JP2015150977A - ジョイントカバーの固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ジョイントカバーをダッシュパネルに容易に固定する。
【解決手段】ダッシュパネル5のコラムホールの周縁部に当接されるジョイントカバー1の一端部に装着され、ダッシュパネル5に嵌合される複数の突起部21を有する円環状の第1の固定リングと、第1の固定リングとダッシュパネル5を挟んで対向するよう配置され、複数の突起部21と係止される複数の係止穴20を有する円環状の第2の固定リング10と、を備え、第1の固定リングと第2の固定リング10との間にジョイントカバー1の上端部とダッシュパネル5のコラムホールの縁部とを挟んだ状態で、複数の突起部21と複数の係止穴20とを係止させることで、ジョイントカバー1とダッシュパネル5とを固定する。
【選択図】図15

Description

本発明は、ステアリングシャフトのジョイントカバーのダッシュパネルへの固定構造に関する。
ステアリングホイールの回転を車室外のステアリングギヤボックスに伝達するステアリングシャフトは、ジョイント部が介装され、車室内と車室外とを区画するダッシュパネルに形成されたコラムホールを貫通するように配置されている。そして、このステアリングシャフトのコラムホールの貫通部分には、車室内への雨水等の侵入を防止するために、車室内と車室外とを区画するジョイントカバーが設けられている。
ジョイントカバーは、例えばゴム等の弾性材で筒状に形成され、一端部がダッシュパネルのコラムホールの周縁部に固定され、他端部がステアリングギヤボックスの端部に固定される。
例えば特許文献1では、ジョイントカバー(コラムホールカバー)の一端部近傍の内壁に設けられた周溝に、樹脂や金属で形成された略円環板形状の固定部材(ベースプレート)を挿入し、固定部材の爪部をコラムホールの周縁部に引っ掛けて、固定部材の爪部とジョイントカバーの一端部とでコラムホールの周縁部を挟み込むようにして、ジョイントカバーとダッシュパネルとが固定される。
また、特許文献2に示すように、ジョイントカバーの端部を、コラムホールの周縁部と円環板形状の固定部材(金属リング)とで全周に亘って挟み込み、ボルトによってコラムホールの周縁部と固定部材とを固定するようにして、ジョイントカバーとダッシュパネル(仕切り板)とを固定する構造も知られている。
特開平11―78912号公報 特許第4499670号公報
しかしながら、上記特許文献1のように固定部材の爪部とジョイントカバーの端部とでコラムホールの周縁部を挟み込んで固定する構造では、漏れがないように爪部がコラムホールの周縁部に沿って複数設けられているが、ジョイントカバーのダッシュパネルへの固定時に、1ヶ所ずつ爪部を撓ませながらコラムホールの縁部に引っ掛けなければならず、作業に手間と時間を要していた。また、爪部の引っ掛かりが甘くてジョイントカバーの固定が不十分である場合に、それを確認しづらい構造であった。
また、特許文献2のようにボルト等で固定する構造でも、漏れがないようにボルトをコラムホールの周縁部に沿って複数設ける必要があり、よってボルトの締結作業に多くの時間を要してしまい、ジョイントカバーとダッシュパネルとの固定を迅速に行うことが困難である。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、ジョイントカバーのダッシュパネルへの固定を容易かつ迅速に可能なステアリングシャフトのジョイントカバー固定構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、車両のダッシュパネルに設けられてステアリングシャフトが挿通されるコラムホールを覆う筒状のジョイントカバーの固定構造であって、前記ダッシュパネルの前記コラムホールの周縁部に当接される前記ジョイントカバーの一端部に装着され、前記ダッシュパネルに嵌合される複数の突起部を有する円環状の第1の固定部材と、前記第1の固定部材と前記ダッシュパネルを挟んで対向するよう配置され、前記複数の突起部と係止される複数の係止穴を有する円環状の第2の固定部材と、を備え、前記第1の固定部材と前記第2の固定部材との間に前記ジョイントカバーの上端部と前記ダッシュパネルの前記コラムホールの縁部とを挟んだ状態で、前記複数の突起部と前記複数の係止穴とを係止させることで、前記ジョイントカバーと前記ダッシュパネルとを固定したことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1において、前記第1の固定部材の前記突起部は、軸部と当該軸部より拡径して形成された先端部を有し、前記第2の固定部材の前記係止穴は、前記突起部の前記先端部が挿通可能な挿通穴部と、該挿通穴部から前記第2の固定部材の周方向の一方側に延びる長穴状に形成されて前記突起部の前記先端部が係止されるスリット穴部とを有し、前記複数の突起部を前記複数の係止穴の前記挿通穴部に挿通させてから、前記第1の固定部材に対して前記第2の固定部材を前記コラムホールの縁部に沿って回転させることで、前記複数の突起部が前記複数の係止穴のスリット穴部に同時に係止されることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2において、前記第1の固定部材に対して前記第2の固定部材が前記コラムホールの縁部に沿って回転され、前記複数の突起部が前記複数の係止穴の前記スリット穴部内を前記周方向の一方側に移動することで、前記第1の固定部材と前記第2の固定部材とが互いに近づく方向に移動されることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項3において、前記スリット穴部の長手方向に沿った縁部には、前記周方向の一方側に向かって厚さが次第に増加するよう上面が傾斜された傾斜部が設けられることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項4において、前記スリット穴部の長手方向に沿った縁部の前記傾斜部より前記周方向の一方側には、前記突起部の先端部が嵌合される凹部が設けられることを特徴とする。
本発明の請求項1のジョイントカバーの固定構造によれば、ジョイントカバーに装着された第1の固定部材と第2の固定部材との間にジョイントカバーの上端部およびダッシュパネルのコラムホールの縁部を挟み、第1の固定部材の複数の突起部と第2の固定部材の複数の係止穴とを係止させるだけでジョイントカバーとダッシュパネルとを固定することができるので、ジョイントカバーをダッシュパネルに対して簡単かつ確実に固定することができる。
本発明の請求項2のジョイントカバーの固定構造によれば、第2の固定部材の係止穴の挿通穴部に突起部を挿入した状態で、第1の固定部材に対して第2の固定部材を周方向の一方側に回転することで、第2の固定部材のスリット穴部内を突起部が移動し、突起部の先端部とスリット穴部とが係止される。これにより、簡単な構造で複数の突起部と複数の係止穴とを同時に係止させることが可能となる。
また、第2の固定部材の回転をもって、全ての突起部と係止穴との係止を容易に確認することができ、ジョイントカバーとダッシュパネルとの確実な固定を図ることができる。 従って、ジョイントカバーとダッシュパネルとの固定をより容易かつ迅速に行うことができる。
本発明の請求項3のジョイントカバーの固定構造によれば、第1の固定部材と第2の固定部材とを互いに近づく方向に移動して、突起部と第2の固定部材とを係止するので、第1の固定部材と第2の固定部材とに挟持されるジョイントカバーの端部とダッシュパネルとを押し付けながら固定することができる。これにより、ジョイントカバーとダッシュパネルとの固定時における密着性を向上させることができる。
本発明の請求項4のジョイントカバーの固定構造によれば、第2の固定部材を周方向の一方側に回転したときに、突起部の先端部が傾斜部の傾斜に沿って案内され、傾斜部の厚さ方向に移動して、第1の固定部材と第2の固定部材との間の距離を減少させることができる。これにより、簡単な構造で第1の固定部材と第2の固定部材との間に挟まれたジョイントカバーの一端部とダッシュパネルとを確実に密着させることができる。
