JP2012175718A - グロメット - Google Patents

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Daiki Nagai
大樹 永易
Tsutomu Sakata
勉 坂田
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Abstract

【課題】粘着テープを巻く作業などの煩雑な作業を要さずに、コルゲートチューブを備えたワイヤハーネスとグロメットとの隙間を塞いで防水及び防塵を実現できること。
【解決手段】グロメット1の大径筒部10は、支持体の貫通孔の縁部に接しつつ支持体の貫通孔を覆う部分である。グロメット1の小径筒部20は、大径筒部10と連なり大径筒部10よりも小さな外径で形成された部分である。大径筒部10と小径筒部20との境界部分には折り返し部30が形成されている。小径筒部20の内面には、周方向に沿って環状に形成され、コルゲートチューブの外面の凹み部に嵌る第一突起部21及び第二突起部22が形成されている。第一突起部21は、小径筒部20の先端部に形成され、第二突起部22は、第一突起部21よりも根元側の位置に第一突起部21よりも低い高さで形成されている。第一突起部21の先端側の面はテーパ面211である。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のボディなどの支持体の貫通孔の部分においてその貫通孔に通されるワイヤハーネスを保護するグロメットに関する。
グロメットは、ワイヤハーネスが通される筒状の弾性体からなり、自動車のボディなどの支持体における貫通孔が形成された部分に取り付けられる。グロメットは、支持体の貫通孔に通されるワイヤハーネスを保護するとともに、支持体の貫通孔におけるワイヤハーネスとの間の隙間を塞ぎ、防水機能及び防塵機能を果たす。
一般に、グロメットは、特許文献1の図5に示されるように、支持体の貫通孔の縁部に接しつつその貫通孔を覆う大径の筒部と、その大径の筒部と連なり、大径の筒部よりも小さな外径で形成された小径の筒部とを有する。大径の筒部は、支持体の貫通孔におけるワイヤハーネスとの間の隙間を塞ぐ機能を果たし、小径の筒部は、グロメットとワイヤハーネスとの間の隙間を塞ぐ機能を果たす。
ところで、グロメットに通されるワイヤハーネスが、その輪郭を形成するコルゲートチューブを備える場合、小径の筒部の内面と凹凸が形成されたコルゲートチューブの外面との間の密着性が十分でないため、小径の筒部とコルゲートチューブとの間に隙間が生じやすい。そのため、従来のグロメットにおいては、粘着テープが、小径の筒部及びワイヤハーネスに対して巻き付けられることにより、小径の筒部とワイヤハーネスとの間の隙間が塞がれる。
また、特許文献1には、グロメットとは別体の小径の筒部が、グロメットの内側に嵌め入れられた構造についても示されている。この場合、粘着テープが、グロメットの内側の小径の筒部及びワイヤハーネスに対して巻き付けられることにより、グロメットとワイヤハーネスとの間の隙間が塞がれる。
以上に示したように、従来のグロメットにおいては、粘着テープが、グロメットとワイヤハーネスとの間の隙間を塞いで防水及び防塵の機能を果たす。
特開2001−8335号公報
しかしながら、従来のグロメットは、コルゲートチューブを備えたワイヤハーネスとの隙間を防ぐために粘着テープを巻く煩雑な作業を必要とするという問題点を有している。
本発明は、粘着テープを巻く作業などの煩雑な作業を要さずに、コルゲートチューブを備えたワイヤハーネスとグロメットとの隙間を塞いで防水及び防塵を実現できることを目的とする。
本発明に係るグロメットは、ワイヤハーネスが通される筒状の弾性体からなるグロメットであり、以下の各構成要素を備える。
(1)第1の構成要素は、支持体の貫通孔の縁部に接しつつ前記支持体の貫通孔を覆う第一筒部である。
(2)第2の構成要素は、前記第一筒部と連なり前記第一筒部よりも小さな外径で形成された第二筒部である。
