JP2017007463A - グロメット及びグロメット付ワイヤハーネス - Google Patents

グロメット及びグロメット付ワイヤハーネス Download PDF

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Seitaro Kashima
正太郎 鹿島
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Abstract

【課題】インナー部材を有するグロメットのシール性を高める技術を提供する。
【解決手段】グロメット20は、グロメット本体22及びインナー部材40を備える。インナー部材22は、パネルPの貫通孔内Phに配設可能な環状に形成された周壁部42と、周壁部42の一端から外側に張り出すようにして設けられた鍔部46と、周壁部42の他端側から前記一端側に向けて延びるロック片50とを有する。グロメット本体22は、鍔部46のうち周壁部42側の部分を覆うように鍔部46に被さる環状封止部26と、周壁部42とは反対側に環状封止部26から延出する筒部28と、環状封止部26の開口端縁部261に設けられており、貫通孔Phの内周縁部PhEに当接可能なシール部29とを含む。
【選択図】図2

Description

この発明は、インナー部材を備えたグロメットに関する。
車両のパネル部材に形成された貫通孔に挿通されるワイヤハーネスを保護するため、当該貫通孔にグロメットが装着される場合がある。
例えば特許文献1には、ゴム材で構成されたアウター部材と、樹脂等で構成されたインナー部材と、カバー部材とで構成されたグロメットが開示されている。詳細には、アウター部材はパネル部材の一方側に配され、当該アウター部材にパネル部材の貫通孔に嵌め込まれたインナー部材のフランジ部がアウター部材の内周面に設けられた内周溝に嵌合される。また、パネル部材の他方側に露出するインナー部材の外周面にはネジが形成されており、当該ネジはカバー部材の内周面に形成されたネジと螺合するように構成されている。そして、パネル部材の他方側からカバー部材をインナー部材に螺合させることによって、カバー部材の端面と、アウター部材の端面との間で、パネル部材が挟持される。
上記グロメットによれば、インナー部材に対するカバー部材の螺合位置を調整することによって、車体パネルの板厚を吸収することができ、カバー部材を車体パネルに密着させることができるため、室内に水等が侵入するのを確実に防止できるとされている。
特開2001−251735号公報
しかしながら、特許文献1のグロメットは、カバー部材及びアウター部材の端面と、パネル部材の両側の表面同士が面状に接触する構成であるため、パネルとグロメット間の隙間を十分にシールすることが困難となる場合があった。
一方で、自動車等の車両内のスペース拡大化や、車両の小型化のニーズに応えるため、グロメットの小型化も望まれている。このため、グロメットに設けられるシール構造は、可能な限り低背化することが望ましい。
そこで、本発明は、低背のシール構造を備えたインナー部材付きのグロメットを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、第1の態様は、車両のパネルに形成された貫通孔に装着されるグロメットであって、前記パネルの前記貫通孔内に配設可能な環状に形成された周壁部と、前記周壁部の一端から外側に張り出すようにして設けられた鍔部と、前記周壁部の他端側から前記一端側に向けて延びるロック部とを有するインナー部材と、弾性材料によって形成され、前記鍔部のうち前記周壁部側の部分を覆うように前記鍔部に被さる環状封止部と、前記周壁部とは反対側に前記環状封止部から延出する筒部と、環状封止部の開口端縁部に設けられており、前記貫通孔の前記内周縁部に当接可能なシール部とを含むグロメット本体とを備え、前記グロメット本体の前記環状封止部と、前記インナー部材の前記ロック部との間で、前記パネルが挟持可能とされており、且つ前記シール部の先端部が前記パネルの前記貫通孔の前記内周縁部よりも内側に配されるように構成されている。
また、第2の態様は、第1の態様に係るグロメットであって、前記インナー部材の前記ロック部は、前記周壁部から外側に延出するとともに、前記鍔部に向けて延びるロック片と、前記ロック片の外面側に突設されたロック突部とを含み、前記ロック突部が前記パネルの他方主面に当接することで、前記グロメット本体の開口端部との間で前記パネルが挟持される。
