JP7263696B2 - 希土類磁石用合金 - Google Patents

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Description

本発明は、希土類磁石用合金に関する。
近年、希土類元素の含有量を低減した磁石の開発が求められている。本明細書において希土類元素とは、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、及びランタノイドからなる群から選択された少なくとも1つの元素をいう。ここで、ランタノイドとは、ランタン(La)からルテチウム(Lu)までの15の元素の総称である。含有する希土類元素の組成比率が相対的に小さい強磁性合金として、体心正方晶のThMn12型結晶構造を有するRT12(Rは希土類元素の少なくとも1種、TはFe、Co又はNi)が知られている。RT12は高い磁化を有するが、結晶構造が熱的に不安定であるという問題がある。
特許文献1には、T元素であるFeの一部を、構造安定化元素であるTiにより部分的に置換して、高い磁化と引き換えに、熱安定性を高めた希土類永久磁石が開示されている。
特許文献2には、RFe12系化合物のR元素を、Zr、Hf等の置換元素M1により部分的に置換することで、遷移金属元素を置換するTi等の置換元素M2の量を減らして飽和磁化を保ったまま、ThMn12構造を安定化した希土類永久磁石が開示されている。
また、特許文献3には、RFe12のR元素の一部としてY又はGdを選択した、R´-Fe-Co系強磁性合金が開示されており、このR´-Fe-Co系強磁性合金が、超急冷法により生成させたThMn12型結晶構造を有することで、高い磁気特性を示す点が記載されている。
また、特許文献4には、Cuを添加することで非磁性かつ低融点の1-4組成(SmCu相)の相が生成し、焼結と高保磁力化が可能なことが記載されている。
また、特許文献5には、ThMn12型の主相に対し副相としてSmFe17系相、SmCo系相、Sm系相、及びSmCu系相の少なくともいずれかを含むことで、高保磁力化が可能なことが記載されている。
また、特許文献6には、Cuを添加することで液相が生成し緻密なバルク体が形成可能なことが記載されている。
特開昭64-76703号公報 特開平4-322406号公報 特開2015-156436号公報 特開2001-189206号公報 特開2017-112300号公報 国際公開第2016/162990号
高性能磁石として多用されている異方性磁石に用いられる、単結晶ライクの主相粒子は、微粉砕時に原料合金(被粉砕物)が単結晶単位まで高効率に粉砕されることにより得られる。さらに焼結工程の際の一般的な処理温度を考慮すると、主相化合物は、少なくとも900℃以上、好ましくは1000℃以上で安定に存在することも求められる。
特許文献1に記載の希土類永久磁石は、TiによるFeの元素置換により、熱安定性が高められているものの、TiによるFe置換量が多いため、その分磁化が小さくなり、十分な磁気特性を得られない。
一方、特許文献2に記載の希土類永久磁石では、Ti等で遷移金属元素を置換することによりThMn12構造の安定化を図っているものの、その効果は必ずしも十分でない。
特許文献3に記載のR´-Fe-Co系強磁性合金は、Fe元素を構造安定化元素M(Ti等)で置換していないため、高い磁化と大きい磁気異方性と高いキュリー温度を得られているが、非平衡相であるために、焼結等の高温での緻密化プロセスにおいて主相化合物が分解することがある。
特許文献4に記載の希土類磁石では、Ti添加量が多いために磁気物性値が高くないことがある。
特許文献5に記載の希土類磁石では、希土類リッチな副相SmCuを使用した場合、熱処理時に主相よりも希土類リッチな組成へと平衡状態が移動し主相比率が低下することが懸念される。
特許文献6に記載の希土類磁石では、Fe元素を構造安定化元素Mで置換していないため、高い磁化と大きい磁気異方性と高いキュリー温度を得られ、かつバルク体としての密度が高いが、非平衡相であるために、1000℃以上の焼結等の高温でのプロセスにおいて主相化合物が分解することがある。さらに異方性焼結磁粉を得難い。
そこで、本開示の目的は、異方性焼結磁粉を得るのに適した希土類磁石合金を提供することにある。