本発明の請求項5のジョイントカバーの固定構造によれば、突起部の先端部が傾斜部を通過した後、凹部に嵌合されるので、突起部が外れ方向に移動するのを阻止でき、突起部と係止穴との係止状態が確実に維持される。また、突起部と係止穴との係止を突起部の先端部が凹部に嵌る際の節度感をもって確認することができるので、より作業性が向上される。
本発明の一実施形態のジョイントカバーの取付状態を示す全体図である。 本実施形態のジョイントカバーの取付状態を示す縦断面図である。 本実施形態に係る第1の固定リングを取り付けたジョイントカバーの形状を示す斜視図である。 本実施形態に係る第1の固定リングの形状を示す斜視図である。 本実施形態に係る第2の固定リングの形状を示す斜視図である。 第2の固定リングの穴の形状を示す拡大平面図である。 第2の固定リングの穴の形状を示す拡大断面図である。 本実施形態に係るコラムホール周縁部のダッシュパネルの形状を示す斜視図である。 ジョイントカバーのダッシュパネルへの取り付け要領を示す斜視図である。 ジョイントカバーのダッシュパネルへの取り付け要領を示す側面図である。 ジョイントカバーのダッシュパネルへの取り付け要領を示す正面図である。 ジョイントカバーのダッシュパネルへの係止要領を示す側面図である。 ジョイントカバーのダッシュパネルへの係止要領を示す正面図である。 第2の固定リングの取り付け要領を示す正面図である。 ジョイントカバーのダッシュパネルへの固定完了状態を示す正面図である。 第1の固定リングの突起部と第2の固定リングとの係止手順を示す拡大断面図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態のジョイントカバー1の取付状態を示す全体図である。図2は、本実施形態のジョイントカバー1の取付状態を示す縦断面図である。図3は、第1の固定リング2(第1の固定部材)を取り付けたジョイントカバー1の形状を示す斜視図である。
図1、2に示すように、本実施形態に係るジョイントカバー1は、車室内3と車室外(エンジンルーム4)とを区画する車両のダッシュパネル5に設けられた楕円形状のコラムホール6を覆うカバーである。ジョイントカバー1は、ダッシュパネル5のエンジンルーム4側に取り付けられ、コラムホール6に挿通される図示しない第1のステアリングシャフトとエンジンルーム4側に設けられたステアリングギヤボックス7に連結する図示しない第2のステアリングシャフトとを連結するジョイントを覆い、エンジンルーム4側からジョイントや車室内への異物、雨水、音等の侵入を防ぐ機能を有している。
ジョイントカバー1は、ゴム等の弾性部材により筒状に形成されており、一端部(上端部)がダッシュパネル5のコラムホール6の周縁部8に固定され、他端部(下端部)がステアリングギヤボックス7の上部に固定される。
図2に示すように、本実施形態では、ジョイントカバー1とダッシュパネル5とは、第1の固定リング2及び第2の固定リング10(第2の固定部材)を用いて固定されている。具体的には、ジョイントカバー1の上端部をダッシュパネル5のコラムホール6の周縁部8に当接させ、第1の固定リング2と第2の固定リング10とによってジョイントカバー1の上端部とダッシュパネル5とを挟み込むことで両者を固定している。
図2、3に示すように、ジョイントカバー1の上端面1a、即ちジョイントカバー1上端部のダッシュパネル5に接する面は、コラムホール6の形状に合わせて楕円形の円環形状に形成されている。また、ジョイントカバー1の上端面1aには、円周状に連なって突出するリップ状のシール部11が複数形成されている。更に、ジョイントカバー1の上端部近傍の内周壁には、第1の固定リング2が装着される周溝12が全周に亘って設けられている。