また、第3の態様は、第1または第2の態様に係るグロメットであって、前記環状封止部の前記開口端縁部が、前記貫通孔の内周縁部よりも内側に配される用に設けられており、前記シール部が、前記環状封止部の前記開口端縁部から、前記ロック部側に突出するように設けられている。
また、第4の態様は、グロメット付ワイヤハーネスであって、第1から第3の態様のいずれか1つに係るグロメットと、前記グロメットに挿通されるワイヤハーネスとを備える。
第1の態様に係るグロメットによると、グロメット本体における環状封止部の開口端縁部に沿って設けられたシール部が、パネルの貫通孔の内周縁部に当接することで、パネル及びグロメット間における隙間を良好にシールすることができる。また、シール部を貫通孔の内周縁部に当接させることで、シール構造の低背化を図ることができる。
また、第2の態様に係るグロメットによると、インナー部材及びグロメット本体をロック片によって容易にパネルの貫通孔に取付けることができる。
また、第3の態様に係るグロメットによると、パネルの貫通孔の内周縁部よりも内側に配される環状封止部の開口端縁部にシール部を突設することで、当該シール部を貫通孔の内周縁部に当接させることが容易となる。
また、第4の態様に係るグロメット付ワイヤハーネスによると、グロメット本体における環状封止部の開口端縁部に沿って設けられたシール部が、パネルの貫通孔の内周縁部に当接することで、パネル及びグロメット間における隙間を良好にシールすることができる。また、シール部を貫通孔の内周縁部に当接させることで、シール構造の低背化を図ることができる。
第1実施形態に係るグロメットを示す概略斜視図である。 図1に示すA−A線に沿って切断されたグロメットを示す概略断面図である。 第2実施形態に係るグロメットを示す概略断面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、図面においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が誇張または簡略化して図示されている場合がある。
<1. 第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るグロメット20を示す概略斜視図である。図2は、図1に示すA−A線に沿って切断されたグロメット20を示す概略断面図である。
<グロメット20の構成>
グロメット20内に挿通されるワイヤハーネス10は、1本または複数本の電線を束ねて構成されている。グロメット20は、車両に形成されたパネルP(例えば車体、ドア等のパネル)に形成された貫通孔Phに装着される部材である。ワイヤハーネス10は、グロメット20内を通って、貫通孔Phに通される。このようにグロメット20にワイヤハーネス10が挿通されることによって、グロメット付ワイヤハーネスが構成される。グロメット20をパネルPに装着することによって、ワイヤハーネス10が貫通孔Phの周縁部から保護されるとともに、パネルPで仕切れられる両側の空間の間で、水やほこり等が行き来することが抑制される。
貫通孔Phは、対向する一対の直線部分と、一対の直線部分の両端部同士を結ぶ一対の略円弧状の曲線部分とを有する略長円形の孔状に形成されているものとするが、貫通孔Phの形状は、これに限定されるものではない。例えば、貫通孔Phは、円形状、略矩形状等に形成されていてもよい。
グロメット20は、グロメット本体22と、インナー部材40とを備えている。グロメット本体22は、ゴム、シリコンまたは合成樹脂素材等の弾性材料によって形成されており、インナー部材40は、グロメット本体22よりも剛性が高い材料で構成されている。インナー部材40は、例えばポリアミド(PA)またはポリプロピレン(PP)等の樹脂によって形成されている。
<グロメット本体22の構成>
グロメット本体22は、環状封止部26を備えている。環状封止部26は、パネルPの貫通孔Phよりも一回り大きく形成されており、長円環状に形成されている。環状封止部26の内周部には、後述するインナー部材40の鍔部46を嵌め込み可能な環状溝27が形成されている。そして、鍔部46を環状溝27内に嵌め込むことで、鍔部46のうち、後述する周壁部42側の部分、外周側部分、及び、筒部28側の部分を当該環状封止部26が覆うようにして被さる。
