よりもYが3質量%多くなるように、120.6gのYと、882.9gのFeを秤量した。秤量した各金属を混合してアルミナ坩堝に投入し、高周波溶解によって溶解した。その後、水冷の銅ハース上に溶融金属を展開し、凝固させて合金のインゴットを得た。作製した合金インゴットを、ICP分析装置(島津製作所社製:ICPV−1017)を用いて分析した結果、組成は7.3Y―92.7Fe(at%)であった。
工程AにおいてY−Fe−Co系合金が十分に溶解したことを確認した後、出湯管圧48kPaのArで高速回転する銅ロール(ロール直径230mm)上に溶融金属を出射して急冷凝固させリボン状の合金(以下、超急冷薄帯)を作製した。ロール周速度を25m/sに設定した。出湯時の溶湯温度は合金溶湯が液体となる温度であれば任意である。
工程Bにおいて作製した超急冷薄帯をNb箔に包み、石英管中に配置して真空中で熱処理した。具体的には油拡散ポンプで1.0×10-4Pa以下の真空度まで排気しながら予め所定温度に設定された管状炉に投入した。その後、その温度で0.5時間保持した後、石英管を水中に投下し十分冷却した。
図16のグラフには、Y−Fe−Co系強磁性合金の組成Y(Fe1-yCoy)12におけるY−Fe−Co系強磁性化合物の(a)キュリー温度、および(b)室温での体積磁化、および(c)室温での磁気異方性磁界のCo置換量yに対する変化を示す。またこれらのそれぞれの値を表1に示す。体積磁化は、後述の実施例4で同定した磁気モーメントと実施例3で同定した単位胞体積・サイト占有率を使用して導出した。体積磁化は、0≦y≦0.1の組成範囲ではCo置換量の増加に伴い増大し、0.1≦y≦0.3の組成範囲では一定または微増、y≧0.3の組成範囲では低下した。磁気異方性磁界は、0≦y≦0.1の組成範囲ではCo置換量の増加に伴い増大し、0.1≦y≦0.3の組成範囲では一定または微減、y≧0.3の組成範囲では低下した。0.1≦y≦0.3の組成範囲では、キュリー温度は400℃から700℃であり、体積磁化は1.61Tであり、磁気異方性磁界は2.4Tから2.7T程度である。室温での体積磁化と磁気異方性磁界の変化から、Co置換量yは0<y≦0.3の組成範囲が望ましく、0.1≦y≦0.3の組成範囲がより望ましいということがわかった。
Feサイト置換型元素Mを使用した特許文献1と比較するため、ThMn12型結晶構造を有するY(Fe1-yCoy)11Ti(0<y≦0.5)について調査した。本実施例と作製条件を合わせるためロール周速度は25m/sで作製し、700℃、800℃、900℃、1000℃の各温度で熱処理した。as−spun試料にはTbCu7型結晶構造とbcc−Fe−Coが含まれていることを観測した。熱処理温度の高温化に伴いTbCu7型結晶構造はThMn12型構造に変化することを観測し、900℃および1000℃熱処理した試料ではThMn12型が単相で生成した。急冷の効きが悪いとThMn12型結晶構造とTh2Ni17型結晶構造とbcc−Fe−Coが生成する傾向にあった。900℃で熱処理した試料について本発明に使用した空間群Immmを使用して構造解析を行ったところ、g4g2=0かつg2d=0かつa=bかつ、内部座標で4g1(x)=4e(x)かつ4h(y)=4f(x)となり、空間群Immmはc軸周りに4回回転対称性を有する空間群I4/mmmのThMn12型結晶構造になった。1000℃で熱処理した試料の磁気物性値を、本発明と同様の方法で評価した結果を表1に示す。これらの値を上記本発明の磁気物性値と比較すると、全ての磁気物性値において本発明に及ばないことがわかった。
これらの合金に対しても、実施例1と同様に結晶構造解析を行ったところ、これらの合金は、空間群Immmに属し、希土類元素とFeダンベルペアとの置換に長周期性がない不規則ThMn12型結晶構造を有するY−Fe−Co系強磁性化合物を含んでいることを確認した。
本実験例では、57Feのメスバウア分光測定から不規則ThMn12型のY−Fe−Co系強磁性化合物のCo選択配位サイトと磁気モーメントについて評価した。実施例2のロール周速度25m/sで出湯し900℃0.5時間で熱処理した試料を室温において透過で測定した。
<Y−Sm−Fe−Co系強磁性合金の作製>
(工程A)