図4は、第1の固定リング2の形状を示す斜視図である。図5は、第2の固定リング10の形状を示す斜視図である。図6は、第2の固定リング10の係止穴20の形状を示す拡大平面図である。図7は、第2の固定リング10の係止穴20の形状を示す拡大断面図である。図8は、コラムホール6の周縁部8のダッシュパネル5の形状を示す斜視図である。
図4に示すように、第1の固定リング2は、樹脂や金属で円環板形状に形成されており、内径がコラムホール6の周縁部8と略一致するように形成されている。
第1の固定リング2には、ジョイントカバー1をダッシュパネル5に固定する際に、ダッシュパネル5側に嵌合されるとともに第2の固定リング10と係止される突起部21が形成されている。本実施形態では、第1の固定リング2の周方向に略等間隔をおいて、3個の突起部21が形成されている。突起部21は、円柱状の軸部21aの先端に拡径した先端部21bを有して形成されている。
第1の固定リング2は、ジョイントカバー1の周溝12にはめ込まれて、ジョイントカバー1に装着される。そして、図3に示すように、第1の固定リング2がジョイントカバー1に装着された状態で、突起部21は、ジョイントカバー1の上端部(上端面1a)から突出される。なお、ジョイントカバー1の上端面1aには、第1の固定リング2がジョイントカバー1に装着されたときに、突起部21がジョイントカバー1の上端面1aから突出するように、周溝12と連通する切り込み22が突起部21に対応して3か所設けられている。また、突起部21の軸部21aの長さは、ジョイントカバー1の上端面1aから突出されるだけでなく、ダッシュパネル5を挟んで第2の固定リング10に係止できるだけの長さに設定されている。
図5に示すように、第2の固定リング10は、樹脂や金属等で第1の固定リング2と略同形状、即ちコラムホール6の周縁部8に沿うように、楕円の円環板形状に形成されている。第2の固定リング10は、ダッシュパネル5の車室内3側に第1の固定リング2と対向するよう配置される。また、第2の固定リング10には、ジョイントカバー1に装着された第1の固定リング2の突起部21が係止される係止穴20が、突起部21の位置及び個数に合わせて3か所設けられている。この係止穴20は周方向に延びた長穴状に形成され、第1の固定リング2の突起部21が係止穴20内をスライドすることで係止される構成となっている。
具体的には、係止穴20は、図6、7に示すように、突起部21の先端部21bが挿入可能な大きさに形成された挿通穴部20aと、挿通穴部20aから周方向の一方側(図5、図6中の右側)に延びる長孔で突起部21の先端部21bよりも狭く軸部21aよりも広い幅に形成されたスリット穴部20bとを有している。つまり、第1の固定リング2の突起部21の先端部21bを係止穴20の挿通穴部20aに通した後、突起部21の軸部21aをスリット穴部20bに沿って相対的にスライドさせることで突起部21の先端部21bがスリット穴部20b(係止穴20)の縁部に係止される仕組みとなっている。そして、スリット穴部20bの長手方向に沿った縁部の上面側(突起部21の先端部21bが係止される面側)には、第2の固定リング10の面より窪んで一段低く形成された段差部23が設けられており、この段差部23に突起部21の先端部21bが係止されるよう構成されている。段差部23には、スリット穴部20bの長手方向に沿って挿通穴部20a側から反対側の端部に向かって(挿通穴部20aから離れる方向に向かって)次第に厚さ(高さ)が増加するように上面が傾斜された傾斜部23aと、最も厚さの厚い中間部23bと、中間部23bよりも若干厚さが薄く形成された凹部23cとが並んで設けられている。この凹部23cは、突起部21の先端部21b全体が乗ることができるように形成されている。つまり、第1の固定リング2の突起部21がスリット穴部20bに係止される際、先端部21bが段差部23の傾斜部23aに沿って案内され、先端部21bが中間部23bを乗り越えた後、凹部23c内に嵌合される仕組みとなっている。これによって、先端部21bの段差部23への係止がスムーズとなる上、第1の固定リング2に対する第2の固定リング10の締め付けを傾斜部23aによって序々に強くしていくことができる。