また、グロメット本体22には、上記のように環状封止部26が鍔部46に被さった状態で、周壁部42の反対側に環状封止部26から延出する筒部28が設けられている。ワイヤハーネス10は、パネルPの他方側から環状封止部26を通ることで貫通孔Ph内に導かれ、筒部28を通るようにして、パネルPの一方側へ導かれる。
環状封止部26は、グロメット本体22の開口端部を構成しており、その開口端部における開口の大きさは、パネルPの貫通孔Phよりも若干小さくなっている。このため、環状封止部26の開口端縁部261は、貫通孔Phの内周縁部PhEよりも内側に配される。
また、環状封止部26の開口端縁部261には、当該開口端縁部261の周方向に沿って延びる環状のシール部29が設けられている。ここでは、図2において拡大して示されるように、シール部29は、環状封止部26の開口端縁部261から筒部28とは反対側に突出するように設けられている。すなわち、シール部29は、鍔部46が環状封止部26の環状溝27内に嵌め込まれた状態において、環状封止部26の開口端縁部261からロック片50側に突出するように設けられている。
また、シール部29は、その先端部291に向かうにつれて次第に厚みが小さくなるように形成されており、外周面が貫通孔Phの軸方向に対して傾く傾斜面292となっている。当該シール部29は、後述するように、パネルPの一方主面S1側で、貫通孔Phの内周縁部PhEに密着することで、パネルP及びグロメット20間の隙間をシールする機能を果たす。
<インナー部材40の構成>
インナー部材40は、グロメット本体22に装着される部材であり、グロメット本体22の環状封止部26のうち、筒部28とは反対側の表面をパネルPの一方主面S1に密着させるように保持する部材である。
詳細には、インナー部材40は樹脂等によって一体成形された部材であり、周壁部42、鍔部46、ロック片50及びロック突部58を備える。
周壁部42の内側には、ワイヤハーネス10を挿通するための開口が形成されている。周壁部42は、パネルPの貫通孔Ph内に配設可能な短筒形状に形成されている。ここでは、周壁部42は、貫通孔Phの開口形状に対応した長円環状の筒形状とされており、好ましくは貫通孔Phにがたつき無く嵌め込み可能な筒形状に形成されている。周壁部42を貫通孔Ph内に嵌め込むことで、貫通孔Phの軸に直交する方向(径方向)において、貫通孔Phに対するインナー部材40の位置決めがなされる。
周壁部42の外周面には、1つ以上の凹部43が形成されている。凹部43の各々に、ロック片50が形成されている。
鍔部46は、周壁部42の一端側開口縁部から外側に張出す環状板形状、ここでは、略楕円環状板形状に形成されている。鍔部46は、好ましくは環状溝27の深さ寸法とほぼ同じ突出寸法で、且つ環状溝27と幅寸法と同じ厚さ寸法に設定されている。なお、図2に示すように、鍔部46の外周部の一部が鉤状に屈曲する屈曲部461が設けられており、環状溝27内にも、この屈曲部461に対応するように凹みが設けられている。屈曲部461によって、環状封止部26に対する鍔部46の位置決めされる。なお、屈曲部461を設けることは必須ではない。例えば、鍔部46は屈曲部461が無い平坦な円板状に形成されていてもよい。
鍔部46が環状封止部26の環状溝27内に嵌め込まれた状態では、貫通孔Phの周囲で鍔部46がパネルPの一方主面S1に押付けられる。これによって、環状封止部26のうち筒部28とは反対側の表面が、貫通孔Phの周囲でパネルPの一方主面S1に密着する。また、グロメット本体22のシール部29が貫通孔Phの周縁部に密着する。
ロック片50は周壁部42の他端部から周壁部42の一端側に向けて延出するように形成されている。ここでは、ロック片50は周壁部42のうち上記凹部43が設けられた部分に形成されている。ロック片50は、周壁部42の他端側から周壁部42の外方に延出しつつ周壁部42の一端部に向うように湾曲した後、当該周壁部42の一端側の外周側に向けて延出する形状、すなわち、側面視逆J字形状に形成されている。このロック片50は、主として基端側の湾曲部分を中心に弾性変形することで、その延出部分の中間部及び先端部を周壁部42側に向けて変位させる。