本開示の希土類磁石用合金は、非限定的で例示的な実施形態において、主相及び1種以上の副相を有する希土類磁石用合金であって、合金全体の組成が下記の組成式(1)によって表される。
R(Fe,Co)w-zTizCuα (1)
ここで、Rは希土類元素の少なくとも1種であり、w、z、及びαは、それぞれ8≦w≦13、0.42≦z<0.70、及び0.40≦α≦0.70を満足する。
ある実施形態において、全体の組成が下記の組成式(2)で表わされる。
R11-xR2(Fe1-yCow-zTiCuα (2)
ここで、前記RはR1及びR2から構成され、R1はY又はYとGdであり、YはR1全体の50mol%以上であり、R2はSm、La、Ce、Nd及びPrからなる群から選択される少なくとも1種であり、Smを必ず含み、SmはR2全体の50mol%以上である。x及びyは、それぞれ、0.5≦x≦1.0、0≦y≦0.4を満足する。
ある実施形態において、前記主相は、ThMn12型の結晶構造を有し、前記主相の組成は下記の組成式(3)で表わされる。
R11-x’R2x’(Fe1-y’Coy’12-z’-α’Tiz’Cuα’ (3)
ここで、x’、y’、z’、及びα’は、それぞれ、0.5≦x’≦1.0、0≦y’≦0.4、0.48≦z’<0.91、及び、0.24≦α’≦0.37を満足する。
ある実施形態において、z’、は、0.48≦z’<0.74を満足する。
ある実施形態において、前記主相はThMn12型の結晶構造を有する相であり、前記副相は主に副相全体の50mol%以上がCu組成の結晶相である。
ある実施形態において、前記副相の結晶構造はKHg型である。
ある実施形態において、KHg型の結晶構造の相が体積比率で前記副相の50%以上である。
ある実施形態において、前記副相はR原子を含み、副相中に存在するR原子は[R2]/([R1]+[R2])のモル比が合金全体の組成よりも高い。
ある実施形態において、前記希土類磁石用合金の全体における前記副相の重量比率は、3wt%以上10wt%以下である。
ある実施形態において、前記副相は、水素を吸収及び放出する。
ある実施形態において、少なくとも700℃以下の温度で水素吸収と放出が起こる。
ある実施形態において、前記主相と前記副相の間又は副相中にクラックが生じている。
ある実施形態において、粉末X線回折パターンにおける格子面間隔値が3.03Å以上、3.10Å以下の範囲でのX線強度の最大値が、格子面間隔値が2.50Å以上、2.57Å以下の範囲でのX線強度の最大値よりも大きく、かつ、α―(Fe,Co,Ti)相が10重量%以下である。
ある実施形態において、α―(Fe,Co,Ti)相が5重量%以下である。
本発明の実施形態によれば、磁気特性及び熱安定性が向上した異方性焼結磁粉を高効率に得ることができる。
本開示の実施形態における実施例6のY0.4Sm0.6(Fe0.80Co0.208.79Ti0.42Cu0.67組成の希土類磁石合金について、1050℃20分間の熱処理を行う前における偏光顕微鏡による断面組織の観察結果を示す図である。 本開示の実施形態における実施例6のY0.4Sm0.6(Fe0.80Co0.208.79i0.42Cu0.67組成の希土類磁石合金について、1050℃20分間の熱処理後における偏光顕微鏡による断面組織の観察結果を示す図である。 図1Bの試料の走査電子顕微鏡(SEM)で得られた反射電子(BSE)像を示す図である。 図1Bの試料中の各相の組成分析結果を示す図である。 本開示の実施形態における実施例3から6の主相の体積磁化の温度依存性を示す図である。 本開示の実施形態における実施例3から6の試料の磁気異方性磁場の温度依存性を示すグラフである。 本開示の実施形態における実施例10の試料の1050℃20分間の熱処理前後における粉末X線回折パターンを示す図である。 本開示の実施形態における実施例13の水素排出量の温度依存性を示す図である。 本開示の実施形態における実施例15から18の試料の粉末X線回折パターンを示す図である。 本開示の実施形態における実施例15の試料のSEMで得られたBSE像を示す図である。 本開示の実施形態における実施例16の試料のSEMで得られたBSE像を示す図である。 本開示の実施形態における実施例17の試料のSEMで得られたBSE像を示す図である。 本開示の実施形態における実施例18の試料のSEMで得られたBSE像を示す図である。