また、突起部21の先端部21bが凹部23cに嵌ることで突起部21が解除方向(挿通穴部20a側)に移動することを阻止し、突起部21と係止穴20との係止が簡単に外れないようにしている。また、突起部21の先端部21bが中間部23bを乗り越えて凹部23cに嵌るときの節度感で係止が確実に行われたどうかの確認が容易となり作業性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、第1の固定リング2の3か所の突起部21を第2の固定リング10の3か所の係止穴20の挿通穴部20aに通した後、第2の固定リング10を回転させる(図中では左方向に回転)ことで突起部21がスリット穴部20b内をスライドしてそれぞれ3か所の突起部21が同時に係止穴20に係止されるように設定されている。
図8に示すように、ダッシュパネル5のコラムホール6の周縁部8には、第1の固定リング2の突起部21が挿入される溝25が、突起部21の間隔に合わせて3か所形成されている。溝25は、コラムホール6の内側の縁部から外方に放射状に延びるように形成され、ジョイントカバー1に装着された第1の固定リング2の突起部21に合わせた位置で、上部、右下部及び左下部の計3か所形成されている。この3つの溝25のうち、下側の2つの溝25は、斜め下方に延びるように形成されている。なお、ダッシュパネル5の溝25と第1の固定リング2の突起部21とは、3か所の溝25に3か所の突起部21を全て挿入した状態で、突起部21が溝25に引っかかることで嵌合されるよう設定されており、第1の固定リング2とともにジョイントカバー1がダッシュパネル5に仮保持できるようになっている。
次に、図3、図9〜16を用いて、ジョイントカバー1の固定方法を説明する。
図9は、ジョイントカバー1のダッシュパネル5への取り付け要領を示す斜視図である。なお、図9中におけるダッシュパネル5の手前側が車室内3側、ダッシュパネル5の奥側がエンジンルーム4側である。図10は、ジョイントカバー1のダッシュパネル5への取り付け要領を示す側面図である。図11は、ジョイントカバー1のダッシュパネル5への取り付け要領を示す正面図である。図12は、ジョイントカバー1のダッシュパネル5への係止要領を示す側面図である。図13は、ジョイントカバー1のダッシュパネル5への係止要領を示す正面図である。図14は、第2の固定リング10の取り付け要領を示す正面図である。図15は、ジョイントカバー1の固定完了状態を示す正面図である。図16は、第1の固定リング2の突起部21と第2の固定リング10の係止穴20との係止手順を示す拡大断面図である。なお、図16では、ダッシュパネル5及び第2の固定リング10(係止穴20)に対してジョイントカバー1及び第1の固定リング2(突起部21)が図中右方向に移動して固定するように記載されているが、実際には、ダッシュパネル5及びジョイントカバー1に対して、第2の固定リング10が図中左方向に移動して、ジョイントカバーが固定される。
始めに、図3に示すように、ジョイントカバー1の上端部の周溝12に、第1の固定リング2をはめ込んで装着する。このとき、ジョイントカバー1の上端面1aの切り込み22に第1の固定リング2の突起部21を通し、突起部21の先端部21bをジョイントカバー1の上端面1aより突出させる。
次に、図9、10に示すように、第1の固定リング2を装着したジョイントカバー1をエンジンルーム4側から持ち上げて、ジョイントカバー1の上端部でエンジンルーム4側からコラムホール6を覆い、第1の固定リング2の3つの突起部21のうち最上部の突起部21を、コラムホール6の周縁部8の上側の溝25に上端部まで差し込む。そして、最上部の突起部21を支点にしてジョイントカバー1の上端部の下側を上方に移動して、図11、12に示すように、右下側及び左下側の突起部21をコラムホール6の周縁部8の下側の2つの溝25に差し込む。
ここで、ジョイントカバー1から手を離すと、その自重によりダッシュパネル5に対してジョイントカバー1が下方に移動しようとするが、図13に示すように、右下側及び左下側の突起部21が溝25に引っ掛かり、ダッシュパネル5に対するジョイントカバー1の位置決めが行われる。この状態で、ジョイントカバー1は、ダッシュパネル5に仮保持される。