(3)第3の構成要素は、前記第二筒部の先端部の内面に周方向に沿って環状に形成され、前記ワイヤハーネスが備えるコルゲートチューブの外面の凹み部に嵌る第一突起部である。
また、本発明に係るグロメットが、さらに以下の構成要素を備えれば好適である。
(4)第4の構成要素は、前記第二筒部における前記第一突起部の位置よりも前記第一筒部に近い位置の内面に周方向に沿って環状に前記第一突起部よりも低い高さで形成され、前記コルゲートチューブの外面の凹み部に嵌る第二突起部である。
また、本発明に係るグロメットにおいて、前記第一突起部における前記第二筒部の先端側の面が、先端側ほど前記第二筒部の内径が広がるテーパ状に形成されていればなお好適である。
また、本発明に係るグロメットにおいて、前記第一筒部と前記第二筒部との境界部分に折り返し部が形成されていればなお好適である。
ワイヤハーネスのコルゲートチューブが、本発明に係るグロメットにおける小径の筒部に通されると、環状の第一突起部が、コルゲートチューブの外面の凹み部に嵌り、小径の筒部とコルゲートチューブとの隙間が塞がれる。即ち、本発明によれば、コルゲートチューブを筒状のグロメットの中空部に通すという簡易な作業により、コルゲートチューブを備えたワイヤハーネスとグロメットとの隙間を塞いで防水及び防塵を実現できる。しかも、第一突起部は、小径の筒部の先端部の内面に形成されているため、第一突起部がコルゲートチューブの凹み部に正しく嵌り込んだことの確認が容易である。
また、本発明に係るグロメットが、小径の筒部の内面に形成された環状の第二突起部を備えれば、第一突起部及び第二突起部による二段階の嵌め合い構造が、より確実にコルゲートチューブとグロメットとの間の防水及び防塵の機能を果たす。この場合、第一突起部及び第二突起部は、コルゲートチューブの外面における凹み部の間隔に対応した間隔で形成される。そのため、第一突起部がコルゲートチューブの凹み部に正しく嵌り込んでいることさえ確認されれば、第二突起部も確実にコルゲートチューブの凹み部に正しく嵌る。また、第二突起部は、第一突起部よりも低く形成されているため、コルゲートチューブが小径の筒部に通される際の抵抗は比較的小さく抑えられる。
また、本発明に係るグロメットにおいて、背の高い第一突起部における第二筒部の先端側の面がテーパ状に形成されていれば、コルゲートチューブが小径の筒部に通される際の抵抗はさらに小さく抑えられる。さらに、テーパ状の面とコルゲートチューブとの間に隙間が形成されるため、第一突起部がコルゲートチューブの凹み部へ正しく嵌り込んだことの確認がさらに容易となる。
また、本発明に係るグロメットにおいて、第一筒部と第二筒部との境界部分に折り返し部が形成されていれば、第一筒部と第二筒部との境界部分の柔軟性が高まる。そのため、第二筒部は、それ自体が変形しない状態で柔軟に向きを変えることができる。従って、ワイヤハーネスに対して横方向の力が加わり、コルゲートチューブの変位に従って第二筒部の向きが変わった場合でも、第二筒部が変形して第二筒部の内面の突起部がコルゲートチューブの凹み部から外れることが防止される。
本発明の第1実施形態に係るグロメット1の正面図及び断面図である。 インナーと組み合わされたグロメット1の断面図である。 インナー及びワイヤハーネスのコルゲートチューブと組み合わされたグロメット1の断面図である。 組み合わされる前のグロメット1及びインナーの斜視図である。 グロメット1と組み合わされるインナーの分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るグロメット1Aの断面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<第1実施形態>
まず、図1から図4を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係るグロメット1の構成について説明する。なお、図1(a)は、グロメット1の正面図である。また、図1(b)、図1(c)及び図1(d)は、それぞれ図1(a)に示されるE−E平面、F−F平面及びG−G平面を切断面とするグロメット1の断面図である。