[希土類磁石用合金の組成]
本開示の希土類磁石用合金は、例示的で限定的ではない実施形態において、主相及び副相を有し、全体の組成が下記の組成式(1)によって表される。
R(Fe,Co)w-zTizCuα (1)
ここで、Rは希土類元素の少なくとも1種である。また、w、z、及びαは、それぞれ、8≦w≦13、0.42≦z<0.70、及び0.40≦α≦0.70を満足する。
ある実施形態においては、全体の組成が下記の組成式(2)で表わされる。
R11-xR2(Fe1-yCow-zTiCuα (2)
ここで、RはR1及びR2から構成される。R1はY又はYとGdであり、YはR1全体の50mol%以上であり、R2はSm、La、Ce、Nd及びPrからなる群から選択される少なくとも1種であり、Smを必ず含み、SmはR2全体の50mol%以上である。R1は、Yのみ(不可避的不純物は除く)であることが好ましく、R2は、Smのみ(不可避的不純物は除く)であることが好ましい。x及びyは、それぞれ、0.5≦x≦1.0、0≦y≦0.4を満足する。
希土類元素RにSmを含ませることにより、高保磁力化に重要となる主相の磁気異方性を向上させることができる。
本発明者らが鋭意研究した結果、上記の組成式(1)及び(2)に示されるように、原料合金にCuを添加することにより、原料合金の溶湯を急冷して凝固した合金中に主相(高い磁化と磁気異方性を有する硬磁性相)と共存する希土類リッチな相(副相)が生成することを見出した。この主相より希土類リッチな副相の生成により、急冷凝固合金に対して行う熱処理による主相の結晶成長が容易に可能になることがわかった。また、この熱処理により、原料合金の溶解・凝固時の異相を低減することも容易に可能になる。さらに、希土類リッチな副相が水素を吸収・放出することにより、主相と副相との間又は副相中にクラックが生じ、単結晶単位に効率よく粉砕が可能である。これらのことは、異方性焼結磁粉を得るうえで極めて有益であり、高配向可能な異方性焼結磁粉の量産を可能にし得る。
R1、R2及びTiの量は、主相の磁気物性値と高温安定性に影響を与える。磁気異方性の観点からR2はR1よりも半分以上(R全体の半分以上)であることが望ましく、xの好ましい範囲は、0.5≦x≦1.0である。また、Tiは飽和磁化の観点からできるだけ少ない方が望ましいが、高温安定性の観点からは多い方が望ましい。0.42≦z<0.70の範囲が適切である。特にzが0.70以上であると、飽和磁化、磁気異方性磁場及びキュリー温度がいずれも低下する。なお、Tiの50モル%以下をタングステン(W)、バナジウム(V)などで置換してもよい。
また、磁気モーメントの増大及びキュリー温度向上に伴う実用温度での磁化向上と磁気異方性向上の観点から、Feの一部をCoで置換することは好ましい。しかし、Coによる置換量が多すぎる場合は、却って磁化や磁気異方性の低下をもたらす。具体的には、Co置換量yは0≦y≦0.4が望ましく、0.1≦y≦0.3がより望ましい。
Cuの量は、生成する副相の量が適切な値となるように設定する。副相の量が少ないと、原料合金の溶解・凝固時の異相が消失できないばかりでなく、異方性焼結磁粉を得るのに十分な大きさまで結晶成長させるのが容易ではない。また、副相の量が多いと、主相の比率が低下するため、磁石体としての磁化が低下する。発明者の実験によると、Cuの量は、0.40≦α≦0.70の範囲が適切である。
生成される副相は副相全体の50mol%以上がCu組成の結晶相(すなわち、主相よりもRリッチなCu基)である。ある実施形態において、副相は、主にKHg型の結晶構造の相(以下、1-2相)を含む。副相は、他に「R」と「Cu、Fe、及び/又はCo」の比が1:4の組成(以下、1-4組成)の相も含む場合がある。副相を構成するR元素については、両相ともに、[R2]/([R1]+[R2])のモル比が合金全体の組成よりも高くなる。また、副相には、FeとCoが若干固溶していてもよい。Tiは両相ともにほとんど固溶しない。
wの適正な量は、原料合金に添加するCu量に応じて変化するが、8≦w≦13である。wが大きすぎると、軟磁性のα-(Fe、Co、Ti)相が生成する。またwが小さすぎると、2-17相や3-29相が生成する。これらいずれの相も高い磁気特性の磁石を得るには好ましくない。