次に、車室内3側から、ダッシュパネル5の溝25を貫通している第1の固定リング2の突起部21に、第2の固定リング10を係止する。
以下に、第1の固定リング2に第2の固定リング10を係止する際の突起部21と係止穴20との作用を詳しく説明する。
図14、図16(A)に示すように第2の固定リング10の係止穴20の挿通穴部20aに第1の固定リング2の突起部21の先端部21bを通過させてから、第2の固定リング10を周方向左側に回転(図16ではジョイントカバー1を右側に移動)させると、突起部21が係止穴20のスリット穴部20bに沿ってスライドされ、図16(B)に示すように、突起部21の先端部21bが段差部23の傾斜部23aに乗る。更に、第2の固定リング10を周方向左側に回転すると、図16(C)に示すように、傾斜部23aによって、突起部21が上方に押し上げられ、第1の固定リング2と第2の固定リング10とが互いに近づく方向に移動する。
そして、第2の固定リング10を更に周方向左側に回転すると、図16(D)に示すように、突起部21の先端部21bが段差部23の最も厚い中間部23bを乗り越えて、図15、図16(E)に示すように、段差部23の凹部23cに嵌合される。これにより、第1の固定リング2の突起部21が第2の固定リング10の係止穴20の段差部23(凹部23c)に係止され、第1の固定リング2と第2の固定リング10との間にジョイントカバー1の上端部縁部(上端面1a)とダッシュパネル5とを挟み込んで、ジョイントカバー1をダッシュパネル5に圧接させた状態で固定することができる。
また、このとき、図16(A)に示す第2の固定リング10の係止穴20に第1の固定リング2の突起部21を挿入させたときと比較して、突起部21が段差部23の凹部23cの厚さ分上方に移動されている。つまり、第1の固定リング2の突起部21が凹部23cに嵌合されることで、ジョイントカバー1とダッシュパネル5とが、第1の固定リング2と第2の固定リング10とによって締め付けられた状態に維持される。図16(A)に示すように第2の固定リング10の係止穴20に第1の固定リング2の突起部21を挿入したときに、第1の固定リング2と第2の固定リング10との間に隙間が殆どないように、突起部21の軸部21aの長さを設定しておくとよい。このように設定しておけば、図16(E)に示すように突起部21が段差部23の凹部23cまで移動して係止されたときに、凹部23cの厚さ分だけ第1の固定リング2と第2の固定リング10とが互いに近づいて、第1の固定リング2と第2の固定リング10とにより、ジョイントカバー1の上端面1aのシール部11を押し付けながらダッシュパネル5とジョイントカバー1の上端部縁部とを挟み込むので、簡単な構造でダッシュパネル5とジョイントカバー1とを強固にかつ密着して固定することができる。
突起部21は複数設けられているので、各突起部21の位置でダッシュパネル5とジョイントカバー1とが夫々固定され、ダッシュパネル5とジョイントカバー1の上端部縁部(上端面1a)とを全周に亘って密着し、漏れのないように固定することができる。
なお、突起部21の先端部21bが凹部23cに嵌合された状態では、突起部21が挿通穴部20a側に移動するのが阻止されるので、簡単に係止状態が外れることはない。
以上説明したように、本実施形態では、ジョイントカバー1に装着した第1の固定リング2の突起部21をダッシュパネル5側の溝25に引っ掛けて仮止めした状態で、第2の固定リング10の係止穴20を突起部21に嵌めて左回転することで、複数の突起部21で同時に第1の固定リング2と第2の固定リング10とを係止することができるので、容易にかつ迅速にダッシュパネル5とジョイントカバー1との固定が可能となり、ジョイントカバー1の取り付け工数を大幅に短縮することができる。また、第1の固定リング2及び第2の固定リング10は、リング状の部材であって、部品コストを抑制することができる。