グロメット1は、自動車のボディなどの支持体6における貫通孔6Aが形成された部分に取り付けられ、電線7及びコルゲートチューブ8を備えたワイヤハーネス9を保護する用具である。支持体6の貫通孔6Aは、ワイヤハーネス9の通路の一部である。グロメット1は、支持体6の貫通孔6Aに通されるワイヤハーネス9の周囲を覆って保護するとともに、支持体6の貫通孔6Aにおけるワイヤハーネス9との間の隙間を塞ぎ、防水機能及び防塵機能を果たす。
グロメット1は、ワイヤハーネス9が通される中空部2を囲む筒状の弾性体からなり、相対的に外径の大きな部分である大径筒部10と、相対的に外径の小さな部分である小径筒部20とを有している。図2から図4に示されるように、グロメット1は、その内側に嵌め入れられるインナー40と組み合わされた状態で、支持体6における貫通孔6Aの縁部に取り付けられる。
ここで、図2から図5を参照しつつ、ワイヤハーネス9と、グロメット1と組み合わされるインナー40とについて説明する。ワイヤハーネス9は、電線7とその電線7の周囲を覆うコルゲートチューブ8とを備えている。
<コルゲートチューブ>
コルゲートチューブ8は、電線7の周囲を覆う筒状の部材であり、長手方向に沿って表面に環状の凹み部81と環状の凸部82とが交互に形成された蛇腹構造を有する。コルゲートチューブ8は、例えば、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ABS樹脂又はポリエチレン(PE)などの樹脂からなる一体成形部材である。
<インナー>
インナー40は、グロメット1の内側に嵌め入れられる部材であり、グロメット1とともに支持体6の貫通孔6Aの縁部に取り付けられる。インナー40は、例えば、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ABS樹脂又はポリエチレン(PE)などの樹脂からなる成形部材である。
図2から図4に示されるように、インナー40は、コルゲートチューブ8が通される中空部3を囲む筒状に形成された本体部42と、その本体部42の一部に形成されたフランジ部43及びロック部44とを備える。
フランジ部43は、筒状の本体部42における一端の外側面に、さらに外側へ張り出して形成された部分である。フランジ部43は、グロメット1の内側に周方向に沿って形成された溝である内側溝12に嵌め入れられる。フランジ部43がグロメット1の内側溝12に嵌め入れられることにより、グロメット1及びインナー40は一体に組み合わされる。
ロック部44は、本体部42の外側の部分に片持ち梁状に形成され、本体部42の外側から内側へ向かう方向へ変位可能な部分である。ロック部44は、本体部42が支持体6の貫通孔6Aに挿入される際に内側へ変位し、その後、元の状態へ戻る。これにより、インナー40のロック部44は、グロメット1の一部であるロック部13とともに支持体6における貫通孔6Aの縁部を挟み込み、グロメット1及びインナー40を支持体6に固定する。即ち、グロメット1のロック部13及びインナー40のロック部44は、グロメット1及びインナー40を支持体6における貫通孔6Aの縁部に固定するロック機構を構成する。
また、インナー40の本体部42の内側の面には、周方向に沿って形成された突起部であるリブ45が形成されている。このリブ45は、図3に示されるように、ワイヤハーネス9が備えるコルゲートチューブ8の外面の凹み部81に嵌る部分である。リブ45がコルゲートチューブ8の凹み部81に嵌ることにより、インナー40に対するコルゲートチューブ8の位置ずれが防止される。
図5に示されるように、本実施形態におけるインナー40は、コルゲートチューブ8を挟み込むように組み合わされる2つの分割部材41から構成されている。2つの分割部材41は、コルゲートチューブ8の両側から組み合わされることによって筒状となる。また、2つの分割部材41がコルゲートチューブ8の両側から組み合わされる際に、分割部材41の各々に設けられたリブ45が、コルゲートチューブ8の凹み部81に嵌り込む。