まず、組成が7.7Y―92.3Fe(at%)(化学式でYFe12)で示される総重量1kgの原料合金を得るため、Y(純度99.9%)と電解鉄(純度99.9%)をそれぞれ秤量した。高温でのYの蒸発を考慮し、狙い組成7.7Y―92.3FeよりもYが5質量%多くなるように、123.0gのYと、882.9gのFeを秤量した。秤量した各金属を混合してアルミナ坩堝に投入し、高周波溶解によって溶解した。その後、水冷の銅ハース上に溶融金属を展開し、凝固させて合金のインゴットを得た。作製した合金インゴットを、ICP分析装置(島津製作所社製:ICPV−1017)を用いて分析した結果、組成は7.7Y―92.3Feであった。同様の方法で、組成が9.3Sm―90.7Fe(at%)の合金インゴットを作製した。
工程AにおいてY−Sm−Fe−Co系合金が十分に溶解したことを確認した後、出湯管圧48kPaのArで高速回転する銅ロール(ロール直径230mm)上に溶融金属を出射して急冷凝固させリボン状の合金(以下、超急冷薄帯)を作製した。本実施例では、ロール周速度40m/sに設定した。ロール周速度を高速にすることにより、不規則Th2Ni17型の生成を抑制することが可能であり、熱処理過程での相分離や構造変化を追跡しやすいためである。
工程Bにおいて作製した超急冷薄帯をNb箔に包み、Arフロー雰囲気中で予め所定温度に設定された管状炉に投入し0.5時間保持した。その後、石英管を水中に投下し十分冷却した。Arフロー中での熱処理は、真空中での熱処理よりもY元素およびSm元素の蒸発を抑制することができる。そのため、本実施例では希土類元素と3d遷移金属との組成ずれを抑制する目的でArフロー中において熱処理を実施した。
ThMn12型結晶構造を有するSm(Fe1-yCoy)11Ti(0<y≦0.5)について調査した。本実施例と作製条件を合わせるためロール周速度は40m/sで作製し、700℃、800℃、900℃、1000℃の各温度で熱処理した。as−spun試料にはTbCu7型結晶構造とbcc−Fe−Coが含まれていることを観測した。熱処理温度の高温化に伴いTbCu7型結晶構造はThMn12型構造に変化することを観測し、900℃および1000℃熱処理した試料ではThMn12型が単相で生成した。急冷の効きが悪いとThMn12型結晶構造とTh2Ni17型結晶構造とbcc−Fe−Coが生成する傾向にあった。900℃で熱処理した試料について本発明に使用した空間群Immmを使用して実施例1と同様に構造解析を行ったところ、g4g2=0かつg2d=0かつa=bかつ、内部座標で4g1(x)=4e(x)かつ4h(y)=4f(x)となり、空間群Immmはc軸周りに4回回転対称性を有する空間群I4/mmmのThMn12型結晶構造になっていた。1000℃で熱処理した試料の磁気物性値を、本発明と同様の方法で評価した結果を表3に示す。
<Gd−Fe−Co系強磁性合金の作製>
(工程A)
この実験例では、まず、組成が7.7Gd―80.8Fe―11.5Co(at%)(化学式でGd(Fe0.875Co0.125)12)で示される総重量900gの原料合金を得るため、Gd(純度99.9%)と電解鉄(純度99.9%)と電解コバルト(純度99.9%)をそれぞれ秤量した。高温でのGdの蒸発を考慮し、狙い組成7.7Gd―80.8Fe―11.5CoよりもGdが3質量%多くなるように、175.2gのGdと、634.3gのFeと、95.6gのCoを秤量した。秤量した各金属を混合してアルミナ坩堝に投入し、高周波溶解によって溶解した。その後、水冷の銅ハース上に溶融金属を展開し、凝固させて合金のインゴットを得た。作製した合金インゴットを、ICP分析装置(島津製作所社製:ICPV−1017)を用いて分析した結果、組成は7.6Gd―81.0Fe―11.4Coであった。
工程AにおいてGd−Fe−Co系合金が十分に溶解したことを確認した後、出湯管圧48kPaのArで高速回転する銅ロール(ロール直径230mm)上に溶融金属を出射して急冷凝固させリボン状の合金(以下、超急冷薄帯)を作製した。ロール周速度を25m/sに設定した。出湯時の溶湯温度は合金溶湯が液体となる温度であれば任意であるが、溶湯温度が高すぎる場合、溶湯の粘性が著しく低下し出湯条件が同じでもロールへの接触面積が異なってくるため冷却速度に無視できない相違が生じる。合金の組成により合金の融点は異なる。本実験例で設定した組成範囲では、Gd−Fe−Co系合金の融点は推定で1100℃以上である。