このようにして得られる希土類磁石用合金の主相は、実施形態において、ThMn12型結晶構造を有する。本開示における合金中のTnMn12型化合物相は、典型的には1000℃以上でも安定に存在することができる。このため、本開示の合金の実施形態は、焼結法などの高性能磁石作製プロセスを採用するのに好適に用いることができる。
なお、一般的に「ThMn12型結晶構造」は正方晶であるが、本発明では、正方晶の結晶格子がわずかに歪んで斜方晶の対称性を有する場合や、及び、結晶中の原子の周期性がわずかに乱れた場合でも、「ThMn12型結晶構造」とみなす。
生成される主相には、Cuが含有されるために、Cuを含有しない主相と比較した場合に同じTi置換量でも磁気物性値は異なる。まず、飽和磁化は、少なくともCuとTiの固溶した分だけ低下する。磁気異方性磁場は、CuとTiの共置換となって複雑な挙動を示す。具体的には、Cuが置換されていないThMn12型結晶構造の化合物の一般的な特徴とは逆にTi添加に伴って磁気異方性磁場が低下する傾向にある。そのため、CuとTiは、両方の元素ともに、磁気物性値の観点からは、できるだけ少ない方が好ましい。しかし、高温安定性の観点からはTiは多い方が望ましい。具体的には、組成式R11-x’R2x’(Fe1-y’Coy’12-z’-α’Tiz’Cuα’で主相を表記した場合、0.5≦x’≦1.0、0≦y’≦0.4、0.48≦z’<0.91、0.24≦α’≦0.37が適切であり、CuとTiの置換量は、より好ましくは0.48≦z’<0.74、0.24≦α’≦0.37である。
[希土類磁石用合金の作製方法]
<工程A>溶解・凝固する工程
R-Fe-Co-Ti-Cu系希土類磁石用合金の作製方法としては、金型鋳造法、遠心鋳造法、ストリップキャスト法、液体超急冷法などの公知の方法を採用できる。これらの方法は、合金の溶湯を作製した後、この溶湯を冷却して凝固させる。合金溶湯の凝固時にα-(Fe、Co、Ti)相など、特に磁石用原料合金として好ましくない相(異相)の生成を極力抑えることが望ましい。比較的冷却速度の高い、ストリップキャスト法又は液体超急冷法など、回転ロール上に溶湯を供給して凝固させ、薄帯又薄片状の合金を作製する方法を採用することにより、このような異相の生成を抑制することができる。凝固時の冷却速度が低いと、析出する異相の粒サイズが大きくなる。合金中に含まれる異相の粒サイズが大きくなると、次に行う工程Bの熱処理工程で異相を消失し難い。
液体超急冷法のように高い冷却速度で合金溶湯を急冷して凝固させると、凝固後の合金中にはサイズがナノメートルオーダの「ナノ結晶」が生成される。「ナノ結晶」のままでは、凝固後の合金を粉砕しても異方性磁粉を得ることはできない。しかし、ナノ結晶でも、その後に行う工程Bの熱処理工程を経ることにより、異方性磁粉を得るのに好適な10μm以上の結晶粒に容易に成長できる。
<工程B>熱処理工程
本発明の合金に熱処理を適用することにより、以下のことを実現できる。
(1)凝固過程で生成された異相の量を低減する。
(2)結晶粒を粗大化する。これは、異方性焼結磁石用原料として有用な単結晶ライクの粒子からなる粉末を粉砕法で容易に得るための有効である。
合金の組成に応じて変わるが、1-2相の融点は860℃付近、1-4組成の相の融点は880℃付近にある。そのため、熱処理温度は900℃以上1250℃以下が好ましく、1000℃以上1100℃以下がより好ましい。
熱処理時間は、熱処理温度によるが、5分以上50時間以下が望ましい。時間が短すぎると、異相を消失させるのに十分な反応が生じなかったり、粒成長が不十分だったりする。時間が長すぎると、希土類元素の蒸発及び酸化が生じ、かつ操業上の効率も悪い。この熱処理温度では、副相の少なくとも一部は液相となって主相の一部を溶解・再析出させる。このため、主相は液相が生成しない場合と比較して飛躍的に結晶粒が成長する。また合金溶湯の急冷凝固時に生成された異相も、その粒サイズが大きくない場合には容易に消失させることができる。
工程Bを行う前における合金中の副相の重量比率は合金全体の3wt%以上、10wt%以下であることが望ましい。副相の量が少ないと、工程Bの熱処理によっても、合金中の異相が消失できないばかりでなく、異方性焼結磁粉を得るのに十分な大きさまで結晶成長させるのが容易ではない。また、副相の量が多いと、主相の比率が低下するため、磁石体としての磁化が低下する。なお、副相の重量比率が3%の試料をX線リートベルト解析で実際の副相量を同定したところ、副相の導入量と合金中の副相の量は同等であった。