2つの分割部材41は、同じ形状の部材であり、相手側の分割部材41と組み合わされた状態を維持するロック機構を備えている。図5に例示されるインナー40のロック機構は、突起461が設けられたアーム部46と、環状の枠部47とにより構成されている。2つの分割部材41が組み合わされることにより、一方の分割部材41におけるアーム部46が、他方の分割部材41における枠部47の内側に嵌り込むとともに、アーム部46の突起部461が、枠部47の縁471に引っ掛かる。これにより、2つの分割部材41は筒状に組み合わされた状態で維持される。
<グロメットの詳細な構造>
以下、グロメット1の詳細な構造について説明する。グロメット1は、弾性を有する材料からなる部材であり、例えば、それ全体がゴム又はゴム系材料であるエラストマー(elastic polymer)からなる部材である。なお、エラストマーには、天然ゴム及び合成ゴムなどの加硫ゴム、並びにウレタンゴム、シリコーンゴム及びフッ素ゴムなどの熱硬化性樹脂系エラストマーが含まれる。
図1から図4に示されるように、グロメット1の大径筒部10は、支持体6の貫通孔6Aの縁部に接しつつ支持体6の貫通孔6Aを覆う部分である。また、グロメット1の小径筒部20は、大径筒部10と連なり、大径筒部10よりも小さな外径で形成された部分である。
以下の説明において、大径筒部10における小径筒部20に繋がる部分を大径筒部10の根元部と称し、大径筒部10における小径筒部20に対して反対側の端部を大径筒部10の先端部と称する。同様に、小径筒部20における大径筒部10に繋がる部分を小径筒部20の根元部と称し、小径筒部20における大径筒部10に対して反対側の端部を小径筒部20の先端部と称する。
図1及び図2に示されるように、大径筒部10の先端部には、支持体6における貫通孔6Aの縁部に密接する環状の枠部11が形成されている。また、図1及び図4に示されるように、大径筒部10の内側には、インナー40のフランジ部43が嵌め入れられる内側溝12が形成されている。さらに、図1及び図2に示されるように、大径筒部10の内側には、インナー40のロック部44とともに支持体6における貫通孔6Aの縁部を挟み込むロック部13が形成されている。
図2及び図3に示されるように、グロメット1及びインナー40が支持体6の貫通孔6Aの部分に取り付けられることにより、大径筒部10の枠部11は、変形しつつ支持体6における貫通孔6Aの縁部に押し付けられ、貫通孔6Aの縁部に密接する。これにより、支持体6における貫通孔6Aの縁部とワイヤハーネス9との間の隙間が塞がれる。
また、大径筒部10と小径筒部20との境界部分には、環状の折り返し部30が形成されている。折り返し部30は、大径筒部10の根元部であるとも言えるし、小径筒部20の根元部であるとも言える。
折り返し部30は、大径筒部10が固定された状態で小径筒部20に対して横方向の力が加わった場合に、小径筒部20よりも変形しやすい部分である。そのため、大径筒部10が固定された状態で小径筒部20に対して横方向の力が加わった場合、折り返し部30は、小径筒部20が変形する前に変形し、小径筒部20は、それ自体の形状を維持したまま向きが変わる。
また、図1から図3に示されるように、小径筒部20の内側の面には、環状の第一突起部21及び環状の第二突起部22が形成されている。
第一突起部21は、小径筒部20の先端部の内面に周方向に沿って環状に形成された突起部である。第一突起部21は、ワイヤハーネス9が備えるコルゲートチューブ8の外面の凹み部81に嵌ってその凹み部81を密閉する形状で形成されている。図3に示される例では、第一突起部21は、コルゲートチューブ8の凹み部81の底にほぼ達する程度の高さで形成されている。
一方、第二突起部22は、小径筒部20における第一突起部21の位置よりも大径筒部10に近い位置の内面に周方向に沿って環状に形成された突起部である。第二突起部22は、第一突起部21よりも低い高さで、かつ、ワイヤハーネス9が備えるコルゲートチューブ8の外面の凹み部81に嵌ってその凹み部81を密閉する形状で形成されている。図3に示される例では、第二突起部22は、コルゲートチューブ8の凹み部81の表層部分に達する程度の高さで形成されている。