また、ロック片50の外面のうちその先端部よりも基端側に寄った位置にロック突部58が形成されている。ロック突部58は、ロック片50の幅方向に沿って延びる凸形状に形成されている。ロック突部58のうちロック片50の基端側の部分は、ロック片50の基端側に向けて徐々に突出寸法が小さくなる傾斜面58aに形成され、ロック突部58のうちロック片50の先端側の部分は、ロック片50の基端側に向けて徐々に突出寸法が小さくなる傾斜面58bに形成されている。ロック片50の延出方向に対する傾斜面58bの傾斜角度は、傾斜面58aに対する傾斜角度よりも大きくなるように形成されている。また、ロック片50が原形状にある状態において、ロック突部58は、周壁部42の外周面よりも外方に突出するようになっている。
インナー部材40をグロメット本体22に装着した状態で、パネルPの一方主面S1側から他方主面S2側に向けて、周壁部42をパネルPの貫通孔Phに嵌め込むと、ロック突部58の上記傾斜面58aが貫通孔Phの周縁部に接触して、ロック片50が内向きに弾性変形する。周壁部42をさらに貫通孔Phに向けて押し込み、ロック突部58が貫通孔Phの周縁部を乗越えると、ロック片50が原形状に復帰する。これにより、ロック突部58の傾斜面58bが、パネルPの他方主面S2側から貫通孔Phの内周縁部に抜止め係止するようになる。この状態では、シール部29は、圧縮変形された状態で、パネルPの一方主面S1側で貫通孔Phの内周縁部PhEに押付けられている。シール部29の弾性力によって、ロック片50及びロック突部58がパネルPの一方主面S1側に引込まれる。これによって、パネルPの貫通孔Phの周縁部が、シール部29、環状封止部26及びロック突部58との間で挟込まれた状態で、グロメット20の一端部がパネルPの貫通孔Phに装着されることになる。
本実施形態に係るロック片50は、周壁部42の他端側から一端側に向けて延びており、かつ、環状封止部26との間でパネルPを挟持するロック部を構成する。
また、インナー部材40の周壁部42の内側には、ハーネス固定片90が立設されている。ハーネス固定片90は、ワイヤハーネス10とともにテープ巻きされる。これによって、インナー部材40がワイヤハーネス10に固定される。なお、ハーネス固定片90は必須の構成ではなく、省略可能である。
このように、本実施形態に係るグロメット20によると、パネルPの貫通孔Phにグロメット20が取付けられた際、パネルPの一方主面S1側でグロメット本体22のシール部29(具体的には、シール部29の傾斜面292)が貫通孔Phの内周縁部PhEに当接する。これによって、シール部29が貫通孔Phの内周縁部PhEに線状に密着するため、グロメット20とパネルPとの間におけるシール性の向上を図ることができる。また、シール部29が、環状封止部26の開口端縁部261に突設されるものであり、且つ貫通孔Phの内周縁部PhEに当接するものであるため、グロメット20のシール構造の低背化を図ることができる。
<2. 第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、以降の説明において、既に説明した要素と同様の機能を有する要素については、同じ符号またはアルファベットを追加した符号を付して、詳細な説明を省略する場合がある。
図3は、第2実施形態に係るグロメット20Aを示す概略断面図である。グロメット20Aは、グロメット本体22A、インナー部材40Aを備えている。インナー部材40Aは、インナー本体60と、カバー部材62を備えている。なお、図3では、インナー本体60については、その側面が図示されている。グロメット本体22Aはゴム等の弾性材料で構成されており、インナー本体60及びカバー部材62は、グロメット本体22Aよりも剛性が高い材料(例えばPA,PP等の樹脂)で形成されている。
<グロメット本体22Aの構成>
グロメット本体22Aは、環状封止部26Aを備えている。環状封止部26Aは、パネルPの貫通孔Phより一回り大きい環状に形成されている。環状封止部26Aの内周部には、インナー本体60の鍔部46Aが嵌め込み可能な環状溝27Aが形成されている。このため、鍔部46Aが環状溝27Aに嵌め込むことで、鍔部46のうち、後述する周壁部42A側の部分、外周部分及び筒部28A側の部分を当該環状封止部26Aが覆うようにして被さる。そして、グロメット本体22A及びインナー本体60が一体化される。