<工程C>水素の吸収放出によりクラックを導入する工程
本合金に含まれる副相は、希土類を比較的多く含む希土類リッチな組成であるため、水素を吸収したり、放出することができる。特に水素中で熱処理することによって副相は水素を顕著に吸収し得る。本合金によれば、たとえば、250℃から400℃の温度で水素の吸収が生じ、300℃から660℃の間で水素の放出が生じる。そのため、この合金を水素中で例えば350℃まで昇温して水素を吸収させた後、真空雰囲気又は不活性ガス雰囲気に切り替えて水素を放出させることができる。その場合、真空雰囲気又は不活性ガス雰囲気に切り替える温度は好ましくは600℃未満である。600℃以上の温度で水素雰囲気中に本合金をさらすと水素化-不均化反応による主相の分解によりα-(Fe、Co、Ti)相などの異相が生成する可能性がある。水素処理後の合金中のα-(Fe、Co、Ti)相の比率は10重量%以下であることが望ましい。より好ましくは、α-(Fe、Co、Ti)相の比率は5重量%以下である。α-(Fe、Co、Ti)相の比率が高いと、その後の真空雰囲気や不活性ガス雰囲気の熱処理を行っても、再結合反応による主相の再生成が十分に行われない可能性がある。水素の吸収と放出を行うことにより、希土類リッチ相(副相)は体積膨張と収縮を起し、主相結晶粒間や主相結晶粒と副相との間にクラックが生じる。一例として、KHg型の相が水素と反応することで、粉末X線回折パターンにおける格子面間隔値が3.03Å以上、3.10Å以下にピークを有する相に変化する。その結果、副相の体積が増加して、主相結晶粒間にクラックが生じる。主相結晶粒間や主相結晶粒と副相との間に生じたクラックによって、ジェットミルやスタンプミルやボールミルなどを用いた粉砕工程時に、クラック部で磁粉が割れる確率が高まり、単結晶単位の微粉を多く含む高配向可能な異方性磁粉を得ることが可能となる。
以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1から6]
<工程A>
純度が99.9%以上のY、Sm、Fe、Co、Ti、Cuの原料金属を、溶解時の希土類元素の蒸発を加味して、歩増しで秤量した。これらの原料金属を液体超急冷装置(メルトスピニング装置)の出湯管内で十分に溶解して合金の溶湯を形成した後、15m/sのロール周速度で回転するCu製のロール上に溶湯を出湯した。溶湯は高速で回転するロールの表面に接触して急速に抜熱され、リボン状に延びて凝固した。こうして、表1に記載の組成の超急冷薄帯を作製した。なお、比較例として合金組成Y0.40Sm0.60(Fe0.80Co0.208.33Ti0.70Cu0.63の超急冷薄帯も作製した。
Figure 0007263696000001
<工程B>
工程Aで作製した超急冷薄帯をNb箔に包含して、Ar流気中で1050℃20分間の熱処理を実施し実施例1~6及び比較例1の合金を作製した。
表1には、合金の組成、SEM-EDX分析で同定した主相の組成、室温での飽和磁化(Ms)、と磁気異方性磁場(μ)、及びキュリー温度(T)を示す。飽和磁化(M)と磁気異方性磁場(μ)は、10Tまで磁場印加可能な振動試料型磁力計(VSM)を使用して評価した。磁粉は等方性であるため、飽和磁化は2乗則の飽和漸近則、また磁気異方性磁場は特異点検出法を使用して同定した。キュリー温度(T)は熱磁気天秤で得られる曲線の変曲点で定義した。ここで熱磁気天秤は熱天秤(TG)の試料部に永久磁石で磁界を付与し、試料中の磁気的な吸収力の温度変化をTGの重量値として検出する装置である。
表1に示すように、原料合金に添加するTi量が減ると、最終的に得られる合金(工程B後)における主相のTi含有量は減る一方で、Cu含有量はほとんど変化しなかった。Tiが副相には固溶せず、主相のみに固溶するためである。
本実施例によると、室温での飽和磁化と磁気異方性磁場は、ともに、Ti添加量が少なくなるに従い概ね増大傾向にある。さらにキュリー温度もTi添加量が少なくなるに従って高くなった。また、Tiの添加量が0.70である比較例では、飽和磁化(M)、磁気異方性磁場(H)及びキュリー温度(T)がいずれも低下した。