工程Bにおいて作製した超急冷薄帯をNb箔に包み、石英管中に配置して真空中で熱処理した。具体的には油拡散ポンプで1.0×10-4Pa以下の真空度まで排気しながら予め所定温度に設定された管状炉に投入した。その後、その温度で0.5時間保持した後、石英管を水中に投下し十分冷却した。
Claims (12)
- 空間群ImmmのR’−Fe−Co系強磁性化合物(R’は1種類以上の希土類元素であって、少なくともYまたはGdを含む)を含むR’−Fe−Co系強磁性合金であって、
前記R’−Fe−Co系強磁性合金の組成を化学式でR’(Fe1-yCoy)zとするとき、0<y≦0.3、10.5<z<14.0を満たしており
前記R’−Fe−Co系強磁性化合物は、希土類元素の占有サイトの少なくとも一部がFe原子ペアによってランダムに置換された強磁性化合物である、R’−Fe−Co系強磁性合金。 - 前記R’−Fe−Co系強磁性化合物は、六方晶TbCu7型結晶構造と体心正方晶ThMn12型結晶構造との中間的な結晶構造を有する、請求項1に記載のR’−Fe−Co系強磁性合金。
- 前記R’−Fe−Co系強磁性化合物は、2つの希土類元素サイト2aと2d、および6つの3d遷移金属サイト4e、4f、4g1、4g2、4h、8kによって構成される強磁性化合物である、請求項1または2に記載のR’−Fe−Co系強磁性合金。
- 前記R’−Fe−Co系強磁性化合物は、2aサイトと4g2サイトのFe原子ペアの間、および2dサイトと4g1サイトのFe原子ペアの間にそれぞれランダム置換が生じている強磁性化合物である、請求項3に記載のR’−Fe−Co系強磁性合金。
- 前記R’−Fe−Co系強磁性化合物は、2aサイトに原子欠損が生じている強磁性化合物である、請求項3または4に記載のR’−Fe−Co系強磁性合金。
- 前記R’−Fe−Co系強磁性化合物において、原子欠損が生じていない2aサイトのサイト占有率をg2a、原子欠損が生じている2aサイトのサイト占有率をg2a vac、2dサイトのサイト占有率g2d、4g1サイトのサイト占有率をg4g1、4g2サイトのサイト占有率をg4g2とするとき、0.40≦g2a≦0.9、0≦g2a vac≦0.40、0.20≦g2d≦0.70であり、0.40≦g2a+g4g2≦1と0.20≦g2d+g4g1≦1の関係が成立している請求項3から5のいずれかに記載のR’−Fe−Co系強磁性合金。
- 前記R’−Fe−Co系強磁性化合物は、室温におけるa軸の格子定数をa、b軸の格子定数をb、c軸の格子定数をcとすると、それぞれ8.38オングストローム≦a≦8.49オングストローム、8.37オングストローム≦b≦8.47オングストローム、4.77オングストローム≦c≦4.88オングストロームを有する強磁性化合物である、請求項1から6のいずれかに記載のR’−Fe−Co系強磁性合金。
- 前記R’を構成するY元素またはGd元素以外の元素がSmである、請求項1から6のいずれかに記載のR’−Fe−Co系強磁性合金。
- 前記R’−Fe−Co系強磁性合金の組成におけるR’を構成するYまたはGdとSmとの元素比を(Y,Gd)1-xSmxの化学式で表現するとき、0<x≦0.5を満たしている、請求項8に記載のR’−Fe−Co系強磁性合金。
- R’、FeおよびCoを含有する合金の溶湯を用意する工程Aと、
前記合金の溶湯を冷却して凝固させることにより、請求項1に記載のR’−Fe−Co系強磁性化合物を含むR’−Fe−Co系強磁性合金を形成する工程Bと、
を含む、R’−Fe−Co系強磁性合金の製造方法。 - 前記R’−Fe−Co系強磁性合金を加熱する熱処理工程を含む、請求項10に記載のR’−Fe−Co系強磁性合金の製造方法。
- 前記R’−Fe−Co系強磁性化合物は、六方晶TbCu7型結晶構造と体心正方晶ThMn12型結晶構造との中間的な結晶構造を有する、請求項10または11に記載のR’−Fe−Co系強磁性合金の製造方法。
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