グロメット本体22Aには、環状封止部26Aが鍔部46に被さった状態で、周壁部42Aの反対側に環状封止部26から内径が小さくなりながら延出する筒部28が設けられている。ワイヤハーネス10は、パネルPの他方側から環状封止部26Aを通ることで貫通孔Ph内に導かれ、筒部28Aを通るようにしてパネルPの一方側へ導かれる。
また、環状封止部26Aの開口端縁部261Aには、当該開口端縁部261Aの周方向に沿って延びる環状のシール部29Aが設けられている。シール部29Aは、シール部29と略同様の構成を有している。すなわち、図3において拡大して示されているように、シール部29Aは、筒部28とは反対側に環状封止部26Aの開口端縁部261Aから突出するように設けられており、その外周面(傾斜面292A)が、パネルPの一方主面S1側で、貫通孔Phの内周縁部PhEに当接するように構成されている。シール部29Aは、パネルP及びグロメット20A間の隙間をシールする機能を果たす。
<インナー部材40Aの構成>
インナー部材40Aのインナー本体60は、グロメット本体22Aに装着される部材であり、グロメット本体22Aの環状封止部26Aのうち、筒部28Aとは反対側の表面をパネルPの一方主面S1に密着させるように保持する部材である。インナー本体60は、周壁部42A、鍔部46Aを備えている。
周壁部42Aは、パネルPの貫通孔Ph内に配設される第1周壁部421と、第1周壁部に連続する第2周壁部422とで構成されている。
第1周壁部421は、貫通孔Phにがたつき無く嵌め込み可能な長円筒形状に形成されている。第1周壁部421が貫通孔Phに嵌め込むことで、貫通孔Phの軸に直交する方向において、貫通孔Phに対するインナー本体60の位置決めがなされる。
第2周壁部422は、第1周壁部421よりも小さい円形筒状に形成されている。第2周壁部422の外周面には、ネジ溝601が形成されている。なお、パネルPの貫通孔Phが円形である場合には、第1周壁部421及び第2周壁部422は、貫通孔Phにがたつき無く嵌め込み可能な大きさの円筒形状に形成される。
鍔部46Aは、周壁部42Aの第1周壁部421の一端側開口縁部から外側に張出す環状板形状、ここでは、略楕円環状板形状に形成されている。
インナー部材40Aのカバー部材62は、有底円形筒状に形成されている。詳細には、カバー部材62は、ワイヤハーネス10を挿通するための挿通孔が形成された底部621と、当該底部621から起立する筒状壁部623とを備えている。筒状壁部623の内周面には、第2周壁部422のネジ溝601に螺合するネジ溝625が形成されている。
インナー本体60をグロメット本体22Aに装着した状態で、パネルPの一方主面S1側から他方主面S2に向けて、インナー本体60における周壁部42Aの第1周壁部421がパネルPの貫通孔Phに嵌め込まれる。この状態で、ワイヤハーネス10が挿通されたカバー部材62が、インナー本体60における周壁部42Aの第2周壁部422にネジ止めされることで装着される。すると、周壁部42Aの外側の位置で、カバー部材62の筒状壁部623の端部が、パネルPの他方主面S2に押し当てられるとともに、グロメット本体22Aの環状封止部26AがパネルPの一方主面S1に押し当てられる。すなわち、カバー部材62の筒状壁部623と、環状封止部26Aとによって、パネルPが挟持されることとなる。このように、筒状壁部623は、グロメット本体22A、インナー本体60及びカバー部材62が一体化された状態では、周壁部42Aの他端側(第2周壁部422側)から一端側(第1周壁部421側)に向けて延びており、かつ、環状封止部26との間でパネルPを挟持するロック部を構成する。
また、筒状壁部623の端部がパネルPの他方主面S2に押し付けられることで、グロメット本体22Aのシール部29Aが、パネルPの一方主面S1側で、貫通孔Phの内周縁部PhEに押しつけられる。これによって、パネルPとグロメット20Aの間の隙間をシールすることができる。
なお、インナー本体60及びカバー部材62に、ネジ溝601,625をそれぞれ形成する代わりに凹凸を形成してもよい。そして、インナー本体60をカバー部材62に押し込むことで、カバー部材62がインナー本体60から抜止め係止されて、これらが一体化されるようにしてもよい。この場合、インナー本体60の第2周壁部422及びカバー部材62を円形筒状に形成する必要はなく、貫通孔Phに対応した長円形筒状に形成してもよい。