工程Bの熱処理の前後での組織変化の例として、図1A及び図1Bには、実施例6のY0.4Sm0.6(Fe0.8Co0.208.79Ti0.42Cu0.67の希土類磁石合金の熱処理前後における偏光顕微鏡を使用した組織の観察結果を示す。図1A及び図1Bから、熱処理前にはサイズが数百nmオーダだった微結晶が、工程Bの熱処理をすることにより、10μm以上の粗大な結晶粒に成長することがわかる。また、副相については、1-2相のほうが1-4組成の相よりも明らかに多いこともわかる(粒界部の黒い部分が1-2相で、白い(カラーではオレンジの)線状や楔状の部分が1-4相)。
図2A及び図2BはSEM―EDXによる組成分析結果を示す。図2Bから、副相の1-2相と1-4組成の相ともに、合金全体のY/Sm比よりもSmリッチな組成であることがわかる。また、1-4組成の相の方が1-2相よりも内部に多くのFe、Coを含む。さらに、両相にはTiが検出可能な範囲では測定できなかった。
図3A及び図3Bは、それぞれ、実施例3から6の合金組成の主相の体積磁化及び磁気異方性磁場の温度依存性(室温から140℃まで)を示すグラフである。ただし、主相と副相との比率をX線リートベルト解析で同定し、副相は非磁性として扱った。体積磁化は温度上昇に伴い低下している。図3Aに示すように実施例3~6(主相組成におけるz´が0.48~0.74)の方が比較例1(主相組成におけるz´が0.91)よりも高い主相の体積磁化が得られている。また、図3Bに示すように、実施例4~6(主相組成におけるz´が0.48~0.67)の方が実施例5(z´が0.74)及び比較例3(z´が0.91)よりも温度上昇(実用上重要な20℃~100℃)にともなう磁気異方性磁場の低下が抑制されている。よって、好ましい範囲は、主相組成で0.48≦z´≦0.67、合金組成で0.42≦z≦0.50である。
[実施例7から12]
<工程A>
純度が99.9%以上のY、Sm、Fe、Co、Ti、Cuの原料金属を溶解時の希土類元素の蒸発を加味して歩増しで秤量した。表2に示す主相量及び副相量になるように各元素を秤量した。これらの原料金属を液体超急冷装置(メルトスピニング装置)の出湯管内で十分に溶解した後、15m/sのロール周速度で回転するCu製のロール上に溶湯を出湯した。溶湯は高速で回転するロールの表面に接触して急速に抜熱され、リボン状に延びて凝固した。こうして、表2に記載の組成の超急冷薄帯を作製した。
Figure 0007263696000002
<工程B>
工程Aで作製した超急冷薄帯をNb箔に包含して、Ar流気中で1050℃20分間の熱処理を実施し、実施例7~12の合金を得た。
表2には、主相と副相の重量比率に対して熱処理後の異相の有無も記載されている。液相量が少ないと、異相を消失することができなかった。液相量が3wt%以上では、異相が消失して、主相と副相のみの希土類磁石用合金を作製できた。図4は、副相比率3wt%の熱処理前後の超急冷薄帯の粉末X線回折結果を示している。熱処理前に異相として主に存在していたTbCu相、α―(Fe,Co,Ti)相の回折ピークは、1050℃20分間の熱処理後では消失して、主相と副相の回折ピークのみが観測された。
[実施例13]
水素の吸収と放出反応を観るため、実施例1から12と同様の方法で実験を行った。ただし、Cu製ロールの周速度を10m/sに設定し、副相である1-4組成のSm(Fe0.16Co0.12Cu0.72の超急冷薄帯を作製した。これを水素流気中で700℃までの熱処理を行い、排出ガスを測定した。つまり、水素吸収があると排出ガスが減り、水素放出があると排出ガスが増えることになる。
図5は、温度による排出ガス中の水素量の変化を示している。図5は、副相が250℃から400℃までの温度範囲で水素を吸収し、540℃から660℃までの温度範囲で水素を放出することを示している。このような水素の吸収と放出は、副相が比較的希土類が多い希土類リッチな相であることを反映している。
[実施例14]
<工程A>
純度が99.9%以上のY、Sm、Fe、Co、Ti、Cuの原料金属を溶解時の希土類元素の蒸発を加味して歩増しで秤量した。具体的には実施例6で作製した超急冷薄帯と同じ組成の超急冷薄帯を同じ急冷条件で作製した。
<工程B>