第一突起部21及び第二突起部22は、小径筒部20の軸心方向において間隔を空けて並んで形成され、第一突起部21及び第二突起部22の両方が、コルゲートチューブ8の凹み部81に嵌る。そのため、第一突起部21及び第二突起部22は、小径筒部20の軸心方向における中心間隔が、コルゲートチューブ8における複数の凹み部81のピッチの整数倍に一致するように形成されている。なお、図3に示される例では、小径筒部20の軸心方向における第一突起部21及び第二突起部22の中心間隔は、コルゲートチューブ8における複数の凹み部81のピッチの2倍に一致する。
また、第一突起部21における小径筒部20の先端側の面は、先端側ほど小径筒部20の内径が広がるテーパ状に形成されたテーパ面211である。なお、第一突起部21のテーパ面211は、図2及び図3に示されるように途中で傾斜角度が変化するテーパ面である場合の他、図2の破線枠内に示されるように傾斜角度が一定のテーパ面であることも考えられる。
<効果>
ワイヤハーネス9のコルゲートチューブ8が、グロメット1における小径筒部20に通されると、環状の第一突起部21及び第二突起部22が、コルゲートチューブ8の外面の凹み部81に嵌り、小径筒部20とコルゲートチューブ8との隙間が塞がれる。即ち、グロメット1が採用されれば、コルゲートチューブ8を筒状のグロメット1の中空部2に通すという簡易な作業により、コルゲートチューブ8を備えたワイヤハーネス9とグロメット1との隙間を塞いで防水及び防塵を実現できる。
また、第一突起部21は、小径筒部20の先端部の内面に形成されているため、第一突起部21がコルゲートチューブ8の凹み部81に正しく嵌り込んだことの確認が容易である。
また、第一突起部21及び第二突起部22による二段階の嵌め合い構造が、より確実にコルゲートチューブ8とグロメット1との間の防水及び防塵の機能を果たす。また、第一突起部21及び第二突起部22は、コルゲートチューブ8の凹み部81のピッチに対応した間隔で形成されている。そのため、第一突起部21がコルゲートチューブ8の凹み部81に正しく嵌り込んでいることさえ確認されれば、第二突起部22も確実にコルゲートチューブ8の凹み部81に正しく嵌る。また、第二突起部22は、第一突起部21よりも低く形成されているため、コルゲートチューブ8が小径筒部20に通される際の抵抗は比較的小さく抑えられる。
また、グロメット1において、背の高い第一突起部21における第二筒部20の先端側の面がテーパ面211であるため、コルゲートチューブ8が小径筒部20に通される際の抵抗はさらに小さく抑えられる。さらに、テーパ面211とコルゲートチューブ8との間に隙間が形成されるため、第一突起部21がコルゲートチューブ8の凹み部81へ正しく嵌り込んだことの確認がさらに容易となる。
また、グロメット1において、大径筒部10と第二筒部20との境界部分に折り返し部30が形成されているため、大径筒部10と第二筒部20との境界部分の柔軟性が高まる。そのため、図2において仮想線(二点鎖線)示されるように、第二筒部20は、それ自体が変形しない状態で柔軟に向きを変えることができる。従って、ワイヤハーネス9に対して横方向の力が加わり、コルゲートチューブ8の変位に従って第二筒部20の向きが変わった場合でも、第二筒部20が変形して第二筒部20の内面の突起部21,22がコルゲートチューブ8の凹み部81から外れることが防止される。
<第2実施形態>
次に、図6を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係るグロメット1Aについて説明する。グロメット1Aは、図1から図4に示されたグロメット1と比較して、大径筒部10の形状のみが異なる構成を有している。以下、グロメット1Aにおけるグロメット1と異なる点についてのみ説明する。
図6は、グロメット1Aの断面図であり、図2に示されるグロメット1の断面図に相当する。なお、図6において、図1から図4に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。また、図6において、ワイヤハーネス9及び支持体6が仮想線(二点鎖線)によって示されている。