更に、第2の固定リング10が第1の固定リング2に対して左方向に回転することで、第1の固定リング2の全ての突起部21と第2の固定リング10とが同時に係止され、しかも突起部21が凹部23cに嵌まる時の節度感で係止したかどうかを判断することができるので、全ての突起部21と第2の固定リング10との係止状態を容易に確認することができ、ジョイントカバー1とダッシュパネル5との確実な固定を図ることができる。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定するものではない。
例えば、突起部21の個数は、複数であればよく、コラムホール6の大きさに応じて適宜設定すればよい。
また、第1の固定リング2をあらかじめ埋め込んで固定しておいたショイントカバーを用いてもよい。
本発明は、リング状の2つの固定部材によって、ジョイントカバー1の縁部とダッシュパネル5のコラムホール6の周囲の縁部とを挟持し、固定部材を回転して複数の箇所で同時に固定するジョイントカバー固定構造であればよく、各種ジョイントカバーの固定構造に広く適用することができる。
1 ジョイントカバー
2 第1の固定リング(第1の固定部材)
5 ダッシュパネル
6 コラムホール
10 第2の固定リング(第2の固定部材)
20 係止穴
20a 挿通穴部
20b スリット穴部
21 突起部
21a 軸部
21b 先端部
23 段差部
23a 傾斜部

Claims (5)

  1. 車両のダッシュパネルに設けられてステアリングシャフトが挿通されるコラムホールを覆う筒状のジョイントカバーの固定構造であって、
    前記ダッシュパネルの前記コラムホールの周縁部に当接される前記ジョイントカバーの一端部に装着され、前記ダッシュパネルに嵌合される複数の突起部を有する円環状の第1の固定部材と、
    前記第1の固定部材と前記ダッシュパネルを挟んで対向するよう配置され、前記複数の突起部と係止される複数の係止穴を有する円環状の第2の固定部材と、を備え、
    前記第1の固定部材と前記第2の固定部材との間に前記ジョイントカバーの上端部と前記ダッシュパネルの前記コラムホールの縁部とを挟んだ状態で、前記複数の突起部と前記複数の係止穴とを係止させることで、前記ジョイントカバーと前記ダッシュパネルとを固定したことを特徴とするジョイントカバーの固定構造。
  2. 前記第1の固定部材の前記突起部は、軸部と当該軸部より拡径して形成された先端部を有し、
    前記第2の固定部材の前記係止穴は、前記突起部の前記先端部が挿通可能な挿通穴部と、該挿通穴部から前記第2の固定部材の周方向の一方側に延びる長穴状に形成されて前記突起部の前記先端部が係止されるスリット穴部とを有し、
    前記複数の突起部を前記複数の係止穴の前記挿通穴部に挿通させてから、前記第1の固定部材に対して前記第2の固定部材を前記コラムホールの縁部に沿って回転させることで、前記複数の突起部が前記複数の係止穴のスリット穴部に同時に係止される
    ことを特徴とする請求項1に記載のジョイントカバーの固定構造。
  3. 前記第1の固定部材に対して前記第2の固定部材が前記コラムホールの縁部に沿って回転され、前記複数の突起部が前記複数の係止穴の前記スリット穴部内を前記周方向の一方側に移動することで、前記第1の固定部材と前記第2の固定部材とが互いに近づく方向に移動されることを特徴とする請求項2に記載のジョイントカバーの固定構造。
  4. 前記スリット穴部の長手方向に沿った縁部には、前記周方向の一方側に向かって厚さが次第に増加するよう上面が傾斜された傾斜部が設けられることを特徴とする請求項3に記載のジョイントカバーの固定構造。
  5. 前記スリット穴部の長手方向に沿った縁部の前記傾斜部より前記周方向の一方側には、前記突起部の先端部が嵌合される凹部が設けられることを特徴とする請求項4に記載のジョイントカバーの固定構造。
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