工程Aで作製した超急冷薄帯をNb箔に包含して、Ar流気中で1050℃20分間の熱処理を実施した。
<工程C>
水素流気中で500℃まで熱処理を行い、十分に水素を吸収させた後、真空雰囲気に切り替えて水素を十分に放出させて室温まで冷却した。得られた合金は、主相と副相の間や副相中にクラックが生じていることを確認した。
工程Aから工程Cを経た希土類磁石用合金と、工程Aと工程Bのみを経た希土類磁石用合金とを、ジェットミルでそれぞれ粉砕した。得られた微粉を磁場中で配向して飽和磁化を測定することで配向度を評価した。その結果、工程Aから工程Cを経た希土類磁石用合金の方が、工程Aと工程Bのみを経た希土類磁石用合金よりも高い磁束密度を示し、高配向度を有していることがわかった。これは、主に主相と副相又は副相中にクラックを導入したことにより、主相結晶粒端部で割れる確率が高くなったことによる。
[実施例15から18]
<工程A>
ストリップキャスト装置を用いて合金を作製した。まず、純度が99.9%以上のY、Sm、Fe、Co、Ti、Cuの原料金属を溶解時の希土類元素の蒸発を加味して歩増しで秤量した。これらの原料金属をシリカ坩堝に投入し、Arがゲージ圧力で-50kPaの雰囲気で高周波誘導加熱により1500℃まで昇温して原料を溶解した。その後、溶湯を1450℃まで降温させ、タンディッシュで一時的に貯湯した後、周速度1.5m/sで回転している銅製の冷却ロール上に流し込んで冷却させた。冷却された合金は冷却ロール下部に設置した解砕機で解砕された。こうして組成Y0.36Sm0.64(Fe0.83Co0.179.76Ti0.53Cu0.53のストリップキャスト合金を作製した。この組成は本発明の範囲内であった。
<工程B>
工程Aで作製したストリップキャスト合金をモリブデン製の容器に入れ、Ar流気中で1100℃1時間の熱処理を行った。
<工程C>
工程Bで得られた合金を水素流気雰囲気中において温度T1(T1=150℃、350℃、600℃)で1時間保持した後、Ar流気雰囲気に切り替えて10分間保持し、その後室温まで冷却した。
工程B及び工程Cで得られた合金の断面を樹脂埋め後、研磨、クロスセクションポリッシャ加工を行い、SEMで60μm×45μmの視野を撮影した。結果を図7A~Dに示す。60μm×45μmの視野の画像を用いて目視で確認できる主相粒間のクラックの個数を数えた。
工程B及び工程Cで得られた合金を乳鉢で粉砕し、目開き75μmのメッシュを通した粉を用いて粉末X線回折測定を行った。得られた回折パターンからリートベルト解析によってα-(Fe,Co,Ti)相の比率を求めた。リートベルト解析ソフトにはDIFFRACplus Professional TOPAS 4(ブルカー・エイエックス株式会社製)を使用した。また、ピーク高さの比較のために解析ソフトEVA(ブルカー・エイエックス株式会社製)を使用してバックグラウンドを除去した。
Figure 0007263696000003
実施例15の水素処理なしの合金では60μm×45μm視野中における主相粒間のクラックは1箇所のみであった。実施例16の150℃水素処理後の合金でも、主相粒間のクラックは1箇所のみであった。実施例17の350℃水素処理後の合金では主相粒間のクラックが13箇所で見られ、実施例15及び16から大幅に増加した。実施例18の600℃水素処理後の合金では主相粒間のクラックが3箇所で見られ、また、主相粒の外殻で微細な組織が見られた。実施例18のα-(Fe,Co,Ti)相比率が34.3重量%と実施例15~17と比較して非常に高く、実施例18の主相粒外殻の微細な組織は主相の分解により形成されたα-(Fe,Co,Ti)相を含む組織であるといえる。上述したように、α-(Fe、Co、Ti)相比率が高いと、その後の真空雰囲気や不活性ガス雰囲気の熱処理を行っても、再結合反応による主相の再生成が十分に行われない可能性があるため、α-(Fe,Co,Ti)相比率は低い方が望ましい(10%以下が好ましく、さらに好ましくは5%以下)。