グロメット1Aは、インナー40なしで支持体6における貫通孔6Aの縁部に取り付けられるグロメットである。グロメット1Aの大径筒部10の外側の面には、周方向に沿って形成された環状の溝である外側溝14が形成されている。支持体6における貫通孔6Aの縁部が大径筒部10の外側溝14に嵌り込むと、外側溝14の両側壁を形成する第一枠部11A及び第二枠部11Bが、支持体6における貫通孔6Aの縁部の表裏両側の面に接し、大径筒部10は、支持体6の貫通孔6Aを覆う。
グロメット1Aは、支持体6の貫通孔6Aに対して一方向に通されるだけで、グロメット1Aにおける大径筒部10外周に形成された外側溝14に支持体6における貫通孔6Aの縁部が嵌り込み、支持体6に固定される。このようなグロメット1Aは、ワンモーションタイプのグロメットなどと称される。
また、コルゲートチューブ8を備えたワイヤハーネス9は、筒状のグロメット1Aの中空部2に通される。大径筒部10は、支持体6の貫通孔6Aの幅よりも広い幅で形成されている。大径筒部10は、支持体6の貫通孔6Aに挿入される際に外形が収縮し、支持体6における貫通孔6Aの縁部が大径筒部10の外側溝14に嵌り込む。
また、グロメット1Aの大径筒部10には、ワイヤハーネス9に沿って伸びて形成されたテープ巻き部15が形成されている。粘着テープが、テープ巻き部15及びワイヤハーネス9のコルゲートチューブ8に対してそれらを束ねるように巻き付けられることにより、グロメット1Aがコルゲートチューブ8に対して固定される。
また、グロメット1Aは、グロメット1と同様に、大径筒部10に連なる小径筒部20を備え、大径筒部10と小径筒部20との境界部分には、折り返し部30が形成されている。グロメット1Aにおける小径筒部20及び折り返し部30は、グロメット1における小径筒部20及び折り返し部30と同じ構造を備えている。
図6に示されるグロメット1Aが採用された場合も、グロメット1が採用された場合と同様の効果が得られる。即ち、本発明の適用対象となるグロメットは、必ずしもインナー40と組み合わされるグロメットには限られない。
1,1A グロメット
2 グロメットの中空部
3 インナーの中空部
6 支持体
6A 支持体の貫通孔
7 電線
8 コルゲートチューブ
9 ワイヤハーネス
10 大径筒部
11 大径筒部の枠部
11A 大径筒部の第一枠部
11B 大径筒部の第二枠部
12 大径筒部の内側溝
13 大径筒部のロック部
14 大径筒部の外側溝
15 テープ巻き部
20 小径筒部
21 第一突起部
22 第二突起部
30 折り返し部
40 インナー
41 分割部材
42 インナーの本体部
43 インナーのフランジ部
44 インナーのロック部
45 インナーのリブ
46 アーム部
47 受け部
81 コルゲートチューブの凹み部
82 コルゲートチューブの凸部
211 第一突起部のテーパ面
461 アーム部の突起
471 受け部の穴

Claims (4)

  1. ワイヤハーネスが通される筒状の弾性体からなるグロメットであって、
    支持体の貫通孔の縁部に接しつつ前記支持体の貫通孔を覆う第一筒部と、
    前記第一筒部と連なり前記第一筒部よりも小さな外径で形成された第二筒部と、
    前記第二筒部の先端部の内面に周方向に沿って環状に形成され、前記ワイヤハーネスが備えるコルゲートチューブの外面の凹み部に嵌る第一突起部と、を備えることを特徴とするグロメット。
  2. 前記第二筒部における前記第一突起部の位置よりも前記第一筒部に近い位置の内面に周方向に沿って前記第一突起部よりも低い高さで形成され、前記コルゲートチューブの外面の凹み部に嵌る第二突起部をさらに備える、請求項1に記載のグロメット。
  3. 前記第一突起部における前記第二筒部の先端側の面が、先端側ほど前記第二筒部の内径が広がるテーパ状に形成されている、請求項1又は請求項2に記載のグロメット。
  4. 前記第一筒部と前記第二筒部との境界部分に折り返し部が形成されている、請求項1から請求項3のいずれかに記載のグロメット。
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