<3. 変形例>
上記実施形態では、環状封止部26,26Aの開口端縁部261,261Aが、貫通孔Phの内周縁部PhEよりも内側に配置されるように構成されているが、これらは必須ではない。すなわち、シール部29,29Aが貫通孔Phの内周縁部PhEに当接可能であれば、開口端縁部261,261Aが貫通孔Phの内周縁部PhEよりも外側に配置されてもよい。
また、図2において破線で示すように、環状封止部26,26Aの外周部全体に、外側に拡がりつつ、且つインナー部材40側に向かって延びる環状の傘状部93を設けてもよい。当該傘状部93の先端部が環状封止部26の表面よりもインナー部材40側に突出させることで、当該先端部を40AのパネルPの一方主面S1に密着させることができる。これによって、グロメット20のシール性をさらに高めることができる。
この発明は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。また、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり、省略したりすることができる。
10 ワイヤハーネス
20,20A グロメット
22,22A グロメット本体
26,26A 環状封止部
261,261A 開口端縁部
27,27A 環状溝
28,28A 筒部
29,29A シール部
291 先端部
292,292A 傾斜面
40,40A インナー部材
42,42A 周壁部
421 第1周壁部
422 第2周壁部
46,46A 鍔部
50 ロック片(ロック部)
58 ロック突部
60 インナー本体
62 カバー部材
601 ネジ溝
623 筒状壁部(ロック部)
625 ネジ溝
P パネル
Ph 貫通孔
PhE 内周縁部
S1 パネルの一方主面
S2 パネルの他方主面

Claims (4)

  1. 車両のパネルに形成された貫通孔に装着されるグロメットであって、
    前記パネルの前記貫通孔内に配設可能な環状に形成された周壁部と、前記周壁部の一端から外側に張り出すようにして設けられた鍔部と、前記周壁部の他端側から前記一端側に向けて延びるロック部と、を有するインナー部材と、
    弾性材料によって形成され、前記鍔部のうち前記周壁部側の部分を覆うように前記鍔部に被さる環状封止部と、前記周壁部とは反対側に前記環状封止部から延出する筒部と、環状封止部の開口端縁部に設けられており、前記貫通孔の前記内周縁部に当接可能なシール部とを含むグロメット本体と、
    を備え、
    前記グロメット本体の前記環状封止部と、前記インナー部材の前記ロック部との間で、前記パネルが挟持可能とされており、且つ前記シール部の先端部が前記パネルの前記貫通孔の前記内周縁部よりも内側に配されるように構成されている、グロメット。
  2. 請求項1に記載のグロメットであって、
    前記インナー部材の前記ロック部は、
    前記周壁部から外側に延出するとともに、前記鍔部に向けて延びるロック片と、
    前記ロック片の外面側に突設されたロック突部と、
    を含み、
    前記ロック突部が前記パネルの他方主面に当接することで、前記グロメット本体の開口端部との間で前記パネルが挟持される、グロメット。
    グロメット。
  3. 請求項1または請求項2に記載のグロメットであって、
    前記環状封止部の前記開口端縁部が、前記貫通孔の内周縁部よりも内側に配されるように設けられており、
    前記シール部が、前記環状封止部の前記開口端縁部から、前記ロック部側に突出するように設けられている、グロメット。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のグロメットと、
    前記グロメットに挿通されるワイヤハーネスと、
    を備える、グロメット付ワイヤハーネス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7335847B2 (ja) 2020-03-30 2023-08-30 古河電気工業株式会社 グロメットインナ及びグロメット

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