図6は、下段からそれぞれ、本開示の実施形態における実施例15から18の試料の粉末X線回折パターンを示す図である。図6に示すように実施例15及び16(図6中、水素処理なしが実施例15、T1=150℃が実施例16)では格子面間隔値が2.50Å以上、2.57Å以下の範囲に明瞭なKHg型の(121)ピークが見られた。これに対して、実施例17(図6中、T1=350℃)では明瞭なKHg型の(121)ピークは見られず、代わりに格子面間隔値が3.03Å以上、3.10Å以下の範囲に存在する未同定の相のピーク強度がより高くなる結果(図6中、■の位置)となった。また、240μm×180μmの視野のBSE像を撮影した。そして、画像解析ソフトScandiumを用いて、240μm×180μmの視野の画像における副相の面積比率を求めると、水素処理前なしの実施例15では4.4であり、350℃水素処理後の実施例17では6.4であった。
これらの結果から、クラック部で磁粉が割れる確率が高まることによって単結晶単位の微粉を多く含む高配向可能な異方性磁粉を得るためには、粉末X線回折パターンにおける格子面間隔値が3.03Å以上、3.10Å以下の範囲でのX線強度の最大値が、格子面間隔値が2.50Å以上、2.57Å以下の範囲でのX線強度の最大値よりも大きく、かつ、α―(Fe,Co,Ti)相が10重量%以下であること(実施例17)が好ましい。
本開示の希土類磁石用合金は、磁気特性及び熱安定性を向上した主相と、希土類リッチな副相とを含むため、異方性焼結磁粉の作製に好適に利用され得る。異方性焼結磁粉は、焼結磁石の作製に好適に用いられ得る。焼結磁石は、各種モータ及びアクチュエータなどに使用され、産業上の様々な用途を持つ。

Claims (10)

  1. ThMn12型の結晶構造を有する硬磁性の主相及びThMn12型の結晶構造を有しない1種以上の前記主相に比べて希土類組成比率の高い希土類リッチな副相を有する希土類磁石用合金であって、合金全体の組成が下記の組成式(2)によって表され、
    R11-xR2(Fe1-yCow-zTiCuα (2)
    w、z、及びαは、それぞれ
    8≦w≦13、
    0.42≦z<0.65、及び
    0.46≦α≦0.70、
    を満足し、
    R1はY又はYとGdであり、YはR1全体の50mol%以上であり、
    R2はSm、La、Ce、Nd及びPrからなる群から選択される少なくとも1種であり、Smを必ず含み、SmはR2全体の50mol%以上であり、
    x及びyは、それぞれ、
    0.5≦x≦1.0、
    0≦y≦0.4、
    を満足する、希土類磁石用合金。
  2. 前記主相の組成は下記の組成式(3)で表わされ、
    R11-x’R2x’(Fe1-y’Coy’12-z’-α’Tiz’Cuα’ (3)
    x’、y’、z’、及びα’は、それぞれ、
    0.5≦x’≦1.0、
    0≦y’≦0.4、
    0.48≦z’<0.82、及び、
    0.24≦α’≦0.37を満足する、請求項1に記載の希土類磁石用合金。
  3. z’、は、0.48≦z’<0.74
    を満足する、請求項1または2に記載の希土類磁石用合金。
  4. 前記副相全体の50mol%以上がCuを含む結晶相である、請求項2または3に記載の希土類磁石用合金。
  5. 前記副相の結晶構造はKHg型の結晶構造の相を含み、
    前記KHg型の結晶構造の相が体積比率で前記副相の50%以上である、請求項4に記載の希土類磁石用合金。
  6. 前記副相はR原子を含み、副相中に存在するR原子は[R2]/([R1]+[R2])のモル比が合金全体の組成よりも高い、請求項4または5に記載の希土類磁石用合金。
  7. 前記希土類磁石用合金の全体における前記副相の重量比率は、3wt%以上10wt%以下である、請求項4から6のいずれかに記載の希土類磁石用合金。
  8. 前記主相と前記副相の間又は副相中にクラックが生じている、請求項1から7のいずれかに記載の希土類磁石用合金。
  9. 粉末X線回折パターンにおける格子面間隔値が3.03Å以上、3.10Å以下の範囲でのX線強度の最大値が、格子面間隔値が2.50Å以上、2.57Å以下の範囲でのX線強度の最大値よりも大きく、かつ、α―(Fe,Co,Ti)相が10重量%以下である、請求項1から8のいずれかに記載の希土類磁石用合金。
  10. α―(Fe,Co,Ti)相が5重量%以下である、請求項9に記載の希土類磁石用合金。
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